JPH0644951A - 角形ニッケル水素電池 - Google Patents

角形ニッケル水素電池

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JPH0644951A
JPH0644951A JP4198613A JP19861392A JPH0644951A JP H0644951 A JPH0644951 A JP H0644951A JP 4198613 A JP4198613 A JP 4198613A JP 19861392 A JP19861392 A JP 19861392A JP H0644951 A JPH0644951 A JP H0644951A
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bent
opening end
sealing plate
sealing gasket
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英明 小澤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】密閉性を向上させた高信頼性の角形ニッケル水
素電池を得る。 【構成】有底角筒状の金属ケース1と電極群5とアルカ
リ電解液と封口板6と絶縁封口ガスケット8とを具備
し、前記金属ケース1は折曲部3と段部4とを有し、前
記封口板6は金属ケース1内の折曲部3と段部4とによ
り囲まれた位置にカシメ固定され、前記金属ケース1の
折曲部3の開口端2のコーナー部分17の折り曲げ角度
を80〜100゜とし、かつ前記金属ケース1の折曲部
3の開口端2のストレート部分18の折り曲げ角度を前
記金属ケース1の折曲部3の開口端2のコーナー部分1
7の折り曲げ角度よりも小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は角形ニッケル水素電池に
関する。
【0002】
【従来の技術】密閉型の角形電池では、例えば次のよう
なカシメ方式(或いはクリンプ方式)と称される方法に
より封口がなされている。まず、有底角筒状の金属ケー
スの開口端付近を拡口して段部を形成する。つづいて、
前記金属ケース内に発電要素を収納する。ひきつづき、
前記金属ケース内の段部上方に合成樹脂製の絶縁封口ガ
スケットを介在させて封口板を挿入した後、前記金属ケ
ースの開口端付近を縮口する。ひきつづき、前記金属ケ
ースの開口端付近を内方にカーリングして折り曲げるこ
とによって、前記金属ケース内の開口端付近に封口板を
カシメ固定して封口する。かかる角形電池では、前記金
属ケースと前記封口板との間に介在された前記絶縁封口
ガスケットを圧縮状態にし、その反発弾性力により気密
かつ液密の封口を図っている。
【0003】前記角形電池における金属ケースの開口端
部の折り曲げ形状(カール形状)については、従来より
全周に亘って一様に内方に折り曲げている形状のものが
知られている。しかしながら、金属ケースの開口端付近
を中心方向に向かって縮口する工程を有する封口法を採
用した場合には、縮口した時に金属ケースの開口端付近
のコーナー部分(角部分)に肉寄せや歪が発生し易く、
かつ金属ケースの開口端のコーナー部分がストレート部
分(辺部分)よりも上方に延伸する。更に次の折り曲げ
時においても金属ケースの開口端部のコーナー部分に肉
寄せや歪が発生し易いため、この折り曲げ時においては
金属ケースの開口端部のコーナー部分が曲り難くなって
しまうという問題点がある。このため、折り曲げ時に金
属ケース開口端部のストレート部分もコーナー部分と同
じように曲げようとするとコーナー部分に加わる上方か
らの力が過剰となり、金属ケースの胴部や底面でこの上
方からの力を支えることができなくなり、その結果、金
属ケースに凹みや歪等の変形が生じて密閉性の低下を招
く。
【0004】ところで、上述した角形電池の一つとし
て、ニッケル正極板と水素吸蔵合金負極板とをセパレー
タを介して交互に重ね合わせた電極群をアルカリ電解液
と共に有底角筒状の金属ケース内に収納した構造を有す
る角形ニッケル水素電池が各種検討されている。
【0005】上記角形ニッケル水素電池は、他の角形ア
ルカリ二次電池(例えば角形ニッケルカドミウム電池)
よりも高エネルギー密度化を達成できることから、電池
温度が高くなる等の厳しい使用条件下においても優れた
密閉性を十分に確保し得る対策が望まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の問題
点を解決するためになされたもので、密閉性を向上させ
た高信頼性の角形ニッケル水素電池を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上方に略四角
形の開口端を有する有底角筒状の金属ケースと、前記金
属ケース内に収納され、かつニッケル正極板と水素吸蔵
合金負極板とをセパレータを介して交互に重ね合わせた
構造の電極群と、前記金属ケース内に貯留されたアルカ
リ電解液と、前記金属ケースを封口するための略四角形
の封口板と、前記金属ケースと前記封口板との間に圧縮
状態で介在された合成樹脂製の絶縁封口ガスケットとを
具備する角形ニッケル水素電池であって、
【0008】前記金属ケースは、その開口端部を構成
し、かつ該開口端全周に亘って内方に折り曲げられた形
状の折曲部と、この折曲部の下方に形成され、かつその
内方に突出する形状の段部とを有し、前記封口板は、前
記金属ケース内の折曲部と前記段部とにより囲まれた位
置にカシメ固定され、
【0009】前記金属ケースの折曲部の開口端のコーナ
ー部分の折り曲げ角度を80〜100゜とし、かつ前記
金属ケースの折曲部の開口端のストレート部分の折り曲
げ角度を前記金属ケースの折曲部の開口端のコーナー部
分の折り曲げ角度よりも小さくしたことを特徴とする角
形ニッケル水素電池である。
【0010】
【作用】本発明によれば、金属ケースの折曲部の開口端
のストレート部分の折り曲げ角度を同金属ケースの折曲
部の開口端のコーナー部分の折り曲げ角度よりも小さく
することにより、金属ケースの折曲部となる開口端部の
コーナー部分の折れ曲がり性が向上するため、折り曲げ
時に加わる上方からの力によって金属ケースが変形する
のを防止できる。更に、前記金属ケースの折曲部の開口
端のコーナー部分の折り曲げ角度を80〜100゜とす
ることにより、気密かつ液密に封口することを可能とし
たものである。こうして密閉性を向上させた高信頼性の
角形ニッケル水素電池を得ることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳
細に説明する。図1は本発明の一実施例を示す角形ニッ
ケル水素電池の上面図、図2は図1のの対角線をなすA
−A線に沿う断面図である。
【0012】図中の1は、負極端子を兼ね、かつ有底角
筒状の金属ケースである。この金属ケース1は、上方に
略長方形の開口端2を有し、この開口端2部には該開口
端2全周に亘って内方に折り曲げられた形状の折曲部3
が形成されている。この金属ケース1の屈曲部3の下方
には、内方に突出した形状の段部4が形成されている。
金属ケース1内には、電極群5が収納されていると共に
アルカリ電解液が貯留されている。金属ケース1内の折
曲部3と段部4とにより囲まれた位置には、略長方形の
封口板6がカシメ固定されている。封口板6は、コーナ
ー部分に曲率を有し、かつ中央に排気孔7が穿設されて
いる。金属ケース1と封口板6との間には、合成樹脂製
の絶縁封口ガスケット8が圧縮状態で介在されている。
封口板6の下面には、電極群5の後述するニッケル正極
板から導出された正極リード9が溶接されている。封口
板6の上面には、その排気孔7を覆うように正極端子を
兼ねる帽子状の端子キャップ10が溶接されている。端
子キャップ10は、封口板6と共に弁室11を形成し、
この弁室11内には弾性弁体12が排気孔7を塞ぐよう
に圧縮状態で配置されている。弾性弁体12は、合成ゴ
ム等の材質からなる。封口板6の上方には、中央に穴を
有する略長方形の絶縁板13が該封口板6と共に端子キ
ャップ12の鍔部を挾持するように、かつその穴に端子
キャップ12の突起部を通すように配置されている。金
属ケース1の外周面は、上下開口部を内方に屈曲させた
外装チューブ14により被覆されている。外装チューブ
14は、熱収縮の樹脂からなるチューブであり、絶縁板
13の周縁部を金属ケース1の折曲部3上面との間で挾
持することにより該絶縁板13を固定している。
【0013】前記金属ケース1の折曲部3の開口端2
は、図3に示すようにコーナー部分の折り曲げ角度が8
0〜100゜であり、かつストレート部分の折り曲げ角
度が前記コーナー部分の折り曲げ角度よりも小さくなっ
ている。これにより、金属ケース1の折曲部3となる開
口端2部のコーナー部分の折れ曲がり性が向上するた
め、折り曲げ時に加わる上方からの力によって金属ケー
ス1を変形させることなく気密かつ液密に封口すること
が可能となる。このため、上述した角形ニッケル水素電
池は密封性が向上して信頼性が高まっている。前記金属
ケース1は、下記式(1)及び下記式(2)を満足する
ことが望ましい。 1.5tc≦Rc≦4tc …(1) Rb≦Rc …(2)
【0014】(ただし、式(1),(2)中、tcは金
属ケース1のコーナー部分の板厚、Rcは金属ケース1
の折曲部3のコーナー部分の縦方向の曲率半径、Rbは
金属ケース1の底面周縁の折曲部15のコーナー部の縦
方向の曲率半径)
【0015】この理由は、前記金属ケース1が上述した
式(1)及び式(2)を満足することにより、金属ケー
ス1の板厚による強度及び金属ケース1の底面周縁の折
曲部15による強度が十分に確保されるため、金属ケー
ス1の折曲部3となる開口端2付近の折り曲げ時に加わ
る上方からの力によって該金属ケース1が変形するのを
より確実に防止できるからである。例えば前述した式
(1)及び式(2)中のtcを0.4mm、Rcを1m
m、Rbを0.8mmとした場合、折り曲げ時に加わる
上方からの力によって金属ケース1が変形するのを確実
に防止できる。
【0016】前記金属ケース1内に収納される電極群5
は、複数枚の水素吸蔵合金負極板と袋状のセパレータで
包まれた複数枚のニッケル正極板とを縦置きに交互に重
ね合わせ、かつ水素吸蔵合金負極板が両側に配置されて
金属ケース1の長辺側の内面と圧接するように積層され
ている(図示せず)。水素吸蔵合金負極板は、水素吸蔵
合金を活物質とするものであり、図示しない負極リード
により互いに接続されている。セパレータには、アルカ
リ電解液が含浸されている。ニッケル正極板は、水酸化
ニッケルを活物質とするものである。
【0017】前記金属ケース1内に貯留されるアルカリ
電解液としては、水酸化カリウムを主体とするものが用
いられる。この水酸化カリウムを主体とするアルカリ電
解液の液量は、電極群5の占有体積(電極群5の高さ×
金属ケース1内の底面積)からニッケル正極板、水素吸
蔵合金負極板及びセパレータの実体積(ポロシティーを
除く)を差し引いた空隙体積に対して90体積%以下で
あり、かつ電池容量1Ah当り2ml以上であることが
望ましい。この理由は、例えば表1に示すように前記ア
ルカリ電解液の液量を電極群6の空隙体積に対して90
体積%以下とし、かつ電池容量1Ahに対して2ml以
上とした場合(例1〜3)、充電時において正極から発
生する酸素ガスを負極表面で素早く吸収できるため、電
池内圧上昇の抑制と良好な充放電サイクル特性の確保を
同時に達成することが可能となるからである。
【0018】
【表1】
【0019】前記金属ケース1内の折曲部3と段部4と
により囲まれた位置に封口板6をカシメ固定する加工工
程は、次のように行なわれる。まず、図4に示すように
金属ケース1の開口端2付近を外方に拡口することによ
り段差部16を形成する。この金属ケース1の開口端2
は、4つのコーナー部分17と各コーナー部分17を結
ぶ4つのストレート部分18とからなる略長方形状をな
す。つづいて、図5(a)に示すように金属ケース1内
の段差部16上方に絶縁封口ガスケット6を介して前記
封口板6を挿入した後、金属ケース1の上方から絞り型
19を下降させる。これにより、図5(b)に示すよう
に金属ケース1の予め拡口された開口端2付近が該金属
ケース1の胴部寸法まで縮口されて絶縁封口ガスケット
8が横方向から圧縮されると共に段差部16が内方に移
動し、内方に突出する形状の段部4が形成される。ひき
つづき、図6(a)に示すように金属ケース1の上方か
ら折り曲げ型20を下降させる。これにより、図6
(b)に示すように金属ケース1の開口端2部に該開口
端2全周に亘って内方に折り曲げられた形状の折曲部3
が形成されると共に金属ケース1内の折曲部3と段部4
とにより囲まれた位置に封口板6がカシメ固定される。
なお、この折り曲げ加工は、前述したように金属ケース
1の開口端2のコーナー部分17の折り曲げ角度を80
〜100゜とし、かつ金属ケース1の開口端2のストレ
ート部分18の折り曲げ角度を前記金属ケース1の開口
端2のコーナー部分17の折り曲げ角度よりも小さくす
る。また、前記縮口加工及び折り曲げ加工は、金属ケー
ス1の底部をこの底部形状に合致する下型に嵌めた状態
で行なわれる。
【0020】前記絶縁封口ガスケット8の材質として
は、カーボンブラック又はグラファイトが配合されたナ
イロン66などのポリアミド系樹脂が望ましい。これは
次のような理由によるものである。かかるポリアミド系
樹脂から成形された絶縁封口ガスケット8は、成形時に
カーボンブラック又はグラファイトが結晶の核剤となり
結晶化度が高まるため、圧縮反発特性(圧縮クリープ特
性)が向上すると共に耐候性や耐酸化性が向上する。こ
のため、電池の密閉性をより向上させることができる。
例えば図7に示すようにカーボンブラックを0.2重量
%添加したナイロン66からなる絶縁封口ガスケット8
を用いた場合、ナイロン66からなる絶縁封口ガスケッ
ト8を用いた場合よりも電池の漏液率が小さくなる。
【0021】前記絶縁封口ガスケット8の圧縮状態とし
ては、ストレート部分(金属ケース1のストレート部分
と封口板6との間に位置する部分)の圧縮率を15〜4
0体積%とし、かつコーナー部分(金属ケース1のコー
ナー部分と封口板6との間に位置する部分)の圧縮率を
ストレート部分の圧縮率以下とすることが望ましい。こ
れは次のような理由によるものである。かかる圧縮状態
の絶縁封口ガスケット8は、コーナー部分の過圧縮が防
止されると共に、電池内圧上昇によって電池ケース1の
開口端2付近のストレート部分が外方に膨らんだ時にお
いても反発弾性力が全周に亘って十分に維持される。こ
のため、電池により安定した密閉性を与えることができ
る。
【0022】前記絶縁封口ガスケット8の形状として
は、図8に示すように縦断面が略L字形状であり、底部
8aと該底部8aの周縁に設けられた立ち上がり壁部8
bとを有すると共に、封口板6の上面角部分に接して該
封口板6を仮固定するアンダーカット部(内方突出部)
8cを内面に有するものが挙げられる。このようなアン
ダーカット部8cを有する絶縁封口ガスケット8の場
合、成形性、電池に組込んだ時の封口性、及び封口板の
挿入性を高める観点から、コーナー部分に位置するアン
ダーカット部8cを除去するか、或いは他の部分(スト
レート部分)に位置するアンダーカット部8cより小さ
くすることが望ましい。更に好ましくは、封口板6の長
辺側を仮固定するアンダーカット部8cのみにするか、
或いは封口板6の短辺側を仮固定するアンダーカット部
8cを封口板6の長辺側を仮固定するアンダーカット部
8cよりも小さくすることが望ましい。例えば下記表2
に示すようにコーナー部分に位置するアンダーカット部
8cを除去し、更に封口板6の短辺側を仮固定するアン
ダーカット部8cを長辺側を仮固定するアンダーカット
部8cよりも小さくした絶縁封口ガスケット8(例
1)、及び封口板6の長辺側を仮固定するアンダーカッ
ト部8cのみにした絶縁封口ガスケット8(例2)は、
成形性、電池に組込んだ時の封口性、及び封口板の挿入
性のいずれもが良好となる。
【0023】
【表2】
【0024】前記絶縁封口ガスケット8としては、少な
くとも2箇所のゲートから射出成形したものが望まし
い。例えば図9に示すように枠状の射出成形用金型21
の互いに対称となる位置の2箇所のゲートから樹脂を射
出して成形することにより、1箇所のゲートから射出成
形した場合と比べて成形時の樹脂の温度差及び密度差が
が小さくなるため、絶縁封口ガスケット8中に発生する
ウエルドラインが減少する。このため、このウエルドラ
インに起因する絶縁封口ガスケット8の強度低下を防止
できる。
【0025】更に、前記絶縁封口ガスケット8として
は、図10に示すように底部8aに位置するゲートから
射出成形したものが望ましい。これは次のような理由に
よるものである。ゲート付近の樹脂は密度と結晶化度が
その他の部分に対して差を生じるため、封口時に圧縮さ
れたり延ばされたりした際にクラックを生じ易い。この
ため、絶縁封口ガスケット8を底部8a付近のゲートか
ら射出成形することにより、封口時に最も力が加わる絶
縁封口ガスケット8の立ち上がり壁部8bの強度低下を
防止できるため、電池の密閉性をより向上させることが
できる。
【0026】前記端子キャップ10としては、図11に
示すように鍔部10a下面の4つの各コーナー部におけ
る突出部10bに対してそれぞれ点対称となる位置に、
封口板6に向かって突出する抵抗溶接用のプロジェクシ
ョン22が設けられていると共に、各プロジェクション
22の突出寸法が板厚の0.5〜2倍であり、かつ各プ
ロジェクション22の曲率半径が板厚の1.5〜2.4
倍であることが望ましい。これは次のような理由による
ものである。上述したような特定形状の4つプロジェク
ション22を鍔部10a下面の各コーナー部分に設ける
ことにより、長辺側からのせん断力に対する端子キャッ
プ10の取付強度が高まると共に溶接時におけるプロジ
ェクション22の溶融寸法のバラツキが低減されて封口
板6と端子キャップ10と間の寸法が安定化するため、
電池の信頼性をより高めることができる。
【0027】前記弾性弁体12としては、引張強度が1
00kg/cm2 以上であり、かつ耐オゾン性劣化試験
(50ppm、40℃、72時間)後の引張強度の劣化
率が2%以下レベルの耐酸化性を有することが望まし
い。この場合、更に、図12に示すように弾性弁体12
に接触する封口板6の排気孔7の角部分(R)の曲率半
径が0.05mm以上であることが望ましい。これは次
のような理由によるものである。弾性弁体12の材質及
び封口板6の排気孔7の角部分(R)の曲率半径を上述
したようにすることにより、長期間に亘る過充電状態で
の酸化性雰囲気下においても弾性弁体12の酸化による
物理的特性の低下を抑制できると共に、弾性弁体12の
亀裂に起因する安全弁機能の消失を防止できるため、電
池の信頼性をより高めることができる。
【0028】図13に示すように、前記端子キャップ1
0の突出部10bの形状を扁平形状(或いは略四角形)
とし、かつ前記絶縁板13の穴の形状を端子キャップ1
0の突出部10bの形状とほぼ等しくすることが望まし
い。これは次のような理由によるものである。端子キャ
ップ10の突出部10bの形状と絶縁板13の穴の形状
とを上述したようにすることにより、絶縁板13を端子
キャップ10の突出部10bに挿入する際に自然に適正
な位置に誘導でき、挿入後においても絶縁板13の回転
が防止されて絶縁板12のはずれ等の不具合を低減させ
ることができるため、電池の信頼性をより高めると共に
生産効率を高めることができる。
【0029】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明によれば密閉
性を向上させた高信頼性の角形ニッケル水素電池が提供
された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す角形ニッケル水素電池
の平面図。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図。
【図3】金属ケースの開口端の折り曲げ角度を説明する
ための断面図。
【図4】封口前の金属ケースを示す斜視図。
【図5】金属ケース内の開口端付近の縮口加工工程を説
明するための断面図。
【図6】金属ケース内の開口端付近の折り曲げ加工工程
を説明するための断面図。
【図7】貯蔵月数に対する漏液率の変化を示す特性図。
【図8】絶縁封口ガスケットの形状を説明するための断
面図。
【図9】絶縁封口ガスケットの射出成形用金型を示す説
明図。
【図10】絶縁封口ガスケットの射出成形用のゲート位
置を説明するための断面図。
【図11】端子キャップを示す底面図。
【図12】弾性弁体に接触する封口板の排気孔の角部分
を説明するための断面図。
【図13】端子キャップの突出部及び絶縁板を示す平面
図。
【符号の説明】
1…金属ケース、2…金属ケースの開口端、3…金属ケ
ースの折曲部、4…金属ケースの段部、5…電極群(内
部省略)、6…封口板、7…排気孔、8…絶縁封口ガス
ケット、8a…絶縁封口ガスケットの底部、8b…絶縁
封口ガスケットの立ち上がり壁部、8c…絶縁封口ガス
ケットのアンダーカット部、10…端子キャップ、10
a…端子キャップの鍔部、10b…端子キャップの突出
部、11…弁室、12…弾性弁体、13…絶縁板、14
…外装チューブ、15…金属ケースの底面周縁の折曲
部、17…金属ケースの開口端のコーナー部分、18…
金属ケースの開口端のストレート部分、19…絞り型、
20…折り曲げ型、21…絶縁封口ガスケットの射出成
形用金型、22…端子キャップの抵抗溶接用のプロジェ
クション。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方に略四角形の開口端を有する有底角
    筒状の金属ケースと、前記金属ケース内に収納され、か
    つニッケル正極板と水素吸蔵合金負極板とをセパレータ
    を介して交互に重ね合わせた構造の電極群と、前記金属
    ケース内に貯留されたアルカリ電解液と、前記金属ケー
    スを封口するための略四角形の封口板と、前記金属ケー
    スと前記封口板との間に圧縮状態で介在された合成樹脂
    製の絶縁封口ガスケットとを具備する角形ニッケル水素
    電池であって、 前記金属ケースは、その開口端部を構成し、かつ該開口
    端全周に亘って内方に折り曲げられた形状の折曲部と、
    この折曲部の下方に形成され、かつその内方に突出する
    形状の段部とを有し、 前記封口板は、前記金属ケース内の折曲部と前記段部と
    により囲まれた位置にカシメ固定され、 前記金属ケースの折曲部の開口端のコーナー部分の折り
    曲げ角度を80〜100゜とし、かつ前記金属ケースの
    折曲部の開口端のストレート部分の折り曲げ角度を前記
    金属ケースの折曲部の開口端のコーナー部分の折り曲げ
    角度よりも小さくしたことを特徴とする角形ニッケル水
    素電池。
  2. 【請求項2】 前記アルカリ電解液として水酸化カリウ
    ムを主体とするものを用いると共に、前記アルカリ電解
    液の液量が前記電極群の空隙体積に対して90体積%以
    下であり、かつ電池容量1Ah当り2ml以上であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の角形ニッケル水素電池。
  3. 【請求項3】 前記絶縁封口ガスケットとしてカーボン
    ブラック又はグラファイトが配合されたポリアミド系樹
    脂からなるものを用いたことを特徴とする請求項1記載
    の角形ニッケル水素電池。
  4. 【請求項4】 前記金属ケースのストレート部分と前記
    封口板との間に位置する前記絶縁封口ガスケットの圧縮
    率を15〜40体積%とし、かつ前記金属ケースのコー
    ナー部分と前記封口板との間に位置する前記絶縁封口ガ
    スケットの圧縮率を前記金属ケースのストレート部分と
    前記封口板との間に位置する前記絶縁封口ガスケットの
    圧縮率以下としたことを特徴とする請求項1記載の角形
    ニッケル水素電池。
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