JPH0644990A - 溶融炭酸塩型燃料電池 - Google Patents

溶融炭酸塩型燃料電池

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JPH0644990A
JPH0644990A JP5040225A JP4022593A JPH0644990A JP H0644990 A JPH0644990 A JP H0644990A JP 5040225 A JP5040225 A JP 5040225A JP 4022593 A JP4022593 A JP 4022593A JP H0644990 A JPH0644990 A JP H0644990A
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JP
Japan
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electrolyte
fuel cell
porous body
molten carbonate
plate
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JP5040225A
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English (en)
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Kazuaki Nakagawa
和明 中川
Hideyuki Ozu
秀行 大図
Yoshihiro Akasaka
芳浩 赤坂
Hiroshi Tateishi
浩史 立石
Morohiro Tomimatsu
師浩 富松
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/02Details
    • H01M8/0289Means for holding the electrolyte
    • H01M8/0295Matrices for immobilising electrolyte melts
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電解質板中の電解質の流出を低減して、電解
質の流出に伴う内部抵抗の増大、ガスクロスオ―バの発
生を抑制し得る長寿命の溶融炭酸塩型燃料電池を提供す
ることを目的とする。 【構成】 混合アルカリ炭酸塩からなる電解質を保持材
および補強材を含む多孔質体に含浸させた電解質板13
を備えた溶融炭酸塩型燃料電池において、前記多孔質体
は密度が4.00g/cm3 以上のリチウム複合酸化物
が含有されていることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶融炭酸塩型燃料電池
に関し、特に導電性を有する一対の電極間に挟まれて配
置される電解質板を改良した溶融炭酸塩型燃料電池に係
わる。
【0002】
【従来の技術】溶融炭酸塩型燃料電池の基本構造を図1
に示す。導電性を有する一対の電極であるアノ―ド(燃
料極)1及びカソ―ド(空気極)2間には、アルカリ炭
酸塩からなる電解質を保持した電解質板3が挟まれて配
置されている。前記電解質板3の両面周縁には、2つの
ハウジング4a、4bが当接され、これらハウジング4
a、4b内に前記アノ―ド1及びカソ―ド2をそれぞれ
収納している。前記一方のハウジング4a内面と前記ア
ノ―ド1の間及び前記他方のハウジング4b内面と前記
カソ―ド2の間には、それぞれ波形の集電板5a、5b
が配置されている。前記アノ―ド1が位置する一方の前
記ハウジング4aには、燃料ガス(H2 、CO2 )を前
記アノ―ド1に供給するための供給口6及び排出ガス
(CO2 、H2 O)を排気するための排気口7がそれぞ
れ開口されている。前記カソ―ド2が位置する他方の前
記ハウジング4bには、酸化剤ガス(空気、CO2 )を
前記カソ―ド2に供給するための供給口8及び排出ガス
(N2 )を排気するための排気口9がそれぞれ開口され
ている。
【0003】上述した図1に示す溶融炭酸塩型料電池
は、高温下で電解質板3中の混合アルカリ炭酸塩を溶融
させ、アノ―ド1にハウジング4aの供給口6を通して
燃料ガス(H2 、CO2 )を、カソ―ド2にハウジング
4bの供給口8を通して酸化剤ガス(空気、CO2 )を
それぞれ供給し、アノ―ド1で下記(1) 式の反応を、カ
ソ―ド2で下記(2) 式の反応を起こさせて運転するもの
である。 H2 +CO3 2-→H 2O+CO +2e- …(1) 1/2 O2 +CO2 +2e- →CO3 2- …(2)
【0004】ところで、上記溶融炭酸塩型燃料電池に使
用される電解質板は基本的には混合アルカリ炭酸塩から
なる電解質と、高温運転時に液体となる前記電解質の流
出を防止するための保持材と、昇温時の割れ発生を防止
するための補強材とから構成されている。混合アルカリ
炭酸塩は、Li2 CO3 、K2 CO3 及びNa2 CO3
の3種のうちの2種又は3種の混合塩の形で使用され
る。保持材としては、粒径が0.05〜0.5μmのγ
−LiAlO2 やβ−LiAlO2 からなる微粉末が、
前記補強材としては粒径10〜100μmのLiAlO
2 が、それぞれ使用される。
【0005】前記電解質板は、炭酸イオン(CO3 2-
の移動を媒介とするだけでなく、アノ―ド及びカソ―ド
間の反応ガスの直接混合(ガスクロスオ―バ)を阻止す
るためのガス透過障壁層としても機能する。こうした機
能を果たすには、電解質板中に電解質が充分に保持され
ていることが必要である。電解質の流出(電解質ロス)
は、内部抵抗の増大を招くばかりか、ガスクロスオ―バ
の発生原因となる。
【0006】このようなことから、現在、適切な微細構
造を有する電解質板を得る方法として、予め保持材およ
び補強材から多孔質板を形成し、前記多孔質板に混合ア
ルカリ炭酸塩からなる電解質を含浸させるマトリックス
法が広く採用されている。
【0007】しかしながら、長時間の燃料電池の運転に
おいて微細構造の変化が生じる場合には前記マトリック
ス法によっても電解質ロスが発生し、十分な寿命特性が
得られない等の問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来の
問題点を解決するためになされたもので、電解質板中の
電解質の流出を低減して、電解質の流出に伴う内部抵抗
の増大、ガスクロスオ―バの発生を抑制し得る長寿命の
溶融炭酸塩型燃料電池を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、混合アルカリ
炭酸塩からなる電解質を保持材および補強材を含む多孔
質体に含浸させた電解質板を備えた溶融炭酸塩型燃料電
池において、前記多孔質体は密度が4.00g/cm3
以上のリチウム複合酸化物粒子を含有することを特徴と
する溶融炭酸塩型燃料電池である。以下、本発明に係わ
る溶融炭酸塩型燃料電池を図2、図3を参照して詳細に
説明する。
【0010】本発明の溶融炭酸塩型燃料電池は、アノ―
ド(燃料極)11、カソ―ド(空気極)12及びこれら
電極11、12間に配置され、電解質を保持した電解質
板13を備えている。これらアノ―ド11、カソ―ト1
2及び電解質板13を単位セルとし、複数の単位セルが
セパレ―タ14を挟んで積層されている。前記電解質板
13上面に配置された前記アノ―ド11の対向する一対
の縁部は、前記電解質板13の縁部から所望距離へだて
て内側に位置し、かつ前記アノ―ド11が存在しない前
記電解質板13の両縁部と前記セパレ―タ14の間には
エッジシ―ル板15aが配置されている。前記電解質板
13下面に配置された前記カソ―ド12の前記エッジシ
―ル板15aと直交する一対の縁部は、前記電解質板1
3の縁部から所望距離へだてて内側に位置し、かつ前記
カソ―ド12が存在しない前記電解質板13の両縁部と
前記セパレ―タ14の間には、エッジシ―ル板15bが
配置されている。前記アノ―ド11、セパレ―タ14及
びエッジシ―ル板15aで区画された空間(燃料ガス流
通空間)には、集電板としての導電性を有する孔開き板
16a、波板17aが前記アノ―ド11側から順次積層
されている。前記カソ―ド12、セパレ―タ14及びエ
ッジシ―ル板15bで区画された空間(酸化剤ガス流通
空間)には、集電板としての導電性を有する孔開き板1
6b、波板17bが前記カソ―ド12側から順次積層さ
れている。このような複数の単位セルがセパレ―タ14
を挟んで積層されたスタック発電要素の4つの側面に
は、枠状のフランジ18を有するマニホ―ルド19がそ
れぞれ配置されている。また、前記スタック発電要素の
4つの側面と前記マニホ―ルド19のフランジ18との
間にはそれぞれ枠状のマニホ―ルドシ―ル板20が介在
されている。前記燃料ガス流通空間が表出する前記発電
要素の側面に対応するマニホ―ルド(図示せず)には、
燃料ガス21を供給するための供給管22が取り付けら
れている。この供給管22と反対側のマニホ―ルド19
には、ガス排出管23が取着されている。また、前記酸
化剤ガス流通空間が表出する前記発電要素の側面に対応
するのマニホ―ルド(図示せず)には、酸化剤ガス24
を供給するための供給管25が取り付けられている。こ
の供給管25と反対側のマニホ―ルド19には、ガス排
出管26が取着されている。前記電極11、12は、例
えばニッケルベ―スアロイ又は多孔質のニッケルベ―ス
アロイの焼結体から形成される。前記セパレ―タ14、
エッジシ―ル15a、15b、孔開き板16a、16b
及び波板17a、17bは、例えばステンレス鋼から形
成される。
【0011】前記燃料ガス21としては、例えば水素
(H2 )と二酸化炭素(CO2 )との混合ガスなどを使
用できる。前記酸化剤ガス24としては、例えば空気又
は酸素(O2 )と二酸化炭素(CO2 )との混合ガスな
どを使用できる。
【0012】前記電解質板13は、高温運転時に液体と
なる前記電解質の流出を防止するための保持材と昇温時
の割れ発生を防止するための補強材とを含有し、これら
の一部もしくは全部が密度4.00g/cm3 以上のリ
チウム複合酸化物からなる例えば気孔率40〜65%の
多孔質体に電解質である混合アルカリ炭酸塩を溶融状態
で含浸した構成になっている。
【0013】前記混合アルカリ炭酸塩としては、例えば
炭酸リチウム(Li2 CO3 )と炭酸カリウム(K2
3 )の混合物、Li2 CO3 と炭酸ナトリウム(Na
2 CO3 の混合物、Li2 CO3 とK2 CO3 とNa2
CO3 の混合物等を挙げることができる。
【0014】前記多孔質体は、前記リチウム複合酸化物
が粒径0.5μm以下(好ましくは0.05〜0.5μ
m)の微粉末の形で保持材として少くとも含むことが望
ましく、具体的には次のような形態を有する。
【0015】(a)粒径が0.05〜0.5μmの前記
リチウム複合酸化物の微粉末(保持材)と、粒径が10
〜100μmの前記リチウム複合酸化物の粉末(補強
材)とから構成される多孔質体。つまり、この多孔質体
は、前記リチウム複合酸化物のみから構成される。
【0016】(b)粒径が0.05〜0.5μmの前記
リチウム複合酸化物の微粉末(保持材)と、粒径が10
〜100μmのLiAlO2 粉末(補強材)とから構成
される多孔質体。
【0017】(c)粒径が0.05〜0.5μmの前記
リチウム複合酸化物の微粉末および同粒径のLiAla
b (0.89≦a≦1.11、1.80≦b≦2.2
0;以下、単にLiAla b として表示してa、bの
説明を省略する)の微粉末(保持材)と、粒径が10〜
100μmのLiAla b の粉末(補強材)とから構
成される多孔質体。前記多孔質体(a)〜(c)におい
て、前記保持材は40重量%以上、より好ましくは50
重量%以上含むことが望ましい。
【0018】前記多孔質体(b)、(c)において、保
持材として機能する粒径が0.05〜0.5μmの前記
リチウム複合酸化物の微粉末は多孔質体中に5重量%以
上、より好ましくは10重量%以上含むことが望まし
い。この理由は、前記リチウム複合酸化物の微粉末の含
有量を5重量%未満にすると保持材の凝集を防止するこ
とが困難になり、溶融炭酸塩中での前記保持材の分散安
定性を改善することが困難になるからである。前記多孔
質体(b)、(c)において、補強材として機能する粒
径が10〜100μmの粉末中には前記リチウム複合酸
化物を一部含むことを許容する。
【0019】前記多孔質体(a)〜(c)に含まれる密
度が4.00g/cm3 以上のリチウム複合酸化物とし
ては、例えばLiTaO3 (密度7.30g/c
3 )、Li3 TaO4 (密度8.22g/cm3 )な
どのリチウムタンタレート、LiNbO2 (密度5.7
3g/cm3 )、LiNb3 8 (密度5.03g/c
3 )、LiNbO3 (密度4.63g/cm3 )など
のリチウムナイオベート等を挙げることができる。これ
らのリチウム複合酸化物は、単独で用いても、2種以上
混合して用いてもよい。
【0020】前記多孔質体(b)、(c)に含まれるL
iAla b としては、例えばγ−LiAlO2 、β−
LiAlO2 を挙げることができる。前記保持材として
機能するLiAla b の微粉末は、1g当りの初期比
表面積が7〜40m2 のものを用いることが望ましい。
上述した電解質板は、例えば次のような方法に製造され
る。
【0021】(1)まず、密度が4.00g/cm3
上のリチウム複合酸化物および必要に応じて配合される
LiAla b を、粒径が0.05〜0.5μmの保持
材、粒径が10〜100μmの補強材として有機バイン
ダと共に有機溶媒の存在下で混合する。ここに用いる有
機バインダとしては、例えばポリビニルブチラール、フ
タル酸ジブチルル、アクリル樹脂等を挙げることができ
る。前記有機溶媒としては、例えばアルコール、トルエ
ン、キシレン、メチルエチルケトン等を挙げることがで
きる。つづいて、前記混合物を通常のシート成形法(例
えばドクタ―ブレ―ド法、カレンダロール法、ストリッ
プキャスト法、冷間押出し法等)によりグリーンシート
を成形した後、脱脂することにより所定の気孔率を有す
る多孔質体を作製する。一方、混合アルカリ炭酸塩から
なる電解質を前記多孔質体と同様な方法によりシート成
形してシート状物を作製する。次いで、前記多孔質体上
に前記シート状物を重ね、前記シート状物を溶融して前
記多孔質体に含浸させることにより電解質板を製造す
る。
【0022】(2)前記(1)の方法により作製した電
解質板を予め混合アルカリ炭酸塩からなる電解質を含浸
させたアノードと無含浸のカソードの間に配置し、前述
した図2に示す単位セルとし、複数の単位セルをセパレ
ータを挟んで積層してスタック発電要素とした後、この
発電要素の4つの側面にマニホ―ルドを取付けて燃料電
池を組立てる。
【0023】
【作用】本発明によれば、混合アルカリ炭酸塩からなる
電解質を保持材および補強材を含む多孔質体に含浸させ
た電解質板において前記多孔質体に密度が4.00g/
cm3 以上のリチウム複合酸化物を含有させる、特に粒
径0.5μm以下の微粉末の形で保持材として少くとも
含有させることによって、前記リチウム複合酸化物の密
度に起因する凝集し難い性質により運転時での前記保持
材の粒成長を抑制して電解質の流出(電解質ロス)を低
減でき、電解質ロスに伴う電解質板の抵抗増大、クロス
オ―バの発生を抑制できる。したがって、長時間の運転
が可能な長寿命の溶融炭酸塩型燃料電池を得ることがで
きる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。 実施例1〜6
【0025】まず、粒径0.2〜2μm、密度7.30
g/cm3 のリチウムタンタレート微粉末および同粒
径、密度4.63g/cm3 のリチウムナイオベート微
粉末(いずれも保持材)と、粒径20〜60μmのリチ
ウムタンタレート粉末および同粒径のリチウムナイオベ
ート粉末(いずれも補強材)を下記表1に示す重量比で
アルミナポットに入れ、トルエン、ポリビニルブチラー
ル、フタル酸ジブチルと共に20時間湿式混合し、6種
のスラリーを調製した。つづいて、前記各スラリーをキ
ャリアシートに展開し、厚さ0.5mmのマトリックス
グリーンシートとした。この後、前記各マトリックスグ
リーンシートを大気中で脱脂して6種の多孔質体を作製
した。
【0026】次いで、電解質としての混合アルカリ炭酸
塩(Li2 CO3 ;62モル%、K2 CO3 ;38モル
%)を用いて前記多孔質体と同様にスラリーを調製し、
キャリアに展開することによりシート状物とした。つづ
いて、前記各多孔質体上に前記シート状物をそれぞれ重
ね、550℃まで昇温して前記シート状物を溶融状態と
することにより前記混合アルカリ炭酸塩を前記多孔質体
に含浸することにより厚さ0.5mmの6種の電解質板
を製造した。 比較例1
【0027】比表面積が10〜20m2 /gのγ−リチ
ウムアルミネート(γ−LiAlO2 )微粉末(保持
材)および粒径20〜60μmのγ−リチウムアルミネ
ート粉末(補強材)を下記表1に示す重量比でアルミナ
ポットに入れ、トルエン、ポリビニルブチラール、フタ
ル酸ジブチルと共に20時間湿式混合して調製したスラ
リーを用いた以外、実施例1〜6と同様な方法により多
孔質体を作製した。この多孔質体上に実施例1〜6と同
様なシート状物を重ね、550℃まで昇温して前記シー
ト状物を溶融状態とすることにより前記混合アルカリ炭
酸塩を前記多孔質体に含浸することにより厚さ0.5m
mの電解質板を製造した。 比較例2
【0028】比表面積が10〜20m2 /gのγ−リチ
ウムアルミネート微粉末および粒径0.2〜2μm、密
度3.62g/cm3 のリチウムジルコネート微粉末
(いずれも保持材)と粒径20〜60μmのリチウムア
ルミネート粉末(補強材)を下記表1に示す重量比でア
ルミナポットに入れ、トルエン、ポリビニルブチラー
ル、フタル酸ジブチルと共に20時間湿式混合して調製
したスラリーを用いた以外、実施例1〜6と同様な方法
により多孔質体を作製した。この多孔質体上に実施例1
〜6と同様なシート状物を重ね、550℃まで昇温して
前記シート状物を溶融状態とすることにより前記混合ア
ルカリ炭酸塩を前記多孔質体に含浸することにより厚さ
0.5mmの電解質板を製造した。
【0029】実施例1〜6および比較例1、2の各電解
質板を電気炉中で700℃に加熱し、冷却した後、酢酸
溶液(氷酢酸10vol%、無水酢酸10vol%、エ
タノール80%)に浸漬して混合アルカリ炭酸塩を溶出
し、その微細構造を走査型電子顕微鏡で観察し、直径5
μmの粒子が凝集によって出現するまでの時間を調べ
た。この数値を電解質板の対劣化特性の目安として下記
表1に併記した。
【0030】また、実施例1〜6および比較例1、2の
各電解質板と、ニッケルベ―スアロイからなるアノ―
ド、カソ―ドと、ステンレス鋼からなるセパレ―タ、エ
ッジシ―ル板、孔開き板、波板を用いて前述した図2及
び図3に示す溶融炭酸塩型燃料電池を組立てた。各燃料
電池のアノ―ドに燃料ガスとしてのH2 80vol%と
CO2 20vol%の混合ガスを供給し、カソ―ドに酸
化剤ガスとしての空気70vol%とCO2 30vol
%の混合ガスをそれぞれ供給し、650℃で150mA
/cm2 の負荷条件で発電試験を行なった。発電試験
は、5000時間の連続運転を行ない、5000時間経
過後の電池性能および電解質ロス量を調べた。その結果
を下記表1に併記した。
【0031】
【表1】
【0032】前記表1から明らかなように、密度が4.
00g/cm3 以上のリチウム複合酸化物であるリチウ
ムタンタレートおよびリチウムナイオベートを保持材お
よび補強材として含む多孔質体を有する実施例1〜6の
電解質板は、5μmの粒子の成長時間が前記リチウム複
合酸化物を含まない多孔質体を有する比較例1の電解質
板および密度が3.62g/cm3 のリチウム複合酸化
物であるリチウムジルコネートを保持材として含む多孔
質体を有する比較例2の電解質板に比べて極めて長いこ
とがわかる。また、実施例1〜6の電解質板を組み込ん
だ溶融炭酸塩型燃料電池では、比較例1、2の電解質板
を組み込んだ燃料電池に比べて作動電位降下が小さく、
また電解質ロスも小さくなることがわかる。 実施例7〜12
【0033】まず、粒径0.2〜2μmのリチウムタン
タレート微粉末および同粒径のリチウムナイオベート微
粉末(いずれも保持材)と、粒径20〜60μmのリチ
ウムアルミネート(LiAlO2 )粉末(補強材)を下
記表2に示す重量比でアルミナポットに入れ、トルエ
ン、ポリビニルブチラール、フタル酸ジブチルと共に2
0時間湿式混合し、6種のスラリーを調製した。つづい
て、前記各スラリーをキャリアシートに展開し、厚さ
0.5mmのマトリックスグリーンシートとした。この
後、前記各マトリックスグリーンシートを大気中で脱脂
して6種の多孔質体を作製した。
【0034】次いで、電解質としての混合アルカリ炭酸
塩(Li2 CO3 ;62モル%、K2 CO3 ;38モル
%)を用いて前記多孔質体と同様にスラリーを調製し、
キャリアに展開することによりシート状物とした。つづ
いて、前記各多孔質体上に前記シート状物をそれぞれ重
ね、550℃まで昇温して前記シート状物を溶融状態と
することにより前記混合アルカリ炭酸塩を前記多孔質体
に含浸することにより厚さ0.5mmの6種の電解質板
を製造した。
【0035】実施例7〜12の各電解質板を実施例1〜
6と同様にその微細構造を走査型電子顕微鏡で観察し、
直径5μmの粒子が凝集によって出現するまでの時間を
調べた。この数値を電解質板の対劣化特性の目安として
下記表2に併記した。
【0036】また、実施例7〜12の各電解質板を用い
て実施例1〜6と同様、前述した図2及び図3に示す溶
融炭酸塩型燃料電池を組立て、5000時間経過後の電
池性能および電解質ロス量を調べた。その結果を下記表
2に併記した。なお、下記表2には前述した比較例1、
2の直径5μmの粒子が凝集によって出現するまでの時
間と溶融炭酸塩型燃料電池を組立て、5000時間経過
後の電池性能および電解質ロス量を併記した。
【0037】
【表2】
【0038】前記表2から明らかなように、密度が4.
00g/cm3 以上のリチウム複合酸化物であるリチウ
ムタンタレートおよびリチウムナイオベートを保持材と
して含む多孔質体を有する実施例7〜12の電解質板
は、5μmの粒子の成長時間が前記リチウム複合酸化物
を含まない多孔質体を有する比較例1の電解質板および
密度が3.62g/cm3 のリチウム複合酸化物である
リチウムジルコネートを保持材として含む多孔質体を有
する比較例2の電解質板に比べて極めて長いことがわか
る。また、実施例7〜12の電解質板を組み込んだ溶融
炭酸塩型燃料電池では、比較例1、2の電解質板を組み
込んだ燃料電池に比べて作動電位降下が小さく、また電
解質ロスも小さくなることがわかる。 実施例13〜20
【0039】まず、比表面積が10〜20m2 /gのγ
−リチウムアルミネート(γ−LiAlO2 )微粉末、
粒径0.2〜2μmのリチウムタンタレート微粉末およ
び同粒径のリチウムナイオベート微粉末(いずれも保持
材)と、粒径20〜60μmのリチウムアルミネート
(LiAlO2 )粉末(補強材)を下記表3に示す重量
比でアルミナポットに入れ、トルエン、ポリビニルブチ
ラール、フタル酸ジブチルと共に20時間湿式混合し、
8種のスラリーを調製した。つづいて、前記各スラリー
をキャリアシートに展開し、厚さ0.5mmのマトリッ
クスグリーンシートとした。この後、前記各マトリック
スグリーンシートを大気中で脱脂して8種の多孔質体を
作製した。
【0040】次いで、電解質としての混合アルカリ炭酸
塩(Li2 CO3 ;62モル%、K2 CO3 ;38モル
%)を用いて前記多孔質体と同様にスラリーを調製し、
キャリアに展開することによりシート状物とした。つづ
いて、前記各多孔質体上に前記シート状物をそれぞれ重
ね、550℃まで昇温して前記シート状物を溶融状態と
することにより前記混合アルカリ炭酸塩を前記多孔質体
に含浸することにより厚さ0.5mmの8種の電解質板
を製造した。
【0041】実施例13〜20の各電解質板を実施例1
〜6と同様にその微細構造を走査型電子顕微鏡で観察
し、直径5μmの粒子が凝集によって出現するまでの時
間を調べた。この数値を電解質板の対劣化特性の目安と
して下記表3に併記した。
【0042】また、実施例13〜20の各電解質板を用
いて実施例1〜6と同様、前述した図2及び図3に示す
溶融炭酸塩型燃料電池を組立て、5000時間経過後の
電池性能および電解質ロス量を調べた。その結果を下記
表3に併記した。なお、下記表3には前述した比較例
1、2の直径5μmの粒子が凝集によって出現するまで
の時間と溶融炭酸塩型燃料電池を組立て、5000時間
経過後の電池性能および電解質ロス量を併記した。
【0043】
【表3】
【0044】前記表3から明らかなように、密度が4.
00g/cm3 以上のリチウム複合酸化物であるリチウ
ムタンタレートおよびリチウムナイオベートを保持材の
一部として含む多孔質体を有する実施例13〜20の電
解質板は、5μmの粒子の成長時間が前記リチウム複合
酸化物を含まない多孔質体を有する比較例1の電解質板
および密度が3.62g/cm3 のリチウム複合酸化物
であるリチウムジルコネートを保持材として含む多孔質
体を有する比較例2の電解質板に比べて極めて長いこと
がわかる。また、実施例13〜20の電解質板を組み込
んだ溶融炭酸塩型燃料電池では、比較例1、2の電解質
板を組み込んだ燃料電池に比べて作動電位降下が小さ
く、また電解質ロスも小さくなることがわかる。
【0045】特に、リチウムタンタレート及びリチウム
ナイオベートが保持材として全体の5.0重量%以上含
む多孔質体を有する実施例13〜15、17〜19の電
解質板は、5μmの粒子の成長時間が長く、かつ溶融炭
酸塩型燃料電池に組み込んだ場合では前記燃料電池の作
動電位降下を極めて小さくでき、電解質ロスも顕著に低
減できることがわかる。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば電
解質板中の電解質の流出を低減して、電解質の流出に伴
う内部抵抗の増大、ガスクロスオ―バの発生を抑制で
き、長時間運転が可能な長寿命の溶融炭酸塩型燃料電池
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】溶融炭酸塩型燃料電池の基本構造を示す概略
図。
【図2】本発明に係わる溶融炭酸塩型燃料電池の一般的
に構成を示す斜視図。
【図3】図2の燃料電池の要部拡大斜視図。
【符号の説明】
11…アノード、12…カソード、13…電解質板、1
4…セパレータ、19…マニホ―ルド、21…燃料ガ
ス、24…酸化剤ガス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 立石 浩史 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 富松 師浩 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 混合アルカリ炭酸塩からなる電解質を保
    持材および補強材を含む多孔質体に含浸させた電解質板
    を備えた溶融炭酸塩型燃料電池において、 前記多孔質体は密度が4.00g/cm3 以上のリチウ
    ム複合酸化物が含有されていることを特徴とする溶融炭
    酸塩型燃料電池。
  2. 【請求項2】 前記リチウム複合酸化物は、リチウムタ
    ンタレートであることを特徴とする請求項1記載の溶融
    炭酸塩型燃料電池。
JP5040225A 1992-03-05 1993-03-01 溶融炭酸塩型燃料電池 Pending JPH0644990A (ja)

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JP4-48319 1992-03-05
JP4831992 1992-03-05
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006066918A3 (en) * 2004-12-23 2006-09-08 Uni I Oslo Proton conductors

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