JPH0645124A - 強磁性炭素材料及びその製造方法 - Google Patents
強磁性炭素材料及びその製造方法Info
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- JPH0645124A JPH0645124A JP21539192A JP21539192A JPH0645124A JP H0645124 A JPH0645124 A JP H0645124A JP 21539192 A JP21539192 A JP 21539192A JP 21539192 A JP21539192 A JP 21539192A JP H0645124 A JPH0645124 A JP H0645124A
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- GRYLNZFGIOXLOG-UHFFFAOYSA-N Nitric acid Chemical compound O[N+]([O-])=O GRYLNZFGIOXLOG-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims 1
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 磁気特性にすぐれた新規な強磁性炭素材料及
びその製造方法を提供する。 【構成】 常磁性を有する金属又は金属化合物の粉末を
含有する未グラファイト化炭化物からなる強磁性炭素材
料及びこの強磁性炭素材料から常磁性を有する金属又は
金属化合物の粉末を除去してなる強磁性炭素材料。常磁
性を有する金属又は金属化合物の粉末を添加した炭素含
有物質を、水素と反応し得るガスを含む雰囲気下におい
て熱分解させ、未グラファイト化炭化物を生成させるこ
とを特徴とする常磁性を有する金属又は金属化合物の粉
末を含有する強磁性炭素材料の製造方法及びこの方法で
得られた常磁性を有する金属又は金属化合物の粉末を含
有する強磁性炭素材料から該常磁性を有する金属又は金
属化合物の粉末を、酸性溶液で抽出除去する強磁性材料
の製造方法。
びその製造方法を提供する。 【構成】 常磁性を有する金属又は金属化合物の粉末を
含有する未グラファイト化炭化物からなる強磁性炭素材
料及びこの強磁性炭素材料から常磁性を有する金属又は
金属化合物の粉末を除去してなる強磁性炭素材料。常磁
性を有する金属又は金属化合物の粉末を添加した炭素含
有物質を、水素と反応し得るガスを含む雰囲気下におい
て熱分解させ、未グラファイト化炭化物を生成させるこ
とを特徴とする常磁性を有する金属又は金属化合物の粉
末を含有する強磁性炭素材料の製造方法及びこの方法で
得られた常磁性を有する金属又は金属化合物の粉末を含
有する強磁性炭素材料から該常磁性を有する金属又は金
属化合物の粉末を、酸性溶液で抽出除去する強磁性材料
の製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強磁性炭素材料及びそ
の製造方法に関するものである。
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】これまで、強磁性材料としては、鉄、コ
バルト、ニッケルなどの遷移金属の単体、合金、酸化物
などが用いられてきている。これらの強磁性材料は磁化
率が大きく、保磁力及び残留磁化値が大きいなど、磁性
材料として多くの長所を有する反面、幾つかの短所を有
する。その短所の(1)は、重金属元素であるために比
重が大きく宇宙空間などへ運搬するためには不都合であ
る。その(2)は、鉄以外の元素は、地球上に資源とし
て偏在するため、将来的に資源の枯渇が心配されること
である。その(3)は、金属元素であるため、硬度が大
きく、軟質な材料とはなりにくいことである。その
(4)は、不要になった場合に、消磁して処分したい場
合があるが、そのために多大のエネルギーを要すること
である。その(5)は、金属系の強磁性材料は生体への
適合性が良くなく、血液中で溶解して毒性を示すなど、
生物体の中へ埋め込んだり或いは血液中に微粉状態で分
散して磁気的なイメージングなどに利用する事がしにく
いことである。これに対して、炭素強磁性体では、この
ような問題が少ない。本発明者は、先に、炭素含有物質
を熱分解して未グラファイト化炭化物に変換することに
より、強磁性炭素材料を得る方法を提案した(特願平3
−109779、109780、198795、235
569)。しかし、この方法で得られた炭化物の磁気特
性は、未だ充分なものではなかった。
バルト、ニッケルなどの遷移金属の単体、合金、酸化物
などが用いられてきている。これらの強磁性材料は磁化
率が大きく、保磁力及び残留磁化値が大きいなど、磁性
材料として多くの長所を有する反面、幾つかの短所を有
する。その短所の(1)は、重金属元素であるために比
重が大きく宇宙空間などへ運搬するためには不都合であ
る。その(2)は、鉄以外の元素は、地球上に資源とし
て偏在するため、将来的に資源の枯渇が心配されること
である。その(3)は、金属元素であるため、硬度が大
きく、軟質な材料とはなりにくいことである。その
(4)は、不要になった場合に、消磁して処分したい場
合があるが、そのために多大のエネルギーを要すること
である。その(5)は、金属系の強磁性材料は生体への
適合性が良くなく、血液中で溶解して毒性を示すなど、
生物体の中へ埋め込んだり或いは血液中に微粉状態で分
散して磁気的なイメージングなどに利用する事がしにく
いことである。これに対して、炭素強磁性体では、この
ような問題が少ない。本発明者は、先に、炭素含有物質
を熱分解して未グラファイト化炭化物に変換することに
より、強磁性炭素材料を得る方法を提案した(特願平3
−109779、109780、198795、235
569)。しかし、この方法で得られた炭化物の磁気特
性は、未だ充分なものではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、磁気特性に
すぐれた新規な強磁性炭素材料及びその製造方法を提供
することをその課題とする。
すぐれた新規な強磁性炭素材料及びその製造方法を提供
することをその課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記課題を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成するに
至った。即ち、本発明によれば、常磁性を有する金属又
は金属化合物の粉末を含有する未グラファイト化炭化物
からなる強磁性炭素材料及びこの強磁性炭素材料から常
磁性を有する金属又は金属化合物の粉末を除去してなる
強磁性炭素材料が提供される。また、本発明によれば、
常磁性を有する金属又は金属化合物の粉末を添加した炭
素含有物質を、水素と反応し得るガスを含む雰囲気下に
おいて熱分解させ、未グラファイト化炭化物を生成させ
ることを特徴とする常磁性を有する金属又は金属化合物
の粉末を含有する強磁性炭素材料の製造方法及びこの方
法で得られた常磁性を有する金属又は金属化合物の粉末
を含有する強磁性炭素材料から該常磁性を有する金属又
は金属化合物の粉末を、酸性溶液で抽出除去する強磁性
材料の製造方法が提供される。
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成するに
至った。即ち、本発明によれば、常磁性を有する金属又
は金属化合物の粉末を含有する未グラファイト化炭化物
からなる強磁性炭素材料及びこの強磁性炭素材料から常
磁性を有する金属又は金属化合物の粉末を除去してなる
強磁性炭素材料が提供される。また、本発明によれば、
常磁性を有する金属又は金属化合物の粉末を添加した炭
素含有物質を、水素と反応し得るガスを含む雰囲気下に
おいて熱分解させ、未グラファイト化炭化物を生成させ
ることを特徴とする常磁性を有する金属又は金属化合物
の粉末を含有する強磁性炭素材料の製造方法及びこの方
法で得られた常磁性を有する金属又は金属化合物の粉末
を含有する強磁性炭素材料から該常磁性を有する金属又
は金属化合物の粉末を、酸性溶液で抽出除去する強磁性
材料の製造方法が提供される。
【0005】本発明の強磁性炭素材料の製造において
は、炭素含有物質を熱分解させて原子価が不飽和なSP
2−シグマ不対電子を有する強磁性炭素原子を生成させ
るに際し、常磁性を有する金属又は金属化合物の粉末を
存在させ、その常磁性金属原子の作用により、生成され
る炭素原子の電子スピンベクトルを、その常磁性金属原
子の電子スピンベクトルと平行になるように誘導させ、
これによって磁気特性にすぐれた炭化物を得る。このよ
うな常磁性金属原子の存在下での炭素含有物質の熱分解
に際して生起する、常磁性金属原子による炭素原子のス
ピン誘導現象は本発明者らが初めて見出したものであ
る。
は、炭素含有物質を熱分解させて原子価が不飽和なSP
2−シグマ不対電子を有する強磁性炭素原子を生成させ
るに際し、常磁性を有する金属又は金属化合物の粉末を
存在させ、その常磁性金属原子の作用により、生成され
る炭素原子の電子スピンベクトルを、その常磁性金属原
子の電子スピンベクトルと平行になるように誘導させ、
これによって磁気特性にすぐれた炭化物を得る。このよ
うな常磁性金属原子の存在下での炭素含有物質の熱分解
に際して生起する、常磁性金属原子による炭素原子のス
ピン誘導現象は本発明者らが初めて見出したものであ
る。
【0006】常磁性を有する金属としては従来公知のも
の、例えば、Ti、Cu、Mg、Gd、Zr、Nb、M
o、Pd等の遷移金属の単体及び合金が包含される。常
磁性を有する金属化合物としては、前記遷移金属の酸化
物、水酸化物、硫化物等が包含される。
の、例えば、Ti、Cu、Mg、Gd、Zr、Nb、M
o、Pd等の遷移金属の単体及び合金が包含される。常
磁性を有する金属化合物としては、前記遷移金属の酸化
物、水酸化物、硫化物等が包含される。
【0007】炭素含有物質としては、熱分解により炭素
化し得るものであればどのようなものでもよく、常温で
液状又は固体状のものが包含され、また、低分子化合物
及び高分子化合物のいずれも使用可能である。しかし、
ダイヤモンドやグラファイトのように分解反応の余地の
ないものは使用できない。炭素含有物質には、酸素原子
や窒素原子、イオウ原子、アルカリ金属原子等の炭素以
外の原子を含んでいてもよいが、ケイ素原子は炭化物中
に残留してくるので、炭素含有物質にはケイ素原子を含
まないのが好ましい。炭化物中のケイ素含有率は、10
重量%以下、好ましくはゼロ%である。炭素含有物質の
好ましい具体例を示すと、例えば、石油や石炭系の各種
ピッチ類;ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビ
ニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリレート、ポリメ
タクリレート等の有機高分子物質;パルプ粉末、木粉等
の木質材料等が挙げられる。
化し得るものであればどのようなものでもよく、常温で
液状又は固体状のものが包含され、また、低分子化合物
及び高分子化合物のいずれも使用可能である。しかし、
ダイヤモンドやグラファイトのように分解反応の余地の
ないものは使用できない。炭素含有物質には、酸素原子
や窒素原子、イオウ原子、アルカリ金属原子等の炭素以
外の原子を含んでいてもよいが、ケイ素原子は炭化物中
に残留してくるので、炭素含有物質にはケイ素原子を含
まないのが好ましい。炭化物中のケイ素含有率は、10
重量%以下、好ましくはゼロ%である。炭素含有物質の
好ましい具体例を示すと、例えば、石油や石炭系の各種
ピッチ類;ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビ
ニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリレート、ポリメ
タクリレート等の有機高分子物質;パルプ粉末、木粉等
の木質材料等が挙げられる。
【0008】本発明においては、常磁性を有する金属粉
末及び/又は常磁性金属化合物の粉末(以下、常磁性粉
末とも言う)を炭素含有物質に混合し、この混合物を熱
処理して、その炭素含有物質を未グラファイト化炭化物
に変換させて、強磁性炭素材料を得る。
末及び/又は常磁性金属化合物の粉末(以下、常磁性粉
末とも言う)を炭素含有物質に混合し、この混合物を熱
処理して、その炭素含有物質を未グラファイト化炭化物
に変換させて、強磁性炭素材料を得る。
【0009】常磁性粉末の平均粒径は、0.1〜500
μm、好ましくは10〜150μmである。また、常磁
性粉末の添加量は、炭素含有物質100重量部に対し、
10重量部以上、好ましくは20〜30重量部の割合で
ある。
μm、好ましくは10〜150μmである。また、常磁
性粉末の添加量は、炭素含有物質100重量部に対し、
10重量部以上、好ましくは20〜30重量部の割合で
ある。
【0010】熱処理温度は、炭素含有物質の熱分解反応
温度であればよく、一般には400〜700℃、好まし
くは500〜600℃である。加熱雰囲気は、水素と反
応し得るガスを含むものであればよい。この場合の水素
と反応し得るガスとしては、ハロゲンやハロゲン化炭化
水素、等が挙げられ、これらのガスは単独又は混合物で
使用することができる。加熱雰囲気は、窒素や炭酸ガ
ス、アルゴン等の不活性ガスを含むことができる。雰囲
気中の酸素濃度は0.1vol%以下、好ましくはゼロ
%である。炭素含有物質と常磁性粉末との混合物を前記
のようにして熱処理することにより、炭素含有物質は熱
分解され、それに含まれる水素原子が除去され、未グラ
ファイト化炭化物に変換されるが、この場合、炭化物中
の水素含有率が5重量%以下になると、水素と反応し得
るガスの存在は特に必要とはされず、加熱雰囲気は真空
(2パスカル以下)であることができる。本発明により
最終的に得られる未グラファイト化炭化物中に含まれる
水素原子は、炭素1原子当り、1/100原子以下、好
ましくは1/200原子以下の割合である。
温度であればよく、一般には400〜700℃、好まし
くは500〜600℃である。加熱雰囲気は、水素と反
応し得るガスを含むものであればよい。この場合の水素
と反応し得るガスとしては、ハロゲンやハロゲン化炭化
水素、等が挙げられ、これらのガスは単独又は混合物で
使用することができる。加熱雰囲気は、窒素や炭酸ガ
ス、アルゴン等の不活性ガスを含むことができる。雰囲
気中の酸素濃度は0.1vol%以下、好ましくはゼロ
%である。炭素含有物質と常磁性粉末との混合物を前記
のようにして熱処理することにより、炭素含有物質は熱
分解され、それに含まれる水素原子が除去され、未グラ
ファイト化炭化物に変換されるが、この場合、炭化物中
の水素含有率が5重量%以下になると、水素と反応し得
るガスの存在は特に必要とはされず、加熱雰囲気は真空
(2パスカル以下)であることができる。本発明により
最終的に得られる未グラファイト化炭化物中に含まれる
水素原子は、炭素1原子当り、1/100原子以下、好
ましくは1/200原子以下の割合である。
【0011】前記のようにして得られる常磁性粉末を含
有する未グラファイト化炭化物は、SP2−シグマ不対
電子を有する炭素からなり、強磁性を有するものであ
り、それ自体で強磁性炭素材料として使用可能のもので
ある。しかし、このものは、常磁性金属を含有すること
から、未だ比重が重い、生体への適合性が悪い等の問題
を有する。これらの常磁性金属に原因する問題のない強
磁性炭素材料とするには、それに含まれる常磁性金属を
除去すればよい。
有する未グラファイト化炭化物は、SP2−シグマ不対
電子を有する炭素からなり、強磁性を有するものであ
り、それ自体で強磁性炭素材料として使用可能のもので
ある。しかし、このものは、常磁性金属を含有すること
から、未だ比重が重い、生体への適合性が悪い等の問題
を有する。これらの常磁性金属に原因する問題のない強
磁性炭素材料とするには、それに含まれる常磁性金属を
除去すればよい。
【0012】常磁性粉末を含む強磁性炭素材料からその
常磁性粉末を除去する方法としては、各種の方法がある
が、好ましくは酸性溶液を抽出液として用いて、常磁性
粉末を抽出除去する方法である。抽出液として用いる酸
性溶液は、硝酸と、硫酸及び/又は燐酸を含む水溶液の
使用が好ましい。水溶液中の硝酸濃度は5〜30重量
%、好ましくは10〜20重量%であり、硫酸及び/又
は燐酸の濃度は、20〜50重量%、好ましくは30〜
40重量%である。抽出処理温度は、20〜80℃、好
ましくは50〜60℃である。このような抽出処理によ
ると、強磁性炭素材料中に含まれる常磁性金属は、金属
イオンとして強磁性炭素材料から効率よく抽出除去され
る。
常磁性粉末を除去する方法としては、各種の方法がある
が、好ましくは酸性溶液を抽出液として用いて、常磁性
粉末を抽出除去する方法である。抽出液として用いる酸
性溶液は、硝酸と、硫酸及び/又は燐酸を含む水溶液の
使用が好ましい。水溶液中の硝酸濃度は5〜30重量
%、好ましくは10〜20重量%であり、硫酸及び/又
は燐酸の濃度は、20〜50重量%、好ましくは30〜
40重量%である。抽出処理温度は、20〜80℃、好
ましくは50〜60℃である。このような抽出処理によ
ると、強磁性炭素材料中に含まれる常磁性金属は、金属
イオンとして強磁性炭素材料から効率よく抽出除去され
る。
【0013】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。 実施例1 ポリ塩化ビニール(PVC)1.0gを取り、テトラハ
イドロフラン(THF)20mlを加えて溶解する。こ
れに100メッシュ以下に粉砕したチタン粉末50mg
を加えて激しく攪拌する。このようにして得た金属/ポ
リマー分散系を磁気スターラーでかきまぜているメタノ
ール50ml中に注入してポリマーを沈殿させる。乾燥
後、磁性ボートに入れて10パスカルの四塩化炭素雰囲
気中で20℃より260℃まで10℃/分で昇温加熱
し、260℃より325℃までを2℃/分で昇温加熱
し、325℃から390℃までを10℃/分で昇温加熱
し、390℃に60分保持してから急冷した。次に、こ
のものをガラス管に入れ、さらに10パスカルの四塩化
炭素雰囲気中で、20−390℃を30℃/分で昇温加
熱し、390−454℃を2℃/分で昇温加熱し、45
0−520℃を1℃/分で昇温加熱してから、520℃
に60分保持してから急冷した。元のPVCに対して収
率5.1%で強磁性炭化物を得た。このものは、最大磁
化率16.2emu/g(1.5T)、保磁力3.96
mT、残留磁化0.231emu/gの磁気特性を示し
た。磁化値の印加磁場に対する変化を図1に示す。図1
において、横軸は印加磁場強度を示し、縦軸は磁化の値
を示す。
する。 実施例1 ポリ塩化ビニール(PVC)1.0gを取り、テトラハ
イドロフラン(THF)20mlを加えて溶解する。こ
れに100メッシュ以下に粉砕したチタン粉末50mg
を加えて激しく攪拌する。このようにして得た金属/ポ
リマー分散系を磁気スターラーでかきまぜているメタノ
ール50ml中に注入してポリマーを沈殿させる。乾燥
後、磁性ボートに入れて10パスカルの四塩化炭素雰囲
気中で20℃より260℃まで10℃/分で昇温加熱
し、260℃より325℃までを2℃/分で昇温加熱
し、325℃から390℃までを10℃/分で昇温加熱
し、390℃に60分保持してから急冷した。次に、こ
のものをガラス管に入れ、さらに10パスカルの四塩化
炭素雰囲気中で、20−390℃を30℃/分で昇温加
熱し、390−454℃を2℃/分で昇温加熱し、45
0−520℃を1℃/分で昇温加熱してから、520℃
に60分保持してから急冷した。元のPVCに対して収
率5.1%で強磁性炭化物を得た。このものは、最大磁
化率16.2emu/g(1.5T)、保磁力3.96
mT、残留磁化0.231emu/gの磁気特性を示し
た。磁化値の印加磁場に対する変化を図1に示す。図1
において、横軸は印加磁場強度を示し、縦軸は磁化の値
を示す。
【0014】実施例2 実施例1と同様に、電解銅粉末50mgを使用して銅粉
入りPVC1.05gを得た。これを実施例1と同じ雰
囲気、同じ温度プログラムに従って加熱分解して、元の
PVCに対して収率5.2%で強磁性炭化物を得た。こ
のものは、最大磁化率15.7emu/g(1.5
T)、保磁力3.85mT、残留磁化0.220emu
/gの磁気特性を示した。
入りPVC1.05gを得た。これを実施例1と同じ雰
囲気、同じ温度プログラムに従って加熱分解して、元の
PVCに対して収率5.2%で強磁性炭化物を得た。こ
のものは、最大磁化率15.7emu/g(1.5
T)、保磁力3.85mT、残留磁化0.220emu
/gの磁気特性を示した。
【0015】実施例3 実施例1において、チタン粉末の代りに部分還元処理し
た酸化チタンを用いた以外は同様にして実験を行い、元
のPVCに対して収率6%で強磁性炭化物を得た。この
ものは、最大磁化率13.5emu/g(1.5T)、
保磁力3.50mT、残留磁化0.210emu/gの
磁気特性を示した。
た酸化チタンを用いた以外は同様にして実験を行い、元
のPVCに対して収率6%で強磁性炭化物を得た。この
ものは、最大磁化率13.5emu/g(1.5T)、
保磁力3.50mT、残留磁化0.210emu/gの
磁気特性を示した。
【0016】実施例4 実施例1で得られた炭化物30mgを、硝酸150g/
リットル及び硫酸350g/リットルを含む酸性水溶液
10ミリリットル中に200分間55℃において浸漬し
た後、70℃で加熱乾燥して、チタンの溶出除去された
炭化物を得た。このものは、最大磁化率17.8emu
/g(1.5T)、保磁力3.95mT、残留磁化0.
232emu/gの磁気特性を示した。
リットル及び硫酸350g/リットルを含む酸性水溶液
10ミリリットル中に200分間55℃において浸漬し
た後、70℃で加熱乾燥して、チタンの溶出除去された
炭化物を得た。このものは、最大磁化率17.8emu
/g(1.5T)、保磁力3.95mT、残留磁化0.
232emu/gの磁気特性を示した。
【0017】比較例1 実施例1において、チタン粉末を用いない以外は同様に
して実験を行った。この場合に得られた強磁性の未グラ
ファイト化炭化物の収率は1%であり、このものは、最
大磁化率13.2emu/g(1.5T)、保磁力3.
00mT、残留磁化0.20emu/gの磁気特性を示
した。
して実験を行った。この場合に得られた強磁性の未グラ
ファイト化炭化物の収率は1%であり、このものは、最
大磁化率13.2emu/g(1.5T)、保磁力3.
00mT、残留磁化0.20emu/gの磁気特性を示
した。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、強磁性を示す炭化物
を、銅やチタンのような常磁性粉体の助けを借りて比較
的容易に高収率で製造することが出来る。また、常磁性
粉体は水溶性の酸によって溶解除去できるので、強磁性
炭化物を純粋な状態で得ることが出来る。本発明によれ
ば、各種炭素含有物質を原料として強磁性炭素材料を確
実に高収率で製造する事ができ、その産業的意義は多大
である。
を、銅やチタンのような常磁性粉体の助けを借りて比較
的容易に高収率で製造することが出来る。また、常磁性
粉体は水溶性の酸によって溶解除去できるので、強磁性
炭化物を純粋な状態で得ることが出来る。本発明によれ
ば、各種炭素含有物質を原料として強磁性炭素材料を確
実に高収率で製造する事ができ、その産業的意義は多大
である。
【図1】実施例1において得られた強磁性炭化物から測
定される磁化率曲線を示す。図1(a)は磁場掃引をー
1.5Tから+1.5Tにわたって行ったもの、図1
(b)は、磁場掃引を−50mTから+50mTにわた
って行ったものである。
定される磁化率曲線を示す。図1(a)は磁場掃引をー
1.5Tから+1.5Tにわたって行ったもの、図1
(b)は、磁場掃引を−50mTから+50mTにわた
って行ったものである。
Claims (5)
- 【請求項1】 常磁性を有する金属又は金属化合物の粉
末を含有する未グラファイト化炭化物からなる強磁性炭
素材料。 - 【請求項2】 請求項1の強磁性炭素材料から常磁性を
有する金属又は金属化合物の粉末を除去してなる強磁性
炭素材料。 - 【請求項3】 常磁性を有する金属又は金属化合物の粉
末を添加した炭素含有物質を、水素と反応し得るガスを
含む雰囲気下において熱分解させて未グラファイト化炭
化物を生成させることを特徴とする常磁性を有する金属
又は金属化合物の粉末を含有する強磁性炭素材料の製造
方法。 - 【請求項4】 請求項1で得られた常磁性を有する金属
又は金属化合物を含有する強磁性炭素材料から、該常磁
性を有する金属又は金属化合物の粉末を酸性溶液で金属
イオンとして抽出除去することを特徴とする強磁性炭素
材料の製造方法。 - 【請求項5】 酸性溶液として、硝酸と、燐酸及び/又
は硫酸との混酸水溶液を用いる請求項4の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4215391A JP2669486B2 (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | 強磁性炭素の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4215391A JP2669486B2 (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | 強磁性炭素の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0645124A true JPH0645124A (ja) | 1994-02-18 |
| JP2669486B2 JP2669486B2 (ja) | 1997-10-27 |
Family
ID=16671541
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4215391A Expired - Lifetime JP2669486B2 (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | 強磁性炭素の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2669486B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN120264573A (zh) * | 2025-02-28 | 2025-07-04 | 九江德福科技股份有限公司 | 一种复合线路板材料及其制备方法 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58167413A (ja) * | 1982-03-23 | 1983-10-03 | Ngk Insulators Ltd | カーボン材料およびその製造法 |
-
1992
- 1992-07-21 JP JP4215391A patent/JP2669486B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58167413A (ja) * | 1982-03-23 | 1983-10-03 | Ngk Insulators Ltd | カーボン材料およびその製造法 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN120264573A (zh) * | 2025-02-28 | 2025-07-04 | 九江德福科技股份有限公司 | 一种复合线路板材料及其制备方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2669486B2 (ja) | 1997-10-27 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |