JPH06463U - 長尺体の防火区画体貫通部の防火構造 - Google Patents

長尺体の防火区画体貫通部の防火構造

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JPH06463U
JPH06463U JP4721892U JP4721892U JPH06463U JP H06463 U JPH06463 U JP H06463U JP 4721892 U JP4721892 U JP 4721892U JP 4721892 U JP4721892 U JP 4721892U JP H06463 U JPH06463 U JP H06463U
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heat
fireproof
pipe
fire protection
spacer
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JP4721892U
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利昭 山路
博文 長田
博 舘野
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Furukawa Electric Co Ltd
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Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 火災と反対側のパイプの変形や着火等が生じ
ない防火構造、特に長尺体が大口径プラスチックスパイ
プである場合に好適な防火構造を提供する。 【構成】 長尺体の防火区画体貫通部の防火構造におい
て、熱膨張性耐火材5を貫通孔2の一方の側に配置する
と共に、貫通孔2の他端部に耐熱性を有する断熱材料で
形成されたスペーサ16を長尺体3を取り巻くように配
置した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、プラスチックスパイプ等の可燃性の長尺体が建築物の防火区画体を 貫通する部分に施工される防火構造、特に長尺体が大口径である場合に好適な長 尺体の防火区画体貫通部の防火構造(以下、防火構造と略称する)に関する。
【0002】
【従来の技術】
建築物の床、壁等の防火区画体を貫通してプラスチックスパイプが配管されて いると、防火区画体で仕切られた一方の側で起きた火災が、プラスチックスパイ プを介して反対側に燃え広がることがある。そこでこのような貫通部を熱膨張性 耐火材を用いて防火構造とすることが行われている。 ところが熱膨張性耐火材を用いた防火構造として我が国で確立されている構造 は外径約38mm以下の細いプラスチックスパイプを対象とした構造であり、外 径100mmクラスの大口径パイプの貫通部に適した防火構造は未だ確立されて いない。
【0003】 熱膨張性耐火材を用いた防火構造で大口径プラスチックスパイプを対象とした 構造としては、海外で用いられている、図9に示すものが知られている。 この防火構造は、防火区画体としての床1の一方の面にパイプ3を囲むカバー 8がビス止めされたもので、このカバー8の中にはパイプ3を取り囲むように熱 膨張性耐火材5が収められている。 この防火構造によれば、床1の下で起きた火災によりプラスチックスパイプ3 が下部から上方に燃えて来たとき、燃焼箇所が熱膨張性耐火材5が収められてい る箇所に近付くと、熱膨張性耐火材5が膨張して熱により軟化しているパイプ3 を図10に示すように押しつぶし、パイプ3を介しての延焼を止めるようにした ものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】 ところがこの防火構造は、米国およびオーストリアの耐火評定試験に合格する ものの、将来制定される可能性のある日本の耐火評定試験では不合格となる恐れ がある。 すなわち、米国等の耐火評定試験では、試験品を試験炉に入れて2時間加熱後 、炉の冷却を待たずに直ちに試験品を炉から引き上げて消防ホースで貫通部に集 中放水する、いわゆるホーステストを行い、このホーステストで貫通部を水が通 過しない点に試験の主眼が置かれている。これに対してわが国の耐火評定試験で は、電力ケーブル等の貫通部に要求されている防火能力と同等のものを求めて、 試験品を2時間加熱後、炉の中に約30分放置する自然冷却を行い、火災側と反 対側でパイプの変形や着火等が生じないことに試験の主眼が置かれる可能性があ る。このため日本の試験の方が米国等の試験より厳しくなる可能性が高い。
【0005】 前述した海外で知られている防火構造を、このような自然冷却を待つ耐火評定 試験に共したところ、残熱(2時間加熱後の炉内温度は、30分後でも400℃ 以上を示す)の影響により火災と反対側で発火およびパイプの変形が確認された 。
【0006】 この考案は前記事情に鑑みてなされたもので、日本で制定される可能性のある 耐火評定試験の方法で試験しても、火災と反対側でパイプの変形や着火等が生じ ない防火構造、特に長尺体が大口径プラスチックスパイプである場合に好適な防 火構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために本考案の長尺体の防火区画体貫通部の防火構造では 、図1に示すように、熱膨張性耐火材5を貫通孔2の一方の側に配置すると共に 、貫通孔2の他端部に耐熱性を有する断熱材料で形成されたスペーサ16を長尺 体3を取り巻くように設ける。 ここで前記貫通孔2の一方の側とは、貫通孔2内の一端部およびその外側も含 むものとする。 また貫通部2の他端部とは、貫通部2内の前記一端部と反対側の部分を意味す る。 前記スペーサ16をなす耐熱性を有する断熱材料としては、例えば、ガラス繊 維やロックウール等がある。 スペーサ16の高さは30〜50mm程度が好適である。
【0008】
【作用】
本考案の防火構造にあっては、前記のごとくスペーサ16が設けられているの で、火災により長尺体3が一方側から燃えて来て、その熱が徐々に長尺体3の他 端側に伝わって行った場合、前記スペーサ16によって取り巻かれている箇所で は熱がスペーサ16に吸収されこの箇所より先の部分の温度上昇が抑制される。
【0009】
【実施例】
(実施例1) 図1および図2は、本実施例の防火構造を示すものである。この防火構造は、 大口径プラスチックスパイプ3が通された床1の貫通孔2に施工されている。こ れらプラスチックスパイプ(以下パイプと略称する)3と床1との間の間隙には パイプ3を囲むようにスリーブ部材4が挿入されている。このスリーブ部材4と パイプ3との間には熱膨張性耐火材5とスペーサ16が配置されている。
【0010】 スリーブ部材4は、図3に示すように、一端側に円筒状の収容部10が設けら れ、他端側にリング状の鍔部11が設けられ、これらの間が支柱12によって連 結されたものである。 このスリーブ部材4の収容部10は前記熱膨張性耐火材5が収容される部分で 、その下端にはパイプ3側に突出するようにストッパー部6が形成されている。 このストッパー部6は、前記熱膨張性耐火材5がスリーブ部材4の一端部より外 に膨張するのを阻止しその膨張方向を主にスリーブ部材4の他端側に向ける為に 設けられている。 前記鍔部11の上面側には、後述するスペーサ16の浮き上がりを防止する爪 13が設けられている。この爪13は、必要に応じてスリーブ部材4の外方に逃 がすことができるように回転可能に設けられている。 前記支柱12は長さ約50mmのもので、スリーブ部材4の円周方向に離間し て設けられており、それらの間は窓部15となっている。 このように構成されたスリーブ部材4は、左右に分割できる半割構造になって いる。
【0011】 前記スペーサ16は、高さ30mmのロックウール製のもので、スリーブ部材 4の他端側に前記パイプ3を取り巻くように配置されている。このスペーサ16 はパイプ3に密着するように設けられている。
【0012】 この防火構造を施工するには、床1上でパイプ3にスペーサ16を取り付けた 後、熱膨張性耐火材5が取り付けられた半割状態のスリーブ部材4をパイプ3を 囲むように組み立てる。ついで図4に示すように、スリーブ部材4の爪13を内 方向に突出するように回動してスペーサ16を抑える。この後、こうして組み立 てられたものを図2に示すように貫通孔2に落し込む。すると、スリーブ部材4 の鍔部11が床1の上面に当たってスリーブ部材4が所定位置にセットされる。
【0013】 本実施例の防火構造によれば、床1の下で火災が起き、パイプ3が下部から燃 焼して来て熱膨張性耐火材5の配置されている箇所に達すると、この耐火材5が 膨張し熱軟化しているパイプ3を押し潰して、パイプ3の燃焼を鎮火させる。 この間も熱はパイプ3の上方に伝わって行くが、この防火構造では貫通孔2の 他端部にロックウール製のスペーサ16が設けられているので、このスペーサ1 6が設けられた部分でパイプ3の熱がスペーサ16に伝わってパイプ3の温度上 昇が抑制される。 この結果、図5に示すように、パイプ3の熱変形がスペーサ16に囲まれた箇 所から上方に進行するのを防止できる。 従って本実施例の防火構造によれば、火災と反対側のパイプの変形や着火等が 生じるのを防止できる。
【0014】 また本実施例の防火構造では、前述のようにスペーサ16を設けたので、熱膨 張性耐火材5の上方への膨張がこのスペーサ16に阻まれて、熱膨張性耐火材5 の膨張圧がパイプ3に集中するので、火災時にパイプ3を効果的に押し潰し閉塞 できと共に、高価な熱膨張性耐火材5の使用量を低減できる利点もある。
【0015】 更に本実施例の防火構造では、図3に示したように、スリーブ部材4に窓15 が設けられているので、火災時には熱膨張性耐火材5がこの窓15から外に膨張 して床1まで達し、貫通孔2を隙間なく閉じる。
【0016】 (実施例2) 図6は、本実施例の防火構造を示す断面図である。この実施例の防火構造で用 いたスリーブ部材4は、収容部10と鍔部11とが別体となっている。収容部1 0は、図7に示すように半割部材26、26に2分割できるように成っている。 これら半割部材26の端部には互い違いに差込み溝17が設けられており、他方 の端部18を相手の差込み溝17に嵌め込むことにより一体化できるようになっ ている。この収容部10の上端縁には、斜め上方に突出する係止片19が設けら れている。 鍔部11は、図8に示すように、リング状部分20の2箇所に舌片21を突設 したものである。この鍔部11のリング状部分20の内径は床1の貫通孔2の内 径よりも小となっており、このリング状部分20の内周部が実施例1の爪13と 同じようにスペーサ16を抑える働きをなすようになっている。この鍔部11は 、リング状部分20で左右に分割できるようになっている。
【0017】 この実施例の防火構造を施工する場合は、熱膨張性耐火材5を取り付けたスリ ーブ4を床1の上でパイプ3を囲むように組み立て、これをパイプ3に沿って滑 らせ図6に示すようにスリーブ部材4の下部が床1の下面から30〜50mm突 出するまで貫通孔2に押し込む。するとスリーブ部材4は、その係止片19が貫 通孔2の壁面に係止して床1に固定される。次に半割のスペーサ16をパイプ3 の上部でテープ巻して取り付けた後、下に滑らせて貫通孔2の上端部分に収める 。この後鍔部11を床1にボルト止めする。
【0018】 本実施例の防火構造によっても、実施例1の防火構造と同様の作用効果が得ら れる。
【0019】
【考案の効果】
上記構成を有する本考案の防火構造によれば、防火区画体1で仕切られた一方 の側で火災が起き、長尺体3がその一端側から燃焼して来て、この燃焼が熱膨張 性耐火材5の配置されている箇所に達すると、耐火材5が膨張し熱軟化した長尺 体3を押し潰し、長尺体3の燃焼を鎮火させる。この間も熱が長尺体3の他端側 に伝わって行くが、この防火構造では貫通孔2の他端部にスペーサ16が設けら れているので、このスペーサ16が設けられた部分で長尺体3の熱がスペーサ1 6に伝わって長尺体3の温度上昇が抑制される。この結果、長尺体3の熱変形が スペーサ16に囲まれた箇所より他端側に進行するのを防止できる。 従って本考案の防火構造によれば、火災と反対側の長尺体3の変形や着火等が 生じるのを確実に防止できる。 また本考案の防火構造では、スペーサ16を設けたので、熱膨張性耐火材5の 他方側への膨張がこのスペーサ16で阻止され、熱膨張性耐火材5の膨張圧が長 尺体3に集中するので火災時に長尺体3を効果的に押し潰し閉塞できると共に、 高価な熱膨張性耐火材5の使用量を低減できる利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の防火構造を示す一部断面視した斜視
図。
【図2】同実施例1の防火構造を示す断面図。
【図3】同実施例1の防火構造で用いたスリーブ部材を
示す斜視図。
【図4】同実施例1の防火構造を上方から見た状態を示
す平面図。
【図5】同実施例1の防火構造により延焼を食い止めた
状態を示す概略断面図。
【図6】実施例2の防火構造を示す断面図。
【図7】同実施例2の防火構造で用いたスリーブ部材を
示す斜視図。
【図8】同実施例2の防火構造を上方から見た状態を示
す平面図。
【図9】従来の防火構造を示す断面図。
【図10】同従来の防火構造によって延焼を食い止めた
状態を示す断面図。
【符号の説明】
1 防火区画体(床) 2 貫通孔 3 長尺体(大口径プラスチックスパイプ) 4 スリーブ部材 5 熱膨張性耐火材 6 ストッパー部 7 パイプ 8 カバー 10 収容部 11 鍔部 12 支柱 13 爪 15 窓部 16 スペーサ 17 差込み溝 18 他方の端部 19 係止片 20 リング状部分 21 舌片 26 半部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貫通孔(2)が穿設された防火区画体
    (1)と、前記貫通孔(2)に通された長尺体(3)
    と、前記貫通孔(2) と長尺体(3)との間の間隙に長尺
    体を囲むように挿入された筒状のスリーブ部材(4)
    と、このスリーブ部材(4)の内周に前記長尺体(3)
    を囲むように配置された熱膨張性耐火材(5)とを備え
    た長尺体の防火区画体貫通部の防火構造において、 前記熱膨張性耐火材(5)が貫通孔(2)の一方の側に
    配置されると共に、貫通孔(2)の他端部に耐熱性を有
    する断熱材料で形成されたスペーサ(16)が前記長尺
    体(3)を取り巻くように配置されたことを特徴とする
    長尺体の防火区画体貫通部の防火構造。
JP4721892U 1992-06-12 1992-06-12 長尺体の防火区画体貫通部の防火構造 Pending JPH06463U (ja)

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