JPH0647148Y2 - 鋼棒ダンパ - Google Patents

鋼棒ダンパ

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JPH0647148Y2
JPH0647148Y2 JP12563789U JP12563789U JPH0647148Y2 JP H0647148 Y2 JPH0647148 Y2 JP H0647148Y2 JP 12563789 U JP12563789 U JP 12563789U JP 12563789 U JP12563789 U JP 12563789U JP H0647148 Y2 JPH0647148 Y2 JP H0647148Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、構造物の基礎部に装備されるもので、地震エ
ネルギーを減衰させる免震装置に係り、更に詳しくは、
弾塑性体を支持してなる鋼棒ダンパの構造に関する。
(従来の技術) 一般に、地震に対する対策として、建築業界において
は、最近免震構造なるものが数多く提案されている。こ
れは、建築物の耐震強度を高めることによって地震の被
害を防ぐという従来の地震対策とは相異なり、伝播して
くる地震のエネルギーを減衰させることにより建築物の
地震被害を防ぐものである。
そこで、提案されているものとして、例えば第7図
(イ),(ロ)に示すように、構造物20の底部20aと基
礎21との間に、ゴム等の弾性体22と、ステンレス鋼板等
の金属板23が交互に積層してなる支承体24を形成して前
記構造物20を支承させ、更に、前記底部20aと基礎21に
は、ベアリング25,25…を設けてなる軸受部26,26を形成
して固定し、前記軸受部26,26に鋼棒27を挿通しその端
部27aを回転及び摺動自在にしてなる減衰装置28を装着
して、形成される免震装置29が知られている。
この免震装置29により、地震があったときは、その横揺
れのエネルギーが、前記減衰装置28の鋼棒27の塑性変形
に費やされる結果、前記構造物20が地震の横揺れによる
被害を受けるのを防ぐものである。
(考案が解決しようとする課題) ところで、上述した従来の建築物20の免震構造では、前
記減衰装置28の鋼棒27が塑性変形するので、これを取り
替えなければならないが、そのためには前記軸受部26,2
6を解体するなど手間がかかることが多く、上下方向の
振動エネルギーは減衰できないといった欠点が存在し
た。
本考案の目的は上述した欠点に鑑みなされたもので、免
震装置の減衰装置において、地震時の横揺れエネルギー
を吸収して変形した鋼棒の交換作業を容易になし得て、
しかも減衰装置として良好な復元力特性を示す、更には
水平方向の振動エネルギーのみならず上下方向の振動エ
ネルギーも減衰させる、免震装置の鋼棒ダンパを提供す
ることにある。
(課題を解決するための手段) 本考案に係る免震装置の鋼棒ダンパの上記課題を解決
し、目的を達成するための要旨は、構造物の底部と基礎
部の間に設けられて弾塑性体の塑性変形により地震エネ
ルギーを減衰させる鋼棒ダンパにおいて、円筒状の弾性
体と鋼環とを交互に積層すると共に、該弾性体と鋼環の
高さを順次変えることによってテーパ状にした積層体
と、該積層体を内部に装着する外筒と、前記積層体の中
央部に棒状体の一端部を着脱自在に固定する弾塑性体と
から形成し、前記弾塑性体の他端部と前記外筒とを前記
構造物の基礎部と底部の間で着脱自在に固定したことに
存する。
かつ、積層ブッシュにおける前記積層体の弾性体を、高
減衰ゴムで形成したことに存する。
(作用) このように、本考案に係る免震装置の鋼棒ダンパによれ
ば、地震が発生して、地震エネルギーが構造物に装着さ
れた前記免震装置に伝達されると、横揺れの地震エネル
ギーは前記鋼棒ダンパの弾塑性体の変形作用に費やされ
て吸収されることになり、そして、前記積層ブッシュの
テーパ状に形成された積層体によって、水平方向の力に
対して剛性が大きく、かつ、鉛直方向の力に対する剛性
が小さくなるように形成してあるので、鋼棒本体の塑性
変形とともに前記積層体が前記本体から抜け出して変形
することが可能となり、また、地震の変位力に対する復
元力特性は、第6図(イ)に示すように、良好な結果を
得ることができるものである。
さらに、前記積層体の弾性体を高減衰ゴムで形成するこ
とにより、交通機関の往来などによる微細な上下振動の
エネルギーを減衰させることができる。
(実施例) 以下、添付図面に従って本考案の一実施例を説明する。
第1図は、本考案に係る免震装置の鋼棒ダンパ1を構造
物2の底部2aに装着した状態を示す正面図である。この
鋼棒ダンパ1の構成を、第2図(イ)、(ロ)乃至第5
図を参照して説明する。この鋼棒ダンパ1は、所要長さ
にして、その先端部1aとその後端部1bに螺子溝を螺刻し
た鋼棒本体1cと、構造物2の底部2aに固定されるもので
あって、その取付面3から略直角にして立上面3a,3bを
垂設した固定金具4と、基礎5に固着された前記固定金
具4の下位置に設けられる積層ゴムブッシュ6とから構
成される。
この積層ゴムブッシュ6は、第3図乃至第5図に示すよ
うに、円筒状の弾性体であるゴム体7と、同じく円筒状
の鋼環8とを交互に積層して積層体6aを形成し、その中
央部には、その内周面に螺子部9aを設けた中金具9を固
着してあり、該積層体6aを、一端部に取付用フランジ10
を有する外筒11に装着して、形成される。前記取付用フ
ランジ10には積層ゴムブッシュ6を基礎5に取付るため
の取付孔10a,10a…が設けられている。
このように構成された積層ゴムブッシュ6の中金具9の
螺子部9aに、前記鋼棒本体1cの後端部1bをナット12とと
もに螺着し、前記基礎5の所定位置に、所要数のボルト
で前記積層ゴムブッシュ6の取付孔10aを利用して、該
積層ゴムブッシュ6を前記基礎5に固定する。さらに前
記ナット12で強く締結するものである。
そして、構造物2の底部2aの壁面に前記固定金具4を、
第2図に示すように、この固定金具4の立上面3aに設け
られた貫通孔(図示せず)に前記積層ゴムブッシュ6に
螺着された前記鋼棒本体1cの先端部1aを挿通するととも
に、前記積層ゴムブッシュ6の上の位置で、ナット14,1
5で固定する。その後、取付面3を構造物2の底部2aに
ボルト13,13,…で固定する。
このようにして、本考案の鋼棒ダンパ1が形成されるも
のであり、更に、この鋼棒ダンパ1を構造物2の大き
さ,地震に対する復元力の設定値に応じて、所要数の鋼
棒ダンパ1を前述のようにして構造物2の底部2aと基礎
5間に設置するものである。
本考案の鋼棒ダンパ1,1…によれば、地震の時に、その
地震エネルギーを吸収し、復元力特性は第6図(イ)の
ようになる。このような安定したループを得ることがで
きるのは前記積層体6aのゴム体7と弾塑性体である鋼棒
本体1cとを使用していることによる。尚,この第6図
(イ)において横軸が変形量(単位mm)であり、縦軸が
力(単位ton)であり、さらにこのループの面積が大き
いほど地震エネルギーの吸収量が大きく、減衰装置とし
て良好なものである。
本考案の免震用鋼棒ダンパ1においては、前記積層ゴム
ブッシュ6の積層体6aをテーパ状にしたので、大きな地
震のときは鋼棒本体1cが塑性変形するとともに前記積層
体6aが外筒11から変形して滑らかに抜け出る(第6図
(ロ)を参照)。これは、地震の横揺れにより前記構造
物2と基礎5が相対的に横変位し、それにより鋼棒本体
1cに前記積層体が引っ張られて前記本体から抜け出し、
また元位置に復するものである。
そして地震がおさまり、復元後は前記鋼棒本体1cを所要
箇所で切断して、ナット12,14,15を緩めて塑性変形した
この鋼棒本体1cを新しいものと交換し、前記積層ゴムブ
ッシュ6は再度使用するものである。
他の実施例として、第6図(ハ)に示すように、請求項
第2に記載のごとく、前記弾性体であるゴム体7を高減
衰ゴム7aで形成する。該高減衰ゴムは、その成分を、ゴ
ム成分を通常のものより少なくし、カーボンブラックな
どの充填材と可塑性材をやや多くして形成されている。
よって、交通機関の往来による微細な上下振動のエネル
ギーを減衰させることができる。
以上のように本考案に係る鋼棒ダンパの一実施例を示し
たが、もちろんこれに限らずその要旨を変更しない範囲
で種々変形出来るものであり、例えば、積層ゴムブッシ
ュの積層体におけるテーパ形状を少なくとも片側に設け
るようにしても良く、また、その弾性体としたゴムも所
定の弾性を有するものであればよく、鋼環も所要の剛性
を有するものであれば良い。
また、前記鋼棒本体を構造物の底部に固定する方法は特
に限定するものではない。
(考案の効果) 本考案の免震用鋼棒ダンパによれば、構造物の底部と基
礎部の間に設けられて弾塑性体の塑性変形により地震エ
ネルギーを減衰させる鋼棒ダンパにおいて、円筒状の弾
性体と鋼環とを交互に積層すると共に、該弾性体と鋼環
の高さを順次変えることによってテーパ状にした積層体
と、該積層体を内部に装着する外筒と、前記積層体の中
央部に棒状体の一端部を着脱自在に固定する弾塑性体と
から形成し、前記弾塑性体の他端部と前記外筒とを前記
構造物の基礎部と底部の間で着脱自在に固定したこと、
かつ、前記積層体の弾性体を高減衰ゴムで形成したこと
により、以下のような効果がある。
地震のときは所要数の鋼棒ダンパにより、横揺れの
エネルギーが吸収されるとともに、鋼棒ダンパは減衰装
置として良好な復元力特性を示す。
前記鋼棒ダンパの設置数を変えれば、容易に任意の
減衰値を得ることができる。
前記積層ゴムブッシュの積層体は、テーパ状に形成
したので、外筒から変形して滑らかに抜け出すことがで
き、衝撃的な横揺れエネルギーを無理なく吸収でき、更
に、復元するので再使用可能であって経済的である。
前記鋼棒ダンパは構造が簡単であり、構造物の底部
と基礎に取り付ける施工が容易であって、かつ、鋼棒本
体の交換も容易である。
前記積層ゴムブッシュにおける積層体の弾性体を高
減衰ゴムで形成したことにより、地震時の横揺れエネル
ギーを減衰させるのみならず、上下方向の振動エネルギ
ーをも減衰させることができ、精密機械等を扱う建物に
更に好適な免震装置装置となった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の鋼棒ダンパを構造物に装着した状態
を示す正面図、第2図(イ)、(ロ)は、前記鋼棒ダン
パの拡大した側面図と正面図、第3図は、本考案の鋼棒
ダンパの構成物品である積層ゴムブッシュの斜視図、第
4図は、同じく積層ゴムブッシュの平面図、第5図は、
同じく積層ゴムブッシュの縦断面図、第6図(イ)は、
鋼棒ダンパの復元力特性を示す説明図、第6図(ロ)
は、前記積層ゴムブッシュの積層体が外筒から抜け出し
た状態を示す説明図、第6図(ハ)は他の実施例にかか
る積層ゴムブッシュの縦断面図、第7図は、従来の免震
装置を示す縦断面図である。 1……鋼棒ダンパ、 1a……鋼棒本体の先端部、 1b……鋼棒本体の後端部、1c……鋼棒本体、 2……構造物、2a……構造物の底部、 3……取付面、3a,3b……立上面、 4……固定金具、5……基礎、 6……積層ゴムブッシュ、6a……積層体、 7……弾性体、7a……高減衰ゴム、8……鋼環、 9……中金具、9a……螺子部、 10……取付用フランジ、10a……取付孔、 11……外筒、 12,14,15……ナット、13……ボルト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 高沢 恒男 東京都東村山市秋津町3―18―32 (72)考案者 福沢 六朗 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1468―7

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】構造物の底部と基礎部の間に設けられて弾
    塑性体の塑性変形により地震エネルギーを減衰させる鋼
    棒ダンパにおいて、円筒状の弾性体と鋼環とを交互に積
    層するとともに、該弾性体と鋼環の高さを順次変えるこ
    とによってテーパ状にした積層体と、該積層体を内部に
    装着する外筒と、前記積層体の中央部に棒状体の一端部
    を着脱自在に固定する弾塑性体とから形成し、前記弾塑
    性体の他端部と前記外筒とを前記構造物の基礎部と底部
    の間で着脱自在に固定したことを特徴とする鋼棒ダン
    パ。
  2. 【請求項2】積層体の弾性体を、高減衰ゴムで形成した
    ことを特徴としてなる請求項1に記載の鋼棒ダンパ。
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JP3992410B2 (ja) * 1999-11-26 2007-10-17 株式会社巴コーポレーション 屋根架構の免震支持装置
JP6901981B2 (ja) * 2018-03-02 2021-07-14 公益財団法人鉄道総合技術研究所 交換用鋼棒ストッパー取付構造及び方法

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