JPH0647573A - レーザ加工装置及び方法 - Google Patents
レーザ加工装置及び方法Info
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- JPH0647573A JPH0647573A JP4204015A JP20401592A JPH0647573A JP H0647573 A JPH0647573 A JP H0647573A JP 4204015 A JP4204015 A JP 4204015A JP 20401592 A JP20401592 A JP 20401592A JP H0647573 A JPH0647573 A JP H0647573A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】レーザ加工装置及び方法において、レーザ加工
時に発生する溶融物を被加工物に付着させず、レーザ加
工後にバリを形成させないようにする。 【構成】レーザ発振器1、XYテーブル3、Zテーブル
4、加工ヘッド5、ノズル6、電源7、コントローラ8
を備えたレーザ加工装置において、偏心モータ20、ワ
ーク支持具21、防振材22により構成される加振装置
15をXYテーブル3に搭載し、ワーク2に振動を加え
る。そして、アシストガスを噴出する場合は、ワーク2
の上向きの加速度が最大の時にレーザ光のパルスを発振
させ、アシストガスを噴出しない場合は、ワークの下向
きの加速度が最大の時にレーザ光のパルスを発振させ、
振動による慣性力を利用して、加工した部分に付着した
溶融物をワークから飛散させ、除去する。
時に発生する溶融物を被加工物に付着させず、レーザ加
工後にバリを形成させないようにする。 【構成】レーザ発振器1、XYテーブル3、Zテーブル
4、加工ヘッド5、ノズル6、電源7、コントローラ8
を備えたレーザ加工装置において、偏心モータ20、ワ
ーク支持具21、防振材22により構成される加振装置
15をXYテーブル3に搭載し、ワーク2に振動を加え
る。そして、アシストガスを噴出する場合は、ワーク2
の上向きの加速度が最大の時にレーザ光のパルスを発振
させ、アシストガスを噴出しない場合は、ワークの下向
きの加速度が最大の時にレーザ光のパルスを発振させ、
振動による慣性力を利用して、加工した部分に付着した
溶融物をワークから飛散させ、除去する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶融物の付着防止と加
工能率の向上が図れるレーザ加工装置及び方法に関す
る。
工能率の向上が図れるレーザ加工装置及び方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】レーザ光を利用した加工としては、切
断、穴開け、溶接などの加工が、機械、電子、半導体の
多方面の分野で利用されている。特に、レーザ加工装置
による薄板の高精度な切断または穴あけ加工は広く普及
している。従来のレーザ加工装置の構成およびその要部
である加工ヘッドの光学系の各々の構成を、図6により
説明する。
断、穴開け、溶接などの加工が、機械、電子、半導体の
多方面の分野で利用されている。特に、レーザ加工装置
による薄板の高精度な切断または穴あけ加工は広く普及
している。従来のレーザ加工装置の構成およびその要部
である加工ヘッドの光学系の各々の構成を、図6により
説明する。
【0003】図6に示すように、従来のパルスレーザ加
工装置は、レーザ光を出力するレーザ発振器31、被加
工物であるワーク32を搭載し水平面内(X軸方向およ
びY軸方向)に移動自在なXYテーブル33、レーザ発
振器31を上下方向(Z軸方向)に移動させるZテーブ
ル34、レーザ発振器31に付設された加工ヘッド3
5、加工ヘッド35底面にワーク32に臨むように付設
されたノズル36、レーザ発振器31でのレーザ発振出
力を供給する電源37、XYテーブル33の水平面内
(X軸方向及びY軸方向)の移動動作、Zテーブル34
の上下方向の移動動作、及びレーザ発振器31の発振動
作を自動または手動で制御するコントローラ38を備え
ている。
工装置は、レーザ光を出力するレーザ発振器31、被加
工物であるワーク32を搭載し水平面内(X軸方向およ
びY軸方向)に移動自在なXYテーブル33、レーザ発
振器31を上下方向(Z軸方向)に移動させるZテーブ
ル34、レーザ発振器31に付設された加工ヘッド3
5、加工ヘッド35底面にワーク32に臨むように付設
されたノズル36、レーザ発振器31でのレーザ発振出
力を供給する電源37、XYテーブル33の水平面内
(X軸方向及びY軸方向)の移動動作、Zテーブル34
の上下方向の移動動作、及びレーザ発振器31の発振動
作を自動または手動で制御するコントローラ38を備え
ている。
【0004】このような構成を有するレーザ加工装置に
おいて、レーザ発振器31から加工ヘッド35にレーザ
光が入射し、このレーザ光が加工ヘッド35 内部の光
学系を構成するベンディングミラー(図示せず)によっ
てノズル36に誘導される。ノズル36では、ワーク3
2の加工面での切断を可能にする所要のエネルギ密度を
有するように、集光レンズ(図示せず)によって充分に
集光される。集光されたレーザ光は、ノズル36の先端
部から外部に出力され、ワーク32に照射される。ま
た、このノズル36の先端部からはアシストガスがレー
ザ光と同軸的に噴出される。
おいて、レーザ発振器31から加工ヘッド35にレーザ
光が入射し、このレーザ光が加工ヘッド35 内部の光
学系を構成するベンディングミラー(図示せず)によっ
てノズル36に誘導される。ノズル36では、ワーク3
2の加工面での切断を可能にする所要のエネルギ密度を
有するように、集光レンズ(図示せず)によって充分に
集光される。集光されたレーザ光は、ノズル36の先端
部から外部に出力され、ワーク32に照射される。ま
た、このノズル36の先端部からはアシストガスがレー
ザ光と同軸的に噴出される。
【0005】上記レーザ光を用いた穴あけ加工や切断加
工は次のように行なわれる。まず、集光されたレーザ光
の焦点位置がワーク32の加工面に来るように、Zテー
ブル34を上下方向に動作させ調整することにより位置
設定を行う。次に、コントローラ38の制御の下で、ア
シストガスを供給し、レーザ発振器31を発振動作させ
レーザ光をワーク32上に照射する。このレーザ光は充
分な熱エネルギになるまで集光されており、ワーク32
表面の照射された部分が溶融し、これが熱源となってこ
の溶融が表面から順次深さ方向に向って進行し、やがて
ワーク32を貫通してワーク32の穴あけ加工が行なわ
れる。また、ワーク32に切断加工は、コントローラ3
8の制御の下でXYテーブル33を所要の軌跡で移動さ
せ、切断すべき部分に沿ってレーザ光を移動させること
により行われる。
工は次のように行なわれる。まず、集光されたレーザ光
の焦点位置がワーク32の加工面に来るように、Zテー
ブル34を上下方向に動作させ調整することにより位置
設定を行う。次に、コントローラ38の制御の下で、ア
シストガスを供給し、レーザ発振器31を発振動作させ
レーザ光をワーク32上に照射する。このレーザ光は充
分な熱エネルギになるまで集光されており、ワーク32
表面の照射された部分が溶融し、これが熱源となってこ
の溶融が表面から順次深さ方向に向って進行し、やがて
ワーク32を貫通してワーク32の穴あけ加工が行なわ
れる。また、ワーク32に切断加工は、コントローラ3
8の制御の下でXYテーブル33を所要の軌跡で移動さ
せ、切断すべき部分に沿ってレーザ光を移動させること
により行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、レーザ
加工においては、レーザ光を集光させ溶融したワーク3
2の表面が熱源となってその溶融が進行し、最終的に貫
通するが、この時の溶融物のほとんどはレーザ光と同軸
的に噴出されるアシストガスによって吹き飛ばされる。
しかし、この溶融物は完全に吹き飛ばされるのではな
く、一部が図7に示すようにワーク32の裏面の切り口
に付着し、これが冷えてバリ32Aを形成する。このよ
うなバリ32Aが存在すると、加工したワーク32をそ
のまま製品に組み込む場合に寸法的な誤差を生じる原因
となったり、特に電子部品に組み込む場合には、このバ
リ32Aが脱落して電子回路をショートさせる恐れがあ
る。従って、多くの場合、このような弊害を避けるため
さらに2次加工が必要となる。
加工においては、レーザ光を集光させ溶融したワーク3
2の表面が熱源となってその溶融が進行し、最終的に貫
通するが、この時の溶融物のほとんどはレーザ光と同軸
的に噴出されるアシストガスによって吹き飛ばされる。
しかし、この溶融物は完全に吹き飛ばされるのではな
く、一部が図7に示すようにワーク32の裏面の切り口
に付着し、これが冷えてバリ32Aを形成する。このよ
うなバリ32Aが存在すると、加工したワーク32をそ
のまま製品に組み込む場合に寸法的な誤差を生じる原因
となったり、特に電子部品に組み込む場合には、このバ
リ32Aが脱落して電子回路をショートさせる恐れがあ
る。従って、多くの場合、このような弊害を避けるため
さらに2次加工が必要となる。
【0007】本発明の目的は、上記の問題点に鑑み、レ
ーザ加工時に発生する溶融物を被加工物に付着させず、
レーザ加工後にバリを形成させないレーザ加工装置及び
方法を提供することである。
ーザ加工時に発生する溶融物を被加工物に付着させず、
レーザ加工後にバリを形成させないレーザ加工装置及び
方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によるレーザ加工装置においては、パルス状
にレーザ光を発振させるレーザ発振器と、ワークを載置
し前記ワークを移動させる移動テーブルと、前記レーザ
発振器から出力されたレーザ光を前記ワークに誘導する
誘導手段と、前記ワークに誘導される前記レーザ光を集
光させる集光レンズと、前記誘導手段によるレーザ光の
前記ワークへの照射及び前記移動テーブルの移動を制御
する制御手段とを備え、前記レーザ光を前記ワーク上に
集光させて前記ワークを加工するレーザ加工装置におい
て、前記レーザ発振器のパルスに同期する振動を前記ワ
ークに加える加振手段を備える。
め、本発明によるレーザ加工装置においては、パルス状
にレーザ光を発振させるレーザ発振器と、ワークを載置
し前記ワークを移動させる移動テーブルと、前記レーザ
発振器から出力されたレーザ光を前記ワークに誘導する
誘導手段と、前記ワークに誘導される前記レーザ光を集
光させる集光レンズと、前記誘導手段によるレーザ光の
前記ワークへの照射及び前記移動テーブルの移動を制御
する制御手段とを備え、前記レーザ光を前記ワーク上に
集光させて前記ワークを加工するレーザ加工装置におい
て、前記レーザ発振器のパルスに同期する振動を前記ワ
ークに加える加振手段を備える。
【0009】ここで好ましくは、前記加振手段は、前記
ワーク及び前記加振手段で構成されるバネ−質量系の固
有振動数と一致する周波数の振動を前記ワークに加え
る。
ワーク及び前記加振手段で構成されるバネ−質量系の固
有振動数と一致する周波数の振動を前記ワークに加え
る。
【0010】また、上記目的を達成するため、本発明に
よるレーザ加工方法においては、パルス状にレーザ光を
発振させるレーザ発振器と、ワークを載置し前記ワーク
を移動させる移動テーブルとを備えたレーザ加工装置を
使用し、前記移動テーブルの移動を制御し、前記レーザ
発振器から出力されたレーザ光を前記ワークに誘導し、
前記ワーク上に前記レーザ光を集光させて前記ワークを
加工するレーザ加工方法において、前記ワークを上下に
振動させ、その振動の慣性力を利用してレーザ加工時に
生成された溶融物を飛ばして除去する。
よるレーザ加工方法においては、パルス状にレーザ光を
発振させるレーザ発振器と、ワークを載置し前記ワーク
を移動させる移動テーブルとを備えたレーザ加工装置を
使用し、前記移動テーブルの移動を制御し、前記レーザ
発振器から出力されたレーザ光を前記ワークに誘導し、
前記ワーク上に前記レーザ光を集光させて前記ワークを
加工するレーザ加工方法において、前記ワークを上下に
振動させ、その振動の慣性力を利用してレーザ加工時に
生成された溶融物を飛ばして除去する。
【0011】ここで好ましくは、上下に振動する前記ワ
ークの下向きの加速度が最大の時に前記レーザ光のパル
スを発振させる。
ークの下向きの加速度が最大の時に前記レーザ光のパル
スを発振させる。
【0012】また、好ましくは、さらに前記ワークに集
光する前記レーザ光と共に前記ワークにアシストガスを
噴出し、上下に振動する前記ワークの上向きの加速度が
最大の時に前記レーザ光のパルスを発振させる。
光する前記レーザ光と共に前記ワークにアシストガスを
噴出し、上下に振動する前記ワークの上向きの加速度が
最大の時に前記レーザ光のパルスを発振させる。
【0013】
【作用】上記のように構成した本発明においては、加振
手段によってレーザ発振器のパルスに同期する振動をワ
ークに加えることにより、レーザ光の熱によって生成し
た溶融物に振動による慣性力が加わり、この慣性力によ
って凝固する前に溶融物がワークから飛散し、除去され
る。
手段によってレーザ発振器のパルスに同期する振動をワ
ークに加えることにより、レーザ光の熱によって生成し
た溶融物に振動による慣性力が加わり、この慣性力によ
って凝固する前に溶融物がワークから飛散し、除去され
る。
【0014】また、上記加振手段による振動の周波数
を、ワーク及び前記加振手段で構成されるバネ−質量系
の固有振動数と一致させることにより、加振手段による
振動とワークとが共振し、振動による慣性力が大きくな
って溶融物のワークからの飛散及び分離が効果的に行わ
れる。
を、ワーク及び前記加振手段で構成されるバネ−質量系
の固有振動数と一致させることにより、加振手段による
振動とワークとが共振し、振動による慣性力が大きくな
って溶融物のワークからの飛散及び分離が効果的に行わ
れる。
【0015】また、ワークに集光するレーザ光と共にア
シストガスを噴出しない場合には、上記のような溶融物
はレーザ光によって加工された穴または切断面の表面付
近に付着することが多い。本発明においては、上下に振
動するワークの下向きの加速度が最大の時に、レーザ光
のパルスを発振させることにより、レーザ光の熱によっ
て溶融物が生成すると同時に、振動によりワークに加わ
る上向きの慣性力が最大となる。従って、振動による慣
性力が有効に利用されて穴または切断面の表面付近に付
着した溶融物がワークから上方に飛散し、除去される。
シストガスを噴出しない場合には、上記のような溶融物
はレーザ光によって加工された穴または切断面の表面付
近に付着することが多い。本発明においては、上下に振
動するワークの下向きの加速度が最大の時に、レーザ光
のパルスを発振させることにより、レーザ光の熱によっ
て溶融物が生成すると同時に、振動によりワークに加わ
る上向きの慣性力が最大となる。従って、振動による慣
性力が有効に利用されて穴または切断面の表面付近に付
着した溶融物がワークから上方に飛散し、除去される。
【0016】また、上記アシストガスを噴出する場合に
は、アシストガスによる外力が下向きに加わるので、上
記のような溶融物はレーザ光によって加工された穴また
は切断面の裏面付近に付着することが多い。本発明にお
いては、上下に振動するワークの上向きの加速度が最大
の時に、前記レーザ光のパルスを発振させることによ
り、レーザ光の熱によって溶融物が生成すると同時に、
振動によりワークに加わる下向きの慣性力が最大とな
る。従って、振動による慣性力が有効に利用され、穴ま
たは切断面の裏面付近に付着した溶融物がワークから下
方に飛散し、除去される。この場合、溶融物の重力も併
せて利用できるのでより効果的である。
は、アシストガスによる外力が下向きに加わるので、上
記のような溶融物はレーザ光によって加工された穴また
は切断面の裏面付近に付着することが多い。本発明にお
いては、上下に振動するワークの上向きの加速度が最大
の時に、前記レーザ光のパルスを発振させることによ
り、レーザ光の熱によって溶融物が生成すると同時に、
振動によりワークに加わる下向きの慣性力が最大とな
る。従って、振動による慣性力が有効に利用され、穴ま
たは切断面の裏面付近に付着した溶融物がワークから下
方に飛散し、除去される。この場合、溶融物の重力も併
せて利用できるのでより効果的である。
【0017】
【実施例】本発明の一実施例によるレーザ加工装置及び
方法についてを図1がら図5を参照しながら説明する。
まず、本実施例によるパルスレーザ加工装置の構成につ
いて説明する。図1は本装置の構成の概略図である。図
1に示すように、本装置は、レーザ光を出力するレーザ
発振器1、被加工物であるワーク2を支持しこれに振動
を加える加振装置15、加振装置15を搭載し水平面内
(X軸方向およびY軸方向)に移動自在なXYテーブル
3、レーザ発振器1を上下方向(Z軸方向)に移動させ
るZテーブル4、レーザ発振器1に付設された加工ヘッ
ド5、加工ヘッド5の底面にワーク2に臨むように付設
されたノズル6、レーザ発振器1でのレーザ発振出力の
トリガを供給するトリガ部25及び電荷を貯めるコンデ
ンサバンク7aを有する電源7、XYテーブル3の水平
面内(X軸方向及びY軸方向)の移動動作、Zテーブル
4の上下方向の移動動作、及びレーザ発振器1の発振動
作を自動または手動で制御するコントローラ8を備えて
いる。また、加振装置15にはワーク2の加速度の振動
波形を検出する振動検出器23が取り付けられており、
コントローラ8には、振動検出器23で検出された振動
波形をデジタルのパルス状の信号に変換するコンパレー
タ24が内蔵されている。
方法についてを図1がら図5を参照しながら説明する。
まず、本実施例によるパルスレーザ加工装置の構成につ
いて説明する。図1は本装置の構成の概略図である。図
1に示すように、本装置は、レーザ光を出力するレーザ
発振器1、被加工物であるワーク2を支持しこれに振動
を加える加振装置15、加振装置15を搭載し水平面内
(X軸方向およびY軸方向)に移動自在なXYテーブル
3、レーザ発振器1を上下方向(Z軸方向)に移動させ
るZテーブル4、レーザ発振器1に付設された加工ヘッ
ド5、加工ヘッド5の底面にワーク2に臨むように付設
されたノズル6、レーザ発振器1でのレーザ発振出力の
トリガを供給するトリガ部25及び電荷を貯めるコンデ
ンサバンク7aを有する電源7、XYテーブル3の水平
面内(X軸方向及びY軸方向)の移動動作、Zテーブル
4の上下方向の移動動作、及びレーザ発振器1の発振動
作を自動または手動で制御するコントローラ8を備えて
いる。また、加振装置15にはワーク2の加速度の振動
波形を検出する振動検出器23が取り付けられており、
コントローラ8には、振動検出器23で検出された振動
波形をデジタルのパルス状の信号に変換するコンパレー
タ24が内蔵されている。
【0018】図2は図1に示すパルスレーザ加工装置の
加工ヘッド5及びノズル6の構造を示す図である。図2
において、レーザ発振器1から加工ヘッド5に対し、レ
ーザ光9が入射する。加工ヘッド5の内部の光学系に
は、ベンディングミラー10が設けられ、レーザ光9を
反射させてワーク2の方向に誘導する。また、ワーク2
に臨むように位置するノズル6の内部には集光レンズ1
1が配設されており、ワーク2の加工面での切断を可能
にする所要のエネルギ密度を有するように、この集光レ
ンズ11によって充分に集光される。集光されたレーザ
光9は、ノズル6の先端部から外部に出力され、ワーク
2上の加工位置Aに照射される。さらに、ノズル6には
アシストガス供給口12が設けられており、ノズル6の
先端部からはアシストガスが上記レーザ光9と同軸的に
加工位置Aに噴出される。
加工ヘッド5及びノズル6の構造を示す図である。図2
において、レーザ発振器1から加工ヘッド5に対し、レ
ーザ光9が入射する。加工ヘッド5の内部の光学系に
は、ベンディングミラー10が設けられ、レーザ光9を
反射させてワーク2の方向に誘導する。また、ワーク2
に臨むように位置するノズル6の内部には集光レンズ1
1が配設されており、ワーク2の加工面での切断を可能
にする所要のエネルギ密度を有するように、この集光レ
ンズ11によって充分に集光される。集光されたレーザ
光9は、ノズル6の先端部から外部に出力され、ワーク
2上の加工位置Aに照射される。さらに、ノズル6には
アシストガス供給口12が設けられており、ノズル6の
先端部からはアシストガスが上記レーザ光9と同軸的に
加工位置Aに噴出される。
【0019】上記の構成において、レーザ光9による穴
あけ加工や切断加工は次のように行なわれる。集光レン
ズ11によって集光されたレーザ光9が集光レンズ11
によってワーク2の加工面上の位置Aで焦点を結ぶよう
にZテーブル4(図1参照)を動作させ、上下方向の位
置関係を調整することにより位置設定を行う。その後、
コントローラ8の制御の下で、アシストガスを供給し、
レーザ発振器1を発振動作させ、レーザ光9をワーク2
上に照射する。このレーザ光9は充分な熱エネルギにな
るまで集光されており、ワーク2表面の照射された部分
が溶融し、これが熱源となってこの溶融が表面から順次
深さ方向に向って進行し、やがてワーク2を貫通してワ
ーク2の穴あけ加工が行なわれる。また、ワーク2に切
断加工は、コントローラ8の制御の下でXYテーブル3
を所要の軌跡で移動させ、切断すべき部分に沿ってレー
ザ光9を移動させることにより行われる。
あけ加工や切断加工は次のように行なわれる。集光レン
ズ11によって集光されたレーザ光9が集光レンズ11
によってワーク2の加工面上の位置Aで焦点を結ぶよう
にZテーブル4(図1参照)を動作させ、上下方向の位
置関係を調整することにより位置設定を行う。その後、
コントローラ8の制御の下で、アシストガスを供給し、
レーザ発振器1を発振動作させ、レーザ光9をワーク2
上に照射する。このレーザ光9は充分な熱エネルギにな
るまで集光されており、ワーク2表面の照射された部分
が溶融し、これが熱源となってこの溶融が表面から順次
深さ方向に向って進行し、やがてワーク2を貫通してワ
ーク2の穴あけ加工が行なわれる。また、ワーク2に切
断加工は、コントローラ8の制御の下でXYテーブル3
を所要の軌跡で移動させ、切断すべき部分に沿ってレー
ザ光9を移動させることにより行われる。
【0020】図3は加振装置15及びXYテーブル3の
構造を示す図である。図3に示すように、加振装置15
は偏心モータ20、ワーク支持具21、防振材22を備
え、前述のようにXYテーブル3に搭載されており、ワ
ーク2の加速度の振動波形を検出する振動検出器23が
設けられている。また、ワーク2はワーク支持具21上
に支持される。この加振装置15において、偏心モータ
20は2台設置されており、それぞれの偏心モータ20
は位相が180°異なり、回転方向が逆である。このよ
うに2つの偏心モータ20を組み合せることにより、遠
心力の図中横方向の成分はベクトル的に互いに相殺さ
れ、遠心力の図中縦方向の成分だけが残り、ワーク支持
具21が上下方向に振動する。上記構成の加振装置15
により、ワーク2に図中縦方向、即ち上下方向の振動が
加えられ、ワーク2に慣性力が加わり、この慣性力によ
って凝固する前に溶融物がワークから飛散し、除去され
る。
構造を示す図である。図3に示すように、加振装置15
は偏心モータ20、ワーク支持具21、防振材22を備
え、前述のようにXYテーブル3に搭載されており、ワ
ーク2の加速度の振動波形を検出する振動検出器23が
設けられている。また、ワーク2はワーク支持具21上
に支持される。この加振装置15において、偏心モータ
20は2台設置されており、それぞれの偏心モータ20
は位相が180°異なり、回転方向が逆である。このよ
うに2つの偏心モータ20を組み合せることにより、遠
心力の図中横方向の成分はベクトル的に互いに相殺さ
れ、遠心力の図中縦方向の成分だけが残り、ワーク支持
具21が上下方向に振動する。上記構成の加振装置15
により、ワーク2に図中縦方向、即ち上下方向の振動が
加えられ、ワーク2に慣性力が加わり、この慣性力によ
って凝固する前に溶融物がワークから飛散し、除去され
る。
【0021】次に、振動の慣性力により溶融物が飛散除
去される原理を説明する。尚、ここでの説明は一般的な
ものであるため、ワークを102と表記する。レーザ光
と同軸上にアシストガスを噴出しない場合、レーザ加工
の過程において溶融物はレーザ光の入射側に多く推積す
る。これは、以下のプロセスによる。即ち、図4(a)
に示すように、レーザ光をワーク102上に照射する
と、ワーク102表面の照射された部分が溶融し、そこ
を熱源として熱が伝播し、ワーク102は半球状に溶融
し溶融部102aを形成する。さらに、熱が加えられる
と、表面または熱伝導により熱が集中する溶融部102
a内部において、その材料が蒸発し始める。次に図4
(b)に示すように、溶融部102a内部にできた蒸発
物はその体積が爆発的に増加するため、その周囲の溶融
物を開放面であるレーザ光の入射側に飛散させる。さら
にレーザ光が照射され続けると、溶融部102aの中央
部のくぼんだ面を含む表面が熱源となって、図4(a)
→図4(b)のプロセスを繰返し、図4(c)に示すよ
うに、最終的に裏面にまで貫通し穴となる。この過程に
おいては、溶融物はワーク102のレーザ光入射側に多
く飛散するため、ワーク102のレーザ光入射側に多く
付着(推積)し、バリ102bとなる。
去される原理を説明する。尚、ここでの説明は一般的な
ものであるため、ワークを102と表記する。レーザ光
と同軸上にアシストガスを噴出しない場合、レーザ加工
の過程において溶融物はレーザ光の入射側に多く推積す
る。これは、以下のプロセスによる。即ち、図4(a)
に示すように、レーザ光をワーク102上に照射する
と、ワーク102表面の照射された部分が溶融し、そこ
を熱源として熱が伝播し、ワーク102は半球状に溶融
し溶融部102aを形成する。さらに、熱が加えられる
と、表面または熱伝導により熱が集中する溶融部102
a内部において、その材料が蒸発し始める。次に図4
(b)に示すように、溶融部102a内部にできた蒸発
物はその体積が爆発的に増加するため、その周囲の溶融
物を開放面であるレーザ光の入射側に飛散させる。さら
にレーザ光が照射され続けると、溶融部102aの中央
部のくぼんだ面を含む表面が熱源となって、図4(a)
→図4(b)のプロセスを繰返し、図4(c)に示すよ
うに、最終的に裏面にまで貫通し穴となる。この過程に
おいては、溶融物はワーク102のレーザ光入射側に多
く飛散するため、ワーク102のレーザ光入射側に多く
付着(推積)し、バリ102bとなる。
【0022】本発明においては、上記のようにして形成
される溶融物を加振装置15の振動による慣性力を新た
な外力として作用させることにより除去し、最終的にバ
リを形成しないようにする。上記の場合、上下に振動す
るワーク2の下向きの加速度が最大、即ちワーク2に加
わる慣性力が上向きで最大の時に、レーザ光のパルスを
発振させると、レーザ光が発振しその熱によって溶融物
が生成すると同時に、振動によりワーク2に加わる上向
きの慣性力が最大となる。従って、振動による慣性力が
有効に利用されて穴または切断面の表面付近に付着した
溶融物がワーク2から上方に飛散し、除去される。
される溶融物を加振装置15の振動による慣性力を新た
な外力として作用させることにより除去し、最終的にバ
リを形成しないようにする。上記の場合、上下に振動す
るワーク2の下向きの加速度が最大、即ちワーク2に加
わる慣性力が上向きで最大の時に、レーザ光のパルスを
発振させると、レーザ光が発振しその熱によって溶融物
が生成すると同時に、振動によりワーク2に加わる上向
きの慣性力が最大となる。従って、振動による慣性力が
有効に利用されて穴または切断面の表面付近に付着した
溶融物がワーク2から上方に飛散し、除去される。
【0023】また、本実施例のようなレーザ光と同軸上
にアシストガスを噴出する場合、レーザ加工の過程にお
いて溶融物はレーザ光の入射側とは反対側、即ちワーク
102の裏面側に多く推積する。これは、以下のプロセ
スによる。即ち、ワーク102の溶融プロセスは、上記
アシストガスを噴出しない場合と同様に、新たに形成さ
れる表面を含めて表面加熱によるため、図4(a)→図
4(b)と同様のプロセスとなる。しかし、図4(b)
でアシストガスの流れに乗って溶融物はより遠く飛散す
るため、図4(c)のように、ワーク102のレーザ光
入射側に付着(推積)しない。また、切断加工を行う場
合には貫通した穴を連続的にあけることになるが、この
時は上記のような溶融部102aのすぐ横にすでに裏面
まで貫通した穴が存在することになるので図4(b)に
示す溶融部102aのくぼんだ開放面がすでに裏面まで
貫通した穴に近く、かつその穴の内部をアシストガスが
下向きに流れるため、溶融物は下方向に飛散しレーザ光
の入射側への飛散が少なくなる。図4(a)→図4
(b)のプロセスが繰返されて裏面にまで貫通し穴が形
成された直後は、図4(d)のように穴の内面に溶融物
102cが凝固せずに残留している。アシストガスを噴
出しない場合は、この溶融物はそのまま再凝固するが、
アシストガスを噴出した場合、上記穴の内面の溶融物の
表面に下向きの外力が加わるため、この外力によって溶
融物が下方向に飛散する。ところが、アシストガスの流
れにはワーク102の裏面側の穴の周囲に線状のよどみ
点が発生するため、図4(e)に示すように、この周辺
の溶融物は雫状に残ってそのまま再凝固しバリ102d
となる。特に切断の場合はこの傾向が強い。
にアシストガスを噴出する場合、レーザ加工の過程にお
いて溶融物はレーザ光の入射側とは反対側、即ちワーク
102の裏面側に多く推積する。これは、以下のプロセ
スによる。即ち、ワーク102の溶融プロセスは、上記
アシストガスを噴出しない場合と同様に、新たに形成さ
れる表面を含めて表面加熱によるため、図4(a)→図
4(b)と同様のプロセスとなる。しかし、図4(b)
でアシストガスの流れに乗って溶融物はより遠く飛散す
るため、図4(c)のように、ワーク102のレーザ光
入射側に付着(推積)しない。また、切断加工を行う場
合には貫通した穴を連続的にあけることになるが、この
時は上記のような溶融部102aのすぐ横にすでに裏面
まで貫通した穴が存在することになるので図4(b)に
示す溶融部102aのくぼんだ開放面がすでに裏面まで
貫通した穴に近く、かつその穴の内部をアシストガスが
下向きに流れるため、溶融物は下方向に飛散しレーザ光
の入射側への飛散が少なくなる。図4(a)→図4
(b)のプロセスが繰返されて裏面にまで貫通し穴が形
成された直後は、図4(d)のように穴の内面に溶融物
102cが凝固せずに残留している。アシストガスを噴
出しない場合は、この溶融物はそのまま再凝固するが、
アシストガスを噴出した場合、上記穴の内面の溶融物の
表面に下向きの外力が加わるため、この外力によって溶
融物が下方向に飛散する。ところが、アシストガスの流
れにはワーク102の裏面側の穴の周囲に線状のよどみ
点が発生するため、図4(e)に示すように、この周辺
の溶融物は雫状に残ってそのまま再凝固しバリ102d
となる。特に切断の場合はこの傾向が強い。
【0024】この場合、上下に振動するワーク2の上向
きの加速度が最大、即ちワーク2に加わる慣性力が下向
きで最大の時に、レーザ光のパルスを発振させる。これ
により、レーザ光が発振しその熱によって溶融物が生成
すると同時に、振動によりワーク2に加わる下向きの慣
性力が最大となる。従って、振動による慣性力が有効に
利用されて穴または切断面の裏面付近に付着した溶融物
がワークから下方に飛散し、除去される。つまり、もし
振動を加えない時には上記よどみ点近傍で雫状に残った
溶融物には、溶融物の質量をm、重力加速度をgとして
mg、即ち自重分の重力しか作用しないため、穴の周囲
に残ることが多いが、これにX=mαで表される振動加
速度αによる慣性力Xが下向きに作用させると、この溶
融物に作用する力はm(g+α)となり、重力加速度g
に比較して大きな振動加速度αを発生させることで溶融
物を飛ばすことができ、重力も併せて利用できるのでよ
り効果がある。
きの加速度が最大、即ちワーク2に加わる慣性力が下向
きで最大の時に、レーザ光のパルスを発振させる。これ
により、レーザ光が発振しその熱によって溶融物が生成
すると同時に、振動によりワーク2に加わる下向きの慣
性力が最大となる。従って、振動による慣性力が有効に
利用されて穴または切断面の裏面付近に付着した溶融物
がワークから下方に飛散し、除去される。つまり、もし
振動を加えない時には上記よどみ点近傍で雫状に残った
溶融物には、溶融物の質量をm、重力加速度をgとして
mg、即ち自重分の重力しか作用しないため、穴の周囲
に残ることが多いが、これにX=mαで表される振動加
速度αによる慣性力Xが下向きに作用させると、この溶
融物に作用する力はm(g+α)となり、重力加速度g
に比較して大きな振動加速度αを発生させることで溶融
物を飛ばすことができ、重力も併せて利用できるのでよ
り効果がある。
【0025】上記の原理に従って、レーザ光と同軸上に
アシストガスを噴出する本実施例は、振動によるワーク
2の上向きの加速度が最大、即ちワーク2に加わる慣性
力が下向きで最大の時に、レーザ光9のパルスを発振さ
せる。以下、この制御方法について説明する。図1にお
いて、振動検出器23でワーク2の加速度の振動波形を
検出し、この加速度波形をコンパレータ24で適当なス
レッシュホールドをもとにデジタルのパルス状の信号に
変換し、このパルス状の信号をトリガ信号としてトリガ
部25に入力する。そして、トリガ部25では上記トリ
ガ信号が入力されるとスイッチ動作により電源7からの
電力がコントローラ8に入力され、レーザ発振器1が制
御されてレーザ光9のパルスが発振する。コンパレータ
24におけるスレッシュホールドをワーク2の上向きの
加速度の最大値近傍に設定すれば、これをもとにしたト
リガが発せられた時、即ちワーク2の上向きの加速度の
最大の時とレーザ発振器1からのレーザ光9のパルスの
発振とを同位相で同期させることができる。
アシストガスを噴出する本実施例は、振動によるワーク
2の上向きの加速度が最大、即ちワーク2に加わる慣性
力が下向きで最大の時に、レーザ光9のパルスを発振さ
せる。以下、この制御方法について説明する。図1にお
いて、振動検出器23でワーク2の加速度の振動波形を
検出し、この加速度波形をコンパレータ24で適当なス
レッシュホールドをもとにデジタルのパルス状の信号に
変換し、このパルス状の信号をトリガ信号としてトリガ
部25に入力する。そして、トリガ部25では上記トリ
ガ信号が入力されるとスイッチ動作により電源7からの
電力がコントローラ8に入力され、レーザ発振器1が制
御されてレーザ光9のパルスが発振する。コンパレータ
24におけるスレッシュホールドをワーク2の上向きの
加速度の最大値近傍に設定すれば、これをもとにしたト
リガが発せられた時、即ちワーク2の上向きの加速度の
最大の時とレーザ発振器1からのレーザ光9のパルスの
発振とを同位相で同期させることができる。
【0026】図5にこの波形処理の過程を示す。図5
(a)に示すように、振動検出手段23で検出される加
速度の振動波形は偏心モータ20を利用した加振装置1
5により正弦波となる。この正弦波の最大値近傍、即ち
上向きの最大加速度付近にスレッシュホールドSを設定
し、これをもとにして、図5(b)に示すように、コン
パレータ24でこの正弦波がデジタルのパルス状の信号
に変換される。このパルス状の信号がトリガ信号として
トリガ部25に入力され、コントローラ8によりレーザ
発振器1が制御されて図5(c)に示す出力は形を有す
るレーザ光9のパルスが発振する。このような信号処理
を行うことにより、前述のようにワーク2の上向きの加
速度が最大の時にレーザ光9が発振され、その時、溶融
物には下向きの慣性力が作用してワーク2の裏面のよど
み点で止まっている溶融物を効果的に下方向に飛ばすこ
とができる。
(a)に示すように、振動検出手段23で検出される加
速度の振動波形は偏心モータ20を利用した加振装置1
5により正弦波となる。この正弦波の最大値近傍、即ち
上向きの最大加速度付近にスレッシュホールドSを設定
し、これをもとにして、図5(b)に示すように、コン
パレータ24でこの正弦波がデジタルのパルス状の信号
に変換される。このパルス状の信号がトリガ信号として
トリガ部25に入力され、コントローラ8によりレーザ
発振器1が制御されて図5(c)に示す出力は形を有す
るレーザ光9のパルスが発振する。このような信号処理
を行うことにより、前述のようにワーク2の上向きの加
速度が最大の時にレーザ光9が発振され、その時、溶融
物には下向きの慣性力が作用してワーク2の裏面のよど
み点で止まっている溶融物を効果的に下方向に飛ばすこ
とができる。
【0027】尚、以上の実施例においては、加振装置1
5の振動周波数にレーザ光9のパルスの発振周波数を合
わせる構成としたが、逆にレーザ光のパルスの発振周波
数に加振装置15の振動周波数を合わせる構成としても
よい。
5の振動周波数にレーザ光9のパルスの発振周波数を合
わせる構成としたが、逆にレーザ光のパルスの発振周波
数に加振装置15の振動周波数を合わせる構成としても
よい。
【0028】以上説明したように本実施例によれば、偏
心モータ20を備える加振装置15によって振動をワー
ク2に加え、その振動の上向きの加速度が最大、即ちワ
ーク2に加わる慣性力が下向きで最大の時に、レーザ光
9のパルスが発振するようレーザ光9の発振を同期させ
るので、振動による慣性力が有効に利用され、穴または
切断面の裏面付近に付着した溶融物をワークから下方に
飛散させ、除去することができる。
心モータ20を備える加振装置15によって振動をワー
ク2に加え、その振動の上向きの加速度が最大、即ちワ
ーク2に加わる慣性力が下向きで最大の時に、レーザ光
9のパルスが発振するようレーザ光9の発振を同期させ
るので、振動による慣性力が有効に利用され、穴または
切断面の裏面付近に付着した溶融物をワークから下方に
飛散させ、除去することができる。
【0029】また、レーザ光と同軸上にアシストガスを
噴出しない場合には、振動によるワーク2の下向きの加
速度が最大、即ちワーク2に加わる慣性力が上向きで最
大の時に、レーザ光のパルスを発振させる。このため上
記アシストガスを噴出する場合の信号処理において図5
(b)に示すコンパレータ24からのデジタルのパルス
状の信号をインバータによって180°位相を変えるよ
うにすれば、ワーク2の下向きの加速度が最大の時にレ
ーザ光が発振され、その時、溶融物には上向きの慣性力
が作用してワーク2の表面に付着している溶融物を効果
的に上方向に飛ばすことができ、上記実施例と同様の効
果が得られる。
噴出しない場合には、振動によるワーク2の下向きの加
速度が最大、即ちワーク2に加わる慣性力が上向きで最
大の時に、レーザ光のパルスを発振させる。このため上
記アシストガスを噴出する場合の信号処理において図5
(b)に示すコンパレータ24からのデジタルのパルス
状の信号をインバータによって180°位相を変えるよ
うにすれば、ワーク2の下向きの加速度が最大の時にレ
ーザ光が発振され、その時、溶融物には上向きの慣性力
が作用してワーク2の表面に付着している溶融物を効果
的に上方向に飛ばすことができ、上記実施例と同様の効
果が得られる。
【0030】また、加振装置15の振動周波数として図
3のワーク2と加振装置15とで構成されるバネ−質量
系の固有振動数を選択すれば、加振装置15による振動
とワーク2とが共振し、振動による慣性力が大きくなっ
て溶融物のワーク2からの飛散及び分離が効果的に行わ
れる。
3のワーク2と加振装置15とで構成されるバネ−質量
系の固有振動数を選択すれば、加振装置15による振動
とワーク2とが共振し、振動による慣性力が大きくなっ
て溶融物のワーク2からの飛散及び分離が効果的に行わ
れる。
【0031】尚、加振手段としては、本実施例のような
偏心モータを利用した加振装置に限らず、偏心マスの回
転による機械的な加振手段や、圧電素子による超音波振
動を用いた電気的な加振手段を利用しても同様の効果が
得られる。特に、後者の圧電素子による超音波振動を用
いた電気的な加振手段によれば、前述の実施例のような
正弦波状の振動とは異なり、パルス状の振動を加えるこ
とができ、これにより大きな加速度、従って大きな慣性
力が容易に得られる。
偏心モータを利用した加振装置に限らず、偏心マスの回
転による機械的な加振手段や、圧電素子による超音波振
動を用いた電気的な加振手段を利用しても同様の効果が
得られる。特に、後者の圧電素子による超音波振動を用
いた電気的な加振手段によれば、前述の実施例のような
正弦波状の振動とは異なり、パルス状の振動を加えるこ
とができ、これにより大きな加速度、従って大きな慣性
力が容易に得られる。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、加振手段によってレー
ザ発振器のパルスに同期する振動をワークに加えるの
で、その慣性力によって加工した部分に付着した溶融物
をワークから飛散させ、除去することができ、加工後の
バリの形成を抑制できる。従って、加工能率の向上が図
れる。
ザ発振器のパルスに同期する振動をワークに加えるの
で、その慣性力によって加工した部分に付着した溶融物
をワークから飛散させ、除去することができ、加工後の
バリの形成を抑制できる。従って、加工能率の向上が図
れる。
【0033】また、上記振動の周波数を、ワーク及び加
振手段の固有振動数と一致させるので、共振により慣性
力が大きくすることができる。
振手段の固有振動数と一致させるので、共振により慣性
力が大きくすることができる。
【0034】また、アシストガスを噴出しない場合は、
ワークの下向きの加速度が最大の時にレーザ光のパルス
を発振させ、アシストガスを噴出する場合は、ワークの
上向きの加速度が最大の時にレーザ光のパルスを発振さ
せるので、振動による慣性力が有効に利用される。
ワークの下向きの加速度が最大の時にレーザ光のパルス
を発振させ、アシストガスを噴出する場合は、ワークの
上向きの加速度が最大の時にレーザ光のパルスを発振さ
せるので、振動による慣性力が有効に利用される。
【0035】
【図1】本発明の一実施例によるレーザ加工装置の構造
の概略図である。
の概略図である。
【図2】図1のレーザ加工装置における加工ヘッド及び
ノズルの構造を示す図である。
ノズルの構造を示す図である。
【図3】図1のレーザ加工装置における加振装置及びX
Yテーブルの構造を示す図である。
Yテーブルの構造を示す図である。
【図4】図1のレーザ加工装置により穴あけ加工が行わ
れるプロセスを説明する図である。
れるプロセスを説明する図である。
【図5】図1のレーザ加工装置によりワークに作用する
加速度の振動波形を信号処理する過程を示す図である。
加速度の振動波形を信号処理する過程を示す図である。
【図6】従来のレーザ加工装置の構造の概略図である。
【図7】図6のレーザ加工装置によって加工した穴の断
面図である。
面図である。
1 レーザ発振器 2 ワーク 3 XYテーブル 4 Zテーブル 5 加工ヘッド 6 ノズル 7 電源 8 コントローラ 9 レーザ光 10 ベンディングミラー 11 集光レンズ 12 アシストガス供給口 15 加振装置 20 偏心モータ 21 ワーク支持具 22 防振材 23 振動検出器 24 コンパレータ 25 トリガ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桜井 茂行 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内
Claims (5)
- 【請求項1】 パルス状にレーザ光を発振させるレーザ
発振器と、ワークを載置し前記ワークを移動させる移動
テーブルと、前記レーザ発振器から出力されたレーザ光
を前記ワークに誘導する誘導手段と、前記ワークに誘導
される前記レーザ光を集光させる集光レンズと、前記誘
導手段によるレーザ光の前記ワークへの照射及び前記移
動テーブルの移動を制御する制御手段とを備え、前記レ
ーザ光を前記ワーク上に集光させて前記ワークを加工す
るレーザ加工装置において、前記レーザ発振器のパルス
に同期する振動を前記ワークに加える加振手段を備えた
ことを特徴とするレーザ加工装置。 - 【請求項2】 前記加振手段は、前記ワーク及び前記加
振手段で構成されるバネ−質量系の固有振動数と一致す
る周波数の振動を前記ワークに加えることを特徴とする
請求項1記載のレーザ加工装置。 - 【請求項3】 パルス状にレーザ光を発振させるレーザ
発振器と、ワークを載置し前記ワークを移動させる移動
テーブルとを備えたレーザ加工装置を使用し、前記移動
テーブルの移動を制御し、前記レーザ発振器から出力さ
れたレーザ光を前記ワークに誘導し、前記ワーク上に前
記レーザ光を集光させて前記ワークを加工するレーザ加
工方法において、前記ワークを上下に振動させ、その振
動の慣性力を利用してレーザ加工時に生成された溶融物
を飛ばして除去することを特徴とするレーザ加工方法。 - 【請求項4】 上下に振動する前記ワークの下向きの加
速度が最大の時に前記レーザ光のパルスを発振させるこ
とを特徴とする請求項3記載のレーザ加工方法。 - 【請求項5】 さらに前記ワークに集光する前記レーザ
光と共に前記ワークにアシストガスを噴出し、上下に振
動する前記ワークの上向きの加速度が最大の時に前記レ
ーザ光のパルスを発振させることを特徴とする請求項3
記載のレーザ加工方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4204015A JPH0647573A (ja) | 1992-07-30 | 1992-07-30 | レーザ加工装置及び方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4204015A JPH0647573A (ja) | 1992-07-30 | 1992-07-30 | レーザ加工装置及び方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0647573A true JPH0647573A (ja) | 1994-02-22 |
Family
ID=16483362
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4204015A Pending JPH0647573A (ja) | 1992-07-30 | 1992-07-30 | レーザ加工装置及び方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0647573A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103286446A (zh) * | 2013-05-23 | 2013-09-11 | 昆山丞麟激光科技有限公司 | 一种激光加工同步碎屑清除装置及方法 |
| JP2016196013A (ja) * | 2015-04-02 | 2016-11-24 | 新日鐵住金株式会社 | 薄鋼板のリモートレーザ切断方法とその装置 |
| US9690379B2 (en) | 1995-11-30 | 2017-06-27 | Immersion Corporation | Tactile feedback interface device |
| CN114255971A (zh) * | 2020-09-22 | 2022-03-29 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种耐热刻痕取向硅钢及其刻痕方法 |
| JP2022088074A (ja) * | 2020-12-02 | 2022-06-14 | Jfeスチール株式会社 | 金属材の切断装置及び金属材の切断方法、並びに金属成形材の製造方法 |
| CN116673611A (zh) * | 2023-06-16 | 2023-09-01 | 武汉凌云光电科技有限责任公司 | 一种料带连续加工装备和方法 |
-
1992
- 1992-07-30 JP JP4204015A patent/JPH0647573A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9690379B2 (en) | 1995-11-30 | 2017-06-27 | Immersion Corporation | Tactile feedback interface device |
| CN103286446A (zh) * | 2013-05-23 | 2013-09-11 | 昆山丞麟激光科技有限公司 | 一种激光加工同步碎屑清除装置及方法 |
| JP2016196013A (ja) * | 2015-04-02 | 2016-11-24 | 新日鐵住金株式会社 | 薄鋼板のリモートレーザ切断方法とその装置 |
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| JP2022088074A (ja) * | 2020-12-02 | 2022-06-14 | Jfeスチール株式会社 | 金属材の切断装置及び金属材の切断方法、並びに金属成形材の製造方法 |
| CN116673611A (zh) * | 2023-06-16 | 2023-09-01 | 武汉凌云光电科技有限责任公司 | 一种料带连续加工装备和方法 |
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