JPH0647577B2 - チオフオルミルイミダゾ−ル化合物及び該化合物の合成方法 - Google Patents

チオフオルミルイミダゾ−ル化合物及び該化合物の合成方法

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JPH0647577B2
JPH0647577B2 JP62079318A JP7931887A JPH0647577B2 JP H0647577 B2 JPH0647577 B2 JP H0647577B2 JP 62079318 A JP62079318 A JP 62079318A JP 7931887 A JP7931887 A JP 7931887A JP H0647577 B2 JPH0647577 B2 JP H0647577B2
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【発明の詳細な説明】 本発明は新規なチオフォルミルイミダゾール化合物及び
該化合物の合成方法に関するものである。
産業上の利用分野 本発明のチオフォルミルイミダゾール化合物は、ポリエ
ポキシ樹脂とカルボン酸の酸無水物よりなる混合系に対
する潜在性硬化促進剤として使用され、また生化学にお
いて重要な意味を持つ各種のイミダゾール化合物の出発
原料としても使用出来る有用な化合物である。
発明が解決しようとする問題点 ポリエポキシ樹脂とカルボン酸の酸無水物よりなる混合
系に対する潜在性硬化促進作用を有する化合物が従来か
ら業界において求められて来た。
また生化学において重要な意味を持つイミダゾール化合
物の出発原料としてのある種のイミダゾールは従来の方
法では合成に手間のかかる甚だ入手困難な化合物であ
り、このものの簡単な合成方法の出現が望まれて来た。
問題点を解決するための手段 前記の各問題を、本発明者等はチオフォルミルイミダゾ
ール化合物の提供によって一挙に解決しようとするもの
である。
本発明者等は、イミダゾールと二硫化炭素より得られる
イミダゾール−ジチオカルボン酸化合物(特公昭60-297
07号公報参照)が水の存在下において鉱酸の作用で、意
外にもチオフォルミルイミダゾール化合物と単体硫黄を
与えることを見い出し、また該チオフォルミルイミダゾ
ール化合物の提供により、前記の各問題は一挙に解決さ
れることを知見し、本発明を導き出すことが出来た。
イミダゾール−ジチオカルボン酸化合物が酸性下で、容
易に単体硫黄を放出し、チオフォルミルイミダゾール化
合物を与える反応は全く新規であり、また、この反応で
生成するチオフォルミルイミダゾール化合物は、いずれ
も新規物質である。
本発明の実施の態様は甚だ簡単である。即ち1モルのイ
ミダゾール−ジチオカルボン酸化合物、当量または当量
以上の鉱酸(HX)および適当量の水またはアルコール水溶
液の3者よりなる系を室温で長時間放置するか、または
40℃乃至還流温度で適当時間加熱するかして得られる
反応混合物に活性炭を加え、ついで濾過を行い、かくし
てえられる濾液を減圧濃縮し、析出結晶を濾取すること
により粗チオフォルミルイミダゾール化合物HX塩がえら
れる。
該粗目的物は必要に応じ常法の再結晶法により更に精製
される。遊離塩基の形のチオフォルミルイミダゾール化
合物の合成方法は同じく簡単である。
即ち、前記の濾液をアルカリで中和すれば遊離塩基の形
で粗目的物が析出するから、それを濾取すればよい。あ
るいは前記の粗チオフォルミルイミダゾール化合物HX塩
を水に再び溶かし、アルカリで中和し、析出結晶を濾取
してもよい。
精製されたチオフォルミルイミダゾール化合物HX塩をア
ルカリで中和すれば精製された遊離塩基の形の目的物が
えられる。
前述のアルカリとしては、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、アンモニア、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、
重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、炭酸アンモニウム
等、いずれも水溶性のものが使用される。
遊離塩基の形のチオフォルミルイミダゾールに酸を加え
ることにより任意の塩を作ることも勿論出来る。
本発明の方法によって得られるチオフォルミルイミダゾ
ール化合物の特性を次示する。
4−チオフォルミルイミダゾール臭化水素酸塩酸性、乳
白色結晶。m.P.210℃(分解)。水に易溶、アルコール
に可溶、アセトンに難溶。TLC(シリカG、EtOH、I2
色):Rf0.0(酸性)、0.65〜0.75(中性) NMR(D2O) δ:6.38(S)と6.62(S),計1H 7.55(S)と7.70(S),計1H(4位プロトン);8.70(S)と
8.76(S)、と計1H(2位プロトン) Mass(m/e):144,112(M),111,82,80,68 4−チオフォルミル−2−メチルイミダゾール臭化水素
酸塩 酸性、無色結晶。m.P.176℃(分解)。水に易溶、アル
コールに可溶。TLC(シリカG、EtOH、I2発色):Rf0.
0〜0.1(酸性),0.65〜0.75(中性) NMR(D2O) δ:7.51(S)と7.34(S),計1H(4位プロトン); 6.54(S)と6.30(S),計1H 2.65(S)と2.62(S)、と計3H(メチル基) Mass(m/e):158,126(M),125(M+-1),82,80 4−チオフォルミル−2−エチルイミダゾール臭化水素
酸塩 弱酸性、無色結晶。m.P.215〜223℃(分解)。水及びメ
タノールにに易溶、熱エタノールに可溶。TLC(シリカ
G、EtOH、I2発色):Rf0.0〜0.2(酸性),0.63〜0.7
8(中性) NMR(D2O) δ:7.54(S)と7.37(S),計1H(4位プロトン); 6.54(S)と6.30(S),計1H 2.99(q),2H(メチレン基);1.36(t),3H(メチル基) Mass(m/e):172,158,148(M),125(M+-1),125,11
2,82,80 4−チオフォルミル−2−イソプロピルイミダゾール臭
化水素酸塩 酸性、無色結晶。m.P.217〜220℃(分解)。水及びメタ
ノールにに易溶、熱エタノールに可溶。TLC(シリカ
G、EtOH、I2発色):Rf0.0(M.R.発色性),0.76〜0.8
7(I2発色) NMR(D2O) δ:7.38,S,1H(4位);6.52,S,1H 3.36,m,1H(メチン基),1.41,d,6H(メチル基) Mass(m/e):186,154(M),153,139,110,95… 4−チオフォルミル−2−ウンデシルイミダゾール臭化
水素酸塩 弱酸性、無色粉末。m.P.170℃(分解)。メタノールに
可溶、アセトンに難溶、水に不溶。TLC(シリカG、EtO
H):Rf0.0〜0.15(M.R.発色),0.89〜0.81(B.T.B.発
色) NMR(CD3OD) δ:7.75(S)と7.43(S),計1H(4位);6.65(S)と6.30
(S),計1H 2.96,t,2H(α−メチレン);1.74,br,2H(β−メチレ
ン);1.28,br.s.,16H(中間メチレン基群);0.88,t,3
H(メチル) Mass(m/e):298,266(M),265(M−1)233,22
3,209,195,181,167,153,139,126,125,82,80 4−チオフォルミル−2−ヘプタデシルイミダゾール臭
化水素酸塩 酸性の淡黄色結晶。m.P.165℃(分解)。熱メタノール
に可溶、水、エタノール、冷メタノールに難溶。TLC
(シリカG、EtOH):Rf0.0〜0.07(M.R.),0.72〜0.86
(B.T.B.) NMR(CD3OD) δ:7.72(S)と7.41(S),計1H(4位);6.61(S)と6.28
(S),計1H 2.94,t,2H(α−メチレン);1.65,t,2H(β−メチレ
ン);1.26,s,28H(中間メチレン);0.89,t,3H(末端
メチル) Mass(m/e):352,350(M),349,319,317,282,197,18
3,141,128,109,96,82,80… 4−チオフォルミル−2−フェニルイミダゾール臭化水
素酸塩 弱酸性の淡桃色粉末。m.P.225℃(分解)。DMSOに可
溶、メタノールに難溶、水および醋酸に不溶。TLC(シ
リカG、EtOH):Rf0.0(M.R.),0.76〜0.85(I2NMR(d6-DMSO) δ:8.30〜7.30,m,5H(フェニル);7.79,s,1H(4
位);6.84,S,1H Mass(m/e):220,188(M),187,161,144,128,116,10
4… 4−チオフォルミル−5−メチルイミダゾール臭化水素
酸塩 酸性、無色結晶。m.P.183℃(分解)。水に可溶、アル
コールに易溶。TLC(シリカG、EtOH):Rf0.0〜0.1(M.
R.),0.7〜0.8(B.T.B) NMR(D2O) δ:8.67(S)と8.57(S),計1H(2位);6.74(S)と6.4
2,計1H 2.47(S)と2.44(S),計3H(メチル)13 C-NMR(DMSO-d6) δ:133.478,d(J=120Hz),2位;126.833,(S)と125.948
(S),4,5位;56.827,d(J=74Hz), Mass(m/e):250,248,158,126(M),125,82,80,52,4
5 4−チオフォルミル-2,5-ジメチルイミダゾール臭化水
素酸塩 酸性、乳白色結晶。m.P.230℃(分解)。水およびメタ
ノールに易溶、アセトンに難溶。TLC(シリカG、EtO
H):Rf0.0〜0.05(M.R.),0.62〜0.72(I2NMR(D2O) δ:9.74,S,1H 2.66,S,3H(2位);2.62,S,3H(4位) Mass(m/e):140(M),139,125,124,96,95,82,80,6
8,54,42 4−チオフォルミル−2−エチル−5−メチルイミダゾ
ール臭化水素酸塩 酸性、無色結晶。m.P.160℃(分解)。メタノール及び
エタノールに可溶、イソプロパノールに難溶。TLC(シ
リカG、EtOH):Rf0.0〜0.04(M.R.),0.78〜0.85(B.
T.B.) NMR(D2O) δ:6.61(S)と6.31(S),1H 2.96(q)と2,92(q),2H(メチレン);2.37(S)と2.33(S),
3H(4位メチル);1.35(t)と1.32(t),3H(メチル) Mass(m/e):306,186(M+ +S),154(M+)153,123,82,80,… 4−チオフォルミル−2−フェニル−5−メチルイミダ
ゾール臭化水素酸塩 酸性、乳白色結晶。m.P.218℃(分解)。メタノールに
可溶、熱水に難溶。TLC(シリカG、EtOH):Rf0.0(M.
R.),0.7〜0.8(I2NMR(CD3OD) δ:7.96〜7.44,m,5H(フェニル);6.81,S,1H 2.56,S,3H(メチル) Mass(m/e):234,202(M),201,158,104,99,82,80… 4−チオフォルミル−2−メチルイミダゾール硫酸塩酸
性、無色結晶。m.P.145℃(分解)。水い可溶、熱エタ
ノールに不溶。TLC(シリカG、EtOH):Rf0.0〜0.1(M.
R.),0.7〜0.8(B.T.B.) NMR(D2O) δ:7.48(S)と7.30(S),計1H(4位);6.50(S)と6.26
(S),計1H 2.63(S)と2.60(S),計3H(メチル) Mass(m/e):158,126(M),125… 4−チオフォルミル−2−エチルイミダゾール硫酸塩 酸性、無色結晶。m.P.113℃(分解)。水に可溶、メタ
ノールに不溶。TLC(シリカG、EtOH):Rf0.0〜0.1(M.
R.),0.75〜0.85(B.T.B.) NMR(D2O) δ:7.50(S)と7.32(S),計1H(4位);6.50(S)と6.24
(S),計1H 2.96,g,2H(エチル);1.34,t,3H(メチル) 4−チオフォルミル−2−ヘプタデシルイミダゾール硫
酸塩 酸性、淡黄色結晶。m.P.84℃(分解)。メタノールに易
溶、アセトン及び水に不溶。TLC(シリカG、EtOH):R
f0.0〜0.1(M.R.),0.8〜0.9(I2NMR(CD3OD) δ:7.70(S)と7.38(S),計1H(4位);6.56(S)と6.26
(S),計1H 2.9,br,2H(α位メチレン);1.7〜1.8,br,2H(β位メ
チレン);1.27,br,S,28H(中間メチレン群);0.89,m,
3H(メチル) 4−チオフォルミル−5−メチルイミダゾール硝酸塩酸
性、無色結晶。m.P.144℃(分解)。水に易溶、熱メタ
ノールに不溶。TLC(シリカG、EtOH):Rf0.0〜0.1(M.
R.),0.75〜0.85(I24−チオフォルミル−2−メチルイミダゾール燐酸塩弱
酸性、無色結晶。m.P.182℃(分解)。TLC(シリカG、
EtOH):Rf0.0(M.R.),0.6〜0.7(I24−チオフォルミル−2−メチルイミダゾール塩酸塩無
色結晶。m.P.214〜216℃(MeOH,分解)。TLC(シリカ
G、EtOH):Rf0.0(M.R.),0.6〜0.7(I2NMR(D2O) δ:7.51(S)と7.35(S),計1H;6.53(S)と6.30(S),計1
H;2.63,S,3H Mass(m/e):158,126(M+),125 4−チオフォルミル−2−エチルイミダゾール沃化水素
酸塩 弱酸性、無色結晶。m.P.203〜206℃(MeOH),(分解)。
水、メタノールおよびエタノールに可溶。TLC(シリカ
G、EtOH):Rf0.00〜0.26,0.65〜0.84 4−チオフォルミル−2−エチルイミダゾール 弱塩基性の淡黄色結晶。m.P.144℃(分解)。室温で徐
々に分解。メタノールに可溶、水、エタノール及びアセ
トンに不溶。TLC(シリカG、EtOH,I2):Rf0.80〜0.
95 Mass(m/e):280,278,172,153,142,141,140(M),13
9,109,95… 4−チオフォルミル−2−フェニルイミダゾール 中性の淡橙色結晶。m.P.83〜84℃。室温で徐々に分解。
水、メタノール、エタノールおよびアセトンに不溶。
Mass(m/e):374,220,188(M),187,144,116,77,48,
76 4−チオフォルミル−5−メチルイミダゾール 弱塩基性の淡桃色結晶。m.P.177〜179℃(分解)。室温
で徐々に分解。DMSOに可溶、水、メタノール、エタノー
ルおよびアセトンに不溶。TLC(シリカG、EtOH,
2):Rf0.7〜0.8 Mass(m/e):250,248,221,158,126(M),125 4−チオフォルミル-2,5-ジメチルイミダゾール 中性の淡黄色結晶。m.P.220(分解)。室温で徐々に分
解。メタノールおよびエタノールに易溶、水に難溶。TL
C(シリカG、EtOH,I2):Rf0.7〜0.8 Mass(m/e):278,276,172,140(M),139 4−チオフォルミル−2−エチル−5−メチルイミダゾ
ール 中性の淡黄色結晶。m.P.85℃(分解)。室温で徐々に分
解。メタノールに易溶、水およびアセトンに難溶。TLC
(シリカG、EtOH,I2):Rf0.80〜0.95 Mass(m/e):306,304,273,186,154(M),153,139,12
3,99,98,72,56,54,46,43,40,34 4−チオフォルミル−2−ウンデシル−5−メチルイミ
ダゾール 中性の固体。TLC(シリカG、EtoH,I2):Rf0.7〜0.9 Mass(m/e):558,525,312,280(M),279(M
1),247… 発明の効果 本発明のチオフォルミルイミダゾール化合物をエポキシ
樹脂用の潜在性硬化促進剤としての有用性について述べ
る。
100PHRのエポキシ樹脂〔商品名「エピコート828」(油
化シェル化学製)〕、85PHRの硬化剤〔商品名「エピク
ロンB−570」(大日本インキ製):メチルテトラヒド
ロ無水フタル酸〕および所定量の当該4−チオフォルミ
ルイミダゾール化合物より成る配合物のゲルタイムと保
存安定性を表1に示す。
表1により、当該化合物の優れた潜在性硬化促進剤とし
ての性能が理解出来る。即ち汎用の潜在性硬化促進剤2
−エチル−4−メチルイミダゾールに当該化合物を置換
えた場合、保存安定性は25℃で3日、40℃で1日以下と
なることから当該化合物の優位性が理解出来る。
表1の配合物2を120℃で2時間加熱したのち、ついで
さらに150℃で4時間加熱してえられた硬化物の特性は
次示の如くである。ガラス転移点:152℃;体積抵抗率
(Ωcm):9×1016(室温),8×1013(130℃),2×
1012(150℃);誘電率(KHz):3.0(室温),3.1(130
℃),3.4(150℃);誘電正接(KHz):0.9(室温),
0.4(130℃),4.7(150℃);曲げ強度(kg/mm2):13.
8(室温),4.1(130℃);曲げ弾性率(kg/mm2):310
(室温),190(130℃);煮沸吸水率(wt%):0.90 この特性は通常、すぐれた促進剤としてよく用いられる
2−エチル−4−メチルイミダゾールを配合物2の硬化
促進剤の代わりに用いた場合の値とほぼ同等である。
本発明のチオフォルミルイミダゾール化合物の生化学上
の有用性について述べる。
消化性潰瘍治療剤として有名なcimetidine(シメチジ
ン)〔C.A.Lipinskiら:Annual Reports of Medicinal
Chemistry,Vol.12,Academic Press,N.Y.,p.91:シー,
エー,リピンスキーら:アニュアル レポーツ オブ
メドイシナル ケミストリ,12巻,アカデミック プレ
ス,エヌ.ワイ.,91頁〕は、ある種のイミダゾール化
合物である。他方、この化合物は次示の化合物(A) から合成されることが知られている〔特開昭60-67467号
公報参照〕。
本発明者等は、本発明の4−チオフォルミル−5−メチ
ルイミダゾールをNaBH4(ナトリウムボロハイドライ
ド)で還元することにより化合物(A)が容易にえられ
る事を知見している。我々がえた化合物(A)の特性は
次の如くである。
m.P.177〜181℃(分解)。メタノールに易溶、熱水に可
溶。TLC(シリカG、EtOH,I2):Rf0.41〜0.50 NMR(CD3OD) δ:7.45,S,2H(2位);3.70,S,4H(メチレン);2.1
6,S,6H(メチル) Mass(m/e):254(M),160,128,126,125,96,95…,6
8,54 生化学上、重要な意味をもつヒスチヂンは、4−イミダ
ゾールアルデヒド(または4−フォルミルイミダゾー
ル)とヒダントインから合成出来る〔V.Deulofeu,A.E.
A.Mitta:J.Org.Chem.,14,915(1949);ジャーナル オ
ブ オーギャニック ケミストリー 第14巻,915頁,
(1949年)〕ことが知られている。
出発原料の4−イミダゾールアルデヒド(または4−フ
ォルミルイミダゾール)は、本発明の方法でえられる4
−チオフォルミルイミダゾール(またその鉱酸塩)を、
水とハロゲンと共に加温することにより容易にえられる
ことを本発明者等は知見した。この方法でえられた4−
イミダゾールアルデヒドの特性は次示の如くである。
中性、無色結晶。m.P.173〜176℃(水)。水、メタノー
ル、エタノールおよびアセトンに可溶。TLC(シリカ
G、EtOH,I2):Rf0.51〜0.58 NMR(CD3OD) δ:9.74,S,1H,7.89,S,2H Mass(m/e):96(M+),67(M+-CHO) 実施例1 イミダゾール−4−ジチオカルボン酸0.1モル(14.4
g),47%HBr0.1モル(17.2g,11.6m)および水50
mの3者からなる系を45分間加熱還流したのち冷却
し、系中の析出硫黄を濾別し、濾液を活性炭処理し、つ
いで減圧乾固し、乾固物をアセトン洗滌し、4−チオフ
ォルミルイミダゾールHBr塩0.031モル(13.0g,収率62
モル%)をえた。
実施例2 2−メチルイミダゾール−4−ジチオカルボン酸0.1モ
ル(15.8g),濃硫酸0.05モル(4.9g,2.7m)およ
び水30mの3者からなる系を80〜90℃で30分間加熱し
たのち冷却し、系中の析出硫黄を濾別し、濾液を減圧乾
固した。乾固物を水で再結晶し、4−チオフォルミル−
2−メチルイミダゾールH2SO4塩0.033モル(12.6g,収
率66モル%)をえた。
実施例3 2−エチルイミダゾール−4−ジチオカルボン酸0.1モ
ル(17.2g),濃硫酸0.05モル(4.9g,2.7m)およ
び水30mの3者からなる系を実施例2と同様に処理
し、4−チオフォルミル−2−エチルイミダゾールH2SO
4塩0.037モル(15.0g,収率74モル%)をえた。
実施例4 2−ウンデシルイミダゾール−4−ジチオカルボン酸0.
1モル(29.8g),47%HBr0.1モル(17.2g,11.6m
)およびメタノール170mの3者からなる系を1時
間加熱還流したのち冷却し、系中の析出硫黄を濾別し、
濾液を活性炭処理したのち減圧乾固した。乾固物を水洗
し、ついでアセトンで3回洗滌し、4−チオフォルミル
−2−ウンデシルイミダゾールHBr塩0.024モル(17.5
g,収率48モル%)をえた。
実施例5 2−ヘプタデシルイミダゾール−4−ジチオカルボン酸
0.1モル(38.2g),濃硫酸0.05モル(4.9g,2.7m
)およびメタノール76mの3者からなる系を30分間
加熱還流したのち、冷却し、系中の硫黄を濾別し、濾液
を減圧乾固した。乾固物をメタノールで再結晶し4−チ
オフォルミル−2−ヘプタデシルイミダゾールH2SO4
0.044モル(36.6g,収率88モル%)をえた。
実施例6 2−フェニルイミダゾール−4−ジチオカルボン酸ナト
リウム塩0.1モル(24.2g),47%HBr0.2モル(34.4
g,23.2m)および水180mの3者からなる系を1
時間還流したのち冷却し、系中の固体を濾取水洗し、つ
いで二硫化炭素で洗滌、さらにメタノール洗滌を行な
い、4−チオフォルミル−2−フェニルイミダゾールHB
r塩0.024モル(13.6g,収率48モル%)をえた。
実施例7 4−メチルイミダゾール−5−ジチオカルボン酸0.1モ
ル(15.8g),47%HBr0.1モル(17.2g,11.6m)お
よび水25mの3者からなる系を80〜90℃で30分間加熱
したのち冷却し、硫黄を濾別し、濾液を15m迄減圧濃
縮し、析出結晶を濾取し、それを水で再結し4−チオフ
ォルミル−4−メチルイミダゾール・HBr塩0.030モル
(13.2g,収率60モル%)をえた。
実施例8 2−エチル−4−メチルイミダゾール−5−ジチオカル
ボン酸0.1モル(18.6g),47%HBr0.1モル(17.2g,1
1.6m)および水50mの3者からなる系を70℃で15
分間加熱したのち冷却し、硫黄を濾別し、濾液を活性炭
処理したのち減圧乾固し析出結晶をIPAとMeOHの混合溶
剤で再結晶し4−チオフォルミル−2−エチル−4−メ
チルイミダゾール・HBr塩0.032モル(15.9g,収率64モ
ル%)をえた。
実施例9 2,4−ジメチルイミダゾール−5−ジチオカルボン酸0.1
モル(17.2g),47%HBr0.1モル(17.2g,11.6m)
および水50mの3者よりなる系を30分間還流したのち
冷却し、硫黄を濾別し、濾液を活性炭処理したのち減圧
乾固した。乾固物をアセトン洗滌し4−チオフォルミル
-2,5-ジメチルイミダゾール・HBr塩0.036モル(17.0
g,収率72モル%)をえた。
実施例10 2−フェニル−4−メチルイミダゾール−5−ジチオカ
ルボン酸0.1モル(23.4g),47%HBr0.1モル(17.2
g,11.6m)および水70mの3者よりなる系を1.5
時間還流したのち冷却し、析出物を濾取水洗し、このも
のをメタノールを用いてソックスレー抽出して含有硫黄
を除去し、抽出液より析出する目的物を濾取し4−チオ
フォルミル−2−フェニル−4−メチルイミダゾールHB
r塩0.039モル(23.1g,収率78モル%)をえた。
実施例11 2−エチルイミダゾール−4−ジチオカルボン酸0.1モ
ル(17.2g),濃硫酸0.05モル(4.9g,2.7m)およ
び水30mの3者よりなる系を80〜90℃で30分間加熱し
たのち冷却し、硫黄を濾別し、濾液を活性炭処理(0.5
g)し、えられた濾液のPHをNaHCO3水溶液で7.2〜7.4と
なし、これにより析出する目的物を濾取し4−チオフォ
ルミル−2−エチル−5−メチルイミダゾール0.038モ
ル(11.7g,収率76モル%)をえた。
実施例12 2−フェニルイミダゾール−4−ジチオカルボン酸0.1
モル(22.0g),濃硫酸0.05モル(4.9g,2.7m)お
よび水30mの3者からなる系を80〜90℃で30分間加熱
したのち冷却し、硫黄を含む目的物硫酸塩を濾取した。
該硫酸塩にDMSO40mを加え、不溶性の硫黄を濾別し
た。かくしてえられた濾液に活性炭0.5gを加えたのち
濾過を行い、濾液のPHをNaHCO3で7.2となし、これによ
って析出する結晶を濾取し4−チオフォルミル−2−フ
ェニルイミダゾール0.036モル(14.6g,収率72モル
%)をえた。
実施例13 4−メチルイミダゾール−5−ジチオカルボン酸0.1モ
ル(15.8g),濃硫酸0.05モル(4.9g,2.7m)およ
び水30mの3者からなる系を80〜90℃で30分間加熱し
たのち冷却し、硫黄を濾別し、濾液を1grの活性炭で処
理し、えたれた濾液のPHをNaHCO3で7.2となし、かくし
て析出する結晶を濾取し4−チオフォルミル−5−メチ
ルイミダゾール0.033モル(9.25g,収率66モル%)を
えた。
実施例14 2,4−ジメチルイミダゾール−5−ジチオカルボン酸0.1
モル(17.2g),濃硫酸0.1モル(9.8g)および水60m
の3者からなる系を1時間還流したのち冷却し、硫黄
を濾別し、濾液を活性炭処理し、かくしてえられた濾液
のPHを(NH4)CO3で6.8〜7.0となし、かくして析出する結
晶を濾取し、4−チオフォルミル-2,5-ジメチルイミダ
ゾール0.021モル(6.5g,収率42モル%)をえた。
実施例15 2−エチル−4−メチルイミダゾール−5−ジチオカル
ボン酸0.1モル(18.6g),濃硫酸0.05モルおよび水30
mからなる系を80〜90℃で30分間加熱したのち冷却
し、硫黄を濾別し、濾液を活性炭処理(0.5g)し、か
くしてえられた濾液のPHをNaHCO3で7.2〜7.4となし、こ
れによって析出する結晶を濾取し、目的物4−チオフォ
ルミル−2−エチル−5−メチルイミダゾール0.032モ
ル(11.0g,収率64モル%)をえた。
フロントページの続き (72)発明者 宮内 由紀夫 香川県丸亀市北平山町2丁目8番10号 (72)発明者 畑 元 香川県丸亀市中津町1218番地 審査官 佐伯 とも子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】構造式 または構造式 で示されるチオフォルミルイミダゾール化合物。
  2. 【請求項2】構造式 で示されるイミダゾ−ルージチオカルボン酸化合物を水
    またはアルコール水溶液の存在下において鉱酸HXと反応
    させることを特徴とする下記構造式で示されるチオフォ
    ルミルイミダゾール化合物の合成方法。 構造式
  3. 【請求項3】構造式 で示される化合物をアルカリで中和することを特徴とす
    る下記構造式で示されるチオフォルミルイミダゾール化
    合物の合成方法。 構造式
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