JPH0647596B2 - 新規なホスフィン化合物およびその製造法 - Google Patents

新規なホスフィン化合物およびその製造法

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JPH0647596B2
JPH0647596B2 JP13128487A JP13128487A JPH0647596B2 JP H0647596 B2 JPH0647596 B2 JP H0647596B2 JP 13128487 A JP13128487 A JP 13128487A JP 13128487 A JP13128487 A JP 13128487A JP H0647596 B2 JPH0647596 B2 JP H0647596B2
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洋 高久
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は核酸の化学合成に用いる新規なホスフィン化合
物に関する。
[従来技術] 核酸の化学合成にはリン酸トリエステル法が知られてお
り、多くの合成用試薬が開発されている。しかし、最近
縮合反応時間が短いホスファイト法が開発され、広く用
いられつつある。
ホスファイト法に用いられるリン酸の保護基としては、
メチル基、2-シアノエチル基が一般的に知られている
が、メチル基の脱保護には特殊な試薬を必要とし、2-シ
アノエチル基はアルカリに対して非常に不安定であるた
め適度な安定性を有する保護基の開発がのぞまれてい
る。
[問題点を解決するための手段] 本発明者は前記問題点を解決するため種々検討を行なっ
た結果、1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロ-2-プロピル基を
有するホスフィン化合物が核酸の化学合成に有用なこと
を見出し本発明に到達した。
すなわち本発明は一般式(I) (CFCHOP(R) (I) [式中RはN(R(Rはアルキル基を表す)を
表す]で示される新規なホスフィン化合物であり、その
製造法は一般式(II) XP(R) (II) (式中Xはハロゲン原子を表し、Rは前記と同じ意味を
有する。) で示されるハロゲン化ホスフィンと1,1,1,3,3,3-ヘキサ
フルオロプロパン-2-オールを脱ハロゲン化剤の存在下
に反応させることを特徴とする一般式(I) (CFCHOP(R) (I) (式中Rは前記と同じ意味を有する。) で示される新規なホスフィン化合物の製造法である。
本発明において用いる脱ハロゲン化水素剤としては特に
限定されず通常用いられる種々の化合物を用いることが
でき、例えばトリエチルアミンのごとき三級アミン類を
用いることができる。その使用量はハロゲン化ホスフィ
ンに対し当モルで十分である。また、アルコールの量も
当モルで十分である。また、本発明においては反応溶媒
を用いることが好ましく、原料のホスフィン、アルコー
ルに不活性な溶媒、例えば無水エーテル、石油エーテル
などを用いることができる。
本発明においてRのアルキル基としては化合物の安定
性、蒸留精製のしやすさなどからイソプロピル基が最も
好ましい。
本発明の化合物は、リン酸を適度な安定性をもった保護
基で保護することができ、またその合成も容易なところ
から、核酸の化学合成試薬として、極めて有用である。
以下本発明を実施例により詳細に説明する。
実施例1 窒素ガス雰囲気下、ビス−ジイソプロピルアミノ−クロ
ロホスフィン33ミリモルを無水エーテルに溶解し、ト
リエチルアミン33ミリモルを氷冷下にて滴下したの
ち、1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロ-2-プロパノール33
ミリモルを無水エーテルに溶解した溶液を加え、室温下
16時間反応させたのち無水石油エーテルを加え析出し
た塩酸塩をロ過除去し、ロ液を減圧蒸留してビス−ジイ
ソプロピルアミノ−1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロ-2-プ
ロポキシホスフィン13.3ミリモルを得た。
本化合物の分析値は以下の通りであった。
沸点 168℃/1mmHg31 P NMR 130.0ppm(CDCl3中) 参考例1 5′−O−ジメトキシトリエチルチミジン1ミリモルを
無水塩化メチレンに溶解し、ジイソプロピルアミノハイ
ドロテトラゾリド1ミリモルを加え、さらにビス−ジイ
ソプロピルアミノ−1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロ-2-プ
ロポキシホスフィン1.5ミリモルを窒素ガス雰囲気
下、室温で滴下し、1時間反応させる。反応液を酢酸エ
チルにて抽出し、飽和食塩水にて洗浄後減圧濃縮にて得
た液を少量の塩化メチレンに溶解し、シリカゲルカラム
に吸着させたのち、塩化メチレン/酢酸エチル/トリエ
チルアミン溶媒にて溶出させる。溶出液を濃縮後塩化メ
チレン/n-ヘキサンより結晶析出させて5′−O−ジメ
トキシトリチルチミジン−3′−1,1,1,3,3,3-ヘキサフ
ルオロ-2-プルポキシ-N,N-ジイソプロピルアミノホスホ
ロアミダイトを82%の収率で得た。
同様にして得られたホスホロアミダイトの製造結果を第
1表に示す。
参考例2 5′−O−ジメトキシトリチルチミジン−3′−1,1,1,3,
3,3-ヘキサフルオロ-2-プロポキシ-N,N-ジイソプロピル
アミノホスホロアミダイト1.4ミリモルと3−O−ベ
ンゾイルチミジン1ミリモルを1H−テトラゾール4ミ
リモル存在下、室温にて15分反応させ、TLCにより
3′−O−ベンゾイルチミジンのスポットが消失するこ
とにより反応の終了を確認後、ヨウ素酸化を5分間行っ
た後、酢酸エチル抽出、シリカゲルカラムにて精製し、
ジチミジル酸を88%の収率で得た。
参考例3. 参考例2で得たジチミジル酸からの脱保護を行なった。
その結果を第2表に示す。
[発明の効果] 本発明の新規ホスフィン化合物は、核酸の化学合成にお
いて、リン酸を適度な安定性を有する保護基で保護する
ことができ、長鎖のオリゴヌクレオチドの化学合成に極
めて有用である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) (CFCHOP(R) (I) [式中RはN(R(Rはアルキル基を表す)を
    表す]で示される新規なホスフィン化合物。
  2. 【請求項2】一般式(II) XP(R) (II) (式中Xはハロゲン原子を表し、Rは前記と同じ意味を
    有する。) で示されるハロゲン化ホスフィンと1,1,1,3,
    3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オールを脱ハロ
    ゲン化剤の存在下に反応させることを特徴とする一般式
    (I) (CFCHOP(R) (I) (式中Rは前記と同じ意味を有する。) で示される新規なホスフィン化合物の製造法。
JP13128487A 1987-05-29 1987-05-29 新規なホスフィン化合物およびその製造法 Expired - Lifetime JPH0647596B2 (ja)

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