JPH0647685U - 粘性流体用歯車ポンプの潤滑構造 - Google Patents

粘性流体用歯車ポンプの潤滑構造

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JPH0647685U
JPH0647685U JP8257392U JP8257392U JPH0647685U JP H0647685 U JPH0647685 U JP H0647685U JP 8257392 U JP8257392 U JP 8257392U JP 8257392 U JP8257392 U JP 8257392U JP H0647685 U JPH0647685 U JP H0647685U
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shaft
viscous fluid
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gear
bearing member
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JP8257392U
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司郎 千阪
定 小島
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 歯車の軸の潤滑に用いられた変質した粘性流
体を円滑に排出して、吐出精度を向上する。 【構成】 歯車14,15,16がそれぞれ固定される
軸29,30,31を軸支する軸受部材33a,33
b;34a,34b;35a.35bの内周面に、各軸
29,30,31の回転方向A1,A2,A3に対して
各歯車14,15,16から遠去かる方向に旋回する螺
旋状の凹溝を形成して、各軸29,30,31の潤滑に
用いられた粘性流体を排出孔57,63,64に円滑に
導いて排出する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ビデオテープなどの原液であるたとえばポリエステルなどの粘性流 体を定量で圧送するためなどに好適に実施される粘性流体用歯車ポンプの潤滑構 造に関する。
【0002】
【従来の技術】
相互に噛合する複数の歯車が離反する入側空間にたとえばポリエステルなどの 粘性流体を供給し、各歯車の歯溝に前記流体が貯留され、この歯溝に溜まった流 体は歯車の回転によってその回転方向下流側から上流側の出側空間へ移送され、 この回転方向上流側における各歯の噛込みによって前記歯溝から流体が押出され 、その流体をダイなどに供給して押出し、前記フィルムが形成される。
【0003】 前記各歯車には、その軸線方向両側方に突出して延びる軸が設けられ、この軸 は、各歯車が収納されるケーシングを両側から挟持する一対の側板に嵌着された 軸受メタルなどの軸受部材によって軸支されている。このような軸受部材によっ て軸支される各軸の外周面と軸受部材の軸受面との間には、図10および図11 に示されるように、前記圧送されるべき粘性流体が導かれる溝1が歯車2の軸線 3とほぼ平行に形成され、前記軸5が挿入する軸孔6内の残余の空間7およびこ の空間7の上部に連通する排出孔8を介して前記粘性流体を外部へ排出している 。このように潤滑に用いた粘性流体を内部へ戻さずに外部へ排出するのは、潤滑 に用いた流体が変質するためであり、特に粘性流体中に各種の添加剤が添加され ている場合には、軸5の外周面と軸受面9との隙間が0.1〜0.2mm程度と 微少であるため、このような微小な隙間に前記添加剤が残留・堆積して、新たに 軸受面を形成してしまい、軸5の外周面と軸受面との隙間がさらに小さくなって 、潤滑不足を発生し、前記添加剤が軸受面9にはちまき状に固着するいわゆるか じり現象が生じてしまう。また軸5の端面5aにおける中心軸線3付近の周速の 小さい場所では、前記粘性流体が変質して残留してしまい、排出孔8などの狭い 通路でドレン詰まりを生じ、潤滑に用いて変質した流体を円滑に外部へ排出する ことができなくなってしまうという問題がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
したがって本考案の目的は、潤滑に用いた流体を円滑に排出することができる ようにした粘性流体用歯車ポンプの潤滑構造を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、歯車の軸線方向両側方に同軸に突出して延びる軸と、この軸を軸支 する軸受部材とを有し、軸受部材の軸受面にはその軸の軸線方向に対して前記歯 車から遠去かる方向に旋回して延びる螺旋状の凹溝が形成され、 前記軸には、その一端部から他端部にわたって軸線方向に連通する連通孔が形 成され、 前記連通孔と凹溝とは、軸受部材の前記軸の両端部がそれぞれ挿入される各軸 孔の残余の空間を介して連通し、少なくとも一方の空間は、前記軸受部材の上部 に形成される排出孔を介して外部に連通していることを特徴とする粘性流体用歯 車ポンプの潤滑構造である。
【0006】
【作用】
本考案に従えば、歯車の軸にその軸の回転方向に対して前記歯車から遠去かる 方向に旋回する螺旋状の凹溝が形成され、軸の回転によって凹溝内の粘性流体は 前記軸の軸線方向両端部に導かれ、これらの両端部付近に形成される空間の一方 に流れ込んだ流体は、前記軸に形成される連通孔を介して一端部側から他端部側 へ導かれて残余の空間内に流れ込み、排出孔を介して外部へ排出される。このよ うにして軸の回転を利用して、いわば粘性流体を強制的に移送するようにしたの で、円滑に潤滑を達成することができるとともに、確実に潤滑後の変質した流体 を排出することが可能となる。
【0007】
【実施例】 図1は本考案の一実施例の歯車ポンプ13を示す水平断面図であり、図2は歯 車ポンプ13の左側面図であり、図3は歯車ポンプ13の右側面図である。本実 施例の歯車ポンプ13は、粘性流体であるたとえばビデオフィルムの原液あるい はその他の合成樹脂、たとえばポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネー ト、ポリスチレン、ナイロン、ABS樹脂、メタクリル樹脂、ポリウレタンおよ びPEEKなどを移送するための歯車ポンプであって、押出機36の後工程に設 置され、前記粘性流体を安定した流量でダイ41に供給するために用いられる。
【0008】 このような歯車ポンプ13は、3つの歯車14,15,16が収納されるケー シング17と、ケーシング17を両側から挟持する2枚の側板18,19と、こ れらのケーシング17および側板18,19を相互に固定する複数(本実施例で は12)の固定用ボルト20と、ケーシング17および各側板18,19を相互 に位置決めするための複数(本実施例では2)の中空ダウエル21と、前記一方 の側板19に複数(本実施例では4)の取付用ボルト23によって固定されるシ ールハウジング24と、シールハウジング24内に装着される環状のグランドパ ッキン25と、締付用ボルト26によって前記シールハウジング24に取付けら れ、前記グランドパッキン25に側方から当接する押え部材27と、各歯車14 ,15,16に固定される軸29,30,31と、各軸29,30,31を各歯 車14,15,16に関して両側でそれぞれ軸支する軸受部材33a,33b; 34a,34b;35a,35bとを含む。
【0009】 前記側板18には、押出機36から押出された粘性流体が供給される2つの入 口37,38と、各歯車14,15,16によって押出された粘性流体が吐出さ れる出口39,40とを有し、出口39,40から押出された粘性流体はダイ4 1に導かれ、たとえばビデオ用のフィルムとして成形されて巻取られる。
【0010】 前記入口37,38は、各歯車14,15,16の噛合部M1,M2における 回転方向A1,A2,A3上流側に設けられ、また出口39,40は前記噛合部 よりも回転方向A1,A2,A3下流側に設けられる。したがって、入口37, 38から供給された粘性流体は、各歯車14,15,16の回転によってこれら の歯車14,15,16の噛合いが剥がれるとき、歯溝に吸込まれ、この歯溝に 溜まった粘性流体は、ケーシング17を挟んで相互に対向する各側板18,19 の内面43,44と、ケーシング17に形成され、各歯車14,15,16が嵌 り込むポンプ室45の内周面46との間に閉じ込められ、各歯車14,15,1 6が回転されるに従って矢符B1,B2方向に移送され、前記出口39,40付 近で各歯車14,15,16の歯の噛合わせによって前記歯溝内の粘性流体が押 出され、前述したように各出口39,40から吐出されてダイ41へ導かれる。
【0011】 このように3つの歯車14,15,16によって2つの移送経路B1,B2を 構成し、これらの歯溝から押出される流体が2つの出口39,40を介して吐出 された後に合流して前記ダイ41へ供給されるようにしたので、この合流すると きに互いの流体の脈動を相殺することができ、安定した吐出圧力を得ることがで きる。
【0012】 前記歯車14,15,16、ケーシング17、側板18,19およびシールハ ウジング24は合金工具鋼から成り、図示しない加熱手段によって粘性流体と同 温に加熱される。このような温度は、たとえば150〜280℃である。また前 記歯車14が固定される軸29は駆動軸であって、図示しないモータからの動力 が減速機を介して伝達され、たとえば圧送されるべき粘性流体の粘度が1000 0ポアズであるとき、回転数は15〜20rpmで回転駆動される。このときの 吐出圧力は約10〜20MPa(=100〜200kgf/cm2)である。
【0013】 図4は、軸受部材33aを拡大して示す断面図である。この軸受部材33aは 、大略的に直円筒状の筒部47と、筒部47の軸線方向一端部を塞ぐ端板48と を有する。筒部47には前記軸29が挿入される軸孔49が形成され、その直円 筒状の内周面は軸受面50を構成する。前記筒部47には、軸29の回転方向A 1に対して歯車14から遠去かる方向(図4の左方)に旋回して延びる螺旋状の 凹溝51が形成される。このような凹溝51の流れ方向C上流側の端部は、図5 に示されるように、側板18の内面43に設けた流体導入溝端X1,X2,X3 に臨んで開口しており、また凹溝51の流れ方向C下流側の端部は、端板48と 軸孔49に臨む端面54に対向する段差面55との間に形成される残余の空間5 6に臨んで開口している。したがって軸29が矢符A1方向に回転駆動されると 、軸29の外周面によって定めた凹溝51内の粘性流体は矢符C方向にいわば強 制的に移送され、この移送される粘性流体による潤滑を達成することができる。 このようにして残余の空間56に導かれた粘性流体は、端板48の上部、すなわ ち図4の紙面に垂直手前側に形成される排出孔57から排出され、図示しない管 路を経て回収されて処理される。端板48にはまた、直径線方向に延び、前記排 出孔57に連通する退避溝58が形成され、軸29の軸線方向の変位によってそ の端面59が内面54に近接しても、粘性流体の排出用流路を確保することがで きるように構成されている。
【0014】 残余(後述する軸受部材33bを除く)の軸受部材34a,34b;35a, 35bもまた類似の構成を有し、各回転方向A2,A3に対して各歯車15,1 6から離反する方向、すなわち図1の左方および右方に旋回する凹溝60a,6 0b;61a,61bと、排出孔63,64とが形成されている。
【0015】 図6は、軸受部材33bを拡大して示す断面図である。この軸受部材33bは 、大略的に直円筒状であって、軸29が挿通する軸孔65には凹溝51bが形成 される。この凹溝51bは、軸29の回転方向A1に対して歯車14から遠去か る方向、すなわち図6の右方に旋回して延びる螺旋状に形成される。したがって 軸29が矢符A1方向に回転駆動されると、凹溝51b内の粘性流体は矢符D方 向に移送される。
【0016】 凹溝51bの矢符D方向上流側の端部は、図7に示されるように、側板19の 内面44に設けた流体導入溝端Y1,Y2,Y3に臨んで開口している。また凹 溝51bの矢符D方向下流側の端部は、軸受部材33bの軸線に垂直な段差面6 7で前記軸孔65よりも大径の遊挿孔68を形成する内周面69と、この遊挿孔 68内に挿通される軸29の外周面との間に形成される環状の残余の空間70に 臨んで開口している。
【0017】 前記軸29にはその中心軸線に沿って延び、前記端面59で前記残余の空間6 5に臨んで開口する一直線状の第1案内通路71と、この第1案内通路71に連 通し、半径方向に延びて前記軸29の外周面で前記残余の空間70に臨んで開口 する第2案内通路73とが形成される。
【0018】 図8を参照して、動作について説明する。前記軸29が矢符A1方向に回転駆 動されると、歯車14に噛合する残余の歯車15,16は矢符A2,A3にそれ ぞれ回転駆動され、これらの歯車14,15,16の回転動作に伴って、押出機 36から押出された粘性流体は入口37,38から相互に噛合する歯車14,1 5,16間の噛合部M1,M2に供給され、矢符B1,B2方向に移送されて出 口39,40から排出される。
【0019】 このような各歯車14,15,16の回転動作に伴って、各歯車14,15, 16の両側面と各側板18,19の内面43,44との間の隙間に流れ込んだ一 部の粘性流体は、各軸29,30,31の回転によって矢符C,C1,C2;D ,D1,D2方向に移送され、残余の空間56,70に押出される。一方の残余 の空間70へ導かれた粘性流体は、前記軸29では、前述したように第1および 第2案内通路71,73を経て他方の残余の空間56に導かれ、前記凹溝51か ら流れ込む粘性流体と合流して、排出孔57から排出される。また残余の軸30 ,31の回転によって残余の空間80,81内へ導かれた粘性流体は、各軸30 ,31の軸線方向に沿って延びる第3および第4案内通路74,75内をそれぞ れ通って残余の空間56,84,85内に導かれて、前述したように各凹溝60 a,61aから押出される粘性流体と合流して、排出孔63,64からそれぞれ 排出される。これらの軸29,30,31が軸線方向一方側に変位して、各軸受 部材33a,34a,35aの各端板48の端面54に図9に示されるように近 接しても、残余の空間56内の粘性流体は退避溝58をそれぞれ通過して排出孔 57,63,64内へ導くことができ、これによって粘性流体の流れが阻害され るおそれはなく、円滑に潤滑に用いた粘性流体を排出することができる。
【0020】 このようにして各軸29,30,31の潤滑に用いられた粘性流体の一部は、 1つの管路76に合流して容器77内へ回収されて処理される。このようにして 潤滑に用いた粘性流体の一部は出口39,40から押出され、粘性流体と混合さ れずに処理されるので、潤滑によって変質した粘性流体がダイ41へ供給される おそれはなく、これによって高品位のビデオフィルムなどのような製品を製造す ることができる。
【0021】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、軸受部材の軸受面に螺旋状の凹溝を形成して、 軸の潤滑に用いた粘性流体を円滑に排出することができるので、潤滑によって変 質した粘性流体を円滑に排出して、その粘性流体の性状変化を生じることなしに 安定した流量で吐出することができ、これによって安定した高い吐出精度を達成 することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の歯車ポンプ13を示す水平
断面図である。
【図2】歯車ポンプ13の左側面図である。
【図3】歯車ポンプ13の右側面図である。
【図4】軸受部材33を拡大して示す断面図である。
【図5】側板18を内面43側から見た側面図である。
【図6】軸受部材33bを拡大して示す断面図である。
【図7】側板19を内面44側から見た側面図である。
【図8】歯車ポンプ13の動作を説明するための簡略化
した斜視図である。
【図9】残余空間56付近の拡大断面図である。
【図10】典型的な先行技術の断面図である。
【図11】図8の切断面線XI−XIから見た断面図で
ある。
【符号の説明】
13 歯車ポンプ 14,15,16 歯車 17 ケーシング 18,19 側板 29,30,31 軸 33a,33b;34a,34b;35a,35b 軸
受部材 36 押出機 37,38 入口 39,40 出口 41 ダイ 49 軸孔 50 軸受面 51,51b,60a,60b,61a,61b 凹溝 56,70 残余の空間 71,73,74,75 案内通路

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歯車の軸線方向両側方に同軸に突出して
    延びる軸と、この軸を軸支する軸受部材とを有し、軸受
    部材の軸受面にはその軸の軸線方向に対して前記歯車か
    ら遠去かる方向に旋回して延びる螺旋状の凹溝が形成さ
    れ、 前記軸には、その一端部から他端部にわたって軸線方向
    に連通する連通孔が形成され、 前記連通孔と凹溝とは、軸受部材の前記軸の両端部がそ
    れぞれ挿入される各軸孔の残余の空間を介して連通し、
    少なくとも一方の空間は、前記軸受部材の上部に形成さ
    れる排出孔を介して外部に連通していることを特徴とす
    る粘性流体用歯車ポンプの潤滑構造。
JP8257392U 1992-11-30 1992-11-30 粘性流体用歯車ポンプの潤滑構造 Pending JPH0647685U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008023619A1 (fr) * 2006-08-23 2008-02-28 Ihi Corporation Pompe à engrenages à trois phases
WO2011159833A1 (en) * 2010-06-16 2011-12-22 Kevin Thomas Hill Pumping systems

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