JPH0647997B2 - 水ポンプ用軸受装置 - Google Patents

水ポンプ用軸受装置

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JPH0647997B2
JPH0647997B2 JP61311099A JP31109986A JPH0647997B2 JP H0647997 B2 JPH0647997 B2 JP H0647997B2 JP 61311099 A JP61311099 A JP 61311099A JP 31109986 A JP31109986 A JP 31109986A JP H0647997 B2 JPH0647997 B2 JP H0647997B2
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ceramic
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博明 竹林
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、たとえば自動車等のエンジンを冷却するた
めに使用される水ポンプ用軸受装置に関する。
〈従来の技術〉 従来、水ポンプ用軸受装置としては第2図に示すような
ものがある。この水ポンプ用軸受装置は、ケーシング1
内にシリンダ室2を設け、このシリンダ室2と外部とを
連通する排水孔3を設けている。上記シリンダ室2には
鋼製の外輪5を固定し、この外輪5の内周面に軌道面
6,6を形成している。また、上記シリンダ室2内に鋼
製の回転軸7を配置し、この回転軸7の一端部に軌道面
8,8を形成している。この外輪5の軌道面6,6と回
転軸7の軌道面8,8との間に金属製のボール10,1
0,…を介装している。そして、上記外輪5と回転軸7
の間であって、ボール10,10,…の外側にゴム製の
リップ部11,11を有するシール部材12,12を設
け、上記リップ部11,11を回転軸7の外周面に摺接
している。そして、この両シール部材12,12の間に
グリースを充填している。
一方、上記回転軸7の水側の他端部にボス14を固定
し、このボス14にインペラ15を取付けている。この
ボス14と外輪5との間にはメカニカルシール16を設
け、さらにこのメカニカルシール16と外輪5との間の
回転軸7にスリンガー17を固定している。
そして、上記回転軸7で、上記インペラ15を回転させ
て、冷却水をエンジン(図示せず)に圧送しているとき
に、メカニカルシール16から水が漏れる。この漏れた
水は上記スリンガー17の回転による遠心力で排水孔3
から外部へ排出するようにしている。
〈発明が解決しようとする問題点〉 ところで、上記従来の水ポンプ用軸受装置では、メカニ
カルシール16からの冷却水を外部に排出するためのス
リンガー17と排水孔3を設ける必要があるため、製作
工程が増すという問題がある。
また、上記従来の水ポンプ用軸受装置では、冷却水の一
部がシール部材12のリップ部11と回転軸7の外周面
の間の摺動箇所からグリースを充填した内部に浸入する
ため、鋼の錆と水との相互作用でグリースが劣化し、潤
滑作用が悪くなるという問題がある。
そこで、この発明の目的は、水の浸入によるグリースの
潤滑性能の低下を防止でき、かつ、製作工程が少なくて
すむ水ポンプ用軸受装置を提供することにある。
〈問題点を解決するための手段〉 上記目的を達成するため、この発明の水ポンプ用軸受装
置は、一端部の外周面に軌道面を形成したステンレス鋼
材製シャフトと、内周面に軌道面を形成したステンレス
鋼材製外輪と、上記シャフトの一端部の軌道面と上記外
輪の軌道面との間に介装されたセラミック製もしくはセ
ラミックをコーティングした複数の転動体と、上記転動
体を保持する合成樹脂製保持器と、上記シャフトと上記
外輪の両端との間に配設され、転動体収容空間を密封す
る軸受シールと、上記転動体収容空間内に封入される潤
滑グリースとを備える軸受部と、上記軸受部とインペラ
を有する水ポンプ部との間に配置され、上記軸受部と上
記水ポンプ部を隔絶する密封装置とを備えることを特徴
としている。
〈作用〉 インペラが回転し、冷却水を圧送中に冷却水が密封装置
から漏れても、軸受部が、耐蝕性を有するステンレス鋼
材製シャフトおよび外輪と非常に高い耐蝕性を有するセ
ラミック製もしくはセラミックをコーティングした転動
体と、合成樹脂製保持器を備えているため、錆が発生し
にくく、万一転動体収容空間に水が侵入しても、錆と水
との相互作用によって生じるグリースの劣化が起きにく
くなる。また、合成樹脂製の保持器を使用しているた
め、上記転動体と接触しても摩耗粉が発生しにくく、摩
耗粉によるグリースの劣化が防止できる。また、軌道
輪、すなわちシャフトと外輪の材料(ステンレス製鋼材)
と、これら軌道輪の軌道上を摺動する転動体の材料(セ
ラミック)を異種材としているので、軌道での凝着現象
が防止でき、したがって焼き付きが起きにくい。また、
水とグリースが混ざってグリースが劣化しても転動体お
よび内外軌道部分の材料特性により良好な潤滑がなさ
れ、軸受部は円滑に作動する。
〈実施例〉 以下、この発明を図示の一実施例により詳細に説明す
る。
第1図において、21はケーシング、22は軸受部、2
3は水ポンプ部、25は単一の密封装置である。
上記ケーシング21には、シリンダ室24を形成してい
る。上記軸受部22は、シャフト26と外輪27と転動
体としてのボール28,28,…からなる。上記外輪2
7は、ケーシング21のシリンダ室24内に固定され、
耐蝕性を有する材料であるステンレス鋼(たとえばSU
S440C)で形成している。上記外輪27の内周面の
2箇所に軌道面32,32を形成する一方、外輪27の
内周面の両端部に周段部を形成している。上記シャフト
26は、シリンダ室24内に配置され、耐蝕性を有する
材料であるステンレス鋼(たとえばSUS440C)で形
成している。上記シャフト26の略中央部に段部を形成
している。上記外輪27の軌道面32,32に対応する
シャフト26の外周面に軌道面35,35を形成してい
る。外輪27の軌道面32,32とシャフト26の軌道
面35,35との間には、ボール28,28,…を周方
向に沿って一定間隔をあけて介装している。上記ボール
28,28,…を合成樹脂製の保持器36,36で保持
している。
上記ボール28としては、セラミックで形成したもの
か、またはボール28の外表面をセラミックコーティン
グ、たとえばボール28の外表面にアルミナ、シリコ
ン、ジルコニア等を溶融噴射し、陶磁性の無機質被覆を
形成したものが用いられる。このボール28は、常温お
よび高温における耐蝕性、硬さおよび強さおよび強さの
点で極めて優れたものである。また、ボール28は軌道
輪であるシャフト26、外輪27とは異種の材料で形成
されているため、同種材料同士のような凝着現象が起き
にくく、したがって焼き付きが起きにくい。
上記外輪27の周縁部にリング状のシール部材37,3
7の外周部を固定する一方、シール部材37,37の内
周部に二又状のリップ部38,38をシャフト26の外
周面に摺接している。両シール部材37,37の間のボ
ール28,28,…が存する空間にグリースを充填して
いる。
上記水ポンプ部23は、インペラ41とボス42からな
る。ボス42をシャフト26の小径部分の端部に固定
し、ボス42の先端部にインペラ41を取付けている。
ボス42の後端部に断面コ字状のゴム製のリング部材4
3を固定し、リング部材43の内側に断面矩形のシート
リング45を固定している。
上記密封装置25は、シートリング45と従動リング4
6とシートヘッド部47からなる。上記シートヘッド部
47の断面コ字状の金属製のリング部材48をシリンダ
室24の内周端部に固定し、リング部材48内にゴム製
の部材40を焼付け、この部材40に従動リング46を
焼付けて進退自在に取付けている。この従動リング46
の先端面をバネ51によりシートリング45の端面に押
接している。しかして、密封装置25は軸受部22と水
ポンプ部23を隔絶している。
上記構成において、いまシャフト26を回転させてイン
ペラ41を回転させて、冷却水を圧送しているとする。
冷却水がどうしてもシートリング45と従動リング46
との間の摺動箇所から軸受部22へ漏れる。そして、こ
のときシャフト26の回転により軸受部22の内部温度
が上昇している。しかし、シャフト26および外輪27
は耐蝕性があるステンレス鋼で形成し、保持器36を合
成樹脂で形成する一方、ボール28,28,…は高温に
対して耐蝕性がよいセラミックで形成しているので、錆
が発生せず、したがって冷却水がグリースと混合しても
錆との相互作用がなく殆ど劣化せず、グリースの寿命は
従来例よりも2〜3倍も長くなり、加えて水も潤滑作用
をし、したがって軸受部22の長寿命化が図れる。ま
た、軸受装置の使用条件によって冷却水を外部に排出す
る必要がない場合には、従来例の如きスリンガーや排水
孔を設ける必要がなく、装置の製作が簡単にでき、軸方
向の寸法を短かくできてコンパクト化が図れる。
上記実施例では、保持器36を合成樹脂で形成したの
で、軸受部22では錆の発生するところがないという利
点を有する。また、保持器を鋼製にした場合には、セラ
ミック製転動体との組み合わせによって保持器が摩耗し
て摩耗粉が発生しやすく、この摩耗粉によってグリース
が劣化するが、保持器が合成樹脂でできているので、摩
耗粉が発生しにくく、摩耗粉によるグリースの劣化が防
止できる。
〈発明の効果〉 以上の説明より明らかなように、この発明の水ポンプ用
軸受装置は、一端部の外周面に軌道面を形成したステン
レス鋼材製シャフトと、内周面に軌道面を形成したステ
ンレス鋼材製外輪と、上記シャフトの一端部の軌道面と
上記外輪の軌道面との間に介装されたセラミック製もし
くはセラミックをコーティングした複数の転動体と、上
記転動体を保持する合成樹脂製保持器と、上記シャフト
と上記外輪の両端との間に配設され、転動体収容空間を
密封する軸受シールと、上記転動体収容空間内に封入さ
れる潤滑グリースとを備える軸受部と、上記軸受部とイ
ンペラを有する水ポンプ部との間に配置され、上記軸受
部と上記水ポンプ部を隔絶する密封装置とを備えるの
で、軸受部の内部に冷却水が侵入しても、錆等が発生し
にくく、水と錆との相互作用によるグリースの劣化が防
止できる。また、上記合成樹脂製保持器はセラミック転
動体と接触しても摩耗粉が発生しにくいため、摩耗粉に
よるグリースの劣化も防止できる。さらに、上記シャフ
トおよび外輪と、上記転動体とは互いに異種の材料で形
成されているため、軌道での凝着現象を防止して、焼き
付きの発生を防止することができる上、上記軸受部の内
部に冷却水が侵入しても、この水を潤滑剤として利用で
きるので、軸受の長寿命化を図ることができる。また、
軸受装置の使用条件によっては、従来例の如き冷却水を
外部に排出するスリンガーや排水孔を設ける必要がな
く、構造、組立てを簡単にできるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例の水ポンプ用軸受装置の断
面図、第2図は従来例の断面図である。 22……軸受部、23……水ポンプ部、 25……密封装置、26……シャフト、27……外輪、 28……転動体、32,35……軌道面、36……保持
器、41……インペラ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端部の外周面に軌道面を形成したステン
    レス鋼材製シャフトと、内周面に軌道面を形成したステ
    ンレス鋼材製外輪と、上記シャフトの一端部の軌道面と
    上記外輪の軌道面との間に介装されたセラミック製もし
    くはセラミックをコーティングした複数の転動体と、上
    記転動体を保持する合成樹脂製保持器と、上記シャフト
    と上記外輪の両端との間に配設され、転動体収容空間を
    密封する軸受シールと、上記転動体収容空間内に封入さ
    れる潤滑グリースとを備える軸受部と、 上記軸受部とインペラを有する水ポンプ部との間に配置
    され、上記軸受部と上記水ポンプ部を隔絶する密封装置
    とを備えることを特徴とする水ポンプ用軸受装置。
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