JPH0649320A - 成形用ポリアセタール 組成物 - Google Patents

成形用ポリアセタール 組成物

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JPH0649320A
JPH0649320A JP2415081A JP41508190A JPH0649320A JP H0649320 A JPH0649320 A JP H0649320A JP 2415081 A JP2415081 A JP 2415081A JP 41508190 A JP41508190 A JP 41508190A JP H0649320 A JPH0649320 A JP H0649320A
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JP
Japan
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polyacetal
polyethylene wax
weight
parts
molding
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JP2415081A
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English (en)
Inventor
Masaharu Kimura
政春 木村
Hiroshi Mimura
博 三村
Satoshi Nagai
聡 長井
Kazuaki Ochiai
和明 落合
Akiyoshi Shibata
昭義 柴田
Toshikatsu Kawada
利勝 川田
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Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】耐摩擦摩耗特性と摺動ときの低騒音性に優れた
自己潤滑性ポリアセタールを提供する。 【構成】ポリアセタールに、エチレンとα−オレフィン
との共重合体もしくはその変性型のポリエチレンワック
ス0.1〜25重量%を配合する。 【効果】ポリアセタールに、特定のポリエチレンワック
スを配合することにより極めて優れた摩擦摩耗性、成形
加工性および低騒音特性を示すため、電子・電気機器や
事務機器等の高性能を要求される各種摺動部品の材料と
して賞用することができ、摺動騒音の低化に寄与するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気・電子機器、事務
機器、自動車、産業機器等で要求されている高品質化を
目的とした軸受、歯車、カム、ローラー、滑り板、プー
リー、レバー、ガイド等の摺動部品材料として好適な自
己潤滑性に優れた成形用ポリアセタール組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ポリアセタールは摩耗特性が良く、軽量
であるため、歯車等の摺動部品材料として極めて有用で
ある。従来ポリアセタールの摩擦摩耗性を更に改良する
ために、ポリアセタール樹脂にオイルを含浸混入させる
方法(例えば、特公昭46−5321号)、ポリ四フッ
化エチレンを混合する方法(例えば、特公昭46−30
590号)、ポリエチレンを混合する方法(例えば、特
公昭46−41456号)、それらの組合せ法(例え
ば、特公昭52−28131号)等が知られている。し
かし、オイルを含浸混入させる方法は、オイルの保持が
悪く、成形性に劣る欠点がある。ポリ四フッ化エチレン
を混合する方法は、非常に高価であり、かつ成形時にモ
ールド・デポジットが出やすいという欠点を有する。ポ
リエチレンを混合する方法は、ポリエチレンのポリアセ
タール中への分散性に劣り、層剥離を起こしやすい問題
がある。
【0003】さて、ポリアセタールとポリオレフィン類
とのブレンドポリマーについては、特公昭42−194
98号にポリオレフィン類を5〜50重量%使用する記
載があり、公知であるが、当該ブレンドポリマーは繊条
物を目的としたもので、ポリオレフィンとしてポリプロ
ピレンの記載があるのみである。一方、特公昭43−2
2669号には、エチレン−酢酸ビニル共重合体をポリ
アセタールに混合して熱的および機械的性質を改良する
方法が、特公昭45−18023号には、エチレン−α
・β−不飽和カルボン酸の重合体を混合する方法が、同
じく、特公昭45−26231号には、エチレン−ビニ
ルエステルまたはアクリルエステルの重合体をポリアセ
タールに混合して耐衝撃性を改良する方法が提案されて
いる。また、特開昭49−40346には機械的性質と
加工性の改良を目指して、ポリアセタールとα−オレフ
ィン重合体およびエチレンとビニルモノマーとの共重合
体を混合してなる組成物が示されている。しかし、これ
らの方法によってポリアセタールの自己潤滑性を改良す
ることは困難である。また、特開昭59−197452
号には、ポリアセタールの衝撃特性を改良することを目
的に、エチレン共重合体およびアセタールブロック共重
合体とからなる組成物が示されている。ここではエチレ
ン共重合体の数平均分子量は1万以上50万以下に限定
され、1万以下の場合には衝撃特性が不十分であるとさ
れている。また、特開昭62−253650にはポリア
セタールとメルトインデックス10以上のポリエチレン
2〜30%からなる組成物が提案されている。しかし、
摺動特性および摺動時騒音特性が不十分で、しかもポリ
エチレンを多量に使用する必要があるため機械的特性に
劣る欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】本発明の目的は、こ
のような従来のポリアセタール樹脂材料が持つ欠点を改
良し、自己潤滑性に優れた樹脂組成物を提供することに
ある。すなわち、本発明の第一の目的は、耐摩擦摩耗特
性、および、機械的特性に優れた成形用ポリアセタール
組成物を与えることである。本発明の第2の目的は、低
騒音性の成形用ポリアセタール組成物を与えることであ
る。これは、最近、電子機器・電気機器・事務機器・産
業機器・自動車等の各分野では、歯車、軸受、カム、ロ
ーラ等、摺動部品の摺動低騒音化が強く要求されている
ことに対処するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上述の如き
問題点を解決するために種種検討を行った結果、特定の
ポリアセタール組成物が前記目的を達成できることを見
出し、本発明を完成させた。すなわち、本発明は、ポリ
アセタール99.9〜75重量部〔%〕、および、エチ
レンとα−オレフィンとの共重合体もしくはその変成型
であるポリエチレンワックス0.1〜25重量部〔%〕
とを配合してなるポリアセタール組成物から成る。本発
明組成物において用いるポリアセタールとは、ホルムア
ルデヒドもしくはトリオキサンを主原料として重合反応
によって得られるオキシメチレン連鎖を主成分としたホ
モポリマー、または環状エーテル化合物とのコポリマー
であり、その溶融指数(MI)〔ASTEM−D123
8:190℃、2.16kg荷重下〕が0.01〜60の
ものを指す。ポリアセタールは、通常、分子末端からの
分解に対して安定化処理した後、安定剤や酸化防止剤な
どを添加してあり、その形状は、粉末、フレーク、ペレ
ットなどである。
【0006】本発明組成物におけるポリエチレンワック
スはエチレン50〜99モル%とα−オレフィン1〜5
0モル%との共重合体もしくはその変成型である。その
数平均分子量は500〜20000、より好ましくは1
000〜10000の範囲である。α−オレフィンとし
ては特に、プロピレンが好ましい。かかるポリエチレン
ワックスは、エチレンとα−オレフィンとのチーグラー
触媒などによる直接重合、高分子量ポリエチレン−α−
オレフィン共重合体製造の際の副生物、あるいは高分子
量ポリエチレン共重合体の熱分解などによって製造さ
れ、一般に低密度型ポリエチレンワックスと呼称され
る。さらに、そのポリエチレンワックスを酸化変成もし
くは酸で変成することにより、カルボキシル基等の極性
基を導入した変成型ポリエチレンワックスを製造するこ
とができ、本発明に、好適に使用できる。変成型は、変
成方法や酸価の程度に応じて低酸価型ポリエチレンワッ
クス、高酸価型ポリエチレンワックスあるいは酸変成型
ポリエチレンワックスと呼称される。このようなポリエ
チレンワックスの具体例を挙げると、三井ハイワックス
低密度型、低酸価型、高酸価型、酸変成型、特殊モノマ
ー変成型(以上三井石油化学製)、あるいは、ヘキスト
ワックスPED(ヘキスト製)等がある。
【0007】ポリエチレンワックスの配合量は、0.1
〜25重量%であり、0.1重量%未満では本発明の目
的効果は少なく、25重量%を越える量を用いる場合は
ポリアセタール樹脂の機械的性能が低下する。より好ま
しいポリエチレンワックスの配合量は、0.5〜5重量
%である。これらポリアセタールおよびポリエチレンワ
ックスの配合方法については全く制限は無い。また、所
望によって、更に公知の熱可塑性ポリマー、無機添加
剤、顔料、充填剤、強化繊維、液状あるいは固体潤滑
剤、スリッピング防止剤等を混合してもよい。
【0008】ここに得られた成形用ポリアセタール組成
物は、自己潤滑性組成物であって、改良された摩擦摩耗
性および優れた低騒音性を有し、各種摺動部品の材料と
して好適に用いることができる。
【0009】以下に、実施例および比較例を挙げて本発
明の詳細を説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。なお、組成物評価の方法は次の通りであ
る。 射出成形:円筒型スラスト試験片、シリンダー温度2
00℃、金型温度80℃、成形サイクル30秒。引張試
験片、シリンダー温度200℃、金型温度80℃、成形
サイクル30秒。 動摩擦係数:オリエンテック製スラスト式摩擦摩耗試
験機を用い、相手材が鋼材(S45C)の場合と同一材
との場合を測定した。 摺動時騒音:同上の摩擦摩耗試験機を用い、面圧力5
kg/cm2、線速度10 cm/sec 、騒音はスラスト試験片と
マイクロフォン間距離7cm、同一材料間、デシベル
「A」にて測定した。 引張試験:島津製作所製、オートグラフDCS200
0を用いて、常法に従って測定した。
【0010】
【実施例1】ポリアセタール〔三菱瓦斯化学製ユピター
ルF20-02 、MI=9 g/10min 〕95重量部、およびポ
リエチレンワックス MH720P〔三井石油化学製、
ハイワックス、一般低密度型、酸価0、分子量740
0、エチレン−プロピレン共重合型〕5重量部を混合し
〔表1参照〕、スーパーミキサー〔川田製作所製、〕を
用いて均一に混合したのち、二軸押出機〔池貝鉄工製、
PCM−30型〕を用いてペレット化した。次いで、イ
ンラインスクリュー型射出成形機〔日精樹脂工業製、P
S−40型〕を用いて円筒型スラスト試験片を成形し、
動摩擦係数および摺動時騒音の測定を行った。その測定
結果を表2に示す。表2より、低密度型ポリエチレンワ
ックスにより、優れた自己潤滑特性および低騒音性が得
られたことが知られる。
【0011】
【実施例2】実施例1において、ポリアセタール97重
量部を使用し、ポリエチレンワックス720Pの替わり
にMH110P〔三井石油化学製、一般低密度型、酸価
0、分子量1000〕3.0重量部を使用した以外は、
全て実施例1と同様にして、表2に示す結果を得た。
【0012】
【実施例3】実施例1において、ポリアセタール96重
量部を使用し、ポリエチレンワックス720Pの替わり
にMH4400GP〔三井石油化学製、一般低密度型、
酸価0、分子量4000〕3.0重量部を使用した以外
は、全て実施例1と同様にして、表2に示す結果を得
た。
【0013】
【実施例4】実施例1において、ポリアセタール98重
量部を使用し、ポリエチレンワックス720Pの替わり
にMH405MP〔三井石油化学製、低酸価型、酸価
1、分子量4000〕2.0重量部を使用した以外は、
全て実施例1と同様にして、表2に示す結果を得た。
【0014】
【実施例5】実施例1において、ポリアセタール90重
量部を使用し、ポリエチレンワックス720Pの替わり
にMH8051E〔三井石油化学製、高酸価型、酸価1
0、分子量6000〕10重量部を使用した以外は、全
て実施例1と同様にして、表2に示す結果を得た。
【0015】
【実施例6】実施例1において、ポリアセタール97重
量部を使用し、ポリエチレンワックス720Pの替わり
にMH2203A〔三井石油化学製、酸変性型、酸価3
0、分子量2700〕3.0重量部を使用した以外は、
全て実施例1と同様にして、表2に示す結果を得た。
【0016】
【実施例7】実施例6において、ポリエチレンワックス
MH2203Aの替わりにHW153〔ヘキスト製、ヘ
キストワックス、高酸価型、酸価37、分子量300
0〕を使用した以外は、全て実施例6と同様にして、表
2に示す結果を得た。
【0017】
【比較例1】実施例1において、ポリエチレンワックス
MH720Pを使用しなかった以外は、全て実施例1と
同様にして表2に示す結果を得た。
【0018】
【比較例2】実施例1において、ポリエチレンワックス
MH720Pの替わりに分子量10万の高分子量ポリエ
チレン〔三井石油化学製、ハイゼックス2200〕を使
用した以外は、全て実施例1と同様にして、表2に示す
結果を得た。
【0019】
【比較例3】実施例6において、ポリエチレンワックス
MH2203Aの替わりに一般高密度型ポリエチレン
〔三井石油化学製、MH1100P、酸価0、分子量 1
1000〕を使用した以外は、全て実施例6と同様にして、
表2に示す結果を得た。
【0020】
【発明の効果】本発明の成形用ポリアセタール組成物
は、ポリアセタールにポリエチレンワックスを配合した
自己潤滑性組成物であって、改良された摩擦摩耗性およ
び優れた低騒音特性を有し、高性能を要求される各種摺
動部品の材料として好適に用いることができる。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年3月5日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気・電子機器、事務
機器、自動車、産業機器等で要求されている高品質化を
目的とした軸受、歯車、カム、ローラー、滑り板、プー
リー、レバー、ガイド等の摺動部品材料として好適な自
己潤滑性に優れた成形用ポリアセタール組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ポリアセタールは摩耗特性が良く、軽量
であるため、歯車等の摺動部品材料として極めて有用で
ある。従来ポリアセタールの摩擦摩耗性を更に改良する
ために、ポリアセタール樹脂にオイルを含浸混入させる
方法(例えば、特公昭46−5321号)、ポリ四フッ
化エチレンを混合する方法(例えば、特公昭46−30
590号)、ポリエチレンを混合する方法(例えば、特
公昭46−41456号)、それらの組合せ法(例え
ば、特公昭52−28131号)等が知られている。し
かし、オイルを含浸混入させる方法は、オイルの保持が
悪く、成形性に劣る欠点がある。ポリ四フッ化エチレン
を混合する方法は、非常に高価であり、かつ成形時にモ
ールド・デポジットが出やすいという欠点を有する。ポ
リエチレンを混合する方法は、ポリエチレンのポリアセ
タール中への分散性に劣り、層剥離を起こしやすい問題
がある。
【0003】さて、ポリアセタールとポリオレフィン類
とのブレンドポリマーについては、特公昭42−194
98号にポリオレフィン類を5〜50重量%使用する記
載があり、公知であるが、当該ブレンドポリマーは繊条
物を目的としたもので、ポリオレフィンとしてポリプロ
ピレンの記載があるのみである。一方、特公昭43−2
2669号には、エチレン−酢酸ビニル共重合体をポリ
アセタールに混合して熱的および機械的性質を改良する
方法が、特公昭45−18023号には、エチレン−α
・β−不飽和カルボン酸の重合体を混合する方法が、同
じく、特公昭45−26231号には、エチレン−ビニ
ルエステルまたはアクリルエステルの重合体をポリアセ
タールに混合して耐衝撃性を改良する方法が提案されて
いる。また、特開昭49−40346には機械的性質と
加工性の改良を目指して、ポリアセタールとα−オレフ
ィン重合体およびエチレンとビニルモノマーとの共重合
体を混合してなる組成物が示されている。しかし、これ
らの方法によってポリアセタールの自己潤滑性を改良す
ることは困難である。また、特開昭59−197452
号には、ポリアセタールの衝撃特性を改良することを目
的に、エチレン共重合体およびアセタールブロック共重
合体とからなる組成物が示されている。ここではエチレ
ン共重合体の数平均分子量は1万以上50万以下に限定
され、1万以下の場合には衝撃特性が不十分であるとさ
れている。また、特開昭62−253650にはポリア
セタールとメルトインデックス10以上のポリエチレン
2〜30%からなる組成物が提案されている。しかし、
摺動特性および摺動時騒音特性が不十分で、しかもポリ
エチレンを多量に使用する必要があるため機械的特性に
劣る欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、この
ような従来のポリアセタール樹脂材料が持つ欠点を改良
し、自己潤滑性に優れた樹脂組成物を提供することにあ
る。すなわち、本発明の第一の目的は、耐摩擦摩耗特
性、および、機械的特性に優れた成形用ポリアセタール
組成物を与えることである。本発明の第2の目的は、低
騒音性の成形用ポリアセタール組成物を与えることであ
る。これは、最近、電子機器・電気機器・事務機器・産
業機器・自動車等の各分野では、歯車、軸受、カム、ロ
ーラ等、摺動部品の摺動低騒音化が強く要求されている
ことに対処するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上述の如き
問題点を解決するために種種検討を行った結果、特定の
ポリアセタール組成物が前記目的を達成できることを見
出し、本発明を完成させた。すなわち、本発明は、ポリ
アセタール99.9〜75重量部〔%〕、および、エチ
レンとα−オレフィンとの共重合体もしくはその変成型
であるポリエチレンワックス0.1〜25重量部〔%〕
とを配合してなるポリアセタール組成物から成る。本発
明組成物において用いるポリアセタールとは、ホルムア
ルデヒドもしくはトリオキサンを主原料として重合反応
によって得られるオキシメチレン連鎖を主成分としたホ
モポリマー、または環状エーテル化合物とのコポリマー
であり、その溶融指数(MI)〔ASTEM−D123
8:190℃、2.16kg荷重下〕が0.01〜60の
ものを指す。ポリアセタールは、通常、分子末端からの
分解に対して安定化処理した後、安定剤や酸化防止剤な
どを添加してあり、その形状は、粉末、フレーク、ペレ
ットなどである。
【0006】本発明組成物におけるポリエチレンワック
スはエチレン50〜99モル%とα−オレフィン1〜5
0モル%との共重合体もしくはその変成型である。その
数平均分子量は500〜20000、より好ましくは1
000〜10000の範囲である。α−オレフィンとし
ては特に、プロピレンが好ましい。かかるポリエチレン
ワックスは、エチレンとα−オレフィンとのチーグラー
触媒などによる直接重合、高分子量ポリエチレン−α−
オレフィン共重合体製造の際の副生物、あるいは高分子
量ポリエチレン共重合体の熱分解などによって製造さ
れ、一般に低密度型ポリエチレンワックスと呼称され
る。さらに、そのポリエチレンワックスを酸化変成もし
くは酸で変成することにより、カルボキシル基等の極性
基を導入した変成型ポリエチレンワックスを製造するこ
とができ、本発明に、好適に使用できる。変成型は、変
成方法や酸価の程度に応じて低酸価型ポリエチレンワッ
クス、高酸価型ポリエチレンワックスあるいは酸変成型
ポリエチレンワックスと呼称される。このようなポリエ
チレンワックスの具体例を挙げると、三井ハイワックス
低密度型、低酸価型、高酸価型、酸変成型、特殊モノマ
ー変成型(以上三井石油化学製)、あるいは、ヘキスト
ワックスPED(ヘキスト製)等がある。
【0007】ポリエチレンワックスの配合量は、0.1
〜25重量%であり、0.1重量%未満では本発明の目
的効果は少なく、25重量%を越える量を用いる場合は
ポリアセタール樹脂の機械的性能が低下する。より好ま
しいポリエチレンワックスの配合量は、0.5〜5重量
%である。これらポリアセタールおよびポリエチレンワ
ックスの配合方法については全く制限は無い。また、所
望によって、更に公知の熱可塑性ポリマー、無機添加
剤、顔料、充填剤、強化繊維、液状あるいは固体潤滑
剤、スリッピング防止剤等を混合してもよい。
【0008】ここに得られた成形用ポリアセタール組成
物は、自己潤滑性組成物であって、改良された摩擦摩耗
性および優れた低騒音性を有し、各種摺動部品の材料と
して好適に用いることができる。
【0009】以下に、実施例および比較例を挙げて本発
明の詳細を説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。なお、組成物評価の方法は次の通りであ
る。 射出成形:円筒型スラスト試験片、シリンダー温度2
00℃、金型温度80℃、成形サイクル30秒。引張試
験片、シリンダー温度200℃、金型温度80℃、成形
サイクル30秒。 動摩擦係数:オリエンテック製スラスト式摩擦摩耗試
験機を用い、相手材が鋼材(S45C)の場合と同一材
との場合を測定した。 摺動時騒音:同上の摩擦摩耗試験機を用い、面圧力5
kg/cm2、線速度10 cm/sec 、騒音はスラスト試験片と
マイクロフォン間距離7cm、同一材料間、デシベル
「A」にて測定した。 引張試験:島津製作所製、オートグラフDCS200
0を用いて、常法に従って測定した。
【0010】
【実施例】 実施例1 ポリアセタール〔三菱瓦斯化学製ユピタールF20-02 、
MI=9 g/10min 〕95重量部、およびポリエチレンワ
ックス MH720P〔三井石油化学製、ハイワック
ス、一般低密度型、酸価0、分子量7400、エチレン
−プロピレン共重合型〕5重量部を混合し〔表1参
照〕、スーパーミキサー〔川田製作所製、〕を用いて均
一に混合したのち、二軸押出機〔池貝鉄工製、PCM−
30型〕を用いてペレット化した。次いで、インライン
スクリュー型射出成形機〔日精樹脂工業製、PS−40
型〕を用いて円筒型スラスト試験片を成形し、動摩擦係
数および摺動時騒音の測定を行った。その測定結果を表
2に示す。表2より、低密度型ポリエチレンワックスに
より、優れた自己潤滑特性および低騒音性が得られたこ
とが知られる。
【0011】実施例2 実施例1において、ポリアセタール97重量部を使用
し、ポリエチレンワックス720Pの替わりにMH11
0P〔三井石油化学製、一般低密度型、酸価0、分子量
1000〕3.0重量部を使用した以外は、全て実施例
1と同様にして、表2に示す結果を得た。
【0012】実施例3 実施例1において、ポリアセタール96重量部を使用
し、ポリエチレンワックス720Pの替わりにMH44
00GP〔三井石油化学製、一般低密度型、酸価0、分
子量4000〕3.0重量部を使用した以外は、全て実
施例1と同様にして、表2に示す結果を得た。
【0013】実施例4 実施例1において、ポリアセタール98重量部を使用
し、ポリエチレンワックス720Pの替わりにMH40
5MP〔三井石油化学製、低酸価型、酸価1、分子量4
000〕2.0重量部を使用した以外は、全て実施例1
と同様にして、表2に示す結果を得た。
【0014】実施例5 実施例1において、ポリアセタール90重量部を使用
し、ポリエチレンワックス720Pの替わりにMH80
51E〔三井石油化学製、高酸価型、酸価10、分子量
6000〕10重量部を使用した以外は、全て実施例1
と同様にして、表2に示す結果を得た。
【0015】実施例6 実施例1において、ポリアセタール97重量部を使用
し、ポリエチレンワックス720Pの替わりにMH22
03A〔三井石油化学製、酸変性型、酸価30、分子量
2700〕3.0重量部を使用した以外は、全て実施例
1と同様にして、表2に示す結果を得た。
【0016】実施例7 実施例6において、ポリエチレンワックスMH2203
Aの替わりにHW153〔ヘキスト製、ヘキストワック
ス、高酸価型、酸価37、分子量3000〕を使用した
以外は、全て実施例6と同様にして、表2に示す結果を
得た。
【0017】比較例1 実施例1において、ポリエチレンワックスMH720P
を使用しなかった以外は、全て実施例1と同様にして表
2に示す結果を得た。
【0018】比較例2 実施例1において、ポリエチレンワックスMH720P
の替わりに分子量10万の高分子量ポリエチレン〔三井
石油化学製、ハイゼックス2200〕を使用した以外
は、全て実施例1と同様にして、表2に示す結果を得
た。
【0019】比較例3 実施例6において、ポリエチレンワックスMH2203
Aの替わりに一般高密度型ポリエチレン〔三井石油化学
製、MH1100P、酸価0、分子量 11000〕を使用し
た以外は、全て実施例6と同様にして、表2に示す結果
を得た。
【0020】
【発明の効果】本発明の成形用ポリアセタール組成物
は、ポリアセタールにポリエチレンワックスを配合した
自己潤滑性組成物であって、改良された摩擦摩耗性およ
び優れた低騒音特性を有し、高性能を要求される各種摺
動部品の材料として好適に用いることができる。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長井 聡 神奈川県平塚市東八幡5丁目6番2号 三 菱瓦斯化学株式会社プラスチックスセンタ ー内 (72)発明者 落合 和明 神奈川県平塚市東八幡5丁目6番2号 三 菱瓦斯化学株式会社プラスチックスセンタ ー内 (72)発明者 柴田 昭義 神奈川県平塚市東八幡5丁目6番2号 三 菱瓦斯化学株式会社プラスチックスセンタ ー内 (72)発明者 川田 利勝 神奈川県平塚市東八幡5丁目6番2号 三 菱瓦斯化学株式会社プラスチックスセンタ ー内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリアセタール99.9〜75重量部、
    および、エチレンとα−オレフィンとの共重合体もしく
    はその変成型のポリエチレンワックス0.1〜25重量
    部とを配合してなる成形用ポリアセタール組成物。
  2. 【請求項2】 ポリエチレンワックスの数平均分子量が
    1000〜10000の範囲にある請求項1記載の成形
    用ポリアセタール組成物。
JP2415081A 1990-12-27 1990-12-27 成形用ポリアセタール 組成物 Pending JPH0649320A (ja)

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