JPH0649612B2 - 高緻密熱間静水圧焼結窒化珪素焼結体およびその製造方法 - Google Patents
高緻密熱間静水圧焼結窒化珪素焼結体およびその製造方法Info
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- JPH0649612B2 JPH0649612B2 JP62035233A JP3523387A JPH0649612B2 JP H0649612 B2 JPH0649612 B2 JP H0649612B2 JP 62035233 A JP62035233 A JP 62035233A JP 3523387 A JP3523387 A JP 3523387A JP H0649612 B2 JPH0649612 B2 JP H0649612B2
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Landscapes
- Ceramic Products (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は軸受部材、耐摩耗部材あるいは摺動部材等に有
用な高硬度且つ高緻密な熱間静水圧焼結窒化珪素焼結体
およびその製造方法に関する。
用な高硬度且つ高緻密な熱間静水圧焼結窒化珪素焼結体
およびその製造方法に関する。
[従来の技術] 従来、窒化珪素焼結体は次のように製造している。
まず窒化珪素粉末原料と焼結助剤を混合し、粉砕、混合
した後、粉砕時に用いる玉石の破片等の異物除去のた
め、通常44μmの篩を通している。次に、篩通し後バ
インダーを添加した原料混合物をスプレードライヤーな
どにより乾燥造粒した後、ねかし或いは水分添加により
造粒原料中の水分量をコントロールして更に篩を通した
後、金型プレス又は冷間静水圧プレスにて成形し所定温
度で焼成することにより焼結体を得ている。
した後、粉砕時に用いる玉石の破片等の異物除去のた
め、通常44μmの篩を通している。次に、篩通し後バ
インダーを添加した原料混合物をスプレードライヤーな
どにより乾燥造粒した後、ねかし或いは水分添加により
造粒原料中の水分量をコントロールして更に篩を通した
後、金型プレス又は冷間静水圧プレスにて成形し所定温
度で焼成することにより焼結体を得ている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上記した従来の窒化珪素焼結体の製造方
法により製造された窒化珪素焼結体を軸受部材、耐摩耗
部材あるいは摺動部材等に適用した場合、決して満足す
る耐久性が得られなかった。
法により製造された窒化珪素焼結体を軸受部材、耐摩耗
部材あるいは摺動部材等に適用した場合、決して満足す
る耐久性が得られなかった。
発明者等は、特に使用条件の厳しい軸受用のスラスト型
軸受試験機で転がり疲労試験をした窒化珪素焼結体につ
いて解析した結果、残存する気孔の径が寿命に大きく影
響することを見い出した。
軸受試験機で転がり疲労試験をした窒化珪素焼結体につ
いて解析した結果、残存する気孔の径が寿命に大きく影
響することを見い出した。
そして、この気孔の発源は乾燥造粒原料中の粗大造粒粒
子や、バインダーのクズなどの異物及び造粒粒子の水分
の不均一性にあることをつき止めた。即ち、従来におい
ては、乾燥造粒後の粗大粒子及び造粒粒子中に含まれる
異物(バインダーのクズ)の排除や造粒粒子中の水分の
均一化を積極的には実施していないため、粗大造粒粒子
及び造粒粒子中に含まれる異物(バインダーのクズ)の
混入や造粒粒子中の水分量のバラツキが生じるという場
合があった。その結果、粗大造粒粒子及び造粒粒子中に
含まれる異物の混入や水分量のバラツキによる不均一な
粒子崩壊により成形体中に気孔が生じて、それが焼結後
に残留し、緻密で高硬度な窒化珪素焼結体を得ることが
できないという欠点があった。
子や、バインダーのクズなどの異物及び造粒粒子の水分
の不均一性にあることをつき止めた。即ち、従来におい
ては、乾燥造粒後の粗大粒子及び造粒粒子中に含まれる
異物(バインダーのクズ)の排除や造粒粒子中の水分の
均一化を積極的には実施していないため、粗大造粒粒子
及び造粒粒子中に含まれる異物(バインダーのクズ)の
混入や造粒粒子中の水分量のバラツキが生じるという場
合があった。その結果、粗大造粒粒子及び造粒粒子中に
含まれる異物の混入や水分量のバラツキによる不均一な
粒子崩壊により成形体中に気孔が生じて、それが焼結後
に残留し、緻密で高硬度な窒化珪素焼結体を得ることが
できないという欠点があった。
一般的にスプレードライヤーにより乾燥造粒した粒子径
は30〜120μm、水分量は約0.7重量%程度であ
る。なお、本願でいう水分の不均一性とは、大きな粒子
と小さな粒子の水分量のバラツキや粒子の内部と外表面
の水分量の差を指すものである。
は30〜120μm、水分量は約0.7重量%程度であ
る。なお、本願でいう水分の不均一性とは、大きな粒子
と小さな粒子の水分量のバラツキや粒子の内部と外表面
の水分量の差を指すものである。
とりわけ、軸受部材、耐摩耗部材あるいは摺動部材に適
用する場合には、それらの寿命に対して気孔や硬度の値
が大きく影響するため、従来よりも長寿命のものを得る
には気孔径や面積率が小さく、高硬度なものを製造する
必要があった。中でも、軸受材料として使用する場合に
は、材料の転がり疲れ寿命を把握することが重量である
ことが知られており、転がり疲れ寿命向上のため緻密で
高硬度な材料を開発する必要があった。
用する場合には、それらの寿命に対して気孔や硬度の値
が大きく影響するため、従来よりも長寿命のものを得る
には気孔径や面積率が小さく、高硬度なものを製造する
必要があった。中でも、軸受材料として使用する場合に
は、材料の転がり疲れ寿命を把握することが重量である
ことが知られており、転がり疲れ寿命向上のため緻密で
高硬度な材料を開発する必要があった。
[問題点を解決するための手段] 従って本発明の目的は、上記従来の欠点を解消した、緻
密で且つ高硬度な窒化珪素焼結体とその製造方法を提供
することである。そしてその目的は、本発明によれば、
最大気孔径が10μm以下、面積率が0.3%以下で、
かつヌープ硬度が15.5GPa以上であり、軸受部
材、耐摩耗部材または摺動部材として用いられることを
特徴とする高緻密熱間静水圧焼結窒化珪素焼結体、およ
び、窒化珪素原料と焼結助剤を混合、粉砕、造粒後成形
し、次いで該成形体を焼成することにより窒化珪素焼結
体を製造する方法において、好ましくは原料粉砕後従来
より目開きの小さな篩により篩通しをし、噴霧乾燥器を
用いて作製した乾燥造粒後の粉体をさらに強制的に乾燥
した後成形し、次いで、得られた成形体に予備処理を施
し、窒素雰囲気下で熱間静水圧プレス処理を行うことを
特徴とする高緻密熱間静水圧焼結窒化珪素焼結体の製造
方法、により達成される。
密で且つ高硬度な窒化珪素焼結体とその製造方法を提供
することである。そしてその目的は、本発明によれば、
最大気孔径が10μm以下、面積率が0.3%以下で、
かつヌープ硬度が15.5GPa以上であり、軸受部
材、耐摩耗部材または摺動部材として用いられることを
特徴とする高緻密熱間静水圧焼結窒化珪素焼結体、およ
び、窒化珪素原料と焼結助剤を混合、粉砕、造粒後成形
し、次いで該成形体を焼成することにより窒化珪素焼結
体を製造する方法において、好ましくは原料粉砕後従来
より目開きの小さな篩により篩通しをし、噴霧乾燥器を
用いて作製した乾燥造粒後の粉体をさらに強制的に乾燥
した後成形し、次いで、得られた成形体に予備処理を施
し、窒素雰囲気下で熱間静水圧プレス処理を行うことを
特徴とする高緻密熱間静水圧焼結窒化珪素焼結体の製造
方法、により達成される。
本発明における最大気孔径および面積率は、焼結体の表
面を鏡面研摩し、光学顕微鏡を用い、400倍の倍率で
測定した。気孔径はその気孔の最大長さを測定して気孔
径とし、さらに最大気孔径は気孔数を1000個測定
し、その中の最大径を最大気孔径とした。また、面積率
は測定した1000個の気孔の面積を実測することによ
り、全気孔面積を求め、その全気孔面積を測定し要した
全視野面積で除した値である。
面を鏡面研摩し、光学顕微鏡を用い、400倍の倍率で
測定した。気孔径はその気孔の最大長さを測定して気孔
径とし、さらに最大気孔径は気孔数を1000個測定
し、その中の最大径を最大気孔径とした。また、面積率
は測定した1000個の気孔の面積を実測することによ
り、全気孔面積を求め、その全気孔面積を測定し要した
全視野面積で除した値である。
本発明に係る高緻密熱間静水圧焼結窒化珪素焼結体にお
いては、その最大気孔径が10μm以下、好ましくは6
μm以下、更に好ましくは4μm以下である。最大気孔
径が10μmを超えると、軸受材料の評価法の一つであ
る転がり疲れ寿命が低下し好ましくない。
いては、その最大気孔径が10μm以下、好ましくは6
μm以下、更に好ましくは4μm以下である。最大気孔
径が10μmを超えると、軸受材料の評価法の一つであ
る転がり疲れ寿命が低下し好ましくない。
また、面積率(気孔率)は0.3%以下、好ましくは
0.2%以下、更に好ましくは0.1%以下である。面
積率(気孔率)が0.3%を超えると、転がり疲れ寿命
が低下し好ましくない。
0.2%以下、更に好ましくは0.1%以下である。面
積率(気孔率)が0.3%を超えると、転がり疲れ寿命
が低下し好ましくない。
最大気孔径が10μm以下、面積率が0.3%以下でな
いと転がり疲れ寿命が低下するのは、これより気孔径あ
るいは面積率が大きくなると素地の不均質性が増大し、
転がり疲労試験による破壊が起こりやすくなるためであ
る。このような素地は軸受材料として必要な寿命や特性
を満足せず、好ましくない。
いと転がり疲れ寿命が低下するのは、これより気孔径あ
るいは面積率が大きくなると素地の不均質性が増大し、
転がり疲労試験による破壊が起こりやすくなるためであ
る。このような素地は軸受材料として必要な寿命や特性
を満足せず、好ましくない。
さらに本発明の高緻密熱間静水圧焼結窒化珪素焼結体で
は、そのヌープ硬度が15.5GPa以上であること
が、転がり疲れ寿命および耐摩耗性が向上することから
好ましく、16.0Gpa以上であることが特に好まし
い。
は、そのヌープ硬度が15.5GPa以上であること
が、転がり疲れ寿命および耐摩耗性が向上することから
好ましく、16.0Gpa以上であることが特に好まし
い。
以上のような特性を有する高緻密熱間静水圧焼結窒化珪
素焼結体は、好ましくは原料粉砕後、造粒前に32μm
以下の篩通しをし、次に乾燥造粒後の粉体をさらに強制
的に乾燥した後必要に応じて水分を添加し篩通しをした
後成形し、次いで、得られた成形体に予備処理を施し、
窒素雰囲気下に熱間静水圧プレス処理を行うことにより
製造することができる。すなわち、本発明の高緻密熱間
静水圧焼結窒化珪素焼結体の製造方法において特に重要
なポイントは、噴霧乾燥器(スプレードライヤー)を用
いて作製した乾燥造粒粉体の強制乾燥である。噴霧乾燥
器により乾燥造粒された粉体は、粒径が30〜120μ
m程度で、粉体全体として水分量は約0.7重量%程度
に乾燥されている、個々の造粒粒子を比較すると、大き
な造粒粒子と小さな造粒粒子で含水量が異なり、また1
個の粒子においてもその外表面と内部で水分量の差が生
じている。そこで、その水分量の不均一分布を解消する
ため、噴霧乾燥器により乾燥造粒した粉体をさらにもう
一度乾燥させる(強制乾燥工程)のである。
素焼結体は、好ましくは原料粉砕後、造粒前に32μm
以下の篩通しをし、次に乾燥造粒後の粉体をさらに強制
的に乾燥した後必要に応じて水分を添加し篩通しをした
後成形し、次いで、得られた成形体に予備処理を施し、
窒素雰囲気下に熱間静水圧プレス処理を行うことにより
製造することができる。すなわち、本発明の高緻密熱間
静水圧焼結窒化珪素焼結体の製造方法において特に重要
なポイントは、噴霧乾燥器(スプレードライヤー)を用
いて作製した乾燥造粒粉体の強制乾燥である。噴霧乾燥
器により乾燥造粒された粉体は、粒径が30〜120μ
m程度で、粉体全体として水分量は約0.7重量%程度
に乾燥されている、個々の造粒粒子を比較すると、大き
な造粒粒子と小さな造粒粒子で含水量が異なり、また1
個の粒子においてもその外表面と内部で水分量の差が生
じている。そこで、その水分量の不均一分布を解消する
ため、噴霧乾燥器により乾燥造粒した粉体をさらにもう
一度乾燥させる(強制乾燥工程)のである。
一方、この強制乾燥を行なわない場合、後続の成形工程
において、成形圧力による造粒粉体の均質な崩壊が起こ
らないため、均質で気孔の少ない成形体が得られず、そ
のため熱間静水圧プレス処理(HIP)後も粗大な気孔
が残留し、面積率(気孔率)の小さな焼成体が得られな
い。
において、成形圧力による造粒粉体の均質な崩壊が起こ
らないため、均質で気孔の少ない成形体が得られず、そ
のため熱間静水圧プレス処理(HIP)後も粗大な気孔
が残留し、面積率(気孔率)の小さな焼成体が得られな
い。
また、造粒粉体を強制乾燥した後、必要に応じて水分を
添加しさらに篩通しすることは、造粒粉末表面に形成さ
れたバインダー膜の表面に水分が均一に分散され、造粒
粉体間に水分量の差がなくなりより均一な造粒粉体を得
ることができることから好ましい。
添加しさらに篩通しすることは、造粒粉末表面に形成さ
れたバインダー膜の表面に水分が均一に分散され、造粒
粉体間に水分量の差がなくなりより均一な造粒粉体を得
ることができることから好ましい。
さらに、粉砕後の原料を造粒前に32μm以下の篩に通
すと好ましいのは、これ以上の大きさの目開きの篩を使
用すると粉砕後の粗大粒子及び原材料中に含まれる異物
を有効に排除できず、造粒粉体の均一性を保持すること
が難しいためである。
すと好ましいのは、これ以上の大きさの目開きの篩を使
用すると粉砕後の粗大粒子及び原材料中に含まれる異物
を有効に排除できず、造粒粉体の均一性を保持すること
が難しいためである。
また、本発明では前記の強制乾燥後に成形を行ない、次
いで予備処理さらに熱間静水圧プレス処理を行なうが、
このうち予備処理工程は、成形体を一次的に焼成する工
程(一次焼結工程)あるいは、成形体をカプセルに封入
する工程(カプセル処理工程)の2通りに分けることが
できる。予備処理工程のうち、一次焼結工程において
は、成形体を、好ましくは常圧の窒素雰囲気下、140
0〜1600℃で一次的に焼成する。焼成温度が140
0℃より低いと焼成後も開気孔が消失せず、熱間静水圧
プレス処理後にも緻密な焼結体が得られない。また、焼
成温度が1600℃より高いと、窒化珪素の分解反応が
進行し、熱間静水圧プレス処理後にも緻密で高硬度な焼
結体が得られなくなる。
いで予備処理さらに熱間静水圧プレス処理を行なうが、
このうち予備処理工程は、成形体を一次的に焼成する工
程(一次焼結工程)あるいは、成形体をカプセルに封入
する工程(カプセル処理工程)の2通りに分けることが
できる。予備処理工程のうち、一次焼結工程において
は、成形体を、好ましくは常圧の窒素雰囲気下、140
0〜1600℃で一次的に焼成する。焼成温度が140
0℃より低いと焼成後も開気孔が消失せず、熱間静水圧
プレス処理後にも緻密な焼結体が得られない。また、焼
成温度が1600℃より高いと、窒化珪素の分解反応が
進行し、熱間静水圧プレス処理後にも緻密で高硬度な焼
結体が得られなくなる。
一方、カプセル処理工程においては、成形体を、好まし
くはSiO2を主成分とするガラス中に、真空脱気した
後封入する。カプセルとしてガラスが好ましいのは、熱
間静水圧プレス時のカプセルとしての変形能力および密
封性に優れているためである。
くはSiO2を主成分とするガラス中に、真空脱気した
後封入する。カプセルとしてガラスが好ましいのは、熱
間静水圧プレス時のカプセルとしての変形能力および密
封性に優れているためである。
これらの予備処理を施した後、熱間静水圧プレス処理
を、好ましくは200〜1500気圧の窒素雰囲気下、
1500〜1900℃で行なう。
を、好ましくは200〜1500気圧の窒素雰囲気下、
1500〜1900℃で行なう。
以上のような造粒粉体の強制乾燥工程と、それにより得
られる成形体の予備処理工程および熱間静水圧プレス処
理工程を組合わせ、さらに好ましくは、原料粉砕後の篩
通し工程を施すことによって、本発明のような特性を有
する高緻密熱間静水圧焼結窒化珪素焼結体を製造するこ
とができたのである。
られる成形体の予備処理工程および熱間静水圧プレス処
理工程を組合わせ、さらに好ましくは、原料粉砕後の篩
通し工程を施すことによって、本発明のような特性を有
する高緻密熱間静水圧焼結窒化珪素焼結体を製造するこ
とができたのである。
なお、本発明に用いる焼結助剤としては特にその種類を
限定されるものではなく、一般に知られている焼結助剤
を用いることができる。
限定されるものではなく、一般に知られている焼結助剤
を用いることができる。
[実施例] 以下、本発明を実施例に基き詳細に説明するが、本発明
はこれら実施例に限定されるものではない。
はこれら実施例に限定されるものではない。
図面は本発明の高緻密熱間静水圧焼結窒化珪素焼結体の
製造方法の一実施例を示すフローチャートである。な
お、図面に示すように各工程をステップ1からステップ
9で表わした。
製造方法の一実施例を示すフローチャートである。な
お、図面に示すように各工程をステップ1からステップ
9で表わした。
まず、窒化珪素原料と焼結助剤を混合し、粉砕した(ス
テップ1)後、好ましくは粉砕時に用いる玉石の破片等
の異物および粗大粒子除去のため、好ましくは32μm
以下の篩通しをして粒子の平均粒径が1μm以下の原料
を得る(ステップ2)。
テップ1)後、好ましくは粉砕時に用いる玉石の破片等
の異物および粗大粒子除去のため、好ましくは32μm
以下の篩通しをして粒子の平均粒径が1μm以下の原料
を得る(ステップ2)。
次いで噴霧乾燥器を用いて乾燥造粒(ステップ3)後、
その造粒粉体を好ましくは60〜100℃の温度で強制
乾燥して造粒粉体の水分量の差を少なくし均質な造粒粉
体とする(ステップ4)。次に、必要に応じて0.5〜
5.0重量%の水分を造粒粉体に加え(ステップ5)水
分量の均一な造粒粉体を得た後、さらに篩通しをして水
分添加により凝集した粗大粒子を除去する(ステップ
6)。得られた造粒粉体を通常の方法で成形(ステップ
7)後、該成形体に予備処理を施し(ステップ8)、次
いで熱間静水圧プレス処理により焼成する(ステップ
9)ことにより本発明の高緻密熱間静水圧焼結窒化珪素
焼結体を製造することができる。
その造粒粉体を好ましくは60〜100℃の温度で強制
乾燥して造粒粉体の水分量の差を少なくし均質な造粒粉
体とする(ステップ4)。次に、必要に応じて0.5〜
5.0重量%の水分を造粒粉体に加え(ステップ5)水
分量の均一な造粒粉体を得た後、さらに篩通しをして水
分添加により凝集した粗大粒子を除去する(ステップ
6)。得られた造粒粉体を通常の方法で成形(ステップ
7)後、該成形体に予備処理を施し(ステップ8)、次
いで熱間静水圧プレス処理により焼成する(ステップ
9)ことにより本発明の高緻密熱間静水圧焼結窒化珪素
焼結体を製造することができる。
以下、さらに具体的な実施例を説明する。
(実施例1) 平均粒径0.5μmのα型窒化珪素粉末に焼結助剤とし
てMgO、ZrO2、Y2O3の各粉末をそれぞれ4重量
%、2重量%、7重量%の割合で混合し、それに水分6
0%を加え、バッチ式粉砕機により混合粉砕した後、目
開き20μmの篩通しをして、平均粒子径0.7μmの
スラリーを得た。このスラリーにポリビニルアルコール
(PVA)2重量%を添加し、噴霧乾燥器を用いて造粒
粉体とした。
てMgO、ZrO2、Y2O3の各粉末をそれぞれ4重量
%、2重量%、7重量%の割合で混合し、それに水分6
0%を加え、バッチ式粉砕機により混合粉砕した後、目
開き20μmの篩通しをして、平均粒子径0.7μmの
スラリーを得た。このスラリーにポリビニルアルコール
(PVA)2重量%を添加し、噴霧乾燥器を用いて造粒
粉体とした。
さらに、恒温乾燥器を用い、第1表の強制乾燥温度に示
す温度で24時間造粒粉体を乾燥および必要に応じて水
分添加を実施した後、第1表の水分添加後の篩目開きに
示すごとく、JIS標準篩を用いて篩分けをし、試料番
号1〜9の造粒粉体を得た。この造粒粉体を5トン/cm
2の圧力で冷間静水圧プレス成形することにより、65m
m(φ)×50mm(長さ)の成形体を作製した。
す温度で24時間造粒粉体を乾燥および必要に応じて水
分添加を実施した後、第1表の水分添加後の篩目開きに
示すごとく、JIS標準篩を用いて篩分けをし、試料番
号1〜9の造粒粉体を得た。この造粒粉体を5トン/cm
2の圧力で冷間静水圧プレス成形することにより、65m
m(φ)×50mm(長さ)の成形体を作製した。
その後、温度500℃で3時間脱脂した後、窒素
(N2)雰囲気下、温度1460℃で6時間常圧焼結を
行なった(一次焼結工程)。次いで、この一次焼結体
を、N2雰囲気下、圧力400atm、温度1700℃
で熱間静水圧プレス(HIP)処理することにより、本
発明の焼結体を得た(試料番号1〜9)。また、これと
は別に、本発明の比較例として第1表に示す強制乾燥を
実施しない製造条件により作製した焼結体(試料番号1
0〜12)を作製した。
(N2)雰囲気下、温度1460℃で6時間常圧焼結を
行なった(一次焼結工程)。次いで、この一次焼結体
を、N2雰囲気下、圧力400atm、温度1700℃
で熱間静水圧プレス(HIP)処理することにより、本
発明の焼結体を得た(試料番号1〜9)。また、これと
は別に、本発明の比較例として第1表に示す強制乾燥を
実施しない製造条件により作製した焼結体(試料番号1
0〜12)を作製した。
得られた焼結体試料の特性を第1表に示す。
転がり疲れ寿命は、焼結体試料より50mm(φ)×10
mm(厚さ)の円板を切り出して鏡面研磨した後、6球式
スラスト型軸受試験機によりヘルツ応力500Kg/mm2
にて転がり疲労試験を実施して評価した。
mm(厚さ)の円板を切り出して鏡面研磨した後、6球式
スラスト型軸受試験機によりヘルツ応力500Kg/mm2
にて転がり疲労試験を実施して評価した。
第1表から明らかなように、本発明の強制乾燥後、必要
に応じて水分を添加し、さらに篩通しを実施した調整原
料を用いたHIP焼結体は、比較例に比べて最大気孔径
が小さく、転がり疲れ寿命特性の優れた焼結体であるこ
とが判明した。
に応じて水分を添加し、さらに篩通しを実施した調整原
料を用いたHIP焼結体は、比較例に比べて最大気孔径
が小さく、転がり疲れ寿命特性の優れた焼結体であるこ
とが判明した。
(実施例2) 粉砕後の篩通しおよび粉砕後の平均粒子径の影響を調べ
るため、焼結助剤の種類及び添加量を第2表のように変
えたほかは実施例1と同様の方法で造粒粉体を80℃で
24時間強制乾燥した後、4重量%の水分添加を行な
い、さらに目開き149μmの篩を通過させ、試料番号
13〜17の造粒粉体を得た。
るため、焼結助剤の種類及び添加量を第2表のように変
えたほかは実施例1と同様の方法で造粒粉体を80℃で
24時間強制乾燥した後、4重量%の水分添加を行な
い、さらに目開き149μmの篩を通過させ、試料番号
13〜17の造粒粉体を得た。
この造粒粉体を実施例1と同様に成形・脱脂をした後、
シリカガラス製カプセルに真空封入した。次いで、この
カプセルをHIP装置内に装入し、圧力1500at
m、温度1600℃でHIP処理を行ない、試料番号1
3〜17の窒化珪素焼結体を得た。
シリカガラス製カプセルに真空封入した。次いで、この
カプセルをHIP装置内に装入し、圧力1500at
m、温度1600℃でHIP処理を行ない、試料番号1
3〜17の窒化珪素焼結体を得た。
耐摩耗試験においては、試料No.13〜17の焼結体を
15mm(φ)×15mm(長さ)の円柱状に切り出し、#
140のダイヤモンド砥石を用いて研磨した後、ボール
ミルを用いて耐摩耗試験を行なった。試験条件として、
容器は内径120mm(φ)のアルミナ製を用い、120
rpmで回転させた。
15mm(φ)×15mm(長さ)の円柱状に切り出し、#
140のダイヤモンド砥石を用いて研磨した後、ボール
ミルを用いて耐摩耗試験を行なった。試験条件として、
容器は内径120mm(φ)のアルミナ製を用い、120
rpmで回転させた。
また、スリラー液は#100の炭化珪素粉末と水を重量
比で1:1に配合し、容器の半分になるまで加えた。そ
の中に前記において作製した15mm(φ)×15mm(長
さ)の焼結体を5個加え、24時間耐摩耗試験を行なっ
た。
比で1:1に配合し、容器の半分になるまで加えた。そ
の中に前記において作製した15mm(φ)×15mm(長
さ)の焼結体を5個加え、24時間耐摩耗試験を行なっ
た。
摩耗量は試験前後の重量及び寸法により求めた。結果を
第2表に示す。
第2表に示す。
第2表から、本発明品の中でも、粉砕後32μm以下の
篩を通したもの、粉砕後の平均粒子径が1μm以下のも
のがより好ましいことが判明した。
篩を通したもの、粉砕後の平均粒子径が1μm以下のも
のがより好ましいことが判明した。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、乾燥造粒粉体の
強制乾燥およびそれに引続く予備処理、HIP処理を組
合わせ、さらに好ましくは原料粉砕後の篩通しを施すこ
とによって、最大気孔径および面積率が小さく高硬度な
窒化珪素焼結体を得ることができる。従って、本発明の
窒化珪素焼結体は軸受部材のほか耐摩耗部材、摺動部材
等として極めて有効に用いることができる。
強制乾燥およびそれに引続く予備処理、HIP処理を組
合わせ、さらに好ましくは原料粉砕後の篩通しを施すこ
とによって、最大気孔径および面積率が小さく高硬度な
窒化珪素焼結体を得ることができる。従って、本発明の
窒化珪素焼結体は軸受部材のほか耐摩耗部材、摺動部材
等として極めて有効に用いることができる。
図面は本発明の製造方法の一実施例を示すフローチャー
トである。
トである。
Claims (7)
- 【請求項1】最大気孔径が10μm以下、面積率が0.
3%以下で、かつヌープ硬度が15.5GPa以上であ
り、軸受部材、耐摩耗部材または摺動部材として用いら
れることを特徴とする高緻密熱間静水圧焼結窒化珪素焼
結体。 - 【請求項2】窒化珪素原料と焼結助剤を混合、粉砕、造
粒後成形し、次いで該成形体を焼成することにより窒化
珪素焼結体を製造する方法において、噴霧乾燥器を用い
て作製した乾燥造粒後の粉体をさらに強制的に乾燥した
後成形し、次いで、得られた成形体に予備処理を施し、
窒素雰囲気下で熱間静水圧プレス処理を行うことを特徴
とする高緻密熱間静水圧焼結窒化珪素焼結体の製造方
法。 - 【請求項3】乾燥造粒後の粉体をさらに強制的に乾燥し
た後、必要に応じて水分を添加し、該粉体を篩通しする
ことにより、所定の水分量を有する均一な造粒粉体とす
る特許請求の範囲第2項記載の製造方法。 - 【請求項4】粉砕後の原料を造粒前に32μm以下の篩
を通過させる特許請求の範囲第2項記載の製造方法。 - 【請求項5】粉砕後の平均粒子径が1μm以下である特
許請求の範囲第2項記載の製造方法。 - 【請求項6】予備処理が、窒素雰囲気下、1400〜1
600℃で一次的に焼成するものである特許請求の範囲
第2項記載の製造方法。 - 【請求項7】予備処理が成形体をカプセルに封入するも
のである特許請求の範囲第2項記載の製造方法。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62035233A JPH0649612B2 (ja) | 1987-02-18 | 1987-02-18 | 高緻密熱間静水圧焼結窒化珪素焼結体およびその製造方法 |
| US07/129,135 US4820665A (en) | 1986-12-16 | 1987-12-07 | Ceramic sintered bodies and a process for manufacturing the same |
| DE87310958T DE3786765T2 (de) | 1986-12-16 | 1987-12-14 | Gesinterte keramische Formkörper und Verfahren zu ihrer Herstellung. |
| EP87310958A EP0272066B1 (en) | 1986-12-16 | 1987-12-14 | Ceramic sintered bodies and a process for manufacturing the same |
| US07/469,727 US5017531A (en) | 1986-12-16 | 1990-01-24 | Silicon nitride ceramic sintered bodies |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62035233A JPH0649612B2 (ja) | 1987-02-18 | 1987-02-18 | 高緻密熱間静水圧焼結窒化珪素焼結体およびその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63206359A JPS63206359A (ja) | 1988-08-25 |
| JPH0649612B2 true JPH0649612B2 (ja) | 1994-06-29 |
Family
ID=12436122
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62035233A Expired - Lifetime JPH0649612B2 (ja) | 1986-12-16 | 1987-02-18 | 高緻密熱間静水圧焼結窒化珪素焼結体およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0649612B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE69330509T2 (de) * | 1992-03-31 | 2002-04-11 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Gleitbauteil und seine herstellung |
| JP4551878B2 (ja) * | 2006-03-16 | 2010-09-29 | 株式会社東芝 | ディーゼルエンジン |
| JP2017030988A (ja) * | 2015-07-29 | 2017-02-09 | 京セラ株式会社 | 窒化珪素質セラミックスおよびこれを用いた耐衝撃磨耗性部材 |
| JP7401718B1 (ja) * | 2022-03-10 | 2023-12-19 | デンカ株式会社 | 窒化ケイ素焼結体及び焼結助剤粉末 |
| JP7408884B1 (ja) * | 2022-03-10 | 2024-01-05 | デンカ株式会社 | 窒化ケイ素焼結体及び焼結助剤粉末 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS54107914A (en) * | 1978-02-10 | 1979-08-24 | Tokyo Shibaura Electric Co | Production of high density silicon nitride base sintered body |
| JPS57106574A (en) * | 1980-12-19 | 1982-07-02 | Kobe Steel Ltd | Method of sintering silicon nitride |
| JPS59203761A (ja) * | 1983-05-07 | 1984-11-17 | 住友電気工業株式会社 | 非酸化物セラミツクス粉末の処理方法 |
-
1987
- 1987-02-18 JP JP62035233A patent/JPH0649612B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63206359A (ja) | 1988-08-25 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |