JPH0649902A - 木造軸組構造物の柱頭仕口構造 - Google Patents
木造軸組構造物の柱頭仕口構造Info
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- JPH0649902A JPH0649902A JP22346392A JP22346392A JPH0649902A JP H0649902 A JPH0649902 A JP H0649902A JP 22346392 A JP22346392 A JP 22346392A JP 22346392 A JP22346392 A JP 22346392A JP H0649902 A JPH0649902 A JP H0649902A
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Landscapes
- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 木造軸組構造の柱頭仕口構造に関し、在来の
仕口形成技術の簡素化と小屋組あるいは2階以上の床組
構造の簡素化、ならびに柱頭仕口部の構造強度の改善、
特に上下木製柱の接続強度の強化と、そのための接続部
材の隠蔽とを可能とする改良された木造軸組構造物の柱
頭仕口構造を提供する。 【構成】 横架材3の架構高に応じた長さの木製柱1
を、短冊部材6と固定部材62とで直接上下に接続、一
体化する一方、それら上下に接続された木製柱1の側面
に露出する短冊部材6を、主横架材3の木製柱柱頭への
接続をする受け材2と、主横架材3上に間隔保持材5を
介して一体化される補助横架材4の木口とで覆い隠して
しまうことを特徴とする木造軸組構造物の柱頭仕口構
造。
仕口形成技術の簡素化と小屋組あるいは2階以上の床組
構造の簡素化、ならびに柱頭仕口部の構造強度の改善、
特に上下木製柱の接続強度の強化と、そのための接続部
材の隠蔽とを可能とする改良された木造軸組構造物の柱
頭仕口構造を提供する。 【構成】 横架材3の架構高に応じた長さの木製柱1
を、短冊部材6と固定部材62とで直接上下に接続、一
体化する一方、それら上下に接続された木製柱1の側面
に露出する短冊部材6を、主横架材3の木製柱柱頭への
接続をする受け材2と、主横架材3上に間隔保持材5を
介して一体化される補助横架材4の木口とで覆い隠して
しまうことを特徴とする木造軸組構造物の柱頭仕口構
造。
Description
【0001】
【発明の目的】この発明は、日本古来からの木造軸組構
造の柱頭仕口構造に関するものであり、在来の仕口形成
技術の簡素化と小屋組あるいは2階以上の床組構造の簡
素化、ならびに柱頭仕口部の構造強度の改善、特に上下
木製柱の接続強度の強化と、そのための接続部材の隠蔽
とを可能とする改良された木造軸組構造物の柱頭仕口構
造を提供しようとするものである。
造の柱頭仕口構造に関するものであり、在来の仕口形成
技術の簡素化と小屋組あるいは2階以上の床組構造の簡
素化、ならびに柱頭仕口部の構造強度の改善、特に上下
木製柱の接続強度の強化と、そのための接続部材の隠蔽
とを可能とする改良された木造軸組構造物の柱頭仕口構
造を提供しようとするものである。
【0002】
【従来技術】我が国古来からの木造軸組構造物は、その
完成された仕口構造、接ぎ手構造の故に世界でも希にみ
る秀れた木造建築様式と高い評価を受けているが、それ
ら完成された仕口構造、接ぎ手構造の実現には、高度な
切り込み加工のできる技能に長けた大工職人の存在が不
可欠の要因である。ところが、時代の流れと共に、この
分野に対する若年層からの人気をなくし、技能ある若年
労働者の養成が思うにまかせなくなってきていることに
加え、長年この分野で活躍してきた大工職人が老齢化し
てきていること等から、我が国固有の仕口構造や接ぎ手
構造の実現できる大工職人の絶対量は、年と共に減少し
つつある。
完成された仕口構造、接ぎ手構造の故に世界でも希にみ
る秀れた木造建築様式と高い評価を受けているが、それ
ら完成された仕口構造、接ぎ手構造の実現には、高度な
切り込み加工のできる技能に長けた大工職人の存在が不
可欠の要因である。ところが、時代の流れと共に、この
分野に対する若年層からの人気をなくし、技能ある若年
労働者の養成が思うにまかせなくなってきていることに
加え、長年この分野で活躍してきた大工職人が老齢化し
てきていること等から、我が国固有の仕口構造や接ぎ手
構造の実現できる大工職人の絶対量は、年と共に減少し
つつある。
【0003】このような状況から、我が国古来からの木
造軸組構造物に代わり、特別な技能職人を要しない、例
えばツーバイフォー工法による木造構造物や各種プレフ
ァブ建築が台頭、隆盛をみる時代に移り変わってきてい
る。しかし、こうした全般的な傾向の中にも、やはり従
前までの伝統的な建築様式に心の安住を求める傾向は根
強く、また、我が国経済の復興、発展にも支えられ、今
流行りのプレファブ建築を受け入れないで我が国伝統の
木造軸組構造物を選択する人々が増えつつあるのも事実
である。このような最近の傾向を踏まえ、本願出願人に
おいてはその対応策として既に幾つかの提案をなし、既
に実施化に結び付けているものもある。
造軸組構造物に代わり、特別な技能職人を要しない、例
えばツーバイフォー工法による木造構造物や各種プレフ
ァブ建築が台頭、隆盛をみる時代に移り変わってきてい
る。しかし、こうした全般的な傾向の中にも、やはり従
前までの伝統的な建築様式に心の安住を求める傾向は根
強く、また、我が国経済の復興、発展にも支えられ、今
流行りのプレファブ建築を受け入れないで我が国伝統の
木造軸組構造物を選択する人々が増えつつあるのも事実
である。このような最近の傾向を踏まえ、本願出願人に
おいてはその対応策として既に幾つかの提案をなし、既
に実施化に結び付けているものもある。
【0004】平成03年特許願第119482号発明
も、本願出願人のそのような一連の流れの中で実現し得
た技術的思想の一つであり、特に、木造軸組構造物にお
ける柱頭部分の仕口構造に関し、伝統的な木構造である
通し柱と、それに横架材を特別な仕口で接続、組み合わ
せ、それら横架材を支持部として通し柱以外の上下階の
木製柱を立設していた建築様式を、合理的に脱却し得る
よう提案するものであった。
も、本願出願人のそのような一連の流れの中で実現し得
た技術的思想の一つであり、特に、木造軸組構造物にお
ける柱頭部分の仕口構造に関し、伝統的な木構造である
通し柱と、それに横架材を特別な仕口で接続、組み合わ
せ、それら横架材を支持部として通し柱以外の上下階の
木製柱を立設していた建築様式を、合理的に脱却し得る
よう提案するものであった。
【0005】この発明は、上記した発明と同様の目的で
完成した更に別の技術的思想に基づくものであり、先ず
何よりも重要な課題は、上記した発明で実現し得なかっ
た上下の木製柱を、その柱頭と柱脚とで直接接続してし
まうと同時に、それらの接続に使用する金具が、木製柱
の出隅(交叉する横架材相互間では入り隅)部分に露出
状となって、以降の仕上げ構造の形成にできるだけ支障
を来さないようにする仕口構造を実現しようとするもの
であり、その構成は、以下において詳述するとおりのも
のである。
完成した更に別の技術的思想に基づくものであり、先ず
何よりも重要な課題は、上記した発明で実現し得なかっ
た上下の木製柱を、その柱頭と柱脚とで直接接続してし
まうと同時に、それらの接続に使用する金具が、木製柱
の出隅(交叉する横架材相互間では入り隅)部分に露出
状となって、以降の仕上げ構造の形成にできるだけ支障
を来さないようにする仕口構造を実現しようとするもの
であり、その構成は、以下において詳述するとおりのも
のである。
【発明の構成】図面に示した実施例に代表されるこの発
明の木造軸組構造物の柱頭仕口構造は、基本的に次のよ
うな構成から成る。
明の木造軸組構造物の柱頭仕口構造は、基本的に次のよ
うな構成から成る。
【0006】即ち、小屋組用または上階用の横架材の架
構高に応じた長さ寸法に形成されてなる木製柱1,1
を、短冊部材6,6,……とボルト・ナット等の固定具
61,61,……とで直接上下に接続、一体化する一
方、それら上下に接続された木製柱1,1の側面に露出
する短冊部材6,6,……を、主横架材3の木製柱1柱
頭への接続をする受け材2と、主横架材3上に作業空間
部を確保するための間隔保持材5,5,……を介して一
体化される補助横架材4の木口とで覆い隠してしまうこ
とを特徴とする木造軸組構造物の柱頭仕口構造とするも
のである。
構高に応じた長さ寸法に形成されてなる木製柱1,1
を、短冊部材6,6,……とボルト・ナット等の固定具
61,61,……とで直接上下に接続、一体化する一
方、それら上下に接続された木製柱1,1の側面に露出
する短冊部材6,6,……を、主横架材3の木製柱1柱
頭への接続をする受け材2と、主横架材3上に作業空間
部を確保するための間隔保持材5,5,……を介して一
体化される補助横架材4の木口とで覆い隠してしまうこ
とを特徴とする木造軸組構造物の柱頭仕口構造とするも
のである。
【0007】木製柱1は、所謂従前から採用されている
105mm(3寸)角、121mm(4寸)角、あるいはそ
れ以上の寸法角から成る檜材、杉材、米つが材等の柱で
あり、土台あるいは基礎から、小屋組を構成することと
なる横架材3、即ち小屋梁や軒桁等の架構高、あるいは
2階以上の構造物の場合であれば、2階床、3階床等の
床組構造を構成することとなる横架材3、即ち梁、桁、
胴差し等の架構高に応じた長さ寸法に形成される。した
がって、平屋は勿論のこと、2階建ての構造物でも各階
の架構高を統一することにより、この木製柱の長さ寸法
を定尺物に統一した規格品として扱うことも可能とな
る。
105mm(3寸)角、121mm(4寸)角、あるいはそ
れ以上の寸法角から成る檜材、杉材、米つが材等の柱で
あり、土台あるいは基礎から、小屋組を構成することと
なる横架材3、即ち小屋梁や軒桁等の架構高、あるいは
2階以上の構造物の場合であれば、2階床、3階床等の
床組構造を構成することとなる横架材3、即ち梁、桁、
胴差し等の架構高に応じた長さ寸法に形成される。した
がって、平屋は勿論のこと、2階建ての構造物でも各階
の架構高を統一することにより、この木製柱の長さ寸法
を定尺物に統一した規格品として扱うことも可能とな
る。
【0008】この木製柱1,1を上下に連結する機能を
果たすのが、短冊部材6であり、厚板鋼板等の強度ある
素材によって形成され、該木製柱1との固定をなすボル
ト・ナット等の固定金具62、および、後述のL型部材
7,7相互間を緊結する緊結金具8の挿通用の通孔6
1,61,……が予め所定通りに穿設された細長い形状
に形成される。短冊部材6,6,……は、木製柱1の柱
頭側面に添わされ、夫々全長の略半分程度が木製柱1柱
頭木口から上方に突出状となるようにした上、先ず、柱
頭側に固定金具62,62,……で固定され、次いで、
接続すべき木製柱1の柱脚を上方から落し込み、同じく
ボルト・ナット等の固定金具62,62,……で固定
し、該短冊部材6,6,……が、下方側の木製柱1柱頭
と上方側の木製柱1柱脚とに股がる状態で木製柱1,1
を上下に直接連結するものである。
果たすのが、短冊部材6であり、厚板鋼板等の強度ある
素材によって形成され、該木製柱1との固定をなすボル
ト・ナット等の固定金具62、および、後述のL型部材
7,7相互間を緊結する緊結金具8の挿通用の通孔6
1,61,……が予め所定通りに穿設された細長い形状
に形成される。短冊部材6,6,……は、木製柱1の柱
頭側面に添わされ、夫々全長の略半分程度が木製柱1柱
頭木口から上方に突出状となるようにした上、先ず、柱
頭側に固定金具62,62,……で固定され、次いで、
接続すべき木製柱1の柱脚を上方から落し込み、同じく
ボルト・ナット等の固定金具62,62,……で固定
し、該短冊部材6,6,……が、下方側の木製柱1柱頭
と上方側の木製柱1柱脚とに股がる状態で木製柱1,1
を上下に直接連結するものである。
【0009】受け材2は、木製柱1の柱頭で、主横架材
3と補助横架材4とを対とする横架材の接続方向に面し
た側面に添設され、必要に応じて接着剤を併用した上、
ボルト・ナット等の固定部材22,22,……で固定、
一体化される。この受け材2は、その段欠き顎部21に
主横架材3を支持し、同上端木口で補助横架材4を支持
すると同時に、段欠き形成されていない側の面、即ち木
製柱1に当接する面の上方側により、上記した短冊部材
6の、上端から補助横架材3の背高寸法分を除いた部分
を覆い隠す機能を果たす。なお、必要があれば段欠き形
成部分の適所に、木製柱1の芯に対し、主横架材3の軸
心を簡単に合致させるようにするための適宜手段、例え
ばダボを突設したり、凸条あるいは凹溝等の簡単なアジ
ャスト加工を施したものとなし、主横架材3の相対応す
る部分に、それに嵌合する加工部を形成し、それらを合
致させれば自動的に芯出しが実現してしまうようなもの
とすることもできる。
3と補助横架材4とを対とする横架材の接続方向に面し
た側面に添設され、必要に応じて接着剤を併用した上、
ボルト・ナット等の固定部材22,22,……で固定、
一体化される。この受け材2は、その段欠き顎部21に
主横架材3を支持し、同上端木口で補助横架材4を支持
すると同時に、段欠き形成されていない側の面、即ち木
製柱1に当接する面の上方側により、上記した短冊部材
6の、上端から補助横架材3の背高寸法分を除いた部分
を覆い隠す機能を果たす。なお、必要があれば段欠き形
成部分の適所に、木製柱1の芯に対し、主横架材3の軸
心を簡単に合致させるようにするための適宜手段、例え
ばダボを突設したり、凸条あるいは凹溝等の簡単なアジ
ャスト加工を施したものとなし、主横架材3の相対応す
る部分に、それに嵌合する加工部を形成し、それらを合
致させれば自動的に芯出しが実現してしまうようなもの
とすることもできる。
【0010】横架材は、主横架材3と、その上方に所定
間隔の作業空間部を置いて並置される補助横架材4との
組み合わせから構成され、両者3,4は、作業空間部確
保用の間隔保持材5を介在させた上で、緊結部材9で実
質的に一体的な横架材を構成するようにするものであ
り、上記の如く、柱頭に添設、一体化した受け材2の段
欠き顎部21と上端木口とを支持部として間接的に木製
柱1,1の上下連結部廻りに接合されるものであり、構
造物の平面計画に応じ、平面配置具合では、木製柱1に
対し、一方向からだけで接合される場合、同一軸線上で
相対する2方向から接合される場合、互いに異なる2方
向から接合する(木製柱1が四角形断面であればLの字
接合となる)場合、あるいは木製柱の1面を残す全面
(木製柱1が四角形断面であれば柱芯に向かい3面方向
で、Tの字接合となる)に向かう方向に接合される場
合、あるいはまた、木製柱1の側面全面(木製柱1が四
角形断面であれば十の字接合となる)に向かって接合さ
れる場合等の様々な態様が包含される。
間隔の作業空間部を置いて並置される補助横架材4との
組み合わせから構成され、両者3,4は、作業空間部確
保用の間隔保持材5を介在させた上で、緊結部材9で実
質的に一体的な横架材を構成するようにするものであ
り、上記の如く、柱頭に添設、一体化した受け材2の段
欠き顎部21と上端木口とを支持部として間接的に木製
柱1,1の上下連結部廻りに接合されるものであり、構
造物の平面計画に応じ、平面配置具合では、木製柱1に
対し、一方向からだけで接合される場合、同一軸線上で
相対する2方向から接合される場合、互いに異なる2方
向から接合する(木製柱1が四角形断面であればLの字
接合となる)場合、あるいは木製柱の1面を残す全面
(木製柱1が四角形断面であれば柱芯に向かい3面方向
で、Tの字接合となる)に向かう方向に接合される場
合、あるいはまた、木製柱1の側面全面(木製柱1が四
角形断面であれば十の字接合となる)に向かって接合さ
れる場合等の様々な態様が包含される。
【0011】その中、主横架材3は、所謂木造構造物の
水平耐力を受ける構造材であると共に、床加重を負担す
るものであり、主として上記受け材2にその木口を支承
させる適宜公知の構造、例えば、受け材2が段欠き部1
1全面に添設されたものであればホゾ差しとしたり、受
け材2が横架材3の半分程度のものであれば腰掛け接ぎ
とすることによって柱1への仕口を実現する。その際、
水平方向への抜け出しを阻止するためには、主横架材3
の接合側端部近くの上面、作業空間部S内に納まるよう
にして一体化されたL型部材7のウェブ部71と短冊部
材6との間、あるいは、同一軸線上の反対側にも他の横
架材が接続される構造の場合であれば、他のL型部材7
のウェブ部71との間に、木製柱1および短冊部材6を
貫通、横断させて緊結金具8を配置し、それらの緊結に
よって実現するようにする。
水平耐力を受ける構造材であると共に、床加重を負担す
るものであり、主として上記受け材2にその木口を支承
させる適宜公知の構造、例えば、受け材2が段欠き部1
1全面に添設されたものであればホゾ差しとしたり、受
け材2が横架材3の半分程度のものであれば腰掛け接ぎ
とすることによって柱1への仕口を実現する。その際、
水平方向への抜け出しを阻止するためには、主横架材3
の接合側端部近くの上面、作業空間部S内に納まるよう
にして一体化されたL型部材7のウェブ部71と短冊部
材6との間、あるいは、同一軸線上の反対側にも他の横
架材が接続される構造の場合であれば、他のL型部材7
のウェブ部71との間に、木製柱1および短冊部材6を
貫通、横断させて緊結金具8を配置し、それらの緊結に
よって実現するようにする。
【0012】一方、補助横架材4は、作業空間部Sを確
保するための間隔保持材5,5,……を介して横架材3
に一体化され、在来の根太掛けのように2階床、3階床
の根太端部を支持したり、2階、3階各床用既成パネル
の突き付け面となる機能を果たす外、その接合側端部
は、既に木製柱1の柱頭に一体化されている前記受け材
2の上端木口上に載置され、自らの木口によって、受け
材2上方に突出状となっている短冊部材6を隠蔽してし
まう機能を果たすことになる。
保するための間隔保持材5,5,……を介して横架材3
に一体化され、在来の根太掛けのように2階床、3階床
の根太端部を支持したり、2階、3階各床用既成パネル
の突き付け面となる機能を果たす外、その接合側端部
は、既に木製柱1の柱頭に一体化されている前記受け材
2の上端木口上に載置され、自らの木口によって、受け
材2上方に突出状となっている短冊部材6を隠蔽してし
まう機能を果たすことになる。
【0013】間隔保持材5は、主横架材3天端から突出
状となる受け材2の突出寸法に匹敵する背高寸法(通
常、10cm前後)のものでよく、また、その厚さ寸法で
は、その1辺が少なくとも横架材3の厚さ寸法以上のも
ので、緊結金具9を貫通させるのに支障のない断面寸法
のものが採用されなければならず、特に床用既成パネル
(図示せず)を採用する構造の場合等には、この間隔保
持材5,5,……がそれら既成パネル端縁を支承するよ
うにするため、横架材3側面から突出状となるだけの寸
法(横架材の一側面から少なくとも2〜3cm程度食み出
る寸法)となる大きめの部材が採用されることもある。
なお、以上のこの発明の基本的な構成の説明において、
各構成要素に付した符号は、あくまで実施例との対応を
たやすくする目的で付した便宜的なものであって、この
ことによって各構成要素の構造その他が制約されること
はない。以下、図面に示すこの発明の技術的思想に基づ
く最も代表的な仕口構造の1実施例について説示するこ
とにする。
状となる受け材2の突出寸法に匹敵する背高寸法(通
常、10cm前後)のものでよく、また、その厚さ寸法で
は、その1辺が少なくとも横架材3の厚さ寸法以上のも
ので、緊結金具9を貫通させるのに支障のない断面寸法
のものが採用されなければならず、特に床用既成パネル
(図示せず)を採用する構造の場合等には、この間隔保
持材5,5,……がそれら既成パネル端縁を支承するよ
うにするため、横架材3側面から突出状となるだけの寸
法(横架材の一側面から少なくとも2〜3cm程度食み出
る寸法)となる大きめの部材が採用されることもある。
なお、以上のこの発明の基本的な構成の説明において、
各構成要素に付した符号は、あくまで実施例との対応を
たやすくする目的で付した便宜的なものであって、この
ことによって各構成要素の構造その他が制約されること
はない。以下、図面に示すこの発明の技術的思想に基づ
く最も代表的な仕口構造の1実施例について説示するこ
とにする。
【0014】
【実施例1】図1の木製柱1,1接合部廻りの接続関係
を示す分解斜視図、図2の完成直前の状態を他の角度か
ら見た一部分解斜視図、図3の要部中央縦断面図に示さ
れている柱頭仕口構造は、木製柱1柱頭で、上階の木製
柱1柱脚を直接接続する接合部廻りに、主横架材3,3
と補助横架材4,4とで対を成す横架材(即ち、梁と桁
になる横架材)が直交する2方向から接合される場合の
柱頭仕口構造の例であって、それら横架材の天端(正確
には、主横架材3,3、および補助横架材4,4双方の
天端)は同一水平面内に納まる構造が実現される。
を示す分解斜視図、図2の完成直前の状態を他の角度か
ら見た一部分解斜視図、図3の要部中央縦断面図に示さ
れている柱頭仕口構造は、木製柱1柱頭で、上階の木製
柱1柱脚を直接接続する接合部廻りに、主横架材3,3
と補助横架材4,4とで対を成す横架材(即ち、梁と桁
になる横架材)が直交する2方向から接合される場合の
柱頭仕口構造の例であって、それら横架材の天端(正確
には、主横架材3,3、および補助横架材4,4双方の
天端)は同一水平面内に納まる構造が実現される。
【0015】先ず、図1の分解斜視図に分解斜視図に示
されているとおり、上階用の横架材となる主横架材3,
3と、その上方に作業空間部Sを確保して並置される補
助横架材4,4の架構高に応じた長さ寸法に形成された
木製柱1の柱頭各側面に、夫々短冊部材6,6,……
が、その長さの略半分程度を柱頭から上方に突出状とな
る如くして一体化される。短冊部材6は、柱頭相対する
面に採用されるもの同志は、通孔61,61,……の形
成箇所が全く同一であり、それに直交する2面に採用さ
れるものとは、通孔61,61,……が、固定部材62
の太さよりやや大きい寸法分だけ位相させて形成されて
いる。(この構造は、短冊部材6を2種類用意して実現
しても差し支えはないが、この例では、同一種類のもの
を、上下を単に反転させることによって通孔形成位置が
自動的に位相されてしまうよう、事前に通孔61,6
1,……形成位置を配慮して形成したものを採用してい
る。)
されているとおり、上階用の横架材となる主横架材3,
3と、その上方に作業空間部Sを確保して並置される補
助横架材4,4の架構高に応じた長さ寸法に形成された
木製柱1の柱頭各側面に、夫々短冊部材6,6,……
が、その長さの略半分程度を柱頭から上方に突出状とな
る如くして一体化される。短冊部材6は、柱頭相対する
面に採用されるもの同志は、通孔61,61,……の形
成箇所が全く同一であり、それに直交する2面に採用さ
れるものとは、通孔61,61,……が、固定部材62
の太さよりやや大きい寸法分だけ位相させて形成されて
いる。(この構造は、短冊部材6を2種類用意して実現
しても差し支えはないが、この例では、同一種類のもの
を、上下を単に反転させることによって通孔形成位置が
自動的に位相されてしまうよう、事前に通孔61,6
1,……形成位置を配慮して形成したものを採用してい
る。)
【0016】次いで、短冊部材6,6,……の中、主横
架材3,3および補助横架材4,4を対とした横架材の
接続面となる、互いに隣接、直交する2面に固定された
短冊部材6,6の外側から、当接すべき横架材の背高寸
法以上の長さ範囲に亘って段欠き形成した受け材2,2
を、その上端が柱頭から突出状で、且つ前記した短冊部
材6,6の上端から補助横架材4,4の各木口背高寸法
分を残した状態となる如く規制して添設、一体化する。
架材3,3および補助横架材4,4を対とした横架材の
接続面となる、互いに隣接、直交する2面に固定された
短冊部材6,6の外側から、当接すべき横架材の背高寸
法以上の長さ範囲に亘って段欠き形成した受け材2,2
を、その上端が柱頭から突出状で、且つ前記した短冊部
材6,6の上端から補助横架材4,4の各木口背高寸法
分を残した状態となる如く規制して添設、一体化する。
【0017】この実施例では、短冊部材6,6が柱頭側
面から材厚分だけ出っ張っているため、受け材2,2の
当接面側が、それを吸収できる溝部の形成されたものと
なっており、固定部材22,22で上記のように規制さ
れて一体化された構造において、木製柱1との間に隙間
を生じることはない。短冊部材6,6,……と、それを
一部覆い隠すよう規制して取り付ける受け材2,2,…
…とは、建築現場で木製柱1,1,……を立設しながら
順次組み合わせ、固定するようにしてもよいが、そこま
でを、梁伏せ図あるいは小屋伏せ図に示された横架材の
接続方向に応じて、受け材2,2,……の柱頭への組み
合わせを変えた何種類かの規格品の木製柱1,1,……
として工場生産して現場に搬入、使用するようにしても
勿論適わない。
面から材厚分だけ出っ張っているため、受け材2,2の
当接面側が、それを吸収できる溝部の形成されたものと
なっており、固定部材22,22で上記のように規制さ
れて一体化された構造において、木製柱1との間に隙間
を生じることはない。短冊部材6,6,……と、それを
一部覆い隠すよう規制して取り付ける受け材2,2,…
…とは、建築現場で木製柱1,1,……を立設しながら
順次組み合わせ、固定するようにしてもよいが、そこま
でを、梁伏せ図あるいは小屋伏せ図に示された横架材の
接続方向に応じて、受け材2,2,……の柱頭への組み
合わせを変えた何種類かの規格品の木製柱1,1,……
として工場生産して現場に搬入、使用するようにしても
勿論適わない。
【0018】続いて、小屋組用または上階用の木製柱1
の脚部を、前記突出状とした短冊部材6,6,……間に
落し込み、固定部材62,62で短冊部材6,6,……
に一体化して上下に木製柱1,1相互を直接的な接続
(即ち、下階の木製柱1の柱頭木口に上階の木製柱1の
柱脚木口が直に繋がった接続)による接合構造を実現す
る。一方、所定の方向に受け材2,2が取り付けられて
いる木製柱1の柱頭には、予定された主横架材3,3
を、クレーンで吊り上げる等して接続することになる
が、この主横架材3,3の接続側端部近傍上面には、地
上部においてL型部材7が、複数の固定部材72,7
2,……によって頑強に取着され、受け材2の段欠き顎
部21に載置状として接続した後、先に一体化されたL
型部材7のウエブ部71を、当該横架材軸線上にある短
冊部材6,6の中の外側(即ち、当該受け材2で隠蔽し
ていない方)となる短冊部材6の側から挿入して木製柱
1を貫通させた緊結部材8で緊結し、主横架材3の水平
方向への移動を確実に阻止する構造を実現する。
の脚部を、前記突出状とした短冊部材6,6,……間に
落し込み、固定部材62,62で短冊部材6,6,……
に一体化して上下に木製柱1,1相互を直接的な接続
(即ち、下階の木製柱1の柱頭木口に上階の木製柱1の
柱脚木口が直に繋がった接続)による接合構造を実現す
る。一方、所定の方向に受け材2,2が取り付けられて
いる木製柱1の柱頭には、予定された主横架材3,3
を、クレーンで吊り上げる等して接続することになる
が、この主横架材3,3の接続側端部近傍上面には、地
上部においてL型部材7が、複数の固定部材72,7
2,……によって頑強に取着され、受け材2の段欠き顎
部21に載置状として接続した後、先に一体化されたL
型部材7のウエブ部71を、当該横架材軸線上にある短
冊部材6,6の中の外側(即ち、当該受け材2で隠蔽し
ていない方)となる短冊部材6の側から挿入して木製柱
1を貫通させた緊結部材8で緊結し、主横架材3の水平
方向への移動を確実に阻止する構造を実現する。
【0019】この実施例では、平面上、横架材が木製柱
1に対してL字形に接続する場合を実施例としているた
め、主横架材3の水平方向への移動を、上記したとお
り、短冊部材6とL型部材7のウエブ71との間に緊結
部材8を配する例となっているが、例えば木製柱1を挾
んで相対向する平面で直線となる横架材相互の接続箇所
では、緊結部材8は、夫々の主横架材3,3上面に一体
化されたL型部材7,7のウエブ部71,71間に緊結
部材8を貫通(当然相対向する短冊部材6,6とその間
にある木製柱1とを貫通)させて緊結することになる。
なお、この実施例では、受け材2の段欠き部分の立ち上
がり面に、芯出し用の凸条23が形成されると共に、主
横架材3の当接側木口には、それに嵌合する凹溝33が
形成され、組み立て時にそれらを嵌合すると自動的に木
製柱1の芯に主横架材3の軸心が合致してしまい、後か
ら両者の芯出し作業を実施しなくてもよいようにした実
施例となっている。
1に対してL字形に接続する場合を実施例としているた
め、主横架材3の水平方向への移動を、上記したとお
り、短冊部材6とL型部材7のウエブ71との間に緊結
部材8を配する例となっているが、例えば木製柱1を挾
んで相対向する平面で直線となる横架材相互の接続箇所
では、緊結部材8は、夫々の主横架材3,3上面に一体
化されたL型部材7,7のウエブ部71,71間に緊結
部材8を貫通(当然相対向する短冊部材6,6とその間
にある木製柱1とを貫通)させて緊結することになる。
なお、この実施例では、受け材2の段欠き部分の立ち上
がり面に、芯出し用の凸条23が形成されると共に、主
横架材3の当接側木口には、それに嵌合する凹溝33が
形成され、組み立て時にそれらを嵌合すると自動的に木
製柱1の芯に主横架材3の軸心が合致してしまい、後か
ら両者の芯出し作業を実施しなくてもよいようにした実
施例となっている。
【0020】上記のようにして、各木製柱1,1,……
廻りに主横架材3,3,……を所定どおり横設、固定す
ると、それら各木製柱1,1,……は、基本的(即ち、
中二階構造その他、何等かの理由で床面高を意図的に変
化させた建造物の場合等は除く)には、その上面が全て
同一水平面内に納まっている構造が実現されることにな
る。その後、夫々の主横架材3,3,……上面に、適宜
配置で間隔保持材5,5,……を配し、各主横架材3,
3,……上面に作業空間部Sが確保される如くして、補
助横架材4,4,……を横設、一体化する。こうして、
木製柱1,1,……廻りには、作業空間部Sを確保した
状態で上下に主横架材3と補助横架材4とで対を成した
横架材が接続され、木製柱1,1が上下に直接連なった
仕口構造が実現される。
廻りに主横架材3,3,……を所定どおり横設、固定す
ると、それら各木製柱1,1,……は、基本的(即ち、
中二階構造その他、何等かの理由で床面高を意図的に変
化させた建造物の場合等は除く)には、その上面が全て
同一水平面内に納まっている構造が実現されることにな
る。その後、夫々の主横架材3,3,……上面に、適宜
配置で間隔保持材5,5,……を配し、各主横架材3,
3,……上面に作業空間部Sが確保される如くして、補
助横架材4,4,……を横設、一体化する。こうして、
木製柱1,1,……廻りには、作業空間部Sを確保した
状態で上下に主横架材3と補助横架材4とで対を成した
横架材が接続され、木製柱1,1が上下に直接連なった
仕口構造が実現される。
【0021】その際、補助横架材4,4,……の接続側
端部は、先の受け材2の上端木口上に載置状になると同
時に、補助横架材4,4,……の木口で、上階の木製柱
1の柱脚側面に表れていた短冊部材6,6,……上端側
をきれいに覆い隠してしまうことになる。なお、この発
明の仕口構造の各構成部材の組み立て工程は、必ずしも
上記した工程に限定されるものではなく、例えば、主横
架材3と補助横架材4の取り付け順序は逆でも差し支え
はなく、作業空間部Sを利用して後から緊結部材9の緊
結を実施することも可能であり、また、主横架材3,
3,…全てを受け材2,2,……を介して木製柱1,
1,……廻りに接続した後で、上階の木製柱1,1,…
…の柱脚を、短冊部材6,6,……間に落し込み、固定
するようにする等の作業工程を採用することも自由であ
る。
端部は、先の受け材2の上端木口上に載置状になると同
時に、補助横架材4,4,……の木口で、上階の木製柱
1の柱脚側面に表れていた短冊部材6,6,……上端側
をきれいに覆い隠してしまうことになる。なお、この発
明の仕口構造の各構成部材の組み立て工程は、必ずしも
上記した工程に限定されるものではなく、例えば、主横
架材3と補助横架材4の取り付け順序は逆でも差し支え
はなく、作業空間部Sを利用して後から緊結部材9の緊
結を実施することも可能であり、また、主横架材3,
3,…全てを受け材2,2,……を介して木製柱1,
1,……廻りに接続した後で、上階の木製柱1,1,…
…の柱脚を、短冊部材6,6,……間に落し込み、固定
するようにする等の作業工程を採用することも自由であ
る。
【0022】
【作用効果】以上のような構成からなるこの発明の柱頭
仕口構造は、下階の木製柱1の柱頭と上階または小屋組
の木製柱1の柱脚とが、直接的に接続される構造を実現
して軸方向耐力の下方への伝達が極めて円滑に成される
ようにするという秀れた軸組構造を完成すると共に、そ
の際の接続機能を果たす短冊部材6,6,……が、柱頭
廻りに規制された配置で受け材2,2,……を配し、ま
た、その受け材2,2,……に対し、所定の組み合わせ
で主横架材3と補助横架材4とを対にした横架材を接続
するようにしたことから、少なくとも建造物の内側に露
出状となることがない、したがって、その後の仕上げ構
造の選択、即ち、大壁構造とするか、真壁構造とする
か、あるいは全く壁のない開放構造とするか等といった
選択の自由度が非常に高まるという従前までの構造では
なし得なかった全く新規な木造軸組構造を実現してい
る。
仕口構造は、下階の木製柱1の柱頭と上階または小屋組
の木製柱1の柱脚とが、直接的に接続される構造を実現
して軸方向耐力の下方への伝達が極めて円滑に成される
ようにするという秀れた軸組構造を完成すると共に、そ
の際の接続機能を果たす短冊部材6,6,……が、柱頭
廻りに規制された配置で受け材2,2,……を配し、ま
た、その受け材2,2,……に対し、所定の組み合わせ
で主横架材3と補助横架材4とを対にした横架材を接続
するようにしたことから、少なくとも建造物の内側に露
出状となることがない、したがって、その後の仕上げ構
造の選択、即ち、大壁構造とするか、真壁構造とする
か、あるいは全く壁のない開放構造とするか等といった
選択の自由度が非常に高まるという従前までの構造では
なし得なかった全く新規な木造軸組構造を実現してい
る。
【0023】また、上下に直接的に接続される木製柱
1,1廻りには、受け材2,2,……を介して横架材を
接続する構造を採用していることから、横架材を取り付
けるための仕口加工を木製柱1,1側面に殆ど施す必要
がなく、したがって、木製柱1,1の仕口加工による断
面欠損を全く考慮しなくてもいいため、従前までの構造
のように、断面欠損を避けるために、同一柱廻りへの横
架材の接続位置に規制を受け、同一水平面内に複数の横
架材上面を揃えることが物理的に不可能となっていたの
と違い、基本的には全ての横架材上面を同一水平面内に
納めることを可能にする構造を実現し得る結果、木製柱
1,1の規格化に加え、床組構造および小屋組構造が極
めて整然となって、これらの部材の規格化も可能とし、
木造軸組構造でありながら、特別な技能職人によらない
簡便且つ迅速な建築の実施化を可能とする外、各階の床
組空間、あるいは小屋裏空間のコンパクト化に繋がり、
構造物全体の軒高を低く押さえることができ、今後普及
するであろう3階建て木造軸組構造物の建築に有利に作
用するという特筆すべき効果を奏するものとなってい
る。
1,1廻りには、受け材2,2,……を介して横架材を
接続する構造を採用していることから、横架材を取り付
けるための仕口加工を木製柱1,1側面に殆ど施す必要
がなく、したがって、木製柱1,1の仕口加工による断
面欠損を全く考慮しなくてもいいため、従前までの構造
のように、断面欠損を避けるために、同一柱廻りへの横
架材の接続位置に規制を受け、同一水平面内に複数の横
架材上面を揃えることが物理的に不可能となっていたの
と違い、基本的には全ての横架材上面を同一水平面内に
納めることを可能にする構造を実現し得る結果、木製柱
1,1の規格化に加え、床組構造および小屋組構造が極
めて整然となって、これらの部材の規格化も可能とし、
木造軸組構造でありながら、特別な技能職人によらない
簡便且つ迅速な建築の実施化を可能とする外、各階の床
組空間、あるいは小屋裏空間のコンパクト化に繋がり、
構造物全体の軒高を低く押さえることができ、今後普及
するであろう3階建て木造軸組構造物の建築に有利に作
用するという特筆すべき効果を奏するものとなってい
る。
【0024】更には、横架材が主横架材3と補助横架材
4とを対にしたものとなし、構造強度上では専ら主横架
材3に機能させ、他の部材、例えば根太や大引き、火打
ち梁等の部材を受けるための加工部は、専ら補助横架材
4あるいはそれと作業空間部Sを利用して設けるように
するというように、機能分担が可能になる結果、横架材
の断面欠損の配慮が極めて楽になり、それだけ安全な建
造物の実現と、建築後の適当な時期における増改築の安
全性の確保とが容易になるという秀れた特徴をも奏する
こととなる。特に、実施例に示すこの発明を代表するも
のの場合、上記した特徴はより助長され、従前までの構
造のままでは存続が危ぶまれた木造軸組構造を、実質的
にその価値を変えることなく、今後も確実に継続してい
くことを保証する。
4とを対にしたものとなし、構造強度上では専ら主横架
材3に機能させ、他の部材、例えば根太や大引き、火打
ち梁等の部材を受けるための加工部は、専ら補助横架材
4あるいはそれと作業空間部Sを利用して設けるように
するというように、機能分担が可能になる結果、横架材
の断面欠損の配慮が極めて楽になり、それだけ安全な建
造物の実現と、建築後の適当な時期における増改築の安
全性の確保とが容易になるという秀れた特徴をも奏する
こととなる。特に、実施例に示すこの発明を代表するも
のの場合、上記した特徴はより助長され、従前までの構
造のままでは存続が危ぶまれた木造軸組構造を、実質的
にその価値を変えることなく、今後も確実に継続してい
くことを保証する。
【0025】叙上の如く、この発明の木造軸組構造物用
の柱頭仕口構造は、既に本願出願人において提案してい
る幾つかの発明同様、我が国古来からの木造軸組構造物
を実現する上で、その伝統的な構造形式に影響を及ぼす
ことなく施工効率を向上させると共に、その構造強度の
点で一層有利なものとすることができるから、木造建築
業者にとっては職人不足による影響を極力最少限に止ど
めることを可能とすると共に、プレファブ建築等に飽き
足らず、本来の木造軸組構造物を期待する人々に対し、
木造軸組構造の良さを享受できる質の高い木造軸組構造
物を、少しでも経済的負担を軽減してその期待に応える
ことを可能にするものである。
の柱頭仕口構造は、既に本願出願人において提案してい
る幾つかの発明同様、我が国古来からの木造軸組構造物
を実現する上で、その伝統的な構造形式に影響を及ぼす
ことなく施工効率を向上させると共に、その構造強度の
点で一層有利なものとすることができるから、木造建築
業者にとっては職人不足による影響を極力最少限に止ど
めることを可能とすると共に、プレファブ建築等に飽き
足らず、本来の木造軸組構造物を期待する人々に対し、
木造軸組構造の良さを享受できる質の高い木造軸組構造
物を、少しでも経済的負担を軽減してその期待に応える
ことを可能にするものである。
図面は、この発明を代表する1実施例に基づくものであ
る。
る。
【図 1】木製柱廻りの接合関係の要部を示す分解斜視
図である。
図である。
【図 2】木製柱廻りの仕口構造の完成直前の状態を示
すため、建物内部から見た部分分解斜視図である。
すため、建物内部から見た部分分解斜視図である。
【図 3】仕口構造要部の縦断面図である。
1 木製柱 11 同通孔 2 受け材 21 同段欠き顎部 22 同固定部材 23 同凸条 3 主横架材 31 同通孔 32 同固定部材 33 同凹溝 4 補助横架材 41 同通孔 42 同凹溝 5 間隔保持材 51 同通孔 6 短冊部材 61 同通孔 62 同固定部材 7 L型部材 71 同通孔 72 同ウエブ部 8 緊結部材 9 緊結部材 S 作業空間部
Claims (2)
- 【請求項1】 小屋組用または上階用の横架材の架構高
に応じた長さ寸法に形成された木製柱を、短冊部材と固
定部材とで直接上下に接続、一体化する一方、それら上
下に接続された木製柱の側面に露出する短冊部材を、主
横架材の木製柱柱頭への接続をする受け材と、主横架材
上に作業空間部を確保するための間隔保持材を介して一
体化される補助横架材の木口とで覆い隠してしまうこと
を特徴とする木造軸組構造物の柱頭仕口構造。 - 【請求項2】 小屋組用または上階用の横架材の架構高
に応じた長さ寸法に形成された木製柱の柱頭側面に、夫
々短冊部材が、その長さの略半分程度を柱頭から上方に
突出状となる如く一体化する一方、各短冊部材の中、主
横架材および補助横架材を対とした横架材の接続面とな
る短冊部材外側から、当接すべき横架材の背高寸法以上
の長さ範囲に亘って段欠き形成した受け材を、その上端
が柱頭から突出状で、且つ前記した短冊部材上端から補
助横架材木口背高寸法分を残した状態となる如く規制し
て添設、一体化した後、小屋組用または上階用の木製柱
脚部を、前記突出状とした短冊部材間に落し込み、固定
具で短冊部材に一体化して上下に木製柱相互を接続する
と共に、主横架材は受け材の段欠き顎部に、また補助横
架材は受け材上端木口面を夫々支持部として横設し、補
助横架材と主横架材との間の作業空間部を利用して、主
横架材端部上面に一体化されたL型部材のウエブ部を、
当該横架材軸線上にある短冊部材の中の外側となる短冊
部材、あるいは、当該横架材接続方向と反対側から接続
される主横架材上面に一体化されたL型部材のウエブ部
にボルト接合する外、作業空間部に間隔保持材を介した
上、補助横架材を、主横架材上に作業空間部を確保した
状態でボルト接合により一体化した横架材として成る木
造軸組構造物の柱頭仕口構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22346392A JPH0649902A (ja) | 1992-07-29 | 1992-07-29 | 木造軸組構造物の柱頭仕口構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22346392A JPH0649902A (ja) | 1992-07-29 | 1992-07-29 | 木造軸組構造物の柱頭仕口構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0649902A true JPH0649902A (ja) | 1994-02-22 |
Family
ID=16798549
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22346392A Pending JPH0649902A (ja) | 1992-07-29 | 1992-07-29 | 木造軸組構造物の柱頭仕口構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0649902A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2023144259A (ja) * | 2022-03-28 | 2023-10-11 | 積水ハウス株式会社 | 建築物の梁および建築物 |
-
1992
- 1992-07-29 JP JP22346392A patent/JPH0649902A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2023144259A (ja) * | 2022-03-28 | 2023-10-11 | 積水ハウス株式会社 | 建築物の梁および建築物 |
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