JPH06500409A - 余裕分システム・スピードの計量及び活用による写真露出関係パラメータの自動最適化 - Google Patents

余裕分システム・スピードの計量及び活用による写真露出関係パラメータの自動最適化

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JPH06500409A
JPH06500409A JP3515649A JP51564991A JPH06500409A JP H06500409 A JPH06500409 A JP H06500409A JP 3515649 A JP3515649 A JP 3515649A JP 51564991 A JP51564991 A JP 51564991A JP H06500409 A JPH06500409 A JP H06500409A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 余裕分システム・スピードの計量及び活用による写真露出関係パラメータの自動 最適化 及用の技酉公団 本発明は、写真用カメラに適用する、撮影画像の全体としての画質を向上させる ための、即ち、そのカメラによって機影した画像のうちの許容可能な画像並びに 高画質の画像の割合を増大させるための、装置及びそれに付随する種々の方法に 関する。画質の向上は、種々の写真露出関係パラメータ(即ち、露出設定値、並 びに、フラッシュを使用する場合には更にフラッシュ関係パラメータ)を、シー ン必要条件(これには、充分な被写界深度を提供するという条件と画像のブレを 避けるという条件が含まれる)と、フィルムの画質特性とに基づいて選択するこ とによって達成され、特に、この選択の結果書られる露出量は、ISO/ANS I露出規格に従って定められる露出量から偏位していることが望ましい場合には 、然るべく偏位した露出量となるようにしである。
背量技歪 写真用カメラは、はるか以前より、広く一般に普及して使用されている。写真用 カメラの基本的な動作原理は、感光性媒体の一部分(即ちフィルムの1コマ)を 、所定の時間だけシーンの光に対して露出するということにある。シーンの光は 、レンズを通して、そのコマの上に合焦させるようにしており、このレンズは所 与の大きさの(多くの場合この大きさは可変である)開口部(絞り)を有してツ タを所定の時間だけ開放して、光をこのシャッタを通してフィルムにあてること によって、そのフィルムを露出(露光)するようにしている。フィルムは、適切 に露出した後に現像処理することによって、その露出したコマの中で2次元的な 光化学的変化を生じ、その結果、そのコマの各部分が夫々に異なった光透過率を 持つようになる。コマの各部分の光透過特率ば、コマのその部分へシーンの対応 した部分から到達した光の量に応じた値となり、それによって、そのフィルムが リバーサル・フィルムかネガフィルムかに応じて、そのシーンの2次元の陽画( ポジ)または陰画(ネガ)が得られる。こうして、そのシーンの中の部分ごとの 階調の差が、フィルムのコマの中に機影される。更に、多くの場合、ネガからは 写真プリントが作成され、ポジからはトランスベアレンジ−(一般的には「スラ イド」と呼んでいる)が作成される。
以上のプロセスは、フィルムの感光性反応物質としてハロゲン化銀を使用したも のであり、このプロセスの全体は、多年に亙って基本的に変化していない。とこ ろが、このプロセスは強い非線形性を有しており、その上、このプロセスに影響 を与える変量要因の数が非常に多いことから、このプロセスの実行はかなり複雑 な難しいものとなっている。更に詳しく説明すると、露出量(E)は、広く受け 入れられている定義によれば、照度(I)と、フィルムがその照度に対して露出 されている時間(1)との積であるとされている。この点に関しては、ANSI (米国規格協会)規格PH3,49−1971r一般写真用露出計の米国規格」  (この規格は、その全体が無修正のまま1987年にANSI規格PH3,4 9−1987として再承認されており、以後、これをANSI規格PH3,49 −1987と呼ぶことにする)と、同じ<ANSI規格PH2,7−1986r 写真の米国規格−写真露出ガイド」の特に第13頁とを参照されたい。カメラに おいては、基本的に、絞り(即ちレンズの開口部の大きさ)と、シャッタ速度( 即ちシャッタの開放時間)との、2つの設定値の組み合わせによって、特定の露 出量が定まる。ただし、やっかいなことに、絞り及びシャッタ速度によって定ま るのは、単に露出量ばかりでなく、これら2つの設定値は、写真画像(写真画像 には、写真プリントとトランスベアレンジ−との両方が含まれる。以後同様)の 画質に対しても、非常に大きな影響を与える。従って、これら2つの設定値は、 各々の撮影状況において、慎重且つ適切に選択せねばならない。さもないと、写 真画像(以後、写真画像のことを単に画像ということがある)の画質を、良好な ものとすることができない。
撮影パラメータの種類がどれ程多く存在しているかということと、絞り設定価及 びシャッタ速度設定値を適切に選択することに付随する困難な問題とを説明する ために、ここでは、しばしば発生してカメラマンに困難な作業を強いる、具体的 な状況を例として取り上げることにする。その状況とは、比較的光量の少ない( 暗い)光条件の下で、所望の被写体の全奥行きをカバーできる充分な被写界深度 をもって、あるシーンを機影しなければならないという状況である。低光量の状 況に対処する−ために、カメラマンは(特にアマチュアカメラマンは)、先ず最 初に、絞りを通ってフィルムに達する光をできるだけ多くするために、絞りを最 大に開けると思オっれる。そして、その後に、そのシーンの照度に合わせて、典 型的な例ではカメラに組み込まれている内部光量計の指示に従って、適当なシャ ッタ速度を選択することであろう。しかしながら、このようなやり方は、往々に して失敗する。その原因は、絞りの大きさは、ある瞬間にフィルムに入射する光 量を定めるばかりでなく、それと共に、撮影して得られる画像の中のいわゆる被 写界深度をも定めるからである。この被写界深度とは、物体がその距離範囲内に あれば、撮影した画(9中において軒明であると認識される、即ちピントが合っ ていると認識される、最小被写体距離と最大被写体距離との間の距離範囲のこと である。低光量の状況において通常行なっているように、所与の1ノンズの絞り の大きさ、即ち、そのレンズの開口面積の大きさを拡大し、いわゆるfナンバー を小さくし〔行くにつれで、そのレンズによって得られる被写界深度は次第に浅 くなって行く。従って、被写体にある程度の奥行きがある場合には、絞りを最大 に開けて撮影し、たどきには、被写界深度が浅過ぎて、その被写体の全体をカバ ーし切れないことがある。この場合、その被写体の部分のうち、所与の絞りに対 応した被写界深度に対応したか囲から外れた被写体距離に位置している部分は、 即ち、カメラに近づき過ぎ“ごいるかまたはカメラから雌れ過ぎでいる部分は、 その撮影によって得られた写真画像の中では、ピントが合っていないように見え ることになる1、従って、被写体の全体をカバーできる適当な被写界深度を得る ためには、絞りの大きさを、そのレンズの可能最大の触りの大きさよりも、更に 絞り込んで小さくする必要が1Lす、また、このように絞り込むことに伴って、 必要な露出量を得るためには1、にすi厚いシャッタ速度を採用することが必要 になる。しかしながら、やpかいなことに、多くの場合、力、ダラマンが手に持 ったカメラを動揺さセずに保持していられる時間c)2、例λ−ば50mmレン ズを使用している場合で、通常50分の1秒以下である。従って、シャッタが開 放している時間が長くなるにつれて、カメラは、そのカメラ自体の動揺や、被写 体が動いてしまうことによって、より大きな影響を受けるようになり、そこで実 際にカメラが動揺したり、被写体が動いたりしたならば、画像がブして台なしに なってしまう。それゆえ、目で見て分る顕著な画像のブレ、また特にカメラの動 揺に起因するブレの、発生率を低減するためには、例えば50mmのレンズを装 着したカメラを手持ちで使用する場合には、シャッタ速度を50分の1秒以下に 遅くすることは避けなければならない。このような事情から、低光量という条件 下において、絞りの開口面積とシャッタ速度との絹み合わせを適当なものとする ためには、その他の何らかの手法を援用すること(例えばカメラを三脚に取り付 けたり、いわゆるフラッシュ装置等の補助光源を使用したり、より高速(高感度 )のフィルムを使用したりすること)が、しばしば必要になる。しかしながら、 困ったことには、フラッジ;装置や三脚が常にその場にあるとは限らない。また 、フィルムは、その感度が上がるにつれて、その画像の粒子が粗くなる傾向があ り、粒子が粗くなると、その画質に悪影響が及ぶことになる。そこで、上に例示 した撮影状況において、フラッシュ装置も三脚もその場になく、更にフィルム交 換も不可能であって、特に低光量のシーンの撮影に適したフィルムに交換するこ ともできない場合には、カメラマンは、シャッタ速度と絞りの大きさとを、最適 な画質が得られる適当な設定値に選択することはできないことになる。この場合 、カメラマンは、妥協的な設定値を使用せざるを得ず、そのような設定値によっ て得られる画像は、例えば露出不足等のために、最適な水準よりは劣った画質の ものとなり易い。ただし、フィルムの特性にはラチチュード(寛容度)があるた め、そのような妥協的な設定値であっても、うまく行けば、鑑賞者にとってそれ ほど気にならない程度の画質を得ることはできる。即ち、露出不足は、現像処理 によって(いわゆる「現像を押す」ことによって)ある程度までは補正すること ができる。しかしながら、この補正によって実際に充分な画質が得られるか否か は、シーンの中の被写体次第であり、従って、その補正が可能であるのは、比幹 的限られた場合だけであるつこの点については、D−M・ツヴイックによる[写 真速度決定の技術的基礎、/標準露出とは何か」という文献(D、 M、 Zw iek、 ”The Technical Ba5isof Photogra phic 5peCd Determination or What is  a Normal Exposur■h、 SMPTE Journal、 Vol、 88. No、 8. August 1979 . pages 533−537)の中の、特にその第536頁〜第537頁を 参照されたい(尚、この文献を以下、ツヴイック文献と呼ぶことにする)。
以上に例示した露出条件よりも更に劣悪な露出条件を伴った極端な状況において は、照明条件が悪過ぎるために、事実上いかなる撮影目的であろうとも、またた とえカメラマンが熟練した者であっても、かろうじて合格と言える画質の写真す ら、撮影できないということがあり得る。このような状況においては、写真撮影 は基本的に不可能である。例えば、上に例示したのと同じ低光量の想定状況であ って、ただし、カメラマンが比較的焦点距離の長いレンズ、即ち、望遠形のレン ズ等を使用17てシーンを撮影しようとしている場合について考察すると次のよ うになる。先ず、同じサイズのフィルムであれば、被写界深度はレンズの焦点距 離の二乗に応じて異なった値を取るため、焦点距離が長くなるにつれて被写界深 度は急激に浅くなる。従って、所与の触りの大きさとしたときに、焦点距離の長 い1ノンズでは、その被写界深度が、撮影シーンの必要条件に適合しないことが ある。更に、焦点の長い1ノンズけ、一般的に、寸法及び体積が大きく、また重 量も比較的大きなものとなる傾向があり、そのため、焦点の長いレンズを装着し たカメラで手持ち撮影をする場合に:i、本来はそれほど遅くないシャッタ速度 、例えば30分の1秒や60分の1秒のシャッタ速度でも、ブレを生じないよう に安定させて保持するのは困難である。従って、この場合、三脚を使用すること なく、カメラの大きな動揺を避けようとするならば、その種のLノンズを使用す ることのできる最も遅いシャッタ速度は、非常に限られたものとなる7更には、 !ノンズの大きさに関する物理的な制約があるために、長焦点のレンズを構成す る際には、その絞りを大きくすることができないこともしばし7ばあり、その場 合には、低光量の状況下で適切な露出量を得るためには、更に遅いシャッタ速度 を使用せざるを得ず、ひいては、適当な露出量が得られる適切な絞り設定値及び シャッタ速度設定値を得るためには、三脚、補助光源、ないしは、より高速のフ ィルムを使用する等の、その他の手法を援用することが、いよいよもって必要に なる。三脚や補助光源を使用できず(尚、補助光源は、その明るさが被写体まで の距離の二乗に反比例して低下するため、被写体距離が余りに大きいと効果がな い)、また、焼付C−+作業を通して低い粒状性が得られる充分に高速のフィル ムへの交換も不可能だったり、或いは、そもそも、その種のフィルムが入手不可 能な場合には、低光量下で長焦点のレンズを用いて写真撮影をすることは、実際 上不可能であることかしばしばある。
以上から理解されるように、ある種の光条件の下では、熟練したカメラマンとい えども、適切な撮影設定値を選択することに、困難を経験することがしばしばあ り、ここで撮影設定値とは、例えば絞り設定値、シャッタ速度設定値、レンズの 焦点距離の選択、フラッシュ照明の使用の可否、それにフラッシュ装置の発光強 度等である。照明条件によっては、それが余りにも極端な条件であるために、プ ロカメラマンでも全く手に負えない場合もある。しかしながら圧倒的に多くのシ ーンの照明条件は、幸いにも、全く手に負えないという種類のものではない。
ところが、手に負えない照明条件ではないにもかかわらず、アマチュアカメラマ ンがまずまずの画質の写真を撮ることを実質的に妨げるような、相当な困難が存 在していることがしばしばある。実際のところ、経験の浅いアマチュアカメラマ ンの多くにとっては、絞り設定値並びにシャック速度設定値の選択は、殆ど当て ずっぽうで行なっているに等しく、そのため不適切な設定値を選択してしまい、 それによってフラストレーションを感じるということが、かなり頻繁に生じてい る。このようにフラストレーションが度々生じるようでは、楽しみもな(なり、 楽しみがな(なるということは、アマチュアカメラマンの場合には、しばしば、 写真を操るのを止めて、写真はど面倒でなく、より楽しいと思われるその他の趣 味に乗り換えるという結果を生じる。アマチュアカメラマンは、撮影機材とフィ ルムとの両方を含めた写真関連需要の大きな部分を占めているため、写真関連産 業にとっては、アマチュアカメラマンの楽しみを永続さゼることか、非常に重要 である。
当業界においては、以上の事実が認識されていたため、次のようなカメラを開発 するという目標が多年に互って追求されてきた。即ち、そのカメラとは、そのカ メラの使用寿命の全期間に亙って、少なくともまずまずの画質の、そして好まし くは更にハイレベルの画質の写真を、これまで使用されていたカメラよりも、数 多く提供することができ、しかもそれと同時に、その場の照明条件に適合した撮 影設定値を選択することに伴う面倒や困難から、カメラマンを解放することがで きるカメラである。
そのため、当業界においては、長年に亙って、絞りの大きさ、及び/または、シ ャッタ速度を、撮影しようとじている現在シーンに適合した値に、自動的に選択 するカメラを提供するための多くの試みがなされてきた。それらの試みの結果と して、カメラはますます複雑精緻なものとなり、その性能も向上してきたが、し かしながら、それらの試みは、そのいずれもが、1つないし幾つかの欠点を有し ており、その欠点のために、申し分がないとは言えないものになっている。
−例として、米国特許第3917395号(この米国特許は1975年11月4 日付でF−T・オガワ(F、 T、 Ogawa )に対して発行された)には 、自動式カメラのための、1つの方式が記載されている。その方式によれば、カ メラに、電子回路とそれに付随したエレクトロ・メカニクス駆動機構を備え、そ れらを使用して、そのカメラが写真を撮影する際に必要とされる一連の機影関係 動作の、その個々の動作を起動及び制御するようにしている。ただし不都合なこ とに、この装置では、カメラマンが手動で絞りの大きさを適切に選択しなければ ならない。
絞りの大きさが選択されたならば、電子回路が、シャッタ速度を制御すると共に フラッシュの必要性の有無を判断し、そしてフラッシュが必要であると判断され たならばフラッシュ装置を発光させるようにしている。従ってカメラマンが、適 当なシャッタ速度の判断や、フラッシュの必要の有無の判断から解放されるとい う利点はあるものの、この方式では、かなり多くの、そして特に種々の低光量条 件下において撮影した写真において、その被写界深度が不適切になる可能性が高 く、従って、その写真が許容できない画質のものとなる可能性が高い。
自動式カメラのための方式の、更に別の一例が、米国特許第4103307号( この米国特許は1978年7月25日付でN−ジッダら(N、 5hinoda  et al)に対して発行されたものであり、以下、 ゛307シノダ特許と 呼ぶことにする)に記載さね、ている。同特許では、カメラの内部にマイクロコ ンピュータを備え、そのマイクロコンピュータを使用して、複数種類の自動撮影 モードを提供するようにしている。それら複数の撮影モードは、シャッタ優先モ ード(カメラマンが手動でシャッタ速度を選択し、絞りはカメラが選択するモー ド)、絞り優先モード(カメラマンが手動で絞りを選択し、シャッタ速度はカメ ラが選択するモー・ド)、プログラム・モード(シャッタ速度と絞りとの両方を カメラが選択するモード)、それに、マニュアル・モード(カメラマンが手動で シャッタ速度と絞りとの両方を選択するモード)である、このカメラを、マニュ アル・モード以外の撮影モードで動作させるときには、マイクロコンビ二一夕が 、フィルム・スピード(フィルムの感度)とシーンの明るさとに基づいて適当な 選択値を算出する。
しかしながら不都合なことに、プログラム・モード、或いは、シャッタ優先モー ドでこのカメラを使用するときには、カメラのマイクロコンピュータが、露出設 定値を決定する際に、シーンの実質的な内容ではなく、シーンの明るさに基づい てそれを決定してしまうため、多くの場合、決定された絞りの大きさは、そのシ ーンに適合した充分な深さの被写界深度を提供することのできない大きさになっ ている可能性が高い。同様に、アマチュアカメラマンが、このカメラを絞り優先 モードで使用する場合には、その絞りを手動で選択する際に、充分な被写界深度 が得られないような大きさに選択してしまうこともしばしばあり得る。尚、シャ ッタ優先モードでは、絞りの最小限界値と最大限界値とを、カメラマンが手動で 設定できるようにしである。これらの限界値を設定した場合には、マイクロコン ピュータが、カメラのヴユーファインダ内に然るべき表示をして、算出した絞り の大きさが設定限界値から逸脱していることをカメラマンに警告し、それによっ て、カメラマンに、手動で絞りの大きさを変更するよう要求するようになってい る。しかしながら、このように、カメラの露出設定値を手動で設定したり、場合 によっては設定した後に更に手動で調節する必要があるために、そのことがカメ ラマンにとっての負担となっており、しかもこの種の負担は、アマチュアカメラ マンを対象ユーザとしたカメラでは、先ず第一に避けなければならない種類の負 担である。
更にもう1つの別の従来例を挙げるならば、米国特許第4309089号(この 米国特許は1982年1月5日付でD−M・ハーヴエイに対して発行され、現在 は本願の基礎米国出願の譲受人に対して譲渡されており、この米国特許を以下“ 089特許と呼ぶことにする)に記載されている方式がある。同特許では、カメ ラにマイクロコンピュータを備え、このマイクロコンピュータによって、シーン の明るさと、フィルムの露出ラチチュード情報とに基づいて、許容される露出値 (EV値)の範囲を算出するようにしている。そして、カメラが現在設定されて いる絞りの大きさとシャッタ速度とに対応して定まる現在露出値と、算出した許 容露出値範囲とを比較する。マイクロコンピュータは、この比較によって、現在 露出値が許容露出値範囲の中にあるか、それとも外にあるかを判定した上で、カ メラマンに対して、そのときの設定値が、そのシーンの全体的な明るさに適した ものであることの「確認」を与えるか、或いは、そのシーンを撮影するためには 他の設定値を選択すべきことを表示するかの、いずれかを行なう、しかしながら 不都合なことに、この方式では、カメラマンは、絞りの大きさとシャッタ速度と の両方の設定値を手動で選択しなければならず、また、それら設定値の変更が必 要な場合には、更に手動でその変更を行なわねばならない。このことが、カメラ マンに対する、大きな、しかも望ましくない負担となっており、しかもこの種の 負担は、アマチュアのユーザを対象としたカメラでは、第一に避けねばならない 種類の負担である。
以上に例示した従来例の方式からも明らかなように、カメラの中にマイクロコン ピュータを備え、そのマイクロコンピュータによって、シーンの計測と、露出量 の判断及び制御とを行なうようにすれば、画質を向上させることができる。しか しながら、以上に例示した従来例の方式には、1つの共通の、しかも重大な欠点 がある。即ち、それら従来例の方式では、最適な画質を得るためには、カメラマ ンが何らかの手動操作を行なうことによって、そのための動作に介入しなければ ならないということである。このカメラマンの介入は、絞りの大きさを、例えば 被写界深度条件に適合した絞りの大きさ等の、初期露出設定値に、手動で設定す るという形を取ったり、或いは、マイクロコンピュータの指示に従って、適切な 露出が得られるよう、それら設定値に対して手動で補正を加えるという形を取っ て行なわれる。従って、以上に例示した従来例の方式は、そのいずれもが、真の 意味でのカメラの自動制御が行なわれるようにはなっておらず、この真の意味で の自動式制御とは、アマチュアカメラマンが行なっている当てずっぽうの設定を 、たとえ完全ではないにしても殆ど不要にすることができ、それによって、全体 としての画質を向上させることができる制御という意味である。
従来例に存在していたこの欠点の認識の上に立って提案されたのが、米国特許第 4785323号(この米国特許は1988年11月15日付でC−S・ベル( C,S、 Be1l)に対して発行され、現在は本願の基礎米国出願の譲受人に 対して譲渡されており、この米国特許を以下、 ゛323ベル特許と呼ぶことに する)であり、同特許に記載されているカメラ用の自動露出制御装置は、シーン の明るさや被写体距離等の、シーン関連パラメータを計測することを通して、被 写界深度条件を満足すると共に画像のブレを抑えることを目指したものである。
更に詳しく説明すると、同特許の装置では、先ず最初に、計測したシーンの明る さに基づいて、適切な絞りの大きさの設定値とシャッタ速度の設定値との組合せ として、複数とおりの組合せを算出する。続いて、この装置は、計測した被写体 距離に基づき、それら複数とおりの組合せのうちから、必要な被写界深度が得ら れる1つの組合せを選択する。被写体がカメラから遠く離れるにつれて、選択さ れる絞りは大きくなり、一方、シャッタ速度は速くなるようにしている。これは 、必要な被写界深度を維持しつつ、カメラの動揺ないし被写体の動きによって生 じる画像のブレの発生を低減することを目指したものである。この装置によれば 、画像のブレを可及的に少なくすることができるため、全体としての画像の鮮鋭 度が目に見えて向上するという利点が得られるが、ただし、それと引き換えに、 場合によっては、画像の露出量が犠牲にされることがある。
ところが、所与のシーンにおける画像のブレを可及的に低減するようにした場合 にも、尚その上に全体の画質を向上させることが可能である。この点に関して更 に詳しく説明すると、当業界においては、殆どのフィルムは露出のラチチュード (寛容度)を持っているということが以前から公知となっており、特にプロのカ メラマンの間ではこれは周知のこととなっている。またこれは特に、プリントを 焼付けるためのネガフィルムについて言えることであり、リバーサルフィルムで は、ネガフィルムよりもこの露出のラチチュードはかなり小さくなる。更に詳し くは、カラー・ネガフィルムの各々の層の、対数露光量(1ogE)対濃度を表 わす曲線は、この曲線が上昇を開始する点である所与の最小露光量に達するまで は、最小値(即ち、潜像が形成されないM)のままである。この曲線は、最小露 光量に達したならば、そこから、ある対数露光量範囲内において、対数露光量の 値が増加すると共に濃度が直線的に増大して行き、そして、その対数露光量t! 囲を過ぎたところで、この曲線は肩部というべき形状を呈する。そこから更に対 数露光量が増加すると、この曲線は、ある程度の長さに亙った、なだらかな台地 形べ部分を形成する。この台地形状部分では、匝j儒の濃度は、対数露光量の数 値が1i盛りの数個分増大する間、略々一定の値を保つ。更に、フィルムの種類 によっ1−は、露光量が増大するにつれて、その層の粒状性が低下して次第に画 像の鮮鋭度が向上して行(ものもある、ISO(A、S/\、]フィルム・スビ ・−ドは、フィルムの各層の画像の濃度値を、ある特定の値にすル!二めに必要 なt光択に基づいて定遇された、フィルム・スピード(フィルム感度)である。
また一般的に、この曲線上の、忠実な調子(色調)の再現という点において「良 好な1画質を持った画像が得られる最小の対数露光値によって、いわゆる標準露 光点(或いは標率露出点)が定義される。この標!露光点は、フィルムの対数露 光量対濃度の曲線の上の1つの点であって、幅を持った領域ではない。この定義 を知っていれば、ISO標準露出点に相当する露出量が得られる絞り設定値とシ ャッタ速度設定値とを、容易に決定することができる。即ち、それら設定値を決 定するためには、ISO(ASA)フィルム・スピードの値と、シーンの明るさ の値とを、ISO標準計測公式に代入して、その値を算出するようにすれば良い 。これについては、特に、ANSI規格PH2,27−1988rスチル写真用 カラー・ネガフィルムのISO(ASA)スピード判定方法に関する米国規格」 と、ISO規格588−1979とを参照されたい。前者のANSI規格は、フ ィルム・スピードの判定方法に関して後者のISO規格を採用したものである。
また更に、ISO標準計測公式については、ANSI規格3.49−1987の 、特にその第21頁を参照されたい。更に、前述のツヴイック文献も参照された い。以下に説明する上で便利なように、以上に挙げた関係のある種々の規格を、 以下、rISo/ANSI露出規格」と呼ぶことにする。また、それらの規格に よって定義されている露出ff1(al光量)を、以下、l5Or規格」露出j l(露光量〕、或いは、l5Or標準」露出量(露光量)と呼ぶが、これらの用 語は同義である。また、上述の標1$露出点(露光点)を、ISO標準露出点( 露光点)と呼ぶことにする。以上の定義を採用し、且つ標準計測公式を使用した 場合には、対数露光量対濃度曲線の上のISO標準露出量に相当す5点の露出値 及び濃度値が、同じく対数露光量対濃度曲線上のl5O(AS、A)スピードに 相当する点の露出値及び濃度値よりも、大きな値となるような位置に、ISO標 1!露出量の点が定まる。このISO標準露出点よりも、絞月」盛りで数目盛り 分に相当する露出過度にしても、あいかわらす線形の反1;゛、々′r1土が得 られる上に、画質も向上するため、プロカメラマンは、1.ばしば、ネガフィル ムに対しては、照明条件によっては、そのフィルムのUSO標1!露出点i−、 jって示された露出量を超える、意図的な露出過度を施すよ−)にしている、し かしながら不都合なことに、フィルム・スピードに基づいて託出設定値を決定す るJ。
うにしである自動式カメラ(例えば上述の“323ベル特許、 °307シ7I ダ特許、 ゛089ハーヴエイ特許等に記載されている自動式カメラ)では、こ の、フィルムの種類によっては、意図的な露出過度によって実際に画質を向上さ せ得るという事実を考慮に夫れでいない。ところが、当業界において既に認識さ れており、また例えば米国特許第4598986号(この米国特許は1986年 7月8日付でK・シラトリら(K、 5hiratori et al)に対し て発行されたものであり、以下°986シラトリ特許と呼ぶことにする)にも開 示されているように、自動式カメラに手動式の調節をできるようにしておくこと によって、カメラマンが露出設定値を手動でシフトさせて、撮影画像の意図的な 露出過度ないし露出不足を行なえるようにしておくことが有用である。 °98 6シラトリ特許では、このシフトの量は、カメラマンが手動で設定することもで き、或いはカメラが、フィルムのパトローネの外側面に形成されている金属面を 有するパターン(いわゆるDXコード)によって表わされているコード化された 情報から読み取ることもできるようにしである。しかしながら不都合なことに、 この構成では、フィルムを露出過度にする場合を判断するのは、カメラではな( 、カメラマン自身である。アマチュアカメラマンの多(は、フィルムの露出特性 についての知識を全く持っておらず、その知識がないために、ある操作によって 写真が台なしになるかも知れないと考えて、その危険と考えた操作は避けようと するものである。そのため、゛986シラトリ特許に記載されているカメラを使 用していている者も含めて、一般的にアマチュアカメラマンは、意図的な露出過 度によって実際に画質の向上を期待できる場合であっても、すすんでそれを利用 しようとはしない傾向にあると言える。
従って、当業界においては、2つの局面を有する要請が尚、存在している。即ち 、それは、カメラ用の自動露出制御装置であって、在来の自動式カメラを使用し て広範に様々に異なった照明条件の下で写真を撮影する際+i付随する、面倒な 操作、困難な操作、ないしは当てずっぽうの操作をより少なくするすると共に、 在来の自動式カメラによって得られる画質と比較して、全体としての画質のレベ ルが向上した写真が得られるようにした、自動露出制御装置を提供することであ る。更には、画質のレベルを向上させた写真が得るために、当業界においては、 次のような露出制御装置が特にめられており、即ち、それは、自動的に適切な露 出設定値を選択するに際して、シーンの明るさのみに基づいて、その値を選択す るのでなく、それと共に、′シーンの被写界深度条件を満足し、画像のブレを回 避できるように、その値を選択し、そして更には、特に重要なこととしで、使用 フィルムの露出ラチチュードと、露出量対画質の関数とにも基づいて、その値を 選択するようにした、露出制御装置である。
兄男の朋示 従来公知の自動露出制御システムを使用したカメラに付随していた、以上の欠点 、並びにその他の欠点は、本発明の教示に従うことによって、略々完全に除去さ れ、改善される。
本発明の包括的な教示によれば、先ず、種々の露出関係パラメータ(この中には 、シャッタ速度や絞り等の露出設置値、それにフラッシュを使用する場合には更 にフラッシュ関係パラメータが含まれる)の夫々の初期値を決定する。それら初 期値は、各々の撮影状況ごとに、撮影しようとしているシーンの露出量が、基線 露出量となるような値を判定して、その値をもって初期値とする。ここで、撮影 状況に該当するのは、撮影しようとしているシーン、使用しているフィルム、そ れにカメラ(そのレンズ、それにフラッシュ照明等のシーンの補助照明を使用す る場合には、更にその補助照明を含む)に関する状況である。また、基線露出量 は、一般的にはISO標準露出量とする。上記の露出間係パラメータの初期値を 決定したならば、次に、それらパラメータの、シーンの実際の必要条件に実質的 に適合する該当価を(基本的にISO/ANSI露出規格とは無関係に)判定す る。例えば、周囲光照明という照明状況にあるときには、シーンに関する必要条 件(以下、シーン必要条件という)には、カメラの動揺に起因する画像ブレを効 果的に抑えることができる充分な速さのシャッタ連間とすべきことと、シーンの 主要被写体部分と背景部分との両方を充分な鮮鋭度をもって完全に包含すること のできる充分な被写界深度が得られる絞り設定値とすべきことの、2つの条件が 含まれる。この後、露出関係パラメータ(例えば、絞り設定値及びシャッタ速度 )の初期値と該当価との間に存在する差に基づき、それらパラメータのうち、そ の初期値を新たな値へ変更することによって、同じシーンを基線露出量で撮影し た場合の画像の画質と少なくとも等しく好ましくはそれ以上の画質のレベルの画 像が得られる、1つないし複数のパラメータの値を、その初期値から新たな値へ 変更する。こうして変更したパラメータの新たな値を、変更していないパラメー タが存在していたならば、そのパラメータの変更していない値と共に、カメラの レンズ機構及びシャッタ機構へ供給し、フィルムを露出してそのシーンの画像を 撮影する。更に、後に詳述する余裕分システム・スピードを利用するようにして おり、この余裕分システムは、露出関係パラメータの初期値を使用した場合と該 当価を使用した場合とで変化する露出量の、その累積変化量を表わす指標として 利用するものである。余裕分システム・スピードが存在していれば、その余裕分 システム・スピードを、露出関係パラメータ(これには、露出設定値、並びにフ ラッシュを使用する時にはフラッシュ関係パラメータが含まれる〕を1つずつ順 に変更して行くことよって画質を向上させるようにした様々な用途のうちの、1 つないし複数の用途において消費するようにすれば良い。
更に詳しく説明すると、従来しばしばそうされていた、フィルムのISO標準露 出点によって表わされるそのフィルムの特性のみに基づいて絞り設定値及びシャ ッタ速度設定値を定めることの不都合を認識した上で、本発明においては、その 発明の一部分として「余裕分システム・スピード」という概念を創出し、この概 念によって、ISO標準露出点とISO(ASA)フィルム・スピードとによっ て定められる露出設定値(即ち、いわゆるISO標準露出設定値)によって得ら れる画質を凌ぐ、更に向上した画質が得られる撮影状況を、明確に表わすように している。
本発明の方法は、それを実行することによって、撮影状況の各々が個別に評価さ れて、その撮影状況において「余裕分システム・スピード」が存在しているか否 かが判定され、また、余裕分システム・スピードが存在していた場合には、更に 、その[余裕分システム・スピード」をどのように利用することが、そのシーン を撮影して得られる画像の画質を効果的に向上させるための、最善の利用法であ るのかが判定される。
[余裕分システム・スピード」の定義は明解であり、即ちこれは、機影システム (この中には、カメラ、レンズ、フィルム、それにフラッシュを使用する場合に はフラッシュ装置も含まれる)において使用可能なスピードのうち、「システム ・スピード」を超えている分のスピードである(尚、スピードは対数露出値で表 わす)。また、「システム・スピード」とは、現在撮影しようとしているシーン の必要条件(即ち「シーン標準必要条件」)を満足するために必要なフィルム・ スピードの量である。特に、このシステム・スピードは、一般的にISO/AN SIII出規格を採用して現在シーンの露出量をISO標準露出量とする場合に 必要とされる露出値を、対数露出値で表わしたものである。撮影システムに存在 している使用可能なスピードが、シーンが必要としているスピードの量と全く同 量であった場合には、本発明を実行することによって、シーンを機影するための 露出関係パラメータ(絞りやシャッタ速度等の露出設定値、それにフラッシュを 使用する場合にはフラッシュ関係パラメータも含まれる)として、それらパラメ ータの夫々の初期値(「基線値」)が選択されることになり、その結果、高い可 能性をもって、シャッタ速度は、撮影して得られる画像にカメラの動揺の悪影響 が殆ど及ばないような充分に速いシャッタ速度となり、また、絞りの大きさは、 機影した画像の中の被写界深度を、シーンの中の被写体の奥行きを完全にカバー することのできる充分な被写界深度にする絞りの大きさとなる。そして、これら 露出設定値(シャッタ速度及び絞り)を使用して撮影した写真は、その露出量及 び画質lノベルが、ISO標準露出点によって定められる露出量及び画質レベル と少なくとも等しくなる。
次に、ある撮影状況において「余裕分システム・スピード」が存在していた場合 、即ち、シーンに必要なスピードより、更に多くのシステム・スピードが存在し 、でいた場合には、本発明の方法では、その余裕分システム・スピードを、所定 の優先順位を付した方式で、次々と夫々の露出関係パラメータの初期値を変更す るために使用して行き、それによって、ISO/ANSI露出規格に従って得ら れる画質を超えて、更に画質を向上させるようにする。具体的な例を挙げるなら ば、例えば、本発明の方法を実行することによって、先ず、周囲光照明によって 撮影しようとしている現在シーンに関して基1iA露出量が得られ、且つ、被写 界深度条件と画像プレ条件とを満足するような値に、初期露出設定値を選定し、 そして、現在シーンにおいて余裕分システム・スピードが存在していることと、 その余裕分システム・スピードの量とを判定したならば、続いて本発明の方法で は、その余裕分システム・スピードを、積み上げ方式で順次異なった露出関係パ ラメータを変更することに使用して行き、即ち、より具体的には、絞りの大きさ を変更し、シャッタ速度を変更し、またフラッシュを使用する場合にはフラッシ ュ関係パラメータを変更することに使用して行き、それによって、初期露出設定 値を使用した場合に得られる画質を超えて、更に画質を向上させるようにする。
これについて更に詳しく説明すると、この具体例に関しては、本発明の方法を実 行することによって、先ず最初に、絞りの大きさをその初期設定値より小さく絞 り込むことによって被写界深度を増大させるようにし、次に、まだ余裕分システ ム・スピードが残っていたならば、シャッタ速度をその初期設定値より速い設定 値に変更することによってカメラの動揺の影響を更に小さく抑えるようにし、そ して更に、この後にまだ余裕分システム・スピードが残っていたならば、フィル ムを意図的な露出過度とすることに伴って消費されることになる余裕分システム ・スピードの分量を、そのフィルムの露光量対画質特性からめて(この分量は、 ffl常、多くとも2目盛り分までである)、その分量を、使用可能な余裕分シ ステム−スピードの量から差し引き、そして最後に、ここまできて、まだ更に余 裕分システム・スピードが残っていたならば、その余裕分システム・スピードを 等分に分割して、その半分ずつを、シャッタ速度を速めることと、絞り設定値を 小さくすることとに割り当てて使用する。以上のように優先順位を設けた複数の 使用レベルの各々において、露出量(EV)の目盛り数で表わした、露出設定値 の値、ないしはフィルム露出量が変化して行き、そして、使用可能な余裕分シス テム・スピードのうちから、それらの変化に対応した量が消費されて行く。
以上の理解の上に立って、本発明を更に詳細に説明すると、本発明は、fa)撮 影しようとしているシーンの露出量を基線露出量にする場合に必要な、露出関係 パラメータの初期値を判定し、fblカメラの動揺に関する一条件や必要な被写 界深度に関する条件等の、シーン必要条件に実際に適合する、夫々の露出関係パ ラメータの該当価を判定し、fat露出関係パラメータの初期値と該当価との間 の差に基づいて、余裕分システム・スピードの存在の有無を判定し、また、それ が存在していたならば更に、シーンの撮影に利用することのできる余裕分システ ム・スピードの量を判定し、(dl最後に、可能な限りにおいて、その利用し得 る余裕分システム・スピードを、優先順位を設けた所定の積み上げ方式に征って 、夫々の露出関係パラメータの基線価を次々と変更することに消費して行き、そ れによって、初期設定値であるISO標準露出設定値を使用した場合に得られる 画質と比較して、少なくとも同程度の、そして多くの場合、それよりも著しく向 上した画質が得られる露出量でシーンを露出するようにする、というものである 。
本発明の方法は、周囲光照明条件、補光用フラッシュ照明条件、及びフル・フラ ッシュ照明条件の、いずれをも取扱えるという利点を有する。そして、従来公知 の自動式カメラで採用されている方法と較べて特に著しく異なる点は、本発明の システムでは、ISO/ANSI露出規格から逸脱すべき場合には、敢えてそれ から逸脱することによって、利点が得られるようにしているという点である。
そして、この逸脱すべき場合とは、露出関係パラメータ(これには例えば絞りと ンヤッタ速度とが含まれるが、これらのみに限定されるわけではない)の値を、 ISO/ANSI露出規格を採用した場合に(即ち、ISO標準露出量(照明強 度に露出時間をかけた積で表わされる)を採用し、その結果として定まるISO 標準露出設定値を使用した場合に)得られる画質を超えて、実際に画質を向上さ せることのできるパラメータ値に設定するためには、ISO/ANSI露出規格 から逸脱することが必要な場合である。
本発明の方法は、比較的広い露出のラチチュードを有するフィルムに対して、ま た特に、画質が露出量の変化と共に大きく変化する特性を有し、露出過度とする ことによって画質が向上するフィルムに対して適用する場合に、理想的なものと なる(ただし、その種のフィルムへの適用に限定されるわけではない)。本発明 の方法とその種のフィルムの反応特性とが協同することによって、本発明の方法 を実行した際に、可能な限りシーン必要条件に適合し且つそのフィルムが提供し 得る最善の画質が実質的に得られるような、適切な露出設定値が(フラッシュを 使用する場合にはフラッシュ関係パラメータも併せて)−ISO/ANSI露出 規格とは基本的に無関係に一選択されることになる。ISo/ANSI露出規格 には、それら規格に固有の制約が付随しているため、ISO標準露出設定値を使 用して得られる画像と比較して、本発明の方法を実行することによって得られる 画像は、通常、その画質が顕著に向上したものとなる。
このように、この方法の全体としての概念は、現在の撮影状況の中に余裕分シス テム・スピードが存在しているか否かを判定した上、その余裕分システム・スピ ードを、例λば優先順位を定めた所定の方式等に従って使用して、画質を向上さ せろというものであるが、本発明は、この全体としての概念以外にも、幾つかの 新規にして特異な特徴を包含している。
それらについて詳しく説明すると、本発明の特徴の1つであって、フル・フラッ シュ照明を使用する際に適用することのできる特徴として、DEFrH−NtJ MBERパラメータを利用するということがある。このパラメータを利用すると 、後に詳細に説明するように、被写体距離が与えられたときに、その被写体距離 において被写界深度と照明深度とを一致させるための、正しい絞り設定値を得る ことができる。そして、被写界深度と照明深度とを一致させれば、システム・ス ピードを最も効率的に利用することができる。このDEPTH−MBERパラメ ータの値は、光学系の特性(詳しくは、焦点距離、ボケ円基準寸法、及び照明深 度遠点の露出限界値)によって決まり、従って、フィルム・スピードには無関係 な値である0本発明テハ更に、;:(D DEFrH−FfLn4BERパラメ ータの値をGUIDE−NIJMBERパラメータの値と関連させて使用するこ とによって、フラッシュの可能最大出力の値から、余裕分システム・スピードが 存在しているか否かを判定できるようにしている。
本発明の更に別の特徴の1つに、フル・フラッシュ露出を行なう場合のシーン必 要条件を解析し、そして、使用可能な余裕分システム・スピードの現在量に応じ て、フラッシュの出力エネルギを絞り込むべきであると判断されたならば、その 絞り込みを行なうという特徴がある。こうすれば、シーンの中の主要被写体が明 る(なり過ぎて露出過度になるのを防止できる共に、フラッシュ装置に備えた蓄 電用コンデンサの、次のフラッシュ露出のための再充電を、短時間で行なえるよ うになる。また、この特徴に関係した、本発明の更なる別の特徴として、余裕分 システム・スピードが存在してはいるか、使用しているフラッシュ装置が部分出 力発光機能を備えておらず、そのため、フラッシュ出力を絞り込めないときには 、そのフル・フラッシュ照明を、バウンス照明、または拡散光照明にするという 特徴がある。この場合、拡散光フラッシュ照明またはバウンス・フラッシュ照明 とすることによって、シーンの照明状態を、非拡散光の直接光フラッシュ照明と した場合と較べて、より均一な照明状態にすることができる。バウンス・フラッ シュ照明と拡散光フラッシュ照明とのいずれかを使用すべきか否かの判定(拡散 角度の大きさの判断を含む)は自動的に行なわれ、また、この判定は、使用可能 な余裕分システム・スピードの量と、フラッシュ照明光をバウンスさせることの できる適当な反射面が存在しているか否かとに基づいて行なわれる。充分な量の 余裕分システム・スピードが存在しており、適当な反射面も存在していたならば 、拡散光フラッシュ照明に優先して、バウンス・フラッシュ照明を選択するよう にしており、このようにしているのは、拡散光フラッシュ照明とするよりも、バ ウンス・フラッシュ照明とする方が、シーンをより均一に照明し得るからである 。拡散光フラッシュ照明を使用する場合には、それに関係した本発明の特徴の1 つとして、フラッシュ照明の直接光を、レンズを通してとらえることのできるフ レームの境界を越えて拡散させて、シーンの周辺の反射面や物体からの反射光が シーンを照らすようにし、それによって、そのシーンの照明特性を、バウンス− フラッシュ照明によって得られる照明特性に似たものにするという特徴がある。
本発明の更に別の特徴であって、フル・フラッシュ照明のうちの、直接光フラッ シュ照明ないしバウンス−フラッシュ照明を使用する状況において利用する特徴 として、fal フラッシュ装置で照明することによって発生する背景明るさレ ベルの上昇分を考慮に入れるために、基線絞り設定値を選定した後に、フル・フ ラッシュ露出における被写界深度条件を再判定し、続いて、(bl背景の照度が 主要被写体の照度に近付くことが予期されるために、被写界深度を更に深める必 要があるならば、基線絞り設定値に然るべき補正を加えることによって、被写界 深度を深めるようにする、という特徴がある。更に詳しく説明すると、フル・フ ラッシュ照明を使用すると、照明されるレーンの背景明るさレベルは、その照明 光のために、レベルが上昇するのが普通である。そのため、その背景の各部分う ち、フル・フラッシュ照明を使用すると決める以前は、非常に暗かったために、 合焦範囲の外に在っても構わなかった部分が、その照明によって、明るく照らさ れるようになる。これによって、周囲光による補光を行なう場合のように、背景 明るさレベルが主要被写体明るさレベルに近い値となるため、良好な画像を得る ためには、背景も合焦状態で写るようにすることが必要になる。これは、レンズ が提供しなければならない、シーン必要条件に適合する被写界深度が、増大した (深まった)ことに他ならない。そこで、シーンの背景明るさレベルが主要被写 体明るさレベルに近い値となることが予期される、周囲光補光を伴うフル・フラ ッシュ照明状況が生じたならば、本発明の方法では、基線絞り設定値を変更、即 ち補正して、フル・フラッシュ照明を使用して撮影しようとしている現在シーン の中の主要被写体と背景被写体との両方をカバーし得るだけの深い被写界深度が 得られる絞り設定値にするようにしている。在来のカメラの中には、フル・フラ ッシュ露出を行なう際に背景照度が上昇し、それに応じてシーンの被写体深度条 件がより深い深度を必要とするようになることを考慮して、必要に応じて絞り設 定値を補正するようにしたものは、全く見られない。
本発明の更に別の特徴として、補光用フラッシュ照明を使用すべきか否かを自動 的に判定する際に、照明コントラストの強さく即ち、背景の照明レベルに対する 主要被写体の照明レベルの比)だけに基づいて判定するのではなく、それと桟に 、照明コントラストの改善が実際に達成されることになるのか否かの見通しるこ も基づいて、その判定をするという特徴がある。この場合、周囲光によるシーン の照明レベルの如何にかかわらず、画質が向上する見通しがなければ、補光用フ ラッシュ照明の使用は取り止める。これと対照的に、従来公知の自動式カメラで あって、自動的に補光用フラッシュ照明を行なうようにしであるものでは、主要 被写体と背景との間の照明コントラストの強さだけを考慮して、その補光用フラ ッシュ照明によって、シーンの中の照明コントラストが実際に意図したよう↓こ 低下する(和らぐ)のか否かということは考慮していない。この種の公知のカメ ラでは、周囲光による照明コントラストがある程度の強さ以上であれば、使のこ とを考慮することなく単純にフラッシュを発光させて、補光用フラッシュ照明を 行なってしまい、従って、そのフラッシュ照明のために、結果的に得られるその シーンの画像の画質が却って劣化してしまう場合でも、また、その画質が少なく とも目に見える程には向上しない場合でも、全く頓着することなくフラッシュ照 明が行なわれる。ここで、却って画像が劣化してしまうことがあり得るのは、主 要被写体が、カメラに余りにも近(位置していて、強過ぎるフラッシュ照明光を 浴びるために、シーンの照明コントラストが逆転してしまう場合である。また、 画質の向上が、たとえ皆無ではないにしても、目に見える程の向上とはならない ことがあり得るのは、背景明るさレベルが余りにも高く、従ってシーンの照明コ ントラストが強過ぎて、補光用フラッシュ照明では補正し切れない場合である。
従来のカメラでは、(a)補光用フラッシュ照明を使用したときに、照明コント ラストの逆転や、補正不可能というのこれらの限界条件が発生するか否かを考慮 することも、また、fb)それに応じて、補光用フラッシュ照明を取り止めるこ とも、いずれも行なわれていない。
以上の特徴に関係した、本発明の更に別の特徴として、補光用フラッシュ照明の ための適当な絞り設定値を、決定及び使用する際に、シーン必要条件に適合する 充分な被写界深度を提供すると共に、特に、シーンの背景部分を適切に露出し得 る絞り設定値を、決定して使用するという特徴がある。在来のカメラでは、主要 被写体距離と背景被写体距離との両方を考慮した上で、補光用フラッシュ照明に 使用するための適切な絞り設定値を決定するということは、全く行なわれていな い。
本発明の更に別の特徴として、例^ばここでは主要被写体距離及び背景被写体距 離のように、フル・フラッシュ照明で照明しようとしている所与のシーンにおけ る重要な距離を判定し、その後に、それらの距離において被写体深度と照明深度 とを一致させるような基線絞り設定値を選定するという特徴がある。そして、所 与のフル・フラッシュ露出では、被写界深度条件を満足することができないとい う場合には、主要被写体がフル・フラッシュ照明光を「もろに浴びて」露出過度 になるのを防止するという利点を得るために、たとえ背景にピントが合わなくな ろうとも、それには構わず、とにかく背景の露出量を増大させるような絞り設定 値をもって、基線絞り設定値に選定するようにしている。
本発明の更に別の特徴として、シャッタ速度を選定する際には、カメラの動揺の 影響を小さく抑えることができるシャッタ速度を選定すると共に、そのシャッタ 速度の選定そのものを、適当な絞り設定値を選択する前に行なうという特徴があ る。特に、周囲光露出のための適当な露出関係パラメータを選定する際には、先 ず最初にシャッタ速度を選定するようにし、またその際に、使用しているレンズ のFOCAjLENGTHの値の逆数にFOCAL−LENGTH−FACTO Rの値を乗じた積に基づいて、その選定を行なうようにしている。こうして選定 したシャッタ速度は、周囲光照明用基線値として使用し、この後、この基線値の シャッタ速度は、現在撮影状況において余裕分システム・スピードが存在してい たならば、場合によって、より速いシャッタ速度へ変更されることがある。この ようにカメラの動揺の影響を抑えるという考えは、ISO/ANSI露出規格で は無視されている。
この特徴に関係した本発明の更に別の特徴として、本発明の方法では、カメラの 動揺の影響を抑えるようにシャッタ速度が選定されたならば、そのシャッタ速度 に応じて、露出量が基線露出値になるようにする適当な絞り設定値(fナンバー )と、シーンの被写界深度条件に適合する適当な絞り設定値とを選定し、それら 2つの絞り設定値の間の差に基づいて、現在撮影状況に余裕分システム・スピー ドが存在しているか否かを判定するようにしている。この特徴は、本発明の方法 の全体の中で、繰り返して使用されるものである。シーンの被写体深度条件を満 足するように選定する絞り設定値は、被写体の位置と、その被写体の奥行きとに 基づいて判定するようにし、より具体的には、カメラから主要被写体までの距離 と、同じく背景被写体までの距離とに基づいて判定する。例えば、主要被写体の 位置を、カメラから1歩(約0.8メートル)しか離れていない壁面のすぐ手前 とする場合(即ち、被写体の奥行きが比較的浅い場合)と、無限遠とする場合と では、カメラマンは、これら2とおりのシーンの間で被写界深度条件が大きく相 違しているため、おそらくは、大きく異なった絞り設定値を選択しようとするで あろう。主要被写体距離が短かい場合や、被写体の奥行きが浅い場合には、被写 界深度が余り深くても無駄になるだけであり、一方、被写体距離が長い場合には 、被写界深度は深(なければならない。余裕分システム・スピードの量を判定し た後に、絞り讃定値、及び/または、シャッタ速度設定値を変更することが適当 な場合には、それら設定値を、それらの夫々の基線値から変更するようにし、そ れによって、余裕分システム・スピードを積み上げ方式で次々と消費しつつ、結 果的に得られる画像の画質を、できる限り向上させるようにする。また、この場 合の、余裕分システム・スピードの消費と画質の向上とは、例えば、シーンに必 要とされている被写界深度以上に更に被写界深度を深めることや、シャッタ速度 を更に速めて、カメラの動揺の影響を受ける可能性を更に低下させること等によ って行なわれる。在来のカメラでは、カメラの動揺の影響を抑えるようにシャッ タ速度を選定するということも、そのようにシャッタ速度を選定した後に適切な 絞り設定値を決定するということも、更には、シーンの被写界深度条件を満足す るようにその絞り設定値を決定するということも、行なわれていない。
本発明の更に別の特徴として、余裕分システム・スピードを、フィルムに対して そのフィルムの露光量対画質特性に従って定めた所定の量の意図的な露出過度を 施すために使用し、それによって画質の向上を達成するという特徴がある。この 画質の向上は、露出過度によって著しい画質の向上が得られる種類のフィルムに おいて、特に顕著に達成される。大部分のプリント焼付は用ネガフィルムは、露 出過度によって多かれ少なかれ画質が向上する特性を備えているが、にもかかわ らず、ISO標準露出量が得られるように自動的に露出設定値を選定するように した在来のカメラでは、この画質の向上は得られない。
区皿Ω望単皇脱墾 本発明の教示は、添付図面に関する以下の詳細な説明を参照することによって容 易に理解できるものである。尚、添付図面については以下のとおりである。
図1は、本発明の方法に使用することのできる。典型的な写真用のプリント作成 用カラー・ネガフィルムの中の1つの層の、濃度一対数露出量、粒状度一対数露 出量、相対飽和度一対数露出量、及び、15サイクル/Bにおけるモジュレーシ ョン・トランスファー一対数露出量の、夫々の特性曲線を表わした図1、図2は 、本発明の露出制御方法を写真用カメラにおいて実施するための好適実施例の回 路のハードウェアの、ハイレベルのブロック図、図3は、本発明の露出制御方法 300に関係する様々なカテゴリの入力バラメータ及び出力パラメータを示した 図、 図4は、図3に示した様々なカテゴリの入力パラメータ及び出力パラメータが供 給される、本発明の方法300のハイレベルの演算操作図、図5は、図4に示し た補光用フラッシュ照明対応判定及び使用プロセス420の、ハイレベルの演算 操作図、 図6は、図5に示しだ補光用フラッシュ照明対応改善条件判断ステップ520の 、ハイレベルの演算操作図、 図7は、図4に示した補光用フラッシュ照明使用時露出値算出プロセス430の 、ハイレベルの演算操作図、 図8は、図4に示したフル・フラッシュ照明使用時露出値決定プロセス450の 、ハイレベルの演算操作図、 図9は、図8に示したフラッシュ照明使用時標準露出値決定ステップ820の、 ハイレベルの演算操作図、 図10は、図8に示したフラッシュ照明使用時背景被写体露出量補正ステップ8 30の、ハイレベルの演算操作図、 図11は、図4に示した余裕分システム・スピード算出及び使用プロセス460 の、ハイレベルの演算操作図、 図12は、図11に示した周囲光照明対応余裕分システム・スピード判定及び使 用ステップ1110の、ハイレベルの演算操作図、図13は、図11に示しだ補 光用フラッシュ照明対応余裕分システム・スピード判定及び使用ステップ112 0の、ハイレベルの演算操作図、そして、図14は、図11に示したフル・フラ ッシュ照明対応余裕分システム・スピード判定及び使用ステップ1130、ハイ レベルの演算操作図である。
尚、以上の図において、理解を容易にするために、別々の図の間で共通している 同一の要素を示すためには、可能且つ適切である場合には、同一の引用番号を当 業者であれば、以下の説明を読了した後には容易に理解するように、本発明のシ ステムは、また特にそのシステムに組み込まれている本発明の方法は、広範な様 々な種類の撮像デバイスに利用可能である。特にその具体的な例を挙げるならば 、様々に異なった種類の形式のフィルムを使用する、広範な種々の写真用カメラ のうちの、いかなるものにも利用することができ、それによって、自動露出制御 を行なうと共に、全体としての画質を向上させることができる。更には、本発明 の方法における個々の部分は、後に説明するように、本発明のその他の部分から 分離して、その部分だけをカメラに組み込んで利用することも可能であり、それ によって、その部分を使用したことに対応した分だけ、全体としての画質を向上 させることができる。このように、本発明の適用範囲は非常に広いのであるが、 以下の説明においては、説明を理解し易くするために、写真用の35ミリ判カメ ラに適用した場合を例にとって、説明を進めて行くことにする。
以下の説明では、その至る所で、シャッタ速度の設定値を「大きくする」 (或 いは「小さくする」)という言い方や、絞りの設定値を「大きくする」 (或い は「小さくする」)という言い方をする。そこで、この明細書を読む者が確実に 正しく理解できるように、ここで明確に定義をしておく。先ず、シャッタ速度を 大きくする(小さくする)というのは、シャッタ速度を変更して、シャッタの開 放時間を短縮する(延長する)ことを意味している。即ち、シャッタ速度を大き くするというのは、シャッタ速度を表示する分数の分母の値が大きくなる場合で あり、例えば、125分の1秒から250分の1秒へ変更する場合を言う。また 、絞りを大きくする(小さくする)というのは、絞りを変更して、その絞りの実 際の開口の面積を小さくする(大きくする)ことを意味している。即ち、絞りを 大きくするというのはfナンバーで表わした絞りの数字が太き(なる場合であり 、例λば、f/11からf/22へ変更したために、それに対応して絞りの実際 の大きさく開口の直径)が縮小した場合を指して言う。露出A、ISO標 露  の 義と に関する制・本発明の方法の基本原理を完全に理解できるように、こ れより、次の順序で説明を進めて行く。即ち、先ず最初に、フィルムのISO標 準露出点が一般的にどのようにして定められているのかを説明する。次に、幾つ かの具体例に即して、本発明に概念とも言うべき「余裕分システム・スピード」 について説明する。次に、写真操影状況のいかなる場合に「余裕分システム・ス ピード」が発生し得るのか、そして、それをどのように利用することが、それに よって画質を向上させるための最善の利用の仕方なのかを説明する。次に、本発 明の方法を実施するために使用する具体的なハードウェアについて説明し、そし てその後に、本発明の方法そのものの全体について詳細に説明する。
図1に示したのは、本発明の方法において使用可能な、典型的な写真用の、プリ ント作成用のカラー・ネガフィルムの1つの層に関する、濃度一対数露出量の曲 線lOと、粒状度一対数露出量の曲線20と、相対飽和度一対数露出量の曲線3 0と、15サイクル/mmにおけるモジュレーション・トランスファー(MT) 一対数露出量の曲線40とである。曲線10によって示されているように、この 層の露出量(露光量)が最小露出量(最小露光量)Eaに達するまでは、濃度は 比較的一定の値に、即ち最低濃度値D ff1inにとどまっている。露出量( E)は、一般的に採用されている定義によるものであり、即ち、シーンの照度( I)と、フィルムがその照度に対して露出されている時間(1)との積として定 義されている。最小露出量Eaに達しない間は、フィルムの層は、被写体のディ テール、即ち調子の差を記録することは全く不可能である。征って、露出量のレ ベルがこの最小露出量Eaに達しないうちは、潜像が形成されることはない。露 出量のレベルが上昇して、この最小露出量Eaを超えると、濃度が、対数露出量 の値の増加に対して一次関数的(線形)に上昇するようになる。この線形領域の 両端の露出量の値はEaとEbとである。この曲線10が与えられれば、標準露 出点によって、そのフィルムの層の感度が規定される。このフィルムの層の感度 は、露出量の目盛りで表わされ、また、この標準露出点で規定された感度に従え ば、通常は、典型的なシーンについては、その階調の全域をこの曲線10の一次 関数的に変化する部分(線形部分)の上に載せることができ、また、この標準露 出点は、一般的には、現像したプリントに対してセンシトメトリー・アナリシス を行なうことによって決定される、いわゆる「第一等級の」画質のプリントが得 られる範囲内に含まれる露出量のうちの、最小の値でもある。図示の如く、この 標準露出点によって規定されるフィルムの層の感度は、濃度−露出値の曲線lO の線形部分に位置している露出量Enによって示されている。露出点がこの位置 にあるときには、シーンの中の階調中心のグレイによって、ISO標準露出点に 相当するに田曵が与えられ、一方、そのシーニーンの階調中心より明るい階調の 部分と暗い阻詞の部分とによって得られる露出量は、この曲線10の、l5Of fli$i出点で与えられる濃度より、夫々、濃い濃度と薄い濃度とになる。こ の凹線JOの線形部分の範囲は、図示の具体例では、ISO標準標準露出値、露 出値の目盛りで21分下から、このISO標準標準露出値、露出値の目盛りで8 つ分上までの範囲である。あるフィルムの全体としてのI S Om准露出点は 、そのフィルムの、個々の感光層のISO標$露出点の値の関数としてめられる 。一方、l5O(ASA)フィルム・スピードは、フィルムの個々の層に所定値 の画像濃度を発生させるために必要な露出量Esによって規定される。そして、 フィルムの1つの層の標準露出点に相当する露出量を与える絞り及びシャッタ速 度の設定値は、l5O(ASA)フィルム・スピードの値とシーンの照度の値と を、ISO標準計測公式に(この公式は、本明細書中において後に式(1)とし て示す)代入して、その公式から得られる値を算出することによって、容易に決 定することができる。
これについては、特に、ANSI(米国規格協会)規格である「スチル写真用カ ラー・ネガフィルムに関する米国規格−ISOスピードの測定法ANSI PI (2,27−19874と、ISO規格588−1979とを参照されたい。尚 、前者のANSI規格はフィルム・スピードの測定法に関する後者のISO規格 を採用したものである。
また更に、ANSI(米国規格協会)規格PH3,49−1987である「一般 写真用露出計に関する米国規格」 (この規格はその全体が無修正のまま198 7年にANSI規格PH3,49−1987として再承認された。この規格を、 以下、ANSI規格3、49−1971と呼ぶことにする)の、特に第21頁の ISO標準計測公式を参照されたい。更には、濃度−露出量の特性と、フィルム ・スピードとに関する詳細な説明が、L・ストレーベルら(L、 5troeb el et al )による「写真材料と写真技法(Photographic  Materials and Processes (copyright  1986: Focal P窒■唐刀G Boston、 Mass、) ) Jの、特に第42〜第56頁と、D−M− ツヴイック(D。
u、 Zwick )による[写真スピード決定方法の技術的基礎/標準露出と は何か(SMPTE 、Journal、 Vol、 88. No、 8.  August 1979. pages 533−537 ) J■L載さ れているので、それらも参照されたい。言及を容易にするために、説明している 事項に関係した規格を、以下rISo/ANSI!!出規格」と呼ぶことにする 。
また、これらの規格によって定義された露出Jlを、以下、rsorm棺、!露 出量、或いはl5Or標準j露出量と呼ぶごとにするが、これら2つの用語は同 容である。また、上述の標$露出点のことを、ISO標準標準露出値ぶこ!:l :にする。図1から分るように、ISO標準標準露出値対数露出量−濃度曲線1 0−ヒの、ISO(ASA)スピードに対応した点の濃度よりも濃い濃度、また その露出量よりも大きな露出量の位置にある。
更には、プリント作成用のネガフィルムでは、曲線20で示したように、露出量 が多くなるにつれて、そのネガフィルムから焼付けたプリントの粒状度が、より 少ない露出量の場合の粒状度と比べて、次第に細かな粒状度へ変化して行く。
更に、曲線30と曲線40とに示すように、露出量が増大するにつれて、色再現 性も良好になり、モジュレーション・トランスファーの値も増大する。
B、余゛ システム・スピードの 在、並びにISO標準露 によって1られる  を超えて、 に画 を口上させるための余゛ システム・スピードの便里堕 所与のフィルムについてセンシトメトリー・アナリシスを行なって、そのフィル ムのISO標準標準露出値定したならば、そのフィルムの特性はその1つの数字 で表わされる。ISO標準標準露出値は、実際には、ある程度の露出のラチチュ ードを持っているのであるが、しかしながら、従来公知の自動式カメラは、IS O標準標準露出値って与えられる1つの値にのみによって、フィルムの性能特性 の全てを表わすものとしてしまい、且つ、その1つの値のみによって、適当な絞 り設定値及びシャッタ速度設定値を決定してしまっている。ところが、図1から 明らかなように、ISO標準標準露出値のみによって性能特性を表わすものとし た場合には、それによって、調子再現性、鮮鋭度、粒状度、及び色再現性が、そ れ程悪くない程度で得られはするものの、これは必ずしも常に、最適の画質のプ リントを提供することにはならない、実際、そのフィルムから得られる最高の画 質のプリントは、そのフィルムを、ISO/ANSIN出規格に従ってフィルム を露出することによって得られるとは限らないのである0例えば、図1から分る ように、同図に示した具体例のフィルムでは、ISO標準標準露出値わされてい る露出量より多い露出量にして意図的な露出過度を施すことによって、画像の細 部表現(鮮鋭度)及び色再現性が改善され、また、粒状性が細かくなり、それら に関する品質レベルが良好になる。
以上のように、従来技術においではしばしば見受Gブられる、l5Oe4準露出 点のみで表わされたフィルム性能に基づいて絞り設定値及びシャッタ速度設定値 を決定することに付随する欠点の認識の上に立って創出した概念が、本発明に係 る[余裕分システム・スピード」である(この「余裕分システム・スピード」の ことを、以下の記載において、単に「余裕分スピード」と呼ぶこともあるが、両 者は同義である)。この余裕分スピードの概念は、ISO(ASA)スピードに 従って露出設定値を定めた場合に得られる画質を超えて、更に画質を向上させる ことができる撮影状況を規定するものである。本発明の方法では、撮影状況の各 要素、即ち、撮影すべきシーン、使用しているフィルム、使用しているカメラ( レンズ、並びに、フラッシュ装置等の補助照明を使用しているのであれば、その 補助照明を含む)等の要素を評価して、その撮影状況に「余裕分システム・スピ ード」が存在しているか否かを判定し、そしてもしそれが存在していたならば、 その「余裕分システム・スピード」をどのように使用すれば、結果的に得られる 画質を効果的に向上させるための最善の使用法となるかを判定する。
「余裕分システム・スピード」の定義は明解であり、即ちこれは、撮影システム (この撮影システムの中には、カメラ、レンズ、フィルム、それにフラッシュ装 置等の補助照明装置を使用する場合には、その補助照明装置も含まれる)におい て使用可能なスピードのうち、「システム・スピード」を超えている分のスピー ドである(尚、スピードは対数露出値で表わす)。また、「システム・スピード 」とは、現在撮影しようとしているシーンの必要条件(即ち「シーン標準必要条 件」)を満足するために必要なフィルム・スピードの量である。特に、このシ又 テムースピードは、一般的にISO/ANSI露出規格を採用して現在シーンの 露出量をISO標準露出量とする場合に必要とされる露出値を、対数露出値で表 わしたものである。
撮影システムに存在している使用可能なスピードが、シーンが必要としているス ピードの量と全く同量であった場合には、本発明を実行してシーンを撮影する際 には、露出設定値(例えば絞りやシャッタ速度の設定値)として、それら露出設 定値の夫々の初期値([基線値J)が選択され、また、フラッシュを使用する場 合には、フラッシュ関係パラメータについても同様に選択されることになり、そ の結果、高い可能性をもって、そのシャッタ速度は、撮影して得られる画像にカ メラの動揺の悪影響が殆ど及ばないような充分に速いシャッタ速度となり、また 、その絞りの大きさは、撮影した画像の中の被写界深度を、シーンの中の被写体 の奥行きを完全にカバーすることのできる充分な被写界深度にする絞りの大きさ となる。そして、これら露出設定値(即ちシャッタ速度及び絞り)を使用して撮 影した写真は、その露出量及び画質レベルが、ISO標準標準露出値って定めら れる露出量及び画質レベルと少なくとも等しくなる。一方、「余裕分システム・ スピード」が存在していたときには、即ち、そのシーンを撮影するために必要な システム・スピードを超える分の大きさが存在していたときには、その余裕分シ ステム・スピードを、露出設定値を変更して画質を更に向上させるために使用す る。どのような露出設定値の変更を行なうかについては、後に詳細に説明するが 、ここでその例を挙げておくならば、例えば、フィルムを意図的に露出過度にす る(ただしそれが適当な場合)こと、ISO/ANSI露出規格によって要求さ れるシャッタ速度や絞りの大きさよりも、速いシャッタ速度や、小さな絞りを選 択すること、ないしは、フラッシュを使用する状況ならば、フラッシュの出力を 絞り込むこと、それに、バウンス照明のフル・フラッシュ照明、ないしは、拡散 光照明のフル・フラッシュ照明にすること等である。
ここで、余裕分システム・スピードの概念を明瞭に理解できるように、余裕分シ ステム・スピードが存在している撮影状況の簡明な具体例である、3とおりの具 体的状況例と、余裕分システム・スピードが存在していない撮影状況の簡明な具 体例である、1つの具体的状況例とについて考察することにする。
先ず最初に、ISO(ASA)スピードがrlooJのフィルムを使用して、明 るさレベルが約250フートランベルトのシーンを撮影する場合について考察す る。この明るさレベルは、曇天の日の典型的な明るさに略々等しい。これらのフ ィルム・スピードと明るさレベルの量とが与えられ、周知の「晴れの日16の経 験則」 (この経験則は、本明細書中において後に詳述する式(1)に従ったも のである)を用いれば、ISO標準露出量とするための露出設定値を容易に算出 することができる。この経験則について更に説明すると、これは、シーンの明る さが、典型的な晴天の日の明るさである1000フートランベルトであるときの 露出値は、絞りをf/16にし、シャッタ速度をISO(ASA)スピードの数 字の逆数(この場合は100分の1秒になる)にして得られる露出値にすれば良 いというルールである。ただし、ここで考察している具体的な状況では、シーン の照明状態は1000フートランベルトではなく、250フートランベルトであ る。これは、この状況にあけるシーンの明るさが、「晴れの日16の経験則」の 前提条件である晴天時の明るさの、4分の1であることを意味している。露出値 の1目盛りは、光の強度を2倍、或いは2分の1にするものであり、その1目盛 り分の変化は、常用対数露出値で表わした場合にはro、3Jの露出値の変化に 相当する。従って、明るさレベルが4分の1であるということは、常用対数露出 値ではro、6Jの減少に相当し、また、露出値の目盛りでは、2目盛り分の減 少に相当する。従って、例えば、露出時間を4倍にするか、或いは、露光強度を 4倍にすることが必要になる。露光強度はレンズの開口部の面積に比例し、この 開口部の面積は、開口部の半径の二乗の関数であり、絞りが1目盛り分異なる場 合の絞りの大きさの差は、光の強度が2倍、或いは半分になる差である。従って 明るさが250フートランベルトの曇天の日に、シャッタ速度を100分の1秒 にしてシーンを撮影するためには、絞りをf/8(即ち、f/16から2目盛り 分開けた絞り)にしなければならない。以上から、必要な露出設定値は、シャッ タ速度設定値が100分の1秒で、絞り設定値がf/8ということになる。これ らの露出設定値が得られたところで、次に、撮影しようとしている被写体が、2 人の人物であったものとする。そのうちの1人はカメラのレンズから約6フイー ト(約1.8メートル)離れた位置にいる。また、もう1人は、カメラのレンズ から約12フイート(約3.6メートル)Hれた位置にいる。被写界深度は、絞 りのfナンバーとレンズの焦点距離とから導出することができるが、この具体例 においては説明の都合上、使用しているレンズは、その絞りをf/8にしたとき に、その被写界深度の範囲が、カメラからの距離が5〜15フイート(約1.5 〜4.5メートル)の範囲になるレンズであるものとする。この被写界深度の範 囲は、第1の人物のいる位置より僅かに手前の距離から、第2の人物のいる位置 より後方の距離にまで亙っているため、全体としての被写体が、このレンズが提 供している被写界深度の範囲の中に位置しており、従って、撮影した画像の中で は、2人の人物の双方に共にピントが合うことになる。更に、このときのシャッ タ速度では、被写体の動きとカメラの動揺とのいずれによっても、見て分る程の 画像のブレは生じないものとする。以上において、シャッタ速度を100分の1 秒にし、絞りをf/8にした露出設定値とすれば、シーン必要条件を充分に満足 し、従って、その被写体を曇天の日に撮影するために必要なシステム・スピード が充分に得られている。さて、ここで、ISO(ASA)スピードがrloOJ のフィルムに替えて、ISO(ASA)スピードがr400Jのフィルムを使用 した場合を考える。ISO(ASA)400フイルムは、ネガフィルム上露光密 度を同じにするためにISO(ASA)100フイルムが必要とする光の4分の 1の光しか必要としない。そのため、ISO(ASA)400のフィルムを使用 することによって、シャッタ速度を更に高速にするか、或いは、絞りを更に小さ く絞り込むことができる。更に詳しく説明すると、ISO/ANSI露出規格に よって定められる露出設定値を単純に採用するならば(従来の自動式カメラはそ のようにしている)、もしシャッタ速度を100分の1秒のままにしておくので あれば、使用フィルムのフィルム・スピードが4倍になったときには、絞りを、 例えばf/8からf/16にするというように、2目盛り分絞り込むことが必要 になる。絞りをf/16にしたならば、被写界深度の範囲は、それまで5〜15 フイートだったものが、3〜30フイート(約0.9〜9メートル)へと拡大す る。このように、ISO標準露出値が得られるようにすると、被写界深度は大幅 に拡大して、シーンの必要条件をはるかに超えた範囲となるが、しかしながらこ の拡大した分の被写界深度は、このシーンを機影するためには全く必要のないも のである。即ち、シャッタ速度を100分の1秒にし、絞りをf/8にすること によって、シーンの必要条件は全て満足されるのであるから、絞りを更に2目盛 り分絞り込んでf/16とすることによって更に深い被写界深度が得られても、 この撮影状況のシーンにおいては、それによって画質が目に見えて向上するわけ ではない。現在使用可能なシステム・スピードと、一般的にISO/ANSI露 出規格によって定められる、シーンが実際に必要としているシステム・スピード との間の差を対数露出値で表わした、余裕分システム・スピードの量は、この撮 影状況においては、2目盛り分になる。画質に影響を与えるパラメータは多くあ り、被写界深度はそれらパラメータのうちの1つに過ぎないため、この2目盛り 分の余裕分システム・スピードは、被写界深度以外のパラメータ、即ち、この場 合に実際に画質を向上させ得るパラメータのために利用するのが良い。例えば、 ここで使用しているISO(ASA)400フイルムが、露出過度とすることに よって、顕著な画質の向上(例えば粒状性が細かくなって鮮鋭度や色再現性が向 上すること等)が得られるものであるならば、シャッタ速度を100分の1秒、 絞りをf/8に設定すれば、被写界深度の深さは必要な値のままで維持され、一 方、フィルムに対しては2目盛り分の意図的な露出過度を施したことになり、そ れによって、ISO標準露出値とした場合よりも、更に画質を向上させることが 可能になる。また、もし使用フィルムが、露出過度にしても画質が向上しないも のであったならば、2目盛り分の余裕分システム・スピードは、後に詳述するよ うに、例えばシャッタ速度を更に高速にして、カメラの動揺に起因する画像のブ レの大きさを更に小さくするため等に利用すれば良い。
基本的に、本発明の方法は、従来技術がそうしているように単純にISO標準露 出値(これは、光の強度と露出時間との積である)が得られる露出設定値を決定 するのではなく、次のようにしている。先ず、(at撮影しようとしているシー ンの基線露出値(一般的にはISO標準露出値)を得るために必要な、露出関係 パラメータ(W出関係パラメータには、露出設定値が含まれると共に、フラッシ ュが使用される場合には、フラッシュ関係パラメータも含まれる。即ち、これら の露出設定値とフラッシュ関係パラメータとをまとめて[露出関係パラメータ」 と呼んでいる)の初期値を判定する。次に、(b)シーン必要条件(例えば、カ メラの動揺に関する条件や必要な被写界深度に関する条件等)に実際に適合する 、夫々の露出関係パラメータの該当価を判定する。続いて、(c)露出関係パラ メータの初期値と該当価との間の差に基づいて、余裕分システム・スピードが存 在するか否かを判定し、また、それが存在していたならば、そのシーンの撮影に 利用できる余裕分システム・スピードの量を判定する。そして最後に、(d)余 裕分システム・スピードが利用可能な場合に、その余裕分システム・スピードを 、所定の方式で利用し一具体的には、例えば、優先順位を定めた積み上げ方式( インクリメンタル方式)に従って利用し−、それによって露出関係パラメータの 基線値を変化させて、初期露出設定値(即ちISO標準露出値に従った露出設定 値)によって得られる画質と比較して、少なくともそれと同程度の画質レベルで 、そして多くの場合それよりも大幅に向上した画質レベルで、シーンの露出がで きるようにする。また、本発明の方法は、周囲光照明条件、補光用フラッシュ照 明条件(フラッシュ照明を補助照明として使用する照明条件)、及びフル・フラ ッシュ照明条件(フラッシュ照明を主照明として使用する照明条件)を取り扱う ものである。余裕分システム・スピードを利用して画質を向上させる具体的な方 式については、図3〜図14に示した演算操作図に即して後に詳述する。以上か ら分るように、本発明のシステムは、従来公知の自動式カメラとは太き(異なり 、必要とあらば、ISO/ANSI露出規格から逸脱して、露出関係パラメータ (この露出関係パラメータには、絞り、シャッタ速度、それにフラッシュを使用 する場合にはフラッシュ関係パラメータが含まれるが、ただしそれらに限定され るわけではない)を設定し、しかも、それらパラメータの値を、ISO/ANS I露出規格を採用してISO標準露出値とした場合の画質と比較して、実際に画 質を向上させることのできる値に設定するというものである。
次に、余裕分システム・スピードが存在している状況を例示するための、更に2 つの具体例について考察する。これら2つの具体例のいずれにおいても、使用す るフィルムは、そのフォーマットが「135型」で、ISO(ASA)スピード がrloOJの、プリント作成用のネガフィルムである。更に、そのネガフィル ムからは、繕×5インチ(約89X12Bミリメートル)のプリントを作成する ものとし、またプレ円基準寸法は、ネガフィルム上において0.002インチ( 約(1051ミリメートル)であるものとする。
2つの具体例のうちの第1の例は、50ミリのレンズを使用して、明るい陽光に 照らされている、被写界深度の浅いシーンを撮影するというものである。更に詳 しく説明すると、主要被写体はレンズから8フイート(約2.4メートル)の距 離にあり、背景被写体は同じく13フイート(約4メートル)の距離にある。
主要被写体及び背景被写体の明るさレベルは共に1000フートランベルトであ る。この場合には、余裕分システム・スピードが存在しており、それは、「晴れ の日16の経験則」に従ってISO規格の絞り設定値とした場合に得られる被写 界深度と比較して、このシーンの被写界深度の必要条件が浅くて済んでいること によるものである。更に詳しく説明すると、従来例においては、所与のレンズに 対して、カメラの動揺に起因する画像のブレを避番プることのできる範囲内で最 も遅いシャッタ速度を選択するということが、しばしば行なわれており、その場 合のシャッタ速度は、広(受は入れられている経験則に徒って、シャッタ速度の 数字をそのレンズの焦点距離の逆数に等しくするように選択することが多かった 。
即ち、100ミリのレンズであれば、シャッタ速度を100分の1秒か、それ以 上に速い速度とすることを必要条件とし、また、200ミリのレンズであれば、 シャッタ速度は、200分の1秒以上の速い速度であることを必要条件とし、以 下、その他の焦点距離のレンズも同様であった。これに従うならば、ここに説明 している具体例では、使用可能な最も遅いシャッタ速度は50分の1秒である。
カメラマンが手持ち撮影する際に、そのカメラを完全に静止させて保持すること ができる時間は、50分の1秒がやっとであるため、しばしば、この50分の1 秒というシャッタ速度に、更に安全係数を掛けることが行なわれている。この安 全係数をカメラ動揺係数といい、これを掛けることによって、シャッタ速度を更 に速めて安全なものとし、カメラの動揺が見て分る程に大きくとも、それによっ て悪影響を受けずに済むようなシャッタ速度の値にするのである。カメラ動揺係 数の具体的な数値は例えばro、83Jであり、この数値を使用した場合のシャ ッタ速度は、レンズの焦点距離の逆数にrO,83Jを乗じれば算出することが でき、即ち、0.83X (1150)=1/60 (秒)になる。一方、絞り については、撮影しようとしているシーンの奥行きと、周知の被写界深度の計算 式とから、絞りの値をf/8にすれば、このシーンの中の主要被写体と背景被写 体とをカバーすることができる充分な被写界深度が得られることが分る。「晴れ の日16の経験則」に従うのであれば、絞りの値はf/16にすべきであるが、 このシーンに関しては、絞りをこの値にしたならば、被写界深度が必要以上に深 くなってしまう。この過度の被写界深度は不要なものであり、即ち、被写界深度 をそのように深くしても、絞りをf/8としたときに得られる画質と比較して、 更なる画質の向上は見込めない。ISO/ANSI露出規格&ごよりば、また特 に、後述する式(1)の形で示された露出規格によれば、シャッタ速度を60分 の1秒にし、絞りをf/8にして、ISO標準露出値が得られるのは、明るさが 150フートランベルトのシーンを撮影したときである。ところが、ここに例示 しているシーンの実際の明るさは1000フートランベルトである。従って、実 際のシーンの明るさと、ISO標準露出値を得るために必要なシーンの明るさと の間の比の対数をめることによって、この場合の余裕分システム・スピードを算 出することができ、これは、log (100(115(111) = (1, 82/[1,382%となり、2%目盛り分の余裕分システム・スピードとなる 。画質を更に向上させるために余裕分システム・スピードを活用する用途には、 後に詳述するように多くの用途があるが、こうして得られた余裕分システム・ス ピードは、それらのうちの任意の1つ、ないし複数の用途に使用することができ る。この、画質の向上のための具体的な用途の一例を挙げるならば、例えば、現 在シーンの撮影の際に、カメラの動揺によって画像のブレが生じる可能性を低下 させるために、シャッタ速度を更に大きくする等の用途がある。
2つの具体例のうちの第2の例は、フォーカルプレン・シャッタを備えたカメラ に、35ミリのレンズを使用し、フィルムには、ISO(ASA)スピードがr 400Jのものを使用し、フル・フラッシュ照明を用いて撮影するという状況で ある。ここでは、被写体は、カメラのレンズから4フイート〔約1.2メ一トル 〕の距離に位置している。また1周囲光によるシーンの明るさは、例えば1フー トランベルトである。使用するフラッシュ装置のガイドナンバーは[64Jであ る。使用するレンズの深度数(この深度数の定義については後に説明する)は「 32」である。この具体例においては、フラッシュの発光出力を高めて、シーン の被写界深度の必要条件を満足するために必要な照明深度を超えた過剰の照明深 度を発生させることによって、余裕分システム・スピードが得られる。更に詳し く説明すると、フル・フラッシュ機影を行なう場合には、後述するように、通常 、フラッシュ装置が提供する照明深度に一致した被写界深度が得られるように絞 り設定値を選択する。これについて付言すると、もし浅過ぎる被写界深度しか得 られない絞り設定値を選択してしまったならば、被写体の奥行きの全体に亙って 略々一定の鮮鋭度で、その被写体を撮影することはできなくなる。一方、これと 反対に、フラッシュ装置が提供する照明深度よりも、深い被写界深度が得らnる 絞り設定値を選択しても、それは単に、システム・スピードを浪費することにし かならない。確かにこの場合には、レンズが提供する被写界深度が深いため、画 像の背景部分にも鮮明にピントが合うことになるが、しかしながら、フラッシュ の照明が充分ではないため、その背景部分は、どのみち黒くつぶれてしまうので ある。レンズの深度数が「32」であり、被写体が4フイートの距離に位置して いることが分っているため、これらから、照明深度に等しい被写界深度が得られ る絞り設定値を容易にめることができる。この設定値のめ方については後に詳細 に説明するが、ここではその結果だけを述べると、この絞り設定値は、レンズの 深度数を被写体距離で割った値として得られ、即ち、32/4 = f/8であ る。これに対して、フラッシュ装置のガイドナンバーは「64」であり、ISO 標準露出値を得るために必要な絞り設定値は、このガイドナンバーを被写体距離 で割った値としで得られるため、64/4 = f/16になる。従ってこの具 体例において使用可能な余裕分システム・スピードの量は、それら2つの絞りに よる露出値の比の対数として得られる。これは、それら2つの絞り設定値の二乗 の比の対数であるため、log (16/81”・2となり、2目盛り分の余裕 分システム・スピードが使用可能であることが分る。一方、従来公知の自動式カ メラでは、フラッシュ装置のガイドナンバーが同じ「64」の場合には、レンズ の絞り設定値が、その必要がないにもかかわらず、f/16にまで絞り込まれて しまう。そして、そこまで絞り込んだことによって得られる、現在シーンをフル ・フラッシュ照明で撮影した画像の画質の向上は、たとえ皆無ではないにしても 、僅かなものでしかない。これに対して、本発明に方法によれば、使用可能な余 裕分システム・スピードを、単に焦点深度を増大させるために使用するのではな く、後に詳述するように、その他の多くの用途のうちの1つないし複数の用途に 使用することによって、画質を顕著に向上させることができる。ここで言う、余 裕分システム・スピードのその他の多くの用途のうちから、その幾つかの例を挙 げるならば、例えば、フラッシュ照明を、拡散光照明、或いはバウンス照明とす ることによって、シーンの照明状態をより均一なものとして周知の「赤目現象」 を軽減するという用途や、−フィルムを意図的に露出過度にする用途(ただし意 図的な露出過度が有効な場合)、それに、フラッシュ出力を絞って減光すること が望ましい場合にそうする用途、等々を挙げることができる。
以上、余裕分システム・スピードが存在する典型的な具体例として、3とおりの 例を説明した。写真撮影が通常行なわれる状況であって、しかも良好といえる状 況であるならば、その大多数が、以上の具体例によって例示したもののいずれか に概ね似た状況である。一方、次に説明するのは、余裕分システム・スピードが 存在していない機影状況の、1つの典型的な具体例である。ここでは、l5O( ASA)25スピードのフィルム(例えばイーストマン・コダック社が製造して いるエフタール25フイルム等であり、この「エフタール」は、同社の登録商標 である)を使用して、250フートランベルトの明るさのシーンを、100ミリ のレンズで撮影する。ANSI露出規格によれば(ここでのANSI露出規格は 、例えば、「晴れの日16の経験則」によって与えられるものであり、ANSI 規格「写真に関する米国規格」の写真露出ガイドANSI 2.7−1986に 詳しく記載されている)、このフィルムを使用し、シーンの明るさがこのレベル にあるときの露出設定値は、シャッタ速度が25分の1秒で、絞り設定値がf/ 8になる。しかしながら残念なことに、これらの設定値は使用可能なものではな く、その理由は、撮影して得られる画像に、カメラの動揺を原因とするブレが生 じる可能性が非常に高いからである。更に詳しく説明すると、アマチュアについ てはいうまでもなく、たとえプロのカメラマンであっても、カメラを手持ち撮影 する場合に、100ミリのレンズを装着したカメラを25分の1秒もの間、静止 させて保持することはおそらく不可能だからである。即ち、シャッタが開放状態 にある間に、カメラマンがカメラを動揺させてしまい、それによって写真に、目 で見て分る不都合な画像のブレを生じさせてしまう可能性が高いのである。従っ て、シャッタ速度を速めて、カメラの動揺によって目に見える画像のブレが生じ ることがないような、高速のシャッタ速度にする必要がある。この場合には、シ ャッタ速度としては、例えば100分の1秒の速度を選択することになる。この 速度を選択する理由は、既述の如(、使用レンズが定められているときに、カメ ラの動揺に起因する画像のブレを防止することのできる最も遅いシャッタ速度は 、当業界においては通常、その標準的な経験則に従って、そのレンズの焦点距離 の数字の逆数に等しくするようにしているからである。こうして、25分の1秒 のシャッタ速度で適切な露出値となるはずのところを、100分の1秒のシャッ タ速度を選択したならば、フィルム上の露出値を一定に保つためには、それに応 じて絞りの方も2目盛り分開けてf/8からf/4にする必要がある。これらの 設定値を使用すれば、即ち、シャッタ速度設定値を100分の1秒にし、絞り設 定値をf/4にすれば、シーンの露出値条件は満足される。一方、被写界深度に ついては、ここでは、シーンの背景部分が、例えばナイアガラの滝のように、カ メラから非常に遠い、いわゆる「無限遠」に存在しているものとし、また、前景 被写体は、例えば人物であり、カメラから僅かに6フイート(約1.8メートル )のところにいるものとする。このシーンの全体をカバーするだけの充分な被写 界深度を得ることは、絞りがf/4では、全く不可能である。実際に、この場合 に適切な被写界深度を得るためには、触りを1722以上に絞り込まねばならな いが、そわには、ンヤッタ速度を非常に遅くして長時間露出することが必要にな る。更に詳しくは、このシーン状況において、シーン必要条件を満足するために は、更に目盛り5つ分(f/4からf/22にするために5つ分になる)のシス テム・スピードが必要である。従って、ここで実際に存在しているシステム・ス ピードの量は不充分であり、この状況における余裕分システム・スピードは、− 5(マイナス5)目盛り分ということになる。残念ながら、ISO(ASA)2 5スピードのフィルムを使用した場合には、比較的焦点距離の長いレンズで絞り を小さく絞り込んで機影すると、カメラの動揺によって画像のブレが発生し、そ れによって画像の全体を台なしにしてしまう大きな危険を冒すことになる。この 画像のブレを考慮するならば、シャッタ速度を100分の1秒以上の速さにせざ るを得ないが、そのようにすると結果的に、絞りの大きさは、比較的浅い被写界 深度しか得られない絞りとならざるを得ない。従って、この状況には、負の余裕 分システム・スピードが存在していると言うことができ、そのために、写真の様 々な属性の全てを改善することは不可能となっている0本発明の方法では、この ような場合には、写真の属性のうちで、最も重要な1つの属性だけを改善するよ うにしており、即ちそれは、前景被写体の鮮鋭度である。そして、前景被写体の 鮮鋭度を得るために、画像のプレを抑えることのできるシャッタ速度を選択する 。こイすることによって、本発明によれば、シーンの背景はピントが外れてぼけ てしまっても、シーンの前景被写体には確実にピントが合うようにしている。更 には、もし、使用フィルムが、露出不足であっても充分に満足の行(良好な画質 が得られるフィルムであったならば、本発明では、そのフィルムの実際の露出特 性に応じて、露出値を多少(例えば半目盛り分程度)犠牲にして、その代わりに 絞りを更に少しく例えば半目盛り程度)絞り込み、それによって被写界深度をや や深くし、その分だけ画質を向上させるという方式を採用することもできる。更 には、操影システム(ここで、機影システムには、例えば、フィルムの種類、撮 影レンズの種類、撮影レンズの焦点距離、絞りの大きさ、それにシャッタ速度等 の要因が含まれる)が適合し得ない条件が、シーン必要条件によって要求されて いる場合であっても、本発明によれば、二次的な画像属性の劣化を甘受して、よ り重要な画像属性、例えば前景被写体にピントが合っているという属性等を、満 足するようにし、それによって、ISO標準露出値を用いて得られるよりも、更 に好ましい写真が得られるようにすることができる。ただし、以上に例示した具 体例は極端な条件のものであり、実際に撮影されている写真の圧倒的に多くは、 これよりもはるかに良好な条件の下で撮影されており、例えば、先に説明した3 種類の典型的な状況のいずれかに類似した条件で撮影されている。
本発明の方法は、理想的には、露出のラチチュードが比較的大きいフィルムに適 したものであり、特に、その画質が露出値に応じて太き(変化し、露出過度によ って画質が向上するフィルムに適したものである(ただしそのようなフィルム以 外には適さないというのではない)0本発明の作用と、フィルムの反応特性によ って得られる作用との、協働作用とによって、本発明の方法によれば、可能な限 り、シーン必要条件に適合すると共に、そのフィルムによって得られる限りの最 良の画質が得られるような、適当な露出設定値を(並びに、フラッシュ照明を使 用する場合には、フラッシュ関係パラメータの設定値も)、ISO/ANSI露 出規格と無関係に選択される。ISO/ANSI露出規格には本来的な制約が付 随しているため、このようにすることによって、ISO標準露出値を用いて得ら れる画質と比較して、顕著な画質の向上が得られるのである。図3〜図14に示 し、後に詳述するように、本発明の方法は、フィルム、現在シーン、カメラ、レ ンズ、及びフラッシュ装置に関する、撮影システムにとって容易に得られるデー タに対して、「経験形」ルール(知識形ルール)のネットワークによって、演! 操作を加えるようにしたものである。この経験形ルールは、マイクロコンピュー タ・システムを使用して買行する、比較的簡明な、相互関連させた、所定の処理 操作であり、これによって、自動的に適切な露出設定値を選択すると共に、フラ ッシュ照明を使用すべきときにはフラッシュ関係パラメータをも選択する。それ らの演算操作は、カメラの中でリアルタイムの演算操作として実行することも比 較的容易であり、しかもコスト・パフォーマンスも良好であるため、これら演算 操作を利用することによって、特に、操影して得られる画像の中の、飽和度、モ ジュレーション・トランスファー、粒状度、及び濃度等の諸々の特性を予測する ための比較的複雑な多くの式に対して多次元最適化を行なうことと比較して、明 らかに優れたものである。
C,ムニ旦立五ヱ9説里 以上の説明の上に立って、これより図2について説明して行(。図2は、本発明 の方法を機影カメラの中で実施するための好適実施例に係る回路の、そのハード ウェアのハイレベルのブロック図を示したものである。本発明は、いかなる)オ ーマットのフィルムにも適用することができ、また、カメラについては、いかな る種類といえないまでも、殆どの種類のカメラに適用することができる。そして そのカメラが、固定焦点距離レンズを用いたものであっても、ズーム・レンズを 使用したものであっても、また、多くの交換レンズの中から1つを選択して使用 するものであっても、本発明を適用することができる。更に、そのカメラが、内 蔵式のフラッシュ装置を組み込んだものでも、また、取外し自在な外付は式のフ ラッシュ装置を取り付けたものであっても良く、更にはそのカメラが、周囲光で 使用するように設計した簡単なカメラであってフラッシュ装置を持たないもので あっても、本発明を適用することができる。ただしここでは、具体例を例示する という目的に適うように、また、以下の説明を理解し易くするために、以下に本 発明の方法と、その方法を実施するためのハードウェアについて説明するに際し ては、特に、取外し自在な外付は式のフラッシュ装置を取り付けた、交換レンズ を使用する、35ミリ判カメラに適用したものを例にとって具体的に説明を進め て行く。また、カメラ、レンズ、それにフラッシュ装置に本来的に備わっている 、必要機能についても説明する。更には、この方法の中の部分であって、その部 分だけを分離して適当なカメラに組み込んで使用することによって利点が得られ る部分についても言及する。
これより図2について更に詳細に説明する。同図に示したように、回路200は 、マイクロプロセッサ・システムから構成されており、このマイクロプロセッサ ・システムを、以下、「カメラ・マイクロコンピュータ」システムとも言う。
このカメラ・マイクロコンピュータ・システムは、その基本的な要素として、マ イクロプロセッサ235、マルチプレクサ240、リード・オンリ・メモリ(R OM)255及び260、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)265、通信 ボート270、並びに、出力ラッチ/出力バッファ285を含んでおり、これら 全ては、アドレス/データ・バス250を介して相互に接続されている。このシ ステムは更に、割込回路290と、タイミング/制御/電源回路295とを含ん でいる。更に、このマイクロコンピュータ・システムには、専用回路として構成 した入力回路を接続してあり、この入力回路は、入力バッファ/入力ラッチ20 5及び210、測光システム215、水平方向測距システム220、動揺センサ 225、並びに垂直方向測距システム230から構成されている。前述の出力ラ ッチ/出力バッファ285は、様々なディジタル制御信号を、ドライバ287( このドライバ287は、個々の出力ドライバ287.〜287゜の集合によって 構成されている)を介して送出し、それによって、カメラの中に備えられている 様々な出力アクチュエータ並びにユーザ・ディスプレイ(これらのアクチュエー タ並びにディスプレイは詳細に示さないが、いずれも公知のものである)を制御 する。この回路200の具体的な構成態様は、本技術分野において公知の設計上 の種々の要件の如何に応じて、図2に示した構成態様とはかなり異なったものと することも可能であり、そうする場合にも、本発明の方法の性能に悪影響を及ぼ すことなく、異なった構成とすることができる。
ROM255は、予め規定しである複数のテーブルを格納しており、それらテー ブルは、そのカメラにおいて使用可能な、夫々に異なったフィルム・スピードを 持った異なった種類の様々なフィルムに関する、フィルムの画質対露光量パラメ ータの関係を示したテーブルである。本発明をマイクロコンビエータで実行する 際には、これら複数のテーブルのうちの1つを選択してアクセスし、利用可能な 余裕分システム・スピード(正の場合も負の場合もある)に基づき、以下にp゛ 細に説明するようにして、現在撮影状況において結果的に得られる画像の画質を 意図的な露出不足ないし露出過度によって向上させ得るか否かと、そうするため に必要な露出量の変化分とを判定するようにしている。
ROM260は、コンピュータ用のプログラムを格納しており、このプログラム は、このカメラ・マイクロコンピュータ・システムの全体の動作を統御すると共 に、本発明の方法を構築するものであり、これは、図3〜図14に示し、後に詳 述するとおりである。更に、このプログラムは、自動露出制御以外にも、種々の カメラ自動機能の動作を制御するための適当なルーチンを含んだものとしても良 く、例えば自動フィルム装填動作や自動フィルム巻戻し動作を制御するための制 御ルーチンを含ませておくことができるが、ただしそれらの動作は、本発明に直 接関係するものではないため、ここではそれらについて詳細には説明しない。
RAM265は、ROM260の中に格納しである上述のプログラムの実行の際 に発生するデータを、一時的に格納するために使用するものである。
通信ボート270は、特にマイクロプロセッサ235を含んでいるこのカメラ・ マイクロコンピュータ・システムが、フラッシュ装置275の中に備えたマイク ロコンピュータ・システム277と、レンズの中に備えたマイクロコンピュータ ・システム282と(これら2つのマイクロコンピュータ・システムは、カメラ ・マイクロコンピュータ−システムに対しては、協働マイクロコンピュータ・シ ステムというべき立場にある)の、夫々と、通信リンク272を介して通信でき るようにするためのものである。既述の如(、ここでは、レンズとフラッシュ装 置とは、いずれも、このカメラから取外し目在なものとしている。また、このカ メラにカメラマンによって装着される可能性のあるレンズは、このカメラに装着 可能な構造の種々のレンズのうちの任意のものであり、それらレンズは、その焦 点距離が様々に異なっており、また、固定焦点距離レンズであることもあればズ ームレンズであることもある。更に同様に、このカメラに装着される可能性のあ るフラッシュ装置は、このカメラに装着可能な構造の種々のフラッシュ装置のう ちの任意のものであり、それらフラッシュ装置は、いわゆるガイドナンバーが様 々に異なっているものである。このように、I/ンズ毎に、またフラッシュ装置 毎に、その撮影関係特性が異なっているため、それらレンズないしフラッシュ装 置の各々に備えられているマイクロコンビエータ・システムには、そのレンズな いしフラッシュ装置の撮影関係特性を明示した所定の幾つかの定数を格納しであ る。より具体的には、レンズの各々に格納してお(レンズ諸元には、例えば焦点 距離や、最大及び最少の絞り値等が含まれ、またフラッシュ装置の各々に格納し ておくフラッシュ諸元には、例えばガイドナンバーや、フラッシュ照明時シャッ タ速度や、最短フラッシュ・シンクロ(sync)速度等が含まれる。通信リン ク272は、ビット・シリアル形のリンクとすることもでき、またパラレル形の リンクとすることもできるが、パラレル形の方が好ましい。この通信リンク27 2は、当業界においては周知のものであり、典型的な一例としては、カメラのボ ディの中に設けた適当な配線によって構成する。この場合、その配線の一端は、 適当な複数本のビン、ないし公知のコネクタに接続しておき、そのビンないしコ ネクタが、個々のレンズないしフラッシュ装置がカメラのボディに装着されたと きに、そのレンズないしフラッシュ装置に設けである同様のビンないしコネクタ に接続するようにしておく。本発明の方法が実行されている間に、カメラ・マイ クロコンピュータ・システムは、協働マイクロコンピュータ・システム(即ち、 レンズのマイクロコンピュータ・システム、ないしフラッシュ装置のマイクロコ ンピュータ・システム)に対して、通信リンク272を介して照会を行なって、 レンズ諸元やフラッシュ諸元に所属している複数のパラメータの各々の値を得る ようにしており、これについては後に詳述する。通信ボート270は更に、フラ ッシュ装置275の中のマイクロコンピュータ・システムへ、フラッシュ照明光 の拡散角度をセットするための制御信号、フラッシュの発光持続時間をセットす るための制御信号、それにフラッシュ装置を発光させるための制御信号等の、種 々の制御信号を供給する。一方、フラッシュ装置は、これらの動作を実行するた めの適当な幾つかのアクチュエータと、それらに夫々に付随する回路とを含んで いるが、それらは周知のものであるので図示しない。フラッシュ装置は更に7垂 「σ方向測距システム230を内蔵させておいても良い。この垂直方向測距シス テム230は、後に詳述するように、反射可能な何らかの表面が存在しているか 否かを検出し、そしてその反射面の存在の有無に応じて、フラッシュ装置の発光 出力を変化させて、露出量を変化させるためのものであり、直接フラッシュ照明 露出と、間接フラッシュ照明露出とに使用するものである。この種のフラッシュ 装置は、本願の同時係属米国特許出願である1989年12月26日付出願の米 国特許出願第07/457081号「間接反射表面検出器を組み込んだフラッシ ュ装置」に開示されており、同米国出願は本願の譲受人が現在所有しており、同 米国特許の内容は、この言及をもって本願開示に包含するものとする。
出力ラッチ/出力バッファ285は、マイクロプロセッサ235によってセット されることにより、出力ドライバ287を介して、様々なアクチュエータ(例え ばソレノイド、リニアモータ、ステッピングモータ等)やディスプレイへ、然る べき、種々のディジタル出力信号を送出するものである。それらディジタル出力 信号には、所望の措影関係動作(例えば、シャッタ速度の設定、絞りの調節、シ ャッタのレリーズ動作等)を起動するための信号や、ビューファインダの中に見 えるようにしたディスプレイ(この種のディスプレイは周知であるため図示しな い)や、カメラのボディの外面に装着したフラッシュ装置を利用して、然るべき 状態ないし露出に関する情報をカメラマンに対して表示させるために、それらの 情報を提示するための信号が含まれている。
割込回路290は、レンズの絞りの大きさの現在設定値を判定するための公知構 造のポジション・センサに関係した回路である。このポジション・センサ(不図 示)は、レンズの絞りリングが所定量(例えばfナンバー目盛りにして半目盛り 分)回転して、その分そのレンズの絞りの大きさが変化するごとに、1つのパル スを発生するようにしである。更に、この割込回路290へは、第2のポジショ ン・センサ(同じく不図示)からもパルスが供給され、この第2のポジション・ センサは、レンズの中の然るべき光学部材が、合焦のために軸方向に移動する際 にパルスを発生するようにしたセンサである。これら2つのポジション・センサ からの夫々のパルスは、複数本のり−ド291のうちの別々のリードを介してこ の割込回路290へ入力される。そして、それらパルスが入力すると、この割込 回路290が然るべき割込パルスを発生し、この割込パルスは、ライン292を 介してマイクロプロセッサ235へ入力する。これら2つのポジション・センサ は、レンズの中に備えておくようにしても良く、その場合には、例えば、そのレ ンズに設けた電気的接続構造を介して、それらのパルス取り出すようにすれば良 い。或いは、これら2つのポジション・センサは、カメラのボディの中に設けて おくようにしても良く、その場合には、例えば、レンズとそれらポジション・セ ンサどの間を適当な機械的リンク構造によって連結するようにすれば良い。マイ クロプロセッサ235は、割込パルスが入力されるたびに、その割込パルスに応 答して、通常のプログラムの処理を一時的に中止し、その割込パルスに該当した 然るべき割込サービス・ルーチンを実行して、その割込パルスに対応したポジシ ョン・パルスの現在カウント値を更新し、これによって、そのレンズの現在触り 設定値と合焦距離設定値とを追跡保持するようにしている。ここで使用している ポジション・センサ自体は公知のものであり、従ってそれらセンサの作用、並び にそれらセンサの機械的な構造も当業界においては公知であるため、それらにつ いては、ここではこれ以上詳細には説明しない。更にこの割込回路290へはそ の他の入力信号も(詳細には説明しないが)入力される。その入力信号は例えば 、カメラの動作に付随する周知の所定のフォールト条件や限界条件に該当するか 否かに関係した入力等である。この種の入力信号が入力した場合にも、この割込 回路290は、その入力信号に対応した然るべき割込パルスを発生してマイクロ プロセッサ235へ送出し、それによって、マイクロプロセッサ235から適当 な応答動作を引き出す。
タイミング/制御/電源回路295は、このカメラ・マイクロコンピュータ・シ ステム並びにこのシステムに付随する諸々の回路に関して、それらシステム並び に諸々の回路の動作の制御に必要な然るべきクロック信号及び制御信号と、それ らシステム並びに諸々の回路に動作させるための電力の供給に必要な電圧レベル とを、夫々に発生した上で、それら信号並びに電圧レベルを、リード297を介 して送出するための回路である。また、この回路295に対しては、バッテリ2 99から電力が供給されている。
図2に関する以下の残りの説明は、この本発明の実施例の方法において採用して いる、カメラ・マイクロコンピュータ・システムへ入力される様々な入力値を発 生するための種々のシーン・センサないしフィルム・センサに関する説明である 。これらセンサは当業界においては公知のものであり、また、これらセンサを構 成するには、幾とおりもある構成方式のうちの、任意の方式で構成することがで きる。これらセンサの各々の具体的な構成態様は、本発明に直接関係するもので はない。従って、以下の説明を簡明にするために、これらセンサの各々について は、主として、そのセンサの主要機能特性という観点から説明をすることにする 。
更に詳しく説明すると、複数の接点203が、リード207を介して入力バッフ ァ/入力ラッチ205に接続されており、これら接点203は、カメラに装填さ れているフィルムのパトローネの外面に形成しである所定の金属製バタン(いわ ゆるrDXJコード)に接触させて、その金属製バタンの連結状態から、そのパ トローネの中に収容されているフィルムに付されている「DX」コードを読み取 るための接点である。こうして読み取ったコードは、入力バッファ/入力ラッチ 205に格納した後、そねに接続されているリードを介して、マルチプレクサ2 40の入力へ供給され、更にそこからマイクロプロセッサ235へ供給されて利 用される。rDXJコードには、そのフィルムの、ISO(ASA)フィルム・ スピードとフィルム種類(例えばりバーサル・タイプ、ネガ・タイプ等)とが示 されている。図中の2つの抵抗器209は、プル・アップ抵抗器として機能して おり、複数の接点のうち、開回路状態の接点を、ハイ論理レベルにするためのも のである8人カラッチ/入カバッファ21.0は、例えばノブ設定スイッチ等の 種々のユーザ・スイッチ、並びに、例λばリミット・スイッチや三脚検出スイン −f 等のカメラ内部の種々のスイッチの夫々の現在状態を格納し、そしてその 状態情報を、それに接続されているリードを介して、マルチプレクサ240の入 力へ供給しており、これによって、マイクロプロセッサ235がその状態情報を 利用できるようにしている。
測光システム215は、インターフェース/処理回路218に接続された光反応 性アレイ216を含んでいる。この測光システム215は、レンズを通して見た 、或いは別体のビューファインダを通して見た、現在シーンの前景被写体部分及 び背景部分の照度(明るさ)と、シーン平均照度とを表わす、ディジタル・デー タを送出する。光反応性アレイ216は、典型的な一例としては、例えば電荷結 合デバイス(CCD)センサ等の、ビクセル形式のアレイ・センサとする。また 、回路218は、そのシーンの中の所定のビクセル領域から得られる強度値を処 理することによって、そのシーンの前景被写体部分の照度を判定して「前景明る さレベル」をめると共に、そのシーンの残りの部分(この部分は背景部分である と考えられる)の照度を判定して「背景明るさレベル」をめ、そして請求めたそ れら明るさレベルの値を、この回路218に接続されているリードを介して、マ ルチプレクサ240の入力へ供給している。ここでいうシーンの前景被写体部分 と背景部分とは、以下に説明する水平方向測距システム220によって識別する シーンの前景被写体部分と背景部分とに夫々等しい。更にこの回路218は、ア レイ216の全域に亙って分布させた所定個数のビクセルの強度値の平均値をめ ることによって、シーン平均明るさレベルの値も請求めるようにしている。
水平方向測距システム220は、例えば公知のスルー・ザ・レンズ(TTL)方 式の位相検出システム等を用いて構成することができる。このシステム220は 、シーンの様々な部分についての夫々の被写体距離を判定した上、それら複数の 被写体距離を表わすディジタル・データを、このシステム220に接続されてい るリードを介して、マルチプレクサ240へ供給するためのものである。前景被 写体は、そのシーンの複数の部分のうち、計測した被写体距離が最も小さい部分 が、それに該当しているものと推定するようにしている。一方、シーンの中のそ の他の領域は、背景を含んでいる部分であると判断するようにしている。
動揺センサ225は、現在発生しているカメラの動揺の、瞬間的な大ぎさを表わ すディジタル・データを発生するためのセンサである。このセンサ225は、例 えば、インターフェース/コンディショニング回路228に接続した加速度計2 26等によって構成することができる。回路228が提供する機能は、バッファ 機能、フィルタリング機能、及びスケーリング機能であり、これらはいずれも公 知の機能である。この動揺センサ225の出力は、カメラ動揺情報として、この センサ225に接続されているリードを介して、マルチプレクサ240へその入 力として供給されており、これによって、マイクロプロセッサ235がこのカメ ラ動揺情報を利用できるようにしている。尚、これらの加速度計226と回路2 18とに仕えて、その使の種類の適当なセンサとそれに付随する回路とを使用す ることも可能であり、例えば、シーンの中の運動を検出することのできるCCD を用いた画像センサと、それに付随する回路とを使用するようにすることができ る。
この本発明の実施例の方法では更に、フラッシュの閃光を反射させることのでき る何らかの表面(いわゆる「バウンス面」)が存在しているか否かということも 、考慮するようにしている。カメラが水平に(横向きに)構えられているならば 、通常、そのバウンス面は天井面である。また、カメラが垂直に(縦向きに)構 えられているならば、通常、そのバウンス面は壁面である。そのため、この回路 200は垂直方向測距システム230を含んでおり、この垂直方向測距システム 230は、簡明な構成とするのであれば、例えば、公知の赤外線三角測量方式の オートフォーカス・システムを利用して、適当なバウンス面が存在していること を表示するための然るべき論理レベル(即ち天井検出信号)を送出するようにし た、測距システムにすれば良い。また、その測距システムをカメラに装備する際 には、その測距システムの計測用トランスデユーサが、カメラの上面から上方へ 向かって光線を投射するようにしておく(投射する光線の本数は1本とする方法 もあり、2本以上の光線を投射する方法もある)。この垂直方向測距システムは 、コストと、そのカメラの構造をどれほど精緻なものとするかの程度とに応じて 、二値形式(YES I No)情報、即ち適当なバウンス面が存在するか否か の情報を送出するシステムとしても良く、或いは、フラッシュ装置の上面からバ ウンス面までの実測距離を送出するシステムとしても良い。後者の距離情報を利 用できるようにすれば、非常に正確な露出決定が可能になる。
マルチプレクサ240は、ROM260の中に格納しである制御プログラムに従 って、マイクロプロセッサ235によって制御されて動作しており、回路205 .210.215.220.225、或いは230が発生したディジタル・デー タのうちから、然るべきディジタル・データを選択し、その選択したディジタル ・データをバス250へ送出し、それによって、マイクロプロセッサ235がそ のディジタル・データを処理できるようにするものである。
D、方法の説里 以上、本発明に係る方法を実施するために使用する、好適実施例の回路について 説明した。これより、図3〜図14に示した本発明に係る方法それ自体について 説明を進めて行く。既述の如く、本発明の方法は、知識形ルール(複数のルール である)を利用して構成してあり、それら知識形ルールは、様々な条件下で操影 した非常に多くの写真の累積解析によって収集した、統計的経験的データから得 られたルールである。更に、それら知識形ルールを本発明の方法の中に取り入れ る形態としては、それら知識形ルールを、入力パラメータ、フォーシング関数( forcing function) 、ないしは出力パラメータの形で、個々 のプロセスないしステップの中に組み込むようにしており、これによって、露出 制御方法の全体の中の個々の局面の、定量化した取扱いを可能にしている。更に 、それら個々のプロセスないしステップは、本発明の方法の内部で相互に関連付 けてあり、それによって、この自動露出制御方法は、統合された、略々全での場 合を包含する、知識形方式の自動露出制御方法となっており、しかも、可能な場 合には、熟練したカメラマンが、ISO標準露出設定値を採用するよりも優れた 画質の画像が得られる状況において実行している操作を模倣するように動作し得 る、自動露出制御方法になっている。
本発明の方法を、カメラ・マイクロプロセッサ・システムの中で実行されるソフ トウェアの形で構築する際の、具体的な詳細な方式は、自動式カメラの設計に必 然的に付随する、コストとそれによって得られる利益(例えばプロセッサの価格 とそのプロセッサの構造の複雑精緻度)との間の妥協点をどこに置くかによって 決まる以外は、当業者の設計上の選択事項に係ることである。本発明の方法を効 果的に構築することのできるソフトウェアの設計方式には、非常に多くの様々な 方式があり、それらのうちの任意の方式を採用することができる。また、当業者 にとっては、それら設計方式、並びにそれら設計方式に用いるローレベルのコー ドをどのようにすべきかは1図3〜図14に示した情報が与えられれば、容易に 理解できることである。それゆえ、説明を簡潔明瞭にするために、図3〜図14 の演算操作図は、比較的高いレベル(ハイレベル)の演算操作図にしてあリ、ま た、以下に述べるそれらの図に関する説明も、比較的高いレベルの説明としであ る。
理解を容易にするために、図3〜図14においては、本発明の方法を一連の複数 のハイレベルの演算操作図で表わしてあり、しかもそれら演算操作図では、複数 の包括的に表わしたプロセスから、それらプロセスの各々を形成している具体的 なステップへと向かう、トップ−ダウン式の把握の仕方で本発明を示している。
また、各々のプロセスないしステップは、そのプロセスないしステップの簡単な 説明文を円で囲んだもので表わした。それらプロセスないしステップは、特定の カテゴリに所属する入力撮影パラメータを取り出して使用するものであり、その 特定のカテゴリの名を、長方形の枠で囲んで示した。それらカテゴリのうちには 、ただ1つのパラメータしか包含していないカテゴリと、2つ以上の個別のパラ メータを包含しているカテゴリとがある。そこで、あるプロセスないしステップ に関係しているカテゴリが、2つ以上のパラメータを包含しているカテゴリであ る場合には、そのカテゴリのパラメータのうち、そのプロセスないしステップへ 供給される特定のパラメータ、ないしは、そのプロセスないしステップによって 発生される特定のパラメータを図中に明記した。また、使用するパラメータの各 々は、2種類のクラスのうちのいずれかに該当し、そのうちの一方はいわゆる「 −次的パラメータ」のクラスであり、この−次的パラメータは基本的データ値で あって、図面中並びに以下の説明中においては、英大文字で書き表わしている。
また、他方は「二次的パラメータ」のクラスであって、この二次的パラメータは 、図面中並びに以下の説明中においては、英小文字で書き表わしている。二次的 パラメータとは、その各々が複数の一次的パラメータから導出されるパラメータ である。尚、図中に示したプロセスないしステップのうち、太線の円で囲んであ るものは「−次的ステップ」に該当するプロセスないしステップであり、この「 −次的ステップ」というのは、より低いレベルの演算操作図を参照することなく 、その特定のプロセスの動作を完全に把握できるプロセスないしステップのこと である。
以上の表記上の注意を随時常に留意されたい。図3について説明すると、同図は 、本発明の露出制御方法300に関係した入力パラメータ並びに出力パラメータ を表わした、全体演算操作図である。更に詳しく説明すると2ライン302.3 04.306.308.310.312.314.316.3】8.320、及 び322で示したように、この露出制御方法へ供給される種々のカテゴリの入力 パラメータは、BLUR−CIRCLjCRITERIA (ボケ円基準寸法) 、カメラ諸元、フィルム画質対露出量情報、被写体距離情報、FILM−SPE ED (フィルム・スピード)、動揺情報、レンズ諸元、被写体間るさレベル、 フラッシュ諸元、RECYCLE−MODE(IJ fイク)L、 ・モー ) ’) 、 ソれニFOCAL−LE?fGTH−FA(TOR(焦点距離係数) である。また、この露出制御方法300は、これら入力を使用して、ライン35 2.354.356、及び358で示したように、4つのカテゴリの出力パラメ ータを発生する。それらパラメータは、露出設定値と、POWER−CONDI TION (パワー条件)と、flash−condition (フラッシュ 条件)と、5pread−bounce−condition(拡散バウンス条 件)とである。
以上の夫々のカテゴリの定義については、次のとおりである。
て、ミル(線分の1インチ)を単位として表わした、ネガフィルム上の許容ボケ 円の直径で規定される。ボケ円の直径が充分に小さく、例えば2ミル(0,00 2インチ/約(L’05ミリメートル)であれば、この円内に存在する画像のに じみは、そのネガフィルムから焼付けた一般的な大きさく典型的な例としては4 倍に伸ばしたサイズ)の引伸しプリントにおいて、観察者がそれを知覚すること はない。
2、カメラ諸元 このカメラ諸元の中に含まれるパラメータには、K−FA(TOR(Kファクタ )と、シャッタ形式と、カメラ限界値とがあり、これらパラメータの定義は次の とおりされる、公知の、経験的にめられる定数である。更に詳しく説明すると、 この定数の値は次のISO標準計測公式によって与えられ、この式は、先に引用 したA N S 13.49−1987規格に規定されているものである。
この式において、 K= K FA[17rOR。
L=フートランベルトを単位として表わしたシーン照度、S=使用しているフィ ルムのISO(ASA)フィルム・スピード、T=ラシャタの開放時間の長さ、 A=fナンバーで表わした絞りの大きさ、である。
この式と「晴れの日16」の経験則とを両立させるためには、)jFAcTOR の値を約3.91に取れば良い。ただし、レンズの透過率や、レンズのフレア等 をはじめとする、カメラに固有の様々な光損失を考慮して、このK FACTO Rの値は適宜変更される。
b、シャッタ形式 このシャッタ形式というパラメータは、そのカメラにおいて使用可能なシャッタ の形式が、PROGRAMMABLE (プログラマブル形式)であるか、それ ともC0NVENTIONAL (通常形式)であるかを示したパラメータであ る。プログラマブル・シャッタとは、シャッタの開閉の回数と、シャッタが開放 状態にある時間の長さと、それに、シャッタを開放状態にしたときのそのシャッ タの開口面積(即ち絞りの大きさ)とを、互いに独立的に、電気的手段ないし機 械的手段によって種々の値に設定可能にしたシャッタである。それゆえ、プログ ラマブル・シャッタのうちでも比較的精緻な構成のものでは、互いに独立的に種 々の大きさに設定することのできる絞りの大きさの値として、予め複数の大きさ を定めておき、1回の露出を実行する間に、その絞りの大きさを、それら複数の 大きさの各々へ次々と変化させて行くということが可能である。一方、プログラ マブル・シャッタのうち、比較的簡単な構成のものとして、例えば、緩速開放式 シャッタ等が使用されることもある。緩速開放式シャッタでは、1回の露出動作 の中の、フラッシュで露光する部分と、周囲光で露光する部分とを、互いに異な った大きさの絞りにすることができる。そうするための方法としては、フラッシ ュのトリガ信号の発生を遅延させ、シャッタの開口部の直径が指定の大きさに達 したときにフラッシュを発光させることによって、フラッシュ露光用の絞りが得 られるようにすると共に、そこから更に、所望の周囲光露光用の絞りが得られる まで、シャッタの開口面積を増大させてて行くという方法が取られている。これ らのプログラマブル・シャッタに対して、通常形式のシャッタでは、シャッタの 開放時間の長さを種々に設定することはできるが、1回の露出を実行する際に使 用できる絞りの大きさは、ただ1とおりだけである。
また更に、このシャッタ形式というパラメータを、そのカメラがその時点におい て使用可能なシャッタの具体的な構造上の形式(即ち、そのシャッタがフォーカ ル・ブレーン・シャッタであるのか、或いはリーフ−シャッタであるのか、或い は更に、そのカメラがその時点においては、通常の露出を行なうのに)オーカル ・ブレーン・シャッタとリーフ・シャッタとの両方が使用可能であるのか)を併 せて示すパラメータとしても良い(ただし、図3以下の演算操作図に示した本発 明の実施例の方法では、このようにはしていない)、そのようなパラメータとし た場合には、特にフラッシュ撮影時に、添付図面中の演算操作図によって示した 本発明の実施例の方法によって得られる露出制御に対して、更に多少の露出制御 を追加することができ、それは、実施例の方法の然るべきステップに変更を加え て、シャッタ速度のシンクロ条件と、利用可能なシャッタの構成による実効露出 量の差異を考慮に入れることができるということであり、この変更は容易に行な うことができる。
C,カメラ限界値 このカメラ限界値に含まれるパラメータは、そのカメラの中に装備している実際 ノシャッタの、MAXIMUM−3)[rER−SPEED (そノシャッタが 動作可能な最も遅いシャッタ速度〕と、MINIMUM−SIT[ffrER− SPEED (そのシャッタが動作可能な最も速いシャッタ速度)として定義さ れる、上限と下限の夫々のシャッタ速度限界値である。
3、フィルム画質対露出量情報 このカテゴリには、1組のテーブルが含まれている。それらテーブルは、そのカ メラに使用される可能性のある様々な種類のフィルムの夫々の露出特性を表わし た、経験的に決定したテーブルであり、フィルムの種類の1種類に対して1つず つのテーブルが存在している。それら複数のテーブルは、図2に示したROM2 55の中に格納しである。各々のテーブルは、余裕分システム・スピードの、一 種の特性表であり、この特性表には、システム・スピードの1目盛りごとに数値 を記入しである。そして、この特性表には、(a)使用可能な余裕分システム・ スピードの総量(この総量は、該当するテーブルへ入力値として供給される)の うち、フィルムの露出量をISO標準設定値から意図的に異ならせることによっ て画質を向上させるという目的に利用し得る余裕分システム・スピードの量を、 システム・スピードの目盛りを単位として記入してあり、また、この特性表によ って、(bl N出過度にすることによって得られるよりも更に画質を向上させ ることができる、その他の技法(後に詳述する)に利用することができる、残り の余裕分システム・スピードの量が、出力値として得られる。従って、もし、テ ーブルへ供給された余裕分システム・スピードの入力値が負の値であり、しかも そのフィルムが、意図的な露出不足にしても許容可能な画質を提供し得るフィル ムである場合には、このテーブルから得られる余裕分システム・スピード出力値 は、一般的に、その入力値の負の値より大きな値となるようにしておき、それに よって、露出量の増加以外の、その他の画質向上のための技法(例えば絞りを更 に絞り込み、被写体の厚みのうちの更に多くの部分をカバーできるよう被写界深 度を深くすること等)に利用できるよ・)にしておく。このテーブルの具体例を 、次の表1に示す。
フィルム百 ・露 のテーブルの目 例表1 このテーブルにおいては、対応する入力値と出力値との間に数値の差があるが、 それらの差はいずれも、ISO標準露出量に対して露出不足または露出過度にす ることによってフィルムの露出量を意図的に変化させることに使用すべき余裕分 システム・スピードの量を表わしている。リバーサル・フィルムは、その露出の ラチチュードが比較的狭いため、ISO標準露出量から外れた場合には、殆ど常 に画質の劣化を招くことになる。従って、リバーサル・フィルムに対しては、意 図的な露出過度ないし露出不足は行なわれないように定めておく。即ち、リバー サル・フィルムに対応した、このフィルム画質対露出量のテーブルでは、一般的 に、余裕分システム・スピードの対応する入力値と出力値とを同一の値にしてお くようにする。そうすれば、リバーサル・フィルムでは、画質を向上させるため 方法としては、フィルムを意図的な露出過度ないし露出不足する以外の、その他 の方法に、余裕分システム・スピードが使用されるようになる。
4、被写体距離情報 図3に示したこのカテゴリは、2つのパラメータから成る。その1つはPRIM ARY 5UBJECT DISTANCE (主要被写体距離)であり、もう 1つはBACKGROUND−SIJBJEC’jDISTANCE (背景被 写体距離)である。これらの距離は、カメラから、夫々、車影対象のうちの前景 被写体に該当する部分までの距離と、背景に相当する部分までの距離とを表わし ている。また、これらの距離は、既述の如く、図2に示した水平方向測距システ ム220から得られる。
5、 I(I−M 5PEED (フィルム−スピード)図3に示したこのカテ ゴリは、ただ1つのパラメータから成り、そのパラメータとは、使用しているフ ィルムのISO(ASA)スピードである。このパラメータの値は、既述の如く 、フィルムのパトローネの外面に接触するrDXJ接点によって読み取られる。
6、動揺情報 このカテゴリには2つのパラメータが含まれ、それらは、5TANDARD−5 HAKE−FRA(7I’IONと、BLUR−FROM−3HAKEとである 。これらはいずれも画像のブレに関するパラメータである。
a、 5TANDARD 5HAKE FRACTIONこの5TANDARD −3HAKjFRACTIONというパラメータは、先に説明したBLUR−C IRCIE CRITERIAの値のうちの、カメラの動揺によって引き起こさ れる分のボケ円の許容大きさとして定義される。この5TANDARD−3)L AKjFRACTIONというパラメータの値は、一般的に、カメラの種類ない し大きさが異なれば異なったものとなり、カメラの製造時に、そのカメラの一般 的ユーザが発生させるであろうと予想されるカメラの動揺の大きさに合わせて設 定してお(。例えば、使い捨てカメラ等のように非常に軽量のカメラでは、カメ ラの動揺が発生し易いため、この5TANDARD−3HAKjFRA(TIO Nの値を比較的小さくしておく必要がある。一方、例えばプロ・カメラマン用の 35ミリカメラ等のように比較的頑丈で重量のあるカメラでは、カメラの動揺は 発生しに(く、そのため、この訂にΦARD−5F!AKE−FRAσIONの 値を軽量のカメラの場合よりも、かなり大きくすることができる。更にまた、例 えばポテンショメータ等の、ユーザが調節することのできる制御部品によって、 カメラマン自身がこのパラメータの値を設定できるようにしても良い。そうすれ ば、このパラメータを、特定の個人の、カメラを静止させて構えることのできる 能力に適合させることが可能になる。
このBLLrR−FROM−3HAKEというパラメータは、露出の実行中に実 際に発生したカメラの動揺の実測値である。既述の如く、このカメラの動揺の大 きさは、図2に示した動揺センサ225が計測してカメラ・マイクロコンピュー タ・システムへ供給する。
この動揺センサ225を装備するためのコストを低減するために、動揺センサ2 25と、動揺情報の処理の全てもしくは一部(例えばBLUTjFROM−3) LAKEのリアルタイムでの計測やそれに付随する処理等)は、以下に詳細に説 明するように、本発明の方法を実施する上で省略しても良く、ただしその場合に は、画質の向上は、残りのプロセスによって達成されるものだけになるため、そ の向上の程度が図3に示したレンズ諸元は、図2に示したレンズ・マイクロコン ピュータ・システム282からカメラ・マイクロコンピュータ・システムへ供給 されるものであり、このレンズ・マイクロコンピュータ・システム282は、そ のカメラに装着した特定のレンズの中に設けられている。このレンズ諸元には、 絞り限界値とFOCAjLENGTH(焦点距離)とが含まれ、それらは次のよ うに定義される。
a、絞り限界値 絞り限界値は、レンズの絞りの大きさの両側の夫々の限界値を含んでおり、そ夫 々、そのレンズによって得られる、最小の絞りの開口面積(最大のfナンバーで ありMAXIMUM−FJ聞BERの(I)と、最大の絞りの開口面積(最小の fナンバーでありMINIM F NUMBERの値)とに等しい。
b、 FOCAL圧罷1 このFOCAL−LENGTHは、単純に、そのレンズの焦点距離をミリメート ルを単位として表わした数字である。そのレンズがズームレンズであれば、この 値は、そのレンズが現在設定されている焦点距離を表わす。
8、被写体間るさレベル このカテゴリは2つのパラメータから成り、それらパラメータはPRIMARY −SUBJE(’71’−[、IGHT−1−EVEL (主要被写体間るさ1 ノベル)と、BACKGROUNT) LIG酊−LEVEl、、 i背 景明るさレベルフとであり、これらは、図2に示して既に説明した測光システム 215で計測して得られるものであり、現在機影しているシーンの前景被写体部 分の照度と背景部分の照度の夫々の強度を与えるものである。
9、フラッシュ諸元 図3に示したフラッシュ諸元には複数のパラメータが含まれており、それらパラ メータは、AMBIENT−FILL−APERTUREと、FLASH−SH UTrER−3PEEDと、FLAS町FAL1、OFjLIMITと、TRI P−POINTと、MINIMUM−FLASI(−3YN(ニー5PEEDと 、FILL−FLASH−COMPENSATION−FA(TORと、ene rgy−saving−flashと、拡散バウンス情報と、深度数情報と、G UIDjNIJMBERとである。
a 、 AMBIENT−FILL−APERTUREこのパラメータの値は、 周囲光補光照明を行なう際に使用可能な最大の絞りの大きさを示したものであり 、即ち、フル・フラッシュ照明の発光が終了した後にもシャッタをそのまま開放 し続けることによって、背景部分の露光レベルを上昇させるという照明方式にお いて、そのシャッタの開放状態において使用可能な最大の絞りの大きさを示した 一種の限界値である。ただし、この絞りの値は、フル・フラッシュを使用する撮 影状況において、周囲光による累積露光量が充分な露光量レベルに達するように するために必要な絞りの大きさというものではなく、その撮影状況において、フ ル・フラッシュ照明と共に使用することができる、最も大きな絞りの値である。
例えば月光の下で撮影するというような、極端に暗いシーンを撮影するという状 況では、周囲光の明るさレベルが低過ぎるために、絞りの値をこのAMBIEN T−FILL−APERTUREの値としても、超長時間露出を行なわない限り 、周囲光の累積露光量が、適切且つ充分な露光量レベルに達しないこともある。
露出によって撮影するときに選択するシャッタ速度のデフオールド値である。
た距離の範囲であって、フラッシュ照明光で撮影したときに画像のディテールが 失われてしまう距離範囲を表わすものである。即ち、被写体の位置がカメラ積近 過ぎたならば、被写体がフラッシュ照明光をもろに浴びるために、フィルムが露 光過度になり、そのため、撮影した画像中のその被写体の鮮鋭度が失われてしま う。また逆に、被写体の位置がカメラから遠過ぎたならば、フラッシュの照明強 度は被写体までの距離の二乗に反比例して低下するために、そのフラッシュ照明 光が、その被写体と背景との境界をはっきり写し出せるように被写体を照明する ことのできない、不充分なものとなる。従って、被写体は、カメラから遠過ぎる 距離にあるときには背景に溶は込んでしまい、その画像のディテールはつぶれて 失われてしまう。このFLASHIFALL−OFjLIMITというパラメー タが指定している被写体とカメラとの間の距離範囲から外れて位置している被写 体は、フラッシュ照明によって適切に照明することができない。それゆえ、この パラメータが表わしている数値の範囲は、被写界深度と照明深度とが所定の関係 となるように行なうフラッシュ撮影にとって必要な、被写界深度の限度を示した ものである。
あるときにフル・フラッシュ露出を行なうという、シーン全体照度の最大限界値 を表わしたものである。ここでシーン全体照度として使用するのは、一般的に、 シーンの全領域に亙る平均値であり、この平均値は、図2に示した測光システム 215や、或いは、カメラの中に内蔵した別設の明るさセンサによって得るよう にすれば良い。
シャッタにシンクロナイズさせることができる、最も持続時間が短いシャッタ速 度(最も速いシャッタ速度)を表わしており、カメラの設計によって定まる定数 況の下で使用し得る、補光用フラッシュ照明の光量の限界値を表わした、好静的 に決定した定数である。補光用フラ・ンシュ照明とは、例えば昼光撮影をすると きに、その主要被写体が日陰の中にあるというように、照明コントラストの強い シーンを撮影する際に、明るさをバランスさせることを目的として使用するフラ ッシュ照明のことである。ただしこの場合、被写体へ投射される補光用フラッシ ュの照明光が強過ぎると、シーンの照明状態が、実質的に逆転してしまう。即ち 、主要被写体は明るく写るようになるが、そのシーンの背景は、フラッシュ照明 光の強度が距離と共に低下するために逆に非常に暗(なり、それによって、その シーンの背景の照明が不充分になってしまう。
g 、energy−saving flashこのカテゴリはただ1つだけの パラメータから成り、そのパラメータは、フラッシュ装置が、その装置の中に装 備している蓄電用コンデンサに蓄積可能な全エネルギのうちの一部分だけを使用 してフラッシュ閃光管を発光させる能力を有するか否かを示すものである。
h、拡散バウンス情報 このカテゴリは、バウンス・フラッシュ照明ないし拡散光フラッシュ照明の、使 用可能性及び使用法に関係したパラメータを包含するカテゴリであり、以下のカ テゴリに所属する夫々のパラメータ、ないし、以下の単独パラメータを含んでい る。それらカテゴリないし単独パラメータは、ceiling−existと、 BOUNCE−CLrTOFFと、拡散テーブルとである。図2に示した動揺セ ンサ225がそうであったように、この拡散バウンス情報に関しても、垂直方向 測距システム230と、後に詳述するバウンス情報の処理の全てとを、本発明の この実施例の方法から省略することが可能であるが、ただしそれらを省略した場 合には、全体として得られる画質の向上は、この方法のうちの残りの部分によっ て達成される向上の分だけになるため、幾分向上の程度が低下することになるの はやむを得ない。一方、後に詳述するように、本発明のこの実施例の方法のうち 、この拡散バウンス情報を利用する部分を残りの部分から分離し、この部分だけ をカメラに組み込むようにすれば、バウンス照明を使用すれば画質を向上し得る か否かを、シーン特性のみに基づいて判断して、それが可能であると判断された ならば、自動的にバウンス照明が使用されるようにすることができる。
1 、 ceiling−exist このカテゴリは、ただ1つのパラメータを含んでおり、そのパラメータは、フラ ッシュ照明光をバウンスさせることのできる何らかの表面(バウンス面)が存在 しているか否かを、ディジタル式に示す(YESINO)ものである。既述の如 く、このバウンス面の検出は、図2に示した垂直方向測距システム230が行な うようにしており、また、この垂直方向測距システム230は、バウンス面を検 出したならば、検出表示信号をカメラ・マイクロプロ・システムへ送出するよう にしである。言うまでもなく、適当なバウンス面が存在していない場合、ないし は、フラッシュの出力が、効果的なバウンス照明を行なえるだけの充分な大きさ のものではない場合には、フラッシュの出力並びに余裕分システム・スピードを バウンス照明に使用すべきでない。もしそれらをバウンス照明に使用したならば 、フラッシュの出力は単に浪費されるだけであり、顕著な画質の向上は得られな い。
従ってこの場合には、余裕分システム・スピードとフラッシュの出力とは、別の 用途に使用すべきであり、例えば、フラッシュの直接光を拡散させる拡散光照明 等を行なうことに使用して、画質の向上を図るべきである。
2 、 BOIJNCE (TrOFFこのパラメータの値は、限界点を数値で 表したものであり、その数値は、バウンス撮影のために使用せねばならない余裕 分システム・スピードを、露出値の対数(log E)で表わしたもの(一般的 には0.9)である。もし、ある撮影状況において存在している余裕分システム ・スピードの量がバウンス撮影に必要な量に達していなければ、それは、たとえ バウンス撮影をしても、撮影した画像には顕著な画質の向上は得られないという ことに他ならず、従ってその撮影状況においては、バウンス撮影は行なわないよ うにする。
3、拡散テーブル このテーブルは、使用可能な余裕分システム・スピードの量と、以下の3つの量 との関係を表わした複数の値から成るテーブルである。それら3つの量とは、適 当な5PREAD−ANGLE (拡散角度)−フラッシュ照明光をシーンに対 して拡散して投射することのできる角度−の大きさと、余裕分システム・スピー ドの量で表わの拡散光フラッシュ照明に使用する分を除いた、残りの使用可能な (例えば意図的な露光過度に使用可能な)余裕分システム・スピードとの3つで ある。
拡散直接フラッシュ照明を実行するのは、天井が存在していないか、或いは、使 用可能な余裕分システム・スピードの量がBOUNCjC石OFFの値に足りな い場合であって、しかも、その使用可能な余裕分システム・スピードの量が、シ ーンに対して拡散直接光フラッシュ照明を実行するには充分な量であるという場 合である。この場合、拡散直接光フラッシュ照明を実行すれば、それによって、 フラッシュ照明を全く使用しない場合と較べて、全体としての画質が向上した、 好ましい画像が得られる。
i、深度数情報 このカテゴリは2つのパラメータから成り、それらパラメータは、DEPTH− NIJMBER(深度数)と、DEPTH−NI服BER−FOCAL−正正1 (深度数焦点距離)とである。
後に説明するように、本発明のこの実施例の方法のうち、この深度数情報を処理 する部分だけを残りの部分から分離して、この部分だけをカメラに組み込むよう にしても良く、それによって自動的な画質の向上が可能になる。この点に関して 付言すると、後に詳述するように、この実施例の方法のうちのこの部分を採用す ることによって、フラッシュ撮影の際に、所与の被写体距離に応じて、使用可能 なフラッシュの照明深度に一致した被写界深度を提供する絞り設定値を、選定す ることができるようになる、このような絞り設定値を選択した後に、尚、余裕分 システム・スピードが存在していれば、その余裕分システム−スピードは、例え ばフラッシュ照明をバウンス照明ないし拡散光照明とするために使用すれば良い 。これによって、非拡散光による直接光フラッシュ照明とせずに済むため、シー ンの全体をより一様に照明することができるようになり、ISO標準露出設定値 を使用した場合に得られる画質と較べて、向上した画質が得られる。また、この 場合には、最初に絞りを絞り込みにかかることは避けるようにする。何故ならば 、そのようにすると、被写界深度が無意味に深まるだけという結果になる可能性 があるからである。
1 、 DEPTH−NIJMBER(深度数)このパラメータは、本発明をフ ラッシュ撮影に関連して好適に利用できるようにするために、特に創出したパラ メータである。
使用しているレンズにおける、このDEFn’jNUMBERというパラメータ の値が、使用しているフラッシュ装置のGUIDEJ■BERの値に等しいとき には、そのレンズのDEPTH−NUMBERの値は、fナンバーの目盛りの数 字で表わした絞りの値と、カメラに装着したそのフラッシュ装置から測った主要 被写体までの距離との積に等しく、そして、その主要被写体距離においては、そ のレンズの被写界深度が、そのフラッシュ装置の照明深度と一致する。 DEF njNUMBERの値が与えられていれば、被写界深度を照明深度と一致させる ための、絞りの設定値と被写体距離の値とから成る、対になった値の組を、何組 も導き出すことができる。後に説明するように、DEPTH−1elBERとい うパラメータの値は、被写界深度条件と照明深度条件とから算出される値であり 、フィルム・スピードとは無関係である。従ってこのDEPTHIMBERの値 は光学系の特性のみによって決まるものであるため、フィルム・スピードの値の 如何にかかわらず、同じレンズを使用している限り、同一カス並びに連続式絞り 制gB(連続式絞り制御とは、絞りの大きさを段階的に変化させるのではなく連 続的に変化させる制御という意味である)を採用した撮影システムにおいては、 フラッシュ照明距離範囲の全域の中の任意の距離においてISO標準露出量が得 られるようにすることができる。一方、使用しているフラッシュ装置(7) G UIDE−NUMBER(7)値がDEPTH−Ffll’MBER(7)値よ りも大きい場合には、余裕分システム・スピードが存在している可能性が大きく 、従ってその余裕分システム・スピードを、ISO/ANSI露光規格を採用し た場合に得られる画質を超えて、更に画質を向上させるために使用することがで きる。
システム・スピードが、最大限に無駄な(利用されるのは、被写界深度が照明深 度に一致しているときである。この点について更に説明すると、もし被写体の奥 行きが、フラッシュ装置によって得られる照明深度より更に深かったならば、そ の被写体の一部分が、その照明深度の遠点(遠方限界点)より更に遠くに位置す る可能性があるが、その部分は照明が不充分なのであるから、撮影した画像の中 ではその部分にピントが合っている必要はない。従って、この照明深度条件のた めに、必要とされるレンズの被写界深度が縮小することになる。また、レンズの 被写界深度が、フラッシュ装置の照明深度よりも浅かったならば、そのフラッシ ュ装置によって被写体の奥行きの全体を適切に照明し得るにもかかわらず、その レンズの被写界深度がその被写体の奥行きの全体を完全にカバーすることができ ないのであるから、その被写界深度は不充分なものといわざるを得ない。この場 合、その被写体を、端から端まで鮮明に機影することはできない。
DEPTH−NIJMBERの値とGUIDE−N開BERの値とを、互いに等 しくする場合には、DEPTH−NUMBERの値を次のように定めれば良い。
先ず最初に、所与の絞りの値に対応した過焦点距離の値を、周知の式である、次 の式(2)によってめる。ここで過焦点距離とは、レンズのピントを無限遠に合 わせたときに、それより遠くにある物体の画像が鮮明に写る最短の距離であると いうこともでき、また、それより遠くにレンズのピントを合わせれば、無限遠に 位置している物体が鮮明に写る最短距離であるということもできる。
この式において、 H=過焦点距離、 F:使用しているレンズの焦点距離。
f=fナンバーで表わした絞りの大きさ、bc=ネガフィルム上のボケ円の直径 、である。
この式(2)から更に、周知の式である、次の式(3)及び式(4)を使用する ことによって、被写界深度の近点と遠点とを算出することができる。
これらの式において、 Dや=被写界深度遠点、 11=被写界深度近点、 d=レンズのピントを合わせである距離、である。
これらの式の中の(d−F)の項が意味を持ち得るのは、例えばd<IOF程度 の近接撮影等を行なう場合だけである。
フラッシュ装置からの距離(d)の関数として表わした露出量の低下量は、周知 の式である1次の式(5)によって得られる。
ΔE= log+。[fci、 /d112] (5)この式からは、フラッシ ュ装置から被写体までの距離が2倍であれば(例えば、d2=8フィート(約2 .4メートル)、d、=4フィート(約1.22メートル)であれば)、露出量 の差はro、6J、即ち2目盛り分になるということが分る。尚、以下の説明に おいて対数(Log )を使用する場合、特に示さない限りそれは全て、底が「 10」の富用対数である0式(5)が得られたならば、更に次の式(6)及び式 (7)を用いることによって、照明深度遠点における露出量係数Cやと、照明深 度近点における露出量係数C−とが得られる。
これらの式が得られたならば、更に次の式(8〕及び式(9)から、それらに対 応する、照明深度近点り、と、照明深度遠点り、とが得られる。
D、= (d、)(C−> (8) DF = (d、)(C3) (9) これらの式において、 d、=被写体からフラッシュ装置までの距離、である。
例えば、被写体がフラッシュ装置から8フイート(約2.4メートル)のところ に位置している場合に、この被写体を中心として、その前後の、露出量の変動が 絞りの±1目盛り分以内の領域を照明深度とするならば、フラッシュ装置からの 距離で表わして、8x0.708=5.7フイート(約1.7メートル)から、 8x1.41=11.3フイート(約3.4メートル)までの範囲が、その照明 深度の存在領域となる。即ち、この場合、この範囲内に存在している物体はいず れも、被写体の照度との差が、絞りの目盛りにして1目盛り分以内の照度差で、 照明されることになる。
以上の式が得られたならば、被写界深度近点と被写界深度遠点とのいずれかを用 いてDEP’n(−NUMBERの値を示す数式を得ることができる。被写界深 度近点を使用するのであれば、照明深度近点露出量係数を使用し、被写界深度遠 点を使用するのであれば、照明深度遠点露出量係数を使用する。被写界深度は、 照明深度の範囲の全体をカバーするようにすることが望ましく、また、実際に行 なった知覚試験の結果からも、照明深度近点における露出量の絶対値より、照明 深度遠点における露出量の絶対値の方が大きく知覚されることが判明しているた め、ここでは、式(3)に示した、被写界深度遠点を用いて、DEFrH−NI JMBERの値をめることにする。先ず最初に、「クローズアップ」画像は撮影 しないものと仮定して式(3)を簡単化することにより、次の式(10)が得ら れる。
この分数の分子と分母の両方に(1/H)を掛け、更に、その結果の中のHに、 F” / (f −bc)を代入すると、次の結果が得られる。
この式において、(d−f)はGUIDE−NUMBER(以下、これをGNと 略記し、これについては後に詳述する)に等しいため、式(11)は次のように 表わすことができる。
照明深度遠点は(C,・d)に等しく、また、被写界深度遠点を照明深度遠点に 等しくするのであるから、次の式(13)が得られる。
この式(13)を変形して整理すると、次の式(14)で表わされる、GUID jNUMBERの式が得られる。
小値をDEFrl(−NIJMBERの値に等しくすれば良い。そこで、この式 (14)の右辺を「12」で割ってインチからフィートへ単位を変換すると、次 の式(15)で表わされる、DEPTH−MBERの式が得られる。
この式において、 F:レンズの焦点距離(単位インチ)、である。
−例として、焦点距離35ミリのレンズにおいて、その照明深度遠点の限界露出 値を対数露出値(log E)で0.45としくこれは、絞り目盛りで±1.5 目盛り分のと露出値の差に相当し、1.68になる)、ネガフィルム上のボケ円 の直径を0.002インチ(約0.051ミリメートル)とすれば、式(5)か ら得られ60EPTH(−NUMBER(7)値はr32Ji:なる。従ッテ、 コルレンズをGU’fllE−NUNBERの値が「32」のフラッシュ装置と 共に使用するなら、F−NUMBERの値と被写体距離との積の値を「32」に しさえすれば、被写界深度と照明深度とが一致することになる。容易に理解され るように、レンズの焦点距離の1つの値に対しては、それに対応したDE阿’H −ΣJMBERの値を一度だけ計算してめれば良く、それ以後は、その算出した DEFrHINIJMBERの値を使用して、被写界深度と照明深度とを一致さ せることができるような、絞りの大きさを選択することができる。ただし、照明 深度の限界露出値が変更されたり、ネガフィルム上のボケ円の直径が変更された ときには、再びDEPTHINIJMBERの値を計算し直す必要がある。一方 、ボケ円の直径が互いに同一であり、且つ、照明深度遠点が互いに同一であれば 、でき、それには、次の式(16)に示すように計算を行なえば良い。
この式において、 である。
現在値の算出に使用したFOCAjLENGTHの値である。
j 、 GUIDjNUMBER(ガイドナンバー)このパラメータは、当業界 では周知のものである。即ち、このパラメータが表わしている値は、指定された ISO(ASA)フィルム・スピード(例えばISO(ASA)100スピード )のフィルムを使用し、フル・フラッシュでフラッシュ照明をする際に、ISO 標準露出量が得られる絞りの値(FLASH−jNIJMBER)に、被写体距 離(d、)を乗じた積の値であり、往って、次の式(17)で表わされる。
GN(工5o1oo、 = d、 −FLASHF NtJMBER(17)あ る特定のフィルム・スピード(例えばISO(ASA)100スピード)に対応 したGUIDE−MBERの値は、フラッシュ装置が発生し得る光エネルギの大 きさによって決まることから、個々のフラッシュ装置ごとに異なった値となり、 それゆえこのGUIDjNUMBERの値は、フラッシュ装置が提供し得る出力 の大きさの指標となる値である。
ただし、DEPTH−NTJMBERの値を使用した場合には、光学系の特性( 即ち、露出限界値、レンズの焦点距離、ボケ円の直径)に基づいて、絞りの設定 値を選択することになるが、GUIDE、NUMBERの値を使用した場合には 、これと異なり、フラッシュ装置が発生し得る出力の大きさに基づいて、絞りの 設定値を選定することになる、また、上に例示したように、使用している特定の フラッシュ装置のGUIDE1’nJMBERの値が、使用しているレンズのD EFT)I−NUMBERの値に等しいような、フラッシュ撮影状況においては 、余裕分システム・スピードが存在している可能性が高い。
1O1RECYCLE MODE 図3に示したこのカテゴリに含まれているパラメータは1つであり、このパラメ ータは、使用しているフラッシュ装置が、反復して次々と発光する際の、可能な 反復速度の大小に応じて、2つのディジタル値(NORMAI、IFAST ) のうちのいずれか一方の値を取るものである。このパラメータの値を取り込むた めの手段としては、カメラに備えたスーCツチをユーザに操作させるようにして おいても良く、また、フラッシュ装置の中に装備したマイクロコンピュータ・シ ステムが定数を送出するようにしておいても良いが、後者の方がより好ましいと 言える。
11゜ FO(1:AL−LENGTH−FACTOR(焦点距離係数)このカ テゴリには、1つのパラメータkが含まれており、このパラメータkにFOCA り王NGTHの逆数を掛けて得られる積の値が、所与のレンズにおいて、画像上 に、カメラの動揺の影響が知覚可能な状態で出現しないようにすることができる 、最モ遅イシャッタ速度の値(SLOWEST−SHUTrER−3PEED  ) i:なる。これは次の式(18)に示すとおりである。
5LOWEST S[R−SPEED = k/ FOCAL−LENGTH( 18)この式において、 k=所定の係数であり、典型的な例としては1.0より大きい定数である。
この定数の値は経験的に定められるものであり、カメラの設計の際に決定するよ うにする。
聞力左ヱ亘旦 12、N出段定値 このカテゴリに含まれるパラメータは、 5HTffl’ER−SPEED ( シャッタ速度)と、jNllMBER(f f :zバー)と、FLASH−F −NUMBER(7ラッシュ使用時fナンバー)とであり、これらは、カメラを 駆動して、現在シーンの適切な露出を行なわせるために必要なものである。
a、S)r[ffrER−SPEED (シャッタ速度)このS[R−5PEE Dというパラメータの値は、現在露出に必要なシャッタ速度を、秒を単位として 指定した値である。
b 、 jNUMBER(fナンバー)このFl旧BERというパラメータの値 は、周囲光で撮影する状況における現在露出に必要な絞りの大きさを、絞りの目 盛りを単位として指定した値である。
c 、 FLASIT−F−PJUMBER(フラッシュ使用時fナンバー)こ のFLA、SH−F−NTJMBERというパラメータの値は、現在フラッシュ 露出に必要な絞りの大きさを、絞り目盛りを単位として指定した値である。
13 、POWEl’jCONDITION (出力条件)このカテゴリには、 1つの数値のパラメータが含まれており、その数値は、フラッシュ装置の1回の 発光の開始から停止までの間に発生すべき、フラッシュ出力エネルギの量を指定 する。例えば、部分出力可能なフラッシュ装置を使用していて、所与のシーンの 撮影には、そのフラッシュ装置が出力し得る最大出力照度の半分の照度があれば 良いという場合には、このPOWER−CONDITIONというパラメータの 値を、0.5にしておけば良い、そしてこのパラメータの値を、フラッシュ装置 の発火動作に先立って、カメラ・マイクロコンピュータ・システムが、フラッシ ュ・マイクロコンピュータ・システムへ送出するようにしておけば良い。
一方、比較的簡単な構造のフラッシュ装置を使用している場合には、このパラメ ータは、その値によって、そのフラッシュ装置のいわゆる「チャージランプ(発 光準備完了を知らせる表示灯)」が点灯し得る状態になったことを知らせるよう なパラメータとしても良く、それによって、フラッシュ装置の再度の発光が可能 になったことを表示し、そのフラッシュ装置の中に備えたコンデンサの更なる充 電動作を停止するようにすれば良い。
14、FLAS町C0NDITION (フラッシュ条件)このカテゴリには1 つのディジタル・パラメータが含まれており、そのパラメータは、現在シーンの 撮影にフラッシュ照明を使用するか否か(YESINO)だけを指定する。フラ ッシュ装置自体は、常時使用可能な状態にあるが、そのフラッシュ装置を実際に 使用するか否かは、本発明の実施例の方法300が判定する照明光を追加する必 要の有無に応じて決められる。
15、 5pread−bounce−condition (拡散及びバウン ス条件)このカテゴリには、3つのパラメータが含まれており、それらパラメー タは、SPREAD−AMOtJNT (拡散量) 、 5PREAD−A?1 lGLE (拡散角度)、BOIJNCE−AMOlJNT (バE ンス量)の3つである。こねらパラメータは、フラッシュ照明の具体的な使用法 を指定するものである。
においで、拡散フラッシュ照明のために使用し得る余裕分システム・スピードの 量を指定した値である。
b、 5PREAD−ANGLE (拡散角度)既述の如く、この5PREAD −ANGLEというパラメータの値は、現在撮影しようとしているシーンに対し て、フル・フラッシュ照明の直接光を拡散させて照射する角度を指定した値であ る。
c 、BOUNCE−AMOIJNT (バウンス量)このBO開CjAMO1 JNTというパラメータの値は、現在シーンの撮影において、フラッシュのバウ ンス照明のために使用し得る余裕分システム・スピードを指定した値である。
これらの、POWER−CONDITION (出力条件)、FLASH−CO NDITION (7ラツシユ条件)、及び5prea+jbounce−co ndition (拡散及びバウンス条件)という3つのカテゴリに含まれる、 夫々のパラメータの値は、それらの値の全体として、フラッシュ装置を動作させ る動作形態を指定するものである。
以上で、本発明の実施例の方法において供給される入力パラメータと、この方法 によって発生される出力パラメータとについての、全般的な説明を終了する。
これより、図4〜図14に示した本発明の実施例の方法の、細部について説明を する。尚、説明を進めている際に、この方法に関する。更に別のパラメータない しカテゴリの説明が必要となった場合には、その都度、それらを追加説明して行 くことにする。
図4は、本発明の実施例の方法300のハイレベルな演算操作図である。図示の 如く、この方法は6つの基本的プロセス410.420.430.440.45 0.460を含んでおり、そのうちの2つのプロセス410と440とは、太線 の円で囲んであることから分るように、−次的プロセスである。
基本的にこの方法300では、撮影画像を発生させるために、プロセス410な いし420においてシーンの照明の種類を決定する。即ち、その画像を撮影する ために使用する照明を周囲光照明とするか、フル・フラッシュ照明とするか、そ れとも補光用フラッシュ照明とするかを決定する。この方法300では続いて、 こうして選択したシーンの照明法に基づいて、プロセス430,440、ないし 450において、そのシーン照明法に適した、露出設定値の基線値(一般的には ISO標準露出設定値である)と、フラッシュ関係パラメータとを決定する。こ こで決定するパラメータには、露出設定値が含まれ、また、フラッシュ照明を使 用するのであれば、フラッシュ装置を適切に設定及び制御するための様々なフラ ッシュ関係出力パラメータが含まれる。それらパラメータを決定したならば、プ ロセス460において、(a1部分的にシーン必要条件に基づき、現在撮影状況 に余裕分システム・スピードが存在しているか否を判定し、また、もしそれが存 在しているのであればその余裕システム・スピードの量はどれ程であるかを更に 判定し、fb1次に、撮影する画像の画質を基線露出設定値を使用した場合に得 られる画質よりも更に向上させるための、余裕分システム・スピードの最良の使 用法を指定し、fcl更に、既に決定されていた基線露出設定値、並びにフラッ シュ関係出力パラメータを変更して、撮影する画像の画質をISO標準露出設定 値を使用した場合に得られる画質よりも更に向上させるために、余裕分システム ・スピードをできるだけ多く使用するようにする。
更に詳しく説明すると、プロセス410では、図中にライン316と318とで 表わしたように、被写体間るさレベルとフラッシュ諸元とに基づいて、フル・フ ラッシュ露出を実行すべきか否かを判断する。特に、このプロセス410では主 要被写体の照度の値をTRIjPOINTパラメータの値と比較する。主要被写 体が暗過ぎると判断されたならば、即ち、主要被写体の照度の値がTRIP−P OINTパラメータの値よりも小さかったならば、フルーフラッシュを使用する ようにする。
一方、そうではないと判断されたならば、フルーフラッシュは使用しない、この プロセスを構成しているルーチンを、ハイレベルの機能プログラミング表記法を 用いて書き表わすと、次のようになる。
INPUT: TRlPP0INT INPUT: 被写体間るさレベル NDIP 出力パラメータであるfull−flash−conditionの値は、現在 露出においてフル・フラッシュを採用すべきか否かを表示するだけの値である。
フル・フラッシュを使用すべきでない(即ちfuljflash−condit ion = rNOJ)と判断された場合には、ライン414で表わしたように 、続いてプロセス420を実行して、今度は補光用フラッシュ照明を使用すべき か否かを判断する。このプロセス420は、後に図5及び図6を参照して更に詳 細に説明するが、補光用フラッシュ照明を使用すべきか否かを判断した上、その 補光用フラッシュ照明を使用すべきか否かの判断に応じて、fill−flas h−conditionパラメータの値をrYEsJか[NO」かのいずれかに セットし、また、補光用フラッシュ照明に関係したパラメータを計算によりめる プロセスである。そして、このプロセス420では、これらを行なうために、ラ イン316.308.310.314、及び322で表わしたように、被写体間 るさレベルと、被写体距離情報と、FILMSPEEDと、レンズ諸元と、FO (:AL LE邪■−FA口ORとを使用し、また更に、ライン318と304 とで示したように、フラッシュ諸元とカメラ諸元とを使用している。特にカメラ 諸元に関しては、このプロセス420では、その中に含まれるパラメータのうち 、 FI Ll、FLASH−COMPENSATION−FACTORパラメ ータと、energy−savSPEEDパラメータとを使用し7ている。
図4には詳細に図示していないが、補光用フラッシュ照明関係パラメータ:、″ は、FILL−FLASH−MAXThtUM−APERTURE (補光用7  ラッシュ対応最大絞り値)と、FILL−FLASH−APERTURE ( 補光用フラッシュ対応絞り値)と、LIGlffING−RATIO−FACT OR(照明比係数)とが含まれており、これらパラメータの定義は次のとおりで ある。
16、補光用フラッシュ照明関係パラメータa、 FILL FLASHMAX IIIUM APERTUREコノFILL−FuSH−kAI’JCIM1f MAPERTIIREトイウハラ;d 90)値は、カメラカ現在使用可能な最 も速いシャッタ速度が与えられているときに、そのシャッタ速度で、補光用フラ ッシュ照明撮影をする際に使用し得る、最も大きな絞りを表わした数値である。
b、 FILL FLASHAPERTUREこのFILjFLASH−APE RTLrREというパラメータの値は、補光用フラッシュ照明を使用して現在シ ーンを撮影するために必要な絞りの値の初期値である。
c 、LIG)ffING−RATIO−FACTOR(照明比係数)このLI GHTTNG−RATIO−FACTORというパラメータの値は、撮影しよう としている現在シーンの中の、主要被写体の照度に対する背景照度の比の値の、 平方根を取った値である。
補光用フラッシュ照明を使用すべきであると判断したとき(即ち、ライン422 で示したようにfiljflash−condition = rYESJのと き)には、補光用フラッシュ照明関係パラメータの値を、ライン424で示した ように、プロセス430へその入力として供給する。このプロセス430につい ては、後に図7を参照しつつ更に詳細に説明するが、これは、露出設定値の基線 値(初期値)を沖定するプロセスであって、この基準値の決定には、ライン30 4,318゜314.316、及び310で示したように、カメラ諸元と、フラ ッシュ諸「。
(詳しくはそのうちのenergy−saving−flashパラメータ及び FILL−FLAS町CO&4PFF!5ATION−FACTORパラメータ )と、レンズ諸元と、被写体間るさレベルと、FILII−5PEEDとを使用 する。そして、これらから得られた、補光用フラッシュ照明j7対応した露出設 定値は、POWER−CONDITTO瓦、及び、肯定的な(即ちrYESJ  ))filjflash−conditionと共に、ライン434.354、 及び422で示したように、余裕分システム・スピードに関するプロセス460 へその入力として供給する。このプロセス460は、現在撮影状況の中に余裕分 システム・スピードが存在しているか否かを判断し、そして、もしそれが存在し ていたならば、その余裕分システム・スピードを、撮影して得られる画質を向上 させるために最善に使用するには、どのように使用すべきかを、更に判断するプ ロセスである。
一方、フラッシュを使用せず、シーンの周囲光によって撮影すべきであると判断 したときには、 full−flash conditionとfill−fl ash conditionとは、いずれも「NO」になっている。この場合に は、プロセス420から発しているライン422で示したように、プロセス44 0を実行して、周囲光照明に対応した露出設定値の基線値を決定する。即ち、こ のプロセス440は、周囲光対応露出設定値であるF−MBERとSl(石rE R5PEEDとを決定するものであり、それらの決定には、ライン310.30 4.316.314、及び322で示したように、FILM−5PEEDと、カ メラ諸元(詳しくはそのうちのに−FA(TOR)と、被写体間るさレベル(詳 しくはそのうち(7) PRIMARY−3UBJEC’jLIGHT−LEV EL) ト、レンズ諸元(詳しくはそのうち)FOCAL LENGTI()と 、FOCAL−LENGTH−FACTORトを使用する。そして先ず、レンズ の焦点距離に基づいて、使用可能な最も速いシャッタ速度と、カメラの動揺の影 響を小さく抑えるための適当な係数とを選定する。続いて、こうして得たシャッ タ速度に基づいて、F−[BERで表わす絞りの大きさを選定することによって 、基線露出設定値を得る。このプロセスを構成しているルーチンを、ハイレベル の機能プログラミング表記法を用いて書き表わすと次のようになる。
INPUT: 被写体間るさレベル rNPIIT: カメラ諸元 INPIJT: FOCAL LENGTHFA訂0RINPIJT: レンズ 諸元 0UTPIJT: F MBER F−NUMBER= [TS)rLrTTER−5PEED ・FILM−SP EED ・NDIF こうして周囲光撮影用の露出設定値を決定したならば、続いてプロセス460を 実行する。このプロセス460は、ライン444と448とで示したように、そ れら露出設定値であるF−MBERとSH1丁正R−3PEEDとに基づいて、 現在撮影状況の中に余裕分システム・スピードが存在しているか否かを判断し、 そして、それが存在していたならば、その余裕分システム・スピードを、画質を 向上させるために最善に使用するには、どのように使用すべきかを、更に判断す るプロセスである。
一方、フル・フラッシュ橋形を行なうべきであると判断されたとき(即ちful jfJash−condition = rYEsJのとき)には、ライン41 2で示したように、プロセス450を実行して、フル・フラッシュ照明に対応し た露出設定値の基線値を決定する。このプロセス450については、後に図8〜 図10を参照しつつ更に詳細に説明するが、このプロセスでは、フル・フラッシ ュ対応の露出設定値であ6 FLASI(−jNUl!BERと5H11nER −5PEED トを決定し、それらの決定のためには、ライン304.310. 316.302.318、及び308で示したように、カメラ諸元と、FILM −3PEEDと、被写体間るさレベルと、BLTJR−CJRCLE−CRIπ RIAと、フラッシュ諸元と、被写体距離情報とを使用する。そして、それらに 基づいて得られたFLASHF−MBERの値と、肯定的なfull−flas h−conditionの値とを、ライン458と454とで示したように、余 裕分システム・スピードに関するプロセス460へ、その入力として供給する。
このプロセス460は、現在撮影状況の中に余裕分システム・スピードが存在し ているか否かを判断し、そしてそれが存在していたならば、措影して得られる画 質を向上させるためにその余裕分システム・スピードを最善に使用するには、そ れをどのように使用すべきかを更に判断するプロセスである。尚、カメラのシャ ッタ速度(smrr圧u−spEan )の値は、このプロセス460で決定し た値にセットする。
プロセス460については、後に図11〜図14を参照しつつ更に詳細に説明す るが、このプロセスでは、先ず、余裕分システム・スピードが存在しているか否 かを判別し、もし存在していたならば、現在撮影状況において使用可能な余裕分 システム・スピードの量を判定する。このプロセスで使用するパラメータは以下 のとおりである。先ず、フラッシュ諸元(詳しくはそのうちの、拡散及びバウン ス情報、GUIDjNUMBER、及びenergy−saving−flas hであり、これらはライン318で示した)と、カメラ諸元(詳しくはそのうち の、シャッタ速度及びシャッタ速度限界値であり、これらはライン304で示し た)と、レンズ諸元(詳しくはそのうちのFOCAL−LENGTT(、及び絞 り限界値であり、これらはライン314で示した)と、また更に、ライン320 .306.302.312.322、及び308で示した、RE(ITcLE  MODE ト、フィルム画質対露出量情報と、BLUR−CIRCLjCRIT ERIAと、動揺情報と、FOCAL−LENGTH−FA(TORと、被写体 距離情報とである。またこれらに加えて、フル・フラッシュ露光で撮影すべきで あるとの判断がなされている場合には、このプロセス460では更に、ライン4 58と454とで示したように、プロセス450から供給されるFLASH−F −NUMBERとfull−flash−conditionとを併せて使用す る。また、周囲光照明で撮影すべきであるとの判断がなされている場合には、こ のプロセス460では更に、ライン444と448とで示したように、プロセス 440から供給されるjN114BERパラメータ及びSHI]TrER−3P EEDパラメータの基線値を併せて使用する。また、補光用フラッシュ照明を用 いて撮影すべきであるとの判断がなされている場合には、このプロセス460で は更に、ライン422と434とで示したように、プロセス420から供給され るfill−flash−conditionと、プロセス430から供給され る露出設定値の基線値とを併せて使用する。このプロセス460において、現在 存在している余裕分システム・スピードの量を判定したならば、同じこのプロセ ス460で更に、その使用可能な余裕分システム・スピードを、画質を向上させ るために最良の使い方ができるように、後に詳述する方式で、露出設定値並びに フラッシュ間係パラメータの変更を行なう。従って、このプロセス460を実行 することにより、ライン358.354.356、及び352で示したように、 5pread−bounce−condition、POWER−CONDIT ION、flash−condition、それに露出設定値という、夫々のカ テゴリのパラメータの値が得られる。そして、これらのパラメータの値が得られ たならば、それに基づいて、カメラ並びにフラッシュ装置を然るべく駆動する。
また、これらのパラメータのうち、特にフラッシュ装置を駆動するために必要と されるパラメータは、図2に示した通信リンク272を介して、カメラ・マイク ロコンピュータ・システムからフラッシュ・マイクロコンピュータ・システム2 77へ送信され、そしてそこで、それらパラメータに従ったフラッシュ装置の制 御が行なわれる。
図5は、補光用フラッシュ照明を使用すべきか否かを判断する図4に示したプロ セス420の、演算操作図を示した図である。既に述べたように、このプロセス 420では、補光用フラッシュ照明を使用すれば現在シーンを撮影して得られる 画像の画質を向上させることができるか否かを、シーン並びにシステムに関係し た複数のパラメータに基づいて判断する。図5に示したように、プロセス420 は、3つのステップから成り、そのうちの2つは一次的ステップである。
判定ステップ530である。プロセス420へ入ったならば、ステップ510で 照明コントラストの判定を行ない、これは、PRIMARY−SLrBJECT −LIG)rr−LEVEL (主要被写体間るさレベル)と、BACKGRO UND−3UBJECT−LIG)rr−LEVEL (背景被写体間るさレベ ル)との間の差の大きさに基づいて、それらの間の照明コントラストが強いか、 それとも普通であるかを、判定するというものである。それら2つの明るさレベ ルは、ライン316で示したように、共にステップ510へ供給される。
もし、それら2つの明るさレベルの間の差が充分に大きく、即ち、主要被写体の 明るさが、対数露出量(log E)で表わしてro、3Jに相当する以上の差 をもって、背景被写体よりも明るかったならば、強いコントラストが存在してい るものと判定し、そうでなかったならば、普通のコントラストが存在しているも のと判定する。このステップ510を構成しているルーチンを、ハイレベルの機 能プログラミング表記法を用いて普き表わすと、次のようになる。
INP石: 被写体間るさレベル 01ffPlff:照明コントラスト IF [(In(PRIMARYISUBJECT LIGHTユEVEL)  −1n (BACKGROIJND−5UBJECT−LIGHT−LEVEL I l / in (101< 0.3η(EN : 照明コントラスト=I( IGH(強いコントラスト)ELSE: 照明コントラスト=NORMAL ( 普通のコントラスト)NDIF ステップ520では、もし補光用フラッシュ照明を採用したならば、それによっ て画質が充分に向上するか否かを判断する。このステップについては、後に図6 を参照しつつ更に詳細に説明するが、この判断の基礎とするために、このステッ プにおいて入力として使用するパラメータは、ライン316で示した被写体間る さレベルと、ライン318で示したフラッシュ諸元(詳しくはそのうちのFIL L FLAS町C0MPEN5ATION FACTOR、energy−sa ving−flash、 GUIDE−NLrMBER5及■l INI■興−FLASI(−SYNC−5PEEDであり、これらはライン31 8で示した)と、更に、夫々をライン308.314.304.322、及び3 10で示した、被写体距離情報と、レンズ諸元と、カメラ諸元と、FO(:AL −LENGTH−FACTORと、FTLM−5PEEDとである。また、この ステップ520によって、2つのカテゴリのパラメータが発生され、それらカテ ゴリは、ライン424で示した補光用フラッシュ照明関係パラメータといつカテ ゴリと、ライン524で示したfiljflas町improvementco ndition (補光用フラッシュ照明使用時改善条件)といつカテゴリであ る。
既に述べたように、補光用フラッシュ照明関係パラメータといつカテゴリには、 FILL−FLASH−MIMIJM−APERT[IRE トイウパラメータ 、FILL−FLAST(−APERTUREというパラメータ、及びLIG) rrING−RATIO−FACTORというパラメータが含まれでいる。また 、filjflash−improvement conditionといつカ テゴリの定義は次のとおりである。
17、 filjflash improvement−conditionこ のカテゴリには1つのディジタル値のパラメータが含まれており、そのパラメー タは、補助照明としてフラッシュを使用して露光することによって、照明コント ラストを改善し得る可能性があるか否かを、単に(YESINO)で表わすバラ メ二夕である。
もし、補助照明としてフラッシュを使用して露出を行なえば、それによって照明 コントラストが改善されるため、画質を向上させ得ると判定されたならば、ライ ン422で示したfiljflash−conditionという出力パラメー タを、ステップ530において、その判定に従ってrYEsJに設定する。この ステップ530を構成しているルーチンを、ハイレベルの機能プログラミング表 記法を用いて書き表わすと次のようになる。
INPLIT: 照明コントラスト IFJPUT: fill−flash−improvement−condi tionOUTPTJT: fill flash conditionIF  (照明コントラスト=HIGHI andfill−flash−improv ement−condition :YESINDIF 図6は、補光用フラッシュ照明使用時改善条件を判断するステップ520の演算 操作図である。既述の如く、このステップ520では、シーン関係パラメータ並 びにシステム関係パラメータに基づき、もし補助照明としてフラッシュ照明を使 用したならば、画質が充分に向上するか否かを判定する。このステップ520は 、4つの一次的ステップから成り、それらは、補光用フラッシュ照明使用時絞り 限界値算出ステップ610、補光用フラッシュ照明使用時絞り値算出ステップ6 20、周囲光照明比係数算出ステップ630、それにfiljflash−im provement−condition算出ステップ640である。ステップ 520へ入ったならば、先ずステップ610とステップ620とを実行する。ス テップ610では、フラッシュ照明を実行する際に使用可能な最大シャッタ速度 及び最小シャッタ速度と、現在シーンに関係したパラメータとに基づいて、シー ンの状態に影響される値である絞りの最大限界値と最小限界値とを算出する。も し仮に実際の絞り値が、これらの限界値から逸脱した大きさに設定されたならば 、そのカメラでは、その実際の絞りの大きさに対応したシャッタ速度を使用した ときには、背景を適切に露出することができない、続いて、算出したそれら2つ の絞り限界値を、使用しているレンズの対応する2つの物理的な絞り限界値と比 較し、もし算出した絞り限界値が、そのレンズの対応する物理的な絞り限界値を 超えていたならば、その物理的な絞り限界値をもって最終的な絞り限界値とする 。更に詳しく説明すると、このステップ610で入力パラメータとして使用する のは、以下のカテゴリのパラメータである。即ち先ず、FOCAL−LENGT H−FACTORと、被写体間るさレベル(詳しくはそのうちのBACKGRO 117山−LIG酊−LαELというパラメータ)と、FILII−3PEED と、フラッシュ諸元(詳しくはそのうちのMINIMIJM−FLAS町5YN C−5PEEDというパラメータ)とを使用しており、これらは夫々、ライン3 22.316.310、及び318で示しである。また更に、ライン304で示 したカメラ諸元(詳しくはそのうちの1jFAcTOR及びシャッタ速度限界値 )と、ライン314で示したレンズ諸元(詳しくはそのうちの、絞り限界値、及 びFOCAjLENGTH)とを使用している。一方、このステップ610で発 生する出力パラメータは、ライン424で示L タFILL−FLASH−MA XIMIJM−APERTURE、及びFILL−FLASH−MINIMIJ M−APERTURdで ある。ステップ610を構成しているルーチンを、ハイレベルの機能プログラミ ング表記法を用いて書き表わすと次のようになる。
IN′PtIT: 被写体間るさレベルfNPIIT: FILM 5PEED INPUT: カメラ諸元 INP石: レンズ諸元 FILL−FLASH−MINIMU)jAPERTURE =NDIP NDIF ステップ620は、それを実行することによって、補光用フラッシュ照明の使用 に適合した絞り設定値を算出するステップである。ここで算出する絞り設定値は 、フラッシュ使用状況下で、主要被写体距離において基線露出量(一般的にはI SO標準露出量)が得られるようにするのに必要な絞り値である。更に詳しく説 明すると、このステップ620では、以下のカテゴリのパラメータを、入力パラ メータとして使用しており、即ちそれらは、カメラ諸元(詳しくはそのうちのシ ャッタ速度限界値)と、被写体距離情報(詳しくはそのうちの!’RIMARY  5IJBJE(:T−DI訂ANCE )と、フラッシュ諸元(詳しくはその うちのGUIDE−Nu用BER)と、レンズ諸元(詳しくはそのうちの、絞り 限界値)とであり、これらを夫々、ライン304.308.318、及び314 で図示しである。一方、このステップ620で発生する出力は、−y−(ン42 4で示しりFILL−FLASI(−APERTUREと、ライン624で示し たaperture−1i+n1t−conditionとであり、後者の出力 は次のように定義される。
18、 aperture−1会mit−condition (絞り限界値条 件)このカテゴリには1つのディジ2ル値のパラメータが含まれており、そのパ ラメータは、算出したFILjFLASH−APERTUREの値が、絞り限界 値を超えているか否かを、単に(YESINO)で表わすパラメータである。
このステップ620を構成しているルーチンを、ハイレベルの機能プログラミン グ表記法を用いて書き表わすと次のようになる。
INPUT: 被写体距離情報 INPLrT: フラッシュ諸元 INPUT: カメラ諸元 INFIff: レンズ諸元 011TPUT: FILL FLASHAPERTUREolffPLrr:  aperture−1会mit−conditionaperture−1会 mit−condition = NONDIF NDIF ステップ630では、主要被写体の明るさレベルと、背景被写体の明るさレベル との間の、明るさ強度の差に関する値をめる。この明るさ強度の差に関する値は 、それに基づいて、場合によっては、絞りの設定値を変更するための値である。
更に、この値は、シーンの中の明るさの差、ないしは改善可能な露出量を、fナ ンバーの目盛り数で表わすものである。補光用フラッシュ照明を使用して露出を 行なうのは、シーンの背景被写体(或いは、シーンの中の複数の主要被写体のう ち、より遠くに位置している被写体)の方が、シーンの前景被写体(或いは、シ ーンの中の複数の主要被写体のうち、より近くに位置している被写体)よりも明 るい場合である。即ち、このような場合には、同じフラッシュ装置から発した照 明光であっても、前景被写体を照らす光の強度の方が、背景被写体を照らす光の 強度よりもかなり強いため(光の強度は被写体距離の二乗に逆比例する関数とし て変化するからである)、補助照明を使用することによって、そのシーンの照明 コントラストを低下させる(和らげる)ことができるのである、一方、これとは 逆に、背景被写体よりも主要被写体の方が明るい場合には、補光用フラッシュ照 明は使用しない。なぜならば、この場合にそれを使用したならば、主要被写体が 明るくなり過ぎ、背景被写体が暗くなり過ぎるからである。
このステップ6会Oを構成しているルーチンを、ハイレベルの機能プログラミン グ表記法を用いて書き表わすと次のようになる。
■NPUT= 被写体間るさレベル 0LffPUT: LIGHTING−RATIO−FA(TORLIG肝IN G−RATIO−FACTOR= J(BACKGROUNE−3UBJE訂− LIG酊−り石EL/PRIMAJ(Y−3UBJECT−LIGHT−LEV ELI続いてステップ640では、補光用フラッシュ照明を使用する場合の絞り 値として、先にステップ620で算出した絞り値を使用した場合に、それによっ て、現在シーンを撮影して得た画像中の照明比が実際に改善されるか否かを判断 する。もし、照明比が改善されると判断されたならば、既述の如く補光用フラ・ ンシュ照明を使用する。一方、改善されないと判断されたならば、補光用フラッ シュ照明は使用せずに、周囲光照明によって現在シーンの露出を行なう。更に詳 しく説明すると、このステップ640では、入力パラメータとして、以下のカテ ゴリのパラメータを使用しており、即ちそれらは、カメラ諸元(詳しくはそのう ちの、シャッタ形式)と、FILL−FLASH−MAXIMIJM−APER TURE 、!:、FILL−FLASH−MINIMIJM−APERTUR Eと、 aperture−1会mit−conditionと、FILL−F LASH−APERTUREとA LIG)rrING−RATI(jFAcTORと、フラッシュ諸元(詳しくは そのうちのenergy−saving−flash、及びFILL−FLAS H−COMPENSATION−FACTOR)とであり、これらはライン30 4,424.624、及び318で図示しである。一方、このステップ640で 発生する出力は、ライン524で示したfill−flash−improve ment−conditionパラメータである。このステップ640を構成し ているルーチンを、ノλイレベルの機能プログラミング表記法を用いて書き表わ すと次のようになる。
INPLrr: フラッシュ諸元 INPUT: カメラ諸元 INPUT: aperture−1会mit−condition0bTPL l−f’: fin flash−imprOvemρnt−conditio nII: [r用土−FLASH−APERTURE ・ LIGHTING− RATIO−FA口OR)> FILL FLASHMINIMUM APER TIJREη(EN・ ■正N: fjljflash improvement−condition −YESELSE: IF energy−saving−flash = Y ESTHEN: fill−flash−improvement condi tion = YESNDIF ELSE・ IFシャッタ形式= PROGRAMlIABLETHEN: f ill flash improvement−condition = YE SNDIF ELSE: filjflash−improvement conditio n−N。
NDIF ELSE: filjflash improvement−conditio n = NONDIF NDIF 以上に表記した内容について説明すると、このステップ640において、その最 初のIFテストは、主要被写体がカメラから比較的遠く離れている場合に、7つ ・ソシュ装置が発生する光量が、充分なものか否かを判定するためのテストであ ・つ、即ち、そのフラッシュ装置が、その主要被写体のコントラストを緩め、且 つその主要被写体を適切に露出することができるだけの、充分な光量を発生し得 る、Q・否かを判定する。もし、主要被写体がカメラから遠いため、そのフラッ シュ装J・、5五発生する光量では、その主要被写体についてのコントラストを 充分に和らげることができないのであれば、たとえ補光用フラッシュ照明を使用 しても顕著な画質の向上は得られないのであるから、補光用フラッシュ照明の使 用は取り止めることとし、そうするためにfiljflash−i、mprov ement−condit、ior+パラメータの値を「NO」にセットする。
また、更に別の観点として、シーンの中の照明コントラストが特に強い場合には 、補光用フラッシュ照明に適合するように選定したシャッタ速度が、シャッタを フラッシュ装置にシンクロさせ得る最大シャッタ速度よりも速くなっていること もあり、これは、シーンの中に存在しているコントラストが強過ぎるために、た とえ補光用フラッシュ照明を使用しても、そのコントラストを顕著に改善するこ とができないのであるから、この場合にも、補光用フラッシュ照明の使用を取り 止めることができるようにしている。一方、主要被写体がカメラから遠いために そのコントラストを顕著に和らげることができないという事態は存在していない と判断されたならば、このステップ640では、続いて第2のIFテストを行な い、このテストは、主要被写体が比較的カメラの近くに位置している場合に、補 光用フラッシュ照明を使用することによって、その主要被写体を照射する光量が 過度にならないかどうかを判定するものである。この判定を行なうのは、もしそ の照射光量が過度であったならば、その結果、そのシーンの撮影画像中の照明コ ントラストが逆転し、カメラの近くの主要被写体が明るくなる一方で、背景被写 体が暗くなり、そのため画質に悪影響が及ぶことになるからである。以上を総括 すれば、フラッシュ装置の光量が、画質を目で見て分る程に向上させることので きる光量範囲の中のものであれば、filjflash−improvemen t−conditionパラメータの値をrYESJにセットして補光用フラッ シュ照明を使用するということである。一方、その光量が、この光量範囲から外 れているときには、2つの場合を除いて、補光用フラッシュ照明の使用を取り止 めるようにしている。例外的なそれら2つの場合とは、その光量が過度のもので あっても補光用フラッシュ照明を使用することができるという場合であり、先ず 第1に、部分出力発光可能なフラッシュ装置が使用可能ならば、そのフラッシュ 装置の発光に使用するエネルギ量を絞り込むようにすれば良く、また第2に、プ ログラマブル・シャッタが使用可能ならば、周囲光照明のために使用するシャッ タの開口面積(絞りの大きさ〕と、フラッシュ露光するためのシャッタの開口面 積とを、異ならせるようにすれば良い。従って、このステップ640の実行が完 了した時点では、補光用フラッシュ照明を使用すべきか否かが、既に判定されて いる。そして、補光用フラッシュ照明を使用するのであれば、その補光用フラッ シュ照明のための露出設定値の、基線値を算出する必要がある。
図7は、補光用フラッシュ照明使用時露出値算出プロセス430の演算操作図で ある。既述の如く、このプロセス430は、補光用フラッシュ照明を使用して現 在シーンを撮影するための露出設定値の、基線値を決定するものである。図示の 如(、このプロセス430には、3つの一次的ステップが含まれており、それら ステップは、補光用フラッシュ出力低減ステップ710と、補光用フラッシュ照 明使用時絞り値設定ステップ720と、補光用フラッシュ照明使用時シャッタ速 度算出ステップ730とである。このプロセス430へ入ったならば、最初にス テップ710を実行する。このステップ710では、部分出力発光可能なフラッ シュ装置を使用しており、且つ、シーンの照明コントラストが、フラッシュ装置 の出力を最大にして補光用フラッシュ照明使用露出を行なったならば、その結果 得られる補光用フラッシュ照明使用写真の画像中においてコントラストの逆転が 生じるような照明コントラストである場合に、ある判定を行なう。その判定とは 、補光用フラッシュ照明使用露出が適切に行なわれるようにするためには、即ち 、補光用フラッシュ照明使用写真の画像が好適な画像となるようにするためには 、フラッシュ出力をどれほど低減すべきかという、そのフラッシュ出力の低減量 の判定である。このステップ710で使用する入力は、夫々ライン422.31 8、及び424で示した、filjflash−conditionと、フラッ シュ諸元(詳しくはそのうちのenergy−saving flash、及び FILL−FLASH−(:0MPEN5ATI 0N−FA(TOR)と、補 光用フラッシュ照明関係パラメータとである。ステップ710では、これら入力 を使用し、フラッシュ出力を低減すべきその低減量に応じて、必要とあらば適宜 、補光用フラッシュ照明関係パラメータを変更(更新)する。また、このステッ プ710において発生する出力は、こうしで更新した補光用フラッシュ照明関係 パラメータの値と、POWER−CONDITIONの値とであり、これらはラ イン714と354とで示しである。ステップ710を構成しているルーチンを 、ハイレベルの機能プログラミング表記法を用いて書き表わすと次のようになる 。
INPIJr: フラッシュ諸元 INP石: FILL−FLASH−COMPENSATION−FACTOR INPtff: fill−flash−conditionUPDATE : 補光用フラッシュ照明関係パラメータTHEN: IF (FILL−FLAS H−APERTUTIE / (LIG)rrING RATIO−FA口OR ・THEN : IF energy−saving−flash = YESTHEN: NDIF 日のIF NDIF 以上のようにして、ステップ710では、補光用フラッシュ照明関係パラメータ に対して、フラッシュ出力の低減量を組み込むための更新を施している。この更 新が完了したならば、続いてステップ720を実行する。このステップ720で は、適切な絞り設定値(この絞り設定値は、使用中のレンズの絞り限界値までに 制限した値である)の設定を行ない、この設定は、補光用フラッシュ照明使用露 出を行なうために必要なフラッシュ出力低減量、またはプログラマブル・シャッ タの利用可能性を考慮して行なう。ステップ720で使用する入力は、ライン7 14.318.304.422、及び314で示した、補光用フラッシュ照明関 係パラメータト、 FILL−FLASI’1−C0MPEN5ATION−F ACTORと、カメラ諸元(詳しくはそのうちの、シャッタ形式)と、filj flash−conditionと、レンズ諸元(詳しくはそのうちの、絞り限 界値)とである、また、このステップ720の出力として発生されるのは、補光 用フラッジ1照明使用時露出値の、基線値として使用する絞り値を表わしている F−NUMBERの値である0発生されたこのF−11fUMBERの値は、ラ イン724を介してステップ730へ供給されると共に、ライン434を介して 、図4に示した余裕分システム・スピード算出及び使用プロセス460へ供給さ れる。また、プログラマブルな絞りを利用できるならば、2つの個別の絞り値を 用いるという方法を取ることができる。即ち、それら2つの絞り値のうちの一方 はフラッシュ照明露出用の絞り値とし、他方は周囲光照明露出用の絞り値とする 。この場合、もし撮影する主要被写体の位置がカメラに近ければ、それら2つの 個別の絞り値のfナンバーは、互いに異なった値になる。一方、普通のシャッタ を使用していたり(シャッタ形式= C0NVENTIONAL ) 、或いは 、プログラマブル・シャッタを使用していても(シャッタ形式= PROGRA MMABLE ) 、その主要被写体の位置がカメラから非常に遠く離れている 場合には、それら2つの個別の絞り設定値は互いに等しくなる。更に詳しく説明 するならば、図7に示したこのステップ720を構成しているルーチンを、ハイ レベルの機能プログラミング表記法を用いて書き表わすと次のようになる。
INPLIT: カメラ諸元 INPUT’: 補光用フラッシュ照明関係パラメータIPJP[IT: FI LL FLASHC0MPEN5ATION FA(TORINPUT: fi ll flash conditionINPLrr: レンズ諸元 0LrrPUT: F NtTMBEROLITPUT:露出設定値 IFシャッタ形式= PROGRAMMABLErHEN: IF (FILL −FLAS)I−APERTURE / (LIG酊ING−RATTO−FA CTOR−TT(EN: F−N開BER= FILL−FLASH−MAXI MUM〕PER頂EFLASH−jNUMBER= FILL−FLASH−A PERTUREELSE: F−NIJMBER= FILL−FLASHjP ERTUREFLASH4jNIJMBER= FILL−FLASHIAPE RTURENDIF ELSE: IF シャッタ形式= C0NVENTIONALTI(EX:  Fl?fUMBER= FIu−FLASI(−APERTLrREFLASH −FINLTMBER= FILjFLASH−APERTIIRENDIF NDIF IF jNUMBER> MAX贈開−F−NUMBER″vHEN: F−M BER= MAX11m4−F−FiIJMBERNDIF IF F−NUMBER< MINIMUII−F−NU14BERTHEN:  F−MBER= MINIMUM−F−N開BERNDIP ENI)IF IF FLASH−F−NUMBER< MINIMIJM−F−NUMBER …藷:F巳S町F−卿BER= MINT跡−F−NT層BERNDIF 以上のようにして、ステップ720で絞り値を適切に設定したならば、続いてス テップ730を実行して、現在シーンの中の背景を適切に露出するために必要な シャッタ速度を算出し、それによって、補光用フラッシュ照明使用時露出値の基 線値を得る。このステップ730で使用する入力は、ライン304.316.3 10.724、及び422で示した。カメラ諸元(詳しくはそのうちのに−FA CTOR) ト、被写体明ルサレヘル(詳しくはソノうち(7) BACKGR OUND LIGHT LEVEL )と、 FIIjl−3PEEDと、 F −NLrMBERと、 fill−flash−conditionとである。
また、このステップ730で発生する出力は、ライン434で示した、最新の露 出設定値(特にS[R−3PEEDの最新の設定値)である。このステップ73 0を構成しているルーチンを、ハイレベルの機能プログラミング表記法を用いて 書き表わすと次のようになる。
INFI汀: カメラ諸元 INPLIT: 被写体明るさレベル INPIJT: FILM 5PEEDINPUT: fill flash  conditionINPlff: F附rMBER OUTPUT:露出設定値 / fBAcKGROUND−LIG)rr−LEVEL ・FTLM−3PE EDI蔀[IIF 図8は1図4に示したフル・フラッシュ照明使用時露出値決定プロセス450の 演算操作図である。このプロセス450では、既述の如く、フル・フラッシュ照 明を使用する際の露出設定値の基線値を決定する。図8に示すように、このプロ セス450は3つのステップを含んでおり、それらのうちの1つは一次的ステッ プである。それら3つのステップは、焦点距離対応深度数変更ステップ810と 、フラッシュ照明使用時標準露出値決定ステップ820と、フラッシュ照明使用 時背景被写体露出量補正ステップ830とである。プロセス450へ入ったなら ば、先ず最初にステップ810を実行する。このステップ810では、現在使用 しているレンズの実際の焦点距離に合うようにDEFrH−NUMBERの値に 調節を加える。これを行なうのは、最初にそのDFMH−FiUMBERを決定 したときに焦点距離として用いた値と、現在使用しているレンズの実際の焦点距 離とが異なっている場合があるため、その補正が必要だからである。これを行な うために、ステップ810では、2つの入力を使用しており、それらは、ライン 318で示したフラッシュ諸元(詳しくはそのうちの深度数情報)と、ライン3 14で示したレンズ諸元(詳しくはそのうちのFOCAL−LENGTI()と である、また、ステップ810で発生する出力は、ADJUSTE−DEPTH −NIJMBER(調節済深度数)であり、これはライン814で示しである。
ステップ810を構成しているルーチンを、ハイレベルの機能プログラミング表 記法を用いて書き表わすと次のようになる。
INPLrr=レンス諸元 INPUT: フラ・ンシュ諸元 こうしてステップ810でADJUSπ−DEFTH−NUMBERの値を算出 したならば、続いてステップ820を実行する。ステップ820では、先ず最初 に、絞り設定値を決定し、このときには、その絞り設定値によって、フル・フラ ッシュ照明使用時の露出量が、基線値である標準露出量に等しくなるような値に 定める。尚、このフル・フラッシュ照明使用時の基線露出量は、可能な限り、被 写界深度と照明深度とを一致させることのできる露出量とし、また少なくとも、 ISO標準露出量より大きくなるようにしておく。このステップ820では更に 、こうして決定した絞り設定値を変化させることによって、撮影しようとしてい る現在シーンにおいて現実に可能な範囲内で、背景部分の露出量を増加させる( この段階では、背景にピントが合うか否かを考慮する必要はない)。この操作に より、シーンの中の照明コントラストを緩めることができ、それによって、その シーンの中の主要被写体がカメラの近(に位置しているときにも、フラッシュ照 明のために、その主要被写体が明るくなり過ぎて「とんで」しまうのを、即ち、 露光過度を、効果的に防止することができると共に、焼付は作業における露光許 容度を大きく取ることができ、位って焼付は作業での不良発生率を低減すること ができるようになる。このステップ820で使用する入力は、ライン304.8 14.316.412.310.308.318、及び314で示したように、 カメラ諸元(詳しくはそのうちのに−FACTOR及びシャッタ形式〕と、AD JUSTED−DEFTH−NUIIBERと、被写体明るさレベルと、ful l−flash−conditionと、FILM−3PEEDと、被写体距離 情報と、フラッシュ諸元(詳しくはそのうちのAMBIENT−FILL−AP ERTIJRE、FLASH−5HUTTER−5PEED 、及びGUIDE −NUMBER)と、レンズ諸元(詳しくはそのうちの、絞り限界値)とである 。また、このステップ820で出力として発生する値は、ライン828.824 、及び352で示した、AMBIENT−APERTURE (周囲光照明対応 絞り値)と、FLASHIFllaBERと、露出設定値(詳しくはそのうちの jMBER及び5HUTrER−3PEED) トチある。尚、これら出力値の うチAMBIENT−APERTUREパラメータは、次のように定義される。
19 、 AMBIENT APERTUREこのパラメータの値は、緩速開放 形シャッタを使用する場合に、フラッシュ照明露出の後の、残りの周囲光照明露 出の部分で使用する絞り設定値を表わした値である。
こうしてステップ820で、背景露出量を増大させるように適切な絞り設定値を 算出したならば、続いてステップ830を実行する。ステップ830では、その シーンに必要とされる被写界深度条件の再判定を行なう。そして、この再判定を した、即ち新たな被写界深度条件に基づいて、必要とあらば適宜、絞り設定値に 変更を加える。更に詳しく説明すると、フラッシュ照明を使用して露出を行なう ようにすると、そのフラッシュ照明の分だけ、背景も明るくなるため、背景がよ り明瞭に見えるようになり、ひいては画像全体における背景の重要度も増大する 。これによって必然的に、背景にもピントが合うようにすることが、必要になる 。従って、このような状況となったならば、新たなシーン必要条件として、被写 界深度をより深くして、背景にもピントが合っているようにすることが要求され ているといえる。この点に関して更に説明すると、ある絞り設定値が、背景のピ ントが合わなくなるのと引き替えに、背景が明るく写るように選定した設定値で あったならば、新たな被写界深度条件に合うように、その絞り設定値を、現実に 可能な範囲内で被写界深度を更に深める設定値へと変更する必要がある。
ステップ830は、以上の演算操作を実行するために、その入力として、ライン 824.828.318.308.302.310.316.314、及び30 4で示したように、 FLAS町F−MBERと、AMBIE!fT−APER TIJREと、フラッジM 5PEEDと、被写体明るさレベルと、レンズ諸元 (詳しくはそのうちの、絞り限界値、及びFocAL−t、hNGi )と、カ メラ諸元(詳しくはそのうちのに−FACTOR)とを使用している。また、こ のステップ830で発生する出力は、ライン468で示したFLASH−jNt JMBERパラメータである。
図9は、図8に示したフラッシュ照明使用時標準露出値決定ステップ820の演 算操作図である。既に述べたように、ステップ820では、フル・フラッシュ使 用時露出量が基線値露出量に等しくなるように絞り設定値を定めた上、実際に可 能であれば、その絞り設定値を変化させて、背景部分の露出量を増大させる。
このステップ820は、2つの個別の一次的ステップからなり、それらは、フル ・フラッシュ照明使用時標準露出量対応絞り値決定ステップ910と、フル・フ ラッシュ使用時残余露出量設定ステップ920とである。これらのうち、ステッ プ910では、フル・フラッシュ照明使用時の照度において基線値露出量が得ら れるように、絞り設定値を定める。更に詳細に説明すると、フラッシュ装置の出 力が、そのシーンに必要な出力より大きい場合、即ちGUIDjNUMBERの 値がADJUSTED−DEPTI(−NTJMBER(7)値より大きい場合 には、コノステップ91oにおいて、絞り設定M(この場合ハFLASH−F− NUMBER)を、そ(7) ADJUSTEII−DEFT)I−NUMBE R(7)値に基づいて決定する。一方、フラッシュ装置の出力が、そのシーンに 必要な出力より小さい場合には、そのフラッシュ装置の出力を可能最大出力にす ると共に、絞り設定値をGUIDjNUMBERの値に基づいて決定するように する。また更に、こうして決定した絞り設定値が、もし絞り限界値を超えていた ならば、その絞り限界値までに制限しておく。このステップ910が入力として 使用するのは、ライン814.314.308.318、及び412で示したよ うに、ADJUSTED−DEPTI(−NUMBERと、レンズ諸元(詳しく はそのうちの、絞り限界値)と、被写体距離情報と、フラッシュ諸元(詳しくは そのうちのGUIDE−NUMBER)と、full−flash−condi tionとである。また、このステップ910で出力として発生するのは、ライ ン824及び914で示したようにFLASH−jNUMBERである。このス テップ910を構成しているルーチンを、ハイレベルの機能プログラミング表記 法を用いて書き表わすと次のようになる。
工即石: ADJUSTED DEPTHNUMBERIPJPTJT: フラ ッシュ諸元 INPIJT: 被写体距離情報 INPIJT: レンズ諸元 THEN・ END I F NDIF NDIF NDrF こうしてステップ910で、フル・フラッシュ露出に対応した基線絞り設定値( ここではFLASHIF−NIJMBER)を決定したならば、続いてステップ 920を実行する。このステップ920では、ステップ910で決定した基線絞 り設定値に対し、適宜変更を加えて、背景部分の露出量を増強する(補光する) ための絞り設定値とする。更に詳しく説明すると、プログラマブル・シャッタが 使用可能であるならば、その絞り設定値とは異なった絞り値を、周囲光照明用の 絞り値として使用することによって、周囲光による露出量を補強するようにし、 一方、プログラマブル・シャッタが使用できなければ、周囲光照明用の絞り値を 、フル・フラッシュ照明用に選択した絞り設定値と等しくする。このステップ9 20で入力として使用するのは、ライン914.316.310.304、及び 318で示したように、 FLASH−F−NUMBERと、被写体明るさレベ ルと、FILM−SPEEDと、カメラ諸元(詳しくはそのうちの1jFAcT OR及びシャッタ形式)と、フラッシュ諸元(詳シ<ハソノうち(7) AMB IENT−FILL−APERTURE、及びFLASH−3HUTrER−3 PEED)とである。また、このステップ920で出力として発生するのは、ラ イン828で示した油BIElfjAPERTIJREと、ライン352で示し た露出設定値(詳しくはそのウチ(7) jMBER及び5)rUTrER−3 PEED)とである。コノステップ920を構成しているルーチンを、ハイレベ ルの機能プログラミング表記法を用いて書き表わすと次のようになる。
INPUT: カメラ諸元 INPLrr: フラッシュ諸元 INPLrr : 被写体明るさレベルIF シャッタ形式= PROGRAM MABLETHEN・ 5)rUTrER−3PEED = FLASH−S)rLrTTl:R−SP EEDAMBIENT−APERTURE = J(fFLAsH−3[R−5 PEED ・FILII−3PEEDNDIF F−Nt層BER=雇BIE酊−FILL−APERT[川EELSE : ENDIF 図10は、図8に示したフラッシュ照明使用時背景被写体露出量補正ステップ8 30の演算操作図である。既に述べたように、このステップ830は、フル・フ ラッシュ露光を行なう際に実行し、しかも、基線値として定めた絞り設定値に対 して、背景部分の露出量の強化のための調節を加えた後に、実行するステップで ある。このステップ830では、シーンの被写界深度条件の再評価を行ない、そ の再評価によって判定したその必要被写界深度が得られるように、更にその絞り 設定値に対して然るべき調節を加えるようにしている。図10に示すように、こ のステップ830は、3つの一次的ステップから構成されており、それらは、主 要被写体と背景被写体との間の対数露出量の差を算出する対数露出量差算出ステ ップ1010と、フラッシュ使用時被写界深度判定ステップ1020と、フラッ シュ使用時露出値調節ステップ1030とである。
ステップ1010は、フラッシュ照明を使用すること、ないしは、周囲光の補光 を行なうことに起因して発生する、シーンの主要被写体と背景被写体と間の露出 量(対数露出量で表わした露出量)の差を算出するステップである。ステップ1 010では、これを算出するために、先ず最初i: FLASH−LOG−jD IFFERENCE トいうパラメータの値を判定する。このFLASHI、0 G−E−DIFFERENCE ハラメータは、フラッシュの光量低下(フラッ シュ装置からの距離の増加に伴う光量低下)に起因して発生する、主要被写体と 背景被写体との間の対数露出量の差を表わすバラメークである。ステップ101 Oでは、続いてAMBIENT−LOG−jDIFFERENCEというパラメ ータの値を判定する。このAMBIENT−LOG−E−DIFFERENCE パラメータは、周囲光の補光を行なうために考慮する必要が生じる、主要被写体 と背景被写体との間の明るさレベルの相違量を表わすパラメータである。更に続 いて、ステップ1010テはNORMAL−EXP−F−NLlllBER(7 )値をめる。コノNORMAL−EXP−F−NUMBER(7)値は、周囲光 の補光による露光によって、フラッシュを使用しない場合の基線露出値(一般的 にはISO標準露出値)が得られるような絞り設定値を、fナンバル、コれらの 、FLASH−LOG−jDIFFERENCE %AMBIENT−LOG− jDIFFERENCE 、 ツレにAMBIIJrjFILL−LOG−jD EFFERENcEという、3つの露出量の差をめたならば、続いてこのステッ プ1010では、主要被写体と背景被写体との間の全体としての明るさの相違量 をめる。このステップ1010において使用する入力は、ライン310.318 .304.316.308.824、及び828で示した、FILM 5PEE Dと、フラッシュ諸元(詳しくはそのうち(7) FLASH−5HUTrER −3PEED)と、カメラ諸元(詳しくはそのうちのに−FACTOR)と、被 写体間るさレベルと、被写体距離情報と、FLASH−FINUMBERと、A MBIENT APERTUREとである。また、このステップ1010で発生 する出力は、ライン1014で示した0VERALL−LOGE DIFFER ENCEというパラメータであり、このパラメータの定義は次のとおりである。
20 、0VERALL−LOG−jDIFFERENCEこのパラメータの値 は、主要被写体と背景被写体との間の、全体としての明るさの相違量を、対数露 出量で表わしたものである。
ステップ1010を構成しているルーチンを、ハイレベルの機能プログラミング 表記法を用いて書き表わすと次のようになる。
INPLrr: 被写体間るさレベル INPUT: 被写体距離情報 INFIJT: フラッシュ諸元 INPUT: FILM−SPEED ■NPtrr:カメラ諸元 / PRIMARY−3UBJECT−LIG)rr−LEVEL)NORMA L−EXP−F−NUMBER= J((FLASH−SH1l’lπR−3P EED ・FILM−5PEED ・PRIMARYILIGHTILEVEL ) / K−FACTORIOVERALjLOG−jDIFFERENCE  = AMBIENTILOG−jDIFFERENCE +log (EXP  fFLAsH−LOG−E−DIFFERENCEI +EXP fAMBIE NT−FILl、LOG−jDIFFERElllCEl 1ステツプ1020 は、背景被写体に対して補光を行なう場合のシーン必要条件に適合する、フル・ フラッシュ状況における被写界深度を算出するステップである。更に詳細に説明 すると、このステップ1020において使用する入力は、ライン302.314 、及び308で示した、BL[1’1−CIRCLjCRITERIAと、レン ズ諸元(詳しくはそのうちのFOCAjLENGTH)と、被写体距離情報とで ある。また、このステップ1020で発生する出力は、ライン1024で示した DEPTH−OF FIELD APERTURE (被写界深度適合絞り設定 値)というパラメータであり、このパラメータの定義は次のとおりである。
21 、DEPTH−OFIFIELD−APERTURE (被写界深度適合 絞り設定値)このパラメータの値は、シーンの被写界深度条件を満足するために 必要とされる絞り設定値を表わすものである。
ステップ1020を構成しているルーチンを、ハイレベルの機能プログラミング 表記法を用いて書き表わすと次のようになる。
INPUT: 被写体距離情報 INPUT: レンズ諸元 INPUT: カメラ諸元 DEPTH−OF−FIELD−APERTURE =−PRIMARY−SU BJECTIDISTANCE −FOCAjLENGT)+21/ [BLU R−CIR(:LjCRITERIA・25.4こうして、ステップ1020で は、機影しようとしている現在シーンにおいて必要とされる被写界深度を、また ステップ1010では、主要被写体と背景被写体との間の露出量の差の総量を、 夫々にめたならば、続いてステップ1030を実行する。ステップ1030は、 先にめたフル・フラッシュ照明に対応した絞り設定値(FLASH4j!fUM BER)に適宜調節を加えることによって、その絞り設定値を、ステップ102 0で算出した被写界条件を満足する値にするステップである。基本的には、背景 被写体を露出したときの露出量レベルが、フラッシュの光量低下量限界値を超え たレベルになるのであれば、フラッシュ装置の出力が可能最大限度になるまで被 写界限度を増大させることによって、そのシーン必要条件を満足するようにする 。更に詳しく説明すると、このステップ1030では、先ず最初に、主要被写体 に対する背景被写体の相対的な暗さが、フラッシュ光量の低下量を考慮したとき に、著しい暗さというべきものか否かを判定する。もしそうであると判定された ならば、先にステップ910において算出した、フル・フラッシュ照明に対応し た絞り設定値には変更を加えず、その絞り設定値の値をそのまま使用する。一方 、主要被写体と背景被写体の間の露出量の差が、フラッシュの光量低下量限界値 より小さく、それらの相対的な暗さが著しくはないと判定されたならば、更に、 フラッシュ装置の出力が、シーンの被写界深度条件を満足することができるだけ の充分な出力であるか否かを判定する。そしてフラッシュ装置の出力が充分なも のであると判定されたならば、フラッシュ対応絞り値(即ち、フラッシュ露出を 行なう際に使用する絞り設定値)を然るべく変更して、そのシーンノ被写界深度 条件を満足する絞り値(DEPTH−OF−FIELD−APERTURE )  (7)価に等しくする。一方、フラッシュ装置の出力が不充分なものであると 判定されたならば、使用可能な最大フラッシュ出力を用いた場合の絞り値を算出 して、その値をもって、このフラッシュ対応絞り値の新たな絞り値とする。この 場合、絞り値を、この穿゛出した新たな値とすることによって、結果的に得られ る被写界深度が増大[2,てシーン必要条件の全てを満足することができなくな っても構わない。
続いて、こうして得られた絞り値(FLASH−F−MBErりを、レンズの物 理的な最大とm小の絞り限界値(MAXIMUM−F−N114BER,MIN I[i4−F−NUMBER)に対して比較し、もし算出した絞り値が、それら いずれかの絞り限界値を超えて逸脱していたならば、その絞り限界値までに制限 する。このステップ1030で使用する入力は。
ライン318.1014.1024.308、及び314で示した、フラッシュ 諸元(詳しくはそのうちのFLASljFALL−OFF−LIMIT及びGU IDE−1alBER)と、0VERALjLOG−jDIFFERENCE  ト、DEPTH−OF−FIELD−APERTURE ト、被写体距離情報と 、レンズ諸元(詳しくはそのうちの、絞り限界値)とである。また、このステッ プ1030で発生する出力は、ライン468で示した、FLASH−F−MBE Rの最新の値である。このステップ1030を構成しているルーチンを、ハイレ ベルの機能プログラミング表記法を用いて書き表わすと次のようになる。
INPUT+ 0VERALL LOG E DIFFEREN(:EINPU T: フラッシュ諸元 INPIJT: 被写体距離情報 INPI汀: レンズ諸元 ELSE: NDIF ELSE: FLASHF mBER= GUIDE−NIJMBER/ PR IMARY SUB、圧CT−DISTAJ’ICENDIF ELSE: NDIF 日ωIP 図4に示した本発明の実施例の方法をここまで実行してきたならば、この方法の 中のプロセスのうち、先ずプロセス410の実行が既に完了しており、更に、プ ロセス450とプロセス420とのいずれか一方、並びに、プロセス430とプ ロセス450とのいずれか一方の実行も完了している。そして、これらのプロセ スが実行完了していれば、現在シーンを撮影するための照明方式として、周囲光 照明、補光用フラッシュ照明、ないしはフル・フラッシュ照明のうちの、いずれ か1つが既に選定されており、またそれと共に、現在シーンに適した、基線y出 段定値とフラッシュ関係パラメータとが既に決定されている。更に加えて、使用 する照明方式としてフル・フラッシュ照明が選定されているときには、シー゛/ の被写界深度条件を満足するためには基線露出設定値をISO標準露出値から炉 位させてお、くことが必要な状況にあれば、このとき決定されている基礎露出設 定値には、既にその必要なISO標準露出値からの偏位量が加味されている。こ のように基線露出設定値が得られたところで、次に、プロセス460を実行する 。
このプロセス460は、既述の如(、fat シーン必要条件に部分的に基づい て、現在撮影状況の中に余裕分システム・スピードが存在しているか否か、また 存在しているのであればその量はどれ程かを判定し、(bl撮影して得られる画 像の画質を基線露出設定値を用いて得られる画質以上に向上させるために、その 余裕分システム・スピードを使用する際の、その最善の使用方法を、優先順位に 沿った積み上げ方式の方法で表わし、更に、(c)以前決定した、基線露出設定 値並びにフラッシュ関係パラメータに対して、この方法に従って変更を加え、そ れによって、撮影して得られる画像の画質を、工so標準露出設定値を使用した ときに得られる画質以上に向上させるという目的のために、その余裕分システム ・スピードを最大限に利用する、というプロセスである。
図11には、余裕分システム・スピード算出及び使用プロセス460のハイレベ ルのfi!?3作図を示した。図示の如くこのプロセス460は、3つのハイレ ベルのステップから成るが、ただし、ある1つの撮影状況においては、どのシー ン照明方式が選定されているのかに応じて、それら3つのステップのうちの1つ だけが実行される。更に詳しく説明すると、このプロセス460に含まれている それら3つのステップは、周囲光照明が選択されているときに実行される、周囲 光照明対応の余裕分システム関係ステップ111oと、補光用フラッシュ照明が 選択されている時に実行される、補光用フラッシュ照明対応の余裕分スピード関 係ステップ1120と、フル・フラッシュ照明が選択されている時に実行される 、フル・フラッシュ照明対応の余裕分スピード関係ステップ113oとである。
これら3つのステップの各々で使用する入力値の組合せは、そのステップごとに 異なっているが、ただし、それらステップで発生する出力はいずれも、然るべき 露出設定値についでの、更新した新たな出力値である(更新される露出設定値は 、5HUTTER5PEED及び/またはF−NIJMBERテあり、場合によ +Tは更i: FLASH−F NIJMBERも、更新されることがある)。
余裕分スピード周囲光照明ステップ1110で入力として使用しているのは、ラ イン312.306.308.464.434.422.302.314.32 2、及び304で示したように、動揺情報と、フィルム画質対露出量と、被写体 距離情報と、 full−flash conditionと、露出設定値(詳 しくはそのうちのF NUMBER及び5H11TrER−3PEED)と、  fill−flash conditionと、 BLUR−CIRCLE−C RITERIAと、レンズ諸元(詳しくはそのうち(7) FOCAL LEN GTH及び、絞り限界値)と、FOCAL LENGTljFACTORと、カ メラ諸元(詳しくはそのうちの、シャッタ速度限界値)とである。後に912を 参照しつつ更に詳細に説明するが、このステップ1110では、ライン356で 示したように、flash−conditionを更新しで「NO」とし1周囲 光照明状況における余裕分システム・スピードが存在しているか否かを判定し、 そして、ライン352で示したように、露出設定値を変更すべき場合には、その 露出設定値(図示していないが、詳しくはそのうちのS)[rEI’jSPEE D、及びF−+a+B+:R)に対して変更を加えることによって、できるだけ 多くの余裕分システム・スピードを画質の向上に使用できるようにする。
余裕分スピード補光フラッシュ照明ステップ1120で入力として使用している のは、ライン304.322.422.314.434及び306で示したよう に、カメラ諸元(詳しくはそのうちの、シャッタ速度限界値)と、FOCAL− LENGTH−FAC7rORと、 fill−flash−conditio nと、レンズ諸元(詳しくはそのうちのFOCAL LENGTH)と、露出設 定値と、フィルム画質対露出量とである。後に図13を参照しつつ更に詳細に説 明するが、このステップ1120では、ライン356で示したように、flas h−conditionを更新してrYESJとし、補光用フラッシュ照明状況 における余裕分システム・スピードが存在しているか否かを判定し、そして、ラ イン352で示したように、露出設定値を変更すべき場合には、その露出設定値 (詳しくはそのうちの5IGHTπR−5PEED)に対して変更を加えること によって、できるだけ多くの余裕分システム・スピードを画質の向上に使用でき るようにする。
余裕分スピード・フル・フラッシュ照明ステップ1130において、入力として 使用するのは、ライン308.454.318.458.304.320.30 6、及び314で示した、被写体距離情報と、fuljflash condi tionと、フラッシュ諸元(詳しくはそのうちのenergy−saving −flash、及び、拡散及びバウンス情報)と、 FLASH−F NIJM BERと、カメラ諸元(詳しくはそのうちの、シャッタ形式)と、RECYCL jMODEと、フィルム画質対露出量と、レンズ諸元(詳しくはそのうちの、絞 り限界値)とである。後に図14を参照しつつ更に詳細に説明するが、このステ ップ1130では、ライン356で示したように、fl、ash−c。
nditionを更新してrYESJとし、フル・フラッシュ照明状況における 余裕分システム・スピードが存在しているか否かを判定し、そして、ライン35 2で示したように、露出設定値を変更すべき場合には、その露出設定値(詳しく はそのうちのFLAS町F−鯉BER及びF−NLIMBER)に対して変更を 加え、また、ライン354と358とで示したように、フラッシュ関係パラメー タを変更すべき場合には、そのフラッシュ関係パラメータ(詳しくはそのうちの POWEl’jCONDITION、及び5pread−bounce−con dition)に対して変更を加えることによって、できるだけ多くの余裕分シ ステム・スピードを画質の向上に使用するようにする。そして、まだ余裕分シス テム・スピードが残っていたならば、それを、フィルムを意図的に露光過度にす るために必然的に消費された分を勘定に組み入れた後に、絞り設定値(ここでは FLASH4jMBER)を絞り込むために使用して、撮影して得られる画像の 被写界深度を更に深めるようにする。
図12には、周囲光照明対応余裕分スピード判定及び使用ステップ1110の演 算操作図を示した。図示の如く、このステップ1110は、7つの一次的ステッ プから構成されており、それら7つのステップの全てを実行することによって、 周囲光照明状況において余裕分システム・スピードが存在しているか否かを判定 すると共に、存在している場合には、その余裕分システム・スピードをどのよう に使用すれば、最善の露出設定値の変更と画質の向上とを達成できるかを判定す る。これら7つの一次的ステップは、最大被写界深度を使用すべきか否かを判定 するステップ121O1周囲光照明に対応した新たなfナンバーを算出するステ ップ1220、新たな周囲光照明対応fナンバーの限界値を設けるステップ12 30、周囲光照明における余裕分システム・スピードの量を判定するステップ1 240、動揺情報に基づいてブレを抑えることを試みるステップ1250、余裕 分システム・スピードをフィルムの意図的な露出過度に使用することを試みるス テップ1260、それに、周囲光照明においてシャッタ速度とfナンバーとを変 更することを試みるステップである。
ステップ1110へ入ったならば、先ず最初にステップ1210を実行する。
このステップ1210では、カメラから背景被写体までの距離が、いわゆる「無 限遠」に相当する距離か否かを判定し、そして、その距離が無限遠に相当するも のであると判定されたならば、これは、被写界深度を可能な範囲内で最も深くす べきことを表わしているのであるから、基線絞り設定値として既に選定しである 値に、絞り値をセットする。一方、その距離が無限遠に相当するものではないと 判定されたならば、これは、その基線絞り設定値に代えて、その基線絞り設定値 を使用したときよりも被写界深度が浅くなる、より大きな絞り値を採用し得るこ とを表わしているのであるから、このステップ1210では、余裕分システム・ スピード条件が存在しているとの判断を下す。更に詳しく説明すると、本発明の 実雁例の方法がここまで実行されてきたときには、周囲光照明を使用する撮影に 関しては、そのための基線シャッタ速度が既に選定されている。この基線シャッ タ速度は、プロセス440(このプロセスについては既に詳細に説明したとおり であり、図4を参照されたい)を実行したときに、カメラの動揺の影響を抑え得 る最も遅いシャッタ速度として選定したものであった。また更に、同じそのプロ セス440において、この基線シャッタ速度に基づいて、基線絞り選定値を選定 した。この基線絞り設定値は、シャッタ速度を基線シャッタ速度としたときに、 基線露出値(例えばISO標準露出値)が得られる絞り値として選定したもので あった。そして、この基線絞り設定値の選定に際しては、現在シーンの実際の被 写界深度条件は考慮しなかった。それゆえ、ここまで実行して来たときに、もし シーンの中の被写体が比較的奥行きの大きなものであって、その被写体の一部分 が、いわゆる「無限遠」に相当する位置にあるならば、その被写体の全体を鮮明 に撮影するためには、被写界深度を深いままにしておかねばならない。従ってこ の場合、図12に示したこのステップ1210では、絞り値を、そのまま基線絞 り設定値にセットする。このようにするのは、基線絞り設定値が、現在シーンの 露出値を基線露出値にすることのできる最小の絞り値であって、従って、現在シ ーンの画像を撮影するための被写界深度を、可能な範囲内において最も深くする ことのできる絞り値だからである。そしてこの場合には、余裕分システム・スピ ードは存在しない。一方、被写体が奥行きの小さなものである場合、従って、そ の被写体が「無限遠」には位置しておらず、カメラのより近くに位置している場 合には、被写界深度を深いままにしておく必要は無い。それゆえ、この状況にお いては、余裕分システム・スピードが存在している可能性があり、それが存在し ているのであれば、その余裕分システム・スピードを、絞り値をその基線設定値 にセットするのに使用するのでなく、それ以外の、画質を向上させるための別の 用途に使用することができる。この場合、絞り値をその基線設定値にセットした ならば、それによって得られる被写界深度は、現在シーンにとっては過剰な、不 必要な深さを持ったものとなってしまう。従って、この場合には余裕分スピード 条件が成立している。一方、使用すべき照明方式として、周囲光照明ではなく、 補光用フラッシュ照明またはフル・フラッシュ照明が選択されているときには、 このステップ1210の実行は、最初のiFステートメントを実行しただけで終 了してしまい、それ以外は実行せず、例えば、絞り値を、最大の被写界深度が得 られる基線絞り設定値にセットするということもこともない。更に詳しく説明す ると、ステップ1210で使用する入力は、ライン434.308.422、及 び464で示したように、露出設定値(詳しくはそのうちのS[R−5PEED 、反出力するのは、更新した露出設定値の最新の値と、flash−condi tionと、extra−speed−conditionとであり、これらは ライン352.356、及び1214で示しである。尚、これらのうち、ext ra−speed−conditionというカテゴリは・次のように定義され る。
22 、extra−speed−conditionこのカテゴリには1つの ディジタル値のパラメータが含まれ、このパラメータは、余裕分システム・スピ ードが存在するか否かを(YESINO)で表わすだけのパラメータである。
ステップ1210を構成しているルーチンを、ハイレベルの機能プログラミング 表記法を用いて書き表わすと次のようになる。
IN′PUT: 被写体距離情報 INPTJT: 露出設定値 UPDATE :露出設定値 extra−speed−condition = N0ELSE: extr a−speed−condition = YESNDIF IJIIDIF 余裕分スピード条件が成立していたならば、ライン1214で示したように続い てステップ1220を実行する。このステップ1220では、絞り設定値の算出 を行ない、ここで算出する絞り設定値は、現在シーンの中の主要被写体と背景被 写体との両方を鮮明に撮像するために(征ってシーン条件を満足するために)必 要な、無限遠ではない実際の被写界深度に適合した絞り設定値である。更に詳し く説明すると、このステップ1220で使用する入力は、ライン1214.31 4.302、及び308で示した、extra−speed−conditio nと、レンズ諸元(詳しくはソ(7)つちノFOCAL−LENGTH) ト、 BLUR−CIRCLE−CRITERIAと、被写体距離情報とである。また 、このステップ122oで発生する出力は、ライン1224で示したNEjF− NUMBERであり、これは、シーンにおいて必要とされている被写界深度に適 合するように定めた、新たな絞り設定値である。このステップ1220を構成し ているルーチンを、ハイレベルの機能プログラミング表記法を用いて書き表わす と次のようになる。
INPIJT: extra−speed−conditionINPUT:  BLUR−CIRCLjCRIπRIAINPUT: 被写体距離情報 11fPUT: レンズ諸元 0UTPTJT: NEW F NIJMBERIF extra−speed −condition = YES・BACKGRO膳−3聞JEσ−DI訂駅 CE・304.81日のIF こうして新たな絞り設定値を決定したならば、続いてステップ1230を実行す る。ステップ1230では、この新たな絞り設定値が、実際のレンズの物理的な 最大及び最小の絞り限界値を超えていないかどうかをチェックし、もしいずれか の限界を超えていたならば、この新たな絞り設定値をその限界値までに制限する 。ステップ1230で使用する入力は、ライン1224と314とで示した、N EW−F−NUMBERと、レンズ諸元(詳しくはそのうちの、絞り限界値)と の2つだけである。また、このステップ1230で発生する出力値は、ライン1 234で示した、更新したNEljjNUMBERの値である。このステップ1 230を構成しているルーチンを、ハイレベルの機能プログラミング表記法を用 いて書き表わすと次のようになる。
INPIJT レンズ諸元 NDIF NDIF 続いてステップ1240を実行する。このステップ1240では、初期の段階( 即ち余裕分システム・スピードを種々の用途に割り当てる前の段階)で、現在の 周囲光照明状況の中に存在している、余裕分システム・スピードの量を判定する 。この余裕分システム・スピードの量は、基線絞り値と、シーンの被写界深度条 件を満足する新たな絞り設定値であるNEljjNIJMBERの値との間の比 を、対数露出量で表わした数値として算出する。この数値を算出することによっ て、実際に余裕分システム・スピードが存在していることが確認されたならば、 続いて、により、使用可能な余裕分システム・スピードを、シーンに必要とされ る以上に深い、不必要な余分の被写界深度を得るために浪費することなく、別の 用途に活用することが可能になる。特に、この余分な被写界深度は、たとえ画質 を向上させることが皆無ではないにせよ、少なくとも、目で見て分る程に画質を 向上させるものではないことに注意されたい。以上を更に詳しく説明すると、余 裕分システA−スピードの量を算出するには、NEW−F−PJUMBER(7 )値トF−NUIJBERノ基線値との間のスピードの相違(比)に基づいて、 対数の値で算出する。従って、ステップ1240で使用する入力は、ライン12 34と434とで示したNEjF−NUMBERとF−NIJMBERとの2つ だけである。また、このステップ124oで発生する出力値は、使用可能な余裕 分システム・スピードの量を表わす、EXTRA 5PEEDの値であり、これ はライン1244で示しである。このステップ124oを構成しているルーチン を、ハイレベルの機能プログラミング表記法を用いて書き表わすと次のようにな る。
EXTRA−3PEED = 2 ・LOG(F−NII14BER/ NEW −F−NUMBERINDIP こうしてステップ1240で、使用可能な余裕分システム・スピードの初期量を めたならば、続いてステップ1250を実行する。このステップ125oでは、 カメラの動揺の影響を更に小さく抑えることによって画質を向上させるために、 シャッタ速度の基線値(基線シャッタ速度)よりも更に速いシャッタ速度を選択 することが可能であるか否かを判別する。動揺の影響を更に抑えるために余裕分 システム・スピードを使用するという用途は、周囲光照明状況において使用可能 な余裕分システム・スピードを活用する用途のうちでも、最も重要な用途である と考えられ、それゆえ、第1番に、この用途に余裕分システム・スピードを割り 当てるようにしているのである。即ち、この用途に、使用可能な余裕分システム ・スピードの全て或いは少な(ともその一部分を割り当てることを、絞りを更に 絞り込んで被写界深度をより深くするという用途に、余裕分システム・スピード を使用することよりも、優先させるようにしているのである。この基線シャッタ 速度の値は、既述の如く、カメラの動揺の影響を小さく抑え得るシャッタ速度と して決定した値であるが、しかしながら、この基線シャッタ速度を決定する際の 根拠とした経験則は、ことさらに不安定なカメラの持ち方をするカメラマンには 、必ずしも当てはまらない。また、カメラの動揺は、擾影した画像を見てカメラ が動揺したことが分る程のものである場合には、その画像の全体を台なしにして しまう程の、大きな影響を有する要因である。
カメラの動揺の影響を更に小さく抑えるために、シャッタ速度をどれほど速める かという、そのシャッタ速度の変更量は、使用可能な余裕分システム・スピード の量と、実測して得られた動揺情報とに基づいて決定する。更に詳しく説明する と、先ず、実際に発生しているカメラの動揺の影響を充分に抑えることのできる シャッタ速度であるNEEDED−3l(UTrER−3PEEDの値を判定し 、この判定は、ボケ新たなシャッタ速度(新シャッタ速度)と、既に決定されて いる基線シャッタ速度とを比較する。そして、新シャッタ速度が、基線シャッタ 速度より速かったならば、その新シャッタ速度(NEW−3H1ffrER−S PEED )の値をもって、シャッタ速度設定値(S)(TffTER5PEE D )とする。また更に、このように、より速いシャッタ速度とすることに対応 して、そのために消費せねばならない余裕分システム・スピードの量を、使用可 能な余裕分システム−スピードの初期量から差し引くようにする。ただし、ここ で、この差し引きの結果、残った余裕分システム・スピードの量をチェックする 。もし、残った余裕分システム・スピードの量が、負の値になってしまっていた ならば、使用可能な量を超えて、余裕分システム・スピードを使用したことにな る。そこで、この場合には、上述の新シャッタ速度(NEW−5HUTTER− 5PEED )の値をそのままシャッタ速度設定値とするのではなく、差し引き 後の使用可能な余裕分システム・スピードを「0」にするような新シャッタ速度 をもって、シャッタ速度設定値とする。一方、新シャッタ速度と基線シャッタ速 度とを比較したときに、基線シャッタ速度の方が速かったならば(こうなること があるのは、例えばカメラがたまたま三脚に固定されていたため、実測したカメ ラの動揺の大きさが略々「0」であったという場合等である)、それまで基線シ ャッタ速度の値に設定されていたシャッタ速度設定値を、その値のまま維持し、 従って、使用可能な余裕システム・スピードの値も、減らされることなく維持さ れる。続いて、こうして定めたシャッタ速度設定値を、実際のレンズにおいて使 用し得る最も速いシャッタ速度を表わした、即ち、物理的なシャッタ速度の限界 値テアル、MINIMUM−5rER−5PEED (7)値と比較し、もしシ ャッタ速度設定値がその限界値を超えていたならば、シャッタ速度設定値を設定 し直してその限界値までに制限する。また、これに伴って、使用可能な余裕分シ ステム・スピードの値をその限界値に基づいて計算し直す。使用可能な余裕分シ ステム・スピードの、その初期量と、実際のシャッタ速度を変更するために消費 した量とで、前者が後者よりも多ければ、差し引き後の余裕分システム・スピー ドの残量は、「0」でない正の値を取ることになり、そうなれば、後に説明する ように、現在シーンを操影する際にその残量を活用することができる。更に詳し く説明すると、このステップ1250で使用する入力は、ライン304.124 4.322.312.314.422、及び434で示した、カメラ諸元(詳し くはそのうちの、シャッタ速度限界値)と、EXTRA−5PEEDと、FOC AL−LENGTH−FACTORと、動揺情報と、レンズ諸元(詳しくはその うちのFO(:AL LENGTH)と、BLURCIRCLE−CRITER IAと、露出設定値(詳しくはそのうちのSLπR−5PEED)とである。ま た、このステップ1250で発生するのは、ライ:/1254と1258とで示 シタ、5)nJTrEIjSPEEDの更新した値と、EXTRA−5PEED の更新した値とである。このステップ1250を構成しているルーチンを、ハイ レベルの機能プログラミング表記法を用いて書き表わすと次のようになる。
INPUT+ 動揺情報 INPLIT: FO(:At LENGTHFA口0R11’JPLrT:  レンズ諸元 INPUT: Bl、URCIRCLE CRITERIAINPUT: カメ ラ諸元 UPDATE: EXTRA−3PEED/ ooEXTRA 5PEED) NDIF NDIF TF 5l(IffrER−5PEED < MINIMIJM−3[rTER 5PEEDTHEN: EXTRA−3PEED =1ogfMINIMTJI J−3HT]TrER−3PEED / 5HUnER−5PEEDIS)nJ n″ER3PEED = MINIM Sf1丁圧R5PEEDNDIF 以上の実行を完了した段階では、絞り値は、シーンの被写界深度条件を満足する 値に設定されている。また、シャッタ速度の値は、カメラの実際の動揺の影響を 小さく抑えることのできる値に設定されている。もしこの段階に至っても尚、余 裕分システム・スピードが残存していたならば、続いてステップ1260を実行 する。このステップ1260は、使用している特定のフィルムの露出量が変化し たことに伴って必然的に消費されることになった余裕分システム・スピードの量 を、その特定のフィルムのフィルム画質対露出量特性に従って、ISO/ANS IN出蜆格を基準とした意図的な露出過度または露出不足として、勘定に組み入 れるステップである。これについて以下に説明して行くが、先ず、このフィルム の露出量の変化は、シャッタ速度の設定値と、現在操影シーン条件を満足するた めの絞り設定値とを、上のようにして設定したために発生したものである。そし て、このステップ1260において、消費したものとして勘定に組み人ねる余裕 分システム・スピードの量は、使用している特定のフィルムに固有の露出特性に よって異なった量になる。このステップ1260で入力として使用するのは、ラ イン306と1258とで示した、フィルム画質対露出量情報(具体的には、各 々が予め定められた複数の値から成る複数のテーブル)と、EXTRA−3PE EDとの2つである。また、このステップ1260で発生する出力は、ライン1 264で示した、EXTRA−3PEEDの更新後の値、即ち、余裕分システム ・スピードの残量である。本発明の方法は、多くの種類のフィルムのうちの、任 意のフィルムに対して機能し得るように、構成することのできるものである。そ して、フィルム種類情報は、既述の如(、カメラのマイクロコンピュータがrD XJ接点を介して、フィルムのパトローネから読み取るようにしている。読み取 られたフィルム種類情報は、このステップ1260、並びに類似のステップであ るステップ1320及びステップ1440(これらについては後に詳述する)に おいて使用される。
即ち、ROM255 (図2参照)の中には、フィルム画質対露出量を表わした 複数の値から成るテーブルを幾種類も記憶させてあり、それら複数のテーブルの うちから、現在使用中のフィルムの種類に該当した特定の1つのテーブルを選択 するために、このフィルム種類情報を使用するのである。ただしこれより後の説 明では、説明を簡明にして理解し易くするために、カメラが機能するフィルムの 種類は、ただ1種類だけであるものと仮定し、また、そのため、ROM255の 中に記憶させておく必要のある、フィルム画質対露出量を表わした値のテーブル の数も1つだけであるものとし、従って、このステップ1260、並びにステッ プ1320及び1440においては、フィルム種類に応じて複数のテーブルのう ちから1つを選択する必要はないものとして、説明を進めることにする。このよ うに簡明化すれば、図12に示したステップ1260を構成しているルーチンを 、ハイレベルの機能プログラミング表記法を用いて書き表わしたものは次のよう になる。尚、このルーチンの中に書き込んであるフィルム画質対露出量のテーブ ルは、あくまでも具体的な一例を示したものに過ぎない。
IN−PIIT: フィルム画質対露出量UPDATE: EXTRA 5PE EDDEFINE TABLE: EXTRA 5PEED IN EXTRA 5PEED 0Lrr−4,00 −3,85 −0,30−0,15 −0,15−0,00 o、 on o、 o。
O,300,00 0、600,00 0、900,30 1、200,60 5、Go 4.40 EXTRA−5PEED = TABLE fEXTRA−5PEED)もし入 力として供給された値が、このテーブルに記入されている入力値(EXTRA− 5PEED IN)と入力値との間の値であったならば、このテーブルの内容を 線形補間上のテーブルの利用法並びに意味を理解するためには、次のことを知っ ておけば良い。即ち、このテーブルに特性を示した特定のフィルムに対応させて 、シーン条件を満足するようにシャッタ速度設定値と絞り設定値とを決定したな らば、その特定のフィルムに対応したそれら設定値のために、ISO標準露出値 を基準としてそこから2目盛り分の、そのフィルムに対する意図的な露出過度が 発生することになる(この「2目盛り分」という露出過度の量は、一般的なプリ ント用のカラー・ネガフィルムに対応した量である)。上のテーブルに示した特 定のフィルムでは、画質を向上させることのできる露出範囲は、ISO標準露出 点から2目盛り分だけ上回った点の近傍の範囲である。また、上のテーブルに示 した特定のフィルムは、ISO標準露出点から露出量が増加して行くにつれて、 その画質も次第に大きく向上して行く特性を持ったものである。ただしフィルム を設計する際には、上のテーブルに例示した特性よりも更に顕著に、露出過度に よって画質が向上するような特性を、そのフィルムに持たせることもあり得る。
また逆に、有効露出範囲の全域に亙って、その画質対露出量特性曲線が、略々平 坦な形状を呈するようにフィルムを設計することもあり得る。従って、本発明の 方法において用いる、画質対露出量テーブルの中には、使用する特定のフィルム の特性が組み入れられている必要がある。それゆえ、そのカメラで使用する可能 性があり、従って本発明の方法が適用される可能性がある、様々なフィルム種類 の各々に対応した、幾種類もの画質対露出量テーブルを、カメラ・マイクロコン ピュータ・システムの中に記憶させておくのが良い。
このステップ1260を実行する直前の段階で存在していた余裕分システム・ス ピードの量が、+2目盛り〜−0,5目盛りの範囲内の量であったならば、その 余裕分システム・スピードは、既に、絞り設定値及びシャッタ速度設定値の中に 組み込まれており、そのためその余裕分システム・スピードは、それら設定値に よって必然的に発生する、予め定められた量の意図的な露出過度という形を取っ て現れることになる。従ってこの場合、このステップ1260を実行した後の余 裕分システム・スピードの残量は「0」になる。一方、このステップ1260を 実行する直前の段階で、使用可能な余裕分システム・スピードの量が、例えば+ 2目盛り分(対数露出量で表わすとrO,6J)より多かったならば、シーン条 件を満足するように定めた絞り設定値とシャッタ速度設定値とに既に実質的に組 み込まれている余裕分システム・スピードの量を、超えた分の余裕分システム・ スピードが、このステップ1260の実行後に残ることになる(例えば、上のテ ーブルにおいて、このステップ実行前の使用可能な余裕分システム・スピードが rO,9Jであったときには、このステップ実行後に残る余裕分システム・スピ ードはro、3Jとなっており、使用可能な余裕分システム・スピードがこれよ り多いときも同様である)。この残った余裕分システム・スピードは、ステップ 1270へ供給し、そこで更に、シャッタ速度設定値、及び/または、絞り設定 値を変更して、更に画質を向上させるようにする。上のテーブルに示した種類の プリント用フィルムの場合、画質を向上させることができる露出過度の量は、+ 2目盛り分までであり、その理由は、それ以上にフィルムの露出量を増大させる と、画19の濃度が不都合に上唇し過ぎてしまい、そのため、後に行なうそのネ ガフィルムからのプリントの焼414ブ作業が難しくなるからである。
この方法をここまで実行してきたならば、シーンの被写界深度条件に適合した絞 り値が算出されており、また、実測した大きさのカメラの動揺の影響を小さく抑 えることかできるシでツタ速度が選定されており、しかも更に、それら絞り値と シャッタ速度とによ−・て、画質を最適に向上させることができる量の、フィル ムの意図的な露出過度ないし露出不足が得られるようになっている。この段階で 更に、上で述べたように、まだ余裕分システム・スピードが残っていたならば、 ステップ1270を実行する。このステップ127oでは、その残りの余裕分シ ステム・スピードの全てを使用して、可能な限り更に画質を向上させるようにす る。この点について更に説明すると、ここでは、その使用可能な余裕分システム ・スピードを、画像の露出過度を2目盛り分を超えて更に増大させるために使用 するのではない(露出過度をこれ以上増大させると、画質が劣化するおそれがあ るからである)。このステップ1270では、その使用可能な余裕分システム・ スピードを、シャッタ速度パラメータであるS[R−3PEEDの数値を更に小 さくする(即ちシャッタの開放時間のより短い、より速いシャッタ速度を選択す る)ために、及び/または、絞りの大きさを更に小さく絞り込む(即ちF−NU MBERパラメータの数値を大きくする)ために使用する。こうしてシャッタ速 度を速くすれば、カメラの動揺の影響を更に受けにく(することができる。また 、絞りの大きさを小さくすれば、撮影シーンに必要な被写体深度よりも、更に深 い被写体深度を、撮影画像において得られるようになる。容易に理解されるよう に、このステップ1270で行なう、シャッタ速度設定値ないし絞り設定値の変 更には制約があり、即ちそれは、それら設定値が、カメラの物理的なシャッタ速 度限界値、ないし、レンズの物理的な絞り限界値を超えるような変更をしてはな らないということである。ステップ1110を実行してここまで来たときに、余 裕分システム・スピードがまだ残っていることはめったにないが、もしそれが残 っていることがあるとすわば、それは例えば、具体的な一例としては、非常に高 感度のフィルムを使用して、晴天の日に、−次元形状の被写体等の、しかも明る く照らされている被写体を、措影する場合であろう。
このステップ1270で使用する入力は、ライン1224.314.304゜1 254、及び1264で示した、NEW−jNUMBERと、レンズ諸元(詳し くはそのうちの、絞り限界値)と、カメラ諸元(詳しくはそのうちの、シャッタ 速度限界値)と、5)nffrER−3PEEDと、■田植−5PEEDとであ る。また、このステップ1270で発生する出力は、ライン352で示した、露 出設定値(詳しくはそのうちのS)r[rITER−3PEED、及びF−醜B ER)の最新の値である。ステップ1270を構成しているルーチンを、ハイレ ベルの機能ブワグラミング表記法を用いて書き表わすと次のようになる。
IPJPUT: レンズ諸元 INPUTニ カメラ諸元 INPTJT: 5HUTrEI’jSPEEDOUTPUT:露出設定値 NDIF + 2 ・log(F−NUMBER/ MAXIMUM−F−NUMBER) + 2 ・ log(F−−fflBER/ MINIシ[月11−F−NIJ MBER+F 1alBER= MINIMI11jAPERTIJRENDI F END I F S)(1ffrER−5PEED = 5HIJTTERSI’EED / 1 0 (EXT” SPEEDllog iMINIM開−5HUTrER−3P EED / S[RSPEED)log (LIAXIMUM−3HLrTTE R−SPEED / 5HUIπ町5PEEDISHTITTER−5PEED  = MAXIMIJM−3l(UlπR−SPEEDNDIF NDIF NDIP NIMF 以上について更に詳しく説明すると、使用可能な余裕分システム・スピードのI I (EXTRA−3PEED )が正の値であったならば、上に示したルーチ ンによって構成されているステップ1270では、先ず最初に、その余裕分シス テム・スピードを、 F NIJMBERの値を増大させるために使用する余裕 分システム・スピードであ6 EXTRA−5PEED−APERTIJREと 、S[R−SPEED (7)値を減少させるために使用する余裕分システム・ スピードであるEXTRA−3PEED−3HIffTERとに、均等に分割し て割り振る。一方、使用可能な余裕分システム・スピードの量が負の値であった ならば、その余裕分システム・スピードは、その全てを、絞り設定値を変更する ために使用するものとして割り振る。こうして割り振りを行なったならば、この ルーチンの残りの部分を実行する間にEXTRA−5PEEDパラメータを使用 することは最早ないため、このEXTRA−5PEEDパラメータの値をリセッ トして「0」にしておく。
続いて、EXTRA−5PEED−APERTUREの値とNEW−F−NtJ MBERの値と(このNEW−F−1flJMBERの値は、前述のステップ1 240において、シーンの被写界深度を満足するように決定した絞り値である) に基づいて、新たな絞り値を決定する。また、この新たな絞り値(jNUMBE R)を決定する過程をとおして、このときの、絞りのために使用し得る余裕分シ ステム・スピードの量(EXTRA−5PEED−APERTURE)は、その 全てが消費されるため、ここで、このEXTRA 5PEED APERTUR Eパラメータの値を「0」にセットする。続いて、こうして決定したFINUM BERの値が、実際に使用しているレンズの絞り限界値を超えていないかどうか をチェックする。もしこに可能な最小の絞りの大きさより、更に小さな絞りが選 択されていたならば、このMAXIMIJM−jNUllBERパラメータの値 に基づいて、シャッタのために使用し得る余裕分システム−スピードの量(EX TRA−SPEEIjS[R)を計算し直す。即ちこの場合、より小さな絞りを 選択するために使用することができない余裕分システム・スピードを、実質的に 割り当て替えして、シャッタ速度の変更に使用するようにしているのである。続 いてFINIIMBERの値をMAXIMUM−F−NUMBERの値に等しく セットする。一方、先に、新たな値として決定したjNIJMBERの値が、使 用しているレンズの使用可能な最小のfナンバーの値であるMINIMUM−j MBERより小さかったならば、即ち、そのレンズの物理的に可能な最大の絞り の大きさより更に大きな絞りが選択されていたならば、このMINIM−jNL rMBERパラメータの値に基づいて、シャッタのために使用し得る余裕分シス テム・スピードの量(EXTRA 5PEED−3[R)を計算し直す。この場 合は、より大きな絞りを選択するために使用することができない余裕分システム ・スピードを、実質的に割り当て替えして、シャッタ速度の変更に使用するよう にしているのである。続いてjNTJ14BEHの値をMINIM−F−N’[ 111BERの値に等しくセットする。この場合のように、決定したFINtJ MBERの値が、レンズの使用可能な最小のfナンバーの値より小さくなること があり得るのは、例えば、焦点距離の長い望遠レンズを使用しており、そのため 、カメラの動揺の影響を実質的に免れるためにはシャッタ速度を非常に速くしな ければならず、しかも使用しているフィルムは、そのISO(ASA)フィルム ・スピードが比較的遅いフィルムであるという場合等である。いずれにせよ、以 上のようにしてjNIJMBEHの値を適切にセットしたならば、続いて、シャ ッタ速度を速めるために割り当てられた使用可能な余裕分システム・スピード( EXTRA 5PEED−3l(IJTrER) (7)現在量に基ツイテ、シ ャッタ速度HELLI[t。まをリセットして「0」にしておく。更に、絞り値 について行なったのと同様にして、こうして算出したシャッタ速度が、最小(最 も速い)シャッタ速度限界値、ないしは最大(最も遅い)シャッタ速度限界値を 、超えていないかどうかを判定する。もしその限界条件が成立していたならば( 即ち、いずれかの限界を超えていたならば)、算出して得たそのシャッタ速度の 代わりに、シャッタ速度限界を使用するようにし、そうすることによって、ここ で幾らかの余裕分システム・スピー ドが新たに発生する。そこで、この発生し た余裕分システム・スピードを、絞りを更に小さくするために使用するものとし て割り当てるようにする。以上から理解されるように、使用可能な余裕分システ ム・スピードを使い切ってしまうために露出設定値を変更して行く際に、もし、 シャッタ速度が一方のシャッタ速度限界値につき当たる前に、絞り値が一方の絞 り限界値につき当たったならば、残りの余裕分システム・スピードの全てを、シ ャッタ速度の変更に割り当てるようにし、また逆に、シャッタ速度の方が先に限 界値につき当たったならば、残りの余裕分システム・スピードの全てを、絞り値 の変更に割り当てるようにしていル、、続イテ、使用可能なEXTRA−3PE ED−APERTURE (7)現在量に基づいて、残っている全ての余裕分シ ステム・スピードを使い切ってしまえる絞り値を、新たな絞り値として算出する 。こうして最終的に得られた絞り値は、更にそれを、物理的な最大及び最小の絞 り限界値と比較して、いずれかの絞り限界値を超えていないかどうかチェックし 、もし超えていたならば、その絞り限界値までに制限する。もし、シャッタ速度 設定値と絞り設定値とのいずれもが夫々の限界値にセットされた後に、まだ更に 、余裕分システム・スピードが残っていたならば、そのカメラは、全体として、 物理的な限界条件の下で(即ち、最小の絞りと、最速のシャッタ速度とで)操作 されるように設定されているのであるから、その残りの余裕分システム−スピー ドは、使用することができない。
ステップ1270を実行してここまで来たときには、露出設定値、即ちF−NU MBERの値とS[R−3PEEDの値とが、既に適切に調節されている。それ らの値が適切に調節されているという意味は、ステップ1270の実行の直前の 段階で残っていた余裕分システム・スピードを、絞り値ないしシャッタ速度の物 理的な限界値の範囲内で、周囲光照明状況において、できる限り多く使い切って しまうことのできる、絞り値及びシャッタ速度になっているということである。
それゆえカメラ・マイクロコンピュータ・システムは、このステップ1270で 発生した露出設定値のそれら最新の値を、同システムの出力回路を介して出力す ることによって、カメラのシャッタ機構並びに絞り機構を適切に駆動し、それに よって現在シーンを周囲光照明の下で撮影する。以上で、本発明の実施例の方法 が周囲光照明での撮影に際して、どのように実行されるかについての説明を終わ る。
一方、補光用フラッシュ照明に関しては、既述の如く、補光用フラツシコー照明 対応余裕分システム・スピード判定及び使用ステップ1120が実行される。図 13には、この補光用フラッシュ照明対応余裕分システム・スピード判定及び使 用ステップ1120の演算操作図を示した。既述の如く、このステップ1120 では、flash−conditionの値を更新してmsJにし、補光用フラ ッシュ照明状況における余裕分システム・スピードが存在しているか否かを判定 し、そして、露出値(詳しくはそのうちの5)rUTrER−3PEEI))を 適切に変更して、できるだけ多くの余裕分システム・スピードを、画質の向上に 活用できるようにする。図示の如く、このステップ1120は、3つの一次的ス テップから成り、それら全てを実行することによって、補光用フラッシュ照明状 況における余裕分システム・スピードが存在しているか否か、またそれが存在し ているのであれば、その余裕分システム・スピードをどのように使用することが 、露出設定値を変更して画質を向上させるための最善の使用法であるのかを判定 するようにじている。それら3つの一次的ステップは、補光用フラッシュ照明に おける余裕分システム・スピードの量を判定するステップ1310と、補光用フ ラッシュ照明における余裕分システム・スピードをフィルム露出量の変更に割り 当てるステップ1320と、補光用フラッシュ照明におけるシャッタ速度を速め るステップ1330とである。
この実施例の方法をステップ1310へ入る直前まで実行して来たときには、既 に、補光用フラッシュ照明に対応した露出設定値が決定されている。その露出設 定値は、詳しく述べるならば、ステップ720及び730(図7参照)において 、現在シーン条件(この場合は特に、現在シーンの中の主要被写体と背景との両 方を共に適切に露出することができるという条件)を満足するために必要な、絞 りの大きさ、及びシャッタ速度として、決定された露出設定値である。補光用フ ラッシュ照明状況においては、既に述べたように、絞り設定値をいかなる値にす るかによって、主要被写体と背景との間の、相対的な露出量の差が決まることに なる。これは、主要被写体が、周囲光照明と、持続時間が極度に短い閃光として 発せられるフラッシュ照明との両方によって照明されるのに対し、背景は、周囲 光照明のみによって照明されることによるものである。従って、これら2種類の 照明を使用する場合に、主要被写体の明るさを適切に増大させて、シーンのコン トラストを好適なレベルにまで適切に和らげることができるように補光量(補助 照明の光量)が既に決定されており、また、その補光量に合わせた適切な絞り値 として、既に絞り設定値が選定されているからには、たとえ余裕分システム・ス ピードが存在していても、この絞り設定値を、後から変更するわけには行かない 。即ち、もし、その絞り設定値を変更したならば、それによって、撮影して得ら れる画像の中の、主要被写体の明るさレベルと、背景の明るさレベルとの間の相 対的な関係が変化してしまい、従って画質に悪影響が及ぶことになる。これに対 して、シャッタ速度を変更した場合には、主要被写体の明るさレベルと背景の明 るさレベルとの間の相対関係を維持することができて好都合である上に、更にそ れと共に、画像の全体としての露出を変化させることも可能である。そのため補 光用フラッシュ照明を使用する場合には、以下に説明するように、使用可能な余 裕分システム・スピードを、シャッタ速度の変更にだけ、割り当てて使用するよ うにしている。
更に詳しく説明すると、図13に示したように、ステップ1120へ入ったなら ば、先ず最初にステップ1310を実行する。このステップ131Oでは、補光 用フラッシュ照明を用いて現在シーンを撮影する際に、既に決定されているシャ ッタ速度より、更に遅いシャッタ速度を使用しても不都合がないか(より遅いシ ャッタ速度が許容されるか)否かを判定する。もし、より遅いシャッタ速度が許 容されるのであれば、余裕分システム・スピードが存在している。続いて、更に このステップ1310において、使用可能な余裕分システム・スピードの初期量 を判定する。続いてステップ1320を実行し、このステップ1320は、使用 している特定のフィルムのフィルム画質対露出量特性に従って、ISO/ANS I露出規格を基準とした意図的な露出不足ないし露出過度のために、必然的に消 費される分量の余裕分システム・スピードを、勘定に組み入れるステップである 。既述の如く、この露出量の変化(即ち露出不足ないし露出過度)は、現在シー ン条件を満足するようにシャッタ速度設定値と絞り設定値との組合せを選定した ことによって生じたものである。続いて、もしこのステップ1320を実行した 後に、余裕分システム・スピードが更に残っていたならば、ステップ1330を 実行する。このステップ1330は、許容限度のシャッタ速度より速いシャッタ 速度を適宜選定することによって、残りの全ての余裕分システムスピードを使い 切ろうとするものである。
ステップ131Oにおいて使用する入力は、ライン322,304.434.4 22、及び314で示した、FOCAL−LENGTH−FACTORと、カメ ラ諸元(詳しくはそのうちの、シャッタ速度限界値)と、露出設定値と、fil l−flash−conditionと、レンズ諸元(詳しくはそのうちのFO CAL−LENGTI()とである、このステップ1310では、ライン356 で示したように、flash−conditionの値を更新してrYESJに し、それによってフラッシュ照明を使用すべきことを表示する。また、このステ ップ1310で発生する出力は、ライン1314で示した、補光用フラッシュ照 明に使用することのできる、許容可能シャッタ速度であるNEW−S[R−3P EEDと、ラインr318で示した、補光用フラッシュ照明において使用可能な ブー1310を構成しているルーチンを、ハイレベルの機能プログラミング表記 法を用いで書き表わすと次のようになる。
INPUT: FOCAL LEN(mf FA口oRINPIff: カメラ 諸元 IFJPUT: W出段定値 INPtJT: fill flash condition■狂石: レンズ 諸元 NDIF NDIF 既述の如く、ステップ1310では、先ず最初に、現在使用しているレンズの焦 点距離とFOCAL LENGTH−FACTORパラメータとに基づいて、現 在シーンを撮影する際に、カメラの同様の影響を抑え得るという意味において許 容可能な、最も遅い(最大の)シャッタ速度であるMAXIMTJM−USAB LE−S)FLIT正R−SPEEDを判定する。
このステップ1310では、続いて、シーン必要条件を満足するシャッタ速度と して先に決定したシャッタ速度と、補光用フラッシュ照明下において、現在使用 可能な最大のシャッタ速度の値(使用可能最大シャッタ速度値)とに基づいて、 余裕分システム・スピードが存在しているか否かを判定し、また更に、それ、が 1在しているのであれば、その使用可能な余裕分システム・スピードの初期量を で判定する。更に詳しく説明すると、使用可能最大シャック速度値が判定された ならば、その使用可能最大シャッタ速度値と、そのカメラの実際に可能な最大の (黒も速い)シャッタ速度とを比較する。そして、それら2つのシャッタ速度の うちのより遅い方のシャッタ速度をもって、新たなシャッタ速度(新シャッタ速 度)であるNEW−SIR−SPEEDの値とする。続いて、使用可能な余裕分 システム・スピードの量を、シーン必要条件を満足するように定めたシャッタ速 度に対するその新シャッタ速度の比の値の対数として算出する。具体的な例を挙 げるならば、カメラの動揺を抑えるという観点からは、使用可能最大シャッタ速 度は125分の1秒とすることができ、一方、シーン条件を満足するシャッタ速 度は250分の1秒であるという場合には、新シャッタ速度の初期値として12 5分の1秒を選択するようにし、この選択により、余裕分システム・スピードの 初期量としては、絞り目盛りで1目盛り分(log+o 2)が得られる。
こうして、補光用フラッシュ照明における使用可能な余裕分システム・スピード の現在量を判定し、また、それに関連して使用する新シャッタ速度の値を判定し たならば、続いてステップ1320を実行する。このステップ132oでは、先 に露出設定値とフラッシュ関係パラメータの値とをシーン必要条件を満足する値 に選定した際に、現在使用している特定のフィルムに対する露出量をISO,/ ANSI露出規格とは意図的に異ならせるようにしたために、必然的に消費され ることになった余裕分システム・スピードの量(この量は、フィルム画質対露光 量特性に従って判定する)を勘定に組み入れる。このステップ132oで勘定に 組み入れる、消費される余裕分システム・スピードの量は、そのフィルムに固有 の露光特性によって決まる量である。このステップ1320で使用する入力は、 ライン306で示した、フィルム画質対露光量情報(具体的には、所定の複数の 数値から成るテーブル)と、ライン1318で示した、EXTRjSPEEDと である。
また、このステップ1320で発生する出力は、ライン1324で示した、囲j SPEEDの更新した値、即ち、余裕分システム・スピードの残量である。尚、 このステップ1320を構成しているルーチンは、既に説明したステップ126 ゜を構成しているルーチンと同一である。
この方法をここまで実行して来たならば、補光用フラッシュ照明のための新シャ ッタ速度が、シーン必要条件を満足するシャッタ速度として定められており。
またそれと共に、フィルムへの意図的な露出過度ないし露出不足が、画質を向上 させることができる適正な量で行なわれるようになっている。こうしてステップ 1320の実行を完了した後に、まだ更に余裕分システム−スピードが残ってい たならば、既述の如く、ステップ1330を実行する。このステップ133oで は、その残っている余裕分システム・スピードを、シャッタ速度の最新値(即ち その新シャッタ速度の値)を更に小さくするために、即ち、シャッタの開放時間 が更に短い、より速いシャッタ速度を選択するために使用する。そして、こうし て選択したシャッタ速度が、物理的に可能な限界値であるシャッタ速度限界値を 超えていないかをチェックし、もしその限界値を超えていたならば、その限界値 までに制限する。このステップ133oで使用する入力は、ライン1314.1 324、及び304で示シタ、NEW−SHLITTER−3PEED ト、E XTRA−3PEED ト、カメラ諸元(詳しくはそのうちの、シャッタ速度限 界値)とである。また、このステップ1330で発生する出力は、ライン352 で示した、露出設定値(詳しくはそのうちのS[R5PEED)の最新値である 。このステップ133oを構成しているルーチンを、ハイレベルの機能プログラ ミング表記法を用いて書き表わすと次のようになる。
INPUT’: カメラ諸元 5)rUTTER5PEED = NtJ−S[R−3PEED / flO” ” 5PEEDINDIF IF SHLITTER−5PEED < MINIMUM−5I(IJTTE R−SPEEDTHEN: S)r[ffT’ER−3PEED = MINI M−3l(IffT′ER−3PEEDNDIF こうしてステップ1330の実行を完了した段階では、シャッタ速度が適切に調 節されており、ここで適切に調節されているという意味は、補光用フラッシュ照 明状況において、残りの余裕分システム・スピードの全てを(ただし物理的なシ ャッタ速度限界値までの範囲で)使い切ってしまうシャッタ速度にセットされて いるということである。こうして得られた露出設定値の内訳は、このステップ1 330で発生した5HIJ’1TER−SPEED(7)値と、ステップ720  (コ(7)ステップニラいては既に図7に関連して説明した)においてシーン 必要条件を満足するように決定した絞り値とであり、カメラ−マイクロコンピュ ータ・システムは、これらの値を、同システムの出力回路を介して出力すること によって、カメラのシャッタ機構及び絞り機構を適切に駆動して、補光用フラッ シュ照明を用いた現在シーンの撮影を行なう。以上で、本発明の実施例の方法が 、補光用フラッシュ照明を使用する際にどのように実行されるかについての説明 を終わる。
最後に説明する状況は、フル・フラッシュ照明を用いる状況である。フル・フラ ッシュ照明を用いるときには、既に述べたように、フル・フラッシュ照明対応余 裕分システム・スピード判定及び使用ステップ1130が実行される。図14に は、このフル・フラッシュ照明対応余裕分システム−スピード判定及び使用ステ ップ1130の演算操作図を示した。既述の如く、このステップ1130では、 flash−conditionの値を更新してrYESJにし、フル・フラッ シュ照明状況における余裕分システム・スピードが存在しているか否かを判定し 、そして、フラッシュ関係パラメータ(詳しくはそのうちのPOWEl’jCO NDITION、並びに、拡散バウンス情報)を適当に変更して、できるだけ多 くの余裕分システム・スピードを画質の向上のために活用できるようにする。そ して、露出設置値とフラッシュ関係パラメータの値とを、現在シーンのシーン必 要条件を満足するように、且つ、使用フィルムに対する露出量をISO標準露出 値とは意図的に異ならせるように定めたことによって、必然的に消費されること になった余裕分システム・スピードの量(この量は、フィルム画質対露光量テー ブルに従って判定する)を勘定に組み入れた後に、更にまだ余裕分システム・ス ピードが残っていたならば、最後の手段として、その残っている余裕分システム ・スピードを、絞り設定値(この場合はFLASH−F−NUMBERの値)を 更に小さくして画像の被写界深度を更に深めることに消費するようにする。ただ しこの場合、被写界深度を更に深めても、それによって顕著な画質の向上が得ら れる可能性は少ないがやむを得ない。
これについて更に詳しく説明すると、従来公知の自動カメラでは、フラッシュ撮 影を行なう場合、よりフィルム・スピードの大きなフィルムを使用するようにす ると、決まり切ったように、それに応じて絞りの大きさを小さくするようにして いる。そして、絞りの大きさ以外の露出設置値やフラッシュ関係パラメータの値 は、一般的に変更せずにそのままとしている。この場合、絞りの大きさを小さく することによって被写界深度は更に深くなるが、この被写界深度の増加は単に無 駄になるだけであり、何故ならば、フラッシュ装置の出力が変わらないため、そ のフラッシュ装置によって得られる照明深度も変化せず、同じ深さのままだから である。従って、この種のカメラでは、より速いフィルム・スピードのフィルム に交換しても、機影して得られる画像の画質は向上しない。同様に、フラッシュ 装置のガイドナンバー(GUIDjNIJMBER)が大きくなったときも、こ の種の自動カメラでは、決まり切ったように、絞りの大きさを小さくしているが 、この場合も、シーンの被写界深度条件は変わっていないのであるから、そのシ ーンに必要な被写界深度を超える、更に深い被写界深度は、殆ど無駄になるだけ であって、画質を顕著に向上させることはない。本発明の方法では、後に詳述す るように、従来のカメラがこのように被写界深度を無駄に増大させているのとは 対照的に、例えばISO(ASA)フィルム・スピードの大きいフィルムを使用 することによって、ないしは、ガイドナンバー(GLIIDjNTJllBER )をより大きくする(これは可能最大出力の大きなフラッシュ装置を使用するこ とによって達成される)ことによって、使用可能となった余裕分システム・スピ ードを、先ず第1番に、フラッシュ照明を変更することに使用する。フラッシュ 照明を変更するというのは、例えば非拡散直接光でフル・フラッシュ照明をする のであれば、そのフラッシュ出力を絞り込むようにするということであり、そう すれば、フラッシュのエネルギを節約することができ、それによって、フラッシ ュ装置の中のエネルギ蓄積用コンデンサへの、次のフラッシュ撮影のための再充 電が、迅速に行なえるようになる。また、このフラッシュ照明の変更には、バウ ンス照明ないし拡散光照明という照明形態のフラッシュ照明に変更するという方 法もあり、そのようにすれば「赤目現象」の発生を抑止することができると共に 、非拡散直接光によるフラッシュ照明と比較して、シーンの照明状態をより均一 にすることができるようになる。尚、絞り設定値は、先に被写界深度と照明深度 とを一致させるという条件を満足するように定めた絞り設定値をそのまま使用す る。このように、GUIDE−NtJMBERないしフィルム・スピードが大き くなっても、それらに対応して最初から絞りを更に絞り込むことはせず、絞り設 定値を以前に定めた値に維持するため、それによって露出量が増大し、その増大 分の露出量によって、使用可能な余裕分システム・スピードが得られる。続いて 、バウンス照明ないし拡散光照明のフラッシュ照明形態を選択し、更に、露出設 定値及びフラッシュ関係パラメータの値を現在シーンのシーン必要条件を満足す るように選択する際に、意図的な露出過度(または露出不足)とするために必然 的に消費されることになる、余裕分システム・スピードを勘定に組み入れた後に 、なお余裕分システム・スピードが残っていたならば、絞り設定値を変更するこ とによって、その残りの余裕分システム・スピードの全てを使い切ってしまうよ うにする。ここまで実行して来たならば、画質を更に向上させるための余裕分シ ステム・スピードの用途としては、絞り設定値を変更する以外には何も残されて いないため、この絞り設定値の変更は、いわば最後の手段であり、これによって 、撮影して得られる画像の被写界深度が更に深くなる。ただし、このようにして 得られる画質の向上は、たとえ皆無ではないにしても、僅かなものでしかない0 以上のように、余裕分システム・スピードを使用する用途に優先順位を設けであ る(即ち、第1番にフラッシュ出力を絞り込むことに使用し、第2番にバウンス フラッシュ照明ないしは拡散光フラッシュ照明とすることに使用し、第3番に露 出量を変更することに使用し、そして第4番、即ち最後に、絞り設定値を変更す ることに使用している)ため、フラッシュ撮影としたことによる画質の向上が、 従来公知の自動カメラと比較して、非常に顕著なものとなるという利点が得られ るようになっている。
図示の如く、このステップ1130は、5つの一次的ステップから成り、それら 全てを実行することによって、フル・フラッシュ照明状況における余裕分システ ム・スピードが存在しているか否かを判定し、また、それが存在していたならば 、その余裕分システム・スピードをどのように使用することが、露出設定値を変 更して画質を向上させるための最善の使用法であるのかを判定するようにしてい る。それら5つの一次的ステップは、フル・フラッシュ照明における余裕分シス テム・スピードの量を判定するステップ1410と、フラッシュ出力を算出する ステップ1420と、フラッシュの拡散ないしバウンスに関する計算をするステ ップ1430と、フル・フラッシュ照明における余裕分システム・スピードをフ ィルムの露出量に割り当てるステップ1440と、フル・フラッシュ照明のため の絞り値を更に絞り込むステップ1450とである。
この実施例の方法を、ステップ1410へ入る直前まで実行して来たならば、こ の段階で、フル・フラッシュ照明対応露出設定値が既に決定されており、この露 出設定値は、ステップ910及び920(図9参照)並びにステップ1030( 図10参照)において、可能な限り、フル・フラッシュ照明対応基線露出量が得 られるように定めた露出設定値である。この露出設定値の内訳は、絞り設定値と 初期シャッタ速度とであり、前者の絞り設定値は、主要被写体距離において、被 写体深度と照明深度とが等しくなる絞り値に定められている。また、初期シャッ タ速度には、フル・フラッシュ撮影において使用するデフオールド値である、F LASH−S)FITTER−WPEED ハラyL −’;’ (7)値が選 択サレテイル。
ステップ1130へ入ったならば、先ず最初に、図14に示したステップ141 0を実行する。このステップ1410では、フラッシュ装置の可能最大出力が、 シーンに必要なフラッシュ出力より大きいか否かを判定する。もしそうであれば 、余裕分システム・スピードが存在する。このステップ141Oでは更に、使用 可能な余裕分システム・スピードの初期量を判定する。そして、使用可能な余裕 分システム・スピードが実際に存在していたならば、ステップ1420を実行す る。このステップ1420では、シーン必要条件を満足するために必要なフラッ シュ装置の出力エネルギの量(出力強度)を判定し、そして、余裕分システム・ スピードの、たとえ全部でなくとも、少なくともその一部分を、フラッシュ装置 の出力エネルギを低下させる(絞り込む)ことに使用する。これによって、フラ ッシュ装置の中のエネルギ蓄積用コンデンサを、短時間のうちに再充電して次回 のフラッシュ撮影に使用できる状態にすることができる。このステップ1420 の実行の後に更に余裕分システム・スピードが残っていたならば、続いてステッ プ1430を実行する。このステップ1430では、例えば天井等の、バウンス 照明に適した反射面が存在している場合に、この残りの余裕分システム・スピー ドの、たとえ全部でなくとも、少なくともその一部分を、バウンス照明を利用し たフラッシュ撮影を行なうために使用する。一方、バウンス照明に適した反射面 がその場こ存在していなければ、ステップ1430を実行する。このステップ1 430では、残りの余裕分システム・スピードの、たとえ全部でな(とも、少な (ともその一部分を使用して、拡散光フラッシュ照明を行なえるようにする。こ の拡散光フラッシュ照明とは、直接光フル・フラッシュ照明の一種であってその 照明光ビームの水平方向の幅を広げて行なう照明である。ここまで実行して来て 、更にまだ余裕分システム・スピードが残っていたならば、続いてステップ14 40を実行する。このステップ1440では、残りの余裕分システム・スピード のうちの、フィルム自体の露光量をISO/ANSI標準露光量とは異なった露 光量としたために必要になった所与量(この量は、そのフィルムの露光特性に従 って判定する)を差し引くことによって消費する。既述の如く、フィルムの露光 量がISO/ANSIF準露光量とは異なることになったのは、先にシャッタ速 度設定値と絞り設定値との組合せを、現在シーンのシーン必要条件を満足するよ うに定めたからである。これを実行した後に、もし更に余裕分システム・スピー ドが残っていたならば、続いてステップ1450を実行する。このステップ14 50では、絞りを絞り込むことによって、即ち、絞り設定値(ここではFLAS HF NUMBERの値)を小さくすることによって、画像の被写界深度を更に 深くする。ただし、絞り設定値をこのように小さくしても、それによって目で見 て分る程の画質の向上が得られるかといえば、たとえ皆無ではないにしても、そ の画質の向上は非常に僅かなものでしかなく、従って画質が向上する可能性は非 常に小さい。にもかかわらずこうして絞り設置値を変更するのは、フル・フラッ シュ照明状況における使用可能な余裕分システム・スピードを消費するための、 その他の方法は、全て使い果たしてしまっているため、残された最後の手段とし て実行しているのである。
既述の如(、ステップ1410では、フラッシュ装置の可能な最大出力が、シ− ンに必テなフラッシュ出力より大きいか否かを判定し、その判定の結果、そうで あったならば、更に、フルーフラッシュ照明における余裕分システム・スピード の初Mliを判定する。フラッシュ装置の可能最大のフル・フラッシュ出力は、 GUrDE−mmBERパラメータの値で与えられ、一方、シーンに必要なフラ ッシュ出カバ、FLASH−FIMBERト主要被写体距離との積であ6 DE PTH−NUilBERパラメータの値で表わされる。また、GUIDE−NU MBERの値はフィルム・スピードが大きくなるにつれて大きくなる。1基本的 には、フラッシュ装置の発光出力が、シーンに必要な発光出力より大きければ、 余裕分システム・スピードが存在する。ステップ1410で使用する入力は、ラ イン318.468.308、及び464で示した、フラッシュ諸元(詳しくは そのうちのGUIDE−NLIi(BER)と、FLASI(−F−NIIMB ERと、被写体距離情報と、full−flash−conditionとであ る。また、このステップエ410では、ライン356で示したように、flas h−conditionの値を更新してrYESJにし、それによってフラッシ ュ照明を使用すべきことを表示すると共に、ライン1414で示したように、余 裕分システム・スピードの初期値をEXTRA−3PEEDとして出力する。こ のステップ1410を構成しているルーチンを、ハイレベルの機能プログラミン グ表記法を用いて書き表わすと次のようになる。
INPUT: フラッシュ諸元 INPUT: FLASHF NUMBERINPLIT: 被写体距離情報 EXTRA 5PEED = log[fGUIDE−PiBER/ fFLA sH−F−NUMBER・PRIMARY−5UBJECT−DISTANCE I l 2]NDIF こうしてステップ141Oを実行することによって、余裕分システム・スピード の初期量が得られたならば、続いてステップ142oを実行する。このステップ 1420では、シーン必要炙件を満足するために必要なフラッシュ装置の出−4 ゜エネルギの量(出力強度)を判定し、そして、余裕分システム・スピードの、 たとえ全部でなくとも、少なくともその一部分を、フラッシュ装置の出力エネル ギをその判定した出力強度に応じて低下させることに使用する。現在使用してい るフラッシュ装置がエネルギ節約型であり、しかも、それを高速回復モードで使 用している場合に限り、こうすることによって、そのフラッシュ装置の出力を、 適切に絞り込んでシーン必要条件に適合した出力にすることができる。一方、使 用しているフラッシュ装置がエネルギ節約型でなかったり、たとえエネルギ節約 型であっても、それを高速回復モードで使用していないならば、そのフラッシュ 装置は最大発光出力で(即ち、POWEI’jCONDITION = 1で) 使用されるため、この場合、このステップ1420では、余裕分システム・スピ ードは消費されないことになる。このステップ1420で使用する入力は、ライ ン1414.318、及び320で示した、EXTRA−3PEEDと、フラッ シュ諸元(詳しくはそのうちのenergy−saving−flash)と、 RECYCLE−MODEとである。また、このステップ1420で発生する出 力は、ライン1424で示した更新したEXTRA−3PEEDの値と、ライン 354で示したPOWER−CINDITIONの値との2つである。このステ ップ1420を構成しているルーチンを、ハイレベルの機能プログラミング表記 法を用いて書き表わすと次のようになる。
INPUT: RECYCLE MODEINPLrr: energy−sa ving−flashIF energy−saving−flash = Y ESaIF NDIP El、SE: POWERC0NDITION = 1.0NDIF フラッシュ装置の出力を適当に絞り込むことができなければ、そのために余裕分 システム・スピードが存在することになる。この場合には、続いてステップ14 30を実行する。ステップ1430では、その余裕分システム・スピードの、た とえ全部でなくとも少な(ともその一部分を、バウンス・フラッシュ照明とする ために使用することができるか否かを判定する。ここで、カメラに備えた垂直方 向測距システム230(図2参照)が、フラッシュ照明光をバウンスさせるのに 適した適当な反射面を検出しており、且つ、充分な正の量の余裕分システム・ス ピードが存在しでいるならば(即ち、余裕分システム・スピードの値が、Bol JNCjCIll”OFFパラメータの値(この値は、通常、絞り目盛りで+2 〜+3目盛りに相当する値である)と等しいかまたはそれ以上の大きさであった ならば)、バウンス・フラッシュ照明を利用するようにする。バウンス・フラッ シュ照明は、拡散光フラッシュ照明よりも、更に均一にシーンを照明することが できるため、現在操影シーンにおいて、バウンス・フラッシュ照明を使用できる のであれば、拡散光フラッシュ照明にするよりも、バウンス・フラッシュ照明に する方が好ましい。バウンス照明が可能な適当なフラッシュ装置の具体的な構成 例を1つ挙げるならば、例えば、2個のフラッシュ管と、それらに対応した2枚 の反射板とを備えた構成とすることができる。そして、一方のフラッシュ管及び その反射板はフラッシュ装置の頂部へ向けておき、他方のフラッシュ管及びその 反射板は前方へ向けてお(。上方へ向けたフラッシュ管を発光させるのは、適当 なバウンスのための反射面が存在しており、しかも充分な量の余裕分システム・ スピードが使用可能である場合だけである。また、前方へ向けたフラッシュ管は 、拡散光または非拡散光の、直接光によるフル・フラッシュ照明の際に使用する 。フラッシュ装置の更に別の構成例としては、フラッシュ管は1個だけにしてお き、ミラ一式のビームスプリッタ(例えば銀を半蒸着したミラー等)′を備えた 構成とすることもできる。このビームスプリッタは、バウンス・フラッシュ照明 を行なう−きに、選択的にフラッシュ管の前面に挿入し、それによって、フラッ シュ管の出力光のう−ちの一部分を反射して上方へ向きを変え、フラッシュ装置 の頂部から射出させると共に、その出力光のうちの残りの部分をフラッシュ装置 の前面から射出させるようにするものである。一方、照明光をバウンスさせるの に適した適当な反射面が存在していなかったり、余裕分システム・スピードの現 在量がバウンス・フラッシュ照明を行なうには不充分な量であったならば、拡散 光フラッシュ照明を利用するようにする。拡散光フラッシュ照明を行なうという ことは、直接光フル・フラッシュ照明において、その射出光ビームの水平方向の 幅を広げるということであり、これを行なう際には、所定量の余裕分システム・ スピードが消費され、その消費量は、拡散光照明用テーブルを参照するテーブル ・ルックアップ動作を実行することによって与えられる。射出光ビームの幅を変 化させるためには、例えば、フラッシュ装置の中に、各々が所定の拡散角度を提 供する複数枚の適当な光拡散板を備えておき、それら光拡散板のうちの1枚を、 適当な1iFB、アクチュエータで、そのフラッシュ装置のフラッシュ管の前面 へ挿入するようにすれば良く、そうすれば射出光ビームの幅を容易に変化させる ことができる。以上において、フラッシュ装置の構成は、明確な量の光を選択的 に所与の一方向ないし所与の複数の方向へ向けることができさえすれば良く、そ のための具体的な構造がどのようになっているかは、重要なことではない。フラ ッシュ装置の、拡散光フラッシュ照明、ないしバウンス・フラッシュ照明に関す る、照明光射出方向−タ等の値によって、その特性を表わすようにすれば良い。
拡散光フラッシュ照明を簡明に行なえるようにするために、選択可能な拡散角度 を、3とおりの角度(通常角、広角1、広角2)にしておくという方法がある。
この場合、拡散光フラッシュ照明を利用しないときには、フラッシュ装置の拡散 角度を通常角にセットしておけば良い。そして、その拡散角度を、次第に広い角 度(即ち、広角1、広角2)にセットして行くにつれて、拡散光の照明領域が広 がって行くが、ただし、それに伴って、その照明領域の中の各点における明るさ レベルは低下して行く。拡散角度を適切に選択すれば、フラッシュ照明の直接光 を、レンズの視野に入るフレームの境界を越えた外側にまで拡散させることがで き、そうすれば、シ−ンの周辺に存在している反射面や物体からの反射光がシー ンを照らすようになるため、そのシーンの照明特性を、バウンス・フラッシュ照 明を行なったときに得られる照明特性と似たものにすることができる。5PRE AD−TABLEから得られるSPREAD−AMOIJ!任パラメータの値は 、射出光ビームの角度を広げることによって発生する光強度の相対的な滅失量を 、対数露出量で表わしたものである。このステップ1430で入力として使用す るのは、ライン1424.318、及び308で示した、EXTRjSPEED と、フラッシュ諸元(詳しくはそのうちの、拡散バウンス情報)と、被写体情報 とである。また、このステップ1430では、ライン1434で示したように、 EXTRA−SPEEDの値を更新すると共に、ライン358で示したように、 5prea+jbounce−conditionの適当な値を発生する。この ステップ1430を構成しているルーチンを、ハイレベルの機能プログラミング 表記法を用いて書き表わすと次のようになる。尚、以下のルーチンの中に書き入 れである拡散光照明用テーブルは、あくまでも具体例な一例を示したに過ぎない 。
INPLrr: EXTRA 5PEED)NPI汀: 拡散バウンス情報 DEI(NE TABl、Eニ ー5. DOO,00通常角 −5,00−1,500,00通常角 −1,5 0−1,200,00通常角 −1,20−0,900,00通常角 −0,9 0−0,600,On 通常角 −0,60−0,300,00通常角 −0, 30o、 oo o、 oo 通常角 0.000.30 0.30 広角1  0.000、45 0.45 広角2 0.000.60− 0.45 広角z  0.150、90 0.45 広角z O,451,200,45広角2 0 .75 1.50 0.45 広角2 1.051.80 0.45 広角z 1.35 5、 DOO,45広角t 4.55 IF ceiling−exist = YESNDIF ELSE:線形補完法を用いて拡散光照明用テーブルからSPREAD)wou NTをめる NDIF ELSE : 線形補完法を用いて拡散光照明用テーブルからSPREAD−A MOL[をめる NDIP ここで使用するフラッシュ装置は、拡散角度を、一定の変化量ずつ(この一定の 変化量は2とおり以上定めておくこともできる)変化させるレンズを備えたもの (即ち、射出光ビーム角度の変化量を量子化したもの)ばかりでなく、連続的に 移動させることのできるレンズを備え、そのレンズの連続的な移動によって、拡 散角度を2つの限界角度の間で線形的に変化させられるようにしたフラッシュ装 置を使用することもできる。このように拡散角度を線形的に変化させるようにし た場合には、5PREADノtnotrNTパラメータの値を、その変化に対応 させて、即ちそれに比例させて変更するようにすれば良い。
以上のようにして、フル・フラッシュ照明において使用可能な余裕分システム・ スピードの現在量をめ、また、拡散光フラッシュ照明ないしバウンス・フラッシ ュ照明によって消費する余裕分システム・スピードの量をめたなら4f、続いて ステップ1440を実行する。このステップ1440は、露出設定値とフラッシ ュ関係パラメータとを現在シーンのシーン必要条件に適合するよう盛こ選択した ために、露出量をISO/ANSI露出規格から意図的に異ならせる結果となっ たことから、必然的に消費されることになった余裕分システム・スピードの量( この量は、フィルム画質対露光量特性に従ってめる)を勘定に組み入れるステッ プである。このステップ1440で入力として使用するのは、ライン306で示 したフィルム画質対露光量情報(詳しくは、所定の複数の値から成るテーブル) と、ライン1434で示したEXTRJjSPEEDとの2つである。また、こ のステップ1440で発生する出力は、ライン1444で示した、EXTRA− 3PEED ノ更新した値、即ち余裕分システム・スピードの残量である。この ステップ1440を構成しているルーチンは、既に説明したステップ1260を 構成してし)るル−チンと同一である。
ここまで実行してきたならば、フル・フラッシュ照明のための値として、適当な フラッシュ出力エネルギの値が選定されており、またそれと共に、拡散光フラッ シュ照明やバウンス・フラッシュ照明を使用する場合には、そのためのフラッシ ュ関係設定値も併せて選定されている。そして、それらの値は、シーン必要条件 に適合するように選定されていると共に、フィルムに対する意図的な露出過度な いし露出不足が、画質を向上させるのに適した量で得られるようにも選定されて いる。もし上で述べたように、ここまで実行して来て、なお余裕分システム・ス ピードが残っていたならば、続いてステップ1450を実行する。このステップ 1450では、最後の手段として、その残りの余裕分システム・スピードの全て を、絞りを更に絞り込むために、即ち絞り設定値(ここではFLASH−F−N LIMBERの値)を更に小さくするために使用して、撮影画像の被写界深度を 更に深めるようにする(ただし、実際に全ての余裕分システム・スピードを使い 切れるのは、全てを使用しても、レンズの物理的な絞り限界値を超えない場合で ある)、ただし、こうして得られた追加の被写界深度は、照明深度と一致させる ために必要な被写界深度を超えた過剰な被写界深度であるため、これによって画 質が向上する可能性は少ない。しかしながら、ここまで実行してきたならば、残 りの余裕分システム・スピードを消費するための用途としては、絞りを絞り込む こと以外には何も残っていない。このステップ1450で使用する入力は、ライ ン314.468.304、及び1444で示した、レンズ諸元(詳しくはその うちの、絞り限界値)と、 FLASIjjNUMBERと、カメラ諸元(詳し くはそのうちの、シャッタ形式)と、EXTRA−5PEEDとであるゆまた、 このステップ1450で発生する出力は、ライン352で示した、露出設定値( 詳しくはそのうちのjNLrMBER及びFLASH−jNtJMBER)の新 たな値である。このステップ1450を構成しているルーチンを、ハイレベルの 機能プログラミング表記法を用いて書き表わすと次のよINPUT: カメラ諸 元 INPLIT: し:/ズ諸元 END I F NTIIF IPシャッタ形式≠PROGRAMMABLETI(EN: F NUMBER = FLASHF NUMBERNDIF ここまで実行してきたならば、ステップ1450で絞りの大きさが適切に調節さ れたために、フル・フラッシュ照明状況における残りの余裕分システム・スビ− ドの全てを消費することができる絞りの大きさとなっている(ただし物理的な絞 り限界値までの範囲内で、その余裕分システム・スピードの全てを消費できる場 合)、こうしでステップ1450で発生した露出設定値(詳しくはそのうちのF −NtlMBEREzびFLASH−F−NUMBER)と、ステップ820  (コ(Dステップにツイテは、図8に関連して既に説明したとおりである)にお いてシーン必要条件に適合するように定めたシャッタ速度値とを、カメラ・マイ クロコンピュータ・システムが、同システムの出力回路を介して出力し、それに よってカメラのシャッタ機構及び絞り機構を適切に駆動して、現在シーンをフル ・フラッシュ照明を用いて撮影する。以上で、フルーフラッシュ撮影の際に、こ の本発明の実施例の方法がどのように実行されるかについての説明を終わる。
既に述べたように、本発明の方法に従って、露出設定値を(フラッシュを使用す る場合には、更にフラッシュ関係パラメータを)、できるだけ多くの余裕分シス テム・スピードを消費するように選定したならば、続いて、カメラのマイクロコ ンピュータが、カメラの絞り機構と、シャッタ機構と、それにフラッシュを使用 する場合には更にフラッシュ装置とを駆動して露出を実行し、その際には、必要 に応じて、補助照明である補光用フラッシュ照明や、フル・フラッシュ照明が行 なわれ、そして、それらの露出や照明は全て、機影しようとしている現在シーン に適合するように選定した露出設定値の(フラッシュを使用する場合には、更に フラッシュ関係パラメータの)定めるところに従って行なわれる。
E、 カパラメータのうぢの幾つかに適用する、 叶・ カデータ対 ゛、入カ デニヱ皇配旦清倉二ヱニ2 一般的に、ある特定の自動制御システムをカメラに組み込むことが適当か否かと いう問題は、良く知られているように、製造コストと製品の性能との間の折り合 いをどのあたりに置くべきかという判断に密接に関係している。本発明の方法は 、その最も複雑精緻な実施態様のうちの1つである、上で説明した実施態様にお いては、シーンを検出するためのセンサが、比較的複雑精緻なものであることを 必要とする。例えば、測光システム215(図2参照)にしても、また水平方向 測距システム220にしても、現在シーンの中の主要被写体と背景との各々に− )いての、明るさレベルないし被写体距離を測定するシステムとしである。従っ てこれらの測定システムは、シーンの中の所要被写体の部分と背景の部分とを6 確実に区別し得る能力を備えていなければならない、そのために、これらのシス テムは、2点測定センサと、それに付随する処理用電子回路とを備えた構成とし である。このようなレベルの(即ち、比較的高い1ノベルの)精緻度を有する測 定システム即ち検出システムは、比較的高価なシステムになりがちである。「プ ロカメラマン」用に設計したカメラであれば、これら検出システムのコストが高 くても、そのコストは、カメラ全体の製造コストのうちの僅かな部分でしかない ことにもなるが、しかしながら、基本的にアマチュアカメラマン用の普及品とし て設計される低価格のカメラにとっては、僅かな部分では済まないことがしばし ばある。プロカメラマン用のカメラは、何よりも性能が第一であり、価格は殆ど 二次的な要因に過ぎない。これに対して、アマチュアカメラマン用の普及品カメ ラにとっては、製造コストの高低が、非常に大きな問題となる。このような事情 から、一般的に低価格のカメラでは、複雑精緻なセンサとそれに付随する電子回 路とを使用する代わりに、比較的簡明な構成の機構並びに制御システムを使用し 7ている。
このように、低価格カメラの製造には、本来的にコスト上の制約が課せられてい るのであるが、しかしながら、本発明の方法は(或いは後に説明するように、少 なくともその一部分は)、斯かる制約にもかかわらず、低価格カメラにも組み込 めるものとなっている。そして、本発明の方法ないしその一部分を、比較的単純 なセンサを使用して実行した場合であっても、在来の低価格のカメラで得られる 画像と比較して、全体としての画質がはるかに優れた画像が得られる。
更に詳しく説明すると、ある種の入力パラメータ(例えば、主要被写体距離、背 景距離、更にはシーンの明るさ等)については、そのパラメータのリアルタイム の実測値を使用せずに、テーブル・ルックアップ動作を行なって、予め格納して おいた統計的データを参照することによってそのパラメータの値を得るようにす ることができる。−例を挙げるならば、例えば35ミリレンズ等の短い焦点距離 でしかも固定焦点距離のレンズを使用した低価格カメラにおいて、そのレンズの 焦点が、例えばその過焦点距離に合わせられている場合には、約40フイート与 体距離に位置している物体でも、その画像の鮮鋭度には、たとえ僅かな違いがあ ンたにしても、顕著な差といえる程のものは殆ど存在しない。このようなカメフ では、背景に相当する全ての画像が、40フイートの距離に位置していると仮定 しても間違いはない。このように、40フイートの距離に位置している物体と無 限遠に位置している物体との間の鮮鋭度の差が僅かなものであれば、主要被写体 距離だけを測定する簡単な測距計を使用して、背景距離については、40フイー ト(約12.2メートル)にセットして構わず、このように推定した距離に基づ いて本発明を適用したために生じる画質の劣化は、たとえ有っても、僅かなもの でしかない。また、統計的データには、所与の1つの事項に対しては、所定の値 を1つだけ含ませておく (例えば、背景距離という事項に関して40フイート という値だけを含ませておく)ようにしても良(、また、複数の値を含ませて8 き、それらのうちの特定の1つの値を、条件付確率値に従って選択して使用する ようにしても良い。具体的な例を挙げるならば、様々な多数の撮影画像の解析を 通して蓄積した統計的データを記憶させておき、そのデータを使用して、主要被 写体距離が与えられたときの、背景距離に関する何らかの確率をめられるように してお(という方法がある。こうすれば、主要被写体距離だけしか得られない簡 単な測距システムから得られた、1点のみに関する出力値に基づいて、カメラの マイクロプロセッサが、可能性のある幾つかの背景距離のうちから最も可能性の 高い1つの背景距離をアクセスするようにすることができる。これによって、上 で具体的に説明した複数測定点用の測定システムの代わりに、容易に採用するこ とのできる、スポット測定システムを使用することができるようになる。そして 、主要被写体距離が異なれば、統計的にめられる背景距離も、それに応じて異な った距離が得られることになる。こうして得られた、実測値である主要被写体距 離の値と統計的にめた背景距離とを、本発明の方法で使用するようにすれば良い 。同様にして、その他の、シーンそのものに関するデータについても、カメラの 予期される使用法に従って統計的に推定したデータを、そのデータの然るべきリ アルタイムの測定データの代わりに用いることができる。例えば、戸外操影用に 設計したカメラであれば、予期されるシーンの明るさの値を予め記憶させておく ようにする。この場合の予期されるシーンの明るさの値は、カメラのメーカーが 、戸外の光の下で撮影した充分に多(の写真の統計的解析結果に従って決定した 上、それをカメラの中に記憶させておくようにし、その記憶させた値を、本発明 の方法に従って最適の露出設定値を選定する際に、利用するようにすれば良い。
更には、カメラの動揺情報を得るために、カメラの内部に組み込んだ加速度計で 測定してその情報を得るのではな(、カメラの製造時に、カメラの中の、特にそ のROMの中に、その情報をプログラムしておくことも可能である。この場合に は、その情報は、実測したリアルタイムのデータではなく、カメラのメーカーが 行なった統計的研究の結果に基づいたものとなる。このような統計的データを一 使用するようにすれば、カメラに内蔵する加速度計や、それに付随する処理用電 子回路が不要となるため、カメラの製造コストを低減できるという利点が得られ るようになる。
以上とは更にまた別に、シーン必要条件に関する推定条件を設定しておくという 方法もある。在来の低価格カメラで採用されているものとは対照的な具体例を挙 げるならば、低価格カメラでは、 FOCAjLENGnjFACTORと、現 在使用しているレンズのFOCAjLENGTHの逆数とを掛けた積を、シャッ タ速度として選定することによって、カメラの動揺の影響を抑えるようにすると いう方法がある。この場合のカメラは、アマチュアカメラマン用の普及品として 設計されたカメラにおいて一般にそうであるように、固定焦点距離の、しかも短 い焦点距離のレンズを備えたものとし、しかもそのレンズは、絞りをただ1つの 大きさに固定した、固定絞りのレンズにしておく。このカメラの製造に際しては 、撮影しようとするシーンのうちの(統計的に)大部分の(例えば90〜95% の)シーンでは、そのシーンに必要な被写界深度が、このただ1つの絞りの大き さによって得られる被写界深度の内側にあるという推定条件を採用する。例えば 、絞りをf/11に固定した37ミリレンズならば、被写界深度は4フイート( 1,22メートル)から無限遠までの範囲である。従って、撮影しようとするシ ーンの90〜95%については、主要被写体間るさレベルを測定するだけで、ま た僅かな誤差を伴うだけで、現在使用可能な余裕分システム・スピードの存在の 有無とその量とを知ることができる。そして、使用可能な余裕分システム・スピ ードが存在していたならば、使用しているフィルムに応じて、シャッタ速度を、 そのフィルムを意図的に露出過度とすることができるように設定して、その余裕 分システム・スピードを消費して画質を向上させるようにする0例えば、絞りを f/11として、4フイートの距離から無限遠までの間に位!している物体に鮮 明に焦点が合っており、上で説明したように、カメラの動揺の影響を抑えること ができるようにシャッタ速度を決定した場合に、そのシーンの測定した被写体間 るさレベルが高く、そのため、ISO標i$露出量とするためには、その最初に 選定したシャッタ速度よりも更に速いシャッタ速度を使用すべきであるならば、 フィルムの種類に応じて、余裕分システム・スピードを使用し、ただしシャッタ 速度はその最初の速度のままに維持しておき、絞り目盛りで1目盛り分の露出過 度が得られるようにして、画質を向上させるようにすれば良い。また、簡単な回 路をカメラの中に備えておき、その回路を使用してDX接点を介してフィルム種 類を読み取るようにし、そして予め決めておいた然るべき種類のフィルムであっ たならば、露出過度を施すようにするという方法も可能である。以上と対照的に 、従来公知の低価格カメラでは、ンヤッタ速度を増大させる(シャッタの開放時 間を短縮する)ことによって、ISO標準露出量が得られるようにしているだけ である。従って、比較的部用な構造の低価格カメラであっても、本発明の方法が 包括的に教示している、余裕分システム・スピードの量の判定とその活用の仕方 とを採用すれば、画質を顕著に向上させることができる。
しかしながら、統計的推定値や統計的推定条件を使用した場合には、その推定値 ないし推定条件が、入力データに間するものであれ、またシーン必要条件に関す るものであれ、それらを使用したことに伴って必然的に、実測したリアルタイム の値を使用した場合の精度と比較して、一般的には劣った精度になる。即ち、本 発明の方法において、余裕分システム・スピードと、露出量と、それにフラッジ 1を使用するのであればフラッシュパラメータとを算出する際の精度は、統計的 データないしシーン関係の推定条件を採用することによって、場合によっては幾 分劣化することもある。にもかかわらず、このようにして得られたパラメータの 値は、幾分かは精度が落ちている可能性のある値ではあるけれども、そのパラメ ータの値に基づいて、余裕分システム・スピードの量を判定しそれを活用するよ うにすれば、在来の単にISO標準露出量とするだけの低価格カメラによって得 られる画質を凌ぐ、顕著な画質の向上が得られるのである。
従って、以上から理解されるように、本発明の広範にして多様な教示は、その方 法の一部分に関する教示からその方法全体に関する教示に至るまでを、極めて簡 単な構造の安価なカメラにも、また高度に複雑精緻で高価なカメラにも、そして それら両極端のカメラの間にある。あらゆるカメラに、あまね(組み込むことが できるものであり、それによって、いかなるカメラによって撮影して得られる画 像の画質に対しても、顕著な向上をもたらすものである。
また更に、時と共に、製造技術の効率が上昇し、また、以前より更に複雑精緻な センサを、以前より安価に用いることができるようになったならば、そのときに は、統計的データを使用する代わりに、適宜、製品の設計及び製造の段階で、実 測したリアルタイムのデータが得られるセンサに交換するようにすれば良(、そ うすれば、本発明の方法は、いよいよ高い精度をもって機能するものとなり、ま た、全体としての画質を更に向上させた画像が得られるようになろう。
また更に、相当に強力な処理能力と記憶容量とをカメラに持たせることができる ならば、そのカメラには、単にリアルタイムの入力データを測定させるだけでな く、そのカメラのユーザに固有の過去の蓄積データの統計的解析を合わせて実行 させるようにしても良い。その場合に、カメラは、事実上、種々の顕著なパラメ ータについての、好適な値を「学習」することになる。特に、ある種の統計的デ ータ(例えばカメラ動揺情報等)は、事実上、所与の一人のユーザに適合したデ ータにすることができ、即ち、通常の典型的なユーザ集団の間で平均化したデー タとはせずに済み、そして、製造時にカメラに記憶させておく統計的データと同 じようにしてアクセスするようにすれば良い。これによって、カメラの性能を、 所与のユーザないし所与のユーザが撮影するであろうと予期されるシーンの特性 に適合させることができる。撮影上の条件、或いはその他の何らかの条件のため に、所与の入力パラメータに関して、そのパラメータのリアルタイムの実測を行 なえない状況にある時には、実測値の代わりに、記憶しである統計的データをデ フオールド値として使用することによって、本発明の方法を実行し得る頻度を多 くし、また、本発明の方法を実行した結果得られる精度を、メーカーが設定しで カメラに記憶させた、そのパラメータの値を使用した時の精度と較べて、高精度 にすることができる。
F、好 −例の 割口ゝ 既に述べたように、この本発明の好適実施例の方法は、その幾つかの部分を、残 りの部分から分割して分離し、その分離した部分だけをカメラに組み込むように しても、それに応じて、画質を向上させることができる。そうすることが可能な 部分の、幾つかの具体例を以下に説明する。
既述の如く、DEPTHINIJMBERパラメータは、現在市販されている種 々のカメラの殆ど全てに容易に組み込むことができるパラメータであり、このパ ラメータを組み込んだならば、フラッシュ撮影を行なう際にそれを利用すること によって、所与の被写体距離に適合した絞り設定値を決定することができるよう になる。即ち、このように、絞り設定値を決定する際に、GUIDjN■BER パラメータではなく DEPTI(−NIJMBERパラメータを使用するよう にすれば、被写界深度が不必要に深くなることを回避でき、また、撮影時のラチ チュードを、そのフラッシュ照明を拡散光フラッシュ照明やバウンス・フラッシ ュ照明とするために利用できることから、そのシーンの照明状態を、非拡散光の 直接光フル・フラッシュ照明によって得られる照明状態よりも、更にそのシーン に適したものとすることができ、これによって、GUIDjNUMBERパラメ ータに基づいたISO/ANSI露出規格を採用して得られる画質よりも、更に 画質を向上させることができる。ここで、拡散光フラッシュ照明ないしバウンス ・フラッシュ照明を選択して使用するようにしているという点は、従来公知の自 動式カメラに採用されている方法とは対照的な点であり、即ち、従来の自動式カ メラでは、フィルム・スピード、ないしフラッシュ装置のGUIDE−NUMB ERの値が増大したときには、単にそれに応じて絞りを絞り込むだけという方法 が採用されている。このように、単に絞りを絞り込むだけであると、その結果、 撮影画像中の被写界深度が、シーンが必要としている被写界深度を超えて不必要 に深まる結果となり、これは、実質的に、フィルムないしフラッシュ装置によっ て得られた使用可能な余裕分システム・スピードを浪費しているだけであって、 これによって得られる画質の向上は、たとえ皆無でないにしても、僅かなもので しかない。
更に詳しく説明すると、DヒPTH−NUMBERは、例えば、フラッシュ装置 に取り付けた、簡単な構造の円板形の数字付き回転目盛り板(計算尺の機能を回 転円板で得るようにしたもの)に書き込んでおくようにすれば良い。カメラマン は、この回転目盛り板を利用して、所与の被写体距離に適合した適当な絞りの値 を速やかにめることができる。また、このDEPTH−NUMBER用目盛り板 の隣接させて、GUIDjNLrMBER用の、同様の目盛り板を設けておき、 それをDEPTH−NUMBER用目盛り板と関連させて利用するようにするこ とも可能である。この場合、それらの目盛り板を、該当するDE円’H−NUM BERと、使用しているフラッシュ装置の現在GUIDE NUMBERとに合 わせることによって、それらに刻んである目盛りから、所与の主要被写体距離に 適合した絞り設定値が得られると共に、拡散光フラッシュ照明ないしバウンス・ フラッシュ照明が使用可能か否かと、適当な拡散角度とが、示されるようにする ことができる。従って、DEPTH−NUMBERパラメータと、GUIDEN UMBERパラメータとの間の差によって得られる余裕分システム・スピードの 量を判定(ここでは、GUIDj爪服BERパラメータには、フラッシュ出力の 増大分とフィルム・スピードの増大分との双方が包含されていることに注意され たい)と、その判定した余裕分システム・スピードの、優先順位に従った用途と が、それらの目盛りによって示され、従って、カメラマンが、それらを容易に読 み取ることができるようになる。
本発明の方法のうちの分離可能な部分の、更に別の具体例は、明るさレベルの測 定に関しては、主要被写体と背景との夫々の明るさレベルを測定する2点式測定 とし、距離測定に関しては、例えば主要被写体上に照射するオートフォーカス用 の単一のスポット(光点)等を利用した1点式測定とし、それらを組み合わせて 補光用フラッシュ照明を使用すべきか否かを自動的に決定するということに関係 した部分がある。
更には、本発明の方法のうちの分離可能な部分の、もう1つの別の具体例は、シ ーンにおける被写界深度遠点条件に基づいて絞り設定値を決定し、そのシーンの 撮影において余裕分システム・スピードが存在している場合には、その余裕分シ ステム・スピードの一部分(或いは全部を使用できれば全部)を、(絞りを絞り 込んだりシャッタ速度を速めることに使用するのではなく)フィルムを意図的1 、−露出過度とずろために使用するという部分であ・〉”>。フィルムな−そQ )フ、・ルム(y)丙′J、′を対露光尿特佐に従って意図的に露出過度とする ことによって、画質を向上ヒケられる可能性の高いフ、ルムとしては 殆どの稔 ]のプリント用ネガフーレムが該当し、特に、露出過度の側に強く偏倚して′X つ特性を右する 孔ハチ7、−のシーrルムが該当する9 更に加えて、本発明の方法のうちの分離可能な部分の、史に別の具体例であって 、在来の市販されている種類のカメラに、そして特に低価格のカメラに容易に採 用できる部分として、焦点距離の逆数にFOCAL−LENC;n4を掛けた積 の値に基づいて、カメラの動揺の影響を抑えることのできる適当なシャッタ速度 を選択するという部分がある。この方式でシャッタ速度の選択を行なうことは、 特にズームレンズを備えたカメラの場合に有用であり、何故ならば、ズームレン ズを備えたカメラでは、1メンズのズーミングによって焦点距離が変化し、従っ て使用可能な最小シャッタ速度も変化するからである。これに関して、上述の本 発明の実施例の方法では、動揺情報、即ちBLUIjFROM−5HAKEパラ メータの値を、リアルタイムで実測するようにしていたが、ここでは、その動揺 情報の測定自体を省略してしまい、その代わりに、カメラの製造時に設定した所 定の適当な定数と、カメラに作用するユーザ由来のカメラの動揺の期待量を近似 値で表わした値とを、使用するようにすれば良い。また、カメラには、その種の 定数を1個だけ記憶させておいても良(、また、複数個の定数を記憶させておい ても良い。複数個の定数を記憶させておく場合には、それら定数のうちから、状 況にあった望ましい1つの定数をユーザが選択するようにしておけば良く、この 選択は、例えばユーザに操作させる適当なスイッチをカメラに設けておき、その スイッチの設定によって行なう、Jこうにしておけば良い。
本発明の方法のうちの、分離可能な部分の更に別の具体例であって、上で述べた ものと同様に、低価格カメラに使用するのに適するようにやや改変したものと1 、〔、使用可能な余裕分システム・スピードの量を、主要被写体明るさレベルの みに基づいて判定し、そして、主要被写体明るさレベルが非常に明るい場合でも それによってシャッタ速度を速めるのではなく、カメラの動揺の影響を抑えるこ とができる充分な速さとして定められている所与のシャッタ速度をそのまま維持 しておき、判定されiご7暦参)−・ノ、戸ム・^ビル 占よ、フィルムを意図 的に二:いつ度にするために使用″9−−七いう、:とがある9砧って、以上か らワ忙(するように、コストとそねに対する所望の性能とし)−)点礪−を4慶 して、本発明tてI波のうちの一部分からその全体までを、様々な・否嘘のカメ ラに組め込んで利用する【−とができ、また、一部分を組み込む場合にも、簡単 な部分を1つだけ組み込むこと(例えばDEPTH−NUIJBERをを使用し て適当な絞りの大きさを決定することや、カメラの動揺の影響を抑えることので きるシャッタ速度を選定すること等)から、より複雑な部分を幾つか組み込むこ と(例えば、シーンの被写界深度条件に適合するように適当な絞りの大きさを決 定することと、余裕分システム・スピードを使用して意図的な露出過度とするこ と、或いは補光用フラッシュ照明を使用すべきか否かを判定することとを組み合 わせること等)まで、種々の組み込み方が可能である。本発明の方法のうちの、 より大きな部分を、適当なカメラに選択的に組み込んで行くことによって、カメ ラのメーカーは、異なったレベルの自動化の精緻度を有する種々のカメラを容易 に提供することができ、それらカメラは全て、価格ないし複雑度が同程度の従来 公知のカメラによって一般的に得られる画質と較べて、その画質を全体として顕 著に向丘させる(ただし本発明のどれ程までに組み込んだかというその組み込み 量に応tコて向上させる)ことができるものである。
66本 明を に 行ないし した 態様の 々以上の記載から当業者には明ら かに理解されるように、本発明の方法は、上記の具体的な適用例から更に、様々 に数行ないし改変して行くことのできるものである。
詳しく説明すると、既述の如く、本発明の方法は、知識形ルールを用いて、撮影 状況に適合した適当な露出設定値並びにフラッシュ関係パラメータを決定するよ うにしたものである。使用する知識形ルールのうちには、例えば意図的な露出過 度ないし露出不足を行なうようにした後に残っている余裕分システム・スピード の量を判定するルールのように、テーブル・ルックアップ動作を通して適用が行 なわれるルールもあり、また、例えば、余裕分システム・スピードの初期量を判 定するルールのように、種々の数式に従ってリアルタイムで計算を行なうことを 通して適用が行なわれるルールもある。本発明の露出量制御方法では、個々の具 体的な用途に合わせて夫々のルールを、これら2種類のルール適用方式のいずれ にでも設定することができ、その際には、コストと、処理作業量と、ルールの適 用に携わるカメラのマイクロコンピュータの複雑度とを勘案して、どちらのルー ル適用方式とするかを決めれば良い。これについて更に詳しく説明すると、本発 明の方法を実施する際には、本発明の方法の中の各々のステップの実行結果が、 様々な入力条件に対して予め定められている場合には、ROMの中に記憶させた テーブルを参照するテーブル−ルックアップ動作によって行なう(必要とあらば 更に補間法を併用する)ようにすることもでき、この場合には、撮影する各々の 画像ごとに、方法の全体をステップごとに実行せずに済む。各々のテーブルの大 きさは、メモリ容量を更に増やすことに伴うコストと、それに伴う大きさの増大 並びに回路に必要とされる条件とを勘案して定めることになる。一方、別の方法 として、テーブルの大きさを小さくするために、本発明の方法のうちの比較的簡 単な部分は、既に具体的な例として説明した部分のように、ソフトウェアで組み 立てた計算動作を実行することによって実施すると共に、あまり簡単ではない部 分であって、計算によって実施するようにしたならば、比較的複雑な、時間のか かる数式の計算をしなければならな(なる部分は、テーブル−ルックアップ動作 によって実施するようにしても良い。このようにすれば、計算方式から得られる 利点と、テーブル・ルックアップ動作方式から得られる利点との両方を、実施態 様に合わせて容易に利用することができる。
更に、以上の本発明の実施例の方法の説明の中では、採用している具体的な方法 の構成として、個々に独立したステップ、並びに個々に独立したプロセスが集合 した構成を提示したが、それらステップないしプロセスのうちには、幾つかを併 合することのできるものが多くあり、所与の具体的な実施態様において、それら の併合が、必要、ないし望ましい場合には、そのようにすれば良い。更に、以上 の本発明の実施例の方法の説明の中では、余裕分システム・スピードをどのよう な用途から順に、優先的に割り当てて行くかという、優先割り当て方式について は、個々の照明条件(即ち、周囲光照明、補光用フラッシュ照明、或いは、フル ・フラッシュ照明)の各々ごとに、具体的な方式を1つずつ説明シ51、それら の優先割り当て方式は、最も顕著に画質の向上が得られると考えられる用途ない しフラッシュ出力エネルギを低減できる用途を優先し、その後に、順次、画質の 向上の程度が小さくなる用途を並べた方式としていたが、このように使用可能な 余裕分システム・スピードを積み上げ方式で1つ1つの用途に割り当てて消費し て行く際の、優先順位の付は方は、別の優先順位方式とすることが望ましい場合 には、適宜変更することができる。例えば、上で述べたフル・フラッシュ照明の 状況においては、使用可能な余裕分システム・スピードの割り当て方式としては 、先ず最初に、フラッシュ装置の発光エネルギを絞り込んで(ただし、部分出力 で発光させることのできるフラッシュ装置を使用している場合)フラッシュ装置 の再充電を高速で行なえるようにすることに割り当て、その次に、照明を拡散光 フラッシュ照明ないしはバウンス・フラッシュ照明とするために割り当てるよう にしていた。これに対して、別の方法として、カメラの製造の段階で、余裕分シ ステム・スピードの割り当て順位を選択する際に、使用可能なフラッシュ発光エ ネルギを節約するに割り当てるよりも、拡散光フラッシュ照明ないしバウンス・ フラッシュ照明とすることに割り当てる方を優先させるようにしても良い、また 更に、上で説明した周囲光照明状況においては、余裕分システム・スピードの割 り当て順位を、先ず最初にシャッタ速度を速めて(即ち、シャッタの開放時間を 短縮して)カメラの動揺の影響を抑えることに割り当て、それに次いで、フィル ムの露出量を意図的に変更することに割り当て、そして最後に、絞りの大きさを 再度変更して更に小さく絞り込み、撮影しようとしているシーンに必要な被写界 深度以上に、撮影して得られる画像の中の被写界深度を深めることに割り当てる ようにしていた。背景にも鮮明にピントが合うようにすることは、画像のブレを 抑えることと比較して、画質に対する貢献という点においては、より重要度が但 いのが普通であるが、絞りの大きさの変更を、シャッタ速度を速めることよりも 優先させるようにすることも熱論可能である。いずれにせよ、上に具体例として 説明した、使用可能な余裕分システム・スピードを積み上げ方式で次々と割り当 てて消費して行く際の、優先割り当て方式に対しては、多種多様な変更を加える ことができ、しかもそれらの変更は、当業者には容易に想到し得るものである。
更には、複数とおりの異なった優先割り当て方式を利用できるようにしておき、 本発明の露出制御方式を実施するように構成したカメラのマイクロコンピュータ  −が、適用可能なルールに合わせて、そのときの撮影状況において使用する特 定の1つの優先割り当て方式を選択するようにしても良い。具体的な例を挙げる ならば、先ず、カメラが、シーンの照明状況に基づいて、カメラを三脚に固定す べきことを、カメラマンに対して表示できるようにしておく。そして、カメラの マイクロコンピュータが、カメラが三脚に取り付けられたことを検出したならば (これは、カメラを長時間の露出の間も安定して保持し得る可能性が高いという ことを意味している)、カメラのマイクロコンピュータが、シャッタ速度を速め ることよりも、絞りを絞り込むことの方を優先する優先順位方式に切り換えるよ うにしておき、この切り換えによって、使用可能な余裕分システム・スピードを 画質の向上に使用できるようにしておく。一方、カメラマンが、カメラに備えた スイッチをセットすることで、三脚を使用できないことをカメラに入力したり、 或いはカメラ自体が、所定時間の経過後にカメラが三脚に取り付けられていない ことを検出したならば、先に詳細に説明したように、絞りを絞り込むことよりも 、シャッタ速度を速めてカメラの動揺の影響を抑え、画像のブレを抑えることの 方を優先する優先順位方式を選択して、使用するようにすれば良い。通常、カメ ラの7、イクロコンピュータは、1枚1枚の写真を機影する際に、全ての撮影用 資源の−)ち使用可能な状態にある撮影用資源を、適当な入力センサを使用して 、或いはその他の公知の技法によって、個々に同定することができるようにしで ある。例えば、入力センサの例を挙げるならば、カメラの底部が三脚に取り付け られているか否かを判別するためのマイクロスイッチが備えられていたりする。
更に加えて、マイクロコンピュータは、その通信リンクを介して、然るべき照会 を外部へ発することによって、それに接続されている全ての装置を識別し、そし て、それら装置の各々から、その装置に関係した機影パラメータを含む然るべき 応答メツセージを受け取るようにしておくことができる。マイクロコンピュータ は、こうして使用可能な撮影用資源を確認したならば、続いて、それら使用可能 な機影用資源の種類に応じて、最も画質を向上させる可能性が高い、特定の1つ の優先順位方式を選択して使用するようにしておけば良い。カメラマンが同一の 撮影状況の下で1本のフィルムを全て使い切るとは限らないため、これらの、シ ステムの資源を確認し、複数とおりの優先順位方式のうちの1つを選択するプロ セスは、必要に応じて、連続する機影の各々においてシャッタを作動させる前に 、その度に繰り返して実行するようにし、それによって、使用可能なシステムの 資源が変化したことを考慮に入れ、最適な優先順位方式を選択し、そして、選択 した優先順位方式に従って、露出設定値、並びにフラッシュを使用する場合には フラッシュ関係パラメータの選定を行ない、可能な限り最大限に、撮影して得ら れる画像の画質を向上させるようにすれば良い。
更には、上級のアマチュアカメラマン、ないしはプロカメラマンのためのカメラ として設計するカメラでも、本発明の方法を組み込むことによって利点を得るこ とができる。ただし、その種のカメラでは、本発明の方法において使用する、種 々の定数、比例係数、ないしはテーブルのうち、然るべきものについては、ユー ザ自身が制御できるように、切換可能にしておくのが良く、そうすれば、本発明 の方法に、本発明の方法やカメラの反応を、カメラマン自身の意向に合わせて変 更できるような、ある程度の変更可能性を、本発明の方法に導入することができ 、しかもそれと共に、本発明の方法を用いることに寄って得られる画質の向上と いう利点を享受することができるようになる。
更には、以上に説明した本発明の実施例の方法では、被写体の奥行きを判定する ために、即ち、主要被写体(前景被写体)距離と背景被写体距離とを判定するた めに、その測定点を2点だけとして測定するようにしていた。しかしながら本発 明の方法は、シーンの奥行きを測定するために、3点或いは、状況に適するなら ば4点以上の測定点で測定子るようにしても良い。これについて更に詳しく説明 すると、シーンの中の複数の測定点における距離並びに明るさレベルを測定する ために、ビクセル式シーン・センサとそれに付随する処理回路を使用するように しても良い。それら複数の測定点は、予め定めておいても良いし、様々なシーン 構成要素(例えば前景被写体等)を自動的に識別した上で、その識別結果に基づ いて選択するようにしても良く、後者の方が望ましい。各々の測定点(この場合 、夫々の測定点は互いに異なったビクセルである)における距離と明るさレベル とは、所与のシーン構成要素(例えば前景被写体、或いは背景被写体)の所定の 部分として、その点を然るべく識別することに基づいて、適宜重み付けをし、そ れによって、対応する重み付けした測定値が得られるようにしておKようにする ことができる。こうして得られた測定値を使用して、シーンの明るさレベルと被 写体距離とをめて、そしてそれらを、本発明の方法において利用するようにすれ ば良い。
これについて更に詳しく説明すると、先ず最初に、シーンの前景被写体部分と背 景被写体部分とを大ざっばに識別しくこれは一般的には、測距計で測定すること によって識別する)、その後に、ビクセル式領域センサを用いて、距離と明るさ レベルとの測定を行なう。一般的に、撮影画像をより高画質のものとするために は、シーンの前景被写体部分を正確に把握することが何よりも重要であるため、 シーンの背景被写体部分を判定するために使用する測定点よりも、前景被写体部 分を判定するために使用する測定点の方を多くしておくのが良い。例えば、主要 被写体についての測定点は2点とし、背景被写体についての測定点は1点とする ようにする。この場合、主要被写体距離は、2つの距離に分れる。即ち、前景の 中の主要被写体までの距離と、前景の中の背景被写体までの距離とである。
これら2つの前景被写体距離は、真の背景被写体までの距離と組み合わされて、 シーンの奥行きについては、3点測定が行なわれることになる。つづいて、それ ら3つ測定点の間の距離のうちの最大距離をもって、必要な被写界深度を判定す る。それら3つの測定点の各々の明るさレベルについても、同様に測定した上で 、重みを付けて、被写体間るさレベルを表わす値とする。このような3点測定方 式にすると、主要被写体の前方の距離を取扱うことができるという利点が得られ る。即ち、被写界深度は、被写体距離がカメラに近い側の深度(手前側被写界深 度)の方が、遠い側の深度(遠方側被写界深度)と較べて、より制約が強力であ るため、本発明の方法では、上で説明したように、撮影しようとしている現在シ ーンの必要条件に適合させる際には、(クローズアップ撮影であると否とを問わ ず、妥当な限り)遠方側被写界深度を表わす公式ではなく、手前側被写界深度を 表わす公式を利用するようにしている。従って、そうしない場合と比較して、絞 り設定値を、現在シーンのシーン必要条件により適切に適合する被写界深度が得 られる絞り設定値となるように選択することができる。
一般的に、距離と明るさレベルとを測定するための、シーンの中の測定点の個数 を増やせば、シーンを完璧に撮影するために必要な被写界深度等の、シーン必要 条件の判定結果や、そのシーンの撮影における、存在している余裕分システム・ スピードの現在量の判定結果が、より正確なものとなる可能性が高(なる。そし て、これら全ての判定結果が、より正確なものとなれば、本発明の方法を使用す ることによって得られる全体としての画質のレベルも、より高いレベルのものと なる可能性が高くなる。しかしながら、測定点の個数が増大するにつれて、それ らの測定点におけるデータを検出し処理するために必要な、画像センサ並びに処 理用電子回路のコストと複雑度も増大する。現在の水準の光電技術並びに電子技 術を用いる限りでは、測定点の個数は2点とした場合に、コスト、構成の複雑度 、結果として得られる画質の向上の度合いの間の、極めて良好な折り合いが達成 されることが判明している。
更には、撮影した画像についての、露出設定値や、測定したシーン関係パラメー タや、フラッシュ関係パラメータ等を、ネガフィルム上のその画像のコマの近く に記録しておくようにしても良い。そうすれば、ディジタル処理ないし光学的処 理によって引き伸ばしとプリントの作成作業(焼付は作業)とを行なう際に、自 動式ブリンク(焼付は機)が、それらの設定値ないしパラメータの値を読み取る ことによって、プリント作業の失敗率を低減させるように、焼付は露光量を適当 に制御することができるようになる。更に詳しく説明すると、ネガフィルム上の ある画像が、意図的に露出過度として撮影した画像であれば、その露出過度の量 を例えばシステム・スピードの目盛り数を単位として表わしたものを、エンコー ドしてそのネガフィルム上に記録しておく。こうすれば、プリンタは、そのネガ フィルム上に記録されている露出過度の量を読み取った上で、それに応じてプリ ント作成作業のアルゴリズムを変更して、プリントの画質を最適なものにするこ とができる。更には、ネガフィルム上に撮影されている各々の画像ごとにエンコ ードして記録されているデータに基づいて、場合によっては、プリント作成作業 の際の、その他の露光量の値等を選択することによって、プリントされた画像が 、引き伸ばしの過程を通して、ネガフィルムから印画紙の上に転写される際に、 画質の劣化が、好ましくは皆無であるように、またそれが無理でも、できるだけ 少な(なるようにすることができる。実際に、それらパラメータがエンコ−ドし て記録されていれば、ある状況に(例えば僅かな露出不足等)においては、プリ ンタが、それらパラメータを利用して、ネガフィルム上の画質より更にプリン1 −の画質を強化し得る可能性があり、それによって、所与の露出に付随する、様 々7シフイルムないしカメラに起因する制約、欠陥、或いは更に、撮影上のミス までも補償することが可能な場合すらある。尚、この場合に行ない得る画像強化 処理方法には、例えば、ノイズ抑制処理、!¥鋭度増強処理、それに、階調スケ ールの変更処理等がある。
更には、以上に説明した本発明の方法及び装置の実施例は、写真用カメラの、そ わ、も特に;35ミリ判カメラに適用する場合の実施例として説明したが、本発 明は、シーンの明るさと、そilに関連した、絞り設置値並びにシャッタ速度設 定値(或いはそれらに相当するもの)に基づいてシーンの画像の複製を形成する ものでありさえずれば、写真方式のものであるか光電方式のものであるかを問わ ず、殆どあらゆる種類の撮影用装置、並びに殆どあらゆる種類の画像センサに適 用し得るものである。適用可能な撮影用装置とし2ては、例えば、写真用カメラ であれば、殆どあらゆる種類のフィルム・フ贋−マット、ないしフィルム種類を 採用し“ているカメラが該当し、また更に、電子カメラも、スチル写真用電子カ メラ、映画用;子カメラ(ビデオ・カメラ)、それにスチル写真と映画用の兼用 の電子カメラも含まれ、それらは、例えば、電荷結合デバイス(CCD)を使用 したものであ−)でも、ビジコン形の撮像管を使用したものであっても良い。撮 影用デバイスに使用さtlでいる・特定の画像上〕ノサの種類にかかわらず、即 ち、そのセンサが例A、ば写真用フィルムであっても、或い1.j光電1式の撮 像デバイスであっても、−そのセンづ゛は、固有の露光1対画質の特性関数をも 一ノでいるものである。この関数は、例Aば、周波数応答、ノイズ、階調再生特 性、色再生特性、及び/または3tイナミック1.クノジから成るものである。
、所与の搬像デバイスに適合する、適当な種/7のパラメータと、それらバラメ ークどうしの間の相互関係が分−)でいれば、その特定の撮影装置が遭遇する撮 像状況における好適な露出条件並びに照明条件を選択することによって、結果と して得られる画質を最適化できるように、上で説明した種々の公式を含めた擢々 ゛なルールを改変することは容易であり、その改変の仕方は当業者には容易に想 到し得るものである。更に詳しくは、ある写真画像を最適画像にする、種々のパ ラメータ及びそれらパラメータの値は、光電撮像デバイスを使用している電子カ メラのための、該当するパラメータ及びそれらパラメータ値とは、全く異なって いることが多い。しかしながら、ある特定の撮影装置に該当するパラメータは、 以上に説明した、あらゆる場合に適用可能な一般化した方式によって最適化する ことができる。即ち、この一般化した方式とは、最初に現在操影状況における使 用可能な余裕分システム・スピードの存在の有無とその量とを判定し、その次に 、その余裕分システム・スピードを、その機影用装置並びに画像センサに固有の 方式であって、例えば優先順位を付した積み上げ方式等の所定の方式で使用して 、その装置に適用される標準露出量とした場合よりも、更に画質を向−トさせる ようにするという方式である。更には、以上に説明した種々の公式に対しても、 当業者であれば容易に想到する適当な改変を加えることによって、本発明の方法 を、可視光スペクトル領域以外の、例えば赤外光や紫外光の、広範な様々な波長 の光で行われる露出を適当に設定することのできる関数に容易に適合させること かできる。
以上、本発明の1つの実施例の全体と、その実施例のうちの分離可能な様々な部 分と、その実施例の数行態様並びに態様形態とについて詳細に説明した。しかし ながら、当業者であれば1本発明の教示を組み込んだ更にその他の多くの種々の 実施例を構成することも、極めて容易であることは言うまでもない。
星!上9利里可熊性及〃利虞 本発明は写真用カメラにおいて有用なものであり、特に、写真用カメラにしばし ば組み込まれている自動露出制御装置の中に用いることによって、全体としての 画質を、従来公知の写真用カメラにJ、って得られる画質より向上させた写真が 得られるものである。本発明を採用することによって、充分な被写!P?深度を 得られるようにすること、適当なフィルム露出が得られるようにすること、それ に画像のブレを回避すること等の、種々のシーン必要条件と関連した露出設定値 が、撮影する写真の1枚ごとに自動的に選択される。こうして選択される露出背 定置は、ISO/ANSI露出規格に従った場合に得られる画質を超^る、更に 優れた画質を得るために、ISO/ANSI露出規格から偏位した値とすること が望ましい場合には、そのように偏位させるようにしている。
、、、=、、A、、、PCT/US91105893フロントページの続き (51) Int、 C1,5識別記号 庁内整理番号G O3B 7/16  9224−2に15105 7139−2K I

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.撮影装置を用いてシーンの画像を撮影するための方法において、予め規定さ れた複数のパラメータの夫々の初期値を決定する初期値決定ステップであって、 撮影すべきシーンの所定の基線露出量がそれら複数の初期値の全体によって提供 されるように、それら複数の初期値を決定し、且つ、それら複数の初期値によっ てパラメータ値の初期集合が規定されるようにする、前記初期値決定ステップと 、 前記シーンの予め規定された複数の必要条件に従って前記複数のパラメータの夫 々の条件該当値を判定する条件該当値判定ステップと、前記複数のパラメータの うちの少なくとも1つの予め規定されたパラメータの前記初期値と前記条件該当 値との間に存在している差に応じて、前記複数のパラメータのうちの少なくとも 1つの予め選択されたパラメータの値を、当該パラメータの初期値から、その差 に関係した当該パラメータの更新値へと変更する、パラメータ値変更ステップと 、 前記予め選択されたパラメータの前記更新値によって指定された露出量で前記シ ーンを撮影することによって、撮影して得られる該シーンの画像の画質レベルが 、前記基線露出量で該シーンを撮影したときに得られる該シーンの画像の画質レ ベルと少なくとも等しく或いはそれよりも良好となるようにして、当該シーンの 画像を得るようにするシーン撮影ステップと、を含んでいることを特徴とする方 法。
  2. 2.前記複数のパラメータのうちの少なくとも1つの予め規定されたパラメータ の前記初期値と前記条件該当値との間に存在している差に応じて、前記シーンの 撮影において使用可能な余裕分システム・スピードの量を判定するステップを更 に含み、 前記パラメータ値変更ステップが、前記複数のパラメータのうちの前記予め選択 されたパラメータの値を、前記余裕分システム・スピードの量に応じて変更する ステップを含んでいる、 ことを特徴とする請求項1の方法。
  3. 3.撮影装置において用いる装置において、予め規定された複数のパラメータの 夫々の初期値を決定する初期値決定手段(200、410、420、430、4 40、450)であって、撮影すべきシーンの所定の基線露出量がそれら複数の 初期値の全体によって提供されるように、それら複数の初期値を決定し、且つ、 それら複数の初期値によってパラメータ値の初期集合が規定されるようにする、 前記初期値決定手段と、前記シーンの予め規定された複数の必要条件に従って前 記複数のパラメータの夫々の条件該当値を判定する条件該当値判定手段(200 、121)と、前記複数のパラメータのうちの少なくとも1つの予め規定された パラメータの前記初期値と前記条件該当値との間に存在している差に応じて、前 記複数のパラメータのうちの少なくとも1つの予め選択されたパラメータの値を 、当該パラメータの初期値から、その差に関係した当該パラメータの更新値へと 変更する、パラメータ値変更手段(200、1220、1230、1240、1 250、1260、1270)と、前記パラメータ値変更手段に応答して、前記 予め選択されたパラメータの前記更新値によって指定された露出量で前記シーン を撮影することによって、撮影して得られる該シーンの画像の画質レベルが、前 記基線露出量で該シーンを撮影したときに得られる該シーンの画像の画質レベル と少なくとも等しく或いはそれよりも良好となるようにして、当該シーンの画像 を得るようにするシーン撮影手段(200、272、285)と、 を備えたことを特徴とする装置。
  4. 4.前記複数のパラメータのうちの少なくとも1つの予め規定されたパラメータ の前記初期値と前記条件該当値との間に存在している差に応じて、前記シーンの 撮影において使用可能な余裕分システム・スピードの量を判定する手段(200 、1240)を更に備え、 前記パラメータ値変更手段が、前記複数のパラメータのうちの前記予め選択され たパラメータの値を、前記余裕分システム・スピードの量に応じて変更する手段 (200、1250、1260、1270)を含んでいる、ことを特徴とする請 求項3の装置。
  5. 5.フラッシュ照明露出によってシーンの画像を撮影する撮影装置であって、所 定の第1パラメータ値が付随しているフラッシュ装置(275)と、所定の第2 パラメータ値が付随している可変絞りレンズ(280)を備えた画像検知デバイ スとを有し、前記第1パラメータ値は、前記フラッシュ装置が発生し得る最大の フラッシュ発光出力量を表わすパラメータ値であり、前記第2パラメータ値は、 前記シーンの中に位置する被写体の近傍における照明深度を所定照明深度にして 該シーンの画像を撮影するために必要なフラッシュ照明光量を表わすパラメータ 値である、前記撮影装置において、 前記レンズを通してとらえた前記被写体が実質的に合焦状態にあるようにするた めに該レンズの焦点を合わせるべき距離である被写体距離を求めるための手段( 220)と、 前記第1パラメータ値と前記第2パラメータ値と前記被写体距離とに応じて、フ ラッシュ照明露出を行なう際に使用すべき前記レンズの絞り値を選定する、絞り 値選定手段(200、820)であって、選定した絞り値によって得られる被写 界深度が前記被写体の近傍における前記照明深度と略々一致するようにその絞り 値の選定を行なう、前記絞り値選定手段と、前記レンズに結合した、該レンズの 絞りを前記選定した絞り値にセットするための手段(272)と、 を備えたことを特徴とする撮影装置。
  6. 6.前記絞り値選定手段が、前記被写体距離に応じて、且つ、前記第1パラメー タ値が前記第2パラメータ値より小さいときには該第1パラメータに応じ、該第 1パラメータ値が該第2パラメータ値より大きいときには該第2パラメータ値に 応じて、前記絞り値を決定する絞り値決定手段(910)を含んでいることを特 徴とする、請求項5の撮影装置。
  7. 7.フラッシュ照明露出によってシーンの画像を撮影する撮影装置であって、所 定の第1パラメータ値が付随しているフラッシュ装置(275)と、所定の第2 パラメータ値が付随している可変絞りレンズ(280)を備えた画像検知デバイ スとを有し、前記第1パラメータ値は、前記フラッシュ装置が発生し得る最大の フラッシュ発光出力量を表わすパラメータ値であり、前記第2パラメータ値は、 主要被写体要素と背景被写体要素とを有し前記シーンの中に位置する被写体の、 その近傍における照明深度を所定照明深度にして該シーンの画像を撮影するため に必要なフラッシュ照明光量を表わすパラメータ値である、前記撮影装置におい て、 夫々前記画像検知デバイスから測った、前記シーンの中の前記主要被写体要素ま での距離である主要被写体距離と、前記シーンの中の前記背景被写体要素までの 距離である背景被写体距離とを判定する、被写体距離判定手段(220)と、前 記主要被写体距離及び前記背景被写体距離に応じて、前記画像検知デバイスで前 記シーンの画像を撮影する際に前記レンズに必要とされる被写界深度を判定する 、被写界深度判定手段(200、1010、1020)と、前記必要被写界深度 を提供する絞り値であって、しかもその絞り値が提供する実際の被写界深度が前 記被写体の近傍における前記照明深度と略々一致する絞り値である、第1絞り値 が、前記レンズにおいて存在するか否かを判定し、該レンズにおいて該第1絞り 値が存在するときに、該第1絞り値をもって、選定した絞り値とする、第1絞り 値判定手段(200、1030)と、前記第1絞り値判定手段に応答する、第2 絞り値選定手段(200、1030)であって、前記レンズにおいて前記第1絞 り値が存在しないときに、前記レンズの絞り値を他の値とした場合と較べて、該 レンズを通してとらえた前記背景被写体要素を非合焦状態とする代わりに、該背 景被写体要素の露出量をより大きくする絞り値である、該レンズの第2絞り値を もって、前記選定した絞り値とし、それによって、前記フラッシュ照明露出を行 なう際に前記主要被写体要素が露出過度になるのを防止する、前記第2絞り値選 定手段と、前記レンズに結合した、該レンズの絞りを前記選定した絞り値にセッ トするための手段(272)と、 を備えたことを特徴とする撮影装置。
  8. 8.フラッシュ照明露出によってシーンの画像を撮影する撮影装置であって、複 数の異なった照明光出力形態のうちの任意の出力形態を取り得ると共に所定の第 1パラメータ値が付随しているフラッシュ装置(275)と、所定の第2パラメ ータ値が付随してし、る可変絞りレンズ(280)を備えた画像検知デバイスと を有し、前記第1パラメータ値は、前記フラッシュ装置が発生し得る最大のフラ ッシュ発光出力量を表わすパラメータ値であり、前記第2パラメータ値は、前記 シーンの中に位置する被写体の近傍における照明深度を所定照明深度にして該シ ーンの画像を撮影するために必要なフラッシュ照明光量を表わすパラメータ値で ある、前記撮影装置において、 前記第1パラメータ値と前記第2パラメータ値とに応じて、前記複数の照明光出 力形態のうちの、前記フラッシュ照明露出を行なう際に前記フラッシュ装置をセ ットすべき特定の1つの出力形態を選定する、照明光出力形態選定手段(200 、1410、1420、1430、1440)と、前記フラッシュ装置の照明光 出力形態を、前記特定の1つの出力形態にセットするための手段(272)と、 を備えたことを特徴とする撮影装置。
  9. 9.フラッシュ照明露出によってシーンの画像を撮影する撮影装置であり、所定 の第1パラメータ値が付随しているフラッシュ装置と、所定の第2パラメータ値 が付随している可変絞りレンズを備えた画像検知デバイスとを有し、前記第1パ ラメータ値は、前記フラッシュ装置が発生し得る最大のフラッシュ発光出力量を 表わすパラメータ値であり、前記第2パラメータ値は、前記シーンの中に位置す る被写体の近傍における照明深度を所定照明深度にして該シーンの画像を撮影す るために必要なフラッシュ照明光量を表わすパラメータ値である前記撮影装置で 実行する方法において、 前記レンズを通してとらえた前記被写体が実質的に合焦状態にあるようにするた めに該レンズの焦点を合わせるべき距離である被写体距離を求めるステップと、 前記第1パラメータ値と前記第2パラメータ値と前記被写体距離とに応じて、フ ラッシュ照明露出を行なう際に使用すべき前記レンズの絞り値を選定する、絞り 値選定ステップであって、選定した絞り値によって得られる被写界深度が前記被 写体の近傍における前記照明深度と略々一致するように、その絞り値の選定を行 なう、前記絞り値選定ステップと、 前記レンズの絞りを前記選定した絞り値にセットするステップと、を含んでいる ことを特徴とする方法。
  10. 10.前記絞り値選定ステップが、前記被写体距離に応じて、且つ、前記第1パ ラメータ値が前記第2パラメータ値より小さいときには該第1パラメータに応じ 、該第1パラメータ値が該第2パラメータ値より大きいときには該第2パラメー タ値に応じて、前記絞り値を決定する絞り値決定ステップを含んでいることを特 徴とする、請求項9の方法。
  11. 11.フラッシュ照明露出によってシーンの画像を撮影する撮影装置であり、所 定の第1パラメータ値が付随しているフラッシュ装置と、所定の第2パラメータ 値が付随している可変絞りレンズを備えた画像検知デバイスとを有し、前記第1 パラメータ値は、前記フラッシュ装置が発生し得る最大のフラッシュ発光出力量 を表わすパラメータ値であり、前記第2パラメータ値は、主要被写体要素と背景 被写体要素とを有し前記シーンの中に位置する被写体の、その近傍における照明 深度を所定照明深度にして該シーンの画像を撮影するために必要なフラッシュ照 明光量を表わすパラメータ値である前記撮影装置で実行する方法において、夫々 前記画像検知デバイスから測った、前記シーンの中の前記主要被写体要素までの 距離である主要被写体距離と、前記シーンの中の前記背景被写体要素までの距離 である背景被写体距離とを判定する、被写体距離判定ステップと、前記主要被写 体距離及び前記背景被写体距離に応じて、前記画像検知デバイスで前記シーンの 画像を撮影する際に前記レンズに必要とされる被写界深度を判定する、被写界深 度判定ステップと、 前記必要被写界深度を提供する絞り値であって、しかもその絞り値が提供する実 際の被写界深度が前記被写体の近傍における前記照明深度と略々一致する絞り値 である、第1絞り値が、前記レンズにおいて存在するか否かを判定し、該レンズ において該第1絞り値が存在するときに、該第1絞り値をもって、選定した絞り 値とする、第1絞り値判定ステップと、前記第1絞り値判定ステップに応答して 実行する第2絞り値選定ステップであって、前記レンズにおいて前記第1絞り値 が存在しないときに、前記レンズの絞り値を他の値とした場合と較べて、該レン ズを通してとらえた前記背景被写体要素を非合焦状態とする代わりに、該背景被 写体要素の露出量をより大きくする絞り値である、該レンズの第2絞り値をもっ て、前記選定した絞り値とし、それによって、前記フラッシュ照明露出を行なう 際に前記主要被写体要素が露出過度になるのを防止する、前記第2絞り値選定ス テップと、前記レンズの絞りを前記選定した絞り値にセットするステップと、を 含んでいることを特徴とする方法。
  12. 12.フラッシュ照明露出によってシーンの画像を撮影する撮影装置であり、複 数の異なった照明光出力形態のうちの任意の出力形態を取り得ると共に所定の第 1パラメータ値が付随しているフラッシュ装置と、所定の第2パラメータ値が付 随している可変絞りレンズを備えた画像検知デバイスとを有し、前記第1パラメ ータ値は、前記フラッシュ装置が発生し得る最大のフラッシュ発光出力量を表わ すパラメータ値であり、前記第2パラメータ値は、前記シーンの中に位置する被 写体の近傍における照明深度を所定照明深度にして該シーンの画像を撮影するた めに必要なフラッシュ照明光量を表わすパラメータ値である前記撮影装置で実行 する方法において、 前記第1パラメータ値と前記第2パラメータ値とに応じて、前記複数の照明光出 力形態のうちの、前記フラッシュ照明露出を行なう際に前記フラッシュ装置をセ ットすべき特定の1つの出力形態を選定する、照明光出力形態選定ステップと、 前記フラッシュ装置の照明光出力形態を、前記特定の1つの出力形態にセットす るステップと、 を含んでいることを特徴とする方法。
  13. 13.主要被写体要素と背景被写体要素とを含んでいる被写体が存在しているシ ーンの画像をフラッシュ照明露出によって撮影する、フラッシュ装置(275) と、可変絞りレンズ〔280)を有する画像検知デバイスとを備えた撮影装置に おいて、 フラッシュ照明露出を行なう際に使用すべき前記レンズの絞りの初期値を決定す る、絞り初期値決定手段(200、820)と、前記フラッシュ照明露出を行な うことによって得られる、前記主要被写体要素の露出レベルと前記背景被写体要 素の露出レベルとを判定する、露出レベル判定手段(200、1010、102 0)と、前記主要被写体要素の前記露出レベルと前記背景被写体要素の前記露出 レベルとの間に存在する露出レベル差に応じて、前記絞りの値を前記絞り初期値 から第絞り値へ変更することによって、前記フラッシュ照明露出を行なう際の被 写界深度をより深くする、絞り値変更手段(200、1030)であって、前記 第2絞り値を、フラッシュ照明によって前記背景被写体要素の明るさレベルが上 昇するためにより深くなる前記シーンの被写界深度必要条件を少なくとも部分的 に満足する絞り値とする、前記絞り値変更手段と、を備えたことを特徴とする撮 影装置。
  14. 14.主要被写体要素と背景被写体要素とを含んでいる被写体が存在しているシ ーンの画像をフラッシュ照明露出によって撮影する、フラッシュ装置と、可変絞 りレンズを有する画像検知デバイスとを備えた撮影装置で実行する方法において 、 フラッシュ照明露出を行なう際に使用すべき前記レンズの絞りの初期値を、最初 に決定する、絞り初期値決定ステップと、前記フラッシュ照明露出を行なうこと によって得られる、前記主要被写体要素の露出レベルと前記背景被写体要素の露 出レベルとを判定する、露出レベル判定ステップと、 前記主要被写体要素の前記露出レベルと前記背景被写体要素の前記露出レベルと の間に存在する露出レベル差に応じて、前記絞りの値を前記絞り初期値から第2 絞り値へ変更することによって、前記フラッシュ照明露出を行なう際の被写界深 度をより深くする、絞り値変更ステップであって、前記第2絞り値を、フラッシ ュ照明によって前記背景被写体要素の明るさレベルが上昇するためにより深くな る前記シーンの被写界深度必要条件を少なくとも部分的に満足する絞り値とする 、前記絞り値変更ステップと、 を含んでいることを特徴とする方法。
  15. 15.近被写体要素と遠被写体要素とを含んでいる被写体から成るシーンの画像 を撮影する、フラッシュ装置(275)と、画像検知デバイスとを備えた撮影装 置において、 測定して求めた前記シーンの中の近被写体明るさレベルと遠被写体明るさレベル とに応じて、シーン照明コントラストの初期値を判定する、第1判定手段(20 0、510)と、 前記シーンに対して補光用フラッシュ照明を使用すれば、前記シーン照明コント ラストの値を、該シーン照明コントラストの前記初期値から低下させ得るか否か を判定する、第2判定手段(200、520)と、前記第1判定手段及び前記第 2判定手段に応答して、前記遠被写体明るさレベルが前記近被写体明るさレベル よりも所定量以上高いレベルにあることを前記シーン照明コントラストの前記初 期値が示しており、且つ、補光用フラッシュ照明を使用すれば前記シーン照明コ ントラストを前記初期値から低下させることができる場合に、前記シーンの前記 画像の撮影に際して補光用フラッシュ照明を使用するようにし、その補光用フラ ッシュ照明の使用によって前記シーンの全体としての照明コントラスト状態を向 上させるようにする、補光用フラッシュ照明使用決定(200、530)と、 を備えたことを特徴とする撮影装置。
  16. 16.近被写体要素と遠被写体要素とを含んでいる被写体から成るシーンの画像 を撮影する、フラッシュ装置と、画像検知デバイスとを備えた撮影装置で実行す る方法であって、前記シーンを撮影した画像を得るために、該シーンを補光用フ ラッシュ照明によって照明すべきか否かを判定する方法において、測定して求め た、前記シーンの中の近被写体明るさレベルと遠被写体明るさレベルとに応じて 、シーン照明コントラストの初期値を判定する、第1判定ス■■プと、 前記シーンに対して補光用フラッシュ照明を使用すれば、前記シーン照明コ■ト ラストの値を、該シーン照明コントラストの前記初期値から低下させ得るか否か を判定する、第2判定ステップと、 前記第1判定ステップ及び前記第2判定ステップに応答して、前記遠被写体明る さレベルが前記近被写体明るさレベルよりも所定量以上高いレベルにあることを 前記シーン照明コントラストの前記初期値が示しており、且つ、補光用フラッシ ュ照明を使用すれば前記シーン照明コントラストを前記初期値から低下させるこ とができる場合に、前記シーンの前記画像の撮影に際して補光用フラッシュ照明 を使用するようにし、その補光用フラッシュ照明の使用によって前記シーンの全 体としての照明コントラスト状態を向上させるようにする、補光用フラッシュ照 明使用決定ステップと、 を含んでいることを特徴とする方法。
  17. 17.近被写体要素と遠被写体要素とを含んでいる被写体が存在しているシーン の画像を補光用フラッシュ照明露出によって撮影する、フラッシュ装置(275 )と、レンズ(280)及び該レンズに付設した可変絞りを有する画像検知デバ イスとを備えた撮影装置において、前記シーンの中の前記遠被写体要素の輝度の 値を求めて遠被写体明るさレベルを確定すると共に、前記画像検知デバイスから 前記近被写体要素までの距離の値を求めて近被写体距離を確定する、明るさレベ ル/被写体距離確定手段(215、220)と、 前記遠被写体明るさレベルと前記近被写体距離とに応じて、補光用フラッシュ照 明露出を行なう際の、前記絞りの絞り値を決定する、絞り値決定手段(200、 520)であって、決定するその絞り値は、撮影した前記画像の中における前記 近被写体要素の露光量と前記遠被写体要素の露光量とが夫々に所定の露光量レベ ルになるように、それら近被写体要素と遠被写体要素との両方を露出することの できる絞り値であり、更に、決定するその絞り値は、その絞り値とすることによ って得られる前記撮影画像の中の被写界深度が、前記画像検知デバイスに対する 前記近被写体要素並びに前記遠被写体要素の相対位置によって定まる前記シーン の中の被写界深度必要条件を満足する、充分な被写界深度となる絞り値である、 前記絞り値決定手段と、 前記レンズに結合した、補光用フラッシュ照明露出を行なう際に該レンズを前記 決定した絞り値へセットする手段(272)と、を備えたことを特徴とする撮影 装置。
  18. 18.近被写体要素と遠被写体要素とを含んでいる被写体が存在しているシーン の画像を補光用フラッシュ照明露出によって撮影する、フラッシュ装置と、レン ズ及び該レンズに付設した可変絞りを有する画像検知デバイスとを備えた撮影装 置で実行する方法において、 前記シーンの中の前記遠被写体要素の輝度の値を求めて遠被写体明るさレベルを 確定すると共に、前記画像検知デバイスから前記近被写体要素までの距離の値を 求めて近被写体距離を確定する、明るさレベル/被写体距離確定ステップと、 前記遠被写体明るさレベルと前記近被写体距離とに応じて、補光用フラッシュ照 明露出を行なう際の、前記絞りの絞り値を決定する、絞り値決定ステップであっ て、決定するその絞り値は、撮影した前記画像の中における前記近被写体要素の 露光量と前記遠被写体要素の露光量とが夫々に所定の露光量レベルになるように 、それら近被写体要素と遠被写体要素との両方を露出することのできる絞り値で あり、更に、決定するその絞り値は、その絞り値とすることによって得られる前 記撮影画像の中の被写界深度が、前記画像検知デバイスに対する前記近被写体要 素並びに前記遠被写体要素の相対位置によって定まる前記シーンの中の被写界深 度必要条件を満足する、充分な被写界深度となる絞り値である、前記絞り値決定 ステップと、 補光用フラッシュ照明露出を行なう際に前記レンズを前記決定した絞り値へセッ トするステップと、 を含んでいることを特徴とする方法。
  19. 19.シャック速度が可変のシャッタと絞りが可変のレンズ(280)とを有す る画像検知デバイスを備えた、近被写体要素と遠被写体要素とを含んでいる被写 体が存在しているシーンの画像を周囲光照明によって撮影する、撮影装置におい て、 前記レンズの焦点距離値に応じて、前記シャッタのための第1シャッタ速度値を 決定するシャッタ速度値決定手段(200、440)であって、該第1シャッタ 速度値は、カメラの動揺を原因として発生し得る撮影画像上の画像プレの量を、 所定量以下に抑えることのできるシャッタ速度値である、前記シャッタ速度値決 定手段と、 前記第1シャッタ速度値に応じて、前記絞りのための第1絞り値を決定する絞り 値決定手段(200、440)であって、該第1絞り値は、前記第1シャッタ速 度値と組み合わせることによって前記シーンの撮影画像の露出量を基線露出量に することのできる絞り値である、前記絞り値決定手段と、を備えたことを特徴と する撮影装置。
  20. 20.前記絞り値決定手段が、近被写体距離と遠被写体距離とに応じて第2絞り 値を決定する、第2絞り値決定手段(1220)を含んでおり、該第2絞り値は 、その絞り値とすることによって得られる前記撮影画像の中の被写界深度を、前 記カメラに対する前記近被写体要素並びに前記遠被写体要素の相対位置によって 定まる前記シーンの中の被写界深度必要条件を満足する、充分な被写界深度にす る絞り値である、前記撮影装置において、前記第1絞り値と前記第2絞り値との 間の差に応じて、該第1絞り値の絞りナンバーが、該第2絞り値の絞りナンバー よりも大きい場合に、前記絞りの絞り値を、該第1絞り値から該第2絞り値へ変 更する、絞り値変更手段(1240)と、前記シャッタのシャッタ速度値を、前 記第1シャッタ速度値から第2シャッタ速度値へ変更する、シャッタ速度値変更 手段(1250)であって、該第2シャッタ速度値は、前記第1シャッタ速度値 よりも高速であり、且つ、前記第2絞り値と組み合わせることによって前記基線 露出量が得られるシャッタ速度である、前記シャッタ速度値変更手段と、 を備えたことを特徴とする請求項19の撮影装置。
  21. 21.シャッタ速度が可変のシャッタと絞りが可変のレンズとを有する画像検知 デバイスを備えた、近被写体要素と遠被写体要素とを含んでいる被写体が存在し ているシーンの画像を周囲光照明によって撮影する撮影装置で、実行する方法に おいて、 前記レンズの焦点距離値に応じて、前記シャッタのための第1シャッタ速度値を 決定するシャッタ速度値決定ステップであって、該第1シャッタ速度値は、カメ ラの動揺を原因として発生し得る撮影画像上の画像プレの量を、所定量以下に抑 えることのできるシャッタ速度値である、前記シャッタ速度値決定ステップと、 前記第1シャッタ速度値に応じて、前記絞りのための第1絞り値を決定する絞り 値決定ステップであって、該第1絞り値は、前記第1シャッタ速度値と組み合わ せることによって前記シーンの撮影画像の露出量を基線露出量にすることのでき る絞り値である、前記絞り値決定ステップと、を含んでいることを特徴とする方 法。
  22. 22.前記絞り値決定ステップが、近被写体距離と遠被写体距離とに応じて第2 絞り値を決定する、第2絞り値決定ステップを含んでおり、該第2絞り値は、そ の絞り値とすることによって得られる前記撮影画像の中の被写界深度を、前記カ メラに対する前記近被写体要素並びに前記遠被写体要素の相対位置によって定ま る前記シーンの中の被写界深度必要条件を満足する、充分な被写界深度にする絞 り値である、前記方法において、 前記第1絞り値と前記第2絞り値との間の差に応じて、該第1絞り値の絞りナン バーが、該第2絞り値の絞りナンバーよりも大きい場合に、前記絞りの絞り値を 、該第1絞り値から該第2絞り値へ変更する、絞り値変更ステップと、前記シャ ッタのシャッタ速度値を、前記第1シャッタ速度値から第2シャッタ速度値へ変 更する、シャッタ速度値変更ステップであって、該第2シャッタ速度値は、前記 第1シャッタ速度値よりも高速であり、且つ、前記第2絞り値と組み合わせるこ とによって前記基線露出量が得られるシャッタ速度である、前記シャッタ速度値 変更ステップと、 を含んでいることを特徴とする請求項21の方法。
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