JPH0650728Y2 - 空間フィルタによる距離測定装置 - Google Patents

空間フィルタによる距離測定装置

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JPH0650728Y2
JPH0650728Y2 JP14596988U JP14596988U JPH0650728Y2 JP H0650728 Y2 JPH0650728 Y2 JP H0650728Y2 JP 14596988 U JP14596988 U JP 14596988U JP 14596988 U JP14596988 U JP 14596988U JP H0650728 Y2 JPH0650728 Y2 JP H0650728Y2
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昌克 野村
潤一 下村
充孝 堀
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Description

【考案の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本考案は空間フィルタを用いた距離測定装置において精
度を向上させたものである。
B.考案の概要 空間フィルタを用いた距離測定装置において走行路面か
らの反射光が急変したために注目する空間フィルタの周
波数成分が減少し、その結果移動距離に対応する位相平
面上のベクトルの絶対値が小さくなり精度が悪くなるお
それがあったが、本考案では位相を異ならせた正弦波,
余弦波による2種類空間フィルタを用いるために、位相
空間内において絶対値の大きなベクトルを利用すること
により測定精度を向上させることができる。
C.従来の技術 従来、無人搬送車などの自動運転にあたって、走行路上
に電磁誘導線や光学式反射テープを布設して走行ガイド
を形成する方式や、車軸,計測輪にエンコーダやタコジ
ェネレータを取り付けて、車軸の回転に応じたパルス又
はアナログ電圧から無人車の速度、移動距離を計測する
方式がある。
しかしながら、これらの方式は路面に誘導線や反射テー
プ等を布設する走行路の加工を必要とし、その加工作業
が面倒であると共に、路面の凹凸、外力等による車輪の
スリップや車輪の摩耗により精度良い計測が出来なかっ
た。
このため、外部からの誘導が不要で、かつ、非接触で移
動距離を測定する方法として、空間フィルタを利用いた
距離測定方法が開発されている。
この空間フィルタによる距離測定方法について第5図〜
第7図を参照して説明する。
第5図,第6図に示されるように、路面1からの反射光
が光学系2によって撮取され、ラインセンサ(CCD)3
によって、所定の周期でサンプリングされて電気信号に
変換されることになる。ここで、路面1からの反射光は
多種類の周波数の組み合わせから構成されるが、路面1
の材料,周囲の環境等が一定ならば、その組み合せはほ
ぼ一定とみなされる。そして、光学系2,ラインセンサ3
等を図示しない車輌の底面に設ければ、車輌の走行に従
って、わずかに変動を繰り返すことになる。
ライセンサ3からの出力は読出回路4を通過した後、空
間フィルタ演算部5に入力されることになる。空間フィ
ルタ演算部5は、光学的にランダムな周波数から構成さ
れる反射光から、任意の周波数成分を抽出し、その時系
列的な変化から、位相空間において移動距離に対応する
ベクトルを求めるものである。即ち、読出回路4を通過
した信号Pは、A/D変換器6でデジタル信号に変換され
るが、フーリエ級数に展開すると次の様になる。
但し、xoは時刻tにおける車輌の位置、xは読出回路か
ら読み出されるラインセンサ内の位置であり、xoを基準
とする、 k=2π/L,i=0,1,2…,Lはラインセンサの測定範囲で
ある。
そして、フーリエ係級Ai(xo),Bi(xo)は次式で示さ
れる。
Ai(xo)=(2/L)・▲∫L o▼P・cos(k・i・x)dx
…(2) Bi(xo)=(2/L)・▲∫L o▼P・sin(k・i・x)dx
…(3) このような信号Pにそれぞれ空間フィルタとして、下式
に示す特定周波数の余弦波,正弦波S1,S2を乗算し、所
定範囲で積分する。
S1=F・cos(n・k・x) …(4) S2=F・sin(n・k・x) …(5) a(Xo=▲∫L o▼P・S2dx=F・Bn(Xo)・L/2 …
(6) b(Xo=▲∫L o▼P・S1dx=F・An(Xo)・L/2 …
(7) ここで、ラインセンサからの出力Pは、路面や環境等の
条件が一定の反射光によるものであれば、あるn次の成
分については3角関数的に連続して変化するはずであ
り、例えば下式で示されることになる。
Pn(l)=G・sin(n・k・l+φ) …(8) 従って、n次のフーリエ係数An,Bnは次の様に求められ
る。
An(Xo)=(2/L)・▲∫L o▼Pn(xo+x)・cos(k・
n・x)dx =2/L▲∫L o▼Gsin{n・k(xo+x)+φ}・cos(k
・n・x)dx =G/L▲∫L o▼sin(2nkx+nkxo+φ)+sin(nkxo
φ)dx =G/L・L・sin(nkxo+φ) =G・sin(nkxo+φ) …(9) 同様にして Bn(xo)=G・cos(nkxo+φ) …(10) (9)(10)式を上記(6)(7)式に代入して整理す
る次式となる。
a(xo)=(FL/2)・Gcos(nkxo+φ) …(11) b(xo)=(FL/2)・Gsin(nkxo+φ) …(12) このようにして得られるa(xo),b(xo)は、3角関数
的に振動するものであり、その後移動距離演算部7へ入
力される。
ここで、移動距離演算部7は、a(xo),b(xo)を2次
元の座標とするベクトルAの第8図に示す位相平面上で
の原点を中心とする回転角ρを求める。即ち、第8図に
示すようにa(xo),b(xo)を2次元の座標とするベク
トルAは、移動距離Xoに比例した回転角nkxoで回転す
る。このため第8図から次の関係式が成り立つ。
nkxo+φ=2πm+ρ …(13) 但し、mは原点を中心とした回転数、 ρ=arctaR(b(xo)/a(xo))、 (O≦ρ≦2π) φは初期値つまりρt=0である。
従って、(13)式を変形すれば、求めようとする移動距
離xoが次式で示される。
xo=m・p+(ρ−φ)p/2π …(14) 尚、pはフィルタピッチ(=L/n)である。第5図中、C
PU8,RAM9,ROM10により上記空間フィルタ演算部5及び移
動距離演算部が構成されている。更に移動距離xoを時間
微分して速度を求めることも行なわれる。
D.考案が解決しようとする課題 しかしながら、上記従来方法では路面からの反射光が不
規則な所や、急変するところでは、注目する周波数成分
の出力が減小し、第8図に示す位相平面内のベクトルA
の絶対値が縮小することとなっていた。ベクトルAの絶
対値が小さくなっても、ベクトルAの回転角ρ及び回転
数mの測定には理論上何んら差し障わりはないのである
が、実際にはベクトルAの絶対値が小さくなればなるほ
ど、測定精度が低下することとなっていた。
本考案は、路面からの反射光が不規則となり急変した場
合であっても、位相平面内の大きな方のベクトルを使用
することにより、測定精度を向上させることのできる空
間フィルタによる距離測定装置に関する。
E.課題を解決するための手段及び作用 本考案では空間フィルタとして使用する正弦波,余弦波
の位相を異ならしめた2種類の空間フィルタ演算部を設
けて、これら空間フィルタ演算部で得られた2つのベク
トルのうち絶対値の大きなものを使用して移動距離を求
めている。従って、空間フィルタの位相のずれた範囲内
で反射光の急変する部分がある結果、一方のベクトルが
小さくなっても、他方のベクトルを使用するので、測定
精度が向上することとなる。
F.実施例 以下、本考案の実施例について図面を参照して詳細に説
明する。
第1図に本考案の一実施例を示す。同図に示すように、
本実施例では、第1、第2の空間フィルタ演算部9,10が
設けられている。即ち、路面1からの反射光は光学系2
によって撮取され、ラインセンサ3によって所定の周期
でサンプリングされ、読出回路4を通過し、A/D変換器
6によってデジタル信号とされた後、第1空間フィルタ
演算部9、第2空間フィルタ演算部10に入力される。第
1,第2空間フィルタ演算部9,10は、前述した従来技術の
空間フィルタ演算部5と同様な構成であるので、その演
算過程については繰り返さないが、空間フィルタとして
使用する正弦波,余弦波の位相が異なっている。即ち、
従来の空間フィルタは第7図に示すように正弦波イ,余
弦波ロがライセンサの全範囲をカバーするのであるが、
本実施例では、位相が2周期ずれている正弦波ハ,ニ及
び余弦波ホ,ヘを一部重ね合せてラインセンサの全範囲
をカバーすることとなる。尚、第3図,第7図は、正弦
波,余弦波をハニング窓に通したので測定範囲の先後部
において収束するが、このようなハニング窓を通さなく
ても良い。
第1,第2の空間フィルタ演算部9,10におけるフローチャ
ートは第2図に示すように、第1空間フィルタ、第2空
間フィルタの演算処理を順次行い、ラインンセンサ(CC
D)の素子数だけ繰り返す。
このようにして得られた信号an,bn,cn,dnはそれぞれ
ローパスフィルタ11,12,13,14を通過した後、前回値a
n-1,bn-1,cn-1,dn-1と共に位相演算部15,16へ入力さ
れる。ここで、信号の添字はサンプリングの回数を示す
ものである。
位相差演算部15,16は前回のサンプリング時から今回の
サンプリング時までの移動距離に対応する回転角Δ
ρ,Δρを演算する。まず、Δρについては第1
図(b)に示すように、ベクトル(an,bn)、ベクトル
(an-1,bn-1)の内積、外積の絶対値を求める。
同様にしてΔρは次の様にして求められる。
一方、振幅演算部17,18に信号an,bn,cn,dnが入力さ
れ、(an,bnを座標値とするベトクルA1の絶体値及び
(cn,dnを座標値とするベクトルA2の絶体値が下式のと
おり計算される。
この絶体値A1,A2はそれぞれローパスフィルタ19,20を
通過し、コンパレータ21で比較される。コンパレータ21
は、A1がA2よりも大きれば(第1図(b)(c)に示す
ように)Δρを選択するスイッチを投入し、逆にA1
A2よりも小さければ、Δρを選択するスイッチを投入
する。選択されたΔρ又はΔρは累算器22によって
積分されてρが得られる。その後は前述した従来技術と
同様にして移動距離を求める。尚、以上の計算は第3図
のフローチャートに従って行なわれる。
ここでΔρとΔρとは論理的には同じ値であるが、
ベクトルの絶体値が小さいと比較的誤差が大きくなり、
これを用いて移動距離を演算すると精度が低下すること
となる。特に路面からの反射光が急変する場合では、注
目する周波数成分の出力が減少し、その結果、いずれか
のベクトルの絶体値が小さくなることがあるが、他方の
ベクトルによるΔρを使用すれば、測定精度が低下する
ことがない。また、逆に反射光が急変するために注目す
る周波数成分の出力が増大し、いずれかのベクトルの絶
体値が大きくなるときは、大きい方のベクトルによるΔ
ρを使用する測定精度が向上することになる。尚、コン
パレータ21によるベクトルの絶対値A1,A2の比較はサン
プリング毎に行うようにすると良い。
G.考案の効果 以上、実施例に基づいて具体的に説明したように、本考
案では、空間フィルタの位相を異ならせた2種類の空間
フィルタ演算部を設けて、得られた2つのベクトルのう
ち絶対値の大きなものを使用して移動距離を求めるの
で、反射光の急変する場所においても精度を維持し、あ
るいは向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本考案の一実施例を示すブロック図、第
1図(b)(c)は位相平面内におけるベクトルの回転
を示す説明図、第2図は第1,第2空間フィルタ演算部の
フローチャート、第3図は本考案の空間フィルタを示す
グラフ第4図は移動距離に対応する回転角ρを演算する
フローチャート、第5図は従来の移動距離測定装置の構
成図、第6図は同装置のブロック図、第7図は従来の空
間フィルタを示すグラフ、第8図は位相平面内でのベク
トル及びその回転角を示す説明図である。 図面中、 1は路面、 2は光学系、 3はライセンサ、 4は読出回路、 6はA/D変換器、 9は第1空間フィルタ演算部、 10は第2空間フィルタ演算部、 11,12,13,14,19,20はローパスフィルタ、 15,16は位相差演算部、 17,18は振幅演算部、 21はコンパレータ、 22は累算器である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体底面に配設され走行路面で反射した光
    を撮取し、所定の周期でサンプリングして電気信号に変
    換する光検出変換部と、該光検出変換部からの電気信号
    に正弦波,余弦波をそれぞれ乗算し、所定範囲内で積分
    することにより任意の周波数成分を抽出し、該周波数で
    振動する正弦波,余弦波信号a,bを求める空間フィルタ
    演算部と、該空間フィルタ演算部からの正弦波,余弦波
    信号a,bを2次元の座標とするベクトルA1の位相平面上
    での原点を中心とする回転角から前記車体の移動距離を
    算出する走行距離演算部とを有する空間フィルタによる
    距離測定装置において、上記光検出変換部からの電気信
    号に上記正弦波,余弦波と位相を異ならしめた正弦波,
    余弦波を乗算し、所定範囲内で積分することにより上記
    周波数と同じ周波数成分を抽出し、該周波数で振動する
    正弦波,余弦波信号c,dを求める空間フィルタ演算部を
    増設し、該正弦波,余弦波信号c,dを2次元の座標とす
    るベクトルA2の絶対値と前記ベクトルA1の絶対値とを比
    較する比較器を設け、絶対値の大きなベクトルA1又はA2
    を選択的に用いて前記走行距離演算部により前記車体の
    走行距離を算出することを特徴とする空間フィルタによ
    る距離測定装置。
JP14596988U 1988-11-10 1988-11-10 空間フィルタによる距離測定装置 Expired - Lifetime JPH0650728Y2 (ja)

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