JPH0650960U - 車両用シートのスライド装置 - Google Patents

車両用シートのスライド装置

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JPH0650960U
JPH0650960U JP8736092U JP8736092U JPH0650960U JP H0650960 U JPH0650960 U JP H0650960U JP 8736092 U JP8736092 U JP 8736092U JP 8736092 U JP8736092 U JP 8736092U JP H0650960 U JPH0650960 U JP H0650960U
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JP
Japan
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seat
lever
lock
slide
locking
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JP8736092U
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English (en)
Inventor
弘幸 野田
光徳 今津
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Toyo Seat Co Ltd
Original Assignee
Toyo Seat Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウォークイン機構を備えた車両用シートのス
ライド装置において、ウォークイン動作後の操作性を改
善する。 【構成】 弾性部材14を備えた揺動レバーをロックレ
バー6と同軸状に枢支するとともにシート前後方向に延
びるガイド部37を備えた係止解除部材35を配置し、
さらにアッパーレール3に、第1の位置ではロックレバ
ー6に対し非係合状態に保持され、第2の位置ではロッ
ク解除位置にあるロックレバー6に係止してそのロック
位置側への回動を規制する係止機構40を設けるととも
に、係止解除部材35の取付位置を、シート50がその
前端位置より所定寸法だけ後方寄り位置とその後端位置
との間でスライドする場合においてのみ該係止解除部材
35が上記係止機構40と係合し得るように設定し、ま
た揺動レバー15の弾性部材14の取付位置を、該揺動
レバー15がその作動位置にある時に上記係止機構40
と係合し得るように設定する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本願考案は、ウォークイン機構を備えた車両用シートのスライド装置に関する ものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば、2ドアタイプ車両の前席シート等のように、後席シートへ の乗員の乗降時に前席シートを前方側へ移動させるとともにそのシートバックを 前傾させて後席乗員の乗降スペースを確保する必要があるシート装置においては 、シートの前進・後退を実現するスライド装置に、所定のスライド位置でシート をロックするスライドロック機構と、シートバックの前傾・後傾を実現するナッ クル機構と、該ナックル機構によるシートバックの前傾操作時にこれに連動して 上記スライドロック機構をロック解除しシートをスプリング力によってスライド 方向前端まで一気に移動させるウォークイン機構とを付設するのが通例である( 例えば、特開昭48ー15227号公報参照)。
【0003】 そして、このような従来の車両用シートのスライド装置においては、ウォーク イン操作を行ってシートバックを前傾させたままシートを前端位置まで移動させ た場合、ここでシートバックを引き起こさない限りスライドロック機構はロック 解除状態を維持するが、この前端位置でシートバックを引き起こすとその時点で スライドロック機構がロック状態となりシートが前端位置で固定されるようにな っている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、このようにウォークイン操作の完了後、そのままの位置でシートバ ックをその前傾姿勢から後方へ引き起こすとその時点でスライドロック機構がロ ック状態とされる構成のものにあっては、例えば、後席への乗員の乗降完了後に おいてこのウォークイン状態にある前席に乗員が着座しようとした場合、その乗 員にとってウォークイン状態におけるシート位置(即ち、前端位置)が最適であれ ばそのままシートバックを引き起こしてスライドロック機構をロック状態として 着座すれば良いため何等問題はないが、その乗員にとってウォークイン状態にお けるシート位置では足元スペースが狭く、シートをこの前端位置よりもいくらか 後方側へスライドさせて着座しなければならない時には後述のように操作性とい う点において問題が生じることになる。
【0005】 即ち、ウォークイン状態にあるシートを後方側へスライドさせる場合、操作者 は屈み込むことなくできるだけ立った姿勢でしかも片手で操作を行おうとするの が自然な挙動である。しかるに、上述の如く、従来のスライド装置においては、 ウォークイン位置においてシートバックを引き起こすとスライドロック機構がロ ック状態となってシートの移動ができないため、例えばシートバックを前傾させ たままシートの後進操作をしようとすれば、屈みこんだ姿勢でしかも一方の手で シートバックを支えながら他方の手でシートクッション側を後方へ押し下げる必 要があり、またシートバックを引き起こした状態でシートの後進操作をしようと すれば、屈みこんだ姿勢でしかも一方の手でスライドロック機構のロック解除操 作を継続的に行いながら他方の手でシートバックあるいはシートクッションを押 し下げる必要があり、いずれの場合にも屈みこんだ不自然な姿勢でしかも両手を 使用して操作をしなければならないことから、シートの後進操作がやりずらく、 その操作性が悪くなるものである。
【0006】 そこで本考案では、ウォークイン機構を備えた車両用シートのスライド装置に おいて、ウォークイン動作後におけるシートの操作性を改善せんとしてなされた ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案ではかかる課題を解決するための具体的手段として、車体側に固定配置 されるロアレールと該ロアレールに対してその軸方向へ相対摺動可能に嵌合され 且つ適宜の付勢手段により常時軸方向の一端側へ付勢せしめられたアッパーレー ルとからなるスライドレールの上記アッパーレールにリクライニング式のシート 装置を取り付けて該シート装置を前方側の前端位置と後方側の後端位置との間で スライド可能とする一方、上記アッパーレール側に、そのロック位置では上記ス ライドレールを所定位置でロックしてそのスライド作用を規制するとともにロッ ク解除位置では上記スライドレールのスライド作用を許容するロックレバーを設 けたスライドロック機構と、上記シートバックの前傾操作に連動して初期位置か ら作動位置へ揺動し上記ロックレバーをそのロック位置からロック解除位置側へ 強制的に回動させる揺動レバーを設けたウォークイン機構とを備えてなる車両用 シートのスライド装置において、上記揺動レバーを上記ロックレバーと同軸位置 において揺動可能に枢支せしめるとともにその揺動端側に板バネ等でなる弾性部 材を設ける一方、車体側あるいは上記ロアレール側に、シート前後方向に延びる ガイド部を備えた係止解除部材を配置し、さらに上記アッパーレールに、上記係 止解除部材のガイド部と上記揺動レバーの弾性部材とに係合可能とされ、該ガイ ド部と弾性部材との双方に係合した状態では第1の位置に設定されて上記ロック レバーに対し非係合状態に保持される一方、上記弾性部材のみに係合した状態で は第2の位置に設定され上記ロックレバーがロック解除位置にある場合にはこれ に係止してそのロック位置側への回動を規制する係止機構を設けるとともに、 上記係止解除部材の取付位置はこれを上記シート装置がその前端位置より所定 寸法だけ後方寄り位置とその後端位置との間でスライドする場合においてのみ該 係止解除部材が上記係止機構と係合し得るように設定し また上記揺動レバーの 弾性部材の取付位置はこれを該揺動レバーがその作動位置にある時に上記係止機 構と係合し得るように設定したことを特徴としている。
【0008】
【作用】
本考案では、スライドレールを所定のスライド位置においてロックした状態で シートバックを前傾操作すると、この前傾操作に連動してウォークイン機構の揺 動レバーがその初期位置から作動位置側に回動し、ロックレバーがロック位置か らロック解除位置に強制的に回動され、上記スライドレールはそのロック状態が 解除される。従って、スライドレールのアッパーレール(即ち、上記シート)は付 勢手段の付勢力によりその位置から前端位置まで一気に移動される(ウォークイ ン作用)。
【0009】 このように、ウォークイン機構の作動によりアッパーレールが前端位置まで移 動した状態では、上記揺動レバーが作動位置に設定されているため、弾性部材は 係止機構と係合する一方、該係止機構と上記係止解除部材のガイド部との係合が 離脱されているため、該係止機構は第2の位置に設定され、上記ロックレバーの ロック解除位置からロック位置側への復帰動を規制している。従って、この状態 で例えシートのシートバックが引き起こされても該ロックレバーはロック解除状 態を維持し続けるため、操作者はシートバックを引き起こしたままの状態でシー ト(即ち、アッパーレール)をそのまま後方側へ移動させることが可能となる。
【0010】 一方、このようにしてシートをその前端位置から後方側へ移動させる場合、そ の移動量が所定寸法に達すると、上記係止機構が係止解除部材のガイド部に係合 し、上記係止機構は上記弾性部材の付勢作用に抗して第1の位置に設定され、上 記ロックレバーに対する規制作用を解除する。従って、ロックレバーはロック可 能状態シートとなり、スライドレールを所定のロック位置においてロックするこ とになる。後は、再度ウォークイン機構が作動しない限り、操作者は上記ロック レバーを適宜に操作することで、シート位置を自己の運転姿勢に最適な位置に任 意に設定することができる。
【0011】
【考案の効果】
従って、本考案の車両用シートのスライド装置によれば、ウォークイン操作に よりシートをそのシートバックを前傾としたまま前端位置まで移動させた後は、 例えシートバックを前傾姿勢から引き起こしても、実際にシートが前端位置から 所定寸法以上に後退しない限りスライドレールのロック解除状態が維持され、所 定寸法以上に後退した時点で初めてロック状態とされるものであるため、シート を前端位置から所定位置まで後退させる場合、操作者はシートバックを前傾姿勢 から引き起こし且つその上部をもって(即ち、高い作用点で)シートをそのまま所 定位置まで後退させればよく、従って、従来のように屈みこむことなく立ったま まの自然な姿勢で操作を行うことができるとともに、ロック解除操作等の他の操 作を並行して行う必要もなく片方の手のみで容易に操作し得ることから、極めて 高い操作性が確保されるという効果が得られるものである。
【0012】
【実施例】
以下、本考案の車両用シートのスライド装置を実施例に基づいて具体的に説明 すると、図1〜図3には、本考案の実施例にかかる車両用シートのスライド装置 の要部が示されており、同各図において符号1は車幅方向に所定間隔をもって平 行配置されるとともに前後一対の連結部材36,36により一体的に連結された スライドレールである(尚、図2及び図3ではこの一対のスライドレール1,1の うちの車体前方に向って右側に位置するもののみを示している)。
【0013】 このスライドレール1は、車体床面に車体前後方向に向けて固定配置されるロ アレール2と、該ロアレール2に対して複数のローラ30,30,・・を介してそ の軸方向にスライド可能に嵌合されたアッパーレール3とを備えている。そして 、このスライドレール1のアッパーレール3の上面側に、シートクッション51 と該シートクッション51の後端部に前後方向へ傾動可能なる如く取り付けられ たシートバック52とからなるシート50が固定されている。尚、このスライド レール1は、図示しないコイルスプリング等の付勢手段によって常時アッパーレ ール3がロアレール2に対してシート前方側へ突出する如く付勢されている。
【0014】 さらに、このスライドレール1のシート幅方向における内方位置には、後述す るスライドロック機構4とウォークイン機構12と係止機構40とが配置されて いる。
【0015】 スライドロック機構4は、上記ロアレール2の側面に前後方向に所定間隔で開 口形成された三個の係止穴(即ち、シート前端寄りに位置する前端係止穴31と 中央部に位置する中間係止穴32とシート後端寄りに位置する後端係止穴33) と、上記アッパーレール3側に設けられた後述のロックレバー6とロック爪7と で構成されている。
【0016】 ロックレバー6は、略平板体で一体形成されるものであって、その長さ方向の 中間部を、上記アッパーレール3のシート内方寄りの側面に突設された支持ブラ ケット5に対して支点ピン9により略水平面に沿ってシート幅方向(矢印AーB 方向)に揺動可能に枢支せしめている。そして、このロックレバー6は、上記ア ッパーレール3との間に配置したリターンスプリング10によって常時矢印A方 向に回動付勢されている。また、このロックレバー6の一端6aには、上記各係 止穴31〜33に選択嵌合可能とされたロック爪7が支持ピン8を介して取り付 けられる一方、他端6bには操作ノブ18が取り付けられている。
【0017】 従って、このスライドロック機構4は、上記ロックレバー6が図2に鎖線図示 する如く矢印A方向に回動したロック位置では、上記ロック爪7が上記ロアレー ル2側の各係止穴31〜33のいずれかに嵌入することで該ロアレール2とアッ パーレール3との相対変位を規制してスライドレール1を所定のスライド位置で ロックする一方、該ロックレバー6が同図に実線図示する如く矢印B方向に回動 したロック解除位置では、上記ロック爪7がロアレール2側から離間することで 該ロアレール2とアッパーレール3との相対変位が許容され、スライドレール1 は自由にスライドし得る状態となる。
【0018】 尚、この実施例においては、ロアレール2側に設けた三個の係止穴31〜33 に選択的に上記ロック爪7が嵌入することでシート位置が前後三段階に設定され るようになっており、以下の説明においてはロック爪7が前端係止穴31に嵌入 してアッパーレール3が最も前進した時のシート位置を前端位置といい、ロック 爪7が中間係止穴32に嵌入してロアレール2とアッパーレール3とがほぼ重合 した図2の状態におけるシート位置を中間位置といい、さらにロック爪7が後端 係止穴33に嵌入してアッパーレール3が最も後退した時のシート位置を後端位 置という。また、上記ロックレバー6には、後述する係止機構40との係止部と なる係止部材16が取り付けられている。
【0019】 上記ウォークイン機構12は、上記スライドレール1が上記スライドロック機 構4によって所定位置でロックされている状態において、リクライニング装置の ナックル機構(図示省略)を操作して上記シート50のシートバック52を前傾さ せた時、これに連動して上記スライドロック機構4のロック状態を強制的に解除 して上記アッパーレール3(即ち、シート50)を付勢手段の付勢力によって一気 に前端位置まで移動させるものであって、後述の揺動レバー15を有している。 この揺動レバー15は、その一端が上記支点ピン9によって上記ロックレバー6 と同軸上で枢支されるものであって、その揺動端には略「ヘ」字状に折曲された板 バネでなる弾性部材14が固定されており、該揺動レバー15と弾性部材14と は一体的に略水平方向(矢印CーD方向)に揺動可能とされるとともに、リターン スプリング11により常時矢印C方向に回動付勢されている。又、この揺動レバ ー15の中間位置に設けたワイヤー端止部材20には、その他端が上記ナックル 機構に連結されたワイヤーケーブル21の一端が掛止されている。
【0020】 従って、この揺動レバー15及び弾性部材14は、ナックル機構が操作されず シートバック52が立設状態にある場合には、上記ワイヤーケーブル21に張力 が生じないことから、上記リターンスプリング11の付勢力によって矢印C方向 に回動して図2に鎖線図示する位置(以下においては、初期位置という)に設定さ れるが、ナックル機構が操作されてシートバック52が前傾した場合には、上記 ワイヤーケーブル21に作用する張力により上記リターンスプリング11の付勢 力に抗して矢印D方向に回動されて図2に実線図示する位置(以下においては作 動位置という)に設定される。
【0021】 さらに、この揺動レバー15と上記ロックレバー6とは次のような連係関係を もっている。即ち、ロックレバー6が第1の位置に、揺動レバー15が初期位置 にそれぞれ設定された状態(図2の鎖線図示状態)においては、該ロックレバー6 に設けた係止ピン13に対して揺動レバー15が矢印D方向において係合可能に 近接している。従って、ロックレバー6が第1の位置にあり且つスライドロック 機構4によりスライドレール1が所定位置でロックされた状態において、ナック ル機構をしてのウォークイン操作が行なわれて上記ワイヤーケーブル21により 揺動レバー15がその初期位置から作動位置に向けて回動せしめられると、この 揺動レバー15の回動に伴って上記ロックレバー6もその第1の位置から第2の 位置側に回動されてスライドロック機構4によるロック状態が強制的に解除され 、アッパーレール3(即ち、シート50)は上記付勢手段の付勢力によって一気に 前端位置まで移動されることになる。
【0022】 尚、揺動レバー15が初期位置に設定されている状態においては、上記ロック レバー6の操作は自由であり、乗員はロックレバー6を操作してシート位置を任 意に設定することができる。
【0023】 このように、上記ウォークイン機構12が作動して揺動レバー15によりスラ イドロック機構4のロック状態が強制的に解除されシート50が前端位置に設定 されるとともにそのシートバック52が前傾姿勢とされることで、このシート5 0の後方側におけるスペースが拡大し、後席シート(図示省略)への乗員の乗降が 容易ならしめられるものである。
【0024】 ところで、このようにウォークイン操作によってシート50がそのシートバッ ク52を前傾とした状態で前端位置に位置せしめられている間は、上記ワイヤー ケーブル21の張力が作用し続けるためスライドロック機構4はロック解除状態 を保持するが、この状態でシートバック52が引き起こされると、上記ワイヤー ケーブル21の張力が消滅しロックレバー6は第1の位置側に復帰してスライド ロック機構4がロック状態とされる。そして、このような構造であると、例えば 、このシート50に着座しようとする乗員が自己の体格等に合わせてシート50 を中間位置あるいは後端位置に設定しようとした場合、シートバック52を前傾 させたままシート50を移動させなければならず、またシートバック52を引き 起こした上記でシート50を移動させようとする場合には同時に手動でスライド ロック機構4をロック解除状態に操作しながら行う必要があり、いずれの場合に も操作姿勢が屈みこんだ姿勢となり且つ両手を使用して操作をしなければならず 、操作性という点において問題のあることは既述の通りである。
【0025】 このため、この実施例のものにおいては、上記アッパーレール3の前端部に後 述の係止機構40を設け、これを上記揺動レバー15と連係させることで上記の 不都合を回避しもって良好な操作性を確保するようにしている。即ち、この係止 機構40は、図3〜図5に示すように、上記アッパーレール3の側面に設けられ たブラケット23に対してそれぞれ支点ピン61及び支点ピン62により上下方 向に回動可能に支承された第1レバー41と第2レバー42とを連結ピン63に よって連係可能に連結するとともに、該第1レバー41の他端側に設けた掛止ピ ン64と第2レバー42の他端側に設けた掛止ピン65との間をスプリング45 により連結して構成されている。そして、この各レバー41,42は、スプリン グ45のバネ力により、図4に示すように上記連結ピン63を中心として上方へ 折曲した第1の位置と、図5に示すように下方へ折曲した第2の位置とにその姿 勢が選択的に設定可能とされている。
【0026】 また、この各レバー41,42のうち、上記第2レバー42にはフック部43 が形成されており、係止機構40が第1の位置に設定された状態(図4の状態)で は、該フック部43が上記ロックレバー6の係止部材16よりも上方側に位置し て該係止部材16と非係止状態を保持するようになっており、この状態下では上 記ロックレバー6の作動は自由とされる。これに対して、係止機構40が第2の 位置に設定された状態(図5の状態)では、上記フック部43が上記ロックレバー 6の係止部材16よりも下方側まで降下し、上記ロックレバー6がそのロック解 除位置に設定されている場合には該係止部材16に係止して該ロックレバー6の ロック位置側への復帰動を規制し得る(換言すれば、ロックレバー6をロック解 除位置のまま保持し得る)ようになっている。
【0027】 このような係止機構40の作用をシート50の作動に応じて自動的に行わしめ るのが、上記ウォークイン機構12の弾性部材14と後述する係止解除部材35 とである。即ち、上記弾性部材14は、上記シート50がその前端位置に設定さ れるとともに上記揺動レバー15が作動位置にある状態(即ち、ウォークイン操 作がされた状態)において上記係止機構40の第2レバー42に対してその上方 から弾圧当接し、図5に示すように該第2レバー42を矢印F方向へ回動させて 係止機構40を第2の位置に設定せしめる如く作用する。
【0028】 これに対して、上記係止解除部材35は、図1に示すように、略「コ」字状の断 面形状をもつ直状部材で構成されるものであって、その前端35aの近傍におい てその上面側に段差部35cを設け、該段差部35cより前端35a寄り部分を高 さの低い非係合部38とし、該段差部35cより後端35b寄り部分を高さの高い ガイド部37としている。そして、この係止解除部材35は、上記前後一対の連 結部材36,36間に跨がってシート前後方向に向けて取り付けられるが、その 場合の取付位置は次のように設定されている。即ち、シート幅方向においては、 図3に示すように、上記第2レバー42の下側縁に突設した係合部44に対して シート50の全スライド範囲において上下方向に対向し得るように設定される。 また、シート前後方向においては、シート50がその前端位置に設定された時に 上記第2レバー42の係合部44が係止解除部材35の非係合部38に対応し、 該シート50がその前端位置より所定寸法だけ後退した時点で上記係合部44が 係止解除部材35の段差部35cからガイド部37に移行するように設定される( 尚、上記所定寸法としては、少なくともシート50の前端位置と中間位置との間 のスライド距離より短い寸法であることが必要である)。さらに、上下方向にお いては、上記係合部44が係止解除部材35の非係合部38に対応している状態 では両者が非係合とされ、該係合部44がガイド部37に対応している状態では 該係合部44がガイド部37と係合して上記第2レバー42を矢印E方向へ回動 させて係止機構40を第1の位置に設定し得るように設定される。尚、このよう に係合部44が係止解除部材35のガイド部37と係合して第2レバー42が矢 印E方向へ回動される場合には、同時に該第2レバー42の上面側に上記弾性部 材14が当接している場合もあるが、この時には第2レバー42は上記係止解除 部材35からの突き上げ力により上記弾性部材14を上方へ撓み変形させること で第1の位置への設定が可能とされる。
【0029】 以上の如く構成することで、次のような作用効果が達成される。例えば、シー ト50が図2に実線図示する中間位置に設定された状態において、ウォークイン 操作をして該シート50をそのシートバック52を前傾させたまま前端位置まで 移動させたとする。すると、このウォークイン状態では、上記揺動レバー15は 作動位置にあり、従って、揺動レバー15もロック解除位置に設定されている。 また、上記弾性部材14が係止機構40の第2レバー42に係合してこれを矢印 F方向へ回動付勢する一方、該第2レバー42の係合部44は係止解除部材35 の非係合部38に対応している。このため、上記係止機構40は上記弾性部材1 4のバネ力によって第2の位置に設定され、上記第2レバー42のフック部43 が上記ロックレバー6側の係止部材16と係止して該ロックレバー6をロック解 除位置のまま保持している。
【0030】 従って、ウォークイン操作によりシート50が前端位置に設定された状態で、 操作者がシートバック52を前傾姿勢から引き起こしても、ワイヤーケーブル2 1の緩みに伴って揺動レバー15がリターンスプリング11のバネ力によってそ の初期作動位置から初期位置に復帰されるだけでロックレバー6はそのままロッ ク解除位置を維持し、シート50は前端位置においてロックされることはない。 そして、シート50が所定以上に後退して上記スライドロック機構4のロック爪 7が前端係止穴31から外れた時点で初めて上記係合部44が係止解除部材35 のガイド部37に係合して上記係止機構40が第1の位置に設定され上記ロック レバー6に対する規制作用が解除されるため、該シート50がさらに後退して中 間位置に達した時点で自動的に上記ロック爪7が中間係止穴32に嵌入し、該シ ート50がロックされることになる。
【0031】 このため、ウォークイン状態から所定位置までシート50を後退させてロツク する場合、操作者はシートバック52をその前端位置において前傾姿勢から引き 起こしたまま何等他の操作を行うことなくそのままこれを前端位置から中間位置 側に向けて後退させて該中間位置においてロックさせることができるものである 。そして、この場合、操作者はシートバック52を引き起こしたまま比較的高い 作用点でシート50を後退動させることができ、従来のように前屈みになる必要 がなく、立った自然な姿勢で容易に操作を行うことができるものである。また、 シート50の移動操作のみ行えばよく、従来のように両手を使ってシート50の 移動操作とスライドロック機構4の解除操作等を同時に行う必要がある場合に比 して操作が容易である。これらの相乗作用として、従来にも増して高い操作性が 確保されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例にかかるスライド装置を備えた
車両用シートの要部側面図である。
【図2】図1のII-II矢視図である。
【図3】図2のIII-III矢視図である。
【図4】図3に示した係止機構の作動説明図である。
【図5】図3に示した係止機構の作動説明図である。
【符号の説明】
1はスライドレール、2はロアレール、3はアッパーレ
ール、4はスライドロック機構、5は支持ブラケット、
6はロックレバー、7はロック爪、8は支持ピン、9は
支点ピン、10はリターンスプリング、11はリターン
スプリング、12はウォークイン機構、13は係止ピ
ン、14は弾性部材、15は揺動レバー、16は係止部
材、18は操作ノブ、20はワイヤー端止部材、21は
ワイヤーケーブル、23はブラケット、30はローラ、
31は前端係止穴、32は中間係止穴、33は後端係止
穴、35は係止解除部材、36は連結部材、37はガイ
ド部、38は非係合部、40は係止機構、41は第1レ
バー、42は第2レバー、43はフック部、44は係合
部、45はスプリング、50はシート、51はシートク
ッション、52はシートバック、61は支点ピン、62
は支点ピン、63は連結ピン、64は掛止ピン、65は
掛止ピンである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側に固定配置されるロアレールと該
    ロアレールに対してその軸方向へ相対摺動可能に嵌合さ
    れ且つ適宜の付勢手段により常時軸方向の一端側へ付勢
    せしめられたアッパーレールとからなるスライドレール
    の上記アッパーレールにリクライニング式のシート装置
    を取り付けて該シート装置を前方側の前端位置と後方側
    の後端位置との間でスライド可能とする一方、上記アッ
    パーレール側に、そのロック位置では上記スライドレー
    ルを所定位置でロックしてそのスライド作用を規制する
    とともにロック解除位置では上記スライドレールのスラ
    イド作用を許容するロックレバーを設けたスライドロッ
    ク機構と、上記シートバックの前傾操作に連動して初期
    位置から作動位置へ揺動し上記ロックレバーをそのロッ
    ク位置からロック解除位置側へ強制的に回動させる揺動
    レバーを設けたウォークイン機構とを備えてなる車両用
    シートのスライド装置であって、 上記揺動レバーを上記ロックレバーと同軸位置において
    揺動可能に枢支せしめるとともにその揺動端側に板バネ
    等でなる弾性部材を設ける一方、 車体側あるいは上記ロアレール側に、シート前後方向に
    延びるガイド部を備えた係止解除部材を配置し、 さらに上記アッパーレールに、上記係止解除部材のガイ
    ド部と上記揺動レバーの弾性部材とに係合可能とされ、
    該ガイド部と弾性部材との双方に係合した状態では第1
    の位置に設定されて上記ロックレバーに対し非係合状態
    に保持される一方、上記弾性部材のみに係合した状態で
    は第2の位置に設定され上記ロックレバーがロック解除
    位置にある場合にはこれに係止してそのロック位置側へ
    の回動を規制する係止機構を設けるとともに、 上記係止解除部材の取付位置を、上記シート装置がその
    前端位置より所定寸法だけ後方寄り位置とその後端位置
    との間でスライドする場合においてのみ該係止解除部材
    が上記係止機構と係合し得るように設定し、 また上記揺動レバーの弾性部材の取付位置を、該揺動レ
    バーがその作動位置にある時に上記係止機構と係合し得
    るように設定したことを特徴とする車両用シートのスラ
    イド装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN118494547A (zh) * 2024-06-07 2024-08-16 中车唐山机车车辆有限公司 车用开闭机构及有轨电车
CN118578953A (zh) * 2023-12-05 2024-09-03 延锋国际座椅系统有限公司 座部约束组件

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