JPH06510210A - 失血量監視方法および装置 - Google Patents
失血量監視方法および装置Info
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- JPH06510210A JPH06510210A JP4510238A JP51023892A JPH06510210A JP H06510210 A JPH06510210 A JP H06510210A JP 4510238 A JP4510238 A JP 4510238A JP 51023892 A JP51023892 A JP 51023892A JP H06510210 A JPH06510210 A JP H06510210A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
ここに述へる発明は失血の可能性のある手術を受けている哺乳類の患者の失血量
を測定する方法および装置である。特に、失血量を測定し実時間で、または実時
間プラス数分て測定値を与えて適切な輸血の必要性およびその量を決定するため
の方法、およびそのための装置を提供する。
背景技術
外科的手術を受けている人間または動物の患者か失う血液の量を測定することの
重要性は、充分に実証されている。したがって、手術中および後の輸血、麻酔お
よび回復処置の必要性、漫の治療処理ならびに術後の診断および予後は全て、手
術中の患者が失う血液の量についての知見(1dea)を得ることに、少なくと
もある程度は、依存する。失われるか又は失われる可能性のある血液の量か多け
れば多いほと、処置中に実際に失われる血液を正確に定量することがますます必
要となる。しかし、同時に、患者か実際に失う血液の量が多ければ多いほど、外
科医や麻酔医等の手術室内の人々による推定値はますます不正確になる。したか
って、輸血等の必要性を決定することは、高度の失血を伴う手術が行なわれるに
つれてますます困難になる。
別の困難は患者のへモグロヒシ濃度か患者に残っている酸素輸送能力(oxyg
en−carrying capacNy)を正確には反映しないことに由来す
る。静脈内の流体の投与はヘモグロビン値を下げる傾向があり、また、失血のみ
によるヘモグロビン濃度への影響が大きく現われるのは長い時間がたってからで
ある。
同時に、国の血液供給は逼迫している。かくして、B型肝炎ウィルス(HBV)
等の伝統的汚染因子のみならず後天性免疫不全症候群(AIDS)の増加は得ら
れる血液供給を制限してきており、また、輸血を受ける人々に与える危険を増し
つつある。このことにより、失血量の正確な測定を行なうこと、輸血が必要かど
うか決めること、および輸血が必要とされた場合には行なうべき輸血の量を正確
に決定することの必要性が強調される。
米国特許第4.773.423号には失血量測定方法が記載されている。その記
載された方法では、血液を真空配管を通して回収し、また集められたスワブ等か
ら血液を取り出した後、ヘモグロビン含有量に基づいて失血量をめる。この方法
には2つの問題かある。まずはしめに、直接的な真空吸引では患者の失った血液
を全て得るのは難しいことかあげられる。特に長い準備作業においては、多量の
血液か器具についたり、吸収パッド、スポンジ等の中へ失われることがあり、そ
の場合に駆ること(wrging)たけで血液を取り出すことは難しい。米国特
許第4、773.423号にはこの方法において失われた血液をほぼ10006
回収する方法は記載されていない。さらに、米国特許第4、773.423号に
記載の方法は試薬溶液の直接的測色に依っている。このような直接測定か難しい
ことは、特に次のような事実からも理解される。すなわち、ヘモグロビンは一般
に固有の各吸収スペクトルを持つ種々の形態の混合物であり、また、患者から得
られるいかなる流体も様々の溶解した又は固体の不純物や破片類により複雑化す
るため、高い濁り度を示すとともに直接的な比色定量測定を複雑化する。鉄含有
量等の測定に基づいた交互の形態は真の示度を与えないことがあるが、それは患
者の組織の中にも手術室で用いられる材料の中にも鉄等が同様に存在することに
よる。
同じような目的で、rランセット(Lancet) J 1977年10月8日
号に失血量監視装置が記載されている。この装置では血液のたまったスワブや手
術用滅菌布を洗浄したのち光比色定量分析を必要とする。この場合も、ヘモグロ
ビン含存量を直接示す方法は示されていない。経験によればこのような直接的比
色定量法による値は信頼てきないことが実証されている。
したがって、外科手術を受けている患者の失血量を実時間ベースまたは実時間プ
ラス5分以内のベースで測定する方法であって且つ直接比色定量やその他の不確
かな測定に依らない方法を提供することは、依然、当業者にとってのひとつの目
標である。
発明の開示
手術中に生じた血液を携持する(bearing)全ての血液携持物を溶離用液
体とともに槽内に集める。溶離剤はp H5,8〜6.8の弱い緩衝剤である。
この緩衝剤は低イオン強度のものであり、既知の初期体積を有する。手術開始前
、前記溶離剤は既知濃度のイオンを有するか、このイオンは患者からも手術に関
連して用いられる材料からも得られにくいものであり、体積対照(volume
control)を提供する。リチウムはイオン性分析物(ionic an
alyte)の−例である。該分析物はその濃度がイオン選択!極の使用により
測定できるものであることが必要である。
この溶離剤に液体・固体を問わず全ての血液携持物を加える。
この操作は溶離剤に超音波振動を与えることの可能な囲いの中で行なう。このよ
うにして、固体に携持された( borne)血液のほぼ(effective
ly) 100%ならびに全ての血液携持液体が解放されて緩衝剤を主体とする
血液含有溶出液が形成される。
ヘモグロビン含存量の分析のため、周期的間隔で溶出液の試料を取る。ヘモグロ
ビン含存量は2段階分光光度定量法により測定する。溶出液試料をフェリシアン
化カリウムで処理して全てのHbをメトヘモグロビンに変える。この試料を63
2nmまたは540nmで測光分析評価する(それぞれメトヘモグロビンおよび
シアンメトヘモグロビンの吸光値)。シアン化物を添加して、存在するHbをシ
アンメトヘモグロビンに変える。
この試料について、再度、前記の選んだ周波数で吸光度値を読む。測定値の差(
540nmの場合は増加、623nmの場合は減少)は試料中に存在するHbに
比例する。
実際の溶出液の体積は手術前に溶離剤に加えたイオン(例えはLi’)の濃度を
測定することによってめられる。得られた比率は溶出液の現在の体積を与える。
Hb濃度と溶出液体積との単純な掛は算により、失われたHbの量(質量単位で
表わされる)がまる。
手術直前の患者血液のHba度を測定しておくことにより、上記で測定したHb
の質量から失血量(体積単位で表示される)をめることかできる。こうして、輸
血の必要性および輸血により供給すべき血液の量を直接求めることができる。
コンピュータを用いた自動化により、実時間でまたは実時間プラス数分(5分以
内)で測定値を手術室へ供給し、失血量についての情報を与えることができる。
この情報は手術の許容時間、患者の状態、および手術と同時に輸血を行なう必要
性をめるのに有用である。
図面の簡単な説明
本発明およびそれに付随する利点の多くについてのより完全な理解は以下の記述
を特に図面とともに読むことにより容易に得られるであろう。図面中、
第1図は本発明の失血量監視装置の路線図、第2図は本発明の変形態様、
第3図は溶出液試料の各種性質を測定して総失血量の指示値を得るための失血量
監視装置の内部での各種流体の流れを示す流れ線図、
第4図は実際の失血量の値と測定値を比較する試験データのグラフ、
第5図は実際の失血量の値とへマドクリット値に基づく計算値との比較、
第6図は実際の失血量の値と、外科医および麻酔医による各推定値との比較であ
る。
発明を実施する最良の形態
第1図を参照すると、本発明の失血量監視装置の略図が示されている。図解の目
的で、第1図においては二重線か気体流路を、−重線か流体通路または配管を、
−重鎖線が電気配線を示す。このシステムは槽lを含み、その中に適当な溶離剤
溶液3を入れであるか、これは本発明者の先の出願明細書中で論じたと同様であ
る。前記溶離剤溶液は血液含有物から血液を除去し且つ溶血、すなわち血液から
のヘモグロビンの放出を可能にするのに充分なものとする。好ましくは、前記槽
はlOガロン程度の流体体積を収容できるものとし、容易に分析できる適切な比
率て前記溶離剤および血液が槽内に存在できるようにする。
勿論これより大きなまたは小さな槽も適宜利用することができる。さらに、前記
槽は、血液含有物を撹拌して血液含有物からの血液離脱を促すのか容易となるよ
うに、充分な寸法をもたねばならない。また、前記槽は好ましくは超音波変換器
1aを含み、これによって槽内の液体を撹拌し、血液含有物からの血液の分離お
よび混合を促す。
またガス撹拌システムを設けて、前記血液含有物からの血液の離脱を促すととも
に該血液含有物の凝集を防止することもできる。この撹拌システムは例えば窒素
ガス源4を有し、窒素ガスは圧力調整器5て調整されて貯槽6内に保持される。
貯槽6からのガスは電磁弁7の働きによりディフューザ8を介して前記槽内へ間
欠的に流れ、ガスが槽内の液体中を気泡として上昇する際に槽内の前記血液含有
物は充分に撹拌される。第1図にはガスによる撹拌および音波による撹拌か共に
図示されているか、現時点ては、両者の併用、少なくとも同時使用は避けるべき
であると考えられる。それは、超音波振動の下では、ガスが前記血液含有物から
の血液離脱に寄与する前に前記液体から除去されてしまう傾向かあるからである
。前記気泡または超音波撹拌の代わりに、またはそれに加えて、機械的撹拌を必
要に応して用いることができる。
好ましくは前記槽1はさらにバスケット2を有し、該バスケットは槽内に位置す
るように支持されて前記血液含有物と槽壁との間に隙間ができるようにする。こ
れにより、前記血液含有物か前記槽内の僻域または隅に堆積することがなくなる
ため、前記血液含有物を有効に撹拌することができる。おそらくさらに重要なこ
とは、前記バスケット2によって、前記血液含有物か前記超音波変換器の作用に
干渉しなくなることである。このバスケットは例えば線2aにより前記槽の外周
に支持すればよい。必要ならば、前記バスケットには柄2bを設けてもよい。
その場合、前記バスケットは簡単に除去することができ、前記槽に投入されてい
たもの(例えばスポンジ、器具等)も同時に除去される。勿論、このバスケット
には前記ディフューザや他の撹拌手段を入れる開口を設ける必要があるだろう。
その開口の寸法は、血液含を物か開口周縁と撹拌装置の間に入り込むことのない
ように決められる。
このように、槽1は溶離剤3を含み、超音波変換器および/または機械的撹拌お
よび/または気体の泡立ち作用により撹拌される。手術中、例えばスポンジ、パ
ッド、リネン、器具等の血液含有物は真空吸引装置からの血液とともに前記槽に
投入される。血液は前記溶離剤溶液と混合され、この溶離剤溶液により前記血液
含有物からの血液の離脱ならびにヘモグロビン含有赤血球の崩壊(1ysis)
か行なわれるため、該血液および血液含有物からのへモグロビンの全量か槽内溶
液に実質的に均一に混合される。
粒状物を除去することなしに試料を前記槽内から取り出して槽内液体の分析を行
ない得るように、バッフル・フィルタ装置9を設ける。試料の採取はポンプ管マ
ニホルド10およびぜん動型ポンプ11によって行なう。該ポンプ11により前
記槽内から試料か取り出され、該試料は(1)槽内液体の総体積を測定するため
のフローセル18、および(2)ヘモグロビン含有量の分析に供される処理済試
料を与えるための処理・切替えモジュール12へ送られる。
前述のように、外科的処置または手術の前に、槽内の溶離剤は既知濃度の体積指
示物質を含んでおり、槽内の液体の初期体積もわかっている。血液およびその他
の液体が前記槽に投入されるにつれて前記体積指示物質の濃度はそれに対応して
減少するので、該体積指示物質の濃度を測定することにより槽内の液体の総体積
をめることができる。例えば、槽IOの初期体積かlOガロンで槽に液体類を投
入した後、前記体積指示物質の濃度がその初期濃度の2/3に下がっていた場合
、槽内の液体の体積は前記初期体積の3/2倍に増大したこと、すなわち現在こ
の槽内に15ガロンの液体が存在す ること、がわかる。
後に論じるヘモグロビン濃度の測定を意 味あるものとするためには、前記槽内
の液体の正確な定量 (accuratemeasure)を維持することが非
常に重要である。血液が前記槽に導入される際、潅注液(cirrigatin
g fluid)やその他の液体も投入されるので、ヘモグロビン濃度の変化だ
けでは総失血量をめるのに充分ではない。
本発明によれば、前記体積指示物質は例えばリチウムイオン、フッ化物イオン等
のイオンである。前記槽からの溶出液試料はフローセル18へ送られ、イオン感
応性電極を用いて前記イオンの濃度の分析か行なわれる。例えば、リチウムを使
用する場合、電極18a−cを設けて所定時間に前記溶液中のリチウム濃度を測
定する。これら電極の1つは参照信号18cとの比較により、存在するリチウム
の量の指標(indicatio口)を与える。
ナトリウムに感応するさらなる電fi18bを用いてナトリウム補 正を行なっ
てもよい。これは、関係のないナトリウムイオン (血液や潅注液中によく存在
する)も前記リチウム電極18aにより測定される可能性があるからである。ナ
トリウムイオンの存在についての補正を行なうために池の手段を設けてもよい。
ただし、リチウム濃度測定に対するナトリウムイオンの影響は196程度に過ぎ
ない。
前記体積指示物質としてリチウムを用いてもよいが、イオン感応性!極による測
定には、フッ化物の使用かさらに適していることかわかっている。フッ化物感応
性電極はより容易に入手てき、しかもナトリウムが存在しても影響を受けない。
したかって、フン化物の場合には、単一の組合せ電極を用いてフッ化物信号と参
照信号の両方を得るようにしてもよい。また、患者かリチウム療法を受けたこと
かある場合には、リチウムを用いることかできない。
こうしてイオン感応性電極18から電圧信号が信号調整装置19へ送られ、そこ
からの信号かデータ獲得モジュールを有するコンピュータまたは演算処理ユニッ
ト16へ送られる。コンピュータか情報を受け取り、前記両信号(すなわちイオ
ン感応性電極と参照電極)の差により体積指示物質の濃度かめられ、該濃度から
の前記槽l内の液体の総体積か計算される。この体積分析の後、図中22に示す
ように前記試料を槽l内へ戻すことかできる。
血液中のヘモグロビン含有量の分析は、図中13に示すように2流路式光度計ま
たは2回式光度計を用いる。2流路式の構成では、前記試料を2つの試料に分け
て別々に分析し、両信号の差から該試料中のヘモグロビンレベルをめる。2回式
光度計の構成においては、同じ試料を用いて測光による測定を逐次行ない(各測
定の間に添加物質の添加を行なう)、測定で得られた両信号の差がヘモグロビン
レベルを示す。
より具体的には、ヘモグロビンレベル測定システムは処理・切替えモジュール1
2を含む。ここで、2つの試料(またはサブサンプル)が得られ、その一方はメ
トヘモグロビンの存在について分析され、他方はンアンメトヘモグロビンの存在
について分析される。両試料は光度計13に連結された別々の管路により得るこ
とができ、また、前記槽より抜き出した1つの試料から順次作成して光度計13
で順に分析するようにすることもてきる。いずれにしても、前記処理・切替えモ
ジュール12および光度計13を用いて、前記槽より抜き出した溶出液試料から
作成した2つの試料を光度測定法で分析する。この光度計は電源I4により適切
に電力供給される。
本発明者の先の出願明細書で述べたように、前記試料の1つは緩衝剤、フェリシ
アン化カリウムおよび水を含む。これにより試料中のへモグロビンは全てメトヘ
モグロビンに変わる。他の試料は前記緩衝剤およびフェリシアン化カリウムを含
むが、水の代わりにシアン化物を添加する。第1の試料に水を添加するのは、単
に、第2の試料のシアン化物に対する体積代替物を提供し、各試料中の溶出液の
割合が等しくなるようにするためである。第2の試料に添加される前記シアン化
物およびフェリンアン化カリウムは全てのヘモグロビンをシアンメトヘモグロビ
ンに変える。第1の試料を632nmで測光すると、メトヘモグロビンならびに
全ての異物(extraneous matter)の吸光度が得られる。63
2nmでのシアンメトヘモグロビンの吸光度は大したことはないので、第2の試
料を測光すると全異物の吸光度か主として得られる。したがって、両吸光度の差
は溶出液中のヘモグロビン濃度に比例する。また、両試料を540nmて測光す
ることによっても同しような差分 くdifferential)が得られるが
、これはシアンメトヘモグロビンが540nmで吸光を示すのに対してメトヘモ
グロビンは同程度には吸光を示さないためであり、これによってもヘモグロビン
濃度をめることができる。
2つの光度測定値を用いて異物の影響を除くことは非常に重要である。異物は前
記血液含有物の小粒子に由来するか、またはおそらく手術室内で何かの表面につ
いた血液を回収する際のその表面に由来することがある。例えば、外科的処置ま
たは手術中に血液が床に落ちた場合にも、この血液を床からぬぐい取ってそのリ
ネンを前記槽に投げ込むことにより、この血液を測ることかできる。
前記第1および第2の試料は順次に作成して検査することもできる。この場合、
溶出液、緩衝剤およびフェリシアン化カリウムを含む第1の試料を分析した後、
該試料にシアン化物を添加して第2の試料を形成し、次いでそれを分析する。し
かしながらこの構成では試料に対する溶出液の比率の変化を測定中に調整しなけ
ればならない。したがって、前記槽lより抜き出した試料から作成した2つの別
々の光度測定試験用試料を用いるのか好ましい。
前記2流路式光度計13はこのように2つの光度測定値を取り、それらを示す信
号を生じさせて信号調整装置15に与える。
該信号調整装置から両信号の差がコンピュータ16に送られて、前記溶出液中の
ヘモグロビン濃度がめられる。信号調整装置の使用が必要とされるのは、特に電
圧が濃度変化に対して対数的に変化するので、信号の比較のためには、線型的に
変化するように転化しなければならないからである。
このようにヘモグロビン濃度測定システムおよび体積指示物質濃度測定システム
から、コンピュータ!6に、ヘモグロビン総量および失血量をめるのに必要な情
報の全てが与えられる。
特に、槽内液体の現在の体積は槽内液体の初期体積に、体積指示物質の初期濃度
とフローセル18でめた体積指示物質の現在の濃度との比を掛けることにより計
算される(すなわち、前記現在の体積は前記初期体積と前記初期濃度の積を前記
現在の濃度て割ったものである)。前記槽1における現在のへモグロビン量(ダ
ラム)は、ヘモグロビン濃度測定システムからのヘモグロビン濃度(g/f)を
用いて、これに上述のように計算した前記槽内液体の総体積を乗じることにより
められる。次に、失血量をめるには前記ヘモグロビン量(ダラム)に100を掛
けてから患者のヘモグロビン濃度(g/dj7)で割るが、このヘモグロビン濃
度は外科的処置または手術の直前に測定したもので例えばキーボードユニット1
7で入力すればよい。CR1表示装置20も設けられ、これによって測定結果を
直ちに医師に表示する。さらなる表示装置21を設けて、手術室の内外の2つ以
上の場所で容易に表示を見ることができるようにしてもよい。
さらに、患者のヘモグロビンレベルまたは濃度の直接的測定値をコンピュータに
与えるために、例えば、患者の血液の試料を周期的間隔で測光分析できるシステ
ムを設けてもよいだろう。
この直接的測定によれば、外科的処置または手術前の測定値に頼る必要がない。
また注目すべきは、失われたヘモグロビンの総量をダラムで表示することが望ま
しい場合もあることである。
これは、外科的処置または手術中に患者のきわめて重要な徴候を監視・管理する
上で重要となる場合があるからである。例えば、手術中ヘモグロビンのレベルを
通常よりもいくらか低く維持して心臓にかかる負担を軽くすることか望ましい場
合かあり、そうした場合には失われたヘモグロビンの総質量の測定値が役立つと
考えられる。失われたヘモグロビンの質量に関する情報は、医師による患者の状
態の管理を可能にするのにさらに有用となる場合もある。さらに、失われたヘモ
グロビンの総量の計算には患者の初期ヘモグロビンレベルの測定値は必要としな
いので、たとえ患者のヘモグロビンレベルが外科的処置または手術中に変化して
もこの計算には誤差が生じない。
このように、本発明によれば、血液および血液含有物を超音波槽に投入し、試料
を周期的に分析して試料中のヘモグロビン濃度ならびに体積指示物質の濃度を測
定する。この情報と、(+)患者のヘモグロビンレベル、(2)前記体積指示物
質の初期濃度、および(3)前記槽内の液体の初期体積、に関する初期情報とか
ら、失血量をめることができる。試料について次々に行なわれ各測定または分析
により、外科的処置または手術中の総失血量に関して漸次更新された情報がもた
らされる。
さて、第2図を参照すると、本発明の変形態様が単純化した路線図て示されてい
る。第2図において、中空壁の槽31の内部に溶離剤溶液33およびバスラ°ッ
ト32が置かれている。また、超音波変換器31aが設けて前記血液含有物から
の血液の離脱を促すようにしている。さらに、循環システムとして弁40と、前
記槽の下端部から液体を除去し、且つ出口44に示すように該液体を槽に戻すポ
ンプ42を有するものが設けてあり、これにより槽内の流体の運動および該液体
の混合が促進される。
この再循環システムは外科的処置または手術の終了後に前記槽から前記液体を除
去するのにも便利に使用され、その際は、前記出口44を排水路や、他の適当な
廃棄物堆積場所に通じるよう配置し直すだけでよい。前記の態様と同様、試料を
槽31から試料採取管路Sに沿って抜き出す。試料またはサブサンプルはヘモグ
ロビン分析ユニット(HAU)およびイオン分析ユニット(TAU)へそれぞれ
弁48.46を介して送られる。
これらの弁はそれぞれの参照試料または較正試料を図中Cに示した各供給源から
配送できるように構成され、このような試料は溶出液試料の分析に先立って分析
ユニットへ送られる。Cて供給される較正試料は既知濃度のそれぞれのヘモグロ
ビン試料およびイオン試料を含むので電圧計および/または表示される信号を既
知のイオンおよびヘモグロビン濃度に基づいて較正することかできる。試料の分
析を正確にするために、ヘモグロビン分析システムおよびイオン分析システムの
較正はその使用に先立って毎回行なうべきである。較正の後、弁48.46を第
2図に示す位置まで回す。この弁位置で試料は前記HAUおよびIAUに供給さ
れる。なお、このほかの入口/出口径路りはほかの試薬の添加および分析ユニッ
トからの廃棄物の退出を可能にするために設けられる。前記イオン分析ユニット
およびヘモグロビン分析ユニットからの情報はデータ獲得モジュール(DAM)
−\送信され、そこからの情報かデジモル演算処理二二ソ1−(DPU)に与え
られ、最後に、その情報か総失血量および/または失われたヘモグロビンの総量
の形で表示装置(DIS)に表示される。
次に、第3図を参照しなから分析のための溶出液試料および各種試薬の取り扱い
について説明する。説明を明解にするため、同し物質のための入口は同じ参照数
字を用いて示す。しかしながら、ある試薬のための各入口に対して単一の共通供
給源を設けてもよいし、また、ある試薬の入ったビンのような個別供給源を各入
口に対して設けてもよいことは理解されるへきである。
第3図において点を打った陰領域50はポンプ配管を示し、この領域50内の各
流路においてはポンプによる流れの方向は右向きである。ポンプの作用により、
溶出液の試料は図中54で示すようにシステムに導入される。前述のように、試
料の分析に先立って、弁62を第1の位置にすることにより、イオン感応性を極
(ISE)の較正に使用される対照物質または較正物質57をイオン分析ユニッ
トに供給することかできるが、このとき2方向弁62は溶出液試料ではなく I
SE較正物質を送るだめの位置にある。較正の後、2方向弁62を切替えて前記
較正物質ではなく前記試料54を送るようにする。
また図中64に示すように4方向弁(第2図の簡略図の弁48に対応する)を設
けて、前記試料と較正物質のいずれかをヘモグロビン分析システムに選択的に供
給するように構成している。しかしなから、このヘモグロビン分析ユニットの較
正のために2つの対照物質または較正物質52.53を用いることが好ましい。
具体的には、低ヘモグロビン較正物質52が低ヘモグロビン濃度のための較正基
準点を与えるために設けられている。また、高ヘモグロビン較正物質53が、高
ヘモグロビンレベルのための基準較正値のために設けられている。高ヘモグロビ
ン較正物質および低ヘモグロビン較正物質を使用することにより、システムの柔
軟性を高めることかでき、低ヘモグロビン濃度 (例えば、前記槽1,3I内の
血液の量が少ない手術初期)についても高ヘモグロビン濃度(例えば、手術の進
行に伴い大量の血液か失われて前記槽に投入された後)についてもより正確な測
定かできるようになる。このように、試料の分析に先立って、前記高ヘモグロビ
ンおよび低ヘモグロビン較正物質52.53を順次用いてヘモグロビン分析シス
テムを較正する。次いで、前記4方向弁64を切替えて、54がらの試料を分析
できるようにする。緩衝剤もこの4方向弁の位置で添加することかでき、参照の
ために図中51にこれを示す。
第3図の上部にはイオン分析システムか示されている。較正の後、62から試料
を送って、供給源56からの空気および供給源61からの緩衝剤と混合する。図
に示すとおり、該空気および緩衝剤はポンプて送られ該試料に混合される。該空
気は物質の流れ特性および混合を向上させるために用いられる。該流体は混合コ
イルMCおよび除泡器DBを順に通過する。除泡器DBは空気を除去し、前記槽
(1,31)内の総液体体積をめるだめのイオン分析か空気の影晋を受けること
のないようにする。次いて試料は貫流型電極セル(FTEC)/\送られ、ここ
でイオン感応性電極(ISE)は前記溶液中のイオン物質の濃度に対応する信号
を生成させる。前述のように、該イオン感応性!極は組合せ電極の形をとること
ができ、それは例えば、試料中のフン化物の濃度を検出するためにフッ化物感応
性電極および参照電極を含む。イオン分析終了後、試料は分析に必要てない余剰
の試料と同様に、廃棄処分するかまたは前記槽lへ戻せはよい。採取および/ま
たは処理された試料でシアン化物を含まないものは全て廃棄物から回収しくWR
として示す)、前記槽lへ戻すのか好ましい。シアン化物を含有する試料は廃棄
物(W)として除去する。
ヘモグロビン濃度を分析する際、ヘモグロビン分析ユニットの較正の後、前記4
方向弁64を通して試料54を送ってフェリンアン化物55および空気56と混
合する。重要なことは、図中72に示すようにさらなる2方向弁を設けることで
ある。
測光による分析はヘモグロビンのある濃度について、より正確であることかわか
った。したが〜で、外科的処置または手術が始まったばかりて失血量か少ない場
合、分析には溶出液試料を高い比率で用いるのが望ましい。すなわち、少量の失
血の場合には、■配弁72を第1の位置とすることにより、前記弁64からの液
体を含む2つの流路か流路81.82を通して形成される。これに対して失血量
か多い場合は、前記弁72を第2の位置へ切替える。この結果、試料は流路8!
を通してのみ流れ、シアン化物は流路82および83の両方を通ることかできる
ので被分析液中の溶出液の比率か低くなる。分析に用いる溶出液試料の比率を変
化させることにより、失血レベルが高い場合も低い場合も分析の感度を維持する
ことができる。高ヘモグロビンおよび低ヘモグロビン較正物質の使用を前記弁7
2の位置切替えと協調的に組合せることもできる。例えば、抜弁が第1の位置に
あるとき(すなわち、弁64からの流れが流路81および82の両方に連絡する
とき)、低ヘモグロビン較正物質を用い、高ヘモグロビン較正物質の場合には前
記弁72を第2の位置とする(これにより弁64からの流れを流路81にのみ連
絡させる)ことかできる。
また、図中56に示すように空気を前記液体に添加する。これによっても各種液
体の混合の促進および流れ特性の促進がなされる。この空気を流路81〜83か
らの各液体と一緒にして混合コイルMCを通し、得られた液体を測光分析するた
めに図中86に示すように2つの流路に分ける。86での試料分割に先立って、
さらなる除泡装置DBを設けて該液体から余分な空気を除去することもてきる。
さらに、余分な液体も図中WRに示すように除去することかできる。
前述のとおり、ヘモグロビン濃度分析は2つの部分を含み、一方にはシアンメト
ヘモグロビン、他方にはメトヘモグロビンを存在させる。すなわち、試料または
サブサンプルの第1の部分については分岐点86から来る液体に水59および空
気56を添加する。該サブサンプルは図中MCに示すように混合された後、除泡
キュベツト(DBC)へ送られる。第2のサブサンプルにおいては、分岐点86
から来る液にシアン化物58および空気56を添加混合し、その混合物前記混合
コイルMCおよび除泡キュベツト(DBC)に通す。次いて2流路式光度計(P
HOT)により測光分析が行なわれ、管88および90からそれぞれ供給される
液体の吸光度の差に基づいてヘモグロビン濃度がめられる。副生物は図中Wに示
すように廃棄してもよいか、使用中は、シアン化物含有物質(すなわち流路88
を通った物質)のみを廃棄すればよく、残りの余剰物(WR)は前記槽に戻して
よい。こうして第3図に示すように、溶出液試料をヘモグロビン濃度ならびにイ
オンまたは体積指示物質の濃度について分析し、それによって、ヘモグロビンの
量および失血量についての情報を得ることができる。
第4図は第2図に示した装置の試験に用いたデータをプロットしたものである。
この試験では約207の溶離剤を入れた槽に牛の血液を少しずつ加えた。第4図
から明らかなように、失血量監視装置により分析評価したすなわち自動測定した
失血量は、総失血量の点ても失血時期の点でも、計量して槽に仕込んだ量と非常
によく合致している。このように、本発明によれば、外科的手術または処置中の
失血量を正確に追跡することができるため、医師は輸血の必要性およびその時期
を決めることができる。さらに、外科的処置または手術中の身体機能を管理する
能力が高められるにしたがい、総ヘモグロビン損失量の測定をそのような管理の
一助として利用することもできる。
本発明の方法の詳細な説明
本発明の方法は比較的低イオン強度の出発溶離剤の使用に基づいており、該溶離
剤は特に緩衝剤および体積対照イオンによって特徴づけられる。すなわち、血液
は血液携持物および液体類から前記溶離剤中へ放出されて血液含有溶出液を形成
する。
)1b含有量を測定するためには赤血球を溶血させなければならない。はとんど
の赤血球(RBC)の直接的な浸透圧溶血は約0.05モル/fの浸透圧活性物
質濃度で起こる。仮に血液/溶離剤の体積比か1:6とすれば、この血液は溶離
剤1f当り約0.025モルの浸透圧活性物質を与える。したがって、低張性(
hypotonicity)を確保するためには緩衝剤濃度および体積指示イオ
ン濃度が約0.025モル/1を超えないことが必要である。
もっばら誤差を見込むための好ましい範囲は、緩衝剤強度的0.01〜0.02
モル/I!である。 緩衝剤のpHはいくらか重要である。Hbを含むたんばく
質はpHに対して敏感である。さらに、)lb含有量の測定にシアンメトヘモグ
ロビンの測光観察を利用するとき、色の強度かpHに依存するためpHか重要と
なる。シアンメトヘモグロビンの生成に最適のpHは約6.5である。したがっ
て緩衝剤にとって好ましいpH範囲は約6,2〜6.6である。分析評価におい
て、6,8まてのpHが許容され得る。血液を溶離剤に添加混合するとpHか上
昇する傾向かあるので、緩衝剤のpHは5.8〜6.8というより広い範囲に変
えることができる。
伝統的なりん酸塩緩衝剤は生物学的研究に使用されており、7に近いかまたは7
より少し低いpH値をもつので、本発明の方法に使用することかできる。その他
のさらに洗練された緩衝剤物質も最大緩衝能力がpH約6.5付近である限りに
おいて使用することかできる(したがってpKは約6.5でなければならない)
。
このような代替緩衝剤としてはSigma社から現在入手可能なりus−TR[
S、 A[lA、八CES、 PIPESおよびMOPSOが挙げられる。約6
.5の生物学的に適合性の緩衝剤はいずれも使用することができる。
前述のように、手術に先立って、イオン選択電極て測定可能な体積対照物質を溶
離剤に添加する。これは起こるであろう体積変化をあらかじめめることが不可能
なためである。ここで注意すべきことは、血液の添加により体積変化か生じるか
、他のさまさまな物、例えば血液以外の患者の体液、手術に用いる液体類やそれ
らに加える固体類等も感知される全体積を変化させる可能性かあることである。
前記イオン選択電極は、前記対照物質イオンl11度をしたがって得られ、実際
の体積をも直接監視するだめの手段を提供する。起きている反応に基づいて濃度
を測定する電極にてはなくイオン選択電極に対して敏感であるばかりてなく、前
記体積対照物質は、添加混合された血液または手術に用いた材料に由来して溶離
剤に到達すると思われる種(species)から導くことはできない。すなわ
ち、例えばNa’。
K” 、Ca ” 、Mg” 、Fe” 、Fe”* 、Zn*2 (u−、C
r441、ヒ、10s−、H2PO−、HPO4,CI−、HCO*−等のイオ
ン種は体積対照物質としての使用には適さない。気体類も、濃度かあまりにも不
安定であるため避けなければならない。CN−は血液や手術中に用いられる材料
から与えられる可能性は少ないが、失血量測定のためのl(b分析評価に関与す
るので、やはり使用できない。これら以外の物質でそれに適した電極が現在ある
ものとしてはB−、Cd”、 NOs −、5CN−およびじか挙げられる。C
d″4およびNO2−は外科的処置の進行に伴って濃度の変化する血液の諸成分
に干渉されやすいか、あるいは、たんばく質類(処置中に生しやすい)によって
直接に干渉されるか拘束される。したかって、好ましいイオン性体積対照物質は
じ、 5CN−、およびB−である。さらなるイオン選択電極が入手可能になれ
ば、それら電極に敏感で上記条件を満足するイオンも同様に使用てきる。
前述のように、RBCの浸透圧溶血はこの反応において必須の段階である。溶離
剤のイオン強度を低く維持することにより、RBCの浸透圧湿潤および破裂が有
効に行なわれる。しかしながら、実質的に完全な溶血を行なわさせるため溶血促
進剤を溶離剤に添加することもできる。サポニンは通常入手できる試薬であり、
請求の範囲に記載された本発明に関連して使用するのに適している。これ以外の
周知の溶血剤を使用してもよい。
本発明を実施するには、前記溶離剤を調整し、超音波振動を加えることのできる
囲い(enclosure)の中に置く。血液を維持する(bearing)固
体物、例えばパッド、滅菌布、スポンジ等にかなりの量の血液かたまったら、そ
れらを前記溶離剤に加える。
それと同時に、且つ連続的に、血液・潅注液等の血液含有液体類を直接前記溶離
剤に加える。混合は空気パルスの注入により、優先的に達成することができる。
この空気パルスは単に前記囲いの底から向けられてもよいし多方向に向けられて
もよく、それによって混合を改善したり、繊維材料が詰まる(かたまる)のを防
止したりする。本明細書では液体・固体を問わず全ての血液携持物をまとめて血
液携持物と呼ぶ。
前記溶離剤に超音波攪拌または振動を連続的に加える。別法としては機械的往復
作用がある。必要なものは布類およびその他の前記溶離剤に加えられた固体物類
を連続的に浸浴・洗浄してそれらから血液を全て放出させる手段である。全ての
固体物類を粉破する方法も血液放出を確実にするための方法ではあるか、この方
法によると濁度が高くなり過ぎて測光による分析評価か難しくなる。
自動化せずに行なう場合には、適当な時点で分析物から試料を取り出す。極端な
濁度が見られる場合には試料の遠心分離処理を行なってもよい。体積対照物質の
濃度はイオン選択電極を用いて直接に分析評価される。体積対照物質としてリチ
ウムを選んだ場合にはHb含有量について分析すべき溶出液試料に対してリチウ
ム選択性電極を使用する。自動化システムを用いる場合は、前記!極を貫流型キ
ュベツト内に保持し、前記溶出液からの供給は好ましくはプローブおよびぜん動
型ポンプを介して行なうが、これ以外の試料採取方法も知られており且つ有用で
ある。該キュベツトはさらに参照電極を保持し、直接的かつ定常的に濃度情報を
提供する。
Hb定量を行なうには、前記試料のアリコートをさらなる緩衝剤およびフェリン
アン化カリウムで処理する。これによって試料中の全てのHbがメトヘモグロビ
ンに変わる。632nmて測光を行なうことにより全ての異物(extrane
ous matter)およびメトヘモグロビンの吸光度か得られる。該試料に
シアン化物を添加したものからは、その値(632nm)での全異物の合成吸光
度(combined absorbance)か得られる。これは全てのHb
かシアノメトへモグロビンに転化された結果、632mnでは吸光を示さないか
らである。別法としては540mnでの測光を行なうことにより同様の差(di
fferential)か増加として得られるがこれはシアノメトへモグクビン
の吸光度に起因する。前記2つの吸光度測定値の差はHbの濃度に比例する。こ
のように、示された吸光度値では異物も読まれるか、その寄与分は相殺される。
したかって、実際の溶出液の体積、ヘモグロビンおよび実際の失血量は以下の弐
■〜II+によってめられる。
計算
現在の体積(1):
現在のHb濃度(g)
[現在のHb濃度(g#)]x[現在の体積(1月現在の失血Ji(m、i?)
:
必要な各位は即時に且つ連続的に得られるので、実時間でまたは実時間プラス約
5分以内で値が得られ且つ手術室へ伝達され、患者の失血量の連続的な更新がな
される。注意すべきことは、患者のヘモグロビン濃度は時間ととも変化するので
手術の直前にめるへきであるということである。また、患者か例えばリチウム療
法を受けている場合には、患者自身の体液か体積定量および総失血量に影響を与
えるので別の体積は対照剤を使用すべきである。
前記Hb測光は溶出液用試料プローブを用い、これを2流路連続流型流体処理シ
ステムに接続して行なうのか有利である。一方の流路は試料、緩衝剤、フエリソ
アン化物、水および空気を運ぶ。残りの流路は試料、緩衝剤フェリンアン化物、
シアン化物および空気を運ぶ。両流路とも前記諸成分を同じ比率でポンプ輸送す
る。これら流路の測光分析は540nmまたは632r+mで行なわれる。第1
流路と第2流路の間の吸光度差はHb濃度に比例する。このようなシステムにお
いて、前記のリチウム貫流キュベツトを用いて体積定量を行なう。
実施例
前記の方法を試験するため試験管内(in v目「0)および生体内(inν1
vO)実験を行なった。試験室内実験では既知Hb値の血液を計量してスボンソ
、バット等に添加した。血液かしみ込み、部分的に乾燥した後、該バットを前記
のようにりん酸塩緩衝剤系溶離剤にさらしてから必要な分析を行なった。その結
果、計量して添加した血液の95〜102%か回収された。
生体内実験ては、犬に麻酔を施し、大腿静脈にカニユーレ(套管)を挿入した。
この犬から500 mlの血液を徐々に取り出して布、テーブル面なとの上に注
ぎ、固まらせた。前記の方法で抽出した後、測定による失血量は実際に犬から抜
き出した500イの9806であった。
同し方法をいくつかの手術室内で選択的に適用した。本発明の方法により測定し
た失血量を外科的処置の直前および約24時間後にヘモグロビン/ヘマトクリッ
ト値から計算した失血量と比較した。結果を第5図に示す。同図をよく見ればわ
かるように、実際の値は、計算値に対して、実質的に両方向変化する。
前述のように、前記システムの1つの利点は該システムか実時間監視を提供する
ことである。現在、多くの実時間ベースの作業は手術室内の外科医および麻酔医
の推定した値に基づいている。これら推定値を前記方法により測定した実際の失
血量と比較した。結果を第6図に示す。ここでもやはり、明らかな差異か見られ
た。
(lull)II歎叩
区
寸
3000、−
被検者
(tuI)薯TIJI¥
国際調査報告
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT、BE、CH,DE。
DK、 ES、 FR,GB、 GR,I T、 LU、 MC,NL、 SE
)、 CA、JP
Claims (31)
- 1.哺乳類の患者の外科手術中における該患者の失血量を監視する方法であって 、 前記手術中に生じる全ての血液携持物(blood−bearingmater ials)を集める工程と、前記血液携持物中の赤血球に対して低張性(hyp otonic)であって該赤血球の浸透圧溶血を生じさせる緩衝剤と、既知濃度 のLi+,SCN−およびB−よりなる群から選んだ体積対照物質とを含む溶離 剤に前記血液携持物を添加する工程と、前記溶離剤に加えた固体物から血液を放 出すべく前記血液携持物を含む前記溶離剤に超音波振動を加えることにより、血 液含有緩衝溶液を得る工程と、 前記超音波振動による前記血液の放出後の前記血液含有緩衝溶液中のヘモグロビ ン濃度を測定する工程と、前記血液含有緩衝溶液中の前記体積対照物質の濃度を 測定し、前記血液含有緩衝溶液中のヘモグロビン濃度に前記血液含有緩衝溶液の 体積を乗ずることにより実際の失血量を求め、その値を、前記外科手術の直前に 測定した前記患者の血液中のヘモグロビン濃度に基づいて調整する工程を有する 、失血量監視方法。
- 2.前記体積対照物質がリチウムである請求項1の方法。
- 3.前記緩衝剤はpHが5.8〜6.8である請求項1の方法。
- 4.前記溶離剤はさらに溶血剤を含む請求項1の方法。
- 5.前記溶血剤はサポニンを含む請求項4の方法。
- 6.前記血液含有緩衝溶液中のヘモグロビン濃度を測光により測定する請求項1 の方法。
- 7.前記測光分析は、前記血液含有緩衝溶液の試料を得る工程と、該試料中の全 てのヘモグロビンをメトヘモグロビンに変えて540nmまたは632nmにお ける該試料の吸光度を求める工程と、前記試料にシアン化物を加えて前記メトヘ モグロビンをシアンメトヘモグロビンに変える工程と、該シアン化物処理した試 料について540nmまたは632nmにおける吸光度を求める工程と、得られ た2つの吸光度値の差を計算する工程を有する請求項6の方法。
- 8.前記失血量測定を前記手術中に操り返して行なう請求項1の方法。
- 9.前記失血量測定を繰り返して行ない、その測定値を前記患者に対する手術を 行なっている人々に、測定時から5分以内に伝達する請求項8の方法。
- 10.前記失血量測定値を前記手術中に連続的に行なう請求項1の方法。
- 11.前記失血量測定値を、前記患者に対する手術を行なっている人々に、測定 時から5分以内に伝達する請求項10の方法。
- 12.血液携持物(blood carrying materials)を投 入するための、溶離剤を入れた槽と、 前記槽内の液体の体積に関する指標(measure)を与える体積測定システ ムと、 前記槽内のヘモグロビン濃度を測定するためのヘモグロビン濃度測定システムと 、 該ヘモグロビン濃度、前記槽内液体体積の指標、および患者のヘモグロビンレベ ルに基づいて失血量を計算するための演算処理ユニットを有する、失血量の近似 値を求める装置。
- 13.前記体積測定システムおよび前記ヘモグロビン濃度測定システムはそれぞ れ槽内液体体積および槽内ヘモグロビン濃度に関する周期的信号を与えることに より槽内液体体積および槽内ヘモグロビン濃度に関する更新された情報を与える とともに、前記演算処理ユニットは失血量の計算値を周期的に更新することによ り、外科処置中の失血量を該処置の進行とともに監視することができる請求項1 2の装置。
- 14.前記槽は既知初期濃度の体積指示物質を含み、また、前記体積測定システ ムは前記体積指示物質の濃度の更新された値を求める手段を含むことにより、前 記液体体積の初期値、前記体積指示物資の初期濃度および前記体積指示物質の更 新された濃度に基づいて更新された体積値を計算することが可能な請求項13の 装置。
- 15.前記体積指示物質はイオンであり、前記体積測定システムはイオン感応性 電極を含む請求項14の装置。
- 16.前記ヘモグロビン濃度測定システムは、ヘモグロビン濃度を光学的に測定 するための光学的分析手段を含む請求項13の装置。
- 17.前記ヘモグロビン濃度測定システムは、前記槽から溶出液試料を受け取っ て、メトヘモグロビンを含むサブサンプル(Subsample)とシアンメト ヘモグロビンを含むサブサンプルの2つのサブサンプルを作るための管路を含み 、また、前記ヘモグロビン濃度はメトヘモグロビンとシアンメトヘモグロビンと の吸光度の差に基づいて求められる請求項16の装置。
- 18.前記槽内の液体および血液含有物を撹拌する手段をさらに含む請求項12 の装置。
- 19.前記槽を音波で撹拌するための超音波変換器をさらに含む請求項12の装 置。
- 20.ある体積のガスを前記槽へ間欠的に送って前記槽内の物質を発泡作用で撹 拌するためのシステムを有する槽撹拌手段をさらに含む請求項13の装置。
- 21.総失血量の周期的に更新された表示を与える表示装置をさらに含む請求項 13の装置。
- 22.前記ヘモグロビン濃度測定システムは溶出液試料を緩衝剤およびフェリシ アン化物と混合するための手段を含み、また、このようにした得られた液体を第 1および第2のサブサンプルに分ける流れシステムと、前記サブサンプルの1つ にシアン化物を導入する手段と、メトヘモグロビンおよびシアンメトヘモグロビ ンの異なる吸光度特性に関係する前記第1および第2の試料の間の吸光度特性の 差を測定して前記溶出液中のヘモグロビンの量を求めるための光度計を有する請 求項13の装置。
- 23.測光分析されるサブサンプル中の溶出液試料の割合を変化させて、低ヘモ グロビン濃度の溶出液試料の場合は被分析サブサンプル中の溶出液の割合が比較 的高く、高ヘモグロビン濃度の溶出液試料の場合には被分析サブサンプル中の溶 出液の割合が比較的低くなるようにするための弁をさらに含む、請求項22の装 置。
- 24.第1の位置で前記槽から液体を除去し、第2の位置で前記槽へ液体を戻す ための再循環システムをさらに含む請求項13の装置。
- 25.前記体積測定システムは前記槽内の液体中に存在するイオンの濃度を測定 するためのイオン感応性電極を含む請求項12の装置。
- 26.前記表示装置は質量単位で表わしたヘモグロビン減損量の周期的に更新さ れた表示を与える請求項26の装置。
- 27.血液および血液含有物を投入するための槽であって、溶離剤および体積指 示物質を含む槽と、 体積指示物質の濃度を測定することにより前記槽内液体の体積の更新された測定 値を与える体積測定システムと、前記槽内の液体中のヘモグロビン濃度の更新さ れた測定値を与えるヘモグロビン濃度測定システムを有し、前記ヘモグロビン濃 度測定システムは前記槽より抜き出した溶出液試料から少なくとも2つのサブサ ンプルを作るための手段を含み、前記サブサンプルの一方にはシアンメトヘモグ ロビンを含ませ、前記サブサンプルの他方にはメトヘモグロビンを含ませ、前記 ヘモグロビン濃度測定システムは前記2つのサブサンプルの吸光度を測定するた めの光度計をさらに含み、メトヘモグロビンとシアンメトヘモグロビンの吸光度 特性の違いに基づいて前記ヘモグロビン濃度を求めるように構成した、失血量測 定装置。
- 28.前記メトヘモグロビン含有サブサンプルを632nmで分析し、前記第2 のサブサンプルを540nmで分析して、吸光度特性の差が前記溶出液中のヘモ グロビン濃度に実質的に対応するように構成した請求項27の装置。
- 29.前記第1のサブサンプルを540nmで分析してメトヘモグロビンおよび 異物の存在を決定し、前記第2のサブサンプルを540nmで分析してシアンメ トヘモグロビンの存在を決定し、吸光度信号の差が前記溶出液試料中のヘモグロ ビン濃度に対応するように構成した請求項27の装置。
- 30.前記溶出液試料およびサブサンプルに試薬を加えるための試薬供給手段を さらに含むとともに、前記溶出液試料の比率に関して試薬の比率を変えるべくバ リューを設けた請求項27の装置。
- 31.既知液体を前記ヘモグロビン定量システムに与えるためのヘモグロビン較 正物質供給源と、既知液体を前記体積測定システムに与えるための体積較正物質 供給源をさらに含み、前記ヘモグロビン定量システムおよび体積測定システムを 較正することができるように構成した請求項27の装置。
Applications Claiming Priority (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US07/681,896 US5231032A (en) | 1991-04-08 | 1991-04-08 | Method of monitoring blood loss |
| US681,896 | 1991-04-08 | ||
| US07/861,102 US5236664A (en) | 1991-04-08 | 1992-03-31 | Apparatus for monitoring blood loss |
| US861,102 | 1992-03-31 | ||
| PCT/US1992/002658 WO1992017787A1 (en) | 1991-04-08 | 1992-04-08 | Method and apparatus for monitoring blood loss |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
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