JPH0651787A - 能動型消音装置 - Google Patents
能動型消音装置Info
- Publication number
- JPH0651787A JPH0651787A JP4204884A JP20488492A JPH0651787A JP H0651787 A JPH0651787 A JP H0651787A JP 4204884 A JP4204884 A JP 4204884A JP 20488492 A JP20488492 A JP 20488492A JP H0651787 A JPH0651787 A JP H0651787A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- noise
- reference signal
- control
- amplitude
- phase
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
- Complex Calculations (AREA)
- Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
- Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 最急降下法の制御アルゴリズムを用いた能動
型消音装置における、音響伝達関数と基準信号との畳み
込み積分の実行時間を低減し、消音制御の実時間処理を
可能にする。 【構成】 マイクロプロセッサ204には、騒音源から
発生する騒音と相関のある基準信号とマイク201で検
出した騒音検出値が入力される。マイクロプロセッサ2
04は、残留騒音の評価関数が最小となるようにディジ
タルフィルタ211を用いて基準信号の振幅と位相の制
御を行い、この制御信号によりスピーカ208から騒音
低減用付加音が出力される。ディジタルフィルタ係数の
算出,更新に用いるディジタルデータとして、スピーカ
208・マイク201間の音響伝達関数でフィルタリン
グされた基準信号の要素となる振幅及び位相に関するデ
ータを、当初より記憶部212に基準信号周波数との関
係で用意してある。
型消音装置における、音響伝達関数と基準信号との畳み
込み積分の実行時間を低減し、消音制御の実時間処理を
可能にする。 【構成】 マイクロプロセッサ204には、騒音源から
発生する騒音と相関のある基準信号とマイク201で検
出した騒音検出値が入力される。マイクロプロセッサ2
04は、残留騒音の評価関数が最小となるようにディジ
タルフィルタ211を用いて基準信号の振幅と位相の制
御を行い、この制御信号によりスピーカ208から騒音
低減用付加音が出力される。ディジタルフィルタ係数の
算出,更新に用いるディジタルデータとして、スピーカ
208・マイク201間の音響伝達関数でフィルタリン
グされた基準信号の要素となる振幅及び位相に関するデ
ータを、当初より記憶部212に基準信号周波数との関
係で用意してある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の車室内のこも
り音や空調用ダクト騒音などを、その逆位相の制御音
(騒音低減用付加音)によって打ち消して消音する能動
型消音装置に関する。
り音や空調用ダクト騒音などを、その逆位相の制御音
(騒音低減用付加音)によって打ち消して消音する能動
型消音装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より種々の能動型消音装置が提案さ
れている。大別すると2通りのものがある。
れている。大別すると2通りのものがある。
【0003】(1)一つは、車室内等のこもり音(騒
音)の状況を予め調べてこれを打ち消す制御音に関する
データ〔位相,音圧(振幅)〕を調査実験により求め、
この制御音に関するデータを記憶しておいて、騒音発生
源となるエンジンの運転状態に応じて前記データに基づ
く制御音をスピーカより発生する方式である(例えば、
特開平2−41955号、特開平2−306842号、
特開平3−5255号公報等)。
音)の状況を予め調べてこれを打ち消す制御音に関する
データ〔位相,音圧(振幅)〕を調査実験により求め、
この制御音に関するデータを記憶しておいて、騒音発生
源となるエンジンの運転状態に応じて前記データに基づ
く制御音をスピーカより発生する方式である(例えば、
特開平2−41955号、特開平2−306842号、
特開平3−5255号公報等)。
【0004】(2)もう一つは、マイクロホンを用いて
実際の車室内のこもり音等を検知して、このこもり音の
レベルが最小となるような制御音の位相差及び音圧(振
幅値)を算出し、この制御音をスピーカより出力させる
方式である。この方式は、例えば特開昭63−8139
8号公報,特開平2−156799号公報に開示される
ように、こもり音のレベルが最小となるような制御音の
データをいわゆる学習制御するものや、論文「A Multip
le Error LMS Algorithm and Its Application to the
ActiveControl of Sound and Vibration」(IEEE TRANS.
ON ACOUSTICS, SPEECH, ANDSIGNAL PROCESSING, VOL.
ASSP-35, NO.10, October 1987)」や特表平1−501
344号公報(英国特許8624053号)に開示され
るように、1個または複数個の騒音検知手段(マイクロ
ホンなど)で騒音を検知し、制御音発生手段(スピーカ
など)から、前記の騒音検知手段で検知された騒音レベ
ルを減少すべく、消音対象の音波と同一の周波数特性を
有する基準信号の振幅と位相をディジタルフィルタ(出
力用適応ディジタルフィルタ)で制御し、前記制御音発
生手段からそれを音波として発生し、干渉させて騒音を
減少させるものがある。
実際の車室内のこもり音等を検知して、このこもり音の
レベルが最小となるような制御音の位相差及び音圧(振
幅値)を算出し、この制御音をスピーカより出力させる
方式である。この方式は、例えば特開昭63−8139
8号公報,特開平2−156799号公報に開示される
ように、こもり音のレベルが最小となるような制御音の
データをいわゆる学習制御するものや、論文「A Multip
le Error LMS Algorithm and Its Application to the
ActiveControl of Sound and Vibration」(IEEE TRANS.
ON ACOUSTICS, SPEECH, ANDSIGNAL PROCESSING, VOL.
ASSP-35, NO.10, October 1987)」や特表平1−501
344号公報(英国特許8624053号)に開示され
るように、1個または複数個の騒音検知手段(マイクロ
ホンなど)で騒音を検知し、制御音発生手段(スピーカ
など)から、前記の騒音検知手段で検知された騒音レベ
ルを減少すべく、消音対象の音波と同一の周波数特性を
有する基準信号の振幅と位相をディジタルフィルタ(出
力用適応ディジタルフィルタ)で制御し、前記制御音発
生手段からそれを音波として発生し、干渉させて騒音を
減少させるものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらの従来技術の中
で、(1)の方式は、実際の車室内の消音制御状況を検
知せずに、予め定めた調査実験データを基に作成した制
御音だけで消音制御を行うために、車室内等の音響空間
の種々の状況(例えば、温度、乗員数、窓の開閉、シー
トの位置、シートの材質、スピーカ及びマイクロホン自
身の製造上のばらつき)に十分に対応した消音制御を図
るのが技術的に難しい。
で、(1)の方式は、実際の車室内の消音制御状況を検
知せずに、予め定めた調査実験データを基に作成した制
御音だけで消音制御を行うために、車室内等の音響空間
の種々の状況(例えば、温度、乗員数、窓の開閉、シー
トの位置、シートの材質、スピーカ及びマイクロホン自
身の製造上のばらつき)に十分に対応した消音制御を図
るのが技術的に難しい。
【0006】この点(2)の方式は、上記の問題に対処
できるものとして評価される。このうち、特に、消音制
御音の振幅と位相をディジタルフィルタで制御する方式
は、基準信号の振幅と位相を実時間で制御できれば、こ
の種の消音制御装置の中で最も精度及び応答性のよい消
音効果が得られる。そのため、従来は、この適応ディジ
タルフィルタを用いた方式の制御方法として最急降下法
の応用であるフィルタードX・LMSアルゴリズムを用
いている。
できるものとして評価される。このうち、特に、消音制
御音の振幅と位相をディジタルフィルタで制御する方式
は、基準信号の振幅と位相を実時間で制御できれば、こ
の種の消音制御装置の中で最も精度及び応答性のよい消
音効果が得られる。そのため、従来は、この適応ディジ
タルフィルタを用いた方式の制御方法として最急降下法
の応用であるフィルタードX・LMSアルゴリズムを用
いている。
【0007】このアルゴリズムは、制御音(騒音低減用
付加音)発生手段(スピーカ)・騒音検知手段(マイク
ロホン)の間の音響伝達関数(自動車の場合は車室内音
響伝達関数に相当)と基準信号との畳み込み積分(ディ
ジタルフィルタ処理に相当)を行う必要がある。
付加音)発生手段(スピーカ)・騒音検知手段(マイク
ロホン)の間の音響伝達関数(自動車の場合は車室内音
響伝達関数に相当)と基準信号との畳み込み積分(ディ
ジタルフィルタ処理に相当)を行う必要がある。
【0008】しかし、より広い空間を精度よく制御しよ
うとした場合、消音空間が広い場合には音響伝達関数の
長さが長くなり、また、騒音検知手段と制御音発生手段
の数が多い場合は、音響伝達関数の数が多くなってしま
うため、畳み込み積分の処理時間の増大を招き、実時間
制御が間に合わない問題がある。
うとした場合、消音空間が広い場合には音響伝達関数の
長さが長くなり、また、騒音検知手段と制御音発生手段
の数が多い場合は、音響伝達関数の数が多くなってしま
うため、畳み込み積分の処理時間の増大を招き、実時間
制御が間に合わない問題がある。
【0009】従来の考え方では、高価なディジタル信号
処理プロセッサを高速クロックで動作させて実現しよう
としていたため、製品のコストアップは免れないという
問題点も併せて内包していた。
処理プロセッサを高速クロックで動作させて実現しよう
としていたため、製品のコストアップは免れないという
問題点も併せて内包していた。
【0010】さらに、例えばマイクロホン、スピーカな
どの電子部品の特性が自然劣化して、音響伝達関数の特
性がオリジナルの状態に比べて変動してしまった場合、
新たに音響伝達関数を同定し直すなど、調整方法が手間
のかかるものであった。
どの電子部品の特性が自然劣化して、音響伝達関数の特
性がオリジナルの状態に比べて変動してしまった場合、
新たに音響伝達関数を同定し直すなど、調整方法が手間
のかかるものであった。
【0011】本発明は以上の点に鑑みてなされ、その目
的は、第1には、消音制御システムの演算系の簡略化ひ
いては装置の簡易化を図りつつ、実時間処理を可能にし
て精度の良い能動型消音装置を提供することにあり、第
2には、音響伝達関数が変動した場合でも、その調整を
容易にすることにある。
的は、第1には、消音制御システムの演算系の簡略化ひ
いては装置の簡易化を図りつつ、実時間処理を可能にし
て精度の良い能動型消音装置を提供することにあり、第
2には、音響伝達関数が変動した場合でも、その調整を
容易にすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、基本的には次のような課題解決手段を提案する。
に、基本的には次のような課題解決手段を提案する。
【0013】一つは、所定音響空間で騒音源から発生す
る騒音と相関のある基準信号を作成する基準信号作成手
段と、前記騒音を検知する騒音検知手段と、前記基準信
号の振幅と位相を制御して前記騒音と音響的に干渉させ
るべく騒音低減用付加音の制御信号を形成する制御手段
と、前記騒音低減用付加音を発生する騒音低減用付加音
発生手段とを備えた能動型消音装置において、前記制御
手段は、前記騒音検知手段で検知された残留騒音の評価
関数が最小となるようにディジタルフィルタを用いて前
記基準信号の振幅と位相の制御を行う最急降下法の制御
アルゴリズムを有し、且つ前記ディジタルフィルタ係数
の算出,更新に用いるディジタルデータとして、前記騒
音低減用付加音発生手段・騒音検知手段間の音響伝達関
数でフィルタリングされた基準信号の要素となるべき振
幅及び位相に関するデータを、基準信号周波数と関係さ
せて記憶手段に当初より予め用意しておき、この記憶手
段から実際の基準信号の周波数に対応するディジタルデ
ータを該制御手段に取り込めるよう設定した(これを第
1の課題解決手段とする)。
る騒音と相関のある基準信号を作成する基準信号作成手
段と、前記騒音を検知する騒音検知手段と、前記基準信
号の振幅と位相を制御して前記騒音と音響的に干渉させ
るべく騒音低減用付加音の制御信号を形成する制御手段
と、前記騒音低減用付加音を発生する騒音低減用付加音
発生手段とを備えた能動型消音装置において、前記制御
手段は、前記騒音検知手段で検知された残留騒音の評価
関数が最小となるようにディジタルフィルタを用いて前
記基準信号の振幅と位相の制御を行う最急降下法の制御
アルゴリズムを有し、且つ前記ディジタルフィルタ係数
の算出,更新に用いるディジタルデータとして、前記騒
音低減用付加音発生手段・騒音検知手段間の音響伝達関
数でフィルタリングされた基準信号の要素となるべき振
幅及び位相に関するデータを、基準信号周波数と関係さ
せて記憶手段に当初より予め用意しておき、この記憶手
段から実際の基準信号の周波数に対応するディジタルデ
ータを該制御手段に取り込めるよう設定した(これを第
1の課題解決手段とする)。
【0014】もう一つは、上記の第1の課題解決手段を
前提として、前記制御手段は、前記音響伝達関数が変動
した場合、これに対応して、前記記憶手段に用意した
前記ディジタルデータの値を変更するか、前記記憶手
段から取り出した前記ディジタルデータに修正を加える
係数を設定する、,のいずれか一方または両方を実
行する機能を備えたものを提案する(これを第2の課題
解決手段とする)。
前提として、前記制御手段は、前記音響伝達関数が変動
した場合、これに対応して、前記記憶手段に用意した
前記ディジタルデータの値を変更するか、前記記憶手
段から取り出した前記ディジタルデータに修正を加える
係数を設定する、,のいずれか一方または両方を実
行する機能を備えたものを提案する(これを第2の課題
解決手段とする)。
【0015】
【作用】第1の課題解決手段の作用…本課題解決手段
は、騒音と相関のある基準信号を作成し、騒音検知手段
で検知された残留騒音の評価関数が最小となるように制
御手段がディジタルフィルタの係数Wmiを用いて前記基
準信号の振幅と位相の制御を行い、この振幅と位相の制
御された制御信号を基に騒音低減用付加音(以下、制御
音とする)を音響空間の騒音と干渉させ、騒音低減を図
る。
は、騒音と相関のある基準信号を作成し、騒音検知手段
で検知された残留騒音の評価関数が最小となるように制
御手段がディジタルフィルタの係数Wmiを用いて前記基
準信号の振幅と位相の制御を行い、この振幅と位相の制
御された制御信号を基に騒音低減用付加音(以下、制御
音とする)を音響空間の騒音と干渉させ、騒音低減を図
る。
【0016】ここで、この消音制御を実行する最急降下
法の制御アルゴリズムの一例について説明する。
法の制御アルゴリズムの一例について説明する。
【0017】このような消音制御を行う場合の評価関数
Jは、数1式で表される。
Jは、数1式で表される。
【0018】
【数1】
【0019】ここに、 el ;l(エル)番目の騒音検知手段で検知された残
留騒音 pl ;各値の重み係数 である。この評価関数を最小にするよう、最急降下法を
用いて基準信号の振幅と位相制御に用いられる出力用適
応ディジタルフィルタの係数Wmi(i;フィルタの次
数)を数2式により適応的に算出,更新する。
留騒音 pl ;各値の重み係数 である。この評価関数を最小にするよう、最急降下法を
用いて基準信号の振幅と位相制御に用いられる出力用適
応ディジタルフィルタの係数Wmi(i;フィルタの次
数)を数2式により適応的に算出,更新する。
【0020】
【数2】
【0021】ここに、 α ;最急降下法の収束係数 n ;離散化時刻(サンプリング時刻) Wmi(n) ;m番目の出力用適応ディジタルフィルタに関
し、i番目のタップ係数の時刻nにおける値 Rlm(n-i);音響伝達関数でフィルタリングされた、基
準信号X(n-i)の時刻nにおける値である。
し、i番目のタップ係数の時刻nにおける値 Rlm(n-i);音響伝達関数でフィルタリングされた、基
準信号X(n-i)の時刻nにおける値である。
【0022】このうち、音響伝達関数でフィルタリング
された基準信号Rlm(n)は、数3式の畳み込み積分で表
される。
された基準信号Rlm(n)は、数3式の畳み込み積分で表
される。
【0023】
【数3】
【0024】ここに、 n ;離散化時刻(サンプリング時刻) X(n) ;時刻nにおける基準信号 Clmj ;l(エル)番目の騒音検知手段とm番目の制
御音発生手段との間の音響伝達関数をFIR型ディジタ
ルフィルタで表現した場合のフィルタ係数 J ;フィルタ係数のタップ長さ である。
御音発生手段との間の音響伝達関数をFIR型ディジタ
ルフィルタで表現した場合のフィルタ係数 J ;フィルタ係数のタップ長さ である。
【0025】この式ではJ回の積和計算を行っている
が、その結果は数4式で表すことができる。
が、その結果は数4式で表すことができる。
【0026】
【数4】Rlm(n)=Alm*X(n-klm) と表すことができる。
【0027】ここに、 Alm ;基準信号の振幅変化量(基準信号の周波数
ごとに異なる) klm ;基準信号の位相シフト量(基準信号の周波
数ごとに異なる) である(これらはl(エル)番目の騒音検知手段とm番
目の騒音低減用付加音発生手段との組み合わせの数だけ
存在する)。
ごとに異なる) klm ;基準信号の位相シフト量(基準信号の周波
数ごとに異なる) である(これらはl(エル)番目の騒音検知手段とm番
目の騒音低減用付加音発生手段との組み合わせの数だけ
存在する)。
【0028】したがって、数4式に関する情報(音響伝
達関数でフィルタリングされた基準信号の要素となる振
幅及び位相に関するデータ)Alm及びKlmを、当初よ
り、換言すれば実機搭載前に事前に算出して記憶手段に
ディジタルデータとして基準周波数ごとにテーブル化し
て用意すれば、消音システムの動作時には、数3式の畳
み込み積分を省略して、実際の基準信号周波数と対応し
たAlm(f)とKlm(f)を記憶手段から読み出して
数4式における一回の乗算と基準信号の位相シフトの計
算だけで済み、大幅な処理時間の削減が行い得るるとと
もに実時間処理が可能となる。
達関数でフィルタリングされた基準信号の要素となる振
幅及び位相に関するデータ)Alm及びKlmを、当初よ
り、換言すれば実機搭載前に事前に算出して記憶手段に
ディジタルデータとして基準周波数ごとにテーブル化し
て用意すれば、消音システムの動作時には、数3式の畳
み込み積分を省略して、実際の基準信号周波数と対応し
たAlm(f)とKlm(f)を記憶手段から読み出して
数4式における一回の乗算と基準信号の位相シフトの計
算だけで済み、大幅な処理時間の削減が行い得るるとと
もに実時間処理が可能となる。
【0029】すなわち、本課題解決手段は、畳み込み積
分の結果は数4式の「音響伝達関数でフィルタリングさ
れた基準信号の振幅と位相の変化をもたらす」という点
に着目し、この畳み込み積分の結果をディジタルデータ
として基準信号周波数との関係で予め用意しておき、例
えば、上記のような消音システムの制御アルゴリズムを
実行する場合には、このデータAlm,klmに基づき音響
伝達関数でフィルタリングされた基準信号Rlm(n)を
算出し、これから、数2式の出力用ディジタルフィルタ
の係数Wmiを算出,更新することができる。
分の結果は数4式の「音響伝達関数でフィルタリングさ
れた基準信号の振幅と位相の変化をもたらす」という点
に着目し、この畳み込み積分の結果をディジタルデータ
として基準信号周波数との関係で予め用意しておき、例
えば、上記のような消音システムの制御アルゴリズムを
実行する場合には、このデータAlm,klmに基づき音響
伝達関数でフィルタリングされた基準信号Rlm(n)を
算出し、これから、数2式の出力用ディジタルフィルタ
の係数Wmiを算出,更新することができる。
【0030】第2の課題解決手段の作用…音響伝達関数
のオリジナルが変動した場合、その調整として、記憶部
に用意した前記ディジタルデータ〔音響伝達関数でフィ
ルタリングされた基準信号の振幅及び位相変化量に関す
るデータ)の値を変更するか、または、ディジタルデー
タに修正を加える係数を用いる。この調整はこれらのパ
ラメータAlmおよびklmだけで済むため、非常に簡単に
行い得る。
のオリジナルが変動した場合、その調整として、記憶部
に用意した前記ディジタルデータ〔音響伝達関数でフィ
ルタリングされた基準信号の振幅及び位相変化量に関す
るデータ)の値を変更するか、または、ディジタルデー
タに修正を加える係数を用いる。この調整はこれらのパ
ラメータAlmおよびklmだけで済むため、非常に簡単に
行い得る。
【0031】
【実施例】本発明の一実施例を図面を用いて説明する。
【0032】図1に本実施例における能動型消音装置の
構成を示す。この実施例は、自動車、特に乗用車に適用
した一例であり、音響空間であるところの車室内にはエ
ンジンの回転に伴う振動騒音が伝搬され、いわゆる「こ
もり音」と呼ばれる騒音となる。この能動型騒音制御シ
ステムは、この「こもり音」騒音を低減するものであ
る。
構成を示す。この実施例は、自動車、特に乗用車に適用
した一例であり、音響空間であるところの車室内にはエ
ンジンの回転に伴う振動騒音が伝搬され、いわゆる「こ
もり音」と呼ばれる騒音となる。この能動型騒音制御シ
ステムは、この「こもり音」騒音を低減するものであ
る。
【0033】図1に示すように、騒音検知手段201は
複数個(本実施例ではL個)あり、それらはマイクロホ
ンが用いられる。これらマイクロホン201の出力はア
ンチエリアジングフィルタ(ローパスフィルタ)202
を通って高周波成分が濾波され、こもり音の要素となる
低周波成分の信号がA/Dコンバータ203に送られ、
ディジタル値に変換されて残留騒音データとなる。
複数個(本実施例ではL個)あり、それらはマイクロホ
ンが用いられる。これらマイクロホン201の出力はア
ンチエリアジングフィルタ(ローパスフィルタ)202
を通って高周波成分が濾波され、こもり音の要素となる
低周波成分の信号がA/Dコンバータ203に送られ、
ディジタル値に変換されて残留騒音データとなる。
【0034】騒音制御を行うためには騒音源からの騒音
に相関した騒音相関信号、いわゆる基準信号が必要であ
る。例えば自動車の車室内のこもり音の制御を行う場合
には、エンジン回転信号または点火信号を基準信号とす
れば良い。端子209は基準信号の取り込み端子であ
り、前述の自動車の車室内のこもり音の制御を行う場合
にはエンジン回転信号または点火信号が入力される。端
子209から取り込まれた基準信号は、整形回路210
にてマイクロプロセッサ204で処理しやすいように整
形される。
に相関した騒音相関信号、いわゆる基準信号が必要であ
る。例えば自動車の車室内のこもり音の制御を行う場合
には、エンジン回転信号または点火信号を基準信号とす
れば良い。端子209は基準信号の取り込み端子であ
り、前述の自動車の車室内のこもり音の制御を行う場合
にはエンジン回転信号または点火信号が入力される。端
子209から取り込まれた基準信号は、整形回路210
にてマイクロプロセッサ204で処理しやすいように整
形される。
【0035】マイクロプロセッサ204は、消音制御シ
ステムの最急降下法の制御アルゴリズムを実行するため
の制御手段を構成するもので、その内部の機能制御ブロ
ックとしては、出力用の適応ディジタルフィルタ(以
下、適応フィルタと略称する)211が含まれており、
残留騒音に関するデータと基準信号を入力し、これらの
入力信号を基に、例えば後述のマルチポイント・フィル
タードX−LMSアルゴリズムを用いて消音制御を行
う。
ステムの最急降下法の制御アルゴリズムを実行するため
の制御手段を構成するもので、その内部の機能制御ブロ
ックとしては、出力用の適応ディジタルフィルタ(以
下、適応フィルタと略称する)211が含まれており、
残留騒音に関するデータと基準信号を入力し、これらの
入力信号を基に、例えば後述のマルチポイント・フィル
タードX−LMSアルゴリズムを用いて消音制御を行
う。
【0036】本実施例におけるマイクロプロセッサ20
4は、マイクロホン201で検知された残留騒音の評価
関数Jが最小となるように適応フィルタ211を用いて
基準信号の振幅と位相のディジタル制御を行い、この制
御されたディジタル信号がD/Aコンバータ205に送
られ、アナログ量に変換される。これらのアナログ信号
は、出力用スムージングフィルタ206を通り滑らかな
サイン波形となったあと、アンプ207によって増幅さ
れ複数個(本実施例ではM個)の付加音出力手段である
スピーカ208から騒音低減用付加音(制御音)として
出力され、車室内でエンジン騒音と音響的に干渉させる
ことによって消音制御すなわち騒音低減を行う。
4は、マイクロホン201で検知された残留騒音の評価
関数Jが最小となるように適応フィルタ211を用いて
基準信号の振幅と位相のディジタル制御を行い、この制
御されたディジタル信号がD/Aコンバータ205に送
られ、アナログ量に変換される。これらのアナログ信号
は、出力用スムージングフィルタ206を通り滑らかな
サイン波形となったあと、アンプ207によって増幅さ
れ複数個(本実施例ではM個)の付加音出力手段である
スピーカ208から騒音低減用付加音(制御音)として
出力され、車室内でエンジン騒音と音響的に干渉させる
ことによって消音制御すなわち騒音低減を行う。
【0037】上記の適応フィルタ211により制御され
た騒音低減用の位相変化量(位相シフト量)は、車室内
の音響伝達関数を加味して受聴点おいてこもり音の位相
と逆相となるように、予めその受聴点に到達するまでの
位相のずれを見込んで設定してある。
た騒音低減用の位相変化量(位相シフト量)は、車室内
の音響伝達関数を加味して受聴点おいてこもり音の位相
と逆相となるように、予めその受聴点に到達するまでの
位相のずれを見込んで設定してある。
【0038】212はマイクロプロセッサ204に付加
された記憶部で、適応フィルタ211のディジタルフィ
ルタ係数の算出,更新に用いるディジタルデータが予め
用意してある。このディジタルデータの詳細は、以下に
述べる、本実施例の消音制御に用いるマルチポイント・
フィルタードX−LMSアルゴリズムについて説明した
後に述べる。
された記憶部で、適応フィルタ211のディジタルフィ
ルタ係数の算出,更新に用いるディジタルデータが予め
用意してある。このディジタルデータの詳細は、以下に
述べる、本実施例の消音制御に用いるマルチポイント・
フィルタードX−LMSアルゴリズムについて説明した
後に述べる。
【0039】図3は上記のマルチポイント・フィルター
ドX−LMSアルゴリズムを実行するための原理説明図
である。図3では、m番目のスピーカに関する構成のみ
を抜き出して示しており、実際はこの構成が複数個(本
実施例ではM個)備えられている。
ドX−LMSアルゴリズムを実行するための原理説明図
である。図3では、m番目のスピーカに関する構成のみ
を抜き出して示しており、実際はこの構成が複数個(本
実施例ではM個)備えられている。
【0040】図3において、基準信号発生器(基準信号
発生手段)301では、エンジン回転信号から作成した
基準信号X(n)を作成する。本実施例では、矩形波の
エンジン回転信号、例えばタコパルス信号から、単一周
波数の正弦波信号を作成している。その方法は、正弦波
テーブル参照、またはディジタルトラッキングフィルタ
を用いるとよい。
発生手段)301では、エンジン回転信号から作成した
基準信号X(n)を作成する。本実施例では、矩形波の
エンジン回転信号、例えばタコパルス信号から、単一周
波数の正弦波信号を作成している。その方法は、正弦波
テーブル参照、またはディジタルトラッキングフィルタ
を用いるとよい。
【0041】消音制御を行う系に関し、所定の評価関数
Jを考える。
Jを考える。
【0042】
【数5】
【0043】ここに、 el ;l(エル)番目のマイクで検知された残留騒
音 pl ;各値の重み係数 である。この評価関数を最小にするよう、最急降下法の
一種であるLMSアルゴリズムを用いて基準信号X
(n)の振幅と位相制御に用いられる出力用適応ディジ
タルフィルタ302(図1のディジタルフィルタ211
に相当し、以下、Wフィルタとする)の係数Wmi(i;
フィルタの次数)を適応的に算出し更新してゆく。Wフ
ィルタの更新方法は、数5式の評価関数Jを最小にする
条件から、数6式のようになる。
音 pl ;各値の重み係数 である。この評価関数を最小にするよう、最急降下法の
一種であるLMSアルゴリズムを用いて基準信号X
(n)の振幅と位相制御に用いられる出力用適応ディジ
タルフィルタ302(図1のディジタルフィルタ211
に相当し、以下、Wフィルタとする)の係数Wmi(i;
フィルタの次数)を適応的に算出し更新してゆく。Wフ
ィルタの更新方法は、数5式の評価関数Jを最小にする
条件から、数6式のようになる。
【0044】
【数6】
【0045】ここに、 α ;最急降下法の収束係数 n ;離散化時刻(サンプリング時刻) Wmi(n) ;m番目のスピーカのWフィルタに関し、時
刻nにおけるi番目のタップ係数の値 Rlm(n-i);車室内音響伝達関数の推定値(後述)でフ
ィルタリングされた、基準信号X(n)の時刻n−iにお
ける値 である。
刻nにおけるi番目のタップ係数の値 Rlm(n-i);車室内音響伝達関数の推定値(後述)でフ
ィルタリングされた、基準信号X(n)の時刻n−iにお
ける値 である。
【0046】このうち、車室内音響伝達関数でフィルタ
リングされた基準信号であるRlm(n)は、数7式のよう
に表される。
リングされた基準信号であるRlm(n)は、数7式のよう
に表される。
【0047】
【数7】
【0048】これら一連のWフィルタの更新処理は、L
MSアルゴリズム実行部305において行われる。
MSアルゴリズム実行部305において行われる。
【0049】一方、m番目のスピーカ303の出力ym
(n)は、数8式のように表される。
(n)は、数8式のように表される。
【0050】
【数8】
【0051】ここに、 n ;離散化時刻(サンプリング時刻) X(n) ;時刻nにおける基準信号 Wmi(n) ;m番目のスピーカのWフィルタに関し、時
刻nにおけるi番目のタップ係数の値 である。
刻nにおけるi番目のタップ係数の値 である。
【0052】l番目のマイクとm番目のスピーカとの間
の、ディジタル信号処理部以外の全
の、ディジタル信号処理部以外の全
【0053】
【外1】
【0054】特性の一例を、それぞれ図4(a)、図5
(a)に示す。基準信号が単一周波数の場合、基準信号
に対するRlm(n)の振幅変化量および位相変化量は、基
準信号
(a)に示す。基準信号が単一周波数の場合、基準信号
に対するRlm(n)の振幅変化量および位相変化量は、基
準信号
【0055】
【外2】
【0056】ここで、 Alm(f) ;基準信号の振幅変化量(基準信号の周波数
ごとに異なる) klm(f) ;基準信号の位相シフト量(基準信号の周波
数ごとに異なる) と定義した場合(これらは基準信号の一周期ごとに更新
する量である)、数7式の畳み込み積分の結果は、数9
式のように表される。
ごとに異なる) klm(f) ;基準信号の位相シフト量(基準信号の周波
数ごとに異なる) と定義した場合(これらは基準信号の一周期ごとに更新
する量である)、数7式の畳み込み積分の結果は、数9
式のように表される。
【0057】
【数9】
【0058】となる。
【0059】本実施例では音響伝達関数でフィルタリン
グされた基準信号Rlm(f)が、結果的に数9式として表
されることから、その要素となるAlm(f)及びKlm(f)
を、事前に算出しておいて図2で示す記憶部212にデ
ィジタルデータ〔図4(b)の振幅特性及び図5(b)
の位相特性をデジタル化したもの〕として基準周波数ご
とにテーブル化して用意しておく(このテーブルはl番
目のマイクとm番目のスピーカとの組み合わせの数だけ
存在する)。このようにすれば、消音システムの動作時
には、数7式の畳み込み積分を省略できる。
グされた基準信号Rlm(f)が、結果的に数9式として表
されることから、その要素となるAlm(f)及びKlm(f)
を、事前に算出しておいて図2で示す記憶部212にデ
ィジタルデータ〔図4(b)の振幅特性及び図5(b)
の位相特性をデジタル化したもの〕として基準周波数ご
とにテーブル化して用意しておく(このテーブルはl番
目のマイクとm番目のスピーカとの組み合わせの数だけ
存在する)。このようにすれば、消音システムの動作時
には、数7式の畳み込み積分を省略できる。
【0060】エンジン回転信号に対する基準信号X(n)
と音響伝達関数によりフィルタリングされた基準信号R
lm(n)との関係は、これらAlm(f)及びklm(f)の値を用
いると図2のようになる(本図では、基準信号X(n)の
振幅は1に規格化している)。なお、図2のサイン波形
(ディジタル信号をアナログ化したもの)上に示した点
はサイン波形を形成するためのディジタル値である。
と音響伝達関数によりフィルタリングされた基準信号R
lm(n)との関係は、これらAlm(f)及びklm(f)の値を用
いると図2のようになる(本図では、基準信号X(n)の
振幅は1に規格化している)。なお、図2のサイン波形
(ディジタル信号をアナログ化したもの)上に示した点
はサイン波形を形成するためのディジタル値である。
【0061】基準信号の位相シフトの方法は、基準信号
が格納されているディレイラインの読み出しアドレスに
対してklm(f)で定まるオフセット値を与えればよい。
が格納されているディレイラインの読み出しアドレスに
対してklm(f)で定まるオフセット値を与えればよい。
【0062】以上より、数6式は数9式の結果を用い
て、
て、
【0063】
【数10】
【0064】となり、消音制御を行う場合は今までの畳
み込み積分が一回の乗算と基準信号の位相シフト(読み
出しアドレス)の計算だけで済み、大幅な計算量低減が
実現できる。
み込み積分が一回の乗算と基準信号の位相シフト(読み
出しアドレス)の計算だけで済み、大幅な計算量低減が
実現できる。
【0065】図6に本発明の処理フロー図を示す。マイ
クロプロセッサ204は、処理601ではL個のマイク
からの残留騒音信号を入力し、el(n)に格納する。処理
602では基準信号の周波数fを計算するとともに、基
準信号の正弦波を作成し、ディレイラインに格納する。
この周波数の値を用いて、処理603で記憶部212に
おける振幅特性と位相特性(f)のテーブルからそれぞれ
基準信号周波数に対応したAlm(f)、klm(f)のディジタ
ルデータを読み出す。処理604では、数10式に基づ
いて適応フィルタ211のWフィルタ係数Wmiの算
出,更新を実行する。処理605では、更新されたWフ
ィルタを用いて、数8式に則ってm番目のスピーカ出力
ym(n)を計算する。
クロプロセッサ204は、処理601ではL個のマイク
からの残留騒音信号を入力し、el(n)に格納する。処理
602では基準信号の周波数fを計算するとともに、基
準信号の正弦波を作成し、ディレイラインに格納する。
この周波数の値を用いて、処理603で記憶部212に
おける振幅特性と位相特性(f)のテーブルからそれぞれ
基準信号周波数に対応したAlm(f)、klm(f)のディジタ
ルデータを読み出す。処理604では、数10式に基づ
いて適応フィルタ211のWフィルタ係数Wmiの算
出,更新を実行する。処理605では、更新されたWフ
ィルタを用いて、数8式に則ってm番目のスピーカ出力
ym(n)を計算する。
【0066】以上が本実施例の消音制御のアルゴリズム
であるが、さらに、音響伝達関数が経時的に変化した場
合には、音響伝達関数を直接同定し直すことなく、記憶
部212に記憶された振幅と位相に関するディジタルデ
ータAlm(f)およびklm(f)のオリジナル値を変更して調
整してもよいし、新たにAlm(f)に乗ずる係数およびkl
m(f)に加える係数をそれぞれ設定し、その係数を調整し
て対処することが可能である。この調整は、パラメータ
Almおよびklmだけで済むため、非常に簡単に行えると
いう副次的な利点もある。
であるが、さらに、音響伝達関数が経時的に変化した場
合には、音響伝達関数を直接同定し直すことなく、記憶
部212に記憶された振幅と位相に関するディジタルデ
ータAlm(f)およびklm(f)のオリジナル値を変更して調
整してもよいし、新たにAlm(f)に乗ずる係数およびkl
m(f)に加える係数をそれぞれ設定し、その係数を調整し
て対処することが可能である。この調整は、パラメータ
Almおよびklmだけで済むため、非常に簡単に行えると
いう副次的な利点もある。
【0067】本実施例は単一周波数のこもり音について
検討しているが、複数次数の周波数の場合には、基準信
号を高調波成分に分解して、各々の高調波成分の周波数
毎で全く同様な検討を行えばよい。
検討しているが、複数次数の周波数の場合には、基準信
号を高調波成分に分解して、各々の高調波成分の周波数
毎で全く同様な検討を行えばよい。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、第1の課題解決手段で
は、最急降下法の制御アルゴリズムを用いた消音制御シ
ステムにおいて、基準信号の位相及び振幅制御に使用す
るディジタルフィルタ係数の算出,更新に従来必要とし
ていた畳み込み積分(音響伝達関数と基準信号との時間
領域での畳み込み積分)を省略でき、その結果、この種
消音制御システムの演算系の簡略化ひいては大幅な処理
時間の低減が可能にして、消音制御の実時間処理を可能
にし精度の良い能動型消音装置を提供することができ
る。また、処理時間が低減されるため、高価なディジタ
ル信号処理プロセッサを高速クロックで動作させる必要
もなくなり、安価なマイコンで実現できる。
は、最急降下法の制御アルゴリズムを用いた消音制御シ
ステムにおいて、基準信号の位相及び振幅制御に使用す
るディジタルフィルタ係数の算出,更新に従来必要とし
ていた畳み込み積分(音響伝達関数と基準信号との時間
領域での畳み込み積分)を省略でき、その結果、この種
消音制御システムの演算系の簡略化ひいては大幅な処理
時間の低減が可能にして、消音制御の実時間処理を可能
にし精度の良い能動型消音装置を提供することができ
る。また、処理時間が低減されるため、高価なディジタ
ル信号処理プロセッサを高速クロックで動作させる必要
もなくなり、安価なマイコンで実現できる。
【0069】さらに第2の課題解決手段によれば、音響
伝達関数が変動した場合でも、その調整はこれらのパラ
メータAlmおよびklmだけで済むため、非常に簡単に行
い得るという効果もある。
伝達関数が変動した場合でも、その調整はこれらのパラ
メータAlmおよびklmだけで済むため、非常に簡単に行
い得るという効果もある。
【数1】本発明の一実施例におけるシステム構成図
【数2】上記実施例の消音制御動作を示す説明図で、基
準信号とそのフィルタリング後の信号の状態を示す
準信号とそのフィルタリング後の信号の状態を示す
【図3】上記実施例に適用されるLMSアルゴリズムの
原理を示す説明図。
原理を示す説明図。
【図4】上記実施例における車室内音響伝達関数の周波
数領域における振幅特性を示す図
数領域における振幅特性を示す図
【図5】上記実施例における車室内音響伝達関数の周波
数領域における位相特性を示す図
数領域における位相特性を示す図
【図6】上記実施例における制御フロー示す図
201…マイクロホン(騒音検知手段)、202…ロー
パスフィルタ、203…A/Dコンバータ、204…マ
イクロプロセッサ(制御手段)、205…D/Aコンバ
ータ、206…ローパスフィルタ、207…アンプ、2
08…スピーカ(騒音低減用付加音出力手段)、211
…ディジタルフィルタ(出力用適応フィルタ)、212
…記憶手段、301…基準信号発生手段、302…適応
フィルタ(第1のフィルタ)、303…スピーカ、30
4…マイク、305…LMSアルゴリズム実行部、30
6…音響伝達関数を表す第2のフィルタ。
パスフィルタ、203…A/Dコンバータ、204…マ
イクロプロセッサ(制御手段)、205…D/Aコンバ
ータ、206…ローパスフィルタ、207…アンプ、2
08…スピーカ(騒音低減用付加音出力手段)、211
…ディジタルフィルタ(出力用適応フィルタ)、212
…記憶手段、301…基準信号発生手段、302…適応
フィルタ(第1のフィルタ)、303…スピーカ、30
4…マイク、305…LMSアルゴリズム実行部、30
6…音響伝達関数を表す第2のフィルタ。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるシステム構成図
【図2】上記実施例の消音制御動作を示す説明図で、基
準信号とそのフィルタリング後の信号の状態を示す図
準信号とそのフィルタリング後の信号の状態を示す図
【図3】上記実施例に適用されるLMSアルゴリズムの
原理を示す説明図。
原理を示す説明図。
【図4】上記実施例における車室内音響伝達関数の周波
数領域における振幅特性を示す図
数領域における振幅特性を示す図
【図5】上記実施例における車室内音響伝達関数の周波
数領域における位相特性を示す図
数領域における位相特性を示す図
【図6】上記実施例における制御フローを示す図
【符号の説明】 201…マイクロホン(騒音検知手段)、202…ロー
パスフィルタ、203…A/Dコンバータ、204…マ
イクロプロセッサ(制御手段)、205…D/Aコンバ
ータ、206…ローパスフィルタ、207…アンプ、2
08…スピーカ(騒音低減用付加音出力手段)、211
…ディジタルフィルタ(出力用適応フィルタ)、212
…記憶手段、301…基準信号発生手段、302…適応
フィルタ(第1のフィルタ)、303…スピーカ、30
4…マイク、305…LMSアルゴリズム実行部、30
6…音響伝達関数を表す第2のフィルタ。
パスフィルタ、203…A/Dコンバータ、204…マ
イクロプロセッサ(制御手段)、205…D/Aコンバ
ータ、206…ローパスフィルタ、207…アンプ、2
08…スピーカ(騒音低減用付加音出力手段)、211
…ディジタルフィルタ(出力用適応フィルタ)、212
…記憶手段、301…基準信号発生手段、302…適応
フィルタ(第1のフィルタ)、303…スピーカ、30
4…マイク、305…LMSアルゴリズム実行部、30
6…音響伝達関数を表す第2のフィルタ。
Claims (3)
- 【請求項1】 所定音響空間で騒音源から発生する騒音
と相関のある基準信号を作成する基準信号作成手段と、
前記騒音を検知する騒音検知手段と、前記基準信号の振
幅と位相を制御して前記騒音と音響的に干渉させるべく
騒音低減用付加音の制御信号を形成する制御手段と、前
記騒音低減用付加音を発生する騒音低減用付加音発生手
段とを備えた能動型消音装置において、 前記制御手段は、前記騒音検知手段で検知された残留騒
音の評価関数が最小となるようにディジタルフィルタを
用いて前記基準信号の振幅と位相の制御を行う最急降下
法の制御アルゴリズムを有し、且つ前記ディジタルフィ
ルタ係数の算出,更新に用いるディジタルデータとし
て、前記騒音低減用付加音発生手段・騒音検知手段間の
音響伝達関数でフィルタリングされた基準信号の要素と
なるべき振幅及び位相に関するデータを、基準信号周波
数と関係させて記憶手段に当初より予め用意しておき、
この記憶手段から実際の基準信号の周波数に対応するデ
ィジタルデータを該制御手段に取り込めるよう設定して
あることを特徴とする能動型消音装置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記制御アルゴリズ
ムは、前記ディジタルフィルタ係数を、前記騒音検知手
段の出力値と前記騒音低減用付加音発生手段・騒音検知
手段間の音響伝達関数でフィルタリングされた基準信号
との関数から算出,更新していることを特徴とする能動
型消音装置。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、前記制
御手段は、前記音響伝達関数が変動した場合、これに対
応して、前記記憶手段に用意した前記ディジタルデー
タの値を変更するか、前記記憶手段から取り出した前
記ディジタルデータに修正を加える係数を設定する、
,のいずれか一方または両方を実行する機能を備え
ていることを特徴とする能動型消音装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4204884A JPH0651787A (ja) | 1992-07-31 | 1992-07-31 | 能動型消音装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4204884A JPH0651787A (ja) | 1992-07-31 | 1992-07-31 | 能動型消音装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0651787A true JPH0651787A (ja) | 1994-02-25 |
Family
ID=16497995
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4204884A Pending JPH0651787A (ja) | 1992-07-31 | 1992-07-31 | 能動型消音装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0651787A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10124108A (ja) * | 1996-10-18 | 1998-05-15 | Tokai Rubber Ind Ltd | 周期性信号の適応制御方法 |
| JPH1153004A (ja) * | 1997-08-01 | 1999-02-26 | Tokai Rubber Ind Ltd | 周期性信号の適応制御方法 |
| JPH1185212A (ja) * | 1997-09-10 | 1999-03-30 | Tokai Rubber Ind Ltd | 周期性信号の適応制御方法 |
| US6064630A (en) * | 1997-06-06 | 2000-05-16 | Litton Systems, Inc. | Sensor with an optical interferometric pick-off |
| CN100441054C (zh) * | 2003-09-30 | 2008-12-03 | 株式会社东芝 | 内容再现系统和内容再现方法 |
| US7873173B2 (en) | 2004-09-14 | 2011-01-18 | Honda Motor Co., Ltd. | Active vibratory noise control apparatus |
| CN105814627A (zh) * | 2013-12-16 | 2016-07-27 | 哈曼贝克自动系统股份有限公司 | 有源噪声控制系统 |
-
1992
- 1992-07-31 JP JP4204884A patent/JPH0651787A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10124108A (ja) * | 1996-10-18 | 1998-05-15 | Tokai Rubber Ind Ltd | 周期性信号の適応制御方法 |
| US6064630A (en) * | 1997-06-06 | 2000-05-16 | Litton Systems, Inc. | Sensor with an optical interferometric pick-off |
| JPH1153004A (ja) * | 1997-08-01 | 1999-02-26 | Tokai Rubber Ind Ltd | 周期性信号の適応制御方法 |
| JPH1185212A (ja) * | 1997-09-10 | 1999-03-30 | Tokai Rubber Ind Ltd | 周期性信号の適応制御方法 |
| CN100441054C (zh) * | 2003-09-30 | 2008-12-03 | 株式会社东芝 | 内容再现系统和内容再现方法 |
| US7873173B2 (en) | 2004-09-14 | 2011-01-18 | Honda Motor Co., Ltd. | Active vibratory noise control apparatus |
| CN105814627A (zh) * | 2013-12-16 | 2016-07-27 | 哈曼贝克自动系统股份有限公司 | 有源噪声控制系统 |
| JP2017504815A (ja) * | 2013-12-16 | 2017-02-09 | ハーマン ベッカー オートモーティブ システムズ ゲーエムベーハー | アクティブ・ノイズ・コントロール・システム |
| US10373600B2 (en) | 2013-12-16 | 2019-08-06 | Harman Becker Automotive Systems Gmbh | Active noise control system |
| CN105814627B (zh) * | 2013-12-16 | 2020-03-17 | 哈曼贝克自动系统股份有限公司 | 有源噪声控制系统 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5691893A (en) | Adaptive control system | |
| JP4077383B2 (ja) | 能動型振動騒音制御装置 | |
| JPH06282277A (ja) | 車室内騒音低減装置 | |
| JPH08509823A (ja) | 能動的音響及び振動制御のための単一及び多重チャネルブロック適応方法と装置 | |
| JPH0561483A (ja) | 能動型騒音制御装置 | |
| JPH06230788A (ja) | 車室内騒音低減装置 | |
| CN116438597A (zh) | 用于适应所估计的次级路径的系统和方法 | |
| JPH0651787A (ja) | 能動型消音装置 | |
| JP3579898B2 (ja) | 車両の振動制御装置および振動制御方法 | |
| JP2940248B2 (ja) | 能動型不快波制御装置 | |
| JP2876896B2 (ja) | 車両用能動型騒音制御装置 | |
| JP3489137B2 (ja) | 能動型騒音制御装置 | |
| JP3355706B2 (ja) | 適応制御装置 | |
| JP3505306B2 (ja) | 適応フィルタ | |
| JP3517887B2 (ja) | 車両用能動型騒音制御装置 | |
| JP3503155B2 (ja) | 能動型騒音制御装置及び能動型振動制御装置 | |
| JPH0784585A (ja) | 能動型騒音制御装置 | |
| JP2996770B2 (ja) | 適応制御装置および適応形能動消音装置 | |
| JP3275449B2 (ja) | 能動型騒音制御装置及び能動型振動制御装置 | |
| JP3122192B2 (ja) | 能動型騒音制御装置及び適応騒音制御方法 | |
| JPH0553589A (ja) | 能動型騒音制御装置 | |
| JPH08179782A (ja) | 能動的消音装置 | |
| JPH0883084A (ja) | 能動型騒音制御装置及び能動型振動制御装置 | |
| JP3273051B2 (ja) | 能動型騒音制御装置及び適応的騒音制御方法 | |
| JP3367133B2 (ja) | 車両用能動型騒音制御装置及び車両用能動型振動制御装置 |