JPH0651806B2 - セルロ−ストリアセテ−トフイルムの製造方法 - Google Patents
セルロ−ストリアセテ−トフイルムの製造方法Info
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- JPH0651806B2 JPH0651806B2 JP25378885A JP25378885A JPH0651806B2 JP H0651806 B2 JPH0651806 B2 JP H0651806B2 JP 25378885 A JP25378885 A JP 25378885A JP 25378885 A JP25378885 A JP 25378885A JP H0651806 B2 JPH0651806 B2 JP H0651806B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は写真感光材料の支持体などに使用されるセルロ
ーストリアセテートフィルムの製造方法に関するもので
ある。
ーストリアセテートフィルムの製造方法に関するもので
ある。
〔従来の技術〕 セルローストリアセテートを溶液流延法で製膜する場合
の溶媒には一般にメチレンクロライドか又はメチレンク
ロライドと10%程度のアルコール類との混合溶媒が用
いられているが、そのままでは流延されたフィルムの凝
固速度が極めて遅いためにセルローストリアセテートに
対する貧溶媒であるメタノール等がさらに添加されてい
る。
の溶媒には一般にメチレンクロライドか又はメチレンク
ロライドと10%程度のアルコール類との混合溶媒が用
いられているが、そのままでは流延されたフィルムの凝
固速度が極めて遅いためにセルローストリアセテートに
対する貧溶媒であるメタノール等がさらに添加されてい
る。
しかしながら、このメチレンクロライド−メタノール混
合溶媒ではまだ凝固速度が遅く支持体からの剥離に時間
がかかるためその改良研究が種々行なわれてきた。例え
ば、米国特許第2,607,704号、同第2,739,069号、特公昭
45−9074号、特開昭54−48862号等の諸明
細書にはブタノール、シクロヘキサン等の貧溶媒を添加
してゲル化を促進する方法が開示されている。また、米
国特許第2,221,019号には流延したドープを冷却するこ
とによりゲル化をはやめる方法が開示されている。米国
特許第3,793,043号には金属塩を用いてゲルを促進する
方法が開示されている。
合溶媒ではまだ凝固速度が遅く支持体からの剥離に時間
がかかるためその改良研究が種々行なわれてきた。例え
ば、米国特許第2,607,704号、同第2,739,069号、特公昭
45−9074号、特開昭54−48862号等の諸明
細書にはブタノール、シクロヘキサン等の貧溶媒を添加
してゲル化を促進する方法が開示されている。また、米
国特許第2,221,019号には流延したドープを冷却するこ
とによりゲル化をはやめる方法が開示されている。米国
特許第3,793,043号には金属塩を用いてゲルを促進する
方法が開示されている。
一方、セルロースアセテートプロピオネート等のドープ
を冷却したドラム上へ流延してこれを風乾燥し剥離する
ことにより流延後剥取に至る時間を5分以内に短縮する
技術も報告されている(米国特許第2,319,052号)。
を冷却したドラム上へ流延してこれを風乾燥し剥離する
ことにより流延後剥取に至る時間を5分以内に短縮する
技術も報告されている(米国特許第2,319,052号)。
また、この溶液流延法で製膜した場合における剥取後の
乾燥方法としては、一般的には第24図に示すように、
支持体から剥ぎ取ったフィルム5(以下、「ウエブ」と
いうことがある。)を乾燥室8内に設けられた多数のロ
ール41,41,…間に掛け渡して、その間を移動する
間に熱風9、赤外線などで乾燥する方法がとられていた
(例えば米国特許第2,319,053号など)。このウエブを
直接ロールに掛けるのでなくエアを吹き出してその圧で
ウエブを浮上させることにより掛架体と非接触状態で移
動させる方式も開発されている(例えば特開昭55−13
5046号公報など)。
乾燥方法としては、一般的には第24図に示すように、
支持体から剥ぎ取ったフィルム5(以下、「ウエブ」と
いうことがある。)を乾燥室8内に設けられた多数のロ
ール41,41,…間に掛け渡して、その間を移動する
間に熱風9、赤外線などで乾燥する方法がとられていた
(例えば米国特許第2,319,053号など)。このウエブを
直接ロールに掛けるのでなくエアを吹き出してその圧で
ウエブを浮上させることにより掛架体と非接触状態で移
動させる方式も開発されている(例えば特開昭55−13
5046号公報など)。
一方、ポリエステル、ポリプロピレンなどのフィルムの
機械強度等を改善するために行なわれる延伸方法のひと
つにフィルムの両側縁部をクリップ等で固定して2〜6
倍延伸するテンター方式がある。このテンター方式を利
用してフェノキシ樹脂等のフィルムから液晶表示パネル
の基板を製造する技術も開発されており(特開昭59-211
006号公報)、このフィルムにはセルローストリアセテ
ートフィルムも使用できることがそのなかに示唆されて
いる。
機械強度等を改善するために行なわれる延伸方法のひと
つにフィルムの両側縁部をクリップ等で固定して2〜6
倍延伸するテンター方式がある。このテンター方式を利
用してフェノキシ樹脂等のフィルムから液晶表示パネル
の基板を製造する技術も開発されており(特開昭59-211
006号公報)、このフィルムにはセルローストリアセテ
ートフィルムも使用できることがそのなかに示唆されて
いる。
ブタノール、シクロヘキンサン等の貧溶媒あるいは金属
塩を加えてゲル化を促進する方法はいずれも無端バンド
あるいはドラム(以下、一括して支持体という。)上に
流延後この支持体が一回転する間に流延層から溶媒を少
なくとも支持体から剥離可能になるまで蒸発させて固化
させ、支持体から剥離しなければならない。ところが、
この剥離可能になるまで乾燥するのにかなり時間を要す
る。このような方法では、剥離時におけるフィルム中の
溶媒量は乾燥後のフィルム重量に対して100%程度が
一般に限界である。従って、例えば特開昭54−488
62号公報の実施例に示されるように、剥離可能な上限
速度はゲル化溶媒量が少ない場合には1.0〜1.1m
/min程度(1周6mのバンドでの乾燥時間約330
秒)そして適当量のゲル化溶媒を添化した場合でも最高
2.6m/min程度(1周6mのバンドでの乾燥時間約1
40秒)にすぎない。このため、実際の製造工程でコス
ト的に妥当な製膜速度の下限を10m/minとしても支持
体の1周が20m以上の大きな設備が必要になる。一
方、剥離までの時間を短縮するために乾燥速度を上げる
と発泡を生じ、乾燥不十分な状態で剥離すれば剥残りを
生じてフィルムの平面性、透明性を損なう。そして一旦
これらが発生すると次から次へと発泡や剥残りを誘発す
るため製膜を停止するか又は製造速度を落して清掃しな
くてはならず、再開後もこれらのトラブルを起こす限界
に近いところで行なわれる定常運転状態に戻すまでに運
転速度を徐々に上昇させる必要があるため数時間かか
る。
塩を加えてゲル化を促進する方法はいずれも無端バンド
あるいはドラム(以下、一括して支持体という。)上に
流延後この支持体が一回転する間に流延層から溶媒を少
なくとも支持体から剥離可能になるまで蒸発させて固化
させ、支持体から剥離しなければならない。ところが、
この剥離可能になるまで乾燥するのにかなり時間を要す
る。このような方法では、剥離時におけるフィルム中の
溶媒量は乾燥後のフィルム重量に対して100%程度が
一般に限界である。従って、例えば特開昭54−488
62号公報の実施例に示されるように、剥離可能な上限
速度はゲル化溶媒量が少ない場合には1.0〜1.1m
/min程度(1周6mのバンドでの乾燥時間約330
秒)そして適当量のゲル化溶媒を添化した場合でも最高
2.6m/min程度(1周6mのバンドでの乾燥時間約1
40秒)にすぎない。このため、実際の製造工程でコス
ト的に妥当な製膜速度の下限を10m/minとしても支持
体の1周が20m以上の大きな設備が必要になる。一
方、剥離までの時間を短縮するために乾燥速度を上げる
と発泡を生じ、乾燥不十分な状態で剥離すれば剥残りを
生じてフィルムの平面性、透明性を損なう。そして一旦
これらが発生すると次から次へと発泡や剥残りを誘発す
るため製膜を停止するか又は製造速度を落して清掃しな
くてはならず、再開後もこれらのトラブルを起こす限界
に近いところで行なわれる定常運転状態に戻すまでに運
転速度を徐々に上昇させる必要があるため数時間かか
る。
また、流延したドープを冷却してゲル化させる方法にお
いてもフィルムを剥ぎ取るためにある程度の溶剤を蒸散
させておく必要がある。その理由は前記特許公報には特
に記されてはいないが、本発明者らの実験では、溶剤の
大部分が残った状態では、単にゲル化だけさせても剥ぎ
取ったフィルムの自己支持性が不充分であった。そし
て、剥ぎ取部やその後の搬送部で不均一な伸びや変形を
生じやすく、また、剥ぎ取後の乾燥過程でフィルムの収
縮が大きくて、良好な品質のものが得られなかった。前
記特許の方法においては、溶剤の除去のために、第25
図に示すように、バンド3の後半部で管42から供給さ
れた熱風9を多数の細孔43から吹き出させて乾燥を促進
することも行なわれていた。しかしながら、この方法で
はフィルムからの溶剤の蒸発速度が非常に遅く、前述の
伸び、変形、収縮といった問題を起こさない程度まで溶
剤を除去するまでにかなりの時間を要し、製膜速度を大
巾に上昇させることは困難であった。
いてもフィルムを剥ぎ取るためにある程度の溶剤を蒸散
させておく必要がある。その理由は前記特許公報には特
に記されてはいないが、本発明者らの実験では、溶剤の
大部分が残った状態では、単にゲル化だけさせても剥ぎ
取ったフィルムの自己支持性が不充分であった。そし
て、剥ぎ取部やその後の搬送部で不均一な伸びや変形を
生じやすく、また、剥ぎ取後の乾燥過程でフィルムの収
縮が大きくて、良好な品質のものが得られなかった。前
記特許の方法においては、溶剤の除去のために、第25
図に示すように、バンド3の後半部で管42から供給さ
れた熱風9を多数の細孔43から吹き出させて乾燥を促進
することも行なわれていた。しかしながら、この方法で
はフィルムからの溶剤の蒸発速度が非常に遅く、前述の
伸び、変形、収縮といった問題を起こさない程度まで溶
剤を除去するまでにかなりの時間を要し、製膜速度を大
巾に上昇させることは困難であった。
一方、セルロースアセテートプロピオネート等のドープ
を冷却した支持体上へ流延して風乾燥するだけで剥離可
能にする技術は現在までセルローストリアセテート系に
は導入されていない。その理由はセルローストリアセテ
ートは溶媒に対する溶解性が悪く工場生産に適する高濃
度ドープの製法が開発されていなかったこと及び低濃度
では前述の問題点があって冷却だけでは安定した剥ぎ取
を行えなかったことによる。
を冷却した支持体上へ流延して風乾燥するだけで剥離可
能にする技術は現在までセルローストリアセテート系に
は導入されていない。その理由はセルローストリアセテ
ートは溶媒に対する溶解性が悪く工場生産に適する高濃
度ドープの製法が開発されていなかったこと及び低濃度
では前述の問題点があって冷却だけでは安定した剥ぎ取
を行えなかったことによる。
また、フィルムを支持体から剥ぎ取った後乾燥工程にお
いて乾燥速度を上昇させることは製膜速度を速める上で
大きなメリットを有する。
いて乾燥速度を上昇させることは製膜速度を速める上で
大きなメリットを有する。
しかしながら、乾燥速度を上げるために剥取直後から高
温で乾燥しようとすると、ウエブの表面にピッチ0.3
〜4.0mm程度のシワが発生したり、あるいはメチレン
クロライド(沸点約40℃)等の溶媒の残存量がまだ多
いために発泡が現われたりして、製品として使用できな
くなる。そこで、従来は剥取後しばらくの間膜面温度が
溶媒の沸点を超えないように注意して乾燥を行ない、例
えばウエブ中の溶媒量が30重量%以下になってはじめ
て高温で乾燥するように乾燥条件が設定されていた。そ
の結果、乾燥に時間がかかるばかりでなく、乾燥工程の
管理の負担も大きくなっていた。
温で乾燥しようとすると、ウエブの表面にピッチ0.3
〜4.0mm程度のシワが発生したり、あるいはメチレン
クロライド(沸点約40℃)等の溶媒の残存量がまだ多
いために発泡が現われたりして、製品として使用できな
くなる。そこで、従来は剥取後しばらくの間膜面温度が
溶媒の沸点を超えないように注意して乾燥を行ない、例
えばウエブ中の溶媒量が30重量%以下になってはじめ
て高温で乾燥するように乾燥条件が設定されていた。そ
の結果、乾燥に時間がかかるばかりでなく、乾燥工程の
管理の負担も大きくなっていた。
一方、これらのフィルムに写真乳剤を塗布して写真フイ
ルムとし裁・切断の後、パーフォレーション孔を穿孔し
て映画用フィルムとした場合に映写中のパーフォレーシ
ョン孔の破損を防ぐには、フィルムの引裂強度特性が重
要となる。
ルムとし裁・切断の後、パーフォレーション孔を穿孔し
て映画用フィルムとした場合に映写中のパーフォレーシ
ョン孔の破損を防ぐには、フィルムの引裂強度特性が重
要となる。
本発明の目的は流延後剥ぎ取りまでの時間及び剥取後の
乾燥時間を短縮して製膜速度を高めるとともに装置をコ
ンパクト化することにある。
乾燥時間を短縮して製膜速度を高めるとともに装置をコ
ンパクト化することにある。
本発明の別の目的は流延したフィルムに発泡や剥ぎ取り
が生ぜず、かつ剥ぎ取り後の乾燥工程におけるしわある
いは発泡をなくして不良品発生率を低下させる製膜方法
を提供することにある。
が生ぜず、かつ剥ぎ取り後の乾燥工程におけるしわある
いは発泡をなくして不良品発生率を低下させる製膜方法
を提供することにある。
本発明のこのような目的はセルローストリアセテートが
高濃度でかつ特定の組成の混合溶媒を用いたドープを利
用し、かつ乾燥の際にフィルムの巾方向にテンションを
与えることによって達成される。
高濃度でかつ特定の組成の混合溶媒を用いたドープを利
用し、かつ乾燥の際にフィルムの巾方向にテンションを
与えることによって達成される。
すなわち、本発明はセルローストリアセテート及びその
他の乾燥後固体となる成分の和の濃度が18〜35重量
%であってかつ溶媒組成におけるメチレンクロライド以
外の溶媒の比率が13〜25重量%であるドープを表面
温度10℃以下の支持体上へ流延し、該支持体に流延し
たセルローストリアセテートフィルムを支持体から剥離
した後該フィルムの巾方向にテンションを与えつつ搬送
するとともに乾燥することを特徴とするセルローストリ
アセテートフィルムの製造方法に関する。
他の乾燥後固体となる成分の和の濃度が18〜35重量
%であってかつ溶媒組成におけるメチレンクロライド以
外の溶媒の比率が13〜25重量%であるドープを表面
温度10℃以下の支持体上へ流延し、該支持体に流延し
たセルローストリアセテートフィルムを支持体から剥離
した後該フィルムの巾方向にテンションを与えつつ搬送
するとともに乾燥することを特徴とするセルローストリ
アセテートフィルムの製造方法に関する。
ドープはセルローストリアセテートの濃度が高いドープ
を使用し、セルローストリアセテート及びその他の乾燥
後固体となる成分の和の濃度が18重量%以上、好ましく
は20〜35重量%のものが適当である。その他の乾燥
後固体となる成分は例えばトリフェニルフォスフェート
のような可塑剤、そのほか必要により加えられる各種添
加剤などである。
を使用し、セルローストリアセテート及びその他の乾燥
後固体となる成分の和の濃度が18重量%以上、好ましく
は20〜35重量%のものが適当である。その他の乾燥
後固体となる成分は例えばトリフェニルフォスフェート
のような可塑剤、そのほか必要により加えられる各種添
加剤などである。
溶媒はメチレンクロライドと他の溶媒との混合溶媒であ
る。他の溶媒はC1〜C4のアルコール、例えばメタノー
ル、n−ブタノール等、シクロヘキサン等のセルロース
トリアセテートに対する貧溶媒である。これらは1種で
あってもよく、2種以上のものを併用してもよい。混合
比はメチレンクロライドが87〜75重量%、従ってそ
の他の溶媒が13〜25重量%である。
る。他の溶媒はC1〜C4のアルコール、例えばメタノー
ル、n−ブタノール等、シクロヘキサン等のセルロース
トリアセテートに対する貧溶媒である。これらは1種で
あってもよく、2種以上のものを併用してもよい。混合
比はメチレンクロライドが87〜75重量%、従ってそ
の他の溶媒が13〜25重量%である。
セルローストリアセテートの濃度及び溶媒の組成は、上
記の範囲内において、後述の方法によるドープの製造が
容易でありかつ10℃以下の所定温度でなるべく早くゲ
ル化が進行するように定められる。ドープのゲル化温度
はセルローストリアセテートの濃度、溶媒組成などに依
存する。溶媒にメチレンクロライド92重量%とメタノ
ール8重量%の混合溶媒(A)及びメチレンクロライド8
3重量%、メタノール7重量%及びn−ブタノール10
重量%の混合溶媒(B)を用いて、セルローストリアセテ
ート濃度とゲル化温度との関係を測定した結果を第18
図に示す。同図に示すように、ドープ濃度が高い程、又
貧溶媒濃度が高い組成程支持体温度を高くすることが可
能であるが、ドープ濃度35%以上では流延ビードの形
成はメルトフラクチャーにより乱され、また、均質ドー
プを作ることが難しい。一方、貧溶媒含有率を25%以
上とすると、ドープに白濁が生じたり、増粘のため輸送
が困難となるなどの欠点がある。
記の範囲内において、後述の方法によるドープの製造が
容易でありかつ10℃以下の所定温度でなるべく早くゲ
ル化が進行するように定められる。ドープのゲル化温度
はセルローストリアセテートの濃度、溶媒組成などに依
存する。溶媒にメチレンクロライド92重量%とメタノ
ール8重量%の混合溶媒(A)及びメチレンクロライド8
3重量%、メタノール7重量%及びn−ブタノール10
重量%の混合溶媒(B)を用いて、セルローストリアセテ
ート濃度とゲル化温度との関係を測定した結果を第18
図に示す。同図に示すように、ドープ濃度が高い程、又
貧溶媒濃度が高い組成程支持体温度を高くすることが可
能であるが、ドープ濃度35%以上では流延ビードの形
成はメルトフラクチャーにより乱され、また、均質ドー
プを作ることが難しい。一方、貧溶媒含有率を25%以
上とすると、ドープに白濁が生じたり、増粘のため輸送
が困難となるなどの欠点がある。
本発明はこのような高濃度ドープを工業的に製造しうる
技術を開発してはじめて達成されたものである。
技術を開発してはじめて達成されたものである。
このような高濃度ドープは例えば、セルローストリアセ
テートと前記の溶媒を加圧容器に入れて密閉し、加圧下
で該溶媒の常圧における沸点以上でかつ該溶媒が沸騰し
ない範囲の温度に加熱し、撹拌することによって得られ
る。
テートと前記の溶媒を加圧容器に入れて密閉し、加圧下
で該溶媒の常圧における沸点以上でかつ該溶媒が沸騰し
ない範囲の温度に加熱し、撹拌することによって得られ
る。
セルローストリアセテート、溶媒、そのほか必要により
加えられる添加剤等は予め粗混合してから加圧容器に入
れてもよく、あるいは別々に投入してもよい。
加えられる添加剤等は予め粗混合してから加圧容器に入
れてもよく、あるいは別々に投入してもよい。
加圧容器の種類は問うところではなく、要は所定の圧力
に耐えるものであればよい。この加圧容器は加熱しうる
ようにするほか撹拌もしうるようにする必要がある。
に耐えるものであればよい。この加圧容器は加熱しうる
ようにするほか撹拌もしうるようにする必要がある。
加圧は、窒素ガスなどの不活性気体を圧入することによ
って行なってもよく、また、加熱による溶媒の蒸気圧の
上昇のみによって行なってもよい。そのほか、加圧容器
を密閉後セルローストリアセテート、溶媒、その他の添
加物の一部又は全部を圧入することによる容器内の気相
容積の減少を利用することもできる。
って行なってもよく、また、加熱による溶媒の蒸気圧の
上昇のみによって行なってもよい。そのほか、加圧容器
を密閉後セルローストリアセテート、溶媒、その他の添
加物の一部又は全部を圧入することによる容器内の気相
容積の減少を利用することもできる。
加熱は外部から行なうようにすることが好ましく、例え
ばジャケットタイプのものは好適である。そのほか、外
部にプレートヒータ等を設け、配管でつないで循環させ
ることによる加熱も可能である。
ばジャケットタイプのものは好適である。そのほか、外
部にプレートヒータ等を設け、配管でつないで循環させ
ることによる加熱も可能である。
撹拌翼は容器壁近傍に達する長さのものがよく、端部に
は容器壁部の液膜更新のために掻取翼を設けることが好
ましい。
は容器壁部の液膜更新のために掻取翼を設けることが好
ましい。
加圧容器にはそのほか圧力計、温度計などの計器類を適
宜配設する。
宜配設する。
加圧容器に前述の原料を入れて加圧下で加熱を行なう。
加熱温度は溶媒の沸点以上でかつ該溶媒が沸騰しない範
囲の温度である。この温度は60℃以上が好ましく、特
に80〜110℃程度が好適である。圧力はこの設定さ
れた温度において溶媒が沸騰しないように定められる。
加熱温度は溶媒の沸点以上でかつ該溶媒が沸騰しない範
囲の温度である。この温度は60℃以上が好ましく、特
に80〜110℃程度が好適である。圧力はこの設定さ
れた温度において溶媒が沸騰しないように定められる。
溶解後は、冷却してから容器から取り出すかあるいは容
器からポンプ等で抜き出して熱交換器等で冷却し、これ
を製膜に供する。
器からポンプ等で抜き出して熱交換器等で冷却し、これ
を製膜に供する。
この溶解方法においては加圧することにより、常圧にお
ける沸点以上に加熱することができ、また沸騰を押さえ
て過濃縮状態を生じないようにしてゲル発生を防止して
いる。加熱によって、溶解度及び溶解速度を上昇させ、
短時間に完全に溶解することを可能にしている。
ける沸点以上に加熱することができ、また沸騰を押さえ
て過濃縮状態を生じないようにしてゲル発生を防止して
いる。加熱によって、溶解度及び溶解速度を上昇させ、
短時間に完全に溶解することを可能にしている。
ドープの流延方法は第19図に示すようなバンド流延方
式あるいは第20図に示すようなドラム流延方式のいず
れでもよいが、いずれの場合も流延部1から剥取部2ま
での全域、特に剥取部2周辺を冷却する。剥離に関係す
るのは支持体3とドープ4の界面が主であるから、支持
表面を十分に冷却することが重要である。冷却の方法は
特に制限されるものではなく、冷媒あるいは冷風による
方法、ヒートパイプによる方法をいずれも利用できる。
冷却温度は支持体表面温度が10℃以下、好ましくは5
℃以下になるようにする。支持体表面温度が10℃を超え
ると、セルロースアセテート及びその他の乾燥後固体と
なる成分の濃度の和が18〜35重量%のドープでは、迅速
なゲル化を確保することができない。
式あるいは第20図に示すようなドラム流延方式のいず
れでもよいが、いずれの場合も流延部1から剥取部2ま
での全域、特に剥取部2周辺を冷却する。剥離に関係す
るのは支持体3とドープ4の界面が主であるから、支持
表面を十分に冷却することが重要である。冷却の方法は
特に制限されるものではなく、冷媒あるいは冷風による
方法、ヒートパイプによる方法をいずれも利用できる。
冷却温度は支持体表面温度が10℃以下、好ましくは5
℃以下になるようにする。支持体表面温度が10℃を超え
ると、セルロースアセテート及びその他の乾燥後固体と
なる成分の濃度の和が18〜35重量%のドープでは、迅速
なゲル化を確保することができない。
乾燥風は使用しなくともよいが、支持体面温度を上昇さ
せなければ、使用してもよい。
せなければ、使用してもよい。
この乾燥風は発泡が生じない範囲内でなるべく高い温度
であることが好ましく、特に40℃以上にすることが好
ましい。乾燥風は少なくとも2秒以上フィルム表面にあ
てることを要し、流延直後から2秒以上乾燥風をあてる
ことが好ましい。また乾燥風をフィルム表面へ当てる方
向は垂直、斜め等任意の方向でよいが乾燥が効果的に行
なえるだけの風量であることが好ましい。このよう乾燥
風を用いることにより、剥離前にフィルムの表面が乾燥
して剥離後のフィルムの伸びを防止できる。
であることが好ましく、特に40℃以上にすることが好
ましい。乾燥風は少なくとも2秒以上フィルム表面にあ
てることを要し、流延直後から2秒以上乾燥風をあてる
ことが好ましい。また乾燥風をフィルム表面へ当てる方
向は垂直、斜め等任意の方向でよいが乾燥が効果的に行
なえるだけの風量であることが好ましい。このよう乾燥
風を用いることにより、剥離前にフィルムの表面が乾燥
して剥離後のフィルムの伸びを防止できる。
支持体上に流延されたセルローストリアセテートフィル
ムは、支持体から剥離された後該フィルムの巾方向にテ
ンションが与えられつつ搬送される。このフィルムの巾
方向にテンションを与えるには、フィルムの両側縁部を
固定してその間隔を所定間隔に保ちつつ搬送する方法、
フィルムが延伸されない程度の力でフィルムの側縁部を
巾方向外方に牽引しつつ搬送する方法等がある。即ち、
両側縁を固定する方法ではフィルムの自由収縮を防止す
ることによりフィルムにテンションを与えるものであ
り、側縁部を牽引する方法ではフィルムの自由収縮を防
止するとともに積極的に引っ張ってテンションを与える
ものである。
ムは、支持体から剥離された後該フィルムの巾方向にテ
ンションが与えられつつ搬送される。このフィルムの巾
方向にテンションを与えるには、フィルムの両側縁部を
固定してその間隔を所定間隔に保ちつつ搬送する方法、
フィルムが延伸されない程度の力でフィルムの側縁部を
巾方向外方に牽引しつつ搬送する方法等がある。即ち、
両側縁を固定する方法ではフィルムの自由収縮を防止す
ることによりフィルムにテンションを与えるものであ
り、側縁部を牽引する方法ではフィルムの自由収縮を防
止するとともに積極的に引っ張ってテンションを与える
ものである。
まずフィルムの両側縁部を固定する方法について説明す
る。この方法の一実施態様を第1図及び第2図に示す。
第1図は支持体から剥ぎ取られたフィルム5の両側縁部
を巾規制装置6で固定している状態を示す平面図であ
り、第2図は両側縁部を固定(以下、「巾を規制」とい
うことがある。)したフィルムを乾燥している状態を示
す側面図である。
る。この方法の一実施態様を第1図及び第2図に示す。
第1図は支持体から剥ぎ取られたフィルム5の両側縁部
を巾規制装置6で固定している状態を示す平面図であ
り、第2図は両側縁部を固定(以下、「巾を規制」とい
うことがある。)したフィルムを乾燥している状態を示
す側面図である。
第2図に示すように、セルローストリアセテートドープ
が流延部1から支持体3上に流延され、それによって形
成されたフィルム5が剥取部2で剥ぎ取られ、巾規制装
置6によって両側縁部を固定されて乾燥室8内を蛇行走
行し、その間に熱風9により乾燥されて巻き取られる。
が流延部1から支持体3上に流延され、それによって形
成されたフィルム5が剥取部2で剥ぎ取られ、巾規制装
置6によって両側縁部を固定されて乾燥室8内を蛇行走
行し、その間に熱風9により乾燥されて巻き取られる。
フィルムの両側縁部を固定する巾規制装置には、例えば
第3図に示すようなピンクリップを使用してもよく、あ
るいは第4図に示すような、ポリエステルフィルム等の
延伸に使用されているテンター用のクリップを利用する
こともできる。さらに、第5図に示すようなニップベル
ト方式を利用することもできる。
第3図に示すようなピンクリップを使用してもよく、あ
るいは第4図に示すような、ポリエステルフィルム等の
延伸に使用されているテンター用のクリップを利用する
こともできる。さらに、第5図に示すようなニップベル
ト方式を利用することもできる。
ピンクリップ10は例えば第3図に示すようにピン台1
1に多数のピン12が植設されたものであり、列状にチ
ェーン(図示されていない。)に取り付けられている。
ピン台11はチェーンのターン部での動きをスムーズに
するために長さを短かくすることが好ましい。ピン台1
1に植設されるピン12はフィルム保持強度の点で複数
列にするのがよいが、現実的に2〜3列あれば十分であ
る。フィルムにピン12を喰い込ませる手段としてはピ
ン列に合わせて溝を切った第3図に示すような喰い込ま
せロール13を使用してもよく、ブラシロール(図示さ
れていない。)を使用してもよい。そのほか、エアーを
強く吹き付けることによって喰い込ませることも可能で
ある。
1に多数のピン12が植設されたものであり、列状にチ
ェーン(図示されていない。)に取り付けられている。
ピン台11はチェーンのターン部での動きをスムーズに
するために長さを短かくすることが好ましい。ピン台1
1に植設されるピン12はフィルム保持強度の点で複数
列にするのがよいが、現実的に2〜3列あれば十分であ
る。フィルムにピン12を喰い込ませる手段としてはピ
ン列に合わせて溝を切った第3図に示すような喰い込ま
せロール13を使用してもよく、ブラシロール(図示さ
れていない。)を使用してもよい。そのほか、エアーを
強く吹き付けることによって喰い込ませることも可能で
ある。
クリップを用いる場合にはテンター用に利用されている
ものをそのまま利用でき、例えば第4図に示すものを多
数チェーン等に取り付ければよい。このクリップ14は
フィルム5が固定アゴ15上に乗った後レバー16を倒
してシュー17でフィルム5を挟みつけるようになって
いる。
ものをそのまま利用でき、例えば第4図に示すものを多
数チェーン等に取り付ければよい。このクリップ14は
フィルム5が固定アゴ15上に乗った後レバー16を倒
してシュー17でフィルム5を挟みつけるようになって
いる。
ニップベルト方式は例えば第5図に平面図をそして側面
断面図を第6図に示すように、フィルムの側縁部をニッ
プ用のベルト18とプーリ19で押える方式である。こ
の方式は第7図に正面図をそして第8図に側面図を示す
ように大径のドラム20を用い、その周面に縁部をニッ
プ用のベルト18で押える方式も可能である。その場合
はこの大径のドラム1個を用いてもよく、複数個を連続
して使用するようにしてもよい。
断面図を第6図に示すように、フィルムの側縁部をニッ
プ用のベルト18とプーリ19で押える方式である。こ
の方式は第7図に正面図をそして第8図に側面図を示す
ように大径のドラム20を用い、その周面に縁部をニッ
プ用のベルト18で押える方式も可能である。その場合
はこの大径のドラム1個を用いてもよく、複数個を連続
して使用するようにしてもよい。
巾規制装置で固定されたフィルムの両側縁部は搬送中所
定間隔に保たれる。この間隔は一定の場合もあり、搬送
に従って巾規制開始時よりも拡げあるいは狭める場合も
ある。この間隔を拡げあるいは狭める範囲は通常は巾規
制開始時の間隔に対して±20%程度である。もちろ
ん、この間隔を搬送に従って任意のパターンで変化させ
ることも可能である。一般的には乾燥によってフィルム
が収縮するので、間隔を一定に保ちあるいは徐々に狭め
ていくことによってフィルムに適度のテンションを与え
ることができる。
定間隔に保たれる。この間隔は一定の場合もあり、搬送
に従って巾規制開始時よりも拡げあるいは狭める場合も
ある。この間隔を拡げあるいは狭める範囲は通常は巾規
制開始時の間隔に対して±20%程度である。もちろ
ん、この間隔を搬送に従って任意のパターンで変化させ
ることも可能である。一般的には乾燥によってフィルム
が収縮するので、間隔を一定に保ちあるいは徐々に狭め
ていくことによってフィルムに適度のテンションを与え
ることができる。
巾規制は通常は支持体から剥取後直ちに行なう。その場
合、第9図に示すように剥取ロールを設けずに巾規制装
置6と直結させることも可能である。
合、第9図に示すように剥取ロールを設けずに巾規制装
置6と直結させることも可能である。
また、スペースなどの場合により、第10図に示すよう
に、巾規制装置6を支持体3から離して設けることも可
能である。但し、その場合には巾を規制する前には急激
な乾燥を避けなければならない。
に、巾規制装置6を支持体3から離して設けることも可
能である。但し、その場合には巾を規制する前には急激
な乾燥を避けなければならない。
次に、側縁部を牽引する方法について説明する。
この方法の一実施態様を第11図及び第12図に示す。
第11図は支持体から剥ぎ取られたフィルム5の両側縁
部を牽引装置21で牽引している状態を示す平面図であ
り、第12図はフィルムの両側縁部を牽引しつつ乾燥し
ている状態を示す側面図である。
第11図は支持体から剥ぎ取られたフィルム5の両側縁
部を牽引装置21で牽引している状態を示す平面図であ
り、第12図はフィルムの両側縁部を牽引しつつ乾燥し
ている状態を示す側面図である。
第12図に示すように、セルローストリアセテートドー
プが流延部1から支持体3上に流延され、それによって
形成されたフィルム5が剥取部2で剥ぎ取られ、牽引装
置21によって両側縁部を巾方向外方に引張られつつ乾
燥室8内を蛇行走行し、その間に熱風9により乾燥され
て巻き取られる。
プが流延部1から支持体3上に流延され、それによって
形成されたフィルム5が剥取部2で剥ぎ取られ、牽引装
置21によって両側縁部を巾方向外方に引張られつつ乾
燥室8内を蛇行走行し、その間に熱風9により乾燥され
て巻き取られる。
フィルムの側縁部を巾方向外方に牽引するためにフィル
ムの両側縁部を掴持する必要がある。掴持する手段とし
ては、前記側縁部を固定する方法において説明したピン
クリップ10、テンター用のクリップ14等を利用する
ことができる。
ムの両側縁部を掴持する必要がある。掴持する手段とし
ては、前記側縁部を固定する方法において説明したピン
クリップ10、テンター用のクリップ14等を利用する
ことができる。
フィルムの側縁部の牽引は掴持部材を牽引することによ
り行なわれる。掴持部材の牽引手段は特に制限されない
が、例えばバネ、シリンダ、錘りなどを利用できる。牽
引は掴持部材に対して直接行なうようにしてもよく、掴
持部材を駆動するチェーン等をフィルムの巾方向に移動
しうるようにしてこれを牽引することによって行なって
もよい。
り行なわれる。掴持部材の牽引手段は特に制限されない
が、例えばバネ、シリンダ、錘りなどを利用できる。牽
引は掴持部材に対して直接行なうようにしてもよく、掴
持部材を駆動するチェーン等をフィルムの巾方向に移動
しうるようにしてこれを牽引することによって行なって
もよい。
牽引機構の例を第13図〜第17図に示す。
第13図の例はピンクリップ10の底部に摺動バー22
を取り付け、この摺動バー22をリング23で摺動自在
に支持するとともにこのリング23を駆動チェーン24
に固定してこのチェーン24の駆動走行によりピンクリ
ップ10を走行させるようになっている。そして、その
外側にチェーン25を併走させ、このチェーン25とピ
ンクリップの間をバネ26で連結することにより、この
バネ26の収縮力でピンクリップ10を適度に牽引する
ように構成されている。チェーン24のスプロケット及
びチェーン25のスプロケット(いずれも図示されてい
ない。)は同じ軸に取り付けられており、チェーン24
のスプロケットは該軸に噛合して軸長方向に摺動しうる
ようになっている。一方、チェーン25のスプロケット
は軸に固定されている。
を取り付け、この摺動バー22をリング23で摺動自在
に支持するとともにこのリング23を駆動チェーン24
に固定してこのチェーン24の駆動走行によりピンクリ
ップ10を走行させるようになっている。そして、その
外側にチェーン25を併走させ、このチェーン25とピ
ンクリップの間をバネ26で連結することにより、この
バネ26の収縮力でピンクリップ10を適度に牽引する
ように構成されている。チェーン24のスプロケット及
びチェーン25のスプロケット(いずれも図示されてい
ない。)は同じ軸に取り付けられており、チェーン24
のスプロケットは該軸に噛合して軸長方向に摺動しうる
ようになっている。一方、チェーン25のスプロケット
は軸に固定されている。
第14図の例は第13図の牽引機構においてバネ26を
エアーシリンダ27で代替した例である。
エアーシリンダ27で代替した例である。
第15図の例はピンクリップ10の底部にボールローラ
28を取り付けてピンクリップ10を台板29上を自由
に走行しうるようにするとともにその側面には摺動して
伸縮する2重管30を取り付けている。この2重管の外
管を固定チェーン25に取り付けてピンクリップ10をこ
のチェーン25の駆動走行により走行させている。そして
2重管の内管にはロープ31を取り付け、このロープ31
の端部には錘り32を吊り下げて、錘り32の重量でピ
ンクリップ10を牽引するように構成されている。
28を取り付けてピンクリップ10を台板29上を自由
に走行しうるようにするとともにその側面には摺動して
伸縮する2重管30を取り付けている。この2重管の外
管を固定チェーン25に取り付けてピンクリップ10をこ
のチェーン25の駆動走行により走行させている。そして
2重管の内管にはロープ31を取り付け、このロープ31
の端部には錘り32を吊り下げて、錘り32の重量でピ
ンクリップ10を牽引するように構成されている。
第16図の例はピンクリップ10の底部にスライドベア
リング33を取り付けてピンクリップ10をスライド台3
4上を自由走行しうるようにしている。また、ピンクリ
ップ10のピン台にはピンクリップアーム35が回動自
由に連結されるとともにスライド台34には固定アーム
36が固着されている。そしてこれらピンクリップアー
ム35と固定アーム36は、一体アーム37と回動自在
に連結されてリンク機構が形成されている。一体アーム
37は略中央部で折曲された略「く」字状に形成されて
おり、その略中央部が固定アーム36と回動自在に連結
されるとともに一端部がピックアップアーム35と回動
自在に連結されている。そして一対アーム37の他端に
は錘り32が取り付けられ、この錘り32の重量により
一体アーム37が固定アーム36を中心として回転し、
この一体アーム37の回転でピックリップアーム35が
外方へ引っ張られピンクリップ10を牽引するように構
成されている。
リング33を取り付けてピンクリップ10をスライド台3
4上を自由走行しうるようにしている。また、ピンクリ
ップ10のピン台にはピンクリップアーム35が回動自
由に連結されるとともにスライド台34には固定アーム
36が固着されている。そしてこれらピンクリップアー
ム35と固定アーム36は、一体アーム37と回動自在
に連結されてリンク機構が形成されている。一体アーム
37は略中央部で折曲された略「く」字状に形成されて
おり、その略中央部が固定アーム36と回動自在に連結
されるとともに一端部がピックアップアーム35と回動
自在に連結されている。そして一対アーム37の他端に
は錘り32が取り付けられ、この錘り32の重量により
一体アーム37が固定アーム36を中心として回転し、
この一体アーム37の回転でピックリップアーム35が
外方へ引っ張られピンクリップ10を牽引するように構
成されている。
また、前記スライド台34の下方には固定チェーン38
が取り付けられており、このチェーン38の駆動走行に
よりピンクリップ10が同時に走行するように構成され
ている。
が取り付けられており、このチェーン38の駆動走行に
よりピンクリップ10が同時に走行するように構成され
ている。
なお、一体アーム37を分離可能で錘り32が移動自在
な構造とし、ターン時に錘り32が自動的にウェブ側
(内側)へ移動するようにすれば、ピンクリップ10の
ピンが下向きの場合であってもピンクリップ10を牽引
することができる。
な構造とし、ターン時に錘り32が自動的にウェブ側
(内側)へ移動するようにすれば、ピンクリップ10の
ピンが下向きの場合であってもピンクリップ10を牽引
することができる。
第17図の例は第16図の牽引機構において、ピンクリ
ップアーム35、一体アーム37及び錘り32をバネ3
9で代替した例である。この例では、固定アーム36が
略中央でピンクリップ10側へ折曲されて折曲部40が
形成され、この折曲部40とピンクリップ10間がバネ
39で連結されている。そしてこのバネ39の収縮力で
ピンクリップ10を適度に牽引するようになっている。
ップアーム35、一体アーム37及び錘り32をバネ3
9で代替した例である。この例では、固定アーム36が
略中央でピンクリップ10側へ折曲されて折曲部40が
形成され、この折曲部40とピンクリップ10間がバネ
39で連結されている。そしてこのバネ39の収縮力で
ピンクリップ10を適度に牽引するようになっている。
これらの例において、種々の変更が可能である。例えば
第13図,第14又は第17図の例においてバネあるい
はエアシリンダの反撥力を利用してもよく、また、第1
5図に示すように2重管を利用してチェーンを一基にし
てもよい。さらにピンクリップの走行方式も第15図の
ようなボールローラ方式にしてもよい。逆に、第15図
の例においてもピンクリップの駆動方式あるいは走行方
式を第13図の例のようにすることも可能である。さら
にこれらの例においてピンクリップを第4図に示すよう
なテンター用クリップと替えることも可能である。
第13図,第14又は第17図の例においてバネあるい
はエアシリンダの反撥力を利用してもよく、また、第1
5図に示すように2重管を利用してチェーンを一基にし
てもよい。さらにピンクリップの走行方式も第15図の
ようなボールローラ方式にしてもよい。逆に、第15図
の例においてもピンクリップの駆動方式あるいは走行方
式を第13図の例のようにすることも可能である。さら
にこれらの例においてピンクリップを第4図に示すよう
なテンター用クリップと替えることも可能である。
フィルムは両側縁部を掴持する必要があるが、牽引は一
方の側縁部のみから行なって他方の側縁部は単に位置を
固定しておくだけでもよい。
方の側縁部のみから行なって他方の側縁部は単に位置を
固定しておくだけでもよい。
牽引装置は1台であってもよく、2台以上を直列に連結
して使用してもよい。
して使用してもよい。
牽引力は目的に適合するように定められる。フィルムの
巾は牽引関始時からほとんど一定のこともあり、搬送に
送って牽引開始時から±20%程度の範囲で拡げあるい
は狭められることもある。牽引力は走行路の全てにおい
て同一にしてもよく、必要により走行路の途中で変更す
ることも可能である。
巾は牽引関始時からほとんど一定のこともあり、搬送に
送って牽引開始時から±20%程度の範囲で拡げあるい
は狭められることもある。牽引力は走行路の全てにおい
て同一にしてもよく、必要により走行路の途中で変更す
ることも可能である。
牽引は通常は支持体から剥取後直ちに行なう。その場
合、第9図に示す巾規制装置の場合と同様に剥取ロール
を設けずに牽引装置21と直結させることもできる。
合、第9図に示す巾規制装置の場合と同様に剥取ロール
を設けずに牽引装置21と直結させることもできる。
剥取後、ウェブ中の溶媒量が50重量%までは6g/mm2
〜40g/mm2、50重量%〜30重量%までは、15g/m
m2〜100g/mm2 の牽引力であることが望ましい。
〜40g/mm2、50重量%〜30重量%までは、15g/m
m2〜100g/mm2 の牽引力であることが望ましい。
また、スペースなどの都合により、第10図に示す巾規
制装置の場合と同様に牽引装置21を支持体3から離し
て設けてもよい。但し、この場合には牽引する前には急
激な乾燥は避けなければならない。
制装置の場合と同様に牽引装置21を支持体3から離し
て設けてもよい。但し、この場合には牽引する前には急
激な乾燥は避けなければならない。
乾燥手段は制限されるものではなく、例えば熱風、赤外
線などを利用すればよい。乾燥温度は巾規制後又は牽引
後は直ちに溶媒の沸点以上としてよく一挙に100℃付
近まで加熱することができる。乾燥風は乾燥をはやめる
ために、フィルムの両面に吹きつけるのがよく、吹きつ
ける角度もフィルム面に直角になるようにするのがよ
い。乾燥温度パターンも自由な設定が可能であるが、例
えば前半100℃、後半120℃というように分割して
設定されることも多い。
線などを利用すればよい。乾燥温度は巾規制後又は牽引
後は直ちに溶媒の沸点以上としてよく一挙に100℃付
近まで加熱することができる。乾燥風は乾燥をはやめる
ために、フィルムの両面に吹きつけるのがよく、吹きつ
ける角度もフィルム面に直角になるようにするのがよ
い。乾燥温度パターンも自由な設定が可能であるが、例
えば前半100℃、後半120℃というように分割して
設定されることも多い。
本発明の方法では、支持体とフィルムの接着力にうちか
って剥ぎとることが律速にならない。本発明における律
速条件は、支持体から剥れたフィルムの自重の影響やそ
の慣性に打ちかつ程度のフィルム強度を剥取時にフィル
ムに与えることであり、その力は接着力に比べ通常1/1
0以下である。その為大巾なスピードアップが可能とな
る。その結果例えば、従来有効長20mの設備を使用し
ていた場合、同一速度を保つのに2〜3mの有効長の設
備で良い事になり、設備コスト、及びランニングコスト
を大巾に低下させることができる。
って剥ぎとることが律速にならない。本発明における律
速条件は、支持体から剥れたフィルムの自重の影響やそ
の慣性に打ちかつ程度のフィルム強度を剥取時にフィル
ムに与えることであり、その力は接着力に比べ通常1/1
0以下である。その為大巾なスピードアップが可能とな
る。その結果例えば、従来有効長20mの設備を使用し
ていた場合、同一速度を保つのに2〜3mの有効長の設
備で良い事になり、設備コスト、及びランニングコスト
を大巾に低下させることができる。
次に、本発明の方法では、未乾燥のドープを高温にする
ことがないため、溶媒の沸騰に起因する発泡は全く発生
しない。従来法では未乾燥フィルムの温度が、主溶媒で
あるメチレンクロライドの沸点40℃を越えると発泡が
生ずる。
ことがないため、溶媒の沸騰に起因する発泡は全く発生
しない。従来法では未乾燥フィルムの温度が、主溶媒で
あるメチレンクロライドの沸点40℃を越えると発泡が
生ずる。
又、本発明の方法は、従来の乾燥によるドープの固化を
主メカニズムしておらず、特定条件のドープが低温でゲ
ルセットすることを剥取の主メカニズムにしており、支
持体表面温度が充分に低温であるかぎり、剥残りは発生
しない。以上により、従来セルローストリアセテート製
膜の最大の問題であった支持体上への剥残りを考えず、
スピードの増減が自由に行なえるという利点がある。
主メカニズムしておらず、特定条件のドープが低温でゲ
ルセットすることを剥取の主メカニズムにしており、支
持体表面温度が充分に低温であるかぎり、剥残りは発生
しない。以上により、従来セルローストリアセテート製
膜の最大の問題であった支持体上への剥残りを考えず、
スピードの増減が自由に行なえるという利点がある。
セルローストリアセテートフィルムの乾燥工程で、表面
にシワが発生する主な原因は、溶媒の蒸発過程における
フィルムの不均一な収縮のためと考えられる。したがっ
て、溶媒の含有率が高い状態で、急激に高温乾燥を行な
うと溶媒分布の不均一性が大きくなり、不均一な収縮が
発生し、表面性状が悪くなる。この溶媒分布の不均一性
は、乾燥時の本質的なものであり、除去することはでき
ない。不均一な収縮に対してのみ、対策が可能である。
この不均一な収縮は全方向にわたって生じるが、搬送方
向は、搬送テンションが作用しており、収縮に対して、
充分な抑制効果を生じている。
にシワが発生する主な原因は、溶媒の蒸発過程における
フィルムの不均一な収縮のためと考えられる。したがっ
て、溶媒の含有率が高い状態で、急激に高温乾燥を行な
うと溶媒分布の不均一性が大きくなり、不均一な収縮が
発生し、表面性状が悪くなる。この溶媒分布の不均一性
は、乾燥時の本質的なものであり、除去することはでき
ない。不均一な収縮に対してのみ、対策が可能である。
この不均一な収縮は全方向にわたって生じるが、搬送方
向は、搬送テンションが作用しており、収縮に対して、
充分な抑制効果を生じている。
したがって、抑制力が作用していない搬送方向と直角な
巾方向に対して、この収縮を抑制できるような搬送手段
を用いることにより、表面性状を悪化させることなく、
高温乾燥が可能となる。
巾方向に対して、この収縮を抑制できるような搬送手段
を用いることにより、表面性状を悪化させることなく、
高温乾燥が可能となる。
従来のロールを用いた搬送では、ロールとフィルム間の
摩擦力がこの不均一な収縮を抑制する力となりうるが、
この摩擦力は、収縮力に対して、きわめて小さく、表面
性状の悪化防止にはほとんど効果がない。また、ロール
上で急速に収縮が発生すれば、それはフィルムの表面に
キズを発生させることもある。
摩擦力がこの不均一な収縮を抑制する力となりうるが、
この摩擦力は、収縮力に対して、きわめて小さく、表面
性状の悪化防止にはほとんど効果がない。また、ロール
上で急速に収縮が発生すれば、それはフィルムの表面に
キズを発生させることもある。
フィルムの搬送方法の1つとして、エアーをノズルより
吹出し、エアーの動圧又は静圧で、フィルムを浮上させ
て、非接触状態で搬送する方法がある。この方法は塗布
後の乾燥工程で使用されるのが普通であるが、もし流延
はぎとり直後から用いたとしても、前述のキズは防止で
きてもフィルムの巾方向の収縮に対する抑制力は0に等
しく、表面性状の悪化防止効果はない。
吹出し、エアーの動圧又は静圧で、フィルムを浮上させ
て、非接触状態で搬送する方法がある。この方法は塗布
後の乾燥工程で使用されるのが普通であるが、もし流延
はぎとり直後から用いたとしても、前述のキズは防止で
きてもフィルムの巾方向の収縮に対する抑制力は0に等
しく、表面性状の悪化防止効果はない。
したがって、前記以外の搬送方法の採用が必要となる。
すなわちフィルムが巾方向に自由収縮できないように、
フィルムの両側を固定した状態又はフィルムを巾方向に
牽引した状態で搬送しながら乾燥を行なうことにより、
表面性状の悪化を防ぐことができる。
すなわちフィルムが巾方向に自由収縮できないように、
フィルムの両側を固定した状態又はフィルムを巾方向に
牽引した状態で搬送しながら乾燥を行なうことにより、
表面性状の悪化を防ぐことができる。
また、この巾を規制した方法及び巾方向にも牽引する方
法は、もう1つの重要な効果を有している。はぎとり後
の溶媒含有率が乾燥フィルムに対し50重量%以上のフ
ィルムでは、膜面温度がその溶媒の沸点以上になると発
泡が発生し、製品となりえない。従来、これを防ぐに
は、膜面温度が溶媒の沸点以下となるように乾燥速度を
遅らせることによって対応していた。しかし、乾燥後、
巾を規制又は巾方向にも牽引した搬送方向を用いるとに
よって膜面温度が溶媒の沸点以上になっても発泡が生じ
ない乾燥が可能となった。これは、フィルム巾を、自由
収縮できないように、固定又は巾方向に牽引することに
より、フィルムには結果として、巾方向に強いテンショ
ンが生じ、フィルム内の内圧を高め、沸点を上げる効果
があると考えられる。
法は、もう1つの重要な効果を有している。はぎとり後
の溶媒含有率が乾燥フィルムに対し50重量%以上のフ
ィルムでは、膜面温度がその溶媒の沸点以上になると発
泡が発生し、製品となりえない。従来、これを防ぐに
は、膜面温度が溶媒の沸点以下となるように乾燥速度を
遅らせることによって対応していた。しかし、乾燥後、
巾を規制又は巾方向にも牽引した搬送方向を用いるとに
よって膜面温度が溶媒の沸点以上になっても発泡が生じ
ない乾燥が可能となった。これは、フィルム巾を、自由
収縮できないように、固定又は巾方向に牽引することに
より、フィルムには結果として、巾方向に強いテンショ
ンが生じ、フィルム内の内圧を高め、沸点を上げる効果
があると考えられる。
実施例1 セルローストリアセテート25重量%、トリフェニルホ
スフェート3重量%、メチレンクロライド60重量%及
びメタノール12重量%からなるドープを調製し、これ
を常法によりドラム流延機に流延した。剥取部における
フィルムの溶媒含有率は65重量%であった。
スフェート3重量%、メチレンクロライド60重量%及
びメタノール12重量%からなるドープを調製し、これ
を常法によりドラム流延機に流延した。剥取部における
フィルムの溶媒含有率は65重量%であった。
このフィルムの両側縁部を第6図に示すようなピンで固
定してその間を同一間隔に保ちつつ105 ℃の乾燥風で乾
燥し、溶媒含有率の経時変化を測定したところ第21に
白丸で示すような結果が得られた。このフィルムには発
泡が全く現われず、3次元粗さ計で測定した表面も第2
2図に示すように全く凹凸がなかった。
定してその間を同一間隔に保ちつつ105 ℃の乾燥風で乾
燥し、溶媒含有率の経時変化を測定したところ第21に
白丸で示すような結果が得られた。このフィルムには発
泡が全く現われず、3次元粗さ計で測定した表面も第2
2図に示すように全く凹凸がなかった。
このフィルムを40mm×80mmに切断し、長辺にそって
幅方向中央部に長さ5mmの切り込みを入れ、100gと
荷重を加えて引裂強度を測定したところ80〜100g
/120μであった。
幅方向中央部に長さ5mmの切り込みを入れ、100gと
荷重を加えて引裂強度を測定したところ80〜100g
/120μであった。
実施例2 実施例1と同じ組成のドープを用い第16図に示すよう
な牽引機構を装着した装置で巾方向に牽引しつつ105
℃の乾燥風で乾燥し、溶媒含有率の経時変化を測定した
ところ実施例1の第21図と略同様であった。また、発
泡が現われず、凹凸がないことも実施例1と同様で、か
つ引裂強度も実施例1と略同様であった。
な牽引機構を装着した装置で巾方向に牽引しつつ105
℃の乾燥風で乾燥し、溶媒含有率の経時変化を測定した
ところ実施例1の第21図と略同様であった。また、発
泡が現われず、凹凸がないことも実施例1と同様で、か
つ引裂強度も実施例1と略同様であった。
比較例 次に、比較のために、同じフィルムを巾規制も牽引も行
なわないで65℃の乾燥風で乾燥し、溶媒含有率の経時
変化を測定したところ第21図に黒丸で示すような結果
が得られた。このフィルムは発泡を生じており、3次元
粗さ計で測定した表面も第23図に示すように凹凸を生
じていた。又、このフィルムを実施例と同じ条件で引裂
強度測定したところ40〜50g/120μであった。
なわないで65℃の乾燥風で乾燥し、溶媒含有率の経時
変化を測定したところ第21図に黒丸で示すような結果
が得られた。このフィルムは発泡を生じており、3次元
粗さ計で測定した表面も第23図に示すように凹凸を生
じていた。又、このフィルムを実施例と同じ条件で引裂
強度測定したところ40〜50g/120μであった。
本発明の方法では、冷却ドラム流延により剥取られたベ
ースの揮発分が高く、支持体上での応力履歴を持ってお
らず、乾燥によって自由に収縮させることができるもの
を得られる。そしてこれを収縮を制御しながら乾燥でき
る。このため自由収縮によるしわの発生を防止しつつ、
広い範囲で収縮率や応力を制御することが可能で、その
結果写真用フィルムとして必要な、平面性と強度を容易
に得ることができる。
ースの揮発分が高く、支持体上での応力履歴を持ってお
らず、乾燥によって自由に収縮させることができるもの
を得られる。そしてこれを収縮を制御しながら乾燥でき
る。このため自由収縮によるしわの発生を防止しつつ、
広い範囲で収縮率や応力を制御することが可能で、その
結果写真用フィルムとして必要な、平面性と強度を容易
に得ることができる。
また流延時及びその後の乾燥時の時間が短縮されるので
全体として製膜速度を飛躍的に高めることができるとと
もにコンパクト化することができる。さらにフィルムに
発泡が発生することもなく、かつ剥残りも発生せず不良
品発生率を低下させることができる。さらにまた写真用
フィルムとして必要な引裂強度も充分得られる。
全体として製膜速度を飛躍的に高めることができるとと
もにコンパクト化することができる。さらにフィルムに
発泡が発生することもなく、かつ剥残りも発生せず不良
品発生率を低下させることができる。さらにまた写真用
フィルムとして必要な引裂強度も充分得られる。
第1図は支持体から剥離したフィルムの両側縁部を固定
して搬送している状態を示す平面図であり、第2図は支
持体から剥離したフィルムを本発明の方法で乾燥してい
る状態を示す側面図である。第3図はフイルムの両側縁
部を固定して搬送している状態を示す傾斜図であり、第
4図は側縁部の固定具の他の例を示す側面図である。第
5図はベルトで側縁部をニップして固定している例の平
面図であり、第6図はその側面断面図である。第7図は
ベルトで固定している他の例の正面図であり、第8図は
その側面図である。第9図は剥取ロールを設けずに巾規
制装置を支持体に直結した例の側面図であり、第10図
は支持体と巾規制装置を離して設けた例の側面図であ
る。 第11図は支持体から剥離したフィルムの両側縁部を牽
引しつつ搬送している状態を示す平面図であり、第12
図は支持体から剥離したフィルムを本発明の方法で乾燥
している状態を示す側面図である。 第13図〜第17図は牽引機構の例を示す側面図であ
る。 第18図はメチレンクロライド−メタノールあるいはメ
チレンクロライド−メタノール−n−ブタノールの2種
の混合溶媒を用いたドープについてセルローストリアセ
テート濃度とゲル化温度の関係を測定した結果を示すも
のである。第19図はバンド流延装置のそして第20図
はドラム流延装置のそれぞれ概要を示す図である。 第21図は本発明の方法を実施して得られたフィルムの
溶媒含有率の経時変化を従来法と比較したものである。
第22図は本発明の方法でそして第23図は従来の方法
で乾燥して得られたフィルムの平面状態を示す断面図で
ある。 第24図はドラム流延装置の概要を示す側面図であり、
第25図はバンド流延装置の従来の冷却剥取方式を示す
側面図である。 1……流延部、2……剥取部、3……支持体、5……フ
ィルム、6……巾規制装置、8……乾燥室、9……熱
風、10……ピンクリップ、14……テンター用クリッ
プ、18……ニップベルト、21……牽引装置、26…
…バネ、27……エアーシリンダ、32……錘り
して搬送している状態を示す平面図であり、第2図は支
持体から剥離したフィルムを本発明の方法で乾燥してい
る状態を示す側面図である。第3図はフイルムの両側縁
部を固定して搬送している状態を示す傾斜図であり、第
4図は側縁部の固定具の他の例を示す側面図である。第
5図はベルトで側縁部をニップして固定している例の平
面図であり、第6図はその側面断面図である。第7図は
ベルトで固定している他の例の正面図であり、第8図は
その側面図である。第9図は剥取ロールを設けずに巾規
制装置を支持体に直結した例の側面図であり、第10図
は支持体と巾規制装置を離して設けた例の側面図であ
る。 第11図は支持体から剥離したフィルムの両側縁部を牽
引しつつ搬送している状態を示す平面図であり、第12
図は支持体から剥離したフィルムを本発明の方法で乾燥
している状態を示す側面図である。 第13図〜第17図は牽引機構の例を示す側面図であ
る。 第18図はメチレンクロライド−メタノールあるいはメ
チレンクロライド−メタノール−n−ブタノールの2種
の混合溶媒を用いたドープについてセルローストリアセ
テート濃度とゲル化温度の関係を測定した結果を示すも
のである。第19図はバンド流延装置のそして第20図
はドラム流延装置のそれぞれ概要を示す図である。 第21図は本発明の方法を実施して得られたフィルムの
溶媒含有率の経時変化を従来法と比較したものである。
第22図は本発明の方法でそして第23図は従来の方法
で乾燥して得られたフィルムの平面状態を示す断面図で
ある。 第24図はドラム流延装置の概要を示す側面図であり、
第25図はバンド流延装置の従来の冷却剥取方式を示す
側面図である。 1……流延部、2……剥取部、3……支持体、5……フ
ィルム、6……巾規制装置、8……乾燥室、9……熱
風、10……ピンクリップ、14……テンター用クリッ
プ、18……ニップベルト、21……牽引装置、26…
…バネ、27……エアーシリンダ、32……錘り
Claims (4)
- 【請求項1】セルローストリアセテート及びその他の乾
燥後固体となる成分の和の濃度が18〜35重量%であ
ってかつ溶媒組成におけるメチレンクロライド以外の溶
媒の比率が13〜25重量%であるドープを表面温度1
0℃以下の支持体上へ流延し、該支持体に流延したセル
ローストリアセテートフィルムを支持体から剥離した後
該フィルムの巾方向にテンションを与えつつ搬送すると
ともに乾燥することを特徴とするセルローストリアセテ
ートフィルムの製造方法 - 【請求項2】セルローストリアセテートフィルムの両側
縁部を固定してその間を所定間隔に保つことにより該フ
ィルムの巾方向にテンションを与える特許請求の範囲第
1項記載のセルローストリアセテートフィルムの製造方
法 - 【請求項3】セルローストリアセテートフィルムの側縁
部を該フィルムが延伸されない程度の力で巾方向外方に
牽引して該フィルムの巾方向にテンションを与える特許
請求の範囲第1項記載のセルローストリアセテートフィ
ルムの製造方法 - 【請求項4】ドープを支持体上へ流延した後支持体上の
セルローストリアセテートフィルム表面に乾燥風をあて
る特許請求の範囲第1項、第2項または第3項記載のセ
ルローストリアセテートフィルムの製造方法
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25378885A JPH0651806B2 (ja) | 1985-11-14 | 1985-11-14 | セルロ−ストリアセテ−トフイルムの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25378885A JPH0651806B2 (ja) | 1985-11-14 | 1985-11-14 | セルロ−ストリアセテ−トフイルムの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62115035A JPS62115035A (ja) | 1987-05-26 |
| JPH0651806B2 true JPH0651806B2 (ja) | 1994-07-06 |
Family
ID=17256156
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25378885A Expired - Fee Related JPH0651806B2 (ja) | 1985-11-14 | 1985-11-14 | セルロ−ストリアセテ−トフイルムの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0651806B2 (ja) |
Families Citing this family (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH05501089A (ja) | 1990-04-19 | 1993-03-04 | イーストマン・コダック・カンパニー | 酢酸セルロースフィルムの製造装置 |
| JP4233424B2 (ja) | 2003-09-22 | 2009-03-04 | 富士フイルム株式会社 | ポリマーフイルムの製造方法 |
| JP4250494B2 (ja) | 2003-10-01 | 2009-04-08 | 富士フイルム株式会社 | フィルムの延伸装置及びこれを用いた溶液製膜方法 |
| US7157736B2 (en) | 2003-12-23 | 2007-01-02 | Eastman Kodak Company | Multi-layer compensation film including stretchable barrier layers |
| US7630029B2 (en) | 2005-02-16 | 2009-12-08 | Industrial Technology Research Institute | Conductive absorption layer for flexible displays |
| US7557875B2 (en) | 2005-03-22 | 2009-07-07 | Industrial Technology Research Institute | High performance flexible display with improved mechanical properties having electrically modulated material mixed with binder material in a ratio between 6:1 and 0.5:1 |
| JP2009048157A (ja) | 2006-12-21 | 2009-03-05 | Fujifilm Corp | 液晶表示装置 |
| JP2008273178A (ja) | 2007-03-30 | 2008-11-13 | Fujifilm Corp | 溶液製膜設備及び方法 |
| JP5393249B2 (ja) | 2008-05-15 | 2014-01-22 | 富士フイルム株式会社 | セルロースエステルフィルム、位相差フィルム、偏光板、及び液晶表示装置 |
| JP2011202129A (ja) | 2010-03-26 | 2011-10-13 | Fujifilm Corp | ポリエステル樹脂、並びに、これを用いた光学材料、フィルムおよび画像表示装置 |
| CN114094278B (zh) * | 2021-10-20 | 2023-06-16 | 中材锂膜有限公司 | 一种锂离子电池隔膜干燥装置 |
-
1985
- 1985-11-14 JP JP25378885A patent/JPH0651806B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62115035A (ja) | 1987-05-26 |
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Legal Events
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