JPH0654509A - ハイブリッド型ステッピングモータ - Google Patents

ハイブリッド型ステッピングモータ

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Publication number
JPH0654509A
JPH0654509A JP20566992A JP20566992A JPH0654509A JP H0654509 A JPH0654509 A JP H0654509A JP 20566992 A JP20566992 A JP 20566992A JP 20566992 A JP20566992 A JP 20566992A JP H0654509 A JPH0654509 A JP H0654509A
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JP
Japan
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pole
teeth
stator
degrees
main
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Application number
JP20566992A
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English (en)
Inventor
Akira Wakaguwa
亮 若桑
Masao Mizukami
雅夫 水上
Masaru Fujita
勝 藤田
Toshiaki Sato
利明 佐藤
Sadao Miyazawa
貞雄 宮澤
Tomoaki Ariga
智昭 有賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
Ishikawajima Harima Heavy Industries Co Ltd
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Publication date
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Priority to DE4325676A priority patent/DE4325676C2/de
Priority to GB9315874A priority patent/GB2269484B/en
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単に駆動でき、高速回転の安定性がよく、
生産性の高いハイブリッド型ステッピングモータを提供
する。 【構成】 ロータ1の外周にその円周方向に沿ってそれ
ぞれ所定の枚数のN極歯2とS極歯とを交互にそれぞれ
等間隔で配列し、他方、上記ロータ歯6に対応するステ
ータ歯7を均等に形成したステータ4のメインポール5
を20極設けると共にステータ歯を励磁するコイルに1
0相の電力を供給し、どのメインポール5から見ても円
周方向に5極離れたメインポール5が90度回転した位
置にあるように、且つ互いに隣り合うメインポール5の
間隔がロータ1の歯のピッチに基づくステップピッチに
応じた間隔であって少なくとも連続する5間隔のうち4
間隔が等しくなるようにメインポール5を配列した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロータに永久磁石を用
いて高い効率を得ると共にロータを歯車状に形成して微
小回転角を可能にしたハイブリッド型ステッピングモー
タに係り、特に、簡単に駆動でき、高速回転の安定性が
よく、生産性の高いハイブリッド型ステッピングモータ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ステッピングモータは、回転角度や回転
速度を精度よく制御できることから、今日では産業の幅
広い分野に亘って利用され、欠くことのできないものと
なっている。ステッピングモータの中でもハイブリッド
型ステッピングモータは利点が多く、各分野で重要な位
置を占めている。ハイブリッド型ステッピングモータの
代表的な構造とその動作原理を明らかにするために、以
下に4相及び5相のハイブリッド型ステッピングモータ
を例にとって説明する。
【0003】まず、4相ハイブリッド型ステッピングモ
ータは、図6に示されるように永久磁石の磁極を有する
ロータ60とその回りを囲んで電磁石61を配置したス
テータ62とから構成されている。図の左側は回転軸6
3に直交する断面図、右側は周方向の展開図であって、
ロータ60には径方向両側にN極の突起があり、略円筒
形のステータ62にはロータ60に向かって内方に突き
出された8個の電磁石61が等間隔で配列されている。
互いに対向する電磁石61は同相に励磁されるので同じ
記号,,,で示されている。ここで、図6
(a)を例にとると、図示されないが、ロータ60に
は、この断面より奥の方に、S極の突起があり、S極の
突起はN極の突起に対して回転軸63の周りに90度の
角度を有している。電磁石61は軸方向に所定の長さを
有し、S極の突起はの記号を付した電磁石61に対向
している。続いて回転動作を説明する。
【0004】図6(a)にあっては、はSに、はN
に励磁されており、ロータ60のN極、S極は共に対応
する電磁石61に吸引されている。以下N極、S極での
動作は同様の対応関係があるのでN極についてのみ説明
する。図6(b)では、はSに、はNに励磁されて
いる。図6(a)の位置にあったN極はに吸引され且
つに反発されて、に対向する位置に回転される。以
下図6(c)、図6(d)に示すように励磁される電磁
石61を交替させると、ロータ60は図の右周りの方向
に回転することになる。この時、最初の図6(a)の状
態に戻るまでの間に、4つの状態を経るので、このハイ
ブリッド型ステッピングモータを4相と呼ぶことにな
る。1ステップの回転角度は45度となる。
【0005】5相ハイブリッド型ステッピングモータ
は、図7に示されるように、4相の場合と同様のロータ
70を有している。ただし、電磁石71は10本であっ
て、これらは等間隔で配列されている。ここで、図7
(a)を例にとると、N極の突起は、の記号を付した
電磁石71に対向している。しかし、S極の突起は、
の中間に位置している。これは、電磁石71が10本
且つ等間隔あるため、互いに90度の位置関係にある電
磁石71が存在せず、N極の突起が1つの電磁石71に
対向している時には、S極の突起は電磁石71の中間に
位置するからである。従って、S極を吸引するための励
磁(同時にN極を反発する)は、図7(a)ならば、
、の両方をNにするように行われる。このように5
相の場合は、励磁の組み合わせが複雑になる。以下、図
7(b)(c)のようにN極を吸引する1個のメインポ
ールと、S極を吸引する2個の電磁石71が順次交替さ
れることになる。この時、最初の図7(a)の状態に戻
るまでの間に、5つの状態を経るので、このハイブリッ
ド型ステッピングモータを5相と呼ぶことになる。1ス
テップの回転角度は36度となる。
【0006】4相のものと5相のものとを比較すると、
5相のものの方が相数が多いので1ステップの回転角度
が小さく有利である。反面、5相のものは互いに90度
の位置関係にあるメインポールが存在せず、励磁の組み
合わせが複雑になる。このように両者は相補的な特色を
有している。
【0007】ロータに1対の突起を設けたステッピング
モータは、電磁石の極数(或いは相数)を増やすことで
1ステップの回転角度を小さくすることができる。ステ
ップが小刻みであるほど便利であり、且つステップ間の
トルクのむらがなく、良好な回転が得られる。しかし、
電磁石の極数(或いは相数)を増やすことには限界があ
る。即ち、電磁石が多くなると、コイルを巻く回数が多
くなるので製造工程が多くなる。また、電磁石間の間隔
が狭くなり、コイルを巻き付けるときに巻線機のノズル
が入らないという問題も生じる。そして、相数が多くな
ると、励磁のための駆動装置が複雑化したり、駆動ロジ
ックが複雑化して取扱いが煩わしくなる。
【0008】これに対し、ロータの突起数を多くするこ
とが考えられる。即ち、図8のように、ロータ81のN
S各極を歯車状に形成し、この歯82のひとつひとつを
上記突起の代わりとすることで、歯数に応じたステップ
角度を得ることになる。この場合電磁石(以下メインポ
ール83と呼ぶ)の先端部分もロータ81の歯のサイズ
に合わせてステータの歯84が形成される。この構成に
あっては、A,B,C,D,E相のコイルを組み合わせ
て駆動して歯の1ピッチ分の回転を行う。歯の1ピッチ
分の回転により、同じ励磁状態が戻って来るので、歯の
1ピッチ分の回転に必要な励磁状態の数をそのステッピ
ングモータの相数と呼ぶことになる。そして1ステップ
の回転角度は歯のピッチ及び相数に応じた角度となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ロータ
を歯車状に形成したハイブリッド型ステッピングモータ
にあっても、ステップピッチは小さくなるものの、メイ
ンポールの励磁の組み合わせ及び順序は、上記2例と同
じである。結局、ロータを歯車状に形成した場合でも、
4相のものと5相のものとを比較すると、前記と同様
に、5相のものの方が相数が多いので1ステップの回転
角度が小さい。反面、5相のものは互いに90度の位置
関係にあるメインポールが存在せず、励磁の組み合わせ
が複雑になる。この励磁の組み合わせは、電力に対する
効率や回転の安定性にとって好ましいとはいえない。
【0010】これに対し、励磁の組み合わせを合理化す
るために、ロータ81を歯車状に形成した利点を生かし
て、ステータの歯84を歯ピッチに応じた角度でずらし
て形成する方法がある。ステータの歯84をずらすため
には、メインポール83自体の配列ピッチを変化させる
か、もしくはメインポール83は等間隔としメインポー
ル83上でステータの歯74をずらして形成する。しか
し、この方法では、メインポール83の間隔を不均一に
すれば軸回りの対称性が悪くなり高速回転での安定性に
問題がある。また、メインポール83上でステータの歯
84をずらして形成すると、コイルはメインポール83
に巻き付けられるので、同じ電力を与えても歯によって
磁界の強さが一定しなくなり問題である。
【0011】また、一般にステッピングモータは、量産
されるものであるが、巻線作業等に人手を必要としてお
り、その製造工程を少しでも短縮すると共に省力化する
ことが重要である。そのためには巻線機を有効に使用で
き、自動化できるような、ステータ構造としなければな
らない。
【0012】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、簡単に駆動でき、高速回転の安定性がよく、生産性
の高いハイブリッド型ステッピングモータを提供するこ
とにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本出願人は、前述のよう
に4相、5相のハイブリッド型ステッピングモータの矛
盾し合う問題点を解決するには、4相、5相の長所を併
せ持った10相を採用するのが良いのではないかと考え
た。しかし、10相にすれば極数は20極となり、前述
したように製造上の問題、駆動装置の問題があるので、
これらの問題を解決することが重要となる。即ち、コイ
ルを複数本同時に巻くことでコイルを巻く時間を減らす
こと。巻線機のノズルを入れやすいように隣接メインポ
ール同士のステータ歯間をできるだけ広くすること。高
速回転の安定性をよくするためにステータの軸回りの対
称性がよく、メインポール配列をバランスよくできるこ
と。ステータ歯の磁界の強さを一定にするためにステー
タ歯をメインポールに均等に設けること。勿論こうした
メインポールやステータ歯の配置であってもステップ回
転ができること。そして、駆動を簡略化するために、1
0相の励磁状態を10以下の配電により行えること。以
上のことを同時に満足する構造を案出しなければならな
い。
【0014】上記目的を達成するために本発明は、ロー
タの外周にその円周方向に沿ってそれぞれ所定の枚数の
N極歯とS極歯とを交互にそれぞれ等間隔で配列し、他
方、上記ロータ歯に対応するステータ歯を均等に形成し
たステータのメインポールを20極設けると共にステー
タ歯を励磁するコイルに10相の電力を供給し、どのメ
インポールから見ても円周方向に5極離れたメインポー
ルが90度回転した位置にあるように、且つ互いに隣り
合うメインポールの間隔がロータの歯のピッチに基づく
ステップピッチに応じた間隔であって少なくとも連続す
る5間隔のうち4間隔が等しくなるようにメインポール
を配列したものである。
【0015】
【作用】上記構成により、まずロータにおいては、N極
歯とS極歯をそれぞれ同じ枚数設けるので、軸方向から
見ると、360度の間に交互にN極歯とS極歯とが並ぶ
ことになり、あるN極歯から円周方向に90度(4分の
1周)のところに、必ずS極歯があるようにすることが
できる。
【0016】他方、ステータにおいては、どのメインポ
ールから見ても円周方向に5極離れたメインポールが9
0度回転した位置にあり、しかも連続する5間隔のうち
4間隔が等しいので、1周を4等分に区画すると、どの
区画も同じ配列のしかたとなっている。コイルを巻く際
に、巻線機に回転軸を中心として放射状に5本ノズルを
取り付ける。それぞれのノズルは、上記連続する5間隔
のメインポールに対応させ、且つ、各区画に分散して配
置される。各ノズルは互いに充分な間隔を隔てているこ
とになり、巻付け動作に充分なスペースが確保される。
従って、同時に5個のメインポールにコイルを巻き付け
ることができる。そして、巻線機とステータとの位置関
係を90度回転移動させると、各ノズルは先と同様な位
置関係でしかもまだ巻線の巻かれていないメインポール
に対応していることになる。ここでも同時に5個のメイ
ンポールにコイルを巻付けることができる。このように
5個のメインポールで同時に巻付けを行い、90度回転
するという動作を繰り返し、結局、20個のメインポー
ルに対して、4回の動作で巻付けが達成される。
【0017】また、ステータが90度回転対称になり、
しかも連続する5間隔のうち4間隔が相等しいので、ス
テータの軸回りの対称性がよく、メインポール配列がバ
ランスよくなる。
【0018】また、ステータ歯を均等に形成したメイン
ポールの間隔がロータの歯のピッチに基づくステップピ
ッチに応じた間隔であるので、ロータ歯と各メインポー
ルのステータ歯とが、ステップピッチに応じたずれを有
することになり、10相の励磁状態を与えることにより
ステップ回転が可能となる。
【0019】そして、どのステータ歯から見ても90度
回転した位置に別のステータ歯があることになるので、
あるステータ歯にN極歯が正対しているとき、90度回
転した位置の別のステータ歯には、必ずS極歯が正対し
ていることになる。両ステータ歯を逆極性に励磁すれ
ば、効率のよい吸引・反発が行われる。
【0020】さらに、ステータが5個おきに90度回転
対称になっているうえに、N極歯とS極歯とが交互に配
列されているので、10相の励磁状態を与えると、5相
おきに磁界を反対にした状態が現れることになる。これ
は10相のうち前半の5相と後半の5相とが、ロータ歯
の極性は逆であってもステータ側は同じ組み合わせで逆
極性に励磁したものであることを示している。従って、
互いに90度離れているステータを必ず逆極性に励磁す
るように配電し、前半の5相と後半の5相とで電流方向
のみを逆転すれば10相の励磁状態を得ることができ
る。このための駆動装置は5端子あればよく、駆動が簡
略化される。
【0021】上記構成に好適なメインポール間隔をあた
える規則は、まず、以下の数式を満足することである。
【0022】 P=(2Pt−θ×n)+Pt (1) ここで、Pは、メインポール間隔 Ptは、ロータ歯ピッチ θは、ステップピッチ(ロータ歯ピッチを相数10で割
ったもの) nは、5を除く9以下の整数(ただし、間隔、ピッチは
全て軸周りの角度で表現する。) であって、ステータの半周分について上記メインポール
間隔を総和したとき、総和ΣPの値は、 総和ΣP=P×φ ={(2P−θ×n)+Pt}×φ (2) ここで、φは半周内のメインポール個数となる。
【0023】nの値は適当に選択し得るが、ΣPの値が
180度に近いほど、各メインポールがバランスよく配
置され、ステータの対称性がよい。
【0024】もう1つの規則は、どのメインポールから
見ても円周方向に5極離れたメインポールが90度回転
した位置にあるようにするために、上記メインポール間
隔Pにて5極を配列した後、6極目は最初のメインポー
ルから90度になるように配置することである。このた
め5極目と6極目との間隔P90は、≠Pになる。6極目
以降は同様の規則を繰り返す。こうすることにより、連
続する5間隔のうち4間隔がPに、残る1間隔がP90
なり、90度おきに同じ配列が繰り返すようになる。こ
こで、前述のようにΣPの値が180度に近いようにn
の値を選択すれば、P90とPとの差が小さくできる。
【0025】このような規則によってメインポールを配
列することにより、最初のメインポールに対して次のメ
インポールは、ステータ歯の位置がnステップピッチず
れていることになる。このずれは、メインポールの順に
累積し、6極目で補正されることになる。その結果、1
0極目までの間に、0〜9ステップピッチのずれを有し
たメインポールが順不同に形成される。従って、ずれの
小さい順に励磁することにより、1ステップずつ吸引す
ることができ、ステップ回転動作を得ることができる。
【0026】
【実施例】以下本発明の一実施例を添付図面に基づいて
詳述する。
【0027】図1、図2は本発明に係る10相20極の
ハイブリッド型ステッピングモータの回転軸に直角な断
面図及び回転軸に沿った断面図である。
【0028】まず概略の説明をすると、図1に示される
ように、ロータ1の外周にその円周方向に沿って50枚
のN極歯2が等間隔に配列されている。図示されない
が、同様にロータの外周にその円周方向に沿って50枚
のS極歯が等間隔に配列されている。S極歯はN極歯2
に対して軸方向異なる位置に、且つ歯と谷の位置が周方
向に交互になるように配置されている。一方、ステータ
4には、軸心を臨む20個のメインポール5が設けられ
ている。各メインポール5の先端には、S極歯、N極歯
2からなるロータ歯6と同じ歯ピッチを有したステータ
歯7が形成されている。ステータ歯7はメインポール5
の中心線を中心として均等に形成されている。各メイン
ポール5にはステータ歯7を励磁するためのコイル(図
示せず)が巻き付けられている。各コイルは、軸心を挟
んで対向するメインポールに同じ極が励磁されるように
設けられ、各対のコイルのために10本の配線端子が設
けられている。メインポール5の配列は、どのメインポ
ール5から見ても円周方向に5極離れたメインポール5
が90度回転した位置にあるように、且つ互いに隣り合
うメインポール5の間隔がロータ歯6のピッチに基づく
ステップピッチに応じた間隔であって少なくとも連続す
る5間隔のうち4間隔が等しくなるように施されてい
る。
【0029】さらに詳しく説明すると、ロータ1は図2
に示されるように、回転軸8上に軸方向に極を有する永
久磁石9が設けられ、この両極を挟んで、外周に等間隔
ピッチで50枚の歯が形成された2個の歯車10が互い
に軸周りに半ピッチずらして配置されている。ここで、
歯ピッチPtは7.2度であり、NS極のピッチは3.
6度となっている。これらの歯車10は、硅素鋼板を積
層して構成されたものであり、永久磁石の磁界をよく導
いて、一方の歯車10の各歯にはN極、他方の歯車10
の各歯にはS極が形成されている。これにより、N極歯
2とS極歯3とを交互にそれぞれ等間隔で多数配列した
ロータ1が構成されていることになる。そして、いずれ
かのN極歯2を基準にロータの周方向90度の位置に
は、必ずS極歯3が存在している。今、図1の真上方向
を0度とすると、N極歯は、3.6度、10.8度・・
・90度・・の各位置にあり、S極歯は、0度、7.2
度・・・の各位置にある。図3の数直線は、ロータ1の
周方向を直線方向に展開して示したもので、N極歯の位
置を目盛ってある。
【0030】これに対してステータ4は、図1の断面を
有する硅素鋼板を積層して図2のように構成される。各
硅素鋼板はプレス抜き成型されている。ステータ4は、
ロータ1を囲撓する円筒状の外殻4aを有し、その外殻
4aの内壁より径方向内方にメインポール5が突き出さ
れている。メインポール5は軸方向に所定の長さ延出さ
れ、ロータ1のN極、S極歯車10の外周を覆ってい
る。全てのメインポール5の先端には2枚のステータ歯
7が形成されており、ステータ歯7のピッチはロータ歯
ピッチPtと同じ7.2度である。また、本実施例では
歯と谷の幅が同じに形成されているので、歯、谷の幅は
それぞれ3.6度である。メインポール5の幅は、ステ
ータ歯7の外側のエッジ同士の幅より細くなるように形
成されているので、メインポール5の形状は、基端部で
幅が狭く先端部で幅が広い形状となっている。各メイン
ポール5のコイル11は、基端部に巻き付けられてい
る。
【0031】次に、メインポール5の配置を詳しく説明
する。説明の便宜上、図1の真上にあるものを1番目と
し、時計周りに2,3・・19番目とするが、同時に、
互いに対向するメインポール5の対を時計周りに,
,,,,,10,,,の記号で呼ぶこと
もある(図中では、10は丸で囲まれた記号で表わされ
る;以下同じ)。
【0032】本実施例は、前記(1)式、(2)式に、
Pt=7.2、θ=0.72、n=6、φ=10を代入
した場合であるので、各式は、 P=(7.2×2−0.72×6)+7.2=17.28 (1a) ΣP=17.28×10 =172.8 (2a) となる。この計算結果に従って、17.28度間隔でメ
インポール5を1番目から順に配置していくと、5番目
までのメインポール5の中心の位置は、表1に示すよう
に、0度、17.28度、34.56度、51.84
度、69.12度となり、6番目は規則により90度と
なっている。そして、ここからまた17.28度間隔
で、7番目から10番目までは、107.28度、12
4.56度、141.84度159.2度となってい
る。11番目は、1番目から180度の位置にあり、こ
れ以降のメインポール5配列は同様の繰り返しとなる。
5番目と6番目の間隔、10番目と11番目の間隔は、
どちらもP90=20.88度であり、それまでの間隔に
比べて3.6度広くなっている。
【0033】
【表1】
【0034】メインポール5の配置が上記の如くである
ので、ステータ歯7の位置は表1に示すように、1番目
のメインポールのものが、356.4度と3.6度であ
り、これより2個飛びにメインポール間隔P、P90に応
じた間隔が現れ、歯ピッチは、10.08度、13.6
8度となっている。以下、ステータ歯7は1つのメイン
ポール5上の対をまとめて表現するので、例えば3番目
のステータ歯という場合は、歯番4、5のステータ歯の
ことを意味する。
【0035】ステータ歯7が上記の如く配列されている
ため、各ステータ歯とロータ歯との関係は、図3に示す
ようなものになる。即ち、図1のように1番目のステー
タ歯がN極歯に正対しているとき、2番目のステータ歯
は、N極歯より時計方向に2.88度ずれていることに
なる。これは先に示した(1a)式において−0.72
×6(反時計方向に4.32度ずらす)を施した結果で
ある。以下、時計方向のずれの大きさは、2.88度ず
つ蓄積されて、3番目のステータ歯では5.76度、4
番目のステータ歯では歯ピッチ7.2度を差し引いて
1.44度となる。6番目では時計方向に3.6度の補
正が加わるので、ずれは3.6度となる。1番目から1
1番目までのN極歯からの時計方向のずれの大きさをメ
インポール位置の順に示すと、0度、2.88度、5.
76度、1.44度、4.32度、3.6度、6.48
度、2.16度、5.04度、0.72度、0度とな
る。
【0036】次に、このN極歯からの時計方向のずれの
大きさの小さい順に番号を与えて、その番号を記号とす
れば、先に示したように、1番目から順に,,,
,,,10,,,の記号が並ぶことになる。
この記号は、N極歯との時計方向のずれの大きさの小さ
い順を示していることになるが、これに対して、S極歯
との時計方向のずれの大きさは、表1に示されるように
3.6度ずつ異なるものとなる。従って、S極歯との時
計方向のずれの大きさの小さい順は、6番目即ちから
始まり、5番目、9番目・・ということになる。
【0037】次に実施例の作用を述べる。
【0038】まず、図4を用いてステータ4を製造する
際の作用効果を述べる。図4は図1のステータ4のみを
取り出した図である。メインポール5にコイルを巻き付
ける工程には、巻線機が用いられる。巻線機は、コイル
の素線を供給するノズルをステータ4の軸心部よりメイ
ンポール5間隙内に延出し、このノズルをメインポール
の周りに周回させてコイルを形成する。ノズルは、軸心
部より放射状に5本設けられる。図示されるように各ノ
ズルA,B,C,D,Eは、1番目、5番目、9番目、
13番目、17番目のメインポールに沿わせて配置され
る。この配置は、ノズル同士が巻付け動作中に接するこ
とのないような充分に分散された配置となっていると同
時に、90度刻みで回転させたときに他のノズルがあっ
た位置に重なり合うことがないような配置となってい
る。そこで、上記5個のメインポールにコイルを巻付け
た後、巻線機或いはステータ4を90度回転移動させる
と、各ノズルA,B,C,D,Eは、6番目、10番
目、14番目、18番目、2番目のメインポールに沿わ
せて配置されることになる(図中破線で示す)。ここで
も同時に5個のメインポールにコイルを巻付けることが
できる。次には、11、15、19、23、7番目、最
後に6、10、14、18、2番目のメインポールとい
う順序で、結局、20個のメインポールに対して、4回
の動作で巻き付けが達成される。
【0039】また、ノズルをメインポール間隙に挿入す
るためには、隣接するメインポールのステータ歯同士の
間隔が狭いところがあっては不都合である。本実施例に
あっては、各メインポール間隙が略均等に形成されてい
るので、表1に示すように歯ピッチは、狭いものでも1
0.08度であり、20極を有するステータとしては、
十分な間隙が確保されている。
【0040】次に動作を説明する。
【0041】表2に各相での励磁の組み合わせを示して
おく。今、図1の状態においては、がS、がNに励
磁されている。ロータは、N極歯がのステータ歯に吸
引されて正対し、S極歯がのステータ歯に吸引されて
正対している。これを第1相とする。この時、時計方向
にN極歯とのずれの一番小さいのは、S極歯とのずれ
の小さいのはであることが分かる。
【0042】
【表2】
【0043】第2相では、N極歯とのずれの一番小さい
をSに励磁し、S極歯とのずれの小さいをNに励磁
する。これにより、N極歯、S極歯が吸引されて、ロー
タが時計方向に0.72度回転されることになる。この
結果、各ステータ歯のN極歯からの時計方向のずれの大
きさは、表1の値から0.72を差し引いたものとな
り、N極歯とのずれの一番小さいものはとなる。
【0044】このようにして、第3相以降、記号に示さ
れた番号順にステータ歯をSに励磁し、対応するステー
タ歯を順にNに励磁すると、第10相までの間に6.4
8度の時計方向の回転が達成され、11相目は第1相と
全く同じ状態となり丁度7.2度の時計方向の回転が達
成される。
【0045】本発明に係るハイブリッド型ステッピング
モータにあっては、ステータ歯を均等に形成したので、
励磁のアンバランスによる電磁騒音の発生がない。
【0046】また、ステータ歯が均等であると共にメイ
ンポールの間隔がロータの歯のピッチに基づくステップ
ピッチに応じた間隔であるので、ロータ歯と各メインポ
ールのステータ歯とが、ステップピッチに応じたずれを
有することになり、10相の励磁状態を与えることによ
りステップ回転が可能となる。
【0047】また、ステータが90度回転対称になり、
ステータの軸回りの対称性がよい。しかも連続する5間
隔のうち4間隔が相等しいので、メインポール配列がバ
ランスよい。従って、高速回転の安定性が向上する。ま
た、ステータの軸回りの対称性がよいことは、加工精度
に基づくステップ誤差をキャンセルする効果をも有して
いる。ステップ誤差がキャンセルされると、ステップ動
作の精度が向上する。
【0048】そして、あるステータ歯にN極歯が正対し
ているとき、90度回転した位置の別のステータ歯に
は、必ずS極歯が正対していることになり、両ステータ
歯を逆極性に励磁すれば、効率のよい吸引・反発が行わ
れる。
【0049】また、本発明にあっては、10相20極に
構成し、ステップピッチを小さくすることができたの
で、メインポールが細いものでよく、巻数も少なくてよ
くなる。メインポールが細くなることは、コイル鉄心に
おけるヒステリシス損、渦電流損が少なくなることであ
り、特に高速回転において発熱を抑える効果が顕著に現
れる。一方、巻数が少ないことは、インダクタンスが小
さいということであるので、起動時や高速回転時の応答
性が向上すると共に発熱が抑制される。
【0050】ところで、表2に示した10相の励磁の組
み合わせをよく見ると、前半の5相と後半の5相とで
は、と、とのように互いに90度の位置関係に
あるメインポールに対して丁度逆極性の励磁が行われて
いることが分かる。従って、各コイルのために設けた1
0本の配線端子に対して、互いに90度離れているステ
ータを必ず逆極性に励磁するように配電し、前半の5相
と後半の5相とで電流方向のみを逆転すれば10相の励
磁状態を得ることができることになる。このための駆動
装置側は5端子あればよく、駆動が簡略化される。例え
ば、互いに90度の位置関係にあるメインポールは、常
に逆極性に励磁されることから、90度おきにコイルを
逆巻きとしておけば同一の端子から両方のメインポール
を逆極性に励磁することができる。
【0051】そして、このようなコイルの逆巻きは、コ
イル巻付けの際に巻線機のノズルを90度おきに逆方向
にメインポールを周回させれば達成されるが、前述のよ
うに巻線機の工程をノズルを90度ずつ回転移動させて
4工程とするのであるから、前工程で使用した素線をそ
のまま使用して次の工程でノズルの周回を逆転させるこ
とでメインポール間の結線も達成されるという効果があ
る。従って、製造工程が非常に簡素化される。
【0052】次に本発明の他の実施例を説明する。
【0053】図5に示された10相20極のハイブリッ
ド型ステッピングモータは、先の実施例と同様、ロータ
1、N極歯2及びS極歯からなるロータ歯6、ステータ
4、メインポール5、ステータ歯7を有し、回転軸8に
沿った断面は略図2に等しくなる。この実施例は前記
(1)式に代入するnの値が異なり、n=4を代入した
場合であるので、各式は、 P=(7.2×2−0.72×4)+7.2=18.72 (1b) ΣP=18.72×10 =187.2 (2b) となっている。
【0054】
【表3】
【0055】この値に基づくメインポールの配列は、表
3の如くであり、5番目と6番目の間隔が他の間隔より
狭い構成となっている。また、N極歯からの時計方向の
ずれの大きさは、同じく表3の如くであり、ずれの小さ
い順に付した記号は、1番目から順に
10と、先の実施例とは異なる順序になっている。
【0056】この実施例においても、メインポールの記
号の順に励磁を行うことでステップ回転が達成される。
【0057】なお、図1、図5に示した実施例にあって
は、ロータ歯、ステータ歯は共に、歯と谷とを同じ比率
で構成したが、この比率を変えて構成してもよいことは
勿論である。また、歯のエッジをテーパ状に形成しても
よい。
【0058】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
【0059】(1)ステータ歯を均等に形成したので、
励磁のアンバランスによる電磁騒音の発生がない。
【0060】(2)ステータのバランスがよいので、高
速回転の安定性がよくなり、用途が拡大する。
【0061】(3)ステータのバランスがよいので、ス
テップ誤差がキャンセルされ、ステップ動作の精度が向
上する。
【0062】(4)メインポールが細くなるので、コイ
ル鉄心におけるヒステリシス損、渦電流損が少なくな
り、特に高速回転において発熱を抑えられる。
【0063】(5)巻数が少なくなるので、インダクタ
ンスが小さくなり、起動時や高速回転時の応答性が向上
すると共に発熱が抑制される。
【0064】(6)5相おきに電流方向を逆転すること
で10相の駆動が達成されるので、駆動装置や駆動タイ
ミングが簡素化される。
【0065】(7)90度おきに必ずメインポールがあ
るので、巻線機によるコイル巻き付けが合理化され、生
産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すハイブリッド型ステッ
ピングモータの回転軸に直角な断面図である。
【図2】図1のハイブリッド型ステッピングモータの回
転軸に沿った断面図である。
【図3】図1のハイブリッド型ステッピングモータの周
方向を直線上に展開して、ステータ歯とロータ歯との位
置関係を表した展開図である。
【図4】図1のハイブリッド型ステッピングモータのス
テータに巻線を施す際の説明図である。
【図5】本発明の他の実施例を示すハイブリッド型ステ
ッピングモータの回転軸に直角な断面図である。
【図6】従来例を示す4相ステッピングモータの説明図
である。
【図7】従来例を示す5相ステッピングモータの説明図
である。
【図8】従来例を示す5相ステッピングモータの断面図
である。
【符号の説明】
1 ロータ 2 N極歯 3 S極歯 4 ステータ 5 メインポール 6 ロータ歯 7 ステータ歯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 利明 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川島 播磨重工業株式会社豊洲総合事務所内 (72)発明者 宮澤 貞雄 長野県上伊那郡辰野町大字伊那富3934番地 石川島汎用機械株式会社辰野工場内 (72)発明者 有賀 智昭 長野県上伊那郡辰野町大字伊那富3934番地 石川島汎用機械株式会社辰野工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータの外周にその円周方向に沿ってそ
    れぞれ所定の枚数のN極歯とS極歯とを交互にそれぞれ
    等間隔で配列し、他方、上記ロータ歯に対応するステー
    タ歯を均等に形成したステータのメインポールを20極
    設けると共にステータ歯を励磁するコイルに10相の電
    力を供給し、どのメインポールから見ても円周方向に5
    極離れたメインポールが90度回転した位置にあるよう
    に、且つ互いに隣り合うメインポールの間隔がロータの
    歯のピッチに基づくステップピッチに応じた間隔であっ
    て少なくとも連続する5間隔のうち4間隔が等しくなる
    ようにメインポールを配列したことを特徴とするハイブ
    リッド型ステッピングモータ。
JP20566992A 1992-07-31 1992-07-31 ハイブリッド型ステッピングモータ Pending JPH0654509A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20566992A JPH0654509A (ja) 1992-07-31 1992-07-31 ハイブリッド型ステッピングモータ
US08/097,796 US5444316A (en) 1992-07-31 1993-07-27 Hybrid stepping motor, driving method for the same and coil winding method for the same
DE4325676A DE4325676C2 (de) 1992-07-31 1993-07-30 Hybrid-Schrittmotor
GB9315874A GB2269484B (en) 1992-07-31 1993-07-30 Hybrid stepping motor,driving method for the same and coil winding method for the same
CN93116826A CN1036039C (zh) 1992-07-31 1993-07-31 混合步进电动机,该电动机的驱动方法和该电动机线圈的缠绕方法

Applications Claiming Priority (1)

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JP20566992A JPH0654509A (ja) 1992-07-31 1992-07-31 ハイブリッド型ステッピングモータ

Publications (1)

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Family

ID=16510734

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JP20566992A Pending JPH0654509A (ja) 1992-07-31 1992-07-31 ハイブリッド型ステッピングモータ

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0932961A (ja) * 1995-07-18 1997-02-07 Hitachi Ltd ゲートバルブおよびそれを用いた半導体製造装置

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