JPH0654572A - 電動機の熱保護装置 - Google Patents

電動機の熱保護装置

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Publication number
JPH0654572A
JPH0654572A JP4223603A JP22360392A JPH0654572A JP H0654572 A JPH0654572 A JP H0654572A JP 4223603 A JP4223603 A JP 4223603A JP 22360392 A JP22360392 A JP 22360392A JP H0654572 A JPH0654572 A JP H0654572A
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JP
Japan
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temperature
winding
electric motor
motor
angular velocity
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Application number
JP4223603A
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English (en)
Inventor
Yukio Ogawa
幸男 小川
Yoshihiro Ueda
佳弘 上田
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
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Publication of JPH0654572A publication Critical patent/JPH0654572A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電動機の熱保護を行なう。 【構成】 電動機の巻線電圧,巻線電流および角速度に
基づき電動機の巻線抵抗およびトルク定数を同定し,同
定した巻線抵抗およびトルク定数をそれぞれ巻線温度お
よび回転子温度に変換される。一方,電動機の熱モデル
を用いた状態オブザーバによりフランジ温度,巻線温度
および回転子温度が推定される。推定温度と変換された
温度との誤差によって電動機の異常が判定され,その判
定結果に基づいて電動機が保護される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】電動機の熱保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術と問題点】電動機の熱保護において,電動
機に使用される熱絶縁物に応じて許容温度および温度上
昇限度を設定し,電動機をその設定温度範囲内で運転さ
せる必要がある。このため,電動機の熱保護装置とし
て,保護継電器または電動機内部に温度センサを設置し
たものが使われていた。
【0003】しかしながら,熱継電器を使用すると駆動
条件や電動機の外部環境により保護動作点がばらつく,
また電動機の内部温度が分らないため安定かつ正確な電
動機の熱保護ができない。一方,内部に温度センサを設
置すると,コスト・アップ,電動機の信頼性の低下とい
う問題点があった。
【0004】
【発明の開示】第1の発明は,電動機の温度等の状態に
応じて最適な熱保護ができる電動機の熱保護装置の提供
を目的としている。
【0005】第1の発明の電動機の熱保護装置は,与え
られる指令に応答して電動機を制御するコントローラを
備えた電動機制御装置において,上記電動機の巻線電流
を検出する電流センサ,上記電動機のフランジ温度を検
出する温度センサ,上記電動機の回転子角速度を検出す
る角速度センサ,上記コントローラによって上記電動機
に印加される巻線電圧と,上記電流センサおよび上記角
速度センサによってそれぞれ検出された巻線電流および
回転子角速度とに基づいて上記電動機の巻線抵抗を同定
するパラメータ同定手段,上記巻線抵抗に基づいて上記
電動機の巻線温度を決定するパラメータ温度変換手段,
上記電流センサおよび上記角速度センサによってそれぞ
れ検出された巻線電流および回転子角速度を入力とし,
温度誤差のフィードバックを含む上記電動機の熱モデル
を用いて上記電動機のフランジ温度および巻線温度を推
定する状態オブザーバ,上記温度センサによって検出さ
れた上記電動機のフランジ温度と上記状態オブザーバに
より推定されたフランジ温度とのフランジ温度誤差,上
記パラメータ温度変換手段により決定された巻線温度と
上記状態オブザーバにより推定された巻線温度との巻線
温度誤差に基づいて上記電動機の異常を判定する比較判
定手段,および上記比較判定手段からの判定結果に基づ
き上記コントローラへ保護信号を出力する保護信号出力
手段を備えている。
【0006】第1の発明の好ましい実施態様において
は,上記比較判定手段からの判定結果およびパラメータ
温度変換手段からの巻線温度とを表示する表示手段をさ
らに備えている。
【0007】第1の発明による電動機の熱保護方法は,
与えられる指令に応答して電動機を制御するコントロー
ラ,上記電動機の巻線電流を検出する電流センサ,上記
電動機のフランジ温度を検出する温度センサ,および上
記電動機の回転子角速度を検出する角速度センサを備え
た電動機制御装置において上記コントローラによって上
記電動機に印加される巻線電圧と,上記電流センサおよ
び上記角速度センサによってそれぞれ検出された巻線電
流および回転子角速度とに基づいて上記電動機の巻線抵
抗を同定し,この同定された巻線抵抗に基づいて上記電
動機の巻線温度を決定し,上記電流センサおよび上記角
速度センサによってそれぞれ検出された巻線電流および
回転子角速度を入力とし,推定温度誤差のフィードバッ
クを含む上記電動機の熱モデルを用いた状態推定オブザ
ーバにより上記電動機のフランジ温度および巻線温度を
推定し,上記温度センサによって検出された上記電動機
のフランジ温度と上記状態オブザーバにより推定された
フランジ温度とのフランジ温度誤差,上記パラメータ温
度変換手段により決定された巻線温度と上記状態オブザ
ーバにより推定された巻線温度との巻線温度誤差に基づ
いて上記電動機の異常を判定し,この判定結果に基づき
上記コントローラへ保護信号を出力し,上記コントロー
ラは保護信号に応じて,電動機の保護のための制御を行
なうものである。
【0008】第1の発明によると,電動機の巻線抵抗を
同定し,この同定したものからそれぞれ巻線温度を算出
する。フランジ温度はセンサによって検出する。一方,
電動機の熱モデルを用いた状態オブザーバにより巻線温
度およびフランジ温度を推定する。検出または算出した
温度と推定温度との推定誤差に基づいて電動機の異常を
判定し,コントローラに保護信号を与える。
【0009】好ましい実施態様においては,判定された
電動機の異常と算出した温度を表示する。
【0010】電動機の巻線温度は,巻線抵抗により算出
できるので電動機の内部に巻線温度センサが不要とな
り,電動機のコスト・ダウン,信頼性の向上につなが
る。また,状態オブザーバには電動機の正常な状態の熱
モデルが用いられているため,駆動条件や外部環境によ
らず電動機に異常が発生するといずれかの定温度誤差が
大きくなり,どの温度に誤差が発生したかによって電動
機の異常が検知できる。したがって電動機の安定かつ正
確な保護が可能となり,電動機の最大限の利用ができ
る。
【0011】また,電動機の異常判定結果と巻線温度を
表示することで使用者が電動機の異常を知ることができ
る。
【0012】第2の発明は,第1の発明と同様に,電動
機の温度等の状態に応じて最適な熱保護ができる電動機
の熱保護装置の提供を目的としている。
【0013】第2の発明による電動機の熱保護装置は,
与えられる指令に応答して電動機を制御するコントロー
ラを備えた電動機制御装置において,上記電動機の巻線
電流を検出する電流センサ,上記電動機のフランジ温度
を検出する温度センサ,上記電動機の回転子角速度を検
出する角速度センサ,上記コントローラによって上記電
動機に印加される巻線電圧と,上記温度センサおよび上
記角速度センサによってそれぞれ検出された巻線電流お
よび回転子角速度とに基づいて上記電動機の巻線抵抗お
よびトルク定数を同定するパラメータ同定手段,上記巻
線抵抗およびトルク定数に基づいて上記電動機の巻線温
度および回転子温度をそれぞれ決定するパラメータ温度
変換手段,上記電流センサおよび上記角速度センサによ
ってそれぞれ検出された巻線電流および回転子角速度を
入力とし,温度誤差のフィードバックを含む上記電動機
の熱モデルを用いて上記電動機のフランジ温度,巻線温
度および回転子温度を推定する状態オブザーバ,上記温
度センサによって検出された上記電動機のフランジ温度
と状態オブザーバにより推定されたフランジ温度とのフ
ランジ温度誤差,上記パラメータ温度変換手段により決
定された巻線温度と状態オブザーバにより推定された巻
線温度との巻線温度誤差,および上記パラメータ温度変
換手段により決定された回転子温度と上記状態オブザー
バにより推定された回転子温度との回転子温度誤差に基
づき上記電動機の異常を判定する比較判定手段,および
上記比較判定手段からの判定結果に基づいて上記コント
ローラへ保護信号を出力する保護信号出力手段を備えて
いる。
【0014】第2の発明の好ましい実施態様において
は,上記比較判定手段からの判定結果,パラメータ温度
変換手段からの巻線温度および回転子温度を表示する表
示手段をさらに備えている。
【0015】第2の発明の電動機の熱保護方法は,与え
られる指令に応答して電動機を制御するコントローラ,
上記電動機の巻線電流を検出する電流センサ,上記電動
機のフランジ温度を検出する温度センサ,および上記電
動機の回転子角速度を検出する角速度センサを備えた電
動機制御装置において,上記コントローラによって上記
電動機に印加される巻線電圧と上記電流センサおよび上
記角速度センサによってそれぞれ検出された巻線電流お
よび回転子角速度とに基づいて上記電動機の巻線抵抗お
よびトルク定数を同定するパラメータ同定手段,同定さ
れた巻線抵抗およびトルク定数に基づいて上記電動機の
巻線温度および回転子温度をそれぞれ決定し,上記電流
センサおよび上記角速度センサによってそれぞれ検出さ
れた巻線電流および回転子角速度を入力とし,温度誤差
のフィードバックを含む上記電動機の熱モデルを用いた
状態オブザーバにより上記電動機のフランジ温度,巻線
温度および回転子温度を推定し,上記温度センサによっ
て検出された上記電動機のフランジ温度と状態オブザー
バにより推定されたフランジ温度とのフランジ温度誤
差,上記パラメータ温度変換手段により決定された巻線
温度と状態オブザーバにより推定された巻線温度との巻
線温度誤差,および上記パラメータ温度変換手段により
決定された回転子温度と,上記状態オブザーバにより推
定された回転子温度との回転子温度誤差に基づき上記電
動機の異常を判定し,この判定結果に基づいて上記コン
トローラへ保護信号を出力し,上記コントローラは保護
信号に応じて電動機の保護のための制御を行なうもので
ある。
【0016】第2の発明によると,電動機の巻線抵抗,
トルク定数を同定し,この同定したものからそれぞれ巻
線温度,回転子温度を算出する。フランジ温度はセンサ
によって検出する。一方,電動機の熱モデルを用いた状
態オブザーバにより巻線温度,回転子温度,およびフラ
ンジ温度を推定する。検出または算出した温度と推定温
度との誤差に基づいて電動機の異常を判定し,コントロ
ーラに保護信号を与える。
【0017】好ましい実施態様においては,判定された
電動機の異常と算出した温度を表示する。
【0018】電動機の巻線温度,回転子温度は巻線抵抗
およびトルク定数に基づいて算出できるので,電動機の
内部に巻線温度センサ,回転子温度センサが不要とな
る。したがって電動機のコスト・ダウン,信頼性の向上
となる。また,状態オブザーバには駆動条件や外部環境
によらず電動機の正常な状態の熱モデルが用いられてい
るため,電動機に異常が発生するといずれかの温度誤差
が大きくなり,どの温度に誤差が発生したかによって電
動機の異常が検知できる。したがって,電動機の安定か
つ正確な保護が可能となり,電動機の最大限の利用がで
きる。
【0019】また,電動機の異常判定結果と内部温度を
表示することで使用者が電動機の異常を知ることができ
る。
【0020】
【実施例】第1実施例 図1は電動機を制御するコントローラを備えた第1の発
明による電動機の熱保護装置のブロック図を示してい
る。
【0021】この電動機の熱保護装置は,電流センサ2
1,角速度センサ22,温度センサ23,温度検出回路24,
A/D変換器25,26,27および28,パラメータ同定装置
32,パラメータ温度変換装置33,状態オブザーバ34,比
較判定装置35,保護信号出力装置37,表示装置36を備え
ている。パラメータ同定装置32,パラメータ温度変換装
置33,状態オブザーバ34,比較判定装置35等はプログラ
ムされたコンピュータによって実現される。電動機10は
3相モータであり,各相をa,bおよびcで表わす。す
なわち,各相の電流をia ,ib およびic ,各相の電
圧をva ,vb およびvc でそれぞれ表わす。図1にお
いて推定値には符号の上に「ハット」を付して用いられ
ているが明細書では符号に( )を付して用いる。
【0022】コントローラ20は,与えられる指令値に応
答して所定の制御アルゴリズムに従って電動機10を制御
している。またコントローラ20は,後述する保護信号出
力装置37からの保護信号に基づき電動機10の停止または
特定の運転をさせる制御も行なっている。
【0023】以下,電動機の熱保護装置について説明す
る。電動機10の回転子角速度ωは角速度センサ23により
検出され,A/D変換器27により離散値ωk に変換され
る。またフランジ温度TC は温度検出回路24を介して温
度センサ22により検出され,A/D変換器26により離散
値TC,k に変換される。角速度センサ23としてはたとえ
ばタコジェネレータ等が用いられ,また温度センサ22は
たとえば熱電対等が用いられる。電動機10に印加される
巻線電圧va およびvb ,電流センサ21によって検出さ
れた巻線電流ia およびib はそれぞれA/D変換器2
5,28により離散値va,k およびvb,k ,ia,k および
b,k に変換される。下添字kはサンプル時刻kにおけ
る値であることを示している。
【0024】パラメータ同定装置32はA/D変換器25,
28,27からの巻線電圧va,k およびvb,k ,巻線電流i
a,k およびib,k ,回転子角速度ωk に基づき電動機10
の巻線抵抗Rを最小2乗法を用いて同定する。最小2乗
法においては,巻線電流va, k およびvb,k ,巻線電流
a,k およびib,k をそれぞれ2相固定子の直交座標変
換系に変換したのち,さらにdq(direct quadrature
)変換した巻線電圧vd,k およびvq,k ,巻線電流i
d,k およびiq,k が用いられる。
【0025】電動機10の巻線電圧と巻線電流とをdq変
換したとき定常状態においては式(1) の関係が成り立っ
ている。
【0026】
【数1】
【0027】ここでLd およびLq はdq変換された電
動機の巻線インダクタンスである。
【0028】式(1) より巻線抵抗Rについては時刻k=
1から時刻kまでに検出した巻線電圧,巻線電流および
回転子角速度により式(2) 〜(5) で表現することができ
る。ただし,εは式(1) を式(2) 〜(5) で表現したとき
の誤差である。
【0029】
【数2】
【0030】誤差εを最小にするように巻線抵抗Rを算
出する。すなわち式(5) で示される最小2乗法によって
巻線抵抗Rを同定する。巻線抵抗Rは各時刻毎に同定さ
れる。
【0031】
【数3】
【0032】ここでQは重み付け行列である。
【0033】この同定された巻線抵抗Rはパラメータ温
度変換装置33に与えられる。
【0034】パラメータ温度変換装置33は,巻線抵抗と
巻線温度との関係を用いてパラメータ同定装置32により
同定された巻線抵抗Rに基づき巻線温度TR を算出す
る。巻線抵抗と巻線温度との関係としては,式(6) があ
る。
【0035】
【数4】
【0036】ここで,R0 は温度TR0における抵抗値で
ある。
【0037】したがって,温度TR0における抵抗値R0
を予め測定しておけば式(6) を用いて抵抗値Rから温度
R を算出することができる。
【0038】巻線抵抗Rはパラメータ同定装置32により
各時刻毎に同定されるため,巻線温度TR も各時刻毎に
算出される。時刻kに算出された巻線温度TR,k が状態
オブザーバ34に与えられる。
【0039】状態オブザーバ34は電動機10の熱モデルを
用いて電動機10のフランジ温度,巻線温度を推定する。
状態オブザーバ34は電動機熱モデル34a,減算回路34
b,ゲイン回路34cで構成されている。電動機の熱モデ
ルは,連続系で表現すると式(7) 〜(9) で書ける。これ
により状態オブザーバは式(10)のように表現できる。
【0040】
【数5】
【0041】ここでA2 ,B2 は定数行列,λd ,λq
は磁束をdq変換したものである。H2 はフィードバッ
ク・ゲインである。
【0042】式(9) の熱モデルの入力u2 は,第1要素
はジュール熱,第2要素はうず電流損失,第3要素はモ
ータ軸回転による摩擦熱である。
【0043】フィードバック・ゲインH2 は式(11)〜(1
3)により決定される。
【0044】
【数6】
【0045】ここでσ1 ,σ2 は所定の極である。
【0046】式(7) 〜(13)から推定誤差e2 は次の状態
方程式で記述できる。
【0047】
【数7】
【0048】たとえば,冷却不良が生じたときには[1
0]T 方向すなわちフランジ温度の推定誤差が大きくな
り,熱絶縁不良が生じたときには[01]T 方向すなわ
ち巻線温度の推定誤差が大きくなる。
【0049】状態オブザーバ34は式(10)を離散値系に変
換したもので実現されている。パラメータ温度変換装置
33からの巻線温度TR,k および検出されたフランジ温度
C, k から電動機熱モデル34aにより推定された巻線温
度(TR,k )およびフランジ温度(TC,k )が減算回路
34bにより減算される。この減算結果すなわち推定温度
誤差e2,k はフィードバック・ゲインを有するゲイン回
路34cを介して電動機熱モデル34aにフィードバックさ
れる。また推定温度誤差は比較判定装置35にも与えられ
ている。
【0050】比較判定装置35は状態オブザーバからの推
定温度誤差と閾値とを比較し,その比較結果を保護信号
出力装置37に与える。図2には,(A1)にフランジ温
度の推定値(TC,k )と検出値TC,k ,(A2)に巻線
温度の推定値(TR,k )と算出値TR,k の一例がそれぞ
れ示されており,また対応する(B1)にフランジ温度
の推定誤差eC,k ,(B2)に巻線温度の推定誤差e
R,k がそれぞれ示されている。同図(A1),(A2)
において,推定値が破線,検出値または算出値が実線で
示されている。比較判定装置35は推定誤差eC,k ,e
R,k をそれぞれ閾値eC,th,eR,thと比較する。図2
(B2)の区間Iにおいては,熱絶縁不良が発生してお
り,この間は比較判定装置35から比較出力が保護信号出
力装置37に与えられる。
【0051】保護信号出力装置37は比較判定装置35から
の比較出力に基づいてコントローラ20へ保護信号を出力
する。コントローラ20はこの保護信号が与えられると電
動機10を停止または荷動率を低下させて電動機の保護を
行なう。
【0052】一方で,パラメータ温度変換装置33から巻
線温度TR,k ,比較判定装置35から推定誤差の比較出力
が表示装置に入力されている。表示装置36は内部温度と
しての巻線温度,比較出力に基づく冷却不良または熱絶
縁不良の電動機10の異常を表示する。これらの表示とし
ては図3に示されるものがある。
【0053】図3には,電動機の熱保護装置のパッケー
ジ100 に巻線温度が表示されるインジケータ101 ,冷却
不良または熱絶縁不良がそれぞれ表示されるLED102
,103 ,さらにコントローラ,電動機のセンサ等に接
続するためのコネクタ110 が示されている。LED102
,103 は,推定誤差が閾値を越え比較判定装置35から
比較出力が発生したときに発光することによって使用者
が電動機の異常を知ることができる。
【0054】第2実施例 図4は電動機を制御するコントローラを備えた第2の発
明による電動機の熱保護装置のブロック図である。
【0055】この電動機の熱保護装置は,電流センサ2
1,角速度センサ22,温度センサ23,温度検出回路24,
A/D変換器25,26,27,28,パラメータ同定装置42,
パラメータ温度変換装置43,状態オブザーバ44,比較判
定装置45,保護信号出力装置47,表示装置46を備えてい
る。パラメータ同定装置42,パラメータ温度変換装置4
3,状態オブザーバ44,比較判定装置45等はプログラム
されたコンピュータによって実現される。
【0056】図1において同一物に同符号を付し説明を
省略する。
【0057】以下,電動機の熱保護装置について説明す
る。
【0058】パラメータ同定装置42はdq変換された巻
線電圧および巻線電流,回転子角速度に基づいて巻線抵
抗およびトルク定数などのパラメータを最小2乗法を用
いて同定する。電動機の定常状態においては式(1) の関
係が成り立っており,これにより時刻k=1から時刻k
までに検出された巻線電圧,巻線電流および回転子角速
度により式(16)〜(19)で表現できる。
【0059】
【数8】
【0060】これによってパラメータPは式(20)で示さ
れる最小2乗法を用いて同定できる。
【0061】
【数9】
【0062】この同定されたパラメータPすなわち巻線
抵抗R,トルク定数Kはパラメータ温度変換装置43に与
えられる。パラメータPは検出値が入力される時刻毎に
同定される。
【0063】パラメータ温度変換装置43は,パラメータ
同定装置42で同定されたパラメータPと巻線温度TR
よび回転子温度TK との関係からそれぞれの温度を算出
する。パラメータと温度の関係は式(21)〜(22)で表わさ
れる。
【0064】
【数10】
【0065】ここで,f1 およびf2 はそれぞれRおよ
びKの関数である。
【0066】たとえば巻線温度TR は式(6) を式(21)の
形に変形することによって算出できる。またパラメータ
は各時刻毎に同定されるため温度も各時刻毎に算出され
る。
【0067】状態オブザーバ44は電動機10の熱モデルを
用いてフランジ温度,巻線温度および回転子温度を推定
する。状態オブザーバの電動機熱モデル44a,減算回路
44bおよびゲイン回路44cで構成されている。電動機の
熱モデルは離散値系で表現すると式(23)で書ける。この
熱モデルを用いて状態オブザーバを形成する。
【0068】
【数11】
【0069】ここでΦ3 およびΓ3 は定数行列,u3,k
は電動機の熱源である。
【0070】状態オブザーバ44は,パラメータ温度変換
装置43からの巻線温度TR,k および回転子温度TK,k
検出されたフランジ温度TC,k と電動機熱モデル44aか
らの巻線温度(TC,k ),回転子温度(TK,k )および
フランジ温度(TC,k )とを減算回路44bにより減算
し,この減算結果すなわち推定温度誤差をゲイン回路44
cを介して電動機熱モデル44aにフィードバックさせて
いる。また推定温度誤差は比較判定装置45にも与えられ
ている。
【0071】比較判定装置45は状態オブザーバ44からの
推定温度誤差を閾値と比較し,その比較出力を保護信号
出力装置47に与える。保護信号出力装置47は比較判定装
置45からの比較出力により電動機の異常が判定されると
コントローラ20へ保護信号を出力する。
【0072】一方,パラメータ温度変換装置45から巻線
温度および回転子温度,比較判定装置45から推定温度誤
差の比較出力が表示装置46に入力されている。表示装置
46は入力された温度,比較出力に基づく電動機の異常が
表示される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の電動機の熱保護装置を示すブロッ
ク図である。
【図2】(A1)はフランジ温度の推定値(TC,k )と
検出値TC,k ,(A2)は巻線温度の推定値(TR,k
と算出値TR,k との一例をそれぞれ示し,また(B1)
および(B2)は(A1)および(A2)に対応する温
度誤差を示すグラフである。
【図3】電動機の熱保護装置のパッケージを示す図であ
る。
【図4】第2実施例の電動機の熱保護装置を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
10 電動機 20 コントローラ 21 電流センサ 22 角速度センサ 23 温度センサ 24 温度検出回路 25,26,27,28 A/D変換器 32,42 パラメータ同定装置 33,43 パラメータ温度変換装置 34,44 状態オブザーバ 35,45 比較判定装置 36,46 表示装置 37,47 保護信号出力装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G05B 17/02 7531−3H 23/02 302 V 7208−3H

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 与えられる指令に応答して電動機を制御
    するコントローラを備えた電動機制御装置において, 上記電動機の巻線電流を検出する電流センサ, 上記電動機のフランジ温度を検出する温度センサ, 上記電動機の回転子角速度を検出する角速度センサ, 上記コントローラによって上記電動機に印加される巻線
    電圧と,上記電流センサおよび上記角速度センサによっ
    てそれぞれ検出された巻線電流および回転子角速度とに
    基づいて上記電動機の巻線抵抗を同定するパラメータ同
    定手段, 上記巻線抵抗に基づいて上記電動機の巻線温度を決定す
    るパラメータ温度変換手段, 上記電流センサおよび上記角速度センサによってそれぞ
    れ検出された巻線電流および回転子角速度を入力とし,
    温度誤差のフィードバックを含む上記電動機の熱モデル
    を用いて上記電動機のフランジ温度および巻線温度を推
    定する状態オブザーバ, 上記温度センサによって検出された上記電動機のフラン
    ジ温度と上記状態オブザーバにより推定されたフランジ
    温度とのフランジ温度誤差,上記パラメータ温度変換手
    段により決定された巻線温度と上記状態オブザーバによ
    り推定された巻線温度との巻線温度誤差に基づき上記電
    動機の異常を判定する比較判定手段,および上記比較判
    定手段からの判定結果に基づいて上記コントローラへ保
    護信号を出力する保護信号出力手段, を備えた電動機の熱保護装置。
  2. 【請求項2】 上記比較判定手段からの判定結果および
    パラメータ温度変換手段からの巻線温度とを表示する表
    示手段, をさらに備えた請求項1に記載の電動機の熱保護装置。
  3. 【請求項3】 与えられる指令に応答して電動機を制御
    するコントローラ,上記電動機の巻線電流を検出する電
    流センサ,上記電動機のフランジ温度を検出する温度セ
    ンサ,および上記電動機の回転子角速度を検出する角速
    度センサを備えた電動機制御装置において, 上記コントローラによって上記電動機に印加される巻線
    電圧と,上記電流センサおよび上記角速度センサによっ
    てそれぞれ検出された巻線電流および回転子角速度とに
    基づいて上記電動機の巻線抵抗を同定し, この同定された巻線抵抗に基づいて上記電動機の巻線温
    度を決定し, 上記電流センサおよび上記角速度センサによってそれぞ
    れ検出された巻線電流および回転子角速度を入力とし,
    温度誤差のフィードバックを含む上記電動機の熱モデル
    を用いた状態推定オブザーバにより上記電動機のフラン
    ジ温度および巻線温度を推定し, 上記温度センサによって検出された上記電動機のフラン
    ジ温度と上記状態オブザーバにより推定されたフランジ
    温度とのフランジ温度誤差,上記パラメータ温度変換手
    段により決定された巻線温度と上記状態オブザーバによ
    り推定された巻線温度との巻線温度誤差に基づいて上記
    電動機の異常を判定し, この判定結果に基づき上記コントローラへ保護信号を出
    力し, 上記コントローラは保護信号に応じて,電動機の保護の
    ための制御を行なう, 電動機の熱保護方法。
  4. 【請求項4】 与えられる指令に応答して電動機を制御
    するコントローラを備えた電動機制御装置において, 上記電動機の巻線電流を検出する電流センサ, 上記電動機のフランジ温度を検出する温度センサ, 上記電動機の回転子角速度を検出する角速度センサ, 上記コントローラによって上記電動機に印加される巻線
    電圧と,上記温度センサおよび上記角速度センサによっ
    てそれぞれ検出された巻線電流および回転子角速度とに
    基づいて上記電動機の巻線抵抗およびトルク定数を同定
    するパラメータ同定手段, 上記巻線抵抗およびトルク定数に基づいて上記電動機の
    巻線温度および回転子温度をそれぞれ決定するパラメー
    タ温度変換手段, 上記電流センサおよび上記角速度センサによってそれぞ
    れ検出された巻線電流および回転子角速度を入力とし,
    温度誤差のフィードバックを含む上記電動機の熱モデル
    を用いて上記電動機のフランジ温度,巻線温度および回
    転子温度を推定する状態オブザーバ, 上記温度センサによって検出された上記電動機のフラン
    ジ温度と状態オブザーバにより推定されたフランジ温度
    とのフランジ温度誤差,上記パラメータ温度変換手段に
    より決定された巻線温度と状態オブザーバにより推定さ
    れた巻線温度との巻線温度誤差,および上記パラメータ
    温度変換手段により決定された回転子温度と上記状態オ
    ブザーバにより推定された回転子温度との回転子温度誤
    差に基づき上記電動機の異常を判定する比較判定手段,
    および上記比較判定手段からの判定結果に基づいて上記
    コントローラへ保護信号を出力する保護信号出力手段, を備えた電動機の熱保護装置。
  5. 【請求項5】 上記比較判定手段からの判定結果,パラ
    メータ温度変換手段からの巻線温度および回転子温度を
    表示する表示手段, をさらに備えた請求項4に記載の電動機の熱保護装置。
  6. 【請求項6】 与えられる指令に応答して電動機を制御
    するコントローラ,上記電動機の巻線電流を検出する電
    流センサ,上記電動機のフランジ温度を検出する温度セ
    ンサ,および上記電動機の回転子角速度を検出する角速
    度センサを備えた電動機制御装置において, 上記コントローラによって上記電動機に印加される巻線
    電圧と上記電流センサおよび上記角速度センサによって
    それぞれ検出された巻線電流および回転子角速度とに基
    づいて上記電動機の巻線抵抗およびトルク定数を同定す
    るパラメータ同定手段, 同定された巻線抵抗およびトルク定数に基づいて上記電
    動機の巻線温度および回転子温度をそれぞれ決定し, 上記電流センサおよび上記角速度センサによってそれぞ
    れ検出された巻線電流および回転子角速度を入力とし,
    温度誤差のフィードバックを含む上記電動機の熱モデル
    を用いた状態オブザーバにより上記電動機のフランジ温
    度,巻線温度および回転子温度を推定し, 上記温度センサによって検出された上記電動機のフラン
    ジ温度と状態オブザーバにより推定されたフランジ温度
    とのフランジ温度誤差,上記パラメータ温度変換手段に
    より決定された巻線温度と状態オブザーバにより推定さ
    れた巻線温度との巻線温度誤差,および上記パラメータ
    温度変換手段により決定された回転子温度と,上記状態
    オブザーバにより推定された回転子温度との回転子温度
    誤差に基づき上記電動機の異常を判定し, この判定結果に基づいて上記コントローラへ保護信号を
    出力し, 上記コントローラは保護信号に応じて電動機の保護のた
    めの制御を行なう, 電動機の熱保護方法。
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