JPH0654763U - イオン注入装置 - Google Patents
イオン注入装置Info
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 静電プレート5は、電極と、電極を被覆する
高誘電率の絶縁物とで環状に形成され、マスク1とウェ
ハ等を装着するプラテン2との間に、イオンビームIB
の軌道を囲むように配設されている。上記電極には、直
流電源6から直流電圧が印加される。 【効果】 電極と同極性に帯電する絶縁物が、不純物粒
子を静電吸着するので、ビーム照射対象物への不純物粒
子の付着数を低減させ、半導体デバイスの歩留りを向上
させる。また、イオン注入装置のメンテナンス周期を長
くできるので、コストパフォーマンスを向上させること
もできる。
高誘電率の絶縁物とで環状に形成され、マスク1とウェ
ハ等を装着するプラテン2との間に、イオンビームIB
の軌道を囲むように配設されている。上記電極には、直
流電源6から直流電圧が印加される。 【効果】 電極と同極性に帯電する絶縁物が、不純物粒
子を静電吸着するので、ビーム照射対象物への不純物粒
子の付着数を低減させ、半導体デバイスの歩留りを向上
させる。また、イオン注入装置のメンテナンス周期を長
くできるので、コストパフォーマンスを向上させること
もできる。
Description
【0001】
本考案は、半導体デバイスの製造プロセスにおいて、ウェハ等にイオンビーム を照射することにより、不純物をドーピングするイオン注入装置に関するもので ある。
【0002】
イオン注入装置は、半導体デバイスにドーピングしたい不純物のイオンビーム を発生させ、ウェハ等の対象物表面に加速したイオンビームを照射する装置であ り、半導体デバイスの特性を決定する不純物を任意の量および深さで注入できる ため、現在の半導体デバイスの製造プロセスで汎用されている。
【0003】 対象物表面に対するイオンビームの走査方式には、対象物を固定してイオンビ ームを二次元方向に走査する静電スキャン方式、イオンビームを固定して対象物 を二次元方向に移動させるメカニカルスキャン方式、静電スキャン方式とメカニ カルスキャン方式とを組み合わせたハイブリッドスキャン方式等がある。
【0004】 この内、例えばハイブリッドスキャン方式の一例を図6に示す。ただし、図6 では説明を簡略化するために、イオン注入装置でビーム照射が行われるエンドス テーションの構成のみを示している。このエンドステーションは、イオンビーム の注入エリアを決定するために水平(X)方向に長いスリット21aが形成され たマスク21、ウェハを固定、冷却するためのプラテン22、プラテン22を縦 (Y)方向に移動させるためのスウィングアーム23、およびスウィングアーム 23を駆動するモータ24から成っており、真空チャンバ内に収納されている。
【0005】 図示しない走査電極によってX方向に往復走査されるイオンビームIb は、上 記スリット21aによって照射範囲が限定される。一方、プラテン22はスウィ ングアーム23によってほぼY方向に沿って回動するので、イオンビームIb の X方向の往復走査と、プラテン22のY方向の往復移動制御とによって、プラテ ン22の全表面にイオンビームIb が均一に照射される。これにより、目的のイ オンの所定量をウェハ全面に均一に注入することができる。
【0006】
ところが、上記従来の構造では、エンドステーションのクリーン度を極力高め るために、ウェハの着脱作業を高真空域で自動化したり、真空チャンバの電界研 磨処理による脱ガス低減等の各種対策が講じられているものの、イオンビームIb の生成、照射に伴う発塵が避けられない。
【0007】 すなわち、イオンビームIb が、図示しない加速管壁、走査電極、マスク21 、プラテン22等に衝突する際、各構成原子(または分子)や、各表面に付着し ていた塵等に運動エネルギーを与えるため、不要な不純物粒子(以下、単にパー ティクルと称する)を発生させる。発生したパーティクルは、ウェハ表面にある 頻度で付着するため、LSI等の半導体デバイスの歩留りを著しく低下させる要 因になるという問題が生ずる。また、このパーティクルの付着は、半導体デバイ スの集積度が高くなる程大きな問題となる。
【0008】 本考案は、上記の問題点を解決するためになされたもので、イオンビームの照 射に伴って発生したパーティクルや、ウェハの搬入、装着に伴って発生したパー ティクルが、ウェハまたはプラテンの表面に付着する現象を防止し、半導体デバ イスの歩留りを向上させることができるイオン注入装置を提供することにある。
【0009】
本考案に係るイオン注入装置は、上記の課題を解決するために、ビーム照射対 象物(例えばウェハ)にイオンビームを照射するイオン注入装置において、直流 電源に接続された電極と、上記電極を被覆する絶縁物(例えば、チタンを添加し たアルミナ、CaTiO3 セラミックス、SiC)とを備えた静電吸塵手段(例 えば、静電プレート)をイオンビームの軌道近傍に配置したことを特徴としてい る。
【0010】
上記の構成により、静電吸塵手段の電極に直流電源から直流電圧が印加される と、この電極を被覆する絶縁物の表面は、誘電分極により電極と同極性に帯電す る。この帯電した静電吸塵手段をイオンビームの軌道近傍に配置するので、イオ ンビームの照射に伴うスパッタリング等により発生したパーティクルや、ウェハ の搬入、装着に伴って発生したパーティクルは、静電吸塵手段の静電吸引力によ って絶縁物の表面に吸着される。
【0011】 なお、パーティクルがビーム照射対象物に付着するのを防止するために最も効 果的な静電吸塵手段の配設位置は、ビーム照射対象物のイオンビーム入射側近傍 であるが、他の場所であっても、ビーム照射対象物に対するパーティクルの付着 率を従来より低減することができる。また、イオンビームの軌道に沿って静電吸 塵手段を複数箇所に配置したり、イオンビームの軌道を囲むように環状に配置す ることにより、さらに効果を高めることもできる。
【0012】 この結果、ビーム照射対象物へのパーティクルの付着数を低減させることがで きるので、半導体デバイスの歩留りを向上させることができる。また、イオン注 入装置に残留するパーティクルを減少させることができる結果、イオン注入装置 を清浄化するためのメンテナンス周期を長くすることができ、コストパフォーマ ンスを向上させることができる。
【0013】
本考案の一実施例について図1ないし図6に基づいて説明すれば、以下のとお りである。
【0014】 本考案に係るイオン注入装置は、図1に示すように、イオンビームIB の注入 エリアを決定するために水平(X)方向に長いスリット1aが形成されたマスク 1、ビーム照射対象物としてのウェハを固定、冷却するためのプラテン2、プラ テン2を縦(Y)方向に移動させるためのスウィングアーム3、スウィングアー ム3を駆動するモータ4、および本考案の最も重要な構成である静電プレート5 (静電吸塵手段)から成っている。静電プレート5は、例えば、マスク1とプラ テン2との間に配設されている。
【0015】 プラテン2は、複数枚のウェハを機械的に固定するクランプ機構を備えていて もよいし、あるいはプラテン2を帯電させ、静電吸着によりウェハを保持する静 電チャック機構を備えていてもよい。
【0016】 なお、本実施例のようにハイブリッドスキャン方式の場合、イオンビームIB の走査方向とプラテン2の移動方向とはほぼ直交していればよいのであって、図 示されたX−Y座標系に限定されるものではない。また、本考案は、ハイブリッ ドスキャン方式のみならず、他の走査方式にも適用可能である。さらに、静電プ レート5の配設数も1つに限定されるものではなく、イオンビームIB の流れに 対して、プラテン2の上流側近傍、マスク1の上流側近傍または下流側近傍、走 査電極の下流側近傍等、複数配置が可能である。
【0017】 また、通常のイオン注入装置は、ウェハに対するイオン注入が均一になされる ように、イオン注入量を検出してプラテン2の移動速度を調節する制御機構を備 えているが、本実施例ではその説明を省略する。
【0018】 上記静電プレート5は、図2にも示すように、直流電源6から+または−の電 圧が印加される電極5cと、電極5cを被覆する絶縁物5bとから環状に形成さ れているので、イオンビームIB が通過する窓5aを備えた構成になっている。 窓5aのサイズは、イオンビームIB が静電プレート5に接触しない程度に上記 スリット1aより大きく設定されている。
【0019】 上記絶縁物5bの素材には、例えば、チタンを添加したアルミナ、CaTiO3 セラミックス、SiC等の高誘電率材料を用いることができる。
【0020】 上記の構成において、静電プレート5の電極5cに電圧を印加すると、絶縁物 5bの表面が、誘電分極によって電極5cと同極性に帯電する。そこで、イオン ビームIB の照射に伴って発生したパーティクルや、ウェハの搬入、装着に伴っ て発生したパーティクルは、絶縁物5bの表面に静電吸着され、プラテン2やウ ェハへの付着を防止することができる。
【0021】 なお、絶縁物5bの表面に付着したパーティクルと、絶縁物5bの表面との間 には、次式で表されるジョンソンラーベック力(静電吸引力)が働き、パーティ クルは絶縁物5bの表面に保持される。
【0022】 F=1/2×ε (V/d)2 F:ジョンソンラーベック力 ε:絶縁物5bの誘電率 V:印加電圧 d:絶縁物5bの厚み(図2参照) ところで、イオンビームIB がウェハに照射されると、ウェハから2次電子が 飛び出し、負電荷が失われた分だけウェハが正電荷によってチャージアップされ る。その帯電電圧が半導体デバイスの耐圧を超えた場合には、放電が発生して回 路破壊を招来するので、ウェハ表面からの2次電子の放出を抑制し、ウェハのチ ャージアップを低減することが望ましい。
【0023】 この意味から、電極5cに特に負電圧を印加し、絶縁物5bの表面を負に帯電 させることによって、ウェハ表面から飛び出した2次電子が周囲へ発散すること を抑制する電位障壁とするのがよいと考えられる。
【0024】 次に、絶縁物5bの素材と、電極5cに印加する電圧とを変化させ、絶縁物5 bの表面に生ずる吸着力を測定した結果を図3ないし図5に示す。図3は、絶縁 物5bの素材にアルミナを用い、大気中で測定した結果を示している。また、図 4は、絶縁物5bの素材にCaTiO3 セラミックスを用い 2.3×10-5 Torr の真空度で、図5は、絶縁物5bの素材にSiCを用い 3.6×10-5 Torr の真 空度で測定した結果を示している。各折れ線グラフは数回の測定値の平均値を表 している。
【0025】 上記の測定結果から、電極5cに印加する電圧の増大と伴に、吸着力も増大す ること、絶縁物5bの素材にSiCを用いた場合、他の素材より大きな吸着力が 得られることがわかった。
【0026】 以上のように、イオン注入装置内で発生したパーティクルや、イオン注入装置 内に残留ないしは持ち込まれたパーティクルを、静電プレート5が静電的に集塵 するので、ウェハやプラテン2に付着するパーティクルを低減させ、半導体デバ イスの歩留りを向上させることができる。プラテン2に静電チャック機構を採用 した場合、プラテン2に対するパーティクルの付着率が増大するが、静電プレー ト5を並設することにより、付着率を低減させる効果がある。また、イオン注入 装置内を清浄化するためのメンテナンス周期を長くすることができ、コストパフ ォーマンスを向上させることができる。
【0027】
本考案に係るイオン注入装置は、以上のように、直流電源に接続された電極と 、上記電極を被覆する絶縁物とを備えた静電吸塵手段をイオンビームの軌道近傍 に配置した構成である。
【0028】 それゆえ、ビーム照射対象物へのパーティクルの付着数を低減させることがで きるので、半導体デバイスの歩留りを向上させることができる。また、イオン注 入装置に残留するパーティクルを減少させることができる結果、イオン注入装置 を清浄化するためのメンテナンス周期を長くすることができ、コストパフォーマ ンスを向上させることができるという効果を併せて奏する。
【図1】本考案に係るイオン注入装置の一構成例を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図2】静電プレートの内部構造を示す説明図である。
【図3】静電プレートの絶縁物としてアルミナを用いた
場合の印加電圧と吸着力との関係を示すグラフである。
場合の印加電圧と吸着力との関係を示すグラフである。
【図4】静電プレートの絶縁物としてCaTiO3 セラ
ミックスを用いた場合の印加電圧と吸着力との関係を示
すグラフである。
ミックスを用いた場合の印加電圧と吸着力との関係を示
すグラフである。
【図5】静電プレートの絶縁物としてSiCを用いた場
合の印加電圧と吸着力との関係を示すグラフである。
合の印加電圧と吸着力との関係を示すグラフである。
【図6】従来のイオン注入装置の構成例を示す斜視図で
ある。
ある。
5 静電プレート(静電吸塵手段) 5b 絶縁物 5c 電極 6 直流電源 IB イオンビーム
Claims (1)
- 【請求項1】ビーム照射対象物にイオンビームを照射す
るイオン注入装置において、 直流電源に接続された電極と、上記電極を被覆する絶縁
物とを備えた静電吸塵手段をイオンビームの軌道近傍に
配置したことを特徴とするイオン注入装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8593U JPH0654763U (ja) | 1993-01-06 | 1993-01-06 | イオン注入装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8593U JPH0654763U (ja) | 1993-01-06 | 1993-01-06 | イオン注入装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0654763U true JPH0654763U (ja) | 1994-07-26 |
Family
ID=11464303
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8593U Pending JPH0654763U (ja) | 1993-01-06 | 1993-01-06 | イオン注入装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0654763U (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08325733A (ja) * | 1995-05-26 | 1996-12-10 | Tel Varian Ltd | 真空処理方法および真空処理装置 |
| JP2002124484A (ja) * | 2000-10-17 | 2002-04-26 | Miyazaki Oki Electric Co Ltd | パーティクル除去方法及びその装置 |
| JP2004508668A (ja) * | 2000-09-01 | 2004-03-18 | アクセリス テクノロジーズ インコーポレーテッド | イオンビームの流れに乗った粒子を除去するためのシステムおよび方法 |
| JP2014231628A (ja) * | 2013-05-29 | 2014-12-11 | 住友金属鉱山株式会社 | 長尺樹脂フィルムの表面処理装置及び表面処理方法、並びに該表面処理装置を備えたロールツーロール成膜装置 |
-
1993
- 1993-01-06 JP JP8593U patent/JPH0654763U/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08325733A (ja) * | 1995-05-26 | 1996-12-10 | Tel Varian Ltd | 真空処理方法および真空処理装置 |
| JP2004508668A (ja) * | 2000-09-01 | 2004-03-18 | アクセリス テクノロジーズ インコーポレーテッド | イオンビームの流れに乗った粒子を除去するためのシステムおよび方法 |
| JP2002124484A (ja) * | 2000-10-17 | 2002-04-26 | Miyazaki Oki Electric Co Ltd | パーティクル除去方法及びその装置 |
| JP2014231628A (ja) * | 2013-05-29 | 2014-12-11 | 住友金属鉱山株式会社 | 長尺樹脂フィルムの表面処理装置及び表面処理方法、並びに該表面処理装置を備えたロールツーロール成膜装置 |
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