JPH065481Y2 - 電気錠 - Google Patents

電気錠

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JPH065481Y2
JPH065481Y2 JP1986053835U JP5383586U JPH065481Y2 JP H065481 Y2 JPH065481 Y2 JP H065481Y2 JP 1986053835 U JP1986053835 U JP 1986053835U JP 5383586 U JP5383586 U JP 5383586U JP H065481 Y2 JPH065481 Y2 JP H065481Y2
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三徳 三宅
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、電気制御により施解錠を行うことのできる
電気錠に関する。
(従来の技術) この種の電気錠として、(イ)本願出願人は、実開昭60−1
1968号公報に示されているものを出願した。このもの
は、ハンドルの回動によりラッチを出没駆動するラッチ
操作機構と、ラッチに係合してラッチを施錠位置に規制
する施錠部材と、施錠部材を施解錠状態に規制する電動
施解錠機構および手動施解錠機構とを備え、前記電動施
解錠機構は、瞬時通電によりプランジャが進出安定位置
と後退安定位置とに切替変位する双安定型ラッチングソ
レノイドと、一端をソレノイドのプランジャに連係させ
他端を施錠部材に連係させてプランジャの後退変位によ
り施錠部材を非施錠位置と施錠位置とに切替変位させる
伝動レバーとからなるものである。
(ロ)また、実公昭55−50292号公報記載の扉錠における施
解錠装置も知られている。このものは、上記(イ)の如
く、具体的構成は異なるが、概略的には、ラッチ操作機
構と、ラッチに係合してラッチを施錠位置に規制する施
錠部材(ロッキングピース)と、施錠部材を施解錠状態
に規制する電動施解錠機構および手動施解錠機構と、電
動施解錠機構としては通電時解錠型のソレノイドと伝動
レバーとを備えてなるものである。この公報記載のもの
によれば、閉扉すれば必ず自動的に施錠となり、解錠は
機械的にも電気的にも行えるようにしたものである。
(考案が解決しようとする問題点) しかるに、上記従来例(イ)のものによれば、外出時に
は、扉を閉めてから、室外からキーまたはカードでその
都度、施錠しなければ外出できず、このキーまたはカー
ドによる施錠操作が煩わしいなどの不都合があった。
従来例(ロ)のものによれば、上記不都合は解消できるも
のの、閉扉すれば必ず自動的に施錠されるものであるた
め、閉扉時に解錠状態を選択できない問題点があった。
この考案は、このような問題点をことごとく解消したも
のを提供するものである。
(問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決する手段として、この考案は、ラッチ
操作機構と、ラッチに係合してラッチを施錠位置に規制
する施錠部材と、電気駆動により施錠部材を施解錠状態
に規制する電動施解錠機構と、シリンダーまたはサムタ
ーンの回動により施錠部材を施解錠状態に規制する手動
施解錠機構とを少なくとも備え、前記電動施解錠機構
は、瞬時通電によりプランジャが進出安定位置と後退安
定位置とに切り替え変位する双安定型ラッチングソレノ
イドと、一端を双安定型ラッチングソレノイドのプラン
ジャに連係させ他端を施錠部材に連係させてプランジャ
の進退変位により施錠部材を非施錠位置と施錠位置とに
切り替え変位させる伝動レバーとからなる電気錠におい
て、 前記施錠部材は、ラッチ状態において係合部がばねによ
りラッチの係合受部に係合しないように付勢された施錠
レバーと、この施錠レバーと同一の枢軸で枢支されると
ともに手動施解錠機構に接続され、かつ前端部の回動軌
跡がラッチの係合受部に係合しないように形成された補
助施錠レバーとからなり、開扉ラッチ状態において手動
施解錠機構のサムターンを施錠方向へ回動後に閉扉する
ことにより、ラッチの先端部を扉受け部材の受け穴に最
大許容長さだけ突出させ、施錠レバーの係合部をラッチ
の係合受部に係止させる構成としたことを特徴とするも
のである。
(実施例) この考案の一実施例を第1図ないし第7図に基づいて以
下に説明する。
この実施例の電気錠は、主として、ノブやレバーハンド
ルの回動操作によりラッチ(1)を錠ケース(2)のフロント
面内に出没自在に没入するラッチ後退操作部材(4)等を
有するラッチ操作機構(A)と、ラッチ(1)の係合受部(1a)
に係脱自在に係合した状態においてラッチ(1)を所定の
突出位置に規制する施錠機構(B)と、電気駆動により施
錠機構(B)を施錠状態と解錠状態とに切り替える電動施
解錠機構(C)と、シリンダーまたはサムターンの回動に
より施錠部材(B)を施錠位置側および非施錠位置側へ変
位させる手動施解錠機構(D)とからなっている。
ラッチ操作機構(A)は、前述のノブやレバーハンドルの
回動によりラッチ(1)を後退して錠ケース(2)内に没入す
るラッチ後退操作部材(4)と、開扉時におけるラッチ(1)
のフロント面(3)からの突出量を制限するラッチ突出量
制限部材(5)と、扉の開閉にともないフロント面(3)より
出没し前記ラッチ突出量制限部材(5)のセット状態を切
り替えるトリガー(6)とで構成している。
ラッチ(1)は、ラッチ柄(7)に固設したU字状の受止部材
(8)の前部縦片(8a)と、錠ケース(2)に固設されたラッチ
柄(7)に外嵌めしたばね受け片(9)との間にばね(10)を挟
装して、ばね(10)の付勢力によりラッチ(1)を常時進出
動作側すなわちフロント面(3)より突出する側へ押圧し
ている。(11)はラッチ保護用の補助ラッチであり、ラッ
チ(1)の双股部(1b)、(1b)間に嵌挿するとともに、その
ラッチ柄(12)をラッチ柄(7)の貫通穴(7a)に挿通し、座
金(13)、(14)を介してラッチ柄(7)、(12)間にばね(15)
を挾装することにより、ラッチ(1)に対して補助ラッチ
(11)を錠ケース(2)外方側へ付勢している。
ラッチ後退操作部材(4)は、ノブやレバーハンドルに連
結した操作軸(16)が内嵌合する角孔(17a)を有する概形
が扇形のラッチハブ(17)と、ラッチ(1)の受止部材(8)の
後部縦片(8b)に当接可能な係接部(18a)を有し前記ラッ
チハブ(17)と、同軸的に枢支したラッチ作動レバー(18)
と、ラッチ(1)と同一方向に進退自在としたスライドバ
ー(19)と、錠ケース(2)に固設された枢軸(20)で枢支さ
れねじりばね(21)により時計方向へ付勢した連動レバー
(22)とからなる。
ラッチ作動レバー(18)は、ラッチハブ(17)の回動域相当
部に受止ピン(18b)を有し、ラッチハブ(17)が時計方向
へ回動する時、受止ピン(18b)がラッチハブ(17)に押さ
れて、ラッチ作動レバー(18)が時計方向へ回動するよう
にしている。これにより、ラッチ作動レバー(18)の係接
部(18a)で受止部材(8)の後部縦片(8b)が押される。スラ
イドバー(19)も、ラッチハブ(17)の回動域相当部に受止
ピン(19a)を有し、ラッチハブ(17)が反時計方向に押さ
れて、スライドバー(19)が後退方向へ移動するようにし
ている。スライドバー(19)の進退移動は、錠ケース(2)
に設けたピン(23)を、スライドバー(19)に形成したガイ
ド長穴(19b)に係入することにより、これを案内するよ
うにしている。連動レバー(22)はその一側縁に係合切欠
部(22a)を形成し、前記ラッチ作動レバー(18)に別に設
けた係合ピン(18c)を係合切欠部(22a)に係合させて、ね
じりばね(21)による連動レバー(22)の時計方向への付勢
で、ラッチ作動レバー(18)をその係接部(18a)が後部縦
片(8b)から退避する反時計方向へ復帰回動させるように
している。
これとは別に、連動レバー(22)の先端部は、ピン(24)を
介してスライドバー(19)の後端部に回動可能に連結し、
連動レバー(22)のねじりばね(21)の付勢で、スライドバ
ー(19)が進出動作側へ復帰移動しうるようにしている。
またスライドバー(19)と連動レバー(22)の連結により、
ラッチハブ(17)の反時計方向への回動が、スライドバー
(19)および連動レバー(22)を経てラッチ作動レバー(18)
に伝達され、ラッチ作動レバー(18)はその係接部(18a)
が受止部材(8)の後部縦片(8b)を押す時計方向回動側へ
押される。連動レバー(22)のピン(24)が係合するスライ
ドバー(19)の係合穴(19c)は長穴とし、連動レバー(22)
の回動を許容しうるようにしている。
ラッチ突出量制限部材(5)は、枢軸(25)により枢支され
ねじりばね(26)で時計方向へ付勢した双股レバー(27)
と、枢軸(25)により双股レバー(27)と同軸的に枢支され
たねじりばね(28)で反時計方向へ付勢したラッチ制限レ
バー(29)とからなる。双股レバー(27)の一方の分岐アー
ム(27a)は、ラッチ制限レバー(29)の上側縁に曲折形成
した受止片(29a)で受け止められて、ラッチ制限レバー
(29)に対する双股レバー(27)の時計方向への回動が制限
されるようにしている。一方、ラッチ制限レバー(29)
は、その尾端部を、錠ケース(2)に固設した受止ピン(3
0)で受け止めて、時計方向への回動を、その受止片(29
a)が水平姿勢を越えない範囲内に制限するようにしてい
る。これにより、双股レバー(27)とラッチ制限レバー(2
9)とはねじりばね(28)の作用で一体化されるとともに、
ねじりばね(26)の作用で時計方向へ付勢され、受止片(2
9a)が水平となる回動位置で停止する。ラッチ(1)の受止
部材(8)の下面部には、ラッチ制限レバー(29)の前記受
止片(29a)後端に係止しうる係止片(31)を延設してい
る。
トリガー(6)は、トリガー後部に固設したU字状の取付
部材(32)の前部縦片(32a)と、錠ケース(2)に固設されト
リガー後部に外嵌めするばね受け片(33)との間に圧縮コ
イルばね(34)を挾装して、該ばね(34)の付勢力によりト
リガー(6)を進出動作側すなわちフロント面(3)より突出
する側へ押圧している。取付部材(32)の後部縦片(32b)
は、前記双股レバー(27)の他方の分岐アーム(27b)に対
向する位置まで延設して、閉扉に伴うトリガー(6)の錠
ケース(2)内方への後退動作により、取付部材(32)の後
部縦片(32b)で双股レバー(27)の分岐アーム(27b)を押し
て、双股レバー(27)と一体にラッチ制限レバー(29)が反
時計方向へ回動しうるようにしている。
施錠部材(B)は、錠ケース(2)に固設した枢軸(42)に同軸
的に枢支した施錠レバー(40)と補助施錠レバー(41)の2
部材からなる。
前記施錠レバー(40)の係合部(40a)は、ばね(45)により
反時計方向に付勢され、第2図示の如くラッチ(1)がラ
ッチ状態の時には、その上面部(1c)に当接ないし近接
し、第4図示の如く本施錠状態の時には、係合受部(1a)
に係止するように形成してある。また、補助施錠レバー
(41)の前端部(41a)は、その前端部(41a)の反時計方向へ
の回動軌跡が、第2図示のラッチ状態において、ラッチ
(1)の係合受部(1a)に係合しないように、該係合受部(1
a)より離れた後方位置になるように形成されている。従
って、施錠部材(B)は開扉時に必要に応じて手動施解錠
機構(D)のサムターンの施錠動作を行ってから、閉扉す
ることにより、該施錠部材(B)の係合部(40a)がラッチ
(1)の係合受部(1a)に係止して、該ラッチ(1)の後退を阻
止し自動的に施錠される。
そして、施錠レバー(40)は、枢軸(42)に巻装され一端を
施錠レバー(40)のピン(43)に係止し、他端を補助施錠レ
バー(41)のピン(44)に係止したねじりばね(45)により、
補助施錠レバー(41)に対し反時計方向へ付勢するととも
に、その尾端部(40b)を補助施錠レバー(41)のピン(44)
で係止している。
前記補助施錠レバー(41)の上辺部には、作用ピン(46)を
取着するとともに、この作用ピン(46)の回動域に相当す
る錠ケース(2)内の所定位置にマイクロスイッチ(47)を
配置して、補助施錠レバー(41)が第1図に示す施錠状態
に相当する回動位置まできたとき、マイクロスイッチ(4
7)のアクチュエータ(47a)を前記作用ピン(46)で押し、
このマイクロスイッチ(47)のオン信号をリード線(48)を
介して室内に設けられた中央制御盤などに送信できるよ
うにしている。
電動施解錠機構(C)は、永久磁石の吸着作用によって進
出位置と後退位置の2位置に安定するプランジャ(51)
を、瞬時通電により駆動して切替え変位させることので
きる双安定型ラッチングソレノイド(50)と、錠ケース
(2)に固設した枢軸(52)で枢支し伝動レバー(53)とから
なる。プランジャ(51)には、双股片(54a)、(54a)間に連
結ピン(55)を横架したフォーク部材(54)を締付固定して
いる。伝動レバー(53)は、その1つの分岐アーム(53a)
に形成した係合孔(53c)を前記フォーク部材(54)の連結
ピン(55)に係合させることにより、プランジャ(51)との
連係をはかる一方、他の1つの分岐アーム(53b)に設け
た作用ピン(56)を、補助施錠レバー(41)の上辺部に形成
した係合孔(41b)に係合させている。ソレノイド(50)の
通電制御は、リード線(57)を介して前述の中央制御盤な
どからスイッチ操作により行えるようにしており、瞬時
通電に伴うプランジャ(51)の進出動作および後退動作に
より伝動レバー(53)が反時計方向および時計方向に揺動
し、作用ピン(56)を介して施錠部材(施錠レバー(40)、
補助施錠レバー(41))が解錠姿勢および施錠姿勢に移行
するようにしている。
手動施解錠機構(D)は、前記伝動レバー(53)の分岐アー
ム(53b)に設けた作用ピン(56)を遊嵌する係合孔(60a)を
前端部に形成する一方、後部上側縁にラック(60b)を形
成し、錠ケース(2)に進退自在に設けたスライダー(60)
と、このスライダー(60)を進出位置から中間の中立位置
側へ、また後退位置から中立位置側へそれぞれ付勢する
復帰ばね部材(61)と、錠ケース(2)に枢着されシリンダ
ーまたはサムターンの操作バー(62)を係合させる係合孔
(63a)を有し前記スライダー(60)のラック(60b)に噛合す
るピニオン(63)とからなる。
スライダー(60)の進退移動は、錠ケース(2)に形成した
横長のガイド穴(64)、(65)に対し、スライダー(60)に設
けたガイドピン(66)、(67)をそれぞれ係入させることに
より案内するようにしている。復帰ばね部材(61)は、錠
ケース(2)に対しスライダー(60)と同一方向に進退自在
となるように設けた概形がS字状の一対の遊動バー(6
8)、(69)と、一方の遊動バー(68)の前部縦片(68a)と他
方の遊動バー(69)の後部縦片(69b)とを結びこれらの遊
動バー(68)、(69)をお互いに引き合う方向へ付勢する引
張コイルばね(70)とからなる。遊動バー(68)、(69)は、
スライダー(60)の後部側面に突設した作用ピン(71)によ
り前後より係接する係接片(68c)、(69c)をそれぞれ有
し、スライダー(60)の進出動作に伴い作用ピン(71)で係
接片(68c)が押されコイルばね(70)に抗して遊動バー(6
8)が従動する一方、スライダー(60)の後退動作に伴い作
用ピン(71)で係接片(69c)が押されコイルばね(70)に抗
して遊動バー(69)が従動するようにしている。各遊動バ
ー(68)、(69)の進退移動は、これらの前部縦片(68a)、
(69a)および後部縦片(68b)、(69b)の側縁に形成した図
示しないガイド片を、錠ケース(2)に形成した横長のガ
イド穴(72)、(73)、(74)、(75)にそれぞれ係合させるこ
とにより案内するようにしている。シリンダーまたはサ
ムターンにより手動施解錠機構(D)を操作しない第1図
の状態では、スライダー(60)は係合孔(60a)が伝動レバ
ー(53)の作用ピン(56)と干渉し合わない中間位置に落ち
着くように、作用ピン(71)および係接片(68c)、(69c)の
配設をしている。伝動レバー(53)の作用ピン(56)に対す
るスライダー(60)の係合孔(60a)の進退方向の遊びは十
分設けて、電動施解錠機構(C)による施解錠動作の際、
作用ピン(56)がスライダー(60)と干渉し合わないように
している。この実施例では、スライダー(60)の施錠部材
(施錠レバー(40)、補助施錠レバー(41))への連係を、
伝動レバー(53)の作用ピン(46)を介して行うようにして
いるが、このほか例えば補助施錠レバー(41)にスライダ
ー(60)の係合孔(60a)が遊嵌する作用ピンを別に設けて
もよい。
なお、(80)は、錠ケース(2)のフロント面(3)に近接した
所定位置に設けたリードスイッチであり、これは、閉扉
状態において、扉受け部材(81)の内側の所定位置に設け
たマグネット(82)の作用で動作され、その信号をリード
線(83)を介して室内の中央制御盤などに送信し、扉の開
閉状態をランプ表示などにより確認できるようにしてあ
る。
(84)は錠ケース(2)内に設けた発光ダイオード等の光源
であり、集光レンズや筒状セード(85)を介して扉の表側
および裏側に投光するようにしている。この光源(84)の
点灯制御は、例えば先述の中央制御盤よりこの光源(84)
へ電力供給を行う給電線の途中にマイクロスイッチ(47)
を接続して、補助施錠レバー(41)の作用ピン(46)がアク
チュエータ(47a)を押動する施錠状態の時点灯するよう
にすれば、就寝前の施錠の点検などを光源(84)の点灯を
確認することにより間接的に行うことができる。
このほか、錠ケース(2)内にブザーを付設するととも
に、例えば手動施解錠機構(D)のスライダー(60)の進出
動作によってオン動作するマイクロスイッチを別に設
け、このマイクロスイッチのオン動作により前記ブザー
が鳴動するように構成してもよい。
(作用) この実施例の作用について、(1)手動施解錠機構(D)によ
る施解錠、(2)電動施解錠機構(C)による施解錠に分けて
説明する。
手動施解錠機構(D)による施解錠 (イ)解錠状態から施錠状態とする場合 第2図は、開扉状態でラッチ(1)先端の突出量が(L1)の
長さであり、この状態を以下ラッチ状態と称する。この
場合の施錠部材(B)はラッチ(1)の係合受部(1a)には係合
(施錠)されていず、施錠レバー(40)の係合部(40a)は
ラッチ(1)の上面部(1c)に近接または当接し、補助施錠
レバー(41)の先端部(41a)はラッチ(1)の係合受部(1a)よ
り後方位置にある。また、トリガー(6)の後部縦片(32b)
はラッチ制限レバー(29)の下方の分岐アーム(27b)とは
離間されていると共に、その受止片(29a)にラッチ(1)に
固着した係止片(31)が係合して、ラッチ(1)先端の突出
長さが前述の如く(L1)となっている。
このラッチ状態において、手動施解錠機構(D)の回動操
作、つまりシリンダーやサムターンに連結した操作バー
(62)を第3図示の如く時計方向に回動してから、第4図
示の如く扉を閉めると、施錠部材(B)の施錠レバー(40)
の係合部(40a)がラッチ(1)の係合受部(1a)に係止して、
該ラッチ(1)の後退を阻止し自動施錠する。
すなわち、第2図のラッチ状態から開扉状態のままで、
第3図の如くサムターン(又はシリンダー)の操作バー
(62)を図示の如く時計方向に回動すると、ピニオン(63)
を介してスライダー(60)がラッチ(1)の突出(進出)方
向に摺動する。それにより、伝動レバー(53)の作用ピン
(56)をスライダー(60)の係合孔(60a)の後端部で押し
て、該伝動レバー(53)を時計方向に回動すると共に、前
記作用ピン(56)を介して連係させた補助施錠レバー(41)
は枢軸(42)を回動支点として反時計方向に回動するとと
もに、施錠レバー(40)はねじりばね(45)の付勢力により
同枢軸(42)を回動支点として前記と同様に反時計方向に
回動し、その係合部(40a)はラッチ(1)の上面部(1c)に当
接する。この場合もラッチ(1)の突出長さは第2図と同
様に(L1)の長さである。
前記第3図の状態から第4図示の如く、扉を閉めると、
トリガー(6)が扉受け部材(81)で錠ケース(2)内の後(没
入)方向へ押され、その後部縦片(32b)が双股レバー(2
7)の分岐アーム(27b)を押してラッチ制限レバー(29)の
受止片(29a)がラッチ(1)に固着した係止片(31)との係合
を解除する。それにより、ラッチ(1)はばね(10)、(15)
の付勢力により最大許容長さ(L2)だけ前方(進出)方向
へ突出される。このラッチ(1)の最大許容長さ(L2)の突
出により、今までラッチ(1)の上面部(1c)に当接してい
た施錠レバー(40)の係合部(40a)はラッチ(1)の係合受部
(1a)に係合し、ラッチ(1)の後退を阻止し施錠(本施
錠)される。このとき、伝動レバー(53)の時計方向への
回動に伴い後退位置へ変位した双安定型ラッチングソレ
ノイド(50)のプランジャ(51)は、前記双安定型ラッチン
グソレノイド(50)内の永久磁石の作用でこの後退位置に
維持される。従って、ピニオン(63)へ及ぼした外部から
の回動操作を解除して、引張コイルばね(70)の作用で遊
動バー(68)が後退して元の位置へ復帰し、係接片(68c)
で作用ピン(71)を押されてスライダー(60)が元の中立位
置へ戻っても、施錠部材(B)(施錠レバー(40)と補助施
錠レバー(41))は、第4図に示す施錠(本施錠)状態に
保持される。
(ロ)施錠状態から解錠状態とする場合 第4図に示す施錠状態において、シリンダーまたはサム
ターンを操作しピニオン(63)を反時計方向に回動させる
と、それまで第1図に示すような中立位置すなわち中間
位置にあったスライダー(60)は、第5図示の如く後退移
動する。この移動に伴い、スライダー(60)の係合孔(60
a)の左端部で伝動レバー(53)の作用ピン(56)が押され
て、伝動レバー(53)は反時計方向に回動する。それによ
って、係合孔(41b)に前記作用ピン(56)が係合している
補助施錠レバー(41)は、時計方向へ回動するとともに、
それまでラッチ(1)の係合受部(1a)に係止していた施錠
レバー(40)も補助施錠レバー(41)と一体的に時計方向へ
回動して上方へ退避し、第5図に示すように施錠状態が
解かれ解錠状態となる。
この解錠状態の場合に、第5図の仮想線で示すように、
閉扉してラッチ(1)を扉受け部材(81)の受孔(81a)に進入
すると、扉受け部材(81)がトリガー(6)を押しつけてラ
ッチ制限レバー(29)の受止片(29a)と係止片(31)との係
合を解除するため(第4図参照)、ラッチ(1)の突出長
さは最大許容長さ(L2)となり、この仮施錠状態を保持す
る。この状態でレバーハンドルやノブを介して操作軸(1
6)を時計方向に回動すると、ラッチハブ(17)の上側縁が
ラッチ作動レバー(18)の受止ピン(18b)に当たり、ラッ
チ作動レバー(18)は連動レバー(22)のねじりばね(21)お
よびラッチ(1)のばね(10)の付勢力に抗して時計方向へ
回動する。これにより、ラッチ作動レバー(18)の係接部
(18a)がラッチ(1)の受止部材(8)の後部縦片(8b)を押
し、ラッチ(1)は第6図示のごとく、錠ケース(2)内方へ
後退し、扉を開けることができる。このとき受止部材
(8)の係止片(31)は、ラッチ制限レバー(29)が水平姿勢
にあるときの受止片(29a)の後端より後方へ移ってい
る。
ノブやレバーハンドルを第6図の回動操作状態に保持し
たまま、開扉動作に移ると、トリガー(6)は扉受け部材
(81)による押圧を解かれて、圧縮コイルばね(34)に押さ
れフロント面(3)より突出する。これに伴い、取付部材
(32)の後部縦片(32b)による双股レバー(27)の押圧が解
かれ、双股レバー(27)はラッチ制限レバー(29)と一体に
時計方向へ回動復帰して、第6図に示すようにラッチ制
限レバー(29)の受止片(29a)が水平姿勢をとる回動位置
に規制される。
扉が完全に開かれた状態で上記ノブやレバーハンドルの
回動操作を解除すると、連動レバー(22)の時計方向への
回動復帰により、ラッチ作動レバー(18)が反時計方向へ
回動して、その係接部(18a)によるラッチ(1)の受止部材
(8)の後部縦片(8b)への押圧が解かれる。そのためラッ
チ(1)はばね(10)に押されて進出するが、このときラッ
チ制限レバー(29)の受止片(29a)に受止部材(8)の係止片
(31)が当たるため、ラッチ(1)はその係合受部(1a)が施
錠レバー(40)の係合部(40a)より後退し、ラッチ(1)の突
出長さは(L1)となたラッチ状態の第2図に示す進出位置
で止められる。
なお、第4図に示す閉扉状態において扉受け部材(81)内
のマグネット(82)の磁力作用により例えばオフ状態にさ
れていたリードスイッチ(80)は、上記閉扉状態への移行
によりオン状態に切り替わるため、そのオン信号がリー
ド線(83)を介して室内の中央制御盤に送信され、これに
よって、不法侵入者などによる開扉を離れた場所に居て
知ることができる。
ノブやレバーハンドルの操作によるラッチ(1)の後退動
作において、前記の場合と逆の反時計方向へラッチハブ
(17)を回動させると、その下側縁がスライドバー(19)の
受止ピン(19a)に当たり、スライドバー(19)が後退して
連動レバー(22)が反時計方向へ回動するから、この場合
にもラッチ作動レバー(18)によりラッチ(1)を後退させ
ることができる。
また、第5図の解錠状態において、それまで補助施錠レ
バー(41)の作用ピン(46)によりアクチュエーター(47a)
を押さえられていたマイクロスイッチ(47)は、これによ
りオフ状態に切り替わる。このマイクロスイッチ(47)で
光源(84)は消灯する。連結ピン(55)を介して伝動レバー
(53)と連係する双安定型ラッチングソレノイド(50)のプ
ランジャ(51)は、以上の動作に伴い双安定型ラッチング
ソレノイド(50)内の永久磁石の吸着力に打ち勝って進出
動作する。
一方、スライダー(60)の後退動作に伴い、一方の遊動バ
ー(69)の係接片(69c)は、スライダー(60)作用ピン(71)
に押されて後退する。このとき他方の遊動バー(68)は、
ガイド穴(74)、(73)の後端で規制され元の位置に停止し
ている。この状態でピニオン(63)への外部からの回動操
作を解除すると、引張コイルばね(70)の作用で遊動バー
(69)は進出動作して元の位置へ復帰する。これに伴い、
係接片(69c)によりスライダー(60)の作用ピン(71)が押
され、スライダー(60)はその係合孔(60a)が伝動レバー
(53)の作用ピン(56)と干渉し合わない第1図に示す中立
位置に戻る。前述の動作で進出位置へ移動したプランジ
ャ(51)は、このとき双安定型ラッチングソレノイド(50)
内の永久磁石の作用でこの進出位置に維持される一方、
伝動レバー(53)の作用ピン(56)は中立位置に戻ったスラ
イダー(60)と干渉し合わない位置に保たれる。従って、
スライダー(60)の復帰後も、施錠部材(B)(施錠レバー
(40)および補助施錠レバー(41))は、第5図に示す解錠
状態に保持される。
電動施解錠機構(C)による施解錠 (イ)施錠状態から解錠状態とする場合 第4図に示す施錠状態において、例えば室内の中央制御
盤から遠隔操作によって解錠をはかる場合、スイッチ操
作によりリード線(57)を介して双安定型ラッチングソレ
ノイド(50)を瞬時通電すると、それまで同双安定型ラッ
チングソレノイド(50)内の永久磁石の作用で後退位置に
維持されていたプランジャ(51)は進出位置へ移動し、同
じく永久磁石の作用でこの位置に維持される。このプラ
ンジャ(51)の進出変位に伴い、伝動レバー(53)は反時計
方向へ回動し、伝動レバー(53)と連係する補助施錠レバ
ー(41)は時計方向へ回動し、補助施錠レバー(41)および
これと一体の施錠レバー(40)は、第7図に示す解錠状態
に保持される。
以上の動作中、手動施解錠機構(D)のスライダー(60)
は、第7図に示すように中立位置いに維持されるから、
その係合孔(60a)が伝動レバー(53)の作用ピン(56)と干
渉し合うことはない。この解錠動作に伴い、マイクロス
イッチ(47)のアクチュエータ(47a)に対する補助施錠レ
バー(41)の作用ピン(46)の押圧が解かれることは、前述
した手動施解錠機構(D)による場合と同様である。
この場合、スライダー(60)及びピニオン(63)の状態を除
いた、例えば、ラッチ(1)の突出位置、施錠部材(B)(施
錠レバー(40)及び補助施錠レバー(41))、伝動レバー(5
3)、ラッチ制限レバー(29)等の位置は、第5図の手動施
解錠機構(D)による場合と同様である。従って、この場
合、扉を開けたとき、または扉を閉めたとき、ノブやレ
バーハンドルの操作軸(16)の時計方向への回動によるラ
ッチ(1)の後退状態(第6図参照)等の各作動は、上記
手動施解錠機構(D)による解錠において説明したのと同
様になる。
(ロ)解錠状態から施錠状態とする場合 第7図に示す解錠状態から電動操作によって施錠状態に
切り替える場合には、中央制御盤からスイッチ操作によ
り双安定型ラッチングソレノイド(50)を瞬時通電するこ
とにより、プランジャ(51)を第7図に示す進出位置から
第1図に示す後退位置へ切り替えればよい。プランジャ
(51)の後退変位は、伝動レバー(53)を時計方向へ回動
し、その回動変位により施錠部材(B)(施錠レバー(40)
及び補助施錠レバー(41)))は一体に反時計方向へ回動
し元の施錠状態に戻る。プランジャ(51)は前述の進出位
置における場合と同様に、双安定型ラッチングソレノイ
ド(50)の永久磁石の作用でこの後退位置に維持されるか
ら、上記施錠状態が保持される。この場合、扉を閉めた
場合はラッチ制限レバー(29)の位置は第4図の場合と同
様となる。
なお、ラッチ操作機構と、ラッチに係合してラッチを施
錠位置に規制する施錠部材と、電気駆動により施錠部材
を施解錠状態に規制すれ電動施解錠機構と、シリンダー
またはサムターンの回動により施錠部材を施解錠状態に
規制する手動施解錠機構とを少なくとも備え、前述電動
施解錠機構は、瞬時通電によりプランジャが進出安定位
置と後退安定位置とに切り替え変位する双安定型ラッチ
ングソレノイドと、一端を双安定型ラッチングソレノイ
ドのプランジャに連係させ他端を施錠部材に連係させて
プランジャの進退変位により施錠部材を非施錠位置と施
錠位置とに切り替え変位させる伝動レバーとからなる
と、解錠状態と施錠状態とを、双安定型ラッチングソレ
ノイドのパルス駆動により容易かつ確実に切り替え設定
でき、解錠状態を保持するための保持機構や、解錠保持
をリセットするリセット機構などを機械的に構成する必
要がなく、構成が簡単で動作も正確になるばかりでな
く、瞬時通電により前記切り替え駆動が可能であるた
め、消費電力を低減でき経済的である。
(考案の効果) この考案は、以上の構成からなるものであり、施錠部材
は、ラッチ状態において係合部がばねによりラッチの係
合受部に係合しないように付勢された施錠レバーと、こ
の施錠レバーと同一の枢軸で枢支されるとともに手動施
解錠機構に接続され、かつ前端部の回動軌跡がラッチの
係合受部に係合しないように形成された補助施錠レバー
とからなり、開扉ラッチ状態において手動施解錠機構の
サムターンを施錠方向へ回動後に閉扉することにより、
ラッチの先端部を扉受け部材の受け穴に最大許容長さだ
け突出させ、施錠レバーの係合部をラッチの係合受部に
係止させる構成としてあるから、開扉状態でサムターン
を施錠方向に回動して閉扉するだけで施錠できるため、
外出時に扉を閉めてから室外からキーまたはカードでそ
の都度、施錠する必要がなく、そのキーまたはカードに
よる施錠操作の煩わしさを解消できる顕著な効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
図はいづれもこの考案の一実施例を示し、第1図は縦断
面図、第2図ないし第6図は手動施解錠機構による場合
の動作説明図、第7図は電動施解錠機構による場合の動
作説明図である。 (A)……ラッチ操作機構、(B)……施錠部材、(C)……電
動施解錠機構、(D)……手動施解錠機構、(1)……ラッ
チ、(1a)……係合受部、(1c)……上面部、(4)……ラッ
チ後退操作部材、(5)……ラッチ突出量制限部材、(6)…
…トリガー、(17)……ラッチハブ、(18)……ラッチ作動
レバー、(19)……スライドバー、(22)……連動レバー、
(27)……双股レバー、(29)……ラッチ制限レバー、(31)
……係止片、(40)……施錠レバー、(40a)……係合部、
(41)……補助施錠レバー、(50)……双安定型ラッチング
ソレノイド、(53)……伝動レバー、(60)……スライダ
ー、(60b)……ラック、(61)……復帰ばね部材、(63)…
…ピニオン、(81)……扉受け部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ラッチ操作機構(A)と、ラッチ(1)に係合し
    てラッチ(1)を施錠位置に規制する施錠部材(B)と、電気
    駆動により施錠部材(B)を施解錠状態に規制する電動施
    解錠機構(C)と、シリンダーまたはサムターンの回動に
    より施錠部材(B)を施解錠状態に規制する手動施解錠機
    構(D)とを少なくとも備え、前記電動施解錠機構(C)は、
    瞬時通電によりプランジャ(51)が進出安定位置と後退安
    定位置とに切り替え変位する双安定型ラッチングソレノ
    イド(50)と、一端を双安定型ラッチングソレノイド(50)
    のプランジャ(51)に連係させ他端を施錠部材(B)に連係
    させてプランジャ(51)の進退変位により施錠部材(B)を
    非施錠位置と施錠位置とに切り替え変位させる伝動レバ
    ー(53)とからなる電気錠において、 前記施錠部材(B)は、ラッチ状態において係合部(40a)が
    ばね(45)によりラッチ(1)の係合受部(1a)に係合しない
    ように付勢された施錠レバー(40)と、この施錠レバー(4
    0)と同一の枢軸(42)で枢支されるとともに手動施解錠機
    構(D)に接続され、かつ前端部(41a)の回動軌跡がラッチ
    (1)の係合受部(1a)に係合しないように形成された補助
    施錠レバー(41)とからなり、 開扉ラッチ状態において手動施解錠機構(D)のサムター
    ンを施錠方向へ回動後に閉扉することにより、ラッチ
    (1)の先端部を扉受け部材(81)の受け穴(81a)に最大許容
    長さ(L2)だけ突出させ、施錠レバー(40)の係合部(40a)
    をラッチ(1)の係合受部(1a)に係止させる構成としたこ
    とを特徴とする電気錠。
JP1986053835U 1986-04-10 1986-04-10 電気錠 Expired - Lifetime JPH065481Y2 (ja)

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