JPH0655242U - 電解コンデンサ - Google Patents

電解コンデンサ

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JPH0655242U
JPH0655242U JP1444192U JP1444192U JPH0655242U JP H0655242 U JPH0655242 U JP H0655242U JP 1444192 U JP1444192 U JP 1444192U JP 1444192 U JP1444192 U JP 1444192U JP H0655242 U JPH0655242 U JP H0655242U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 初期的および経時的な耐振動性と共に、組立
の作業性をも向上可能なアルミニウム電解コンデンサを
実現すること。 【構成】 アルミニウム電解コンデンサ1において、筒
状金属性巻芯15の上部に封口板4の突部を嵌入または
嵌合し、上記巻芯15の下部に素子固定部材に設けた突
起部(11b,21b,31b)またはケースの底内底
面部に設けた突起部45cを嵌入または嵌合し密封した
ことを特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は電解コンデンサに関し、特にアルミニウム電解コンデンサ素子に対す る固定技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
アルミニウム電解コンデンサの小型化および高信頼性化がすすむに伴って、そ の用途が民生用機器の分野から産業用機器の分野にまで拡張される状況下にあっ て、特に大型のアルミニウム電解コンデンサに対しては、小型化や長寿命化の要 求に加えて、車両用電源などに搭載しても、その振動などによってリード板切れ などの不具合が発生しない耐振動性の向上も要求されている。このような要求に 対応するための従来のアルミニウム電解コンデンサとしては、外装ケース内部に 熱可塑性樹脂などを充填して、コンデンサ素子を固定した耐振動構造のものが知 られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の耐振動構造のアルミニウム電解コンデンサにおいては、 アルミニウム電解コンデンサが高温雰囲気中で長時間使用されると、熱可塑性樹 脂が軟化して、その機能を失ってしまうという問題点がある。また、コンデンサ 素子を確実に固定するには、多量の熱可塑性樹脂を充填する必要があるため、ア ルミニウム電解コンデンサが重量化するのに加えて、コンデンサ内部で発生した ガスを貯留可能な空間が小さくなってしまうという問題、さらに、熱可塑性樹脂 が燃焼性を有しているため、外装ケースから熱可塑性樹脂が漏出すると発火源に なりやすいという安全性の問題もある。
【0004】 そのため対向する電極箔をセパレータを介して巻回してコンデンサ素子を形成 し、これに電解液を含浸し、封口板内側に設けた突起部をコンデンサ素子の上端 側の巻芯穴部に挿入し、かつコンデンサ素子の下端側には、その巻芯部に嵌入す る突部を有する素子固定具を有する構造が検討されているが、電解紙に電解液を 含浸した状態で使用するため、アルミニウム電解コンデンサを使用していく過程 で、セパレータである電解紙の状態が変化し、アルミニウム電解コンデンサを長 期間使用中にコンデンサ素子を確実に固定しておくことができないという問題が あった。
【0005】 上記課題を実現するために、本考案に係るアルミニウム電解コンデンサにおい て講じた第1の手段は、筒状金属製巻芯を軸として、対向する電極箔をセパレー タを介して巻回し、各々電極箔より引出リードを導出したコンデンサ素子と、該 コンデンサ素子の底面側と有底筒状外装ケースの内底面との間に配置され、厚さ 方向に圧縮された状態のバネ性部および上記筒状金属製巻芯の下方に嵌入または 嵌合する突起部とを有する固定部材と、上記筒状金属製巻芯の上方に嵌入または 嵌合する突部を設けた封口板と、該封口板に装着し、上記引出リードと接続する 端子とを備え、上記外装ケースの開口部を巻締めて上記筒状金属製巻芯を上記封 口板の突部と上記固定部材の突起部とによって支持したことを特徴とする電解コ ンデンサである。
【0006】 また、本考案に係るアルミニウム電解コンデンサにおいて講じた第2の手段は 、筒状金属製巻芯を軸として、対向する電極箔をセパレータを介して巻回し、各 々電極箔より引出リードを導出したコンデンサ素子と、上記筒状金属製巻芯の下 方に嵌入または嵌合する突起部を内底面に設けた有底筒状外装ケースと、上記筒 状金属製巻芯の上方に嵌入または嵌合する突起を設けた封口板と、該封口板に装 着し、上記引出リードと接続する端子とを備え、上記外装ケースの開口部を巻締 めて上記筒状金属製巻芯を上記外装ケースの突起部と上記封口板の突部とによっ て支持したことを特徴とする電解コンデンサである。
【0007】 本考案においては、素子固定部材は、少なくとも、外装ケース内部にコンデン サ素子と共に収納された状態で、その外周部の一部または全体が外装ケースの内 面側壁に当接する状態であることが好ましい。
【0008】 さらに、素子固定部材は難燃性または不燃性を有する材料から構成されている ことが好ましい。
【0009】
【作用】
本考案に係る第1の手段を講じたアルミニウム電解コンデンサにおいては、筒 状金属製巻芯の上方に嵌入または嵌合する突部を設けた封口板と、外装ケースの 内底部とコンデンサ素子の底面側との間で、素子固定部材は圧縮された状態から の復帰力(バネ性)によって、コンデンサ素子を封口板側に向けて押圧し、その 突起部がコンデンサ素子の筒状金属性巻芯の内部に嵌入された状態でコンデンサ 素子を固定するため、初期的な耐振動性が高い。しかも、アルミニウム電解コン デンサを高温度雰囲気中で長時間使用していく過程で、電解紙の状態が変化して も、電解紙を直接押圧するだけではなく、筒状金属製巻芯を介してコンデンサ素 子を固定するので、電解紙の変化の影響がなく、経時的な耐振動性も高い。
【0010】 一方、本考案に係る第2の手段を講じたアルミニウム電解コンデンサにおいて は、コンデンサ素子の筒状金属製巻芯の下方に嵌入または嵌合する突起部を有底 筒状外装ケースの内底面に設けてあるので、上記の他コンデンサ素子内部で発生 した熱が外装ケースの内底面の厚肉部を通して放熱されるので、温度上昇が低減 され、信頼性がさらに向上できる。
【0011】 また、コンデンサ素子は筒状金属製巻芯15を軸として、対向する電極箔をセ パレータを介して巻回し構成されているため、コンデンサ素子は上記金属製巻芯 をクランプして組立することが容易で、その自動組立化が図れる。 また、上記第1の手段においては、コンデンサ素子の金属製巻芯内部に突起部 を予め嵌入または嵌合しておき、その後、コンデンサ素子を外装ケースに収納す る方法なども採用できる。
【0012】 ここで、突起部を有する素子固定部材に代えて、コンデンサ用外装ケース自身 が内底部に突起部を有している場合には、アルミニウム電解コンデンサの製造工 程において、外装ケース内部に素子固定部材を配置する必要がないので、その製 造工程が容易であって、しかも、コンデンサ素子が側面方向に位置ずれすること を完全に防止できる。
【0013】
【実施例】
つぎに、図1〜図6に基づいて、本考案の実施例について説明する。
【0014】 (実施例1) 図1は本考案の実施例1に係るアルミニウム電解コンデンサの断面図、図2〜 図4は素子固定部材で、各々(a)は平面図、(b)は各々その断面図を示す。
【0015】 これらの図において、アルミニウム電解コンデンサ1はコンデンサ素子の高さ にほぼ等しい長さをもつ筒状金属製巻芯を15を軸として対向する陰極箔、およ び陽極箔がセパレータを介して巻回された状態で、電解液が含浸されたコンデン サ素子2と、このコンデンサ素子2が収容された円筒状のアルミニウムケース3 (外装ケース)とを有し、このアルミニウムケース3の開放端側には、そのカー リング加工により封口板4が固着されて、アルミニウムケース3の内部を密封状 態としている。この封口板は、上層側たるラバー層と、下層側たるフェノール樹 脂板とによって構成される場合、又はPPS樹脂やフェノール樹脂などの樹脂成 形体からなる封口板4が用いられる場合もある。この封口板4には、陽極用端子 6aおよび陰極用端子6bが固着されており、その下端側たる内部ターミナル部 6c、6dには、コンデンサ素子2から引き出された陽極用アルミニウムリード 板引出リード10aおよび陰極用アルミニウムリード板(引出リード)10bが それぞれ固着されている。なお、アルミニウムケース3又は封口板4の少なくと も一方側には、内部圧力が過上昇したときにガスを放出するための防爆構造(図 示せず)も有する。そして封口板4の内側中央部には筒状金属製巻芯15に嵌入 する突部4aが形成されている。
【0016】 一方、コンデンサ素子2の底面2a側において、この底面2aとアルミニウム ケース3の内底部3aとの間には、素子固定部材11の中央部に設けたテーパー を有する突起部11bが筒状金属製巻芯15の下方に嵌入し、厚さ方向に圧縮さ れた状態で配置されており、その圧縮状態からの復帰力(バネ性)によって、コ ンデンサ素子2の上記金属性巻芯15は、封口板4の突部4a側に押圧され、圧 接された状態のままで固定されている。さらに、素子固定部材11は、圧縮され た状態で、その外周部11gは、アルミニウムケース3の内面壁3bに当接した 状態にある。
【0017】 この素子固定部材11は、図2(a)および図2(b)に示すように、その中 心側11fが外周側11aに広がり出したサラバネ状を呈し、その広がり出し状 態にある一方の面側が素子押圧部12であってその広がり出し形状の変形によっ て、バネ性を発揮可能な形状になっている。またその中央部に先端側に向けてテ ーパーを有する突起部11bを有し、その外径寸法はアルミニウムケース3の内 径寸法に比してやや小さく設定されており、素子固定部材11は、アルミニウム ケース3の着脱自在で、アルミニウムケース3内部への装着が容易になっている 。ここで、素子固定部材11は、それぞれ独立した4つの部片11a,11b, 11c,11dが隣接する状態になっており、素子固定部材11は、コンデンサ 素子2と共にアルミニウムケース3の内部に収納された状態で、各部片11a, 11b,11c,11dの折り曲げ部分11h,11i,11j,11kが広げ られた状態に変形して、押し広げられ、その外周部11gがアルミニウムケース 3の内面壁に当接可能となっている。
【0018】 このような構成のアルミニウム電解コンデンサ1においては、アルミニウムケ ース3の内底部3aとコンデンサ素子2の底面2aとの間で、素子固定部材11 の背面側13は内底部3aが接しかつ筒状金属性巻芯15に上記突起部11bが 嵌入している一方、素子固定部材11は押し広げられて、その広がり迫り出し形 状が変形している。このため、素子固定部材11の形状復帰力によって、コンデ ンサ素子2の筒状金属製巻芯15は、封口板4に設けた突部4a側に圧接された 状態を維持される。従って、アルミニウム電解コンデンサ1は、車両用電源など に搭載されても、上記巻芯15でコンデンサ素子が固定されており、その振動に よって、コンデンサ素子2に直接振動が加わらず、体振動性が高く、陽極用アル ミニウムリード板10aおよび陰極用アルミニウム板10bが切断してしまうこ とがない。しかも、素子固定部材11は、そのバネ性によって、コンデンサ素子 2の上記巻芯15を押圧する状態を維持可能な状態にあるため、アルミニウム電 解コンデンサ1を使用していく過程で、セパレータである電解紙の状態が変化し ても、コンデンサ素子2を支持して固定状態を維持する。このため、アルミニウ ム電解コンデンサ1が長期間、高い温度の雰囲気中で使用されても、アルミニウ ム電解コンデンサ1の耐振動性が低下することがない。
【0019】 さらに、素子固定部材11はアルミニウムケース3の底面部3aに配置される ため、アルミニウム電解コンデンサ1の組立工程において、コンデンサ素子2の 陽極用アルミニウムリード板10aおよび陰極用アルミニウムリード板10bと 内部ターミナル部6c,6dとを、通常の作業どおり、支障なく接続させること ができる。また、素子固定部材11を予めコンデンサ素子の上記巻芯15に挿入 した後ケース3に収納し組立することができるので、アルミニウム電解コンデン サ1の組立が容易で、その自動組立化などを妨げることがない。
【0020】 そして、多量の熱可塑性樹脂を充填する必要もないので、製造工程が容易で、 アルミニウム電解コンデンサ1が重量化することもない。また、アルミニウム電 解コンデンサ1内部で発生したガスを貯留可能な空間が小さくなってしまうとい う問題、および、アルミニウムケース3から熱可塑性樹脂が漏出するという問題 も解消できる。
【0021】 図3は本考案の実施例1に係るアルミニウム電解コンデンサに用いた素子固定 部材の他の実施例の平面図、図3(b)にはその断面図を示す。ここで、本例の アルミニウム電解コンデンサは、実施例1のアルミニウム電解コンデンサと同様 な構造であるため、対応する部分には同符号を付して、それらの説明を省略する 。
【0022】 図3に示すように、素子固定部材21は、円板状のアルミニウム板の一部が切 り取られて、対向する直線部が設けられた板状の素子固定部材本体21aと、そ の中央部に設けられた突起部21bとを有する。この突起部21bの突出する側 が、コンデンサ素子2の底面2aに接する素子押圧部22であって、その背面側 23がアルミニウムケース3の底面部3aに接する。また素子押圧部22の側に は、コンデンサ素子2の底面2aに当接する4条の凸部21cが平行に形成され ている。また素子固定部材21の突起部21bは、コンデンサ素子2の筒状金属 製巻芯15に嵌入されている。ここで、素子固定部材21の円弧状の外周部21 d,21eはアルミニウムケース3の内面側壁3bに当接した状態にある。 図4(a)は本考案の実施例1に係るアルミニウム電解コンデンサに用いた素子 固定部材の他の実施例の平面図、図3(b)はその断面図を示す。ここで、本例 のアルミニウム電解コンデンサは、実施例1のアルミニウム電解コンデンサと同 様な構造であるため、対応する部分には同符号を付して、それらの説明を省略す る。
【0023】 図4に示すように、素子固定部材31は、円板状のアルミニウム合金板が、同 心円状の凹部および凸部を有するように厚さ方向に屈曲加工された素子固定部材 本体31aと、その中心部に設けられた突起部31bとを有し、その外径寸法は 、コンデンサケース3の内径寸法に比してやや小さなものである。このような構 造の素子固定部材31において、突起部31bの突出する側がコンデンサ素子2 の底面2aに接する素子押圧部32であって、その背面側33がアルミニウムケ ース3の底面部3aに接する。ここで、素子固定部材31の突起部31bはコン デンサ素子2の筒状金属製巻芯15に嵌入されている。また、突起部31bは素 子固定部材本体31aの平坦部31cに設けられており、その外側に同心円状に 形成された屈曲部31d,31e,31f,31gにおける変形によって、素子 固定部材31は、その厚さ方向に圧縮可能になっている。このため、素子固定部 材31は、アルミニウムケース3内部に収納されている状態で、その屈曲部31 d、31e,31f,31gが押し広げられた状態に変形、すなわち、素子固定 部材31は厚さ方向に上記巻芯15とコンデンサ素子2とを圧縮された状態にな っており、この圧縮状態からの復帰力によって突起部31bは封口板4の凸部4 a側に押圧された状態にある。さらに、素子固定部材31は、圧縮された状態で 、その外周部31hがアルミニウムケース3の内面側壁3bに接していることに よって、それ自身の位置ずれが防止されていると共に、素子固定部材31がバネ 性をより発揮するようになっている。
【0024】 (実施例2) 図5は本考案の実施例2に係るアルミニウム電解コンデンサの断面図、図6( a)、図5の実施例におけるアルミニウムケース(コンデンサ用外装ケース)の 開放端側から見た平面図、図6(b)はその断面図である。ここで、前述の実施 例に係るアルミニウム電解コンデンサと対応する部分には、同符号を付して、そ れらに説明を省略する。
【0025】 これらの図において、アルミニウム電解コンデンサ1は、筒状金属製巻芯15 を軸として対向する陰極箔および陽極箔がセパレータを介して巻回された状態で 電解液が含浸されたコンデンサ素子2と、このコンデンサ素子2が収容された円 筒状のアルミニウムケース45(コンデンサ用外装ケース)とを有し、このアル ミニウムケース45の開放端側には、そのカーリング加工により前述のように筒 状金属製巻芯15に嵌入する凸部4aを有する封口板4が固着されて、アルミニ ウムケース45の内部を密封状態としている。
【0026】 本例のアルミニウムケース45の内底部45aには、その略中央部に開放端4 5bに向けて突出する高さが約23mmの突起部45cを有し、この突起部45 cには、先端側が細くなるようにテーパーが形成されている。そして、突起部4 5cは、コンデンサ素子2の上記アルミニウムからなる筒状金属製巻芯15に嵌 入される。また、アルミニウムケース45の内底部45aには、突起部45cか ら外周側に向けて放射状に形成された4条の突条部45dを有し、これらの突条 部45dによって、アルミニウムケース45の内部において、コンデンサ素子2 が突起部45cの周りに位置ずれしないようになっている。ここで、突条部45 dは、放射状に限らず、互いに平行または交差する方向に形成しておく場合もあ る。なお、45eはアルミニウムケース45の開放端側に横方向に絞り込みされ た横カール部であって、横カール部45eはアルミニウムケース45の内部にコ ンデンサ素子2を収納する前に、ケースメーカーまたはコンデンサメーカーにお いて形成しておく他、アルミニウムケース45の内部にコンデンサ素子2を収納 した後に形成される場合もある。
【0027】 このようなアルミニウム電解コンデンサ1においても、車両用電源などに搭載 したときの振動が伝わっても、コンデンサ素子2の筒状金属製巻芯15の上端と 下端が封口板に設けた突部4aとアルミニウムケースの突起部45cで固定され ているため、アルミニウム電解コンデンサ1の耐振動性が高く、陽極用アルミニ ウムリード板10aおよび陰極用アルミニウムリード板10bが切断してしまう ことがない。しかも、素子固定突部45cは、アルミニウム管15を介して、コ ンデンサ素子2を固定しているため、アルミニウム電解コンデンサ1を使用して いく過程で、セパレータである電解紙の状態が変化しても、コンデンサ素子2に 対する固定状態を維持する。また、コンデンサ素子2の端面2aと封口板4との 間に隙間は、通常のアルミニウム電解コンデンサと同様に必要最小限度の隙間と なり、陽極用アルミニウムリード板10aおよび陰極用アルミニウムリード板1 0bは、不必要に長く設計されていない。このため、リプル電流による発熱が小 さく、耐振動性も高い。また、アルミニウム電解コンデンサ1の小型化および高 CV積化への妨げになっていない。
【0028】 さらに、アルミニウムケース45自身に、突起部45cが形成されているため 、アルミニウム電解コンデンサ1の組立工程を極めて簡素化できる。
【0029】 なお、実施例5に用いたアルミニウムケース45において、突起部45cはア ルミニウムケース本体と一体に形成されているものであっても、別の突起部形成 部材が溶接その他の方法によって固着された状態にあるもの、ねじ機構などによ ってアルミニウムケース本体と突起部形成部材が係合状態にあるものでもよく、 アルミニウムケース45がその内底部に突起部を有するものであれば限定はない 。
【0030】 このように、いずれの実施例に係るアルミニウム電解コンデンサにおいても、 外装ケース自身または素子固定部材に形成された突起部と封口板の突部を利用し て、コンデンサ素子の筒状金属製巻芯の上下を固定しているため、長期間、耐振 動性を発揮可能なアルミニウム電解コンデンサを実現することができる。なお、 上記の実施例は、本考案の代表的な実施例であって、アルミニウム電解コンデン サを構成する封口部の構造および材料、端子などの形状については、いずれも製 造すべきアルミニウム電解コンデンサの用途や定格などによって最適な条件に設 計されるべき性質のものであって、限定するものではない。
【0031】 また、素子固定部材の突起部またはコンデンサ用外装ケースの内底部の突起自 身に側面方向に広がり力を有する機構を付与してもよい。
【0032】 なお、上述の実施例において、封口板4の突部4aとアルミニウムケースの突 起部45cは筒状金属製巻芯に嵌入したものについて述べたが、嵌合する場合で あっても同様な効果が期待でき、適宜設計できるものである。
【0033】
【考案の効果】
以上のとおり、本考案に係るアルミニウム電解コンデンサにおいては、コンデ ンサ素子の底面側と外装ケースの底面部側との間で、コンデンサ素子の筒状金属 製巻芯に嵌入または嵌合される突起部を備える素子固定部材またはコンデンサ素 子の筒状金属製巻芯に嵌入または嵌合される突起を備えるコンデンサ用外装ケー スと封口板に設けた突部とによって、コンデンサ素子を支持する構造を有するこ とに特徴を有しているため、以下の効果を奏する。
【0034】 コンデンサ素子の底面側に固定機構を配置しているため、封口板との間には 、通常のアルミニウム電解コンデンサと同様に、不必要な隙間がほとんどなく、 リード板は短いままである。このため、小型化および高CV積化を犠牲とするこ ともなく、コンデンサ素子を固定して、耐振動性の高いアルミニウム電解コンデ ンサを実現できる。しかも、リード板が短いので、リード板自身の耐振動性は低 下していない。
【0035】 コンデンサ素子の底面側に固定機構を配置しているため、アルミニウム電解 コンデンサの組立工程において、コンデンサ素子のリード板と封口部の内部ター ミナル部とを通常の作業と同様に支障なく接続させることができるので、アルミ ニウム電解コンデンサの組立が容易で、自動組立化などを妨げることがない。特 に上述の突起を備える外装ケースを用いた場合には、その効果が顕著である。
【0036】 剛性の筒状金属性巻芯を軸としてコンデンサ素子を巻回固定しさらにバネ性 によってコンデンサ素子を固定している場合には、アルミニウム電解コンデンサ を使用していく過程で、電解紙の状態が変化しても、コンデンサ素子の固定状態 を維持できるので、経時的な耐振動性も高い。
【0037】 素子固定部材が外装ケース内部にコンデンサ素子と共に収納された状態で、 その外周部が外装ケースの内面側壁に当接する状態にある場合には、素子固定部 材自身が位置ずれしないので、アルミニウム電解コンデンサの耐振動性をより高 めることができる。特に、コンデンサ素子の中央孔に嵌入される突起を備える外 装ケースを用いた場合には、その効果が顕著である。
【0038】 素子固定部材が不燃性または難燃性を有している場合には、アルミニウム電 解コンデンサの火災に対する安全性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例1に係るアルミニウム電解コン
デンサの断面図である。
【図2】図2(a)は図1に示すアルミニウム電解コン
デンサを用いた素子固定部材の平面図、(b)はその側
面断面図である。
【図3】図3(a)は本考案の実施例1に係るアルミニ
ウム電解コンデンサに用いた他の素子固定部材の平面
図、(b)はその側面図である。
【図4】図4(a)は本考案の実施例1に係るアルミニ
ウム電解コンデンサに用いた他の素子固定部材の平面
図、(b)はその側面断面図である。
【図5】本考案の実施例2に係るアルミニウム電解コン
デンサの断面図である。
【図6】図6(a)は本考案の実施例2に係るアルミニ
ウムケースの平面図、(b)はその側面断面図である。
【符号の説明】
1・・・アルミニウム電解コンデンサ 2・・・コンデンサ素子 2a・・・底面 2b・・・中央孔 3,45・・・アルミニウムケース(外装ケース) 3a,45a・・・内底部 3b・・・内面側壁 4・・・封口板 4a・・・突部 6c,6d・・・内部ターミナル部 10a・・・陽極アルミニウムリード板 10b・・・陰極アルミニウムリード板 11,12,31,・・・素子固定部材 12,22,32・・・素子押圧部 15・・・筒状金属製巻芯 11a,21a,31a・・・素子固定部材本体 11b,21b,31b,45c・・・突起部 11g,21d,31h・・・外周部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状金属製巻芯を軸として、対向する電極
    箔をセパレータを介して巻回し、各々電極箔より引出リ
    ードを導出したコンデンサ素子と、該コンデンサ素子の
    底面側と有底筒状外装ケースの内底面との間に配置さ
    れ、厚さ方向に圧縮された状態のバネ性部および上記筒
    状金属性巻芯の下方に嵌入または嵌合する突起部とを有
    する固定部材と、上記筒状金属製巻芯の上方に嵌入また
    は嵌合する突起を設けた封口板と、該封口板に装着し上
    記引出リードと接続する端子とを備え、上記外装ケース
    の開口部を巻締めて上記筒状金属製巻芯を上記封口板の
    突起と上記固定部材の突起部とによって支持したことを
    特徴とする電解コンデンサ。
  2. 【請求項2】筒状金属製巻芯を軸として、対向する電極
    箔をセパレータを介して巻回し、各々電極箔より引出リ
    ードを導出したコンデンサ素子と、上記筒状金属製巻芯
    の下方に嵌入または嵌合する突起部を内底面に設けた有
    底筒状外装ケースと、上記筒状金属製巻芯の上方に嵌入
    または嵌合する突部を設けた封口板と、該封口板に装着
    し、上記引出リードと接続する端子とを備え、上記外装
    ケースの開口部を巻締めて上記筒状金属製巻芯を上記外
    装ケースの突起部と、上記封口板の突部とによって支持
    したことを特徴とする電解コンデンサ。
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