JPH0655293A - アルミニウム合金ろうおよびアルミニウム合金製熱交換器の製造方法 - Google Patents
アルミニウム合金ろうおよびアルミニウム合金製熱交換器の製造方法Info
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- JPH0655293A JPH0655293A JP22066692A JP22066692A JPH0655293A JP H0655293 A JPH0655293 A JP H0655293A JP 22066692 A JP22066692 A JP 22066692A JP 22066692 A JP22066692 A JP 22066692A JP H0655293 A JPH0655293 A JP H0655293A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 熱効率に優れ、高強度のアルミニウム合金製
熱交換器をろう付工法により製造するためのろう合金お
よびそれを用いた熱交換器の製造方法を提供する。 【構成】 (1)Si10.5〜12.0wt%、Cu0.0
5〜3.0wt%を含有し、残部Alと不可避的不純物と
からなることを特徴とするアルミニウム合金ろう。 (2) アルミニウム合金製熱交換器をろう付により製造す
るにあたり、Si10.5〜12.0wt%、Cu0.0
5〜3.0wt%を含有し、残部Alと不可避的不純物と
からなるアルミニウム合金ろうを用い、570〜585
℃の温度でろう付を行うことを特徴とするアルミニウム
合金製熱交換器の製造方法。
熱交換器をろう付工法により製造するためのろう合金お
よびそれを用いた熱交換器の製造方法を提供する。 【構成】 (1)Si10.5〜12.0wt%、Cu0.0
5〜3.0wt%を含有し、残部Alと不可避的不純物と
からなることを特徴とするアルミニウム合金ろう。 (2) アルミニウム合金製熱交換器をろう付により製造す
るにあたり、Si10.5〜12.0wt%、Cu0.0
5〜3.0wt%を含有し、残部Alと不可避的不純物と
からなるアルミニウム合金ろうを用い、570〜585
℃の温度でろう付を行うことを特徴とするアルミニウム
合金製熱交換器の製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルミニウム合金ろう
およびアルミニウム合金製熱交換器の製造方法に関する
ものであり、さらに詳しくは、熱効率に優れ、高強度の
アルミニウム合金製熱交換器をろう付工法により製造す
るためのろう合金およびそれを用いた熱交換器の製造方
法に関するものである。
およびアルミニウム合金製熱交換器の製造方法に関する
ものであり、さらに詳しくは、熱効率に優れ、高強度の
アルミニウム合金製熱交換器をろう付工法により製造す
るためのろう合金およびそれを用いた熱交換器の製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】ラジエーター等の熱交換器は
例えば図1に示すように複数本の偏平チューブ(1) の間
にコルゲート状に加工した薄肉フィン(2) を一体に形成
し、該偏平チューブ(1) の両端はヘッダー(3) とタンク
(4) とで構成される空間にそれぞれ開口しており、一方
のタンク側の空間から偏平チューブ(1) 内を通して高温
冷媒を他方のタンク(4) 側の空間に送り、偏平チューブ
(1) および薄肉フィン(2) の部分で熱交換して低温にな
った冷媒を再び循環させるものである。このような熱交
換器のチューブ材およびヘッダー材は例えば JIS 3003
合金を芯材とし、該芯材の内側、すなわち冷媒に常時触
れている側には内張材として JIS 7072 合金を、そし
て、該芯材の外側には、通常 JIS 4045 合金等のろう材
をクラッドしたブレージングシートを用いている。ま
た、フィン材はコルゲート加工して用いられているが、
JIS 3003 合金やそれに犠牲効果を与える目的でZn等
を含有した合金が用いられている。これらは、ブレージ
ングにより一体に組み立てられている。
例えば図1に示すように複数本の偏平チューブ(1) の間
にコルゲート状に加工した薄肉フィン(2) を一体に形成
し、該偏平チューブ(1) の両端はヘッダー(3) とタンク
(4) とで構成される空間にそれぞれ開口しており、一方
のタンク側の空間から偏平チューブ(1) 内を通して高温
冷媒を他方のタンク(4) 側の空間に送り、偏平チューブ
(1) および薄肉フィン(2) の部分で熱交換して低温にな
った冷媒を再び循環させるものである。このような熱交
換器のチューブ材およびヘッダー材は例えば JIS 3003
合金を芯材とし、該芯材の内側、すなわち冷媒に常時触
れている側には内張材として JIS 7072 合金を、そし
て、該芯材の外側には、通常 JIS 4045 合金等のろう材
をクラッドしたブレージングシートを用いている。ま
た、フィン材はコルゲート加工して用いられているが、
JIS 3003 合金やそれに犠牲効果を与える目的でZn等
を含有した合金が用いられている。これらは、ブレージ
ングにより一体に組み立てられている。
【0003】また、図2はサーペンタインタイプのコン
デンサーであるが、熱間または温間で管状に押し出し成
形した管材(5) を蛇行状に折り曲げ、管材の間にブレー
ジングシートからなるコルゲートフィン(6) を取付けた
ものである。ここで(7) はコネクターを示す。管材には
JIS 3003 合金等が用いられ、フィンには JIS 3003合
金やそれに犠牲効果を与える目的でZn等を含有した合
金を芯材とし、 JIS 4045 合金や JIS 4343 合金等のろ
う材を両面にクラッドしている。
デンサーであるが、熱間または温間で管状に押し出し成
形した管材(5) を蛇行状に折り曲げ、管材の間にブレー
ジングシートからなるコルゲートフィン(6) を取付けた
ものである。ここで(7) はコネクターを示す。管材には
JIS 3003 合金等が用いられ、フィンには JIS 3003合
金やそれに犠牲効果を与える目的でZn等を含有した合
金を芯材とし、 JIS 4045 合金や JIS 4343 合金等のろ
う材を両面にクラッドしている。
【0004】これらは、いずれも600℃付近の温度に
加熱してろう付けするブレージングにより組み立てられ
るが、ブレージング工法としては、フラックスブレージ
ング法、非腐食性のフラックスを用いたノコロックブレ
ージング法等が行われる。
加熱してろう付けするブレージングにより組み立てられ
るが、ブレージング工法としては、フラックスブレージ
ング法、非腐食性のフラックスを用いたノコロックブレ
ージング法等が行われる。
【0005】ところで、近年、熱交換器は軽量・小型化
の方向にあり、そのために材料の薄肉化が望まれてい
る。しかし、従来の材料で薄肉化を行った場合、いくつ
かの問題点が生じる。まず、冷媒通路構成部材(チュー
ブ材等)では材料の肉厚が減少する分強度を向上させる
必要があるが、強度を向上させた合金の場合、耐食性が
低下したり、融点が低下する問題がある。また、材料の
薄肉化に伴う熱交換器の熱効率の低下を解決するため
に、熱伝導性に優れたフィンの開発がなされており、例
えばAl−Zr系合金のフィン材が提案されている。し
かし、そのようなフィン材では強度が低くさらにろう付
加熱時に座屈しやすいという問題点があり、座屈が生じ
ると通風抵抗の増加により熱交換器の熱効率が低下す
る。
の方向にあり、そのために材料の薄肉化が望まれてい
る。しかし、従来の材料で薄肉化を行った場合、いくつ
かの問題点が生じる。まず、冷媒通路構成部材(チュー
ブ材等)では材料の肉厚が減少する分強度を向上させる
必要があるが、強度を向上させた合金の場合、耐食性が
低下したり、融点が低下する問題がある。また、材料の
薄肉化に伴う熱交換器の熱効率の低下を解決するため
に、熱伝導性に優れたフィンの開発がなされており、例
えばAl−Zr系合金のフィン材が提案されている。し
かし、そのようなフィン材では強度が低くさらにろう付
加熱時に座屈しやすいという問題点があり、座屈が生じ
ると通風抵抗の増加により熱交換器の熱効率が低下す
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこれに鑑み、熱
効率に優れ、高強度のアルミニウム合金製熱交換器を製
造するためのろう合金およびそれを用いたろう付方法を
開発したもので、請求項1記載の発明は、Si10.5
〜12.0wt%、Cu0.05〜3.0wt%を含有し、
残部Alと不可避的不純物とからなることを特徴とする
アルミニウム合金ろうであり、請求項2記載の発明は、
アルミニウム合金製熱交換器をろう付により製造するに
あたり、Si10.5〜12.0wt%、Cu0.05〜
3.0wt%を含有し、残部Alと不可避的不純物とから
なるアルミニウム合金ろうを用い、570〜585℃の
温度でろう付を行うことを特徴とするアルミニウム合金
製熱交換器の製造方法である。
効率に優れ、高強度のアルミニウム合金製熱交換器を製
造するためのろう合金およびそれを用いたろう付方法を
開発したもので、請求項1記載の発明は、Si10.5
〜12.0wt%、Cu0.05〜3.0wt%を含有し、
残部Alと不可避的不純物とからなることを特徴とする
アルミニウム合金ろうであり、請求項2記載の発明は、
アルミニウム合金製熱交換器をろう付により製造するに
あたり、Si10.5〜12.0wt%、Cu0.05〜
3.0wt%を含有し、残部Alと不可避的不純物とから
なるアルミニウム合金ろうを用い、570〜585℃の
温度でろう付を行うことを特徴とするアルミニウム合金
製熱交換器の製造方法である。
【0007】
【作用】まず、本発明の考え方について説明する。アル
ミニウム合金製熱交換器を上記のようにブレージング工
法にて製造する場合、その加熱は通常600℃付近の温
度で行われている。この600℃という温度はアルミニ
ウム合金にとってかなりの高温であるため、ろう付加熱
中にフィンが座屈したり、合金中の金属間化合物が再固
溶して熱伝導性が低下したり、低融点の高強度合金が使
用できない等の問題がある。発明者らは、ろう付温度を
何℃以下に下げたらこのような問題点を解決できるか鋭
意検討を行ったところ、585℃以下であれば、ろう付
中のフィンの座屈が生じにくくなり、熱伝導性の低下が
わずかであり、さらに、フィン中のSiの添加量を増や
すことで合金の強度を向上できることを見出した。
ミニウム合金製熱交換器を上記のようにブレージング工
法にて製造する場合、その加熱は通常600℃付近の温
度で行われている。この600℃という温度はアルミニ
ウム合金にとってかなりの高温であるため、ろう付加熱
中にフィンが座屈したり、合金中の金属間化合物が再固
溶して熱伝導性が低下したり、低融点の高強度合金が使
用できない等の問題がある。発明者らは、ろう付温度を
何℃以下に下げたらこのような問題点を解決できるか鋭
意検討を行ったところ、585℃以下であれば、ろう付
中のフィンの座屈が生じにくくなり、熱伝導性の低下が
わずかであり、さらに、フィン中のSiの添加量を増や
すことで合金の強度を向上できることを見出した。
【0008】さらに詳しく説明すると、フィンの座屈は
加熱中にフィンが再結晶することによって生じるものと
さらに高温で高温クリープ現象を原因として生じるもの
とがあるが、後者は590℃付近を境に急激に生じるこ
とを見出し、585℃以下であれば後者を原因とする座
屈は生じないので、全体としてフィンの座屈は生じにく
くなるのである。熱伝導性はアルミニウム合金中に析出
していた金属間化合物がろう付加熱時に再固溶すること
で低下するのであるが、加熱温度が高いほど合金元素の
固溶限が大きくなりかつ拡散速度が大きくなるので、再
固溶は進行しやすくなる。そのため、585℃以下であ
れば再固溶の進行速度が小さく、熱伝導性の低下は少な
いのである。高強度アルミニウム合金としては添加され
る元素はCu、Mg、Si等があるが、冷媒通路構成部
材として用いる場合、耐食性やろう付性を考慮しなけれ
ばならないし、フィンとして用いる場合、犠牲効果やろ
う付性を考慮しなければならない。よって、強度向上の
ために添加できる元素は限られ、具体的にはSiの添加
が有力である。600℃のろう付で添加可能のSi量は
1wt%程度であるのが、585℃で1.5wt%程度の添
加が可能となる。
加熱中にフィンが再結晶することによって生じるものと
さらに高温で高温クリープ現象を原因として生じるもの
とがあるが、後者は590℃付近を境に急激に生じるこ
とを見出し、585℃以下であれば後者を原因とする座
屈は生じないので、全体としてフィンの座屈は生じにく
くなるのである。熱伝導性はアルミニウム合金中に析出
していた金属間化合物がろう付加熱時に再固溶すること
で低下するのであるが、加熱温度が高いほど合金元素の
固溶限が大きくなりかつ拡散速度が大きくなるので、再
固溶は進行しやすくなる。そのため、585℃以下であ
れば再固溶の進行速度が小さく、熱伝導性の低下は少な
いのである。高強度アルミニウム合金としては添加され
る元素はCu、Mg、Si等があるが、冷媒通路構成部
材として用いる場合、耐食性やろう付性を考慮しなけれ
ばならないし、フィンとして用いる場合、犠牲効果やろ
う付性を考慮しなければならない。よって、強度向上の
ために添加できる元素は限られ、具体的にはSiの添加
が有力である。600℃のろう付で添加可能のSi量は
1wt%程度であるのが、585℃で1.5wt%程度の添
加が可能となる。
【0009】さて、このように通常のろう付温度より低
い温度でろう付を行う方法に、低温ろう付と言われてい
る500℃前後の温度でろう付を行う方法が知られてい
る。この方法はZnを20wt%以上を含有したZn−A
l系合金を通常ろうとして用いるために、ろう付後にろ
う材が腐食されやすいという問題点があり、さらにブレ
ージングシートの製造が難しく、工業的に熱交換器を製
造するには解決すべき問題が多く残されている。しか
し、発明者らは上記のように低温ろう付よりはるかに高
温である585℃程度のろう付温度でも熱交換器の特性
向上が可能なことを見出しており、低温ろう付とは異な
るろう合金の開発が可能と考え、本発明に到ったのであ
る。
い温度でろう付を行う方法に、低温ろう付と言われてい
る500℃前後の温度でろう付を行う方法が知られてい
る。この方法はZnを20wt%以上を含有したZn−A
l系合金を通常ろうとして用いるために、ろう付後にろ
う材が腐食されやすいという問題点があり、さらにブレ
ージングシートの製造が難しく、工業的に熱交換器を製
造するには解決すべき問題が多く残されている。しか
し、発明者らは上記のように低温ろう付よりはるかに高
温である585℃程度のろう付温度でも熱交換器の特性
向上が可能なことを見出しており、低温ろう付とは異な
るろう合金の開発が可能と考え、本発明に到ったのであ
る。
【0010】以上のように、585℃以下でろう付でき
るろう合金の検討を行ったのであるが、従来より低融点
のアルミニウム合金ろうとして知られている合金がある
(例えば特開平3−57588)。これらは、主に鋳物
をろう付するために開発されたものであり、多量のCu
が含有されているため、圧延加工を行うと割れてしまう
問題がありブレージングシートの製造が困難である。本
発明ではこのような問題点を解決し、ブレージングシー
トとして製造可能なろうを開発したものである。
るろう合金の検討を行ったのであるが、従来より低融点
のアルミニウム合金ろうとして知られている合金がある
(例えば特開平3−57588)。これらは、主に鋳物
をろう付するために開発されたものであり、多量のCu
が含有されているため、圧延加工を行うと割れてしまう
問題がありブレージングシートの製造が困難である。本
発明ではこのような問題点を解決し、ブレージングシー
トとして製造可能なろうを開発したものである。
【0011】ここで、本発明のろうの合金組成は10.
5wt%以上12.0wt%以下のSi、0.05wt%以上
3.0wt%以下のCuを含有し、残部Alと不可避的不
純物とからなるアルミニウム合金であり、以下にその限
定理由を説明する。Siの添加は合金の融点を下げる
が、その量が10.5wt%未満では十分に融点が低下せ
ず、585℃以下の温度でろう付できない。さらに、そ
の量が12.0wt%を超えると逆に融点が上がるため、
585℃以下の温度でろう付できなくなる。Cuの添加
は合金の融点を下げ、ろう流れ性を向上する。しかしそ
の量が0.05wt%未満では効果が十分でなく、その量
が3.0wt%を超えるとろうの電位が貴になり、冷媒通
路構成部材の耐食性が低下する。本発明ろうの合金元素
は以上の通りであるが、不可避的不純物として、Feは
0.6wt%以下であれば含有可能であり、他の元素もそ
れぞれ0.05wt%以下であれば含有してもよい。
5wt%以上12.0wt%以下のSi、0.05wt%以上
3.0wt%以下のCuを含有し、残部Alと不可避的不
純物とからなるアルミニウム合金であり、以下にその限
定理由を説明する。Siの添加は合金の融点を下げる
が、その量が10.5wt%未満では十分に融点が低下せ
ず、585℃以下の温度でろう付できない。さらに、そ
の量が12.0wt%を超えると逆に融点が上がるため、
585℃以下の温度でろう付できなくなる。Cuの添加
は合金の融点を下げ、ろう流れ性を向上する。しかしそ
の量が0.05wt%未満では効果が十分でなく、その量
が3.0wt%を超えるとろうの電位が貴になり、冷媒通
路構成部材の耐食性が低下する。本発明ろうの合金元素
は以上の通りであるが、不可避的不純物として、Feは
0.6wt%以下であれば含有可能であり、他の元素もそ
れぞれ0.05wt%以下であれば含有してもよい。
【0012】本発明ろうは、アルミニウム合金製熱交換
器のろう付に用いられる。ここでいうアルミニウム合金
製熱交換器は、ラジエーター、コンデンサー、エバポレ
ーター等が挙げられるがこれに限定するものでない。こ
こで本発明の用途を熱交換器に限定したのは、本発明を
実施した場合、材料の熱伝導の向上効果により熱交換器
の熱効率の向上の効果があり、さらに、熱交換器には通
常フィンを有しているが、フィンの耐高温座屈性向上に
効果があるためである。この場合、ろう合金組成は上記
のように限定するが、それ以外のフィンや冷媒通路構成
部材に用いられるアルミニウム合金の合金組成は特に限
定しない。600℃付近の温度でろう付を行うための合
金(例えば3003合金をベースに各種元素を添加した
合金や1000系の合金)をそのまま用いても構わな
い。これは、本発明のろうを用いて585℃以下の温度
でろう付を行った場合、フィンの高温座屈性および熱伝
導性は必ず向上するからである。また、合金の高強度を
狙って、例えば1000系合金や3000系合金でSi
を1.2wt%以上添加したアルミニウム合金の使用も可
能である。
器のろう付に用いられる。ここでいうアルミニウム合金
製熱交換器は、ラジエーター、コンデンサー、エバポレ
ーター等が挙げられるがこれに限定するものでない。こ
こで本発明の用途を熱交換器に限定したのは、本発明を
実施した場合、材料の熱伝導の向上効果により熱交換器
の熱効率の向上の効果があり、さらに、熱交換器には通
常フィンを有しているが、フィンの耐高温座屈性向上に
効果があるためである。この場合、ろう合金組成は上記
のように限定するが、それ以外のフィンや冷媒通路構成
部材に用いられるアルミニウム合金の合金組成は特に限
定しない。600℃付近の温度でろう付を行うための合
金(例えば3003合金をベースに各種元素を添加した
合金や1000系の合金)をそのまま用いても構わな
い。これは、本発明のろうを用いて585℃以下の温度
でろう付を行った場合、フィンの高温座屈性および熱伝
導性は必ず向上するからである。また、合金の高強度を
狙って、例えば1000系合金や3000系合金でSi
を1.2wt%以上添加したアルミニウム合金の使用も可
能である。
【0013】本発明では、ろう付温度を570℃以上5
85℃以下とする。ろう付温度が570℃未満では、本
発明のろうは溶融せずろう付することができないためで
ある。また、585℃を超えると、材料の熱伝導性が低
下し、かつフィンの高温座屈性が低下するためである。
なお、このようにろう付温度を低下させることで、ろう
付炉の寿命が延びるという効果も有する。
85℃以下とする。ろう付温度が570℃未満では、本
発明のろうは溶融せずろう付することができないためで
ある。また、585℃を超えると、材料の熱伝導性が低
下し、かつフィンの高温座屈性が低下するためである。
なお、このようにろう付温度を低下させることで、ろう
付炉の寿命が延びるという効果も有する。
【0014】ここで、本発明のろう付条件は上記のよう
に、温度は限定されるが、それ以外の条件は従来とほと
んど同様でよい。すなわち、フラックスブレージング
法、非腐食性のフラックスを用いたノコロックブレージ
ング法等であればよく特に限定するものではない。ろう
付前の組み立て、洗浄、場合によってフラックス塗布等
は従来通り行えばよい。この場合フラックスは、例えば
セシウム系のフラックスを用いれば、本発明の温度域で
ろう付可能である。なお、本発明では、加熱の後の工程
は特に限定しない。従来より行われているように、時効
処理やフラックス除去や塗装等の工程を行えばよい。
に、温度は限定されるが、それ以外の条件は従来とほと
んど同様でよい。すなわち、フラックスブレージング
法、非腐食性のフラックスを用いたノコロックブレージ
ング法等であればよく特に限定するものではない。ろう
付前の組み立て、洗浄、場合によってフラックス塗布等
は従来通り行えばよい。この場合フラックスは、例えば
セシウム系のフラックスを用いれば、本発明の温度域で
ろう付可能である。なお、本発明では、加熱の後の工程
は特に限定しない。従来より行われているように、時効
処理やフラックス除去や塗装等の工程を行えばよい。
【0015】
【実施例】以下に実施例により本発明を更に具体的に説
明する。 〔実施例1〕表1の合金組成のろう材と芯材からなるブ
レージングシートからフィンを作製した。フィンの板厚
は0.12mmであり、ろう材はいずれも芯材の両面に1
0%ずつクラッドしたH14調質である。これらを、表
2の条件でN2 ガス中で加熱を行い、垂下試験を行っ
た。垂下試験は突き出し長さ50mmで実施した。結果を
表2に記した。
明する。 〔実施例1〕表1の合金組成のろう材と芯材からなるブ
レージングシートからフィンを作製した。フィンの板厚
は0.12mmであり、ろう材はいずれも芯材の両面に1
0%ずつクラッドしたH14調質である。これらを、表
2の条件でN2 ガス中で加熱を行い、垂下試験を行っ
た。垂下試験は突き出し長さ50mmで実施した。結果を
表2に記した。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】表2から明らかなように本発明例No.1〜
6は従来例および比較例よりも垂下特性が極めて向上し
ている。
6は従来例および比較例よりも垂下特性が極めて向上し
ている。
【0019】〔実施例2〕表3に示す合金組成のろう材
と芯材からなるブレージングシートから作製したフィン
材とチューブ材、ヘッダー材とを表4に示すように組合
せ、図1に示すラジエーターを組み立てた。フィン材は
ベア材で板厚0.08mmとし、チューブ材は、表3に示
す構成の板厚0.4mmのコイル状板材を通常の方法によ
り製造し、このコイル状板材を電縫管のサイズに合わせ
てスリッターして幅35.0mmの条材にした。この条材
を電縫管製造装置を用い、幅16.0mm、厚さ2.2mm
の通液管用の電縫管に加工した。また、ヘッダー材はチ
ューブ材と同一の構成の板厚1.0mmのコイル状板材を
幅60mmにスリッターしてヘッダー用の条材とした。組
み立てられたラジエーターは、セシウム系フラックスの
10%濃度液を塗布し、N2 ガス中で表4の条件で加熱
を行い、ろう付けした。材料および加熱条件の組合せを
表4に示す。得られたラジエーターについて、外観観察
によりフィンおよびチューブの潰れ具合、フィレットの
形成について調査した。結果を表4に示す。また、きち
んとろう付されていたラジエーターについてはその熱効
率を調査した。熱効率は、 JIS D 1618 (自動車用冷房
機試験方法)に準じて行い、それぞれ従来法によるラジ
エーターの熱効率に対する向上の度合を表4に記した。
また、参考のためにチューブ材については、ろう付加熱
後引張試験を行い強度を調べ、表4に併記した。
と芯材からなるブレージングシートから作製したフィン
材とチューブ材、ヘッダー材とを表4に示すように組合
せ、図1に示すラジエーターを組み立てた。フィン材は
ベア材で板厚0.08mmとし、チューブ材は、表3に示
す構成の板厚0.4mmのコイル状板材を通常の方法によ
り製造し、このコイル状板材を電縫管のサイズに合わせ
てスリッターして幅35.0mmの条材にした。この条材
を電縫管製造装置を用い、幅16.0mm、厚さ2.2mm
の通液管用の電縫管に加工した。また、ヘッダー材はチ
ューブ材と同一の構成の板厚1.0mmのコイル状板材を
幅60mmにスリッターしてヘッダー用の条材とした。組
み立てられたラジエーターは、セシウム系フラックスの
10%濃度液を塗布し、N2 ガス中で表4の条件で加熱
を行い、ろう付けした。材料および加熱条件の組合せを
表4に示す。得られたラジエーターについて、外観観察
によりフィンおよびチューブの潰れ具合、フィレットの
形成について調査した。結果を表4に示す。また、きち
んとろう付されていたラジエーターについてはその熱効
率を調査した。熱効率は、 JIS D 1618 (自動車用冷房
機試験方法)に準じて行い、それぞれ従来法によるラジ
エーターの熱効率に対する向上の度合を表4に記した。
また、参考のためにチューブ材については、ろう付加熱
後引張試験を行い強度を調べ、表4に併記した。
【0020】
【表3】
【0021】
【表4】
【0022】表4から明らかなように本発明法によって
製造されたラジエーターNo.〜は従来法によるNo.
と比較して熱効率に優れており、ろう付性も良好であ
る。
製造されたラジエーターNo.〜は従来法によるNo.
と比較して熱効率に優れており、ろう付性も良好であ
る。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように本発明のろうを使用
し、熱交換器を製造した場合、ろう付中のフィンの座屈
が少なく、部材の熱伝導性、強度向上効果があり、熱交
換器の小型、軽量化が可能であり、工業上顕著な効果を
奏するものである。
し、熱交換器を製造した場合、ろう付中のフィンの座屈
が少なく、部材の熱伝導性、強度向上効果があり、熱交
換器の小型、軽量化が可能であり、工業上顕著な効果を
奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】ラジエーターを示す一部断面の斜視図。
【図2】サーペンタインタイプのエバポレーターを示す
一部断面の斜視図。
一部断面の斜視図。
1 偏平チューブ 2 薄肉フィン 3 ヘッダー 4 タンク 5 管材 6 コルゲートフィン 7 コネクター
Claims (2)
- 【請求項1】 Si10.5〜12.0wt%、Cu0.
05〜3.0wt%を含有し、残部Alと不可避的不純物
とからなることを特徴とするアルミニウム合金ろう。 - 【請求項2】 アルミニウム合金製熱交換器をろう付に
より製造するにあたり、Si10.5〜12.0wt%、
Cu0.05〜3.0wt%を含有し、残部Alと不可避
的不純物とからなるアルミニウム合金ろうを用い、57
0〜585℃の温度でろう付を行うことを特徴とするア
ルミニウム合金製熱交換器の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22066692A JPH0655293A (ja) | 1992-07-28 | 1992-07-28 | アルミニウム合金ろうおよびアルミニウム合金製熱交換器の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22066692A JPH0655293A (ja) | 1992-07-28 | 1992-07-28 | アルミニウム合金ろうおよびアルミニウム合金製熱交換器の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0655293A true JPH0655293A (ja) | 1994-03-01 |
Family
ID=16754553
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22066692A Pending JPH0655293A (ja) | 1992-07-28 | 1992-07-28 | アルミニウム合金ろうおよびアルミニウム合金製熱交換器の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0655293A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005061166A1 (en) * | 2003-12-24 | 2005-07-07 | Showa Denko K.K. | Heat exchanger and method for manufacturing the same |
-
1992
- 1992-07-28 JP JP22066692A patent/JPH0655293A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005061166A1 (en) * | 2003-12-24 | 2005-07-07 | Showa Denko K.K. | Heat exchanger and method for manufacturing the same |
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