JPH0655768A - 静電潜像書き込み用ヘッド - Google Patents

静電潜像書き込み用ヘッド

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JPH0655768A
JPH0655768A JP23259592A JP23259592A JPH0655768A JP H0655768 A JPH0655768 A JP H0655768A JP 23259592 A JP23259592 A JP 23259592A JP 23259592 A JP23259592 A JP 23259592A JP H0655768 A JPH0655768 A JP H0655768A
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JP
Japan
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ion
flow control
ion flow
passage
control passage
Prior art date
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Pending
Application number
JP23259592A
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English (en)
Inventor
Keizo Abe
敬三 阿部
Daisuke Tsuda
大介 津田
Shigeo Ono
茂雄 大野
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
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Publication of JPH0655768A publication Critical patent/JPH0655768A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 イオンの制御性を損なうことなく、上記イオ
ン流制御通路の幅の制限内においてイオン流出量の確保
を可能とした静電潜像書き込み用ヘッドを提供すること
を目的とする。 【構成】 イオン流制御通路の長さを上記イオン流制御
通路の幅の2倍以下に設定するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、プリンタ、複写機、
ファクシミリ等の画像記録装置であって、静電潜像担持
体上に静電潜像を形成し、前記静電潜像を現像すること
により可視像を得、前記可視像を記録部材に転写・定着
する記録装置に使用される静電潜像書き込み用ヘッドに
関し、更に詳細には流体ジェットによってイオン流を放
出して静電潜像を形成する静電潜像書き込み用ヘッドの
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の静電潜像担持体上に静電
潜像を形成するための静電潜像書き込み用ヘッドとして
は、例えば、特開昭59−190854号公報や特開昭
62−138250号公報等に開示されたものがある。
この静電潜像書き込み用ヘッド100は、図7に示すよ
うに、空気導入路101とイオン排出路102が連通状
態に形成された空洞部103内に、イオン発生手段であ
る放電ワイヤ104を張設するとともに、前記イオン排
出路102にスリット状のイオン流制御通路105を連
通するように形成し、当該イオン流制御通路105にイ
オン流制御電極106、106…を所定の記録密度に応
じて配列するように構成したものである。そして、上記
静電潜像書き込み用ヘッド100は、前記イオン流制御
通路105の開口部が静電潜像担持体107の表面と対
向するように、当該静電潜像担持体107の近傍に配置
される。
【0003】このように構成される静電潜像書き込み用
ヘッド100においては、空洞部103内に張設された
放電ワイヤ104に、図示しないワイヤ電源から高電圧
を印加することによってコロナ放電を発生させ、このコ
ロナ放電によって生成されるイオンを、空洞部103内
に空気導入路101から導入される圧縮空気により、当
該空洞部103に連通したイオン排出路102及びイオ
ン流制御通路105からイオン流として静電潜像担持体
107上へと排出する。その際、前記イオン流制御通路
105に配列されたイオン流制御電極106、106…
に、画像情報に応じて電圧を印加して、イオン流の放出
を電界によってオンオフ制御することにより、静電潜像
担持体107上に所定の静電潜像を形成するようになっ
ている。
【0004】ところで、上記静電潜像書き込み用ヘッド
100は、イオン流制御通路105の幅とイオン流制御
電極106、106…との関係については何ら規定され
ていないため、静電潜像の電位分布が不安定となり、画
質の低下をきたすという虞れがあった。したがって、静
電潜像の電位分布を安定にするために制御特性を改善す
る必要があった。
【0005】そこで、本出願人は、イオン流制御通路1
05の幅とイオン流制御電極106、106…のピッチ
との関係に着目して制御特性の改善を図ることを目的と
し、特開平2−158358号公報に開示された静電潜
像書き込み用ヘッドを既に提案している。
【0006】この静電潜像書き込み用ヘッドは、空気導
入路とイオン排出路とに連通する空洞部内にイオン発生
手段を配設し、上記イオン排出路に連通するイオン流制
御通路を形成するとともに、上記イオン流制御通路にイ
オン流制御用電極を配設し、上記イオン流制御用電極に
よって制御されたイオン流で静電潜像担持体に所定の静
電潜像を形成するようにした静電潜像書き込み用ヘッド
において、上記イオン流制御通路の幅を上記イオン流制
御用電極の電極ピッチの2倍以下に形成して成るように
構成したものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
の場合には、次のような問題点を有している。すなわ
ち、上記提案に係る静電潜像書き込み用ヘッドの場合に
は、イオン流制御通路の幅とイオン流制御用電極の電極
ピッチについての規定が行われ、制御性の改善と画質の
安定性が図られている。この提案に係る静電潜像書き込
み用ヘッドによれば、イオンの制御性を十分確保しよう
とした場合には、イオン流制御通路の幅を自由に設定す
ることはできず、電極ピッチの2倍以下とする必要があ
る。
【0008】ところが、上記静電潜像書き込み用ヘッド
のイオン流出量は、イオン流制御通路の幅によって大き
く変化し、イオン流制御通路の幅が広い方が多くのイオ
ン量を取り出すことができ、静電潜像担持体の表面を短
時間に所定の電位に帯電させることができるので、記録
速度の高速化が可能となる。しかし、イオンの制御性を
考慮してイオン流制御通路の幅を上記イオン流制御用電
極の電極ピッチの2倍以下に形成した場合には、イオン
流制御通路の幅が狭くなる分だけイオン流の取り出し量
が減少し、記録速度の低下を招くという問題点を有して
いる。
【0009】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点を解決するためになされたもので、その目的とすると
ころは、イオンの制御性を損なうことなく、上記イオン
流制御通路の幅の制限内においてイオン流出量の確保を
可能とした静電潜像書き込み用ヘッドを提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は、空気導入路とイオン排出路とに連通す
る空洞部内にイオン発生手段を配設し、上記イオン排出
路に連通するイオン流制御通路を形成するとともに、上
記イオン流制御通路にイオン流制御用電極を配設し、上
記イオン流制御用電極によって制御されたイオン流で静
電潜像担持体に所定の静電潜像を形成するようにした静
電潜像書き込み用ヘッドにおいて、上記イオン流制御通
路の長さを上記イオン流制御通路の幅の2倍以下に設定
するように構成したものである。
【0011】
【作用】上記のように、イオン流制御通路の長さとイオ
ン流制御通路の幅の比とイオン流出量との関係を種々検
討した結果、イオン流制御通路の長さを上記イオン流制
御通路の幅の2倍以下に設定することにより、イオンの
制御性を損なうことなくイオン流出量を確保することが
できる。
【0012】
【実施例】以下にこの発明を図示の実施例に基づいて説
明する。
【0013】図2はこの発明に係る静電潜像書き込み用
ヘッドを適用し得る静電記録装置の一実施例を示すもの
である。
【0014】図2において、1は静電潜像担持体として
の誘電体ドラムであり、この誘電体ドラム1としては、
例えば、アルミニウムロールを基材1aとし、その表面
に陽極酸化処理および封孔、研磨処理を施して誘電体層
1bを形成したものが用いられる。
【0015】上記誘電体ドラム1の表面には、静電潜像
書き込み用ヘッドとしてのイオン流制御型記録ヘッド2
によって、画像情報に応じて静電潜像が形成される。こ
の誘電体ドラム1の表面に形成された静電潜像は、現像
器3によって圧力定着性のトナー等を用いて現像され、
トナー像Tとなる。そして、上記誘電体ドラム1の表面
に形成されたトナー像Tは、当該誘電体ドラム1の回転
と同期して給紙カセット4から供給され、誘電体ドラム
1とこのドラムに圧接される転写ドラム5とのニップ部
を通過する転写用紙6上に、圧力によって転写同時定着
され、このトナー像Tが転写定着された転写用紙6は、
装置外部の排出トレイ7上に排出される。なお、トナー
像の転写工程が終了した後の誘電体ドラム1の表面は、
クリーニング装置8のブレード8aによって残留トナー
等が除去されると共に、除電器9によって残留電荷が消
去され又は所定の電位に帯電され、次の画像記録工程に
備える。
【0016】ところで、上記静電記録装置に使用される
イオン流制御型記録ヘッドは、次のように構成されてい
る。
【0017】すなわち、この記録ヘッド2は、図3に示
すように、ステンレス等の導電性材料からなるヘッド本
体11を備えており、このヘッド本体11の上部には、
圧縮空気を供給するための大きな供給室12が、外部に
開口するように形成されている。上記圧縮空気の供給室
12は、ヘッド本体11に取付けられた断面円弧状の供
給室カバー13によって閉塞されており、この供給室カ
バー13は、供給室12の一部を形成するとともに、当
該供給室12内に図示しない圧縮空気の供給源から圧縮
空気を導入するための通路をも構成している。
【0018】また、上記ヘッド本体11の下端部には、
図4(a)に示すように、下面が開口した空洞部14が
形成されている。この空洞部14は、スリット状の空気
導入路15を介して圧縮空気供給室12と連通してお
り、圧縮空気供給室12内の圧縮空気が、空気導入路1
5を介して空洞部14内に供給されるようになってい
る。上記空洞部14は、断面略矩形状に形成されてお
り、空気導入路15よりも大きな開口幅Wを隔てて両側
壁16、16が互いに平行に対向しているとともに、当
該両側壁16、16の上端部分が円弧状の湾曲部16
a、16aを介して空気導入路15に接続されている。
【0019】さらに、上記空洞部14の下端は、ヘッド
本体11に取付けられた絶縁性の基板17によってイオ
ン排出路18及びイオン流制御通路19を残して閉塞さ
れている。上記基板17上には、図4(c)に示すよう
に、制御電極20、20…が所定のピッチで配列されて
おり、これらの制御電極20、20…は、図示しない制
御回路に接続されている。そして、上記制御電極20、
20…には、図示しない制御回路によって画像情報に応
じて電圧が印加されるようになっている。
【0020】上記の如く制御電極20、20…が形成さ
れた基板17は、図4(a)に示すように、制御電極2
0、20…上に積層された絶縁層21と、この絶縁層2
1上に積層された導電性材料からなる平板22とを介し
て、ヘッド本体11に取付けられている。上記絶縁層2
1は、導電性平板22と同じ領域にのみ積層されてい
る。
【0021】そして、上記導電性平板22の先端と空洞
部14の側壁16との間には、図1及び図4(b)に示
すように、イオン排出路18が形成されているととも
に、制御電極20、20…が露出した基板17の先端部
とヘッド本体11の下端面との間には、イオン排出路1
8と連続したイオン流制御通路19が細いスリット状に
形成されている。これらのイオン排出路18とイオン流
制御通路19は、空洞部14から断面L字形状に連通し
た通路を形成しており、イオン流制御通路19の先端
は、外部に開口している。そして、イオン流制御通路1
9の開口が誘電体ドラム1の表面と対向するようになっ
ている。また、上記ヘッド本体11及び基板17の先端
部は、その端面が誘電体ドラム1の表面と略平行に対向
するように切除されている。
【0022】上記記録ヘッド2と対向する誘電体ドラム
1の基材1aには、図示しないバイアス電源によって所
定のバイアス電圧が印加されており、記録ヘッド2から
放出されるイオン流を、静電界の力によって誘電体ドラ
ム1上に担持させるようになっている。なお、誘電体ド
ラム1の基材1aに所定のバイアス電圧を印加する以外
にも、誘電体ドラム1の誘電体層1bを図示しない前帯
電装置によって一様に前帯電することによって、記録ヘ
ッド2から放出されるイオン流を、前帯電された電荷が
形成する静電界の力によって誘電体ドラム1上に担持さ
せるようにしても良い。
【0023】また、上記空洞部14内には、イオン発生
手段としての放電ワイヤ23が、イオン排出路18の近
傍に偏って張設されている。この放電ワイヤ23には、
図示しない高圧電源によって所定の直流の高電圧が印加
されるようになっている。なお、上記記録ヘッド2にお
ける概略のパラメータは、空洞部14の幅Wが2乃至5
mm、放電ワイヤ23から導電性平板22及び側壁16
への距離が0.5乃至1.5mm、導電性平板22の厚
さが0.05乃至0.2mm、導電性平板22の先端と
側壁16の距離Zが0.1乃至0.5mm、絶縁層21
の厚さが0.01乃至0.2mmである。また、基板1
7上の制御電極20のピッチは、0.042mm(24
本/mm)乃至0.125mm(8本/mm)である。
【0024】このように構成される記録ヘッド2におい
ては、次のようにして静電潜像の書き込みが行われる。
【0025】すなわち、上記記録ヘッド2の空洞部14
内に張設された放電ワイヤ23に、図示しないワイヤ電
源から高電圧を印加することによってコロナ放電を発生
させ、このコロナ放電によって生成されるイオンを、空
洞部14内に圧縮空気供給室12から空気導入路15を
介して導入される圧縮空気により、当該空洞部14に連
通したイオン排出路18及びイオン流制御通路19から
イオン流として誘電体ドラム1上へと排出する。その
際、前記イオン流制御通路19に面して配列されたイオ
ン流制御電極20、20…に、画像情報に応じて電圧を
印加して、イオン流の放出を制御電極20、20…が形
成する電界によってオンオフ制御することにより、誘電
体ドラム1上に画像情報に応じた静電潜像を形成するよ
うになっている。
【0026】ところで、本発明者らは、上記記録ヘッド
2において、特開平2−158358号公報に開示され
ているように、イオンの制御性を十分確保しようとした
場合には、イオン流制御通路の幅を自由に設定すること
はできず、制御電極ピッチの2倍以下とする必要がある
ことに鑑み、このように、イオン流制御通路の幅がある
程度制限される場合でも、イオン流の流出量を確保する
ために、イオン流制御通路の形状等に関して種々の研究
を行った。
【0027】そこで、本発明者らは、イオン流制御通路
の幅と長さとの関係に着目して、イオン流制御通路の幅
と長さとの比を種々変化させた記録ヘッドを試作し、記
録ヘッドのイオン流出量を測定する実験を行った。な
お、ここで、イオン流制御通路の長さとは、図4(b)
に示すように、空洞部14の側壁16から制御電極20
の先端までの長さxを示している。
【0028】まず、上記記録ヘッド2としては、図4に
示すものを試作し、空洞部14の幅Wは3mm、放電ワ
イヤ23から導電性平板22及び側壁16への距離は1
mm、導電性平板22の厚さは0.1mm、導電性平板
22の先端と側壁16の距離Zは0.4mm、絶縁層2
1の厚さは0.1mmに、それぞれ設定した。また、イ
オン流制御通路19の幅は、制御電極20のピッチに対
し、2倍以下に設定されている。さらに、放電ワイヤ2
3には+3KVの高電圧を印加するとともに、誘電体ド
ラム1の基材1aには−1KVのバイアス電圧を印加し
た。
【0029】そして、上記記録ヘッド2において、空気
導入路15からの空気流入圧力に対するイオン流出量を
イオン流制御通路19の長さxをパラメータとして測定
したところ、図5に示すような結果が得られた。
【0030】この結果から明らかなように、イオン流制
御通路19の長さxに対しイオン流制御通路19の幅が
1.5倍以下では、空気流がなくとも、すなわち空気圧
が0であってもイオン流が得られたが、イオン流制御通
路19の長さxに対しイオン流制御通路の幅が2.0倍
では、空気圧が0であるとイオン流は検出されず、しか
も空気圧を上げても増加量は少なかった。しかし、イオ
ン流制御通路19の長さxに対しイオン流制御通路の幅
が2.5倍以上では、空気圧をある程度かけてもイオン
流は検出されず、しかも空気圧を上げても増加量は少な
かった。
【0031】これに対し、イオン流制御通路19の長さ
xに対しイオン流制御通路19の幅が1.5倍の場合に
は、空気流がなくとも、すなわち空気圧が0であっても
イオン流をある程度得ることができ、空気圧を上げると
イオン流出量は、大幅に増加した。さらに、イオン流制
御通路19の長さxに対しイオン流制御通路19の幅が
1.0倍及び0.5倍の場合には、空気圧が0における
イオン流出量もかなり多く、又空気圧を上げるとイオン
流出量は、大幅に増加した。
【0032】更に、放電ワイヤ23の印加電圧、イオン
流制御通路19の幅を変えて同様の測定を行ったが、い
ずれの場合においてもイオン量に差はあったが、図5に
示す結果と同様の傾向が見られた。
【0033】したがって、イオン流制御通路19の長さ
xと幅の比が2.0倍以下であれば、基本的に空気流が
なくとも、すなわち空気圧が0であってもイオン流を得
ることができ、空気圧を上昇させることによって、イオ
ン流出量は、それに伴って増加するため、イオン流制御
通路19の幅をある程度制限した場合でも、イオン流出
量を確保することができることがわかった。さらに望ま
しくは、イオン流制御通路19の長さxと幅の比が1.
5倍以下であれば、空気圧が0であってもある程度のイ
オン流を確保することができ、空気圧を上昇させること
によって、イオン流出量は、それに伴って大幅に増加す
るため、良好であることがわかった。
【0034】一方、イオン流制御通路19の長さxと幅
の比が2.0倍以上であると、空気圧が0であるとイオ
ン流は全く検出されず、しかも空気圧を上げても増加量
は極端に少なく、十分なイオン量を確保することができ
ないことがわかった。よって、イオン流制御通路19の
長さxと幅の比が2.5倍以上であると、空気圧をかな
り高く設定しても十分なイオン流出量を確保することが
できない。
【0035】さらに、本発明者らは、イオン流制御通路
の幅と長さとの比がイオン流出量にどのように影響する
かを調べるため、次に示すような理論的解析を行った。
【0036】図6はイオン流制御通路付近の電界分布を
有限要素法を用いたコンピュータ・シミュレーションで
求めた例を示すものである。
【0037】図6(a)はイオン流制御通路19の長さ
と幅の比が2より大きい場合、図6(b)はイオン流制
御通路19の長さと幅の比が2より小さい場合(約1.
0)の例である。空洞部15内部では、イオンは放電電
界によりその一部がイオン流制御通路方向に加速される
とともに、ヘッド本体の外側では図示しない誘電体ドラ
ム1のバイアス電圧によるイオン収束電界により、誘電
体ドラム1に向かって加速される。図6(a)において
は、イオン流制御通路19の長さと幅の比が大きいた
め、上記放電電界とイオン収束電界がイオン流制御通路
19内でつながらず、イオン流制御通路19内において
電界が上下の壁の方向に向いているため、流入したイオ
ン流は、壁の方向に移動し衝突して電荷を失い、イオン
流制御通路19内でのイオンの搬送効率が低くなってい
ると考えられる。そのため、空気圧の影響を考慮せず、
イオン流制御通路付近の電界分布によるイオン流の流出
状態のみをみた場合、イオン流制御通路19の長さと幅
の比が2より大きい場合には、イオン流制御通路19に
流入したイオン流は、通路19の壁の方向に移動し衝突
して電荷を失い、イオン流制御通路19内でのイオンの
搬送効率が低くなっている。そのため、空気圧を上げて
もイオン流の増加量は極端に少なく、イオン流制御通路
19から流出するイオン量は、基本的にイオン流制御通
路付近の電界分布を決定するイオン流制御通路19の長
さと幅の比によってほぼ決まることがわかる。
【0038】一方、図6(b)の場合においては、誘電
体ドラム1のバイアスによる収束電界が空洞部の内部ま
で張り出し、イオン排出路付近のイオンをイオン流制御
通路19方向に集めるとともに、イオン流制御通路19
内においても電界はイオンが壁から遠ざかるように働い
ているので、イオンの搬送効率も高くなっていると考え
られる。そのため、空気圧を印加しなくともある程度の
イオン流出量を確保することができ、空気圧を印加する
ことによってイオン流は大幅に増加することがわかる。
【0039】図5に示したイオン流出量の測定結果は以
上述べた理由により、イオン流制御通路19の長さxに
よって誘電体ドラム1のバイアスによって形成された収
束電界によるイオン搬送効率が変化するためであり、特
にイオン流制御通路19の長さxと幅の比が2倍以上に
おいて誘電体ドラム1のバイアスによる収束電界のイオ
ン搬送に対する寄与が無くなるためと考えられる。
【0040】以上のように、イオン流を効率よく取り出
すには、イオン流制御通路19の長さxと幅の比は2倍
以下、望ましくは1.5倍以下に設定する必要がある。
一方、イオン流制御通路19の長さxを短くすること
は、制御電圧の上昇を招くため、長さは必要なイオン量
と許容される制御電圧の両者を勘案して決定される。
【0041】
【発明の効果】この発明は、以上の構成及び作用よりな
るもので、イオンの制御性を損なうことなく、上記イオ
ン流制御通路の幅の制限内においてイオン流出量の確保
を可能とした静電潜像書き込み用ヘッドを提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明に係る静電潜像書き込み用ヘ
ッドの一実施例を示す断面構成図である。
【図2】 図2はこの発明に係る静電潜像書き込み用ヘ
ッドを適用し得る静電記録装置を示す構成図である。
【図3】 図3はこの発明に係る静電潜像書き込み用ヘ
ッドの一実施例を示す断面図である。
【図4】 図4(a)(b)(c)は同静電潜像書き込
み用ヘッドの要部をそれぞれ示す断面図及び制御電極を
示す斜視図である。
【図5】 図5は空気圧とイオン量との関係を示すグラ
フである。
【図6】 図6(a)(b)は静電潜像書き込み用ヘッ
ドにおける電界の作用を示す模式図である。
【図7】 図7は従来の静電潜像書き込み用ヘッドを示
す断面図である。
【符号の説明】
2 記録ヘッド、11 ヘッド本体、14 空洞部、1
5 空気導入路、18イオン排出路、19 イオン流制
御通路、20 制御電極、23 放電ワイヤ。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】従来、この種の静電潜像担持体上に静電
潜像を形成するための静電潜像書き込み用ヘッドとして
は、例えば、特開昭59−190854号公報や特開昭
62−138250号公報等に開示されたものがある。
この静電潜像書き込み用ヘッド100は、図9に示すよ
うに、空気導入路101とイオン排出路102が連通状
態に形成された空洞部103内に、イオン発生手段であ
る放電ワイヤ104を張設するとともに、前記イオン排
出路102にスリット状のイオン流制御通路105を連
通するように形成し、当該イオン流制御通路105にイ
オン流制御電極106、106…を所定の記録密度に応
じて配列するように構成したものである。そして、上記
静電潜像書き込み用ヘッド100は、前記イオン流制御
通路105の開口部が静電潜像担持体107の表面と対
向すうように、当該静電潜像担持体107の近傍に配置
される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】さらに、上記空洞部14の下端は、ヘッド
本体11に取付けられた絶縁性の基板17によってイオ
ン排出路18及びイオン流制御通路19を残して閉塞さ
れている。上記基板17上には、図5に示すように、制
御電極20、20…が所定のピッチで配列されており、
これらの制御電極20、20…は、図示しない制御回路
に接続されている。そして、上記制御電極20、20…
には、図示しない制御回路によって画像情報に応じて電
圧が印加されるようになっている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】更に、放電ワイヤ23の印加電圧、イオン
流制御通路19の幅を変えて同様の測定を行ったが、い
ずれの場合においてもイオン量に差はあったが、図6
示す結果と同様の傾向が見られた。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】図7及び図8はイオン流制御通路付近の電
界分布を有限要素法を用いたコンピュータ・シミュレー
ションで求めた例を示すものである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】図7はイオン流制御通路19の長さと幅の
比が2よりも大きい場合、図8はイオン流制御通路19
の長さと幅の比が2よりも小さい場合(約1.0)の例
である。空洞部15内部では、イオンは放電電界により
その一部がイオン流制御通路方向に加速されるととも
に、ヘッド本体の外側では図示しない誘電体ドラム1の
バイアス電圧によるイオン収束電界により、誘電体ドラ
ム1に向かって加速される。図7においては、イオン流
制御通路19の長さと幅の比が大きいため、上記放電電
界とイオン収束電界がイオン流制御通路19内でつなが
らず、イオン流制御通路19内において電界が上下の壁
の方向に向いているため、流入したイオン流は、壁の方
向に移動し衝突して電荷を失い、イオン流制御通路19
内でのイオンの搬送効率が低くなっていると考えられ
る。そのため、空気圧の影響を考慮せず、イオン流制御
通路付近の電界分布によるイオン流の流出状態のみをみ
た場合、イオン流制御通路19の長さと幅の比が2より
も大きい場合には、イオン流制御通路19に流入したイ
オン流は、通路19の壁の方向に移動し衝突して電荷を
失い、イオン流制御通路19内でのイオンの搬送効率が
低くなっている。そのため、空気圧を上げてもイオン流
の増加量は極端に少なく、イオン流制御通路19から流
出するイオン量は、基本的にイオン流制御通路付近の電
界分布を決定するイオン流制御通路19の長さと幅の比
によってほぼ決まることがわかる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】一方、図8の場合においては、誘電体ドラ
ム1のバイアスによる収束電界が空洞部の内部まで張り
出し、イオン排出路付近のイオンをイオン流制御通路1
9方向に集めるとともに、イオン流制御通路19内にお
いても電界はイオンが壁から遠ざかるように働いている
ので、イオンの搬送効率も高くなっていると考えられ
る。そのため、空気圧を印加しなくともある程度のイオ
ン流出量を確保することができ、空気圧を印加すること
によってイオン流は大幅に増加することがわかる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】図6に示したイオン流出量の測定結果は以
上述べた理由により、イオン流制御通路19の長さxに
よって誘電体ドラム1のバイアスによって形成された収
束電界によるイオン搬送効率が変化するためであり、特
にイオン流制御通路19の長さxと幅の比が2倍以上に
おいて誘電体ドラム1のバイアスによる収束電界のイオ
ン搬送に対する寄与が無くなるためと考えられる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明に係る静電潜像書き込み用ヘ
ッドの一実施例を示す断面構成図である。
【図2】 図2はこの発明に係る静電潜像書き込み用ヘ
ッドを適用し得る静電記録装置を示す構成図である。
【図3】 図3はこの発明に係る静電潜像書き込み用ヘ
ッドの一実施例を示す断面図である。
【図4】 図4(a)(b)は同静電潜像書き込み用ヘ
ッドの要部をそれぞれ示す断面図である。
【図5】 図5は同静電潜像書き込み用ヘッドの制御電
極を示す斜視図である。
【図6】 図6は空気圧とイオン量との関係を示すグラ
フである。
【図7】 図7は静電潜像書き込み用ヘッドにおける電
界の作用を示す模式図である。
【図8】 図8は静電潜像書き込み用ヘッドにおける電
界の作用を示す模式図である。
【図9】 図9は従来の静電潜像書き込み用ヘッドを示
す断面図である。
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気導入路とイオン排出路とに連通する
    空洞部内にイオン発生手段を配設し、上記イオン排出路
    に連通するイオン流制御通路を形成するとともに、上記
    イオン流制御通路にイオン流制御用電極を配設し、上記
    イオン流制御用電極によって制御されたイオン流で静電
    潜像担持体に所定の静電潜像を形成するようにした静電
    潜像書き込み用ヘッドにおいて、上記イオン流制御通路
    の長さを上記イオン流制御通路の幅の2倍以下に設定し
    たことを特徴とする静電潜像書き込み用ヘッド。
JP23259592A 1992-08-10 1992-08-10 静電潜像書き込み用ヘッド Pending JPH0655768A (ja)

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