JPH065587B2 - トラツキング制御装置 - Google Patents

トラツキング制御装置

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JPH065587B2
JPH065587B2 JP61304746A JP30474686A JPH065587B2 JP H065587 B2 JPH065587 B2 JP H065587B2 JP 61304746 A JP61304746 A JP 61304746A JP 30474686 A JP30474686 A JP 30474686A JP H065587 B2 JPH065587 B2 JP H065587B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、再生信号に含まれた磁気テープの各トラッ
クのトラッキング制御用のパイロット信号,同期信号に
よりテープの走行位相を制御してトラッキング制御を行
なう回転ヘッド式のデジタルオーディオテープレコーダ
などの磁気記録再生装置のトラッキング制御装置に関す
る。
〔従来の技術〕
従来、回転ヘッド式のデジタルオーディオテープレコー
ダ(以下R−DATと称する)は、回転シリンダの180゜
離れた位置に取付けられた1対の回転ヘッドにより、前
記回転シリンダに90゜巻付けされて走行する磁気テープ
を交互にヘリカルスキャンする。
そして、たとえば特願昭60−108753号の出願の明細書お
よび図面に記載されているように、記録時は、両回転ヘ
ッドそれぞれの1スキャンによって形成されるテープの
各1トラックに、オーディオ情報などのPCM信号からな
るデジタル記録情報信号およびトラッキング制御用のパ
イロット信号,同期信号を所定のフォーマットすなわち
4トラック完結型のトラッキングフォーマットで時分割
記録する。
ところで、前述の4トラック完結型のトラッキング制御
のフォーマットでは、テープの各トラックのトレース
始,終端に、トラッキング制御用のパイロット信号,同
期信号および消去信号が記録される一定長のトラッキン
グエリアが設けられるとともに、両トラッキングエリア
間が、前記PCM信号の記録用のエリアに設定されてい
る。
また、トラッキング制御用の同期信号はトラック毎に52
2.67KHz,784.00KHzに交互に変化し、トラッキング用の
パイロット信号および消去信号は130.67KHzおよび1.568
MHzそれぞれに固定され、同期信号,パイロット信号はP
CM信号の周波数帯域より十分低い周波数に設定されてい
る。
そして、トラッキングエリアの記録パターンは、4トラ
ック毎に同一パターンが出現し、かつ、同期信号の再生
の検出を基準にして再生信号に含まれたトレーストラッ
クの隣接2トラックそれぞれのパイロット信号のサンプ
リングが行なえるように、同期信号,パイロット信号お
よび消去信号の記録長,記録位置を異ならせて設定され
ている。
すなわち、R−DATのテープの記録パターンは第3図
(a),(b)に示すようになり、同図(a),(b)において、(1)
は磁気テープ,(2a),(2b)は両回転ヘッドの記録スキャ
ンによってテープ(1)に交互に形成された異アジマスの
トラック、(3a),(3b)は各トラック(2a),(2b)の始,終端
のトラッキングエリアであり、PCM信号の5ブロック長
に設定されている。(4)は各トラック(2a),(2b)のエリア
(3a),(3b)間に設けられたPCM信号記録用のエリアであ
る。
また、(S1),(S2)は522.67KHz,784.00KHzの同期信号それ
ぞれの記録位置、(P),(E)はパイロット信号,消去信号
それぞれの記録位置を示す。
なお、PCM信号の1ブロック長をτとした場合、第3図
(b)からも明らかなように、同期信号の記録長は1τま
たは0.5τになり、パイロット信号の記録長は常に2τ
になる。
また、各トラック(2a),(2b)の同期信号の記録位置(S1)
または(S2)には、トレース先行側の隣接トラックのパイ
ロット信号の記録位置(P)が隣接し、ほぼ同期信号の記
録位置の始端から2τ遅れてトレースされる位置には、
トレース後行側の隣接トラックのパイロット信号の記録
位置(P)が隣接している。
そして、再生時は第4図の構成のトラッキング制御装置
により、両回転ヘッドがオントラックするようにトラッ
キング制御し、テープを再生する。
つぎに、第4図のトラッキング制御装置について説明す
る。
第4図において、(5)は両回転ヘッドの再生信号の入力
端子であり、回転シリンダが180゜回転する毎に、90゜の
期間だけ再生信号が入力される。(6)はヘッド切換信号
の入力端子である。
(7)は入力端子(5)に接続された再生アンプ、(8)はアン
プ(7)に接続されたパイロット信号抽出用のローパスフ
イルタ、(9)はフイルタ(8)に接続されたエンベロープ検
波回路である。
(10)は検波回路(9)に接続された第1サンプルホールド
回路、(11)は検波回路(9)とサンプルホールド回路(10)
の出力信号の減算を行なう減算器、(12)は減算器(11)に
接続された第2サンプルホールド回路、(13)はサンプル
ホールド回路(10),(12)および減算器(11)からなるサン
プルホールド部である。
(14)はアンプ(7)に接続された波形等価用のイコライザ
回路、(15)はイコライザ回路(14)の出力信号を2値化す
るデジタル変換用比較器、(16)は比較器(15)に接続され
た検出処理回路であり、マイクロコンピュータなどから
なり、入力端子(6)のヘッド切換信号および入力端子(1
7)の検出用クロックパルスにもとづき、比較器(15)の出
力信号から同期信号の再生をデジタル的に検出してサン
プルホールド回路(10),(12)に隣接2トラックのパイロ
ット信号のサンプリングパルスSPa,SPbそれぞれを出力
する。(18)はイコライザ回路(14),比較器(15),処理回
路(16)からなる同期検出部である。
ところで、検出処理回路(16)は第5図に示すように構成
され、同図において、(19)は比較器(15)に接続された同
期パターン検出回路であり、入力端子(17)のクロックパ
ルスによって比較器(15)の出力信号をサンプリングし、
比較器(15)の出力信号の反転周期を検出するとともに、
反転周期が同期信号の周波数(522.67KHz,784.00KHz)に
なる毎に、同期パターンのパターン検出パルスPiを出力
する。
(20)はクロック端子(ck)が検出回路(19)に接続された同
期信号検出カウンタであり、後述の制御回路のリセット
制御によって設定される一定期間(0.5τ)毎の検出パ
ルスPiを計数し、計数値の信号Aを出力する。
(21)はROMなどからなる基準値発生回路であり、入力端
子(6)のヘッド切換信号にもとづき、スキャンするヘッ
ドに応じて,すなち再生される同期信号の周波数に応じ
て内容が切換わる検出基準値の信号Bを出力する。
(22)は検出回路(20),発生回路(21)に接続された同期信
号検出用比較器であり、信号Aの計数値が信号Bの検出
基準値以上のときに、同期信号の検出信号Cを出力す
る。
(23)は検出パルスPi,検出信号Cおよび入力端子(6),
(17)のヘッド切換信号,クロック信号が入力される検出
処理制御回路であり、カウンタ(20)のリセット端子(rs
t)にリセット信号を供給するとともに、サンプリングパ
ルスSPa,SPbを形成して出力する。
なお、入力端子(17)のクロック信号は9.408MHzに設定さ
れている。
そして、両ヘッドから交互に出力された再生信号は入力
端子(5)を介してアンプ(7)に入力され、アンプ(7)によ
って増幅された再生信号がフイルタ(8),イコライザ回
路(14)それぞれに入力され、再生信号に含まれたパイロ
ット信号の周波数が最も低いため、フイルタ(8)によっ
て再生信号からパイロット信号の成分が抽出される。
また、フイルタ(8)の出力信号が検波回路(9)に入力さ
れ、検波回路(9)により、抽出されたパイロット信号の
成分が直流化される。
そして、検波回路(9)からサンプルホールド回路(10),
減算器(11)に、再生信号に含まれたパイロット信号のレ
ベルの検波信号が出力される。
一方、イコライザ回路(14)によって波形等価された再生
信号は比較器(15)に入力され、比較器(15)によって再信
号が2値化されてデジタル化される。
そして、比較器(15)から出力されたデジタル信号および
入力端子(6)のヘッド切換信号が処理回路(16)の検出回
路(19)に入力され、検出回路(19)は、入力端子(17)のク
ロックパルスにもとづき、9.408MHzのサンプリング周波
数で比較器(15)のデジタル信号をサンプリングするとと
もに、各サンプリング時点のデジタル信号のレベルを内
蔵のシフトレジスタなどに保持して反転周期を検出し、
反転周期が同期信号の周波数の周期になる毎に、検出パ
ルスPiをカウンタ(20)および制御回路(23)に出力する。
ところで、PCM信号の1ブロック長の長さ1τは38.2μs
ecに設定されている。
また、同期信号が再生されるときは、再生される同期信
号の周波数によって検出パルスPiの周期が0.96μsec
{=1/(522.67KHz×2)},0.64μsec{=1/(784KHz×2)}
のいずれかになり、かつ、再生される同期信号の記録長
によって検出パルスPiの出力期間が0.5τ,1τのいず
れかになる。
そして、制御回路(23)は、検出パルスPiが入力され始め
ると、その周期から同期信号の周波数を判別し、検出パ
ルスpiが3個連続して入力されるに要する時間,すなわ
ち最大3μsec(≒0.96μsec×3)の時間に検出パルスPiが
2個以上入力されたときにのみ、2個目の検出パルスPi
の入力タイミングでサンプリングパルスSPaを形成して
出力するとともに、0.5τの記録長検出用第1ウインド
ゲートWaの内部形成を開始し、かつ、カウンタ(20)のリ
セット端子(rst)へのリセット信号の出力を停止し、カ
ウンタ(20)のリセットを解除する。
そこで、カウンタ(20)は、サンプリングパルスSPaの出
力タイミングからの0.5τの間の検出パルスPiの数を計
数する。
なお、再生される同期信号の周波数が522.67KHz,784KH
zそれぞれの場合、欠落などがなければ0.5τ(19.1μse
c)の間に出力される検出パルスPiの数は、(19.1/0.9
6≒)20個,(19.1/0.64≒)30個それぞれになる。
さらに、カウンタ(20)の信号Aが比較器(22)に入力さ
れ、信号Aの計数値が発生回路(21)の信号Bの検出基準
値,すなわち前述の20個,30個それぞれに対応して設定
された検出基準値以上になると、比較器(22)から制御回
路(23)に検出信号Cが出力される。
そして、制御回路(23)は、第1ウインドゲートWaの終端
のタイミングで比較器(22)の検出信号Cが入力されるか
否かを検出し、検出信号Cが入力されると、カウンタ(2
0)を瞬時リセットするとともに0.5τの記録長検出用第
2ウインドゲートWbの内部形成を開始し、カウンタ(20)
に、0.5τの間の検出パルスPiの計数を再び行なわせ
る。
なお、第1ウインドゲートWaの終端のときに検出器(22)
の検出信号Cが入力されなければ、制御回路(23)は、内
部を初期状態にリセットし、つぎのサンプリングパルス
SPaの形成までカウンタ(20)にリセット信号を供給す
る。
ところで、第1ウインドゲートWaの終端のときに検出信
号Cが入力されると、制御回路(23)は、第2ウインドゲ
ートWbの終端のタイミングで検出信号Cが入力されるか
否かを検出し、再生された同期信号の記録長を識別して
再生された同期信号を特定するとともに、特定した同期
信号が第3図(b)の4トラック完結型のフォーマットか
ら予想された同期信号に一致するときのみ、再生信号が
同期信号であることを判別し、第2ウインドゲートWbの
終端から1τ後にサンプリングパルスPbを形成して出力
し、かつ、内部を初期状態にリセットし、つぎのサンプ
リングパルスSPaの形成までカウンタ(20)にリセット信
号を供給する。
すなわち、イコライザ回路(14),比較器(15)および検出
回路(19)が同期パターン検出手段を形成し、たとえば第
6図(a)のta〜tbの1τに784KHzの同期信号が再生され
ると、比較器(15)の出力信号が反転周期0.64μsecのデ
ジタル波形パターンの信号になるta〜tbの間に、同図
(b)に示すように周期Ti(=0.64μsec)で検出回路(19)
が検出パルスPiを連続的に出力する。
また、カウンタ(20),発生回路(21),比較器(22)および
制御回路(23)が同期信号検出処理手段を形成し、検出パ
ルスPiが制御回路(23)に入力され始めると、第6図
(c),(d)に示すように、制御回路(23)は2個目の検出パ
ルスPiの入力時ta'に、サンプリングパルスSPaを形成し
て出力するとともに第1ウインドゲートWaの内部形成を
開始する。
そして、第1ウインドゲートWaの終端ta"で検出信号C
が入力されると、制御回路(23)は第6図(e)に示すよう
に、内部のフラグレジスタに検出フラグをセットして第
2ウインドゲートWbの内部形成を開始する。
さらに、第2ウインドゲートWbの終端tb'で検出信号C
が入力されると、制御回路(23)は第6図(e)に示すよう
に、内部フラグレジスタに再び検出フラグをセットし、
該検出フラグのセットの有,無にもとづき、再生された
同期信号を特定して再生信号が同期信号であるか否かを
判別する。
そして、再生信号が同期信号のときにのみ、制御回路(2
3)は第6図(f)に示すように、第2ウインドゲートWbの
終端から1τ後,すなわちサンプリングパルスSPaの出
力から2τ後のtcにサンプリングパルスSPbを形成して
出力する。
したがって、サンプリングパルスSPaは、同期信号の再
生始端から最大3μsec(≒0.96μsec×3)の微小時間
だけ遅れたタイミングで出力され、サンプリングパルス
SPbは、同期信号の再生を検出したときにのみ、サンプ
リングパルスSPaから2τ遅れて出力される。
そして、サンプリングパルスSPaがサンプルホールド回
路(10)に供給され、サンプルホールド回路(10)は、サン
プリングパルスSPaが入力される毎に検波回路(9)の検波
信号をサンプリングしてホールドする。
また、検波回路(9)とサンプルホールド回路(10)の出力
信号が減算器(11)に入力されるため、減算器(11)からサ
ンプルホールド回路(12)に、検波回路(9)の検波信号と
サンプルホールド回路(10)の出力信号とのレベル差の信
号が出力される。
さらに、サンプリングパルスSPbがサンプルホールド回
路(12)に供給されるため、サンプルホールド回路(12)
は、同期信号の再生が検出されたときにのみ、サンプリ
ングパルスSPbが入力されるときの検波回路(9)の検波信
号,すなわち再生信号に含まれた後行側の隣接トラック
のパイロット信号と、サンプリングパルスSPaによって
サンプルホールド回路(10)にホールドされた検波回路
(9)の検波信号,すなわち再生信号に含まれた先行側の
隣接トラックのパイロット信号とのレベル差のトラッキ
ングエラー信号をサンプリングしてホールドする。
すなわち、サンプルホールド手段を形成するサンプルホ
ールド部(13)は、サンプリングパルスSPa,SPbにもとづ
き、同期信号の再生の検出を基準にして、再生信号に含
まれた隣接2トラックのパイロット信号をサンプリング
し、両パイロット信号のレベル差,すなわちパイロット
レベル差のトラッキングエラー信号を生成してホールド
する。
なお、両サンプルホールド回路(10),(12)は、それぞれ
演算増幅器,サンプルホールド用のスイッチ,コンデン
サなどを用いた周知のサンプルホールド回路からなり、
パイロットレベル差が0のときにエラー信号のレベルが
変化範囲の中点のオントラックレベルになる。
そして、サンプルホールド回路(12)のエラー信号に比例
した位相制御信号がキャプスタンモータの駆動回路に供
給され、該位相制御信号にもとづき、エラー信号がオン
トラックレベルになるように,すなわちパイロットレベ
ル差が0になるように、キャプスタンモータの回転位相
が制御されてテープの走行位相が制御され、いわゆるAT
Fトラッキング制御により、両回転ヘッドが適正オント
ラック状態に引込まれるようにトラッキング制御され
る。
すなわち、両回転ヘッドが適正オントラック状態にトラ
ッキング制御されると、パイロットレベル差が0になっ
てエラー信号がオントラックレベルになり、両回転ヘッ
ドがトラッキングずれによってオフトラックすると、オ
フトラックの方向および量に応じてパイロットレベル差
が0から変化し、エラー信号がオントラックレベルから
変化する。
したがって、再生時には、トラッキング制御装置によ
り、エラー信号がオントラックレベルになるように,す
なわちパイロットレベル差が0になるように、キャプス
タンモータの回転位相がループ制御され、両回転ヘッド
が適正オントラック状態に引込まれる。
ところで、動作モードの切換によって再生に移行した直
後などの動作が不安定なとき,および再生信号のC/N
(搬送電力/ノイズ)が劣化するときなどには、再生信
号の波形の乱れなどにもとづき、検出回路(19)の検出が
確実に行なわれなくなり、検出パルスPiの出力開始の遅
れなどが生じ、第1,第2ウインドゲートWa,Wbによっ
て設定される0.5τの間の検出パルスPiの数が、理想的
な場合の20個または30個から減少する。
したがって、発生回路(27)の検出基準値を小さくする
程、検出パルスPiの数が少なくても比較器(22)から検出
信号Cが出力され易くなり、同期信号の再生の検出確率
が大きくなる。
しかし、検出基準値を小さくする程、同期信号の再生の
誤検出確率が大きくなるとともに、ウインドゲートWa,W
bの形成タイミングが遅れて同期信号の再生の検出遅れ
(以下同期検出遅れと称する)が大きくなる。
たとえば、周波数748KHzの同期信号の再生を検出する場
合、検出基準値を最大検出数30個の20%,すなわち6
個に設定すると、検出パルスPiの検出開始が16μsec程
度遅れても同期信号の再生を検出してサンプリングパル
スSPbを出力することが可能になり、最大16μsec程度の
同期検出遅れの発生する恐れがある。
なお、検出基準値を最大検出数の50%,すなわち15個
に設定すると、同期検出遅れの最大が10μsec程度に短
くなる。
そして、サンプリングパルスSPa,SPbそれぞれにもとづ
くパイロット信号のサンプリングに10μsecの時間を要
し、かつ、テープの記録パターンのジッタ(ゆらぎ)が
10μsecあるとした場合、第3図(b)からも明らかなよう
に前述の同期検出遅れの限度値が(38.1−10−10≒)18
μsec程度になり、このとき、検出基準値を20%の6個
に設定すると、サンプリングに対する余裕時間が(18−
16=)2μsec程度しか残らなくなる。
すなわち、発生回路(21)の検出基準値を大きくすれば、
再生の検出確率が低下し、逆に、小さくすれば、同期検
出遅れが大きくなる。
そこで、発生回路(21)の検出基準値は、実験などにもと
づき、各再生の検出確率が低下し、逆に、小さくすれ
ば、同期状態のときに平均的なトラッキング制御が行な
える適当な値,すなわち最大検出数の20〜50%の適当な
値に設定されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、再生信号の波形の乱れなどは、再生状態に応
じて変化する。
また、パイロット信号を正確にサンプリングして検出
し、エラー信号を正確に形成して良好なトラッキング制
御を行なうには、再生の検出確率を極力大きくして同期
検出遅れを極力小さくすることが望ましい。
しかし、従来のトラッキング装置の場合、前述したよう
に発生回路(21)の検出基準値が固定されているため、再
生状態に応じた最良のサンプリングによってエラー信号
を正確に形成することができず、良好なトラッキング制
御が行なえない問題点がある。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明は、前記の点に留意してなされたものであり、
走行する磁気テープを回転ヘッドによってヘリカルスキ
ャンし、記録時に、デジタル記録情報信号およびトラッ
キング用のパイロット信号,同期信号が所定のフォーマ
ットで記録されたトラックを前記テープに順次に形成
し、再生時に、前記ヘッドによる前記同期信号の再生を
デジタル的に検出するとともに該検出を基準にした前記
ヘッドの再生信号のサンプリングにより、前記再生信号
に含まれたトレーストラックの隣接2トラックの前記パ
イロット信号のレベル差のトラッキングエラー信号を生
成してホールドし、かつ、前記エラー信号にもとづく前
記テープの走行制御用のキャプスタンモータの回転位相
制御により、前記ヘッドのトラッキング制御を行なう磁
気記録再生装置に設けられ、 前記再生信号を2値化して形成されたデジタル波形パタ
ーンが前記同期信号のデジタル波形パターンになる間に
パターン検出パルスを連続的に出力する同期パターン検
出手段と、 前記パターン検出パルスの計数値と前記同期信号の検出
基準値との比較にもとづき前記再生信号が前記同期信号
であるか否かを判別して前記同期信号の再生を検出し,
サンプリングパルスを形成する同期信号検出処理手段
と、 前記サンプリングパルスにもとづき前記エラー信号を生
成してホールドするサンプリングホールド手段と を備えたトラッキング制御装置において、 複数の前記トラックがスキャンされる所定期間の前記同
期信号の検出数の計数をくり返す検出数計数手段と、 前記検出数の計数値が前記同期信号の検出確率と前記同
期信号の検出遅れとにもとづいて設定された最適範囲内
の値であるか否かを判別する検出数判別手段と、 前記検出数判別手段の判別にもとづき、前記検出数の計
数値を前記最適範囲内の値に引込むように前記検出基準
値を可変する検出基準値可変手段と を備えたことを特徴とするトラッキング制御装置であ
る。
〔作用〕
したがって、同期信号の検出数の計数によって同期信号
の再生の検出確率が検出されるとともに、該検出確率が
最適範囲内の値になるように検出基準値が可変され、た
とえば検出確率が最適範囲内の値より大きければ、検出
基準値が大きくなって同期信号の検出遅れ,すなわち同
期検出遅れが短かくなるように制御され、検出確率が最
適範囲内の値より小さければ、検出基準値が小さくなく
て検出確率が大きくなるように制御される。
そのため、検出基準値は、検出確率を大きくして同期検
出遅れを極力小さくする各再生状態の最適値に可変さ
れ、再生状態に応じた最良のサンプリングにより、パイ
ロット信号が正確にサンプリングされてエラー信号が正
確に形成され、良好なトラッキング制御が行なわれる。
〔実施例〕
つぎに、この発明を、その1実施例を示した第1図およ
び第2図とともに詳細に説明する。
第1図はR−DATのトラッキング制御装置に適用した場
合を示し、同図において、同一記号は同一もしくは相当
するものを示し、(24)は入力端子(6)のヘッド切換信号
を計数する期間設定カウンタであり、回転シリンダのN
回転毎にリセットパルスおよびロードパルスを出力す
る。(25)はサンプリングパルスSPbを計数する検出数計
数カウンタであり、カウンタ(24)のリセットパルスによ
ってリセットされ、回転シリンダがN回転する一定期間
Tn毎のサンプリングパルスSPbの計数値の信号Dを出力
する。
(26)はマイクロコンピュータなどからなる検出基準値制
御回路であり、カウンタ(24)のロードパルスの入力によ
り、カウンタ(25)の信号Dを取込んで一定期間Tn毎の同
期信号の再生の検出数を判別し、該判別にもとづき、検
出基準値の可変制御信号を出力する。
(27)は第5図の発生回路(21)の代わりに設けられた基準
値発生回路であり、ROMなどからなり、制御回路(26)の
可変制御信号によって指定された検出基準値の信号B'を
比較器(22)に出力する。
なお、カウンタ(24),(25)が検出数計数手段を形成し、
制御回路(26),発生回路(27)が検出数判別手段および検
出基準値可変手段を形成する。
そして、説明を簡単にするため、たとえば、シリンダの
回転数Nを10とし、かつ、シリンダが10回転する期間Tn
の同期信号の再生の最大検出数が40個になってサンプ
リングパルスSPbの最大数が40個になるとする。
また、同期信号の検出確率の目標値を90%より大きくし
て同期検出遅れを極力小さくするため、実験によって同
期信号の検出確率の目標最小値および同期検出遅れの目
標最大値が定められるとともに、検出確率の目標最小値
および同期検出遅れの目標最大値にもとづき、期間Tnの
同期信号の再生の検出数が37〜39になる範囲が、最適範
囲に設定されたとする。
このとき、制御回路(26)には、予め最適範囲内の検出数
37〜39が設定される。
そして、シリンダが10回転する期間Tn毎に、カウンタ(2
4)から制御回路(26),カウンタ(25)に、時系列のロード
パルス,リセットパルスがそれぞれ出力される。
また、カウンタ(25)はリセットパルスが入力されるまで
のサンプリングパルスSPbの計数をくり返し、期間Tn毎
の同期信号の再生の検出数を計数するとともに、計数値
の信号Dを出力する。
そして、リセットパルスの直前にロードパルスが制御回
路(26)に入力されるため、制御回路(26)は期間Tn毎のカ
ウンタ(25)の信号Dの取込みにもとづき、期間Tn毎の同
期信号の再生の検出数の計数値を取込むとともに、取込
んだ計数値にもとづき、第2図のフローチャートのアル
ゴリズムにしたがって、つぎに説明する可変制御の処理
を実行する。
まず、取込んだ計数値が36より大きいか否かを判別し、
36以下,すなわち最適範囲の値より小さければ、発生回
路(27)の検出基準値が下限値でない限り、検出確率を大
きくするため、検出基準値を1段階下げる可変制御信号
を発生回路(27)に出力する。
一方、取込んだ計数値が37以上であれば、当該計数値が
39以下か否かを判別し、計数値が40,すなわち最適範囲
の値より大きければ、発生回路(27)の検出基準値が上限
値でない限り、検出遅れを小さくするため、検出基準値
を1段階上げる可変制御信号を発生回路(27)に出力す
る。
ところで、発生回路(27)には、同期信号の周波数毎に、
たとえば検出確率の上,下限にもとづいて設定される可
変範囲内の複数段階の検出基準値が予め記憶されてい
る。
そして、制御回路(26)から出力された可変制御信号によ
り、記憶した各検出基準値が選択的に指定されて検出基
準値が上,下限値の範囲内で可変され、指定された検出
基準値の信号B'を出力する。
したがって、発生回路(27)の検出基準値は、制御回路(2
6)に取込まれる計数値が、最適範囲内の値37〜39に引込
まれるように可変される。
そして、制御回路(26)に取込まれる計数値が、サンプリ
ングパルスSPbの出力数,すなわち検出確率に応じて変
化するため、発生回路(27)の検出基準値は、再生状態に
応じ、検出確率を目標最小値に引込んで検出遅れを極力
小さくするように可変されることになり、パイロット信
号のサンプリングを確実に行なってエラー信号を正確に
形成することができ、再生状態に応じた最良のトラッキ
ング制御が行なえる。
なお、実施例の場合、検出確率の目標最小値を90%以上
に設定するため、同期信号の再生が非常に正確に検出さ
れ、たとえば、記録の書換を行なう際,すなわちPCM信
号だけを書換えるアフターレコーディングの際の基準を
正しく設定できる利点も有する。
ところで、一定期間Tn,最適範囲の値などは任意に設定
することができる。
また、各手段の構成が実施例と異なっていてもよく、こ
の場合同期信号の再生の検出にサンプリングパルスSPb
以外の信号を用いてもよい。
そして、前記実施例ではR−DATのトラッキング制御装
置に適用したが、R−DAT以外の種々の磁気記録再生装
置のトラッキング制御装置に適用できるのは勿論であ
る。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明のトラッキング制御装置による
と、一定期間毎の同期信号の再生の検出数が最適範囲内
の値に引込まれるように、検出基準値が可変されるた
め、検出基準値が、同期信号の再生の検出確率が大きく
なって検出遅れが極力小さくなる各再生状態の最適値に
制御され、パイロット信号を正確にサンプリングしてエ
ラー信号を正確に形成し、良好なトラッキング制御を行
なうことができるものである。
【図面の簡単な説明】 第1図および第2図はこの発明のトラッキング制御装置
の1実施例を示し、第1図は一部のブロック図、第2図
は動作説明用のフローチャート、第3図(a),(b)は回転
ヘッド式のデジタルオーディオテープレコーダの記録フ
ォーマットの説明図、第4図は回転ヘッド式のデジタル
オーディオテープレコーダの従来のトラッキング装置の
ブロック図、第5図は第4図の一部の詳細なブロック
図、第6図(a)〜(f)は第5図の動作説明用のタイミング
チャートである。 (1)…磁気テープ、(13)…サンプルホールド部、(14)…
イコライザ回路、(15)…デジタル変換用比較器、(18)…
同期検出部、(19)…同期パターン検出回路、(20)…同期
信号検出カウンタ、(22)…同期信号検出用比較器、(23)
…検出処理制御回路、(24)…期間設定カウンタ、(25)…
検出数計数カウンタ、(26)…検出基準値制御回路、(27)
…基準値発生回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行する磁気テープを回転ヘッドによって
    ヘリカルスキャンし、記録時に、デジタル記録情報信号
    およびトラッキング用のパイロット信号,同期信号が所
    定のフォーマットで記録されたトラックを前記テープに
    順次に形成し、再生時に、前記ヘッドによる前記同期信
    号の再生をデジタル的に検出するとともに該検出を基準
    にした前記ヘッドの再生信号のサンプリングにより、前
    記再生信号に含まれたトレーストラックの隣接2トラッ
    クの前記パイロット信号のレベル差のトラッキングエラ
    ー信号を生成してホールドし、かつ、前記エラー信号に
    もとづく前記テープの走行制御用のキャプスタンモータ
    の回転位相制御により、前記ヘッドのトラッキング制御
    を行なう磁気記録再生装置に設けられ、 前記再生信号を2値化して形成されたデジタル波形パタ
    ーンが前記同期信号のデジタル波形パターンになる間に
    パターン検出パルスを連続的に出力する同期パターン検
    出手段と、 前記パターン検出パルスの計数値と前記同期信号の検出
    基準値との比較にもとづき前記再生信号が前記同期信号
    であるか否かを判別して前記同期信号の再生を検出し,
    サンプリングパルスを形成する同期信号検出処理手段
    と、 前記サンプリングパルスにもとづき前記エラー信号を生
    成してホールドするサンプルホールド手段と を備えたトラッキング制御装置において、 複数の前記トラックがスキャンされる所定期間の前記同
    期信号の検出数の計数をくり返す検出数計数手段と、 前記検出数の計数値が前記同期信号の検出確率と前記同
    期信号の検出遅れとにもとづいて設定された最適範囲内
    の値であるか否かを判別する検出数判別手段と、 前記検出数判別手段の判別にもとづき,前記検出数の計
    数値を前記最適範囲内の値に引込むように前記検出基準
    値を可変する検出基準値可変手段と を備えたことを特徴とするトラッキング制御装置。
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