JPH0658263A - 冷却ファンの駆動装置 - Google Patents

冷却ファンの駆動装置

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JPH0658263A
JPH0658263A JP21185492A JP21185492A JPH0658263A JP H0658263 A JPH0658263 A JP H0658263A JP 21185492 A JP21185492 A JP 21185492A JP 21185492 A JP21185492 A JP 21185492A JP H0658263 A JPH0658263 A JP H0658263A
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oil
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Sotaro Tanaka
壮太郎 田中
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷却水や作動油の冷却性能を損うことなく、
作業アタッチメント用油圧ポンプ等の入力馬力を増加さ
せ得る冷却ファンの駆動装置を提供する。 【構成】 リモコン弁20,21が操作されてブーム俯
仰および機体上部旋回の複合動作が起動されたことを圧
力センサ26,27で検出し、これを受けて電磁比例弁
18のソレノイド部18sへの駆動電流の供給を停止し
て冷却ファン4の駆動用油圧ポンプ11の傾転レギュレ
ータ11aを中立位置に戻し、第2の油圧ポンプ11の
吸収トルクを低減させる。吸収トルクの低減で浮いたエ
ネルギを第1の油圧ポンプ10側へ振り分け、ブーム等
の作業アタッチメントの作業速度を高める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原動機で駆動される油
圧ポンプに油圧モータを接続し、この油圧モータで原動
機の冷却水や作動油の冷却ファンを駆動する冷却ファン
の駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベル等の建設機械に設けられた
原動機の冷却水や作動油を冷却する装置として図6に示
すものが知られている。この装置は、原動機1で駆動さ
れる固定容量形の油圧ポンプ2に油圧モータ3を接続
し、この油圧モータ3の出力軸に冷却ファン4を連結
し、この冷却ファン4の前方にラジエータ5およびオイ
ルクーラ6を配置したもので、原動機1の回転数に応じ
た速度で冷却ファン4を回転させてラジエータ5内の冷
却水やオイルクーラ6内の作動油を冷却する。なお、図
において符号7は、ブーム等の作業アタッチメントの駆
動や機体上部の旋回のために設けた可変容量形油圧ポン
プである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した装
置では油圧ポンプ2や油圧モータ3の効率が80〜90
%程度のため、冷却ファン4の駆動系統に損失馬力が発
生する。この冷却ファン4の駆動系統で費やされるエネ
ルギは、一般的な油圧ショベルの場合で原動機1の出力
の10%前後にも達し、その分、作業アタッチメント等
の油圧ポンプに分配されるエネルギが減るという不都合
が生じていた。この点、冷却ファン駆動用の油圧ポンプ
2や油圧モータ3の吐出容量を小さくすれば冷却ファン
4の駆動馬力を減らして作業アタッチメント等の側へよ
り多くのエネルギを分配できるが、むやみに油圧ポンプ
2や油圧モータ3の吐出容量を減らすと冷却性能が損わ
れ、オーバーヒートが頻発するおそれがある。本発明の
目的は、冷却水や作動油の冷却性能を損うことなく、作
業アタッチメント等へより多くのエネルギを分配できる
冷却ファンの駆動装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図1に対
応付けて説明すると、本発明は、原動機1に駆動される
油圧ポンプ11と、この油圧ポンプ11の吐出油で駆動
され、原動機1の冷却水や作動油の冷却ファン4を回転
させる油圧モータ3とを備えた冷却ファンの駆動装置に
適用される。そして、上述した目的は、原動機1に所定
の負荷が加わるときに油圧ポンプ11の吸収トルクを低
減するトルク制御手段を設けることにより達成される。
【0005】
【作用】原動機1に所定の負荷が加わるときには冷却フ
ァン駆動用の油圧ポンプ11の吸収トルクが低減され、
作業アタッチメント等を駆動するための油圧ポンプ10
等へより多くのエネルギが分配される。
【0006】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0007】
【実施例】
−第1実施例− 以下、図1および図2を参照して本発明の第1実施例を
説明する。なお、上述した従来例と共通する部分には同
一符号を付し、説明を省略する。図1に示すように、本
実施例では原動機1の出力軸に2基の可変容量形油圧ポ
ンプ10,11と1基の固定容量形油圧ポンプ12が接
続されている。第1の油圧ポンプ10は油圧ショベルの
作業アタッチメント等を駆動するためのもので、その吐
出油は切換弁13a,13bの切換位置に応じてブーム
俯仰用の油圧シリンダ14aおよび機体上部旋回用の油
圧モータ14bに導かれる。第2の油圧ポンプ11は冷
却ファン4を駆動するためのもので、その吐出油は冷却
ファン4と連結された油圧モータ3へ導かれる。なお、
15は油圧モータ3の最大駆動圧力を規制するリリーフ
弁、16はキャビテーションを防止するチェック弁であ
る。
【0008】第3の油圧ポンプ12は油圧ショベルの操
作系のパイロット油圧などを発生させるもので、その吐
出油の一部は管路17を介して電磁比例弁18に導かれ
る。電磁比例弁18はソレノイド部18sに供給される
駆動電流に比例した圧力の圧油を吐出するもので、その
出力側は第2の油圧ポンプ11の傾転レギュレータ11
aと接続されている。これにより第2の油圧ポンプ11
の吐出容量は電磁比例弁18のソレノイド部18sの駆
動電流に応じて変化する。ソレノイド部18sへの駆動
電流の供給が停止されたときは傾転レギュレータ11a
がタンクと接続され、第2の油圧ポンプ11の吐出容量
が零となる。なお、19は管路17の最高圧を規制する
リリーフ弁である。
【0009】第3の油圧ポンプ12の吐出油の一部は2
つのリモートコントロール弁(以下、リモコン弁)2
0,21にも導かれている。第1のリモコン弁20は、
操作レバー20aと、この操作レバー20aの操作量に
比例した圧力の圧油を出力する一対のパイロット弁20
b,20cとを有する。操作レバー20aを上げ方向ま
たは下げ方向へ操作してパイロット管路22a,22b
のいずれか一方へ第3の油圧ポンプ12の吐出油を導く
と、操作レバー20aの操作方向に応じて切換弁13a
が切換わって第1の油圧ポンプ10からの圧油が油圧シ
リンダ14aのいずれか一方のポートに導かれ、油圧シ
ョベルのブーム(不図示)が所望の方向へ俯仰する。操
作レバー20aを中立位置にしたときはパイロット管路
22a,22bがともにタンクと接続されて切換弁13
aが中立位置へ戻り、油圧シリンダ14aへの圧油の供
給が阻止されてブームの俯仰動作が停止する。
【0010】第2のリモコン弁21も同様に操作レバー
21aと、この操作レバー21aの操作量に比例した圧
力の圧油を出力する一対のパイロット弁21b,21c
とを有する。操作レバー21aを右旋回側または左旋回
側のいずれかへ操作してパイロット管路23a,23b
のいずれか一方へ第3の油圧ポンプ12の吐出油を導く
と、操作レバー21aの操作方向に応じて切換弁13b
が切換わって第1の油圧ポンプ10からの圧油が油圧モ
ータ14bのいずれか一方のポートに導かれ、油圧ショ
ベルの機体上部が所望の方向へ旋回する。操作レバー2
1aを中立位置にしたときはパイロット管路23a,2
3bがともにタンクと接続されて切換弁13bが中立位
置へ戻り、油圧モータ14bへの圧油の供給が阻止され
て機体上部の旋回動作が停止する。なお、図示の例では
第1,第2のリモコン弁20,21の操作レバー20
a,21aを別体としているが、これを360゜の旋回
操作が可能な一本のレバーに集約し、レバーの周囲に第
1のリモコン弁20のパイロット弁20b,20cと、
第2のリモコン弁21のパイロット弁21b,21cと
を互いの並び方向を直交させて配置しても良い。
【0011】パイロット管路22a,22bの間には、
これらパイロット管路22a,22bの圧力の高い方を
出力する高圧選択弁24が接続されている。また、パイ
ロット管路23a,23bの間にも、これらパイロット
管路23a,23bの圧力の高い方を出力する高圧選択
弁25が接続されている。高圧選択弁24,25の出力
は圧力センサ26,27で監視され、これら圧力センサ
26,27は高圧選択弁24,25から出力される圧力
(以下、パイロット圧)P1,P2に応じた信号をコント
ローラ30へ出力する。
【0012】コントローラ30は、燃料レバー31で設
定される目標回転数Nrと、原動機1の出力軸と対向配
置した回転数センサ32で検出される原動機実回転数N
aとの偏差ΔN(=Nr−Na)に基づいて第1の油圧
ポンプ10の電気式傾転レギュレータ10aを制御する
とともに、圧力センサ26,27で検出されるパイロッ
ト圧P1,P2と、ラジエータ5の近傍に設置した水温セ
ンサ33で検出される冷却水の温度tWと、オイルクー
ラ6の近傍に設置した油温センサ34で検出される作動
油の温度tOとに基づいて電磁比例弁18のソレノイド
部18sへの駆動電流を制御する。なお、第1の油圧ポ
ンプ10の吐出容量の制御は、スピードセンシング制御
として公知のものである(例えば特開昭55−1224
5号公報)。
【0013】図2はコントローラ30での処理手順を示
すフローチャートである。原動機1が起動するとコント
ローラ30による処理が実行され、まず、ステップS1
において目標回転数Nr、原動機実回転数Na、水温t
W、油温tO、パイロット圧P1,P2を読み込む。ステッ
プS2では目標回転数Nrと原動機実回転数Naとの偏
差ΔN(=Nr−Na)の絶対値|ΔN|を基準回転数
kと大小比較する。基準回転数kとは第1の油圧ポンプ
10の吐出容量を変化させる必要が生じるほど偏差ΔN
が拡大したか否かを判断するための値である。ステップ
S2で偏差ΔNの絶対値が基準回転数kよりも高いと判
断したときはステップS3へ進む。ステップS3では、
偏差ΔNに応じて傾転レギュレータ10aの駆動電流を
変化させて第1の油圧ポンプ10の吐出容量を増減す
る。ステップS2で偏差ΔNの絶対値が基準回転数k以
内であると判断したときは、ステップS10へ進み、第
1の油圧ポンプ10の吐出容量を現在位置に固定してス
テップS4へ進む。
【0014】ステップS4では水温tWと限界水温tWL
との大小を比較するとともに、油温tOと限界油温tOL
との大小を比較する。ここで、限界水温tWLおよび限界
油温tOLは、冷却ファン4による冷却水や作動油の冷却
を停止しても直ちにオーバーヒートが生じるおそれがな
い温度である。ステップS4で水温tWが限界水温tWL
より低くかつ油温tOが限界油温tOLよりも低いと判断
したときはステップS5へ進む。ステップS5ではパイ
ロット圧P1,P2と基準圧P1K,P2Kとの大小関係をそ
れぞれ比較し、パイロット圧P1,P2が基準圧P1K,P
2K以上のときステップS6へ進む。なお、一例として、
基準圧P1Kは油圧シリンダ14aが起動し始めるときの
パイロット圧P1に等しく設定され、基準圧P2Kは油圧
モータ14bが起動し始めるときのパイロット圧P2に
等しく設定される。ステップS6では、電磁比例弁18
のソレノイド部18sへの駆動電流を一定時間かけて零
まで減少させる。これにより、第2の油圧ポンプ11の
吐出容量は零に向って漸減する。ステップS4またはス
テップS5が否定される場合はステップS11に進み、
電磁比例弁18のソレノイド部18sへの駆動電流を最
大値に設定して第2の油圧ポンプ11の吐出容量を最大
にする。ステップS6またはステップS11の終了後は
ステップS1に戻り、以下同様の処理を繰り返す。
【0015】以上の処理手順では、原動機1に過負荷が
加わってその実回転数Naが目標回転数Nrから基準回
転数kを越えて低下すると、ステップS2が肯定されて
第1の油圧ポンプ10の吐出容量が低減される。第1の
油圧ポンプ10の吐出容量の低下によって実回転数Na
が上昇して偏差ΔNが基準回転数k以内まで減少すると
ステップS2が否定され、ステップS10で第1の油圧
ポンプ10の吐出容量が固定される。リモコン弁20,
21が同時に操作されてブームの俯仰動作および機体上
部の旋回動作が同時に起動されると、ステップS5が肯
定されてステップS6の処理が実行され、第2の油圧ポ
ンプ11の吐出容量が減少して第2の油圧ポンプ11の
吸収トルクが低減される。これにより原動機1の出力に
余裕が生じ、原動機1の実回転数Naの低下によってス
テップS2が肯定されて第1の油圧ポンプ10の吐出容
量が低減される頻度が減少する。このため、第1の油圧
ポンプ10の吐出容量が高く維持され、油圧シリンダ1
4aや油圧モータ14bへのより多くのエネルギが分配
されて同一負荷の作業を従来よりも高速で行なうことが
可能となる。
【0016】ステップS6で第2の油圧ポンプ11の吐
出容量が低減されると冷却ファン4による冷却効果が一
時的に損われるが、ブーム俯仰と旋回の複合動作は短時
間で終了する場合がほとんどで、複合動作終了後はステ
ップS5が否定されてステップS11の処理が実行さ
れ、第2の油圧ポンプ11の吐出容量がすぐに最大値ま
で戻るので、オーバーヒートが生じるほど冷却性能が損
われることはない。しかも、実施例では水温tW、油温
Oの少なくともいずれか一方が限界水温tWL、限界油
温tOLを越えると、ステップS4が否定されてステップ
S11で第2の油圧ポンプ11の吐出容量が最大値に戻
されるので、仮にブーム俯仰と機体旋回の複合動作を長
時間継続したとしても、水温tW、油温tOがオーバヒー
トの生じる領域まで上昇しない。
【0017】本実施例では、第2の油圧ポンプ11の傾
転レギュレータ11aの制御に電磁比例弁18を用い、
吐出容量を低減させる必要があるときにはソレノイド部
18sの駆動電流を徐々に減少させるので、チェック弁
16の機能とあいまって第2の油圧ポンプ11の吐出容
量の急激な低下によるキャビテーションの発生が防止さ
れる。
【0018】−第2実施例− 次に図3および図4によって本発明の第2実施例を説明
する。なお、上述した第1実施例と共通する部分には同
一符号を付し、説明を省略する。図3に示すように、本
実施例が第1実施例と異なるのは、リモコン弁20,2
1から出力されるパイロット圧を監視する圧力センサが
省略され、コントローラ40が、燃料レバー31で設定
される目標回転数Nrと、原動機1の出力軸と対向配置
した回転数センサ32で検出される原動機実回転数Na
と、水温センサ33で検出される冷却水の温度tWと、
油温センサ34で検出される作動油の温度tOとに基づ
いて第1、第2の油圧ポンプ10,11の吐出容量を制
御する点にある。
【0019】図4はコントローラ40の処理を示すフロ
ーチャートである。コントローラ40はまずステップS
21で目標回転数Nr、原動機実回転数Na、水温
W、油温tOを読み込み、次のステップS22で目標回
転数Nrと原動機実回転数Naとの偏差ΔN(=Nr−
Na)の絶対値|ΔN|を基準回転数kと大小比較す
る。偏差ΔNの絶対値が基準回転数kよりも高いと判断
したときはステップS23へ進む。ステップS23で
は、実回転数Naと目標回転数Nrとの大小を比較し、
実回転数Naの方が低いと判断したときステップS24
へ進む。ステップS24では、水温tWと限界水温tWL
との大小を比較するとともに、油温tOと限界油温tOL
との大小を比較する。
【0020】ステップS24で水温tWが限界水温tWL
より低くかつ油温tOが限界油温tOLよりも低いと判断
したときはステップS25へ進む。ステップS25では
電磁比例弁18のソレノイド部18sへの駆動電流を一
定時間かけて零まで減少させ、第2の油圧ポンプ11の
吐出容量を零に向けて漸減させる。次のステップS26
では第2の油圧ポンプ11の吐出容量低下後の原動機実
回転数Naを読み込み、次のステップS27では新たに
読み込まれた実回転数Naと目標回転数Nrとの偏差Δ
N(=Nr−Na)の絶対値|ΔN|を基準回転数kと
大小比較する。偏差ΔNの絶対値が基準回転数kよりも
大きいと判断したときはステップS28へ進み、第1の
油圧ポンプ10の吐出容量をΔNに応じて変化させる。
【0021】ステップS22が否定される場合はステッ
プS30に進み、第1の油圧ポンプ10の吐出容量を固
定する。次のステップS31では水温tWと限界水温t
WLとの大小を比較するとともに、油温tOと限界油温t
OLとの大小を比較する。水温tWが限界水温tWL以上、
若しくは油温tOが限界油温tOL以上のときはステップ
S32へ進み、第2の油圧ポンプ11の吐出容量を最大
にする。ステップS23が否定される場合はステップS
24〜ステップS27の処理を行なうことなくステップ
S28へ進む。ステップS24が否定される場合はステ
ップS40へ進み、第2の油圧ポンプ11の吐出容量を
最大にした上でステップS26へ進む。ステップS31
が肯定される場合、およびステップS28、ステップS
32の終了後はステップS21へ戻り、以下同様の処理
を繰り返す。
【0022】以上の処理手順では、原動機1に過負荷が
加わってその実回転数Naが目標回転数Nrから基準回
転数kを越えて低下すると、まずステップS25で第2
の油圧ポンプ11の吐出容量が低減され、第2の油圧ポ
ンプ11の吸収トルクが低減される。これにより原動機
1の過負荷が解消して回転数偏差ΔNの絶対値が基準回
転数k以内になると、ステップS27が肯定されるとと
もにステップS22が否定され、負荷変動によって回転
数偏差ΔNが基準回転数kを越えるか、ステップS31
が否定されない限り第1、第2の油圧ポンプ10,11
の吐出容量が固定される。
【0023】第2の油圧ポンプ11の吸収トルクの低減
後も偏差ΔNの絶対値が基準回転数kを越える場合は、
ステップS28で第1の油圧ポンプ10の吐出容量が調
整され、偏差ΔNが基準回転数k以内になったときにス
テップS22が否定されて第1、第2の油圧ポンプ1
0,11の吐出容量が固定される。なお、ステップS2
8の処理は第2の油圧ポンプ11の吸収トルクを低減し
てもなお実回転数Naが低いままの場合だけでなく、実
回転数Naが目標回転数Nrから基準回転数kを越えて
増加したときにも行なわれる。この場合には、実回転数
Naが下がるように第1の油圧ポンプ10の吐出容量が
増やされるので、第1の油圧ポンプ10の入力馬力が一
層増加する。
【0024】以上から明らかなように、本実施例では原
動機1に過負荷が加わった場合、まず冷却用の第2の油
圧ポンプ11の吐出容量を優先的に減少させて原動機1
の負荷を軽減させるので、第1の油圧ポンプ10の入力
馬力が増加して油圧シリンダ14aや油圧モータ14b
へより多くのエネルギが分配される。ブームの俯仰と旋
回の複合動作をしたときでも、原動機1の出力に余裕が
ある限り冷却用の第2の油圧ポンプ11の吐出容量が低
減されないので、冷却効果も高く維持される。第2の油
圧ポンプ11の吐出容量を減少させるか否かを原動機1
の目標回転数Nr、実回転数Naの相対関係に基づいて
判断するので、第1実施例のように特定の作業アタッチ
メントの起動を検出する手段を設ける必要がない。水温
W、油温tOのいずれか一方が限界水温tWL、限界油温
OLを越えるときは、ステップS32またはステップS
40で第2の油圧ポンプ11の吐出容量が最大値に戻さ
れて冷却ファン4による冷却が再開されるので、第1実
施例と同様、水温tW、油温tOがオーバヒートの生じる
領域まで上昇するおそれがない。
【0025】−第3実施例− 次に図5を参照して本発明の第3実施例を説明する。な
お、第1実施例と共通する部分には同一符号を付し、説
明を省略する。図5に示すように、本実施例では、冷却
ファン4の駆動用の第2の油圧ポンプ11Aが固定容量
形のものに変更されるとともに、油圧モータ3をバイパ
スするバイパス管路50にアンロード弁51が設けら
れ、このアンロード弁51のパイロット管路52がコン
トローラ30で制御される電磁比例弁18の出力側と接
続されている。電磁比例弁18が最大開度のとき、パイ
ロット管路52の圧力によってアンロード弁51がバイ
パス管路50を連通する位置に切換わる。電磁比例弁1
8の開度が零のときはパイロット管路52がタンクと接
続される。
【0026】本実施例によれば、第1実施例と同様にブ
ームの俯仰と旋回の複合動作が起動されたことを圧力セ
ンサ26,27が検出すると、コントローラ30が電磁
比例弁18のソレノイド部18sへ駆動電流を供給し、
電磁比例弁18が最大開度となってアンロード弁51が
バイパス管路50を開放する側に切換わる。これによ
り、第2の油圧ポンプ11Aの吐出油が油圧モータ3を
迂回してバイパス管路50からタンクへ流出するので、
第2の油圧ポンプ11Aの吸収トルクが低減され、第1
の油圧モータ10の入力馬力が増加する。複合動作をし
ないとき、あるいは、水温センサ33、油温センサ34
で検出される水温tW、油温tOのいずれか一方が限界水
温tWL、限界油温tOLを越えるときは電磁比例弁18が
閉じてアンロード弁51がバイパス管路50を閉塞する
ので、第2の油圧ポンプ11Aの吐出油で油圧モータ3
が駆動されて冷却ファン4による冷却が行なわれる。
【0027】以上の実施例のうち、第1,第3実施例で
は、ブーム俯仰および機体上部旋回の複合動作による負
荷が原動機1に加わる場合に冷却ファン駆動用油圧ポン
プの吸収トルクを予め低減させ、第2実施例では原動機
1に実際に過負荷が加わったときに冷却ファン駆動用の
油圧ポンプの吸収トルクを低減させたが、本発明はこの
ような態様に限定されることなく、ブーム以外のフロン
トアタッチメントの負荷が加わった場合に冷却ファン側
の吸収トルクを低減させたり、あるいは原動機に過負荷
が加わる前、例えば原動機の最大出力の90%を越えた
時点で吸収トルクの低減を開始するなど、冷却ファン用
油圧ポンプの吸収トルクの低減時期は種々変更可能であ
る。
【0028】各実施例では第2の油圧ポンプの吐出容量
を零まで低減させたが、必ずしもその必要はなく、冷却
ファン4を停止するとすぐに水温が上昇するような場合
には通常時の半分程度まで減らして冷却ファン4による
冷却効果を残すなど、本発明が適用される建設機械の性
能に応じて種々変更して良い。また、本発明の適用範囲
が、作業アタッチメント側の第1の油圧ポンプ10をス
ピードセンシング制御する場合に限らないことも勿論で
ある。さらに、油圧ショベルを一例として説明したが、
その他の建設機械にも適用可能である。
【0029】以上の実施例では、傾転レギュレータ11
aと電磁比例弁18、または電磁比例弁18とアンロー
ド弁51とがトルク制御手段を構成する。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
原動機に所定の負荷が加わると冷却ファン駆動用の油圧
ポンプの吸収トルクが低減されるので、原動機に余裕が
生じて作業アタッチメントや旋回用のアクチュエータな
どの油圧ポンプにより多くのエネルギが分配され、その
油圧ポンプの入力馬力が増加する。原動機に所定の負荷
が加わるときだけ冷却ファン駆動用ポンプの吸収トルク
が低減され、その他の場合には所定の冷却能力が得られ
るので、全体として冷却性能の低下も僅かである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る油圧回路図。
【図2】図1のコントローラ30での処理手順を示すフ
ローチャート。
【図3】本発明の第2実施例に係る油圧回路図。
【図4】図2のコントローラ40での処理手順を示すフ
ローチャート。
【図5】本発明の第3実施例に係る油圧回路図。
【図6】従来の冷却ファンの駆動装置の回路図。
【符号の説明】 1 原動機 3 冷却ファン駆動用の油圧モータ 4 冷却ファン 11,11A 冷却ファン駆動用の油圧ポンプ 11a 傾転レギュレータ 18 電磁比例弁 30,40 コントローラ 51 アンロード弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機に駆動される油圧ポンプと、 この油圧ポンプの吐出油で駆動され、前記原動機の冷却
    水や作動油の冷却ファンを回転させる油圧モータとを備
    えた冷却ファンの駆動装置において、 前記原動機に所定の負荷が加わったときに前記油圧ポン
    プの吸収トルクを低減するトルク制御手段を設けたこと
    を特徴とする冷却ファンの駆動装置。
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