JPH0659179A - カメラの撮影レンズのセット機構 - Google Patents

カメラの撮影レンズのセット機構

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Publication number
JPH0659179A
JPH0659179A JP23153892A JP23153892A JPH0659179A JP H0659179 A JPH0659179 A JP H0659179A JP 23153892 A JP23153892 A JP 23153892A JP 23153892 A JP23153892 A JP 23153892A JP H0659179 A JPH0659179 A JP H0659179A
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JP
Japan
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lens
gear
lens barrel
transmission gear
fixed
Prior art date
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Pending
Application number
JP23153892A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Kamoda
田 隆 鴨
Yasuhiko Tanaka
中 靖 彦 田
Masaya Nozawa
沢 昌 也 野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujinon Corp
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Fuji Photo Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd, Fuji Photo Optical Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP23153892A priority Critical patent/JPH0659179A/ja
Publication of JPH0659179A publication Critical patent/JPH0659179A/ja
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  • Focusing (AREA)
  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
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  • Automatic Focus Adjustment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 可変焦点装置とAF装置を備えたカメラで、
レンズの初期セットを、1コマ給送時のスプロケットの
回転を歯車列による機械的機構によって初期セット機構
まで伝達して行って、動力伝達要素の配設スペースを小
さくし、鏡胴など暗箱部の遮光構造を簡素化し、またレ
ンズセット板の一部に形成したガイド板部を固定鏡胴か
ら突出させて固定鏡胴に支持させることにより、レンズ
セット板の摺動域を確保し、固定鏡胴の幅員を小さく維
持すること。 【構成】 スプロケット12の回動をレンズセット伝達ギ
ヤ90から遊星ギヤ98に伝達し、遊星ギヤ98の初期セット
方向の回動を一方向クラッチ機構を介してセットギヤ99
から伝達ギヤ93に伝達し、固定鏡胴30内に収容した入力
ギヤ91を回動させる。入力ギヤ91にセットレバー31のラ
ック部を噛合させる。セットレバー31に光軸Sに沿った
セット孔部34a を形成し、該セット孔部34a に撮影レン
ズの初期セット機構に連繋した交換ピン73を遊挿させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、オートフォーカス装
置を備えたカメラで、レリーズ時に撮影レンズの焦点を
被写体に合わせるための準備として撮影レンズのピント
を無限遠などに初期セットするための撮影レンズのセッ
ト機構に関する。
【0002】
【従来の技術】写真を撮影する際に迅速に被写体を捉え
ることができるように、レリーズ時に自動的に撮影レン
ズを被写体に合焦させるオートフォーカス装置を備えた
カメラが普及している。また、撮影レンズの焦点距離
を、広角と標準との2通りに切り替えられるいわゆる焦
点切替装置や、広角と標準との間で連続的に切り替えら
れるズーム装置などの可変焦点装置を有するカメラがあ
り、この可変焦点装置と上記オートフォーカス装置とを
組合わせたカメラが普及し、写真の撮影をより手軽に行
えるようになった。
【0003】この種のオートフォーカス機構を備えた可
変焦点装置を搭載したカメラの撮影レンズのセット機構
として、従来では、特開昭59−22014号公報に記
載されたチャージ機構がある。このチャージ機構は、フ
ィルム給送用モータなどによって回動するチャージカム
でチャージレバーを揺動させ、該チャージレバーに撮影
レンズの光軸と平行に長孔を形成し、該長孔に初期セッ
ト機構のレンズセット板に連動したピンを遊挿させた構
造としてある。そして、撮影レンズの焦点距離を変更し
ても上記ピンは上記長孔内にあるから、焦点距離がいず
れにあっても撮影レンズの初期セットを行うことができ
るものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の撮影レンズのセット機構では、次のような問題
がある。上記初期セット機構に連動したピンは、撮影レ
ンズを保持している移動鏡胴に支持され、上記チャージ
レバーは移動鏡胴を収容してその進退を案内する固定鏡
胴やカメラ本体に支持される。また、フィルム給送用モ
ータなどは固定鏡胴の外側に配設されている。このた
め、該フィルム給送用モータから上記ピンに至る動力の
伝達経路中には固定鏡胴の外側にある部品から内側にあ
る部品に動力を伝達する必要があり、固定鏡胴を貫通す
る部品が必要となる。上記チャージレバーは揺動自在に
支持されるため、該チャージレバーの揺動域が確保され
なければならず、チャージレバーを固定鏡胴の内部に配
設したのでは、固定鏡胴が大きくなってしまいカメラが
大型化してしますから、該チャージレバーは固定鏡胴の
外部に配設されることが望ましい。この場合には、上記
チャージレバーに連繋する部品で固定鏡胴を貫通させる
ことになり、該部品はチャージレバーによって移動しな
ければならないから、固定鏡胴の該部品を貫通させた部
分の遮光構造が複雑となってしまう。
【0005】また、上記チャージレバーを固定鏡胴の外
部に配設して場合でも、その揺動域中には他の部品が存
在しないようにしなければならず、この揺動のための空
間部が必要となる。このため、カメラを大型化してしま
うおそれがある。
【0006】さらに、初期セット機構を駆動するのに必
要である上記レンズセット板には、撮影レンズの光軸と
交差する方向に沿って摺動することが要求されるから、
次のような問題がある。
【0007】このレンズセット板は初期セット機構を駆
動するものであり、該初期セット機構は鏡胴に保持され
た撮影レンズに具備されているから、レンズセット板を
初期セット機構とともに鏡胴内に収容させることにな
る。撮影レンズを保持した移動鏡胴に該レンズセット板
を収容させると、移動鏡胴はレンズセット板の摺動域を
含んだ幅員にしなければならず、この移動鏡胴の幅員
が、該移動鏡胴の機能に必要な大きさ以上に大きくなっ
てしまう。さらに、この移動鏡胴を収容している固定鏡
胴の幅員も大きくなってしまい、カメラを大型化してし
まうことになる。また、上記レンズセット板を固定鏡胴
に収容させた場合には、移動鏡胴の幅員が大きくなるこ
とはないが、固定鏡胴の幅員が大きくなってカメラを大
型化してしまうことになる。
【0008】そこで、この発明は、上記揺動域のような
空間部を必要とすることなく、従ってカメラの小型化を
阻害することなく、また、動力の伝達経路を構成する部
品に係る遮光構造を簡単な構造にすることができるカメ
ラの撮影レンズのセット機構を提供することを主たる目
的として、また、この発明は、初期セット機構を駆動す
るために光軸と交差する方向に沿って摺動する必要のあ
るレンズセット板のガイド構造を、鏡胴の幅員を必要以
上に大きくすることがなく、カメラの小型化をすること
がないようにすることも目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの技術的手段として、この発明に係るカメラの撮影レ
ンズのセット機構は、撮影レンズを光軸方向に進退させ
て該撮影レンズの焦点距離を変更する可変焦点装置を具
備するとともに、撮影時に撮影レンズの焦点を被写体に
合焦させるオートフォーカス装置を備えたカメラであっ
て、該オートフォーカス装置の作動のために撮影レンズ
の焦点を初期セットするカメラの撮影レンズのセット機
構において、固定鏡胴の内側に光軸と交差する方向に沿
って摺動自在で、撮影レンズの初期セットを行う初期セ
ット機構に連繋したレンズセット板を設け、上記レンズ
セット板の一部にラック部を形成し、該ラック部と噛合
する入力ギヤを軸支し、該入力ギヤの軸上であって上記
固定鏡胴の外側に位置した部分に、該入力ギヤと同期し
て回動する伝達ギヤを設け、フィルムの給送時に該フィ
ルムのパーフォレーションと係脱することにより回動す
るスプロケットと同軸上に、該スプロケットと同期して
回動するレンズセット伝達ギヤを設け、該レンズセット
伝達ギヤから上記伝達ギヤに歯車列によって、該レンズ
セット伝達ギヤの回転を伝達することを特徴としてお
り、また、上記歯車列の一部に遊星ギヤ機構を含めたこ
と、あるいは該歯車列の一部に、レンズセット伝達ギヤ
の一方向の回動のみを伝達ギヤに伝達する一方向クラッ
チ機構を含めたことも特徴とし、さらに、上記伝達ギヤ
に噛合するセットギヤを、初期セットするのに十分に該
伝達ギヤを回動させる歯数を有する1または適宜数の扇
形歯車で形成し、上記レンズセット伝達ギヤと上記セッ
トギヤを駆動するギヤの速比を1または上記扇形歯車の
数の逆数としたことも特徴としている。
【0010】さらに、撮影レンズを光軸方向に進退させ
て該撮影レンズの焦点距離を変更する可変焦点装置を具
備するとともに、撮影時に撮影レンズの焦点を被写体に
合焦させるオートフォーカス装置を備えたカメラの、該
オートフォーカス装置の作動のために、撮影レンズの焦
点を初期セットする際に撮影レンズの光軸と交差する方
向に沿って摺動するレンズセット板を備えた撮影レンズ
のセット機構において、前記レンズセット板を固定鏡胴
の内側に光軸と交差する方向に沿って摺動自在で、撮影
レンズの初期セットを行う初期セット機構に連繋して設
け、上記レンズセット板の摺動方向側の端部の少なくと
も一方を適宜な幅員でほぼ矩形に伸張させてガイド板部
を形成し、上記ガイド板部を上記固定鏡胴から外部に突
出させた状態に固定鏡胴に支持させ、該ガイド板部が突
出した部分に該ガイド板部を保持する箱体部を固定鏡胴
に形成し、上記箱体部にカバーを被せて該箱体部を閉塞
したことも特徴としている。
【0011】
【作用】上記スプロケットがフィルムの1コマ送りによ
って回動すると、これと同軸上にある上記レンズセット
伝達ギヤが回転し、この回転が上記歯車列を介して上記
伝達ギヤに伝達される。さらに、この伝達ギヤと同軸上
に設けた上記入力ギヤが回転する。この入力ギヤには上
記レンズセット板に形成したラック部が噛合しているか
ら、入力ギヤの回転によってレンズセット板が光軸と交
差する方向に沿って摺動する。そして、このレンズセッ
ト板には初期セット機構が連繋しているから、該レンズ
セット板の摺動によって撮影レンズの初期セットが行わ
れる。
【0012】また、上記レンズセット板を終端部にまで
摺動させた場合には、上記入力ギヤが回動しなくなるか
ら、上記伝達ギヤも回動しない。このとき、上記歯車列
に遊星ギヤ機構が含まれている場合には、この遊星ギヤ
機構を構成する太陽ギヤが回動しているとこれに噛合し
た遊星ギヤも回動し、この遊星ギヤがこれと噛合する停
止したギヤからの抗力を受ける。この抗力の方向は、遊
星ギヤがこれと噛合するギヤから逃げる方向であるか
ら、該遊星ギヤ機構の遊星腕が揺動して、遊星ギヤがこ
れと噛合するギヤから離脱し、該遊星ギヤの回動が、フ
ィルムの給送が終了するまで継続する。
【0013】また、上記歯車列に一方向クラッチ機構を
介在させておけば、フィルムの巻戻し時の上記スプロケ
ットの逆方向への回動が、上記ラック部に伝達されるこ
とを容易に回避できる。すなわち、一方向クラッチ機構
を備えていない場合には、フィルム巻戻し時にはスプロ
ケットが回動しないようにする機構や歯車列の途中にお
いて噛合が外れるようにした機構など複雑な機構を必要
とする。
【0014】さらに、上記セットギヤを扇形歯車とする
と、セットギヤの歯部が上記伝達ギヤの歯から離脱すれ
ば該伝達ギヤが自由に回動することになる。このため、
上記レンズセット板が初期セット位置まで摺動したのち
に原位置まで復帰する際に上記入力ギヤが自由に回転す
ることになり、該レンズセット板の復帰動作が阻害され
ない。また、上記セットギヤが有する扇形歯車の数を1
とし、レンズセット伝達ギヤと上記セットギヤを駆動す
るギヤの速比を1とすれば、該扇形歯車の歯数が伝達ギ
ヤを初期セットするのに十分に回動させる歯数としてあ
るから、レンズセット伝達ギヤが1回転する間にセット
ギヤが1回転し、このセットギヤの回転によって伝達ギ
ヤが十分回動するから、撮影レンズの初期セットが確実
に行われる。上記扇形歯車の数を2とすれば、レンズセ
ット伝達ギヤの1回転の間にセットギヤは1/2回転す
るから、この1/2の回転によって上記伝達ギヤは十分
回動し、確実に初期セットが行われる。
【0015】加えて、上記レンズセット板の摺動は、そ
の一端部では、上記箱体部が設けられた固定鏡胴の側壁
に形成された透孔に上記ガイド板部が挿通することによ
ってガイドされる。なお、他端部では、例えばレンズセ
ット板に摺動方向に沿って透孔を形成し、固定鏡胴に植
設したガイドピンを該透孔に遊挿する構成などによって
ガイドされるようにする。
【0016】そして、レンズセット板の摺動は、上記ガ
イド板部が固定鏡胴の側壁から突出した状態で行われ
る。すなわち、固定鏡胴の側壁は、このガイド板部が突
出している部分に対応した一部分が該側壁よりも側方に
突出しているだけであり、当該部分以外の部分は固定鏡
胴が機能を果すのに必要な幅員であればよい。
【0017】
【実施例】以下、図示した実施例に基づいて、この発明
に係るカメラの撮影レンズのセット機構を、このセット
機構を具備するのに適したカメラの構造ととも具体的に
説明する。
【0018】図11にカメラ本体1の分解斜視図を示して
あり、同図に示すように、カメラ本体1の一方の側には
電源電池を収納する電池室2が設けられ、この電池室2
に隣接してスプール室3が配設されており、電池室2と
反対側にはパトローネ室4が配設されている。
【0019】上記スプール室3には、図12に示すスプー
ル5が回動自在に収容され、このスプール5に可逆回転
するフィルム給送用モータ6が収容されている。そし
て、フィルム給送用モータ6の出力軸に嵌着したピニオ
ン6aと、ギヤ6b、6c、6d、図11に示すギヤ6e、6f、6gか
らなる巻上げ歯車列と、スプール5の上端周縁に形成さ
れたスプール回転ギヤ5aとを介して、フィルム給送用モ
ータ6の回転がスプール5に伝達されており、該スプー
ル5の回転によってフィルムの巻上げが行われるように
してある。上記ギヤ6f、6gは、ギヤ6fを太陽ギヤとし、
カメラ本体1に対して太陽ギヤ6fの回動軸を中心として
揺動自在に支持された遊星腕6hに回動自在にギヤ6gが支
持された遊星ギヤ機構で構成され、従ってフィルム給送
用モータ6の回転方向によって上記遊星ギヤ6gが上記ス
プール回転ギヤ5aと係脱することになる。すなわち、フ
ィルム巻上げ時のフィルム給送用モータ6の回転によっ
てこれら遊星ギヤ6gとスプール回転ギヤ5aとが噛合し、
フィルム巻戻し時の回転によって該遊星ギヤ6gは後述す
る巻戻し歯車列に噛合するようにしてある。なお、上記
巻上げ歯車列のギヤ6b、6c、6dはギヤホルダ6k(図12参
照)に軸支されている。
【0020】また、図12に示すように、スプール5の下
端周縁には初期巻上げ用ギヤ5bが形成され、この初期巻
上げ用ギヤ5bから、図11に示すギヤ7a、7bからなる初期
巻上げ歯車列を介して一歯ギヤ7cにスプール5の回転が
伝達される。なお、この一歯ギヤ7cと上記ギヤ7bとは同
軸上に配設されており、ギヤ7bの回転は緩衝機構7dを介
して一歯ギヤ7cに伝達されるようにしてある。
【0021】上記スプール室3とパトローネ室4との間
位置にはアパーチュア8が形成されており、このアパー
チュア8の背面側にフィルムが位置するようにしてあ
る。また、前記一歯ギヤ7cはこのアパーチュア8にセッ
トされたフィルムの下側のパーフォレーションが通過す
る部分に位置して配設され、この一歯ギヤ7cの歯が該一
歯ギヤ7cの回転によって上記パーフォレーションと係脱
するようにしてある。
【0022】上記カメラ本体1の上部でアパーチュア8
の上側には、図11に示すように、ギヤ9a、9b、9c、9d、
9e、9fからなる巻戻し歯車列が配設されており、該巻戻
し歯車列の最終ギヤ9fが巻戻しギヤ9gに噛合している。
この巻戻しギヤ9gの軸部にはフォーク4aが取り付けられ
ており、該フォーク4aが前記パトローネ室4の天井面の
ほぼ中心に突出して、該パトローネ室4に装填されたフ
ィルムのパトローネの軸端部が該フォーク4aに係合する
ようにしてある。なお、上記巻戻しギヤ9aの軸部とフォ
ーク4aとの間には緩衝バネ4bを介在させて、パトローネ
の軸に伝達される回転が緩衝されるようにしてある。そ
して、フィルム巻戻し時の前記フィルム給送用モータ6
の回転によって、前記遊星ギヤ機構の遊星ギヤ6gが巻戻
し歯車列のギヤ9aに噛合するようにしてある。
【0023】また、カメラ本体1の上面にスイッチノブ
10が上下方向に摺動自在に遊挿され、該スイッチノブ10
の下端部がパトローネ室4の天井面から適宜長さ突出し
ている。そして、このスイッチノブ10の上方にフィルム
在否検出スイッチの接点用舌片10aがネジ10bによって止
着されて配設されている。すなわち、パトローネ室4に
フィルムが装填されると、上記スイッチノブ10の先端部
に該フィルムのパトローネが当接し該スイッチノブ10を
押し上げるから、上記接点用舌片10a が撓まされてON
し、該ON信号によってフィルムが装填されていること
を検出できるようにしてある。
【0024】そして、カメラ本体1に装着された、前記
巻上げ歯車列を構成するギヤ6b、6c、6d、6e、6f、6gや
巻戻し歯車列のギヤ9a、9b、9c、9d、9eなどに、図12に
示すように、ギヤハウジング13を被せ、止めネジ13a に
よって該ギヤハウジング13をカメラ本体1に止着してこ
れら歯車列のギヤを保持させる。
【0025】図1および図11に示すように、カメラ本体
1の背面の前記アパーチュア8の上側端部であって、給
送されるフィルム25のパーフォレーション25a が通過す
る位置には、スプロケット12が回動自在に設けられてい
る。このスプロケット12は、その歯がフィルム25の給送
によって上記パーフォレーション25a と係脱することに
よって回動するようにしてある。このスプロケット12の
回動軸と同軸上で、上記ギヤハウジング13の上面側に
は、図1および図12に示すように、レンズセット伝達ギ
ヤ90が設けられており、これらスプロケット12とレンズ
セット伝達ギヤ90とが同期して回動するようにしてあ
る。さらに、このレンズセット伝達ギヤ90の回動軸の上
端部には、1コマスイッチ14が嵌着されており、その上
方からスイッチハウジング14aが被せられて止めネジ14b
によって、該スイッチハウジング14aが上記ギヤハウジ
ング13とともにカメラ本体1に止着されている。
【0026】また、図12に示すように、上記ギヤハウジ
ング13のパトローネ室4の上方に位置する部分にはカメ
ラのメインスイッチ15が、スイッチ基板15a とともに止
めネジ15b によって止着されている。また、このメイン
スイッチ15の切替摘みにはレバー部材16のフォーク部16
a が係合している。他方、ギヤハウジング13のパトロー
ネ室4側の後端部に起立させたガイド壁部13b に、ギヤ
ハウジング13の長手方向に沿ってガイド孔13cが形成さ
れ、このガイド孔13cにメインスイッチノブ17の突起部
が遊挿されて、該メインスイッチノブ17がガイド孔13c
に沿って摺動自在としてある。そして、このメインスイ
ッチノブ17の突起部に上記レバー部材16が止めネジ17a
によって止着されて、メインスイッチノブ17の摺動によ
ってメインスイッチ15が切り替わるようにしてある。ま
た、該メインスイッチ17の摺動域内には透孔が形成さ
れ、該透孔に透明のストロボ表示窓18が挿入されてい
る。
【0027】カメラ本体1のスプール室4の側方には図
11に示すように、該スプール室4の上面よりも上位まで
伸びて、ストロボ回路が組込まれた回路基板19が、止め
ネジ19aによって止着されており、該回路基板19に組込
まれたトランス19bなどの大型の回路部品はパトローネ
室4の上方に突出した状態に位置するようにしてある。
また、前記電池室2とスプール室3の間位置であってカ
メラ本体1の前側面の、これら電池室2とスプール室3
とが隣接することによって形成される窪み部にストロボ
回路のメインコンデンサ19cが接着シート19dによって接
着されて設けられている。そして、該メインコンデンサ
19c の充電が完了した場合に点灯するネオン管19eが、
上記トランス19bの後方であって前記ストロボ表示窓18
に臨んだ位置となるように回路基板19に配設されてい
る。したがって、前記メインスイッチノブ17を操作して
ストロボ表示窓18が現出した状態で、ネオン管19e が点
灯すると、該ストロボ表示窓18を通して該ネオン管19e
の点灯、即ちメインコンデンサ19cの充電完了を確認で
きる。このため、メインスイッチノブ17を、ストロボ表
示窓18が現出する方向に摺動させる操作によってメイン
スイッチ15がONするようにしてある。そして、パトロ
ーネ室4の前方上部にはストロボ回路の発光部20が、止
めネジ20a によって止着されている。
【0028】また、カメラ本体1に止着された前記回路
基板19には、パトローネに表示されたDXコードを読み
取るための接触用舌片21a の基端部が接続され、該接触
用舌片21a の先端部はパトローネ室4の側面に沿ってア
パーチュア8に指向して延び、適宜位置でパトローネ室
4の内面に現出している。この接触用舌片21a には押え
板21bが被せられ、該押え板21bが止めネジ21c によって
カメラ本体1に止着されている。さらに、該押え板21b
の上面には絶縁シート21dが止着され、該絶縁シート21d
が前記回路基板19の上面を覆うようにしてある。
【0029】また、図11に示すように、カメラ本体1の
底面には底カバー22が前記初期巻上げ歯車列のギヤ7a、
7bなどの軸受を担うとともにこれらを覆い隠すように被
せられ、止めネジ22a によってカメラ本体1に止着され
ている。また、前記電池室2の上部には、ほぼU字形に
曲げ成形されてその一端部が電池室2内に位置して、該
電池室2に収容された電池の端子に接触し、他端部が電
池室2の外部に現われて前記回路基板19から延ばしたリ
ード線を接続するための接続用舌片23が、止めネジ23a
によって止着されている。さらに、カメラ本体1の前記
パトローネ室4側の端部には、後述する裏蓋と係脱自在
な裏蓋開閉ノブ24が上下方向に摺動自在に設けられてお
り、この裏蓋開閉ノブ24とカメラ本体1のとの間に戻し
バネ24aの復元力を付勢して、該裏蓋開閉ノブ24が常時
裏蓋と係合する位置に摺動するようにしてある。
【0030】図13は固定鏡胴30に組み付けられる部品関
係を示す分解斜視図で、該固定鏡胴30はほぼ矩形の筒状
をしており、その内側に後述する移動鏡胴を摺動自在に
収容する。この固定鏡胴30の上壁の内側面には、図1な
いし図6にも示すように、後述する撮影レンズの光軸S
と直交する方向に沿って摺動自在にレンズセット板とし
てのセットレバー31が設けられている。このセットレバ
ー31は、図1ないし図6に示すように、ほぼホームベー
ス形の主部31a に、該ホームベース形の三角形部の頂点
から外方にガイド板部31b を伸張させ、また該ホームベ
ース形の底辺から外方にガイド腕部31cを伸張させた形
状をしている。そして、ガイド腕部31cの中央部に摺動
方向に沿ってガイド孔31dが形成され、該ガイド孔31dを
貫通させたガイドピン32a をさらに固定鏡胴30の上壁を
貫通させ、図13に示すようにガイドピン32a の該上壁か
ら外部に突出した部分に止め輪32b を嵌着させてある。
また、固定鏡胴30の上壁の一部であって上記ガイド板部
31b に対向した部分には、固定鏡胴30の外側に張り出し
て、底板を有する箱状をした箱体部としてのガイド部33
が形成されており、上記ガイド板部31b がこのガイド部
33に収容されている。従って、このセットレバー31は、
一端部がガイド孔31dとガイドピン32aの組合わせによっ
て、他端部がガイド板部31b とガイド部33との組合わせ
によって支持されるとともに、その摺動が案内されるよ
うにしてある。そして、上記ガイド部33にはカバー33a
が被せられて上部が塞がれる。
【0031】さらに、上記セットレバー31の主部31a に
はほぼT字形をした伝達孔34が形成されており、該伝達
孔34は該T字形の頭部を光軸Sに沿った方向にしてセッ
ト孔部34a とし、該T字形の脚部をセットレバー31の摺
動方向に沿った方向にして伝達孔部34bとしてある。そ
して、この伝達孔部34bの内側面にラック部34c が形成
されている。また、固定鏡胴30の上壁の一部であって該
伝達後部34b が臨んだ部分には、図1および図13に示す
ように、該上壁の内側が小径に形成された段部を有する
ギヤ孔30a が形成されている。
【0032】また、図6および図13に示すように、固定
鏡胴30の上壁の内側面には、上記セットレバー31の後方
に、カム板35が軸部35a を中心として回動自在に支持さ
れた状態に止めネジ35b によって保持されている。この
カム板35の後側面から前記パトローネ室4の側となる面
にかけてカム面35c が形成されており、また上面には凹
部が形成されている。そして、軸部35a にはねじりコイ
ルバネからなる寄せバネ36が巻回されており、該寄せバ
ネ36は上記凹部に収容された状態でその一端部が固定鏡
胴30の上壁に止着され、他端部が上記凹部の縁部に係合
している。また、この寄せバネ36の復元力は、カム板35
が軸部35a を中心として図6上時計回り方向に回動する
よう付勢されている。
【0033】さらに、固定鏡胴30の後端部の上部には調
整ネジ37が螺合して設けられており、この調整ネジ37の
先端面がカム板35の後面の側端部に当接している。しか
も、この調整ネジ37の頭部は固定鏡胴30の後面に現出し
ており、該頭部にドライバなどの工具を差込んで該調整
ネジ37を回動させることができるようにしてある。この
ため、調整ネジ37を回動させて固定鏡胴30に対して前進
させると、カム板35が該調整ネジ37に押されて軸部35a
を中心として図6上反時計回り方向に回動し、調整ネジ
37を後退させると、上記寄せバネ36の復元力によってカ
ム板35が図6上時計回り方向に回動するようにしてあ
る。すなわち、上記寄せバネ36の復元力によってカム板
35の後面の側端部が調整ネジ37の先端面に押圧されてい
る。さらに、図13に示すように、固定鏡胴30の上壁に軸
部35a を中心とした円弧に沿って適宜長さに透孔が形成
され、該透孔に遊挿された固定ネジ38が、カム板35の前
端部を貫通して、該カム板35の下側面でナット38a に螺
合している。このため、該固定ネジ38をナット38a に確
実に螺合させた状態でカム板35が固定される。
【0034】図7および図13に示すように、固定鏡胴30
の下壁の後部内側には、後述する移動鏡胴を固定鏡胴30
に対して移動させるための鏡胴駆動モータ39が配設され
ている。この鏡胴駆動モータ39はモータ支持板40に止め
ネジ39a によって止着され、さらに該モータ支持板40が
止めネジ40a によって固定鏡胴30に固定されている。こ
の鏡胴駆動モータ39の出力軸にはピニオン41が嵌着さ
れ、該鏡胴駆動モータ39の回転が該ピニオン41から、モ
ータ支持板40とギヤホルダ42との間に回動自在に支持さ
れたギヤ43a、43b、43c、43dや固定鏡胴30の側壁外面に
回動自在に支持されたギヤ44a、44b、44c、44d、44e、4
4fからなる鏡胴駆動歯車列を介して、固定鏡胴30の側壁
に軸45a (図9参照)によって回動自在に支持された鏡
胴駆動ギヤ45に伝達されるようにしてある。
【0035】上記鏡胴駆動ギヤ45は図9および図13に示
すように扇形歯車であり、エンコーダ用接点46が止着さ
れているとともに、適宜位置に固定鏡胴30の内側に突出
する伝達ピン47が植設されており、該鏡胴駆動ギヤ45の
回動によって該伝達ピン47が軸45a を中心として揺動す
る。また、この鏡胴駆動ギヤ45の外側には上記エンコー
ダ用接点46が擦過する接点を有するエンコーダ用基板46
a が被せられる。なお、固定鏡胴30の側壁には、上記伝
達ピン47が遊挿されるとともに、鏡胴駆動ギヤ45の回動
による該伝達ピン47の旋回を許容するように円弧状の透
孔が形成されている。なお、上記鏡胴駆動歯車列を構成
するギヤ44a、44b、44c、44d、44e、44fおよび鏡胴駆動
ギヤ45、エンコーダ用基板46a などには押え板48が被せ
られ、該押え板48は止めネジ48a によって固定鏡胴30に
止着されている。
【0036】そして、固定鏡胴30の上記鏡胴駆動歯車列
が支持された側壁の内側面には、図9および図13に示す
ように、鏡胴駆動レバー50が基端部の軸部50a を中心と
して揺動自在に支持されている。この鏡胴駆動レバー50
の先端部には長孔部50b が形成され、前記伝達ピン47が
該長孔部50b に遊挿されている。また、該鏡胴駆動レバ
ー50の内側面には、上記長孔部50bよりも僅かに幅員の
小さいガイド孔部51aが形成された緩衝板51を止めネジ5
1b によって止着してある。したがって、上記伝達ピン4
7はこの緩衝板51のガイド孔部51a にも遊挿されてい
る。さらに、鏡胴駆動レバー50の先端部には鏡胴駆動ピ
ン52が植設されている。なお上記軸部50a には、図13に
示すように、固定鏡胴30の外側から挿入された止めネジ
50c が螺合して該鏡胴駆動レバー50が固定鏡胴30に支持
されている。そして、前記伝達ピン47の揺動範囲を、前
記鏡胴駆動ギヤ45の軸45aとこの鏡胴駆動レバー50の軸
部50aを結ぶ直線を跨いで、かつ該直線を対称軸として
線対称となるように設定してある。
【0037】また、固定鏡胴30には、図13に示すよう
に、プリント基板53が止めネジ53a によって止着され前
記エンコーダ基板46a から延びたリード線などが接続さ
れている。
【0038】図14は前記固定鏡胴30に収容される移動鏡
胴60の分解斜視図で、ほぼ矩形をした筒状をしており、
その前部にシャッターユニット61が止めネジ61aによっ
て止着されている。このシャッターユニット61の前部に
撮影レンズのうちの前群レンズ62が保持されている。こ
の前群レンズ62は、該前群レンズ62のレンズマウント62
aとともにシャッターユニット61のカムリング61bの前側
に収容されて保持されており、このカムリング61b の光
軸S方向の面であってカメラの前方に指向した面にはカ
ム面が形成されている。前群レンズ62の前側には環状の
レンズ押えバネ63が位置し、該レンズ押えバネ63は止め
ネジ63a によってシャッターユニット61に固定されてい
る。このため、前群レンズ62は前面に該レンズ押えバネ
63の復元力を受けて、上記カムリング61bのカム面に押
圧されており、カムリング61bが回動することにより前
群レンズ62がレンズ押えバネ63の復元力に抗して前方に
押し出されるようにしてある。なお、前群レンズ62のレ
ンズマウント62a の後面には適宜数の突起部が形成され
ており(図示せず)、該突起部の先端縁が上記カム面に
当接しており、従って突起部のカム面に対する当接位置
によって前群レンズ62の光軸S上の位置が変化すること
になる。そして、上記カムリング61b の上縁部には後方
に指向して突出したレンズセットピン64が設けられてお
り、周縁部の適宜位置とシャッターユニット61との間に
は戻しバネ65が掛け渡されている。この戻しバネ65の復
元力は、カムリング61b を原位置、即ち前群レンズ62が
最後部に位置することになるカムリング61b の位置まで
復帰させる方向に該カムリング65を回動させるように付
勢してある。
【0039】また、前記レンズ押えバネ63には後方に指
向した係止ピン63b が突設してあり、この係止ピン63b
が前群レンズ62のレンズマウント62aに穿設された透孔6
2b に挿入されている。したがって、これらレンズマウ
ント62a とレンズ押えバネ63との位置関係は一定となっ
て一体的に連繋している。他方、前記止めネジ63a を貫
通させるためにレンズ押えバネ63に形成された透孔63c
は、円弧状の長孔に形成されている。このため該レンズ
押えバネ63をシャッターユニット61に固定する際に、レ
ンズ押えバネ63を回動させながら、該透孔63c のいずれ
の位置で止めネジ63a を貫通させるかにより、該レンズ
押えバネ63と一体的な前群レンズ62の上記突起部のカム
リング61b のカム面に対する位置が変更されることにな
る。このため、レンズ押えバネ63のシャッターユニット
61に対する固定位置を調整することにより前群レンズ62
の光軸S上の初期位置が決定されることになる。
【0040】シャッターユニット61にはシャッター羽根
(図示せず)が保持されており、該シャッター羽根はシ
ャッター羽根駆動モータ61c によって開閉される。な
お、シャッターユニット61にはフレキシブルプリント配
線板61d が接続されて、シャッターユニット61を駆動す
る電力の供給やシャッター駆動信号などの送出が行われ
る。
【0041】移動鏡胴60の上壁内側面には、図1と図
8、図14とに示すように、光軸Sと直交する方向に沿っ
て摺動自在に交換ブロック70が設けられている。この交
換ブロック70は中空に形成され、該中空部に基端部から
ガイドロッド71が遊挿され、このガイドロッド71には圧
縮コイルバネからなる戻しバネ72が遊嵌されている。ま
た、交換ブロック70の先端部には係合部70aが形成され
ており、この係合部70aがカムリング61b に設けられた
前記レンズセットピン64に係脱自在に連繋している。そ
して、上記戻しバネ72の復元力は、該係合部70a がレン
ズセットピン64から離脱する方向に交換ブロック70を摺
動させるように付勢してある。この交換ブロック70の中
間部の適宜位置には上方に指向し移動鏡胴60の上壁から
外部に突出した交換ピン73がカラー73a に挿通されて設
けられており、移動鏡胴60が前記固定鏡胴30に収容され
た状態で該交換ピン73が前記セットレバー31のセット孔
部34a内に位置する。なお、該交換ピン73は、移動鏡胴6
0の上壁外面に止めネジ74a によって止着された遮光板7
4の長孔74b を貫通している。
【0042】移動鏡胴60の上壁外面には、図6と図7、
図14とに示すように、ほぼL字形をしたカムレバー75
が、該L字形の屈曲部で支持ネジ75a によって回動自在
に支持されている。このカムレバー75の後方に指向して
延びた腕部の先端部には、上方に指向して突出した係合
ピン部75b が形成されており、側方に指向して延びた腕
部の先端部には長孔部75c が形成されている。そして、
移動鏡胴60が固定鏡胴30に収容された状態では、上記係
合ピン部75bが前記カム板35のカム面35cに当接するよう
にしてある。
【0043】移動鏡胴60の後部には、図14に示すよう
に、後群レンズ76が配設される。この後群レンズ76はレ
ンズマウント77に保持されており、このレンズマウント
77には、図7にも示すように、対向する位置に支持腕部
77aとガイド腕部77bとが形成されている。ガイド腕部77
bの先端面には外方に指向してガイド突起77cが形成され
ており、図7および図8に示すように、移動鏡胴60の内
側面に光軸Sと平行に形成されたガイド溝60aに該ガイ
ド突起77cが遊挿されている。また、上記支持腕部77aの
先端部には光軸Sと平行な方向を長手方向としたガイド
筒77dが形成されており、このガイド筒部77d に後群ガ
イドロッド78が遊挿されて、レンズマウント77が該後群
ガイドロッド78に対して摺動自在としてある。また上記
ガイド筒77dの上面には、上方に指向して突出した入力
ピン77e が突設されている。
【0044】そして、図14に示すように、前記後群ガイ
ドロッド78の先端部を、移動鏡胴60の前部に設けられた
ロッドブラケット60b に支持させ、該後群ガイドロッド
78の後端部から圧縮コイルバネからなる戻しバネ79とガ
イド筒77d とを順に遊嵌して、該後群ガイドロッド78に
レンズマウント77を支持させる。この状態で、戻しバネ
79はロッドブラケット60b とガイド筒77の端面とによっ
て押圧されるから、該戻しバネ79の復元力は、レンズマ
ウント77即ち後群レンズ76を後方に移動させる方向に、
レンズマウント77に付勢されることになる。また、レン
ズマウント77の前記ガイド腕部77bに形成したガイド突
起77cを移動鏡胴60のガイド溝60a に差し込む。そし
て、上記後群ガイドロッド78の後端部に押え板80を押し
当て、この押え板80を移動鏡胴60の内側に設けた押え板
ブラケット60c (図8参照)に止めネジ80aで固定す
る。なお、レンズマウント77のガイド筒77dに突設した
前記入力ピン77eを、前記カムレバー75の長孔部75cに遊
挿する。
【0045】また、図7と図8、図14とに示すように、
移動鏡胴60の光軸Sと平行な辺であって、上記後群ガイ
ドロッド78が配設された近傍にある辺部には、該移動鏡
胴60を固定鏡胴30に支持させるとともに、移動鏡胴60の
光軸Sと平行な方向の移動を案内する筒状のガイドブラ
ケット81が設けられている。なお、このガイドブラケッ
ト81にはブッシュ82が嵌合している。さらに、このガイ
ドブラケット81が設けられた辺と対角位置にある辺の後
端部には円弧状に切り込まれたガイド部60d が形成され
ている。
【0046】また、上記ガイドブラケット81の後端部に
は、図9に示すように、光軸Sと直交する水平方向に沿
って、かつ光軸Sと直交する垂直方向を長手方向とした
鏡胴駆動孔81a が形成されており、移動鏡胴60を固定鏡
胴30に収容させた際に、該鏡胴駆動孔81a に前記鏡胴駆
動ピン52が遊挿されるようにしてある。
【0047】さらに、図6および図14に示すように、移
動鏡胴60の上壁の外側面には後述するファインダを変倍
駆動させるためのファインダ駆動用カム面60e が形成さ
れている。他方、移動鏡胴60が固定鏡胴30に収容された
際に、固定鏡胴30の上壁の一部であって該ファインダ駆
動用カム面60e に臨んだ部分には、図6および図13に示
すように、長孔からなる駆動力取出孔30b が形成されて
いる。
【0048】そして、図14に示すように、前記シャッタ
ーユニット61や前群レンズ62、後群レンズ76、レンズマ
ウント77などが組み付けられた移動鏡胴60を固定鏡胴30
の前方から挿入し、固定鏡胴30の前方からメインガイド
ロッド83とサブガイドロッド84とを、それぞれ移動鏡胴
60の前記ガイドブラケット81のブッシュ82とガイド部60
d とに挿通させ、これらガイドロッド83、84の後端部を
固定鏡胴30の後壁に支持させる。さらに、移動鏡胴60を
収容した固定鏡胴30の前端部に前枠体85を被せ、上記ガ
イドロッド83、84の先端部を前枠体85に支持させて、該
前枠体85を止めネジ85a によって固定鏡胴30の前端部に
止着する。なお、この前枠体85の内側面と移動鏡胴60の
外側面とには弾性を有する遮光材86を介在させ、これら
前枠体85と移動鏡胴60との間隙を埋めるとともに、移動
鏡胴60を保持しながらその移動が円滑に行われるように
してある。
【0049】以上のように移動鏡胴60を収容した固定鏡
胴30の前記ギヤ孔30a に、図1および図15に示すよう
に、入力ギヤ91を差し込んで、該入力ギヤ91を前記セッ
トレバー31の伝達孔部34bの縁部に形成したラック部34c
に噛合させる。この入力ギヤ91と同軸上には円柱状の軸
部92と伝達ギヤ93が設けられており、この軸部92がギヤ
孔30a の段部に収められ、伝達ギヤ93が固定鏡胴30の上
面に現出している。このため、該ギヤ孔30a では、その
段部と軸部92との係合で固定鏡胴30の内部が遮光される
ことになる。また、この入力ギヤ91、軸部92、伝達ギヤ
93はギヤ支持板94に片持ちの状態で回動自在に支持され
ている。このギヤ支持板94には、図15に示すように、扇
形歯車からなるロックギヤ95が回動自在に軸部材95a に
よって支持されており、該ロックギヤ95の切欠部端面
が、ギヤ支持板94の適宜位置が折曲されて形成されたス
トッパ94a に当接して、該ロックギヤ95の回動が制限さ
れるようにしてある。このロックギヤ95には上記伝達ギ
ヤ93が噛合しており、従って該ロックギヤ95の回動が制
限された場合には、この伝達ギヤ93と上記入力ギヤ91の
回動も制限される。そして、ギヤ支持板94が止めネジ94
b によって固定鏡胴30の上壁の外側面に止着されてい
る。
【0050】他方、図1に示すように、カメラ本体1の
スプロケット12と同軸上に設けられた前記レンズセット
伝達ギヤ90には、遊星腕96の基端部に軸97a によって回
動自在に支持された太陽ギヤ97が噛合しており、該太陽
ギヤ97は遊星腕96の先端部に軸98a によって回動自在に
支持された遊星ギヤ98に噛合している。また、遊星腕96
の基端部はカメラ本体1に揺動自在に支持され、これら
遊星腕96と太陽ギヤ97、遊星ギヤ98とで遊星ギヤ機構が
構成されている。さらに、遊星ギヤ98と同軸上には扇形
歯車からなるセットギヤ99が、該遊星ギヤ98と一方向ク
ラッチ機構を介して係脱するように設けられている。す
なわち、このセットギヤ99は筒状のドラム100の外周面
の一部に形成され、該ドラム100の内周面の対向した位
置には一対の切込み部100aが形成され、該ドラム100の
内側にはクラッチ板101が収容されている。このクラッ
チ板101 の外周には拡開方向に付勢された一対の帯状を
した掛止舌片101aが設けられており、該掛止舌片101aの
先端部が上記切込み部100aと係脱するようにしてある。
これら掛止舌片101aと切込み部100aとの係脱は、クラッ
チ板101 の回転方向によって果され、掛止舌片101aの先
端縁が指向している方向にクラッチ板101 が回転する場
合にこれらが係合する。そして、上記遊星ギヤ98はこの
クラッチ板101の内周面に保持されて、クラッチ板101は
該遊星ギヤ98と同期して回動するようにしてある。した
がって、遊星ギヤ98の一の方向の回転は、該回転によっ
て上記掛止舌片101aと切込み部100aとが係合するから、
一方向クラッチ機構が接続してセットギヤ99に伝達され
てこれを回転させ、他の方向の回転は、上記掛止舌片10
1aと切込み部100aとが係合せず一方向クラッチ機構が接
断されてセットギヤ99は回転しない。また、前記レンズ
セット伝達ギヤ90とセットギヤ99即ち遊星ギヤ98の速比
は1としてある。
【0051】そして、図15に示すように、移動鏡胴60を
収容した固定鏡胴30をカメラ本体1に止めネジ30c で止
着すると、上記セットギヤ99が前記伝達ギヤ93に噛合す
るようにしてある。また、上記遊星腕96と固定鏡胴30と
の間には引張コイルバネからなる引き寄せバネ102が掛
け渡されており、該引き寄せバネ102の復元力が、セッ
トギヤ99が伝達ギヤ93と噛合する状態になるように、遊
星腕96を揺動させる方向に該遊星腕96に付勢されてい
る。なお、固定鏡胴30の上壁外側面には、図2ないし図
5に示すようにストッパピン96aが突設されており、該
ストッパピン96aに遊星腕96の側面が当接することによ
り、該遊星腕96の引き寄せバネ102 の復元力による揺動
が制限されている。また、遊星腕96がこのストッパピン
96a に当接した状態で、上記セットギヤ99が伝達ギヤ93
に噛合するようにしてある。
【0052】上述のように固定鏡胴30が止着され、太陽
ギヤ97や遊星ギヤ98などが取り付けられたカメラ本体1
には、これら太陽ギヤ97や遊星ギヤ98の上から、図16に
示すように、ファインダユニット110 が被せられて、止
めネジ110aによってカメラ本体1に止着される。
【0053】上記ファインダユニット110は、図16に示
すように、ファインダケーシング111を主体として構成
されており、該ファインダケーシング111 のほぼ中央に
ファインダ部111aが配設されている。このファインダ部
111aの両側にはオートフォーカス装置用のAF受光部11
2、113が配設され、それぞれの前部には結像レンズ112
a、113aが組み付けられている。また、これら結像レン
ズ112a、113aの後方にそれぞれAF用受光ユニット112
b、113bが止着されている。
【0054】さらに、AF用受光部113 を挟んでファイ
ンダ部111aと反対側には、自動露出装置用のAE受光部
114とセルフタイマランプホルダ115が配設されており、
AE受光部114 の前部には集光レンズ114aが取り付けら
れている。そして、支持プレート116 にCdSセルなど
の受光素子114bと発光ダイオードなどからなるセルフタ
イマランプ115aとが止着され、該支持プレート116 が止
めネジ116aでファインダケーシング111 に止着される
と、受光素子114bが集光レンズ114aの後方に位置し、セ
ルフタイマランプ115aがセルフタイマランプホルダ115
に収容されることになる。
【0055】上記ファインダ部111aの前部には、図10お
よび図16に示すように、対物レンズ121が保持され、後
部には接眼レンズ群122が保持されている。そして、中
間部にはファインダの光軸方向に摺動自在にレンズマウ
ント123 が支持されている。このレンズマウント123に
は変倍レンズ124が保持されており、該変倍レンズ124
がファインダの光軸に沿って進退することによりファイ
ンダの倍率が変化する。また、上記レンズマウント123
には戻しバネ125の復元力が、該レンズマウント123を前
方に押動させるように付勢されている。
【0056】ファインダケーシング111の下面には、図1
6に示すように、変倍レバー126が軸126aによって回動自
在に支持されており、該変倍レバー126 の一端部には下
方に指向して突出した変倍ピン127 が植設され、他端部
には前記レンズマウント123と連繋する係合部126bが形
成されている。そして、該変倍レバー126をファインダ
ケーシング111に支持させた状態で、該係合部126bがレ
ンズマウント123と係合する。また、図7および図8に
示すように、該ファインダケーシング111 をカメラ本体
1に止着した状態で、上記変倍ピン127 が固定鏡胴30に
形成された前記駆動力取出孔30b を貫通して、移動鏡胴
60の上壁外面に形成された前記駆動カム面60eに対向し
て位置するとともに、前記戻しバネ125の復元力により
レンズマウント123が前方に押動される力を受けて該変
倍ピン127が駆動カム面60e に押圧されるようにしてあ
る。
【0057】そして、図16に示すようにファインダ部11
1aの上部にはファインダカバー128が被せられる。この
ファインダカバー128 の適宜位置には治具用透孔129aが
形成されており、他方、ファインダケーシング111 の底
面であって該治具用透孔129aが対向した部分には、治具
用透孔129bが形成されている。さらに、該ファインダユ
ニット110 をカメラ本体1に止着させた状態で、この治
具用透孔129bが臨んだ部分に、図10に示すように、固定
鏡胴30に取り付けられた前記カム板35の固定ネジ38の頭
部が位置するようにしてある。そして、図10に示すよう
に、前記レンズマウント123が後退した位置にある場合
には、該レンズマウント123と変倍レンズ124 とがこれ
ら治具用透孔129aと治具用透孔129bを結ぶ領域から退避
した状態となるようにしてある。
【0058】カメラ本体1に止着された前記ファインダ
ユニット110 の上方に、図15に示すように、CPUが搭
載されたメイン基板130 が被せられて、止めネジ130aに
よってカメラ本体1に止着される。なお、このメイン基
板130 の適宜位置には切欠部130bが形成されており、該
切欠部130bに前記ファインダカバー128 が位置して、前
記治具用透孔129aが該メイン基板130 で隠されないよう
にしてある。また、このメイン基板130 の上面には、フ
ィルムの撮影枚数やカメラの撮影モードなどを表示する
液晶表示ユニット131が設けられている。さらに、メイ
ン基板130の下面の適宜位置には、ストロボ撮影の際の
赤目現象を防止するために、ストロボの発光に先立って
発光するプレフラッシュランプ132aを有するプレフラッ
シュランプユニット132 が取り付けられている。
【0059】そして、図17に示すように、前記固定鏡胴
30やファインダユニット110 、メイン基板130などが取
り付けられたカメラ本体1に、前カバー140を止めネジ1
40aによって止着する。この前カバー140 には予め、レ
リーズボタン141aとズームスイッチボタン141b、141cが
組合されたスイッチユニット141 や、プレフラッシュラ
ンプ132aの前カバー132bを一体に形成したストロボ発光
窓142 や、ファインダ前カバー111bとAF測距窓112c、
113cとを有するファインダフレーム143 や、AE受光窓
114cとセルフタイマランプカバー115bとを有するランプ
カバー144 や、ストロボ回路のメインコンデンサ19cの
保護カバー146などが取り付けられる。また、前カバー1
40 をカメラ本体1に止着した後、ストラップベルトの
一端部を掛止するベルト掛止部145 を止めネジ145aによ
ってカメラ本体1に止着する。さらに、移動鏡胴60の前
部にはレンズカバー147aを有する前フレーム147 が止め
ネジ147bによって止着される。
【0060】また、カメラ本体1の前記電池室2の底部
には、2本の電池の端子間を接続する接続板148 が組込
まれた電池室蓋2aが係脱自在に取り付けられ、他方、該
電池室2の外側面には後述する裏蓋に開方向の蓄勢力を
付与する裏蓋開放バネ149 が止めネジ149aによって止着
されている。
【0061】そして、前記前カバー140 が前面に被せら
れたカメラ本体1の上部に、図18に示すように上カバー
150 が被せられて、止めネジ150aによってカメラ本体1
に止着される。この上カバー150には予め、前記液晶表
示ユニット131の保護カバー131aや撮影モード切替スイ
ッチボタン151 などが取り付けられている。また、上カ
バー150 の一部であって、カメラ本体1に被せられた際
に前記ファインダカバー128に形成された治具用透孔129
aが臨んだ位置には治具用透孔152が形成されており、さ
らに該治具用透孔152 の近傍には、種々の調整用透孔15
3a、153b、153c、153dが形成されている。そして、これ
ら治具用透孔152 や調整用透孔153a、153b、153c、153d
の上にはこれらを隠蔽するための、機種などが刻印され
たプレート154を被せられるように、上カバー150の表面
には該プレート154 と等しい形状に凹部150bが形成され
ている。
【0062】また、カメラ本体1の背面側端部には、図
18に示すように、裏蓋160 がヒンジロッド161を軸とし
て開閉自在に支持され、該裏蓋160が閉成された状態で
カメラ本体1の背面が覆い隠される。この裏蓋160の内
側面には、板バネ162を介してフィルム圧板163 が取り
付けられ、カメラに装填されたフィルム25を該フィルム
圧板163 でアパーチュア8の背面上下部に押圧するよう
にしてある。また、フィルム圧板163のスプール室3側
の端縁にはフィルムガイド板164の基端部が止着され、
該フィルムガイド板164 の先端部はスプール室3の後部
に伸張している。さらに、裏蓋160 には撮影時にフィル
ム25に撮影日などを写し込むためのデート用液晶板165
が取り付けられている。なお、裏蓋160の一部であって
パトローネ室4に臨んだ部分には透明板160bが組込まれ
た開口160aが形成され、フィルム25の有無が目視できる
ようにしてある。また、この開口160aの内側周縁にはス
ポンジなどの弾性材からなるパッキン166 が接着され、
パトローネ室4に装填されたパトローネが該パッキン16
6 に押圧されて適宜に拘束されるようにしてある。
【0063】以上により構成したカメラの撮影レンズの
セット機構の動作を、カメラの諸動作とともに説明す
る。
【0064】レリーズが終了すると、カメラに搭載され
たCPUから送出される信号によって前記フィルム給送
用モータ6が回転して、該回転が前記ギヤ6b、6c、6d、
6e、6f、6gからなる巻上げ歯車列を介してスプール回転
ギヤ5aに伝達されて、スプール5がフィルムを巻上げる
方向に回転する。なお、このフィルム給送用モータ6の
回転が上記太陽ギヤ6fに伝達されると、遊星腕6hを、遊
星ギヤ6gがスプール回転ギヤ5aに噛合する方向に揺動さ
せて、これら遊星ギヤ6gとスプール回転ギヤ5aとを噛合
させる。
【0065】スプール5が回転すると、該スプール5に
フィルム25が巻き取られることになって、該フィルム25
が図1上矢標P方向に、図2ないし図5上左方向に走行
する。このフィルム25のパーフォレーション25a にはス
プロケット12が係合しているから、フィルム25のこの巻
上げ走行によって該スプロケット12が図1ないし図4に
おいて反時計回り方向に回転する。また、このスプロケ
ット12と同軸上には前記レンズセット伝達ギヤ90が設け
られているから、該レンズセット伝達ギヤ90も同方向に
回転する。また、このレンズセット伝達ギヤ90の回動軸
には前記1コマスイッチ14が止着されており、この1コ
マスイッチ14でレンズセット伝達ギヤ90の回転が検出さ
れ、フィルム25が1コマ分送られた場合、即ち該レンズ
セット伝達ギヤ90およびスプロケット12が1回転した場
合に、該1コマスイッチ14がその旨の信号をCPUに送
出し、上記フィルム給送用モータ6を停止させる。この
状態で、フィルム25が1コマ送られることになる。
【0066】上記レンズセット伝達ギヤ90には、前記太
陽ギヤ97が噛合しているから、該太陽ギヤ97が回転し、
さらに遊星ギヤ98が回転する。この遊星ギヤ98は図2上
反時計回り方向に回転するから、前記クラッチ板101の
掛止舌片101aがドラム100の切込み部100aに係合して、
一方向クラッチが接続することになり、遊星ギヤ98の回
転がドラム100 、即ちセットギヤ99に伝達される。ま
た、このときスプロケット12とレンズセット伝達ギヤ90
は、図2上反時計回り方向に回転するから、太陽ギヤ97
は同図上時計回り方向に回転する。この太陽ギヤ97の回
転は、遊星腕96を同図上時計回り方向に揺動させるか
ら、この遊星腕96の先端部に軸支された遊星ギヤ98を同
方向に旋回させようとするが、この遊星腕96は引き寄せ
バネ102 によって図2上反時計回り方向に旋回するよう
に付勢されているため、太陽ギヤ97の回転による時計回
り方向の揺動が阻止されている状態にある。このため、
この遊星ギヤ98と同軸上にあるセットギヤ99は前記伝達
ギヤ93に噛合する位置にある。
【0067】そして、セットギヤ99が回転してその歯が
伝達ギヤ93に噛合すると、該伝達ギヤ93が、図2上時計
回り方向に回動し、この伝達ギヤ93と同軸上にある前記
入力ギヤ91も同方向に回動することになる。このとき、
セットレバー31は図2に示すように、戻しバネ72の復元
力を受けて、その伝達孔部34b の左端に位置している。
なお、図2ないし図5には、図の簡略化のために戻しバ
ネ72の復元力を直接セットレバー31に付勢した状態で示
してある。そして、上記入力ギヤ91にはセットレバー31
のラック部34c が噛合しているから、該入力ギヤ91の回
転によってセットレバー31が、図2に示す位置から左方
向、即ち該セットレバー31のガイド板部31b が固定鏡胴
30の側方に突出しながら、摺動することになる。このと
き、該セットレバー31の摺動は、ガイド孔31d と固定鏡
胴30に支持された前記ガイドピン32aとの係合と、上記
ガイド板部31bと固定鏡胴30に側方に張り出して設けら
れたガイド部33との係合によって案内される。
【0068】上記セットレバー31の図2に示す位置から
左方向への摺動によって、該セットレバー31のセット孔
部34aに位置している前記交換ピン73が該セット孔部34a
の縁部に押されて、セットレバー31と同方向に移動する
ことになる。この交換ピン73は移動鏡胴60の上壁を貫通
して前記交換ブロック70に植設されているから、該交換
ブロック70もガイドロッド71に案内され、戻しバネ72の
復元力に抗してセットレバー31と同方向に摺動すること
になる。この交換ブロック70の摺動方向は図1上矢標P
方向であり、この交換ブロック70の先端部に形成された
係合部70a が、シャッターユニット61の前記カムリング
61b のレンズセットピン64に係合しているから、該交換
ブロック70の矢標P方向への摺動によってカムリング61
b が戻しバネ65の復元力に抗して、光軸Sを中心として
図1上反時計回り方向に回動することになる。すなわ
ち、レンズセットピン64が図8上想像線で示す位置から
実線で示す位置まで光軸Sを中心として旋回することに
なる。
【0069】シャッターユニット61のカムリング61bに
は、前群レンズ62が該カムリング61bのカム面に前記レ
ンズ押えバネ63によって押圧された状態で保持されてい
るから、該カムリング61b の回動によって、前群レンズ
62がレンズ押えバネ63の復元力に抗して光軸Sに沿って
前方に押動される。そして、前群レンズ62が最前方まで
押動されると、シャッターユニット61に備えられた図示
しない掛止手段によって該カムリング61b が掛止され
る。このため、撮影レンズの焦点が無限遠に合焦した状
態となる。
【0070】他方、上記セットレバー31が図2に示す位
置から左方向に摺動し、図3に示す位置から図4に示す
状態となると、ガイドピン32aがガイド孔31dの端縁に当
接してセットレバー31はそれ以上左方向に摺動できなく
なる。なお、前記前群レンズ62の無限遠へのセットは、
ガイド孔31dの端縁がガイドピン32aに当接する以前に完
了するように、セットレバー31の摺動のストロークを設
定してある。そして、ガイド孔31dの端縁がガイドピン3
2aに当接すると、セットレバー31が摺動しないから、ラ
ック部34cも摺動しない。このため、該ラック部34cに噛
合している入力ギヤ91が回動できなくなり、これと同軸
上の伝達ギヤ93も回動できなくなる。しかし、この時点
ではフィルム25の給送は継続されているから、セットギ
ヤ99の回動は継続しなければならない。すなわち、レン
ズセット伝達ギヤ90はフィルム25が1コマ分給送される
間に1回転するから、該レンズセット伝達ギヤ90と速比
が1となっている遊星ギヤ98も1回転することになり、
セットギヤ99も1回転しなければならない。ところが、
セットギヤ99は遊星腕96の先端部に支持されており、セ
ットギヤ99は回転が停止した伝達ギヤ93から抗力を受け
るから、遊星腕96が引き寄せバネ102 の復元力に抗して
図4上反時計回り方向に揺動する。このため、セットギ
ヤ99と伝達ギヤ93との噛合が外れてセットギヤ99の回転
が継続されることになる。
【0071】そして、セットギヤ99が回転して扇形歯車
である該セットギヤ99の歯が形成されていない部分に伝
達ギヤ93が対向することになり、該伝達ギヤ93が自由に
なる。一方、セットレバー31には、交換ピン73と交換ブ
ロック70を介して戻しバネ72の復元力が付勢されている
から、伝達ギヤ93が自由となってラック部34c と噛合し
ている入力ギヤ91も自由となると、交換ブロック70およ
びセットレバー31が戻しバネ72の復元力によって、図4
に示す位置から同図上右方向に摺動して図5に示す状態
となる。また、セットギヤ99はフィルム25の給送によっ
て図2に示す位置まで回転を継続する。
【0072】そして、前述したように1コマスイッチ14
によってフィルム25が1コマ分巻上げられると、フィル
ム給送用モータ6が停止し、撮影に待機することにな
る。このときには、前述したように前群レンズ62は最前
部にあって無限遠に合焦した位置に設定されている。
【0073】撮影の際には、レリーズに先立ってオート
フォーカス装置によって被写体までの距離が測定され
る。そして、この測距データから前群レンズ62が被写体
に合焦すべき位置が演算されると、該位置に前群レンズ
62を位置させるのに適した位置でカムリング61b が停止
するように、シャッターユニット61に設けられた図示し
ないカムリングストッパ手段が作動する。なお、該カム
リングストッパ手段には公知の構造があり、例えばカム
リング61b の外周面に適宜数の掛止爪を形成し、カムリ
ング61bの周囲に、該掛止爪と係脱させるために、カム
リング61bの回動による該掛止爪の旋回域を進退するラ
ッチを配設し、該ラッチがいずれの掛止爪と係合するか
によってカムリング61b の回動の停止位置が変更される
ようにする。
【0074】次いで、前群レンズ62を最前部に位置させ
た状態にカムリング61b を掛止していた前記掛止手段が
その掛止を解除する。このため、前群レンズ62はレンズ
押えバネ63の復元力によって光軸Sに沿って後退する。
また、カムリング61b は、前記戻しバネ65の復元力によ
って原位置まで復帰しようとする。しかし、カムリング
61bの復帰動作の途中で、上記カムリングストッパ手段
によってカムリング61bの回動が停止すると、前群レン
ズ62の後退も停止し、この停止位置で撮影レンズが被写
体に合焦することになる。したがって、レリーズ時には
ピントの合った写真が撮影される。レリーズが終了する
と上記カムリングストッパ手段が解除されて、カムリン
グ61b が戻しバネ65の復元力によって原位置に復帰する
とともに、前群レンズ62がレンズ押えバネ63によってカ
ムリング61b のカム面に当接するまで押圧されて、フィ
ルム25の巻上げ前の状態となる。
【0075】フィルム25の全てのコマの撮影が終了する
と、スプール5に巻上げられたフィルム25の巻戻しが行
われる。フィルム25の巻戻しは、フィルム給送用モータ
6がフィルム25の巻上げ時とは逆方向に回転して行われ
る。フィルム給送用モータ6が巻戻し方向に回転する
と、前記太陽ギヤ6fがフィルム巻上げ時とは逆方向に回
転するから、この回転によって遊星腕6hが揺動されて遊
星ギヤ6gが巻戻し歯車列のギヤ9aに噛合することにな
る。このため、フィルム給送用モータ6の回転は、上記
遊星ギヤ6gから巻戻し歯車列のギヤ9a、9b、9c、9d、9
e、9fを介して巻戻しギヤ9gに伝達される。このため、
該巻戻しギヤ9gの軸部に取り付けられたフォーク4aが回
転して、パトローネの軸を、フィルム25を巻戻す方向に
回転させるから、フィルム25がスプール5からパトロー
ネに巻戻されることになる。
【0076】フィルム25が巻戻されると、該フィルム25
は図2上右方向に走行することになるから、そのパーフ
ォレーション25a に係合しているスプロケット12が同図
上時計回り方向に回動し、レンズセット伝達ギヤ90も同
方向に回動することになる。したがって、太陽ギヤ97を
介して該レンズセット伝達ギヤ90の回転が伝達されてい
る遊星ギヤ98は、図2上時計回り方向に回転する。この
方向の回転では前記一方向クラッチが接続されないか
ら、該遊星ギヤ98の回転が前記セットギヤ99に伝達され
ない。したがって、伝達ギヤ93や入力ギヤ91も回転する
ことがない。なお、上記太陽ギヤ97の回転方向によって
遊星腕96が図2上反時計回り方向に揺動しようとする
が、ストッパピン96a に当接しているために揺動しな
い。
【0077】また、カメラにフィルム25を装填した際に
は、該フィルム25の先端部(リーダー部)をスプール5
に巻き付ける初期巻上げが行われる。この初期巻上げの
際には、フィルム給送用モータ6が、前述したフィルム
25の巻上げ時と同方向に回転してスプール5を回転させ
る。このスプール5の回転は該スプール5の下端部に形
成された初期巻上げ用ギヤ5bからギヤ7a、7bを介して一
歯ギヤ7cに伝達されてこれを回転させる。この一歯ギヤ
7cには装填されたフィルム25のリーダー部に形成された
パーフォレーション25a が係脱するから、係合時に該一
歯ギヤ7cの回転によってフィルム25がスプール5に送り
込まれることになる。しかも、一歯ギヤ7cの1回転にパ
ーフォレーション25a を1つずつ送るから、フィルム25
は巻上げ時よりも低速で給送される。そして、フィルム
25の先端部がスプール5に確実に巻き取られると、以後
はスプール5の回転によって巻上げられ、1コマスイッ
チ14によってフィルム25が適宜量巻き取られたことが検
出されると、フィルム給送用モータ6が停止して、フィ
ルム25の1コマ目がアパーチュア8にセットされること
になる。
【0078】次に、撮影レンズの焦点距離を変更する場
合、即ちズーム駆動を行う場合の動作を説明する。
【0079】カメラの上カバー150 の上方に突出してい
る前記ズームスイッチボタン141b、141cのいずれかを押
下すると撮影レンズがズーム駆動する。いま撮影レンズ
が、ズームスイッチボタン141bを押下すると最短焦点距
離端(ワイド端)方向に後退し(以下、ワイドボタン14
1bとする。)、ズームスイッチボタン141cを押下すると
最長焦点距離端(テレ端)方向に前進する(以下、テレ
ボタン141cとする。)とする。
【0080】前記移動鏡胴60が固定鏡胴30に対して最後
部、即ち撮影レンズがワイド端にある場合に、上記テレ
ボタン141cを押下することによって移動鏡胴60が前進し
て撮影レンズの焦点距離をテレ端まで移動させる動作が
行われる。テレボタン141cが押下されると、鏡胴駆動モ
ータ39が回転し、鏡胴駆動モータ39を構成する前記ギヤ
43a、43b、43c、43d、44a、44b、44c、44d、44e、44fを
介して、該鏡胴駆動モータ39の回転が鏡胴駆動ギヤ45に
伝達される。他方、移動鏡胴60が最後部にあるときに
は、該鏡胴駆動ギヤ45に植設された前記伝達ピン47は、
図9上想像線で示すように、固定鏡胴30の後部側に位置
している。そして、上記鏡胴駆動モータ39の回転が鏡胴
駆動ギヤ45に伝達されると、該鏡胴駆動ギヤ45は図9上
時計回り方向に回動し、伝達ピン47は同方向に旋回する
ことになる。この伝達ピン47は前記鏡胴駆動レバー50の
長孔部50b に緩衝板51を介して遊挿されているから、該
伝達ピン47の旋回によって、鏡胴駆動レバー50が軸部50
a を中心として、図9上想像線で示す位置から実線で示
す位置まで、反時計回り方向に揺動することになる。
【0081】上記鏡胴駆動レバー50の先端部に植設され
た前記鏡胴駆動ピン52は、移動鏡胴60のガイドブラケッ
ト81の後端部に形成された鏡胴駆動孔81a に遊挿させて
いるから、鏡胴駆動レバー50の上記揺動によって移動鏡
胴60が、前記メインガイドロッド83とサブガイドロッド
84とに案内されて、光軸Sと平行に前進することにな
る。このとき、伝達ピン47の揺動初期においては該伝達
ピン47が斜め下方向に指向して進行するため、該伝達ピ
ン47の揺動角度が大きくなっても移動鏡胴60の移動量は
小さく、伝達ピン47の揺動中期では該伝達ピン47はほぼ
水平方向に指向して進行するため、移動鏡胴60の移動量
は大きくなり、揺動終期においては伝達ピン47は斜め上
方に指向して進行するため、移動鏡胴60の移動量は小さ
くなる。すなわち、移動鏡胴60の前進の際には、初期と
終期では低速で前進し、中期では高速で前進することに
なる。
【0082】そして、前記エンコーダ用接点46とエンコ
ーダ用基板46a との接触状態から、鏡胴駆動ギヤ45が移
動鏡胴60を最前部まで移動させるのに十分な角度まで回
動したことが検出されると、前記鏡胴駆動モータ39が停
止する。このとき、移動鏡胴60の上壁外面に形成された
段部が、図9に示すように、固定鏡胴30の前部に止着さ
れた前記前枠体85の内側面に当接して、移動鏡胴60が停
止する。そして、移動鏡胴60の停止時には前記伝達ピン
47は揺動終期にあって、該伝達ピン47が大きな角度で揺
動しても移動鏡胴60の移動量は小さいから、上記鏡胴駆
動モータ39の停止位置の精度を高くする必要がない。さ
らに、移動鏡胴60が前枠体85に当接して停止する際に、
鏡胴駆動モータ39がまだ停止していない場合であって
も、伝達ピン47は鏡胴駆動レバー50に止着された前記緩
衝板51に当接して、該緩衝板51を撓ませるから、鏡胴駆
動モータ39の動力は緩衝されて移動鏡胴60に伝達される
ことがない。したがって、鏡胴駆動モータ39の動作を高
精度にしなくても、移動鏡胴60を確実に撮影レンズのテ
レ端で停止させることができる。また、移動鏡胴60の衝
突によって部品を破損してしまうことがない。
【0083】ところで、移動鏡胴60には前群レンズ62と
後群レンズ76とが保持されており、前群レンズ62は移動
鏡胴60の移動とともに移動する。この前群レンズ62の移
動に対して、後群レンズ76は該前群レンズ62と協働して
所定の光学的関係を維持するように移動しなければなら
ない。すなわち、移動鏡胴60が移動すると後群レンズ76
も移動するが、この後群レンズ76は前記後群ガイドロッ
ド78とガイド溝60a とに案内されて移動するようにして
あり、前記戻しバネ79の復元力によって後方に移動する
よう付勢されている。また、後群レンズ76のレンズマウ
ント77に形成された入力ピン77eはカムレバー75に係合
し、該カムレバー75の係合ピン部75bが、固定鏡胴30に
止着されたカム板35のカム面35c に臨んでいる。そし
て、上記戻しバネ79の復元力によってレンズマウント77
が後方に移動するよう付勢されると、カムレバー75は図
6上支持ネジ75a を中心として反時計回り方向に回動す
るから、係合ピン75aがカム面35cに押圧された状態とな
る。したがって、カムレバー75が移動鏡胴60の前進によ
って図6上実線で示す位置から想像線で示す位置まで回
動しながらレンズマウント77を前進させることになり、
該レンズマウント77は移動鏡胴60の前進によって前進す
るとともに、カム面35c のカム曲線に従って前進するこ
とになる。このため、前群レンズ62の移動量と後群レン
ズ76の移動量とが異なることになり、これらで構成され
る撮影レンズは所定の光学的関係を保ちながら、ズーム
動作を行うことになる。
【0084】さらに、移動鏡胴60には、該移動鏡胴60の
上面に形成された前記ファインダ駆動用カム面60eに、
ファインダ部111aに収容されたレンズマウント123に前
記変倍レバー126を介して連繋した前記変倍ピン127が押
圧されている。このため、移動鏡胴60が移動すると該変
倍ピン127がファインダ駆動用カム面60eに案内されて移
動するから、上記変倍レバー126が回動し、レンズマウ
ント123がファインダの光軸に沿って移動することにな
る。このレンズマウント123には前記変倍レンズ124が保
持されているから、この変倍レンズ124 が移動すること
によってファインダの倍率が変更されることになる。そ
して、移動鏡胴60がテレ端側に移動する場合には、上記
変倍レンズ124 は後退移動し、撮影レンズがテレ端に位
置した場合には変倍レンズ124 が、図10に示すように最
後部に位置して、ファインダが撮影レンズの焦点距離に
対応した倍率となるようにしてある。
【0085】また、移動鏡胴60が最前部にある状態で前
記ワイドボタン141bが押下されると、鏡胴駆動モータ39
が前述とは逆方向に回転し、鏡胴駆動ギヤ45を図9上反
時計回り方向に回動させて、伝達ピン47を実線で示す位
置から想像線で示す位置まで旋回させる。このため、移
動鏡胴60はワイド端側に移動し、該移動鏡胴60の後端部
が固定鏡胴30の後壁に当接するまで後退する。この移動
鏡胴60の後退時にも、前述したように、伝達ピン47の旋
回によって該移動鏡胴60は、初期と終期には低速で、中
期には高速で移動する。また、移動鏡胴60がワイド端で
停止しても伝達ピン47の旋回は緩衝板51で緩衝されるか
ら、鏡胴駆動モータ39の動作の精度を高くする必要がな
い。
【0086】前述したように、移動鏡胴60が進退した場
合に、撮影レンズは所定の光学的関係を保つ必要があ
り、この光学的関係は後群レンズ76の進退の移動量を制
御する前記カム板35のカム面35c の状態に従うことにな
る。しかも、レンズは製造された時点で全てが同一とな
らず、従って撮影レンズが所定の光学的関係を維持して
移動するように、前群レンズ62の光軸上の位置と後群レ
ンズ76の光軸上の位置および該後群レンズ76の移動を制
御するカム面35c の状態を調整する必要がある。
【0087】この調整はカメラの組立工程の最終段階
で、前記前フレーム147 を移動鏡胴60に止着させず、上
カバー150に前記プレート154を被せずに前記治具用透孔
152 が開放させている状態で、初期焦点調節として行わ
れる。まず、前述したように、移動鏡胴60を後退させて
撮影レンズをワイド端に位置させる。この状態で、撮影
レンズの焦点がフィルム25面上となるように、レンズ押
えバネ63のシャッターユニット61に対する止着位置を調
節して、前群レンズ62の光軸S上の位置を調整する。す
なわち、レンズ押えバネ63を光軸Sを中心として回動さ
せると、該レンズ押えバネ63と前記係止ピン63bと一体
的なレンズマウント62aも回動し、該レンズマウント62a
の前記カムリング61bに形成されたカム面に対する位置
が変化する。このため、該レンズマウント62a に保持さ
れた前群レンズ62が光軸S方向に進退して、ワイド端に
おける初期焦点が調整される。
【0088】次いで、移動鏡胴60をテレ端まで前進させ
る。そして、カメラの裏蓋160 を開放した状態にする
と、カメラ本体1の背面にカム板35の端部に当接してい
る前記調整ネジ37の頭部が現出する。この調整ネジ37の
頭部にドライバなど所定の治具を差し込んで回すと、該
調整ネジ37が進退する。調整ネジ37を前進させると、該
調整ネジ37の先端には、図6に示すように、カム板35の
端部が当接しているから、該カム板35が寄せバネ36の復
元力に抗して軸部35a を中心として同図上反時計回り方
向に回動する。このため、このカム板35のカム面35c に
連繋した後群レンズ76が後方に移動することになる。ま
た、調整ネジ37を後退させると、寄せバネ36の復元力に
よってカム板35が、図6上時計回り方向に回動するか
ら、後群レンズ76は前方に移動することになる。したが
って、調整ネジ37を進退させると、テレ端時の初期焦点
が調整される。
【0089】そして、上記ワイド端とテレ端における初
期焦点の調整を適宜に繰り返して、最良となるように調
整したならば、上記調整ピン37の頭部を接着剤などで固
定する。また、撮影レンズをテレ端まで移動させた状態
に移動鏡胴60を前進させる。この移動鏡胴60の位置にお
いては、図10に示すように、ファインダの変倍レンズ12
4が後退して、治具用透孔152と治具用透孔129a、129bと
が貫通した状態にある。また、治具用透孔129bは、カム
板35の前記固定ネジ38に臨んでいる。したがって、上カ
バー150に形成された治具用透孔152から所定の治具を挿
入して該固定ネジ38を締め付ければ、カム板35を初期焦
点が調整された位置で固定することができる。そして、
前記前カバー147aと前フレーム147 を移動鏡胴60の前部
に固定し、前記プレート154を上カバー150に被せて接着
する。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係るカ
メラの撮影レンズのセット機構によれば、レンズセット
板の摺動をラックとギヤの組み合わせによって行うよう
にし、フィルムの走行によって回転するスプロケットか
ら動力を取り出して歯車列を用いて上記ラックに組み合
わせたギヤに伝達するようにしたから、歯車列が配設さ
れるスペースがあれば十分であり、レバーを用いた場合
のような大きな空間を必要としない。したがって、カメ
ラの小型化を図ることができる。
【0091】また、鏡胴を貫通する部品としては、ギヤ
の軸部だけであるから、この軸部に関して遮光を行なえ
ばよく、簡単な構造で遮光を行なうことができる。
【0092】また、歯車列によって動力を伝達するよう
にしたから、該歯車列の中に遊星ギヤ機構を容易に含め
ることができ、この遊星ギヤ機構の遊星腕を揺動させて
その遊星ギヤをこれに噛合するラック側のギヤから離脱
させることによって、上記レンズセット板が停止して該
ラック側のギヤが停止した場合であっても、スプロケッ
ト側のギヤの回転を継続させることができる。したがっ
て、レンズセット板を十分に摺動させることができ、撮
影レンズの初期セットを確実の行なうことができる。
【0093】また、上記歯車列に一方向クラッチ機構を
含めることによって、上記スプロケットのフィルム巻戻
しによる回転を許容する構造にすることが容易にでき
る。
【0094】しかも、歯車列の一部に扇形歯車を用いて
いるから、該扇形歯車の歯がこれに噛合するギヤから離
脱すれば、該ギヤは自由に回転することができるように
なる。このため、レンズセット板が原位置まで復帰移動
する際にそのラックによって回動するギヤを上記扇形歯
車に連繋させておけば、該ギヤは扇形歯車の回動方向に
対応した方向とは逆の方向へ回動することができる。し
たがって、初期セットの終了によってレンズセット板の
原位置への復帰を、簡単な構造で容易に行なうことがで
きる。
【0095】さらに、初期セット機構を駆動するために
撮影レンズの光軸と交差する方向に沿って摺動すること
を要するレンズセット板に、その摺動方向に沿ってガイ
ド板部を形成し、該ガイド板部を固定鏡胴で支持すると
ともに固定鏡胴の外側に突出させた構成としたから、レ
ンズセット板を固定鏡胴に収容した場合であっても、ガ
イド板部を保持する箱体部が固定鏡胴の側方に突出する
だけであり、固定鏡胴の幅員を大きくすることがない。
したがって、カメラが大型化してしまうことを防止でき
る。
【0096】また、レンズセット板のガイドは、ガイド
板部を形成した側の端部では、ガイド板部と固定鏡胴に
形成した該ガイド板部を挿通する透孔とによって行うこ
とができるから、簡単な構造でレンズセット板の摺動を
確実にガイドすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るカメラの撮影レンズのセット機
構の主たる構成を示す分解斜視図である。
【図2】このカメラの撮影レンズのセット機構の動作を
説明するための概略平面図で、初期セット前の状態を示
している。
【図3】このカメラの撮影レンズのセット機構の動作を
説明するための概略平面図で、初期セットの動作の途中
の状態を示している。
【図4】このカメラの撮影レンズのセット機構の動作を
説明するための概略平面図で、初期セット終了直後の状
態を示している。
【図5】このカメラの撮影レンズのセット機構の動作を
説明するための概略平面図で、初期セットが終了してセ
ットレバーが復帰した状態を示している。
【図6】このカメラに適した固定鏡胴および移動鏡胴の
一部を切断して示す平面図で、移動鏡胴に保持させた後
群レンズの駆動機構と初期セット機構の一部を表わして
ある。
【図7】固定鏡胴と移動鏡胴の背面図で、一部を切断し
て示している。
【図8】固定鏡胴と移動鏡胴の背面図で、一部を切断し
て示している。
【図9】移動鏡胴の駆動機構の一部を説明するための図
で、固定鏡胴と移動鏡胴の一部を切断するとともに一部
を省略して示す側面図である。
【図10】移動鏡胴に保持された後群レンズの位置を固
定する作業を説明するための図で、固定鏡胴と移動鏡胴
とファインダの一部を切断して示す側面の断面図であ
る。
【図11】この撮影レンズのセット機構を具備するのに
適したカメラ本体に関する概略の分解斜視図である。
【図12】この撮影レンズのセット機構を具備するのに
適したカメラのフィルム給送用モータに関する概略の分
解斜視図であり、図11に示すA部に組み込まれる部分で
ある。
【図13】この撮影レンズのセット機構を具備するのに
適したカメラの固定鏡胴に関する概略の分解斜視図であ
る。
【図14】この撮影レンズのセット機構を具備するのに
適したカメラの移動鏡胴に関する概略の分解斜視図であ
る。
【図15】この撮影レンズのセット機構を具備するのに
適したカメラのカメラ本体に固定鏡胴と移動鏡胴とメイ
ン基板を組み込む状態を示す概略の分解斜視図である。
【図16】この撮影レンズのセット機構を具備するのに
適したカメラのファインダに関する概略の分解斜視図で
ある。
【図17】この撮影レンズのセット機構を具備するのに
適したカメラのカメラ本体に前カバーなどを組み込む状
態を示す概略の分解斜視図である。
【図18】この撮影レンズのセット機構を具備するのに
適したカメラのカメラ本体に上カバーと裏蓋を組み込む
状態を示す概略の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 カメラ本体 3 スプール室 4 パトローネ室 5 スプール 6 フィルム給送用モータ 6a ピニオン 6b、6c、6d、6e ギヤ 6f 太陽ギヤ 6g 遊星ギヤ 6h 遊星腕 8 アパーチュア 12 スプロケット 14 1コマスイッチ 15 メインスイッチ 17 メインスイッチノブ 25 フィルム 25a パーフォレーション 30 固定鏡胴 30a ギヤ孔 30b 駆動力取出孔 31 セットレバー(レンズセット板) 31a 主部 31b ガイド板部 31c ガイド腕部 31d ガイド孔 32a ガイドピン 33 ガイド部(箱体部) 34 伝達孔 34a セット孔部 34b 伝達孔部 34c ラック部 35 カム板 35a 軸部 35b 止めネジ 35c カム面 36 寄せバネ 37 調整ネジ 38 固定ネジ 39 鏡胴駆動モータ 45 鏡胴駆動ギヤ 47 伝達ピン 50 鏡胴駆動レバー 50a 軸部 50b 長孔部 51 緩衝板 51a ガイド孔部 52 鏡胴駆動ピン 60 移動鏡胴 60e ファインダ駆動用カム面 61 シャッターユニット 61b カムリング 61c シャッター羽根駆動モータ 62 前群レンズ 63 レンズ押えバネ 64 レンズセットピン 65 戻しバネ 70 交換ブロック 70a 係合部 71 ガイドロッド 72 戻しバネ 73 交換ピン 74 遮光板 75 カムレバー 75a 支持ネジ 75b 係合ピン部 75c 長孔部 76 後群レンズ 77 レンズマウント 77a 支持腕部 77d ガイド筒 77e 入力ピン 78 後群ガイドロッド 79 戻しバネ 81 ガイドブラケット 81a 鏡胴駆動孔 83 メインガイドロッド 84 サブガイドロッド 85 前枠体 90 レンズセット伝達ギヤ 91 入力ギヤ 92 軸部 93 伝達ギヤ 94 ギヤ支持板 94a ストッパ 94b 止めネジ 96 遊星腕 96a ストッパピン 97 太陽ギヤ 97a 軸 98 遊星ギヤ 98a 軸 99 セットギヤ 100 ドラム 100a 切込み部 101 クラッチ板 101a 掛止舌片 102 引き寄せバネ 110 ファインダユニット 111 ファインダケーシング 111a ファインダ部 121 対物レンズ 122 接眼レンズ群 123 レンズマウント 124 変倍レンズ 125 戻しバネ 126 変倍レバー 126a 軸 126b 係合部 127 変倍ピン 128 ファインダカバー 129a、129b 治具用透孔 130 メイン基板 140 前カバー 141 スイッチユニット 142 ストロボ発光窓 150 上カバー 152 治具用透孔 154 プレート 160 裏蓋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03B 17/00 J 7316−2K G03B 3/00 A (72)発明者 野 沢 昌 也 埼玉県大宮市植竹町一丁目324番地 富士 写真光機株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影レンズを光軸方向に進退させて該撮
    影レンズの焦点距離を変更する可変焦点装置を具備する
    とともに、撮影時に撮影レンズの焦点を被写体に合焦さ
    せるオートフォーカス装置を備えたカメラであって、該
    オートフォーカス装置の作動のために撮影レンズの焦点
    を初期セットするカメラの撮影レンズのセット機構にお
    いて、 固定鏡胴の内側に光軸と交差する方向に沿って摺動自在
    で、撮影レンズの初期セットを行う初期セット機構に連
    繋したレンズセット板を設け、 上記レンズセット板の一部にラック部を形成し、 該ラック部と噛合する入力ギヤを軸支し、 該入力ギヤの軸上であって上記固定鏡胴の外側に位置し
    た部分に、該入力ギヤと同期して回動する伝達ギヤを設
    け、 フィルムの給送時に該フィルムのパーフォレーションと
    係脱することにより回動するスプロケットと同軸上に、
    該スプロケットと同期して回動するレンズセット伝達ギ
    ヤを設け、 該レンズセット伝達ギヤから上記伝達ギヤに歯車列によ
    って、該レンズセット伝達ギヤの回転を伝達することを
    特徴とするカメラの撮影レンズのセット機構。
  2. 【請求項2】 前記レンズセット伝達ギヤから上記伝達
    ギヤに、該レンズセット伝達ギヤの回転を伝達させる前
    記歯車列の一部に遊星ギヤ機構を含めたことを特徴とす
    る請求項1に記載のカメラの撮影レンズのセット機構。
  3. 【請求項3】 前記レンズセット伝達ギヤから上記伝達
    ギヤに、該レンズセット伝達ギヤの回転を伝達させる前
    記歯車列の一部に、レンズセット伝達ギヤの一方向の回
    動のみを伝達ギヤに伝達する一方向クラッチ機構を含め
    たことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか
    に記載したカメラの撮影レンズのセット機構。
  4. 【請求項4】 前記レンズセット伝達ギヤから前記伝達
    ギヤに歯車列を介在させて該レンズセット伝達ギヤの回
    転を伝達させ、 上記伝達ギヤに噛合するセットギヤを、初期セットする
    のに十分に該伝達ギヤを回動させる歯数を有する1また
    は適宜数の扇形歯車で形成し、 上記レンズセット伝達ギヤと上記セットギヤを駆動する
    ギヤの速比を1または上記扇形歯車の数の逆数としたこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載したカメラの撮影レンズのセット機構。
  5. 【請求項5】 撮影レンズを光軸方向に進退させて該撮
    影レンズの焦点距離を変更する可変焦点装置を具備する
    とともに、撮影時に撮影レンズの焦点を被写体に合焦さ
    せるオートフォーカス装置を備えたカメラの、該オート
    フォーカス装置の作動のために、撮影レンズの焦点を初
    期セットする際に撮影レンズの光軸と交差する方向に沿
    って摺動するレンズセット板を備えた撮影レンズのセッ
    ト機構において、 前記レンズセット板を固定鏡胴の内側に光軸と交差する
    方向に沿って摺動自在で、撮影レンズの初期セットを行
    う初期セット機構に連繋して設け、 上記レンズセット板の摺動方向側の端部の少なくとも一
    方を適宜な幅員でほぼ矩形に伸張させてガイド板部を形
    成し、 上記ガイド板部を上記固定鏡胴から外部に突出させた状
    態に固定鏡胴に支持させ、 該ガイド板部が突出した部分に該ガイド板部を保持する
    箱体部を固定鏡胴に形成し、 上記箱体部にカバーを被せて該箱体部を閉塞したことを
    特徴とするカメラの撮影レンズのセット機構。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100866281B1 (ko) * 2008-07-23 2008-10-31 (주)한국이에프티엔지니어링 회전 가능한 배전용 전주체

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100866281B1 (ko) * 2008-07-23 2008-10-31 (주)한국이에프티엔지니어링 회전 가능한 배전용 전주체

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