JPH0659740A - 軌道制御装置 - Google Patents

軌道制御装置

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JPH0659740A
JPH0659740A JP21158092A JP21158092A JPH0659740A JP H0659740 A JPH0659740 A JP H0659740A JP 21158092 A JP21158092 A JP 21158092A JP 21158092 A JP21158092 A JP 21158092A JP H0659740 A JPH0659740 A JP H0659740A
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JP
Japan
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trajectory
vibration
state
equation
control
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JP21158092A
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English (en)
Inventor
Hideki Tsuji
英樹 辻
Hiroyuki Ito
博幸 伊藤
Shinji Mitsuta
慎治 光田
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】運動を伴う構造物の最適な制振軌道制御を効率
よく行う。 【構成】被制振体を移動させて位置決めを行う駆動部、
駆動パターンを計算して制御する演算部および状態量を
センシングするセンサ部を備え、制御対象および駆動系
の動特性、それらに対応する状態量、および制御対象に
加える操作量により記述された状態方程式に基づいて、
状態量および操作量により記述される評価関数の値を最
大あるいは最小にするフィードバックゲインを演算し、
このフィードバックゲインを先の状態方程式に含めて記
述しなおした状態方程式を、駆動部の定めた許容最大速
度、許容最大加速度、移動距離および残留振動などのい
くつかのパラメータを制約条件として数理計画法を用い
て解くことにより最短時間で移動するための軌道を求
め、求められた軌道と、フィードバックゲインと状態量
の乗算により記述される制御量を加えたものを制御対象
に加えることにより制御対象の最適な制振軌道制御を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、起動、移動、搬送を繰
り返す装置に関し、特に可動部分の振動を低減し、装置
の高速での移動、位置決めを可能とする起動制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】起動、移動、停止のサイクルを繰り返す
搬送装置、たとえば、X−Yテーブル、トランスファフ
ィーダ等においては、近年大型化、高速化が進められて
いる。このためサーボ系、構造系両者の剛性が相対的に
低下してしまい移動中の振動、停止後の残留振動が発生
するとともに、搬送装置の可動部の位置決め精度が低下
するといった問題が招来している。
【0003】ここに、一般的に運動を伴う系の振動を低
減するためには、系の固有振動数および減衰を増大させ
ればよいことがわかっている。そこで、サーボ系の剛性
および構造系の剛性を増加させたり、サーボ系、構造系
両者の状態フィードバックをとって減衰を付加させる等
して、相対的に剛性を増大させる手法が採られている。
【0004】しかし、これらの手法は、サーボ系の出力
増加に対して制約があることや発振問題が招来するなど
して実際には限界に達することが多い。そこで、以下の
ような手法が現実には採られている。
【0005】1)制御対象に加える入力エネルギを最小
にすることを制約条件として、構造系をも含めた時変係
数フィードバックの最適レギュレータ理論を移動、停止
時の位置決め問題に適用するもの(山田、中川、「計測
自動制御論文集」、18−1、(1982)、84)。
【0006】2)停止時の残留振動抑制を移動過程での
フィードフォワード問題として捕らえその最適な軌道を
消費エネルギ最小化と残留振動に対する拘束条件からな
る多項式に近似するもの(小野、「機論」、51−46
9、C(1985)、2233)。
【0007】3)駆動部の各制約条件のもと最短時間制
御として線形計画法により残留振動を抑制する軌道を探
索するもの(浜田ほか6名、「機構論」、No.870
−3、(1987)、157)、(Shinha,A.
and Peng,H.、ASME、18−5、(19
89)、277.)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら1)、
2)、3)のように最適軌道を求め、この軌道に沿うよ
う指令を与えて制振を行うものは、各種制約条件が厳し
くなるにつれて最適軌道は複雑な曲線となり、最適軌道
を求める上でのモデル化誤差、機械系のガタや摩擦、サ
ーボ系の非線形性などの影響を受けやすくなる。さらに
は、系の特性が時間とともに変化するものに対しては十
分な効果が得られないという傾向がある。そこで、これ
らの問題点を解決すべく、最適軌道によるフィードフォ
ワード制御とサーボ系、構造系の状態フィードバック制
御との組み合わせが考えられ、以下のような手法も試み
られている。
【0009】4)最小エネルギ制振軌道制御に、モータ
部の目標軌道への追従制御を併用したもの(山浦、小
野、「機論」、54−508、C(1988)、299
7.)。 5)線形計画法によって得られた最適軌道にフィードバ
ック制御を併用し、DCモータの摩擦、不感帯の補正を
行なうもの(黄ほか2名、「信学技報」、NLP85−
1、(1985)、1.)。
【0010】これら4)、5)の手法は、制御系を、実
構造物における軌道が数理計画法などにより求めた最適
制振軌道に沿うようにするために用いているため、モデ
ル化誤差等がない場合には柔軟構造物が動く軌道は上記
求められた最適なものとなり、所望の制振効果を達成で
きる。しかし、モデル化誤差等がある場合には、その誤
差分だけ、動かそうとする求めた軌道は最適なものでは
なくなり、所望の制振効果を達成できなくなる。さら
に、これら4)、5)の手法は、最適軌道を求めた後
に、フィードバック制御系を付加しており、最適軌道に
よって生じる振動を予め予測しているものではない。し
たがって、制御系を効率よく用いていない傾向が見受け
られる。
【0011】本発明はこうした実状に鑑みてなされたも
のであり、制御対象の機械系にガタや摩擦等があり、か
つサーボ系にも非線形要素があり、このためモデル化が
正確に行われていない場合であったとしても、これら影
響にかかわりなく被制振体の振動を抑制することができ
る軌道制御装置を提供することをその目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明では、
被制振体を移動させて位置決めを行う駆動部、駆動パタ
ーンを計算して制御する演算部および状態量をセンシン
グするセンサ部を備え、制御対象および駆動系の動特
性、それらに対応する状態量、および制御対象に加える
操作量により記述された状態方程式に基づいて、状態量
および操作量により記述される評価関数の値を最大ある
いは最小にするフィードバックゲインを演算し、このフ
ィードバックゲインを先の状態方程式に含めて記述しな
おした状態方程式を、駆動部の定めた許容最大速度、許
容最大加速度、移動距離および残留振動などのいくつか
のパラメータを制約条件として数理計画法を用いて解く
ことにより最短時間で移動するための軌道を求め、求め
られた軌道と、フィードバックゲインと状態量の乗算に
より記述される制御量を加えたものを制御対象に加える
ことにより制御対象の運動を制御している。軌道を求め
る際に用いる状態方程式は予めフィードバックゲインを
考慮したものであるため、効果的に制御系を利用でき
る。
【0013】
【作用】かかる構成によれば、フィードバック制御系の
併用を前提として、フィードバックゲインを含めた形の
状態方程式を用いて最適制振軌道を求めているため、求
められた軌道は制御系による振動特性の変化をふまえた
ものとなっている。したがって、軌道を改善したことに
よる制振効果とフィードバック制御系を付加したことに
よる制振効果が相反することなく効率よく得られる。ま
た、制約条件の中に駆動部の各性能を記述するので、無
理のない軌道が得られる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係る制御装置
の実施例について説明する。
【0015】図1は、実施例の装置構成をブロック図で
示しており、この実験装置はワークが搬送される際に発
生する振動を制御する。
【0016】同図に示すように、鋼板1bの先端には、
付加マス1aが配設されており、これら付加マス1aと
鋼板1bとからなる柔軟構造物1は1次振動モードが支
配的となっている。鋼板1bの他方の端は、テーブル2
に固定されており、テーブル2は油圧サーボアクチュエ
ータ(油圧シリンダ)3によってX軸方向に移動され
る。テーブル2の車輪は図示せぬレールにのっており、
テーブル2はレール上において起動、移動、停止という
運動を行う。
【0017】以上のように制御対象が構成されている。
【0018】レーザ変位計4、5は、かかる制御対象の
状態量を検出し、コントロールユニット8は、検出され
た状態量に基づき後述する演算を行い制御対象に操作量
を出力する。
【0019】すなわち、レーザ変位計4は柔軟構造物1
のx軸方向の変位x1 を検出するものであり、検出され
た変位x1 はコントロールユニット8のA/Dコンバー
タ9に加えられる。また検出信号x1 は微分回路6に加
えられ、速度x1 ・にされてA/Dコンバータ9に加え
られる。なお、「x・」はxの1階時間微分を表すもの
とし、「x・・」はxの2階時間微分を表すものとす
る。
【0020】また、レーザ変位計5では、油圧アクチュ
エータ3のロッド3aのx軸方向のストローク量x2 、
つまりテーブル2の変位x2 が検出される。検出された
変位x2 はA/Dコンバータ9に加えられるとともに、
微分回路7を介して速度x2・にされてA・Dコンバー
タ9に加えられる。A/Dコンバータ9では、上記入力
された変位x1 、x2 、速度x1 ・、x2 ・がそれぞれ
ディジタル信号に変換され、これらを操作量演算部10
に加える。操作量演算部10では、後述するようにして
油圧アクチュエータ3を駆動するための駆動信号uc が
演算され、また、最適制振軌道指令信号作成部12で
は、油圧アクチュエータ3を駆動するための駆動信号u
が演算され、これらがD/Aコンバータ10に加えられ
る。上記駆動信号、つまり第1の操作量uc 、第2の操
作量uはアンプ11によって所要に増幅され、それらが
アクチュエータ駆動信号として油圧アクチュエータ3に
加えられる。この結果、油圧アクチュエータ3のストロ
ーク量は、加えられたアクチュエータ駆動信号に応じて
制御され、同駆動信号に応じてテーブル2が移動される
ことになる。
【0021】上記コントロールユニット8で行われる演
算内容について以下、図4、図5に示す等価モデルを参
照しつつ説明する。
【0022】図4に示すように、柔軟構造物1は質量m
1 、ばね定数k1 、減衰係数c1 の1自由度の質量−ば
ね−粘性減衰系と等価であり、またテーブル2と油圧ア
クチュエータ3は質量m2 、ばね定数k2 、減衰係数c
2 の2次遅れ要素としての質量−ばね−粘性減衰系と等
価であり、また油圧アクチュエータ3を支持している信
号入力系は質量m3 、ばね定数k3 、減衰係数c3 の質
量−ばね−粘性減衰系と等価であり、図1に示す装置は
これらの結合として表される。図4においてfc は第1
の操作量uc に応じて油圧アクチュエータ3で発生する
力であり、またfは第2の操作量uに応じて油圧アクチ
ュエータ3で発生する力であり、これは質量m3 のマス
に作用する力で表される。
【0023】図4に示す等価モデルにおいて、信号入力
系は他の柔軟構造物等に比べて質量が大きく、ばね定
数、減衰定数が小さい。そこで、これらを考慮しないと
きは、図4に示すモデルは図5に示すように2自由度の
等価モデルとして表され、この等価モデルにおける状態
フィードバックのゲインを以下のようにして演算する。
まず、制御対象の運動方程式は、以下のごとく得られ
る。
【0024】 m1 x1 ・・+c1 (x1 ・−x2 ・)+k1 (x1 −x2 )=0 …(1) m2 x2 ・・+c1 (x2 ・−x1 ・)+c2 x2 ・+k1 (x2 −x1 )+ k2 x2 =fc …(2) ここで、x1 とx2 との相対的な変位を以下のようにx
r とおき、状態量Xg(t)、力fc (t)を以下のよ
うに定義する。
【0025】 xr =x1 −x2 …(3) Xg (t)=[xr ・ x2 ・ xr x2 ]T …(4) fc (t)=−Kcgucg(t) …(5) そこで、これら各式を用いると、上記(1)、(2)式
の関係は、以下のようになり、状態量Xg 、操作量ucg
によって制御対象の動特性が記述された状態方程式が得
られる。
【0026】 Xg ・(t)=Ag Xg (t)+bg ucg(t) …(6) bg =[- Kcg/ m2 - Kcg/ m2 0 0]T …(8) そこで、つぎのような状態フィードバックを施す。
【0027】 ucg(t)=−Kg Xg (t) …(9) Kg =[K1 K2 K3 K4 ] …(10) ここで制御対象を評価する評価関数Jを以下のようにし
て求める。
【0028】 J=∫(XT QX+uT ru)dt …(11) ただし、Q、rは重み係数である。
【0029】最適制御を行うための操作量uは、上記状
態方程式(6)式を制約条件として上記評価関数Jの値
を最小(または最大)にするフィードバックゲインKg
を求めることによって得られる。この場合、公知の最適
レギュレータ理論を用いることができる。
【0030】つぎに図4の等価モデルにつき運動方程式
を立てると以下のようになる。
【0031】 m1 x1 ・・+c1 (x1 ・−x2 ・)+k1 (x1 −x2 )=0 …(12 ) m2 x2 ・・+c1 (x2 ・−x1 ・)+c2 (x2 ・−x3 ・) +k1 (x2 −x1 )+k2 (x2 −x3 )=fc …(13) m3 x3 ・・+c2 (x2 ・−x3 ・)+c3 x3 ・+k2 (x2 −x3 )+ k3 x3 =f …(14) ここで、状態量Xを X(t)=[x1 ・ x2 ・ x3 ・ x1 x2 x3 ]T …(15) とすると、上記(12)、(13)、(14)式は、 X・(t)=AX(t)+bu(t)+bc uc (t) …(16) という具合に、状態量X(t)と第1の操作量uc
(t)と第2の操作量u(t)によって記述された状態
方程式で表すことができる。
【0032】ここで、 f(t)=Kf u(t) …(18) fc (t)=Kc uc (t) …(19) b=[0 0 Kf/m3 0 0 0]T …(20) bc =[0 Kc/m2 0 0 0 0]T …(21) である。
【0033】つぎに、このような構造系に状態フィード
バックを施す。ここで、図5の等価モデルの演算と同様
な演算を行う。すなわち、上記(16)式の次元に合う
ように、状態量Xg ^を、 Xg ^=[x1 ・- x2 ・ x2 ・- x3 ・ x1-x2 x2-x3 ]T …(22) に拡張し、さらに状態量Xに合うように変形して、フィ
ードバックゲインKと第1の操作量uc を以下のように
求める。
【0034】 K=[K1 K2-K1 - K2 K3 K4-K3 - K4 ] …(23) uc =−KX(t) …(24) したがって、上記(16)式の状態方程式は以下のよう
に表される。
【0035】 X・(t)=Ac X(t)+bu(t) …(25) Ac =A−bc K …(26) いま上記(26)式の状態方程式を連続時間系からサン
プリング時間Δtの離散時間系に変換すると、時刻(k
+1)Δtにおける状態は、 X(k+1)=PX(k)+qu(k) …(27) となり、その解として次式が得られる。
【0036】X(k)=P<k >X(0)+ΣP<k-1-
i >qu(k) ただし「P<n>」はPのn乗を表すものとする。 また、Σはi=0からk−1までである…(28) ここで、 P=e<AcΔt > …(29) q=(e<AcΔt >−I)Ac-1 b …(30) となる。ただし「e<n>」はeのn乗を表すものとす
る。
【0037】つぎに制約条件を規定する出力方程式を求
める。制約の対象を、柔軟構造物1のテーブル2に対す
る相対変位x1 −x2 、テーブル2の速度x2 ・、加速
度x2 ・・とし、これらを表す状態量y(k)を導入す
ると、上記(28)式は y(k)=[x1 −x2 x2 ・ x2 ・・]T =Cc X(k) =Cc P<k >X(0)+ΣCc P<k-1-i >qu(k) (ただし、Σはi=0からk−1までである)…(31) となる。ここで、 dc =[0 0 Kc/m2 ]T …(34) となる。そこでテーブル2の移動中の制約条件を「最大
許容値R」とすると、状態量y(k)に関して、 −R≦y(k)≦R …(35) となる。なお、制約条件の最大許容値が正側と負側で異
なる場合は、RとR´を異なる値として、−R´≦y
(k)≦Rとしてもよい。そこで、この(35)式に上
記(31)式を代入すると、第2の操作量u(k)に関
して次式を得る。
【0038】 −R−Cc P<k >X(0)≦ΣCc P<k-1-i >qu(k) ≦RーCc P<k >X(0) (ただし、Σはi=0からk−1までである) …(36) なお、テーブル2の移動中におけるkの値は0からNま
での範囲である。
【0039】また、テーブル2の移動開始時の状態量X
の初期条件、 X(0)=[0 0 0 0 0 0]T …(37) と、距離le を時間Te をもって移動し停止したとき
(Te =N×Δt)に残留振動が零になる終端条件、 X(N)=[0 0 0 le le le ]T …(38) と、上記(28)式から、第2の操作量u(k)に関し
て次式を得る。
【0040】 X(N)−P<N >X(0)≦ΣP<k-1-i >qu(k) ≦X(N)−P<N >X(0) (ただし、Σはi=0からk−1までである) …(39) こうして(36)、(39)式に示される、移動中およ
び停止時の制約条件に基づく線形不等式が得られたなら
ば、これら不等式の解として第2の操作量uを求めるこ
とができる。
【0041】そこで、まず、移動時間を固定(N固定)
にして残留振動レベルが最小となる解uを求める処理手
順について図2に示すフローチャートを参照して説明す
る。まず、最初に終端条件X(N)を上記(38)式に
示す値に初期設定する(ステップ101)。つぎに上記
(36)式に示す移動中の制約条件(ステップ10
2)、上記(39)式に示す停止時の制約条件(ステッ
プ103)を満足する解u(k)が存在するか否かを線
形計画法、たとえばシンプレックス法により探索する
(ステップ104)。この結果、解u(k)が存在する
場合には(ステップ105の判断YES)、(36)、
(39)式を満足する第2の操作量u(k)、つまり残
留振動レベルが最小となる最適制振軌道指令信号をアン
プ11に出力する(ステップ107)。
【0042】一方、ステップ105において(36)、
(39)式をともに満足する解u(k)が存在しないと
判断されたならば、つぎに終端条件X(N)を緩和して
再設定する。これは現在のx1 、x1 ・をそれぞれ微小
量ずつ逐次増分することによって行われる(ステップ1
06)。こうして再度ステップ102〜106の処理が
繰り返し実行され、やがて(36)、(39)式を満足
する第2の操作量u(k)が得られたならば、これを残
留振動レベルが最小となる最適制振軌道指令信号として
アンプ11に出力する(ステップ107)。
【0043】こうしてアンプ11からは状態フィードバ
ックに応じた前述した第1の操作量uc とともに残留振
動レベルを最小にすべく得られた第2の操作量uが油圧
アクチュエータ3に加えられ、テーブル2は加えられた
操作量に応じて所定距離leだけ移動し停止する。この
結果、移動中は柔軟構造物1、テーブル2等が制約条件
Rを満たしつつ振動レベル等が所定範囲内に収まって移
動するとともに所定距離le だけ移動して停止したとき
には残留振動レベルが最小のものとなる。
【0044】以上の処理は移動時間固定と考えたが、今
度は残留振動レベルを固定として移動時間を最短にする
解uを求める処理手順について図3に示すフローチャー
トを参照して説明する。
【0045】まず、最初にNを1に初期設定する(ステ
ップ201)。つぎに上記(36)式に示す移動中の制
約条件(ステップ202)、上記(39)式に示す停止
時の制約条件(ステップ203)を満足する解u(k)
が存在するか否かを線形計画法、たとえばシンプレック
ス法により探索する(ステップ204)。この結果、解
u(k)が存在する場合には(ステップ205の判断Y
ES)、(36)、(39)式を満足する第2の操作量
u(k)、つまりN=1で移動時間Te が最短となる最
適制振軌道指令信号をアンプ11に出力する(ステップ
207)。
【0046】一方、ステップ205において(36)、
(39)式をともに満足する解u(k)が存在しないと
判断されたならば、つぎにNを+1インクリメントする
ことにより最短時間の条件を緩和する(ステップ20
6)。こうして再度ステップ202〜206の処理が繰
り返し実行され、やがて(36)、(39)式を満足す
る第2の操作量u(k)が得られたならば、これを移動
時間Te が最短となる最適制振軌道指令信号としてアン
プ11に出力する(ステップ207)。
【0047】こうしてアンプ11からは状態フィードバ
ックに応じた前述した第1の操作量uc とともに移動時
間Te を最小にすべく得られた第2の操作量uが油圧ア
クチュエータ3に加えられ、テーブル2は加えられた操
作量に応じて所定距離le を最短時間で移動し停止す
る。この結果、移動中は柔軟構造物1、テーブル2等が
制約条件Rを満たしつつ振動レベル等が所定範囲内に収
まって移動するとともに所定距離le を最短時間で移動
して停止したときには残留振動レベルが所定レベル範囲
に収まることになる。
【0048】図6は、実施例の効果を説明するグラフで
ある。図において上側のグラフは柔軟構造物1の絶対変
位の時間変化を、下側のグラフは柔軟構造物1のテーブ
ル2に対する相対変位の時間変化を示している。同図
(a)はカムモーション残留振動抑制に優れているとい
われるトラペクロイド軌道を用いて移動させた場合、同
図(b)はトラペクロイド軌道制御とフィードバック制
御とを併用して移動させた場合、同図(c)は線形計画
法(LP)を用いて求めたLP最適軌道によって移動さ
せた場合、同図(d)はLP最適軌道による制御とフィ
ードバック制御とを併用して移動させた場合、そして同
図(e)は実施例の制御によって移動させた場合であ
る。
【0049】これら図から明かなように、実施例では従
来の(a)〜(d)に較べて残留振動が十分に抑制され
ているのがわかる。しかも実験装置にはガタや摩擦等の
非線形要素が存在しており、モデル化が正確に行われて
いないと考えられる。このような場合であっても残留振
動が抑制されており、ロバスト性にも優れているのがわ
かる。
【0050】なお、実施例では移動中における相対変位
は制約していないが、これを制約した場合は、系の固有
振動数の変化、モーション速度の変化に対してロバスト
性が強く、また制御効率のよいことがシミュレーション
を行った結果より明らかになっている。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、制
御対象の機械系にガタや摩擦等があり、かつサーボ系に
も非線形要素があり、このためモデル化が正確に行われ
ていない場合であったとしても、これら影響にかかわり
なく制振が効果的に行われ、振動を十分に低減すること
ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る制御装置の実施例装置の構
成を示すブロック図で、振動を制御する装置の構成を示
す図である。
【図2】図2は図1に示すコントロールユニットで行わ
れる、振動レベルを最小にする処理の手順を示すフロー
チャートである。
【図3】図3は図1に示すコントロールユニットで行わ
れる、移動時間を最小にする処理の手順を示すフローチ
ャートである。
【図4】図4は図1に示す装置の等価モデルを3自由度
系で示す図である。
【図5】図5は図1に示す装置の等価モデルを2自由度
系で示す図である。
【図6】図6は実施例の効果を説明するために、従来の
制御の実験結果と実施例の実験結果とを比較して示すグ
ラフである。
【符号の説明】
1 柔軟構造物 2 テーブル 3 油圧サーボアクチュエータ 8 コントロールユニット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被制振体を移動させて位置決めを行
    う駆動部、駆動パターンを計算して制御する演算部およ
    び状態量をセンシングするセンサ部を備え、制御対象お
    よび駆動系の動特性、それらに対応する状態量、および
    制御対象に加える操作量により記述された状態方程式に
    基づいて、状態量および操作量により記述される評価関
    数の値を最大あるいは最小にするフィードバックゲイン
    を演算し、このフィードバックゲインを先の状態方程式
    に含めて記述しなおした状態方程式を、駆動部の定めた
    許容最大速度、許容最大加速度、移動距離および残留振
    動などのいくつかのパラメータを制約条件として数理計
    画法を用いて解くことにより最短時間で移動するための
    軌道を求め、求められた軌道と、フィードバックゲイン
    と状態量の乗算により記述される制御量を加えたものを
    制御対象に加えることにより制御対象の運動を制御する
    ことを特徴とする軌道制御装置。
  2. 【請求項2】 移動時間を定めて、残留振動の制約
    条件を緩和していくことのより最小残留振動の軌道を数
    理計画法で求めることを特徴とする請求項1記載の軌道
    制御装置。
  3. 【請求項3】 制約条件に移動中の被制振体の振動
    レベルを制約条件に入れて最短時間で移動する軌道ある
    いは任意の時間で最小振動で移動するための軌道を数理
    計画法により求めることを特徴とする請求項1記載の軌
    道制御装置。
  4. 【請求項4】 前記最短振動軌道、前記最小振動軌
    道を求めるための制約条件に最大許容制御力、最大許容
    制御パワーを含めることを特徴とする請求項3記載の軌
    道制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002351551A (ja) * 2001-05-30 2002-12-06 Sintokogio Ltd 搬送用制振制御システム、搬送用制振制御方法、そのコントロ−ラ及びその記憶媒体

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JP2002351551A (ja) * 2001-05-30 2002-12-06 Sintokogio Ltd 搬送用制振制御システム、搬送用制振制御方法、そのコントロ−ラ及びその記憶媒体

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