JPH066171B2 - 生薬を使用した電気的刺激治療装置 - Google Patents

生薬を使用した電気的刺激治療装置

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JPH066171B2
JPH066171B2 JP60255019A JP25501985A JPH066171B2 JP H066171 B2 JPH066171 B2 JP H066171B2 JP 60255019 A JP60255019 A JP 60255019A JP 25501985 A JP25501985 A JP 25501985A JP H066171 B2 JPH066171 B2 JP H066171B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は中国古来より伝わる漢方薬として知られる生
薬等を電気的刺激を与えながら人体の経穴に作用させる
ことにより、生薬の薬効を有効に発揮させることができ
る電気的刺激治療装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、体内において発生する各種の疼痛を伴う疾患に対
しては、各種消炎鎮痛剤,麻酔剤の使用の外に針灸療法
や電気を併用した電気針療法等が使用されている。しか
し、前記従来の療法は、人体の組織(経絡)に直接刺激
を与えることにより、治療効果を得ることを目的とする
ものであって、例えば腰筋痛,肩関節周囲炎等慢性難治
性疾患および不眠症については必ずしも満足すべきもの
ではなかった。
今日、生体における疼痛のメカニズムは充分な解明がな
されておらず、また痛みの客観的測定法も確立されてい
ない。しかし、疼痛の発現には種々の形式があり、その
一つに疼痛誘発物質が存在することが確認されている。
この疼痛誘発物質の存在を基礎として、一定の電荷を有
するイオン化物質、たとえばK+を体内に浸透させる
と、その濃度に応じて疼痛を誘発させることができ、こ
のことから現在麻酔の深度(強度)や知覚麻痺の程度の
測定に利用されている。
しかるに、古来より中国医学に基づく生薬すなわち漢方
薬の効用は良く知られているところである。この場合、
生薬はこれを粉末にしたり、煎じたりしてその薬効成分
を抽出し、これを服用したり、身体表面に塗布するのが
一般的である。しかしながら、このようにして使用する
生薬の疾患部に対する治療効果は、それらの生薬が所有
する薬理現象に基づくものと理解され、単に経験的に確
認された症例に応じて適当量を適当な処方によって用い
られているに過ぎない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
そこで、本発明においては、前述した生薬の薬理現象を
単に応用するだけでなく、疾患部と深い関係を有する経
絡部に対し、生薬を直接接触配置するか間接的に配置
し、これに通電もしくは電気的刺激を行う方法を併用す
ることにより、従来より難治療とされた疾患の治療に極
めて有効であることを臨床的に確認することができた。
従って、本発明の目的は、生薬を使用してこれを身体の
経穴に通電ないしは電気的刺激作用させることにより、
生薬の有する効力を経絡部を通じて電気的刺激作用と共
に疾患部に与え、顕著な治療効果を発揮させることがで
きる生薬を使用した電気的刺激治療装置を提供するにあ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明に係る生薬を使用した電気的刺激治療装置は、身
体の経絡に対応する経穴に貼着する導電性貼着部材を設
け、前記経穴に所定の生薬成分を介して貼着部材を貼着
し、前記貼着部材に導線の一端を接続すると共にこの導
線の他端部を電源に接続して構成することを特徴とす
る。
この場合、導線の一端を所定の経穴に貼着した貼着部材
に接続し、この導線の他端部を電源を介して他の経穴に
接続するように構成することができる。
また、本発明に係る電気的刺激治療装置は、身体の経絡
に対応する経穴に貼着する導電片と、生薬成分を含有す
る溶液を貯留する液槽とを設け、前記導電片に導線の一
端を接続すると共に、この導線の他端部を前記液槽の溶
液に接触させるように構成することもできる。
この場合、液槽内の生薬成分を含有する溶液に対して、
低周波電源を接触させて低周波通電を行うよう構成する
ことができる。
〔作用〕
本発明に係る治療装置は、身体の経絡に対応する経穴に
直接的または間接的に生薬成分を作用させると共にこの
経穴への通電もしくは電気的刺激作用を併用することに
より、生薬の発生する「気」が身体の疾患部に有効に作
用して、従来困難とされた各種疾患の短期的治療を有効
に達成することができる。従って、この場合に使用する
生薬と適用する経穴は、中国古来より伝わる疾患と深い
関わりを有するものがそれぞれ選択される。
〔実施例〕
次に、本発明に係る電気的刺激治療装置の実施例につき
添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。
第1図乃至第3図は、本発明装置のそれぞれ異なる実施
例を示す概略図であり、それぞれ生薬と通電との作用の
させ方が異なる実施例である。すなわち、第1図に示す
実施例は、生薬の粉末または少切片からなる導電性貼着
部材10を身体の経絡部に通じる経穴に貼付し、この貼
着部材10とその経絡部に通じる他の経穴との間に電源
12(例えば3V直流電源用電池)を介して導線14に
より接続したものである。なお、参照符号16は開閉ス
イッチ、18は電流計を示す。
第2図に示す実施例は、生薬および方剤等を熱湯に溶解
して作成した溶液20を液槽26に貯留し、この液槽2
6内の溶液20と身体の経絡部に通じる経穴に貼着した
導電片22とを導線14により接続したものである。
さらに、第3図に示した実施例は、前記第2図に示す実
施例において、液槽26内の溶液20に対し低周波電源
24を使用した低周波通電を行って電気的刺激を与える
よう構成したものである。以上の実施例において、生薬
成分と人体の経穴とを結ぶ導線は、第1図の実施例の場
合には電導線に限定されるが、第2図および第3図に示
す実施例の場合には、植物由来のもの等、必ずしも電導
線でない導線でも有効であることが臨床上認められてい
る。
なお、第1図の実施例において、例えば人体を負電位に
保持する場合には、導電性貼着部材10側のみに導線1
2を接続して正電位を負荷し、他方の経穴との導線12
による接続を省略することができる。従って、第2図の
実施例においても、前記と同様に液槽26を正電位に保
持することにより、経穴に対し電気的刺激作用を及ぼす
ことが可能である。
また、第3図の実施例において、低周波通電に代えて、
加温したり、もしくは振動等の力学的作用を付加するこ
とによっても効果を増強し得ることが確認された。
さらに、第2図および第3図の実施例において、導電片
22について、電導線以外の植物由来のもの等を使用し
ても有効であることが臨床上認められている。
次に、本発明において使用する生薬とこの生薬が各経絡
に及ぼす影響についての観察を行った。この観察に際し
ては、本山式AMI経絡測定器(ホクバン株式会社製)
を使用し、第1図に示すものと同様の手段によって治療
前後のBP(Before Polarization)測定を行った。す
なわち、このBP測定は、各経絡の経穴に直流3Vで2
m secの通電を行い、初めの1μ sec時の通電量(電流
値)の測定を行うものである。
まず、生薬の選択は、症証に適応したものが知られてお
り、例えば筋肉の緊張痛であれば「白芍」や「芍薬甘草
湯」等、寒証があれば「附子」や「生姜」など、その他
異常経絡への帰経を持つ生薬の中から選択することがで
きる。そこで、前述した生薬の中から附子(白河附子)
および麻黄末を局所の皮膚に知覚刺激を与えることな
く、経穴の限局皮膚表面に少量塗布し、その前後のBP
測定を行った結果、第4図に示すような特性曲線が得ら
れた。また、このBP測定に際しては、3分毎に5回
(15分間)測定を行い(第1コントロール)、次いで
同様に3分間に5回測定を行い(第2コントロール)、
これら第1コントロールと第2コントロールの平均電流
値も検定し、引続き生薬の経穴適用後の3分毎5回の電
流値測定の経時的な各経絡の変動を観察したところ、第
5図a,bに示すような結果が得られた。この場合、適
用した経穴は、MAI測定で最も虚した経絡の原穴を選
択した。なお、BP測定値は、膨大な基礎および臨床実
験から経絡の虚実をよく捉えており、再現性の優れた測
定法として認められており、一般に行われている皮膚電
気抵抗値(AP)とは異なった意味を持っている。第5
図a,bは、前述したBP測定結果をコンピュータによ
り統計的処理を行い、その一部の各経絡の変化率を示す
ものである。従って、生薬として附子(白河附子)を使
用した場合、心経を除く全陰経に著しい影響が認めら
れ、陽経には殆んど変化を及ぼさないことが確認され
た。この結果から、一般に附子は陰証に用い、陽証には
用いないという古来の治療原則に適合している。また、
陰経の中で最も陽の性質を持つ心経に影響が少ないこと
も認められる。
さらに、前記各経絡間の左右差を検定したところ、第6
図a,bに示す結果が得られた。第6図a,bに示す結
果から、肺,脾,腎,心包,三焦経で左右差が認めら
れ、三焦経以外の全経絡の平均化が認められ、左右差に
ついても良い影響を与えていることが判明した。
一方、生薬として麻黄末を使用して、第5図a,bに示
す場合と同様の実験を行ったところ、第7図a,bに示
すような結果が得られた。第7図a,bに示す結果か
ら、腎,小腸,大腸,膀胱,肝経に強い影響が認めら
れ、特に腎経の変化は100%となることが確認され
た。この事実は、中国医学的に腎の機能が、西洋医学的
に副腎の機能を包含した場合、麻黄中のエフェドリン
(Ephedrin)作用と考えられる。また、膀胱,小腸,大
腸経などの表位陽経に影響を与えることは、麻黄の解表
剤としての機能と考えられる。
次に、前述した本発明による臨床例について説明する。
臨床例1:難治性腰筋痛 ・生薬とその用法:白芍,甘草,附子等の生薬と芍薬甘
草湯等の方剤とを粉末または溶液としたもの ・適用経穴:復溜,後鶏,委中等 ・実施装置:第3図 以上、19人の患者に適用した場合の効果を5項目につ
き分類したところ、第1表に示す結果が得られた。
臨床例2:肩関節周囲炎(五十肩) ・生薬とその用法:附子,生姜,葛根等の生薬と葛根
湯,桂枝加求附湯等の方剤を粉末または溶液としたもの ・適用経穴:合谷,太淵,復溜等 ・実施装置:第1図および第3図 以上、28人の患者に適用した場合の効果を5項目につ
き分類したところ、第1表に示す結果が得られた。
臨床例3:不眠症 ・生薬とその用法:茯苓,竜骨,牡蠣等の生薬と紫胡加
竜骨牡蠣湯等の方剤を粉末または溶液としたもの ・適用経穴:内関,太衝等 ・実施装置:第2図および第3図 以上、11人の患者に適用した場合の効果を5項目につ
き分類したところ、第1表に示す結果が得られた。
以上の臨床例の結果から、本発明装置が短期的治療が困
難とされていた有痛疾患並びに不眠症に対し過半数が有
効であり、本発明装置の有効性が確認された。
〔発明の効果〕
前述した実施例並びに臨床例から明らかなように、本発
明によれば、中国古来より伝わる生薬を使用して身体の
異常経絡の経穴に通電作用を及ぼすことにより、生薬の
有する有効成分(「気」の成分と思われる)が効果的に
発現されて治療効果を促進することができる。
従って、本発明装置は、従来より短期的な治療が困難と
された各種疾患に適応して極めて短期間に有効な治療効
果を得ることができる。
以上、本発明の好適な実施例について説明したが、本発
明の精神を逸脱しない範囲内において種々の設計変更を
なし得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る治療装置の一実施例を示す概略
図、第2図は本発明に係る治療装置の別の実施例を示す
概略図、第3図は第2図に示す装置の変化例を示す概略
図、第4図は本発明装置によるBP測定特性曲線図、第
5図a,bは本発明装置に生薬として附子を使用した場
合の各経絡のBP測定変化率を示す統計図、第6図a,
bは第5図a,bにおけるBP測定変化率を各経絡の左
右差の変化として示す系統図、第7図a,bは本発明装
置に生薬として麻黄を使用した場合の各経絡のBP測定
変化率を示す統計図である 10…貼着部材 12…電源 14…導線 16…開閉スイッチ 18…電流計 20…溶液 22…導電片 24…低周波電源 26…液槽

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】身体の経絡に対応する経穴に貼着する導電
    性貼着部材を設け、前記経穴に所定の生薬成分を介して
    貼着部材を貼着し、前記貼着部材に導線の一端を接続す
    ると共にこの導線の他端部を電源に接続して構成するこ
    とを特徴とする生薬を使用した電気的刺激治療装置。
  2. 【請求項2】導線の一端を所定の経穴に貼着した貼着部
    材に接続し、この導線の他端部を電源を介して他の経穴
    に接続してなる特許請求の範囲第1項記載の電気的刺激
    治療装置。
  3. 【請求項3】身体の経絡に対応する経穴に貼着する導電
    片と、生薬成分を含有する溶液を貯留する液槽とを設
    け、前記導電片に導線の一端を接続すると共に、この導
    線の他端部を前記液槽の溶液に接触させるよう構成した
    ことを特徴とする生薬を使用した電気的刺激治療装置。
  4. 【請求項4】液槽内の生薬成分を含有する溶液に対し
    て、低周波電源を接触させて低周波通電を行うよう構成
    してなる特許請求の範囲第3項記載の電気的刺激治療装
    置。
JP60255019A 1985-11-15 1985-11-15 生薬を使用した電気的刺激治療装置 Expired - Lifetime JPH066171B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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