JPH0661725B2 - 居住空間を森林擬似空間に変換する方法 - Google Patents

居住空間を森林擬似空間に変換する方法

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JPH0661725B2
JPH0661725B2 JP2189756A JP18975690A JPH0661725B2 JP H0661725 B2 JPH0661725 B2 JP H0661725B2 JP 2189756 A JP2189756 A JP 2189756A JP 18975690 A JP18975690 A JP 18975690A JP H0661725 B2 JPH0661725 B2 JP H0661725B2
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JP2189756A
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Inventor
健郎 小林
Original Assignee
樹木抽出成分利用技術研究組合
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  • Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)
  • Residential Or Office Buildings (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] 〈産業上の利用分野〉 本発明は、居住空間を構成する内装材料に樹木の葉、
枝、幹から抽出した精油を含有、徐放せしめ、居住空間
を森林内と同様の爽快感に満ち、かつ殺菌作用、防虫効
果のある森林擬似空間に変換し、それらの効果を長期間
持続せしめるための方法の提案である。
〈従来の技術〉 最近、樹木抽出成分の利用技術の進歩とともに精油類
を、住宅に使用する内装材料に添加し、これを徐放せし
める技法に関する提案が、いくつか公開されるようにな
った。
本件発明者も、かねて特開昭59−192782号、特
開昭61−25562号、特開平1−158150号な
どを提案したが、これらにあっては、精油を内装材料の
中間層に位置せしめるか、表面層にも添加して徐放持続
性の向上を目的とするほか、精油添加量についてもおお
まかな記載はあるが、部屋の広さ、すなわち部屋の空間
体積に応じた精油添加量の増減に関する配慮はなく、普
遍性に欠けるきらいがあった。
〈発明が解決しようとする問題点〉 本発明者の既住の提案の場合には、ある程度の期間の徐
放は期待できたものの、それが何時まで持続するか、放
散の減少傾向がどうなのか、換気回数との関係はどうな
るのか等についての配慮に欠け、消費者に明確に説明で
きず、戸惑いを感じさせる欠点があった。
本発明者は、前記提案後も鋭意研究を進めてきたが、本
件発明、特許請求の範囲に記載の一般式の量の精油をひ
と部屋当りに添加するならば、部屋の広さ、換気回数の
多様さに拘らず、精油を長期間徐放せしめ得ることを見
出したのである。
[発明の構成] 〈問題点を解決するための手段〉 実際の森林内にただよう精油(テルペン類)の気中濃度
は、農林水産省・森林総合研究所・生物活性物質研究室
長、谷田貝光克博士の数多くの測定、発表によれば、ヒ
ノキ林、スギ林、マツ林では、ほぼ数PPb、ヒバ林で
は、これらより10倍ほど多い数十PPbが放散されて
いるという。(「森林の保健休養機能・谷田貝光克ほか
著・日本治山治水協会発行参照) 森林環境に似た[森林擬似空間]を居住空間に再現する
には、凡そ数PPb、稀には数十PPb程度の精油が室
内にただようように考慮せねばならない。
また同時に、部屋の精油の気中濃度を考えるには、1時
間当りまたは1日当りの部屋の換気回数も考慮に入れな
ければならない。
加えて、当然のことながら、内装材料に添加含有せしめ
た精油が気化した場合の、体積の変化も基礎化学の概念
に従って検討しなければならないし、室温(常温)気化
性のテルペン類の平均的分子量の把握も必要である。
また、精油添加量を決定するとともに、精油の担持され
た材料からの脱着性、表層材料に対する透過性に関する
配慮も必要である。
本発明は、これらの要件をふまえて、特許請求の範囲に
示す一般式を提示するものであり、かかる提示は、樹木
抽出成分の利用技術は進んできたものの、これまでに開
示されたことのない新規性ある提示と考える。
特許請求の範囲に示す一般式の内容について説明する。
一般式 {(135〜200)g×aV/109/ 22400}×(一日当りの当該部屋の 換気回数)×(徐放期待日数) において、(135〜200)gとあるのは、森林のな
かで主としてただよっているテルペン類は、モノテルペ
ン、セスキテルペンであるが、イソプレンが単純に結合
したもののほか、一部が脱水素されたり、二重結合が還
元されたり、酸素が付加されたものや、エステル化され
たもの等多様であるため、その分子量の範囲を135〜
200としたのであるが、平均的にはおおむね、150
と考えてもよい。
aは精油(テルペン)の気中濃度を示すPPb数であ
り、おおむね1ないし5、稀には、40〜50の数と考
えてよい。
Vは、cm3単位の部屋の空間体積であり、例えば8畳間
であれば、約31,104,000cm3である。
上記、(135〜200)gとaVとの積を、10
除した理由は、PPbが、体積の10億分の1を表す単
位である理由による。
22400は、22.4Lをcm3単位で表した数値であ
り、これまでの数を22400で除したのは、物質1モ
ルが気化すれば、0℃、1気圧のもとで22.4Lの体
積を占めるという基礎化学の教示による。
換気回数について云えば、現在の通常の住宅では、0.5
回〜2回/hr程度(詳細については、「室内環境学」
瀬沼勲著・三共出版(株)参照)であり、その数値を乗
ずる必要がある。また、ここまでの計算で、1日だけ期
待PPbの精油を発散するための量が決定されるので、
これに徐放期待日数を乗ずれば、期待する長期間の日数
にわたり、徐放を継続させるために必要な添加量が算出
される。
[実施例1] 広さほぼ10畳のダイニングルーム(空間体積:38,
880,000cm3、床面積:162,000cm2)に木
質床材を施工するに際し、使用する床材として15mm
厚の合板に0.5mm厚のナラ材単板を貼着したものの表
面にカラーコートを施したものを使用し、加えて、該木
質床材の内部にヒノキ葉からの抽出精油を添加含有せし
めるに際し、精油が、常時2PPb宛ただよい、それ
が、3000日間持続することを期待想定し、部屋の換
気回数が2回/hr(48回/日)であり、ヒノキ葉油
の蒸発により気化した精油の平均分子量が148である
ことを確かめた上で、特許請求の範囲に記載の一般式に
これら数値を代入した。すなわち、 {148(g)×2×38880000(cm3)÷10÷2
2400}×48(回/日)×3000(日)=74g
が、10畳間ひと間に必要な常温気化性精油量であるこ
とが判明した。
そこで常温で気化し得るテルペン類を82%含有する木
曽産ヒノキ葉油を18g/坪宛、10畳間ひと部屋につ
いて90gを床材に添加して施工した。
この部屋の空気を、TENAX管を装着したミニポンプ
により採取し、テルペン気中濃度を測定したところ、1
か年経過後において、2.8PPb3か年経過後において、2.
5PPbが検出され、少なくとも今後数年間は、森林擬似空
間が継続されるであろうことが確認された。
[実施例2] 8畳間の子供部屋(空間体積:31,104,000cm
3、壁面積:345,600cm2)の壁面に壁紙を貼着施
工するに際し、下地石こうボードにヒノキ系調合精油を
25%含有する二重構造エマルジョン(小林技術研究所
製・森露SP)を吹き付け付着せしめたのち、常法によ
り壁紙の裏面にデンプン糊を塗付して貼着しようと計画
し、精油が常時15PPbただよい、1000日間(約
3年間)持続することを期待想定し、部屋の換気回数が
3回/hr(72回/日)であり、ヒノキ系調合精油の
気化物の分子量が150であることを確認した上で、特
許請求の範囲に記載の一般式にこれら数値を代入し計算
した。
すなわち、 {150(g)×15×31104000(cm3)÷10÷
22400}×72(回/日)×1000(日)=22
5gが、8畳間ひと間に必要な常温気化性精油量である
ことが判明した。
なお、この8畳間は窓、扉など開口部が壁面積の約20
%を占めるため、壁紙貼付面積は、約27.5m2であ
る。
必要常温気化性精油量は225gであるが、この場合の
ヒノキ系調合精油は、常温で気化しないテルペン分を1
3%含有するため、補正すれば、259gが必要であ
り、m2当り9.4g添加が必要であるから、精油25%
を含有する前記「森露SP」をm2当り38g吹き付け塗
装したあと、常法により壁紙を施工することとした。
この精油含有二重構造エマルジョンは、芯部に精油、樹
脂の親和層が形成され、表皮に精油を含有しない樹脂層
が形成された、直径約0.25ミクロンの微粒子が水中に分
散した状態のものであり水分が蒸発のあとオープン状態
で、精油が1日につきほぼ0.01g/m2の割合で発散
するよう設計されている。
この部屋の気中濃度を、実施例1と同様にして測定した
ところ、1年経過後において、18PPb、2年経過後にお
いて、12PPbが検出された。
なお、従来ひどく悩まされていた、ダニによると推定さ
れる住人の子供の喘息が日毎に快方に向かい、2年後に
は完全に治癒した。これは、テルペン類の漂いによりダ
ニの大半が死滅したものと推定された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04H 1/02 7606−2E

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】居住空間を構成する内装材料に精油を含有
    せしめ徐放せしめることにより、居住空間を森林内環境
    に似た「森林擬似空間」に変換する方法において、部屋
    当りの常温気化性精油添加含有量(g)が下記一般式の範
    囲である、居住空間を森林擬似空間に変換する方法。 {(135〜200)g×aV/10/ 22400}×(一日当りの当該部屋の 換気回数)×(徐放期待日数) 但し、上式において、 a:精油の気中濃度のPPb数 V:部屋空間のcm3単位の体積
JP2189756A 1990-07-18 1990-07-18 居住空間を森林擬似空間に変換する方法 Expired - Lifetime JPH0661725B2 (ja)

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