JPH0663128A - 腹膜透析装置 - Google Patents

腹膜透析装置

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JPH0663128A
JPH0663128A JP4248554A JP24855492A JPH0663128A JP H0663128 A JPH0663128 A JP H0663128A JP 4248554 A JP4248554 A JP 4248554A JP 24855492 A JP24855492 A JP 24855492A JP H0663128 A JPH0663128 A JP H0663128A
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孝 高田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、排液の異常を正確に検知で
き、異常が起きても異常状態を是正してやるだけで装置
は自動的に異常前の状態を引き継いで透析を行う腹膜透
析装置を提供することにある。 【構成】 所定量の透析液を患者の腹腔内に注入する注
液手段と、所定時間腹腔内に貯留された透析液を排出す
る排液手段と、該排出する透析液の重量を計量する手段
と、前記注液手段および排液手段の実行を監視および制
御する制御手段を少なくとも備え、該制御手段によって
前記注液・貯留および排液の各工程をあらかじめ設定さ
れた制御条件で自動的に繰り返すことのできる腹膜透析
装置において、前記制御手段が排液工程が異常状態であ
ると判断して警報信号を発する基準値となる排液量の下
限値を算出し、該下限値と前記計量手段によって計量さ
れた透析液の実排出量とを対比し、後者の値が前者の値
に達しない場合には前記警報信号を発する機能を有し、
かつ該警報信号を受けて患者にその異常状態の発生を通
知する手段あるいはさらに異常状態の発生個所を示す表
示手段を有することを特徴とする腹膜透析装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透析液を患者の腹腔内
に注液、貯留および排液する工程を繰り返すことによ
り、腹膜を利用して透析を行う腹膜透析装置、特に患者
の就寝中に何度か透析液の交換を自動的に行う腹膜透析
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、腎不全患者の血液を浄化する方
法の1つとして、患者の腹腔内に透析液を注入し、腹膜
を介して血液中の有害物質を濃度勾配により透析液中に
移行させた後に透析液を排出する操作を繰り返す腹膜透
析法がある。従来、腹膜透析には、透析液の交換のため
に患者自身が落差を利用して注液・排液を行う方法と、
透析液の交換を機械で自動的に行う方法の2つがあっ
た。前者は、連続携行式腹膜透析(CAPD)と呼ば
れ、腹壁に設けたカテーテルを携帯してバッグに入った
透析液を注入・排出する操作を患者自身が行う。通常は
透析液の交換を1日に4回程度行うが、交換時以外は患
者は自由に動くことができ、在宅での治療が可能なた
め、患者の社会復帰に有利な方法である。また後者は、
装置をセットすると、透析液の注入・排出を装置が自動
的に制御しながら行うものであり、一時的に腹膜透析を
行う場合に使用されてきた。しかし最近になって、装置
を利用してCAPD患者が夜間就寝中に透析を行う方法
が注目されるようになってきた。すなわち、患者の就寝
中に透析液の交換を何度か自動的に行うことにより、日
中の透析液の交換を不要にし、患者の負担を軽減しよう
とするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】患者が就寝中に透析液
の交換を自動的に行う場合、その操作中に異常状態が発
生した場合、特に透析液を流すチューブが折れ曲がった
り閉塞して、透析液の注入・排出が正常に行われなくな
ったとき、これを自動的に検知して警報を発し、異常状
態の是正を装置の操作者(患者)に促す必要がある。な
ぜなら、そのままにしておくと起床時まで透析が行われ
ないことになり、起床後に再度透析を行うことが必要に
なるからである。従来の装置はこのような異常を検知す
る機構が十分ではなく、とくに排液の異常を検知するの
が困難であった。また、排液異常を検知できても、その
後引き続いて透析を実施するには複雑な操作を行わなけ
ればならず、就寝していた患者は起き出して複雑な操作
をする必要があった。したがって、そのために眠りを長
く妨げられるという問題があった。本発明の目的は、透
析操作中の異常、特に排液の異常を正確に検知でき、異
常が起きても異常状態を是正してやるだけで装置は自動
的に異常前の状態を引き継いで透析を行う腹膜透析装置
を提供することにある。
【0004】
【構成】腹膜透析装置、特に本発明の装置のように患者
の就寝中に透析液の交換を自動的に行うことを主な目的
とする装置にあっては、その安全機能が確保されること
が重要であるが、本発明は、所定量の透析液を患者の腹
腔内に注入する注液手段と、所定時間腹腔内に貯留され
た透析液を排出する排液手段と、該排出する透析液の重
量を計量する手段と、前記注液手段および排液手段の実
行を監視および制御する制御手段を少なくとも備え、該
制御手段によって前記注液・貯留および排液の各工程を
あらかじめ設定された制御条件で自動的に繰り返すこと
のできる腹膜透析装置において、前記制御手段が排液工
程が異常状態であると判断して警報信号を発する基準値
となる排液量の下限値を算出し、該下限値と前記計量手
段によって計量された透析液の実排出量とを対比し、後
者の値が前者の値に達しない場合には前記警報信号を発
する機能を有し、かつ該警報信号を受けて患者にその異
常状態の発生を通知する手段あるいはさらに異常状態の
発生個所を示す表示手段を有することを特徴とする腹膜
透析装置に関する。
【0005】本発明においては、前記異常状態の発生を
認識し警報信号を発する手段としては、例えば計量手段
によって患者の腹腔内に注入および腹腔内より排出する
透析液の重量を計量し、この注入透析液の重量に基づい
て警報信号を発する基準値となる排液量の下限値を算出
し、該下限値と前記の計量した透析液の実排液量とを対
比し、後者の値が前者の値に達しない場合には、排液工
程が異常状態であると判断して警報信号を送る手段、お
よび前記警報信号を受けて警報を発する警報手段が採用
されている。前記警報を発する排液量の下限値は、前回
の透析液の実排液量と規定値の合算値で設定するが、該
規定量は次式(I)の計算値として自動設定される。 全透析液注液量/交換回数 × 警報値 (I) 前式(I)において、警報値としては、例えば0.5〜
1の範囲で設定する。
【0006】また、本発明の腹膜透析装置において、加
温部により腹膜透析液入りの容器(例えばバッグ)を加
温する場合に、温度調節器によって設定温度好ましくは
体温程度に加温されるが、その設定温度の許容範囲を外
れた場合には、例えば設定温度±2℃を超えたときに
は、警報を発するようにすることが好ましい。設定温度
は温度調節器で設定され、例えば0〜43℃の温度範囲
で設定される。但し、過昇温、例えば43℃以上の温度
を検出した場合には加温用のヒータ電源を遮断するため
の過昇防止装置を設けるのがよい。前記警報手段として
は、患者特に就寝中の患者に確実に警報が通知され、か
つ好ましくはその異常状態の発生個所が容易に判明でき
るものが好ましい。このような警報手段としては、例え
ば警報音を発生させると同時に、異常発生個所を示す排
液警報ランプ、温度警報ランプを点滅させる手段が挙げ
られる。また、警報音の代わりに、あるいは警報音の発
生に続いて異常発生個所および/または異常発生原因の
内容を人工的に作成した音声により知らせてもよい。患
者は警報を聞くと警報ランプ等の表示手段を参照にして
異常個所あるいはどのような状態の異常が発生している
のか調べ、異常を是正する処置をとる。例えば、排液チ
ューブの閉塞等の異常状態を是正することによって排液
が正常状態になり、排液量がやがて排液下限値に達する
と、装置はこの時点から所定時間だけ排液をさらに延長
して行い、十分に排液を行ってから排液工程を終了す
る。そして、次の工程に移行する。このように装置は自
動的に動作するので、排液異常が発生しても患者は異常
原因を調べて正常にするだけで装置の特別な操作(例え
ば再開スイッチを押すなどの操作)を行う必要がない。
【0007】次に本発明で使用する腹膜透析装置の1例
を図面に基づいて説明する。但し、本発明の腹膜透析装
置は、以下の図面のものに限定されるものではない。図
1は、本発明の腹膜透析装置の基本的構成、図2は腹膜
透析装置の制御部正面に設けた制御パネル、図3は腹膜
透析装置の制御部側面に設けた制御パネル、図4は腹膜
透析装置の後面に設けた操作パネル、図5は本発明の腹
膜透析装置を架台に載置して使用する実施例(但し、透
析液注入および排液バッグは図示せず)、図6は本発明
の腹膜透析装置の電気ブロック図をそれぞれ示す図であ
る。図1あるいは2に示すように腹膜透析装置Aは、透
析液入りバッグ1a〜1dは患者Wより上方に位置させ
ると共に、排液用バッグは患者Wより下方に位置させ、
これにより透析液は高低差つまり落差により流れるよう
になっている。透析液の入ったバッグ1a〜1dを収納
して加温する加温部Bと、使用後の透析液を入れる排液
用バッグ2を載置しその重量を測定する排液量計量部C
と、透析液入りバッグ1a〜1dと患者Wと排液用バッ
グ2を連結する液送管回路Dと、液送管回路Dを制御す
る制御部Eとからなり、液送管回路Dは、透析液入りバ
ッグ1a〜1d側の液送管L1〜L4と、患者W側の液
送管L5と、排液用バッグ2側の液送管L6と、透析液
入りバッグ1a〜1d側の液送管L1〜L4を連結する
連結管J1および、連結管J1と患者W側の液送管L
5、排液用バッグ2側の液送管L6を連結する連結管J
2からなる。これらの液送管L1〜L6は弾力性のある
チューブで形成している。制御部Eは、透析液入りバッ
グ1a〜1d側の液送管L1〜L4に夫々設けた注入液
クランプK1〜K4と、患者W側の液送管L5に設けた
患者側クランプK5と、排液用バッグ2側の液送管L6
に設けた排液クランプK6と、それらのクランプK1〜
K6を制御することができる制御装置Sからなる。クラ
ンプK1〜K6は液送管L1〜L6を開閉するもので、
この機構はバネにより常時液送管L1〜L6をチューブ
押えで圧迫して閉鎖状態にしてあり、電磁石を作動さ
せ、チューブ押えをバネに抗して移動させることで開放
状態にしている。クランプK1〜K6は、例えば図2に
示すように、制御装置Sの正面に設けた制御パネルSP
に取付けられ、この制御パネルSPにはそのほかクラン
プK1〜K6を開閉するクランプ開閉スイッチ21(ス
イッチを押すと全てのクランプを開閉することができ
る。)、フラッシングを行う準備スイッチ(スイッチを
押すと準備モードを実行)22と、装置を作動させる開
始スイッチ23、装置を停止させる停止スイッチ24、
準備、排液、注液、貯留の状態を表示するモード表示部
25、注液した回数を表示する注液回数表示部26、排
液不良警報灯(図示せず)およびヒータ警報灯(図示せ
ず)等を設けることができる。また、図2においては、
各クランプK1〜K6の近くには開放状態を表示する表
示ランプを設けている。
【0008】制御装置SはクランプK1〜K6の開閉時
間を制御するタイマTl〜T3をさらに備えている。タ
イマT1は注液時間を設定する注液タイマ、タイマT2
は患者Wからの排液時間を設定する排液タイマ、T3は
貯留時間を設定する貯留タイマ等である。これらタイマ
は、例えば図3に示すように制御部側面のサイドパネル
に設けられる。また、制御装置Sには、例えば図4に示
すようにその操作部後面には排液残留タイマ(最後の貯
留後に腹腔内からの排液時間を設定するタイマ)51、
排液残留スイッチ(最後の貯留の後、排液を行うかを選
択するスイッチ)52、準備タイマ(フラッシング時間
を設定するタイマ)53、注液回数選択スイッチ54、
切替スイッチ(クランプの動作を切替えるスイッチ)お
よび排液量警報設定ツマミ(排液不良警報の警報設定値
を設定するツマミ。警報設定値は腹膜透析液の注液量に
対する割合、例えば50〜100%の範囲で設定でき
る。)61等が設けられる。さらに、制御装置Sは、例
えば前記排液量警報設定ツマミ61によって設定される
前式(I)の警報値と透析液の注液および排出される重
量に基づいて警報信号を発する基準値となる排液量の下
限値を算出し、算出された該下限値と計量された透析液
の実排出量とを対比し、後者の値が前者の値に達しない
場合には、排液工程が異常状態であると判断して患者に
異常状態の発生を通知する手段に警報信号を発し、該通
知手段を実行させる機能を有する。制御装置Sは、前記
の各制御を行うことのできる制御機器、たとえばマイコ
ンを内蔵した機器が挙げられる。
【0009】加温部Bとして、例えば図5に示すように
開閉式扉11を備えた加温器14と、その内部に設けた
略三角形状のヒーター12とからなり、またヒーター1
2の両傾斜面には面状ヒーターを設けており、この面状
ヒーターに透析液入りバッグ1a〜1dを接触させるよ
うになっている。このバッグ1a〜1dはヒーター12
に4つ設けてあり、これを1a〜1dで示す。なお、上
述した例では透析液用バッグを4個連結するようにして
いるが、本発明においてはこの数は必要に応じて任意に
設定でき、4個より多くても少なくてもよく、例えばよ
り大容量のバッグであれば1個であってもよい。
【0010】本発明の腹膜透析装置は、例えば図5に示
すように架台3に載置して使用することができる。架台
3は加温部Bを載置する上板10と、透析液の重量を計
量する重量計5を載置する下板4と、制御部Eを載置す
る中板6と、それらの板を支持するサイドフレーム8と
からなり、各板は高さ調整可能になっている。また、中
板6内には引き出し可能なスライドテーブル7を設けて
いる。重量計5は、透析開始前に全透析液バッグを載置
して重量を計量し、総注入量を計量するとともに、透析
開始後は排液の重量を計量する。
【0011】次に、本発明の腹膜透析装置の動作につい
て、以下説明する。本装置は、腹膜透析液の加温および
腹腔内への注排液を、設定した時間に自動的に実行す
る。腹腔内への注排液については、「準備」「排液」
「注液」「貯留」の各モードは1サイクルとして連続し
て実行される。 (1)「準備モード」 注液クランプ及び排液クランプを開いて腹膜透析液を腹
膜灌流回路に充填し、液もれの有無を確認するためのモ
ードである。 (2)「排液モード」 排液クランプ及び患者側クランプを開いて患者の腹腔内
の透析液を設定された時間だけ排液する。 (3)「注液モード」 注液クランプ及び患者側クランプを開いて患者の腹腔内
に透析液を設定された時間だけ注入する。注液クランプ
の数及び選択できる注液回数の違いにより種々の注液方
法のモードが考えられるが、例えば、下表1に示すよう
に次の3つのタイプのものが挙げられる。 〔タイプ1〕4個の注液クランプを順番に開閉すること
により、それぞれのクランプに対応した腹膜透析液を袋
ごとに注液する。 〔タイプ2〕1個の注液クランプを一定の時間ずつ開閉
することにより、すべての腹膜透析液の袋から一定量ず
つを注液する。 〔タイプ3〕タイプ1とタイプ2の折衷タイプであり、
次の2つの動作が選択できる。 4個の注液クランプの内2個は2回ずつ、残りは1
回ずつ計6回順番に開閉することにより、それぞれのク
ランプに対応した腹膜透析液を袋ごとに一定量ずつ注液
する。 4個のクランプの内の1個だけを使用して〔タイプ
2〕と同様に一定量ずつ注液する。
【0012】
【表1】
【0013】次に、腹膜透析装置Aの作動および作用を
説明する。先ず、スライドテーブル7を引き出し、その
上で腹膜透析液入りバッグ1a〜1dを夫々液管回路D
に接続し、加温器14内に収納する。また、排液用バッ
グ2も液送管回路Dに接続し、載置部に載置する。クラ
ンプ開閉スイッチ21を操作して全クランプK1〜K6
を開放状態にし、液送管回路Dの液送管L1〜L6を各
クランプK1〜K6に夫々セットする。再度クランプ開
閉スイッチ21を操作して全クランプK1〜K6を閉鎖
状態にし、バッグ1a〜1dの液送管L1〜L4に付い
ている図示しないチューブクランプを全て開放し、透析
液が流れる状態にする。そして、患者W側の液送管L5
を図示しないエキステンションチューブと接続して患者
Wの腹腔内に透析液が入るようにする。準備スイッチ2
2を操作して、フラッシング(短時間回路洗浄)を行
う。この時、図示しない準備タイマが作動して、注液ク
ランプK1〜K4と排液クランプK6が開放状態(患者
側クランプK5は閉鎖状態)になり、透析液入りバッグ
1a〜1d内の透析液が高低差により液送管L1〜L
4、連結管J1〜J2および液送管L6を介して排液用
バッグ内に流れ、液送管回路D内を洗浄する。装置作動
開始スイッチ23を操作して、各タイマT1〜T3を作
動させ、透析液の注入(注液)、貯留、排出(排液)を
繰り返し(計4回)行う。注液時にはタイマT1が作動
して注液クランプK1〜K4の何れか一つと患者側クラ
ンプK5が開放状態(排液クランプK6は閉鎖状態)に
なり、透析液入りバッグ1a〜1d内の透析液は高低差
により液送管L1〜L4の何れか一つ、連結管J1〜J
2および液送管L5を介して患者Wに流れる。一回目の
注液時には注液クランプK1が作動、二回目には注液ク
ランプK2のように順次作動するようになっている。タ
イマT1の所定の時間により透析液の注入が完了する
と、タイマT2が作動して全クランプK1〜K6が閉鎖
状態になり、患者Wの腹腔内での透析液の貯留が行われ
る。タイマT2により透析液の貯留が完了すると、タイ
マT3が作動して患者側クランプK6が開放状態(注液
クランプK1〜K4)になり、患者W内の透析液は高低
差により液送管L5、連結管J2および液送管L6を介
して排液用バッグに流れ、排液が行われる。このタイマ
T3の所定の時間により透析液の排出が完了すると、二
回目の注入が同様に行われ、上記の操作が繰り返し行わ
れることになる。
【0014】腹膜透析装置の制御装置Sに透析液の注液
量、注・排液時間および貯留時間等の設定は、これら要
件は患者ごとに異なるため医師あるいは医師の指示の下
に患者等医師以外の人も行うことができる。また、制御
装置Sがマイコン等を有する場合には、該制御装置は前
記のような医師の指示を電話回線により直接制御装置S
に格納することができるような構成あるいは医師の指示
の入ったフロッピデスクを挿入することによりその指示
を制御装置Sに格納することができるような構成を採用
してもよい。また、制御装置Sにインプットされる透析
操作中のデータをフロッピデイスクの中に保存させ、そ
のデータに基づいて医師より新たな透析操作の設定条件
を求めることもできる。
【0015】
【実施例】市販の腹膜透析液ペリセート(登録商標)
2,000ml(2,000ml入りのバッグを使用)
を透析液として使用した。この2,000ml入りのバ
ッグ4個を装置にセットし、一夜に4回交換した。透析
液の交換条件は、平均除水量200ml(1回の透析で
血液中から透析液に移行する水分量)で行った。4回の
透析終了時に、排液残留タイマにより透析液約1,00
0mlを腹腔内に残し、その状態で昼間を過ごすことと
する。4回の透析を行う前に腹腔内に存在する排液を除
去した。警報を発する排液量の下限値は、前記式(I)
に基づいて設定した。すなわち、全注液量/交換回数
× 0.8=8,000ml/4×0.8=1,600
mlと自動設定した。本実施例の排液回数毎の透析液注
入量、積算排液予定量(予測値)、警報量(積算値)お
よび実排液量を下記表2、3に示す。
【0016】
【表2】
【0017】
【表3】 上記表2、3において、排液回数3回目は、排液量の下
限値(警報量)4,600に対して、実排液量4,00
0と排液量が不足しているので、ブザー音と警報ランプ
の点滅で警告を行う。警報が吹鳴されたので排液不良を
是正し、最終的に5,500mlの排液を行った。な
お、排液のみの1回目及び排液残留による5回目は、排
液量が処方により異なるため警報設定は行わない。
【0018】
【発明の効果】本発明の腹膜透析装置を使用すると、排
液に異常が起きて排液量が所定値を下回ると確実に検知
して警報を発する。そして、異常状態を是正すると装置
をまったく操作しなくても自動的に引き続いて透析が行
われるので、夜間就寝中に透析を行っても、患者をほと
んど煩わせることがない。
【図面の簡単な説明】
【図面1】本発明の腹膜透析装置の基本的構成を示す図
である。
【図面2】本発明の腹膜透析装置の制御部正面に設けた
制御パネルの1実施例を示す図である。
【図面3】本発明の腹膜透析装置の制御部側面に設けた
制御パネルの1実施例を示す図である。
【図面4】本発明の腹膜透析装置の制御部背面の1実施
例を示す図である。
【図面5】本発明の腹膜透析装置を架台に載置して使用
する1実施例を示す図である(但し、透析液注入および
排液バッグは図示せず)。
【図面6】本発明の腹膜透析装置の電気ブロック図を示
す図である。
【符号の説明】
1a 透析液入りバッグ(薬液用容器) 1b 透析液入りバッグ(薬液用容器) 1c 透析液入りバッグ(薬液用容器) 1d 透析液入りバッグ(薬液用容器) 2 排液用バッグ(排液用容器) 3 架台 4 下板 5 重量計 6 中板 7 スライドフレーム 8 サイドフレーム 9 表示パネル 10 上板 11 開閉式扉 12 ヒーター 13 サイドパネル 14 加温器 15 重量計操作ボックス 21 クランプ開閉スイッチ 22 準備スイッチ(フラッシングスイッチ) 23 装置作動開始スイッチ 24 装置停止スイッチ 25 モード表示部 26 注液回数表示部 51 排液残留タイマ 52 排液残留スイッチ 53 準備タイマ 54 注液回数選択スイッチ 55 切換スイッチ 56 電源コード 57 ヒューズ 58 加温部電源コンセント 59 通信コネクタ 60 切換スイッチ 61 排液量警報設定ツマミ 62 排液警報ランプ 61 温度警報ランプ A 腹膜透析装置 B 加温部 C 排液量計量部 D 液送管回路 E 制御部 K1 注入液クランプ K2 注入液クランプ K3 注入液クランプ K4 注入液クランプ K5 患者側クランプ K6 排液クランプ L1 透析液入りバッグ側液送管 L2 透析液入りバッグ側液送管 L3 透析液入りバッグ側液送管 L4 透析液入りバッグ側液送管 L5 患者側液送管 L6 排液用バッグ側液送管 J1 連結管 J2 連結管 T1 注液タイマ T2 排液タイマ T3 貯留タイマ W 患者 S クランプ制御装置 SP 制御パネル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定量の透析液を患者の腹腔内に注入する
    注液手段と、所定時間腹腔内に貯留された透析液を排出
    する排液手段と、該排出する透析液の重量を計量する手
    段と、前記注液手段および排液手段の実行を監視および
    制御する制御手段を少なくとも備え、該制御手段によっ
    て前記注液・貯留および排液の各工程をあらかじめ設定
    された制御条件で自動的に繰り返すことのできる腹膜透
    析装置において、前記制御手段が排液工程が異常状態で
    あると判断して警報信号を発する基準値となる排液量の
    下限値を算出し、該下限値と前記計量手段によって計量
    された透析液の実排出量とを対比し、後者の値が前者の
    値に達しない場合には前記警報信号を発する機能を有
    し、かつ該警報信号を受けて患者にその異常状態の発生
    を通知する手段あるいはさらに異常状態の発生個所を示
    す表示手段を有することを特徴とする腹膜透析装置。
  2. 【請求項2】 前記警報信号を発する基準値となる排液
    量の下限値が、次式(I) 全透析液注液量/交換回数 × 警報値 (I) (式中、警報値は、0.5〜1の範囲から選ばれる。)
    で表される計算値として自動設定される規定値と、前回
    の透析液の実排液量の合算値として設定されている請求
    項1記載の腹膜透析装置。
  3. 【請求項3】 排液工程に異常が発生した場合、異常状
    態が是正されるだけで、前操作を引き継いで操作を自動
    的に進行し、あらかじめ設定された制御条件で注液、貯
    留および排液の各工程を実行する請求項1または2記載
    の腹膜透析装置。
  4. 【請求項4】 腹膜透析液入りの容器の加温手段を備え
    た請求項1、2または3記載の腹膜透析装置において、
    該容器の加温手段に異常状態が生じた場合に、異常状態
    の発生を患者に通知する手段あるいはさらに該異常状態
    を自動的に是正する手段を有することを特徴とする腹膜
    透析装置。
  5. 【請求項5】 透析液を患者の腹腔内に注入する注液手
    段と所定時間腹膜内に貯留された透析液を排出する排液
    手段が、腹膜透析液入りの容器を患者より上方に位置す
    ると共に、排出された透析液を入れる排液用容器を患者
    より下方に位置することにより、落差を利用して前記注
    液および排液を行うものである請求項1、2、3または
    4記載の腹膜透析装置。
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