JPH0663320U - 樹脂温度測定装置 - Google Patents
樹脂温度測定装置Info
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- JPH0663320U JPH0663320U JP021456U JP2145693U JPH0663320U JP H0663320 U JPH0663320 U JP H0663320U JP 021456 U JP021456 U JP 021456U JP 2145693 U JP2145693 U JP 2145693U JP H0663320 U JPH0663320 U JP H0663320U
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-
- B29C47/92—
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- Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 樹脂押出機のバレルの開口に取り付けて、樹
脂流路内の溶融樹脂の断面方向における温度分布を正確
に測定することができる樹脂温度測定装置を提供する。 【構成】 樹脂流路の一部を形成するリング2の中に、
十字状の横断部3が設けられた形状であり、横断部3の
一方の表面には複数の穴19が設けられ、この穴19内
に、温度検知素子5が挿入されている。温度検知素子5
の導線は、横断部3の内部に長手方向に設けられた貫通
穴を通って外部に引き出される。
脂流路内の溶融樹脂の断面方向における温度分布を正確
に測定することができる樹脂温度測定装置を提供する。 【構成】 樹脂流路の一部を形成するリング2の中に、
十字状の横断部3が設けられた形状であり、横断部3の
一方の表面には複数の穴19が設けられ、この穴19内
に、温度検知素子5が挿入されている。温度検知素子5
の導線は、横断部3の内部に長手方向に設けられた貫通
穴を通って外部に引き出される。
Description
【0001】
本発明は、樹脂押出機の吐出側流路に装着されて、溶融樹脂の温度を測定する 樹脂温度測定装置に関するものである。
【0002】
樹脂の押出成形は、管、シートをはじめとしてあらゆる樹脂製品の成形に広く 利用されている。押出成形は、周知の通り、押出機によって原料樹脂を溶融し、 ダイから押し出すものである。従って、押出成形においては、押出機から押し出 される溶融樹脂の温度を測定し、これを制御することは、成形品の品質を維持し たり、作業効率の向上を図る上で重要である。
【0003】 そこで、押出機から押し出される溶融樹脂の温度を正確に測定するための研究 がなされ、各種の樹脂温度測定装置が開発されている(特開平4−225126 号公報他)。以下、従来技術の樹脂温度測定装置の代表的な構成について説明す る。
【0004】 図14は、従来技術の樹脂温度測定装置が取り付けられた押出成形機の構成図 である。また図15は従来技術の樹脂温度測定装置の一部断面された正面図であ る。そして図16は、従来技術の樹脂温度測定装置の一部断面された側面図であ る。
【0005】 従来技術を表した各図面で、100は、従来技術の樹脂温度測定装置を示す。 樹脂温度測定装置100は、図14のように、押出機101のバレルの開口と、 ダイ102の間に配置される。より具体的には、押出機101のバレルの開口に 、樹脂温度測定装置100が接続され、続いてブレーカプレート103、および アダプタープレート105とダイ102が接続されて使用される。
【0006】 従来技術の樹脂温度測定装置100の構造は、図15の様に、リング状の外枠 部106を有し、この外枠部106には、リングの中心を通る直径に相当する位 置に熱電対挿入筒107が設けられ、この熱電対挿入筒107内に熱電対108 が挿入されたものである。
【0007】 従来技術の樹脂温度測定装置100は前記した通り、押出機101のバレルの 開口に接続され、外枠部106で囲まれる内部空間110は樹脂流路の一部とし て作用する。そのため熱電対挿入筒107の外周面は、溶融樹脂と接触する。そ して溶融樹脂の熱が熱電対挿入筒107の内部に伝導され、熱電対挿入筒107 内部に挿入された熱電対108によって、溶融樹脂の温度が検知される。
【0008】
従来技術の樹脂温度測定装置100は、溶融樹脂の大まかな温度を知る上では 支障はないが、樹脂温度の精度と言う点で信頼性に欠けるものであった。即ち、 従来技術の樹脂温度測定装置100では、熱電対108は、熱電対挿入筒107 内に挿入されており、直接樹脂に接触していない。そのため、樹脂温度は、熱電 対挿入筒107を通して間接的に検知されるに過ぎない。そのため、溶融樹脂以 外、例えば外枠部106から熱電対挿入筒107が熱を受け、測定値に誤差が生 じる問題がある。
【0009】 また、従来技術の樹脂温度測定装置100は、熱電対挿入筒107の温度が溶 融樹脂の温度と同一になって初めて、熱電対108が正確な樹脂温度を検知する ことができる。そのため従来技術の樹脂温度測定装置100では、時定数が大き くなることは避けられず、樹脂温度が急激に変化した場合に熱電対の温度検出値 の変化が追従することができない。
【0010】 加えて重大な問題は、従来技術の樹脂温度測定装置100では、樹脂流路内の 同一平面での温度分布を知ることができない。バレルから送りだされた溶融樹脂 の温度は、同一平面内で一様ではなく、その位置によって相当のばらつきがある 。具体的には、樹脂の配合、種類、押出量、スクリュー形状、樹脂通過面形状、 面積その他の条件によって、樹脂に局部的な発熱が起き、樹脂の温度は、同一平 面内で相当のばらつきが生じる。
【0011】 そこで、溶融樹脂の温度をより正確に知るためには、樹脂流路内での温度の平 面分布を知ることが必要である。このような温度の平面分布の測定は、塩化ビニ ル樹脂を原料とする押出成形では、樹脂の性質上、溶融温度と、分解温度が近似 しているため、製品の品質向上を図る上で特に重要視される。また、その他の樹 脂の場合でも、樹脂の流動特性を研究する上で、重要な意義がある。
【0012】 ところが、従来技術の樹脂温度測定装置100は、ただ一つの熱電対を使用し て温度を測定するものであるため、樹脂流路の平面的な温度分布を測定すること は不可能であった。
【0013】 また従来技術の樹脂温度測定装置100の熱電対挿入筒107内に、長さの異 なる熱電対を複数挿入して、深さの異なる位置で温度を測定する方策も考えられ るが、従来技術の樹脂温度測定装置100は、あくまでも熱電対挿入筒107を 通して樹脂の温度を測定するものであるから、例え深さを異ならせても熱電対挿 入筒107の内部の温度はほぼ一定になってしまい、温度分布を正確に測定する ことはできない。
【0014】 そこで、本考案は、従来技術の上記した欠点に着目し、樹脂流路内の溶融樹脂 の温度分布を正確に測定することができる樹脂温度測定装置を提供することを目 的とする。
【0015】
そして、上記した目的を達成するための本考案の特徴は、樹脂流路内に装着さ れて、樹脂流路を流れる溶融樹脂の温度を測定する樹脂温度測定装置において、 樹脂流路の一部を形成するリングと流路を横切る横断部を有し、該横断部の表面 には複数の穴が設けられ、該穴内に温度検知素子が挿入されている樹脂温度測定 装置にある。
【0016】
本考案の樹脂温度測定装置は、従来技術のそれと同様に樹脂流路に直接接続さ れて使用される。そのため、リングは樹脂流路の一部を形成し、溶融樹脂は、リ ングの中を流れる。本考案の樹脂温度測定装置では、樹脂流路の一部を形成する リングと流路を横切る横断部を有しており、該横断部の表面には穴が設けられ、 該穴内に温度検知素子が挿入されている。そのため、リング内を流れる樹脂は、 横断部の穴に挿入された温度検知素子と直接接触する。従って温度検知素子は、 横断部の温度の影響を受けることなく、正確な樹脂温度が測定される。また、温 度測定の時定数は小さく、樹脂の温度変化に鋭敏に反応する。
【0017】 また本考案の樹脂温度測定装置は、横断部には複数の穴が設けられ、それらの 所定の穴に温度検知素子を挿入すると、温度検知素子は、各々異なる位置で樹脂 と接触し、当該部分の樹脂温度が測定される。
【0018】
以下さらに本考案の具体的実施例について説明する。図1は、本考案の具体的 実施例の樹脂温度測定装置の正面図である。図2は、図1の中心断面図である。 図3は、図1のB−B断面図である。図4は図2の要部拡大断面図である。
【0019】 図において、1は、本考案の具体的実施例の樹脂温度測定装置である。本考案 の樹脂温度測定装置1は、外観が中央に十字形のあるリング状である。即ち樹脂 温度測定装置1は、大きく分けて、リング2と横断部3を有し、横断部3に温度 検知素子5が設けられたものである。
【0020】 順次説明するとリング2は、円形であって内部に樹脂が流れる空間が設けられ た環状のものである。そして、リング2の端面は、他の部材と樹脂漏れを起こさ ずに接続できるように、一方の面は、凹状面7に加工され、他方の面は凸状面8 に加工されている。またリング2の周囲には、後記する温度検知素子5の配線を 巻き付けることができるように溝10が形成されている。
【0021】 横断部3は、リング2の内側に一体的に設けられ、外形が正面から見て十字形 であり、中心から4本の腕12,13,14.15が張り出されたものである。 腕と腕との間は開口16になっており、この開口16を樹脂が通過する。
【0022】 各腕の断面形状は、図3のように、正面と後面が尖っており、いわゆるナイフ エッジ形状であり、通過樹脂の妨げになりにくいように配慮されている。そして 樹脂温度測定装置1には、直径方向に貫通する穴17、18が形成されてる。即 ち、穴17は、リング2の周面の所定の位置から真っ直ぐに中心方向に延び、横 断部3の腕12,14の内部を長手方向に貫いて、リング2の反対側の外部まで 貫通している。穴18は、同じく腕13,15を長手方向に通って樹脂温度測定 装置1を直径方向に貫通するものである。
【0023】 そして、横断部3の一方の面には、素子挿入穴19が設けられている。素子挿 入穴19は、横断部3の一方の面の外部20と腕12,13,14.15を長手 方向に貫通する穴17,18を連通するものである。素子挿入穴19の断面形状 は、外部20の側は直径が大きく、穴17,18の近くでは直径が小さくなって おり、素子挿入穴19の内部には段22が形成されている。素子挿入穴19は横 断部3の中心とそれぞれの腕12,13,14,15に等間隔に2個づつ設けら れ、本実施例の樹脂温度測定装置1では、合計で9個の素子挿入穴19が形成さ れている。
【0024】 そして、それぞれの素子挿入穴19には、温度検知素子5が挿入されている。 ここで温度検知素子5は、温度の変化を電気的に検出するものであれば特に制限 はなく、本実施例では熱電対を採用している。本実施例で採用する温度検知素子 5は、直径が3から8mm程度で長さが10から40mm程度のごく短い棒状の ものである。そして温度検知素子5は、図4の様に、先端が外部20に露出し、 後ろ端が素子挿入穴19の段22に当接している。また、温度検知素子5の導線 25は、素子挿入穴19を貫通して、腕の長手方向に貫通する穴17,18を通 り、リング2の周方向に抜けて外部に引き出されている。そして導線25は、図 示しない制御盤に接続されている。
【0025】 尚、温度検知素子5と素子挿入穴19との隙間、および導線25が貫通する素 子挿入穴19の内部の開口は、エポキシ樹脂等の樹脂で強固に固め塞がれている 。
【0026】 次に、本実施例の樹脂温度測定装置1の使用方法とその作用について説明する 。本実施例の樹脂温度測定装置1は、従来技術の樹脂温度測定装置と全く同様に 、図11のように、押出機101のバレルの開口とブレーカプレートの間に挿入 されて使用される。樹脂温度測定装置1の取り付け方向は、温度検知素子5の露 出面が押出機101のバレルの開口部に接する向きに取り付ける。従って、押出 機101から押出された溶融樹脂は、図2の矢印A方向から樹脂温度測定装置1 に流れ込む。そして、溶融樹脂は、横断部3の腕12,13,14,15に当た り、これらの腕の表面から突出した温度検知素子5と直接接触し、順次開口部1 6からブレーカプレート103に流れ込む。この間に、各温度検知素子5はその 位置での樹脂の温度を検知し、この信号を図示しない制御装置に送る。そして制 御装置では、各位置の温度検知素子5の信号を処理し、例えば、各位置の温度分 布をレコーダに記録する。
【0027】 本実施例では、樹脂温度測定装置1を、温度検知素子5の露出面が押出機10 1のバレルの開口部に接する方向に取り付けた。この理由は、押出機101から 押し出される溶融樹脂の流れに、温度検知素子5の感熱部を対向させ、溶融樹脂 の温度検知素子5への接触機会をより多くさせるためであり、より高い温度検知 を行う方策として推奨される。しかしながら、実施例の取り付け方向による場合 は、樹脂の押出量が極端に多い場合や、圧力が極端に高い場合は、温度検知素子 5に過度の圧力が加わって、温度検知素子5を傷つけたり、素子挿入穴19と温 度検知素子5との隙間を埋めているエポキシ樹脂を傷つけて、溶融樹脂が腕を長 手方向に貫通する穴17,18内に進入する可能性も有るので注意が必要である 。
【0028】 このような、溶融樹脂が腕を長手方向に貫通する穴17,18に進入する懸念 がある場合は、実施例に示した方向とは逆に、温度検知素子5の露出面をブレー カプレート103の方向に向いて取り付ける方策も有効である。
【0029】 また本実施例では、横断部3の形状は、十字状のものを開示した、しかし、本 考案は、上記した十字状の形状にこだわるものではなく、樹脂の種類や押出量に 応じて、多数の形状構造が考えられる。具体的に例示すると、図5から図7に示 すような構成がある。これらの樹脂温度測定装置で従来技術と同一の構成部品は 、同一の番号を付して説明を省略する。図5の樹脂温度測定装置30は、横断部 の腕を8本にして、放射状に配したものである。樹脂温度測定装置30は、先の 実施例の形状に比べて腕の数が多く、より多数の温度検知素子5が取り付けられ る。そのため、図5の構成は、より精密な温度分布の測定を要する場合に推奨さ れる。
【0030】 また横断部の形状を図6の樹脂温度測定装置31のようなリング2と同心状の 環に形成することも考えられる。このような同心状の環に形成すると、溶融樹脂 の流れの最も外側の部分で、流れが分断される箇所が少なくなる。そのため、成 形品の表面にパーティングラインが発生しにくく、表面の見栄えの良い製品を成 形することができる。
【0031】 さらに図7の樹脂温度測定装置33のように横断部の各腕34,35,36を 平行に配する構成も考えられる。この構成は、腕だけを別の部品として加工し、 またリングには、大口径の貫通穴を設け、この貫通穴に前記した腕を挿入して樹 脂温度測定装置を工作することができる、加工上の特長がある。
【0032】 以上述べた、樹脂温度測定装置の横断部の腕の数は、より精度の高い温度分布 を測定するためには、もちろん数が多い方が好ましい。しかし、その一方で、横 断部の腕の数を増加させると、溶融樹脂の通過する開口面積が減少し、溶融樹脂 の通過抵抗が増大してしまう欠点がある。そこで、次に、樹脂の通過抵抗を増大 させることなく、精密な温度分布の測定が可能な構成について説明する。
【0033】 図8は、本考案の変形実施例の樹脂温度測定装置の正面図である。図9は、図 8の樹脂温度測定装置の側面図である。
【0034】 本実施例の樹脂温度測定装置40は、本体部41,昇降部材42、駆動部43 および制御装置46によって構成される。順次説明すると、本体部41は、前記 した図5の実施例の構成の樹脂温度測定装置30の周部に略菱形のフランジ45 が一体的に取り付けられたものである。そして、フランジ45の両端には、長軸 方向に長い長穴47が設けられている。
【0035】 昇降部材42は同一のものが二本配置され、いずれも、前半分が二股に別れて おり、先端に二股の部材を貫通する穴48を有し、後ろ半分にねじ50が設けら れたものである。駆動部43は、電動機52と図示しないギア列と雌ねじが内蔵 されており、電動機52の回転力をギア列で減速して雌ねじを低速で回転するも のである。また制御装置46は、駆動部43の電動機52を制御するものである 。
【0036】 本実施例の樹脂温度測定装置40の各部材間の関係は、本体部41のフランシ 45の両端が昇降部材42の二股の部分に挿入され、それぞれフランジ45の長 穴47と昇降部材42の穴48にピン49が貫通して挿入され、また昇降部材4 2のねじ50は、駆動部43の図示しない雌ねじと嵌合している。
【0037】 次に、樹脂温度測定装置40の使用方法について説明する。本実施例の樹脂温 度測定装置40は、従来技術や先の実施例と同様に、押出機60とブレーカプレ ート61の間に挿入されて使用される。ここで、本実施例では、押出機60と、 ブレーカプレート61の樹脂温度測定装置40との当接面に、特別な加工が施さ れている。図10は、本実施例で利用する押出機60の樹脂温度測定装置40と の当接面である。本実施例では、開口63の周囲に環状のシール部材64が配置 されている。またシール部材64の外周には、多数の球65が回転可能に挿入さ れている。ブレーカプレート61の樹脂温度測定装置40との当接面の構成は、 図示を省略するが、押出機60と同様の構成になっている。
【0038】 本実施例の樹脂温度測定装置40は、最初図8の実線で示すように、フランジ 45が水平になる位置で停止し、通過する溶融樹脂の温度を測定する。そして、 一定の時間が経過すると、溶融樹脂の押し出しを継続した状態で2つの駆動部4 3の電動機52を互いに逆方向に回転する。その結果、一方の昇降部材42は上 に上昇し、他方は下に降下する。そして、ピン49で連結された樹脂温度測定装 置40は、ピン49が長穴47を慴動しつつ二点鎖線で示すように時計回りに回 転する。本実施例では、押出機60およびブレーカプレート61の樹脂温度測定 装置40との当接面には、多数の球65が回転可能に挿入されているので、樹脂 温度測定装置40は円滑に回転する。また溶融樹脂が流れる開口63と球65の 間にはシール部材64が設けられているので、溶融樹脂が球65に進入したり漏 れ出たりする心配はない。
【0039】 こうして、樹脂温度測定装置40の横断部の腕は、時計回りに回転し、測定初 期の段階では、樹脂が通過する開口であった位置に移動する、そのため、腕の温 度検知素子5は、測定初期の段階では、樹脂流路であった位置を流れる溶融樹脂 と接触し、当該部分の樹脂の温度を測定する。そのため、溶融樹脂の流路の断面 の樹脂温度が洩れなく測定される。
【0040】 本実施例の樹脂温度測定装置40の回転角度は、腕が樹脂流路の部分にまで移 動できれば良く、最大でも隣の腕の位置まで移動可能であれば充分である。従っ て腕の本数が多いほど回転角度は僅かで足りる。逆に、樹脂温度測定装置の全周 にギアを刻み、駆動可能な小ギアを樹脂温度測定装置のギアに直接嵌合させる様 な構成を採用して、樹脂温度測定装置を360°に渡って回転可能にするならば 、横断部の形状は、直線状のもので十分である。
【0041】 また上記実施例では、樹脂が流れる樹脂流路部となる開口の形状は、樹脂の流 路に沿って同一断面積のものを開示したが、しかし、本考案は、上記した同一断 面積にこだわることはなく、開口の断面積が樹脂の流路に沿って変化する多数の 構造が考えられる。具体的に例示すると、図11から図13に示すような構成が ある。この例示では上記した樹脂温度測定装置と同一の構成部品は、同一の番号 を付して説明を省略する。 図11は樹脂温度測定装置の左正面図、図12は図11のC−C断面図、図1 3は樹脂温度測定装置の右正面図である。 図11〜図13の樹脂温度測定装置70は、横断部71の形状が十字状で、開 口72の断面積が樹脂の流路(矢印X方向)に沿って順次拡大され、横断部71 の両側端部71a、72bに、温度検知素子5、5・・・が装着され、この温度 検知素子5、5・・・の導線74、74・・・を通す穴75、75が設けられた ものである。 樹脂の流入口側の開口73aから樹脂の流出口側の開口73bへの断面積の拡 大は、図12の想像線76で示すように、一様な断面積変化で拡大されている。 又、この樹脂温度測定装置70の両端面は他の部材と樹脂漏れを起こさずに接 続できるように凸状面77、77に加工されている。 尚、この実施例の樹脂温度測定装置70は押出機のバレル開口に接続されたブ レーカープレートと金型との間に挿入する等により使用することができる。
【0042】 次に、本考案の溶融温度測定装置を用いて、押出機から押出された溶融樹脂の 樹脂流路横断面上の溶融樹脂温度分布を測定し、この溶融樹脂温度分布測定デー タから溶融樹脂温度分布を少なくするように、押出機のスクリュー回転数、押出 機のシリンダー温度、スクリュー温度をコントロールする制御方法を説明する。 先ず、本考案の溶融温度測定装置を用いて溶融樹脂の樹脂流路横断面上の複数 箇所の温度を測定し、次の手順によって樹脂流路横断面上の溶融樹脂の温度をコ ントロールし、樹脂流路横断面上の溶融樹脂の温度差を少なくする。
【0043】
【0044】 一般に、溶融樹脂の樹脂流路横断面上の温度分布は、円状の樹脂流路横断面に おいて、円の中心部ほど温度が高い。 この円の中心部ほど高い温度差を少なくするには、円の中心部の溶融樹脂温度 はスクリュー温度で、円の外周部の溶融樹脂温度はシリンダー温度で制御すれば よい。また、スクリュー回転数を制御しても溶融樹脂温度差を少なくすることが できる。
【0045】 又、溶融樹脂の樹脂流路横断面上の温度差が大きいと押出成形品の物性、外観 に大きな差が生じる。 次に、異方向回転噛合型2軸押出機(斜軸押出機)を用いて衝撃改質剤を含有 した硬質塩化ビニル系樹脂組成物を押出成形したときの、溶融樹脂の温度差と押 出成形品の外観(目視)と衝撃強度(シャルピー衝撃強さ(kgf・cm/cm 2 ))との関係を調査した試験結果の一例を記す。 溶融樹脂温度差が4.5℃程度であれば、外観もよく、衝撃強度もあまり低下 しないが、溶融樹脂温度差が14.0℃もあると外観も全部位悪化し、衝撃強度 も非常に低下する。
【0046】
【0047】
本考案の樹脂温度測定装置は、樹脂流路の一部を形成するリングと流路を横切 る横断部を有しており、該横断部の表面には穴が設けられ、該穴内に温度検知素 子が挿入されているので、リング内を流れる樹脂は、横断部の穴に挿入された温 度検知素子と直接接触する。そのため本考案の樹脂温度測定装置では、横断部の 温度の影響を受けることなく、正確な樹脂温度が測定できる効果がある。
【0048】 また、本考案の樹脂温度測定装置は、温度測定の時定数が小さく、樹脂の温度 変化に鋭敏に反応し、刻々の樹脂温度の変化をも検知することができる効果があ る。
【0049】 さらに、本考案の樹脂温度測定装置では、複数の穴のうちの所定の穴に温度検 知素子を挿入して使用すると、温度検知素子が各々異なる位置で樹脂と接触し、 当該部分の樹脂温度が測定され、流路断面の温度分布を知ることができる効果が ある。加えて、本考案の樹脂温度測定装置では、それぞれの温度検知素子は、横 断部の温度の影響を受けることがないから、他の部分の樹脂温度によって、測定 温度に誤差が生じることがなく、測定値の信頼性が高い効果がある。
【0050】 従って、本考案の樹脂温度測定装置によると、溶融樹脂の正確な温度分布が掌 握され、押出成形等の製品品質や、製造工程のより一層の改善に寄与することが できる効果がある。
【図1】本考案の具体的実施例の樹脂温度測定装置の正
面図である。
面図である。
【図2】図1の中心断面図である。
【図3】図1のB−B断面図である。
【図4】図2の要部拡大断面図である。
【図5】本考案の変形実施例の樹脂温度測定装置の正面
図である。
図である。
【図6】本考案の他の変形実施例の樹脂温度測定装置の
正面図である。
正面図である。
【図7】本考案の他の変形実施例の樹脂温度測定装置の
正面図である。
正面図である。
【図8】本考案の他の変形実施例の樹脂温度測定装置の
正面図である。
正面図である。
【図9】図8の樹脂温度測定装置の側面図である。
【図10】図8の樹脂温度測定装置が装着される押出機
の開口部の斜視図である。
の開口部の斜視図である。
【図11】本考案の更に他の実施例の樹脂温度測定装置
の左正面図である。
の左正面図である。
【図12】図11の樹脂温度測定装置のC−C断面図で
ある。
ある。
【図13】図11の樹脂温度測定装置の右正面図であ
る。
る。
【図14】従来技術の樹脂温度測定装置が取り付けられ
た押出成形機の構成図である。
た押出成形機の構成図である。
【図15】従来技術の樹脂温度測定装置の一部断面され
た正面図である。
た正面図である。
【図16】従来技術の樹脂温度測定装置の一部断面され
た側面図である。
た側面図である。
1 樹脂温度測定装置 2 リング 3 横断部 5 温度検知素子 17 穴 18 穴 19 素子挿入穴 22 段 30 樹脂温度測定装置 31 樹脂温度測定装置 33 樹脂温度測定装置 40 樹脂温度測定装置 41 本体部 42 昇降部材 43 駆動部 45 フランジ 46 制御装置 50 ねじ 64 シール部材 65 球 70 樹脂温度測定装置 101 押出機 103 ブレーカプレート
Claims (1)
- 【請求項1】樹脂流路内に装着されて、樹脂流路を流れ
る溶融樹脂の温度を測定する樹脂温度測定装置におい
て、樹脂流路の一部を形成するリングと流路を横切る横
断部を有し、該横断部の表面には複数の穴が設けられ、
該穴内に温度検知素子が挿入されていることを特徴とす
る樹脂温度測定装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP021456U JPH0663320U (ja) | 1992-12-25 | 1993-04-23 | 樹脂温度測定装置 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8889692 | 1992-12-25 | ||
| JP4-88896 | 1992-12-25 | ||
| JP021456U JPH0663320U (ja) | 1992-12-25 | 1993-04-23 | 樹脂温度測定装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0663320U true JPH0663320U (ja) | 1994-09-06 |
Family
ID=26358520
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP021456U Pending JPH0663320U (ja) | 1992-12-25 | 1993-04-23 | 樹脂温度測定装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0663320U (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012046734A (ja) * | 2010-07-30 | 2012-03-08 | Fujifilm Corp | ポリエステルシートの製造方法、並びに、ポリエステルフィルム及びポリエステルフィルムの製造方法 |
| JP2015139898A (ja) * | 2014-01-27 | 2015-08-03 | 横浜ゴム株式会社 | ゴム押出物の温度測定方法および温度測定装置 |
| JP2015168181A (ja) * | 2014-03-07 | 2015-09-28 | 横浜ゴム株式会社 | ゴム押出物の温度測定方法および温度測定装置 |
-
1993
- 1993-04-23 JP JP021456U patent/JPH0663320U/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012046734A (ja) * | 2010-07-30 | 2012-03-08 | Fujifilm Corp | ポリエステルシートの製造方法、並びに、ポリエステルフィルム及びポリエステルフィルムの製造方法 |
| JP2015139898A (ja) * | 2014-01-27 | 2015-08-03 | 横浜ゴム株式会社 | ゴム押出物の温度測定方法および温度測定装置 |
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