JPH0663389A - 自動合成反応装置 - Google Patents

自動合成反応装置

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JPH0663389A
JPH0663389A JP21608092A JP21608092A JPH0663389A JP H0663389 A JPH0663389 A JP H0663389A JP 21608092 A JP21608092 A JP 21608092A JP 21608092 A JP21608092 A JP 21608092A JP H0663389 A JPH0663389 A JP H0663389A
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JP
Japan
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container
reaction
temperature
reagent
heat medium
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Withdrawn
Application number
JP21608092A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Sugawara
徹 菅原
Motoaki Shintani
元章 新谷
Norichika Matsumoto
憲親 松本
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0663389A publication Critical patent/JPH0663389A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J19/00Chemical, physical or physico-chemical processes in general; Their relevant apparatus
    • B01J19/0006Controlling or regulating processes
    • B01J19/004Multifunctional apparatus for automatic manufacturing of various chemical products

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 全体の構成が簡単で温度制御,pH制御,液滴
下を相関的に制御でき、かつ、複数液同時滴下を行える
自動合成反応装置を提供する。 【構成】 複数の試薬容器から配管を介して試薬を供給
する反応容器の内部に液温度センサーとpHセンサーを
設けると共に、 これらセンサーからの検出信号に応じて
開閉する電磁弁を上記配管に設け、 かつ、 これら電磁弁
にタイマーに接続してタイマーにより上記電磁弁を開閉
させると共に、上記温度センサーとpHセンサーの夫々
の検出信号で上記タイマーを入・切させている。 また、
上記反応容器を囲む熱媒体容器を設け、 該熱媒体容器に
循環させる熱媒体を上記液温度センサーあるいは熱媒体
温度センサーからの検出値により所要温度となるように
制御している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動合成反応装置に関
し、詳しくは、温度あるいは温度とpHを一定範囲内に
保持しながら試薬を反応させるための装置で、特に、上
記条件下におい反応容器に対して複数の試薬容器より複
数液の同時滴下を行えるようにするものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動合成反応装置では、合成に
必要な基本操作を合成手順に基づいて順次実行して目的
とする化合物を合成している。すなわち、試薬や溶媒の
注入、滴下、温度可変、攪拌、抽出、濃縮、洗浄、乾
燥、pHの制御、蒸留、還流など様々な操作を組み合わ
せ実行している。また、合成した化合物の精製、分取な
どの装置も組み合わせて使用できるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記機
能を全て合わせ持った自動合成反応装置は、装置が大型
になると共に価格も高価になり、また、装置の排気設備
も特別に必要になる。
【0004】また、従来の自動合成反応装置では、一般
に反応容器内の溶液の温度調整、pH調整は別個の反応
容器で行っており、よって、複数の反応容器の間で液を
移送しながら行う必要があった。さらに、温度あるいは
温度とpHの両方を自動調整しながら温度あるいは温度
とpHが所要範囲になった時に自動的に所要量の試薬を
供給する手段は設けられていなかった。よって、反応容
器内の液の温度あるいは温度とpHを一定範囲に保ちな
がら反応制御することが必要な場合に、通常、熟練者が
反応容器内の液の温度及びpHを測定しながら、温度調
整およびpH調整を行い、かつ、試薬の滴下、各反応容
器への入れ換えを手動で行っているため、手数がかかる
と共に、正確な制御が行えず、下記のように収率が悪化
する問題があった。
【0005】即ち、pHが一定範囲内で、かつ、反応液
の温度が一定範囲内の時に反応制御を行う必要があ場
合、一定範囲を越えて温度を冷却し過ぎると反応の進行
が遅れて最適な反応が行えず、逆に、反応液の温度が急
激に上昇すると、反応容器の冷却の時間遅れのために反
応液の温度が高くなる。このため最適条件のもとでの反
応を行うことができず、思わぬ副反応あるいは分解など
を伴うため収率が悪くなる欠点がある。
【0006】さらにまた、従来の自動合成反応装置で
は、滴下反応で二液以上の同時滴下が出来なかった。即
ち、2個以上の試薬容器から1個の反応容器に対して配
管を通して同時に滴下されず、時間的にズラして別個に
滴下されているのが現状である。その結果、従来は、常
に一定比率で、一定条件下での反応が出来ないなどの問
題があった。
【0007】上記した問題より、従来は、温度を一定範
囲内に保ち、しかもpHの値を一定範囲内に保ちなが
ら、二液の滴下を同一条件下で制御して自動的に反応さ
せることが殆んど不可能であった。
【0008】さらに、従来の自動合成反応装置では、非
常にゆっくりした温度勾配で自動的に温度を精密に上昇
あるいは下降する制御が出来なかった。よって、例え
ば、低温で反応した状態から急に温度が上昇する場合に
は、未反応の物質あるいは目的生成物が分解したりする
恐れがあった。このように温度勾配が大きいと未反応物
質あるいは目的生成物の分解がおこりやすく、合成収率
の低下をもたらすことが時としてある。これに対して、
未反応の状態のままであっても穏やかな昇温がなされる
と、少しずつではあるが反応が進行して収率が上がるこ
ともあり、、上記したように、従来の装置では非常にゆ
っくりとした温度勾配で反応液の温度を制御することが
出来なかった。
【0009】本発明は上記した問題に鑑みてなされたも
ので、装置の小型化を図り、実験台上やドラフト内に設
置できるようにして、手狭な実験室を有効に使用できる
装置を提供することを目的としている。また、装置を構
成する部品点数の削減によりコスト低下を図ると共に、
故障が少なく精度の高い反応を行うことが出来る自動合
成反応装置を提供せんとするものである。
【0010】更に、本発明は、反応液の温度が一定範囲
内の時に、あるいは温度とpHが一定範囲内の時のみ自
動的に試薬を反応容器に滴下して、反応を行うことが出
来るようにすると共に、上記反応容器に対して2個以上
の試薬容器から同一条件で同時滴下も可能とする自動合
成反応装置を提供せんとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱媒体容器で
包囲した反応容器の内部に、配管を介して試薬容器から
試薬を供給して自動的に合成反応を行う装置において、
上記反応容器内に液温度センサーを設ける一方、上記配
管に開閉弁を介設すると共に、上記熱媒体容器と反応容
器との間に入れる熱媒体の温度制御手段を設け、かつ、
上記開閉弁および温度制御手段を上記液温度センサーか
らの検出信号に応じて動作して、反応容器内の液温度を
所要の一定範囲内に制御すると共に、該一定温度範囲内
で反応容器内に試薬を供給するように上記開閉弁を動作
する制御回路を設けていることを特徴とする自動合成反
応装置を提供するものである。
【0012】本発明の自動合成反応装置では、上記熱媒
体容器と反応容器との間に熱媒体温度センサーを設け
て、該熱媒体温度センサーからの検出信号に応じて熱媒
体温度制御手段を動作して制御するようにし、熱媒体温
度の温度制御の応答性を良好にし、迅速に反応容器内の
温度を所要の一定範囲内に制御するようにしても良い。
特に、熱媒体容器と反応容器との間には、熱媒体槽に溜
めている所要温度の冷却媒体を循環させる一方、反応容
器外側面と熱媒体容器の内側面との隙間の熱媒体流路に
ヒーター等の加熱手段を配置し、該加熱手段による冷却
媒体の加熱により所要温度となるように温度制御する構
成とすることが好ましい。該構成にすると、反応熱によ
り急激に反応容器内の溶液温度が反応熱により急激に変
化する場合、熱媒体容器内の局部的な熱媒体の温度を制
御を行うことにより、反応容器内の液温度を所要温度と
なるように迅速に調整することが出来る。
【0013】また、本発明の自動合成反応装置では、上
記反応容器内の液を温度およびpHが一定範囲内の時に
反応させる必要がある場合に備えて、上記液温度センサ
ーと共に液のpHを直接的に検出するpHセンサーを設
け、かつ、反応容器に配管を介して連結する上記試薬容
器の少なくとも1つはpH調整用試薬を充填しておくこ
とが好ましい。上記反応容器内の溶液のpHを一定範囲
内に制御しつつ、pHが一定範囲内の時に試薬を反応容
器に滴下して反応させる必要がある場合、上記制御回路
で、pHセンサーからの検出信号に応じてpHが所要の
一定範囲内になるように上記開閉弁を動作してpH調整
液を反応容器に供給すると共に、反応容器内の液温度お
よびpHが所要の一定範囲内の時に他の試薬容器から試
薬を反応容器に供給するように制御している。
【0014】上記反応容器と試薬容器とを接続する配管
に介設する開閉弁は、電磁弁とすると共に該電磁弁を動
作するタイマーを設け、上記制御回路からの動作信号に
より上記タイマーで設定した所要時間だけ電磁弁を開弁
する構成としている。かつ、上記タイマーによる設定時
間を手動操作可として、開閉弁の開弁時間を必要に応じ
て微調節出来るようにしている。
【0015】本発明の自動合成反応装置では、特に、反
応容器に対して複数の試薬容器から複数の試薬を同時滴
下することが出来るようにすることを特徴としており、
そのため、上記反応容器に対して複数の試薬容器を夫々
電磁弁を設けた配管を介して接続すると共に各電磁弁に
タイマーを夫々接続し、上記制御回路は、上記タイマー
により上記電磁弁を一定時間間隔で同じタイミングで開
閉させると共に、上記液温度センサーおよびpHセンサ
ーの検出信号で上記タイマーを入,切させ、反応容器内
の溶液の温度およびpHが所要の一定範囲内の時に試薬
容器から複数の試薬を同時に供給する構成としている。
【0016】上記試薬容器から反応容器への試薬の供給
は一定圧を負荷した状態で滴下して行い、所要量の試薬
を精度よく反応容器に滴下出来るようにしている。さら
に、本装置では、試薬容器や反応容器の自動洗浄手段も
備えている。
【0017】
【作用】上記したように、本発明の自動合成反応装置で
は、反応容器内に液温度センサーを直接配置したので、
反応液内の温度変化を直接測定でき、反応容器内の液が
一定の温度範囲内にある時に試薬の滴下を行うことが出
来る。同様に、反応容器内部にpHセンサーを配置して
いるため、一定のpH範囲内での条件下で滴下制御が可
能になる。即ち、上記液温度センサーとpHセンサーと
の両方を反応容器内部に配置して、これらセンサーから
の検出値に応じて、液温度が一定範囲内で且つpHが一
定範囲内の時のみ試薬の供給を行うように制御している
ため、所望の反応を自動的に達成することが出来る。
【0018】さらに、試薬容器から反応容器への配管に
設けた電磁弁からなる開閉弁をタイマーで動作し、該タ
イマーの出力スイッチを設定された短い時間だけ入と
し、すぐに切となるワンシュットマルチバイブレーター
の機能を持たせているため、電磁弁はこの限られた時間
だけ動作し、試薬の正確な量を滴下する。かつ、液の量
が変動しても一定圧で押し出すので確実に所要量の試薬
の滴下を行うことが出来る。
【0019】さらに、反応容器に対して複数個の試薬容
器より複数の試薬を電磁開閉弁の開動作で同時滴下する
ことが出来る。本装置の滴下法では滴下動作中でもツイ
ンタイマーのダイアルの設定時間(入になっている時間)
を微調整することで、1回の滴下量をコントロールする
ことができる。
【0020】さらにまた、反応容器内部に設けた液温度
センサーと、反応容器と熱媒体容器との間に設けた熱媒
体温度センサーとの検出値に応じて、熱媒体の温度を制
御しているため、例えば、3分に1℃の割合で上昇させ
る等の緩やか温度制御を行うことが出来る。
【0021】また、本自動合成反応装置は、1つの反応
容器で温度調整、pH調整および合成反応を行うことが
出来、しかも、反応容器を異なる大きさのものと交換す
ることにより、小容量から大容量のスケールまでの合成
を行うことができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1は、本発明に係る自動合成装置の概略
構成図であって、該自動合成装置はドラフト内に設置さ
れるものである。反応容器11の外側は所定のギャップ
を隔てて熱媒体容器12で囲繞しており、熱媒体容器1
2の上端開口部はシリコンゴム部材を用いて閉封してい
る。反応容器11および熱媒体容器12は外部から反応
状況を確認できるよう透明ガラス製である。熱媒体容器
12は、真空断熱構造をなし、反応容器11と熱媒体容
器12とのギャップ部に熱媒体としてシリコンオイルの
供給および排出するためのポート13,14を備えてい
る。
【0023】反応容器11の上端開口には蓋15をテフ
ロンパッキングを挟みワンタッチジョイント16により
取り付けらている。上記蓋15には後述する撹拌軸、p
Hセンサーおよび液温度センサーの取付軸及び試薬容器
と接続した配管を貫通させる穴を穿設している。
【0024】反応容器11の中心部には蓋15を貫通さ
せて撹拌器の回転軸18を垂下し、該回転軸18の下端
に攪拌器17を取り付け、撹拌器17を反応容器11の
底部中心に配置している。上記回転軸18にパルスモー
タMに連結し、一方向あるいは矢印方向に交互に回転動
作するようにしている。
【0025】図中、TC1は反応容器11内の液体温度
を検出する液温度センサー、PHSは反応容器11内の
液体のpHを検出するpHセンサーであり、蓋15を貫
通して反応容器11の内部に垂下している。TC2は熱
媒体容器12内の熱媒体の温度を検出する熱媒体温度セ
ンサーである。
【0026】反応容器11の底面裏の熱媒体容器12内
部にヒータ19を取り付けると共に、マグネット・スピ
ンナー20を投入し、熱媒体容器12の底部側に配置し
たスターラー21の回転磁力により上記スピンナー20
を回転させるようにしている。尚、上記モーターMで上
方より回転軸18を回転させて撹拌器17を回転させる
以外に、回転軸を取り外して撹拌子 (スピンナー)を反
応容器11に投入し、下方のスターラーにより上記撹拌
子を回転させて反応容器11内の溶液を撹拌するように
しても良い。(図6参照)
【0027】Y1からY4は反応試薬の容器であり、pH
を一定範囲内に調整する必要がある場合には、上記容器
の1つ(本実施例では容器Y4)にpH調整液を充填して
いる。上記容器は目的によって溶媒容器にもなる。上記
試薬容器は反応容器11上方に配置して、夫々の配管を
通して反応容器11内へ試薬、溶媒等を投入するように
している。容器Y1,Y4の配管には、夫々一対の電磁弁
V1,V4を設けて、液の投入を制御している。電磁弁
V1,V4は、夫々図4に示す回路で、スイッチPS1
1,PS12,PS51,PS52で制御している。
【0028】スイッチPS12は反応装置の制御回路の
CPU信号で開閉を制御し、PS11はタイマーTM1
で入時の時間が制御され、容器Y1内の試薬をPS11
およびPS12が同時に入時のみ反応容器11内へ投入
するように電磁弁V1を制御している。スイッチPS5
2は反応装置の制御回路のCPU信号で開閉を制御し、
PS51はタイマーTM2で入時の時間が制御され、容
器Y4内の試薬(pH調整液)をPS51およびPS52
が同時に入時のみ反応容器11内へ投入するように電磁
弁V4を制御している。容器Y1,Y4の配管にも開閉を
制御する電磁弁V2,V3を設けている。
【0029】上記各容器Y1,Y2,Y3,Y4には、夫々密
閉蓋を持つ液の投入口I1,I2,I3,I4を設けると共
に、各容器内へ一定圧力を加えるチューブライン31
と、一定の減圧にするチューブライン32とを接続して
いる。上記チューブライン31には、図2に示すよう
に、減圧弁PRを介してエヤー・ポンプAPと接続した
ラインA’を連通させて一定圧力を導入し、各容器Y1
からY4へ一定圧力を加えている。また、上記チューブ
ライン32には、図3に示すように真空ポンプVPをラ
インVで接続し、該真空ポンプVPは廃液容器Dとも接
続している。さらに、上記エヤー・ポンプAPおよび真
空ポンプVPは夫々反応容器11と外部取出し容器Bお
よびラインA、Vを介して接続している。
【0030】上記各容器Y1からY4には、電磁弁V1
4の閉時に投入口I1〜I4から、夫々試薬あるいは溶
媒を投入し、投入後に蓋で密閉している。
【0031】図1において、Meは例えばメタノールか
らなる洗浄溶媒の保存容器、Hは例えば水からなる洗浄
溶媒の保存容器であり、これら容器Me、Hを電磁弁を
介して上記チューブライン31に接続している。
【0032】上記加圧チューブライン31から一定圧力
を各容器内に加えると、容器Y1内の液は、電磁弁V1
開時に反応容器11内へ投入される。また、反応終了後
には、例えば、電磁弁V1の閉時に一定真空で容器Y1
減圧にして、洗浄溶媒 (Me又はH)を選択して、所要
の洗浄液を容器Y1に注入することが出来る。他の容器
についても同様である。
【0033】上記容器Y1,Y4内の液が反応容器11内
へ投入されるのは、各配管に設けた一対のタイマーTM
1,TM2による電磁弁V1,V4の開時で、該電磁弁V1,
4を図5に示すタイマーTM1,TM2のタイムチャー
トで開閉することにより、容器Y1,Y4の液を同時に一
定間隔で反応容器11内へ滴下している。
【0034】図5では約5秒毎のインターバル(時間T
0)で滴下する場合のタイムチャートを示している。ツ
インタイマー(TM1およびTM2はオムロン製H3B
F−8を用いた)の入と同時にスイッチPS12,PS5
2も入となり、PS12,PS52はT0時間後に切と
なる。しかし、ツインタイマーの出力スイッチPS1
1,PS51はそれぞれ設定された短い時間だけ入とな
りすぐに切となる(ワンショットマルチバイブレータの
機能を持っている)ため、電磁弁V1,V4はこの限られ
た時間だけ作動し、容器Y1,Y4より液を正確な量だけ
滴下する。尚、液の量が変動しても一定圧で押し出すの
で、確実に二液の同時滴下が行える。上記滴下法を用い
ると、滴下動作中でも、ツインタイマーのダイアルの設
定時間(入になっている時間)を微調整することで、1回
の滴下量をコントロールできる。この機能は実験者がコ
ックを微調整する動作と同じ機能である。尚、容器Y1
の一液のみ滴下したければ、スイッチPS12のみ切断
すればよい。
【0035】上記反応容器11の外側と熱媒体容器12
の内側のギャップは熱媒体の流通路とし、熱媒体容器1
2に設けた一対のポート13、14と熱媒体を蓄える熱
媒体槽41との間に熱媒体を循環させる配管42を接続
している。上記配管42に熱媒体槽41において、一端
42aを熱媒体内部まで垂下させると共に、他端42b
を熱媒体の液面上方に配置しており、配管42の一端4
2aと熱媒体容器12のポート13との間にポンプP1
を介設し、熱媒体槽41から上記ポート13を通して熱
媒体を熱媒体容器12へ流入させ、ポート14より配管
42を通して熱媒体槽41に循環させている。
【0036】上記熱媒体槽41に溜めて配管42を循環
させる熱媒体として、本実施例では、−20℃のシリコ
ンオイルを用い、冷却媒体を熱媒体として使用してい
る。この冷却媒体を、後述するように、熱媒体容器11
の内部に設置したヒータ19により加熱して熱媒体容器
内の熱媒体温度が所要温度となるように制御している。
【0037】よって、反応容器11の内部の液温度が反
応熱により急激に上昇して、熱媒体容器12内の熱媒体
温度を急激に低下したい場合には、上記ポンプP1を逆
回転させて熱媒体容器12内部の熱媒体を熱媒体槽41
へ戻し、戻した後にポンプP1を正回転させて熱媒体槽
41の熱媒体を熱媒体容器12へ供給することにより、
熱媒体容器12の内部の熱媒体温度を急激に低下させ
て、反応液の温度を所要の一定範囲内に迅速に低下させ
ることが出来る。さらに、上記ポンプP1を逆転させて
熱媒体容器12から熱媒体槽41への熱媒体の戻る量を
調節することで、熱媒体容器12内の熱媒体の液面を反
応容器11内の溶液の液面に高さを調節することを可能
としている。
【0038】図中、43は反応容器11から内部の液を
電磁弁44を介して取出容器Bへ取り出す液取出管、4
7は反応容器11から内部の気体を還流管45及び電磁
弁46を介して外部へ取出すチューブラインである。
【0039】上記したように、反応容器11内の液は、
反応容器11の底面外側と熱媒体容器12の底面内側と
の間に配置したヒーター19により熱媒体の温度を制御
することにより一定温度範囲となるように制御してい
る。上記制御システムは図6に示す通りである。図6に
おいて、TCは温度コントローラであり、熱媒体温度セ
ンサーTC2で検出した温度とコンピュータで指示した
設定温度の差に基づき、熱媒体の温度および反応容器1
1内の液が所定の温度となるようにヒータ19を入又は
切している。
【0040】さらに、図6において、IFは制御コンピ
ュータCPUよりシリアルで伝送路を介して送信される
シリアル信号をパラレル信号に変換するインターフェー
ス (オプトマックス社製、U.S.A)である。ラインP
HはpHセンサーPHSとインターフェースを接続する
ラインである。pHセンサーからラインPHを通して反
応容器11の溶液のpH値を出力し、該検出値とCPU
で設定したpH値との差異に基づいて、図1に示すpH
調整液を充填した試薬容器Y4と反応容器11とを接続
する配管に設けた電磁弁V4を開閉動作して、pH調整
液を反応容器11内に滴下し、反応溶液が所定のpHと
なるように制御している。
【0041】インターフェースIFは出力ラインP1'
からの出力信号により熱媒体循環用ポンプP1を動作制
御し、かつ、出力ラインEVを介して各電磁弁V1〜V
4のスイッチと接続して、これら電磁弁の開閉制御を行
っている。温度センサーTClは、上記したように、反
応容器11の内部に垂下して液の温度を直接測定し、 イ
ンターフェースに検出値を入力している。 該検出値がC
PUで予め設定している一定の温度範囲から外れると、
図4に示すように、電磁弁V1、V4のスイッチPS1
2、52およびタイマーTM1,TM2にCPUより信
号を出力して、電磁弁V1、V4を切する一方、一定範
囲内になると入するようにしている。
【0042】さらに、熱媒体温度センサーTC2からの
検出信号を温度コントローラーTCに入力し、該検出値
とCPUに予め入力している設定値との差異に基づいて
温度コントローラーTCによりヒータ19を動作して、
熱媒体温度を所要の範囲内になるように制御し、該熱媒
体温度の制御により、反応容器11内の溶液の温度が所
要範囲内になるように制御している。あるいは、必要に
応じて、熱媒体温度を緩やかに上昇させている。
【0043】詳しくは、例えば反応温度を5〜10℃に
制御する場合には、熱媒体槽41に蓄えたシリコン液
は、クーラー50の働きによって−20℃に冷却してい
る。この−20℃の熱媒体はポンプP1で反応容器11
と熱媒体容器12との間のギャップに送り込まれ、ヒー
ター19により局所的に加熱し、反応容器11内の液の
温度を設定温度になるよう電力制御している。この熱媒
体容器12内の熱媒体温度はTC2の熱電対で検知され
る。試薬の滴下反応に伴う反応容器11内の液の温度は
液温度センサーTC1でいちはやく検出される。反応生
成熱で液温度が設定した一定範囲を越えると、即ち、 本
実施例の10℃以上に上昇すると、試薬の滴下を一時停
止する。このため、冷却シリコンからなる熱媒体の循環
で反応容器内の液温度は設定温度(5℃)近くまで自動的
に冷却する。したがって、5〜10℃の温度範囲を保持
することができる。逆に、 反応容器内の液温度を室温
(約25℃)以上の昇温する必要がある場合は、冷却シ
リコンが絶えず循環していると共にヒーター19の熱容
量が少ないために温度上昇は生じなくなるので、ポンプ
P1を停止して冷却シリコンの循環を停止し、局所ヒー
ター19で加熱して昇温する。所定温度になるよう温度
センサーTC2で検出し、温度コントローラTCで制御
している。尚、温度制御中には絶えず反応容器11内の
溶液および熱媒体は撹拌して、温度むらが生じないよう
に回転している。
【0044】
【実験例1】本発明の自動合成装置を用いてベンゾイル
酢酸エチルを合成する場合について説明する。この合成
は文献;オーガニック シンセシス〔Organic synthes
is,col,vol.,IV,415(1963)〕に明らかな如く、
その反応式は以下の反応式1に示す通りである。
【0045】
【化1】
【0046】上記反応式は下記の反応工程により得られ
る。上記(19.5g)、水(50ml)、ヘキサン(25m
l)の溶液を反応容器内に入れ、5℃に温度制御する。
ついで、33%の上記を反応容器に滴下して、温度1
0℃以下、pH11以下に制御する。ついで、激しく撹
拌しながら、10℃以下の温度条件下で、上記(23
g)、33%の上記(27ml)を反応容器に滴下する。
この滴下は2時間かけて同時滴下で行う。滴下終了後に
室温に自然昇温させ、ついで、1時間かけて35℃まで
昇温させる。その後、撹拌を停止し、分液を行って有機
層を除く。ついで、上記(8.0g)を滴下して、ゆっく
りと1晩撹拌する。ついで、NaCl(9.0g)を加え
た後、 分液を行い水層を除き、冷水洗(10ml)を3回行
い、濃縮、蒸留をおこなって、最終生成物ベンゾイル酢
酸エチルを得る。
【0047】上記反応工程を、本発明に係わる上記自動
合成反応装置により行った実験例について以下に詳述す
る。その合成操作手順は、下記の18の工程によりな
る。
【0048】1) 合成プログラムを読み込む(セミオー
トプログラム実行)。反応容器11を5℃に冷却する。 2) アセト酢酸エチル():19.1ml、水:50.0m
l、ヘキサン:25.0mlを反応容器11に入れ、攪拌す
る。 3) 塩化ベンゾイル():19.1mlを試薬容器Y1へ入
れる。 4) 33%水酸化ナトリウム()水溶液:39.5mlを
試薬容器Y4に入れる。 5) 自動合成プログラムにきりかえて実行する。・・
・・・自動合成操作を開始する。 滴下:容器Y4の33%水酸化ナトリウム水溶液を
滴下する。電磁弁V4を自動制御して、pHが11にな
るよう自動調節すると共に、5〜10℃の温度を保つ。 pHが11になると、容器Y1とY4の二液の同時滴下
開始(ツインタイマーTM1,TM2)する。反応温度を
5〜10℃を保つ。(反応温度が10℃を越えると二液
の滴下停止,冷却する) pHの値が10.8以下になると、塩化ベンゾイル()
の滴下を一時停止し、33%水酸化ナトリウム水溶液の
み滴下する (一液の滴下開始)。pHが10.8以上に
なると同時滴下再開する。塩化ベンゾイルがすべて反応
容器に入り、pHが11.3を越えると反応終了する。 自動昇温:冷却シリコン循環ポンプP1を停止し、5
℃から35℃まで1.5時間を要して自動昇温させる。 6) 攪拌停止、自動合成プログラムからセミオートプ
ログラムに切り替える。反応容器11の溶液を容器Bに
移動する。 7) 分液:下層の水層のみ反応容器11に移動し、有
機層を捨てる。 8) 塩化アンモニウム(結晶):8.0gを反応容器11
に入れ、ゆっくり1晩攪拌する。 9) NaCl:9.0gを反応容器11に入れて撹拌す
る。反応容器11の生成物を容器Bに移動し、かつ、容
器Bから分液ロートC(図示せず)に移し変える。 10) 分液:下層の水層を捨てる、上層は分液ロート
Cに残す。 11) 反応容器11にジクロロメタン:約15mlを入
れてすすぎ、この液を容器Bに移動する。容器Bをすす
ぎ分液ロートCに入れる(回収)。 12) 水洗:冷水10mlを分液ロートに入れる。 13) 分液:分液し、容器E(図示せず)に下層をと
り、上層(水層)は捨てる。下層を分液ロートCに移す。 14) 12)水洗,13)分液の操作を3回行う。 15) 濃縮:ロータリーエバポレーターにて容器Eの
生成物を濃縮(40℃,約30分)する。 16) 蒸留:蒸留装置で130℃,8mmHgで蒸留する
(ロータリーポンプ,トラップ−70℃)。初留温度40
℃,90℃付近で切り替えて精製物を補集する。 17) 最終生成物:ベンゾイル酢酸エチルを得る。 18) 洗浄,乾燥:自動で装置の洗浄を行う。
【0049】上記自動合成操作5)の工程の制御フロー
チャートを図7乃至図12に示す。図7は、制御フロー
チャートの全体の概略を示し、S1乃至S3は上記手順
の4)工程、V,S5は5)工程、W,S7は5)工
程、S8,Yは5)工程を示す。上記V,W,Yの詳細は
夫々図8乃至図12に示す。
【0050】図7の工程S1はイニシャルセットで、装
置の初期化、即ち、反応容器11に上記アセト酢酸エチ
ル、水、ヘキサンを入れると共に、 試薬容器Y1に塩化
ベンゾイル、Y4に33%水酸化ナトリウム水溶液を入
れ、かつ、スターラー21のON、熱媒体槽41のクー
ラーを動作してシリコンオイルの冷却を行うと共に、ポ
ンプP1を駆動してシリコンを熱媒体容器12へと循環
させ冷却作動を開始し、反応容器11を5℃に冷却し、
かつ、インターフェースの初期化を行う。
【0051】S2の画面1は画面の表示で反応式表示、
温度表示を行う。S3の準備は合成の準備はよいか?
5℃になったか?を確認する。
【0052】Vの一液の滴下は、5〜10℃で容器Y4
の水酸化ナトリウム水溶液を滴下する。(この時点で発
熱する。) 上記水酸化ナトリウム水溶液の滴下でpHが11以上と
なるように制御し、S5のpH>=11?はpHの値が
11.0になったかを確認する。Wの二液の滴下は10
℃以下でpHが10.5〜10.8を保ち同時滴下を行
う。(温度コントローラーの働きで設定温度(5℃)以下
には下らないように制御している。)
【0053】S7の(pH=>11.3)はpHの値が1
1.3になったかを確認する。S8のP1 OFFは冷却
循環ポンプP1停止を昇温するため停止する。Yの自動
昇温は5℃から35℃まで90分で自動昇温を行う。
【0054】上記工程に示すように、合成の準備がよけ
れば5〜10℃の温度内でpH調整液の一液の滴下が始
まり、pHの値が11.0(設定値)になると、反応試薬
とpH調整液との二液の滴下が始まる。この二液の滴下
は反応溶液の温度を(設定値内)5〜10℃以内に保ち、
かつ、pHを11以上に保持した状態で行う。塩化ベン
ゾイルを反応容器11に全部入り、pHが11.3にな
ると自動昇温が開始する。
【0055】図8は、VのpH調整液(水酸化ナトリウ
ム水溶液)の一液滴下工程の詳細を示すものである。V
1で液温度センサーによる溶液温度の測定を行う。V2
で10℃以下かを確認し、NOの場合、V3で電磁弁V
4を切して滴下を行わず、V4で表示し、再度V1の温
度測定を行う。温度が10℃以下の場合、Y4からの滴
下を行い、V5でpH測定を行い、V6で表示する。V
7でpH<=11.0をみて、pHが11.0以下である
と、V8でタイマーにより電磁弁V4の開弁時間を制御
しながら滴下を継続し、pHが11以上になると、V9
で電磁弁V4をOFFして水酸化ナトリウム水溶液の滴
下を停止する。
【0056】図9は、容器Y1から塩化ベンゾイル、Y4
からの水酸化ナトリウム水溶液の同時滴下の工程を詳細
に示すものである。上記容器Y1, Y4からに二液の同時
滴下を行っている状態で、W1で液温度センサーで反応
容器11内の溶液の温度測定を行う。W2でpHセンサ
ーによる溶液のpH測定を行う。W3で温度が10℃以
下かをみて、NOであるとW4で電磁弁V1とV4の両
方を切して二液の滴下停止し、W5で表示して、冷却す
るのを待つ。W3で温度が10℃以下であると、W6で
二液の同時滴下を行う。W7でpH測定する。W8でp
H>10.5を確認して、pHが10.5以下ならW9で
電磁弁V1を切し、塩化ベンゾイルの滴下を一時停止
し、W10で溶液Y4から水酸化ナトリウム水溶液のみ
の一液の滴下を行い、pHを上げる。W11でpH<=
10.8を確認する。pHが10.8以上になれば、 W1
5で二液の同時滴下を再開する。pHが10.8以上で
あると、 W12のディレイでは約5秒間時間待する。W
13でフォトセンサPS1でY1容器内の液を検出す
る。上記フォトセンサPS1で検出する液がなくなると
PS1=1となり、W14で、PS1=1か否かを確認
する。PS1=1の時、W17で電磁弁V1をOFF
し、W18でY4から一液の滴下を行い、ついで、W1
9でpHの測定し、W20でpH=>11.3を確認す
る。NOの時、再度、W18に戻り、YESの時、終了
する。
【0057】図10はタイマー滴下を示す。VT1で容
器Y4の電磁弁V4に接続したタイマーTM2を入す
る。VT2で上記電磁弁V4を入する。VT3でディレ
イする(待時間約5秒)。VT4で電磁弁V4を切する。
VT5でタイマーTM2を切する。VT6でディレイす
る(待時間約5秒)。
【0058】図11は、W15の同時滴下のタイマーの
制御を示す。WT1でタイマーTM1,TM2を入す
る。WT2で電磁弁V1,V4を入する。WT3でディ
レイする(待時間約5秒)。WT4で電磁弁V1,V4を
切する。WT5でタイマーTM1,TM2を切する。W
T6でディレイする(待時間約5秒)。ツインタイマーの
入の時間はダイアル目盛で設定できる。溶液の吐出する
時間はV1およびV4の開の時間に同期し、かつ、ツイ
ンタイマーの設定したごく短い時間 △T1,△T2だけで
ある。尚、ツインタイマーの設定時間を夫々独立して△
1'および△T2'の時間に変更することで滴下量の微調
節が可能となる。
【0059】図12は、自動昇温Yの詳細を示す。Y1
工程でTC1=5としてスタート開始温度を5℃とす
る。Y2でTS=TC1とする。TC1はカウンターで
ある。Y3で設定温度を送信(TS)して温度コントロー
ラーへ設定値を送信する。温度コントローラーは温度セ
ンサーTS2で温度を検出する。設定温度との差がなく
なるようにヒーターで電力制御する。Y4でディレイ3
分として時間3分待ちする。Y5でTC1=TC1+1
とする。Y6でTC1≧35?として35℃になったか
を確認する。本実施例では反応終了後5℃より35℃ま
で90分で昇温する。TC1は5℃、最終到達温度は3
5゜ である。3分毎に設定温度を+1℃上げる。通信回
線(RS232C)を介して温度コントローラに設定温度
の指令を行なう。温度制御のしくみは図12に示す。昇
温する前に循環ポンプを切する。
【0060】上記したフローチャートで示す制御態様に
基づいて前記合成反応操作手順で行った実験例1におい
ては、最終生成物ベンゾイル酢酸エチルは20.20g
得ることが出来、収率は70.1%であった。尚、本発
明の自動合成反応装置を用いずに、上記合成反応操作を
実験熟練者が行った場合、最も高い収率で68%である
(上記文献に因る)。 このように、本装置では、反応容器内の溶液の温度およ
びpHを調整しながら、これら温度とpHとが一定範囲
内に時に自動的に二液の滴下を行うようにしたため、実
験熟練者を必要とせず、しかも、実験熟練者による操作
よりも高い収率を上げるが出来た。
【0061】
【実験例2】本発明による自動合成反応装置を用いて、
N-ベンジカルバミン酸エチルの合成をおこなった。 この
合成は文献;オーガニック シンセシス〔Organic synt
hes-is col.vol.,N,780(1963)〕に明らかなように、
その反応式は下記の反応式2に示す通りである。
【0062】
【化2】
【0063】上記反応式は従来下記の反応工程より得ら
れている。氷冷下に上記(25g)、氷水(12.5ml)及
び砕氷(37.5g)を混ぜ、 掻き交ぜながら上記(13.
125g)を反応温度10〜15℃に保ちながら滴下する
(1〜1.5時間要する)。ついで、水(12.5ml)およ
び砕氷(25g)を加える。その後、上記(13.13
g)と同時に水酸化ナトリウム水溶液(10gを水32.
5mlに溶かした液)を同時に加え、 かつ、 液温を10〜
15℃に保ちながら滴下する(2.5〜3時間要する)。
さらに、30分間撹拌した後、析出物をろ取し、十分な
量の冷水で洗い、ついで風乾して結晶を得る。
【0064】上記反応工程を本発明の自動合成反応装置
で行い、本装置では冷却能力が優れているので、氷は使
用せずに、下記の方法で合成を行った。反応容器11を
冷却シリコンオイルからなる冷却媒体の循環により冷却
し、2℃に冷却した状態で、反応容器11に上記(2
5.5ml)と水(50ml)を入れた。 ついで、2〜5℃に
保持しながら、上記(11.9ml)を容器Y1より一液滴
下を行った(1時間)。その後、2〜5℃に保持しなが
ら、容器Y1より上記(11.9ml)と容器Y4よりpH
を5〜7に保持するように33%水酸化ナトリウム水溶
液(32.5ml)を滴下し、二液同時滴下を行った(1.5
時間)。その後、30分間撹拌し、ろ過、水洗、乾燥を
順次行って、結晶を得た。
【0065】上記N-ベンジカルバミン酸エチル合成結果
は下記の表1に示す通りであった。
【0066】
【表1】
【0067】尚、上記実験例2ではpH値を制御せずに
行った場合、3例中2例は結晶せずに液滴の状態のまま
であった。そこでpH値を上記のように5〜7の範囲に
保持しながら反応を行ったところ、結晶を得ることが出
来た。該結果より、反応時にpH制御が重要な要因であ
ることが判明した。
【0068】
【実験例3】本発明による自動合成反応装置を用いて、
ヒドラゾジカルボン酸ジエチルの合成をおこなった。 こ
の合成は文献;オーガニック シンセシス〔Organic syn
the-sis col.vol.,VI,411(1963)〕に明らかなように、
その反応式は下記の反応式3に示す通りである。
【0069】
【化3】
【0070】上記反応式は従来下記の反応工程より得ら
れている。ヒドラジン−水和物(7.5g)、 95%エタ
ノール(75ml)を撹拌下、 10℃に冷却した反応容器に
クロロ炭酸エチル(16.3g)を滴下し、 溶液温度を1
5〜20℃に保ちながら反応させ、全量滴下が終了する
と、上記と炭酸ナトリウム(15.9g) 水(75ml )
を同時滴下し、 滴下終了は上記が少しだけ速くなるよ
うに滴下する。滴下終了後、容器の内側を水(20ml)で
洗い、 30分かき混ぜる。沈澱をろ取し、1000mlの
冷水で洗った後、 80℃で減圧乾燥して最終生成物
結晶を得る。
【0071】上記反応工程を本発明装置により行った。
各試薬、 溶媒の量は上記従来と同量とした。反応容器1
1に上記と95%エタノールを入れ、反応容器11を
熱媒体の循環で10℃に冷却し、ついで、15〜20℃
の範囲に調整しながら上記を容器Y1より滴下させ
た。ついで、温度を20℃以下に調整しながら、上記と
同量の上記試薬を容器Y1から、同時に容器Y4から上
および水と共に同時滴下して、上記の結晶を得
た。
【0072】上記の結晶は19.08g、 母液より1.
88gの計20.96gの結晶が得られ、 収率は79.4%
であった。合成結果は下記の表2に示す通りである。
【0073】
【表2】
【0074】上記実験例3では、反応溶液の温度を所定
の範囲内に制御し、該温度範囲内で試薬の滴下を行うこ
とにより、容易に反応を行うことが出来た。尚、実験例
3ではpHの調整は行っていない。
【0075】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
は、反応容器内に温度センサーを配置して液の温度を直
接測定し、該センサーからの検出値により試薬容器から
の試薬の滴下を制御すると共に、該液温度センサーある
いは熱媒体温度センサーからの検出値に応じて熱媒体の
温度制御を行っているため、反応容器内の液温度を所要
範囲内に保持しながら試薬の滴下を行い、反応させるこ
とが出来る。
【0076】かつ、反応容器内にpHセンサーを配置し
て、該pHセンサーからの検出値に応じてpH調整液を
反応容器内に滴下してpHが所要の一定範囲になるよう
に調整を行うため、反応容器内の液のpHと温度とが一
定範囲内の時に試薬を滴下して反応させる必要がある合
成時に、有効に用いることが出来る。
【0077】さらに、反応容器に対して複数個の試薬容
器を配管を介して接続し、該配管に電磁弁からなる開閉
弁を介設し、CPUの指令によって一定時間間隔で同じ
タイミングで開閉させると共に、一定加圧下で滴下させ
るため、常に、一定比率で、一定条件下で二液の滴下に
よる反応を精度よく生じさせることが出来る。さらにま
た、上記電磁弁をタイマーで開弁時間を制御し、かつ、
該タイマーを手動操作により調節出来るため、滴下量の
微調節を容易に行うことが出来る。
【0078】例えば、本発明にかかる自動合成反応装置
と従来用いられているコーデックス社CONTRAVE
S自動合成装置と比較すると、後者が熱媒体の高さを反
応液の高さに調節、二液の同時滴下、温度、pH、同時
滴下を制御、自動滴下時における滴下量の変更、自動洗
浄機能(試薬、反応容器)が不能で自動昇温のみが可能で
あるのに比して、前者は上記全ての作用を行うことがで
きる利点を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の自動合成反応装置の概略の構成図で
ある。
【図2】 図1の装置を駆動するエアーポンプの回路図
である。
【図3】 図1の装置を駆動する真空ポンプの回路図で
ある。
【図4】 図1の装置のタイマーの電気回路図である。
【図5】 図4の回路の信号波形図である。
【図6】 図1の装置の温度制御の方式図である。
【図7】 図1の装置の制御フローチャート図である。
【図8】 図7の一液滴下のフローチャート図である。
【図9】 図7の二液滴下のタイマーのフローチャート
図である。
【図10】 図8のタイマー滴下のフローチャート図で
ある。
【図11】 図9の同時滴下のフローチャート図であ
る。
【図12】 図6の自動昇温のフローチャート図であ
る。
【符号の説明】
11 反応容器 12 熱媒体容器 15 蓋 17 撹拌子 20 スピンナー 21 マグネチックスターラ 41 熱媒体槽 42 配管 B 外部容器 M 洗浄溶媒容器 (メタノール) H 洗浄溶媒容器 (水) D 廃液容器 TC1 液温度センサー TC2 熱媒体温度センサー PHS pHセンサー V1,V2,V3,V4 電磁弁 TM1,TM2 タイマー Y1,Y2,Y3,Y4 容器 AP エアーポンプ PR 減圧弁 VP 真空ポンプ IF インターフェース PS1〜PS5 フォトセンサー V 真空ラインのトラップへの接続 A エアーポンプに接続 L リ−ク (開放)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱媒体容器で包囲した反応容器の内部
    に、配管を介して試薬容器から試薬を供給して自動的に
    合成反応を行うものであって、 上記反応容器内に液温度センサーを設ける一方、上記配
    管に開閉弁を介設すると共に、上記熱媒体容器と反応容
    器との間に入れる熱媒体の温度制御手段を設け、かつ、 上記開閉弁および温度制御手段を上記液温度センサーか
    らの検出信号に応じて動作して、反応容器内の液温度を
    所要の一定範囲内に制御すると共に、該一定温度範囲内
    で反応容器内に試薬を供給するように上記開閉弁を動作
    する制御回路を設けていることを特徴とする自動合成反
    応装置。
  2. 【請求項2】 熱媒体容器で包囲した反応容器の内部
    に、配管を介して試薬容器から試薬を供給して自動的に
    合成反応を行うものであって、 上記反応容器内に液温度センサーを設けると共に、上記
    配管に開閉弁を介設する一方、上記熱媒体容器と反応容
    器との間に熱媒体温度センサーを設けると共に、該熱媒
    体の温度を制御する手段を設け、 上記熱媒体温度センサーからの検出信号に応じて熱媒体
    温度制御手段を動作して反応容器内の液温度を所要の一
    定範囲内に制御すると共に、液温度センサーからの検出
    信号に応じて液温度が上記一定範囲内の時に反応容器内
    に試薬を供給するように上記開閉弁を作動する制御回路
    を設けていることを特徴とする自動合成反応装置。
  3. 【請求項3】 上記反応容器内にpHセンサーを設ける
    と共に、該反応容器に配管を介して連結する上記試薬容
    器の少なくとも1つはpH調整用試薬の容器とし、 上記制御回路は、pHセンサーからの検出信号に応じて
    pHが所要の一定範囲内になるように上記開閉弁を動作
    してpH調整液を反応容器に供給すると共に、反応容器
    内の液温度およびpHが所要の一定範囲内の時に他の試
    薬容器から試薬を反応容器に供給するように制御してい
    る前記請求項のいずれか1項に記載の自動合成反応装
    置。
  4. 【請求項4】 上記開閉弁を電磁弁とすると共に該電磁
    弁を動作するタイマーを設け、上記制御回路からの動作
    信号により上記タイマーで設定した所要時間だけ電磁弁
    を開弁する構成としている前記請求項のいずれか1項に
    記載の自動合成反応装置。
  5. 【請求項5】 上記タイマーによる設定時間を手動操作
    可としている請求項4記載の自動合成反応装置。
  6. 【請求項6】 上記反応容器に対して複数の試薬容器を
    夫々電磁弁を設けた配管を介して接続すると共に各電磁
    弁にタイマーを夫々接続し、 上記制御回路は、上記タイマーにより上記電磁弁を一定
    時間間隔で同じタイミングで開閉させると共に、上記液
    温度センサーおよびpHセンサーの検出信号で上記タイ
    マーを入,切させ、反応容器内の溶液の温度およびpH
    が所要の一定範囲内の時に試薬容器から二以上の試薬を
    同時に供給する構成としている請求項4および5のいず
    れか1項に記載の自動合成反応装置。
  7. 【請求項7】 上記試薬容器から反応容器への試薬の供
    給は一定圧を負荷した状態で滴下して行う構成としてい
    る前記請求項のいずれか1項に記載の自動合成反応装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002207030A (ja) * 2001-01-09 2002-07-26 Nippon Soda Co Ltd ヒドロキシプロピル基含量測定方法及び装置
US6673316B1 (en) 1996-10-30 2004-01-06 Sumitomo Chemical Co., Ltd. Synthesis experiment automating system, liquid separating treating apparatus and reaction vessel
US10668766B2 (en) 2016-02-11 2020-06-02 Societe Bic Mechanical pencil with a side button and an eraser dispenser and a method of assembly

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