JPH0665491A - 歯ブラシの柄用樹脂組成物 - Google Patents
歯ブラシの柄用樹脂組成物Info
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- JPH0665491A JPH0665491A JP21784492A JP21784492A JPH0665491A JP H0665491 A JPH0665491 A JP H0665491A JP 21784492 A JP21784492 A JP 21784492A JP 21784492 A JP21784492 A JP 21784492A JP H0665491 A JPH0665491 A JP H0665491A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 意匠性、耐薬品性、疲労特性や剛性等の機械
的特性、流動性、離型性に優れた歯ブラシの柄用樹脂組
成物を提供する。 【構成】 夫々特定された芳香族ポリカーボネート樹
脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリブチレン
テレフタレート樹脂からなる三成分系樹脂組成物に特定
のジホスファイト化合物と特定の脂肪酸エステルとを特
定量配合してなる弾性率が20000〜27000 kgf
/cm2 の歯ブラシの柄用樹脂組成物。
的特性、流動性、離型性に優れた歯ブラシの柄用樹脂組
成物を提供する。 【構成】 夫々特定された芳香族ポリカーボネート樹
脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリブチレン
テレフタレート樹脂からなる三成分系樹脂組成物に特定
のジホスファイト化合物と特定の脂肪酸エステルとを特
定量配合してなる弾性率が20000〜27000 kgf
/cm2 の歯ブラシの柄用樹脂組成物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は歯ブラシの柄に適した樹
脂組成物に関する。更に詳しくは耐薬品性、疲労特性、
剛性、流動性、離型性に優れた歯ブラシ用樹脂組成物に
関する。
脂組成物に関する。更に詳しくは耐薬品性、疲労特性、
剛性、流動性、離型性に優れた歯ブラシ用樹脂組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に歯ブラシの柄の材料としては耐薬
品性等の面よりポリプロピレン樹脂が広く利用されてい
る。しかしながら、ポリプロピレン樹脂は剛性が低いた
めかなりの太さが必要であり、使用感が悪いという欠点
がある。この欠点を解消して歯ブラシの使用感を高める
ために、剛性の高いポリエチレンテレフタレート樹脂や
ポリブチレンテレフタレート樹脂のような熱可塑性ポリ
エステル樹脂や芳香族ポリカーボネート樹脂の利用が検
討されている。
品性等の面よりポリプロピレン樹脂が広く利用されてい
る。しかしながら、ポリプロピレン樹脂は剛性が低いた
めかなりの太さが必要であり、使用感が悪いという欠点
がある。この欠点を解消して歯ブラシの使用感を高める
ために、剛性の高いポリエチレンテレフタレート樹脂や
ポリブチレンテレフタレート樹脂のような熱可塑性ポリ
エステル樹脂や芳香族ポリカーボネート樹脂の利用が検
討されている。
【0003】ポリエチレンテレフタレート樹脂やポリブ
チレンテレフタレート樹脂等の熱可塑性ポリエステル樹
脂は、剛性や耐薬品性等には優れているものの歯磨き時
の歯の当り傷等の細かい傷が発生すると、その細かい傷
への応力集中により折れ易くなる、即ちノッチ感度が高
いという欠点があり、更には、熱可塑性ポリエステル樹
脂は成形温度が高く且つ固化温度即ちガラス転移温度が
低いため成形サイクルが長くなり、コスト高になるとい
う欠点もある。一方、芳香族ポリカーボネート樹脂は、
剛性や疲労特性等には優れているものの耐薬品性に問題
があり、歯磨き剤によりミクロクラックが発生し易く、
歯磨き時にブラシの毛が抜落ち易いという欠点があり、
更には溶融流動性が悪く、成形し難い欠点もある。
チレンテレフタレート樹脂等の熱可塑性ポリエステル樹
脂は、剛性や耐薬品性等には優れているものの歯磨き時
の歯の当り傷等の細かい傷が発生すると、その細かい傷
への応力集中により折れ易くなる、即ちノッチ感度が高
いという欠点があり、更には、熱可塑性ポリエステル樹
脂は成形温度が高く且つ固化温度即ちガラス転移温度が
低いため成形サイクルが長くなり、コスト高になるとい
う欠点もある。一方、芳香族ポリカーボネート樹脂は、
剛性や疲労特性等には優れているものの耐薬品性に問題
があり、歯磨き剤によりミクロクラックが発生し易く、
歯磨き時にブラシの毛が抜落ち易いという欠点があり、
更には溶融流動性が悪く、成形し難い欠点もある。
【0004】芳香族ポリカーボネート樹脂と熱可塑性ポ
リエステル樹脂の各々の好ましい特徴を利用するために
両者を混合することを試みたが、両者を溶融混練するに
は、高温が必要であるために耐薬品性、疲労特性、機械
特性に悪影響を与える樹脂間のエステル交換反応が進行
するという問題があり、また歯ブラシの柄を成形する
際、特に使用感のよい細い歯ブラシの柄を成形する際に
は、離型時の応力の影響を受け易く、残留応力により疲
労特性が悪くなるという問題もある。また、芳香族ポリ
カーボネート樹脂とポリエチレンテレフタレート樹脂か
らなる歯ブラシ柄は、疲労特性には優れているもののポ
リエチレンテレフタレートの結晶化速度が遅いため、芳
香族ポリカーボネート樹脂の耐薬品性が充分に改良され
難い問題もある。芳香族ポリカーボネート樹脂とポリブ
チレンテレフタレート樹脂からなる歯ブラシ柄は、ポリ
ブチレンテレフタレート樹脂の結晶化速度が速いため芳
香族ポリカーボネート樹脂の耐薬品性は改良されるもの
の、疲労特性は充分であるとは言い難いものでる。この
ため意匠性、耐薬品性、疲労特性、剛性等の機械的特
性、流動性、離型性に優れた歯ブラシの柄用樹脂組成物
が望まれている。
リエステル樹脂の各々の好ましい特徴を利用するために
両者を混合することを試みたが、両者を溶融混練するに
は、高温が必要であるために耐薬品性、疲労特性、機械
特性に悪影響を与える樹脂間のエステル交換反応が進行
するという問題があり、また歯ブラシの柄を成形する
際、特に使用感のよい細い歯ブラシの柄を成形する際に
は、離型時の応力の影響を受け易く、残留応力により疲
労特性が悪くなるという問題もある。また、芳香族ポリ
カーボネート樹脂とポリエチレンテレフタレート樹脂か
らなる歯ブラシ柄は、疲労特性には優れているもののポ
リエチレンテレフタレートの結晶化速度が遅いため、芳
香族ポリカーボネート樹脂の耐薬品性が充分に改良され
難い問題もある。芳香族ポリカーボネート樹脂とポリブ
チレンテレフタレート樹脂からなる歯ブラシ柄は、ポリ
ブチレンテレフタレート樹脂の結晶化速度が速いため芳
香族ポリカーボネート樹脂の耐薬品性は改良されるもの
の、疲労特性は充分であるとは言い難いものでる。この
ため意匠性、耐薬品性、疲労特性、剛性等の機械的特
性、流動性、離型性に優れた歯ブラシの柄用樹脂組成物
が望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は意匠性、耐薬
品性、疲労特性、剛性等の機械的特性、流動性、離型性
に優れた歯ブラシの柄用樹脂組成物を提供することを目
的とする。
品性、疲労特性、剛性等の機械的特性、流動性、離型性
に優れた歯ブラシの柄用樹脂組成物を提供することを目
的とする。
【0006】本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意
検討を重ねた結果、特定の芳香族ポリカーボネート樹
脂、特定のポリエチレンテレフタレート樹脂及び特定の
ポリブチレンテレフタレート樹脂からなる三成分樹脂組
成物に、特定のジホスファイト化合物及び脂肪族飽和一
価カルボン酸と脂肪族飽和アルコールのエステルを夫々
少量配合することにより目的とする歯ブラシの柄用樹脂
組成物が得られることを見出し、本発明に到達した。
検討を重ねた結果、特定の芳香族ポリカーボネート樹
脂、特定のポリエチレンテレフタレート樹脂及び特定の
ポリブチレンテレフタレート樹脂からなる三成分樹脂組
成物に、特定のジホスファイト化合物及び脂肪族飽和一
価カルボン酸と脂肪族飽和アルコールのエステルを夫々
少量配合することにより目的とする歯ブラシの柄用樹脂
組成物が得られることを見出し、本発明に到達した。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、 (A)粘度平均
分子量が20000〜30000である芳香族ポリカー
ボネート樹脂50〜90重量%、 (B)固有粘度が0.6
〜1.0であるポリエチレンテレフタレート樹脂5〜4
5重量%及び (C)固有粘度が0.6〜1.2であるポリ
ブチレンテレフタレート樹脂5〜45重量%からなる樹
脂組成物100重量部に、 (D)下記式[1]で表される
ジホスファイト化合物0.001〜1重量部及び (E)炭
素数12〜30個の脂肪族飽和一価カルボン酸と炭素数
30個以下の脂肪族飽和アルコールとのエステル0.0
01〜2重量部を配合してなる弾性率が20000〜2
7000 kgf/cm2 の歯ブラシの柄用樹脂組成物に係る
ものである。
分子量が20000〜30000である芳香族ポリカー
ボネート樹脂50〜90重量%、 (B)固有粘度が0.6
〜1.0であるポリエチレンテレフタレート樹脂5〜4
5重量%及び (C)固有粘度が0.6〜1.2であるポリ
ブチレンテレフタレート樹脂5〜45重量%からなる樹
脂組成物100重量部に、 (D)下記式[1]で表される
ジホスファイト化合物0.001〜1重量部及び (E)炭
素数12〜30個の脂肪族飽和一価カルボン酸と炭素数
30個以下の脂肪族飽和アルコールとのエステル0.0
01〜2重量部を配合してなる弾性率が20000〜2
7000 kgf/cm2 の歯ブラシの柄用樹脂組成物に係る
ものである。
【0008】
【化2】
【0009】[ここでR1 及びR2 は水素原子、アルキ
ル基、アリールアルキル基、アリール基、アルキルアリ
ール基、2−(4−オキシフェニル)プロピル置換アリ
ール基又はシクロアルキル基であり、R1 及びR2 は同
一であっても異なっていてもよい。]
ル基、アリールアルキル基、アリール基、アルキルアリ
ール基、2−(4−オキシフェニル)プロピル置換アリ
ール基又はシクロアルキル基であり、R1 及びR2 は同
一であっても異なっていてもよい。]
【0010】本発明で使用するポリカーボネート樹脂
は、二価フェノールより誘導される粘度平均分子量20
000〜30000、好ましくは22000〜2700
0の芳香族ポリカーボネート樹脂であり、通常二価フェ
ノールとカーボネート前駆体とを溶液法又は溶融法で反
応させて製造される。ここで使用する二価フェノールと
しては、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロ
パン[通称ビスフェノールA]を対象とするが、その一
部又は全部を他の二価フェノールで置換えてもよい。他
の二価フェノールとしては、例えばビス(4−ヒドロキ
シフェニル)メタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−
3,5−ジメチルフェニル)プロパン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)スルフォン等があげられ
る。また、カーボネート前駆体としてはカルボニルハラ
イド、カルボニルエステル又はハロホルメート等があげ
られ、具体的にはホスゲン、ジフェニルカーボネート、
二価フェノールのジハロホルメートおよびこれらの混合
物である。芳香族ポリカーボネート樹脂を製造するに当
り、適当な分子量調節剤、分岐剤、反応を促進するため
の触媒等も使用できる。かかる芳香族ポリカーボネート
樹脂の分子量は、粘度平均分子量で20000〜300
00であり、好ましくは22000〜27000であ
る。粘度平均分子量が20000未満では疲労特性、耐
薬品性が悪くなり、30000を超えると流動性が低下
するようになる。
は、二価フェノールより誘導される粘度平均分子量20
000〜30000、好ましくは22000〜2700
0の芳香族ポリカーボネート樹脂であり、通常二価フェ
ノールとカーボネート前駆体とを溶液法又は溶融法で反
応させて製造される。ここで使用する二価フェノールと
しては、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロ
パン[通称ビスフェノールA]を対象とするが、その一
部又は全部を他の二価フェノールで置換えてもよい。他
の二価フェノールとしては、例えばビス(4−ヒドロキ
シフェニル)メタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−
3,5−ジメチルフェニル)プロパン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)スルフォン等があげられ
る。また、カーボネート前駆体としてはカルボニルハラ
イド、カルボニルエステル又はハロホルメート等があげ
られ、具体的にはホスゲン、ジフェニルカーボネート、
二価フェノールのジハロホルメートおよびこれらの混合
物である。芳香族ポリカーボネート樹脂を製造するに当
り、適当な分子量調節剤、分岐剤、反応を促進するため
の触媒等も使用できる。かかる芳香族ポリカーボネート
樹脂の分子量は、粘度平均分子量で20000〜300
00であり、好ましくは22000〜27000であ
る。粘度平均分子量が20000未満では疲労特性、耐
薬品性が悪くなり、30000を超えると流動性が低下
するようになる。
【0011】本発明で使用するポリエチレンテレフタレ
ート樹脂は、テレフタル酸又はそのエステル形成性誘導
体とエチレングリコール又はそのエステル形成性誘導体
を主原料として重縮合反応させて得られる重合体であ
り、テレフタル酸の30モル%以下を他のジカルボン酸
で置換えたり、エチレングリコールの30モル%以下を
他の脂肪族ジオールや脂環式ジオールで置換えた共重合
体であってもよい。かかる共重合体に使用されるジカル
ボン酸としては、例えばイソフタル酸、ナフタレンジカ
ルボン酸、アジピン酸、セバシン酸等があげられる。ジ
オールとしては例えばポリメチレン−α,ω−ジオール
類、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール等
があげられる。本発明で使用するポリエチレンテレフタ
レート樹脂の分子量は、o−クロルフェノールを溶媒と
して、25℃で測定した固有粘度が0.6〜1.0、好
ましくは0.65〜0.95である。固有粘度が0.6
未満ではノッチ感度が高くなり、1.0を超えると成形
性が悪化するようになる。
ート樹脂は、テレフタル酸又はそのエステル形成性誘導
体とエチレングリコール又はそのエステル形成性誘導体
を主原料として重縮合反応させて得られる重合体であ
り、テレフタル酸の30モル%以下を他のジカルボン酸
で置換えたり、エチレングリコールの30モル%以下を
他の脂肪族ジオールや脂環式ジオールで置換えた共重合
体であってもよい。かかる共重合体に使用されるジカル
ボン酸としては、例えばイソフタル酸、ナフタレンジカ
ルボン酸、アジピン酸、セバシン酸等があげられる。ジ
オールとしては例えばポリメチレン−α,ω−ジオール
類、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール等
があげられる。本発明で使用するポリエチレンテレフタ
レート樹脂の分子量は、o−クロルフェノールを溶媒と
して、25℃で測定した固有粘度が0.6〜1.0、好
ましくは0.65〜0.95である。固有粘度が0.6
未満ではノッチ感度が高くなり、1.0を超えると成形
性が悪化するようになる。
【0012】本発明で使用するポリブチレンテレフタレ
ート樹脂は、テレフタル酸又はそのエステル形成性誘導
体とテトラメチレングリコール又はそのエステル形成性
誘導体を主原料として重縮合反応させて得られる重合体
であり、テレフタル酸の30モル%以下を他のジカルボ
ン酸で置換えたり、テトラメチレングリコールの30モ
ル%以下を他の脂肪族ジオールや脂環式ジオールで置換
えた共重合体であってもよい。かかる共重合体に使用さ
れるジカルボン酸としては、例えばイソフタル酸、ナフ
タレンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸等があげ
られる。ジオールとしては例えばポリメチレン−α,ω
−ジオール類、ジエチレングリコール、ネオペンチルグ
リコール等があげられる。本発明で使用するポリブチレ
ンテレフタレート樹脂の分子量はo−クロルフェノール
を溶媒として25℃で測定した固有粘度が0.6〜1.
2、好ましくは0.65〜1.0である。固有粘度が
0.6未満ではノッチ感度が高くなり、1.2を超える
と成形性が悪化するようになる。
ート樹脂は、テレフタル酸又はそのエステル形成性誘導
体とテトラメチレングリコール又はそのエステル形成性
誘導体を主原料として重縮合反応させて得られる重合体
であり、テレフタル酸の30モル%以下を他のジカルボ
ン酸で置換えたり、テトラメチレングリコールの30モ
ル%以下を他の脂肪族ジオールや脂環式ジオールで置換
えた共重合体であってもよい。かかる共重合体に使用さ
れるジカルボン酸としては、例えばイソフタル酸、ナフ
タレンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸等があげ
られる。ジオールとしては例えばポリメチレン−α,ω
−ジオール類、ジエチレングリコール、ネオペンチルグ
リコール等があげられる。本発明で使用するポリブチレ
ンテレフタレート樹脂の分子量はo−クロルフェノール
を溶媒として25℃で測定した固有粘度が0.6〜1.
2、好ましくは0.65〜1.0である。固有粘度が
0.6未満ではノッチ感度が高くなり、1.2を超える
と成形性が悪化するようになる。
【0013】上記芳香族ポリカーボネート樹脂、ポリエ
チレンテレフタレート樹脂及びポリブチレンテレフタレ
ート樹脂の混合割合は、芳香族ポリカーボネート樹脂が
50〜90重量%、ポリエチレンテレフタレート樹脂が
5〜45重量%、ポリブチレンテレフタレート樹脂が5
〜45重量%である。ポリエチレンテレフタレート樹脂
とポリブチレンテレフタレート樹脂の混合割合が合計で
50重量%より多くなるとノッチ感度が高くなり、合計
で10重量%より少なくなると耐薬品性が不充分にな
る。また、ポリエチレンテレフタレート樹脂配合割合が
5重量部より少なくなると疲労特性が悪くなり、ポリブ
チレンテレフタレート樹脂の配合割合が5重量部より少
なくなると成形性や耐薬品性が悪化するようになる。
チレンテレフタレート樹脂及びポリブチレンテレフタレ
ート樹脂の混合割合は、芳香族ポリカーボネート樹脂が
50〜90重量%、ポリエチレンテレフタレート樹脂が
5〜45重量%、ポリブチレンテレフタレート樹脂が5
〜45重量%である。ポリエチレンテレフタレート樹脂
とポリブチレンテレフタレート樹脂の混合割合が合計で
50重量%より多くなるとノッチ感度が高くなり、合計
で10重量%より少なくなると耐薬品性が不充分にな
る。また、ポリエチレンテレフタレート樹脂配合割合が
5重量部より少なくなると疲労特性が悪くなり、ポリブ
チレンテレフタレート樹脂の配合割合が5重量部より少
なくなると成形性や耐薬品性が悪化するようになる。
【0014】本発明で使用する上記式[1]で表される
ジホスファイト化合物の好ましい具体例としては下記の
ような化合物があげられる。
ジホスファイト化合物の好ましい具体例としては下記の
ような化合物があげられる。
【0015】
【化3】
【0016】
【化4】
【0017】
【化5】
【0018】
【化6】
【0019】
【化7】
【0020】かかる式[1]で表されるジホスファイト
化合物は上記芳香族ポリカーボネート樹脂、ポリエチレ
ンテレフタレート樹脂及びポリブチレンテレフタレート
樹脂からなる樹脂組成物100重量部に対して0.00
1〜1重量部の割合で添加する。この添加量が0.00
1重量部未満では組成物の加工時のエステル交換反応防
止効果が不充分であり、1重量部を超えると組成物を用
いて得られる歯ブラシの柄に気泡が発生し易くなり、ま
た疲労特性や耐薬品性等に悪影響を与えるようになる。
化合物は上記芳香族ポリカーボネート樹脂、ポリエチレ
ンテレフタレート樹脂及びポリブチレンテレフタレート
樹脂からなる樹脂組成物100重量部に対して0.00
1〜1重量部の割合で添加する。この添加量が0.00
1重量部未満では組成物の加工時のエステル交換反応防
止効果が不充分であり、1重量部を超えると組成物を用
いて得られる歯ブラシの柄に気泡が発生し易くなり、ま
た疲労特性や耐薬品性等に悪影響を与えるようになる。
【0021】本発明で使用する脂肪族飽和一価カルボン
酸と脂肪族飽和アルコールとのエステルは、炭素数12
〜30個の脂肪族飽和一価カルボン酸と炭素数30個以
下の脂肪族の飽和一価アルコール又は飽和多価アルコー
ルとのエステル又は部分エステルである。かかる脂肪族
エステル類の多くは植物、動物、昆虫、鉱物等の天然物
に含まれるエステルワックス類として知られているもの
であり、例えば密ろう(ミリシルパルミテートを主成分
とする混合物)、スパームアセチ(セチルパルミテート
を主成分とする混合物)、モンタン酸のエチレングリコ
ールエステル等があげられる。
酸と脂肪族飽和アルコールとのエステルは、炭素数12
〜30個の脂肪族飽和一価カルボン酸と炭素数30個以
下の脂肪族の飽和一価アルコール又は飽和多価アルコー
ルとのエステル又は部分エステルである。かかる脂肪族
エステル類の多くは植物、動物、昆虫、鉱物等の天然物
に含まれるエステルワックス類として知られているもの
であり、例えば密ろう(ミリシルパルミテートを主成分
とする混合物)、スパームアセチ(セチルパルミテート
を主成分とする混合物)、モンタン酸のエチレングリコ
ールエステル等があげられる。
【0022】上記脂肪族飽和一価カルボン酸と脂肪族飽
和アルコールとのエステルの添加量は上記芳香族ポリカ
ーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂及び
ポリブチレンテレフタレート樹脂からなる樹脂組成物1
00重量部に対して0.001〜2重量部である。0.
001重量部未満では組成物の離型効果が不充分であ
り、2重量部を超えると疲労特性に悪影響を与えるよう
になる。
和アルコールとのエステルの添加量は上記芳香族ポリカ
ーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂及び
ポリブチレンテレフタレート樹脂からなる樹脂組成物1
00重量部に対して0.001〜2重量部である。0.
001重量部未満では組成物の離型効果が不充分であ
り、2重量部を超えると疲労特性に悪影響を与えるよう
になる。
【0023】かくして得られる組成物の弾性率は200
00〜27000 kgf/cm2 でなければならない。この
範囲の弾性率を有することによって最高の使用感のある
歯ブラシが得られる。即ち、20000 kgf/cm2 未満
では軟らか過ぎて細いネックの歯ブラシにした際に、し
なり過ぎるようになり、27000 kgf/cm2 を超える
と、しなりが小さくなり、歯茎を傷つけ易くなる。
00〜27000 kgf/cm2 でなければならない。この
範囲の弾性率を有することによって最高の使用感のある
歯ブラシが得られる。即ち、20000 kgf/cm2 未満
では軟らか過ぎて細いネックの歯ブラシにした際に、し
なり過ぎるようになり、27000 kgf/cm2 を超える
と、しなりが小さくなり、歯茎を傷つけ易くなる。
【0024】本発明の歯ブラシの柄用樹脂組成物は、上
記芳香族ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタ
レート樹脂及びポリブチレンテレフタレート樹脂、ジフ
ォスファイト化合物及び脂肪族エステル類の所定量を例
えばタンブラー、V型ブレンダー、ナウターミキサー、
バンバリーミキサー、混練ロール、押出機等の混合機で
混合して製造することができる。また、本発明の組成物
には、本発明の目的を損なわない範囲内で、上記成分以
外に他の添加剤例えば顔料、染料、抗菌剤等を配合して
もよい。
記芳香族ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタ
レート樹脂及びポリブチレンテレフタレート樹脂、ジフ
ォスファイト化合物及び脂肪族エステル類の所定量を例
えばタンブラー、V型ブレンダー、ナウターミキサー、
バンバリーミキサー、混練ロール、押出機等の混合機で
混合して製造することができる。また、本発明の組成物
には、本発明の目的を損なわない範囲内で、上記成分以
外に他の添加剤例えば顔料、染料、抗菌剤等を配合して
もよい。
【0025】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明を更に説明す
る。なお、実施例における部は重量部であり、評価は下
記の方法によった。 耐薬品性:射出成形して得た長さ50mm、幅5mm、厚み
4mmの棒状の試験片に歯磨剤[佐藤製薬(株)製アセ
ス]を塗布した後、30℃雰囲気下2kg荷重、4Hzの条
件で(株)島津製作所製サーボパルサ EHF-FD により繰
返し曲げ疲労試験し、破断までの回数を測定し、3万回
で破断しないものを○、2万回以上3万回未満で破断し
たものを△、2万回未満で破断したものを×で示した。
る。なお、実施例における部は重量部であり、評価は下
記の方法によった。 耐薬品性:射出成形して得た長さ50mm、幅5mm、厚み
4mmの棒状の試験片に歯磨剤[佐藤製薬(株)製アセ
ス]を塗布した後、30℃雰囲気下2kg荷重、4Hzの条
件で(株)島津製作所製サーボパルサ EHF-FD により繰
返し曲げ疲労試験し、破断までの回数を測定し、3万回
で破断しないものを○、2万回以上3万回未満で破断し
たものを△、2万回未満で破断したものを×で示した。
【0026】疲労特性:射出成形して得た長さ50mm、
幅5mm、厚み4mmの棒状の試験片を30℃雰囲気下2kg
荷重、4Hzの条件にて(株)島津製作所製サーボパルサ
EHF-FD により繰返し曲げ疲労試験し、破断までの回数
を測定し、3万回で破断しないものを○、2万回以上3
万回未満で破断したものを△、2万回未満で破断したも
のを×で示した。
幅5mm、厚み4mmの棒状の試験片を30℃雰囲気下2kg
荷重、4Hzの条件にて(株)島津製作所製サーボパルサ
EHF-FD により繰返し曲げ疲労試験し、破断までの回数
を測定し、3万回で破断しないものを○、2万回以上3
万回未満で破断したものを△、2万回未満で破断したも
のを×で示した。
【0027】剛性:ASTM D−790に従って曲げ弾性率
を測定し20000〜27000 kgf/cm2 のものを
○、それ以外のものを×で示した。
を測定し20000〜27000 kgf/cm2 のものを
○、それ以外のものを×で示した。
【0028】流動性:射出成形機[日本製鋼所(株)製
J−120 SA ]によりシリンダー温度260℃、金型
温度70℃、射出圧800 kgf/cm2 でアルキメデス型
スパイラルフロー(3mm厚)により、流動長を測定し、
25cm以上を○、20cm以上25cm未満を△、20cm未
満を×で示した。
J−120 SA ]によりシリンダー温度260℃、金型
温度70℃、射出圧800 kgf/cm2 でアルキメデス型
スパイラルフロー(3mm厚)により、流動長を測定し、
25cm以上を○、20cm以上25cm未満を△、20cm未
満を×で示した。
【0029】離型抵抗:長さ50mm、幅5mm、厚み4mm
の試験片作成用金型の突出プレートにストレンゲージを
張付けて離型抵抗を測定し、測定値を示した。
の試験片作成用金型の突出プレートにストレンゲージを
張付けて離型抵抗を測定し、測定値を示した。
【0030】
【実施例1〜6及び比較例1〜9】表1に示す各成分を
表記載の量混合し、径30mmのベント式押出機[ナカタ
ニ(株)製 VSK−30]によりシリンダー温度270℃
でペレット化した。このペレットを120℃で5時間乾
燥した後、射出成形機[日本製鋼所(株)製 J−120
SA ]によりシリンダー温度270℃、金型温度70℃
で試験片を作成し、評価結果を表1に示した。
表記載の量混合し、径30mmのベント式押出機[ナカタ
ニ(株)製 VSK−30]によりシリンダー温度270℃
でペレット化した。このペレットを120℃で5時間乾
燥した後、射出成形機[日本製鋼所(株)製 J−120
SA ]によりシリンダー温度270℃、金型温度70℃
で試験片を作成し、評価結果を表1に示した。
【0031】なお、表1記載の各成分を示す記号は下記
の通りである。
の通りである。
【0032】PC:ポリカーボネート樹脂 PC−1:ビスフェノールA型ポリカーボネート樹脂[帝
人化成(株)製 L−1225、粘度平均分子量2250
0] PC−2:ビスフェノールA型ポリカーボネート樹脂[帝
人化成(株)製 L−1250、粘度平均分子量2500
0] PC−3:ビスフェノールA型ポリカーボネート樹脂、粘
度平均分子量15000PET :ポリエチレンテレフタレ
ート樹脂 PET-1:ポリエチレンテレフタレート樹脂[帝人(株)
製 TR-8580、固有粘度0.8] PET-2:ポリエチレンテレフタレート樹脂[帝人(株)
製 TR-4550 BHK、固有粘度0.71] PET-3:ポリエチレンテレフタレート樹脂、固有粘度
1.2 PBT :ポリブチレンテレフタレート樹脂 PBT-1:ポリブチレンテレフタレート樹脂[帝人(株)
製 TRB-J、固有粘度0.87] PBT-2:ポリブチレンテレフタレート樹脂[帝人(株)
製 TRB-K、固有粘度0.7] PBT-3:ポリブチレンテレフタレート樹脂、固有粘度
1.5 DP:下記式で表されるジフォスファイト化合物
人化成(株)製 L−1225、粘度平均分子量2250
0] PC−2:ビスフェノールA型ポリカーボネート樹脂[帝
人化成(株)製 L−1250、粘度平均分子量2500
0] PC−3:ビスフェノールA型ポリカーボネート樹脂、粘
度平均分子量15000PET :ポリエチレンテレフタレ
ート樹脂 PET-1:ポリエチレンテレフタレート樹脂[帝人(株)
製 TR-8580、固有粘度0.8] PET-2:ポリエチレンテレフタレート樹脂[帝人(株)
製 TR-4550 BHK、固有粘度0.71] PET-3:ポリエチレンテレフタレート樹脂、固有粘度
1.2 PBT :ポリブチレンテレフタレート樹脂 PBT-1:ポリブチレンテレフタレート樹脂[帝人(株)
製 TRB-J、固有粘度0.87] PBT-2:ポリブチレンテレフタレート樹脂[帝人(株)
製 TRB-K、固有粘度0.7] PBT-3:ポリブチレンテレフタレート樹脂、固有粘度
1.5 DP:下記式で表されるジフォスファイト化合物
【0033】
【化8】
【0034】ES:モンタン酸のエチレングリコールエス
テル
テル
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】本発明の歯ブラシ用樹脂組成物は、任意
の成形方法例えば射出成形等で適用でき、また歯ブラシ
のネック部が細いものにも適応でき、意匠性、耐薬品
性、疲労特性、成形性も極めて良好であり、成形サイク
ルも短くすることができる。
の成形方法例えば射出成形等で適用でき、また歯ブラシ
のネック部が細いものにも適応でき、意匠性、耐薬品
性、疲労特性、成形性も極めて良好であり、成形サイク
ルも短くすることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 67:02)
Claims (1)
- 【請求項1】 (A)粘度平均分子量が20000〜30
000である芳香族ポリカーボネート樹脂50〜90重
量%、 (B)固有粘度が0.6〜1.0であるポリエチレ
ンテレフタレート樹脂5〜45重量%及び (C)固有粘度
が0.6〜1.2であるポリブチレンテレフタレート樹
脂5〜45重量%からなる樹脂組成物100重量部に、
(D)下記式[1]で表されるジホスファイト化合物0.
001〜1重量部及び (E)炭素数12〜30個の脂肪族
飽和一価カルボン酸と炭素数30個以下の脂肪族飽和ア
ルコールとのエステル0.001〜2重量部を配合して
なる弾性率が20000〜27000 kgf/cm2 の歯ブ
ラシの柄用樹脂組成物。 【化1】 [ここでR1 及びR2 は水素原子、アルキル基、アリー
ルアルキル基、アリール基、アルキルアリール基、2−
(4−オキシフェニル)プロピル置換アリール基又はシ
クロアルキル基であり、R1 及びR2 は同一であっても
異なっていてもよい。]
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4217844A JP2944830B2 (ja) | 1992-08-17 | 1992-08-17 | 歯ブラシの柄用樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4217844A JP2944830B2 (ja) | 1992-08-17 | 1992-08-17 | 歯ブラシの柄用樹脂組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0665491A true JPH0665491A (ja) | 1994-03-08 |
| JP2944830B2 JP2944830B2 (ja) | 1999-09-06 |
Family
ID=16710651
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4217844A Expired - Lifetime JP2944830B2 (ja) | 1992-08-17 | 1992-08-17 | 歯ブラシの柄用樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2944830B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002199937A (ja) * | 2000-11-06 | 2002-07-16 | Lion Corp | 歯ブラシ |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5825352A (ja) * | 1981-08-07 | 1983-02-15 | Mitsubishi Chem Ind Ltd | 熱可塑性樹脂組成物 |
| JPS62265351A (ja) * | 1986-05-14 | 1987-11-18 | Adeka Argus Chem Co Ltd | 合成樹脂組成物 |
| JPS63265949A (ja) * | 1987-04-24 | 1988-11-02 | Adeka Argus Chem Co Ltd | ポリエステル・ポリマ−ブレンド組成物 |
| JPH0274210A (ja) * | 1988-09-09 | 1990-03-14 | Sunstar Inc | 歯ブラシ |
| JPH05222283A (ja) * | 1992-02-13 | 1993-08-31 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | ポリカーボネート樹脂組成物 |
-
1992
- 1992-08-17 JP JP4217844A patent/JP2944830B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5825352A (ja) * | 1981-08-07 | 1983-02-15 | Mitsubishi Chem Ind Ltd | 熱可塑性樹脂組成物 |
| JPS62265351A (ja) * | 1986-05-14 | 1987-11-18 | Adeka Argus Chem Co Ltd | 合成樹脂組成物 |
| JPS63265949A (ja) * | 1987-04-24 | 1988-11-02 | Adeka Argus Chem Co Ltd | ポリエステル・ポリマ−ブレンド組成物 |
| JPH0274210A (ja) * | 1988-09-09 | 1990-03-14 | Sunstar Inc | 歯ブラシ |
| JPH05222283A (ja) * | 1992-02-13 | 1993-08-31 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | ポリカーボネート樹脂組成物 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002199937A (ja) * | 2000-11-06 | 2002-07-16 | Lion Corp | 歯ブラシ |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2944830B2 (ja) | 1999-09-06 |
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