JPH0668549B2 - 燃料集合体反応度補償方法 - Google Patents
燃料集合体反応度補償方法Info
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- JPH0668549B2 JPH0668549B2 JP62032495A JP3249587A JPH0668549B2 JP H0668549 B2 JPH0668549 B2 JP H0668549B2 JP 62032495 A JP62032495 A JP 62032495A JP 3249587 A JP3249587 A JP 3249587A JP H0668549 B2 JPH0668549 B2 JP H0668549B2
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- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は回収ウランを使用した原子炉用燃料集合体にお
いて、その236Uによる反応度低下を補償する燃料集合
体反応度補償方法に関する。
いて、その236Uによる反応度低下を補償する燃料集合
体反応度補償方法に関する。
(従来の技術) 軽水型原子炉、例えば沸騰水型原子炉(以下BWRとい
う)の燃料集合体では、平均約3重量%の濃縮ウランを
使用し、取出し燃焼度約30Gwd/mtまで燃焼させ
ている。原子炉から取出された使用済燃料には約0.8
重量%の235Uが含有されており、よってウラン資源の
有効利用を図るためにこれを再使用することがなされて
いる。すなわち上記使用済燃料を再処理してウランを回
収し、この回収したウランを再度濃縮プラントへ供給し
て必要な235U濃度まで濃縮し、再使用に供せしめる。
う)の燃料集合体では、平均約3重量%の濃縮ウランを
使用し、取出し燃焼度約30Gwd/mtまで燃焼させ
ている。原子炉から取出された使用済燃料には約0.8
重量%の235Uが含有されており、よってウラン資源の
有効利用を図るためにこれを再使用することがなされて
いる。すなわち上記使用済燃料を再処理してウランを回
収し、この回収したウランを再度濃縮プラントへ供給し
て必要な235U濃度まで濃縮し、再使用に供せしめる。
ところが回収ウランを再度濃縮してUO2燃料として再
使用する場合に次のような問題がある。すなわち原子炉
の中で燃料の燃焼が進行するにつれて、235Uの一部が
熱中性子束を吸収することにより中性子吸収体である
236Uに変化する。この236Uは燃料の反応度を低下させ
る作用をなすものであって、含有されている236Uの濃
度に対応した反応度低下が生ずる。したがって回収ウラ
ンを使用して燃料集合体を設計する場合にはかかる反応
度の低下を補償する必要がある。この反応度の低下の補
償は235U濃度を高めることによりなされる。以下この
235U濃度を高めることにより反応度を補償する従来よ
り考えられていた方法について述べる。
使用する場合に次のような問題がある。すなわち原子炉
の中で燃料の燃焼が進行するにつれて、235Uの一部が
熱中性子束を吸収することにより中性子吸収体である
236Uに変化する。この236Uは燃料の反応度を低下させ
る作用をなすものであって、含有されている236Uの濃
度に対応した反応度低下が生ずる。したがって回収ウラ
ンを使用して燃料集合体を設計する場合にはかかる反応
度の低下を補償する必要がある。この反応度の低下の補
償は235U濃度を高めることによりなされる。以下この
235U濃度を高めることにより反応度を補償する従来よ
り考えられていた方法について述べる。
まず第1の方法としては、回収ウランを使用した多数本
の燃料棒全てについて235U濃縮度を高める方法があ
る。その場合の濃縮度増加分は次の式(I)により与え
られる。
の燃料棒全てについて235U濃縮度を高める方法があ
る。その場合の濃縮度増加分は次の式(I)により与え
られる。
Δei=k・e6……(I) 但し Δei:235U濃縮度増加分(重量%) e6:濃縮ウラン中の235U濃度(重量%) k:反応度補償係数 である。
この第1の方法によれば全ての燃料棒について235Uを
増加させることになるわけであるが、一方で燃料加工工
程上の理由等から最高濃縮度に制限がある。一般に燃料
集合体は複数の濃縮度の燃料棒で構成されており、した
がって上記方法により全ての燃料についてその濃縮度を
上昇させた場合には、最も高い濃縮度の燃料にあっては
濃縮度増加により制限値を越えてしまうようなことも予
想される。
増加させることになるわけであるが、一方で燃料加工工
程上の理由等から最高濃縮度に制限がある。一般に燃料
集合体は複数の濃縮度の燃料棒で構成されており、した
がって上記方法により全ての燃料についてその濃縮度を
上昇させた場合には、最も高い濃縮度の燃料にあっては
濃縮度増加により制限値を越えてしまうようなことも予
想される。
次に第2の方法について説明する。この第2の方法は回
収ウランを使用した燃料棒の使用を制限するもので、回
収ウラン利用燃料棒を燃料集合体内において、局在化さ
せるものである。局在化とは例えば中央部に集中して配
置するようなことを意味し、それによって自己遮蔽効果
を大きくして236Uによる反応度低下を減少させようと
するものである。このような従来例としては、特開昭6
0−146183号公報があり、回収ウランを燃料の下
部に局在化させることにより天然ウランによる236U反
応度補正量を減らせるとの報告がある。しかしながら該
方法によると、回収ウランの利用率が低下してしまうと
いう問題があった。
収ウランを使用した燃料棒の使用を制限するもので、回
収ウラン利用燃料棒を燃料集合体内において、局在化さ
せるものである。局在化とは例えば中央部に集中して配
置するようなことを意味し、それによって自己遮蔽効果
を大きくして236Uによる反応度低下を減少させようと
するものである。このような従来例としては、特開昭6
0−146183号公報があり、回収ウランを燃料の下
部に局在化させることにより天然ウランによる236U反
応度補正量を減らせるとの報告がある。しかしながら該
方法によると、回収ウランの利用率が低下してしまうと
いう問題があった。
(発明が解決しようとする問題点) このように従来の反応度補償方法の場合には、最高濃縮
度の制限値を越える、あるいは回収ウランの利用率が低
下するという問題があり、本発明はまさにこのような点
に基づいてなされたものでその目的とするところは、最
高濃縮度の制限値を越えることなく235Uの濃縮度を高
め、回収ウランの利用率を効果的に高めることを可能と
する燃料集合体反応度補償方法に提供することにある。
度の制限値を越える、あるいは回収ウランの利用率が低
下するという問題があり、本発明はまさにこのような点
に基づいてなされたものでその目的とするところは、最
高濃縮度の制限値を越えることなく235Uの濃縮度を高
め、回収ウランの利用率を効果的に高めることを可能と
する燃料集合体反応度補償方法に提供することにある。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段) すなわち本発明による燃料集合体反応度補償方法は、回
収ウラン利用燃料棒をチャンネルボックス内に格子状に
配列してなる原子炉用燃料集合体の回収ウラン利用によ
る反応度低下を補償する燃料集合体反応度補償方法にお
いて、最高濃縮度の燃料棒以外の燃料棒の235Uの濃縮
度を上昇させるようにしたことを特徴とするものであ
る。
収ウラン利用燃料棒をチャンネルボックス内に格子状に
配列してなる原子炉用燃料集合体の回収ウラン利用によ
る反応度低下を補償する燃料集合体反応度補償方法にお
いて、最高濃縮度の燃料棒以外の燃料棒の235Uの濃縮
度を上昇させるようにしたことを特徴とするものであ
る。
(作用) つまり最高濃縮度以外の燃料棒の235U濃縮度を上昇さ
せることにより、最高濃縮度についての制限値を越える
ことを防止し、かつ235Uの濃縮度を効果的に高め、回
収ウランの利用率を向上させるものである。
せることにより、最高濃縮度についての制限値を越える
ことを防止し、かつ235Uの濃縮度を効果的に高め、回
収ウランの利用率を向上させるものである。
(実施例) 以下第1図乃至第6図を参照して本発明の一実施例を2
つの従来例と対比しながら説明する。まず本実施例の特
徴は以下の2点にある。
つの従来例と対比しながら説明する。まず本実施例の特
徴は以下の2点にある。
(1)まず第1点は235Uの濃縮度が最とも高い燃料棒
の濃縮度は従来と同様にして、その最高濃縮度の燃料棒
中に含有される回収ウラン利用による236Uにより生じ
る反応度低下分をその他の燃料棒の235Uの濃縮度を上
昇させることにより補償する点である。よって他の燃料
棒は最高濃縮度ウランの燃料棒の236Uによる反応度低
下を補償するとともに自己に含有される回収ウラン利用
による236Uによる反応度低下をも補償することにな
る。
の濃縮度は従来と同様にして、その最高濃縮度の燃料棒
中に含有される回収ウラン利用による236Uにより生じ
る反応度低下分をその他の燃料棒の235Uの濃縮度を上
昇させることにより補償する点である。よって他の燃料
棒は最高濃縮度ウランの燃料棒の236Uによる反応度低
下を補償するとともに自己に含有される回収ウラン利用
による236Uによる反応度低下をも補償することにな
る。
(2)次に上記他の燃料棒中の235Uの濃縮度を次の式
(II)により上昇させる点にある。
(II)により上昇させる点にある。
但し Δei:235U濃縮度増加分 WMAX:燃料集合体中最高濃縮度を有する燃料 棒中に含有される236Uの濃度 NMAX:燃料集合体中最高濃縮度を有する燃料 棒の本数 :燃料集合体中最高濃縮度を有する燃料 棒以外の燃料棒の本数 Wi:濃縮度eiの燃料棒に含有される236Uの濃度 したがって前記(1)で述べたように、最高濃縮度の燃
料棒以外の燃料棒にあっては、まず最高濃縮度の燃料棒
の236Uによる反応度低下分 を補償するとともに、自己の236Uによる反応度低下分
(Wi)の両方を補償することになり、それに対応する
235Uの濃縮度増加分(Δei)だけ235Uの濃縮度を増
加させることとなる。なお、前記式(II)と但し書き並
びに明細書第2頁18行目から第3頁の記載から明らか
であるが、235Uの濃縮度増加について補足説明する。
即ち、回収ウランは濃縮した天然ウランの燃焼による残
りの235Uと生成した236Uを含むのが特徴である。235
Uの濃縮度を高めるには、回収ウランの235Uを再濃縮
することによって236Uの反応度低下を補償するように
でき、また濃縮した天然ウランの235Uを加えることに
よっても可能であることは言うまでもないが、回収ウラ
ンの再濃縮による方が回収ウランの利用率を向上でき、
使用済燃料の保管や処理に対して有効である。以上の2
点が本実施例の特徴である。
料棒以外の燃料棒にあっては、まず最高濃縮度の燃料棒
の236Uによる反応度低下分 を補償するとともに、自己の236Uによる反応度低下分
(Wi)の両方を補償することになり、それに対応する
235Uの濃縮度増加分(Δei)だけ235Uの濃縮度を増
加させることとなる。なお、前記式(II)と但し書き並
びに明細書第2頁18行目から第3頁の記載から明らか
であるが、235Uの濃縮度増加について補足説明する。
即ち、回収ウランは濃縮した天然ウランの燃焼による残
りの235Uと生成した236Uを含むのが特徴である。235
Uの濃縮度を高めるには、回収ウランの235Uを再濃縮
することによって236Uの反応度低下を補償するように
でき、また濃縮した天然ウランの235Uを加えることに
よっても可能であることは言うまでもないが、回収ウラ
ンの再濃縮による方が回収ウランの利用率を向上でき、
使用済燃料の保管や処理に対して有効である。以上の2
点が本実施例の特徴である。
以下図を参照して説明する。第2図は天然ウランや回収
ウランを濃縮した燃料集合体1の横断面の配置構成を示
す図であり、図中符号2は燃料集合体1の燃料チャンネ
ルである。この燃料チャンネル2内には複数本、例えば
8行8列の燃料棒3が装荷されている。この複数本の燃
料棒3の他に2本のウォータロッド3aが装荷されてい
る。このウォータロッド3aは後述するスペーサを支持
するとともに、燃料集合体1の水平方向出力分布の平均
化を図るものである。上記複数本の燃料棒3はその上下
端を上部タイプレートおよび下部タイプレートにより支
持されるとともに、その中間位置を複数のスペーサによ
り支持される。そしてかかる構成の燃料集合体1が4体
に対して1体の制御棒4が装荷され、それによって単位
格子を構成している。上記制御棒4を制御棒駆動機構に
より炉心内に挿入・引抜することにより炉心出力の制御
をなす。
ウランを濃縮した燃料集合体1の横断面の配置構成を示
す図であり、図中符号2は燃料集合体1の燃料チャンネ
ルである。この燃料チャンネル2内には複数本、例えば
8行8列の燃料棒3が装荷されている。この複数本の燃
料棒3の他に2本のウォータロッド3aが装荷されてい
る。このウォータロッド3aは後述するスペーサを支持
するとともに、燃料集合体1の水平方向出力分布の平均
化を図るものである。上記複数本の燃料棒3はその上下
端を上部タイプレートおよび下部タイプレートにより支
持されるとともに、その中間位置を複数のスペーサによ
り支持される。そしてかかる構成の燃料集合体1が4体
に対して1体の制御棒4が装荷され、それによって単位
格子を構成している。上記制御棒4を制御棒駆動機構に
より炉心内に挿入・引抜することにより炉心出力の制御
をなす。
また上記各燃料棒3は燃料被覆管内にUO2を濃縮して
ペレット状に焼固めたものを積層したものであり、その
上下端を上部端栓および下部端栓により密封されてい
る。
ペレット状に焼固めたものを積層したものであり、その
上下端を上部端栓および下部端栓により密封されてい
る。
また第2図に示す各燃料棒3にはウォータロッド3aを
除いて、11〜18の数字が示されており、これは235
Uの濃縮度の種類を示すものである。また第3図は縦断
面の配置であり第2図に示した燃料集合体1の燃料濃縮
度軸方向分布および可燃性毒物(例えばガドリニア)濃
縮度軸方向分布を示した図である。図中ロッドタイプと
は第2図に11〜18で示した235U濃縮度の種類であ
って、その下に本数を示している。また符号18で示す
燃料棒3中には上記可燃性毒物が含有されており、その
濃度は3.50重量%である。他の燃料棒3内には可燃性毒
物は含有されていない。以上第2図で示した横断配置を
構成するに際して、縦断配置として第3図で示したよう
に天然ウランを濃縮して構成される燃料集合体を使用す
る場合を基準の燃料集合体として説明する。尚、第3図
に示す基準の燃料集合体の代りに図には示していない
が、回収ウラン利用燃料集合体を使用して236Uによる
反応度低下に対して何等補償を施さない場合には上記基
準燃料集合体に比べて燃焼初期において中性子無限倍増
率が0.8%Δk低下する。
除いて、11〜18の数字が示されており、これは235
Uの濃縮度の種類を示すものである。また第3図は縦断
面の配置であり第2図に示した燃料集合体1の燃料濃縮
度軸方向分布および可燃性毒物(例えばガドリニア)濃
縮度軸方向分布を示した図である。図中ロッドタイプと
は第2図に11〜18で示した235U濃縮度の種類であ
って、その下に本数を示している。また符号18で示す
燃料棒3中には上記可燃性毒物が含有されており、その
濃度は3.50重量%である。他の燃料棒3内には可燃性毒
物は含有されていない。以上第2図で示した横断配置を
構成するに際して、縦断配置として第3図で示したよう
に天然ウランを濃縮して構成される燃料集合体を使用す
る場合を基準の燃料集合体として説明する。尚、第3図
に示す基準の燃料集合体の代りに図には示していない
が、回収ウラン利用燃料集合体を使用して236Uによる
反応度低下に対して何等補償を施さない場合には上記基
準燃料集合体に比べて燃焼初期において中性子無限倍増
率が0.8%Δk低下する。
次に第1の従来例を第4図を参照して示す。この第1の
従来例は前述した第1の方法によるもので全ての燃料棒
について235U濃縮度を前記式(I)に基づいて上昇さ
せるものである。但し、kを0.14とする。第2図で示し
た横断配置を構成するに際して、横断配置として、第4
図に燃料濃縮度軸方向分布および可燃性毒物軸方向分布
を示すが、対応するロッドタイプで回収ウランを利用す
るものは○で囲んである。この第4図と前記第3図を比
較すると、ロッドタイプが11から17までの全ての燃
料棒についてその235U濃縮度が増加しているのがわか
る。つまり最高濃縮度の燃料棒(ロッドタイプ11の燃
料棒)についても3.90重量%から3.98重量%まで増加し
ている。この第1の従来例の場合には、236Uによる反
応度低下を補償する為に必要な235U濃縮度増加量(必
要補償量という)は前記式(I)を基にして集合体核計
算より約0.09重量%であり、全体ウランに対する回収ウ
ランの利用率は約88%である。
従来例は前述した第1の方法によるもので全ての燃料棒
について235U濃縮度を前記式(I)に基づいて上昇さ
せるものである。但し、kを0.14とする。第2図で示し
た横断配置を構成するに際して、横断配置として、第4
図に燃料濃縮度軸方向分布および可燃性毒物軸方向分布
を示すが、対応するロッドタイプで回収ウランを利用す
るものは○で囲んである。この第4図と前記第3図を比
較すると、ロッドタイプが11から17までの全ての燃
料棒についてその235U濃縮度が増加しているのがわか
る。つまり最高濃縮度の燃料棒(ロッドタイプ11の燃
料棒)についても3.90重量%から3.98重量%まで増加し
ている。この第1の従来例の場合には、236Uによる反
応度低下を補償する為に必要な235U濃縮度増加量(必
要補償量という)は前記式(I)を基にして集合体核計
算より約0.09重量%であり、全体ウランに対する回収ウ
ランの利用率は約88%である。
次に回収ウランを局在化させるという第2の従来例を第
5図及び第6図を参照して説明する。この第2の従来例
は前述した第2の方法によるもので回収ウラン利用燃料
棒及び天然ウラン燃料棒とを混在して使用するもので、
235U濃縮度を図中21〜29で示し、又ウォータロッ
ドを3aで示してある。その際回収ウラン利用燃料棒
(ロッドタイプ21、24、27、28)を主に燃料集
合体の中心部に集中させている。また燃料濃縮度軸方向
分布及び可燃性毒物濃度分布を第6図に示す。この場合
の必要補償量は集合体核計算より約0.05重量%と少なく
なるが、回収ウランの利用率も約44%と少なくなる。
5図及び第6図を参照して説明する。この第2の従来例
は前述した第2の方法によるもので回収ウラン利用燃料
棒及び天然ウラン燃料棒とを混在して使用するもので、
235U濃縮度を図中21〜29で示し、又ウォータロッ
ドを3aで示してある。その際回収ウラン利用燃料棒
(ロッドタイプ21、24、27、28)を主に燃料集
合体の中心部に集中させている。また燃料濃縮度軸方向
分布及び可燃性毒物濃度分布を第6図に示す。この場合
の必要補償量は集合体核計算より約0.05重量%と少なく
なるが、回収ウランの利用率も約44%と少なくなる。
次に本実施例の場合であるが、本実施例の場合には前述
したように、複数本の燃料棒3の内最高濃縮度の燃料棒
以外の燃料棒3について式(II)に基づいて算出される
濃縮度増加分Δeiだけ235Uの濃縮度を増加させるも
のであり、第2図で示した横断配置を構成するに際して
縦断配置として、燃料濃縮度軸方向分布および可燃性毒
物濃度分布を第1図に示す。第1図に示すように最高濃
縮度の燃料棒(ロッドタイプ11で示す燃料棒)につい
ては第3図との比較でも明らかなように濃縮度は変化し
ておらず、それ以外の燃料棒(ロッドタイプ12から1
7までの燃料棒)について235Uの濃縮度を増加させて
いる。本実施例の場合には必要補償量は前記式(II)を
基にして集合体核計算より約0.07重量%であり、回収ウ
ラン利用率は約88%である。
したように、複数本の燃料棒3の内最高濃縮度の燃料棒
以外の燃料棒3について式(II)に基づいて算出される
濃縮度増加分Δeiだけ235Uの濃縮度を増加させるも
のであり、第2図で示した横断配置を構成するに際して
縦断配置として、燃料濃縮度軸方向分布および可燃性毒
物濃度分布を第1図に示す。第1図に示すように最高濃
縮度の燃料棒(ロッドタイプ11で示す燃料棒)につい
ては第3図との比較でも明らかなように濃縮度は変化し
ておらず、それ以外の燃料棒(ロッドタイプ12から1
7までの燃料棒)について235Uの濃縮度を増加させて
いる。本実施例の場合には必要補償量は前記式(II)を
基にして集合体核計算より約0.07重量%であり、回収ウ
ラン利用率は約88%である。
以上第1および第2の従来例、及び本実施例について必
要補償量及び回収ウラン利用率を整理すると次の表−1
に示すようになる。
要補償量及び回収ウラン利用率を整理すると次の表−1
に示すようになる。
上記表−1から明らかなように、本実施例の場合には、
回収ウラン利用率については、第1従来例と同等であり
第2従来例の2倍となっている。そして本実施例の場合
には最高濃縮度の燃料棒3については235Uの濃縮度を
変更させずに行なっており、よって上記第1従来例のよ
うに最高濃縮度の制限値(例えば3.95重量%)を越える
ようなことがないのは勿論である。さらに必要補償量に
ついても第1の従来例より良好な値を示している。これ
は燃料集合体の中心部に位置する最高濃縮度の燃料棒は
そのままにして、周辺部に位置する他の燃料棒の濃縮度
を増加させたため燃焼効率が向上したことによるもので
ある。燃料集合体の周辺部は中心部に比べて相対的に水
対燃料比が大きく、熱中性子束が大きいので平均濃縮度
が同じであっても、相対的に周辺部の燃料棒の濃縮度が
高いほど反応度が高くなる。一般に最高濃縮度の燃料棒
は、燃料集合体の中心部に配置されることが多いので、
回収ウランを使用して燃料集合体を設計する際に本発明
の反応度補償方式を採用すれば、従来の方法に比べて必
要補償量は少なくかつ回収ウラン利用率を多くできるこ
ととなる。
回収ウラン利用率については、第1従来例と同等であり
第2従来例の2倍となっている。そして本実施例の場合
には最高濃縮度の燃料棒3については235Uの濃縮度を
変更させずに行なっており、よって上記第1従来例のよ
うに最高濃縮度の制限値(例えば3.95重量%)を越える
ようなことがないのは勿論である。さらに必要補償量に
ついても第1の従来例より良好な値を示している。これ
は燃料集合体の中心部に位置する最高濃縮度の燃料棒は
そのままにして、周辺部に位置する他の燃料棒の濃縮度
を増加させたため燃焼効率が向上したことによるもので
ある。燃料集合体の周辺部は中心部に比べて相対的に水
対燃料比が大きく、熱中性子束が大きいので平均濃縮度
が同じであっても、相対的に周辺部の燃料棒の濃縮度が
高いほど反応度が高くなる。一般に最高濃縮度の燃料棒
は、燃料集合体の中心部に配置されることが多いので、
回収ウランを使用して燃料集合体を設計する際に本発明
の反応度補償方式を採用すれば、従来の方法に比べて必
要補償量は少なくかつ回収ウラン利用率を多くできるこ
ととなる。
[発明の効果] 以上詳述したように本発明による燃料集合体反応度補償
方法によると、最高濃縮度についての制限値を越えるこ
となく、235Uの濃縮度を増加させることができ、回収
ウラン利用燃料集合体にあって、天然ウラン利用燃料集
合体と同等の反応度を有するように反応度を補償するこ
とができるとともに、回収ウラン利用率も極めて高いも
のである。さらに本発明による反応度補償方式によれ
ば、必要補償量が従来より少なくてすむという利点もあ
る。したがって回収ウランの再使用に際して極めて効果
的であり、ウラン資源の有効利用を効果的に図ることが
できる。
方法によると、最高濃縮度についての制限値を越えるこ
となく、235Uの濃縮度を増加させることができ、回収
ウラン利用燃料集合体にあって、天然ウラン利用燃料集
合体と同等の反応度を有するように反応度を補償するこ
とができるとともに、回収ウラン利用率も極めて高いも
のである。さらに本発明による反応度補償方式によれ
ば、必要補償量が従来より少なくてすむという利点もあ
る。したがって回収ウランの再使用に際して極めて効果
的であり、ウラン資源の有効利用を効果的に図ることが
できる。
第1図乃至第6図は本発明の一実施例の説明に使用した
図で、第1図は実施例による燃料濃縮度軸方向分布及び
可燃性毒物濃度分布を示す図、第2図は天然ウランや回
収ウランよりなる燃料集合体の横断面図、第3図は天然
ウランよりなる燃料集合体の燃料濃縮度軸方向分布及び
可燃性毒物濃度分布を示す図、第4図は第1の従来例に
よる燃料濃縮度軸方向分布および可燃性毒物濃度分布を
示す図、第5図は第2の従来例による燃料集合体の横断
面図、第6図は第2の従来例による燃料濃縮度軸方向分
布及び可燃性毒物濃度分布を示す図である。 1……燃料集合体、2……チャンネルボックス、3……
燃料棒、3a……ウォーターロッド、4……制御棒。
図で、第1図は実施例による燃料濃縮度軸方向分布及び
可燃性毒物濃度分布を示す図、第2図は天然ウランや回
収ウランよりなる燃料集合体の横断面図、第3図は天然
ウランよりなる燃料集合体の燃料濃縮度軸方向分布及び
可燃性毒物濃度分布を示す図、第4図は第1の従来例に
よる燃料濃縮度軸方向分布および可燃性毒物濃度分布を
示す図、第5図は第2の従来例による燃料集合体の横断
面図、第6図は第2の従来例による燃料濃縮度軸方向分
布及び可燃性毒物濃度分布を示す図である。 1……燃料集合体、2……チャンネルボックス、3……
燃料棒、3a……ウォーターロッド、4……制御棒。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清野 赳 東京都千代田区内幸町1丁目1番7号 日 本原子力事業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−146183(JP,A)
Claims (2)
- 【請求項1】回収ウラン利用燃料棒をチャンネルボック
ス内に格子状に配列してなる原子炉用燃料集合体の回収
ウラン利用による反応度低下を補償する燃料集合体反応
度補償方法において、最高濃縮度の燃料棒以外の燃料棒
の235Uの濃縮度を上昇させるようにしたことを特徴と
する燃料集合体反応度補償方法。 - 【請求項2】上記燃料棒の235Uの濃縮度は次の式に基
づいて上昇させることを特徴とする特許請求の範囲第1
項記載の燃料集合体反応度補償方法。 但し Δei:235U濃縮度増加分 WMAX:燃料集合体中最高濃縮度を有する燃 料棒中に含有される236Uの濃度 NMAX:燃料集合体中最高濃縮度を有する燃 料棒の本数 :燃料集合体中最高濃縮度を有する燃 料棒以外の燃料棒の本数 Wi:濃縮度eiの燃料棒に含有される 236Uの濃度 MAX:最高濃縮度をなす燃料棒 k:反応度補償係数
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62032495A JPH0668549B2 (ja) | 1987-02-17 | 1987-02-17 | 燃料集合体反応度補償方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62032495A JPH0668549B2 (ja) | 1987-02-17 | 1987-02-17 | 燃料集合体反応度補償方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63200091A JPS63200091A (ja) | 1988-08-18 |
| JPH0668549B2 true JPH0668549B2 (ja) | 1994-08-31 |
Family
ID=12360576
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62032495A Expired - Lifetime JPH0668549B2 (ja) | 1987-02-17 | 1987-02-17 | 燃料集合体反応度補償方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0668549B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60146183A (ja) * | 1984-01-11 | 1985-08-01 | 株式会社日立製作所 | 燃料集合体 |
-
1987
- 1987-02-17 JP JP62032495A patent/JPH0668549B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63200091A (ja) | 1988-08-18 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |