JPH0670797B2 - 画像のランレングスの算出方法 - Google Patents

画像のランレングスの算出方法

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JPH0670797B2
JPH0670797B2 JP1308263A JP30826389A JPH0670797B2 JP H0670797 B2 JPH0670797 B2 JP H0670797B2 JP 1308263 A JP1308263 A JP 1308263A JP 30826389 A JP30826389 A JP 30826389A JP H0670797 B2 JPH0670797 B2 JP H0670797B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、画像のランレングスの算出方法に関する。
従来の技術 従来から、物体の2値画像に基づいて、その物体の面積
および重心などの特徴パラメータを算出する場合には、
画像メモリにストアされている画素ごとの論理「0」ま
たは論理「1」がX方向(TV画面ラスタ走査方向)に連
続する画素数すなわちランレングスを、ハードウエアま
たはソフトウエアによつて、Y方向(ラスタ走査方向に
直行する方向)に順次的に求めておき、このランレング
ス・データをSRIアルゴリズム(連結性解析)により処
理することによつて個体分離を行つている。
発明が解決すべき課題 このような先行技術においては、ハードウエアでランレ
ングスを求める場合には短時間で算出はできるが、専用
のハードウエアが必要となり、装置が高価になるという
欠点がある。また、ソフトウエアでランレングスを求め
る場合には、画像データの連結領域を2次元的に探索し
て求める結果、処理時間がかかるという問題がある。
さらに、ランレングス・データをSRIアルゴリズム(連
結性解析)で処理する過程に関しては、物体の形状が複
雑になり、物体の個数が多くなるほどランレングス・デ
ータが増加し、この結果、連結性解析で比較処理すべき
データの数が指数関数的に飛躍的に増大するために、処
理時間がかかるという問題がある。
本発明の目的は、画像のランレングスを、簡単な構成で
短時間で算出することができるようにした画像のランレ
ングスの算出方法を提供することである。
課題を解決するための手段 本発明は、X−Y座標を有する多数の画素によつて表さ
れる2値画像の輪郭を予め定める一方向に追跡して、輪
郭線の閉じたループを求め、 この追跡時に、輪郭線を構成する各画素毎のチエーンコ
ードを求め、 このチエーンコードは、輪郭線を構成する各画素の右、
右斜め上、上、左斜め上、左、左斜め下、下および右斜
め下に隣接する合計8つの画素の方向(0〜7)から成
り、 輪郭を追跡する際に、輪郭線を構成する各画素へ至る直
前の隣接する画素の第1のチエーンコードdir1と、輪郭
線を構成する前記画素から次に移動する直後の隣接する
画素の第2チエーンコードdir2との組合せによつて、X
方向またはY方向のいずれか一方の方向(実施例ではX
方向)のランレングス上の少なくとも2つの役割である
開始点Sおよび終了点Eを決定する判定表(第2表)を
予め決定しておき、 X方向またはY方向のいずれか他方の方向(実施例では
Y方向)の各座標y毎に、ランレングスの前記各役割S,
Eと、前記いずれか一方の方向(実施例ではX方向)の
開始点Sの座標x1と終了点Eの座標x2とを対応させてラ
ンレングステーブル(第17図)を作成し、 ランレングスn、 n=x2−x1+1 を算出することを特徴とする画像のランレングスの算出
方法である。
また本発明は、輪郭を左手で画素が論理「1」または論
理「0」のいずれか一方の論理値(実施例では論理
「1」)をたどるように、追跡し、 輪郭線を構成する各画素のチエーンコードを、隣接する
画素の右を「0」、右斜め上を「1」、上を「2」、左
斜め上を「3」、左を「4」、左斜め下を「5」、下を
「6」および右斜め下を「7」とするとき、判定表を、 に定めることを特徴とする。
作用 本発明に従えば、X−Y平面における多数の画素によつ
て表される2値画像の論理「1」または論理「0」のい
ずれか一方の論理値(後述の実施例では論理「1」)を
左手に見るようにして一方向に、すなわち実施例では反
時計方向に、その輪郭をたどつて追跡し、輪郭線画像の
閉じたループの包含関係を調べるという1次元的な探索
処理に基づいて個体分離を行い、個体分離に要する処理
時間を短くする。
この追跡時には、輪郭線を構成する各画素毎のチエーン
コードを、後述の第8図に示されるように、周囲に隣接
する合計8つの画素の方向(0〜7)に対応して定め、
その輪郭を追跡する際に、輪郭線を構成する各画素へ至
る直前の隣接する画素(すなわち輪郭線を構成する各画
素へ入つてくる直前の隣接する画素)の第1のチエーン
コードdir1を求めるとともに、その輪郭線を構成する前
記画素から次に移動する直後の隣接する画素(すなわち
輪郭線を構成する前記画素から出てゆく隣接する画素)
の第2のチエーンコードdir2を求め、こうして第1およ
び第2のチエーンコードdir1,dir2の組合せによつて、
輪郭線を構成する前記画素が、開始点Sであるか、また
は終了点Eであるかの少なくとも2つの役割S,Eを決定
する判定表を、たとえば後述の第2表のように予め決定
しておき、この判定表に基づいて、ランレングステーブ
ルを、後述の第17図に示されるように作成し、このラン
レングステーブルに関しては、X方向またはY方向のい
ずれか他方の方向(後述の実施例ではY方向)の各座標
y毎に、ランレングスの前記各役割S,Eと、前記いずれ
か一方の方向(後述の実施例ではX方向)の開始点Sの
座標x1と終了点Eの座標x2とを対応させて作成し、これ
によつて、前記いずれか他方の方向(上述のように1つ
の実施例ではY方向)の各座標y毎のランレングスnを
算出する。
このような方法は、1次元探索であり、ソフトウエアで
実現しても処理時間が非常に短くてすみ、かつ特別なハ
ードウエアが不要であり、構成が簡略化される。
実施例 第1図は本発明の一実施例の全体のステツプを示すフロ
ーチヤートであり、第2図はその演算処理を行う構成を
示すブロツク図である。画像メモリ1には、物体をたと
えば撮像して得られた画素毎の2値画像がストアされて
おり、マイクロコンピユータなどによつて実現される処
理回路2は、この画像メモリ1にストアされている内容
を演算して特徴パラメータを算出する。この特徴パラメ
ータの算出にあたり、第1図のステツプn1〜ステツプn3
では、輪郭線の追跡を行い、ステツプn4〜n7では、基本
特徴パラメータ、すなわちモーメント、面積、重心、姿
勢角、外接長方形の各算出を行うとともに、最遠点およ
び最近点の検出を行い、それらの重心からの方向の算出
を行う。ステツプn8では、派生特徴パラメータ、すなわ
ちモーメント比率、面積率、アスペクト比などを算出
し、また対象物の穴に関する集計量の算出を行い、さら
に総面積および総周囲長などの算出を行う。
まず、第1番目に、輪郭線の追跡の方法について説明す
る。第3図は画像メモリ1にストアされている暗背景中
の明物体を表す2値画像を示す。この第3図において、
黒丸は、第4図(1)で示されるように、論理「0」の
画素を示し、白丸は第4図(2)で示されるように論理
「1」の画素を示す。この画像中の物体の輪郭線を、次
の手順(1)〜(5)で探索する。
(1)第3図に示される2値画像の左上から右下に向つ
て、すなわちX方向に左方から右方に、かつY方向に上
から下にこの順序で、各画素が論理「0」すなわち暗か
ら論理「1」すなわち明へ変化する点を探索する。
(2)第3図の四角枠30で囲んだ点が、輪郭線上の候補
として検出され、未だ輪郭線が追跡されていなければ、
この点は、マーカと呼ばれる追跡済みの情報をもたず、
輪郭追跡の開始点として決定される。各画素毎には、上
述のように追跡済みであるかどうかを表す情報を併せて
ストアしておく。
(3)第5図に示すように、輪郭線上の現在の画素をQ
とし、この画素Qに移動してくる前の画素をPとしたと
き、画素Qから移動する画素の探索を、第5図に従つて
処理する。すなわち画素Qの8つの近傍点のうち、画素
P→画素Qの方向上の画素P3と、その方向の左右にある
4つの画素P1,P2;P5,P4とを、P1→P5の順に調べ、最初
に見付けた論理「1」の画素を選択する。画素Qが開始
点であるときには、画素P1を開始点の左隣りの画素に選
ぶ。もし、この画素P1に探索済みのマーカがついていれ
ば、この輪郭探索を打ち切る。
(4)このようにして輪郭線を追跡し、元の開始点に戻
つた時点で、輪郭追跡を終了する。第6図はこの追跡結
果を示す。輪郭線の追跡は、左手で画素が論理「1」の
領域をたどる形で行われるので、物体の輪郭線の追跡
は、この実施例では、反時計まわりとなる。第6図にお
いて、輪郭線は参照符31で示す。
このような手順は、穴の輪郭線の追跡に関しても同様に
実施される。穴の輪郭線の追跡は、第7図に示されるよ
うに、時計まわりに行なわれ、その穴の輪郭線は参照符
32で示される。第6図および第7図における開始点は二
重丸で示される。
(5)このように輪郭線追跡が完了すると、輪郭線31,3
2上の画素に、マーカと呼ばれる追跡済みの情報が付け
られる。したがつて再び前述のステツプ(1)におい
て、輪郭線31,32上の候補点、たとえば第6図の破線枠3
3で示される点が検出されても、その候補点には追跡済
みの情報であるマーカがストアされているので、それ以
上の追跡は行われない。
この輪郭線は、第6図における2重丸で示される開始点
S1と、そこからの移動方向を第8図に示す0〜7の数字
で順次表したチエーンコードによつて記録されてストア
される。たとえば第6図の開始点S1から開始される輪郭
線31のチエーンコードは、「54565465…」となる。
このような手順(1)〜(5)による輪郭線の追跡の利
点(a1)〜(a3)を、列挙すると、次のようになる。
(a1)輪郭線が物体を表す場合でも穴を表す場合でも、
共通である。
(a2)構造が簡単で、処理が高速である。
(a3)輪郭線追跡では、画像情報を1次元的に(線状
に)使用するので、物体の大きさ(面積)がN倍になり
画素数が増大しても、追跡に要する時間は、Nの平方根
倍にしかならない。
輪郭線の開始点の検出に要する時間の短縮を図るため
に、本発明の一実施例では、ハードウエアによつて、開
始点の検出を行う。そのために第9図に示される大きさ
3×3画素分のいわばマスクオペレータを採用する。こ
のマスクオペレータの各画素A〜Iは、各画素の能動値
すなわち、論理「0」または論理「1」を表す。次の第
1式または第2式を満たすとき、画素Eに対応する画素
を輪郭線の開始点の候補とし、その画像メモリ上のX−
Y座標系の位置を記憶する。
・・・・E=1(真理値) …(1) A・B・C・・E=1(真理値) …(2) このハードウエアの構成による輪郭線の開始点の検出で
は、たとえば第10図に示される四角枠の点が開始点の候
補となる。各候補点について、上述の輪郭線追跡の手順
を行う。各画素について、マーカによつて2重追跡を回
避する構成としているので、実際に輪郭線の開始点とな
るのは、四角枠の各画素のうち、2重丸の候補点だけに
なる。この開始点は、物体外周の開始点S1と穴の輪郭線
の開始点S2とが存在する。
このような構成では、輪郭線の追跡における開始点の検
出をハードウエアの構成によつて行うようにしたので、
次に延べるソフトウエアによるコンピユータプログラム
を実行して開始点を検出する2次元探索に比べて、検出
速度を著しく向上することができるという利点がある。
輪郭線の開始点の検出のために、ハードウエアの構成に
代えて、ソフトウエアによつて開始点を検出する手順を
本発明の他の実施例として、述べる。この手順は、いわ
ば、間引き方法であつて、第11図に示される1画像のX
方向およびY方向に、予め定める間隔m(この実施例で
はたとえばm=4)毎に各画素の論理値を調べる。論理
値が調べられるべき画素は、第11図において四角枠で示
されている。X方向に、第11図の左方から右方に一定間
隔m毎の画素の論理値を調べ、その論理値が、論理
「0」から論理「1」に変化する区間が見つかれば、こ
の区間内で、論理「0」から論理「1」へ変化する点
を、1画素毎に調べる。たとえば画素34が論理「0」で
あり、その次の調べられた画素35が論理「1」であると
きには、X方向に矢符36に沿つて、1画素毎に論理値が
画素34の論理値「0」から論理値「1」になつたかどう
かを調べていく。この結果、2重丸で示す点37が、画素
34,35間で論理「0」から論理「1」に変化した最初の
点であり、この画素37を開始点の候補として検出する。
その後開始点37から、輪郭線を追跡する。このようなソ
フトウエアによつて、画素を一定間隔mで、いわば間引
いて、輪郭線の開始点を検出するので、検査する画像デ
ータの数が大幅に削減され、処理の高速化を図ることが
できる。
上述の輪郭線の追跡の手順の後に、第2番目に、次に述
べるように物体と穴の判別および包含関係の決定を行
う。輪郭線が検出された後、構成する画素のうちで、第
12図に示すように、最も上であつて、そのうち、最も左
にある点、すなわち第6図、第7図および第10図におけ
る点S1S2を探し、その真上の画素を調べることによつ
て、その輪郭線が物体を表すかまたは穴を表すかを判定
することができる。たとえば第6図において、輪郭線31
は、開始点S1の真上の画素38が論理「0」であるので、
物体の輪郭線31であるものと判断する。また第7図の開
始点S2は、その真上の画素39が論理「1」であるので、
輪郭線32は穴の輪郭線であるものと判別する。物体の輪
郭線31を0−LOOP(Object Loop)、後者をH−LOOP(H
ole Loop)と呼び、ループ番号を付けて管理する。
一方、輪郭線は、包含関係まで考慮すると、次のもの
(b1)〜(b4)が考えられる。
(b1)他の輪郭線に属さない物体の輪郭線(Master Obj
ect Loop、略称M−O−LOOP)。
(b2)上記輪郭線M−O−LOOPに属する穴の輪郭線(Ma
ster Hole Loop、略称M−H−LOOP)。
(b3)上記輪郭線M−H−LOOPに属する物体の輪郭線
(Slave Object Loop、略称S−O−LOOP)。
(b4)上記輪郭線S−O−LOOPに属する穴の輪郭線(Sl
ave Hole Loop、略称S−H−LOOP)。
第12図では、このような4つの輪郭線を示している。上
述の(b1)〜(b4)を、輪郭線、すなわちループの属性
と呼ぶことにする。この属性は、次の手順(6)〜
(8)によつて決定することができる。
(6)輪郭線に左上に存在するものから順にループ番号
を付ける。
(7)一番左上に存在する輪郭線の属性をM−O−LOOP
とする。
(8)ループ番号の順に、第13図の輪郭線の開始点S3に
着目し、S3から左方に他の輪郭線を捜す。輪郭線が存在
すれば、ループ番号が現在着目している輪郭線のものよ
りも小さいはずであり、すでにその輪郭線の包含関係上
の属性が決定している。現在着目している輪郭線の種類
と左方の輪郭線の属性から第1表のように属性を決定す
る。
ここで、*印の付いた属性は、左方の輪郭線が属する物
体に属するものとする。また、**印の付いた属性は、
左方の輪郭線に属するものとする。
次に第3番目に、本発明に従つてチエーンコードのラン
レングスデータへの変換手順を説明する。
本発明では、輪郭線追跡の手順は、従来からのランレン
グスの考え方を全く利用しないので、複雑な形状の物体
の検出が容易であり、輪郭線の情報から、ランレングス
に相当するデータを直ちに演算して求めることができ
る。たとえば第14図では、追跡した輪郭線上の点列を示
したものであり、図中、四角枠の部分がある水平方向、
すなわちX方向におけるランレングスに対応している。
参照符Sは輪郭線の開始点を示す。
今、輪郭線上の任意の3点に着目し、第15図に示すよう
に、Pi-1,P1,Pi+1とする。点Pi-1から点P1へのチエー
ンコードをdir1とし、点P1からPi+1へのチエーンコード
をdir2とすると、dir1とdir2との関係から、第2表に示
すように、一意的に、点P1のランレングス上の役割(す
なわちrole)S,E,T,Xが決定される。
第16図は、このようなランレングス上の役割の例を示
し、第16図(1)〜第16図(9)のチエーンコードdir
1,dir2とその役割を第3表に示す。
そこで次に、輪郭線を構成するすべての画素のX−Y座
標を求め、ループ番号(すなわちmarK)、およびランレ
ングス上の役割(すなわちrole)とともに、第17図に示
すテーブルを作成する。たとえば第14図において、Y座
標がyであるライン40上で、輪郭線上の点をR1,R2と
し、そのX座標がx1,x2としたとき、第17図において輪
郭点列情報に、Y座標に対応して、X座標と、その役割
S,Eがストアされる。markは閉ループを管理する情報、r
oleはランの開始終了、その他を表す情報である。
この第17図のテーブルでは、輪郭点列情報を昇順に並
べ、すなわちX座標を小さい値から大きい値に順番に並
べ、後述の演算で利用しやすくする。
第14図におけるY座標yのライン40上のランレングスn
は、次の第3式のとおりとなる。
n=x2−x1+1 …(3) こうしてランレングスnを簡単に求めることができる。
第16図(4)、第16図(7)および第16図(8)のよう
に、役割Tであるとき、X方向(第16図の左右方向)の
画素は単一個であり、したがつてランレングスnは1で
ある。第17図のテーブルを、以下の説明では、ランレン
グステーブル(略称RLT)と呼ぶことにする。
このランレングステーブルを用いることによつて、たと
えば第18図に示されるようにY座標yであるライン41上
で、第17図の輪郭点列情報としては、4つの点42〜45の
X座標がストアされ、その役割S,Eもまたストアされ、
こうして物体の輪郭線46のランレングスna,nbを容易に
算出することができる。
また、たとえば第19図に示されるように、物体の輪郭線
47と穴の輪郭線48,49が存在し、このときY座標のライ
ン50では、第17図の輪郭点列情報として、点51〜56をス
トアし、これらの点51〜56の役割S,Eをストアし、この
ようにして、ランレングスnc,nd,neを算出することがで
きる。
本発明では、このように第18図および第19図に示される
比較的複雑な画像において、ランレングスを簡便に求め
ることができるという優れた利点がある。
第4番目に、ランレングステーブルを用いて、特徴パラ
メータである重心および姿勢角を算出する手順を述べ
る。
一般に、物体の面積、重心を求める場合、論理値が
「1」の画素を数えればよいが、画像情報を2次元的
(面状)に調べなければならない。また、姿勢角を求め
るには、さらにX座標Y座標の自乗の演算を含む慣性モ
ーメントを算出する必要があり、この演算に要する時間
は大きくなる。
たとえば、第20図の物体の面積を求めるには、各Y座標
毎に値1の画素の数すなわちラインSi(図中破線部で示
すランレングス)を算出し、物体を構成するすべてのSi
の総和をとればよいが、2値画像をすべて調べることに
なる。
しかし、前述のランレングステーブルを用いると、Siの
両端点のX座標がただちにわかるので、 によつて、面積を容易に求めることができる。
同様に、上記物体の原点まわりのモーメント類は、上記
niを用いると次式で表すことができるので、これらも、
ランレングステーブルの情報から求められることにな
る。
Y軸についての1次モーメント(幾何モーメント)は、 Y軸についての2次モーメント(慣性モーメント)は、 X軸についての1次幾何モーメントは、 X軸についての2次モーメント(慣性モーメント)、 慣性乗積モーメントは、 ただし、 を簡略化したものである。
第6式〜第10式の演算をすると、第20図の重心G(gx,g
y)と姿勢角θは、次のように算出できる。
gx=(第8式の値)/面積 …(11) gy=(第9式の値)/面積 …(12) θ=−(90−θ1)A≧0 B<0 …(13) θ=−θ1 A≧0 B≧0 …(14) θ= θ1 A<0 B≧0 …(15) θ=90−θ1 A<0 B<0 …(16) ただし、 A=(第10式の値)−(第8式の値)×(第6式の値)
/面積 …(18) B={(第9式の値)−(第7式の値)}×(1−1/面
積) …(19) tan2・θ1=2A/B …(20) とする。
面積は、前述の第5式から求められる。
第5番目に、派生特徴パラメータの算出を、前述のよう
にして算出した物体および穴に関する基本特徴パラメー
タに基づいて、算出する。基本特徴パラメータは、面
積、重心、周囲長、慣性モーメント、姿勢角、長軸長、
短軸長、最遠点、最近点などで、派生特徴パラメータ
は、物体のモーメント比率、面積比率、アスペクト比な
どの比率計算や物体の穴に関する総面積、総周囲長など
の集計計算などである。
上述の実施例では輪郭線の追跡は、左手で画素が論理
「1」の領域をたどるように、すなわち図示の実施例で
は反時計方向にたどるように行われたけれども、本発明
の他の実施例として、右手で画素が論理「1」の領域を
たどるように、すなわち時計方向にたどるように輪郭線
の追跡が行われてもよく、このとき第2表の判定表で
は、開始点をEとし、終了点をSとして読み換えること
によつて、第2表をそのまま用いることができる。さら
にまた他の実施例として、左手または右手で画素が論理
「0」の領域をたどるように輪郭線の追跡を行うように
してもよい。
発明の効果 本発明によれば、輪郭線を1次元のデータ列であるチエ
ーンコードとして扱い、個体分離に要する処理時間を短
くすることができる。
さらに本発明によれば、チエーンコードは、輪郭線を構
成する各画素の右、右斜め上、上、左斜め上、左、左斜
め下、下および右斜め下に隣接する合計8つの画素の方
向を、第8図に示されるように「0」〜「7」にそれぞ
れ定めて、判定表を予め決定しておき、これによつて輪
郭を追跡する際にランレングステーブルを作成し、その
後は、このランレングステーブルに基づいて、X方向ま
たはY方向のいずれか他方の方向(たとえばY方向)の
各座標y毎にランレングスnを演算して算出することが
でき、短時間でランレングスを算出することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の手順を示すフローチヤー
ト、第2図は本実施例の一実施例の構成を示すブロツク
図、第3図は輪郭線追跡を行う暗背景中の明物体を示す
一画像の図、第4図は画素の論理値を示す図、第5図は
探索する画素を示す図、第6図は物体の追跡結果を示す
図、第7図は穴の追跡結果を示す図、第8図はチエーン
コードの原理を示す図、第9図はハードウエアの構成に
よつて開始点を検出するために用いられるオペレータの
図、第10図はハードウエアの構成による候補点の検出を
示す2値画像を示す図、第11図はソフトウエアによつて
開始点を検出するときにおける候補点の検出を示す図、
第12図は輪郭線の属性を示す図、第13図は輪郭線の開始
点S3に関して説明を行うための図、第14図は輪郭線上の
点列を説明する図、第15図は輪郭線上の3つの点とチエ
ーンコードとを示す図、第16図は各点の役割を説明する
ための図、第17図は本発明に従う輪郭点列テーブルを示
す図、第18図は輪郭点列情報を説明するための図、第19
図は他の輪郭点列情報を説明するための図、第20図は物
体の面積の算出の手順を示す図である。 1……画像メモリ、2……処理回路、S1,S2……開始点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平松 新 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 小倉 一樹 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 中村 洋一 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (56)参考文献 特開 昭59−55583(JP,A) 特開 平1−277976(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】X−Y座標を有する多数の画素によつて表
    される2値画像の輪郭を予め定める一方向に追跡して、
    輪郭線の閉じたループを求め、 この追跡時に、輪郭線を構成する各画素毎のチエーンコ
    ードを求め、 このチエーンコードは、輪郭線を構成する各画素の右、
    右斜め上、上、左斜め上、左、左斜め下、下および右斜
    め下に隣接する合計8つの画素の方向(0〜7)から成
    り、 輪郭を追跡する際に、輪郭線を構成する各画素へ至る直
    前の隣接する画素の第1のチエーンコードdir1と、輪郭
    線を構成する前記画素から次に移動する直後の隣接する
    画素の第2チエーンコードdir2との組合せによつて、X
    方向またはY方向のいずれか一方の方向のランレングス
    上の少なくとも2つの役割である開始点Sおよび終了点
    Eを決定する判定表を予め決定しておき、 X方向またはY方向のいずれか他方の方向の各座標y毎
    に、ランレングスの前記各役割S,Eと、前記いずれか一
    方の方向の開始点Sの座標x1と終了点Eの座標x2とを対
    応させてランレングステーブルを作成し、 ランレングスn、 n=x2−x1+1 を算出することを特徴とする画像のランレングスの算出
    方法。
  2. 【請求項2】輪郭を、左手で画素が論理「1」または論
    理「0」のいずれか一方の論理値をたどるように、追跡
    し、 輪郭線を構成する各画素のチエーンコードを、隣接する
    画素の右を「0」、右斜め上を「1」、上を「2」、左
    斜め上を「3」、左を「4」、左斜め下を「5」、下を
    「6」および右斜め下を「7」とするとき、判定表を、 に定めることを特徴とする請求項1記載の画像のランレ
    ングスの算出方法。
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