JPH0670811U - 電磁フィルタ - Google Patents
電磁フィルタInfo
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- Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 濾過塔の塔壁から放射される熱によって電磁
コイルの電気絶縁体が破壊されるのを防止する。 【構成】 磁性体1を充填した濾過塔2の周囲に電磁コ
イル3を配設してなる電磁フィルタにおいて、電磁コイ
ル3と濾過塔2が対面する部分に冷却板8を周設すると
ともに、当該冷却板8の外周面に、内部に冷却水を流通
させるための冷却水パイプ7を螺旋状に幾重にも巻き付
ける。
コイルの電気絶縁体が破壊されるのを防止する。 【構成】 磁性体1を充填した濾過塔2の周囲に電磁コ
イル3を配設してなる電磁フィルタにおいて、電磁コイ
ル3と濾過塔2が対面する部分に冷却板8を周設すると
ともに、当該冷却板8の外周面に、内部に冷却水を流通
させるための冷却水パイプ7を螺旋状に幾重にも巻き付
ける。
Description
【0001】
本考案は、PWR型原子力発電所の一次冷却水や、通常火力発電所のヒーター ドレン水あるいは製油所の原料油等のごとく100℃以上の高温の被処理液を処 理するための電磁フィルタに関するものである。
【0002】
電磁フィルタは水や油等の液体中の磁性懸濁物を濾過塔の内部に充填した磁性 体に吸着させることにより除去するもので、従来の電磁フィルタの構造は図4に 示したようなものである。
【0003】 すなわちスパイラル状,ウール状,球状などの磁性体1を充填した濾過塔2の 周囲に電磁コイル3を配設するとともに、当該電磁コイル3に直流電流を供給す るための整流器(図示せず)を設置し、被処理液中の磁性懸濁物を除去するにあ たっては、交流電流を整流器によって直流電流に変換し、当該直流電流を電磁コ イル3に供給して磁束(点線で示した)を発生させ、濾過塔内部の磁性体1を電 磁石化するとともに、被処理液を濾過塔2の上部あるいは下部から通し、当該磁 性体1に磁性懸濁物を磁力により吸着させ、また当該磁性体1にある程度磁性懸 濁物を吸着させた後に通液を止め、電磁コイル3に通じた直流電流の供給を止め て磁性体1を消磁し、処理液や空気等の流体を用いて磁性体1に吸着した磁性懸 濁物を洗浄して塔外に排出するもので、この通液と洗浄を交互に行うものである 。
【0004】 一方、電磁コイル3から発生する磁束を外部に漏洩させず、効率よく磁性体1 に作用させるため従来の電磁フィルタにおいては図4に示したごとく、電磁コイ ル3と濾過塔2が対面する部分を除いて電磁コイルの外周面をリターンフレーム 4で覆い、また当該リターンフレーム4と同一平面になるように、濾過塔2内の 上部および下部に多数の流体の通過孔5を開口したポールピース6および6′を 付設することが行われている。
【0005】 なお、当該リターンフレーム4およびポールピース6,6′の板厚は、電磁コ イル3から発生した磁束が当該リターンフレーム4およびポールピース6,6′ を通過する時に飽和磁束密度とならないような厚みとしている。
【0006】 このようにリターンフレーム4とポールピース6,6′を設けると電磁コイル 3で発生した磁束は図示したようにリターンフレーム4およびポールピース6, 6′内部から外部へ漏洩せず、発生した磁束のほとんど全てを磁性体1に通過さ せることができ、消費電力の省力化に大いに貢献する。
【0007】 なお、リターンフレーム4の上下先端部と濾過塔2の塔壁の隙間が大きいと、 当該隙間から磁束が漏洩し、リターンフレーム4を付設する意味がなくなる。し たがって、従来の電磁フィルタにおいては当該隙間をできるかぎり小さくするよ うに製作されており、場合によっては当該隙間をスペーサなどで埋め込むことも 行われている。
【0008】 このようにリターンフレーム4を用いる従来の電磁フィルタにおいては、電磁 コイル3はリターンフレーム4と濾過塔2によって形成されるほぼ密閉された空 間部Sに内設されることとなる。
【0009】 一方、電磁コイル3に直流電流を通じて磁束を発生させると、磁束とともに熱 も発生するので、この熱を放熱しないと電磁コイル3の電気絶縁体が熱により絶 縁破壊(以下熱破壊という)し、電磁コイル3に重大な支障を及ぼす。したがっ てリターンフレーム4を有する従来の電磁フィルタの電磁コイル3については以 下に説明するような水冷式のものが用いられている。
【0010】 すなわち、たとえば銅製の中空導体の表面を電気絶縁体で被覆したものを幾重 にも巻いて電磁コイルを形成し、電磁コイルに通電する際に前記中空導体内に冷 却水を流通することにより電磁コイルを冷却するのである。
【0011】 なお、中空導体を被覆する前記電気絶縁体は通常、有機質のものが用いられ、 その耐熱温度は150℃前後である。したがってこの耐熱温度を越えないように 冷却水を流通するのである。
【0012】
ところで被処理液の水温が100℃以下の場合は、たとえ電磁コイルが密閉さ れた空間部Sに内設されていても、前述したごとく電磁コイルを冷却水で冷却す るので問題が生じない。
【0013】 しかし、たとえばPWR型原子力発電所の原子炉の一次冷却水や、通常火力発 電所のヒータードレン水、更には製油所の原料油等のようにその温度が200℃ 〜300℃というような高温の被処理液を処理する場合、従来の電磁フィルタで は以下のような問題が生ずる。
【0014】 すなわち図4に示したごとく、空間部Sの内側は濾過塔2の塔壁となっている から、被処理液の熱が塔壁から空間部Sに放熱される。しかし空間部Sは前述し たようにほぼ密閉された空間であるため熱が当該空間部Sに蓄熱し、当該空間部 S内の温度は被処理液の温度とほぼ同じとなる。したがって被処理液の温度が前 述した電磁コイル3の電気絶縁体の耐熱温度より高い場合は、当該電気絶縁体が 熱破壊するという問題が生ずる。
【0015】 このように被処理液の温度が高い場合は、前記電気絶縁体の熱破壊に対して何 らかの対策を取る必要があるが、たとえば電磁コイル内に流通する冷却水の流量 を増加して電気絶縁体の過熱を防止することも考えられる。
【0016】 しかし、電磁コイルはかなり細い中空のチューブを幾重にも巻いたものなので 、もともと圧力損失が高く、それ程この冷却水の流量を大とすることはできない 。したがって、これだけでは冷却効果が不充分であり、電気絶縁体の熱破壊を防 止することは困難である。
【0017】
本考案は、リターンフレームと濾過塔で形成されるほぼ密閉された空間部に電 磁コイルが内設しているような電磁フィルタにおいて、高温の被処理液を処理す る際に発生する前述の欠点を解決することを目的とするもので、磁性体を充填し た濾過塔の周囲に電磁コイルを配設するとともに、電磁コイルと濾過塔が対面す る部分を除いて電磁コイルの外周面をリターンフレームで覆い、かつ当該リター ンフレームの上下先端部を濾過塔に近接して設けることにより、前記電磁コイル をリターンフレームと濾過塔によって形成されるほぼ密閉された空間部に内設し てなる電磁フィルタにおいて、電磁コイルと濾過塔が対面する部分に、冷却板を 前記濾過塔と離間して周設するとともに当該冷却板に、冷却水を供給するための 冷却水供給手段を接続したことを特徴とする電磁フィルタである。
【0018】
以下に本考案を図面を参照して詳細に説明する。
【0019】 図1,図2は、いずれも本考案の電磁フィルタの一実施例を示すもので、図1 は縦断面図、図2は図1のA−A′線から見た上面図である。
【0020】 本考案の電磁フィルタの大きな特徴点は、図1,図2に示したごとく、電磁コ イル3と濾過塔2が対面する部分に、冷却板8を前記濾過塔2と離間して周設す るとともに、当該冷却板8に、冷却水を供給するための冷却水供給手段を接続し た点にあり、図では冷却水供給手段としての冷却水パイプ7を、冷却板8の外周 面に巻き付けた例を示してある。 上記冷却板8としては、たとえば銅等の熱伝導性の良い金属の薄板(厚さがた とえば1〜2mmのもの)を使用するとよい。また、冷却水パイプ7としては同 じく銅等の金属パイプの内径8〜10mmのものを使用するとよく、このような 冷却水パイプ7を前記冷却板8の外周面に密着させて螺旋状に幾重にも巻き付け る。
【0021】 なお、図1,図2において、1は磁性体、4はリターンフレーム、5は流体の 通過孔、6および6′はポールピースを示し、これらの構成は従来の電磁フィル タと全く同様なのでその説明を省略する。
【0022】 上述のような構成とした本考案の電磁フィルタにおいては、濾過塔2の塔壁か ら放射された熱が濾過塔2と冷却板8との間の空気層を介して冷却板8に伝達さ れ、その後、この熱が冷却水パイプ7内を流通する冷却水に伝達されて外部に放 出される。なお、濾過塔2と冷却板8との間の上記空気層は、断熱材としての作 用をなすので、電気絶縁体の熱破壊防止に有効である。
【0023】 したがって、冷却板8および冷却水パイプ7によるこのような冷却と、従来か ら行っている電磁コイル3の中空導体内への冷却水の流通による冷却とを組み合 わせることによって、電磁コイル3の電気絶縁体が熱破壊するのを効果的に防止 することができる。
【0024】 図3に本考案の他の実施例を示す。本実施例は、図1における冷却板8と濾過 塔2との間隙に断熱材9を周設したものであり、他の構成は上記実施例と実質的 に同じである。
【0025】 当該断熱材9としては、ガラス繊維や石綿等の公知の断熱材を使用することが できる。当該断熱材9を周設することにより濾過塔2からの輻射熱を遮断するこ とができ、電気絶縁体の熱破壊を防止するという点でより安全となる。なお当該 断熱材9を周設する場合、当該断熱材9を濾過塔2から離間して周設し、断熱材 9と濾過塔2との間に空気層を設けるようにするとよい。
【0026】
【効果】 本考案においては、電磁コイルと濾過塔が対面する部分に、冷却水供給手段を 接続した冷却板を周設するので、上記冷却水供給手段に冷却水を供給することに よって、濾過塔の塔壁から放射された熱を外部に放出することができ、したがっ て電磁コイルの電気絶縁体が濾過塔から放射される熱によって破壊されるのを効 果的に防止することができる。
【図1】本考案の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1のA−A′線から見た上面図である。
【図3】本考案の他の実施例を示す縦断面図である。
【図4】従来の電磁フィルタの縦断面図である。
1…磁性体 2…濾過塔 3…電磁コイル 4…リターンフレ
ーム 5…流体の通過孔 6…ポールピース 7…冷却水コイル 8…冷却板 9…断熱材
ーム 5…流体の通過孔 6…ポールピース 7…冷却水コイル 8…冷却板 9…断熱材
Claims (2)
- 【請求項1】 磁性体を充填した濾過塔の周囲に電磁コ
イルを配設するとともに、電磁コイルと濾過塔が対面す
る部分を除いて電磁コイルの外周面をリターンフレーム
で覆い、かつ当該リターンフレームの上下先端部を濾過
塔に近接して設けることにより、前記電磁コイルをリタ
ーンフレームと濾過塔によって形成されるほぼ密閉され
た空間部に内設してなる電磁フィルタにおいて、電磁コ
イルと濾過塔が対面する部分に、冷却板を前記濾過塔か
ら離間して周設するとともに当該冷却板に、冷却水を供
給するための冷却水供給手段を接続したことを特徴とす
る電磁フィルタ。 - 【請求項2】 冷却板と濾過塔で形成される間隙に断熱
材を周設する請求項1記載の電磁フィルタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1559193U JP2565630Y2 (ja) | 1993-03-09 | 1993-03-09 | 電磁フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1559193U JP2565630Y2 (ja) | 1993-03-09 | 1993-03-09 | 電磁フィルタ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0670811U true JPH0670811U (ja) | 1994-10-04 |
| JP2565630Y2 JP2565630Y2 (ja) | 1998-03-18 |
Family
ID=11892974
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1559193U Expired - Lifetime JP2565630Y2 (ja) | 1993-03-09 | 1993-03-09 | 電磁フィルタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2565630Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-03-09 JP JP1559193U patent/JP2565630Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2565630Y2 (ja) | 1998-03-18 |
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