JPH0670831U - 移動式超純水製造装置付属流し台 - Google Patents

移動式超純水製造装置付属流し台

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JPH0670831U
JPH0670831U JP1462693U JP1462693U JPH0670831U JP H0670831 U JPH0670831 U JP H0670831U JP 1462693 U JP1462693 U JP 1462693U JP 1462693 U JP1462693 U JP 1462693U JP H0670831 U JPH0670831 U JP H0670831U
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覚 世間瀬
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 適宜適切な場所で超純水を供給し使用し得る
移動式超純水製造装置付属流し台を提供する。 【構成】 キャスターの様な移動設備を具備した流し台
において、該流し台下部の架台空間に原水タンク、排水
タンク、活性炭、イオン交換樹脂、逆浸透膜モジュー
ル、UVランプ、各種のフィルター、比抵抗計、圧力計
などから構成される超純水製造装置を収納した移動式流
し台。 【効果】 上記超純水製造装置を流し台の下部に収容し
た流し台を取り付けられた例えばキャスターを介して必
要に応じ適宜適切な場所に移動し得ることにより、超純
水を随時遅滞なく効率よく製造し使用し得、結果として
高い作業能率を実現し得る効果をもたらす。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は物理学、物理化学、化学、生化学、生物学、農学、薬学、医学その他 の研究、実験、分析、試験、試作などにおいて、これらの実施場所にて手軽に超 純水を供給し使用することを可能にする移動式超純水製造装置付属の流し台を提 供することに関するものである。 更に詳述するなら、本考案は活性炭、イオン交換樹脂、逆浸透膜モジュール、 UVランプ及び各種のフィルターなどから構成される超純水製造装置により製造 される超純水を必要な場所で必要なときに手軽に製造し使用し得るポータブルな 流し台を供給することを目的としたものである。
【0002】
【従来技術】
超純水を用いた実験研究、例えば半導体用のシリコンウエハーを適当なガスに よりエッチングした後、超純水の連続供給により洗浄する工程は極めて重要であ り、陰陽の各種イオンが殆ど含まれる事なく比抵抗にして18MΩ・cm以上で あって、その上有機物の含有量も数ないし数10ppbの可能な限り抑制されて いる超純水が所望されている。あるいは各種の生物学上の実験においても容器や 器具の洗浄あるいは希釈のため、超純水が実験の場に近接した所で必要になるこ とはしばしば経験するところである。
【0003】 これに対して、別途超純水製造装置で製造した超純水を貯槽に一旦貯蔵し、必 要に応じて必要な場所にかかる貯槽を搬入しバルブやコックを介して使用に供す ることが試みられたが、貯蔵や搬入が繁雑である事を容認しても、貯蔵中に貯槽 内の水質悪化が避けられないことは良く知られた事実であり、再現性のある実験 や水の汚染を極端に嫌う研究などには到底使用し得ない事も知られていた。
【0004】 このため、超純水製造装置から長い配管により該実験の場まで超純水を導入す ることが試みられたが、この場合配管が実験の場での作業性を損なう欠陥を我慢 できても超純水の使用中にその品質を監視するために超純水製造装置と実験の場 を頻繁に往復することが必要となりきわめて効率が悪い上精密な実験が望めない ケースも起こり得ると言わざるを得ない欠点があった。
【0005】 また、超純水が必要な都度対象となる作業や操作を超純水製造装置の周辺に移 動させ製造される超純水の品質を常時監視しながら行うことも考えられるが、前 記実験の場で並行的に行う作業が欠かせない場合には到底採用し得ない作業もし くは操作と言わざるを得ない。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
以上に詳述したように実験の場に超純水を供給し使用しようとする場合、貯蔵 した超純水を使用することは品質が保持し難く、純度の高い超純水を超純水製造 装置の設置場所で製造と同時に使用に供することを考えた場合にはどうしても不 便さや不正確さを回避し難く、何とか要求される所望の品質を有する超純水を確 実に、しかも実験操作に支障を来さずに供給することが望まれ課題となっていた 。
【0007】
【課題を解決するための手段】
以上のような状況を背景として、より好ましい超純水の製造と供給・使用を鋭 意検討した結果、移動可能な設備を有する実験用流し台の下部すなわち架台の空 間部に、超純水製造や使用のための種々の構成単位を配置してなる超純水製造装 置付属の移動式流し台を考案するに至った。
【0008】 ここに超純水製造装置について詳述するなら、該装置は原料となる原水例えば 最も頻繁に使用される水道水などを貯蔵するタンクと、該タンクから原水を供給 するためのポンプとを備えた超純水精製装置から成り、タンクはポリプロピレン 、ポリエチレン等からなる溶出成分の少ない材料で構成されることが好ましく、 またポンプは振動の極めて少ないものを用いることが要求される。ただし、原水 供給が容易な場合はかかる原水タンクは必ずしも設置する必要はなく、更に原水 自身十分な圧力を有する場合はポンプの設置も省略し得る。
【0009】 ここに超純水精製装置は予備精製のため比較的大きな粒子を除去するための孔 径0.5〜5μm前後のデプスフィルター、逆浸透膜モジュール、微細粒子やパ イロジェンを除去するための孔径0.01〜0.50μmの精密濾過用メンブレ ンフィルター、種々の共存微量成分除去の限外濾過膜、溶存成分吸着除去のため の活性炭やゼオライトからなる充填層、陰イオン吸着用の陰イオン交換樹脂層、 陽イオン吸着用の陽イオン交換樹脂層、あるいはこれらの混合充填層、溶存有機 物酸化分解用のUVランプなどを構成単位とし必要に応じそれぞれ1個もしくは 複数個を選択し原水の性状や目的とする超純水の性質に応じて適宜組合せ配置さ れて上述した材質の配管や、バルブその他計器が必要に応じて配設組み立てられ てユニット化されているものである。組合せの例としては例えば「超純水の科学 」(1990年/リアライズ社発行)の205ページ以降に記載のように原水の 性質や所望の超純水の品質や処理量に応じその組合せ順序や、個数、スケールが 適切に決定されている先行技術を挙げる事ができる。
【0010】 各構成単位であるデプスフィルタ、メンブレンフィルタ、限外濾過膜は種々の 市販品から適宜選択すればよく、陰陽イオン交換樹脂についても有機成分の溶出 が少ないものを選択すればよい。また、逆浸透膜としては、セルロースアセテー トまたは芳香族系ポリアミド等の合成高分子からなる5〜15kg/cm2 程度 の操作圧力で運転され、水道水中のイオン除去性能が80〜99.5%のものが 好ましい。活性炭についてもイオンや有機成分の溶出が少ないものを選択するこ とが好ましい。UVランプについては波長185nmの光を照射できるものが好 ましいが波長254nm中心のランプも使用可能でありその光量は原水の性情や 処理量に応じて適切に選択されることが好ましい。
【0011】 またこれらの超純水製造装置の大きさは当然ながら後述する移動式流し台下の 空間より小さく構成されねばならない。このためには構成単位は必要最低限の選 択とし中間タンクなどは装置を簡素化するためにも極力装備しないことが好まし い。更にこれらの構成単位は点検補修に便利なように2,3個ないしは数個のブ ロックにまとめブロック間の配管に余裕を持たせ、ブロック毎に流し台下の架台 より引き出し保守点検が行なえるように組み合わせるのがより好ましい。流し台 は通常シンクの上面が床面より80〜90cm程度とされているので、かかる超 純水製造装置は高さが高々80cm、床占有面積は流し台のそれ以下に全体の大 きさを決定することが欠かせない。
【0012】 次に流し台について詳述するなら、1個ないし複数個の超純水用供給栓を備え たステンレス鋼やその他の材質からなるシンクと必要に応じて該シンクの左右一 方あるいは両方に平坦部を設けた家庭や実験室で普及している構造やこれらを改 造した構造が採用し得るが、該流し台の最下部には床面を移動可能なような設備 が必要不可欠で、具体的にはキャスターが好ましく特に衝撃を吸収し得るように ゴム等で取り巻かれているキャスターが好ましい。また、該装置使用場面の近傍 に排水口が無い場合、あるいはあっても使用後の超純水を直接廃棄し難い場合は 排水受け入れタンク設置も不可欠でありこの場合は前記流し台下の空間に排水受 け入れタンクに見合う空間の確保が欠かせない。 また、超純水製造用の電源用スイッチや超純水の比抵抗を表示する計器を取り 付けた操作パネルを見やすく作業の邪魔にならない流し台上部に、取り付けるこ とが有用である。
【0013】
【作用】
かくして、本願考案になる移動式超純水製造装置付属流し台は使用場面まで容 易に移動し得て、原水タンクもしくはその他の供給源より原水をポンプを介しも しくは直接供給源より超純水精製装置に供給し構成単位に応じた処理により精製 された超純水が得られ流し台に取り付けられた供給栓を介して適宜使用され使用 後は既存の排水ラインへ送水するか排水タンクに回収することが可能となる。換 言するなら、使用場面が限定されないだけでなく必要都度直ちに超純水が製造供 給し得るところとなる。
【0014】
【実施例】
本考案の流し台の一例の概略斜視図を図1に、またその超純水製造フロー例を 図2に示した。図1に示す通りキャスター12付きの流し台10とその下部11 に収納された超純水製造装置(図1には図示せず)が主たる構成要素となってい るが、流し台10の上部、すなわち架台部11の上には更に超純水製造装置の操 作監視用タッチパネル14が流し台に向かって右側に取り付けられ、主電源操作 、各種ポンプ操作、ソレノイドバルブ操作、UVランプ電源操作等に供されると 共に、フロー中の水の比抵抗測定監視や圧力上昇回避のためのバルブ作動状況の 指示、アラーム信号発信などの機能をも有しており、流し台移動、原水供給源の 確保および排水廃棄以外のほとんどの操作と監視が可能な様に構成されている。 更に架台10の上面にはシンク9が設けてあり、その上に超純水製造装置の一部 8から延びる超純水取出管の口が開いている。
【0015】 図2のフローは上流から順に容量30lのポリプロピレン製の原水タンク1、 原水供給開閉用二方ソレノイドバルブSV1、二方バルブ付属帰還流路付き原水 供給ポンプP−1、溶存成分吸着用活性炭充填カラム3(日本ミリポア社製:直 径74mm、長さ330mmの活性炭繊維と活性炭粒子からなるカーボンカート リッジフィルタを使用)、ポンプP−1の帰還流路バルブ操作の圧力センサーP S1、活性炭吸着性能チェック用比抵抗測定検出端CI1、逆浸透モジュール供 給水昇圧用二方バルブ付属帰還流路付きポンプP−2、ポンプP−2の帰還流路 バルブ操作の信号送信用圧力センサーPS2、逆浸透モジュール4(芳香族ポリ アミド系合成高分子膜製)、逆浸透モジュール性能チェック用比抵抗測定検出端 CI2、逆浸透モジュール出口水の圧力センサーPS3、逆浸透流検知用流量計 FI2、後述するポンプP−3からの帰還水流背圧抑制用逆止弁、二方バルブ付 属帰還流路付き逆浸透水昇圧ポンプP−3、ポンプP−3の帰還流路バルブ操作 の圧力センサーPS4、陰陽イオン除去用陰陽イオン交換樹脂と有機物除去用の 活性炭の混合充填カラム5(日本ミリポア社製:Qパック−1)、同混合充填カ ラムの性能チェック用比抵抗測定検出端CI3、残留有機炭素化合物酸化用30 WのUVランプ6、UV酸化性能チェック用比抵抗測定検出端CI4、UV照射 酸化生成物除去用の陰陽イオン交換樹脂充填カラム7、下流限外濾過膜8の保護 用圧力センサーPS5、同じく下流限外濾過膜8(クラレ社製:ラボモジュール )保護用二方ソレノイドバルブSV3、最終水精製用限外濾過膜モジュール8、 最終製品超純水比抵抗測定検出端CI5、流し台シンク9および排水タンク2が 直列に内径6mmのポリパーフルオロアルコキシエチレン製の配管で接続されて いることを示すものである。
【0016】 図2には更に側流として、逆浸透モジュール4から二方ソレノイドバルブSV 2と流量計FI1を経て排水タンク2へ導かれる流れが示されているものである 。 これらはキャスター付きのシンク上縁までの高さ810mm、幅700mm、 奥行き600mmの大きさの流し台下部に組み立てられ配置されている。 この架台部を含めて流し台の超純水供給ノズル頂部までの概略高さは1300 mmであり前面は逆浸透モジュールユニット、各種充填層などのユニット、電気 配線ユニットがそれぞれ単独に手前に引き出されるよう区画化されている。 原水タンク1には、超純水製造のための原料である導電率200μS/cm、 遊離塩素濃度1.2ppm、有機炭素含有量1.0ppmの水道水が原水として 充填された。超純水製造運転に当たっては、流し台上部のタッチパネルを操作し て常温(25゜C)の原水をポンプP−1により活性炭充填カラムに導入し塩素 を除去すると同時に3μm以上の微粒子を除き遊離塩素濃度0.1ppb以下と しポンプP−2で約10kg/cm2 に昇圧し逆浸透膜モジュール4に対し速度 4.0l/minの水供給を行いその結果、導電率10μS/cm、有機炭素含 有量200ppbなる膜透過水1.0l/minを得た。 ついでこの膜透過水を前記各種充填剤からなるカラム5を通過せしめ、導電率 0.055μS/cm(比抵抗18MΩ・cm)、有機炭素含有量20ppb以 下とし、更にUVランプと共存酸素により有機物を酸化し生成した炭酸イオンや 有機酸をイオン交換樹脂カラム7にて除去し、最終的に限外濾過膜8を通過せし め導電率0.055μS/cm(比抵抗18MΩ・cm)、有機炭素含有量10 ppbの超純水を毎分1.0l製造し得た。また、この超純水を用いてシャーレ を洗浄し培養液を調整して大腸菌を培養したところきわめて再現性のある結果を 得ることが出来た。
【0017】
【考案の効果】
上記超純水製造装置を流し台の下部に収容することにより流し台に取り付けら れた可搬装置例えばキャスターを介して超純水製造装置付属流し台を必要に応じ 適宜適切な場所に移動し得ることにより、超純水を随時遅滞なく効率よく製造し 使用し得、結果として高い作業能率を実現し得る効果をも有するところとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】移動式超純水製造装置付属流し台の斜視図であ
る。
【図2】実施例の原水供給、超純水製造、シンク、排水
タンク間のフローを示す。
【符号の説明】
1 原水タンク 2 排水タンク 3 活性炭充填カラム 4 逆浸透モジュール 5 混合充填カラム 6 UVランプ 7 充填カラム 8 限外濾過モジュール 9 シンク

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動可能な流し台と、その架台部に収納
    可能な超純水製造装置ユニットとを組み合わせたことを
    特徴とする移動式超純水製造装置付属流し台。
  2. 【請求項2】 点検補修に便利なように複数個のブロッ
    クにまとめブロック間の配管に余裕を持たせ、ブロック
    毎に流し台下の架台より引き出し保守点検が行なえるよ
    うに組み合わせた請求項1の移動式超純水製造装置付属
    流し台。
  3. 【請求項3】 排水受け入れタンクを架台部に収納した
    請求項1の移動式超純水製造装置付属流し台。
  4. 【請求項4】 超純水製造装置ユニットの複数の所定部
    の超純水の比抵抗を表示する計器を取り付けた操作パネ
    ルを流し台上部に取り付けた請求項1の移動式超純水製
    造装置付属流し台。
JP1462693U 1993-03-05 1993-03-05 移動式超純水製造装置付属流し台 Expired - Lifetime JP2595645Y2 (ja)

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