JPH0676385B2 - アントラピリドン系化合物、その製法及び用途 - Google Patents

アントラピリドン系化合物、その製法及び用途

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JPH0676385B2
JPH0676385B2 JP28709386A JP28709386A JPH0676385B2 JP H0676385 B2 JPH0676385 B2 JP H0676385B2 JP 28709386 A JP28709386 A JP 28709386A JP 28709386 A JP28709386 A JP 28709386A JP H0676385 B2 JPH0676385 B2 JP H0676385B2
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敏夫 仲松
義継 江頭
康之 鈴木
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Sumika Fine Chemicals Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明はアントラピリドン系化合物、その製造方法及び
それを用いる樹脂用着色剤に関する。
【従来の技術】
従来、アントラピリドン系化合物は、特に合成樹脂用着
色剤として使用されており、具体的には以下の構造式で
示されるアントラピリドン系化合物が知られている。 しかしながら、これらの着色剤は耐熱性が優れるという
特徴を有しているが、これらの着色剤で着色された樹脂
成型品は耐光性、耐ブリード性及び耐溶出性等の性能が
十分でなく、更に改良を要望されていた。
【発明が解決しようとする問題点】
本発明は、本発明によって得られる特定のアントラピリ
ドン系化合物を樹脂の着色剤として使用した場合、着色
剤の耐熱性が優れ、耐光性、耐ブリード性及び耐溶出性
等が良好な着色成型品を与えることを見出し本発明を完
成したものである。 従って、本発明の主要な目的は、かかる優れた性能を具
備する着色剤の提供にある。
【問題点を解決するための手段】
本発明は一般式〔I〕 (式中、Xは−NHCOR1,−CONR2R3,−COR4,−SO2R5又は
−SO2NR6R7表し、R1,R4は低級アルキル基、R2,R3はH又
は低級アルキル基、R5は低級アルキル基又はヒドロキシ
エチル基、R6,R7はそれぞれ独立に水素原子又は低級ア
ルキル基を表す。) で示されるアントラピリドン系化合物、その製造方法お
よびそれを用いる樹脂用着色剤をその要旨とする。 本発明に用いられる前記一般式〔I〕で表されるアント
ラピリドン系化合物は、以下の方法で製造することがで
きる。 すなわち、下記構造式〔II〕 で示されるα−ハロアントラピリドンと下記一般式〔II
I〕 (式中、Xは前記定義に同じ意味を有する。) で表されるアミン類とを、例えば金属銅あるいは銅化合
物の存在下、有機溶剤中、好ましくは100℃〜170℃の温
度で反応させることにより製造することができる。この
際、脱酸剤を添加してもよい。また、他の製造方法とし
て、一般式〔II〕 で示されるα−ハロアントラピリドンと下記一般式〔II
I〕 (式中、Xは前記定義に同じ意味を有する。) で示されるアミン類とを前記の方法に準じて反応させ
て、一般式〔V〕 (式中、Xは前記定義に同じ意味を有する。) で示される化合物を得、次いで加水分解することによっ
て得られる。 本発明の前記一般式〔I〕で表されるアントラピリドン
系化合物において、低級アルキル基はC1〜C4の直鎖状ま
たは分岐鎖状のアルキル基を意味する。 また、本発明の製法に使用できる銅化合物としては、塩
化第一銅、塩化第二銅等のハロゲン化第銅、酸化銅、硫
酸銅、酢酸銅などをあげることができ、これらは、単独
又は併用使用できる。 更に、有機溶媒としてはモノクロルベンゼン、オルトジ
クロルベンゼン等のハロベンゼン、トルエン、キシレン
等のアルキルベンゼン、ジメチルホルムアミド、スルホ
ラン、ジメチルスルホキシド等の極性溶媒をあげること
ができ、これら溶媒は、単独または併用使用できる。 また、脱酸剤としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアルカ
リ金属塩、又は酢酸ナトリウム等をあげることができ
る。 本発明の主要な目的である樹脂着色として使用し得る樹
脂としては、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレー
ト、ポリ塩化ビニル、アクリロニトリル・ブタジエン・
スチレン共重合体(ABS樹脂)、アクリロミトリル・ス
チレン共重合体(AS樹脂)、ポリカーボネート、ポリフ
ェニレンオキサイド、ポリプロピレン、ポリエチレン、
ポリアクリロニトリル、ポリアミド、ポリアセタール、
ポリエチレンテレフタレート若しくはポリブチレンテレ
フタレートなどの熱可塑性樹脂、又はフェノール樹脂、
ユリア樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエスル樹脂、エ
ポキシ樹脂若しくはジアリルフタレート樹脂の様な熱硬
化性樹脂をあげることができる。 本発明の着色剤は樹脂と着色剤を適当な方法で混合し、
熱、圧力を加えて射出成型、押出加工、紡糸などの方法
により着色された製品を得ることができる。 樹脂の着色法は公知の方法を用いることができる。例え
ば樹脂のペレットまたは粉末を適当なミキサー中で、粉
砕された着色剤と必要に応じて各種の添加剤とともに混
合し、次いでニーダー、ロールミル、バンバリーミキサ
ー、押出機等で着色剤を樹脂中に溶解又は分散し着色す
ることができる。更に必要に応じ、圧縮、射出、押出
し、ブロー等の成型を行い、成型品とすることができ
る。 また、着色剤を適当な重合触媒を含有するモノマーに加
え、重合によって所望の熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂
の着色物となし適当な方法で成型することもできる。 着色剤の添加量は、特に限定はないが経済性等を考慮す
れば樹脂に対して0.01〜5重量%、好ましくは0.01〜1
重量%で用いられる。 更に、その他通常の樹脂の着色に使用される染料、顔料
を併用することも可能である。例えば二酸化チタンを0.
1〜1重量%併用することにより不透明の着色成型品を
得ることもできる。
【実施例】
次に、本発明を更に具体的に実施例によって説明する
が、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
例中、部は重量部を表す。 実施例 1 下記構造式 で示される4-ブロム‐1,9-N-メチルアントラピリドン3.
4部と下記構造式 で示されるアミン15部とを、酢酸銅0.1部、酢酸ナトリ
ウム2.0部の存在下、溶媒としてのオルトジクロルベン
ゼン中130〜140℃の温度で20時間反応させ、生じた沈澱
物を濾別し、メタノールで洗浄後乾燥させることにより
下記構造式 で示されるアントラピリドン化合物のケーキ2.8部(収
率 68%)を得た。この化合物は薄層クロマトグラフに
より赤色の単一スポットを示し、FD-Massは409にピーク
示し、理論分子量と同一であった。また、この化合物の
λmax(クロロホルム)は535nmであった。 次いで得られたアントラピリドン化合物0.2部をABS樹脂
100部と混合した後、押出機を用いて205℃で着色を行
い、着色ペレットを得た。 この着色ペレットを射出成型機で230℃×1分サイクル
で成形し、透明の青味赤色の板状着色成型品を得た。得
られた板状着色成型品は耐ブリード性が優れており、さ
らに耐溶出性、耐光性が優れていた。又、270℃×3分
サイクルで射出成型しても板状着色成形品の色相の変化
はわずかであり、耐熱性も良好であった。 実施例 2 実施例1において用いたアミンに代え、下記構造式 で示されるアセトアニリド化合物4.8部とを酢酸銅0.1
部、炭酸水素ナトリウム2.1部の存在下、オルトジクロ
ルベンゼン溶媒中145℃〜150℃の温度で18時間反応さ
せ、生じた沈澱を濾別し、メタノールで洗浄、乾燥させ
て得られた黄色のケーキ3.7部を5%苛性ソーダ水中、1
30〜135℃で20時間反応させ、濾別後水洗し、乾燥させ
ることにより、下記構造式 で示されるアントラピラリドン化合物3.2部(収率70
%)を得た。この化合物は薄層クロマトグラフにより赤
色の単一スポットを示し、PD-Massは459にピークを持
ち、理論分子量と同一であった。 また、この化合物のλmax(クロロホルム)は534nmであ
った。 得られた化合物0.2部を用いて実施例1に記載の方法に
従って成型し、黄味赤色の板状着色成型品を得た。得ら
れた板状成型品は耐ブリード性、耐溶出性及び耐光性が
優れていた。また実施例1同様、耐熱性が優れていた。 実施例 3 実施例1に記載の方法に従って、実施例1に用いた式 で示されるアミンに代え、下記式 に示されるアミンを用い、同様にして下記構造式 で示されるアントラピリドン化合物を得た。 この化合物は薄層クロマトグラフにより赤色の単一スポ
ットを示し、FD-Massは430にピークを持ち、理論分子量
と同一であった。また、この化合物のλmax(クロロホ
ルム)は533nmであった。 得られた化合物0.2部を用いて実施例1に記載の方法に
従って成型し、黄味赤色の板状着色成型品を得た。得ら
れた板状成型品は耐ブリード性、耐溶出性及び耐光性が
優れていた。また実施例1同様、耐熱性が優れていた。 実施例 4 実施例1に記載の方法に従って、実施例1に用いたアミ
ンに代え、下記構造式 で示されるアミンを用い、同様にして下記構造式 で示されたアントラピリドン化合物を得た。 この化合物は薄層クロマトグラフにより赤色の単一スポ
ットを示し、FD-Massは459にピークを持ち、理論分子量
と同一であった。また、この化合物のλmax(クロロホ
ルム)は534nmであった。 得られた化合物0.2部を用いて実施例1に記載の方法に
従って成型し、黄味赤色の板状着色成型品を得た。得ら
れた板状成型品は耐ブリード性、耐溶出性及び耐光性が
優れていた。また実施例1同様、耐熱性が優れていた。 比較例1,2,3 前記公知化合物A〜Cを用いて、本発明の化合物との比
較した結果を以下に示す。 比較例1…………公知化合物Aを用いた場合 比較例2…………公知化合物B 〃 比較例3…………公知化合物C 〃 公知化合物それぞれ0.2部を用いて、実施例1に記載の
方法に従ってそれぞれ成型した。得られた成型品の品質
を本発明のアントラピリドン系化合物と比較して表−1
に示す。 表−1から明らかなように、本発明のアントラピリドン
系化合物は耐熱性が優れているとともに、着色された樹
脂成型品は耐光性、耐ブリード性及び耐溶出性のいずれ
もが良好であった。 ☆耐ブリード性 TiO21.0%を含有する軟質PVC板にABS着色成型板を重
ね、100g/cm2の荷重下、80℃で2時間処理し、軟質PVC
板への着色の程度をJIS-L-0805汚染用グレースケールで
判定評価した。 ☆耐溶出性 ポリオレフィン等衛生協議会の色材の試験法−溶出試験
法に準じて試験、評価した。 ○印………溶出なし ×印 ……( )に示す溶媒に溶出した。 ☆耐光性 JIS-L-0842に準じ、フェードメーターによる促進テスト
を行った。判定は同時照射したブルースケールにより行
った。 ☆耐熱性 ABS樹脂から得た着色ペレットを射出成型機で230℃×1
分サイクルで成型したものを標準として270℃で3分サ
イクルで成型したものの変退色の程度をJIS-L-0804変退
色用グレーズスケールで判定し、耐熱性を評価した。 実施例 5 実施例1の記載の方法に従って構造式 で示されるアントラピリドン化合物を得た。 この化合物は薄層クロマトグラフにより赤色の単一スポ
ットを示し、FD−Massは394にピークを持ち、理論分子
量と同一であった。また、この化合物のλmax(クロロ
ホルム)は531nmであった。 ついで得られた化合物0,2部をポリスチレン樹脂100部と
混合した後、押出機を用いて205℃で着色を行い、着色
プレットを得た。 この着色ペレットを射出成型機で220℃×1分サイクル
で成型し、青味赤色の成型品を得た。得られた成型品は
耐ブリード性、耐溶出性及び耐光性が優れていた。 実施例 6 実施例1に記載の方法に従って下記構造式 で示されるアントラピリドン化合物を得た。 得られた化合物のλmax(クロロホルム)は、526nmであ
った。 次いで得られた化合物0.1部をポリエチレン樹脂100部と
混合した後、押出機を用いて220℃で着色を行い、着色
ペレットを得た。 この着色ペレットを実施例1の記載の方法に従って成型
し、青味赤色の板状着色成型品を得た。得られた板状成
型品は耐ブリード性、耐光性が優れていた。 実施例 7〜14 表−2に示すアントラピリドン系化合物を樹脂用着色剤
として使用して実施例1に記載の方法で成型した。得ら
れた成型品の耐ブリード性、耐溶出性及び耐光性は優れ
ていた。又、実施例1同様、耐熱性が優れていた。 一般式〔I〕

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式〔I〕 (式中、Xは−NHCOR1,−CONR2R3,−COR4,−SO2R5又は
    −SO2NR6R7を表し、R1,R4は低級アルキル基、R2,R3はH
    又は低級アルキル基、R5は低級アルキル基又はヒドロキ
    シエチル基、R6,R7はそれぞれ独立に水素原子又は低級
    アルキル基を表す。) で示されるアントラピリドン系化合物。
  2. 【請求項2】一般式〔II〕 で示されるα−ハロアントラピリドンと下記一般式〔II
    I〕 (式中、Xは−NHCOR1,−CONR2R3,−COR4,−SO2R5又は
    −SO2NR6R7を表し、R1,R4は低級アルキル基、R2,R3はH
    又は低級アルキル基、R5は低級アルキル基又はヒドロキ
    シエチル基、R6,R7はそれぞれ独立に水素原子又は低級
    アルキル基を表す。) で示されるアミン類とを反応させることを特徴とする一
    般式〔I〕 (式中、Xは前記定義に同じ意味を有する) で示されるアントラピリドン系化合物の製造方法。
  3. 【請求項3】一般式〔II〕 で示されるα−ハロアントラピリドンと下記一般式〔II
    I〕 (式中、Xは−NHCOR1,−CONR2R3,−COR4,−SO2R5又は
    −SO2NR6R7を表し、R1,R4は低級アルキル基、R2,R3はH
    又は低級アルキル基、R5は低級アルキル基又はヒドロキ
    シエチル基、R6,R7はそれぞれ独立に水素原子又は低級
    アルキル基を表す。) で示されるアミン類とを反応させて、一般式〔V〕 (式中、Xは前記定義に同じ意味を有する) で示される化合物を得、次いで加水分解することを特徴
    とする一般式〔I〕 (式中、Xは前記定義に同じ意味を有する) で示されるアントラピリドン系化合物の製造方法。
  4. 【請求項4】一般式〔I〕 (式中、Xは−NHCOR1,−CONR2R3,−COR4,−SO2R5又は
    −SO2NR6R7を表し、R1,R4は低級アルキル基、R2,R3はH
    又は低級アルキル基、R5は低級アルキル基又はヒドロキ
    シエチル基、R6,R7はそれぞれ独立に水素原子又は低級
    アルキル基を表す。) で示されるアントラピリドン系化合物を用いることを特
    徴とする樹脂用着色剤。
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JPWO2010047262A1 (ja) * 2008-10-22 2012-03-22 日本化薬株式会社 アントラピリドン色素又はその塩、インク組成物及び着色体

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