JPH067644A - 膜蒸留装置 - Google Patents
膜蒸留装置Info
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- JPH067644A JPH067644A JP16716992A JP16716992A JPH067644A JP H067644 A JPH067644 A JP H067644A JP 16716992 A JP16716992 A JP 16716992A JP 16716992 A JP16716992 A JP 16716992A JP H067644 A JPH067644 A JP H067644A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】疎水性多孔質膜を用いた膜蒸留法の透過性能を
向上させ、熱損失量を低減する。 【構成】疎水性多孔質膜101を介して原液102が流
れる原液室103と冷却水104が流れる冷却水室105
とからなる膜蒸留セル100,温度の高い冷却水出口1
06と温度の低い原液入口107との間の熱交換器10
8,熱交換器108出口の原液をさらに加熱する加熱器
109,熱交換器出口の温度の高い冷却水の冷却器11
0,原液,冷却水のポンプ111,112,原液,冷却
水タンク115,116および減圧装置117とから構
成される。
向上させ、熱損失量を低減する。 【構成】疎水性多孔質膜101を介して原液102が流
れる原液室103と冷却水104が流れる冷却水室105
とからなる膜蒸留セル100,温度の高い冷却水出口1
06と温度の低い原液入口107との間の熱交換器10
8,熱交換器108出口の原液をさらに加熱する加熱器
109,熱交換器出口の温度の高い冷却水の冷却器11
0,原液,冷却水のポンプ111,112,原液,冷却
水タンク115,116および減圧装置117とから構
成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は疎水性多孔質膜を用いた
膜蒸留法に係り、特に、透過速度を向上させることによ
り顕熱移動による熱損失を大幅に低減できるシステムに
関する。
膜蒸留法に係り、特に、透過速度を向上させることによ
り顕熱移動による熱損失を大幅に低減できるシステムに
関する。
【0002】
【従来の技術】疎水性多孔質膜を用いての膜蒸留法に
は、液体は通さないが気体は通すという膜の性質から、
膜に流体を接触させて流し、この流体から発生し、膜を
通過した蒸気を膜の反対側に位置する冷却面上で冷却凝
縮する間接接触法と、膜を通過した蒸気を膜の反対側に
流れる別の流体に直接吸収させる直接接触法がある。前
者の方法では、原液の流れる領域,凝縮水の流れる領域
と水蒸気の移動する領域及び膜と冷却面とから構成され
るため、装置の構造が複雑であり、装置化が困難なばか
りでなく、発生した蒸気は膜ばかりでなく蒸気の移動層
(拡散層)も移動するため、その移動抵抗が蒸気の発生
量を低下させ、単位膜面積当りの蒸気発生量が小さくな
るが、生成水が、直接、取り出せるというメリットがあ
る。また、後者の方式では、膜を介して原液と冷却水と
が流れる簡単な装置であり、蒸気の移動距離が膜だけで
あるため、極めて短く,移動抵抗も小さいため有効に膜
を利用することができるが、生成水は冷却水の中から取
り出さねばならない。ここで、直接接触型の膜蒸留法の
系統図を図2に示す。本システムは疎水性多孔質膜201
を介して原液202が流れる原液室203と冷却水20
4が流れる冷却水室205とからなる膜蒸留セル200,
温度の高い冷却水出口206と温度の低い原液入口20
7との間の熱交換器208,熱交換器208出口の原液
をさらに加熱する加熱器209,熱交換器出口の温度の
高い冷却水の冷却器210,原液,冷却水のポンプ21
1,212とから構成される。原液213は、原液ポン
プ211によって、熱交換器208に送られ温度の高い
冷却水206と熱交換される。さらに、この原液は加熱
器209において所定の温度にまで加熱され、膜蒸留セ
ル200の原液室203に送られる。ここで、原液20
2より疎水性多孔質膜201を介して発生する蒸気は、疎
水性多孔質膜201内を通過して冷却水室205側に入
り、低温でながれる冷却水204に凝縮(吸収)され
る。原液202より蒸気を受け取り、同時に蒸気の潜熱
によって温度の高くなった冷却水は、熱交換器208に
おいて原液に熱を取られたあと、冷却水は、冷却水ポン
プ212によって、冷却器210を通り、その一部を生
成水214として系外に取りだした後、再度、膜蒸留セ
ル200に送られる。
は、液体は通さないが気体は通すという膜の性質から、
膜に流体を接触させて流し、この流体から発生し、膜を
通過した蒸気を膜の反対側に位置する冷却面上で冷却凝
縮する間接接触法と、膜を通過した蒸気を膜の反対側に
流れる別の流体に直接吸収させる直接接触法がある。前
者の方法では、原液の流れる領域,凝縮水の流れる領域
と水蒸気の移動する領域及び膜と冷却面とから構成され
るため、装置の構造が複雑であり、装置化が困難なばか
りでなく、発生した蒸気は膜ばかりでなく蒸気の移動層
(拡散層)も移動するため、その移動抵抗が蒸気の発生
量を低下させ、単位膜面積当りの蒸気発生量が小さくな
るが、生成水が、直接、取り出せるというメリットがあ
る。また、後者の方式では、膜を介して原液と冷却水と
が流れる簡単な装置であり、蒸気の移動距離が膜だけで
あるため、極めて短く,移動抵抗も小さいため有効に膜
を利用することができるが、生成水は冷却水の中から取
り出さねばならない。ここで、直接接触型の膜蒸留法の
系統図を図2に示す。本システムは疎水性多孔質膜201
を介して原液202が流れる原液室203と冷却水20
4が流れる冷却水室205とからなる膜蒸留セル200,
温度の高い冷却水出口206と温度の低い原液入口20
7との間の熱交換器208,熱交換器208出口の原液
をさらに加熱する加熱器209,熱交換器出口の温度の
高い冷却水の冷却器210,原液,冷却水のポンプ21
1,212とから構成される。原液213は、原液ポン
プ211によって、熱交換器208に送られ温度の高い
冷却水206と熱交換される。さらに、この原液は加熱
器209において所定の温度にまで加熱され、膜蒸留セ
ル200の原液室203に送られる。ここで、原液20
2より疎水性多孔質膜201を介して発生する蒸気は、疎
水性多孔質膜201内を通過して冷却水室205側に入
り、低温でながれる冷却水204に凝縮(吸収)され
る。原液202より蒸気を受け取り、同時に蒸気の潜熱
によって温度の高くなった冷却水は、熱交換器208に
おいて原液に熱を取られたあと、冷却水は、冷却水ポン
プ212によって、冷却器210を通り、その一部を生
成水214として系外に取りだした後、再度、膜蒸留セ
ル200に送られる。
【0003】なお、この種の装置として関連するものに
はたとえば、特開昭50−3753号公報,特開昭60−118205
号公報およびプロシーディングス オブ ザ フィフテ
ィスアイエスティーエス(Proceedings of the 15th I
STS (1986) p.1355−1359)が挙げられ
る。
はたとえば、特開昭50−3753号公報,特開昭60−118205
号公報およびプロシーディングス オブ ザ フィフテ
ィスアイエスティーエス(Proceedings of the 15th I
STS (1986) p.1355−1359)が挙げられ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、熱回
収とくに膜を介しての顕熱の移動に対して考慮がされて
おらず、膨大な熱エネルギが必要となるという問題点が
あった。すなわち、本技術では膜もしくは薄い空気層を
介して高温の原液と低温の冷却水とが接触して流れてい
るため、一種の熱交換器となり温度差により熱伝達が起
こる。ここで、水蒸気の移動は、原液の持つ蒸気圧と冷
却水の持つ蒸気圧の差を駆動力として起こるため、原液
側はなるべく蒸気圧が高い、すなわち、温度が高い方
が、また、冷却水側は蒸気圧が低い、温度が低い方が、
単位膜面積当りの蒸気透過量が大きくなる。しかし、前
述した様に、膜を伝熱面とした熱交換器の構造をしてい
るため、原液と冷却水との間の温度差が大きいと顕熱の
移動量も増大し、原液の持つ温度が、蒸気発生のために
有効に利用できないばかりでなく、余分な熱量が移動し
てしまうので、生成水の量に対してかなり多くの熱が必
要となる。図2におけるシステムでは、原水入口と冷却
水出口の間に熱回収を目的とした熱交換器が設置されて
いるが、それでも熱損失量は大きい。さらに、加熱器と
冷却器の両方が必要となり、必要なエネルギは大きくな
る。
収とくに膜を介しての顕熱の移動に対して考慮がされて
おらず、膨大な熱エネルギが必要となるという問題点が
あった。すなわち、本技術では膜もしくは薄い空気層を
介して高温の原液と低温の冷却水とが接触して流れてい
るため、一種の熱交換器となり温度差により熱伝達が起
こる。ここで、水蒸気の移動は、原液の持つ蒸気圧と冷
却水の持つ蒸気圧の差を駆動力として起こるため、原液
側はなるべく蒸気圧が高い、すなわち、温度が高い方
が、また、冷却水側は蒸気圧が低い、温度が低い方が、
単位膜面積当りの蒸気透過量が大きくなる。しかし、前
述した様に、膜を伝熱面とした熱交換器の構造をしてい
るため、原液と冷却水との間の温度差が大きいと顕熱の
移動量も増大し、原液の持つ温度が、蒸気発生のために
有効に利用できないばかりでなく、余分な熱量が移動し
てしまうので、生成水の量に対してかなり多くの熱が必
要となる。図2におけるシステムでは、原水入口と冷却
水出口の間に熱回収を目的とした熱交換器が設置されて
いるが、それでも熱損失量は大きい。さらに、加熱器と
冷却器の両方が必要となり、必要なエネルギは大きくな
る。
【0005】また、特に宇宙空間におけるステーション
や宇宙船では、放熱することが困難であるため、廃熱の
少ないシステムが望まれている。
や宇宙船では、放熱することが困難であるため、廃熱の
少ないシステムが望まれている。
【0006】本発明の目的は、係る顕熱の移動による熱
ロスを低減するための新しいシステムを提供することに
ある。
ロスを低減するための新しいシステムを提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような問題点を解決
するには、直接接触の場合は膜内,間接接触の場合は拡
散層の空気濃度を低減、すなわち減圧状態に保つ手段を
設置することで解決できる。
するには、直接接触の場合は膜内,間接接触の場合は拡
散層の空気濃度を低減、すなわち減圧状態に保つ手段を
設置することで解決できる。
【0008】
【作用】すなわち、膜蒸留法では、常に原液側と冷却水
側とには蒸気圧差をつけるために温度差を設ける必要が
ある。したがって、原液側は加熱,冷却水側は加熱した
分だけ冷却しなければならない。そのため、蒸留操作を
行うには相変化に必要な熱エネルギに加えて、顕熱移動
に伴う熱損失分だけ熱エネルギが必要になり、潜熱分の
約2倍の熱エネルギが必要になることが知られている。
しかし、膜内もしくは空気層、すなわち、透過する水蒸
気が拡散移動する領域を真空に保持すると、膜内の水蒸
気の拡散速度は大幅に増大し、同じ顕熱移動量に対し
て、潜熱による移動量を増大することができる。したが
って、潜熱の移動量に対して顕熱の移動量が無視できる
くらいに増大でき、熱損失は大幅に低減する。
側とには蒸気圧差をつけるために温度差を設ける必要が
ある。したがって、原液側は加熱,冷却水側は加熱した
分だけ冷却しなければならない。そのため、蒸留操作を
行うには相変化に必要な熱エネルギに加えて、顕熱移動
に伴う熱損失分だけ熱エネルギが必要になり、潜熱分の
約2倍の熱エネルギが必要になることが知られている。
しかし、膜内もしくは空気層、すなわち、透過する水蒸
気が拡散移動する領域を真空に保持すると、膜内の水蒸
気の拡散速度は大幅に増大し、同じ顕熱移動量に対し
て、潜熱による移動量を増大することができる。したが
って、潜熱の移動量に対して顕熱の移動量が無視できる
くらいに増大でき、熱損失は大幅に低減する。
【0009】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を詳細に
述べる。
述べる。
【0010】図1に直接接触型の膜蒸留法における実施
例を示す。本システムは疎水性多孔質膜101を介して
原液102が流れる原液室103と冷却水104が流れ
る冷却水室105とからなる膜蒸留セル100,温度の
高い冷却水出口106と温度の低い原液入口107との
間の熱交換器108,熱交換器108出口の原液をさら
に加熱する加熱器109,熱交換器出口の温度の高い冷
却水の冷却器110,原液,冷却水のポンプ111,1
12,原液,冷却水タンク115,116および減圧装
置117とから構成される。原液タンク115内入った
原液113は、原液ポンプ111によって、熱交換器1
08に送られ温度の高い冷却水106と熱交換される。
さらに、この原液は加熱器109において所定の温度に
まで加熱され、膜蒸留セル100の原液室103に送ら
れる。ここで、原液102より疎水性多孔質膜101を
介して発生する蒸気は、疎水性多孔質膜101内を通過
して冷却水室105側に入り、低温で流れる冷却水10
4に凝縮(吸収)される。原液102より蒸気を受け取
り、同時に蒸気の潜熱によって温度の高くなった冷却水
は、熱交換器108において原液に熱をとられたあと、
冷却水タンク116に一度貯められた後、冷却水ポンプ
112によって、冷却器110を通り、その一部を生成
水114として系外に取りだした後、再度、膜蒸留セル
100に送られる。ここで、本システムの系内は全て密
閉系であり、かつ減圧装置117によって真空状態もし
くは大気圧よりも低い圧力になるように調整されてい
る。そのため、膜内の空気が除去され、膜内の水蒸気の
移動が拡散から対流に近づく。通常膜内の拡散速度F
は、数1で示される一方拡散の式に従うことが知られて
いる。
例を示す。本システムは疎水性多孔質膜101を介して
原液102が流れる原液室103と冷却水104が流れ
る冷却水室105とからなる膜蒸留セル100,温度の
高い冷却水出口106と温度の低い原液入口107との
間の熱交換器108,熱交換器108出口の原液をさら
に加熱する加熱器109,熱交換器出口の温度の高い冷
却水の冷却器110,原液,冷却水のポンプ111,1
12,原液,冷却水タンク115,116および減圧装
置117とから構成される。原液タンク115内入った
原液113は、原液ポンプ111によって、熱交換器1
08に送られ温度の高い冷却水106と熱交換される。
さらに、この原液は加熱器109において所定の温度に
まで加熱され、膜蒸留セル100の原液室103に送ら
れる。ここで、原液102より疎水性多孔質膜101を
介して発生する蒸気は、疎水性多孔質膜101内を通過
して冷却水室105側に入り、低温で流れる冷却水10
4に凝縮(吸収)される。原液102より蒸気を受け取
り、同時に蒸気の潜熱によって温度の高くなった冷却水
は、熱交換器108において原液に熱をとられたあと、
冷却水タンク116に一度貯められた後、冷却水ポンプ
112によって、冷却器110を通り、その一部を生成
水114として系外に取りだした後、再度、膜蒸留セル
100に送られる。ここで、本システムの系内は全て密
閉系であり、かつ減圧装置117によって真空状態もし
くは大気圧よりも低い圧力になるように調整されてい
る。そのため、膜内の空気が除去され、膜内の水蒸気の
移動が拡散から対流に近づく。通常膜内の拡散速度F
は、数1で示される一方拡散の式に従うことが知られて
いる。
【0011】
【数1】
【0012】ここで、DM は膜内の水蒸気の拡散係数、
πは全圧、mは水の分子量、Rはガス定数、Paは空気
の分圧そしてδは膜厚である。この式において、空気分
圧が小さくなればFの値は大きくなり、完全真空になる
とFは無限大になって、膜蒸留法での蒸発速度は熱供給
量に支配されるようになる。数1によって計算した結果
を図3に示す。本結果における計算条件は、原水温度6
0℃、冷却水温度25℃であるが、透過係数(F/ΔP
で定義される)の値は全圧の低下によって上昇し、18
0mmHgまで下がると透過係数は約1.5倍になる。(な
お、138mmHgが60℃の水の飽和蒸気圧である。)
また図3の上に、膜を通しての全移動熱量と潜熱による
移動熱量の比を示すが、これも全圧の低下に伴って、潜
熱の割合が大きくなっている。したがって、系内の圧力
を下げることで透過速度の増大と顕熱移動による熱損失
の低減を図ることができる。
πは全圧、mは水の分子量、Rはガス定数、Paは空気
の分圧そしてδは膜厚である。この式において、空気分
圧が小さくなればFの値は大きくなり、完全真空になる
とFは無限大になって、膜蒸留法での蒸発速度は熱供給
量に支配されるようになる。数1によって計算した結果
を図3に示す。本結果における計算条件は、原水温度6
0℃、冷却水温度25℃であるが、透過係数(F/ΔP
で定義される)の値は全圧の低下によって上昇し、18
0mmHgまで下がると透過係数は約1.5倍になる。(な
お、138mmHgが60℃の水の飽和蒸気圧である。)
また図3の上に、膜を通しての全移動熱量と潜熱による
移動熱量の比を示すが、これも全圧の低下に伴って、潜
熱の割合が大きくなっている。したがって、系内の圧力
を下げることで透過速度の増大と顕熱移動による熱損失
の低減を図ることができる。
【0013】図4は間接接触型の膜蒸留法における一実
施例を示す。本システムは疎水性多孔質膜401と冷却
板414を介して原液402が流れる原液室403と冷
却水404が流れる冷却水室405と原液から発生した
水蒸気が拡散し冷却板414上で凝縮する空気室406
からなる膜蒸留セル400,原液,冷却水のポンプ40
7,408,加熱器を含む原液タンク409,冷却水タ
ンク410,原液のタンク411,原液供給ポンプ41
2および減圧装置413とから構成される。原液タンク
409内入った原液402は、原液ポンプ407によっ
て、膜蒸留セル400の原液室403に送られる。ここ
で、原液402より疎水性多孔質膜401を介して発生
する蒸気は、疎水性多孔質膜401内を通過して空気室
406側に入り、低温で流れる冷却水404で冷却された
冷却板414上で凝縮する。冷却水は冷却水ポンプ40
8によって、膜蒸留セル400に送られ循環系を作る。
ここで、本システムの系内は全て密閉系であり、かつ減
圧装置413によって真空状態もしくは大気圧よりも低
い圧力になるように調整されている。そのため、膜内と
空気層の空気が除去され、膜内の水蒸気の移動が拡散か
ら対流に近づくことから、透過速度が大幅に上昇する。
したがって、実用に際しては、膜面積を低減できるの
で、装置の小型化につながる。
施例を示す。本システムは疎水性多孔質膜401と冷却
板414を介して原液402が流れる原液室403と冷
却水404が流れる冷却水室405と原液から発生した
水蒸気が拡散し冷却板414上で凝縮する空気室406
からなる膜蒸留セル400,原液,冷却水のポンプ40
7,408,加熱器を含む原液タンク409,冷却水タ
ンク410,原液のタンク411,原液供給ポンプ41
2および減圧装置413とから構成される。原液タンク
409内入った原液402は、原液ポンプ407によっ
て、膜蒸留セル400の原液室403に送られる。ここ
で、原液402より疎水性多孔質膜401を介して発生
する蒸気は、疎水性多孔質膜401内を通過して空気室
406側に入り、低温で流れる冷却水404で冷却された
冷却板414上で凝縮する。冷却水は冷却水ポンプ40
8によって、膜蒸留セル400に送られ循環系を作る。
ここで、本システムの系内は全て密閉系であり、かつ減
圧装置413によって真空状態もしくは大気圧よりも低
い圧力になるように調整されている。そのため、膜内と
空気層の空気が除去され、膜内の水蒸気の移動が拡散か
ら対流に近づくことから、透過速度が大幅に上昇する。
したがって、実用に際しては、膜面積を低減できるの
で、装置の小型化につながる。
【0014】図5は直接接触型の膜蒸留法に使用する減
圧可能な膜モジュール構造の一例を示す。本モジュール
500は管状膜もしくは中空糸膜を対象としている。モ
ジュールには原液の入口501と出口502,冷却水入
口503と出口504、さらに、減圧にするための真空
排気系505の五つの出入口が設置されており、冷却水
の流れる領域と真空排気系とは完全に区別されている。
ここで、各々の出入口から原液と冷却水を流すと、通常
の膜蒸留を行うことができる。しかし、真空排気系50
5を作動させると、減圧部508の圧力が下がり、同時
に管状もしくは中空糸膜内を通して膜内の空気が除去で
き、減圧条件下での膜蒸留を行うことが可能になる。
圧可能な膜モジュール構造の一例を示す。本モジュール
500は管状膜もしくは中空糸膜を対象としている。モ
ジュールには原液の入口501と出口502,冷却水入
口503と出口504、さらに、減圧にするための真空
排気系505の五つの出入口が設置されており、冷却水
の流れる領域と真空排気系とは完全に区別されている。
ここで、各々の出入口から原液と冷却水を流すと、通常
の膜蒸留を行うことができる。しかし、真空排気系50
5を作動させると、減圧部508の圧力が下がり、同時
に管状もしくは中空糸膜内を通して膜内の空気が除去で
き、減圧条件下での膜蒸留を行うことが可能になる。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、膜蒸留システムにおけ
る顕熱の移動による熱ロスの問題を解決でき、単位膜面
積当たりの透過速度が増大するためシステムにおける膜
面積を低減でき、装置の小型化が図れる。本システムで
は、放熱の量を大幅に低減でき、閉鎖系での使用にも十
分対応できる。
る顕熱の移動による熱ロスの問題を解決でき、単位膜面
積当たりの透過速度が増大するためシステムにおける膜
面積を低減でき、装置の小型化が図れる。本システムで
は、放熱の量を大幅に低減でき、閉鎖系での使用にも十
分対応できる。
【図1】直接接触型膜蒸留法での実施例の系統図。
【図2】従来の膜蒸留システムの系統図。
【図3】減圧の効果の試算例の特性図。
【図4】間接接触型膜蒸留法での実施例の系統図。
【図5】膜モジュール構造の一例の説明図。
100…膜蒸留セル、101…疎水性多孔質膜、108
…熱交換器、109…原液加熱器、110…冷却水冷却
器、117…減圧装置。
…熱交換器、109…原液加熱器、110…冷却水冷却
器、117…減圧装置。
Claims (7)
- 【請求項1】高温の液体が流れる第1の領域と、前記第
1の領域の前記流体よりも低温の液体が流れる第2の領
域と、前記の二つの領域を隔てる疎水性多孔質膜およ
び、前記第1の領域を流れる前記流体を加熱する加熱器
と、前記第2の領域を流れる流体を冷却する冷却器とか
ら構成され、前記第1の領域を流れる流体から発生する
蒸気が、疎水性多孔質膜を通過し、前記第2の領域を流
れる流体に凝縮吸収されることで、前記第1の領域を流
れる前記流体が蒸留され、濃縮される膜蒸留法におい
て、前記疎水性膜内の圧力を低下させる手段を少なくと
も一つ有していることを特徴とする膜蒸留装置 - 【請求項2】高温の液体が流れる第1の領域と、前記第
1の領域の前記流体よりも低温の液体が流れる第2の領
域と、前記第1と第2の領域の間でその前記第1の領域
側との間を隔てる疎水性多孔質膜とおよび、前記第1と
第2の領域の間で前記第2の領域側との間を隔てる冷却
板とで挟まれた第3の領域、および、前記第1の領域を
流れる前記流体を加熱する加熱器と、前記第2の領域を
流れる流体を冷却する冷却器とから構成され、前記第1
の領域を流れる前記流体から発生する蒸気が、前記疎水
性多孔質膜を通過し、前記第2の領域を流れる前記流体
に冷却された冷却板上で凝縮されることで、前記第1の
領域を流れる前記流体が蒸留され、前記第3の領域より
回収される膜蒸留法において、前記第3の領域の圧力を
低下させる手段を少なくとも一つ有していることを特徴
とする膜蒸留装置。 - 【請求項3】請求項1または2において、前記高温の流
体が水溶液であり、前記疎水性多孔質膜を透過する前記
蒸気が水蒸気である膜蒸留装置。 - 【請求項4】請求項1または2において、前記高温の流
体が潜水艦や宇宙船などの、閉鎖系空間における人間,
動物および植物等からの排水である膜蒸留装置。 - 【請求項5】請求項1または2において、前記膜がポリ
テトラフルオロエチレン,ポリプロピレン,ポリエチレ
ン製のいずれかの膜である膜蒸留装置。 - 【請求項6】液体が流れる第1の領域と、別の液体が流
れる第2の領域と、前記の二つの領域を隔てる疎水性多
孔質膜とから構成される膜モジュールにおいて、前記疎
水性多孔質膜の内部の圧力を低下させる手段を少なくと
も一つ有していることを特徴とする膜モジュール。 - 【請求項7】請求項6において、前記膜がポリテトラフ
ルオロエチレン,ポリプロピレン,ポリエチレン製のい
ずれかの膜である膜モジュール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16716992A JPH067644A (ja) | 1992-06-25 | 1992-06-25 | 膜蒸留装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16716992A JPH067644A (ja) | 1992-06-25 | 1992-06-25 | 膜蒸留装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH067644A true JPH067644A (ja) | 1994-01-18 |
Family
ID=15844702
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16716992A Pending JPH067644A (ja) | 1992-06-25 | 1992-06-25 | 膜蒸留装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH067644A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101406037B1 (ko) * | 2011-12-23 | 2014-06-11 | 한국건설기술연구원 | 공기를 이용한 친수방지 기능을 가지는 막증류 공정에 의한 담수생산방법 |
| KR101459702B1 (ko) * | 2014-05-21 | 2014-11-20 | 한국산업기술시험원 | 해양선박 폐열을 이용한 막증류 수처리 장치 |
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-
1992
- 1992-06-25 JP JP16716992A patent/JPH067644A/ja active Pending
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