JPH0676530U - 建物の壁の境界構造 - Google Patents

建物の壁の境界構造

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JPH0676530U
JPH0676530U JP2386293U JP2386293U JPH0676530U JP H0676530 U JPH0676530 U JP H0676530U JP 2386293 U JP2386293 U JP 2386293U JP 2386293 U JP2386293 U JP 2386293U JP H0676530 U JPH0676530 U JP H0676530U
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勲 大川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クロスを簡単かつ容易に、しかも綺麗に能率
よく貼る。 【構成】 回り縁5、幅木8、コーナー具11に、壁ボ
ード1や天井ボード2に貼るクロス9の端縁を挿入する
収縮吸収スリット10を設け、この収縮吸収スリット1
0にクロス9の端縁を挿入して固定する。 【効果】 クロスの端縁を収縮吸収スリットに挿入して
固定するので、従来のように境界に正確に合わせて切断
する必要がない。収縮吸収スリットがクロスの切断縁の
誤差を吸収するからである。収縮吸収スリットに端縁を
挿入するクロスは、施工後に収縮しても、境界に石膏ボ
ード等の下地が見えることがない。また、クロスの端縁
を収縮吸収スリットに挿入するのて、端縁の剥離が防止
される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、壁や天井に接着されるクロスの境界を綺麗に仕上げることができ る建物の壁の境界構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の建物は、天井と床の境界を図1または図2に示す構造で施工している。 図1に示す構造は、壁ボード1と天井ボード2の境界に回り縁5を固定している 。高級な建物は、回り縁を使用しないで、図2に示す構造として、壁と天井との 境界に一定の間隔の目地を設けて仕上げる。目地を設ける境界構造は、綺麗に施 工することができ、非常に美しい境界に仕上げることができる。図2に示す境界 構造は、壁ボード1の上端と天井ボード2の間に目地隙間3を設けている。一定 の間隔で目地隙間3を設けるために、従来は下記のようにして壁ボード1を固定 している。 天井ボード2の下面に一定の幅のスペーサー4を仮止する。スペーサー4は 壁ボード1の上端と天井ボード2の下面との隙間を決定する。スペーサー4には 角材が使用される。目地隙間3の幅は、通常15mmであるから、スペーサー4 には幅が15mmである角材が使用される。角材は釘等で仮止めする。 壁ボード1の上端をスペーサー4に当接して、壁ボード1を下地材6である 胴縁に固定する。壁ボード1には、ほとんど例外なく石膏ボードが使用される。 それは、音の反射吸音特性に優れ、かつ安価なことが理由である。このようにし て、スペーサー4に合わせて、壁ボード1を横に順番に固定する。 壁ボード1を固定した後、スペーサー4を外す。このとき、石膏ボード上端 の隅角が欠けないように細心の注意を配る。石膏ボードの隅角が欠けると、目地 隙間3が綺麗な直線状とならなくなるので、石膏ボードを張り替える必要がある 。 壁ボード1である石膏ボードの表面にクロス9等を貼って表面を仕上げる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、図1や図2で示す構造で壁と天井との境界を綺麗に仕上げるの は高度な技術と細心の注意を必要とする。それは、壁ボード1と天井ボード2の 表面に貼るクロス9の境界を綺麗に切断して、隙間なく貼るのが難しいことが理 由である。図1に示す壁の境界構造は、クロス9の端縁と回り縁5との間に隙間 ができないように切断して接着する必要がある。クロス9と回り縁5との間に隙 間ができると、壁ボード1や天井ボード2に使用される石膏ボードが表出するか らである。反対にクロス9が長すぎると、これが回り縁5の表面に接着されて、 境界を綺麗に仕上げるこができなくなる。このため、クロス9を回り縁5の境界 に合わせて正確に切断して貼ることが大切である。ところが、天井と壁の境界は 、天井に頭が当たって、壁ボード1に貼るクロス9の上端縁を下から見上げる無 理な姿勢で作業するので、クロス9を正確に切断するのがとくに難しい。
【0004】 さらに困ったことに、クロスの端縁を回り縁に正確に合わせて切断して接着し ても、使用状態で石膏ボードが表出するのを皆無にはできない。それは、貼ると きにしわができないようにクロスを引っ張った状態で接着しているので、経時的 にクロスが収縮すると、回り縁との境界に隙間ができるからである。この欠点は 、図3に示すように、幅木8に合わせてクロス9の下端縁を切断して貼るときに も発生する。
【0005】 壁ボードや天井ボードの表面にクロスを接着した後で、回り縁や幅木をクロス の表面に固定することで解消できる。しかしながら、実際にはこの構造を採用す ることはできない。それは、クロスの張り替えができないからである。クロスは 一定期間経過して表面が汚れると張り替えて内装を綺麗にし直せる特長がある。 しかしながら、回り縁や幅木でクロスの端縁を挟んで固定していると、端縁を綺 麗に剥すことができない。したがって、クロスは、回り縁や幅木の端縁に沿って 正確に切断して貼る必要がある。
【0006】 さらに、図2に示す壁の境界構造は、クロス9の端縁を直角に折り曲げて、壁 ボード1の上端面に貼る必要がある。この状態で壁ボード1の上端縁に接着され たクロス9は、それ自体の復元性で壁ボード1の端面から剥離しやすい欠点があ る。とくに、壁ボード1に多用される石膏ボードは、端面に石膏が表出している ので、クロス9を確実に貼ることが難しい。また、壁ボード1と天井ボード2と に貼るクロス9の端縁を隙間なく正確に切断するのも極めて難しい。それは、壁 と天井のクロス9の境界が目地隙間3の内部に位置するからである。この構造の 壁の境界構造は、高級な建物に採用されるので、クロス9の境界をとくに綺麗に 仕上げるこが要求されるにもかかわらず、その施工が極めて難しい欠点がある。
【0007】 この考案は、従来のこれ等の欠点を解決することを目的に開発されたものであ る。この考案の重要な目的は、クロスを簡単かつ容易に、しかも綺麗に能率よく 貼ることができる建物の壁の境界構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この考案の壁の境界構造は、前述の目的を達成するために下記の構成を備える 。請求項1に記載される壁の境界構造は、下記の構成を備える。 (a) 壁ボード1の上端は、回り縁5を介して建物に固定されている。 (b) 回り縁5は、壁ボード1の上端を取り付ける載台部5Aと、載台部5A から突出する見切り凸部5Bとを有する。 (c) 見切り凸部5Bと載台部5Aとの段差は、回り縁5に固定される壁ボー ド1の厚さに調整されている。 (d) 壁ボード1は、上端面を見切り凸部5Bの側面に当接して載台部5Aに 取り付けられている。 (e) 回り縁5は、見切り凸部5Bと上端縁との間にクロス9の端縁を挿入す る収縮吸収スリット10を有し、天井または壁に接着されるクロス9は、端縁を 収縮吸収スリット10に挿入して接着されている。
【0009】 請求項2の建物の壁の境界構造は下記の構成を備える。 (a) 天井ボード2の端縁は、回り縁5を介して建物に固定されている。 (b) 回り縁5は、天井ボード2の端縁を取り付ける載台部5Aと、載台部5 Aから突出する見切り凸部5Bとを有する。 (c) 見切り凸部5Bと載台部5Aとの段差は、回り縁5に固定される天井ボ ード2の厚さに調整されている。 (d) 天井ボード2は、端面を見切り凸部5Bの側面に当接して載台部5Aに 取り付けられている。 (e) 回り縁5は、見切り凸部5Bと壁面との間にクロス9の端縁を挿入する 収縮吸収スリット10を有し、天井または壁に接着されるクロス9は、端縁を収 縮吸収スリット10に挿入して接着されている。
【0010】 請求項3の建物の壁の境界構造は下記の構成を備える。 (a) 壁ボード1と天井ボード2の境界に回り縁5を固定している。 (b) 回り縁5は、壁ボード1と天井ボード2の表面に固定されている。 (c) 回り縁5は、壁ボード1との境界の収縮吸収スリット10を有し、壁ボ ード1に接着されるクロス9は、上端縁を収縮吸収スリット10に挿入して壁ボ ード1に接着されている。 (d) 回り縁5は、天井ボード2との境界に収縮吸収スリット10を有し、天 井ボード2に接着されるクロス9は、周縁を収縮吸収スリット10に挿入して天 井ボード2に接着されている。
【0011】 請求項4の建物の壁の境界構造は、下記の構成を備える。 (a) 壁ボード1と床との間に幅木8を固定している。 (b) 幅木8は、壁ボード1の表面に固定されている。 (c) 幅木8は、壁ボード1との境界に収縮吸収スリット10が設けられてお り、壁ボード1に接着されるクロス9は、下端縁を収縮吸収スリット10に挿入 して壁ボード1に接着されている。
【0012】 請求項5の建物の壁の境界構造は、下記の構成を備える。 (a) 互いに隣接する壁ボード1の境界にコーナー具11を固定している。 (b) コーナー具11は、壁ボード1の表面に固定されている。 (c) コーナー具11の側縁には、壁ボード1との境界に収縮吸収スリット1 0が設けられており、壁ボード1に接着されるクロス9は、側縁を収縮吸収スリ ット10に挿入して壁ボード1に接着されている。
【0013】
【作用】
この考案の壁の境界構造は、図4〜図7の断面図に示すように、回り縁5の収 縮吸収スリット10にクロス9の端縁を挿入し、図8の断面図に示すように幅木 8の収縮吸収スリット10にクロス9の下端縁を挿入し、さらに図9と図10の 断面図に示すように、コーナー具11の収縮吸収スリット10にクロス9の側縁 を挿入して固定する。この状態で固定されるクロス9は、クロス9の張り替えが できるように、回り縁5、幅木8、コーナー具11等を、壁や天井に固定した後 でクロス9を接着できるにもかかわらず、従来のように、端縁を回り縁5等の境 界に正確に合わせて切断する必要がない。クロス9の端縁を収縮吸収スリット1 0に挿入して、切断位置のずれを吸収できるからである。このため、この考案の 壁の境界構造は、クロス9を簡単に切断できるにもかかわらず、境界を綺麗に仕 上げることができる特長がある。
【0014】 また、クロス9を境界よりも大きく裁断して収縮吸収スリット10に挿入する ので、壁ボード1や天井ボード2に接着したクロス9が、経時的に収縮しても、 境界に石膏ボード等が表出することがない。このため、美しく施工できるととも に、長期間に渡って境界を綺麗に保持できる。
【0015】 さらにまた、クロス9の端縁を収縮吸収スリット10で固定するので、確実に 貼ることが難しく、また、剥離しやすいクロス9の端縁を確実に固定できる特長 もある。
【0016】 したがって、この考案の壁の境界構造は、クロス9の張り替えが可能であると 共に、クロス9の施工能率を著しく改善でき、さらに、境界を綺麗に仕上げるこ とができる理想的な特長がある。
【0017】
【実施例】
以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施 例は、この考案の技術思想を具体化するための建物の壁の境界構造を例示するも のであって、この考案の壁の境界構造は、構成部品のタイプ、材質、形状、構造 、配置等を下記のものに特定するものでない。この考案の壁の境界構造は、実用 新案登録請求の範囲を逸脱しない範囲で変更することができる。
【0018】 さらに、この明細書は、実用新案登録請求の範囲を理解し易いように、実施例 に示される部材に対応する番号を、「実用新案登録請求の範囲の欄」、「作用の 欄」、および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している 。ただ、実用新案登録請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するも のでは決してない。
【0019】 図4に示す壁と天井の境界構造は、下地材6に固定された壁ボード1の上端と 、天井ボード2の下面との間に一定の目地隙間3を設けるために、回り縁5を使 用し、壁ボード1に貼るクロス9の上端縁と、天井ボード2に貼るクロス9の側 縁とを回り縁5の収縮吸収スリット10に挿入している。天井ボード2は下地材 6を介して建物に固定されている。壁ボード1は、下地材6と回り縁5とを介し て建物に固定されている。
【0020】 天井ボード2と壁ボード1とは石膏ボードである。ただ、天井ボード2と壁ボ ード1には、石膏ボード以外のボードも使用できるのは言うまでもない。壁ボー ド1は、天井ボード2を固定した後で固定される。壁ボード1を固定する回り縁 5は、好ましくは、伸縮性の少ないものを使用する。また、固くて簡単には破損 しない強度を有するものを使用する。この条件を満足するものには、木材を小さ く粉砕してバインダーで結合して成形した人工木材が適当である。ただ、人工木 材のみでなく、天然の木材も使用できる。さらに、プラスチックの成形品、金属 の引き抜き材、コンクリートの成形品も使用できる。
【0021】 このような材質で製作される回り縁5は、壁ボード1の上端を固定する載台部 5Aと、載台部5Aから突出する見切り凸部5Bと、この見切り凸部5Bと天井 ボード2との間に目地隙間3を設ける目地部5Cとからなり、目地部5Cと見切 り凸部5Bとの境界に収縮吸収スリット10を設けている。
【0022】 見切り凸部5Bと載台部5Aとの段差は、回り縁5に固定される壁ボード1の 厚さに調整されている。見切り凸部5Bの表面を、壁ボード1の表面と同一平面 とするためである。壁ボード1には、厚さが9mmまたは12mmのものが使用 される。したがって、見切り凸部5Bと載台部5Aの段差は、9mmまたは12 mmに設計される。見切り凸部5Bの幅は、十分な強度を有するように、例えば 10mm、好ましくは5〜50mmの範囲に設計される。
【0023】 目地部5Cの幅は、壁ボード1の上端にできる目地の幅を決定する。目地部5 Cの幅は通常15mm、好ましくは5〜30mmの幅に設計される。図2に示す 回り縁5は、目地部5Cに換気孔7を開口している。換気孔7は、一定の間隔で 開けられている。換気孔7のある回り縁5は、壁ボード1を固定した状態で、室 内の空気を壁面の内部に換気できる。この構造の回り縁5は、換気孔7の大きさ と数とを調整して、換気量を正確に制御できる特長もある。
【0024】 載台部5Aの厚さは、壁ボード1を建物に固定する下地材6である胴縁と同じ 厚さに設計される。壁ボード1を建物と平行に固定するためである。
【0025】 図4に示す回り縁5は、目地部5Cと見切り凸部5Bとの境界に位置して、目 地部5Cの下端縁に沿って収縮吸収スリット10を設けている。収縮吸収スリッ ト10は、壁ボード1と天井ボード2に接着されるクロス9を挿入できる開口幅 と奥行きの溝状に設計されている。溝状である収縮吸収スリット10の開口幅は 、例えば2mm、好ましくは1〜5mmに、奥行きは例えば5mm、好ましくは 2〜10mmの範囲にある。図4に示す回り縁5の収縮吸収スリット10は、壁 ボード1に接着されるクロス9の先端を直線状に挿入し、天井ボード2に貼るク ロス9は、目地部5Cから90度折曲して挿入する方法、図において水平方法に 設けられている。
【0026】 図4に示す回り縁5は、載台部5Aと見切り凸部5Bと目地部5Cとを一体構 造としている。この形状の回り縁5は、角材を一定の形状に切削加工して製作で きる。人工木材、プラスチック、コンクリート等を成形して製作される回り縁5 は、切削することなく、図4に示す形状に成形して製造することもできる。
【0027】 一体構造の回り縁5は、載台部5Aを釘止して建物に簡単に固定できる特長が ある。ただ、回り縁5は、必ずしも全体を一体構造とする必要はない。例えば、 見切り凸部5Bと目地部5Cとを一体構造とし、載台部5Aを別の部材とするこ ともできる。また、載台部5Aと見切り凸部5Bとを一体構造として目地部5C を別部材とすることもできる。さらに、載台部5Aと見切り凸部5Bと目地部5 Cとを別々の部材とすることもできる。別々に分離された回り縁5は、分離され た部分を別々に建物に固定する。
【0028】 この構造の建物の壁の境界構造は次のように施工する。 下地材6を介して天井ボード2を固定する。 建物に下地材6である胴縁を固定する。胴縁は釘止して建物に固定する。 天井ボード2の下面に当接する状態で、回り縁5を釘止する。 壁ボード1の上端部を載台部5Aに載せ、上端面を見切り凸部5Bの下面に 密着する状態で、壁ボード1を載台部5Aに固定する。 天井ボード2と壁ボード1とにクロス9を貼って表面仕上げする。天井ボー ド2に貼るクロス9は、先端縁を収縮吸収スリット10に挿入して接着し、壁ボ ード1に貼るクロス9は、上端縁を収縮吸収スリット10に挿入して貼る。
【0029】 図5に示す壁と天井の境界構造は、天井ボード2の端縁に目地隙間3を設けて いる。この境界構造は、天井に回り縁5を固定している。回り縁5は、図4に示 す回り縁5と同じ形状をしている。すなわち、この図の回り縁5も、天井ボード 2の端縁を取り付ける載台部5Aと、載台部5Aから突出する見切り凸部5Bと 、この見切り凸部5Bと壁ボード1との間に目地隙間3を設ける目地部5Cとを 有する。見切り凸部5Bと載台部5Aとの段差は、回り縁5に固定される天井ボ ード2の厚さによって調整している。天井ボード2は、端面を見切り凸部5Bの 側面に密着して、載台部5Aに取り付けられている。
【0030】 さらに、図5に示す回り縁5は、目地部5Cと見切り凸部5Bとの境界に収縮 吸収スリット10を設けている。この位置に設けた収縮吸収スリット10は、見 切り凸部5Bの側面に貼るクロス9の先端を挿入し、壁ボード1に貼るクロス9 の先端を折曲して挿入する。収縮吸収スリット10の幅や奥行きは、図4に示す 回り縁5と同じように設計される。
【0031】 この構造の壁と天井の境界構造は、下記のようにして施工する。 下地材6を介して壁ボード1を固定する。 天井ボード2を固定するために、建物の天井に下地材6を固定する。下地材 6は釘止して建物に固定する。 壁ボード1の表面に密着する状態で、回り縁5を天井に釘止する。 天井ボード2の端部を載台部5Aに載せ、上端面を見切り凸部5Bの側面に 密着する状態で、天井ボード2を載台部5Aに固定する。 天井ボード2と壁ボード1とにクロス9を貼って表面仕上げする。天井ボー ド2と壁ボード1に貼るクロス9は、先端縁を収縮吸収スリット10に挿入して 固定する。
【0032】 図6に示す壁の境界構造は、図4に示す回り縁5から目地部5Cを省略したも ので、見切り凸部5Bを天井ボード2の下面に位置させている。この回り縁5は 、天井ボード2との境界に収縮吸収スリット10を設け、この収縮吸収スリット 10に壁ボード1に貼るクロス9の上端と、天井ボード2に貼るクロス9の端縁 とを挿入して固定している。壁ボード1のクロス9は、上端を直角に折曲して収 縮吸収スリット10に挿入している。天井ボード2のクロス9は、端縁を折曲す ることなく直線状として収縮吸収スリット10に挿入している。この構造の壁の 境界構造は、図4に示す壁の境界構造と同じようにして施工される。
【0033】 さらに図7に示す壁の境界構造は、見切り凸部5Bの高さを壁ボード1よりも 高くして、見切り凸部5Bを壁ボード1の表面から突出させている。この図に示 す壁の境界構造も、図4に示すものと同じようにして施工される。
【0034】 図6と図7に示す壁の境界構造は、回り縁5に壁ボード1を固定している。た だ、これ等と同じ構造の回り縁5を使用して、図5に示すように天井ボード2を 固定することもできる。
【0035】 さらに、図8に示す壁の境界構造は、壁ボード1と床との間に幅木8を固定し ている。幅木8は、壁ボード1の表面に固定され、壁ボード1との境界に、上に 開口して収縮吸収スリット10を設けている。収縮吸収スリット10は、壁ボー ド1に接着されるクロス9の下端縁を挿入している。
【0036】 この構造の壁と天井の境界構造は、下記のようにして施工する。 下地材6を介して壁ボード1を固定する。 壁ボード1の下端縁に床に沿って幅木8を固定する。 壁ボード1にクロス9を貼って表面仕上げする。壁ボード1に貼るクロス9 は、下端縁を収縮吸収スリット10に挿入して壁ボード1に固定される。
【0037】 さらに、図9に示す壁の境界構造は、互いに隣接する壁ボード1の境界にコー ナー具11を固定している。コーナー具11は、壁ボード1の表面に固定され、 壁ボード1との境界に、両側に開口して収縮吸収スリット10を設けている。収 縮吸収スリット10は、壁ボード1に接着されるクロス9の側端縁を挿入してい る。
【0038】 この構造の壁と天井の境界構造は、下記のようにして施工する。 下地材6を介して壁ボード1を固定する。 壁ボード1の隅角に沿って幅木8を固定する。 壁ボード1にクロス9を貼って表面仕上げする。壁ボード1に貼るクロス9 は、側端縁を収縮吸収スリット10に挿入して壁ボード1に固定される。
【0039】 図9に示すコーナー具11は、入り隅に固定されている。コーナー具11は、 図10に示すように、出隅に固定して、壁ボード1に接着されるクロス9の側縁 を挿入することもできる。
【0040】 さらにまた、図9に示す構造のコーナー具11と同じ構造の回り縁5を、壁ボ ード1と天井ボード2の境界に固定することもできる。この場合、壁ボード1と 天井ボード2を固定した後、その境界に図9に示すコーナー具11と同じ断面構 造の回り縁5を固定する。固定した回り縁5の収縮吸収スリット10に、壁ボー ド1のクロス9の上端と、天井ボード2のクロス9の端縁とを挿入して固定する 。
【0041】
【考案の効果】
この考案の建物の壁の境界構造は、壁ボードや天井ボードに接着されるクロス の端を、回り縁や幅木やコーナー具の収縮吸収スリットに挿入して固定している 。この状態で壁ボードや天井ボードに接着されるクロスは、従来のように、端縁 を回り縁等の境界に正確に合わせて切断する必要がない。クロスの端縁は、境界 線よりも多少長く突出するように切断し、突出部分を収縮吸収スリットに挿入し て施工できる。すなわち、この考案の境界構造は、クロスの切断位置のずれを収 縮吸収スリットで吸収して、境界を美しく仕上げることができる。このため、こ の考案の壁の境界構造は、クロスを簡単かつ容易に切断し、高度な技術や丁寧な 作業が要求されることなく、境界を綺麗に仕上げることができる特長がある。
【0042】 また、クロスを境界よりも大きく裁断して収縮吸収スリットに挿入するので、 壁ボードや天井ボードに接着したクロスが、経時的に収縮しても、境界に石膏ボ ード等が表出することがない。このため、美しく施工できるとともに、長期間に 渡って境界を綺麗に保持できる。
【0043】 さらにまた、クロスの端縁を収縮吸収スリットで固定するので、確実に貼るの が難しいことや、また、剥離しやすいクロスの端縁を確実に固定して剥離するの を防止できる特長もある。
【0044】 したがって、この考案の壁の境界構造は、クロスの張り替えが可能であると共 に、クロスの施工能率を著しく改善し、かつまた、境界線を綺麗に仕上げること ができる理想的な特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の壁と天井の境界構造を示す断面図
【図2】本考案者が先に開発した壁と天井の境界構造を
示す断面図
【図3】従来の壁と床の境界構造を示す断面図
【図4】この考案の実施例にかかる壁と天井の境界構造
を示す断面図
【図5】この考案の他の実施例にかかる壁と天井の境界
構造を示す断面図
【図6】この考案の他の実施例にかかる壁と天井の境界
構造を示す断面図
【図7】この考案の他の実施例にかかる壁と天井に境界
構造を示す断面図
【図8】この考案の他の実施例にかかる壁と床の境界構
造を示す断面図
【図9】この考案の他の実施例にかかる壁と壁の境界構
造を示す断面図
【図10】この考案の他の実施例にかかる壁と壁の境界
構造を示す断面図
【符号の説明】
1…壁ボード 2…天井ボード 3…目地隙間 4…スペーサー 5…回り縁 5A…載台部 5B…見切り凸部
5C…目地部 6…下地材 7…換気孔 8…幅木 9…クロス 10…収縮吸収スリット 11…コーナー具

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の全ての構成を有する建物の壁の境
    界構造。 (a) 壁ボード(1)の上端は、回り縁(5)を介して建物
    に固定されている。 (b) 回り縁(5)は、壁ボード(1)の上端を取り付ける
    載台部(5A)と、載台部(5A)から突出する見切り凸部(5B)
    とを有する。 (c) 見切り凸部(5B)と載台部(5A)との段差は、回り
    縁(5)に固定される壁ボード(1)の厚さに調整されてい
    る。 (d) 壁ボード(1)は、上端面を見切り凸部(5B)の側
    面に当接して載台部(5A)に取り付けられている。 (e) 回り縁(5)は、見切り凸部(5B)と上端縁との間
    にクロス(9)の端縁を挿入する収縮吸収スリット(10)を
    有し、天井または壁に接着されるクロス(9)は、端縁を
    収縮吸収スリット(10)に挿入して接着されている。
  2. 【請求項2】 下記の全ての構成を有する建物の壁の境
    界構造。 (a) 天井ボード(2)の端縁は、回り縁(5)を介して建
    物に固定されている。 (b) 回り縁(5)は、天井ボード(2)の端縁を取り付け
    る載台部(5A)と、載台部(5A)から突出する見切り凸部(5
    B)とを有する。 (c) 見切り凸部(5B)と載台部(5A)との段差は、回り
    縁(5)に固定される天井ボード(2)の厚さに調整されてい
    る。 (d) 天井ボード(2)は、端面を見切り凸部(5B)の側
    面に当接して載台部(5A)に取り付けられている。 (e) 回り縁(5)は、見切り凸部(5B)と壁面との間に
    クロス(9)の端縁を挿入する収縮吸収スリット(10)を有
    し、天井または壁に接着されるクロス(9)は、端縁を収
    縮吸収スリット(10)に挿入して接着されている。
  3. 【請求項3】 下記の全ての構成を有する建物の壁の境
    界構造。 (a) 壁ボード(1)と天井ボード(2)の境界に回り縁
    (5)を固定している。 (b) 回り縁(5)は、壁ボード(1)と天井ボード(2)の
    表面に固定されている。 (c) 回り縁(5)は、壁ボード(1)との境界の収縮吸収
    スリット(10)を有し、壁ボード(2)に接着されるクロス
    (9)は、上端縁を収縮吸収スリット(10)に挿入して壁ボ
    ード(1)に接着されている。 (d) 回り縁(5)は、天井ボード(2)との境界に収縮吸
    収スリット(10)を有し、天井ボード(2)に接着されるク
    ロス(9)は、周縁を収縮吸収スリット(10)に挿入して天
    井ボード(2)に接着されている。
  4. 【請求項4】 下記の全ての構成を有する建物の壁の境
    界構造。 (a) 壁ボード(1)と床との間に幅木(8)を固定してい
    る。 (b) 幅木(8)は、壁ボード(1)の表面に固定されてい
    る。 (c) 幅木(8)は、壁ボード(1)との境界に収縮吸収ス
    リット(10)が設けられており、壁ボード(1)に接着され
    るクロス(9)は、下端縁を収縮吸収スリット(10)に挿入
    して壁ボード(1)に接着されている。
  5. 【請求項5】 下記の全ての構成を有する建物の壁の境
    界構造。 (a) 互いに隣接する壁ボード(1)の境界にコーナー
    具(11)を固定している。 (b) コーナー具(11)は、壁ボード(1)の表面に固定
    されている。 (c) コーナー具(11)の側縁には、壁ボード(1)との
    境界に収縮吸収スリット(10)が設けられており、壁ボー
    ド(1)に接着されるクロス(9)は、側縁を収縮吸収スリッ
    ト(10)に挿入して壁ボード(1)に接着されている。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020020096A (ja) * 2018-07-30 2020-02-06 フクビ化学工業株式会社 壁装用コーナー材および壁の角部の内装構造

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JP2020020096A (ja) * 2018-07-30 2020-02-06 フクビ化学工業株式会社 壁装用コーナー材および壁の角部の内装構造

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