JPH0676649B2 - オイルモ−タ用焼結トロコイドロ−タ - Google Patents
オイルモ−タ用焼結トロコイドロ−タInfo
- Publication number
- JPH0676649B2 JPH0676649B2 JP61029675A JP2967586A JPH0676649B2 JP H0676649 B2 JPH0676649 B2 JP H0676649B2 JP 61029675 A JP61029675 A JP 61029675A JP 2967586 A JP2967586 A JP 2967586A JP H0676649 B2 JPH0676649 B2 JP H0676649B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- sintered
- oil motor
- trochoid
- carburizing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Hydraulic Motors (AREA)
- Powder Metallurgy (AREA)
- Soft Magnetic Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、アウターロータとインナーロータで構成さ
れたオイルモータ用焼結トロコイドロータに関するもの
である。
れたオイルモータ用焼結トロコイドロータに関するもの
である。
一般に、上記のオイルモータ用トロコイドロータが、ア
ウターロータとインナーロータからなり、かつ低炭素鋼
などの素材から機械加工により所定の形状に削り出し、
引続いて表面硬さを向上させる目的で浸炭焼入処理を施
すことによつて製造されることは良く知られるところで
ある。
ウターロータとインナーロータからなり、かつ低炭素鋼
などの素材から機械加工により所定の形状に削り出し、
引続いて表面硬さを向上させる目的で浸炭焼入処理を施
すことによつて製造されることは良く知られるところで
ある。
しかし、上記の従来トロコイドロータにおいては、その
製造が機械的によるものであるため、コストの高いもの
とならざるを得ず、このため上記トロコイドロータを、
加工工程が省略でき、かつコストの面で有利な粉末冶金
法によつて製造する多くの方法が試みられたが、いずれ
の場合も強度不足が原因で、内圧が200Kg/cm2以上に達
する実用には供することができないものである。
製造が機械的によるものであるため、コストの高いもの
とならざるを得ず、このため上記トロコイドロータを、
加工工程が省略でき、かつコストの面で有利な粉末冶金
法によつて製造する多くの方法が試みられたが、いずれ
の場合も強度不足が原因で、内圧が200Kg/cm2以上に達
する実用には供することができないものである。
そこで、本発明者等は、上述のような観点から、上記の
機械加工による従来トロコイドロータと同等の性能をも
つたトコロイドロータを、粉末冶金法により製造すべく
研究を行なつた結果、重量%で(以下%は重量%を示
す)、 C :0.3〜1%、 Cu:0.9〜5%、 Ni:2〜6%、 Mo:0.1〜1%、 を含有し、残りがFeと不可避不純物からなる組成、7.3K
g/cm3以上の密度、並びにビツカース硬さ(Hv)で600以
上の表面浸炭焼入層を有するオイルモータ用トロコイド
ロータは、機械加工および浸炭焼入処理により製造され
た上記従来トロコイドロータと同等の強度と耐摩耗性を
有し、200Kg/cm2以上の高圧負荷状態で十分実用に供す
ることができるという知見を得たのである。
機械加工による従来トロコイドロータと同等の性能をも
つたトコロイドロータを、粉末冶金法により製造すべく
研究を行なつた結果、重量%で(以下%は重量%を示
す)、 C :0.3〜1%、 Cu:0.9〜5%、 Ni:2〜6%、 Mo:0.1〜1%、 を含有し、残りがFeと不可避不純物からなる組成、7.3K
g/cm3以上の密度、並びにビツカース硬さ(Hv)で600以
上の表面浸炭焼入層を有するオイルモータ用トロコイド
ロータは、機械加工および浸炭焼入処理により製造され
た上記従来トロコイドロータと同等の強度と耐摩耗性を
有し、200Kg/cm2以上の高圧負荷状態で十分実用に供す
ることができるという知見を得たのである。
この発明は、上記知見にもとづいてなされたものであつ
て、以下に成分組成範囲、密度、および表面浸炭焼入層
の硬さを上記の通りに限定した理由を説明する。
て、以下に成分組成範囲、密度、および表面浸炭焼入層
の硬さを上記の通りに限定した理由を説明する。
A成分組成範囲 (a)C C成分には、基地に固溶して基地強度を高めるほか、Fe
およびMoと炭化物を形成して硬さを向上させる作用があ
るが、その含有量が0.3未満では前記作用に所望の効果
が得られず、一方その含有量が1%を越えると靱性低下
をきたすようになることから、その含有量を0.3〜1%
と定めた。
およびMoと炭化物を形成して硬さを向上させる作用があ
るが、その含有量が0.3未満では前記作用に所望の効果
が得られず、一方その含有量が1%を越えると靱性低下
をきたすようになることから、その含有量を0.3〜1%
と定めた。
(b)Cu Cu成分には、基地に固溶して基地強度を高めるほか、焼
結時に液相を形成して高密度化を促進する作用がある
が、その含有量が0.9%未満では前記作用に所望の効果
が得られず、一方その含有量が5%を越えると、焼結時
の膨張現象が顕著となつて寸法精度を確保することが困
難となることから、その含有量を0.9%〜5%と定め
た。
結時に液相を形成して高密度化を促進する作用がある
が、その含有量が0.9%未満では前記作用に所望の効果
が得られず、一方その含有量が5%を越えると、焼結時
の膨張現象が顕著となつて寸法精度を確保することが困
難となることから、その含有量を0.9%〜5%と定め
た。
(c)Ni Ni成分には、Cu成分と同様に基地に固溶して強度を高め
る作用があるが、その含有量が2%未満では所望の強度
向上効果が得られず、一方6%を越えて含有させても強
度向上により一層の効果が現われず、経済性を考慮し
て、その含有量を2〜6%と定めた。
る作用があるが、その含有量が2%未満では所望の強度
向上効果が得られず、一方6%を越えて含有させても強
度向上により一層の効果が現われず、経済性を考慮し
て、その含有量を2〜6%と定めた。
(d)Mo Mo成分にも基地に固溶して強度を高める作用があるほ
か、上記のように炭化物を形成して硬さを向上させる作
用があるが、その含有量が0.1%未満ではこれら作用に
所望の効果が得られず、一方その含有量が1%を越える
と、靱性低下が著しくなることから、その含有量を0.1
〜1%と定めた。
か、上記のように炭化物を形成して硬さを向上させる作
用があるが、その含有量が0.1%未満ではこれら作用に
所望の効果が得られず、一方その含有量が1%を越える
と、靱性低下が著しくなることから、その含有量を0.1
〜1%と定めた。
B密度 オイルモータ用トロコイドロータに要求される強度と靱
性を確保するには、密度を7.3g/cm3以上にする必要があ
るのであつて、これ未満の密度では強度不足をきたして
200Kg/cm2以上の内圧に耐えることができないものであ
る。
性を確保するには、密度を7.3g/cm3以上にする必要があ
るのであつて、これ未満の密度では強度不足をきたして
200Kg/cm2以上の内圧に耐えることができないものであ
る。
また、特に高圧使用される場合には、トロコイドロータ
のうち、特にアウターロータに気密性向上のための樹脂
含浸を施してやるとよい。
のうち、特にアウターロータに気密性向上のための樹脂
含浸を施してやるとよい。
C表面浸炭焼入層の硬さ トロコイドロータには、強度および靱性のほかに、すぐ
れた耐摩耗性が要求されるので、通常の浸炭焼入処理に
よつて表面硬さをHv:600以上にする必要があり、したが
ってHv:600未満の硬さでは所望の耐摩耗性を確保するこ
とができないことから、浸炭焼入層形成による表面硬さ
をHv:600以上と定めた。
れた耐摩耗性が要求されるので、通常の浸炭焼入処理に
よつて表面硬さをHv:600以上にする必要があり、したが
ってHv:600未満の硬さでは所望の耐摩耗性を確保するこ
とができないことから、浸炭焼入層形成による表面硬さ
をHv:600以上と定めた。
つぎに、この発明の焼結トロコイドロータを実施例によ
り説明する。
り説明する。
原料粉末として、いずれも−100メッシュの粒度を有
し、かつCu,Ni,およびMoの含有量が異なる7種のFe-Cu-
Ni-Mo合金粉末と、粒度:−200メッシュの黒鉛粉末を用
意し、これら原料粉末をそれぞれ第1表に示される配合
組成に配合し、潤滑剤としてステアリン酸亜鉛を1%添
加した状態で、ダブルコーン型混合機にて0.5時間の混
合を行なつた後、6ton/cm2の圧力で圧粉体にプレス成形
し、ついでアンモニア分解ガス雰囲気中、温度:450℃に
3時間保持の条件で脱潤滑剤処理を行ない、引続いて真
空度:10-3torrの真空雰囲気中、1250〜1270℃の範囲内
の所定温度に3時間保持の条件で焼結し、さらに0.8〜
1.1容量%の範囲内のC濃度の浸炭雰囲気中、温度:850
〜900℃、保持時間:1〜2時間の条件で浸炭処理を行な
い、浸炭後、水焼入れすることによつて、配合組成と実
質的に同一の成分組成を有し、かつ最大外径:50mmφ×
高さ:25mmの寸法をもつたインナーロータと、外径:76mm
φ×高さ:25mmの寸法をもつたアウターロータとからな
る本発明焼結トコロイドロータ1〜9をそれぞれ製造し
た。
し、かつCu,Ni,およびMoの含有量が異なる7種のFe-Cu-
Ni-Mo合金粉末と、粒度:−200メッシュの黒鉛粉末を用
意し、これら原料粉末をそれぞれ第1表に示される配合
組成に配合し、潤滑剤としてステアリン酸亜鉛を1%添
加した状態で、ダブルコーン型混合機にて0.5時間の混
合を行なつた後、6ton/cm2の圧力で圧粉体にプレス成形
し、ついでアンモニア分解ガス雰囲気中、温度:450℃に
3時間保持の条件で脱潤滑剤処理を行ない、引続いて真
空度:10-3torrの真空雰囲気中、1250〜1270℃の範囲内
の所定温度に3時間保持の条件で焼結し、さらに0.8〜
1.1容量%の範囲内のC濃度の浸炭雰囲気中、温度:850
〜900℃、保持時間:1〜2時間の条件で浸炭処理を行な
い、浸炭後、水焼入れすることによつて、配合組成と実
質的に同一の成分組成を有し、かつ最大外径:50mmφ×
高さ:25mmの寸法をもつたインナーロータと、外径:76mm
φ×高さ:25mmの寸法をもつたアウターロータとからな
る本発明焼結トコロイドロータ1〜9をそれぞれ製造し
た。
つぎに、この結果得られた本発明焼結トロコイドロータ
1〜9について、耐摩耗性を評価する目的で表面硬さを
ビツカース硬さで測定し、また強度および靱性を評価す
る目的で、密度および0.2%耐力を測定した。これらの
測定結果を第1表に 示した。また、第1表には、比較の目的で、機械加工し
た低炭素鋼製のものを浸炭焼入処理してなる従来トロコ
イドロータの特性値も示した。
1〜9について、耐摩耗性を評価する目的で表面硬さを
ビツカース硬さで測定し、また強度および靱性を評価す
る目的で、密度および0.2%耐力を測定した。これらの
測定結果を第1表に 示した。また、第1表には、比較の目的で、機械加工し
た低炭素鋼製のものを浸炭焼入処理してなる従来トロコ
イドロータの特性値も示した。
第1表に示されるように、本発明焼結トロコイドロータ
1〜9は、いずれも7.3g/cm3以上の密度を有し、さらに
Hv:600以上の表面硬さおよび70Kg/mm2以上の耐力を有
し、これらの表面硬さおよび耐力は従来トロコイドロー
タが具備する特性と同等のものである。
1〜9は、いずれも7.3g/cm3以上の密度を有し、さらに
Hv:600以上の表面硬さおよび70Kg/mm2以上の耐力を有
し、これらの表面硬さおよび耐力は従来トロコイドロー
タが具備する特性と同等のものである。
上述のように、この発明の焼結トロコイドロータは、機
械加工と浸炭焼入処理により製造された従来トロコイド
ロータと同等の特性をもつので、これをオイル圧が200K
g/cm2以上にも達するオイルモータ用いても、すぐれた
性能を著しく長期に亘つて発揮するのである。
械加工と浸炭焼入処理により製造された従来トロコイド
ロータと同等の特性をもつので、これをオイル圧が200K
g/cm2以上にも達するオイルモータ用いても、すぐれた
性能を著しく長期に亘つて発揮するのである。
Claims (2)
- 【請求項1】C :0.3〜1%、 Cu:0.9〜5%、 Ni:2〜6%、 Mo:0.1〜1%、 を含有し、残りがFeと不可避不純物からなる組成(以上
重量%)、7.3g/cm3以上の密度、およびビツカース硬さ
で600以上の表面浸炭焼入層を有することを特徴とする
オイルモータ用焼結トロコイドロータ。 - 【請求項2】気密性向上のための樹脂含浸を施してなる
上記特許請求の範囲第(1)項記載のオイルモータ用焼
結トロコイドロータ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61029675A JPH0676649B2 (ja) | 1986-02-13 | 1986-02-13 | オイルモ−タ用焼結トロコイドロ−タ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61029675A JPH0676649B2 (ja) | 1986-02-13 | 1986-02-13 | オイルモ−タ用焼結トロコイドロ−タ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62188750A JPS62188750A (ja) | 1987-08-18 |
| JPH0676649B2 true JPH0676649B2 (ja) | 1994-09-28 |
Family
ID=12282685
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61029675A Expired - Lifetime JPH0676649B2 (ja) | 1986-02-13 | 1986-02-13 | オイルモ−タ用焼結トロコイドロ−タ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0676649B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5066803B2 (ja) | 2005-11-16 | 2012-11-07 | 株式会社ジェイテクト | アクチュエータ |
| CN109396417B (zh) * | 2018-11-14 | 2021-11-19 | 连云港东睦新材料有限公司 | 一种变排量机油泵用内外转子的生产工艺 |
-
1986
- 1986-02-13 JP JP61029675A patent/JPH0676649B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (2)
| Title |
|---|
| HOGANAS DIFFUSION ALLOYED POWDER * |
| SAE PAPER=1975 * |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62188750A (ja) | 1987-08-18 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2514053B2 (ja) | コンプレッサ用ロ―ラ | |
| JPH0115582B2 (ja) | ||
| JPH0676649B2 (ja) | オイルモ−タ用焼結トロコイドロ−タ | |
| JPH0140907B2 (ja) | ||
| JPH0517839A (ja) | 高温用軸受合金およびその製造方法 | |
| JP2517675B2 (ja) | 高負荷摺動用焼結銅合金 | |
| JP3303030B2 (ja) | 疲労強度および靱性に優れたコンロッドおよびその製造方法 | |
| JPH06192784A (ja) | 耐摩耗性焼結摺動部材 | |
| JPS62133044A (ja) | 耐摩耗性およびなじみ性のすぐれた銅溶浸Fe基焼結材料 | |
| JPH0114985B2 (ja) | ||
| JP3246213B2 (ja) | 強度および耐摩耗性のすぐれた遊離黒鉛析出鉄系焼結材料 | |
| JPH0158242B2 (ja) | ||
| JPH0354175B2 (ja) | ||
| JP3230137B2 (ja) | チップ材が高い接合強度を有する内燃機関タペット部材 | |
| JPH06158112A (ja) | 高強度を有する内燃機関用鉛含浸鉄基焼結合金製バルブシート | |
| JP3230140B2 (ja) | チップ材が高い接合強度を有する内燃機関タペット部材 | |
| JPH0115581B2 (ja) | ||
| JPH0559163B2 (ja) | ||
| JPH0310702B2 (ja) | ||
| JP3250130B2 (ja) | 強度および耐摩耗性のすぐれた遊離黒鉛析出鉄系焼結材料 | |
| JPH05140702A (ja) | 内燃機関の鉄系焼結合金製2層バルブシート | |
| JPH041060B2 (ja) | ||
| JP3246212B2 (ja) | 耐焼付性のすぐれた耐摩耗性遊離黒鉛析出鉄系焼結材料 | |
| JPH06101429A (ja) | 内燃機関用鉛含浸鉄系焼結合金製バルブシート | |
| JP2003293104A (ja) | 高剛性・高耐摩耗性鉄基焼結合金及びその製造方法 |