JPH0677728B2 - 廃液濃縮器および廃液処理装置 - Google Patents
廃液濃縮器および廃液処理装置Info
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- JPH0677728B2 JPH0677728B2 JP62054035A JP5403587A JPH0677728B2 JP H0677728 B2 JPH0677728 B2 JP H0677728B2 JP 62054035 A JP62054035 A JP 62054035A JP 5403587 A JP5403587 A JP 5403587A JP H0677728 B2 JPH0677728 B2 JP H0677728B2
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- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
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- C02F—TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
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- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、廃液濃縮器および廃液処理装置に係り、特に
高い除染係数(DF)で廃液の水分を除去するのに好適な
廃液濃縮器および廃液処理装置に関する。
高い除染係数(DF)で廃液の水分を除去するのに好適な
廃液濃縮器および廃液処理装置に関する。
従来、例えば原子力発電所において用いられている廃液
濃縮器は、第12図に示すように、蒸発缶1と凝縮器4か
ら構成されている。蒸発缶1には所内加熱蒸気15を用い
て廃液を加熱する加熱器14が循環ポンプ13で結ばれてい
る。蒸発缶1で蒸発した水蒸気はエダクター5で吸引さ
れ凝集器4へ運ばれ凝縮水となる。給液タンク側バルブ
7を介して廃液は濃縮器に導入される。一方、蒸発缶1
で濃縮された固体廃棄物を含む濃縮廃液は、取出しバル
ブ8を介して次プロセスへ導入される。蒸発缶1の上部
には気液分離装置が設けられているが、ミストの除去率
は低くミストも凝縮器側へ移行することが多い。
濃縮器は、第12図に示すように、蒸発缶1と凝縮器4か
ら構成されている。蒸発缶1には所内加熱蒸気15を用い
て廃液を加熱する加熱器14が循環ポンプ13で結ばれてい
る。蒸発缶1で蒸発した水蒸気はエダクター5で吸引さ
れ凝集器4へ運ばれ凝縮水となる。給液タンク側バルブ
7を介して廃液は濃縮器に導入される。一方、蒸発缶1
で濃縮された固体廃棄物を含む濃縮廃液は、取出しバル
ブ8を介して次プロセスへ導入される。蒸発缶1の上部
には気液分離装置が設けられているが、ミストの除去率
は低くミストも凝縮器側へ移行することが多い。
また、近年、濃縮方法そのものを膜で行ない高DFを稼ぐ
方法が考えられている。例えば、特開開昭61−164195号
公報に記載のように水蒸気は透過させるが水は透過させ
ない疎水性重合体多孔質膜を用い、この多孔質膜の一面
側に所定の温度の原子力発電所廃水を接触させ、この廃
水から水蒸気を発生させ、これを上述の多孔質膜の他面
側に透過させ、冷却して凝縮させることにより、廃水を
濃縮すると共に、脱イオン水を効率良く回収する方法が
提案されている。この方法によれば、蒸発缶と凝縮器を
用いる場合に生ずるミストの凝縮水側への移行という問
題は生じない。
方法が考えられている。例えば、特開開昭61−164195号
公報に記載のように水蒸気は透過させるが水は透過させ
ない疎水性重合体多孔質膜を用い、この多孔質膜の一面
側に所定の温度の原子力発電所廃水を接触させ、この廃
水から水蒸気を発生させ、これを上述の多孔質膜の他面
側に透過させ、冷却して凝縮させることにより、廃水を
濃縮すると共に、脱イオン水を効率良く回収する方法が
提案されている。この方法によれば、蒸発缶と凝縮器を
用いる場合に生ずるミストの凝縮水側への移行という問
題は生じない。
上記従来技術のうち、蒸発缶と凝集器の組合せによるも
のは、ミスト中に存在する金属イオンや無機物質の除去
効率が悪く、このため除染係数(DF)は103程度にしか
上がらなかつた。DFが103程度では、特に放射性物質を
含む廃液処理においては、放射能汚染防止の観点から除
去効率が低過ぎ、濃縮器後段に凝縮水を更に処理する脱
塩器を導入する必要があつた。
のは、ミスト中に存在する金属イオンや無機物質の除去
効率が悪く、このため除染係数(DF)は103程度にしか
上がらなかつた。DFが103程度では、特に放射性物質を
含む廃液処理においては、放射能汚染防止の観点から除
去効率が低過ぎ、濃縮器後段に凝縮水を更に処理する脱
塩器を導入する必要があつた。
一方、多孔質膜を用いる濃縮方法は、廃水を直接、多孔
質膜に接触させるため次のような問題がある。即、廃液
処理の対象となる廃水に目を向けると、発電所から出る
高電導度廃液(主に床ドレンと呼ばれる廃液)には各種
金属イオンや石ケン廃水が含まれており、接触式膜処理
では膜の目づまりが起こる可能性が大きい。従つて接触
式膜処理ではDFが少々高くなるものの、膜寿命に依存す
る器機及びプラントの信頼性が低下することが考えられ
る。
質膜に接触させるため次のような問題がある。即、廃液
処理の対象となる廃水に目を向けると、発電所から出る
高電導度廃液(主に床ドレンと呼ばれる廃液)には各種
金属イオンや石ケン廃水が含まれており、接触式膜処理
では膜の目づまりが起こる可能性が大きい。従つて接触
式膜処理ではDFが少々高くなるものの、膜寿命に依存す
る器機及びプラントの信頼性が低下することが考えられ
る。
本発明の目的は、高い除染係数を得ることができ、かつ
圧力管理が容易な廃液濃縮器および廃液処理装置を提供
することにある。
圧力管理が容易な廃液濃縮器および廃液処理装置を提供
することにある。
本発明の他の目的は、ミストセパレータをコンパクトに
できる廃液濃縮器を提供することにある。
できる廃液濃縮器を提供することにある。
上記の本発明の目的は、蒸発缶と、前記蒸発缶に廃液を
供給する手段と、前記蒸発缶で濃縮された前記廃液を前
記蒸発缶外に取り出す手段と、前記蒸発缶内の前記廃液
を蒸発させミストを含む蒸気流を発生させる蒸発手段
と、前記蒸気流から水蒸気を分離する多孔質膜を有する
ミストセパレータと、前記多孔質膜で分離されなかった
前記蒸気流を前記蒸発缶に還流する手段とを備えること
によって達成される。
供給する手段と、前記蒸発缶で濃縮された前記廃液を前
記蒸発缶外に取り出す手段と、前記蒸発缶内の前記廃液
を蒸発させミストを含む蒸気流を発生させる蒸発手段
と、前記蒸気流から水蒸気を分離する多孔質膜を有する
ミストセパレータと、前記多孔質膜で分離されなかった
前記蒸気流を前記蒸発缶に還流する手段とを備えること
によって達成される。
本発明の他の目的は、蒸発缶と、前記蒸発缶に廃液を供
給する手段と、前記蒸発缶で濃縮された前記廃液を前記
蒸発缶外に取り出す手段と、前記蒸発缶内の前記廃液を
蒸発させミストを含む蒸気流を発生させる蒸発手段と、
前記蒸気流からミストを分離する気液分離装置と、前記
気液分離装置から吐出された前記蒸気流から水蒸気を分
離する中空糸膜を有するミストセパレータと、前記中空
糸膜で分離されなかった前記蒸気流を前記蒸発缶に還流
する手段と、前記ミストセパレータで分離された前記水
蒸気を凝縮する手段とを備えることによって達成され
る。
給する手段と、前記蒸発缶で濃縮された前記廃液を前記
蒸発缶外に取り出す手段と、前記蒸発缶内の前記廃液を
蒸発させミストを含む蒸気流を発生させる蒸発手段と、
前記蒸気流からミストを分離する気液分離装置と、前記
気液分離装置から吐出された前記蒸気流から水蒸気を分
離する中空糸膜を有するミストセパレータと、前記中空
糸膜で分離されなかった前記蒸気流を前記蒸発缶に還流
する手段と、前記ミストセパレータで分離された前記水
蒸気を凝縮する手段とを備えることによって達成され
る。
蒸発手段により蒸発缶内の廃液を蒸発させミストを含む
蒸気流を発生させ、この蒸気流から多孔質膜によって水
蒸気を分離することにより、廃液と多孔質膜とが直接接
触しないので、多孔質膜にて分離された水蒸気に含まれ
る金属イオンおよび無機物質が含まれる割合が著しく小
さくなる。また、廃液と多孔質膜とが直接接触しないこ
とは、多孔質膜の目づまりを防止でき多孔質膜の寿命を
延ばすことができる。従って、長期に安定して高除染係
数で廃液を処理できる。更に、多孔質膜で分離されなか
った蒸気流を蒸発缶に還流しているので、多孔質膜によ
って画定された2つの領域間における圧力管理が容易と
なり、多孔質膜での処理量の調節が可能となる。
蒸気流を発生させ、この蒸気流から多孔質膜によって水
蒸気を分離することにより、廃液と多孔質膜とが直接接
触しないので、多孔質膜にて分離された水蒸気に含まれ
る金属イオンおよび無機物質が含まれる割合が著しく小
さくなる。また、廃液と多孔質膜とが直接接触しないこ
とは、多孔質膜の目づまりを防止でき多孔質膜の寿命を
延ばすことができる。従って、長期に安定して高除染係
数で廃液を処理できる。更に、多孔質膜で分離されなか
った蒸気流を蒸発缶に還流しているので、多孔質膜によ
って画定された2つの領域間における圧力管理が容易と
なり、多孔質膜での処理量の調節が可能となる。
また、中空糸膜によってミストを含む蒸気流を処理する
ので、ミストセパレータをコンパクトにできる。
ので、ミストセパレータをコンパクトにできる。
以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に説明する。
第1の実施例として原子力発電所から発生する高電導度
廃液(主成分は床ドレン)を処理する場合について第1
図を用いながら説明する。まず装置の概要について説明
する。基本的には2つの部分からなる。一つは廃液をヒ
ーター6により加熱し蒸気を発生させる蒸発缶1であ
り、他の一つは機能性膜3を持つミストセパレータとし
ての膜デミスター2である。
廃液(主成分は床ドレン)を処理する場合について第1
図を用いながら説明する。まず装置の概要について説明
する。基本的には2つの部分からなる。一つは廃液をヒ
ーター6により加熱し蒸気を発生させる蒸発缶1であ
り、他の一つは機能性膜3を持つミストセパレータとし
ての膜デミスター2である。
蒸発缶1の上部には突沸防止等のための気液分離装置42
が設けられている。この気液分離装置としては金網充て
ん層等の公知のものが用いられる。この蒸発缶1と膜デ
ミスター2に付帯する装置として凝縮器4及び圧力差を
生じさせるためのエダクター5及び廃液の導入部に給液
タンク側バルブ7と濃縮された廃液を抜く取出しバルブ
8が設けられている。高電導度廃液はタンクより給液側
バルブ7を通つて蒸発缶1へ導入される。蒸発缶1には
ヒーター6が付いておりすみやかに蒸気発生温度まで昇
温することができる。通常水溶液の場合100℃〜130℃程
度で良い。但しこれは常圧においての温度であり蒸発缶
内の圧力を調整する場合は、その圧力での蒸発温度にヒ
ーター温度を設定するものとする。発生した蒸気は蒸発
缶上部より気液分離装置42を経て膜デミスター2へ直接
導入される。この場合、膜デミスターまで蒸気流が導入
される前に蒸気流が凝縮しない様に配慮する。必要なら
ば、膜デミスターまでの導入部に適当な保温手段を設け
る。
が設けられている。この気液分離装置としては金網充て
ん層等の公知のものが用いられる。この蒸発缶1と膜デ
ミスター2に付帯する装置として凝縮器4及び圧力差を
生じさせるためのエダクター5及び廃液の導入部に給液
タンク側バルブ7と濃縮された廃液を抜く取出しバルブ
8が設けられている。高電導度廃液はタンクより給液側
バルブ7を通つて蒸発缶1へ導入される。蒸発缶1には
ヒーター6が付いておりすみやかに蒸気発生温度まで昇
温することができる。通常水溶液の場合100℃〜130℃程
度で良い。但しこれは常圧においての温度であり蒸発缶
内の圧力を調整する場合は、その圧力での蒸発温度にヒ
ーター温度を設定するものとする。発生した蒸気は蒸発
缶上部より気液分離装置42を経て膜デミスター2へ直接
導入される。この場合、膜デミスターまで蒸気流が導入
される前に蒸気流が凝縮しない様に配慮する。必要なら
ば、膜デミスターまでの導入部に適当な保温手段を設け
る。
膜デミスター2へ蒸気流が導入されるときには処理廃液
中に存在する膜の目づまりの原因となる各種金属イオン
や石ケン廃水の構成物質の大部分が廃液中に取り残され
蒸気流から分離されている。膜デミスター2には水蒸気
は通すが水及びミスト,塩,イオンなどを通さない性質
を有する疎水性多孔質膜(一般に機能性膜という。)が
あり、これにより純粋に水の蒸気だけが透過する。膜3
でこされたミスト,水滴,微量の塩,イオンなどは再び
蒸発缶1へ回収されるシステムになつており、一連の操
作により廃液中の水分だけが純物質に近い形で分離さ
れ、蒸発缶の中には濃縮廃液が残る。この濃縮廃液は取
出しバルブ8を通して固形廃棄物処理のプロセスへ導入
する。一方、膜3によつて分離した水蒸気は凝縮器4で
水滴に戻され回収,再利用あるいは廃棄される。膜3の
効率を上げるためには、水蒸気が透過する側、即ち凝縮
器側を減圧にしておく方が良く、このためエダクター5
で凝縮器側を吸引する。
中に存在する膜の目づまりの原因となる各種金属イオン
や石ケン廃水の構成物質の大部分が廃液中に取り残され
蒸気流から分離されている。膜デミスター2には水蒸気
は通すが水及びミスト,塩,イオンなどを通さない性質
を有する疎水性多孔質膜(一般に機能性膜という。)が
あり、これにより純粋に水の蒸気だけが透過する。膜3
でこされたミスト,水滴,微量の塩,イオンなどは再び
蒸発缶1へ回収されるシステムになつており、一連の操
作により廃液中の水分だけが純物質に近い形で分離さ
れ、蒸発缶の中には濃縮廃液が残る。この濃縮廃液は取
出しバルブ8を通して固形廃棄物処理のプロセスへ導入
する。一方、膜3によつて分離した水蒸気は凝縮器4で
水滴に戻され回収,再利用あるいは廃棄される。膜3の
効率を上げるためには、水蒸気が透過する側、即ち凝縮
器側を減圧にしておく方が良く、このためエダクター5
で凝縮器側を吸引する。
蒸発缶1に通常想定されるよりはるかに塩濃度の高い3.
5%NaCl水を用いて実験したところ、凝縮器4で得られ
た凝縮水の塩濃度は1ppm以下であつた。これは蒸発缶内
が高濃度に達し、NaClが蒸発缶1の壁面に析出する状態
(約10%NaCl濃度)になつても凝縮水塩濃度は1ppm以下
と変化は殆んど認められなかつた。この結果より放射性
核種の除去率を推定するとDFにして106〜107オーダが期
待できる。DF106であると放射能検出限界以下であり、
再利用又は、系外放出が可能であることをを実験により
確認した。
5%NaCl水を用いて実験したところ、凝縮器4で得られ
た凝縮水の塩濃度は1ppm以下であつた。これは蒸発缶内
が高濃度に達し、NaClが蒸発缶1の壁面に析出する状態
(約10%NaCl濃度)になつても凝縮水塩濃度は1ppm以下
と変化は殆んど認められなかつた。この結果より放射性
核種の除去率を推定するとDFにして106〜107オーダが期
待できる。DF106であると放射能検出限界以下であり、
再利用又は、系外放出が可能であることをを実験により
確認した。
気体を透過させるが液体を透過させない性質を有する機
能性膜3をミストセパレータとしての膜デミスタ2に用
いているので、蒸気流に含まれているミスト、およびミ
スト中の金属イオンまたは飛散してくる極微量の無機物
質は、機能性膜3を透過する水蒸気中から除去される。
このため、DFを106以上にすることができる。
能性膜3をミストセパレータとしての膜デミスタ2に用
いているので、蒸気流に含まれているミスト、およびミ
スト中の金属イオンまたは飛散してくる極微量の無機物
質は、機能性膜3を透過する水蒸気中から除去される。
このため、DFを106以上にすることができる。
更に、廃液と機能性膜3とが直接接触しないので、機能
性膜3の目づまりを防止でき機能性膜3の寿命を延ばす
ことができる。従って、機能性膜3が有する上記した高
除染の機能を有効にかつ長期に安定して活用することが
できる。
性膜3の目づまりを防止でき機能性膜3の寿命を延ばす
ことができる。従って、機能性膜3が有する上記した高
除染の機能を有効にかつ長期に安定して活用することが
できる。
本実施例は、機能性膜3を通過しなかった蒸気流を蒸気
流の生成部、すなわち蒸発缶1内に還流するように構成
されているので、機能性膜3に作用する蒸気流発生部側
の圧力が一定になる。このため、機能性膜3の透過側の
圧力を調節すれば、機能性膜3の蒸気流発生部側と透過
側との差圧を調節することができ機能性膜3での処理量
の調節が可能となる。例えば、この差圧を機能性膜3の
透過側に設けたエダクター5により調節するようにすれ
ば、処理量の調節が容易となる。機能性膜3の透過側を
エダクター5により吸引して減圧すれば、処理量(効
率)を容易に増大させることができる。
流の生成部、すなわち蒸発缶1内に還流するように構成
されているので、機能性膜3に作用する蒸気流発生部側
の圧力が一定になる。このため、機能性膜3の透過側の
圧力を調節すれば、機能性膜3の蒸気流発生部側と透過
側との差圧を調節することができ機能性膜3での処理量
の調節が可能となる。例えば、この差圧を機能性膜3の
透過側に設けたエダクター5により調節するようにすれ
ば、処理量の調節が容易となる。機能性膜3の透過側を
エダクター5により吸引して減圧すれば、処理量(効
率)を容易に増大させることができる。
次に、本実施例に用いた機能性膜3の構造及び性能につ
いて第2および3図を用いて説明する。第2図は用いた
機能性膜即ち疎水多孔質膜の断面を示している。疎水性
多孔質膜材質としてはポリテトラフルオロエチレン,ポ
リエチレン,ポリプロピレン,ポリスルホンなどが適し
ているが、水蒸気を透過させる多孔質の膜であれば特に
強い疎水性を要求しなくても本実施例に使用するには充
分である。第2図において膜3には9のように開孔部が
ある。この膜面へ一方から水蒸気10とミスト及び水滴11
の混合体が来た場合、開孔部9を介しては水蒸気10だけ
が選択的に他方へ透過する。これは水蒸気(気体)とミ
スト及び水滴(液体あるいは固体を含む)との粒径の違
いによつて分離される。この多孔質膜が疎水性である場
合は、膜表面がぬれるという現象が起こらないので浸透
による水あるいはミストのリークを全く防止することが
でき、より分離効果は大きい。第3図に膜材質としてポ
リテトラフルオロエチレンを用いた実験結果を示す。蒸
発圧差の小さい場合でも水蒸気を良く通すが、蒸気圧差
を大きくしてやるとほぼ直線的に水蒸気透過量が増加す
ることがわかつた。本実施例をより効果的に利用するに
は、処理量を稼ぐあるいは装置のコンパクト化の観点か
ら機能性膜前後で大きな蒸気圧差を生じさせる方法、例
えば凝縮水側の減圧などを採れば良いことがわかる。
いて第2および3図を用いて説明する。第2図は用いた
機能性膜即ち疎水多孔質膜の断面を示している。疎水性
多孔質膜材質としてはポリテトラフルオロエチレン,ポ
リエチレン,ポリプロピレン,ポリスルホンなどが適し
ているが、水蒸気を透過させる多孔質の膜であれば特に
強い疎水性を要求しなくても本実施例に使用するには充
分である。第2図において膜3には9のように開孔部が
ある。この膜面へ一方から水蒸気10とミスト及び水滴11
の混合体が来た場合、開孔部9を介しては水蒸気10だけ
が選択的に他方へ透過する。これは水蒸気(気体)とミ
スト及び水滴(液体あるいは固体を含む)との粒径の違
いによつて分離される。この多孔質膜が疎水性である場
合は、膜表面がぬれるという現象が起こらないので浸透
による水あるいはミストのリークを全く防止することが
でき、より分離効果は大きい。第3図に膜材質としてポ
リテトラフルオロエチレンを用いた実験結果を示す。蒸
発圧差の小さい場合でも水蒸気を良く通すが、蒸気圧差
を大きくしてやるとほぼ直線的に水蒸気透過量が増加す
ることがわかつた。本実施例をより効果的に利用するに
は、処理量を稼ぐあるいは装置のコンパクト化の観点か
ら機能性膜前後で大きな蒸気圧差を生じさせる方法、例
えば凝縮水側の減圧などを採れば良いことがわかる。
次に本発明の他の実施例について説明する。
第4図に示す濃縮器は、第1図に示す装置に加えて、水
蒸気を強制的に凝結させる冷却板44を膜デミスター2の
内部へ導入し冷却装置16を設けたものである。これは膜
デミスターの透過量を盾げるに役立つ。膜を透過した水
蒸気は膜デミスター内に設けられた冷却板44の表面で強
制的に凝縮する。冷却板は冷却装置16からの循環冷水で
常に一定温度に冷却されている。冷却板44で凝縮しなか
つた水蒸気はエダクター5が設けられている凝縮器4で
完全に凝縮する。冷却板44を導入し強制凝縮することに
よりエダクター5で吸引している以上の差圧が膜の前後
生じ膜デミスター2の透過量が増加し、濃縮器としての
廃液処理能力の上昇が図れる。本実施例は、第1図の実
施例と同様な効果を得ることができる。
蒸気を強制的に凝結させる冷却板44を膜デミスター2の
内部へ導入し冷却装置16を設けたものである。これは膜
デミスターの透過量を盾げるに役立つ。膜を透過した水
蒸気は膜デミスター内に設けられた冷却板44の表面で強
制的に凝縮する。冷却板は冷却装置16からの循環冷水で
常に一定温度に冷却されている。冷却板44で凝縮しなか
つた水蒸気はエダクター5が設けられている凝縮器4で
完全に凝縮する。冷却板44を導入し強制凝縮することに
よりエダクター5で吸引している以上の差圧が膜の前後
生じ膜デミスター2の透過量が増加し、濃縮器としての
廃液処理能力の上昇が図れる。本実施例は、第1図の実
施例と同様な効果を得ることができる。
第5図に本発明の他の実施例を示す。第5図に図示した
ものは、加熱蒸気18をヒーター代りに熱源として用い、
併せて膜デミスター2内部の透過水蒸気側を冷却板44に
より強制冷却するものである。廃液処理操作は基本的に
は第1図,第4図に示したものと同様である。所内蒸気
18は蒸発缶1内で効率よく廃液加熱ができるように伝熱
面の大きな熱交換器型ヒーター45の構造内部を流すよう
にする。また濃縮された塩による熱交換器型ヒーター45
の腐食が問題となる場合は従来(第12図に示す)のよう
な加熱部と蒸発缶を分離した構造を用いる。膜を透過し
た水蒸気は第4図に示す実施例と同様に膜デミスター2
内部に設けた冷却板44の表面で強制的に凝縮する。この
実施例で用いる加熱蒸気18は施設内蒸気でも良いし、ボ
イラーを別に設置しても良い。原子力発電プラントの場
合は所内蒸気を熱源として用いると良い。本実施例は、
第1図の実施例と同様な効果を得ることができる。
ものは、加熱蒸気18をヒーター代りに熱源として用い、
併せて膜デミスター2内部の透過水蒸気側を冷却板44に
より強制冷却するものである。廃液処理操作は基本的に
は第1図,第4図に示したものと同様である。所内蒸気
18は蒸発缶1内で効率よく廃液加熱ができるように伝熱
面の大きな熱交換器型ヒーター45の構造内部を流すよう
にする。また濃縮された塩による熱交換器型ヒーター45
の腐食が問題となる場合は従来(第12図に示す)のよう
な加熱部と蒸発缶を分離した構造を用いる。膜を透過し
た水蒸気は第4図に示す実施例と同様に膜デミスター2
内部に設けた冷却板44の表面で強制的に凝縮する。この
実施例で用いる加熱蒸気18は施設内蒸気でも良いし、ボ
イラーを別に設置しても良い。原子力発電プラントの場
合は所内蒸気を熱源として用いると良い。本実施例は、
第1図の実施例と同様な効果を得ることができる。
第6図に本発明の他の実施例を示す。本実施例は、廃液
を減圧濃縮するるもので、減圧ポンプ19により蒸発缶1
及び膜デミスター2を常圧より低い圧力に設定したもの
である。このことにより低い温度での蒸発をうながす。
本実施例によれば、ヒーターの熱容量を小さくできると
同時に処理速度を速める効果がある。蒸発缶1は減圧ポ
ンプ19により常圧より低くなつており通常より低い温度
で水蒸気が発生する。発生した蒸気は同様に減圧された
膜デミスター2へ直接導入される。この後の廃液処理操
作は先の実施例と同様に行なわれる。尚、本実施例では
蒸発缶及び膜デミスターの混合蒸気側が常圧より低く設
定されるため、膜の透過側はエダクター5により先の実
施例の場合に比べてより低い圧力になるように設定す
る。本実施例は、第1図の実施例と同様な効果を得るこ
とができる。
を減圧濃縮するるもので、減圧ポンプ19により蒸発缶1
及び膜デミスター2を常圧より低い圧力に設定したもの
である。このことにより低い温度での蒸発をうながす。
本実施例によれば、ヒーターの熱容量を小さくできると
同時に処理速度を速める効果がある。蒸発缶1は減圧ポ
ンプ19により常圧より低くなつており通常より低い温度
で水蒸気が発生する。発生した蒸気は同様に減圧された
膜デミスター2へ直接導入される。この後の廃液処理操
作は先の実施例と同様に行なわれる。尚、本実施例では
蒸発缶及び膜デミスターの混合蒸気側が常圧より低く設
定されるため、膜の透過側はエダクター5により先の実
施例の場合に比べてより低い圧力になるように設定す
る。本実施例は、第1図の実施例と同様な効果を得るこ
とができる。
第7図に本発明の他の実施例を示す。本実施例は膜モジ
ユール(膜デミスター)を透過しなかつた蒸気流を凝縮
器41を用いて凝縮させた後環流水として蒸発缶に戻すこ
とを特徴とする廃液の処理操作は基本的に先の実施例と
同様である。膜を通過できないミストや塩類及び無機物
は再び蒸発缶1に戻すことにより濃縮するのであるが、
膜によつて分けられたミストを凝縮器41で強制凝縮させ
て蒸発缶1へ還元するようにするものである。このこと
により連続的に膜デミスター2へ導入される蒸気流が加
速する。また、凝縮させて蒸発缶1へ還流させることに
より、膜の蒸気発生側の圧力を、強制凝縮させない場合
に比べより一定に保つことができる。本実施例は、第1
図の実施例と同様な効果を得ることができる。
ユール(膜デミスター)を透過しなかつた蒸気流を凝縮
器41を用いて凝縮させた後環流水として蒸発缶に戻すこ
とを特徴とする廃液の処理操作は基本的に先の実施例と
同様である。膜を通過できないミストや塩類及び無機物
は再び蒸発缶1に戻すことにより濃縮するのであるが、
膜によつて分けられたミストを凝縮器41で強制凝縮させ
て蒸発缶1へ還元するようにするものである。このこと
により連続的に膜デミスター2へ導入される蒸気流が加
速する。また、凝縮させて蒸発缶1へ還流させることに
より、膜の蒸気発生側の圧力を、強制凝縮させない場合
に比べより一定に保つことができる。本実施例は、第1
図の実施例と同様な効果を得ることができる。
第8図に本発明の他の実施例を示す。本実施例は中空糸
膜モジユールを多孔質膜として用いたものである。中空
糸の多孔質膜をを用いることにより透過面積を広くとれ
ると同時に膜モジユール全体をコンパクトに出来るとい
う効果がある。廃液処理操作は先の実施例と同様に行わ
れる。更に、本実施例は、第1図の実施例と同様な効果
を得ることができる。
膜モジユールを多孔質膜として用いたものである。中空
糸の多孔質膜をを用いることにより透過面積を広くとれ
ると同時に膜モジユール全体をコンパクトに出来るとい
う効果がある。廃液処理操作は先の実施例と同様に行わ
れる。更に、本実施例は、第1図の実施例と同様な効果
を得ることができる。
第9図には本発明の他の実施例を示す。本実施例は蒸発
缶内に機能性膜を導入したものである。膜デミスターし
て蒸発缶と別モジユールにした場合は、蒸気を膜デミス
ター内に導入するまえに凝縮しないように装置を組まね
ばならず、熱エネルギーを容易に入手出来ない場合は不
利である。そこで蒸発缶1の首を長くし、ミストセパレ
ータである膜を蒸発缶1内に組み込んだものが本実施例
である。廃液は給液タンク側バルブ7を介して蒸発缶1
に導入される。蒸発缶1内部は常圧より低くなつており
かつ機能性膜3の前後は蒸気圧差で150mmHg以上の圧力
差をつけてあり、また、本実施例の場合、先の実施例と
異なり、膜を透過しない蒸気流を還流させる構造でない
ので、機能性膜3は差圧に耐え得る構造としている。蒸
発缶1内で発生した蒸気は上昇し膜3で気液分離され
る。蒸発缶1内部を減圧にする一種の減圧膜蒸留の形に
なるため蒸発缶1の壁を伝わつた液が膜3表面を覆い透
過効率を低げるこのないよう缶内にバツフル板7を設置
しておく。膜の設置は水平でも良いし、ミストなどが戻
り易いように傾斜をつけて設置しても良い。膜形状は平
膜でも中空糸膜であつても可能である。膜面積を稼ぎ、
デミスター部をコンパクトにまとめる為には本実施例に
おいては疎水性多孔質中空糸膜が最適である。機能性膜
3を通過した水蒸気はエダクターに吸引され凝縮器4へ
導入され凝縮される。一方膜を通らなかつたミストや塩
及び無機物質は蒸発缶1内部で濃縮される。ある濃度ま
で濃縮したら蒸発缶1の下部についている取出しバルブ
8を介して次の処理プロセスへ供給する。凝縮水は再利
用するプロセスへ供給するか又はそのまま系外へ放出す
る。
缶内に機能性膜を導入したものである。膜デミスターし
て蒸発缶と別モジユールにした場合は、蒸気を膜デミス
ター内に導入するまえに凝縮しないように装置を組まね
ばならず、熱エネルギーを容易に入手出来ない場合は不
利である。そこで蒸発缶1の首を長くし、ミストセパレ
ータである膜を蒸発缶1内に組み込んだものが本実施例
である。廃液は給液タンク側バルブ7を介して蒸発缶1
に導入される。蒸発缶1内部は常圧より低くなつており
かつ機能性膜3の前後は蒸気圧差で150mmHg以上の圧力
差をつけてあり、また、本実施例の場合、先の実施例と
異なり、膜を透過しない蒸気流を還流させる構造でない
ので、機能性膜3は差圧に耐え得る構造としている。蒸
発缶1内で発生した蒸気は上昇し膜3で気液分離され
る。蒸発缶1内部を減圧にする一種の減圧膜蒸留の形に
なるため蒸発缶1の壁を伝わつた液が膜3表面を覆い透
過効率を低げるこのないよう缶内にバツフル板7を設置
しておく。膜の設置は水平でも良いし、ミストなどが戻
り易いように傾斜をつけて設置しても良い。膜形状は平
膜でも中空糸膜であつても可能である。膜面積を稼ぎ、
デミスター部をコンパクトにまとめる為には本実施例に
おいては疎水性多孔質中空糸膜が最適である。機能性膜
3を通過した水蒸気はエダクターに吸引され凝縮器4へ
導入され凝縮される。一方膜を通らなかつたミストや塩
及び無機物質は蒸発缶1内部で濃縮される。ある濃度ま
で濃縮したら蒸発缶1の下部についている取出しバルブ
8を介して次の処理プロセスへ供給する。凝縮水は再利
用するプロセスへ供給するか又はそのまま系外へ放出す
る。
本実施例によれば耐熱性と耐圧性の十分な膜を使用する
ことにより、先の実施例の単位面積当りの処理量(処理
速度)に比べて約2倍の量を処理することが可能である
ため、更に濃縮器をコンパクトにまとめることが可能と
なる。更に、本実施例は、第1図の実施例と同様な効果
も得ることができる。
ことにより、先の実施例の単位面積当りの処理量(処理
速度)に比べて約2倍の量を処理することが可能である
ため、更に濃縮器をコンパクトにまとめることが可能と
なる。更に、本実施例は、第1図の実施例と同様な効果
も得ることができる。
次に、例えば第1図の実施例を用いて実際に処理システ
ムを組んだ場合の一実施例について説明する。第10図に
原子力発電プラントにおける廃液を処理する場合を例に
揚げそのプロセスを示した。これに沿つて解説すること
にする。原子力発電プラントから出る高電導度廃液は集
められて収集タンク23へ貯蔵される。
ムを組んだ場合の一実施例について説明する。第10図に
原子力発電プラントにおける廃液を処理する場合を例に
揚げそのプロセスを示した。これに沿つて解説すること
にする。原子力発電プラントから出る高電導度廃液は集
められて収集タンク23へ貯蔵される。
高電導度廃水の主な発生源は床ドレンであるが、他に石
ケン廃液,実験廃液がある。海水リーク時にはこれも含
まれる。一方機器ドレンを主体とする低電導度廃液は、
収集槽25に集められた後、タンク26より濾過装置27,タ
ンク28,イオン交換樹脂を用いた脱塩器29を経てサンプ
ル槽30へ入る。
ケン廃液,実験廃液がある。海水リーク時にはこれも含
まれる。一方機器ドレンを主体とする低電導度廃液は、
収集槽25に集められた後、タンク26より濾過装置27,タ
ンク28,イオン交換樹脂を用いた脱塩器29を経てサンプ
ル槽30へ入る。
サンプル槽内で塩濃度等を計測した後、復水貯蔵タンク
31へ貯蔵し再利用している。高電導度廃液の方は収集タ
ンク23より給液タンク側バルブ7を介して本実施例の濃
縮器20へ導入する。濃縮器20で水を高DFによるように分
離する。濃縮残渣を含む濃縮廃液は、濃縮器20より取出
しバルブ8を介して濃縮廃液貯蔵タンク21へ集めた後次
の固体廃棄物処理プロセスへ供給する。濃縮器20で分離
した水蒸気は、凝縮させたのち低電導度廃水処理ライン
である復水貯蔵タンクへ入れ再利用する。直接復水貯蔵
タンクへ導入せずサンプル槽30か脱塩器29の前のタンク
28へ入れるラインを採つても良い。とにかく、高電導度
廃液を従来の高電度専用の処理ラインを通すのではな
く、濃縮器20で処理した後、分離水を低電度廃水と同じ
処理ラインに合流させ、水の再利用をはかる。また発電
所プラント内で水が余つた場合は、高電導度廃水処理ラ
インに導入し、濃縮器20で処理し、分離水をセパレータ
22より余剰水系外放出に際してのサンプル槽30へ導入す
る。放射能量等を計測した後系外放出バルブ24を介して
放出する。このラインは通常必要ないが、多量に海水リ
ークが起つた場合や、定期点検後、予定外に廃水の増加
が生じた場合に有効である。本実施例で示すように本実
施例を用いて、高電導度廃液処理を行なえば、従来方法
に比較して、濃縮器後段のタンク類、脱塩器等が大幅に
削除でき、廃水処理システム全体が軽量化できコストダ
ウンできるとともに、要メンテナンス箇所を減らすこと
ができるので、処理システム全体の信頼性が向上する。
31へ貯蔵し再利用している。高電導度廃液の方は収集タ
ンク23より給液タンク側バルブ7を介して本実施例の濃
縮器20へ導入する。濃縮器20で水を高DFによるように分
離する。濃縮残渣を含む濃縮廃液は、濃縮器20より取出
しバルブ8を介して濃縮廃液貯蔵タンク21へ集めた後次
の固体廃棄物処理プロセスへ供給する。濃縮器20で分離
した水蒸気は、凝縮させたのち低電導度廃水処理ライン
である復水貯蔵タンクへ入れ再利用する。直接復水貯蔵
タンクへ導入せずサンプル槽30か脱塩器29の前のタンク
28へ入れるラインを採つても良い。とにかく、高電導度
廃液を従来の高電度専用の処理ラインを通すのではな
く、濃縮器20で処理した後、分離水を低電度廃水と同じ
処理ラインに合流させ、水の再利用をはかる。また発電
所プラント内で水が余つた場合は、高電導度廃水処理ラ
インに導入し、濃縮器20で処理し、分離水をセパレータ
22より余剰水系外放出に際してのサンプル槽30へ導入す
る。放射能量等を計測した後系外放出バルブ24を介して
放出する。このラインは通常必要ないが、多量に海水リ
ークが起つた場合や、定期点検後、予定外に廃水の増加
が生じた場合に有効である。本実施例で示すように本実
施例を用いて、高電導度廃液処理を行なえば、従来方法
に比較して、濃縮器後段のタンク類、脱塩器等が大幅に
削除でき、廃水処理システム全体が軽量化できコストダ
ウンできるとともに、要メンテナンス箇所を減らすこと
ができるので、処理システム全体の信頼性が向上する。
濃縮器を透過した水蒸気は高DFで得られるので、濃縮器
の後段に特別の装置を設けることなく再利用及び系外放
出用のタンクに凝縮水を導入することができ、処理装置
を簡素化できる。
の後段に特別の装置を設けることなく再利用及び系外放
出用のタンクに凝縮水を導入することができ、処理装置
を簡素化できる。
本実施例は第1図の廃液濃縮器を原子力発電プラントの
高電導度廃液の処理に用いているので、上記したように
濃縮器の後段に従来設けられていた脱塩器を省略するこ
とができる。更に、従来、再利用することができず別途
貯蔵されている凝縮水のDFを再利用可能な程度までに高
めることができるので、低電導度廃液の処理液を貯蔵し
ている復水貯蔵タンク31に導入することにより、廃液処
理装置を大巾に簡素化できる。
高電導度廃液の処理に用いているので、上記したように
濃縮器の後段に従来設けられていた脱塩器を省略するこ
とができる。更に、従来、再利用することができず別途
貯蔵されている凝縮水のDFを再利用可能な程度までに高
めることができるので、低電導度廃液の処理液を貯蔵し
ている復水貯蔵タンク31に導入することにより、廃液処
理装置を大巾に簡素化できる。
また、洗濯廃液等の界面活性剤を含む廃液を蒸発処理す
るので、界面活性剤はミストになりにくく蒸発缶内の廃
液中に残る。蒸発により界面活性剤の成分を分離した蒸
気流を機能性膜3に接触させるので、機能性膜3の疎水
性は界面活性剤により侵されることがない。従って、機
能性膜3は、水蒸気と水を安定に分離でき、界面活性剤
を含む廃液の処理が可能となる。
るので、界面活性剤はミストになりにくく蒸発缶内の廃
液中に残る。蒸発により界面活性剤の成分を分離した蒸
気流を機能性膜3に接触させるので、機能性膜3の疎水
性は界面活性剤により侵されることがない。従って、機
能性膜3は、水蒸気と水を安定に分離でき、界面活性剤
を含む廃液の処理が可能となる。
次に本発明を用いて、一般産業廃液を処理する場合の実
施例について第11図を用いて説明する。一般産業廃水の
場合は放射性物質の問題を考える必要がないのでシステ
ムを簡略化できる。
施例について第11図を用いて説明する。一般産業廃水の
場合は放射性物質の問題を考える必要がないのでシステ
ムを簡略化できる。
廃液(例えばシアンやクロムを含むもの)は集収槽32に
集められ続いて沈でん槽33へ導入され固形成分を沈降分
離する。沈でん槽33上部の溶液はタンク34に一時貯蔵す
る。次にタンク34より給液側バルブ36を介して本発明の
濃縮器35へ導入し水と他の成分を分離する。分離水中に
はシアンやクロムは1ppm以上であるから続いて工業用水
貯水タンク39へ導入し、工業用水として再利用する。分
離水を系外放出する場合は濃縮器35よりセパレータ38を
介してサンプル槽40へ導入する。サンプル槽40にて計測
後、放出基準を満たしているものは系外へ放出する。一
方濃縮器内で残渣を含む濃縮廃液が生成するが、これは
取り出しバルブ37を介して次の処理プロセスへ供給す
る。以上は本発明を一般産業廃液へ応用した一例である
が、タンク,バルブ等の組合せは色々考えられる。本実
施例によれば、シアンやクロム等を含む排出基準のきび
しい廃液を簡便にかつ高い除去率をもつて処理すること
が可能となる。
集められ続いて沈でん槽33へ導入され固形成分を沈降分
離する。沈でん槽33上部の溶液はタンク34に一時貯蔵す
る。次にタンク34より給液側バルブ36を介して本発明の
濃縮器35へ導入し水と他の成分を分離する。分離水中に
はシアンやクロムは1ppm以上であるから続いて工業用水
貯水タンク39へ導入し、工業用水として再利用する。分
離水を系外放出する場合は濃縮器35よりセパレータ38を
介してサンプル槽40へ導入する。サンプル槽40にて計測
後、放出基準を満たしているものは系外へ放出する。一
方濃縮器内で残渣を含む濃縮廃液が生成するが、これは
取り出しバルブ37を介して次の処理プロセスへ供給す
る。以上は本発明を一般産業廃液へ応用した一例である
が、タンク,バルブ等の組合せは色々考えられる。本実
施例によれば、シアンやクロム等を含む排出基準のきび
しい廃液を簡便にかつ高い除去率をもつて処理すること
が可能となる。
本発明によれば、廃液と多孔質膜とが直接接触しないの
で、長期に安定して高除染係数で廃液を処理できる。更
に、多孔質膜によって画定された2つの領域間における
圧力管理が容易となり、処理量の調節が可能となる。
で、長期に安定して高除染係数で廃液を処理できる。更
に、多孔質膜によって画定された2つの領域間における
圧力管理が容易となり、処理量の調節が可能となる。
また、本発明の他の特徴によれば、中空糸膜によってミ
ストを含む蒸気流を処理するので、ミストセパレータを
コンパクトにできる。
ストを含む蒸気流を処理するので、ミストセパレータを
コンパクトにできる。
第1図は本発明の一実施例である廃液濃縮器の断面図、
第2図は本発明に用いる膜デミスターにおける透過の原
理を示す膜断面図、第3図は本発明の膜における膜気圧
差と透過量の関係を示す図、第4図から第9図は本発明
の他の実施例である廃液濃縮器の断面図、第10図は本発
明を用いて原子力発電プラントから出る廃液を処理する
場合の一実施例を示したフローシート、第11図は本発明
を用いて一般産業廃液を処理する場合の一実施例を示し
たフローシート、第12図は従来の廃液濃縮器の断面図で
ある。 1……蒸発缶、2……膜デミスター、3……機能性膜、 4……凝縮器、5……エダクター、6……ヒーター。
第2図は本発明に用いる膜デミスターにおける透過の原
理を示す膜断面図、第3図は本発明の膜における膜気圧
差と透過量の関係を示す図、第4図から第9図は本発明
の他の実施例である廃液濃縮器の断面図、第10図は本発
明を用いて原子力発電プラントから出る廃液を処理する
場合の一実施例を示したフローシート、第11図は本発明
を用いて一般産業廃液を処理する場合の一実施例を示し
たフローシート、第12図は従来の廃液濃縮器の断面図で
ある。 1……蒸発缶、2……膜デミスター、3……機能性膜、 4……凝縮器、5……エダクター、6……ヒーター。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沢 俊雄 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内 (72)発明者 菊池 恂 茨城県日立市幸町3丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (56)参考文献 特開 昭57−71686(JP,A) 特開 昭61−129019(JP,A)
Claims (11)
- 【請求項1】蒸発缶と、前記蒸発缶に廃液を供給する手
段と、前記蒸発缶で濃縮された前記廃液を前記蒸発缶外
に取り出す手段と、前記蒸発缶内の前記廃液を蒸発させ
ミストを含む蒸気流を発生させる蒸発手段と、前記蒸気
流から水蒸気を分離する多孔質膜を有するミストセパレ
ータと、前記多孔質膜で分離されなかった前記蒸気流を
前記蒸発缶に還流する手段とを備えたことを特徴とする
廃液濃縮器。 - 【請求項2】前記蒸発缶は、前記蒸気流の吐出部にミス
トを分離する気液分離装置を設けた特許請求の範囲第1
項記載の廃液濃縮器。 - 【請求項3】前記ミストセパレータは、前記蒸発缶と一
体となって構成されている特許請求の範囲第1項記載の
廃液濃縮器。 - 【請求項4】前記蒸発手段は、前記蒸発缶に設けられて
いる特許請求の範囲第1項記載の廃液濃縮器。 - 【請求項5】前記ミストセパレータで分離された前記水
蒸気を凝縮する手段を有する特許請求の範囲第1項記載
の廃液濃縮器。 - 【請求項6】前記還流手段は、前記蒸気流を凝縮させる
手段を有する特許請求の範囲第1項記載の廃液濃縮器。 - 【請求項7】前記ミストセパレータは、前記多孔質膜の
前後の圧力差を可変にする手段を有する特許請求の範囲
第1項記載の廃液濃縮器。 - 【請求項8】蒸発缶と、前記蒸発缶に廃液を供給する手
段と、前記蒸発缶で濃縮された前記廃液を前記蒸発缶外
に取り出す手段と、前記蒸発缶内の前記廃液を蒸発させ
ミストを含む蒸気流を発生させる蒸発手段と、前記蒸気
流からミストを分離する気液分離装置と、前記気液分離
装置から吐出された前記蒸気流から水蒸気を分離する中
空糸膜を有するミストセパレータと、前記中空糸膜で分
離されなかった前記蒸気流を前記蒸発缶に還流する手段
と、前記ミストセパレータで分離された前記水蒸気を凝
縮する手段とを備えたことを特徴とする廃液濃縮器。 - 【請求項9】蒸発缶と、前記蒸発缶に廃液を供給する手
段と、前記蒸発缶で濃縮された前記廃液を前記蒸発缶外
に取り出す手段と、取り出された前記濃縮された廃液が
供給される第1のタンクと、前記蒸発缶内の前記廃液を
蒸発させミストを含む蒸気流を発生させる蒸発手段と、
前記蒸気流からミストを分離する気液分離装置と、前記
気液分離装置から吐出された前記蒸気流から水蒸気を分
離する多孔質膜を有するミストセパレータと、前記多孔
質膜で分離されなかった前記蒸気流を前記蒸発缶に還流
する手段と、前記ミストセパレータで分離された前記水
蒸気を凝縮する手段と、この凝縮によって得られた水が
供給される第2のタンクとを備えたことを特徴とする廃
液処理装置。 - 【請求項10】前記廃液は原子力発電所で発生する放射
性廃液であって、前記第1のタンクは濃縮廃液貯蔵タン
クであり、前記第2のタンクは復水貯蔵タンクである特
許請求の範囲第10項記載の廃液処理装置。 - 【請求項11】前記多孔質膜が中空糸膜である特許請求
の範囲第10項記載の廃液処理装置。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62054035A JPH0677728B2 (ja) | 1987-03-11 | 1987-03-11 | 廃液濃縮器および廃液処理装置 |
| PCT/JP1988/000245 WO1988006914A1 (fr) | 1987-03-11 | 1988-03-09 | Installation de concentration de liquide de dechets, installation de traitement de liquide de dechets et procede de concentration de liquide de dechets |
| DE3890001A DE3890001C2 (de) | 1987-03-11 | 1988-03-09 | Schmutzwasserkonzentrationsvorrichtung, deren Verwendung zur Schmutzwasserentsorgung und Schmutzwasserkonzentrationsverfahren |
| DE19883890001 DE3890001T1 (de) | 1987-03-11 | 1988-03-09 | Schmutzwasserkonzentrationsgeraet, schmutzwasserentsorgungsanlage und schmutzwasserkonzentrationsverfahren |
| US07/273,513 US5028298A (en) | 1987-03-11 | 1988-03-09 | Waste water concentrator and waste water disposal plant |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62054035A JPH0677728B2 (ja) | 1987-03-11 | 1987-03-11 | 廃液濃縮器および廃液処理装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63221881A JPS63221881A (ja) | 1988-09-14 |
| JPH0677728B2 true JPH0677728B2 (ja) | 1994-10-05 |
Family
ID=12959331
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62054035A Expired - Fee Related JPH0677728B2 (ja) | 1987-03-11 | 1987-03-11 | 廃液濃縮器および廃液処理装置 |
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