JPH0678023B2 - 通電式熱転写プリント用リボン - Google Patents
通電式熱転写プリント用リボンInfo
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- JPH0678023B2 JPH0678023B2 JP18807286A JP18807286A JPH0678023B2 JP H0678023 B2 JPH0678023 B2 JP H0678023B2 JP 18807286 A JP18807286 A JP 18807286A JP 18807286 A JP18807286 A JP 18807286A JP H0678023 B2 JPH0678023 B2 JP H0678023B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は通電式熱転写プリント方式において使用される
高速印字用のインクリボンに関する。
高速印字用のインクリボンに関する。
(従来技術とその問題点) 通電式熱転写プリント方式は、熱溶融インク層と電気抵
抗層とを有するインクリボンの電気抵抗層に、点状ヘツ
ド電極と広域帰路電極とを加圧接触させ、ここに電圧パ
ルスを印加して点状ヘツド電極付近の抵抗層に強い局部
加熱を発生させ熱溶融インク層を溶融し、これをここに
接触している被転写紙に転写させるものである。
抗層とを有するインクリボンの電気抵抗層に、点状ヘツ
ド電極と広域帰路電極とを加圧接触させ、ここに電圧パ
ルスを印加して点状ヘツド電極付近の抵抗層に強い局部
加熱を発生させ熱溶融インク層を溶融し、これをここに
接触している被転写紙に転写させるものである。
現在“非衝撃式プリント方式”としては、サーマルプリ
ントヘツドから供給される熱エネルギーによつて発色す
るように、あらかじめ表面処理の施された感熱記録紙
に、サーマルプリントヘツドを押し当てて発色印字を得
る“発色型サーマルプリント方式”と、熱溶融インクを
塗布したフイルムリボンに、サーマルプリントヘツドを
押し当てて溶融インクを溶かし、被転写紙に転写印字す
る“熱転写サーマルプリント方式”とが注目されてい
る。これらのサーマルプリント方式では、サーマルプリ
ントヘツドがパルス電圧を印加することによつて発熱す
る抵抗体で構成されているため、通電パルスの間隔を所
定時間開けておかないと、前のパルスによつて加熱され
た抵抗体が冷えない内に次のパルスを受けて、印字と非
印字(白抜け)の区別が無くなつて印字のしつぱなしに
なるという現象を起す。したがって、サーマルプリント
ヘツドの熱サイクルが印字速度を制約することになり、
一般に、印字周波数500パルス/秒以下、印字周期2msec
以上で、24ドツト文字の印字速度にして20文字/秒が限
界とされている。これを“ワイヤドツトインパクトプリ
ント方式”と比較すると、この方式は印字周波数2000パ
ルス/秒、上記と同様の24ドツト文字の印字速度にする
と80文字/秒までの実力があるとされている。
ントヘツドから供給される熱エネルギーによつて発色す
るように、あらかじめ表面処理の施された感熱記録紙
に、サーマルプリントヘツドを押し当てて発色印字を得
る“発色型サーマルプリント方式”と、熱溶融インクを
塗布したフイルムリボンに、サーマルプリントヘツドを
押し当てて溶融インクを溶かし、被転写紙に転写印字す
る“熱転写サーマルプリント方式”とが注目されてい
る。これらのサーマルプリント方式では、サーマルプリ
ントヘツドがパルス電圧を印加することによつて発熱す
る抵抗体で構成されているため、通電パルスの間隔を所
定時間開けておかないと、前のパルスによつて加熱され
た抵抗体が冷えない内に次のパルスを受けて、印字と非
印字(白抜け)の区別が無くなつて印字のしつぱなしに
なるという現象を起す。したがって、サーマルプリント
ヘツドの熱サイクルが印字速度を制約することになり、
一般に、印字周波数500パルス/秒以下、印字周期2msec
以上で、24ドツト文字の印字速度にして20文字/秒が限
界とされている。これを“ワイヤドツトインパクトプリ
ント方式”と比較すると、この方式は印字周波数2000パ
ルス/秒、上記と同様の24ドツト文字の印字速度にする
と80文字/秒までの実力があるとされている。
すなわち、サーマルプリント方式はワイヤドツト方式に
比べ騒音が少ないという長所がある反面、印字速度が遅
いという欠点がある。
比べ騒音が少ないという長所がある反面、印字速度が遅
いという欠点がある。
通電式熱転写プリント方式は上記の熱転写サーマルプリ
ント方式と同様に、溶融インクを塗工したフイルムリボ
ンを用いるが、溶融インクを溶かす方法としてフイルム
リボン上の抵抗層の発熱によつている点が相違する。こ
の場合にはサーマルプリント方式のように電極を構成す
る抵抗体が何度も発熱を繰り返すのではなく、一旦発熱
して印字を終えたリボンが再度使われないため、熱サイ
クルが印字速度を制約することにはならず、理論的には
ワイヤドツド方式以上の、例えば3,000〜5,000パルス/
秒の印字周波数での印字の可能性もあり、しかも無騒音
ということでも最も理想的なプリント方式と考えられて
いるが、現実には印字周波数1,000〜1,500パルス/秒、
24ドツト文字の印字速度にして40〜60文字/秒というよ
うに、サーマルプリント方式とワイヤドツト方式の中間
の能力で使用されているに過ぎない。
ント方式と同様に、溶融インクを塗工したフイルムリボ
ンを用いるが、溶融インクを溶かす方法としてフイルム
リボン上の抵抗層の発熱によつている点が相違する。こ
の場合にはサーマルプリント方式のように電極を構成す
る抵抗体が何度も発熱を繰り返すのではなく、一旦発熱
して印字を終えたリボンが再度使われないため、熱サイ
クルが印字速度を制約することにはならず、理論的には
ワイヤドツド方式以上の、例えば3,000〜5,000パルス/
秒の印字周波数での印字の可能性もあり、しかも無騒音
ということでも最も理想的なプリント方式と考えられて
いるが、現実には印字周波数1,000〜1,500パルス/秒、
24ドツト文字の印字速度にして40〜60文字/秒というよ
うに、サーマルプリント方式とワイヤドツト方式の中間
の能力で使用されているに過ぎない。
通電式熱転写プリント方式用のインクリボンには、
(1)基材層としてカーボンブラックを練り込んだポリ
カーボネート樹脂からなる電気抵抗フイルムを用い、そ
の一方の面にアルミニウム蒸着層を介して溶融インク層
を設けたもの、および(2)基材層としてのポリエステ
ルフイルムの一方の面にアルミニウム蒸着層を介してカ
ーボン抵抗層を設けるとともに、他方の面に溶融インク
層を設けた構造のものが知られている。前者に比べ後者
のものは、リボン強度が高く、また印字周波数1,000〜
1,500パルス/秒のような低速印字における印字品位が
すぐれているが、基材としてのポリエステルフイルム層
の伝熱性が低いため、抵抗層で発生した熱量がそのまゝ
基材層を通過して溶融インク層に伝播せずに、タングス
テン金属などからなる点状ヘツド電極の方へも逃げると
いう状態になり、通電幅、すなわち発熱時間の小さい高
速印字条件下では溶融インク層に充分に熱が伝わらず、
その結果として印字周波数2,000パルス/秒以上での印
字が出来ないという欠点があつた。
(1)基材層としてカーボンブラックを練り込んだポリ
カーボネート樹脂からなる電気抵抗フイルムを用い、そ
の一方の面にアルミニウム蒸着層を介して溶融インク層
を設けたもの、および(2)基材層としてのポリエステ
ルフイルムの一方の面にアルミニウム蒸着層を介してカ
ーボン抵抗層を設けるとともに、他方の面に溶融インク
層を設けた構造のものが知られている。前者に比べ後者
のものは、リボン強度が高く、また印字周波数1,000〜
1,500パルス/秒のような低速印字における印字品位が
すぐれているが、基材としてのポリエステルフイルム層
の伝熱性が低いため、抵抗層で発生した熱量がそのまゝ
基材層を通過して溶融インク層に伝播せずに、タングス
テン金属などからなる点状ヘツド電極の方へも逃げると
いう状態になり、通電幅、すなわち発熱時間の小さい高
速印字条件下では溶融インク層に充分に熱が伝わらず、
その結果として印字周波数2,000パルス/秒以上での印
字が出来ないという欠点があつた。
本発明はこのような不利を解決した通電式熱転写プリン
ト用リボンに関するもので、電気絶縁フイルムの一方の
面に金属薄膜層を介して0.5〜10Ω・cmの体積固有抵抗
と電気絶縁フイルムの2倍以上の厚みを有する電気抵抗
層を設けるとともに、他方の面に熱溶融インク層を設け
たリボンとしたことを要旨とするものである。
ト用リボンに関するもので、電気絶縁フイルムの一方の
面に金属薄膜層を介して0.5〜10Ω・cmの体積固有抵抗
と電気絶縁フイルムの2倍以上の厚みを有する電気抵抗
層を設けるとともに、他方の面に熱溶融インク層を設け
たリボンとしたことを要旨とするものである。
これを説明すると、本発明者らは、通電式熱転写プリン
ト用リボンにおける上記問題点の解決のために、まず厚
み6μmのポリエステルフイルムの一方の面に面積抵抗
1〜3Ω/□のアルミニウム蒸着層を設け、さらにこの
上に体積固有抵抗が1〜3Ω・cmのカーボン層を厚み9
〜10μmで設け、他方の面に溶融インク層を設けたリボ
ンを作製し、これについて印字周波数を変えて印字テス
トを行なつたところ、2,000パルス/秒以上では1,500パ
ルス/秒以下に比べて印字品位が劣り、さらに3,000パ
ルス/秒以上では印字が殆んど出来ないことが確認され
た。
ト用リボンにおける上記問題点の解決のために、まず厚
み6μmのポリエステルフイルムの一方の面に面積抵抗
1〜3Ω/□のアルミニウム蒸着層を設け、さらにこの
上に体積固有抵抗が1〜3Ω・cmのカーボン層を厚み9
〜10μmで設け、他方の面に溶融インク層を設けたリボ
ンを作製し、これについて印字周波数を変えて印字テス
トを行なつたところ、2,000パルス/秒以上では1,500パ
ルス/秒以下に比べて印字品位が劣り、さらに3,000パ
ルス/秒以上では印字が殆んど出来ないことが確認され
た。
通電熱転写方式は、発熱抵抗層にヘツドピン電極を接触
させ、ヘツドピンの真下の金属薄膜層に向つて一定電流
iを流して、抵抗層のジユール発熱ΔQ(cal/sec)を
得るのであるが、カーボン層の体積固有抵抗をσ(Ω・
cm)、カーボン層の厚みをt(cm)、ヘツドピン電極面
積をA(cm2)とすると が成立する。
させ、ヘツドピンの真下の金属薄膜層に向つて一定電流
iを流して、抵抗層のジユール発熱ΔQ(cal/sec)を
得るのであるが、カーボン層の体積固有抵抗をσ(Ω・
cm)、カーボン層の厚みをt(cm)、ヘツドピン電極面
積をA(cm2)とすると が成立する。
一方、この発熱による抵抗層の温度上昇をΔT(℃)、
抵抗層の比熱をCP(cal/g・℃)、抵抗層の密度をρ(g
/cm3)とすると、ΔQ=(ρ・A・t)・CP・ΔT−
が成立する。本発明者らは1,000パルス/秒(通電幅0.5
msec)で使用する通電インクリボンを、厚み6μmのポ
リエステルフイルムをベースフイルムとして検討する過
程で、電流iとカーボン層の体積固有抵抗σは、式か
らある水準以上でなければ、必要な発熱量が得られない
ため転写印字はできないが、ある水準を超えて設定する
と、抵抗層の発熱、つまり温度上昇が大きくなりすぎ
て、カーボン層に使用している母材樹脂が焼けて発煙
し、ポリエステルフイルムも溶断して穴明き状態となる
という不都合が生じ、また前述の、カーボン練り込み樹
脂フイルムをベースフイルムとするものも、電流iを上
げ過ぎると同様の状態になること、さらに、2,000パル
ス/秒以上の高速印字においても、式からだけ考えて
カーボン層の体積固有抵抗σだけを増加させ発熱量ΔQ
さえ大きくすれば、通電発熱幅が0.1msec〜0.2msecとい
うような小さなレベルでも、金属製ヘツド電極へ逃げる
熱量を補なつて、ベースフイルム層側に伝播する熱量を
十分に得ることができるという考え方は、上述のフイル
ムの溶断という不都合を引き起こすだけであることを確
認した。
抵抗層の比熱をCP(cal/g・℃)、抵抗層の密度をρ(g
/cm3)とすると、ΔQ=(ρ・A・t)・CP・ΔT−
が成立する。本発明者らは1,000パルス/秒(通電幅0.5
msec)で使用する通電インクリボンを、厚み6μmのポ
リエステルフイルムをベースフイルムとして検討する過
程で、電流iとカーボン層の体積固有抵抗σは、式か
らある水準以上でなければ、必要な発熱量が得られない
ため転写印字はできないが、ある水準を超えて設定する
と、抵抗層の発熱、つまり温度上昇が大きくなりすぎ
て、カーボン層に使用している母材樹脂が焼けて発煙
し、ポリエステルフイルムも溶断して穴明き状態となる
という不都合が生じ、また前述の、カーボン練り込み樹
脂フイルムをベースフイルムとするものも、電流iを上
げ過ぎると同様の状態になること、さらに、2,000パル
ス/秒以上の高速印字においても、式からだけ考えて
カーボン層の体積固有抵抗σだけを増加させ発熱量ΔQ
さえ大きくすれば、通電発熱幅が0.1msec〜0.2msecとい
うような小さなレベルでも、金属製ヘツド電極へ逃げる
熱量を補なつて、ベースフイルム層側に伝播する熱量を
十分に得ることができるという考え方は、上述のフイル
ムの溶断という不都合を引き起こすだけであることを確
認した。
また、本発明者らは、式からジユール発熱ΔQによつ
て抵抗層の温度上昇ΔTが得られたとき、カーボン抵抗
層の熱容量が大きい程(つまりカーボン層の厚みが大き
い程)、金属製ヘツド電極へ逃げる熱量を補なつて、ベ
ースフイルム層側に伝播する熱量を十分に得ることがで
き、電流i及びカーボンの体積固有抵抗σを1,000パル
ス/秒とほぼ同等の水準に設定することができるので、
発熱抵抗層の焼けやベースフイルムの溶断がなくなるこ
とを知り、カーボン層の体積固有抵抗σ=1〜3Ω・cm
のカーボン層厚みをベースフイルム4μmに対しては8
μm以上、ベースフイルム6μmに対しては12μm以上
に設定することにより、印字周波数2,000パルス/秒以
上の条件で良好な印字品位を得ることができ、逆にベー
スフイルム厚みに対して2倍以下のカーボン皮膜では、
印字品位が低下してしまうことを実験的に確かめる本発
明に到達した。
て抵抗層の温度上昇ΔTが得られたとき、カーボン抵抗
層の熱容量が大きい程(つまりカーボン層の厚みが大き
い程)、金属製ヘツド電極へ逃げる熱量を補なつて、ベ
ースフイルム層側に伝播する熱量を十分に得ることがで
き、電流i及びカーボンの体積固有抵抗σを1,000パル
ス/秒とほぼ同等の水準に設定することができるので、
発熱抵抗層の焼けやベースフイルムの溶断がなくなるこ
とを知り、カーボン層の体積固有抵抗σ=1〜3Ω・cm
のカーボン層厚みをベースフイルム4μmに対しては8
μm以上、ベースフイルム6μmに対しては12μm以上
に設定することにより、印字周波数2,000パルス/秒以
上の条件で良好な印字品位を得ることができ、逆にベー
スフイルム厚みに対して2倍以下のカーボン皮膜では、
印字品位が低下してしまうことを実験的に確かめる本発
明に到達した。
ここに本発明における電気絶縁フイルム1としては、セ
ルローストリアセテートフイルム、ポリ塩化ビニルフイ
ルム、ポリスチレンフイルム、ポリプロピレンフイル
ム、ポリエチレンフイルム、ポリカーボネートフイル
ム、ポリエステルフイルム、ポリ四フツ化エチレンフイ
ルム、FEPフイルム、ポリイミドフイルムなどが挙げら
れるが、耐熱性、価格などからポリエステルフイルムが
好ましい。フイルムの厚さは伝熱性の点から25μm以下
が使用できるが、フイルム厚みが薄すぎると強度が低下
して切れやすくなり取扱いが困難になり、逆にフイルム
厚みが厚くなるとインクリボンの総厚みが厚くなり、イ
ンクリボンの所定長に対する巻径が大きくなりすぎる不
都合を生じるため、3〜9μmの範囲で選ぶのが望まし
い。このフイルムへの金属薄膜層2の形成材料として
は、真空蒸着法、気化法、スパツタリング法等の薄膜形
成法を使用することができるAg、Cu、Au、Ni、Cr、Mo、
Mg、Zn、Sn等が挙げられる。この薄膜層2は、厚み1μ
m以下が考えられるが、薄すぎるとピンホールや欠落の
欠陥が増加し、厚すぎると薄膜形成時間が長くなつてフ
イルムにしわ寄りを生じ取扱いにくくなるため、0.03μ
m〜0.1μmの間の厚みを選ぶのが望ましい。この厚み
から、上記薄膜材料は体積固有抵抗の低い金属が望まし
く、価格なども考慮すると、Cu、Al、Niなどが望まし
い。電気抵抗層3は、カーボンブラック、グラフアイト
等の抵抗粉末を漆系塗料、カシユー系塗料、フエノール
樹脂塗料、フタル酸樹脂塗料、アクリル樹脂塗料、エポ
キシ樹脂塗料、ポリエステル−イソシアネート樹脂塗
料、メラミン樹脂塗料、ビニル樹脂塗料に混合分散させ
て抵抗塗料とし、これを乾燥塗膜したもので、この乾燥
塗膜の体積固有抵抗は、上述したとおり大きすぎると発
熱量が大きすぎて、焼け・フイルムの溶断状態を生じ、
低すぎると、熱溶融インク層を溶かすに必要な発熱量を
得られないため、0.5〜10Ω・cmの範囲から選ぶとよ
く、さらには、1〜3Ω・cmの範囲に設定することが望
ましい。抵抗層3の厚みは、上述の如く、電気絶縁フイ
ルム1の厚みの2倍以上が必要であるが、厚すぎると、
インクリボン総厚が増加してインクリボンの巻径に影響
を与えるため、2〜3倍の範囲に設定するのが望まし
い。フイルム厚み4μmに対しては10μm前後、フイル
ム厚い6μmに対しては14μm前後に設定するのがよ
い。熱溶融インク層4の材料は、カルナバワツクス、エ
ステルワツクスを主成分とし、60℃以上ん発熱で溶融す
るワツクス系インク、EVA樹脂、アクリル樹脂、PVA樹
脂、EEA樹脂等を主成分とし、90℃前後で溶融するソリ
ツド系溶融インクの2種類が使用できる。溶融インクの
厚みは2〜4μmが選ばれるが、この厚みは、印字濃度
との関係からサーマルヘツド方式の熱転写フイルムにお
いて一般化されているものである。
ルローストリアセテートフイルム、ポリ塩化ビニルフイ
ルム、ポリスチレンフイルム、ポリプロピレンフイル
ム、ポリエチレンフイルム、ポリカーボネートフイル
ム、ポリエステルフイルム、ポリ四フツ化エチレンフイ
ルム、FEPフイルム、ポリイミドフイルムなどが挙げら
れるが、耐熱性、価格などからポリエステルフイルムが
好ましい。フイルムの厚さは伝熱性の点から25μm以下
が使用できるが、フイルム厚みが薄すぎると強度が低下
して切れやすくなり取扱いが困難になり、逆にフイルム
厚みが厚くなるとインクリボンの総厚みが厚くなり、イ
ンクリボンの所定長に対する巻径が大きくなりすぎる不
都合を生じるため、3〜9μmの範囲で選ぶのが望まし
い。このフイルムへの金属薄膜層2の形成材料として
は、真空蒸着法、気化法、スパツタリング法等の薄膜形
成法を使用することができるAg、Cu、Au、Ni、Cr、Mo、
Mg、Zn、Sn等が挙げられる。この薄膜層2は、厚み1μ
m以下が考えられるが、薄すぎるとピンホールや欠落の
欠陥が増加し、厚すぎると薄膜形成時間が長くなつてフ
イルムにしわ寄りを生じ取扱いにくくなるため、0.03μ
m〜0.1μmの間の厚みを選ぶのが望ましい。この厚み
から、上記薄膜材料は体積固有抵抗の低い金属が望まし
く、価格なども考慮すると、Cu、Al、Niなどが望まし
い。電気抵抗層3は、カーボンブラック、グラフアイト
等の抵抗粉末を漆系塗料、カシユー系塗料、フエノール
樹脂塗料、フタル酸樹脂塗料、アクリル樹脂塗料、エポ
キシ樹脂塗料、ポリエステル−イソシアネート樹脂塗
料、メラミン樹脂塗料、ビニル樹脂塗料に混合分散させ
て抵抗塗料とし、これを乾燥塗膜したもので、この乾燥
塗膜の体積固有抵抗は、上述したとおり大きすぎると発
熱量が大きすぎて、焼け・フイルムの溶断状態を生じ、
低すぎると、熱溶融インク層を溶かすに必要な発熱量を
得られないため、0.5〜10Ω・cmの範囲から選ぶとよ
く、さらには、1〜3Ω・cmの範囲に設定することが望
ましい。抵抗層3の厚みは、上述の如く、電気絶縁フイ
ルム1の厚みの2倍以上が必要であるが、厚すぎると、
インクリボン総厚が増加してインクリボンの巻径に影響
を与えるため、2〜3倍の範囲に設定するのが望まし
い。フイルム厚み4μmに対しては10μm前後、フイル
ム厚い6μmに対しては14μm前後に設定するのがよ
い。熱溶融インク層4の材料は、カルナバワツクス、エ
ステルワツクスを主成分とし、60℃以上ん発熱で溶融す
るワツクス系インク、EVA樹脂、アクリル樹脂、PVA樹
脂、EEA樹脂等を主成分とし、90℃前後で溶融するソリ
ツド系溶融インクの2種類が使用できる。溶融インクの
厚みは2〜4μmが選ばれるが、この厚みは、印字濃度
との関係からサーマルヘツド方式の熱転写フイルムにお
いて一般化されているものである。
次に本発明の具体的態様を実施例により説明する。
実施例 厚さ6μmのポリエステルフイルム、ルミラー「6CF5
3」(東レ社製)に、面積抵抗、2Ω/□のアルミニウ
ム蒸着層を設け、この蒸着層面に、乾燥時の体積固有抵
抗が1.5Ω・cmのポリエステル−イソシアネート樹脂系
カーボン塗料ST77−61(信越ポリマー社製商品)を3本
ロールリバースコータを用いて塗工し、100℃で10秒間
乾燥させ、厚さ13〜14μmのカーボン皮膜を形成させた
後60℃で3日間加温養生して架橋反応を完結させた。
3」(東レ社製)に、面積抵抗、2Ω/□のアルミニウ
ム蒸着層を設け、この蒸着層面に、乾燥時の体積固有抵
抗が1.5Ω・cmのポリエステル−イソシアネート樹脂系
カーボン塗料ST77−61(信越ポリマー社製商品)を3本
ロールリバースコータを用いて塗工し、100℃で10秒間
乾燥させ、厚さ13〜14μmのカーボン皮膜を形成させた
後60℃で3日間加温養生して架橋反応を完結させた。
次に、このベースフイルムの裏面の融点が90℃である熱
転写用溶融インクNT−R−K(信越ポリマー社製商品
名)を、グラビヤコーターを用いて厚さ2μmに塗工
し、さらにこの上に融点が100℃である熱転写用溶融イ
ンク32BK−11−墨(帝国インキ製造社製商品名)を同じ
装置を用いて、厚さ4μmに塗工してインクリボンをつ
くり、これを通電熱転写プリント装置(シヤープ社製)
に載置し、ベツク平滑度25secの被転写紙にパルス電圧2
4Vを通電パルス幅0.15msecで印加し、印字周波数3.600
パルス/秒の条件で、1文字当り24ドツトの高精細漢字
を印字速度150文字/秒で印字したところ、高印字品質
の印字を得ることができた。
転写用溶融インクNT−R−K(信越ポリマー社製商品
名)を、グラビヤコーターを用いて厚さ2μmに塗工
し、さらにこの上に融点が100℃である熱転写用溶融イ
ンク32BK−11−墨(帝国インキ製造社製商品名)を同じ
装置を用いて、厚さ4μmに塗工してインクリボンをつ
くり、これを通電熱転写プリント装置(シヤープ社製)
に載置し、ベツク平滑度25secの被転写紙にパルス電圧2
4Vを通電パルス幅0.15msecで印加し、印字周波数3.600
パルス/秒の条件で、1文字当り24ドツトの高精細漢字
を印字速度150文字/秒で印字したところ、高印字品質
の印字を得ることができた。
これとは別に、上記と同様のアルミ蒸着フイルムに、乾
燥時の体積固有抵抗15Ω・mcのポリエステル−イソシア
ネート系カーボン塗料ST−77−7(信越ポリマー社製商
品名)を上記と同様にして塗工し、厚さ13〜14μmの皮
膜に形成したフイルムを調製し、上記と同様の印字テス
トを行なつたところ、これは発熱量が大きすぎるのが原
因で、カーボン層が焼けて発煙し、ポリエステルフイル
ムも溶断してしまつた。
燥時の体積固有抵抗15Ω・mcのポリエステル−イソシア
ネート系カーボン塗料ST−77−7(信越ポリマー社製商
品名)を上記と同様にして塗工し、厚さ13〜14μmの皮
膜に形成したフイルムを調製し、上記と同様の印字テス
トを行なつたところ、これは発熱量が大きすぎるのが原
因で、カーボン層が焼けて発煙し、ポリエステルフイル
ムも溶断してしまつた。
さらに、上記実施例と同様にカーボン塗料ST−77−61
(前出)を用いて、厚さ9〜10μmのカーボン皮膜を形
成して、インクリボンを作り、これを上記プリント装置
に載置して、パルス電圧24Vを通電幅0.5msecで印加し、
印字周波数1,000パルス/秒の条件で、1文字当り24ド
ツトの高精細漢字を印字速度42文字/秒で印字したとこ
ろ、高印字品質の印字を得ることができたが、印字周波
数2,000パルス/秒以上の条件では、被転写紙に印字転
写を行なうことができず、インクリボンに溶融インクが
溶けずに残つていた。
(前出)を用いて、厚さ9〜10μmのカーボン皮膜を形
成して、インクリボンを作り、これを上記プリント装置
に載置して、パルス電圧24Vを通電幅0.5msecで印加し、
印字周波数1,000パルス/秒の条件で、1文字当り24ド
ツトの高精細漢字を印字速度42文字/秒で印字したとこ
ろ、高印字品質の印字を得ることができたが、印字周波
数2,000パルス/秒以上の条件では、被転写紙に印字転
写を行なうことができず、インクリボンに溶融インクが
溶けずに残つていた。
(発明の効果) 本発明によれば印字周波数2,000パルス/秒以上の高速
印字条件下で使用しても、リボンが溶断したり、発煙し
たりすることがなく、高精細漢字を高印字品質で得るこ
とができる。
印字条件下で使用しても、リボンが溶断したり、発煙し
たりすることがなく、高精細漢字を高印字品質で得るこ
とができる。
図面は本発明の一実施例に係わる断面説明図である。 (主要な符号の説明) 1…電気絶縁フイルム、2…金属薄膜層、 3…電気抵抗層、4…熱溶融インク層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−201897(JP,A) 特開 昭59−123695(JP,A) 特開 昭61−295555(JP,A) 特開 昭61−205189(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】電気絶縁フイルムの一方の面に金属薄膜層
を介して0.5〜10Ω・cmの体積固有抵抗と電気絶縁フイ
ルムの2倍以上の厚みを有する電気抵抗層を設けるとと
もに、他方の面に熱溶融インク層を設けてなる通電式熱
転写プリント用リボン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18807286A JPH0678023B2 (ja) | 1986-08-11 | 1986-08-11 | 通電式熱転写プリント用リボン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18807286A JPH0678023B2 (ja) | 1986-08-11 | 1986-08-11 | 通電式熱転写プリント用リボン |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6342888A JPS6342888A (ja) | 1988-02-24 |
| JPH0678023B2 true JPH0678023B2 (ja) | 1994-10-05 |
Family
ID=16217213
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18807286A Expired - Lifetime JPH0678023B2 (ja) | 1986-08-11 | 1986-08-11 | 通電式熱転写プリント用リボン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0678023B2 (ja) |
-
1986
- 1986-08-11 JP JP18807286A patent/JPH0678023B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6342888A (ja) | 1988-02-24 |
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