JPH0678578B2 - 高純度金合金 - Google Patents

高純度金合金

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JPH0678578B2
JPH0678578B2 JP15220589A JP15220589A JPH0678578B2 JP H0678578 B2 JPH0678578 B2 JP H0678578B2 JP 15220589 A JP15220589 A JP 15220589A JP 15220589 A JP15220589 A JP 15220589A JP H0678578 B2 JPH0678578 B2 JP H0678578B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は99.9重量%以上の高純度金合金の提供、就中
高靭性を有し加工性に優れた高純度金合金の提供に関す
る。
[従来の技術] 金は、その優れた装飾的特性、化学的特性等から種々の
用途に向けて用いられている。しかしながら高品位の金
は一般に柔かく傷つき易く、変形し易い等の不都合を有
し、実用的な加工特性に欠ける不都合があった。
かゝる点から夫々の使用目的に合せた硬度を有する加工
特性に優れた金素材を得るために金素材の合金化、加工
硬化、熱処理等がなされている。
しかしながら高品位の99.99%の金等では加工ないしは
熱処理による高靭化には自ずと限界があり、一般的には
カラット金と称し、金−銀−銅の三元合金として使用し
ている。
このカラット金は、使用目的に合せて要請される色調と
硬度を前提として前記の金−銀−銅の合金設計をするこ
とが一般になされている。
しかしながら高純度金合金であって、しかも高靭性を有
し、加工特性に優れた高純度金合金を得るためには限ら
れた範囲内での特殊な合金設計が必要であると同時に、
同一の化学的組成の高純度金合金においても特別な鋳造
条件、加工条件、熱処理条件を予め設定する必要があっ
た。
一般に金を母材として得られる金合金では99.9重量%の
高純度金合金で折出硬化を得たものではなかった。
そこで、一般的な金属合金での時硬効果理論にもとづい
て金−ニッケル、金−ゲルマニウム、金−アルミニウム
の二元系合金状態図(変態図)を参照して、折出基材と
してニッケルとアルミニウムとを選択して高純度金合金
での折出硬化を試みた。
この折出基材としてのニッケルは800℃以下の温域でAu
+Niの二分離を生ずることが認められ、又折出基材とし
てのアルミニウムは545℃で3重量%Auに固溶するもの
ゝ、低温域で折出、硬化することが認められた。
しかしながら、このニッケルとアルミニウムを折出基材
として用いた金−ニッケル、金−アルミニウムの二元系
合金では、ニッケルと、アルミニウムとが金に対し共に
1重量%以上添加することを要し、金に対しニッケルと
アルミニウムとの添加量が1重量%未満である場合には
所期の時硬効果能が認められなかった。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら99.9重量%以上の高純度金合金であって、
しかも所期の高靭性を有し、加工特性にも優れた金合金
材が各方面から要請されるにいたっている。
かかる要請には金合金材が導電接点材として用いられた
りする際の導電特性その他の諸特性の要請に適応する特
性をもち、しかも所期の高靭性、加工性をもつ必要のあ
る場合、ネックレス等の加工特性並びに装飾的機能と資
産的価値づけとを同時に必要とする場合等種々の目的か
ら、その提供が求められている。
そこで金属合金における一般的な時硬効果理論にもとづ
いて折出基材にニッケルとアルミニウムとを選び、高靭
性を有する高純度金合金を得ようと試みたが、かゝるニ
ッケル、アルミニウムを折出基材とする時硬効果は、ニ
ッケル、アルミニウムの添加量が少なくとも1重量%以
上であることを要し、これよりも少ない折出基材の添加
では充分な時硬効果能を高めることができなかった。
かゝる点から、折出基材をより完全なものとする意図か
ら第三元素としてモリブデン、バナジウム、ベリウム、
イリジウム、イットリウム、コバルト、ジルコニウム、
チタンを前記の金−ニッケル、金−アルミニウムの二元
系合金に添加し、その時硬効果能を高めることが試みら
れたが、そのいずれも80Hv(ビッカース硬度)以上の高
純度金合金を得ることができなかった。
本発明にかゝる金合金は、かかる従前における高純度且
つ高硬度の金合金における不都合に鑑み優れた加工特性
に見合う高靭性を有し、しかも99.9重量%以上の高純度
を保つ金合金の提供を目的としている。
[課題を解決するための手段] 本発明は、かゝる目的を達成するものとして、金の含有
率が99.99重量%の高純度の金母材を用い、これにアル
ミニウムとルテニウム又はゲルマニウムとを添加し、又
は品位が99.99%の高純度金母材にニッケルとゲルマニ
ウム又はルテニウムとを添加して1400℃以上の高温で保
持するか、又は略1400℃で溶解した後冷却凝固する処理
を反復して行なう。
この処理によって、 金99.9重量%と、 アルミニウム0.07〜0.081重量%又はニッケル0.072〜0.
063重量%と、 微量のルテニウム又はゲルマニウムとからなる高純度で
高硬度の金合金を得る。
[実施例] 以下本発明にかゝる典型的な一実施例を詳細に説明す
る。
先ず品位が99.99%の金99.9重量%に、アルミニウム0.0
7〜0.081重量%と微量のルテニウム又はゲルマニウムと
を添加する。
又、同様に品位が99.99%の金99.9重量%に、ニッケル
0.072〜0.063重量%と、微量のルテニウム又はゲルマニ
ウムとを添加する。
このアルミニウム0.07〜0.081重量%と微量のルテニウ
ム又はゲルマニウムの添加、又はニッケル0.072〜0.063
重量%と微量のゲルマニウム又はルテニウムの添加以外
の範囲での添加、特に添加量の少ない場合には充分な折
出効果がなく、所期の硬度を得ることができなかった。
又、この添加量を増した場合の折出効果は満足し得るも
のであったが99.9%の高純度金合金のを得ることができ
なかった。
尚、前記合金組成範囲としては、金99.9重量%、アルミ
ニウム0.07〜0.081重量%、ルテニウム0.02〜0.009重量
%の組成範囲又は、金99.9重量%、ニッケル0.072〜0.0
63重量%、ゲルマニウム0.018〜0.027重量%の組成範囲
が好ましく、ルテニウムに代ってゲルマニウムを添加し
た合金、前記ゲルマニウムに代ってルテニウムを添加し
た合金でも時硬効果能が高められ、高硬度の金合金を得
ることができた。
更に、金99.9重量%、アルミニウム0.081重量%、ルテ
ニウム0.009重量%の組成又は、金99.9重量%、ニッケ
ル0.063重量%、ゲルマニウム0.027重量%の組成の金合
金がより好ましく、所期の高靭性を有する加工性に優れ
た高純度金合金を得ることができた。
又、前記ルテニウム、ゲルマニウムに代るものとして、
アルミニウム又はニッケルに微量のモリブデン、バナジ
ウム、ベリウム、イリジウム、イットリウム、コバル
ト、ジルコニウム、チタンを添加して得た品位99.9%の
高純度金合金では80Hv以上の硬度を得ることができなか
った。
次いで前記の化学組成に相当する元素の添加された金合
金素材を真空又はアルゴンガスの雰囲気内で溶解し1400
℃以上の高温に保持する。
又は略1400℃溶解後冷却凝固させる処理を2〜3回繰返
すことによって高純度金合金での折出硬化をした。
かかる溶解処理を経た高純度金合金では、その鋳造状態
で70Hv以上の硬度が得られた。
又、この鋳造インゴットを単純にロール加工し、加工率
50%の状態で90H以上の硬度が得られた。
尚、前記の鋳造条件以外の方法で得たキャスト品は非常
に脆く、加工性に乏しく実用に供し得る合金とすること
ができなかった。
このようにして得られた高純度金合金の一つは金99.9重
量%と、アルミニウム0.07〜0.081重量%と、微量のル
テニウム又はゲルマニウムとからなる。又、他の高純度
金合金は金99.9重量%と、ニッケル0.072〜0.063重量%
と、微量のゲルマニウム又はルテニウムとからなる。
この金合金を前記のロール加工後に、150〜250℃の温域
に3〜5時間保持して熱処理を施したところ140Hv以上
の硬度を得ることができた。
尚、前記の合金設計において添加されるルテニウムとゲ
ルマニウムとは高温域で固溶されているアルミニウム、
ニッケルの折出を高め又は分離を補う。又、合金組織の
微細化が、このルテニウム、ゲルマニウムの添加によっ
てすゝめられる。
実施例1 金99.9重量%、アルミニウム0.081重量%、ルテニウム
0.009重量%の配合率からなる合金素材を1400℃以上の
高温で保持した後常温に戻して合金鋳造品を得た。
この溶解処理において添加アルミニウムは完全に金に固
溶していたが、545℃以下の温域で効果的に折出した。
この低温域でのアルミニウムの折出はルテニウムの添加
された状態でより高められることが認められた。
このようにして得られた合金鋳造品に熱処を施した。
この熱処理は、該合金鋳造品を200℃に4時間保持する
ことで施した。
この合金鋳造品の硬度(ビッカース硬度)は次の通りで
あった。(尚、この硬度測定は10mm径の丸棒状の合金鋳
品を本材とし、その表面層と、該本材の中心位置とで測
定し、これと同形状且つ同条件の99.99%品位の金の鋳
造品の丸棒とを比較して示している。) 次いで、前記の合金鋳造品をロール加工で、加工度50%
まで加工し、偏平の板状とし、その加工鋳造品を本材と
し、その表面層と、該本材の中心位置とで硬度測定を
し、同条件の99.99%品位の金鋳造品と比較した。
実施例2 添加合金種をニッケル0.063重量%、ゲルマニウム0.027
重量%とした以外の条件を実施例1と同一にして高純
度、高硬度の金合金を得た。
この金合金では溶解処理、特に低温域でのAu+Niの分離
をし、硬化することが認められた。又、添加したルテニ
ウムが、このAu+Niの分離を補うと共に組成の微細化に
有効であることが認められた。
得られた高純度金合金の硬度は前記実施例1と略同一で
あった。
実施例3 溶解処理を、140℃で溶解後冷却する方法の繰返しとし
た以外の条件を、実施例1と同一にして高純度、高硬度
の金合金を得た。
ここで得られた金合金の硬度は実施例1で得られた金合
金より僅かに良好であることが認められた。
実施例4 添加合金種をアルミニウム0.07重量%、ゲルマニウム0.
03重量%とした以外の条件を実施例1と同一にして高純
度、高硬度の金合金を得た。
こゝで得られた金合金の硬度は、実施例1で得られた金
合金の硬度よりも僅かに劣っていたが加工上全く問題が
なかった。
実施例5 添加合金種をニッケル0.072重量%、ルテニウム0.02重
量%とした以外の条件を実施例1と同一にして高純度、
高硬度の金合金を得た。
ここで得られた金合金は、実施例1で得られた金合金に
比較して硬度が劣り、加工上稍々難が認められたものゝ
実用に供することができた。
比較例1 添加合金種としてルテニウムを用いずニッケルのみを0.
1重量%添加した以外の条件を実施例1におけると同一
にして金合金を得た。
こゝで得られた金合金は柔く、傷つき易く、99.99%品
位の金鋳造品に近い硬度であって、加工に適していなか
った。
比較例2 添加合金種をニッケルのみとし、ゲルマニウムを用いず
に0.09重量%を添加した外の条件を実施例2と同一にし
て金合金を得た。
こゝで得られた金合金は比較例1と同様に加工に適する
硬度を有していなかった。
比較例3 アルミニウムの添加量を0.06重量%とした以外の条件を
実施例1におけると同一にして金合金を得た。
こゝで得られた金合金は比較例1と同様に加工に適する
硬度を有しなかった。
比較例4 ニッケルの添加量を0.05重量%とした以外の条件を実施
例2におけると同一にして金合金を得た。
こゝで得られた金合金は比較例1と同様に加工に適する
硬度を有しなかった。
[効果] 本発明にかゝる高純度金合金は、金の含有率が99.9重量
%と高い状態で、その硬度を高めた結果、高純度金合金
における加工特性を良好とすることができた。
特に、高純度金合金とすることによって金素材の有する
電気的、化学的あるいは熱的特性等を損うことなく、そ
の機械的強度を高めることができた結果、各種の電子機
器等の構成素材とすることができた。
又、高純度金合金としてその品位を保ったままで高靭性
を付与されたことから変形したり、傷を生ずることのな
い純金製ネックレス等の装飾品、純金工芸品、装飾用ク
リップ類として用いることができた。
更に、高品位で、しかも耐腐食性に優れ、さらに適度の
硬さを有する高純度金合金であることから重要な公印な
いしは私印の印材等として用いることができた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金母材に微量のアルミニウム又はニッケル
    と、微量のルテニウム又はゲルマニウムとが添加され、
    且つこれをが1400℃以上の高温に保持され又は反復して
    略1400℃で溶解〜冷却凝固されて、組成が 金99.9重量%と、 アルミニウム0.07〜0.081重量%又はニッケル0.072〜0.
    063重量%と、 残部がルテニウム又はゲルマニウムとされている高靭性
    を有する高純度金合金。
JP15220589A 1989-06-16 1989-06-16 高純度金合金 Expired - Lifetime JPH0678578B2 (ja)

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US4939266A (en) * 1982-06-01 1990-07-03 Rohm And Haas Company Nitrosamine-free 3-isothiazolone
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