JPH0678751A - 酵母細胞壁の除去法 - Google Patents

酵母細胞壁の除去法

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JPH0678751A
JPH0678751A JP4233911A JP23391192A JPH0678751A JP H0678751 A JPH0678751 A JP H0678751A JP 4233911 A JP4233911 A JP 4233911A JP 23391192 A JP23391192 A JP 23391192A JP H0678751 A JPH0678751 A JP H0678751A
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JP
Japan
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cell wall
yeast cell
yeast
cells
lysing enzyme
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JP4233911A
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English (en)
Inventor
Kozo Tanabe
辺 耕 三 田
Hajime Matsumoto
本 肇 松
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Kirin Brewery Co Ltd
Original Assignee
Kirin Brewery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 酵母細胞壁の効率的な除去 【構成】 酵母菌体を水性媒体中において90℃を超え
て沸騰するまでの温度で加熱処理した後、酵母細胞溶解
酵素を作用させ、酵母細胞壁の全てをあるいは一部を除
去することを特徴とする酵母細胞壁の除去法。 【効果】 酵母細胞壁溶解酵素の使用量を低下させて、
効率よく酵母細胞壁を溶解除去させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】〔発明の背景〕
【産業上の利用分野】本発明は酵母菌体の細胞壁の全て
あるいは一部を除去することを特徴とする酵母細胞壁の
除去方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来酵母菌体は栄養価の高い蛋白質、ビ
タミン、ミネラル等を高濃度に含有しており、薬品、食
品、家畜や養魚用飼料として利用分野は種々あるが、酵
母細胞はマンナン、グルカン、蛋白質、脂肪等からなる
極めて強固な細胞壁が存在しているために、消化性が悪
く、菌体内成分の利用率が低く、利用する場合の大きな
難点となっている。人、家畜、魚等に酵母菌体が与えら
れた場合の利用率が低いのは、人、家畜、魚等が酵母細
胞壁を消化する酵素をもっていないためであり、細胞壁
を除去することは消化性を向上させる上で重要である。
酵母細胞壁の除去方法としては化学的手段、物理的手
段、酵素的手段等が検討されて来たが、いずれも非能率
的な手段にとどまっており、産業的に実施された例はい
まだかって見られない。
【0003】酵母細胞壁が各種の酵素によって溶解され
ることは既に知られていて、たとえばアースロバクター
・ルテウスの生産する酵母細胞壁溶解酵素が知られてい
るが(詳細後記)、この酵素は強力であるところより少
量の使用で十分であるとはいえ、高価であるので、たと
えばビール酵母のように大量に生産される酵母の処理に
使用するのは経済的に引き合わないのが現状である。
【0004】また、特公昭56−5314号公報には加
熱を併用した酵素的手段による例が示されているが、加
熱処理が50〜90℃と本発明に比べると低く、また核
酸含量を低下させるために後処理としてアルカリ溶解−
酸沈殿回収を行なっていて効率が良いとはいい難い。
【0005】〔発明の概要〕
【発明が解決しようとする課題】酵母菌体の細胞は極め
て強固な細胞壁の存在のため、利用用途上問題となって
いる。それ故細胞壁を部分的あるいは全部を除去できる
効率的な方法を開発することは酵母利用の点から産業上
非常に重要なことといえる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の点を
考慮し、酵母菌体の細胞壁を効率的に除去するための研
究を重ねた結果、プロテアーゼの関与のほとんどない酵
母細胞壁溶解酵素により酵母細胞壁を溶解させる前に酵
母菌体を90℃以上の温度で加熱処理することにより容
易に細胞壁の除去率を高められること、またこの方法を
用いると酵母細胞壁溶解酵素の使用量を著しく低減でき
ること、を見出だした。
【0007】<要旨>本発明による酵母細胞壁の除去法
は、酵母菌体を水性媒体中において90℃を超えて沸騰
するまでの温度で加熱処理した後、酵母細胞溶解酵素を
作用させ、酵母細胞壁の全てをあるいは一部を除去する
こと、を特徴とするものである。
【0008】<効果>本発明によれば、酵母細胞壁溶解
酵素によって酵母細胞壁を溶解させるにあって、低酵素
使用量で、後処理としてのアルカリ溶解−酸沈殿回収を
行なう必要なしで、酵母細胞壁の全てまたは一部を効率
よく除去することができる。
【0009】〔発明の具体的説明〕 <酵母菌>本発明によって細胞壁を除去すべく対象とな
る酵母菌は、酵母に分類されるもののうち、酵母細胞壁
溶解酵素により溶解可能な任意のものでありうる。その
ような酵母としては、たとえばサッカロミセス、エンド
ミコプシス、サッカロミコデス、ネマトスボラ、カンデ
ィダ、トルロプシス、プレタノミセス、ロドトルラなど
の属に属する菌、あるいはいわゆるビール酵母、パン酵
母、清酒酵母等と俗称されるもの、があげられる。
【0010】<酵母細胞壁溶解酵素>本発明に用いられ
る酵母細胞壁溶解酵素には特に限定はないが、プロテア
ーゼ活性が低い酵母細胞壁溶解酵素が望ましく、たとえ
ばアースロバクター(Arthrobacter) やオエルスコビア
(Oerskovia)に属する菌の生産する酵素が上げられる。
その一具体例としてして、アースロバクター・ルテウス
(Arthrobacter luteus 微工研菌寄第153号)の生産
する酵母細胞壁溶解酵素(特公昭47−32674号及
び特公昭48−2790号各公報参照)がある。
【0011】<加熱工程>酵母菌体を、水性媒体中にお
いて、適当濃度、たとえば約1〜10%含む均一な水性
懸濁液として、適宜の手段により、たとえば水蒸気の吹
込み加熱により、90℃以上かつ沸騰するまで温度を上
昇させる。加熱処理時間は長時間でも可能であるが、経
済的見地から30分程度が好ましい。工業的には、工場
内で容易に入手できる水蒸気の吸込みによって加熱を行
なうことが有利であり、また次工程での細胞壁溶解効果
も大きい。酵母の水性懸濁液は水を酵母のみからなって
いる場合の外に、塩、培地成分、その他が溶存ないし懸
濁していてもよい。pHは5.0〜8.0がふつうであ
る。
【0012】<酵母細胞壁溶解処理>加熱処理された菌
体を約1〜20%となるように水又は緩衝液に懸濁さ
せ、次いで酵母細胞壁溶解酵素を酵母菌体1g当り1〜
200単位、好ましくは5〜100単位、添加し、pH
5.0〜8.0に調整しながら、20〜50℃、好まし
くは30〜45℃、で1〜24時間緩やかな攪拌又は静
置条件下で反応を行う。この際、反応を促進するため反
応液に亜硫酸ソーダ溶液を最終濃度として0.15Mに
至るまで添加しても良い。この工程により、酵母細胞壁
の一部あるいは全てを除去することができる。
【0013】反応終了の反応液から酵母菌体内容物を回
収するには、たとえば、遠心分離、メンブランフィルタ
ー濾過等によればよい。
【0014】
【実施例】
実施例1 ビール工場より採取したビール酵母の生菌体を濃度が5
%になるように水に懸濁させ、第1表に示す温度で2時
間加熱処理後、それぞれの処理菌体の懸濁液に酵母細胞
壁溶解酵素を酵母菌体1gに対し25単位添加し、35
℃で4時間緩やかに攪拌しながら反応させた。反応液中
の酵母細胞壁の除去の程度を測定するため、3N−Na
OH溶液を反応液1mlに対して0.1ml添加し、3分間
静置後、適宜水にて希釈してから、分光光度計を用いて
OD800nmの値を測定して、濁度減少率〔(A−B)
/A×100〕、A:3N−NaOH溶液の代わりに水
を0.1ml添加した場合のOD800nmの値、B:3N
−NaOH溶液0.1ml添加した場合のOD800nmの
値)を求めた。この値は酵母の酵母細胞壁の除去率と相
関し、値が高いほど除去率が高い。結果は、第1表に示
した通りである。第1表の結果から、酵母菌体を90℃
を超える温度で加熱することにより酵母細胞壁は極めて
酵母細胞壁溶解酵素によって除去されやすくなることが
わかる。
【0015】
【0016】実施例2 実施例1で使用した酵母を100℃で第2表に示す時間
加熱処理し、実施例1と同様にして酵母細胞壁を除去し
た。加熱処理時間と濁度減少率は、第2表に示す通りと
なった。 これらの結果から、いずれの加熱処理においても、酵母
細胞壁は極めて除去されやすい状態になっていることが
わかる。また、30分以上の加熱処理時間においてほぼ
一定となるようであった。
【0017】実施例3 メタノールを唯一の炭素源とする培地にて30℃で3日
間振とう培養して得られたCandida N−16(微工研菌
寄第425号)の生菌体を濃度が5%となるように水に
懸濁させ、95℃で2時間加熱処理後、懸濁液をpH
6.5に調整してから、酵母細胞壁溶解酵素を酵母菌体
1gに対して50単位添加し、35℃で2時間緩やかに
攪拌しながら反応させた。実施例1と同様に濁度減少率
を測定したところ、53.8%であった。
【0018】実施例4 麦芽エキスを含む培地で30℃で2日間振とう培養して
得られたSaccharo-myces cerevisiae(IFO 028
3)の生菌体を濃度5%の懸濁液とし、水蒸気を直接吹
き込んで沸騰状態にし、30分間保持し、冷却した後p
H6.5に調整してから、酵母細胞壁溶解酵素を菌体1
gに対し、50単位添加し、35℃で4時間静置にて反
応させた。実施例1と同様に濁度減少率を測定したとこ
ろ、64.6%であった。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、酵素細胞壁溶解酵素に
よって酵母細胞を溶解させるに当って、低酵素使用量
で、後処理としてのアルカリ溶解−酸沈殿回収を行なう
必要なしで、酵母細胞壁を少なくとも部分的に除去する
ことができることは、〔発明の概要〕の項において前記
したところである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C12N 1/16 C12R 1:865)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酵母菌体を水性媒体中において90℃を超
    えて沸騰するまでの温度で加熱処理した後、酵母細胞溶
    解酵素を作用させ、酵母細胞壁の全てをあるいは一部を
    除去することを特徴とする酵母細胞壁の除去法。
JP4233911A 1992-09-01 1992-09-01 酵母細胞壁の除去法 Pending JPH0678751A (ja)

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JP4233911A JPH0678751A (ja) 1992-09-01 1992-09-01 酵母細胞壁の除去法

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JPH0678751A true JPH0678751A (ja) 1994-03-22

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JP4233911A Pending JPH0678751A (ja) 1992-09-01 1992-09-01 酵母細胞壁の除去法

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