JPH067964Y2 - 剛体トロリ線 - Google Patents
剛体トロリ線Info
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- JPH067964Y2 JPH067964Y2 JP6846588U JP6846588U JPH067964Y2 JP H067964 Y2 JPH067964 Y2 JP H067964Y2 JP 6846588 U JP6846588 U JP 6846588U JP 6846588 U JP6846588 U JP 6846588U JP H067964 Y2 JPH067964 Y2 JP H067964Y2
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Landscapes
- Current-Collector Devices For Electrically Propelled Vehicles (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は走行中の電車等に電気を供給するために、軌道
と平行に敷設される剛体トロリ線に関する。特に集電面
の耐摩耗性を向上させるために、集電面にステンレス鋼
製の集電板を設けた剛体トロリ線に関する。
と平行に敷設される剛体トロリ線に関する。特に集電面
の耐摩耗性を向上させるために、集電面にステンレス鋼
製の集電板を設けた剛体トロリ線に関する。
(従来技術及びその課題) 第9図は従来例を示しており、ステンレス鋼製の集電板
41を銅またはアルミニウム製の凸状トロリ主材40に
熱間押出加工により圧接した構造である。
41を銅またはアルミニウム製の凸状トロリ主材40に
熱間押出加工により圧接した構造である。
この第9図の構造では集電板41の摩耗が限界にきた時
には、トロリ線全体を交換しなければならず、取替え作
業等の保守に時間がかかる。しかも次のような技術的課
題もある。
には、トロリ線全体を交換しなければならず、取替え作
業等の保守に時間がかかる。しかも次のような技術的課
題もある。
トロリ主材40と集電板41の熱膨脹係数の差により、
温度変化時にバイメタル効果が生じ、トロリ線全体が歪
み、それにより線長さ方向端部で集電板41とトロリ主
材40が長さ方向にずれたり、剥離したしすることがあ
り、通電不良の原因になる。
温度変化時にバイメタル効果が生じ、トロリ線全体が歪
み、それにより線長さ方向端部で集電板41とトロリ主
材40が長さ方向にずれたり、剥離したしすることがあ
り、通電不良の原因になる。
またカーブ軌道に対応してトロリ線を湾曲加工する場合
には、加工時にトロリ主材40と集電板41とが長さ方
向にずれてしまい、それにより集電板41の剥離あるい
は座屈が生じる。
には、加工時にトロリ主材40と集電板41とが長さ方
向にずれてしまい、それにより集電板41の剥離あるい
は座屈が生じる。
第10図の従来例は、ステンレス鋼製の集電板47をコ
の字状に形成してアルミニウム製の補強補強部材46に
被せ、アルミニウム製のトロリ主材45の両耳部45a
間に集電板47を嵌め、耳部45aをかしめることによ
り集電板47をトロリ主材45に固着した構造である。
の字状に形成してアルミニウム製の補強補強部材46に
被せ、アルミニウム製のトロリ主材45の両耳部45a
間に集電板47を嵌め、耳部45aをかしめることによ
り集電板47をトロリ主材45に固着した構造である。
この第10図の構造でも集電板47の摩耗が限界にきた
時には剛体トロリ線全体を交換しなければならず、取替
え作業等の保守に時間がかかる。
時には剛体トロリ線全体を交換しなければならず、取替
え作業等の保守に時間がかかる。
また第9図と同様熱膨脹係数の差により集電板41のず
れ、剥離あるいは座屈が生じ易い。さらに集電板47は
補強部材46に単に被せられているだけであるので、集
電板47と補強部材46間には殆んど面圧が付与されて
おらず、それにより集電時の電気抵抗が高くなることが
あり、集電板47が焼けることが考えられる。即ちステ
ンレス鋼はアルミニウムあるいは銅よりも導電性が低い
ため、上記のようにステンレス鋼製の集電板47を備え
る場合には、導電性を良好に保つために両者間の接触面
の面圧を十分に確保することが要求される。
れ、剥離あるいは座屈が生じ易い。さらに集電板47は
補強部材46に単に被せられているだけであるので、集
電板47と補強部材46間には殆んど面圧が付与されて
おらず、それにより集電時の電気抵抗が高くなることが
あり、集電板47が焼けることが考えられる。即ちステ
ンレス鋼はアルミニウムあるいは銅よりも導電性が低い
ため、上記のようにステンレス鋼製の集電板47を備え
る場合には、導電性を良好に保つために両者間の接触面
の面圧を十分に確保することが要求される。
(考案の目的) 本考案の目的は、導電性の高いトロリ主材にステンレス
製の集電板を設ける剛体トロリ線において、集電板の摩
耗時の保守、交換を容易に行えるようにすると共に、熱
膨脹係数の差等による集電板のずれによる剥離等を防止
し、さらに集電板とトロリ主材との間で優れた通電性を
確保できるようにすることである。さらに集電板挾持部
分のコンパクト化等も本考案の目的である。
製の集電板を設ける剛体トロリ線において、集電板の摩
耗時の保守、交換を容易に行えるようにすると共に、熱
膨脹係数の差等による集電板のずれによる剥離等を防止
し、さらに集電板とトロリ主材との間で優れた通電性を
確保できるようにすることである。さらに集電板挾持部
分のコンパクト化等も本考案の目的である。
(目的を達成するための技術的手段) 上記目的を達成するために本考案は、断面形状が凸形に
形成された導電性の高い銅又はアルミニウム等からなる
トロリ主材と、集電面を形成するステンレス鋼製の集電
板とを備えた剛体トロリ線において、集電板を、両側壁
を有する断面形状コの字状に形成すると共にトロリ主材
の集電面側の頭部に被せ、トロリ主材及び集電板の両側
壁に貫通孔をそれぞれ形成し、集電板の貫通孔をトロリ
主材の貫通孔に対して集電面側に僅かに偏心させ、一方
の集電板側壁の貫通孔にはこれに係合するつば付き筒状
ナットを挿入し、他方の集電板側壁の貫通孔にはこれに
係合するロックボルトを挿通し、該ロックボルトをトロ
リ主材頭部の貫通孔内で筒状ナットに螺合し、ロック用
ボルト頭部と筒状ナットつば部により集電板両側壁を挾
持している。
形成された導電性の高い銅又はアルミニウム等からなる
トロリ主材と、集電面を形成するステンレス鋼製の集電
板とを備えた剛体トロリ線において、集電板を、両側壁
を有する断面形状コの字状に形成すると共にトロリ主材
の集電面側の頭部に被せ、トロリ主材及び集電板の両側
壁に貫通孔をそれぞれ形成し、集電板の貫通孔をトロリ
主材の貫通孔に対して集電面側に僅かに偏心させ、一方
の集電板側壁の貫通孔にはこれに係合するつば付き筒状
ナットを挿入し、他方の集電板側壁の貫通孔にはこれに
係合するロックボルトを挿通し、該ロックボルトをトロ
リ主材頭部の貫通孔内で筒状ナットに螺合し、ロック用
ボルト頭部と筒状ナットつば部により集電板両側壁を挾
持している。
(作用) 集電板の貫通孔をトロリ主材の貫通孔よりも集電面側に
偏心させて筒ナット及びロックボルトを上記両孔に挿入
しており、従って筒ナットとボルトが撓むと共に集電板
自体も撓み、その復元力(ばね作用)により集電板とト
ロリ主材の集電面側の端面とを常に圧接し、集電板とト
ロリ本体との間の通電性を良好に確保する。
偏心させて筒ナット及びロックボルトを上記両孔に挿入
しており、従って筒ナットとボルトが撓むと共に集電板
自体も撓み、その復元力(ばね作用)により集電板とト
ロリ主材の集電面側の端面とを常に圧接し、集電板とト
ロリ本体との間の通電性を良好に確保する。
またボルト及び筒ナットを取り外すことにより集電板と
トロリ主材とを分解でき、それにより集電板摩耗時には
集電板のみを交換でき、保守が容易である。
トロリ主材とを分解でき、それにより集電板摩耗時には
集電板のみを交換でき、保守が容易である。
ボルト頭部と筒ナットつば部により集電板の両側壁を挾
持しているので、集電板両側壁の開き防止及び集電板と
トロリ主材との長さ方向のずれ等を阻止できる。したが
って集電性能がよい。また挾持部分がコンパクトで挾持
用部品点数の節約にもなる。
持しているので、集電板両側壁の開き防止及び集電板と
トロリ主材との長さ方向のずれ等を阻止できる。したが
って集電性能がよい。また挾持部分がコンパクトで挾持
用部品点数の節約にもなる。
(実施例) 第1図は本考案を適用した剛体トロリ線の縦断面拡大図
を示しており、この第1図において、剛体トロリ線9は
導電性の良い銅製のトロリ主材10と、耐摩耗性の高い
ステンレス鋼製の集電板13等から構成されている。ト
ロリ主材10は基端部(第1図右端部)にフランジ11
を一体に有し、それにより断面形状が概ね凸状(T字
状)に形成されており、集電面H側の先端部には膨出状
の頭部12が一体に形成されている。頭部12はピン長
さ方向(第1図の上下方向)の両端部にそれぞれ溝部1
2bを有し、それにより中央部にくびれ部12aを形成
している。即ち頭部12は断面形状が概ねH形状になっ
ており、上記くびれ部12aに上下方向に貫通する貫通
孔15が形成されている。また溝部12bの内面はくび
れ部12a側に行くに従い貫通孔中心線側にくるように
テーパー状に形成されている。
を示しており、この第1図において、剛体トロリ線9は
導電性の良い銅製のトロリ主材10と、耐摩耗性の高い
ステンレス鋼製の集電板13等から構成されている。ト
ロリ主材10は基端部(第1図右端部)にフランジ11
を一体に有し、それにより断面形状が概ね凸状(T字
状)に形成されており、集電面H側の先端部には膨出状
の頭部12が一体に形成されている。頭部12はピン長
さ方向(第1図の上下方向)の両端部にそれぞれ溝部1
2bを有し、それにより中央部にくびれ部12aを形成
している。即ち頭部12は断面形状が概ねH形状になっ
ており、上記くびれ部12aに上下方向に貫通する貫通
孔15が形成されている。また溝部12bの内面はくび
れ部12a側に行くに従い貫通孔中心線側にくるように
テーパー状に形成されている。
集電板13は両側壁14を一体に備えることにより断面
形状が概ねコの形状に形成されており、前記トロリ主材
10の頭部12に被せられると共に、両側壁14には貫
通孔16が形成されている。
形状が概ねコの形状に形成されており、前記トロリ主材
10の頭部12に被せられると共に、両側壁14には貫
通孔16が形成されている。
集電板側壁14の貫通孔16の中心線O2はトロリ主材
10の貫通孔15の中心線O1に対してわずかな偏心量
cだけ、集電面H側に偏心している。集電板側壁14の
貫通孔16部分にはそれぞれワッシャ17が配置されて
いる。
10の貫通孔15の中心線O1に対してわずかな偏心量
cだけ、集電面H側に偏心している。集電板側壁14の
貫通孔16部分にはそれぞれワッシャ17が配置されて
いる。
上記集電板13をトロリ主材頭部12に固定するために
つば付き筒ナット21及びロックボルト19が備えられ
ている。筒ナット21は下方から下側ワッシャ17の孔
及び下側側壁14の貫通孔16を通過してトロリ主材頭
部12の貫通孔15内に挿入されている。筒ナット21
はトロリ主材頭部12内でとぎれており、筒ナット21
の上端縁は頭部12の上下方向中央部位置に位置してい
る。ボルト19は上方か上側ワッシャ17の孔及び上側
側壁14の貫通孔16を通過してトロリ主材頭部12の
貫通孔15内に挿入され、前記筒ナット21に螺合して
いる。そして筒ナット21のつば部21a及びボルト頭
部19aにより両ワッシャ17を介して集電板側壁14
を挾持している。ワッシャ17はトロリ主材10のフラ
ンジ部11側の端部に折り曲げ部17aを一体に備え、
該折り曲げ部17aは側壁14のフランジ部11側の端
面に当接し、ワッシャ17の回転止めをなしている。
つば付き筒ナット21及びロックボルト19が備えられ
ている。筒ナット21は下方から下側ワッシャ17の孔
及び下側側壁14の貫通孔16を通過してトロリ主材頭
部12の貫通孔15内に挿入されている。筒ナット21
はトロリ主材頭部12内でとぎれており、筒ナット21
の上端縁は頭部12の上下方向中央部位置に位置してい
る。ボルト19は上方か上側ワッシャ17の孔及び上側
側壁14の貫通孔16を通過してトロリ主材頭部12の
貫通孔15内に挿入され、前記筒ナット21に螺合して
いる。そして筒ナット21のつば部21a及びボルト頭
部19aにより両ワッシャ17を介して集電板側壁14
を挾持している。ワッシャ17はトロリ主材10のフラ
ンジ部11側の端部に折り曲げ部17aを一体に備え、
該折り曲げ部17aは側壁14のフランジ部11側の端
面に当接し、ワッシャ17の回転止めをなしている。
第2図は第1図のIII矢視図であり、集電板13の貫通
孔16はトロリ線長さ方向に長い長孔になっており、そ
れにより例えばトロリ線を曲線状に曲げ加工する時に、
集電板13とトロリ主材10との長さ方向のずれ等を吸
収し、筒ナット21及びボルト19に無理な荷重がかか
らないようになっている。
孔16はトロリ線長さ方向に長い長孔になっており、そ
れにより例えばトロリ線を曲線状に曲げ加工する時に、
集電板13とトロリ主材10との長さ方向のずれ等を吸
収し、筒ナット21及びボルト19に無理な荷重がかか
らないようになっている。
第3図は第1図のIII矢視図であり、筒ナットつば部2
1aには工具等を係合するための1対の切り落とし部2
9が形成されている。
1aには工具等を係合するための1対の切り落とし部2
9が形成されている。
第4図はトロリ線9を碍子26に支持した状態を示して
おり、フランジ部11が上下の留め金具32の基端部に
より碍子26のキャップ26a部分に脱落不能に係止さ
れると共にトロリ線重心部分(ウエブ10aの中間部
分)Sが、留め金具32の先端部により支持されてい
る。碍子26は支持装置の取付け板29を介してパラペ
ットに固着される。
おり、フランジ部11が上下の留め金具32の基端部に
より碍子26のキャップ26a部分に脱落不能に係止さ
れると共にトロリ線重心部分(ウエブ10aの中間部
分)Sが、留め金具32の先端部により支持されてい
る。碍子26は支持装置の取付け板29を介してパラペ
ットに固着される。
第5図は分解時の斜視図を示しており、集電板13の貫
通孔(長孔)16は例えば60cm間隔で配置されてお
り、トロリ主材10の貫通孔15も集電板13側の貫通
孔16に対応して60cm間隔で配置されている。
通孔(長孔)16は例えば60cm間隔で配置されてお
り、トロリ主材10の貫通孔15も集電板13側の貫通
孔16に対応して60cm間隔で配置されている。
集電板13の集電面H及びトロリ主材10の頭部12の
先端面はどちらもなだらか円弧状に形成されているが、
第6図に誇張して示すように組み付け前においては、ト
ロリ主材頭部12の曲率半径R1に対して集電板13の
曲率半径R2の方が僅かに大きく形成されており、組み
付け時のボルト21等のばね作用により集電板13の集
電面部分が撓み、それにより曲率半径が頭部12の曲率
半径R1と略同じになる。
先端面はどちらもなだらか円弧状に形成されているが、
第6図に誇張して示すように組み付け前においては、ト
ロリ主材頭部12の曲率半径R1に対して集電板13の
曲率半径R2の方が僅かに大きく形成されており、組み
付け時のボルト21等のばね作用により集電板13の集
電面部分が撓み、それにより曲率半径が頭部12の曲率
半径R1と略同じになる。
第8図は剛体トロリ線の使用例を示しており、タイヤ式
電車の電気供給用に使用した例である。この第9図にお
いて、電車1は走行用のタイヤ2並びに脱落防止用のガ
イド輪5を備え、軌道装置の軌道面3上を走行するよう
になっている。軌道面3の側方にはパラペット7が設け
られており、該パラペット7に支持装置8を介して複数
本の剛体トロリ線9が支持されている。該剛体トロリ線
9は軌道と平行に配置され、電車1の集電シュー4が当
接する。
電車の電気供給用に使用した例である。この第9図にお
いて、電車1は走行用のタイヤ2並びに脱落防止用のガ
イド輪5を備え、軌道装置の軌道面3上を走行するよう
になっている。軌道面3の側方にはパラペット7が設け
られており、該パラペット7に支持装置8を介して複数
本の剛体トロリ線9が支持されている。該剛体トロリ線
9は軌道と平行に配置され、電車1の集電シュー4が当
接する。
該実施例の作用を具体的に説明すると、第1図の両貫通
孔15、16は集電板13側の貫通孔16が集電面側に
来るようにずれているため、組み付け時には第6図に誇
張して示すように頭部の上下方向の中央部分において貫
通孔15の集電面側の端縁が筒ナット21に圧接し、筒
ナット21のつば部近傍部分及びボルト19のボルト頭
部近傍部分が、それぞれ側壁14の貫通孔16の集電面
Hとは反対側(矢印A方向側)の端面に圧接し、それに
より筒ナット21及びボルト19は、中央部が集電面側
と反対側にくるように撓む。従ってボルト19等の復元
力(ばね作用)により集電板13を矢印A方向側に付勢
し、集電板13をトロリ主材10の頭部先端面に圧接
し、一定の面圧を確保する。しかもトロリ主材10の頭
部12の形状を、ボルト長さ方向両端部に溝部12bを
有するH状に形成し、上記溝部12bの内面をボルト長
さ方向の中央部側に行くに従いボルト軸心線側に来るよ
うにテーパ状に形成することにより、筒ナット21及び
ボルト19はその両端部と中央部との3点で支持される
ことになる。従ってボルト19等の撓みによるばね効果
が期待でき、一方ボルト19等が側壁14とトロリ主材
頭部12の間で剪断される心配はない。
孔15、16は集電板13側の貫通孔16が集電面側に
来るようにずれているため、組み付け時には第6図に誇
張して示すように頭部の上下方向の中央部分において貫
通孔15の集電面側の端縁が筒ナット21に圧接し、筒
ナット21のつば部近傍部分及びボルト19のボルト頭
部近傍部分が、それぞれ側壁14の貫通孔16の集電面
Hとは反対側(矢印A方向側)の端面に圧接し、それに
より筒ナット21及びボルト19は、中央部が集電面側
と反対側にくるように撓む。従ってボルト19等の復元
力(ばね作用)により集電板13を矢印A方向側に付勢
し、集電板13をトロリ主材10の頭部先端面に圧接
し、一定の面圧を確保する。しかもトロリ主材10の頭
部12の形状を、ボルト長さ方向両端部に溝部12bを
有するH状に形成し、上記溝部12bの内面をボルト長
さ方向の中央部側に行くに従いボルト軸心線側に来るよ
うにテーパ状に形成することにより、筒ナット21及び
ボルト19はその両端部と中央部との3点で支持される
ことになる。従ってボルト19等の撓みによるばね効果
が期待でき、一方ボルト19等が側壁14とトロリ主材
頭部12の間で剪断される心配はない。
また集電板13の第6図の曲率半径R2をトロリ主材頭
部12の曲率半径R1より僅かに大きくしていることに
より、組み付け時のボルト19等の作用による集電板1
3の撓みにより、一層集電板13の頂壁部分とトロリ頭
部12の端面が強く圧接し、両者13、12間の通電性
が向上する。ちなみに集電板13はその頂壁部分におい
ては板圧方向に電気が流れるためパスが短くなり、通電
性能がよい。なお側壁14部分においては、電気抵抗が
大きいが、本考案では上記のようにボルト19等のばね
作用及び集電板13自体のばね作用により、電気抵抗の
少ない頂壁部分での面圧を十分に確保できるのである。
部12の曲率半径R1より僅かに大きくしていることに
より、組み付け時のボルト19等の作用による集電板1
3の撓みにより、一層集電板13の頂壁部分とトロリ頭
部12の端面が強く圧接し、両者13、12間の通電性
が向上する。ちなみに集電板13はその頂壁部分におい
ては板圧方向に電気が流れるためパスが短くなり、通電
性能がよい。なお側壁14部分においては、電気抵抗が
大きいが、本考案では上記のようにボルト19等のばね
作用及び集電板13自体のばね作用により、電気抵抗の
少ない頂壁部分での面圧を十分に確保できるのである。
組み付け時においては、第1図のボルト頭部19aと筒
ナットつば部21aで集電板側壁14を挾持しているの
で、集電板14の開きを阻止できる。
ナットつば部21aで集電板側壁14を挾持しているの
で、集電板14の開きを阻止できる。
集電板13とトロリ主材10とを組み付ける時には、集
電板13をトロリ主材頭部12に被せると共に、ワッシ
ャ17を各貫通孔16部分に配置し、筒ナット21をそ
の先端テーパー部分を利用して下側側壁14の貫通孔1
6及び頭部12の貫通孔15に挿入する。この時例えば
適当な押さえ治具により集電板13を頭部側に押えてお
くと、ナット21の挿入が容易になる。そしてロックボ
ルト19を上方から貫通孔16等に挿入し、筒ナット2
1に螺着する。
電板13をトロリ主材頭部12に被せると共に、ワッシ
ャ17を各貫通孔16部分に配置し、筒ナット21をそ
の先端テーパー部分を利用して下側側壁14の貫通孔1
6及び頭部12の貫通孔15に挿入する。この時例えば
適当な押さえ治具により集電板13を頭部側に押えてお
くと、ナット21の挿入が容易になる。そしてロックボ
ルト19を上方から貫通孔16等に挿入し、筒ナット2
1に螺着する。
また集電板13の貫通孔16を長孔にしていることによ
り、剛体トロリ線の曲げ加工時に集電板13とトロリ主
材10との軸方向の位置がずれても、ボルト19等の破
損を防止でき、また両者13、10間の残留応力を軽減
でき、集電板13の座屈等を防止できる。
り、剛体トロリ線の曲げ加工時に集電板13とトロリ主
材10との軸方向の位置がずれても、ボルト19等の破
損を防止でき、また両者13、10間の残留応力を軽減
でき、集電板13の座屈等を防止できる。
集電板13が摩耗して取り替える場合には、ロックボル
ト19及び筒ナット21を外し、第3図のように集電板
13を外し、集電板13のみを新しい物と取り替える。
ト19及び筒ナット21を外し、第3図のように集電板
13を外し、集電板13のみを新しい物と取り替える。
ワッシャ17はピン孔(長孔)16を覆うことにより、
雨水や塵埃等の侵入を防いでいる。
雨水や塵埃等の侵入を防いでいる。
(別の実施例) (1)第5図に仮想線で示すように、集電板13の貫通孔
16間並びにトロリ主材10の貫通孔15間に、例えば
等間隔を隔てて3個ずつ予備の貫通孔15a、16a
(いわゆる捨孔)を形成しておく。
16間並びにトロリ主材10の貫通孔15間に、例えば
等間隔を隔てて3個ずつ予備の貫通孔15a、16a
(いわゆる捨孔)を形成しておく。
剛体トロリ線は例えば定尺が例えば7.5mであり、そ
れらを順次継ぎ足してゆくが、寸法の現地合わせ等では
乱尺品が出て定尺物を切断したりする。その時できるだ
け端部に近い箇所にボルト19等を配置するために上記
予備の貫通孔15a、16aを利用する。
れらを順次継ぎ足してゆくが、寸法の現地合わせ等では
乱尺品が出て定尺物を切断したりする。その時できるだ
け端部に近い箇所にボルト19等を配置するために上記
予備の貫通孔15a、16aを利用する。
(2)トロリ主材としては導電性の高いアルミニウムを利
用することもできる。
用することもできる。
(3)第1図のワッシャ17の折り曲げ部17aをトロリ
主材頭部12のフランジ部側端面に当接させるようにし
ても良い。
主材頭部12のフランジ部側端面に当接させるようにし
ても良い。
(5)また第5図のような頭部12の溝12bがない剛体
トロリ線にも本考案は適用できる。
トロリ線にも本考案は適用できる。
(6)ワッシャ17を省略することもできる。その場合は
ボルト19の頭部19a及び筒ナット21のつば部21
aの径を大きくして、ピン孔16の偏心位置に頭部19
a及びつば部21aが位置してもピン孔16を完全に包
囲できるようにする。
ボルト19の頭部19a及び筒ナット21のつば部21
aの径を大きくして、ピン孔16の偏心位置に頭部19
a及びつば部21aが位置してもピン孔16を完全に包
囲できるようにする。
(考案の効果) 以上説明したように本考案によると: (1)ステンレス鋼製の集電板13を筒ナット21及びボ
ルト19を利用して導電性の高いトロリ主材10に機械
的に結合しているので、集電面Hが摩耗した時には、集
電板13をトロリ主材10から外して集電板13のみを
新しい物と取り替えればよい。従って取替え作業、即ち
トロリ線の保守が容易である。
ルト19を利用して導電性の高いトロリ主材10に機械
的に結合しているので、集電面Hが摩耗した時には、集
電板13をトロリ主材10から外して集電板13のみを
新しい物と取り替えればよい。従って取替え作業、即ち
トロリ線の保守が容易である。
しかも従来のような軸方向のずれによる剥離等を防止で
きる。
きる。
(2)集電板13をトロリ主材10に対して取り外せるよ
うにしているにもかかわらず、集電板13とトロリ主材
10との間の良好な通電性能を確保でき、電車等に対す
る集電性能が良い。
うにしているにもかかわらず、集電板13とトロリ主材
10との間の良好な通電性能を確保でき、電車等に対す
る集電性能が良い。
即ち一般にステンレス鋼は銅あるいはアルミニウムに比
べて耐摩耗性が高い代わりに導電性は低いが、集電板側
壁14の貫通孔16を、トロリ主材10の貫通孔15に
対して僅かに集電面側にずらし、組み付け時におけるボ
ルト19等の撓み及び集電板13自体の撓みにより、集
電板13とトロリ主材10との接触面の面圧を十分に確
保しているので、常に集電板13とトロリ主材10との
通電性を良好に確保でき、集電性能等が良い。
べて耐摩耗性が高い代わりに導電性は低いが、集電板側
壁14の貫通孔16を、トロリ主材10の貫通孔15に
対して僅かに集電面側にずらし、組み付け時におけるボ
ルト19等の撓み及び集電板13自体の撓みにより、集
電板13とトロリ主材10との接触面の面圧を十分に確
保しているので、常に集電板13とトロリ主材10との
通電性を良好に確保でき、集電性能等が良い。
(3)ボルト頭部19aと筒ナットつば部21aにより集
電板13の両側壁14を挾持するようにしているので、
集電板13の開きを防止できる。
電板13の両側壁14を挾持するようにしているので、
集電板13の開きを防止できる。
(4)ロックボルト19及び筒ナット21をトロリ主材頭
部12の貫通孔15に挿入し、かつワッシャ17は集電
板側壁部分に配置しているので、例えばトロリ主材のウ
エブ部分にボルトや筒ナットを嵌めんでアーム等により
ピン両端部分を抱え込むような構造に比べ、部品点数が
少くて済むと共にコンパクトにできる。しかもトロリ主
材11のウエブ10a部分の両側面にスペースを確保で
きるため、第4図のように碍子26等に支持する場合に
留め金具32によりトロリ線の重心Sを的確に支えるこ
とができ、トロリ線の支持が安定する。
部12の貫通孔15に挿入し、かつワッシャ17は集電
板側壁部分に配置しているので、例えばトロリ主材のウ
エブ部分にボルトや筒ナットを嵌めんでアーム等により
ピン両端部分を抱え込むような構造に比べ、部品点数が
少くて済むと共にコンパクトにできる。しかもトロリ主
材11のウエブ10a部分の両側面にスペースを確保で
きるため、第4図のように碍子26等に支持する場合に
留め金具32によりトロリ線の重心Sを的確に支えるこ
とができ、トロリ線の支持が安定する。
第1図は本考案を適用した剛体トロリ線の縦断面拡大
図、第2図は第1図のII矢視図、第3図は第1図のIII
矢視図、第4図は碍子に支持した状態を示す正面図、第
5図はトロリ主材から集電板を外した状態を示す斜視
図、第6図は集電板とトロリ主材との曲率半径の相違を
誇張して示す縦断面部分図、第7図は筒ナット等の撓み
を誇張して示す縦断面略図、第8図は剛体トロリ線の使
用例であり、タイヤ式電車用軌道の縦断面図、第9図及
び第10図は従来例の縦断面図である。 10……トロリ主材、12……頭部、13……集電板、
14……側壁、15……貫通孔、16……貫通孔、17
……ワッシャ、19……ロックボルト、19a……頭
部、21……筒ナット、21a……つば部
図、第2図は第1図のII矢視図、第3図は第1図のIII
矢視図、第4図は碍子に支持した状態を示す正面図、第
5図はトロリ主材から集電板を外した状態を示す斜視
図、第6図は集電板とトロリ主材との曲率半径の相違を
誇張して示す縦断面部分図、第7図は筒ナット等の撓み
を誇張して示す縦断面略図、第8図は剛体トロリ線の使
用例であり、タイヤ式電車用軌道の縦断面図、第9図及
び第10図は従来例の縦断面図である。 10……トロリ主材、12……頭部、13……集電板、
14……側壁、15……貫通孔、16……貫通孔、17
……ワッシャ、19……ロックボルト、19a……頭
部、21……筒ナット、21a……つば部
Claims (1)
- 【請求項1】断面形状が凸形に形成された導電性の高い
銅又はアルミニウム等からなるトロリ主材と、集電面を
形成するステンレス鋼製の集電板とを備えた剛体トロリ
線において、集電板を、両側壁を有する断面形状コの字
状に形成すると共にトロリ主材の集電面側の頭部に被
せ、トロリ主材及び集電板の両側壁に貫通孔をそれぞれ
形成し、集電板の貫通孔をトロリ主材の貫通孔に対して
集電面側に僅かに偏心させ、一方の集電板側壁の貫通孔
にはこれに係合するつば付き筒状ナットを挿入し、他方
の集電板側壁の貫通孔にはこれに係合するロックボルト
を挿通し、該ロックボルトをトロリ主材頭部の貫通孔内
で筒状ナットに螺合し、ロック用ボルト頭部と筒ナット
つば部により集電板両側壁を挾持するようにした剛体ト
ロリ線。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6846588U JPH067964Y2 (ja) | 1988-05-23 | 1988-05-23 | 剛体トロリ線 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6846588U JPH067964Y2 (ja) | 1988-05-23 | 1988-05-23 | 剛体トロリ線 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01172921U JPH01172921U (ja) | 1989-12-07 |
| JPH067964Y2 true JPH067964Y2 (ja) | 1994-03-02 |
Family
ID=31293779
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6846588U Expired - Lifetime JPH067964Y2 (ja) | 1988-05-23 | 1988-05-23 | 剛体トロリ線 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH067964Y2 (ja) |
-
1988
- 1988-05-23 JP JP6846588U patent/JPH067964Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01172921U (ja) | 1989-12-07 |
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