JPH0679844U - 擁壁用基礎ブロック - Google Patents

擁壁用基礎ブロック

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JPH0679844U
JPH0679844U JP2621193U JP2621193U JPH0679844U JP H0679844 U JPH0679844 U JP H0679844U JP 2621193 U JP2621193 U JP 2621193U JP 2621193 U JP2621193 U JP 2621193U JP H0679844 U JPH0679844 U JP H0679844U
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英雄 菊池
和夫 田中
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 円滑な円弧面の擁壁を自在に構築することが
できるものを提供することにある。 【構成】 下辺2Aからその横巾D1よりも巾広とした
上辺2Bに向け後方に傾斜した正面壁部2、該正面壁部
2の横巾より巾広とした後面壁部3、該後面壁部3に向
け外側に傾斜した左右両側面壁部5及び前記後面壁部3
に向け下降傾斜した上面壁部4から構成され、前記正面
壁部2の上端縁に幅方向の係合突条2Cを突設するとゝ
もに、前記上面壁部4及び左右両側面壁部5に内部の空
洞6と連通する開口部8,9を夫々形成したことを特徴
とする擁壁用基礎ブロック。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、縦断勾配がある傾斜面に積みブロックを順次積み上げて擁壁を構築 する際に、前記積みブロックの最下段に設置して、特に内側に凹とした曲面の擁 壁を構築するのに使用して最適な擁壁用基礎ブロックに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種擁壁の構築方法は、図13に示すように、平地1と傾斜面2との 隣接部分に溝3を掘り、該溝3内に栗石4を敷いて転圧した後、木材や金属から なる型枠を設置する。そして、この型枠内に生コンクリートを打設して7〜14 日間程度自然養生し、上記生コンクリートが固化した後、前記溝3から型枠を抜 出して基礎コンクリート5を形成する。
【0003】 次いで、上記基礎コンクリート5の上に、所定間隔にわたり一段目の積みブロ ック6を所要数配列するとゝもに、その背面に投入した裏込栗石7と積みブロッ ク6との間隙に胴込コンクリート8を打設する。このようにして、一段目の施工 が終わった後、二段目,三段目と前記同じ作業を繰り返すことにより、所定の高 さまで積みブロック6を積み上げ、最後に天端ブロック9を敷設することにより 擁壁を形成するものである(特開平3−144016号公報参照)。
【0004】 しかし、上記のような従来の構築方法では、基礎コンクリート5の形成に型枠 の設置やその抜出し作業が必要であり、又打設した生コンクリートが固化するま で7〜14日間程度の養生が必要であるため、作業時間や労力が多大となり、擁 壁の構築期間が長くなるといった問題点がある。又、従来の構築方法で、例えば 小河川の災害復旧工事を行う場合、水の流れを変えて土嚢などで築堤して河床を 掘削するわけで、期間短縮の問題だけでなく河床まで作業が進む間に降雨による 増水で、現場の水没による二次災害になるケースが多々ある。
【0005】 このような従来の欠点を解消するため、特開平2−186018号公報には、 図14及び図15に示すように、擁壁用基礎ブロック1として、基礎部2と根石 部3とを一体化したものが開発されている。すなわち、基礎部2は高さに対して 横幅の可成り広い平板状の一対のフェース4,5を所定間隔だけ離間して平行に 対向配置されており、この前後一対のフェース4,5を部分的に複数個のウェー ブシェル6で連結するとにより、上記両フェース4,5及びウェーブシェル6に よって、上下に貫通した空隙7を有する枠体状に形成されている。また、根石部 3は基礎部2の上部において複数個が並列に立設されており、前面のフェース4 の上縁部から斜め後方に突出するよう形成されている。そして、上記基礎ブロッ ク1は、平地と斜面との隣接部分に掘削した溝に設置した後、前記従来例のよう に、根石部3の上部に積みブロックを順次所定の高さまで積み上げて擁壁を形成 するものである。
【0006】
【考案が解決しようとする問題点】
しかし、特開平2−186018号公報に開示された図14及び図15に示す ような擁壁用の基礎ブロック1は、基礎部2に根石部3が一体化されているとゝ もに、根石部3が基礎部2の上部に複数個並列して立設されており、且つ基礎部 2は高さに対して横幅の可成り広い平板状の一対のフェース4,5で構成されて いるため、全重量が大きくなり、溝内への設置,運搬,省力化等が困難となる。
【0007】 また、基礎部2の横幅が可成り広いので、施工が直線の時は良いが、河川のよ うに積みブロックを曲線で積む時には、根石部3が基礎部2と一体化しているた め目地の調整ができない。そのため、積みブロックを根石部3の上部に積み上げ て形成した擁壁の面は円滑な円弧面ではなく多角面となり、施工上問題があると ゝもに、隣接する基礎ブロック1や積みブロックとの間に間隙ができて構造強度 が低下し、美観も損なわれるといった諸問題点がある。
【0008】
【問題点を解決するための手段】
本考案は、上記のような従来の諸問題点を解決するために成されたもので、軽 量化が可能で、設置,運搬,省力化等が図られるとゝもに、円滑な円弧面の擁壁 も構築することができるものを提供することを目的としたものであり、その要旨 は、下辺からその横巾よりも巾広とした上辺に向け後方に傾斜した正面壁部、該 正面壁部の横巾より巾広とした後面壁部、該後面壁部に向け外側に傾斜した左右 両側面壁部及び前記後面壁部に向け下降傾斜した上面壁部から構成され、前記正 面壁部の上端縁に幅方向の係合突条を突設するとゝもに、前記上面壁部及び左右 両側面壁部に内部の空洞と連通する開口部を夫々形成したことを特徴とする擁壁 用基礎ブロックにある。
【0009】
【実施例】
以下、本考案を、図1乃至図9に示す実施例により詳細に説明する。なお、図 1は本考案に係る擁壁用基礎ブロックの斜視図、図2は図1のII−II線断面図、 図3は同基礎ブロックの平面図で、図4は同基礎ブロックを使用して構築した擁 壁の正面図、図5は図4のV−V線断面図、図6は同基礎ブロックを使用して擁 壁を構築する第1工程説明図で、図7は同第2工程説明図、図8は同第3工程説 明図、図9は同基礎ブロックの施工例を示す平面図である。
【0010】 図において、1は擁壁用基礎ブロックで、縦長方形状の正面壁部2、後面壁部 3、上面壁部4及び左右両側面壁部5とから構成された直方体状をしており、内 部は空洞部6で下面は開口7している。そして、前記正面壁部2は、その下辺2 Aからこれよりも巾広の上辺2Bに向かって後方に所望角度傾斜しているとゝも に、上端縁には係合突条2Cが全巾にわたって形成されている。
【0011】 そして、前記上面壁部4は後面壁部3に向かって所望角度で下降傾斜している と共に、該後面壁部3の下辺3A及び上辺3Bの横巾W1及びW2も、前記の正 面壁部2の下辺2A及び上辺2Bの横巾D1 及びD2より夫々大きく設定されて おり、したがって、前記左右両側面壁部5,5は後面壁部3に向かって外側に拡 がる傾斜面となるよう構成されている。
【0012】 また、前記上面壁部4と左右側面壁部5には、夫々前記空洞6と連通する長方 形状の開口部8,9が形成されており、正面壁部2の左右両端部下方近傍には、 連結用のナット10がインサートで設けられている。なお、図中、11は前記ナ ット10に螺合するボルト、12は隣接する基礎ブロック1との連結板で、該連 結板12の両端部には前記ボルト11の挿入孔12Aが形成されている。
【0013】 つぎに、本考案に係る基礎ブロック1を用いて、擁壁を構築する工程について 説明するに、先ず図6に示すように、平地13と斜面14との隣接部分に所定幅 の溝15を掘削し、該溝15内にプレキャストのコンクリート基礎板16を敷設 する。そして、図7に示すように、前記溝15内のコンクリート基礎板16上に 所定数個の基礎ブロック1を並列して設置した後、図1に示す連結板12,ボル ト11により、隣接する基礎ブロック1,1同志をその左右両端部下方において 連結し、連結した基礎ブロック1の背後に裏込め栗石17を詰め込む。
【0014】 その後、図8に示すように、前記基礎ブロック1の空洞6内に、上面壁部4の 開口部8から生コンクリート18を投入して、基礎ブロック1の鉛直方向の圧縮 強度を強化せしめるとゝもに、地盤及びコンクリート基礎板16と一体化して水 平方向の滑り抵抗を向上させる。そして、該基礎ブロック1上に、一段目の積み ブロック19をその前面下端と基礎ブロック1の係合突条2Cとを係合させ、位 置決めしながら積み重ね、胴込コンクリート18Aを打設する。
【0015】 そして、その上に第2段目,第3段目といったように、1段ごとに積みブロッ ク19の空隙に胴込コンクリート18Aを打設しながら所定の積上げ段数になる まで据付ける。最後に、図4及び図5に示すように、天端コンクリートブロック を敷設するか或いは天端コンクリート20を打設するとゝもに、基礎ブロック1 を埋め戻して擁壁が完成する。
【0016】 而して、基礎ブロック1には、その左右両側面壁部5に開口部9が形成されて おり、隣接する基礎ブロック1,1同志はこの開口部9において連通しているた め、上面壁部4の開口部8から空洞6内に投入した生コンクリート18は前記開 口部9を介して一体化され、基礎ブロック1同志の連結が強化される。また基礎 ブロック1の空洞6と積みブロック19の空隙とは上面壁部4の前記開口部8を 介して連通しているため、積みブロック19の空隙に投入した胴込め生コンクリ ート18Aは開口部8を介して一体化され、基礎ブロック1と一段目の積みブロ ック19との連結が強固になる。
【0017】 この際、胴込めコンクリート18Aの投入前に、基礎ブロック1の空洞6内に 配設した鉄筋(図示せず)の上端を開口部8より突出させ、この鉄筋を介して積 みブロック19と連結するようにすれば、両者の連結がより強固となる。なお、 上記基礎ブロック1は中空で、重量が軽減するので、大型化(例えば、高さ12 m)することも可能となり、このため積みブロック19の段数を少なくすること もできる。
【0018】 つぎに、本案基礎ブロックを使用して、平面視凹とした曲線の擁壁を構築する 場合について説明するに、基礎ブロック1の左右両側面壁部5は、正面壁部2か ら後面壁部3に向かって幅広となるように設定されているので、図9に示すよう に、隣接する基礎ブロック1の左右両側面壁部5が互いに面接合するようにして 連結すればよく、したがって、各基礎ブロック1の上に構築される擁壁の面は、 円滑な円弧形状に連接され、美麗な外観を呈する。
【0019】 また、直線の擁壁を構築する場合には、基礎ブロック1の下辺2Aの横巾D1 は上辺2Bの横巾D2より小さいため、隣接する基礎ブロック1の正面壁部2間 には正面視逆V字状の僅かな間隙が形成されるが、この間隙は目地によって調整 される範囲のものなので問題はない。しかし、前記間隙を無くしたい場合には、 この基礎ブロック1とは反対形状の基礎ブロックを、間に挟みながら設置すれば よい。
【0020】 すなわち、図10及び図11に示すように、下辺22Aからその横巾よりも巾 狭とした上辺22Bに向け後方に傾斜した正面壁部22、該正面壁部22の横巾 より巾狭とした後面壁部23、該後面壁部23に向け打ちに傾斜した左右両側面 壁部25及び前記後面壁部23に向け下降傾斜した上面壁部24から構成され、 前記正面壁部22の上端縁に幅方向の係合突条22Cを突設すると共に、前記上 面壁部24及び左右両側面壁部25に内部の空洞26と連通する開口部28,2 9を夫々形成した擁壁用基礎ブロック21を使用し、この擁壁用基礎ブロック2 1を、図12に示すように、本案に掛かる基礎ブロック1,1間に挟みながら設 置すれば、両ブロック1,21の正面壁部2,22及び左右両側面壁部5,25 の対向面はそれぞれ互いに面接合する。したがって、この基礎ブロック1,21 の上に構築される擁壁は、全体として直線となる。
【0021】
【考案の効果】
本考案に係る擁壁用基礎ブロックは、上記のように、下辺からその横巾よりも 巾広とした上辺に向け後方に傾斜した正面壁部、該正面壁部の横巾より巾広とし た後面壁部、該後面壁部に向け外側に傾斜した左右両側面壁部及び前記後面壁部 に向け下降傾斜した上面壁部から構成され、前記正面壁部の上端縁に幅方向の係 合突条を突設するとゝもに、前記上面壁部及び左右両側面壁部に内部の空洞と連 通する開口部を夫々形成した構成であるから、軽量化が可能となって運搬,設置 等が容易で、省力化が可能となる。また、構築後はその内部がコンクリートで充 填されるため鉛直方向の圧縮強度が向上し、積みブロックの積み重ね段数の制約 がなくなるとゝもに、基礎ブロックと地盤及びコンクリート基礎板とが一体化に なるため水平方向の滑り抵抗が増大し、且つ基礎ブロックと一段目の積みブロッ クとは係合突条において係合しているため、積みブロックの荷重による水平分力 が解消され、擁壁の崩壊を防止することが出来る。更に、基礎ブロックを直線状 及び内側に湾曲した円弧状に並設することも出来るため、現場の状況に応じた自 在な構築が可能であるとゝもに、その上に構築される擁壁面も円滑な円弧面とな り、美麗な外観を呈する擁壁を構築することが出来るといった諸効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る擁壁用基礎ブロックの斜視図であ
る。
【図2】図1のII− II 線断面図である。
【図3】同基礎ブロックの平面図である。
【図4】上記擁壁用基礎ブロックを使用して構築した擁
壁の正面図である。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【図6】上記擁壁用基礎ブロックを使用して擁壁を構築
する第1工程説明図である。
【図7】同第2工程説明図である。
【図8】同第3工程説明図である。
【図9】上記擁壁用基礎ブロックの使用例を示す平面図
である。
【図10】本考案に係る擁壁用基礎ブロックと組み合わ
せて使用する擁壁用基礎ブロックの斜視図である。
【図11】同基礎ブロックの平面図である。
【図12】本考案に係る擁壁用基礎ブロックとの組み合
わせにより構築した基礎の平面図である。
【図13】従来の施工例による擁壁の縦断面図である。
【図14】従来の擁壁用基礎ブロックの斜視図である。
【図15】図11のII− II 線断面図である。
【符号の説明】
1 擁壁用基礎ブロック 2 正面壁部 2A 下辺 D1 同横巾 2B 上辺 D2 同横巾 2C 係合突条 3 後面壁部 3A 下辺 W1 同横巾 3B 上辺 W2 同横巾 4 上面壁部 5 側面壁部 6 空洞 7 開口 8 開口部 9 開口部 10 埋め込みナット 11 ボルト 12 連結板 12A 挿入孔 18 生コンクリート 18A 胴込コンクリート 19 積みブロック 20 天端コンクリート

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下辺からその横巾よりも巾広とした上辺
    に向け後方に傾斜した正面壁部、該正面壁部の横巾より
    巾広とした後面壁部、該後面壁部に向け外側に傾斜した
    左右両側面壁部及び前記後面壁部に向け下降傾斜した上
    面壁部から構成され、前記正面壁部の上端縁に幅方向の
    係合突条を突設するとゝもに、前記上面壁部及び左右両
    側面壁部に内部の空洞と連通する開口部を夫々形成した
    ことを特徴とする擁壁用基礎ブロック。
  2. 【請求項2】 正面壁部の左右に、隣接する基礎ブロッ
    クとの連結用手段を設けたことを特徴とする擁壁用基礎
    ブロック。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101117176B1 (ko) * 2011-03-23 2012-03-07 보림이엔씨 주식회사 기초 콘크리트 제작용 패널 및 이를 이용한 옹벽 시공 방법

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